JP2005030619A - 二重管およびこれを用いた二重管式熱交換器 - Google Patents
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Abstract
【課題】流速の遅い流体であっても乱流化を促進でき、伝熱性能の向上を図るとともに、低コストで生産性に優れ、屈曲部等においても外管と内管の同心性を確保することができる二重管およびこれを用いた二重管式熱交換器を提供する。
【解決手段】二重管1は、外管10の突起10Aと内管20の突起20Bとを接触させた構成を有する。このことにより、漏洩検知管である内管20が多数の点で支持されるとともに二重管1の同心性が向上する。また、外管10に形成される螺旋状流路と内管20に形成される螺旋状流路とが交差するように突起10A、溝10B、突起20B、溝20Cが形成されているので、この部分を通過する流体は、流れの速さに関係なく乱流を生じやすくなり、攪拌性が促進されて伝熱性能が向上する。
【選択図】 図1
【解決手段】二重管1は、外管10の突起10Aと内管20の突起20Bとを接触させた構成を有する。このことにより、漏洩検知管である内管20が多数の点で支持されるとともに二重管1の同心性が向上する。また、外管10に形成される螺旋状流路と内管20に形成される螺旋状流路とが交差するように突起10A、溝10B、突起20B、溝20Cが形成されているので、この部分を通過する流体は、流れの速さに関係なく乱流を生じやすくなり、攪拌性が促進されて伝熱性能が向上する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、本発明は外管と内管からなる二重管に関し、特に、熱交換効率の高く、かつ、曲げ加工を行っても内管を外管の中央部に位置させることのできる二重管およびこれを用いた二重管式熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、外管と内管とからなる二重管を用いて形成される二重管式熱交換器が知られており、内管として漏洩検知管を用いたものがある。
【0003】
図8は、従来の二重管式熱交換器に用いられる二重管の横断面図である。
この二重管30は、外管10と、外管10の内部に挿入された内管20とを有する。
【0004】
外管10は、内管20との間に設けられる空間に水等の流体が送り込まれるようになっている。
【0005】
内管20は、漏洩検知溝20Aを有するとともに内側に管21が設けられた漏洩検知管であり、管21の内側には炭酸ガス冷媒が送り込まれる。漏洩検知溝20Aは、二重管30の両端にかけて連続的に形成されており、内管2や管21の損湯等によって漏れ出した炭酸ガス冷媒や流体を管末に設けられた検知部で検知することで、管内を通過する気体や流体の混合を未然に防ぐことができる。
【0006】
この二重管30は、外管10および内管20ともに内面が平滑に形成されていることから、流体等の管内における流れが層流化し易くなり、そのことによって管20の内と外との間での熱交換性能に限界がある。また、平滑管で形成されていると、例えば、曲げ加工時に外管10が潰れたり、座屈するといった問題もある。
【0007】
かかる問題を解決する二重管式熱交換器として、伝熱性能を乱流化によって向上させるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0008】
図9は、特許文献1に記載された二重管の一部を破断した斜視図である。
この二重管30は、外管10と内管20の間を仕切って螺旋状流路10Cを形成する伝熱促進体15と、管21の内部に挿入された伝熱促進体22とを有し、螺旋状流路10Cは、流体Wを伝熱促進体15に沿って螺旋状に流すことで、流路長の増加および流体の乱流化を図っている。
【0009】
図10は、図9の二重管を曲げ加工して形成した二重管式熱交換器を示す。
二重管式熱交換器40は、二重管30を中空のコイル状に曲げ加工するとともに縦方向に積層し、かつ型崩れを生じないようにバンド40Aによって結束されている。二重管30の入口側には、外管入口10Dと内管入口20Dとが設けられており、出口側には、外管出口10Eと内管出口20Eとが設けられている。
【0010】
【特許文献1】
特開2001−201275号公報(第5図)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の二重管式熱交換器によると、以下のような問題がある。
