JP2005043195A - 検査装置、検査装置を用いる装置、それらの制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】プリンタ等の装置で記録媒体の検出のために用いられる光電方式の検査装置における発光素子の性能劣化を精度良く判別する。
【解決手段】本検査装置では、発光素子301と対向する位置に反射部材800を配置し、反射部材800で反射した光を受光する受光素子302の光量に応じて反射部材800の有無を示す信号を出力する。そこで、反射部材800を検出しない位置から反射部材800を発光素子301の方向に近づけて検査装置が反射部材800を検出した距離Lを測定し、得られた距離Lが所定値以下の場合に発光素子が性能劣化したと判別する。
【選択図】図1A
【解決手段】本検査装置では、発光素子301と対向する位置に反射部材800を配置し、反射部材800で反射した光を受光する受光素子302の光量に応じて反射部材800の有無を示す信号を出力する。そこで、反射部材800を検出しない位置から反射部材800を発光素子301の方向に近づけて検査装置が反射部材800を検出した距離Lを測定し、得られた距離Lが所定値以下の場合に発光素子が性能劣化したと判別する。
【選択図】図1A
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、用紙等の検出物の有無を検出する光電方式の発光素子を用いる検査装置、その検査装置を用いる装置、それらの制御方法、制御プログラムに関し、特に、発光素子の性能劣化の判別(発光素子表面の清掃時期及び発光素子の残存寿命予測等)に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機やプリンタ等では、原稿もしくは用紙の通過を検出するためのセンサとして、反射式の光電センサを使用している(例えば、特許文献1、2)。従来これらの光電方式のセンサの寿命を判定する方式としては、電源ON/OFF回数、センサへの通電時間、センサ平均動作温度等の機器の使用条件に基づいて、残存寿命を割り出していた。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−304448号公報
【特許文献2】
特開2000−143086号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来用いられている光電方式のセンサの残存寿命の割り出し方法では、必ずしも正確な残存寿命を算出することができないため、場合によってはセンサが寿命に達した状態で複写機やプリンタ等の画像記録装置を使用するために、画像記録装置のジャム(つまり、故障)等を引き起こす可能性があった。
【0005】
また、光電方式のセンサを複写機やプリンタ等の画像記録装置の紙パスセンサとして用いた場合、紙粉がセンサ表面に蓄積することによりセンサの出力エラーが発生する可能性もあった。
【0006】
本発明は、上記説明した従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、光電方式の発光素子の性能変化を精度良く判別することができる検査装置、その検査装置を各種記録媒体の検出のために用いる複写機やプリンタ等の装置、それらの制御方法を提供することである。
【0007】
さらに、本発明の別の目的は、上記の発光素子の性能変化が寿命に達したためか、あるいは清掃時期に達したかを精度良く判別することにある。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係る一実施形態の光電方式のセンサは、以下の構成を有する。すなわち、所定量の光を発生する発光素子と、前記発光素子からの光による反射光を受光する受光素子と、前記受光素子の受光量に応じて所定位置における検査対象物の有無を判別する判別手段とを有する検査装置であって、所定位置に配置され、前記発光素子で発光した光を前記受光素子に向けて反射する反射部材と、前記受光素子で受光する光量を調整するために前記反射部材を制御していき、その過程で前記判別手段の判別結果が切り替わるときの前記反射部材の制御に関する情報を計測する計測手段と、前記計測手段により計測された前記反射部材の制御に関する情報に応じて前記発光素子の状態を推定する推定手段と、を有することを特徴とする。
【0008】
ここで、例えば、前記推定手段は、前記発光素子の状態に応じて所定の警告を出力する警告手段を更に有することが好ましい。
【0009】
ここで、例えば、前記計測手段は、前記反射部材を所定方向に移動する移動手段と、前記反射部材の位置を検出する位置検出手段とを有し、前記計測手段は、前記位置検出手段によって検出される位置を前記反射部材の制御に関する情報として出力することが好ましい。
【0010】
ここで、例えば、前記反射部材はその1つの断面が楕円を示す構造体であり、前記移動手段は前記楕円の一方の中心を軸として回転して前記反射部材と前記発光素子との距離を変更することが好ましい。
【0011】
ここで、例えば、前記移動手段は、前記判別手段が前記反射部材を検出しない位置まで前記反射部材を移動可能であることが好ましい。
【0012】
ここで、例えば、前記推定手段は、前記判別手段の判別結果が切り替わるときに前記位置検出手段によって検出された位置に基づいて前記反射部材と前記発光素子との距離を検出し、該距離が所定値以下となった場合に警告信号を出力することが好ましい。
【0013】
ここで、例えば、前記推定手段は、前記判別手段の判別結果が切り替わるときに前記位置検出手段によって検出された位置に基づいて、前記反射部材と前記受光部との距離を検出し、該距離が第1所定値以下となった場合に第1警告信号を出力し、該距離が第2所定値以下となった場合に第2警告信号を出力することが好ましい。
【0014】
ここで、例えば、前記反射部材は、反射率の異なる複数の表面を有し、前記計測手段は、前記複数の表面のうちの前記発光素子と略平行の位置にある表面と前記発光素子との距離が一定となるように前記反射部材を制御することが好ましい。
【0015】
ここで、例えば、前記反射部材は、その1つの断面が円を示す円柱構造体であり、前記計測手段は前記円の中心を軸として前記反射部材を回転することにより前記発光素子と略平行の位置にある表面の反射率を変更することが好ましい。
【0016】
ここで、例えば、前記反射部材の異なる複数の表面のうちの1つの表面は、前記計測手段により前記発光素子と略平行の位置にまで回転されたときに、前記判別手段が前記反射部材を検出しないような反射率を示す材料で形成されていることが好ましい。
【0017】
ここで、例えば、前記推定手段は、前記判別手段の判別結果が切り替わるときの前記発光素子と略平行の位置にある表面の反射率が、予め設定されている反射率以上となった場合に警告信号を出力することが好ましい。
【0018】
ここで、例えば、前記警告手段は、前記判別手段の判別結果が切り替わるときの前記発光素子と略平行の位置にある表面の反射率が、予め設定されている第1反射率以上となった場合に第1警告信号を出力し、該反射率が予め設定されている第2反射率以上となった場合に第2警告信号を出力することが好ましい。
【0019】
上記目的を達成するための本発明に係る一実施形態の装置は、以下の構成を有する。すなわち、所定量の光を発生する発光素子と、前記発光素子からの光による反射光を受光する受光素子と、前記受光素子の受光量に応じて所定位置における検査対象物の有無を判別する判別手段とを有する検査装置と前記検査装置を用いて画像記録用の記録媒体の搬送を制御する制御手段とを有する装置であって、所定位置に配置され、前記発光素子で発光した光を前記受光素子に向けて反射する反射部材と、前記受光素子で受光する光量を調整するために前記反射部材を制御していき、その過程で前記判別手段の判別結果が切り替わるときの前記反射部材の制御に関する情報を計測する計測手段と、前記計測手段により計測された前記反射部材の制御に関する情報に応じて前記発光素子の状態を推定する推定手段と、を有することを特徴とする。
【0020】
上記目的を達成するための本発明に係る一実施形態の検査装置の制御方法は、以下の構成を有する。すなわち、所定量の光を発生する発光素子と、前記発光素子からの光による反射光を受光する受光素子と、前記受光素子の受光量に応じて所定位置における検査対象物の有無を判別する判別手段とを有する検査装置の制御方法であって、前記検査装置は、所定位置に配置され、前記発光素子で発光した光を前記受光素子に向けて反射する反射部材を有し、前記受光素子で受光する光量を調整するために前記反射部材を制御していき、その過程で前記判別手段の判別結果が切り替わるときの前記反射部材の制御に関する情報を計測する計測工程と、前記計測工程により計測された前記反射部材の制御に関する情報に応じて前記発光素子の状態を推定する推定工程と、を有することを特徴とする。
【0021】
上記目的を達成するための本発明に係る一実施形態の装置の制御方法は、以下の構成を有する。すなわち、所定量の光を発生する発光素子と、前記発光素子からの光による反射光を受光する受光素子と、前記受光素子の受光量に応じて所定位置における検査対象物の有無を判別する判別手段とを有する検査装置と前記検査装置を用いて画像記録用の記録媒体の搬送を制御する制御手段とを有する装置の制御方法であって、前記装置は、所定位置に配置され、前記発光素子で発光した光を前記受光素子に向けて反射する反射部材を有し、前記受光素子で受光する光量を調整するために前記反射部材を制御していき、その過程で前記判別手段の判別結果が切り替わるときの前記反射部材の制御に関する情報を計測する計測工程と、前記計測工程により計測された前記反射部材の制御に関する情報に応じて前記発光素子の状態を推定する推定工程と、を有することを特徴とする。
【0022】
上記目的を達成するための本発明に係る一実施形態の制御プログラムは、上記に記載の装置の制御方法を実現することを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0024】
本発明では、検査対象物の有無を検出する検査装置(以下、反射型の光電方式センサという場合もある)における発光素子の性能変化(寿命に達したか否かなど)を、発光素子の発光量の変化を測定して判別する。まず、その原理について説明する。
【0025】
[発光素子の性能変化の検出原理:図1D]
検査対象物の有無を検出する検査装置(反射型の光電方式センサ)では、発光素子で発生した光は検査物で反射され、受光素子はこの発光素子で発生した光に比例する光を受光して、受光した光量から検出物の有無を識別する(図1D(b))。ここで、発光素子は、図1D(a)に示すように電源電圧に比例した光を発生する。例えば、電源電圧として電圧V0を使用すると、発光量L0の光が発生する。
【0026】
しかしながら、使用する発光素子が劣化すると図1Dに示すように同じ電源電圧を印加しても発光量は低下するため、受光素子で受光する光量も減少する。そのため、例えば、所定以下の発光量(例えば、発光量L1)しか発光しなくなった発光素子を使用すると検出物を識別できなくなり、この検査装置を搭載した装置は誤動作してしまう。
【0027】
