JP2005037125A - 冷蔵庫 - Google Patents

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JP2005037125A
JP2005037125A JP2004324439A JP2004324439A JP2005037125A JP 2005037125 A JP2005037125 A JP 2005037125A JP 2004324439 A JP2004324439 A JP 2004324439A JP 2004324439 A JP2004324439 A JP 2004324439A JP 2005037125 A JP2005037125 A JP 2005037125A
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Hitoshi Ishikawa
等 石川
Takumi Abe
巧 阿部
Osamu Mochizuki
修 望月
Hideaki Kurihara
英昭 栗原
Fujiko Masuda
不二子 益田
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Abstract

【課題】 扉が開放された際の外気侵入及び冷気漏洩を極力低減できると共に、貯蔵室内の悪臭による不都合を解消若しくは最小限に抑制することができる冷蔵庫を提供する。
【解決手段】 冷蔵庫1は、断熱箱体6内に構成した冷蔵室11を冷却すると共に、この冷蔵室11の開口は扉14により開閉自在に閉塞して成るものであって、扉14が開放された場合に冷蔵室11内の冷気を脱臭した後、循環させて、当該冷蔵室11の開口部に冷気エアーカーテンを形成する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、断熱箱体内に貯蔵室を構成して冷却すると共に、貯蔵室の開口は扉にて開閉自在に閉塞して成る冷蔵庫に関するものである。
従来よりこの種冷蔵庫は、例えば特許文献1に示される如く断熱箱体内に冷凍室や冷蔵室を構成すると共に、冷凍室の奥部に画成された冷却室内に冷却器と送風機を設置して、この冷却器にて冷却された冷気を冷却用送風機により前記各室に供給し、循環させて冷却する方式が採られている。また、各室の前面開口は扉にて開閉自在に閉塞されていた。
実公平6−12301号公報(F25D23/00)
しかしながら、食品の納出のために扉を開放すると、各室内の冷気は外部に漏出し、代わって温度・湿度の高い外気が各室内に流入してしまう。そのため、従来では扉が開放された際には冷却用送風機を停止するなどの対処が採られていたが、やはり扉の開放時間に比例し、冷気漏洩及び外気侵入による温度上昇は激しいものとなっていた。
一方、貯蔵室内は扉にて閉塞されているため、貯蔵室内に収納された食品等から生じる臭いが、他の食品に移ったり、扉を開放したときに悪臭となって使用者に不快感を与える問題があった。
本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、扉が開放された際の外気侵入及び冷気漏洩を極力低減できると共に、貯蔵室内の悪臭による不都合を解消若しくは最小限に抑制することができる冷蔵庫を提供するものである。
請求項1の発明の冷蔵庫は、断熱箱体内に構成した貯蔵室を冷却すると共に、この貯蔵室の開口は扉により開閉自在に閉塞して成るものであって、扉が開放された場合に貯蔵室内の冷気を脱臭した後、循環させて、当該貯蔵室の開口部に冷気エアーカーテンを形成するものである。
請求項2の発明の冷蔵庫は、断熱箱体内に貯蔵室を構成し、冷却器と熱交換した冷気を冷却用送風機にて貯蔵室に強制循環すると共に、この貯蔵室の開口は扉により開閉自在に閉塞して成るものであって、貯蔵室の開口上部に形成された吹出口と、当該吹出口の下方に形成された吸引口と、これら吹出口及び吸引口を連通するエアーカーテン用ダクトと、このエアーカーテン用ダクト内に配設された脱臭装置と、エアーカーテン用ダクト内に配設され、吸引口から貯蔵室内の冷気を吸引し、エアーカーテン用ダクトを介して吹出口より貯蔵室内に吹き出すことにより、貯蔵室の開口部に冷気エアーカーテンを形成するエアーカーテン用送風機とを備えたものである。
