JP2000105052A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JP2000105052A
JP2000105052A JP27798698A JP27798698A JP2000105052A JP 2000105052 A JP2000105052 A JP 2000105052A JP 27798698 A JP27798698 A JP 27798698A JP 27798698 A JP27798698 A JP 27798698A JP 2000105052 A JP2000105052 A JP 2000105052A
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JP
Japan
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air curtain
door
refrigerator
opening
chamber
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Application number
JP27798698A
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English (en)
Inventor
Takumi Abe
巧 阿部
Osamu Mochizuki
修 望月
Hideaki Kurihara
秀昭 栗原
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 扉が開放された際の外気侵入及び冷気漏洩を
極力低減できる冷蔵庫を提供する。 【解決手段】 冷蔵庫1は、断熱箱体6内に構成した冷
蔵室11を冷却すると共に、この冷蔵室11の開口は扉
14により開閉自在に閉塞して成るものであって、扉1
4が開放された場合に冷蔵室11内の冷気を循環させて
当該冷蔵室11の開口部に冷気エアーカーテンを形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、断熱箱体内に貯蔵
室を構成して冷却すると共に、貯蔵室の開口は扉にて開
閉自在に閉塞して成る冷蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりこの種冷蔵庫は、例えば実公平
6−12301号公報(F25D23/00)に示され
る如く断熱箱体内に冷凍室や冷蔵室を構成すると共に、
冷凍室の奥部に画成された冷却室内に冷却器と送風機を
設置して、この冷却器にて冷却された冷気を冷却用送風
機により前記各室に供給し、循環させて冷却する方式が
採られている。また、各室の前面開口は扉にて開閉自在
に閉塞されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、食品の
納出のために扉を開放すると、各室内の冷気は外部に漏
出し、代わって温度・湿度の高い外気が各室内に流入し
てしまう。そのため、従来では扉が開放された際には冷
却用送風機を停止するなどの対処が採られていたが、や
はり扉の開放時間に比例し、冷気漏洩及び外気侵入によ
る温度上昇は激しいものとなっていた。
【0004】本発明は、係る従来の技術的課題を解決す
るために成されたものであり、扉が開放された際の外気
侵入及び冷気漏洩を極力低減できる冷蔵庫を提供するも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の冷蔵庫
は、断熱箱体内に構成した貯蔵室を冷却すると共に、こ
の貯蔵室の開口は扉により開閉自在に閉塞して成るもの
であって、扉が開放された場合に貯蔵室内の冷気を循環
させて当該貯蔵室の開口部に冷気エアーカーテンを形成
するものである。
【0006】請求項2の発明の冷蔵庫は、断熱箱体内に
貯蔵室を構成し、冷却器と熱交換した冷気を冷却用送風
機にて前記貯蔵室に強制循環すると共に、この貯蔵室の
開口は扉により開閉自在に閉塞して成るものであって、
貯蔵室の開口上部に形成された吹出口と、当該吹出口の
下方に形成された吸引口と、これら吹出口及び吸引口を
連通するエアーカーテン用ダクトと、このエアーカーテ
