JP2005041769A - 炭素化物及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 細孔制御がし易い炭素化物及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 単位構造中に少なくとも一つ以上のフッ素原子を含むポリイミドを非酸化性雰囲気下で600℃以上の温度で炭化し、窒素吸着法で得られる比表面積が500m2/g 以上である炭素化物又は炭化物の製造方法である。
【選択図】 なし

Description

本発明は、気体分離用分子ふるい等に用いられる、所望細孔径分布を有する炭素化物およびその製造方法に関するものである。
従来、気体分離用分子ふるい等に用いられる、細孔径分布を有する炭素化物として、下記特許文献1又は下記非特許文献1に記載のように、芳香族ポリイミド樹脂を炭化することによって得られるものが知られている。
特開平5−282938号公報 炭素、1995、No.167、94−100頁
前記した芳香族ポリイミド樹脂の炭素化物が分子ふるい機能を発揮するためには、均一な細孔径を有することと、大きな細孔容量を有することが求められる。均一な細孔径は、気体の選択性を向上させ、大きな細孔容量は、透過速度の増大をもたらす。
しかしながら、上記芳香族ポリイミド樹脂の炭化によって得られる炭素化物は、その細孔の制御に限界がある。
本発明の目的は、細孔制御がし易い炭素化物及びその製造方法を提供することにある。
本発明の炭素化物は、単位構造中に少なくとも一つ以上のフッ素原子を含むポリイミドを、非酸化性雰囲気下又は減圧下133Pa(1torr)以下で、600℃以上の温度で炭化し、窒素吸着法で得られる比表面積が500m2/g 以上の炭素化物である(第1発明)。
この第1発明において、前記単位構造中のフッ素原子含有量が6at.%以上であることが好ましい(第2発明)。
第1発明又は第2発明の炭素化物を用いた分子ふるいとして好適に用いることができる(第3発明)。また、第1発明又は第2発明の炭素化物を用いた水蒸気吸着材として好適に用いることができる(第4発明)。さらに、第1発明又は第2発明の炭素化物を用いた燃料電池用触媒担持体としても好適に使用できる。
本発明の炭素化物の製造方法は、単位構造中に少なくとも一つ以上のフッ素原子を含むポリイミドを、非酸化性雰囲気下又は減圧下133Pa(1torr)以下で、600℃以上の温度で炭化し、窒素吸着法で得られる比表面積が500m2/g 以上の炭素化物の製造方法である(第5発明)。
この第5発明において、前記単位構造中のフッ素原子含有量が6at.%以上であることが好ましい(第6発明)。
第5発明または第6発明において、炭素化後に酸性化合物で表面処理することが好ましい(第7発明)。
第5発明または第6発明において、炭素化後に酸化雰囲気下で賦活することが好ましい(第8発明)。
第5発明〜第8発明のいずれかにおいて、ポリアミド酸溶液或いはポリアミド酸粉末をイミド化した後に成膜し、その後炭素化することが好ましい。また、このイミド化は加熱によるものが好ましい。
本発明の炭素化物およびその製造方法によると、炭素化物の細孔を制御して、より均一な細孔径を有し、より大きな細孔容量を有するものとすることができる。
以下、本発明の実施形態を以下に説明する。
単位構造中に少なくとも一つ以上のフッ素原子を含むポリイミドは、酸成分とジアミン成分との重縮合により得ることができる。前記酸成分及び前記ジアミン成分のいずれか一方又は両方に、一つ以上のフッ素原子を含む。
ポリイミドの前駆体であるポリアミド酸を成膜し、溶媒を加熱除去することによりポリアミド酸膜を得る。得られたポリアミド酸膜を200℃以上で熱イミド化することによりポリイミドを製造する。
前記ジアミンとしては、フッ素原子を含む2,2−ビス(4−アミノフェニル)ヘキサフルオロプロパン〔2,2−Bis(4−aminophenyl)hexafluoropropane〕、2,2−ビス(トリフルオロメチル)−ベンジジン〔2,2’−Bis(trifluoromethyl)−benzidine〕、4,4’−ジアミノオクタフルオロビフェニルや、3,3’−ジフルオロ−4,4’−ジアミノジフェニルメタン,3,3’−ジフルオロ−4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,3’−ジ(トリフルオロメチル)−4