(1)炭酸ガスを冷媒とする貯湯式給湯機等では水側の流速が極めて遅いことから、外管10と内管20の間に水を流した場合に層流になりやすく、乱流化の促進が難しいため、伝熱性能の向上に限界がある。
(2)内管20の内側を水側にし、外管10と内管20の間に炭酸ガス冷媒を流す場合、高圧に耐える目的で外管10の肉厚を厚くする必要があるため、重量の増加や材料コストが大になる。
(3)螺旋状の伝熱促進体として、いわゆるばね等のコイル状の線材を用いた場合ではコイル状の線材に内管を入れ、さらにこれらを外管の中に入れるといった組み立て手順を経ることとなり、組立工程が煩雑化して生産性の向上が難しい。
(4)二重管の全長にわたって外管10と内管20の同心性を精度良く保つことが難しい。
【0012】
従って、本発明の目的は、流速の遅い流体であっても乱流化を促進でき、伝熱性能の向上を図るとともに、低コストで生産性に優れ、屈曲部等においても外管と内管の同心性を確保することのできる二重管およびこれを用いた二重管式熱交換器を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の目的を達成するため、第1の流路を内側に有する第1の管と、前記第1の管を内部に同心状に有して前記第1の管との間に第2の流路を有する第2の管とからなる二重管において、
前記第1の管の外側に形成される第1の摩擦損失発生部と、
前記第1の摩擦損失発生部と接触するように設けられて前記第2の管の内側に形成される第2の摩擦損失発生部とを有することを特徴とする二重管を提供する。
【0014】
この構成によれば、第1の摩擦損失発生部と第2の摩擦損失発生部との相乗的な作用に基づいて流体に複雑な流れを生じさせることから、流速の遅い流体であっても良好な攪拌性を得ることができる。
【0015】
また、突起および溝は、管の長さ方向に螺旋状に形成されることで、流体との接触に伴う摩擦損失を高めるだけでなく流れの複雑さに基づく攪拌性を高めることができる。更に、第1の摩擦損失発生部と第2の摩擦損失発生部とを異なる方向に螺旋状に形成すると、攪拌性はより向上する。
【0016】
また、第1の管は、第2の管と異なる材質によって形成されていても良い。熱交換器としての使用を前提とすると、伝熱性に優れる銅、銅合金、又はアルミニウム等の金属が好ましいが、曲げ加工時における第2の管との同心性を考慮すると、チタンやステンレス等の金属で形成することで、屈曲部でのつぶれといった耐変形性が向上し、機械的強度が高められる。
【0017】
また、第1の管は、漏洩検知溝を断面内に有する漏洩検知管を用いることで、亀裂やその他の損傷についての速やかな検知を実現できる。
【0018】
また、第2の管は、可撓性を付与する押し込み部が外側に形成されていることで、熱交換器等の曲げ加工時における加工性を高めるとともに、屈曲部における第1の管と第2の管との同心性を確保する。
【0019】
また、本発明は、上記の目的を達成するため、第1の流路を内側に有する第1の管と、前記第1の管を内部に同心状に有して前記第1の管との間に第2の流路を有する第2の管とからなる二重管を用いた二重管式熱交換器において、
前記第1の管の外側に形成される第1の摩擦損失発生部と、
前記第1の摩擦損失発生部と接触するように設けられて前記第2の管の内側に形成される第2の摩擦損失発生部とを有する二重管によって熱交換部を構成したことを特徴とする二重管式熱交換器を提供する
【0020】
この構成によれば、第1の摩擦損失発生部と第2の摩擦損失発生部との相乗的な作用に基づいて熱交換部を通過する流体に複雑な流れを生じさせることから、伝熱性能を向上させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0022】
図1は、第1の実施の形態に係る二重管の横断面図である。
この二重管1は、内側に突起10Aと溝10Bからなる螺旋状流路を第2の摩擦損失発生部として有した外管10と、外側に突起20Bと溝20Cからなる螺旋状流路を第1の摩擦損失発生部として有するとともに外管10の内部に挿入された内管20とを有し、内管20は、外管10と同心状に設けられている。同図においては外管10の螺旋状流路は左ねじ状、内管20の螺旋状流路は右ねじ状に形成されている。
【0023】
内管20は、りん脱酸銅で形成されて漏洩検知溝20Aを有するとともに内側にりん脱酸銅からなる管21が設けられた漏洩検知管であり、管21の内側には炭酸ガス冷媒が送り込まれる。漏洩検知溝20Aは、二重管1の両端にかけて連続的に形成されており、内管20や管21の損湯等によって漏れ出した炭酸ガス冷媒や流体を管末に設けられた検知部で検知することで、挿通される気体や流体の混合を未然に防ぐことができる。