そこで、図1DのL1以下の発光量しか示さない発光素子(寿命等で性能劣化した発光素子)あるいは、発光した光が発光素子の窓などの汚れなどでL1以下に減光された発光素子を使用しないようにするために、本発明では、以下示す方法で発光素子の発光量の変化量を測定し、所定値以下の発光量しか示さない発光素子を性能劣化した発光素子とみなして警告を行うか、あるいは、複数の異なる所定値と発光素子の発光量の変化量とを比較することにより、発光素子の寿命警告や発光素子の清掃警告等を行う。
【0028】
なお、発光素子の発光量の変化は、図1D(b)の検査物の位置に反射部材を置き、発光素子と反射部材との間の距離を変化させて検査装置が反射部材を検出できる距離を調べる方法、もしくは発光素子と反射部材との間の距離は一定距離として、反射部材の反射率を変化させて検査装置が反射部材を検出できる反射率を調べる方法に基づいて行う。
【0029】
[画像読取装置の構成:図2]
図2は本発明による光電方式センサを有する装置の一例として、検査対象物(画像記録用の記録媒体)の有無を光電方式センサを用いて検出する画像読取装置の構成を示す図である。画像読取装置は、イメージリーダ部200と、イメージリーダ部200上部に位置する、開閉可能な原稿搬送部100から構成される。
【0030】
[原稿搬送部]
原稿搬送部100では、上方に配置された積載トレイ101上に積載された原稿が、順次その最上紙から一枚毎に分離給紙され、イメージリーダ部200の流し読み位置である流し読みプラテン(流し読みプラテンガラスまたはプラテン)201に原稿が搬送される。流し読みプラテン201上を搬送しながら原稿の画像を読み込み、画像の読み込みが終了すると、排紙トレイ102に原稿が排紙積載される。なお、この原稿搬送部100の詳細については後述する。
【0031】
イメージリーダ部200は、原稿に記録された画像情報を光学的に読取り、光電変換をして画像データとして入力するものであり、流し読みプラテン201、ブックプラテン203、原稿走査用ランプ209とミラー204を有するスキャナユニット210、ミラー205、206、レンズ207、イメージセンサ208等を有している。原稿搬送部100を使用して原稿を読み込む際にはスキャナユニット210を読取位置rに停止して、流し読みプラテン201上を移動する原稿の画像を読み込み、原稿搬送部100を使用しない場合は、プラテン203に載置される原稿の画像をスキャナユニット210の移動により読み込む。
【0032】
次に、原稿搬送部100について詳しく説明する。本実施系に係る原稿搬送部100は、片面に画像情報を有する原稿を搬送しつつその画像情報を読取る片面読取モードと、両面に画像情報を有する原稿を搬送しつつその画像情報を読取る両面読取モードを有する。以下、各読取モードの説明を搬送原稿の流れに沿って簡単に説明する。
【0033】
[片面読取モード時の片面原稿の流れ]
まず、原稿搬送部100の概略構成の簡単説明と合わせて、片面読取モード時の片面原稿の流れを簡単に説明する。図2に示すように、原稿搬送部100は、積載手段としての積載トレイ101を有し、該積載トレイ101の面上に原稿を積載する。
【0034】
原稿搬送部100の原稿給紙部では、繰り出し手段としての給紙ローラ103が積載トレイ101上に積載された原稿束を分離部へ引き込み、分離部を構成する給送手段としての分離ローラ104により原稿束の最上紙を一枚ずつ分離し、引き抜きローラ105a、105bによりレジストローラ106a、106bへと搬送する。レジストローラ106a、106bは原稿先端の到着時には停止しており、引き抜きローラ105a、105bによる搬送でループを形成して斜行補正をした後に、後述の原稿搬送部へ搬送する。
【0035】
原稿搬送部100の原稿搬送部では、前述の原稿給紙部より搬送された原稿を第1のリードローラ109a、109bとリードコロ112a、リードコロ112bによって、流し読みプラテン201と原稿押さえローラ108との間を所定の速度で搬送していく。この時、流し読みプラテン201上の読取位置r1の下に露光装置であるスキャナユニット210が固定されており、読取動作を行う。
【0036】
原稿搬送部100の原稿排紙部では、第2のリードローラ110a、110b、排反ローラ107a、107bにより排紙トレイ102上へ裏面排出する。
【0037】
尚、図2において、S101は給紙される原稿の先端及び後端を検知することにより原稿サイズを検出するサイズ検知センサ、S102は原稿の先端を検知してイメージリーダ部200に知らせるリードセンサ、S103は排紙、及び反転給紙される原稿の先端及び後端を検知する排反センサであり、800c、800a,800bはそれぞれのセンサに対向する位置に配置された反射部材である。
【0038】
[両面読取モード時の両面原稿の流れ]
次に、両面読取モード時の両面原稿の流れを簡単に説明する。まず積載トレイ101に積載された原稿は、原稿給紙部により一枚ずつ分離され、原稿搬送部へと搬送される。原稿搬送部では片面時と同様に流し読みプラテン201と原稿押さえローラ108との間を所定の速度で搬送していく。この時、流し読みプラテン201上の読取位置r1の下に露光装置であるスキャナユニット210が固定されており、1面目である表面の読取動作を行う。
【0039】
そして、原稿の後端が排反センサS103を通過した後、排反ローラ107a、107bが逆転し、原稿の排紙方向とは逆方向に位置する原稿搬送部のレジストローラ106a、106bへ第3のリードローラ111a、111bによって原稿をスイッチバックして搬送する。レジストローラ106a、106bは原稿先端の到着時には停止しており、第3のリードローラ111a、111bの駆動によりループを形成し、両面時の斜行補正を行い、原稿搬送部へ搬送する。
【0040】
原稿搬送部では、1面目である表面と同様にして2面目である裏面の読取動作を行った後、原稿排紙部へ原稿を搬送する。
【0041】
原稿排紙部では、本実施形態の原稿搬送部100の構成上、2面目である裏面を読み込んだ後に原稿がフェイスアップ状態(1面目である表面が装置上方を向いている状態)になり、排紙される原稿の順序が狂ってしまうため、即ち積載トレイ101にページ順に積載された原稿が排紙トレイ102上においてそのページ順が狂ってしまうため、再反転を行う必要がある。そのため、原稿排紙部では、原稿の後端が排紙センサS103を通過した後、排反ローラ107a、107bが逆転し、再び原稿を原稿搬送部の方向へ搬送する。この時、原稿搬送部では裏面排紙を行うために原稿面の反転動作しか行わないため、レジストローラ106a、106bでは斜行補正を行わない。
【0042】
原稿搬送部を通過した原稿は、再度原稿排紙部へ搬送され、第2のリードローラ110a、110b、排反ローラ107a、107bにより排紙トレイ102上に裏面排紙される。これにより、原稿は、1面目である表面が装置下方を向いている状態であるフェイスダウン状態で排紙される。
【0043】
本発明の反射型光電方式センサ(検査装置)は、上記説明した画像読取装置のサイズ検知センサ(紙パスセンサ)S101、リードセンサS102、排反センサS103等に使用することができる。
【0044】
[反射型光電方式センサの構成:図1A]
図1Aは本発明の反射型光電方式センサ310の全体構成、及びセンサ内部回路300を示している。このセンサ内部回路300は、発光素子301からの光が、検出対象物である用紙600などによって反射された光を受光素子302で受光する構成になっている。
【0045】
発光素子301には、例えばGaAlAsやGaAs等の発光ダイオード(LED)が設けられており、受光素子302には、フォトダイオードが設けられている。このセンサ内部回路300は、他に増幅回路303、検出回路304、抵抗R1,R2,R3、コンデンサC1から構成されており、外部回路との接続は、入力電源ライン305、アース電位ライン306、出力信号ライン307のみであり、センサ内部回路300の信号を確認することはできない。
【0046】
センサ内部回路300は入力電源ライン305に電圧を印加することにより動作し、出力信号ライン307に2値のデジタル信号(たとえば、用紙無し;High、用紙有り;Low)が出力される。従って、反射型光電方式センサ310を制御するCPU400は用紙600を検出するタイミングでセンサ内部回路300に供給される電源を制御し、検出結果である2値のデジタル出力信号は、CPU400を介してメモリ500に格納される。
【0047】
[反射部材を用いたセンサの性能評価:図1B、図1C、図1E]
図1Aにおいて、反射型光電方式のセンサ310の寿命、センサの残余寿命の予測および反射型光電方式センサ310の汚れ確認などを行うために、センサ内部回路300の対向面には反射部材800が配置されている。
【0048】
反射部材800は、用紙600が搬送されていない場合に、図1Bに示すように発光素子301で発生した光を反射し、受光素子302で発光素子301で発生した光に比例する光量が受光できるようにするものである。反射部材800は、ドライバ700を介して図示しない駆動源によって回転され、反射部材800の表面とセンサ間の距離Lが変化するように制御されている。反射部材800は図8(a)に示すようにその1つの断面が楕円を示す構造体であり、駆動源(移動手段)は楕円の一方の中心を軸として回転して反射部材800と発光素子301との距離を変更する。
【0049】
図1Bは、距離検出器900で検出される反射部材800の回転角度θがθ=0°の場合を示している。距離検出器900には、回転角度と距離L(反射部材とセンサとの距離)との関係を示す表などが予め記憶されており、検出された回転角度からこの表を用いて反射部材800とセンサ内部回路300との距離を自動的に検出することができる。図1Bの回転角度θ=0°は、反射部材800とセンサ内部回路300との距離が最も長い場合(L=L0)であり反射部材800が退避状態にあることを示している。
【0050】
ここで、反射部材800表面は黒色等の反射率が低い材料を用いて作製されており、図1Bに示す退避状態において、その表面の反射率に基づいたセンサの非検出距離を確保するように構成され、用紙搬送時には誤検知が発生しないようにしている。すなわち、反射部材800から反射された光量を受光する受光素子302で検出される光量が所定量以下となるように設定され、検出回路304から出力される出力信号307は反射部材を検出しないことを示すデジタル信号(たとえば、High)が出力される。この基準条件の設定の場合には、発光素子301として、基準となる発光素子(例えば、正常な発光素子)が用いられる。
【0051】
同様にして、図1Cは、距離検出器900で検出される反射部材800の回転角度θがθ=180°の場合、すなわち、反射部材800とセンサ内部回路300との距離Lが最も短い場合(L=L180)を示している。このとき、反射部材800から反射された光量を受光する受光素子302で検出される光量は最も多くなり、検出回路304から出力される出力信号307は反射部材を検出することを示すデジタル信号(たとえば、Low)が出力される。また図示はしないが、反射部材800の回転角度θが0°<θ<180°の場合にも検出回路304から出力される出力信号307は反射部材800を検出することを示すデジタル信号(たとえば、Low)が出力される。
【0052】