ン用ダクト内に配設され、吸引口から貯蔵室内の冷気を
吸引し、エアーカーテン用ダクトを介して吹出口より貯
蔵室内に吹き出すことにより、貯蔵室の開口部に冷気エ
アーカーテンを形成するエアーカーテン用送風機とを備
えたものである。
【0007】請求項3の発明の冷蔵庫は、上記において
扉が閉じられた状態ではエアーカーテン用送風機は停止
され、扉が開放された場合にエアーカーテン用送風機を
運転するものである。
【0008】本発明によれば、扉によって開閉自在とさ
れた冷蔵庫の貯蔵室開口部に冷気エアーカーテンを形成
するようにしたので、扉が開放された際に貯蔵室内に侵
入しようとする外気及び貯蔵室内から漏洩しようとする
冷気を、エアーカーテンによって極力阻止することがで
きる。これにより、扉開放による貯蔵室内の温度上昇を
極力抑制し、冷却効果の改善を図ることができるように
なる。また、貯蔵室内の冷気を循環させてエアーカーテ
ンを形成しているので、ダクト構造が簡素化されると共
に、貯蔵室内の冷気を撹拌する作用も奏するので、貯蔵
室内温度の均一化にも寄与する。
【0009】特に、請求項2の発明では冷却器と熱交換
した冷気を貯蔵室に循環する冷却用送風機とは別にエア
ーカーテン用送風機を設け、ダクトもエアーカーテン用
に格別に形成しているので、エアーカーテンの形成によ
って冷却のための冷気循環に悪影響が及ぼされることも
無くなる。
【0010】また、請求項1及び請求項3の発明によれ
ば、扉が開放された場合に冷気エアーカーテンを形成す
るようにしているので、省エネルギーにも寄与できるよ
うになるものである。
【0011】請求項4の発明の冷蔵庫は、請求項3にお
いて扉が閉じられた状態で、貯蔵室内の温度が所定値以
上に上昇した場合には、エアーカーテン用送風機を運転
するものである。
【0012】請求項4の発明によれば、請求項3の発明
に加えて扉が閉じられた状態でも、貯蔵室内の温度が所
定値以上に上昇した場合には、エアーカーテン用送風機
を運転するようにしたので、貯蔵室内の冷気をエアーカ
ーテン用送風機の運転によって撹拌し、貯蔵室内の温度
回復(低下)を迅速化することができるようになるもの
である。
【0013】請求項5の発明の冷蔵庫は、上記各発明に
おいて前面に開口する断熱箱体内を仕切壁にて上下に区
画し、上側に貯蔵室を構成すると共に、冷気エアーカー
テンを構成する冷気の吸引口を仕切壁の前部上面に形成
したものである。
【0014】請求項5の発明によれば、上記各発明に加
えて前面に開口する断熱箱体内を仕切壁にて上下に区画
し、上側に貯蔵室を構成すると共に、冷気エアーカーテ
ンを構成する冷気の吸引口を仕切壁の前部上面に形成し
たので、貯蔵室の開口の全域に冷気エアーカーテンを形
成することが可能となり、外気侵入・冷気漏洩抑制効果
を一層向上させることができるようになるものである。
【0015】請求項6の発明の冷蔵庫は、請求項1、請
求項2、請求項3又は請求項4において、前面に開口す
る断熱箱体内を仕切壁にて上下に区画し、上側に貯蔵室
を構成すると共に、この貯蔵室の下部には仕切板にて区
画室を形成し、この仕切板の前部に冷気エアーカーテン
を構成する冷気吸引部を形成したものである。
【0016】請求項6の発明によれば、請求項1、請求
項2、請求項3又は請求項4に加えて、前面に開口する
断熱箱体内を仕切壁にて上下に区画し、上側に貯蔵室を
構成すると共に、この貯蔵室の下部には仕切板にて区画
室を形成し、この仕切板の前部に冷気エアーカーテンを
構成する冷気吸引部を形成したので、ダクト構造を簡素
化することができるようになるものである。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、図面に基づき本発明の実施
形態を詳述する。図1は本発明の冷蔵庫1の正面図、図
2は扉14を除く冷蔵庫1の正面図、図3は冷蔵庫1の
縦断側面図、冷蔵庫1の冷蔵室11の正面図、図5は冷
蔵庫1の冷蔵室11部分の拡大縦断側面図、図6は冷蔵
庫1の冷蔵室11部分の透視斜視図である。
【0018】冷蔵庫1は鋼板製の外箱2と、ABSなど
の硬質樹脂製の内箱3間に発泡ポリウレタン等の断熱材
4を現場発泡方式にて充填して成る前面開口の断熱箱体
6から構成されている。この断熱箱体6の庫内は、上仕
切壁8、中仕切部材7及び下仕切部材9によって上下四