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,3’−ジフルオロ−4,4’−ジアミノジフェニルプロパン、3,3’−ジフルオロ−4,4’−ジアミノジフェニルヘキサフルオロプロパン、3,3’−ジフルオロ−4,4’−ジアミノベンゾフェノン、3,3’,5,5’−テトラフルオロ−4,4’−ジアミノジフェニルメタン、3,3’,5,5’−テトラ(トリフルオロメチル)−4,4’−ジアミノジフェニルメタン、3,3’,5,5’−テトラフルオロ−4,4’−ジアミノジフェニルプロパン、3,3’,5,5’−テトラ(トリフルオロメチル)−4,4’−ジアミノジフェニルプロパン、3,3’,5,5’−テトラフルオロ−4,4−ジアミノジフェニルヘキサフルオロプロパン、1,3−ジアミノ−5−(パーフルオロノネニルオキシ)ベンゼン、1,3−ジアミノ−4−メチル−5−(パーフルオロノネニルオキシ)ベンゼン、1,3−ジアミノ−4−メトキシ−5−(パーフルオロノネニルオキシ)ベンゼン、1,3−ジアミノ−2,4,6−トリフロオロー5−(パ−フルオロノネニルオキシ)ベンゼン、1,3−ジアミノ−4−クロロ−5−(パーフルオロノネニルオキシ)ベンゼン、1,3−ジアミノ−4−プブロモ−5−(パーフルオロノネニルオキシ)ベンゼン、1,2−ジアミノ−4−(パーフルオロノネニルオキシ)ベンゼン、1,2−ジアミノ−4−メチル−5−(パーフルオロノネニルオキシ)ベンゼン、1,2−ジアミノ−4−メトキシ−5−(パーフルオロノネニルオキシ)ベンゼン、1,2−ジアミノ−3,4,6−トリフルオロー5−(パーフルオロノネニルオキシ)ヘンゼン、1,2−ジアミノ−4−クロロー5−(パーフルオロノネニルオキシ)ベンゼン、1,2一ジアミノ−4−ブロモ−5−(パーフルオロノネニルオキシ)ベンゼン、1,4−ジアミノ−3−(パーフルオロノネニルオキシ)ベンゼン、1,4−ジアミノ−2−メチル−5−(パーフルオロノネニルオキシ)ペンセン、1,4−ジアミノ−2−メトキシ−5−(パーフルオロノネニルオキシ)ベンゼン、1,4−ジアミノ−2,3,6−トリフルオロ−5−(パーフルオロノネニルオキシ)ベンゼン、1,4−ジアミノ−2−クロロ−5−(パーフルオロノネニルオキシ)ベンゼン、1,4一ジアミノ−2−プブロモ−5−(パーフルオロノネニルオキシ)ベンゼン、1,3−ジアミノ−5−(パーフルオロヘキセニルオキシ)ベンゼン、1,3−ジアミノ−4−メチル−5−(パーフルオロヘキセニルオキシ)ベンゼン、1,3−ジアミノ−4−メトキシ−5−(パーフルオロヘキセニルオキシ)ベンゼン、1,3−ジアミノ−2,4,6−トリフルオロ−5−(パーフルオロヘキセニルオキシ)ベンゼン、1,3−ジアミノ−4−クロロー5一(パーフルオロヘキセニルオキシ)ベンゼン、1,3一ジアミノ−4−ブロモ−5−(パーフルオロヘキセニルオキシ)ベンゼン、1,2−ジアミノ−4−(パーフルオロヘキセニルオキシ)ベンゼン、1,2−ジアミノ−4−メチル−5−(パーフルオロヘキセニルオキシ)ベンゼン、1,2−ジアミノ−4−メトキシ−5−(パーフルオロヘキセニルオキシ)ベンゼン、1,2−ジアミノ−3,4,6−トリフルオロ−5−(パーフルオロヘキセニルオキシ)ベンゼン、1,2−ジアミノ−4−クロロ−5−(パーフルオロヘキセニルオキシ)ベンゼン、1,2−ジアミノ−4−ブロモ−5−(パーフルオロヘキセニルオキシ)ベンゼン、1,4−ジアミノ−3−(パーフルオロヘキセニルオキシ)ベンゼン、1,4−ジアミノ−2−メチル−5−(パーフルオロヘキセニルオキシ)ベンゼン、1,4−ジアミノー2−メトキシ−5−(パーフルオロヘキセニルオキシ)ベンゼン、1,4−ジアミノ−2,3,6−トリフルオロ−5−(パーフルオロヘキセニルオキシ)ベンゼン、1,4−ジアミノ−2−クロロ−5−(パーフルオロヘキセニルオキシ)ベンゼン、1,4−ジアミノ−2−プロモ−5−(パーフルオロヘキセニルオキシ)ベンゼンやフッ素原子を含まないp−フェニレンジアミン(PPD)、ジオキシジアニリンなどの芳香族ジアミンがあげられる。
前記ジアミン成分は上記の各芳香族ジアミンを2種以上組み合わせて使用してもよい。
前記酸成分としては、フッ素原子を含む4,4−ヘキサフルオロイソプロピリデンジフタル酸無水物(6FDA)、およびフッ素原子を含まない3,4,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(BPDA)、ピロメリット酸二無水物(PMDA)などが挙げられる。