一方、上記説明した方法において、基準となる発光素子の代わりに、例えば、劣化した発光素子を用いると、発光素子で発生する光量が低下するため、反射部材800の回転角度θ>θ1(距離L=L1)まで、反射部材800をセンサ内部回路300に近づけないとセンサ内部回路300は反射部材800を検出しなくなる。そこで、本発明の一実施形態では、図1E(a)に示すように反射部材800を検出できる距離Lと反射部材800を検出できるしきい値の距離L1を用いて、L1>Lの場合には、発光素子が寿命に達した、あるいは、発光素子の清掃が必要とみなして警告を行う。
【0053】
また、さらに、本発明の別の実施形態では、図1E(b)に示すように反射部材800を検出できる距離Lに対して、反射部材800を検出できる2つのしきい値の距離L1、L2を用いて、L2<L<L1の場合には、発光素子の清掃が必要とみなして警告を行い、L2の場合には、発光素子の寿命による装置操作の禁止エラーを行う。
【0054】
尚、反射部材は上記説明した回転可能な構造とする場合に限らず、例えば、反射部材と発光素子との距離を変更できる機構にし、反射部材を発光素子方向に移動させたときの移動距離を距離検出器で測定する構成としても良い。
【0055】
[別の反射部材を用いた発光素子の性能評価:図8A〜図8C]
上記説明した反射部材とは異なる構成の反射部材800’の例を、図8A(b)に示し、この反射部材800’を有する光電方式のセンサ1310の構成を図8Bに示す。なお、図8Bに示す光電方式のセンサ1310の構成は、図1Aに示す光電方式のセンサ310の構成と類似しているので、同じ構成要素の説明は同じ符号を付して重複する説明は省略する。
【0056】
反射部材800’は、用紙600が搬送されていない場合に、図8Bに示すように発光素子301で発生した光を反射し、受光素子302で発光素子301で発生した光に比例する光量が受光できるようにするものである。反射部材800’は、ドライバ700を介して図示しない駆動源によって回転され、発光素子301に対向する位置にある反射部材800’の表面が変化するように制御されている。反射部材800’は図8A(b)に示すようにその1つの断面が円を示す円柱状(ローラ形状)の構造体であり、駆動源(移動手段)は円の中心を軸として回転して反射部材800’と発光素子301との距離を一定に保つ。
【0057】
また、反射材800’の表面は、図8A(b)に示すように異なる反射率(例えば、回転角θ=0〜40°の表面は反射率A,回転角θ=40〜80°の表面は反射率B,回転角θ=80〜120°の表面は反射率C,回転角θ=120〜160°の表面は反射率D・・・)を有する複数の表面から構成されている。このため、反射材800’は、回転角に応じて反射率が変化する。なお、反射部材表面の反射率は、その最も低反射の領域(例えば、回転角θ=0〜40°の表面:反射率A)を黒色にて構成し、センサの非検出距離が確保され、用紙搬送時には誤検知が発生しないようにしている。
【0058】
図8Bは、距離検出器900’で検出される反射部材800’の回転角度θがθ=0°の場合を示している。距離検出器900’には、回転角度と反射率との関係を示す表などが予め記憶されており、検出された回転角度からこの表を用いて反射部材800’0の反射率を自動的に検出することができる。図8Bの回転角度θ=0°は、反射部材800’の反射率が最も低反射の領域であり反射部材800’はセンサ1310で検出されない状態にあることを示している。
【0059】
図8Cは、図1Eで説明した回転角に基づいて換算された反射部材と発光素子との距離から発送素子の性能劣化を評価する代わりに、回転角に基づいて得られる反射部材の反射率を用いて、図1Eと同様の手法により発光素子の性能変化を評価する方法の一例を示したものである。
【0060】
なお、本反射部材においても、平面状に形成された反射部材が、発光素子(センサ)との距離を一定に保つ方向に移動する構成としても良い。
【0061】
以下、上記説明したセンサ310またはセンサ1310を用いた画像読み取り処理、およびセンサチェック処理について説明する。
【0062】
<第1の実施例>
以下、本発明の反射部材800を有するセンサ310を用紙搬送装置等の紙パスセンサとして用いる場合において、通紙モードの処理およびセンサの性能劣化を調べるセンサチェックモードの処理(第1の実施例)について説明する。以下の処理は、センサ310のCPU400がメモリ500に格納されている制御プログラムに基づいて、センサ各部や反射部材800を制御しながら実行するものである。
【0063】
[画像読み取り処理:図3]
図3は、本発明の反射型光電方式センサ310を用紙搬送装置等の紙パスセンサとして使用した際の通紙モードにおけるセンサの動作状態を示すフローチャートである。
【0064】
用紙搬送装置等により通紙モードが選択された場合、まず、積載トレイ101上に積載された原稿を給紙開始し(ステップS1)、次に、センサ310の電源をオンにする(ステップS2)。
【0065】
次に、原稿搬送状態において、センサ内部回路300の出力がLowに変化した時(ステップS3)、センサ内部回路300は、原稿の先端が搬送されてきたことを検出したことになる(ステップS4)。
【0066】
次に、再度、センサ内部回路300の出力がHighに変化した時(ステップ5)、センサ内部回路300は、原稿の後端が搬送されてきたことを検出したことになる(ステップS6)。
【0067】
次に、原稿の通過を検出したら、次の原稿があるかないかを判断し(ステップS7)、次の原稿がある場合には、ステップS3に戻り、次原稿がなくなるまで上記説明したステップS3〜ステップS7の動作を繰り返し行い、次の原稿がなくなった時点で、センサ310の電源をオフし(ステップS8)、センサの発光累積時間をメモリ500へ書き込み、通紙モードの動作を終了する。
【0068】
[センサチェックモード:図4]
図4は、本発明の反射部材800を有する光電方式センサ310を紙パスセンサとして使用した際のセンサチェックモードのフローチャートである。
【0069】
まず、センサチェックモードが選択された場合、センサ310の電源をオンにする(ステップS21)。反射部材800は、センサによって検出されない退避位置(出力信号High:図1B参照)にあらかじめ退避されており、センサ310に対向する位置に配置された楕円構造の反射部材800は、所定量、例えば回転角度を10°回転し、反射部材800の表面をセンサの所定距離近づける(ステップS22)。
【0070】
次に、センサ内部回路300の出力が変化したかどうかを確認し(ステップS23)、センサ内部回路300の出力の変化が検出されなければステップS22に戻り、上記説明した反射部材800の表面をセンサの所定距離近づける処理を繰り返し行い、センサ内部回路300の出力信号がLowからHigh(反射部材800を検出)に変化したところで、反射部材800の回転角を算出し、反射部材800とセンサ310の距離に換算する(ステップS24)。
【0071】
次に、ステップS24で算出された反射部材とセンサ間の距離Lが予め定められた所定値L1(例えばL1=10mm)とを比較し(ステップS25)、距離Lが所定値L1よりも小さい場合、アラーム例えば清掃警告または寿命警告アラームを出力する(ステップS26:図1E(a)参照)。
【0072】
尚、上記アラーム出力を決定する所定値L1は、センサによって各種用紙を検出できる保証距離:例えば3〜8mmよりも長い距離に設定する。また、このときの反射部材の表面反射率は、搬送される用紙中、最も反射率の低い用紙と同等以下である必要があるが、所定値を長く(例えば15mm)設定するのであれば、必ずしも低反射率に設定する必要はない。
【0073】
一方、ステップS25において、反射部材800とセンサ310間の距離が予め定められた所定値L1よりも大きかった場合、及びステップS26のアラーム処理を実施した後に、反射部材800を回転し(ステップS27)、反射部材800がセンサ310から最も離れた退避位置(ホームポジション)に退避したことを確認したら(ステップS28)、センサ310の電源をオフにして(ステップS29)、センサチェックモードの動作を終了する。
【0074】
このようにして、上記説明したセンサチェックモードにおいて、反射型光電方式センサ310をチェックし、センサが劣化したと判別される場合にはアラーム出力(清掃警告、寿命警告等)を行うことが可能となる。このとき、前述のメモリ500に書き込まれている発光累積時間に応じて清掃警告、あるいは寿命警告のどちらのアラーム出力を行うかを決定してもよい。
【0075】
さらに上記の説明では、アラーム出力を決定する所定値を1つとして説明したが、図1E(b)に示すように設定値を2つに分離して、そのレベルに応じてひとつはセンサの清掃等を促すアラームであり、他のひとつは装置の動作を禁止する動作禁止エラーとすることも可能である。
【0076】
<第2の実施例>
以下、本発明によるセンサチェックモードの第2の実施例を示す。なお第1の実施例と共通する説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
【0077】
図5は本発明の反射部材800’を有する光電方式センサ1310を紙パスセンサとして使用した際のセンサチェックモードのフローチャートである。
【0078】
センサチェックモードが選択された場合、センサ1310の電源をオンにする(ステップS31)。センサ1310によって検出されない反射率(出力信号:High)で形成された領域をホーム位置として、センサ1310に対向する位置に配置された円柱構造の反射部材800’を所定量、例えば10°回転し、反射部材の表面の反射率を変化させる(ステップS32)。
【0079】
センサ内部回路300の出力が変化したかどうかを確認し(ステップS33)、出力の変化が検出されなければステップ32に戻り、上記説明した、反射部材800’の回転角を増加させる処理を継続して行い、センサ内部回路300の出力がHighからLowに変化(反射部材800’を検出しない→検出するに変化)した時点での反射部材800’の回転角を算出し、反射部材の反射率に換算する(ステップS34)。
【0080】
ステップS34で算出された反射部材800’の反射率Xを予め定められた所定値X1(例えばX1=40%)とを比較し(ステップS35)、反射率Xが所定値X1よりも大きい場合、アラームを出力する(ステップS36)。
【0081】
尚、上記アラーム出力を決定する所定値は、センサによって各種用紙を検出できる反射率(例えば50%)よりも若干低い反射率に設定する。また、このときの反射部材の表面反射率は、搬送される用紙中、最も反射率の低い用紙と同等以下である必要があるが、反射部材800’の配置をセンサ1310から非検出距離よりも遠い位置に配置するのであれば、必ずしも低反射率に限定するものでははない。
【0082】
センサ1310が反射部材800’を検出したときのその反射率が、予め定められた所定値よりも小さい場合、及びステップS36のアラーム処理を実施した後に、反射部材800’を回転し(ステップS37)、反射部材800’が最も低反射な領域である退避位置(ホームポジション)に戻ったら(ステップS38)、センサ1310の電源をオフにして(ステップS39)、センサチェックモードの動作を終了する。