室に区画されており、上仕切壁8の上方を冷蔵室11、
下仕切部材9の下方を冷凍室13、中仕切部材7と下仕
切部材9の間を野菜室12としている。上仕切壁8と中
仕切部材7の間は、図示しない断熱壁にて更に左右に区
画され、向かって左側をアイス室10、右側をセレクト
室としている。
【0019】そして、冷蔵室11の前面開口は回動自在
の断熱扉14によって開閉自在に閉塞されると共に、冷
凍室13及び野菜室12は、上面開口の容器16A、1
7Aを備えた引き出し式の断熱扉16、17によりそれ
ぞれ開閉自在に閉塞されている。また、アイス室10
も、上面開口の容器18Aを備えた引き出し式の断熱扉
18により開閉自在に閉塞され、前記セレクト室も同様
の引き出し式の断熱扉19により開閉自在に閉塞されて
いる。
【0020】また、アイス室10の上部には自動製氷機
21が設置されている。更に、野菜室12の奥方は断熱
仕切板22及び冷却器前板23にて前後に区画され、冷
却器前板23の後側に冷却室24が区画形成されてお
り、この冷却室24内に冷却器26が縦設されている。
この冷却器26の上方には冷却用送風機29が設けられ
ており、冷却器26の下方には除霜ヒータ31が設けら
れている。
【0021】そして、断熱仕切板22と冷却器前板23
間の空間下端部に冷凍室吐出口13Aが形成されると共
に、断熱仕切板22の下部には図示しない冷凍室吸込口
が形成されている。
【0022】一方、冷却器前板23上部には冷却用送風
機29のプロペラファン32が臨むグリル23Aが形成
されている。ファン32の前側の断熱仕切板22と冷却
器前板23間の空間には断熱仕切板22内及び上仕切壁
8内に挿入された成型断熱材38の後部を上下に貫通す
るかたちで上方に延在する案内ダクト39が形成されて
おり、断熱仕切板22上部の案内ダクト39内にはモー
タダンパー46が取り付けられている。
【0023】このモータダンパー46には三つのバッフ
ルが備えられており、冷蔵室用のバッフルからは冷蔵室
11に向かう冷蔵室背面ダクト47が上方に延在すると
共に、アイス室用のバッフルからは前記アイス室10
に、セレクト室用のバッフルからは前記セレクト室にそ
れぞれ向かう図示しないダクトが形成されている。
【0024】冷蔵室11の奥部には内箱3背面と間隔を
存して背面板49が取り付けられており、この背面板4
9と内箱3間の左右において、上下に延在する前記冷蔵
室背面ダクト47が形成されている。そして、背面板4
9の左右には冷蔵室吐出口11Aが形成され、冷蔵室背
面ダクト47に連通している。また、冷蔵室11内には
棚51・・が複数段架設されている。
【0025】更に、冷蔵室11の下部には上仕切壁8の
上方に所定の間隔を存して仕切板42が取り付けられて
おり、この仕切板42の前側には開閉自在の蓋43が回
動自在に吊下され、これらで囲繞される空間に内蔵室4
4が形成されている。そして、この内蔵室44内には引
き出し自在の容器48が収納されている。尚、44Aは
背面板49に形成された内蔵室吐出口であり、冷蔵室背
面ダクト47下部に連通している。
【0026】また、冷蔵室11背面の背面板49の右下
隅部には、内蔵室44の後面に位置して冷蔵室後吸込口
61が形成されており、この冷蔵室後吸込口61は図示
しない帰還ダクトに連通している。更に、内蔵室44の
左側には前記自動製氷機21に給水するための給水タン
ク52が収納されている。
【0027】前記野菜室12内に収納された容器17A
の上面は蓋53にて閉塞されており、前記冷蔵室11か
らの帰還ダクトこの容器17A周囲に流通された後、冷
却室24に戻される。また、前記アイス室10やセレク
ト室からの帰還冷気は図示しない帰還ダクトにより直接
冷却室24に戻される。
【0028】ここで、背面板49の中央部には上下に渡
って凹陥した凹陥部54が形成されており、この凹陥部
54には透光性のシェード56が取り付けられている。
尚、前記冷蔵室背面ダクト47はこの凹陥部54の左右
に隔絶して形成されている。そして、シェード56にて
閉塞された凹陥部54内にエアーカーテン用背面ダクト
57が形成され、その中には照明灯59が取り付けられ
ている。
【0029】凹陥部54の最下部に位置するエアーカー
テン用背面ダクト57内には軸方向(前方)から冷気を