ポリイミド前駆体の溶媒として用いる有機溶媒は、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルホルムアミドなどが挙げられる。
前記ジアミン成分及び前記酸成分の組み合わせは、ボリイミド単位構造中のフッ素原子含有量が6at.%以上、より好ましくは10at.%以上となるように選択することが好ましい。フッ素原子含有量とともに、細孔構造の比表面積が増加するからである。
好ましいジアミン成分及び酸成分の組み合わせは、ジアミンとしては、2,2−ビス(4−アミノフェニル)ヘキサフルオロプロパンおよび2,2’−ビス(トリフルオロメチル)−ベンジジン、酸成分としては、4,4−ヘキサフルオロイソプロピリデンジフタル酸無水物(6FDA)の組み合わせである。
前記ポリアミドは、ポリアミド酸溶液或いはポリアミド酸粉末をイミド化した後に成膜し、その後炭素化することが好ましい。
以上の構成によって、窒素吸着法で得られる比表面積が500m2/g 以上、より好ましくは600m2/g 以上であって、より均一な細孔径を有する炭素化物が得られる。
イミド化の手法としては公知の方法、例えば高分子学会編「新高分子実験学」共立出版、1996年3月28日、第3巻高分子の合成・反応(2)158頁に従って、加熱あるいは化学イミド化のどちらの方法に従ってもよく、本発明はこのイミド化の方法には左右されない。また、ポリアミド酸を公知の方法、例えば高分子学会編「新高分子実験学」共立出版、1996年3月28日、第3巻高分子の合成・反応(2)164頁に従ってポリイミドとして成膜してもよい。ポリイミドは成膜前にイミド化もしくはイソイミド化することにより、イミド反応時の収縮を緩和することができ、亀裂のないポリイミド膜を得る事が出来る。イミド化率はイミド化条件、例えば熱イミド化では加熱温度に依存するが、イミド化後の溶媒への溶解性を損なわない範囲であれば良く、具体的な数値としては、70〜95%、より好ましくは70〜80%である。
成膜条件は、溶媒除去時の収縮により生じる変形や亀裂を低減させるため、ガラス板など固体表面に直接塗布した後、300℃以上で熱処理し、完全にイミド化することが望ましい。
本発明の炭素化物を得るには、非酸化雰囲気下で、600℃以上、1500℃以下の温度で炭化することが好ましい。ポリイミドが耐熱性高分子のため、600℃未満では炭素化が不十分で細孔の発達が十分ではない。1500℃以上では収縮が大きくなり細孔サイズが小さくなり、比表面積が小さくなる。
このとき、前記非酸化雰囲気下に代わり、減圧下133Pa(1torr)以下で炭素化することが好ましい。フッ素含有ポリイミドの炭素化では細孔内に炭素化時に生成する熱分解物質が完全に除去されない。そのため、133Pa(1torr)減圧下で行うことにより、炭素化と同時に熱分解物質を除去できる。
このとき、フィルム面に垂直に圧力を加えながら処理することが好ましい。フィルムに加える圧力は5g/cm2であり、炭素化時に生じる膜の変形を抑制することができる。また、黒鉛板は熱伝導がよいこと、また細孔を有することから熱分解物質の離脱が容易であるから、好ましい。
前記の非酸化雰囲気とは、酸素などの酸化活性の気体がないことが必要であり、気体にはアルゴン、ヘリウム、窒素などが適当である。このような非酸化気体の気流中で加熱する。
本発明の炭素化物の表面状態を変化させるため、酸性化合物での表面処理および/または酸性雰囲気での熱処理を行うことが好ましい。
酸性化合物は硝酸、硫酸、過酸化水素水、塩酸などが挙げられるが、硝酸が好ましい。
酸性雰囲気での熱処理は酸素、水蒸気、二酸化炭素、大気などが挙げられるが、厳しい条件では細孔構造の破壊が考えられる。大気中での処理が好ましい。また、処理温度としては細孔構造の破壊が起こりにくい250℃〜400℃が好ましい。
上述した製法による炭素化物は、特に水素、窒素、酸素、四弗化炭素などを分離する際の分子ふるい(分子ふるい炭素)、水蒸気吸着材または燃料電池用触媒担持体として好適に用いられる。
以下、本発明を実施例に基づき具体的に説明する。上記概念を実証しかつわかりやすく説明するため、実施例1〜7、比較例1〜2について以下に説明する。
なお、炭素化物およびその製造方法は実施例の内容によって制限されるものではない。
以下の各例において比表面積、水蒸気吸着量は以下によって求めたものである。
(1)比表面積