【0083】
このようにして、上記説明したセンサチェックモードにおいて、反射型光電方式センサ1310をチェックし、センサ1310が劣化したと判別される場合にはアラーム出力(清掃警告、寿命警告等)を行うことが可能となる。この場合においても、メモリ500に書き込まれている発光累積時間に応じて清掃警告、あるいは寿命警告のどちらのアラーム出力を行うかを決定してもよい。
【0084】
さらに上記の説明では、アラーム出力を決定する所定値Xを1つ(X1:図8C(a))として説明したが、図8C(b)に示すように設定値を2つ(X1、X2)に分離して、そのレベルに応じてひとつはセンサの清掃等を促すアラームであり、他のひとつは装置の動作を禁止する動作禁止エラーとすることも可能である。
【0085】
<第3の実施例>
次に本発明によるセンサの第3の実施例を示す。なお第1および第2の実施例と共通する説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
【0086】
第3の実施例では、図6に示すように第1、第2の実施例の構成において、用紙搬送装置のカバー開閉動作に連動させて、図示しないギヤ列によって反射部材の回転移動、及びセンサチェックモードを起動するように構成したものである。以下、第1の実施例のセンサ310の構成を一例として用いて説明する。
【0087】
[センサチェックモード:図7]
図7は第3実施例によるセンサチェックモードのフローチャートである。
【0088】
第3実施例においては、原稿搬送装置のカバーが開かれる動作による開検知にて(ステップS41)センサチェックモードを起動する(ステップS42)。反射部材800はカバー開動作に連動して図示しないギヤ列によって、あらかじめ設定されているアラームを判断する反射部材とセンサ間距離位置になるよう反射部材を回転する(ステップS43)。
【0089】
センサチェックモード起動と同時にセンサ310の電源をオンにする(ステップS44)。センサ内部回路300の出力が変化したかどうか確認し(ステップS45)、センサ内部回路300の出力がLowに変化した場合はアラームを出力する(ステップS46)。
【0090】
センサ出力が変化しなかった場合、及びステップ46のアラーム処理を実施した後に、センサ310の電源をオフにして(ステップS47)、センサチェックモードの動作を終了する(ステップS48)。その後、カバーが閉まるのを検出した後に(ステップS49)本処理を終了する。
【0091】
尚、カバー開動作による反射部材の移動位置は、センサの清掃等を促すアラーム、あるいは装置の動作を禁止する動作禁止エラー等のアラーム内容によって設定可能とする。
【0092】
また、本説明においては用紙搬送装置のカバーの開閉によってセンサチェックモードを起動させているが、原稿搬送装置の開閉等に連動させても問題はない。
【0093】
【他の実施形態】
なお、本発明は、例えばシステム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0094】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0095】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0096】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0097】
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0098】
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明した(図3〜5、7に示す)フローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
【0099】
このように、本発明では、複写機やプリンタ等の装置で各種記録媒体の検出のために用いられる光電方式センサ(検査装置)の性能変化を、この発光素子の発光量の変化の測定(例えば、図1D(b)の検査物の位置に反射部材を置き、発光素子と反射部材との間の距離を変化させて光電方式センサが反射部材を検出できる距離を調べる方法、もしくは光電方式センサと反射部材との間の距離は一定距離として、反射部材の反射率を変化させて光電方式センサが反射部材を検出できる反射率を調べる方法に基づいて発光素子の性能変化を測定することができる。
【0100】
その結果によって、発光素子が寿命に達したか否かを検出し、発光素子が寿命に達したと判断された場合は寿命警告を行うことによって、寿命に達した発光素子を使用続ける場合の誤動作の防止や、発光素子の速やかな交換を可能とする。また、発光素子の性能劣化が、寿命に達したためか、あるいは発光素子の清掃時期に達したかを識別することも可能であり、発光素子が寿命に達したと判断された場合は寿命警告を、また発光素子が清掃時期に達したと判断された場合は清掃警告を行うことによって、寿命あるいは清掃時期に達した発光素子を使用続ける場合の誤動作の防止や発光素子の交換、あるいは清掃時期の警告を速やかに行うことができる。
【0101】
そのため、光電方式センサによる記録媒体などの検査対象物の有無の誤検知を防止し、発光素子の寿命前に発光素子の交換を可能とし、光電方式センサを用いる装置の誤動作を防止することができる。
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、光電方式の発光素子の性能変化を精度良く判別することができる検査装置、その検査装置を各種記録媒体の検出のために用いる複写機やプリンタ等の装置、それらの制御方法を提供できる。またさらに、上記の発光素子の性能変化が寿命に達したためか、あるいは清掃時期に達したかを精度良く判別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1A】本発明の反射型の光電方式センサで搬送されてくる記録媒体を検出するときの構成を説明する図である。
【図1B】本発明の反射型の光電方式センサの発光素子の性能劣化を調べるときの構成(回転角θ=0°)を説明する図である。
【図1C】本発明の反射型の光電方式センサの発光素子の性能劣化を調べるときの構成(回転角θ=180°)を説明する図である。
【図1D】本発明の反射型の光電方式センサにおける電源電圧と発光量の関係(a)および検査物の検査方法(b)を説明する図である。
【図1E】本発明の反射部材を用いて反射型光電方式センサの性能を調べたときの発光素子の状態とアラームの関係を説明する図である。
【図2】本発明の反射型光電方式センサを用いた用紙搬送装置の概略構成を示す図である。
【図3】本発明の反射型の光電方式センサを紙パスセンサとして使用した際の通紙時のフローチャートを示す図である。
【図4】本発明による反射型の光電方式センサのセンサチェックモードの第1の実施例を説明するフローチャートである。
【図5】本発明による反射型の光電方式センサのセンサチェックモードの第2の実施例を説明するフローチャートである。
【図6】本発明による反射型の光電方式センサのセンサチェックモードを用紙搬送装置の操作に連動させた第3の実施例による構成を示す図である。
【図7】本発明による反射型の光電方式センサのセンサチェックモードを用紙搬送装置の操作に連動させた第3の実施例を説明するフローチャートである。
【図8A】本発明の反射部材の別の構成(円柱構造)を示す図である。
【図8B】本発明の反射型の光電方式センサの対向面に配置される別の反射部材(円柱構造)構成を示す図である。
【図8C】本発明の別の反射部材を用いて反射型光電方式センサの性能を調べたときの発光素子の状態とアラームの関係を説明する図である。
【符号の説明】
r1 :原稿読取位置
100 :原稿搬送部
101 :積載トレイ
102 :排紙トレイ
103 :給紙ローラ
104 :分離ローラ
105a、b :引き抜きローラ
106a、b :レジストローラ
107a、b :排反ローラ
108 :原稿押さえローラ
109a、b :第1のリードローラ
110a、b :第2のリードローラ
111a、b :第3のリードローラ
112a、b :リードコロ
200 :イメージリーダ部
201 :流し読みプラテン
202 :ジャンプ台
203 :ブックプラテン
204、205、206 :ミラー
207 :レンズ
208 :イメージセンサ
209 :原稿走査用ランプ
210 :スキャナユニット
S101:サイズ検知センサ
S102 :リードセンサ
S103 :排反センサ
300 :反射型光電方式センサ
301 :発光素子
302 :受光素子
303 :増幅回路
304 :検出回路
305 :入力電源ライン
306 :アース電位ライン
307 :出力信号ライン
400 :CPU
500 :メモリ
600 :用紙
700 :ドライバ
800、800’ :反射部材
800a、800b、800c :反射部材
【発明の属する技術分野】
本発明は、用紙等の検出物の有無を検出する光電方式の発光素子を用いる検査装置、その検査装置を用いる装置、それらの制御方法、制御プログラムに関し、特に、発光素子の性能劣化の判別(発光素子表面の清掃時期及び発光素子の残存寿命予測等)に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機やプリンタ等では、原稿もしくは用紙の通過を検出するためのセンサとして、反射式の光電センサを使用している(例えば、特許文献1、2)。従来これらの光電方式のセンサの寿命を判定する方式としては、電源ON/OFF回数、センサへの通電時間、センサ平均動作温度等の機器の使用条件に基づいて、残存寿命を割り出していた。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−304448号公報
【特許文献2】
特開2000−143086号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来用いられている光電方式のセンサの残存寿命の割り出し方法では、必ずしも正確な残存寿命を算出することができないため、場合によってはセンサが寿命に達した状態で複写機やプリンタ等の画像記録装置を使用するために、画像記録装置のジャム(つまり、故障)等を引き起こす可能性があった。
【0005】
また、光電方式のセンサを複写機やプリンタ等の画像記録装置の紙パスセンサとして用いた場合、紙粉がセンサ表面に蓄積することによりセンサの出力エラーが発生する可能性もあった。
【0006】
本発明は、上記説明した従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、光電方式の発光素子の性能変化を精度良く判別することができる検査装置、その検査装置を各種記録媒体の検出のために用いる複写機やプリンタ等の装置、それらの制御方法を提供することである。
【0007】