請求項3の発明の冷蔵庫は、上記において扉が閉じられた状態ではエアーカーテン用送風機は停止され、扉が開放された場合にエアーカーテン用送風機を運転するものである。
本発明によれば、扉によって開閉自在とされた冷蔵庫の貯蔵室開口部に冷気エアーカーテンを形成するようにしたので、扉が開放された際に貯蔵室内に侵入しようとする外気及び貯蔵室内から漏洩しようとする冷気を、エアーカーテンによって極力阻止することができる。これにより、扉開放による貯蔵室内の温度上昇を極力抑制し、冷却効果の改善を図ることができるようになる。
また、貯蔵室内の冷気を循環させてエアーカーテンを形成しているので、ダクト構造が簡素化されると共に、貯蔵室内の冷気を撹拌する作用も奏するので、貯蔵室内温度の均一化にも寄与する。更に、エアーカーテンを形成するための冷気は脱臭した後、循環させているので、係る冷気の循環によって貯蔵室内の脱臭が円滑に行われるようになると共に、エアーカーテンとして吹き出される冷気が脱臭されていることにより、使用者が悪臭を感じる不都合も解消若しくは最小限に抑制することができるようになるものである。
特に、請求項2の発明では冷却器と熱交換した冷気を貯蔵室に循環する冷却用送風機とは別にエアーカーテン用送風機を設け、ダクトもエアーカーテン用に格別に形成しているので、エアーカーテンの形成によって冷却のための冷気循環に悪影響が及ぼされることも無くなる。また、冷気を脱臭するための脱臭装置はエアーカーテン用ダクト内に配設したので、貯蔵室内に取り付けるものに比して外観の悪化も生じず、また、収納物品が衝突して破損するなどの不都合も未然に回避できるようになるものである。
また、請求項1及び請求項3の発明によれば、扉が開放された場合に冷気エアーカーテンを形成するようにしているので、省エネルギーにも寄与できるようになるものである。
請求項4の発明の冷蔵庫は、請求項3の冷蔵庫において扉が開放されていた時間を積算すると共に、扉が閉じられた場合には、積算された時間に基づく時間、エアーカーテン用送風機の運転を継続した後、停止させるものである。
請求項4の発明によれば、扉が開放されていた時間を積算すると共に、扉が閉じられた場合には、積算された時間に基づく時間、エアーカーテン用送風機の運転を継続した後、停止させるようにしたので、扉の開放中に生じた貯蔵室内の温度上昇や温度むらを、扉を閉じた後に迅速に低下及び均一化させることができるようになるものである。
請求項5の発明の冷蔵庫は、請求項3又は請求項4の発明において冷蔵庫扉が閉じられた状態で、貯蔵室内の温度が所定値以上に上昇した場合には、エアーカーテン用送風機を運転するものである。
請求項5の発明によれば、請求項3又は請求項4の発明に加えて扉が閉じられた状態でも、貯蔵室内の温度が所定値以上に上昇した場合には、エアーカーテン用送風機を運転するようにしたので、貯蔵室内の冷気をエアーカーテン用送風機の運転によって撹拌し、貯蔵室内の温度回復(低下)を迅速化することができるようになるものである。
請求項6の発明の冷蔵庫は、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5の発明において、断熱箱体は前面に開口しており、この断熱箱体内を仕切壁にて上下に区画し、上側に貯蔵室を構成すると共に、この貯蔵室の下部には仕切板にて区画室を形成し、冷気エアーカーテンを構成する冷気の吸引部を、仕切壁の前部上面及び仕切板の前部に構成したものである。
請求項6の発明によれば、断熱箱体は前面に開口しており、この断熱箱体内を仕切壁にて上下に区画し、上側に貯蔵室を構成すると共に、この貯蔵室の下部には仕切板にて区画室を形成し、冷気エアーカーテンを構成する冷気の吸引部を、仕切壁の前部上面及び仕切板の前部に構成したので、貯蔵室の開口の全域に冷気エアーカーテンを形成することが可能となり、外気侵入・冷気漏洩抑制効果を一層向上させることができるようになる。