吸引して半径方向に吹き出すターボファン67を備えた
エアーカーテン用送風機68が配設されている。また、
冷蔵室11の天面には天面板69が取り付けられ、この
天面板69内にはエアーカーテン用天面ダクト71が前
後に渡って構成されている。このエアーカーテン用天面
ダクト71の後端は前記エアーカーテン用背面ダクト5
7の上端に連通しており、エアーカーテン用天面ダクト
71の前端には、冷蔵室11の前面開口近傍に位置して
複数の吹出口72・・が左右に並設されている。
【0030】更に、上仕切壁8内に挿入された成型断熱
材38の上面は前後に渡って凹陥されており、そこにエ
アーカーテン用底面ダクト73が上仕切壁8内に位置し
て形成されている。このエアーカーテン用底面ダクト7
3の前端には、冷蔵室11の前面開口近傍(吹出口72
の・・下方に対応して)に位置して複数の吸引口74・
・が左右に並設されている。また、このエアーカーテン
用底面ダクト73の後端は連絡ダクト76を介して前記
エアーカーテン用送風機68の前側に連通している。
【0031】更に、断熱箱体6の下部には機械室77が
構成されており、この機械室77内後部には前記冷却器
26と周知の冷凍サイクルを構成する圧縮機78や図示
しない凝縮器、凝縮器用送風機などが設置されている。
【0032】以上の構成で、図示しない制御装置により
圧縮機78及び冷却用送風機29が運転されると、冷却
器26にて冷却された冷却室24内の冷気は冷却用送風
機29のプロペラファン32により上方に吸い上げら
れ、前方に吹き出されて一部は下方に向かい、冷凍室吐
出口13Aより冷凍室13内に吹き出される。そして、
冷凍室13内の容器16A内を循環して冷却した後、冷
気は前記冷凍室吸込口から冷却室24内に帰還する。こ
れによって、冷凍室13は所定の冷凍温度(−20℃
程)に維持される。
【0033】尚、圧縮機78及び冷却用送風機29の運
転は冷凍室13内の温度を検出する図示しない冷凍室温
度センサーに基づいて前記制御装置によって制御され
る。
【0034】冷却用送風機29より吹き出された冷気の
一部は上方に向かい、案内ダクト39に流入してモータ
ダンパー46部分にて前述の如く冷蔵室背面ダクト47
及び各アイス室10、セレクト室に向けて分配される。
アイス室10内の温度は前記モータダンパー46によっ
て凍結温度となるように冷気供給量が制御され、自動製
氷機21によて製氷が成される。
【0035】また、セレクト室内は冷凍室から野菜室の
範囲で制御温度が選択可能とされており、当該選択され
た温度となるように冷気供給量が制御される。尚、モー
タダンパー46はアイス室10やセレクト室、冷蔵室1
1の温度をそれぞれ検出する図示しない温度センサーに
基づき、前記制御装置によって制御される。
【0036】ここで、モータダンパー46から冷蔵室背
面ダクト47に流入した冷気は冷蔵室吐出口11A・・
・や内蔵室吐出口44Aから冷蔵室11、内蔵室44内
に吹き出され、内部を循環して冷却した後、冷蔵室後吸
込口61に流入する。
【0037】冷蔵室後吸込口61に流入した冷気は、前
記帰還ダクト内に流入する。この帰還ダクト内に流入し
た冷気は、そこを降下して野菜室12内に吐出される。
そして、野菜室12内を循環し、容器17A内を間接的
に冷却した後、図示しない野菜室吸込口から吸い込ま
れ、冷却室24内の最下部に帰還する。これによって、
容器17A内の野菜は乾燥が防がれた状態で+3℃〜+
5℃程の温度に保冷されることになる。
【0038】前記制御装置は冷凍室13の温度に基づい
て冷却用送風機29をON−OFF制御しているが、何
れかの扉14、16、17、18、19が開放された場
合には、冷却用送風機29を停止する。これによって、
各室からの冷気漏洩を抑制するものである。
【0039】また、制御装置は冷蔵室11の扉14が閉
じられており、且つ、冷蔵室11内の温度が例えば+6
℃などの所定の高温度より低い場合には、エアーカーテ
ン用送風機68を停止している。そして、扉14が開放
されると、制御装置はこのエアーカーテン用送風機68
を運転すると共に、照明灯59を点灯する。
【0040】エアーカーテン用送風機68が運転される
と、軸方向から冷気を吸引して半径方向に吹き出す作用
を奏するので、冷蔵室11内の冷気は吸引口74・・か