さらに、本発明の別の目的は、上記の発光素子の性能変化が寿命に達したためか、あるいは清掃時期に達したかを精度良く判別することにある。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係る一実施形態の光電方式のセンサは、以下の構成を有する。すなわち、所定量の光を発生する発光素子と、前記発光素子からの光による反射光を受光する受光素子と、前記受光素子の受光量に応じて所定位置における検査対象物の有無を判別する判別手段とを有する検査装置であって、所定位置に配置され、前記発光素子で発光した光を前記受光素子に向けて反射する反射部材と、前記受光素子で受光する光量を調整するために前記反射部材を制御していき、その過程で前記判別手段の判別結果が切り替わるときの前記反射部材の制御に関する情報を計測する計測手段と、前記計測手段により計測された前記反射部材の制御に関する情報に応じて前記発光素子の状態を推定する推定手段と、を有することを特徴とする。
【0008】
ここで、例えば、前記推定手段は、前記発光素子の状態に応じて所定の警告を出力する警告手段を更に有することが好ましい。
【0009】
ここで、例えば、前記計測手段は、前記反射部材を所定方向に移動する移動手段と、前記反射部材の位置を検出する位置検出手段とを有し、前記計測手段は、前記位置検出手段によって検出される位置を前記反射部材の制御に関する情報として出力することが好ましい。
【0010】
ここで、例えば、前記反射部材はその1つの断面が楕円を示す構造体であり、前記移動手段は前記楕円の一方の中心を軸として回転して前記反射部材と前記発光素子との距離を変更することが好ましい。
【0011】
ここで、例えば、前記移動手段は、前記判別手段が前記反射部材を検出しない位置まで前記反射部材を移動可能であることが好ましい。
【0012】
ここで、例えば、前記推定手段は、前記判別手段の判別結果が切り替わるときに前記位置検出手段によって検出された位置に基づいて前記反射部材と前記発光素子との距離を検出し、該距離が所定値以下となった場合に警告信号を出力することが好ましい。
【0013】
ここで、例えば、前記推定手段は、前記判別手段の判別結果が切り替わるときに前記位置検出手段によって検出された位置に基づいて、前記反射部材と前記受光部との距離を検出し、該距離が第1所定値以下となった場合に第1警告信号を出力し、該距離が第2所定値以下となった場合に第2警告信号を出力することが好ましい。
【0014】
ここで、例えば、前記反射部材は、反射率の異なる複数の表面を有し、前記計測手段は、前記複数の表面のうちの前記発光素子と略平行の位置にある表面と前記発光素子との距離が一定となるように前記反射部材を制御することが好ましい。
【0015】
ここで、例えば、前記反射部材は、その1つの断面が円を示す円柱構造体であり、前記計測手段は前記円の中心を軸として前記反射部材を回転することにより前記発光素子と略平行の位置にある表面の反射率を変更することが好ましい。
【0016】
ここで、例えば、前記反射部材の異なる複数の表面のうちの1つの表面は、前記計測手段により前記発光素子と略平行の位置にまで回転されたときに、前記判別手段が前記反射部材を検出しないような反射率を示す材料で形成されていることが好ましい。
【0017】
ここで、例えば、前記推定手段は、前記判別手段の判別結果が切り替わるときの前記発光素子と略平行の位置にある表面の反射率が、予め設定されている反射率以上となった場合に警告信号を出力することが好ましい。
【0018】
ここで、例えば、前記警告手段は、前記判別手段の判別結果が切り替わるときの前記発光素子と略平行の位置にある表面の反射率が、予め設定されている第1反射率以上となった場合に第1警告信号を出力し、該反射率が予め設定されている第2反射率以上となった場合に第2警告信号を出力することが好ましい。
【0019】
上記目的を達成するための本発明に係る一実施形態の装置は、以下の構成を有する。すなわち、所定量の光を発生する発光素子と、前記発光素子からの光による反射光を受光する受光素子と、前記受光素子の受光量に応じて所定位置における検査対象物の有無を判別する判別手段とを有する検査装置と前記検査装置を用いて画像記録用の記録媒体の搬送を制御する制御手段とを有する装置であって、所定位置に配置され、前記発光素子で発光した光を前記受光素子に向けて反射する反射部材と、前記受光素子で受光する光量を調整するために前記反射部材を制御していき、その過程で前記判別手段の判別結果が切り替わるときの前記反射部材の制御に関する情報を計測する計測手段と、前記計測手段により計測された前記反射部材の制御に関する情報に応じて前記発光素子の状態を推定する推定手段と、を有することを特徴とする。
【0020】
上記目的を達成するための本発明に係る一実施形態の検査装置の制御方法は、以下の構成を有する。すなわち、所定量の光を発生する発光素子と、前記発光素子からの光による反射光を受光する受光素子と、前記受光素子の受光量に応じて所定位置における検査対象物の有無を判別する判別手段とを有する検査装置の制御方法であって、前記検査装置は、所定位置に配置され、前記発光素子で発光した光を前記受光素子に向けて反射する反射部材を有し、前記受光素子で受光する光量を調整するために前記反射部材を制御していき、その過程で前記判別手段の判別結果が切り替わるときの前記反射部材の制御に関する情報を計測する計測工程と、前記計測工程により計測された前記反射部材の制御に関する情報に応じて前記発光素子の状態を推定する推定工程と、を有することを特徴とする。
【0021】
上記目的を達成するための本発明に係る一実施形態の装置の制御方法は、以下の構成を有する。すなわち、所定量の光を発生する発光素子と、前記発光素子からの光による反射光を受光する受光素子と、前記受光素子の受光量に応じて所定位置における検査対象物の有無を判別する判別手段とを有する検査装置と前記検査装置を用いて画像記録用の記録媒体の搬送を制御する制御手段とを有する装置の制御方法であって、前記装置は、所定位置に配置され、前記発光素子で発光した光を前記受光素子に向けて反射する反射部材を有し、前記受光素子で受光する光量を調整するために前記反射部材を制御していき、その過程で前記判別手段の判別結果が切り替わるときの前記反射部材の制御に関する情報を計測する計測工程と、前記計測工程により計測された前記反射部材の制御に関する情報に応じて前記発光素子の状態を推定する推定工程と、を有することを特徴とする。
【0022】
上記目的を達成するための本発明に係る一実施形態の制御プログラムは、上記に記載の装置の制御方法を実現することを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0024】
本発明では、検査対象物の有無を検出する検査装置(以下、反射型の光電方式センサという場合もある)における発光素子の性能変化(寿命に達したか否かなど)を、発光素子の発光量の変化を測定して判別する。まず、その原理について説明する。
【0025】
[発光素子の性能変化の検出原理:図1D]
検査対象物の有無を検出する検査装置(反射型の光電方式センサ)では、発光素子で発生した光は検査物で反射され、受光素子はこの発光素子で発生した光に比例する光を受光して、受光した光量から検出物の有無を識別する(図1D(b))。ここで、発光素子は、図1D(a)に示すように電源電圧に比例した光を発生する。例えば、電源電圧として電圧V0を使用すると、発光量L0の光が発生する。
【0026】
しかしながら、使用する発光素子が劣化すると図1Dに示すように同じ電源電圧を印加しても発光量は低下するため、受光素子で受光する光量も減少する。そのため、例えば、所定以下の発光量(例えば、発光量L1)しか発光しなくなった発光素子を使用すると検出物を識別できなくなり、この検査装置を搭載した装置は誤動作してしまう。
【0027】
そこで、図1DのL1以下の発光量しか示さない発光素子(寿命等で性能劣化した発光素子)あるいは、発光した光が発光素子の窓などの汚れなどでL1以下に減光された発光素子を使用しないようにするために、本発明では、以下示す方法で発光素子の発光量の変化量を測定し、所定値以下の発光量しか示さない発光素子を性能劣化した発光素子とみなして警告を行うか、あるいは、複数の異なる所定値と発光素子の発光量の変化量とを比較することにより、発光素子の寿命警告や発光素子の清掃警告等を行う。
【0028】
なお、発光素子の発光量の変化は、図1D(b)の検査物の位置に反射部材を置き、発光素子と反射部材との間の距離を変化させて検査装置が反射部材を検出できる距離を調べる方法、もしくは発光素子と反射部材との間の距離は一定距離として、反射部材の反射率を変化させて検査装置が反射部材を検出できる反射率を調べる方法に基づいて行う。
【0029】
[画像読取装置の構成:図2]
図2は本発明による光電方式センサを有する装置の一例として、検査対象物(画像記録用の記録媒体)の有無を光電方式センサを用いて検出する画像読取装置の構成を示す図である。画像読取装置は、イメージリーダ部200と、イメージリーダ部200上部に位置する、開閉可能な原稿搬送部100から構成される。
【0030】
[原稿搬送部]
原稿搬送部100では、上方に配置された積載トレイ101上に積載された原稿が、順次その最上紙から一枚毎に分離給紙され、イメージリーダ部200の流し読み位置である流し読みプラテン(流し読みプラテンガラスまたはプラテン)201に原稿が搬送される。流し読みプラテン201上を搬送しながら原稿の画像を読み込み、画像の読み込みが終了すると、排紙トレイ102に原稿が排紙積載される。なお、この原稿搬送部100の詳細については後述する。
【0031】
イメージリーダ部200は、原稿に記録された画像情報を光学的に読取り、光電変換をして画像データとして入力するものであり、流し読みプラテン201、ブックプラテン203、原稿走査用ランプ209とミラー204を有するスキャナユニット210、ミラー205、206、レンズ207、イメージセンサ208等を有している。原稿搬送部100を使用して原稿を読み込む際にはスキャナユニット210を読取位置rに停止して、流し読みプラテン201上を移動する原稿の画像を読み込み、原稿搬送部100を使用しない場合は、プラテン203に載置される原稿の画像をスキャナユニット210の移動により読み込む。
【0032】
次に、原稿搬送部100について詳しく説明する。本実施系に係る原稿搬送部100は、片面に画像情報を有する原稿を搬送しつつその画像情報を読取る片面読取モードと、両面に画像情報を有する原稿を搬送しつつその画像情報を読取る両面読取モードを有する。以下、各読取モードの説明を搬送原稿の流れに沿って簡単に説明する。
【0033】
[片面読取モード時の片面原稿の流れ]
まず、原稿搬送部100の概略構成の簡単説明と合わせて、片面読取モード時の片面原稿の流れを簡単に説明する。図2に示すように、原稿搬送部100は、積載手段としての積載トレイ101を有し、該積載トレイ101の面上に原稿を積載する。
【0034】
原稿搬送部100の原稿給紙部では、繰り出し手段としての給紙ローラ103が積載トレイ101上に積載された原稿束を分離部へ引き込み、分離部を構成する給送手段としての分離ローラ104により原稿束の最上紙を一枚ずつ分離し、引き抜きローラ105a、105bによりレジストローラ106a、106bへと搬送する。レジストローラ106a、106bは原稿先端の到着時には停止しており、引き抜きローラ105a、105bによる搬送でループを形成して斜行補正をした後に、後述の原稿搬送部へ搬送する。
【0035】