特に、この場合冷気は仕切壁の前部上面及び仕切板の前部の吸引部から吸引されるので、エアーカーテンを形成する冷気を確実に吸引して外部への漏洩を最小限として、冷却効率の向上も図ることができるようになるものである。
以上詳述した如く本発明によれば、扉によって開閉自在とされた冷蔵庫の貯蔵室開口部に冷気エアーカーテンを形成するようにしたので、扉が開放された際に貯蔵室内に侵入しようとする外気及び貯蔵室内から漏洩しようとする冷気を、エアーカーテンによって極力阻止することができる。これにより、扉開放による貯蔵室内の温度上昇を極力抑制し、冷却効果の改善を図ることができるようになる。
また、貯蔵室内の冷気を循環させてエアーカーテンを形成しているので、ダクト構造が簡素化されると共に、貯蔵室内の冷気を撹拌する作用も奏するので、貯蔵室内温度の均一化にも寄与する。更に、エアーカーテンを形成するための冷気は脱臭した後、循環させているので、係る冷気の循環によって貯蔵室内の脱臭が円滑に行われるようになると共に、エアーカーテンとして吹き出される冷気が脱臭されていることにより、使用者が悪臭を感じる不都合も解消若しくは最小限に抑制することができるようになるものである。
特に、請求項2の発明では冷却器と熱交換した冷気を貯蔵室に循環する冷却用送風機とは別にエアーカーテン用送風機を設け、ダクトもエアーカーテン用に格別に形成しているので、エアーカーテンの形成によって冷却のための冷気循環に悪影響が及ぼされることも無くなる。また、冷気を脱臭するための脱臭装置はエアーカーテン用ダクト内に配設したので、貯蔵室内に取り付けるものに比して外観の悪化も生じず、また、収納物品が衝突して破損するなどの不都合も未然に回避できるようになるものである。
また、請求項1及び請求項3の発明によれば、扉が開放された場合に冷気エアーカーテンを形成するようにしているので、省エネルギーにも寄与できるようになるものである。
更に、請求項4の発明によれば、扉が開放されていた時間を積算すると共に、扉が閉じられた場合には、積算された時間に基づく時間、エアーカーテン用送風機の運転を継続した後、停止させるようにしたので、扉の開放中に生じた貯蔵室内の温度上昇や温度むらを、扉を閉じた後に迅速に低下及び均一化させることができるようになるものである。
請求項5の発明によれば、請求項3又は請求項4の発明に加えて扉が閉じられた状態でも、貯蔵室内の温度が所定値以上に上昇した場合には、エアーカーテン用送風機を運転するようにしたので、貯蔵室内の冷気をエアーカーテン用送風機の運転によって撹拌し、貯蔵室内の温度回復(低下)を迅速化することができるようになるものである。
請求項6の発明によれば、前記各発明に加えて断熱箱体は前面に開口しており、この断熱箱体内を仕切壁にて上下に区画し、上側に貯蔵室を構成すると共に、この貯蔵室の下部には仕切板にて区画室を形成し、冷気エアーカーテンを構成する冷気の吸引部を、仕切壁の前部上面及び仕切板の前部に構成したので、貯蔵室の開口の全域に冷気エアーカーテンを形成することが可能となり、外気侵入・冷気漏洩抑制効果を一層向上させることができるようになる。
特に、この場合冷気は仕切壁の前部上面及び仕切板の前部の吸引部から吸引されるので、エアーカーテンを形成する冷気を確実に吸引して外部への漏洩を最小限として、冷却効率の向上も図ることができるようになるものである。
次に、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明を適用した冷蔵庫1の正面図、図2は扉14を除く冷蔵庫1の正面図、図3は冷蔵庫1の縦断側面図、図4は冷蔵庫1の冷蔵室11の正面図、図5は冷蔵庫1の冷蔵室11部分の拡大縦断側面図、図6は冷蔵庫1の冷蔵室11部分の透視斜視図である。