炭素化物を200℃以上の温度で2時間真空脱気した後、77Kでの窒素吸着量を容量法にて測定した。吸着量をBET解析により、比表面積を算出した。
(2)水蒸気吸着量
炭素化物を200℃以上の温度で2時間真空脱気した後、298Kでの水蒸気吸着量を容量法にて測定した。相対圧0.95の吸着量を水蒸気飽和吸着量とした。
〔実施例1〕
酸成分としてBPDAを、ジアミン成分として2,2’−ビス(トリフルオロメチル)−ベンジジンを用いた。
NMPにジアミンに溶解し,等量の酸を徐々に加え、室温、24時間、重合を行ってポリイミド前駆体を得た。
得られたポリイミド前駆体溶液をガラス板上に250μmになるように成膜し、100℃-2時間の加熱処理により溶媒を除去し、ポリイミド前駆体膜を得た。
得られたポリイミド前駆体膜を200℃−5時間熱イミド化を行い、ポリイミド膜を得た。得られたポリイミド膜を黒鉛板に挟み、昇温速度150℃/時間で600℃まで窒素気流中で昇温し、1時間保持した。ポリイミド中のフッ素含有量と,得られた炭素化物の比表面積と水蒸気吸着量を表1に示す。
〔実施例2〕
酸成分としてPMDAと、ジアミン成分として2,2’−ビス(トリフルオロメチル)−ベンジジンを用いて実施例1と同様の手法により炭素化物を得た。
〔実施例3〕
酸成分として6FDAを、ジアミン成分として2,2’−ビス(トリフルオロメチル)−ベンジジンを用い、実施例1と同様の手法により炭素化物を得た。
〔実施例4〕
実施例3のポリイミド前駆体溶液を蒸留水中に滴下し、固化した溶液を粉砕及び乾燥しポリイミド前駆体固体を得た。得られたポリイミド前駆体固体を窒素気流中で200℃−5時間熱イミド化し、ポリイミド固体を得た。得られたポリイミド固体をジメチルアセトアミドに30重量%になるように溶解し、ガラス板上に膜厚250μmに成膜した。大気中で350℃まで昇温し、350℃で1時間保持しポリイミド膜を得た。得られたポリイミド膜を実施例1と同様に炭素化し、比表面積と水蒸気吸着量を測定した。
〔実施例5〕
実施例4で得られた炭素化物を硝酸中で3時間120℃で熱処理した。蒸留水で水洗したのち、乾燥した。
〔実施例6〕
実施例4で得られた炭素化物を大気中で400℃、1時間熱処理した。
〔実施例7〕
実施例4で得られたポリイミド膜を減圧下1torr以下で同様の条件で炭化した。
〔比較例1〕
酸成分としてPMDA、ジミアン成分としてODAから成るデュポン社製のKAPTON膜を実施例1と同様に炭素化し、炭素化物を得た。
〔比較例2〕
ジアミン成分にPPD、酸成分にBPDAを用いて実施例1と同様に炭素化物を得た。
Figure 2005041769
表1によると、実施例1−7の炭素化物は、大きな比表面積を有し、水蒸気吸着量も大きくなっている。
大きな細孔容量と均一な細孔径を有するため、気体分離用分子ふるい炭素、水蒸気等の吸着材や燃料電池用の触媒担持体として用いることができる。

Claims (10)

  1. 単位構造中に少なくとも一つ以上のフッ素原子を含むポリイミドを、非酸化性雰囲気下又は減圧下133Pa以下で、600℃以上の温度で炭化し、窒素吸着法で得られる比表面積が500m2/g以上である炭素化物。
  2. 前記単位構造中のフッ素原子含有量が6at.%以上であることを特徴とする請求項1に記載の炭素化物。
  3. 請求項1または2に記載の炭素化物を用いた分子ふるい。
  4. 請求項1または2に記載の炭素化物を用いた水蒸気吸着材。
  5. 請求項1または2に記載の炭素化物を用いた燃料電池用触媒担持体。
  6. 単位構造中に少なくとも一つ以上のフッ素原子を含むポリイミドを、非酸化性雰囲気下又は133Pa以下で、600℃以上の温度で炭化し、窒素吸着法で得られる比表面積が500m2/g以上である炭素化物の製造方法。
  7. 前記単位構造中のフッ素原子含有量が6at.%以上であることを特徴とする請求項6に記載の炭素化物の製造方法。
  8. 炭素化後に酸性化合物で表面処理することを特徴とする請求項6または7に記載の炭素化物の製造方法。
  9. 炭素化後に酸化雰囲気下で賦活することを特徴とする請求項6または7に記載の炭素化物の製造方法。
  10. ポリアミド酸溶液或いはポリアミド酸粉末をイミド化した後に成膜し、その後炭素化することを特徴とする請求項6〜9のいずれかに記載の炭素化物の製造方法。
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