原稿搬送部100の原稿搬送部では、前述の原稿給紙部より搬送された原稿を第1のリードローラ109a、109bとリードコロ112a、リードコロ112bによって、流し読みプラテン201と原稿押さえローラ108との間を所定の速度で搬送していく。この時、流し読みプラテン201上の読取位置r1の下に露光装置であるスキャナユニット210が固定されており、読取動作を行う。
【0036】
原稿搬送部100の原稿排紙部では、第2のリードローラ110a、110b、排反ローラ107a、107bにより排紙トレイ102上へ裏面排出する。
【0037】
尚、図2において、S101は給紙される原稿の先端及び後端を検知することにより原稿サイズを検出するサイズ検知センサ、S102は原稿の先端を検知してイメージリーダ部200に知らせるリードセンサ、S103は排紙、及び反転給紙される原稿の先端及び後端を検知する排反センサであり、800c、800a,800bはそれぞれのセンサに対向する位置に配置された反射部材である。
【0038】
[両面読取モード時の両面原稿の流れ]
次に、両面読取モード時の両面原稿の流れを簡単に説明する。まず積載トレイ101に積載された原稿は、原稿給紙部により一枚ずつ分離され、原稿搬送部へと搬送される。原稿搬送部では片面時と同様に流し読みプラテン201と原稿押さえローラ108との間を所定の速度で搬送していく。この時、流し読みプラテン201上の読取位置r1の下に露光装置であるスキャナユニット210が固定されており、1面目である表面の読取動作を行う。
【0039】
そして、原稿の後端が排反センサS103を通過した後、排反ローラ107a、107bが逆転し、原稿の排紙方向とは逆方向に位置する原稿搬送部のレジストローラ106a、106bへ第3のリードローラ111a、111bによって原稿をスイッチバックして搬送する。レジストローラ106a、106bは原稿先端の到着時には停止しており、第3のリードローラ111a、111bの駆動によりループを形成し、両面時の斜行補正を行い、原稿搬送部へ搬送する。
【0040】
原稿搬送部では、1面目である表面と同様にして2面目である裏面の読取動作を行った後、原稿排紙部へ原稿を搬送する。
【0041】
原稿排紙部では、本実施形態の原稿搬送部100の構成上、2面目である裏面を読み込んだ後に原稿がフェイスアップ状態(1面目である表面が装置上方を向いている状態)になり、排紙される原稿の順序が狂ってしまうため、即ち積載トレイ101にページ順に積載された原稿が排紙トレイ102上においてそのページ順が狂ってしまうため、再反転を行う必要がある。そのため、原稿排紙部では、原稿の後端が排紙センサS103を通過した後、排反ローラ107a、107bが逆転し、再び原稿を原稿搬送部の方向へ搬送する。この時、原稿搬送部では裏面排紙を行うために原稿面の反転動作しか行わないため、レジストローラ106a、106bでは斜行補正を行わない。
【0042】
原稿搬送部を通過した原稿は、再度原稿排紙部へ搬送され、第2のリードローラ110a、110b、排反ローラ107a、107bにより排紙トレイ102上に裏面排紙される。これにより、原稿は、1面目である表面が装置下方を向いている状態であるフェイスダウン状態で排紙される。
【0043】
本発明の反射型光電方式センサ(検査装置)は、上記説明した画像読取装置のサイズ検知センサ(紙パスセンサ)S101、リードセンサS102、排反センサS103等に使用することができる。
【0044】
[反射型光電方式センサの構成:図1A]
図1Aは本発明の反射型光電方式センサ310の全体構成、及びセンサ内部回路300を示している。このセンサ内部回路300は、発光素子301からの光が、検出対象物である用紙600などによって反射された光を受光素子302で受光する構成になっている。
【0045】
発光素子301には、例えばGaAlAsやGaAs等の発光ダイオード(LED)が設けられており、受光素子302には、フォトダイオードが設けられている。このセンサ内部回路300は、他に増幅回路303、検出回路304、抵抗R1,R2,R3、コンデンサC1から構成されており、外部回路との接続は、入力電源ライン305、アース電位ライン306、出力信号ライン307のみであり、センサ内部回路300の信号を確認することはできない。
【0046】
センサ内部回路300は入力電源ライン305に電圧を印加することにより動作し、出力信号ライン307に2値のデジタル信号(たとえば、用紙無し;High、用紙有り;Low)が出力される。従って、反射型光電方式センサ310を制御するCPU400は用紙600を検出するタイミングでセンサ内部回路300に供給される電源を制御し、検出結果である2値のデジタル出力信号は、CPU400を介してメモリ500に格納される。
【0047】
[反射部材を用いたセンサの性能評価:図1B、図1C、図1E]
図1Aにおいて、反射型光電方式のセンサ310の寿命、センサの残余寿命の予測および反射型光電方式センサ310の汚れ確認などを行うために、センサ内部回路300の対向面には反射部材800が配置されている。
【0048】
反射部材800は、用紙600が搬送されていない場合に、図1Bに示すように発光素子301で発生した光を反射し、受光素子302で発光素子301で発生した光に比例する光量が受光できるようにするものである。反射部材800は、ドライバ700を介して図示しない駆動源によって回転され、反射部材800の表面とセンサ間の距離Lが変化するように制御されている。反射部材800は図8(a)に示すようにその1つの断面が楕円を示す構造体であり、駆動源(移動手段)は楕円の一方の中心を軸として回転して反射部材800と発光素子301との距離を変更する。
【0049】
図1Bは、距離検出器900で検出される反射部材800の回転角度θがθ=0°の場合を示している。距離検出器900には、回転角度と距離L(反射部材とセンサとの距離)との関係を示す表などが予め記憶されており、検出された回転角度からこの表を用いて反射部材800とセンサ内部回路300との距離を自動的に検出することができる。図1Bの回転角度θ=0°は、反射部材800とセンサ内部回路300との距離が最も長い場合(L=L0)であり反射部材800が退避状態にあることを示している。
【0050】
ここで、反射部材800表面は黒色等の反射率が低い材料を用いて作製されており、図1Bに示す退避状態において、その表面の反射率に基づいたセンサの非検出距離を確保するように構成され、用紙搬送時には誤検知が発生しないようにしている。すなわち、反射部材800から反射された光量を受光する受光素子302で検出される光量が所定量以下となるように設定され、検出回路304から出力される出力信号307は反射部材を検出しないことを示すデジタル信号(たとえば、High)が出力される。この基準条件の設定の場合には、発光素子301として、基準となる発光素子(例えば、正常な発光素子)が用いられる。
【0051】
同様にして、図1Cは、距離検出器900で検出される反射部材800の回転角度θがθ=180°の場合、すなわち、反射部材800とセンサ内部回路300との距離Lが最も短い場合(L=L180)を示している。このとき、反射部材800から反射された光量を受光する受光素子302で検出される光量は最も多くなり、検出回路304から出力される出力信号307は反射部材を検出することを示すデジタル信号(たとえば、Low)が出力される。また図示はしないが、反射部材800の回転角度θが0°<θ<180°の場合にも検出回路304から出力される出力信号307は反射部材800を検出することを示すデジタル信号(たとえば、Low)が出力される。
【0052】
一方、上記説明した方法において、基準となる発光素子の代わりに、例えば、劣化した発光素子を用いると、発光素子で発生する光量が低下するため、反射部材800の回転角度θ>θ1(距離L=L1)まで、反射部材800をセンサ内部回路300に近づけないとセンサ内部回路300は反射部材800を検出しなくなる。そこで、本発明の一実施形態では、図1E(a)に示すように反射部材800を検出できる距離Lと反射部材800を検出できるしきい値の距離L1を用いて、L1>Lの場合には、発光素子が寿命に達した、あるいは、発光素子の清掃が必要とみなして警告を行う。
【0053】
また、さらに、本発明の別の実施形態では、図1E(b)に示すように反射部材800を検出できる距離Lに対して、反射部材800を検出できる2つのしきい値の距離L1、L2を用いて、L2<L<L1の場合には、発光素子の清掃が必要とみなして警告を行い、L2の場合には、発光素子の寿命による装置操作の禁止エラーを行う。
【0054】
尚、反射部材は上記説明した回転可能な構造とする場合に限らず、例えば、反射部材と発光素子との距離を変更できる機構にし、反射部材を発光素子方向に移動させたときの移動距離を距離検出器で測定する構成としても良い。
【0055】
[別の反射部材を用いた発光素子の性能評価:図8A〜図8C]
上記説明した反射部材とは異なる構成の反射部材800’の例を、図8A(b)に示し、この反射部材800’を有する光電方式のセンサ1310の構成を図8Bに示す。なお、図8Bに示す光電方式のセンサ1310の構成は、図1Aに示す光電方式のセンサ310の構成と類似しているので、同じ構成要素の説明は同じ符号を付して重複する説明は省略する。
【0056】
反射部材800’は、用紙600が搬送されていない場合に、図8Bに示すように発光素子301で発生した光を反射し、受光素子302で発光素子301で発生した光に比例する光量が受光できるようにするものである。反射部材800’は、ドライバ700を介して図示しない駆動源によって回転され、発光素子301に対向する位置にある反射部材800’の表面が変化するように制御されている。反射部材800’は図8A(b)に示すようにその1つの断面が円を示す円柱状(ローラ形状)の構造体であり、駆動源(移動手段)は円の中心を軸として回転して反射部材800’と発光素子301との距離を一定に保つ。
【0057】
また、反射材800’の表面は、図8A(b)に示すように異なる反射率(例えば、回転角θ=0〜40°の表面は反射率A,回転角θ=40〜80°の表面は反射率B,回転角θ=80〜120°の表面は反射率C,回転角θ=120〜160°の表面は反射率D・・・)を有する複数の表面から構成されている。このため、反射材800’は、回転角に応じて反射率が変化する。なお、反射部材表面の反射率は、その最も低反射の領域(例えば、回転角θ=0〜40°の表面:反射率A)を黒色にて構成し、センサの非検出距離が確保され、用紙搬送時には誤検知が発生しないようにしている。
【0058】
図8Bは、距離検出器900’で検出される反射部材800’の回転角度θがθ=0°の場合を示している。距離検出器900’には、回転角度と反射率との関係を示す表などが予め記憶されており、検出された回転角度からこの表を用いて反射部材800’0の反射率を自動的に検出することができる。図8Bの回転角度θ=0°は、反射部材800’の反射率が最も低反射の領域であり反射部材800’はセンサ1310で検出されない状態にあることを示している。
【0059】
図8Cは、図1Eで説明した回転角に基づいて換算された反射部材と発光素子との距離から発送素子の性能劣化を評価する代わりに、回転角に基づいて得られる反射部材の反射率を用いて、図1Eと同様の手法により発光素子の性能変化を評価する方法の一例を示したものである。