冷蔵庫1は鋼板製の外箱2と、ABSなどの硬質樹脂製の内箱3間に発泡ポリウレタン等の断熱材4を現場発泡方式にて充填して成る前面開口の断熱箱体6から構成されている。この断熱箱体6の庫内は、上仕切壁8、中仕切部材7及び下仕切部材9によって上下四室に区画されており、上仕切壁8の上方を冷蔵室11、下仕切部材9の下方を冷凍室13、中仕切部材7と下仕切部材9の間を野菜室12としている。上仕切壁8と中仕切部材7の間は、図示しない断熱壁にて更に左右に区画され、向かって左側をアイス室10、右側をセレクト室としている。
そして、冷蔵室11の前面開口は回動自在の断熱扉14によって開閉自在に閉塞されると共に、冷凍室13及び野菜室12は、上面開口の容器16A、17Aを備えた引き出し式の断熱扉16、17によりそれぞれ開閉自在に閉塞されている。また、アイス室10も、上面開口の容器18Aを備えた引き出し式の断熱扉18により開閉自在に閉塞され、前記セレクト室も同様の引き出し式の断熱扉19により開閉自在に閉塞されている。
また、アイス室10の上部には自動製氷機21が設置されている。更に、野菜室12の奥方は断熱仕切板22及び冷却器前板23にて前後に区画され、冷却器前板23の後側に冷却室24が区画形成されており、この冷却室24内に冷却器26が縦設されている。この冷却器26の上方には冷却用送風機29が設けられており、冷却器26の下方には除霜ヒータ31が設けられている。
そして、断熱仕切板22と冷却器前板23間の空間下端部に冷凍室吐出口13Aが形成されると共に、断熱仕切板22の下部には図示しない冷凍室吸込口が形成されている。
一方、冷却器前板23上部には冷却用送風機29のプロペラファン32が臨むグリル23Aが形成されている。ファン32の前側の断熱仕切板22と冷却器前板23間の空間には断熱仕切板22内及び上仕切壁8内に挿入された成型断熱材38の後部を上下に貫通するかたちで上方に延在する案内ダクト39が形成されており、断熱仕切板22上部の案内ダクト39内にはモータダンパー46が取り付けられている。
このモータダンパー46には二つのバッフルが備えられており、冷蔵室用のバッフルからは冷蔵室11に向かう冷蔵室背面ダクト47が上方に延在すると共に、セレクト室用のバッフルからは前記セレクト室にそれぞれ向かう図示しないダクトが形成されている。
冷蔵室11の奥部には内箱3背面と間隔を存して背面板49が取り付けられており、この背面板49と内箱3間の左右において、上下に延在する前記冷蔵室背面ダクト47が形成されている。そして、背面板49の左右には冷蔵室吐出口11Aが形成され、冷蔵室背面ダクト47に連通している。また、冷蔵室11内には棚51・・が複数段架設されている。
更に、冷蔵室11の下部には上仕切壁8の上方に所定の間隔を存して仕切板42が取り付けられており、この仕切板42の前側には開閉自在の蓋43が回動自在に吊下され、これらで囲繞される空間に内蔵室44が形成されている。そして、この内蔵室44内には引き出し自在の容器48が収納されている。尚、44Aは背面板49に形成された内蔵室吐出口であり、冷蔵室背面ダクト47下部に連通している。
また、冷蔵室11背面の背面板49の右下隅部には、内蔵室44の後面に位置して冷蔵室後吸込口61が形成されており、この冷蔵室後吸込口61は図示しない帰還ダクトに連通している。更に、内蔵室44の左側には前記自動製氷機21に給水するための給水タンク52が収納されている。
前記野菜室12内に収納された容器17Aの上面は蓋53にて閉塞されており、前記冷蔵室11からの帰還ダクトこの容器17A周囲に流通された後、冷却室24に戻される。また、前記アイス室10やセレクト室からの帰還冷気は図示しない帰還ダクトにより直接冷却室24に戻される。
ここで、背面板49の中央部には上下に渡って凹陥した凹陥部54が形成されており、この凹陥部54には透光性のシェード56が取り付けられている。尚、前記冷蔵室背面ダクト47はこの凹陥部54の左右に隔絶して形成されている。そして、シェード56にて閉塞された凹陥部54内にエアーカーテン用背面ダクト57が形成され、その中には照明灯59が取り付けられている。