ら吸引され、エアーカーテン用底面ダクト73、連絡ダ
クト76を経てエアーカーテン用送風機68に至る。そ
して、エアーカーテン用背面ダクト57に吹き出され、
そこを上昇してエアーカーテン用天面ダクト71に入
り、そこを前方に流れて吹出口72・・・から下方の冷
蔵室11の開口部に吹き出される。
【0041】これによって、冷蔵室11の開口部には全
域に渡って図5、図7に矢印で示す如く冷気エアーカー
テンが形成されるので、扉14が開放された際に冷蔵室
11内に侵入しようとする外気及び冷蔵室11内から漏
洩しようとする冷気を、エアーカーテンによって極力阻
止することができるようになる。
【0042】そして、扉14が閉じられれば制御装置は
エアーカーテン用送風機68を停止するが、例えば多量
の熱負荷が投入されるなどして冷蔵室11内の温度が例
えば+6℃などの高温度以上に上昇した場合には、制御
装置は扉14が閉じられていてもエアーカーテン用送風
機68を運転する。
【0043】これにより、冷蔵室11内の冷気は撹拌さ
れるので、冷蔵室11内の温度回復(低下)は迅速化さ
れる。また、上記の如きエアーカーテン用送風機68の
運転によって冷蔵室11内の冷気が撹拌されることによ
り、冷蔵室11内の温度が均一化する作用も奏する。
【0044】ここで、図8、図9は本発明の他の実施例
を示している。この場合、吸引口74は仕切板42の下
側に位置する背面板49に形成され、エアーカーテン用
送風機68の前側に連通している。係る構成によれば、
エアーカーテン用送風機68の運転によって、内蔵室4
4の蓋43と仕切板42前部との隙間G(冷気吸引部)
から冷蔵室11内の冷気が吸い込まれ、矢印で示す如く
仕切板42の下側を通って吸引口74に吸引されるよう
になる。
【0045】従って、この場合冷気エアーカーテンは各
図に矢印で示す如く仕切板42より上側の冷蔵室11の
開口部に形成されるかたちとなるが、前述の上仕切壁8
内のエアーカーテン用底面ダクト73や連絡ダクト76
を形成する必要が無くなるので、構造が簡素化される。
【0046】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、扉に
よって開閉自在とされた冷蔵庫の貯蔵室開口部に冷気エ
アーカーテンを形成するようにしたので、扉が開放され
た際に貯蔵室内に侵入しようとする外気及び貯蔵室内か
ら漏洩しようとする冷気を、エアーカーテンによって極
力阻止することができる。これにより、扉開放による貯
蔵室内の温度上昇を極力抑制し、冷却効果の改善を図る
ことができるようになる。また、貯蔵室内の冷気を循環
させてエアーカーテンを形成しているので、ダクト構造
が簡素化されると共に、貯蔵室内の冷気を撹拌する作用
も奏するので、貯蔵室内温度の均一化にも寄与する。
【0047】特に、請求項2の発明では冷却器と熱交換
した冷気を貯蔵室に循環する冷却用送風機とは別にエア
ーカーテン用送風機を設け、ダクトもエアーカーテン用
に格別に形成しているので、エアーカーテンの形成によ
って冷却のための冷気循環に悪影響が及ぼされることも
無くなる。
【0048】また、請求項1及び請求項3の発明によれ
ば、扉が開放された場合に冷気エアーカーテンを形成す
るようにしているので、省エネルギーにも寄与できるよ
うになるものである。
【0049】請求項4の発明によれば、請求項3の発明
に加えて扉が閉じられた状態でも、貯蔵室内の温度が所
定値以上に上昇した場合には、エアーカーテン用送風機
を運転するようにしたので、貯蔵室内の冷気をエアーカ
ーテン用送風機の運転によって撹拌し、貯蔵室内の温度
回復(低下)を迅速化することができるようになるもの
である。
【0050】請求項5の発明によれば、上記各発明に加
えて前面に開口する断熱箱体内を仕切壁にて上下に区画
し、上側に貯蔵室を構成すると共に、冷気エアーカーテ
ンを構成する冷気の吸引口を仕切壁の前部上面に形成し
たので、貯蔵室の開口の全域に冷気エアーカーテンを形
成することが可能となり、外気侵入・冷気漏洩抑制効果
を一層向上させることができるようになるものである。
【0051】請求項6の発明によれば、請求項1、請求
項2、請求項3又は請求項4に加えて、前面に開口する
断熱箱体内を仕切壁にて上下に区画し、上側に貯蔵室を