【0060】
なお、本反射部材においても、平面状に形成された反射部材が、発光素子(センサ)との距離を一定に保つ方向に移動する構成としても良い。
【0061】
以下、上記説明したセンサ310またはセンサ1310を用いた画像読み取り処理、およびセンサチェック処理について説明する。
【0062】
<第1の実施例>
以下、本発明の反射部材800を有するセンサ310を用紙搬送装置等の紙パスセンサとして用いる場合において、通紙モードの処理およびセンサの性能劣化を調べるセンサチェックモードの処理(第1の実施例)について説明する。以下の処理は、センサ310のCPU400がメモリ500に格納されている制御プログラムに基づいて、センサ各部や反射部材800を制御しながら実行するものである。
【0063】
[画像読み取り処理:図3]
図3は、本発明の反射型光電方式センサ310を用紙搬送装置等の紙パスセンサとして使用した際の通紙モードにおけるセンサの動作状態を示すフローチャートである。
【0064】
用紙搬送装置等により通紙モードが選択された場合、まず、積載トレイ101上に積載された原稿を給紙開始し(ステップS1)、次に、センサ310の電源をオンにする(ステップS2)。
【0065】
次に、原稿搬送状態において、センサ内部回路300の出力がLowに変化した時(ステップS3)、センサ内部回路300は、原稿の先端が搬送されてきたことを検出したことになる(ステップS4)。
【0066】
次に、再度、センサ内部回路300の出力がHighに変化した時(ステップ5)、センサ内部回路300は、原稿の後端が搬送されてきたことを検出したことになる(ステップS6)。
【0067】
次に、原稿の通過を検出したら、次の原稿があるかないかを判断し(ステップS7)、次の原稿がある場合には、ステップS3に戻り、次原稿がなくなるまで上記説明したステップS3〜ステップS7の動作を繰り返し行い、次の原稿がなくなった時点で、センサ310の電源をオフし(ステップS8)、センサの発光累積時間をメモリ500へ書き込み、通紙モードの動作を終了する。
【0068】
[センサチェックモード:図4]
図4は、本発明の反射部材800を有する光電方式センサ310を紙パスセンサとして使用した際のセンサチェックモードのフローチャートである。
【0069】
まず、センサチェックモードが選択された場合、センサ310の電源をオンにする(ステップS21)。反射部材800は、センサによって検出されない退避位置(出力信号High:図1B参照)にあらかじめ退避されており、センサ310に対向する位置に配置された楕円構造の反射部材800は、所定量、例えば回転角度を10°回転し、反射部材800の表面をセンサの所定距離近づける(ステップS22)。
【0070】
次に、センサ内部回路300の出力が変化したかどうかを確認し(ステップS23)、センサ内部回路300の出力の変化が検出されなければステップS22に戻り、上記説明した反射部材800の表面をセンサの所定距離近づける処理を繰り返し行い、センサ内部回路300の出力信号がLowからHigh(反射部材800を検出)に変化したところで、反射部材800の回転角を算出し、反射部材800とセンサ310の距離に換算する(ステップS24)。
【0071】
次に、ステップS24で算出された反射部材とセンサ間の距離Lが予め定められた所定値L1(例えばL1=10mm)とを比較し(ステップS25)、距離Lが所定値L1よりも小さい場合、アラーム例えば清掃警告または寿命警告アラームを出力する(ステップS26:図1E(a)参照)。
【0072】
尚、上記アラーム出力を決定する所定値L1は、センサによって各種用紙を検出できる保証距離:例えば3〜8mmよりも長い距離に設定する。また、このときの反射部材の表面反射率は、搬送される用紙中、最も反射率の低い用紙と同等以下である必要があるが、所定値を長く(例えば15mm)設定するのであれば、必ずしも低反射率に設定する必要はない。
【0073】
一方、ステップS25において、反射部材800とセンサ310間の距離が予め定められた所定値L1よりも大きかった場合、及びステップS26のアラーム処理を実施した後に、反射部材800を回転し(ステップS27)、反射部材800がセンサ310から最も離れた退避位置(ホームポジション)に退避したことを確認したら(ステップS28)、センサ310の電源をオフにして(ステップS29)、センサチェックモードの動作を終了する。
【0074】
このようにして、上記説明したセンサチェックモードにおいて、反射型光電方式センサ310をチェックし、センサが劣化したと判別される場合にはアラーム出力(清掃警告、寿命警告等)を行うことが可能となる。このとき、前述のメモリ500に書き込まれている発光累積時間に応じて清掃警告、あるいは寿命警告のどちらのアラーム出力を行うかを決定してもよい。
【0075】
さらに上記の説明では、アラーム出力を決定する所定値を1つとして説明したが、図1E(b)に示すように設定値を2つに分離して、そのレベルに応じてひとつはセンサの清掃等を促すアラームであり、他のひとつは装置の動作を禁止する動作禁止エラーとすることも可能である。
【0076】
<第2の実施例>
以下、本発明によるセンサチェックモードの第2の実施例を示す。なお第1の実施例と共通する説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
【0077】
図5は本発明の反射部材800’を有する光電方式センサ1310を紙パスセンサとして使用した際のセンサチェックモードのフローチャートである。
【0078】
センサチェックモードが選択された場合、センサ1310の電源をオンにする(ステップS31)。センサ1310によって検出されない反射率(出力信号:High)で形成された領域をホーム位置として、センサ1310に対向する位置に配置された円柱構造の反射部材800’を所定量、例えば10°回転し、反射部材の表面の反射率を変化させる(ステップS32)。
【0079】
センサ内部回路300の出力が変化したかどうかを確認し(ステップS33)、出力の変化が検出されなければステップ32に戻り、上記説明した、反射部材800’の回転角を増加させる処理を継続して行い、センサ内部回路300の出力がHighからLowに変化(反射部材800’を検出しない→検出するに変化)した時点での反射部材800’の回転角を算出し、反射部材の反射率に換算する(ステップS34)。
【0080】
ステップS34で算出された反射部材800’の反射率Xを予め定められた所定値X1(例えばX1=40%)とを比較し(ステップS35)、反射率Xが所定値X1よりも大きい場合、アラームを出力する(ステップS36)。
【0081】
尚、上記アラーム出力を決定する所定値は、センサによって各種用紙を検出できる反射率(例えば50%)よりも若干低い反射率に設定する。また、このときの反射部材の表面反射率は、搬送される用紙中、最も反射率の低い用紙と同等以下である必要があるが、反射部材800’の配置をセンサ1310から非検出距離よりも遠い位置に配置するのであれば、必ずしも低反射率に限定するものでははない。
【0082】
センサ1310が反射部材800’を検出したときのその反射率が、予め定められた所定値よりも小さい場合、及びステップS36のアラーム処理を実施した後に、反射部材800’を回転し(ステップS37)、反射部材800’が最も低反射な領域である退避位置(ホームポジション)に戻ったら(ステップS38)、センサ1310の電源をオフにして(ステップS39)、センサチェックモードの動作を終了する。
【0083】
このようにして、上記説明したセンサチェックモードにおいて、反射型光電方式センサ1310をチェックし、センサ1310が劣化したと判別される場合にはアラーム出力(清掃警告、寿命警告等)を行うことが可能となる。この場合においても、メモリ500に書き込まれている発光累積時間に応じて清掃警告、あるいは寿命警告のどちらのアラーム出力を行うかを決定してもよい。
【0084】
さらに上記の説明では、アラーム出力を決定する所定値Xを1つ(X1:図8C(a))として説明したが、図8C(b)に示すように設定値を2つ(X1、X2)に分離して、そのレベルに応じてひとつはセンサの清掃等を促すアラームであり、他のひとつは装置の動作を禁止する動作禁止エラーとすることも可能である。
【0085】
<第3の実施例>
次に本発明によるセンサの第3の実施例を示す。なお第1および第2の実施例と共通する説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
【0086】
第3の実施例では、図6に示すように第1、第2の実施例の構成において、用紙搬送装置のカバー開閉動作に連動させて、図示しないギヤ列によって反射部材の回転移動、及びセンサチェックモードを起動するように構成したものである。以下、第1の実施例のセンサ310の構成を一例として用いて説明する。
【0087】
[センサチェックモード:図7]
図7は第3実施例によるセンサチェックモードのフローチャートである。
【0088】
第3実施例においては、原稿搬送装置のカバーが開かれる動作による開検知にて(ステップS41)センサチェックモードを起動する(ステップS42)。反射部材800はカバー開動作に連動して図示しないギヤ列によって、あらかじめ設定されているアラームを判断する反射部材とセンサ間距離位置になるよう反射部材を回転する(ステップS43)。
【0089】
センサチェックモード起動と同時にセンサ310の電源をオンにする(ステップS44)。センサ内部回路300の出力が変化したかどうか確認し(ステップS45)、センサ内部回路300の出力がLowに変化した場合はアラームを出力する(ステップS46)。
【0090】
センサ出力が変化しなかった場合、及びステップ46のアラーム処理を実施した後に、センサ310の電源をオフにして(ステップS47)、センサチェックモードの動作を終了する(ステップS48)。その後、カバーが閉まるのを検出した後に(ステップS49)本処理を終了する。
【0091】
尚、カバー開動作による反射部材の移動位置は、センサの清掃等を促すアラーム、あるいは装置の動作を禁止する動作禁止エラー等のアラーム内容によって設定可能とする。
【0092】
また、本説明においては用紙搬送装置のカバーの開閉によってセンサチェックモードを起動させているが、原稿搬送装置の開閉等に連動させても問題はない。
【0093】
【他の実施形態】
なお、本発明は、例えばシステム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0094】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0095】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0096】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0097】
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0098】
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明した(図3〜5、7に示す)フローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