【0024】
外管10は、りん脱酸銅で形成されて、その螺旋状流路は内管20の螺旋状流路と同一のピッチで逆方向の螺旋形状で形成されている。突起10Aは、突起20Bと交差するとともに接触部11で接触している。交差する螺旋状流路によって形成される流路には、水等の流体が送り込まれるようになっている。なお、外管10、内管20、および管21は、りん脱酸銅の他に銅合金、ステンレス、チタン等の金属で形成することができる。また、外管10と内管20の螺旋状流路についても、互いに逆方向に設けられるものの他に、例えば、同一の方向で異なる螺旋ピッチで形成されるようにしても良い。
【0025】
また、内管20の突起20Bは管軸と平行で、外管10の内側の突起10Aは螺旋状であっても良い。
【0026】
また、外管10と内管20の螺旋状流路は、連続的に形成されるものの他に、一部が断続するように設けられても良く、内管20の突起20Bを円板状の突起で形成しても良い。
【0027】
図2は、突起同士が接触した部分での二重管の横断面図である。
内管20は、突起20Bが突起10Aと接触部11で接触することによって外管10と同心状に配置される。
【0028】
この二重管1を製造するには、まず、漏洩検知溝20Aを有する銅管を押し出し加工等によって形成する。次に、この銅管の内部に管21を挿入して漏洩検知管の外面に突起20Bおよび溝20Cからなる螺旋状流路を加工するとともに管21と一体化させることにより内管20を形成する。次に、突起10Aおよび溝10Bからなる螺旋状流路を加工した内面溝付管である外管10に内管20を挿入する。次に、外管10を縮径加工して突起10Aと突起20Bとを密接させる。
【0029】
図3は、図1の二重管を曲げ加工して形成した二重管式熱交換器を示す。
二重管式熱交換器3は、二重管1を中空のコイル状に曲げ加工するとともに縦方向に積層し、かつ型崩れを生じないようにバンド3Aによって結束されている。二重管1の入口側には、外管入口10Dと内管入口20Dとが設けられており、出口側には、外管出口10Eと内管出口20Eとが設けられている。
【0030】
この二重管式熱交換器3は、内管入口20Dから管21の内側に炭酸ガス冷媒を供給し、外管入口10Dから外管10と内管20との間に水等の液体を通過させると、突起10A、溝10B、突起20B、および溝20Cによって通過する流体が合流、分流を繰り返すことにより攪拌されるとともに炭酸ガス冷媒との熱交換を行う。炭酸ガス冷媒は、内管出口20Eから図示しない冷媒循環系を介して繰り返し循環するように構成されている。また、熱交換された液体は外管出口10Eから供給される。なお、本実施の形態では、炭酸ガス冷媒を用いた二重管式熱交換器3を説明したが、地球温暖化現象を助長することのない耐環境性に優れる他の冷媒を用いることも可能である。
【0031】
上記した第1の実施の形態によると、以下の効果が得られる。
(1)外管10の内側の突起10Aと内管20の外側の突起20Bとを接触させた二重管1としたので、漏洩検知管である内管20が多数の点で支持されるとともに二重管1の同心性が向上する。そのため、曲げ加工を施しても屈曲部における同心性が損なわれず、かつ漏洩検知管としての漏洩検知性も確保できる。
(2)外管10に形成される螺旋状流路と内管20に形成される螺旋状流路とが交差するように突起10A、溝10B、突起20B、溝20Cが形成されているので、この部分を通過する流体は、流れの速さに関係なく乱流を生じやすくなり、攪拌性が促進されて伝熱性能が向上する。このことにより、小型でも熱交換性に優れる二重管式熱交換器3を形成することができ、給湯装置等の熱交換器に適用することができる。
(3)突起10Aおよび突起20Bによって、外管10および内管20が補強されることから、管厚を大にすることなく流体の液圧や冷媒のガス圧に対する耐圧性が向上し、加工に必要な材料の節約を図れる。
(4)突起および溝を形成された外管および内管を縮径加工することで同心性に優れる二重管1を製造できることから、生産性に優れる。
【0032】
図4および図5は、第2の実施の形態に係る二重管の断面図であり、図4は横断面図、図5は接触部11の接触状態を部分的に示す部分断面図である。
【0033】
この二重管1は、管軸方向に平行に形成された突起20Bおよび溝20Cを外側に有する内管20を、第1の実施の形態で説明した外管10の内部に同心状に設けた構成において第1の実施の形態と相違している。
【0034】
突起20Bおよび溝20Cは、内管20の外側に略直線状の流路を形成しており、この略直線状の流路は外管10の内部に形成される螺旋状流路と一定の角度で交差している。また、突起20Bは、外管10の突起10Aと接触部11で接触している。