凹陥部54の最下部に位置するエアーカーテン用背面ダクト57内には軸方向(前方)から冷気を吸引して半径方向に吹き出すターボファン67を備えたエアーカーテン用送風機68が配設されている。また、冷蔵室11の天面には天面板69が取り付けられ、この天面板69内にはエアーカーテン用天面ダクト71が前後に渡って構成されている。このエアーカーテン用天面ダクト71の後端は前記エアーカーテン用背面ダクト57の上端に連通しており、エアーカーテン用天面ダクト71の前端には、冷蔵室11の前面開口近傍に位置して複数の吹出口72・・が左右に並設されている。
また、上仕切壁8内に挿入された成型断熱材38の上面は前後に渡って凹陥されており、そこにエアーカーテン用底面ダクト73が上仕切壁8内に位置して形成されている。このエアーカーテン用底面ダクト73の前端には、冷蔵室11の前面開口近傍(吹出口72の・・下方に対応して)に位置して複数の吸引口74・・が左右に並設されている。また、このエアーカーテン用底面ダクト73の後端は連絡ダクト76を介して前記エアーカーテン用送風機68の前側に連通している。
更に、前記仕切板42の下側に位置する背面板49には、エアーカーテン用送風機68の前側に連通する複数の吸引口75・・が左右に並設されている。そして、内蔵室44の蓋43と仕切板42前部との隙間G(冷気吸引部)が形成される。
ここで、エアーカーテン用背面ダクト57内に配設されたエアーカーテン用送風機68の上側には、脱臭装置70が取り付けられている。この脱臭装置70は、エアーカーテン用背面ダクト57の左右寸法よりも小さい寸法、例えば左右寸法の略半分程の横幅寸法を備えた矩形状を呈しており、ダクト57内の向かって左側に偏位して取り付けられる。更に、この脱臭装置70は活性炭から構成されており、複数の微細な孔に臭気成分を吸着する脱臭効果を奏すると共に、同様に通過する冷気中に存在する浮遊菌をも捕獲することができる抗菌脱臭触媒である(例えば神鋼商事(株)製脱臭器)。
一方、断熱箱体6の下部には機械室77が構成されており、この機械室77内後部には前記冷却器26と周知の冷凍サイクルを構成する圧縮機78や図示しない凝縮器、凝縮器用送風機などが設置されている。
以上の構成で、図示しない制御装置により圧縮機78及び冷却用送風機29が運転されると、冷却器26にて冷却された冷却室24内の冷気は冷却用送風機29のプロペラファン32により上方に吸い上げられ、前方に吹き出されて一部は下方に向かい、冷凍室吐出口13Aより冷凍室13内に吹き出される。そして、冷凍室13内の容器16A内を循環して冷却した後、冷気は前記冷凍室吸込口から冷却室24内に帰還する。これによって、冷凍室13は所定の冷凍温度(−20℃程)に維持される。
尚、圧縮機78及び冷却用送風機29の運転は冷凍室13内の温度を検出する図示しない冷凍室温度センサーに基づいて前記制御装置によって制御される。
冷却用送風機29より吹き出された冷気の一部は上方に向かい、案内ダクト39に流入してモータダンパー46部分にて前述の如く冷蔵室背面ダクト47及び各アイス室10、セレクト室に向けて分配される。アイス室10内の温度は前記モータダンパー46によって凍結温度となるように冷気供給量が制御され、自動製氷機21によて製氷が成される。
また、セレクト室内は冷凍室から野菜室の範囲で制御温度が選択可能とされており、当該選択された温度となるように冷気供給量が制御される。尚、モータダンパー46はアイス室10やセレクト室、冷蔵室11の温度をそれぞれ検出する図示しない温度センサーに基づき、前記制御装置によって制御される。
ここで、モータダンパー46から冷蔵室背面ダクト47に流入した冷気は冷蔵室吐出口11A・・・や内蔵室吐出口44Aから冷蔵室11、内蔵室44内に吹き出され、内部を循環して冷却した後、冷蔵室後吸込口61に流入する。