構成すると共に、この貯蔵室の下部には仕切板にて区画
室を形成し、この仕切板の前部に冷気エアーカーテンを
構成する冷気吸引部を形成したので、ダクト構造を簡素
化することができるようになるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷蔵庫の正面図である。
【図2】冷蔵室の扉を除く冷蔵庫の正面図である。
【図3】冷蔵庫の縦断側面図である。
【図4】冷蔵庫の冷蔵室の正面図である。
【図5】冷蔵庫の冷蔵室部分の拡大縦断側面図である。
【図6】冷蔵庫の冷蔵室部分の透視斜視図である。
【図7】冷蔵室の扉を除く冷蔵庫の縦断側面図である。
【図8】本発明の他の実施例の冷蔵庫の冷蔵室の正面図
である。
【図9】図8の冷蔵庫の冷蔵室部分の拡大縦断側面図で
ある。
【符号の説明】
1 冷蔵庫 6 断熱箱体 7 中仕切部材 8 上仕切壁 9 下仕切部材 11 冷蔵室 11A 冷蔵室吐出口 24 冷却室 26 冷却器 29 冷却用送風機 42 仕切板 43 蓋 44 内蔵室 47 冷蔵室背面ダクト 57 エアーカーテン用背面ダクト 71 エアーカーテン用天面ダクト 72 吹出口 73 エアーカーテン用底面ダクト 74 吸引口 G 隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栗原 秀昭 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3L045 AA02 AA04 AA07 BA01 CA02 DA02 EA01 HA01 KA01 LA09 MA02 NA04 NA15 PA04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断熱箱体内に構成した貯蔵室を冷却する
    と共に、この貯蔵室の開口は扉により開閉自在に閉塞し
    て成る冷蔵庫において、 前記扉が開放された場合に前記貯蔵室内の冷気を循環さ
    せて当該貯蔵室の開口部に冷気エアーカーテンを形成す
    ることを特徴とする冷蔵庫。
  2. 【請求項2】 断熱箱体内に貯蔵室を構成し、冷却器と
    熱交換した冷気を冷却用送風機にて前記貯蔵室に強制循
    環すると共に、この貯蔵室の開口は扉により開閉自在に
    閉塞して成る冷蔵庫において、 前記貯蔵室の開口上部に形成された吹出口と、当該吹出
    口の下方に形成された吸引口と、これら吹出口及び吸引
    口を連通するエアーカーテン用ダクトと、このエアーカ
    ーテン用ダクト内に配設され、前記吸引口から前記貯蔵
    室内の冷気を吸引し、前記エアーカーテン用ダクトを介
    して前記吹出口より前記貯蔵室内に吹き出すことによ
    り、前記貯蔵室の開口部に冷気エアーカーテンを形成す
    るエアーカーテン用送風機とを備えたことを特徴とする
    冷蔵庫。
  3. 【請求項3】 扉が閉じられた状態ではエアーカーテン
    用送風機は停止され、前記扉が開放された場合に前記エ
    アーカーテン用送風機を運転することを特徴とする請求
    項2の冷蔵庫。
  4. 【請求項4】 扉が閉じられた状態で、貯蔵室内の温度
    が所定値以上に上昇した場合には、エアーカーテン用送
    風機を運転することを特徴とする請求項3の冷蔵庫。
  5. 【請求項5】 断熱箱体は前面に開口しており、この断
    熱箱体内を仕切壁にて上下に区画し、上側に貯蔵室を構
    成すると共に、冷気エアーカーテンを構成する冷気の吸
    引口を前記仕切壁の前部上面に形成したことを特徴とす
    る請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4の冷蔵
    庫。
  6. 【請求項6】 断熱箱体は前面に開口しており、この断
    熱箱体内を仕切壁にて上下に区画し、上側に貯蔵室を構
    成すると共に、この貯蔵室の下部には仕切板にて区画室
    を形成し、この仕切板の前部に冷気エアーカーテンを構
    成する冷気吸引部を構成したことを特徴とする請求項
    1、請求項2、請求項3又は請求項4の冷蔵庫。
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