【0035】
上記した第2の実施の形態によると、第1の実施の形態の好ましい効果に加えて外管10と内管20との間を通過する液体の乱流化を確保しながら通過抵抗を低減させることができ、単位時間当たりの流量を大にできるとともに熱交換性に優れる二重管式熱交換器3を形成することができる。
【0036】
図6は、第3の実施の形態に係る外管の部分側面図である。
この外管10は、二重管1に可撓性を付与するものとして、縮径加工時にコルゲート加工によって外側に所定のピッチで押し込み部12を形成したものであり、この押し込み部12は螺旋状に形成されている。また、押し込み部12は、外管10の突起10Aが内管20の突起20Bと接触するように押し込み量を付与されている。
【0037】
上記した第3の実施の形態によると、外管10の外側に押し込み部12を設けることで、外管10と内管20の同心性を損なうことなく二重管1に可撓性を付与することができ、曲げ加工性が向上する。このことにより曲げ半径の小なる二重管式熱交換器3を容易に形成することができる。
【0038】
図7は、第4の実施の形態に係る外管の部分側面図である。
この外管10は、二重管1に可撓性を付与するものとして、縮径加工時に塑性加工によって外側に所定のピッチで凹凸状の押し込み部12を形成したものである。この押し込み部12についても第3の実施の形態と同様に、外管10の突起10Aが内管20の突起20Bと接触するように押し込み量を付与されている。
【0039】
上記した第4の実施の形態によると、第3の実施の形態の好ましい効果に加えて転造等によって容易に押し込み部12を設けることができる。なお、第3の実施の形態で説明したコルゲート加工を合わせて二重管1に施すことにより押し込み部12を設けるようにしても良い。
【0040】
なお、上記した各実施の形態では、外管10に形成される突起10Aと内管20に形成される突起20Bとを同じ高さで形成した構成を説明したが、突起10Aと突起20Bとの高さが異なった外管10および内管20を一体化して二重管1を形成するようにしても良い。
【0041】
また、外管10の内側および内管20の外側に更に粗面化処理を施すことによって管壁と流体の接触抵抗を大にするようにしても良い。
【0042】
また、二重管式熱交換器3は、外管10と内管20との間に冷媒を供給し、内管20の内部に流体を供給する構成としても良い。
【0043】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明の二重管およびこれを用いた二重管式熱交換器によると、第1の管の外側に形成される第1の摩擦損失発生部と、第1の摩擦損失発生部と接触するように設けられて第2の管の内側に形成される第2の摩擦損失発生部とを有するようにしたため、流速の遅い流体であっても乱流化を促進でき、伝熱性能の向上を図るとともに、低コストで生産性に優れ、屈曲部等においても外管と内管の同心性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る二重管の横断面図である。
【図2】突起同士が接触した部分での二重管の横断面図である。
【図3】図1の二重管を曲げ加工して形成した二重管式熱交換器を示す。
【図4】第2の実施の形態に係る二重管の横断面図である。
【図5】第2の実施の形態に係る接触部の接触状態を部分的に示す部分断面図である。
【図6】第3の実施の形態に係る外管の部分側面図である。
【図7】第4の実施の形態に係る外管の部分側面図である。
【図8】従来の二重管式熱交換器に用いられる二重管の横断面図である。
【図9】特許文献1に記載された二重管の一部を破断した斜視図である。
【図10】図9の二重管を曲げ加工して形成した二重管式熱交換器を示す。
【符号の説明】
1、二重管 2、内管 3、二重管式熱交換器 3A、バンド
10、外管 10A、突起 10B、溝 10C、螺旋状流路
10D、外管入口 10E、外管出口 11、接触部
12、押し込み部 15、伝熱促進体 20、内管 20A、漏洩検知溝
20B、突起 20C、溝 20D、内管入口 20E、内管出口
21、管 22、伝熱促進体 30、二重管 40A、バンド
40、二重管式熱交換器
【発明の属する技術分野】
本発明は、本発明は外管と内管からなる二重管に関し、特に、熱交換効率の高く、かつ、曲げ加工を行っても内管を外管の中央部に位置させることのできる二重管およびこれを用いた二重管式熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、外管と内管とからなる二重管を用いて形成される二重管式熱交換器が知られており、内管として漏洩検知管を用いたものがある。