冷蔵室後吸込口61に流入した冷気は、前記帰還ダクト内に流入する。この帰還ダクト内に流入した冷気は、そこを降下して野菜室12内に吐出される。そして、野菜室12内を循環し、容器17A内を間接的に冷却した後、図示しない野菜室吸込口から吸い込まれ、冷却室24内の最下部に帰還する。これによって、容器17A内の野菜は乾燥が防がれた状態で+3℃〜+5℃程の温度に保冷されることになる。
前記制御装置は冷凍室13の温度に基づいて冷却用送風機29をON−OFF制御しているが、何れかの扉14、16、17、18、19が開放された場合には、冷却用送風機29を停止する。これによって、各室からの冷気漏洩を抑制するものである。
また、制御装置は冷蔵室11の扉14が閉じられており、且つ、冷蔵室11内の温度が例えば+6℃などの所定の高温度より低い場合には、エアーカーテン用送風機68を停止している。そして、扉14が開放されると、制御装置はこのエアーカーテン用送風機68を運転すると共に、照明灯59を点灯する。
エアーカーテン用送風機68が運転されると、軸方向から冷気を吸引して半径方向に吹き出す作用を奏するので、冷蔵室11内の冷気は吸引口74・・から吸引され、エアーカーテン用底面ダクト73、連絡ダクト76を経てエアーカーテン用送風機68に至ると共に、隙間Gを介して吸引口75・・からも吸引され、エアーカーテン用送風機に至る。そして、エアーカーテン用背面ダクト57に吹き出され、一部は脱臭装置70を通過して上昇し、残りはそのまま上昇して、エアーカーテン用天面ダクト71に入り、そこを前方に流れて吹出口72・・・から下方の冷蔵室11の開口部に吹き出される。
これによって、冷蔵室11の開口部には全域に渡って図5、図7に矢印で示す如く冷気エアーカーテンが形成されるので、扉14が開放された際に冷蔵室11内に侵入しようとする外気及び冷蔵室11内から漏洩しようとする冷気を、エアーカーテンによって極力阻止することができるようになる。
特に、エアーカーテン用送風機68の運転によって、エアーカーテン用背面ダクト71に配設された脱臭装置70により脱臭された後の冷気を冷蔵室11等の貯蔵室を循環させることができるので、貯蔵室内の脱臭が円滑に行われるようになる。また、エアーカーテンとして吹き出される冷気が脱臭されていることにより、使用者が悪臭を感じる不都合も解消若しくは最小限に抑制することができる。
また、冷蔵室11内で冷気を循環させるためのエアーカーテン用背面ダクト71内に脱臭装置70を配設したので、特に悪臭の生じ易い冷蔵室11内に脱臭効果を集中させることができる効果もある。
更に、冷気を脱臭するための脱臭装置70はエアーカーテン用背面ダクト71内に配設したので、貯蔵室内に取り付けるものに比して外観の悪化も生じず、また、収納物品が衝突して破損するなどの不都合も未然に回避できる。
ここで制御装置は、扉14が開放されている時間を積算しており、扉14が閉じられた場合には、前記積算時間と同じ時間だけエアーカーテン用送風機68の運転を継続して行った後、停止する。これにより、扉14の開放中に生じた貯蔵室内の温度上昇や温度むらを、扉14を閉じた後に迅速に低下及び均一化させることができる。
尚、扉14が閉じられてからエアーカーテン用送風機68の運転を継続する時間は、積算時間と同じ時間に限らず、積算時間に比例した時間割合でも良い。この場合、比例の態様は積算時間が長くなるにつれて段階的に長くなるものでも良く、積算時間の長さにリニアに比例するものでも良い。又、扉14の開放されている時間を積算せずに、扉14の開閉があれば、毎回所定時間だけエアーカーテン用送風機68の運転を継続するようにしても良い。
そして更に、例えば多量の熱負荷が投入されるなどして冷蔵室11内の温度が例えば+6℃などの高温度以上に上昇した場合には、制御装置は扉14が閉じられて更に前記積算時間が経過した後であってもエアーカーテン用送風機68を運転する。
これにより、冷蔵室11内の冷気は撹拌されるので、冷蔵室11内の温度回復(低下)は迅速化される。また、上記の如きエアーカーテン用送風機68の運転によって冷蔵室11内の冷気が撹拌されることにより、冷蔵室11内の温度が均一化する作用も奏する。
また、扉14が開放された場合に冷気エアーカーテンを形成するようにしているので、省エネルギーにも寄与できるようになる。