【0099】
このように、本発明では、複写機やプリンタ等の装置で各種記録媒体の検出のために用いられる光電方式センサ(検査装置)の性能変化を、この発光素子の発光量の変化の測定(例えば、図1D(b)の検査物の位置に反射部材を置き、発光素子と反射部材との間の距離を変化させて光電方式センサが反射部材を検出できる距離を調べる方法、もしくは光電方式センサと反射部材との間の距離は一定距離として、反射部材の反射率を変化させて光電方式センサが反射部材を検出できる反射率を調べる方法に基づいて発光素子の性能変化を測定することができる。
【0100】
その結果によって、発光素子が寿命に達したか否かを検出し、発光素子が寿命に達したと判断された場合は寿命警告を行うことによって、寿命に達した発光素子を使用続ける場合の誤動作の防止や、発光素子の速やかな交換を可能とする。また、発光素子の性能劣化が、寿命に達したためか、あるいは発光素子の清掃時期に達したかを識別することも可能であり、発光素子が寿命に達したと判断された場合は寿命警告を、また発光素子が清掃時期に達したと判断された場合は清掃警告を行うことによって、寿命あるいは清掃時期に達した発光素子を使用続ける場合の誤動作の防止や発光素子の交換、あるいは清掃時期の警告を速やかに行うことができる。
【0101】
そのため、光電方式センサによる記録媒体などの検査対象物の有無の誤検知を防止し、発光素子の寿命前に発光素子の交換を可能とし、光電方式センサを用いる装置の誤動作を防止することができる。
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、光電方式の発光素子の性能変化を精度良く判別することができる検査装置、その検査装置を各種記録媒体の検出のために用いる複写機やプリンタ等の装置、それらの制御方法を提供できる。またさらに、上記の発光素子の性能変化が寿命に達したためか、あるいは清掃時期に達したかを精度良く判別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1A】本発明の反射型の光電方式センサで搬送されてくる記録媒体を検出するときの構成を説明する図である。
【図1B】本発明の反射型の光電方式センサの発光素子の性能劣化を調べるときの構成(回転角θ=0°)を説明する図である。
【図1C】本発明の反射型の光電方式センサの発光素子の性能劣化を調べるときの構成(回転角θ=180°)を説明する図である。
【図1D】本発明の反射型の光電方式センサにおける電源電圧と発光量の関係(a)および検査物の検査方法(b)を説明する図である。
【図1E】本発明の反射部材を用いて反射型光電方式センサの性能を調べたときの発光素子の状態とアラームの関係を説明する図である。
【図2】本発明の反射型光電方式センサを用いた用紙搬送装置の概略構成を示す図である。
【図3】本発明の反射型の光電方式センサを紙パスセンサとして使用した際の通紙時のフローチャートを示す図である。
【図4】本発明による反射型の光電方式センサのセンサチェックモードの第1の実施例を説明するフローチャートである。
【図5】本発明による反射型の光電方式センサのセンサチェックモードの第2の実施例を説明するフローチャートである。
【図6】本発明による反射型の光電方式センサのセンサチェックモードを用紙搬送装置の操作に連動させた第3の実施例による構成を示す図である。
【図7】本発明による反射型の光電方式センサのセンサチェックモードを用紙搬送装置の操作に連動させた第3の実施例を説明するフローチャートである。
【図8A】本発明の反射部材の別の構成(円柱構造)を示す図である。
【図8B】本発明の反射型の光電方式センサの対向面に配置される別の反射部材(円柱構造)構成を示す図である。
【図8C】本発明の別の反射部材を用いて反射型光電方式センサの性能を調べたときの発光素子の状態とアラームの関係を説明する図である。
【符号の説明】
r1 :原稿読取位置
100 :原稿搬送部
101 :積載トレイ
102 :排紙トレイ
103 :給紙ローラ
104 :分離ローラ
105a、b :引き抜きローラ
106a、b :レジストローラ
107a、b :排反ローラ
108 :原稿押さえローラ
109a、b :第1のリードローラ
110a、b :第2のリードローラ
111a、b :第3のリードローラ
112a、b :リードコロ
200 :イメージリーダ部
201 :流し読みプラテン
202 :ジャンプ台
203 :ブックプラテン
204、205、206 :ミラー
207 :レンズ
208 :イメージセンサ
209 :原稿走査用ランプ
210 :スキャナユニット
S101:サイズ検知センサ
S102 :リードセンサ
S103 :排反センサ
300 :反射型光電方式センサ
301 :発光素子
302 :受光素子
303 :増幅回路
304 :検出回路
305 :入力電源ライン
306 :アース電位ライン
307 :出力信号ライン
400 :CPU
500 :メモリ
600 :用紙
700 :ドライバ
800、800’ :反射部材
800a、800b、800c :反射部材
Claims (16)
- 所定量の光を発生する発光素子と、前記発光素子からの光による反射光を受光する受光素子と、前記受光素子の受光量に応じて所定位置における検査対象物の有無を判別する判別手段とを有する検査装置であって、
所定位置に配置され、前記発光素子で発光した光を前記受光素子に向けて反射する反射部材と、
前記受光素子で受光する光量を調整するために前記反射部材を制御していき、その過程で前記判別手段の判別結果が切り替わるときの前記反射部材の制御に関する情報を計測する計測手段と、
前記計測手段により計測された前記反射部材の制御に関する情報に応じて前記発光素子の状態を推定する推定手段と、を有することを特徴とする検査装置。 - 前記推定手段は、前記発光素子の状態に応じて所定の警告を出力する警告手段を更に有することを特徴とする請求項1に記載の検査装置。
- 前記計測手段は、前記反射部材を所定方向に移動する移動手段と、前記反射部材の位置を検出する位置検出手段とを有し、前記計測手段は、前記位置検出手段によって検出される位置を前記反射部材の制御に関する情報として出力することを特徴とする請求項1に記載の検査装置。
- 前記反射部材はその1つの断面が楕円を示す構造体であり、前記移動手段は前記楕円の一方の中心を軸として回転して前記反射部材と前記発光素子との距離を変更することを特徴とする請求項3に記載の検査装置。
- 前記移動手段は、前記判別手段が前記反射部材を検出しない位置まで前記反射部材を移動可能であることを特徴とする請求項3に記載の検査装置。
- 前記推定手段は、前記判別手段の判別結果が切り替わるときに前記位置検出手段によって検出された位置に基づいて前記反射部材と前記発光素子との距離を検出し、該距離が所定値以下となった場合に警告信号を出力することを特徴とする請求項3に記載の検査装置。
- 前記推定手段は、前記判別手段の判別結果が切り替わるときに前記位置検出手段によって検出された位置に基づいて、前記反射部材と前記受光部との距離を検出し、該距離が第1所定値以下となった場合に第1警告信号を出力し、該距離が第2所定値以下となった場合に第2警告信号を出力することを特徴とする請求項3に記載の検査装置。
- 前記反射部材は、反射率の異なる複数の表面を有し、前記計測手段は、前記複数の表面のうちの前記発光素子と略平行の位置にある表面と前記発光素子との距離が一定となるように前記反射部材を制御することを特徴とする請求項1に記載の検査装置。
- 前記反射部材は、その1つの断面が円を示す円柱構造体であり、前記計測手段は前記円の中心を軸として前記反射部材を回転することにより前記発光素子と略平行の位置にある表面の反射率を変更することを特徴とする請求項8に記載の検査装置。
- 前記反射部材の異なる複数の表面のうちの1つの表面は、前記計測手段により前記発光素子と略平行の位置にまで回転されたときに、前記判別手段が前記反射部材を検出しないような反射率を示す材料で形成されていることを特徴とする請求項9に記載の検査装置。
- 前記推定手段は、前記判別手段の判別結果が切り替わるときの前記発光素子と略平行の位置にある表面の反射率が、予め設定されている反射率以上となった場合に警告信号を出力することを特徴とする請求項9に記載の検査装置。
- 前記警告手段は、前記判別手段の判別結果が切り替わるときの前記発光素子と略平行の位置にある表面の反射率が、予め設定されている第1反射率以上となった場合に第1警告信号を出力し、該反射率が予め設定されている第2反射率以上となった場合に第2警告信号を出力することを特徴とする請求項9に記載の検査装置。
- 所定量の光を発生する発光素子と、前記発光素子からの光による反射光を受光する受光素子と、前記受光素子の受光量に応じて所定位置における検査対象物の有無を判別する判別手段とを有する検査装置と、前記検査装置を用いて画像記録用の記録媒体の搬送を制御する制御手段とを有する装置であって、
所定位置に配置され、前記発光素子で発光した光を前記受光素子に向けて反射する反射部材と、
前記受光素子で受光する光量を調整するために前記反射部材を制御していき、その過程で前記判別手段の判別結果が切り替わるときの前記反射部材の制御に関する情報を計測する計測手段と、
前記計測手段により計測された前記反射部材の制御に関する情報に応じて前記発光素子の状態を推定する推定手段と、を有することを特徴とする装置。 - 所定量の光を発生する発光素子と、前記発光素子からの光による反射光を受光する受光素子と、前記受光素子の受光量に応じて所定位置における検査対象物の有無を判別する判別手段とを有する検査装置の制御方法であって、
前記検査装置は、
所定位置に配置され、前記発光素子で発光した光を前記受光素子に向けて反射する反射部材を有し、
前記受光素子で受光する光量を調整するために前記反射部材を制御していき、その過程で前記判別手段の判別結果が切り替わるときの前記反射部材の制御に関する情報を計測する計測工程と、
前記計測工程により計測された前記反射部材の制御に関する情報に応じて前記発光素子の状態を推定する推定工程と、を有することを特徴とする検査装置の制御方法。 - 所定量の光を発生する発光素子と、前記発光素子からの光による反射光を受光する受光素子と、前記受光素子の受光量に応じて所定位置における検査対象物の有無を判別する判別手段とを有する検査装置と前記検査装置を用いて画像記録用の記録媒体の搬送を制御する制御手段とを有する装置の制御方法であって、
前記装置は、
所定位置に配置され、前記発光素子で発光した光を前記受光素子に向けて反射する反射部材を有し、
前記受光素子で受光する光量を調整するために前記反射部材を制御していき、その過程で前記判別手段の判別結果が切り替わるときの前記反射部材の制御に関する情報を計測する計測工程と、
前記計測工程により計測された前記反射部材の制御に関する情報に応じて前記発光素子の状態を推定する推定工程と、を有することを特徴とする装置の制御方法。 - 請求項15に記載の装置の制御方法を実現することを特徴とする制御プログラム。
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