【0003】
図8は、従来の二重管式熱交換器に用いられる二重管の横断面図である。
この二重管30は、外管10と、外管10の内部に挿入された内管20とを有する。
【0004】
外管10は、内管20との間に設けられる空間に水等の流体が送り込まれるようになっている。
【0005】
内管20は、漏洩検知溝20Aを有するとともに内側に管21が設けられた漏洩検知管であり、管21の内側には炭酸ガス冷媒が送り込まれる。漏洩検知溝20Aは、二重管30の両端にかけて連続的に形成されており、内管2や管21の損湯等によって漏れ出した炭酸ガス冷媒や流体を管末に設けられた検知部で検知することで、管内を通過する気体や流体の混合を未然に防ぐことができる。
【0006】
この二重管30は、外管10および内管20ともに内面が平滑に形成されていることから、流体等の管内における流れが層流化し易くなり、そのことによって管20の内と外との間での熱交換性能に限界がある。また、平滑管で形成されていると、例えば、曲げ加工時に外管10が潰れたり、座屈するといった問題もある。
【0007】
かかる問題を解決する二重管式熱交換器として、伝熱性能を乱流化によって向上させるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0008】
図9は、特許文献1に記載された二重管の一部を破断した斜視図である。
この二重管30は、外管10と内管20の間を仕切って螺旋状流路10Cを形成する伝熱促進体15と、管21の内部に挿入された伝熱促進体22とを有し、螺旋状流路10Cは、流体Wを伝熱促進体15に沿って螺旋状に流すことで、流路長の増加および流体の乱流化を図っている。
【0009】
図10は、図9の二重管を曲げ加工して形成した二重管式熱交換器を示す。
二重管式熱交換器40は、二重管30を中空のコイル状に曲げ加工するとともに縦方向に積層し、かつ型崩れを生じないようにバンド40Aによって結束されている。二重管30の入口側には、外管入口10Dと内管入口20Dとが設けられており、出口側には、外管出口10Eと内管出口20Eとが設けられている。
【0010】
【特許文献1】
特開2001−201275号公報(第5図)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の二重管式熱交換器によると、以下のような問題がある。
(1)炭酸ガスを冷媒とする貯湯式給湯機等では水側の流速が極めて遅いことから、外管10と内管20の間に水を流した場合に層流になりやすく、乱流化の促進が難しいため、伝熱性能の向上に限界がある。
(2)内管20の内側を水側にし、外管10と内管20の間に炭酸ガス冷媒を流す場合、高圧に耐える目的で外管10の肉厚を厚くする必要があるため、重量の増加や材料コストが大になる。
(3)螺旋状の伝熱促進体として、いわゆるばね等のコイル状の線材を用いた場合ではコイル状の線材に内管を入れ、さらにこれらを外管の中に入れるといった組み立て手順を経ることとなり、組立工程が煩雑化して生産性の向上が難しい。
(4)二重管の全長にわたって外管10と内管20の同心性を精度良く保つことが難しい。
【0012】
従って、本発明の目的は、流速の遅い流体であっても乱流化を促進でき、伝熱性能の向上を図るとともに、低コストで生産性に優れ、屈曲部等においても外管と内管の同心性を確保することのできる二重管およびこれを用いた二重管式熱交換器を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の目的を達成するため、第1の流路を内側に有する第1の管と、前記第1の管を内部に同心状に有して前記第1の管との間に第2の流路を有する第2の管とからなる二重管において、
前記第1の管の外側に形成される第1の摩擦損失発生部と、
前記第1の摩擦損失発生部と接触するように設けられて前記第2の管の内側に形成される第2の摩擦損失発生部とを有することを特徴とする二重管を提供する。
【0014】
この構成によれば、第1の摩擦損失発生部と第2の摩擦損失発生部との相乗的な作用に基づいて流体に複雑な流れを生じさせることから、流速の遅い流体であっても良好な攪拌性を得ることができる。
【0015】
また、突起および溝は、管の長さ方向に螺旋状に形成されることで、流体との接触に伴う摩擦損失を高めるだけでなく流れの複雑さに基づく攪拌性を高めることができる。更に、第1の摩擦損失発生部と第2の摩擦損失発生部とを異なる方向に螺旋状に形成すると、攪拌性はより向上する。
