JP2005046966A - 生産システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 産業用ロボット1と各工作機械2〜4との間のワーク6の受け渡し方向を水平方向に整合させ、該産業用ロボット1に多関節構造のロボットアームと比較して可搬重量が大きく、且つハンドリング速度が高速のスカラー構造の双腕ロボット1を用いて生産システムを構成した。これにより、ライン5中におけるワーク6の移動、即ち産業用ロボット1の動作が単純化され、ワーク6のハンドリングに要する時間が短縮される。また、多関節構造のロボットアームと比較して可搬重量が大きいワークに対応させることができ、且つ、サイクルタイムが短縮されて生産性を向上させる。
【選択図】 図1
Description
本生産システムは、双腕ロボット1(産業用ロボット)と各工作機械2〜4との間のワーク受け渡し方向を水平方向に整合させたので、ワーク6の移動が単純化されて双腕ロボット1の各ロボットアーム7,8の動作が水平動作のみで済む。これにより、本生産システムは、多関節構造のロボットアームと比較して可搬重量が大きく、且つハンドリング速度を高く設定することが可能なスカラー構造のロボットを採用することができる。従って、本生産システムは、多関節構造のロボットアームを採用した生産システムと比較して、ロボットが小型化されて生産システム全体を省スペース化することができると共にサイクルタイム(ハンドリング時間)が短縮されて生産性を向上させることが可能になる。
本生産システムは、汎用の各ロボットアーム7,8を組み合わせて双腕ロボット1を構成したので、高価な多関節構造のロボットアームと比較して設備コストが安価で済む。また、双腕ロボット1が走行レール10(走行軸)上を走行して任意の位置に位置決め可能であるので、各工作機械2〜4とのワーク6の受け渡しを1台の双腕ロボット1で済ませることができる。
本生産システムは、双腕ロボット1の各ロボットアーム7,8をロボットコントローラ9の制御により協調動作させたので、各ロボットアーム7,8間でワーク6を掴み替えて反転させることが可能になる。これにより、本生産システムは、ワーク6を反転させるに際して当該ワーク6を一時仮置きするための仮置き台が廃止され、生産システム全体を省スペース化することができると共にサイクルタイムが削減されて生産性を向上させることができる。さらに、本生産システムは、双腕ロボット1及び走行レール10の設置スペースが小さくて済むので、各種仕様のライン5への対応が容易で、現状のラインを短期間、且つ低コストで自動化させることが可能になる。
本生産システムは、ロボットコントローラ9が双腕ロボット1の走行台車12上に設置されたので、当該双腕ロボット1の動作に追従させるケーブルが電源供給のためのパワーケーブルのみで済む。これにより、本生産システムは、レイアウト変更、特にラインの延長等に双腕ロボット1を容易に対応させることができると共に、長い通信ケーブルが廃止されて信頼性を向上させることができる。
可搬重量が異なる複数種のロボットアームをアームマガジンにストックしておいて、双腕ロボット1の各ロボットアーム7,8を、該アームマガジンにストックされたアームと必要に応じて自動で交換可能に構成してもよい。この場合、各ロボットアーム7,8をワーク6に応じて自動で交換することが可能になり、より幅広い仕様のラインに対応させることができる。
各ロボットアーム7,8を支持軸11に昇降可能に設けて双腕ロボット1を構成し、各ロボットアーム7,8をロボットコントローラ9により制御される各サーボモータの駆動により昇降させてもよい。
次に、本生産システムの作用を説明する。まず、図6に示す状態から、双腕ロボット1を走行させてワーク6の正面に位置決めさせる。該位置決め後、図7に示すように、各ロボットアーム7,8を協調させて水平動作させ、一対のロボットアーム7,8によりワーク6を挟持させる。この状態で、各ロボットアーム7,8を協調させて所定距離だけ上昇動作させ、図8に示すように、ワーク6をリフトさせてパスラインから所定高さに維持させる。そして、この状態で、双腕ロボット1を走行させることによりワーク6を走行レール10に沿って搬送することができる。
本生産システムは、スカラー構造の双腕ロボット1の一対のロボットアーム7,8を協調動作させてワーク6をリフトさせるので、同一の可搬重量の多関節構造のロボットアームと比較して、ロボットが大幅に小型化されて生産システム全体を省スペースすることができる。さらに、本生産システムは、多関節構造のロボットアームと比較して、ハンドリングの速度が高いので生産性を向上させることができ、また、設備コストを大幅に削減することが可能になる。
本生産システムは、各ロボットアーム7,8へのワーク供給方向を水平方向へ整合させたので、スカラー構造の双腕ロボット1を用いることができる。また、双腕ロボット1の各ロボットアーム7,8を協調動作させて、ベアリング14をベアリングケース15に圧入させることができ、圧入等の組み付け作業を自動化することが可能になる。さらに、スカラー構造の双腕ロボット1を用いることで、比較的重量の大きなワークを扱うことが可能になり、作業者の負担を軽減することができる。
Claims (5)
- 複数の生産工程を含んで構成され、各生産工程間のワークの受け渡しが産業用ロボットにより行われる生産システムであって、前記産業用ロボットにスカラー構造の双腕ロボットが用いられ、各ロボットアームを協調動作させるロボットコントローラを具備することを特徴とする生産システム。
- 各生産工程と前記産業用ロボットとの間の前記ワークの受け渡し方向を水平方向に整合させたことを特徴とする請求項1に記載の生産システム。
- 前記産業用ロボットが、生産ラインに沿って設置された走行軸上を走行可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の生産システム。
- 前記ロボットコントローラが前記産業用ロボットに設置されることを特徴とする請求項3に記載の生産システム。
- 前記産業用ロボットの各ロボットアームが、ワークの重量に対応させて準備された複数種のロボットアームに交換可能であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の生産システム。
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