更に、扉14が閉じられた状態でも、貯蔵室内の温度が所定値以上に上昇した場合には、エアーカーテン用送風機68を運転するようにしたので、貯蔵室内の冷気をエアーカーテン用送風機68の運転によって撹拌し、貯蔵室内の温度回復(低下。特に扉14内側のポケットなど)を迅速化することができる。
本発明によれば、エアーカーテンを形成するための冷気は脱臭した後、循環させているので、係る冷気の循環によって貯蔵室内の脱臭が円滑に行われるようになると共に、エアーカーテンとして吹き出される冷気が脱臭されていることにより、使用者が悪臭を感じる不都合も解消若しくは最小限に抑制することができるようになるものである。
また、冷気を脱臭するための脱臭装置はエアーカーテン用ダクト内に配設したので、貯蔵室内に取り付けるものに比して外観の悪化も生じず、また、収納物品が衝突して破損するなどの不都合も未然に回避できるようになるものである。
本発明の冷蔵庫の正面図である。 本発明の冷蔵室の扉を除く冷蔵庫の正面図である。 本発明の冷蔵庫の縦断側面図である。 本発明の冷蔵庫の冷蔵室の正面図である。 本発明の冷蔵庫の冷蔵室部分の拡大縦断側面図である。 本発明の冷蔵庫の冷蔵室部分の透視斜視図である。 本発明の冷蔵室の扉を除く冷蔵庫の縦断側面図である。
符号の説明
1 冷蔵庫
6 断熱箱体
7 中仕切部材
8 上仕切壁
9 下仕切部材
11 冷蔵室
11A 冷蔵室吐出口
24 冷却室
26 冷却器
29 冷却用送風機
42 仕切板
43 蓋
44 内蔵室
47 冷蔵室背面ダクト
57 エアーカーテン用背面ダクト
70 脱臭装置
71 エアーカーテン用天面ダクト
72 吹出口
73 エアーカーテン用底面ダクト
74 吸引口
75 吸引口
G 隙間

Claims (6)

  1. 断熱箱体内に構成した貯蔵室を冷却すると共に、この貯蔵室の開口は扉により開閉自在に閉塞して成る冷蔵庫において、
    前記扉が開放された場合に前記貯蔵室内の冷気を脱臭した後、循環させて、当該貯蔵室の開口部に冷気エアーカーテンを形成することを特徴とする冷蔵庫。
  2. 断熱箱体内に貯蔵室を構成し、冷却器と熱交換した冷気を冷却用送風機にて前記貯蔵室に強制循環すると共に、この貯蔵室の開口は扉により開閉自在に閉塞して成る冷蔵庫において、
    前記貯蔵室の開口上部に形成された吹出口と、当該吹出口の下方に形成された吸引口と、これら吹出口及び吸引口を連通するエアーカーテン用ダクトと、このエアーカーテン用ダクト内に配設された脱臭装置と、前記エアーカーテン用ダクト内に配設され、前記吸引口から前記貯蔵室内の冷気を吸引し、前記エアーカーテン用ダクトを介して前記吹出口より前記貯蔵室内に吹き出すことにより、前記貯蔵室の開口部に冷気エアーカーテンを形成するエアーカーテン用送風機とを備えたことを特徴とする冷蔵庫。
  3. 扉が閉じられた状態ではエアーカーテン用送風機は停止され、前記扉が開放された場合に前記エアーカーテン用送風機を運転することを特徴とする請求項2の冷蔵庫。
  4. 扉が開放されていた時間を積算すると共に、扉が閉じられた場合には、前記積算された時間に基づく時間、エアーカーテン用送風機の運転を継続した後、停止させることを特徴とする請求項3の冷蔵庫。
  5. 扉が閉じられた状態で、貯蔵室内の温度が所定値以上に上昇した場合には、エアーカーテン用送風機を運転することを特徴とする請求項3又は請求項4の冷蔵庫。
  6. 断熱箱体は前面に開口しており、この断熱箱体内を仕切壁にて上下に区画し、上側に貯蔵室を構成すると共に、この貯蔵室の下部には仕切板にて区画室を形成し、冷気エアーカーテンを構成する冷気の吸引部を、前記仕切壁の前部上面及び前記仕切板の前部に構成したことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5の冷蔵庫。
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