【0016】
また、第1の管は、第2の管と異なる材質によって形成されていても良い。熱交換器としての使用を前提とすると、伝熱性に優れる銅、銅合金、又はアルミニウム等の金属が好ましいが、曲げ加工時における第2の管との同心性を考慮すると、チタンやステンレス等の金属で形成することで、屈曲部でのつぶれといった耐変形性が向上し、機械的強度が高められる。
【0017】
また、第1の管は、漏洩検知溝を断面内に有する漏洩検知管を用いることで、亀裂やその他の損傷についての速やかな検知を実現できる。
【0018】
また、第2の管は、可撓性を付与する押し込み部が外側に形成されていることで、熱交換器等の曲げ加工時における加工性を高めるとともに、屈曲部における第1の管と第2の管との同心性を確保する。
【0019】
また、本発明は、上記の目的を達成するため、第1の流路を内側に有する第1の管と、前記第1の管を内部に同心状に有して前記第1の管との間に第2の流路を有する第2の管とからなる二重管を用いた二重管式熱交換器において、
前記第1の管の外側に形成される第1の摩擦損失発生部と、
前記第1の摩擦損失発生部と接触するように設けられて前記第2の管の内側に形成される第2の摩擦損失発生部とを有する二重管によって熱交換部を構成したことを特徴とする二重管式熱交換器を提供する
【0020】
この構成によれば、第1の摩擦損失発生部と第2の摩擦損失発生部との相乗的な作用に基づいて熱交換部を通過する流体に複雑な流れを生じさせることから、伝熱性能を向上させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0022】
図1は、第1の実施の形態に係る二重管の横断面図である。
この二重管1は、内側に突起10Aと溝10Bからなる螺旋状流路を第2の摩擦損失発生部として有した外管10と、外側に突起20Bと溝20Cからなる螺旋状流路を第1の摩擦損失発生部として有するとともに外管10の内部に挿入された内管20とを有し、内管20は、外管10と同心状に設けられている。同図においては外管10の螺旋状流路は左ねじ状、内管20の螺旋状流路は右ねじ状に形成されている。
【0023】
内管20は、りん脱酸銅で形成されて漏洩検知溝20Aを有するとともに内側にりん脱酸銅からなる管21が設けられた漏洩検知管であり、管21の内側には炭酸ガス冷媒が送り込まれる。漏洩検知溝20Aは、二重管1の両端にかけて連続的に形成されており、内管20や管21の損湯等によって漏れ出した炭酸ガス冷媒や流体を管末に設けられた検知部で検知することで、挿通される気体や流体の混合を未然に防ぐことができる。
【0024】
外管10は、りん脱酸銅で形成されて、その螺旋状流路は内管20の螺旋状流路と同一のピッチで逆方向の螺旋形状で形成されている。突起10Aは、突起20Bと交差するとともに接触部11で接触している。交差する螺旋状流路によって形成される流路には、水等の流体が送り込まれるようになっている。なお、外管10、内管20、および管21は、りん脱酸銅の他に銅合金、ステンレス、チタン等の金属で形成することができる。また、外管10と内管20の螺旋状流路についても、互いに逆方向に設けられるものの他に、例えば、同一の方向で異なる螺旋ピッチで形成されるようにしても良い。
【0025】
また、内管20の突起20Bは管軸と平行で、外管10の内側の突起10Aは螺旋状であっても良い。
【0026】
また、外管10と内管20の螺旋状流路は、連続的に形成されるものの他に、一部が断続するように設けられても良く、内管20の突起20Bを円板状の突起で形成しても良い。
【0027】
図2は、突起同士が接触した部分での二重管の横断面図である。
内管20は、突起20Bが突起10Aと接触部11で接触することによって外管10と同心状に配置される。
【0028】
この二重管1を製造するには、まず、漏洩検知溝20Aを有する銅管を押し出し加工等によって形成する。次に、この銅管の内部に管21を挿入して漏洩検知管の外面に突起20Bおよび溝20Cからなる螺旋状流路を加工するとともに管21と一体化させることにより内管20を形成する。次に、突起10Aおよび溝10Bからなる螺旋状流路を加工した内面溝付管である外管10に内管20を挿入する。次に、外管10を縮径加工して突起10Aと突起20Bとを密接させる。
【0029】
図3は、図1の二重管を曲げ加工して形成した二重管式熱交換器を示す。
二重管式熱交換器3は、二重管1を中空のコイル状に曲げ加工するとともに縦方向に積層し、かつ型崩れを生じないようにバンド3Aによって結束されている。二重管1の入口側には、外管入口10Dと内管入口20Dとが設けられており、出口側には、外管出口10Eと内管出口20Eとが設けられている。
【0030】
この二重管式熱交換器3は、内管入口20Dから管21の内側に炭酸ガス冷媒を供給し、外管入口10Dから外管10と内管20との間に水等の液体を通過させると、突起10A、溝10B、突起20B、および溝20Cによって通過する流体が合流、分流を繰り返すことにより攪拌されるとともに炭酸ガス冷媒との熱交換を行う。炭酸ガス冷媒は、内管出口20Eから図示しない冷媒循環系を介して繰り返し循環するように構成されている。また、熱交換された液体は外管出口10Eから供給される。なお、本実施の形態では、炭酸ガス冷媒を用いた二重管式熱交換器3を説明したが、地球温暖化現象を助長することのない耐環境性に優れる他の冷媒を用いることも可能である。
【0031】
上記した第1の実施の形態によると、以下の効果が得られる。
(1)外管10の内側の突起10Aと内管20の外側の突起20Bとを接触させた二重管1としたので、漏洩検知管である内管20が多数の点で支持されるとともに二重管1の同心性が向上する。そのため、曲げ加工を施しても屈曲部における同心性が損なわれず、かつ漏洩検知管としての漏洩検知性も確保できる。
(2)外管10に形成される螺旋状流路と内管20に形成される螺旋状流路とが交差するように突起10A、溝10B、突起20B、溝20Cが形成されているので、この部分を通過する流体は、流れの速さに関係なく乱流を生じやすくなり、攪拌性が促進されて伝熱性能が向上する。このことにより、小型でも熱交換性に優れる二重管式熱交換器3を形成することができ、給湯装置等の熱交換器に適用することができる。
(3)突起10Aおよび突起20Bによって、外管10および内管20が補強されることから、管厚を大にすることなく流体の液圧や冷媒のガス圧に対する耐圧性が向上し、加工に必要な材料の節約を図れる。
(4)突起および溝を形成された外管および内管を縮径加工することで同心性に優れる二重管1を製造できることから、生産性に優れる。
【0032】
図4および図5は、第2の実施の形態に係る二重管の断面図であり、図4は横断面図、図5は接触部11の接触状態を部分的に示す部分断面図である。
【0033】
この二重管1は、管軸方向に平行に形成された突起20Bおよび溝20Cを外側に有する内管20を、第1の実施の形態で説明した外管10の内部に同心状に設けた構成において第1の実施の形態と相違している。
【0034】
突起20Bおよび溝20Cは、内管20の外側に略直線状の流路を形成しており、この略直線状の流路は外管10の内部に形成される螺旋状流路と一定の角度で交差している。また、突起20Bは、外管10の突起10Aと接触部11で接触している。
【0035】
上記した第2の実施の形態によると、第1の実施の形態の好ましい効果に加えて外管10と内管20との間を通過する液体の乱流化を確保しながら通過抵抗を低減させることができ、単位時間当たりの流量を大にできるとともに熱交換性に優れる二重管式熱交換器3を形成することができる。
【0036】
図6は、第3の実施の形態に係る外管の部分側面図である。
この外管10は、二重管1に可撓性を付与するものとして、縮径加工時にコルゲート加工によって外側に所定のピッチで押し込み部12を形成したものであり、この押し込み部12は螺旋状に形成されている。また、押し込み部12は、外管10の突起10Aが内管20の突起20Bと接触するように押し込み量を付与されている。
【0037】
上記した第3の実施の形態によると、外管10の外側に押し込み部12を設けることで、外管10と内管20の同心性を損なうことなく二重管1に可撓性を付与することができ、曲げ加工性が向上する。このことにより曲げ半径の小なる二重管式熱交換器3を容易に形成することができる。
【0038】
図7は、第4の実施の形態に係る外管の部分側面図である。
この外管10は、二重管1に可撓性を付与するものとして、縮径加工時に塑性加工によって外側に所定のピッチで凹凸状の押し込み部12を形成したものである。この押し込み部12についても第3の実施の形態と同様に、外管10の突起10Aが内管20の突起20Bと接触するように押し込み量を付与されている。
【0039】
上記した第4の実施の形態によると、第3の実施の形態の好ましい効果に加えて転造等によって容易に押し込み部12を設けることができる。なお、第3の実施の形態で説明したコルゲート加工を合わせて二重管1に施すことにより押し込み部12を設けるようにしても良い。
【0040】
なお、上記した各実施の形態では、外管10に形成される突起10Aと内管20に形成される突起20Bとを同じ高さで形成した構成を説明したが、突起10Aと突起20Bとの高さが異なった外管10および内管20を一体化して二重管1を形成するようにしても良い。
【0041】
また、外管10の内側および内管20の外側に更に粗面化処理を施すことによって管壁と流体の接触抵抗を大にするようにしても良い。
【0042】
また、二重管式熱交換器3は、外管10と内管20との間に冷媒を供給し、内管20の内部に流体を供給する構成としても良い。
【0043】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明の二重管およびこれを用いた二重管式熱交換器によると、第1の管の外側に形成される第1の摩擦損失発生部と、第1の摩擦損失発生部と接触するように設けられて第2の管の内側に形成される第2の摩擦損失発生部とを有するようにしたため、流速の遅い流体であっても乱流化を促進でき、伝熱性能の向上を図るとともに、低コストで生産性に優れ、屈曲部等においても外管と内管の同心性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る二重管の横断面図である。
【図2】突起同士が接触した部分での二重管の横断面図である。
【図3】図1の二重管を曲げ加工して形成した二重管式熱交換器を示す。
【図4】第2の実施の形態に係る二重管の横断面図である。
【図5】第2の実施の形態に係る接触部の接触状態を部分的に示す部分断面図である。
【図6】第3の実施の形態に係る外管の部分側面図である。
【図7】第4の実施の形態に係る外管の部分側面図である。
【図8】従来の二重管式熱交換器に用いられる二重管の横断面図である。
【図9】特許文献1に記載された二重管の一部を破断した斜視図である。
【図10】図9の二重管を曲げ加工して形成した二重管式熱交換器を示す。
【符号の説明】
1、二重管 2、内管 3、二重管式熱交換器 3A、バンド
10、外管 10A、突起 10B、溝 10C、螺旋状流路
10D、外管入口 10E、外管出口 11、接触部
12、押し込み部 15、伝熱促進体 20、内管 20A、漏洩検知溝
20B、突起 20C、溝 20D、内管入口 20E、内管出口
21、管 22、伝熱促進体 30、二重管 40A、バンド
40、二重管式熱交換器
Claims (10)
- 第1の流路を内側に有する第1の管と、前記第1の管を内部に同心状に有して前記第1の管との間に第2の流路を有する第2の管とからなる二重管において、
前記第1の管の外側に形成される第1の摩擦損失発生部と、
前記第1の摩擦損失発生部と接触するように設けられて前記第2の管の内側に形成される第2の摩擦損失発生部とを有することを特徴とする二重管。 - 前記摩擦損失発生部は、前記管を構成する材料によって設けられる突起と、
隣接する前記突起との間に設けられる溝によって形成されていることを特徴とする請求項1記載の二重管。 - 前記突起および前記溝は、前記管の長さ方向に螺旋状に形成されることを特徴とする請求項2記載の二重管。
- 前記第1の摩擦損失発生部は、前記第2の摩擦損失発生部と異なる方向に螺旋状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の二重管。
- 前記第1の管は、前記第2の管と異なる材質によって形成されていることを特徴とする請求項1記載の二重管。
- 前記第1の管は、漏洩検知溝を断面内に有する漏洩検知管であることを特徴とする請求項1記載の二重管。
- 前記第2の管は、可撓性を付与する押し込み部が外側に形成されていることを特徴とする請求項1記載の二重管。
- 第1の流路を内側に有する第1の管と、前記第1の管を内部に同心状に有して前記第1の管との間に第2の流路を有する第2の管とからなる二重管を用いた二重管式熱交換器において、
前記第1の管の外側に形成される第1の摩擦損失発生部と、
前記第1の摩擦損失発生部と接触するように設けられて前記第2の管の内側に形成される第2の摩擦損失発生部とを有する二重管によって熱交換部を構成したことを特徴とする二重管式熱交換器。 - 前記熱交換部は、前記第1の流路に冷媒として供給される炭酸ガスと前記第2の流路に供給される流体との間で熱交換を行うことを特徴とする請求項8記載の二重管式熱交換器。
- 前記熱交換部は、コイル状に結束された形状を有することを特徴とする請求項8記載の二重管式熱交換器。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003193054A JP2005030619A (ja) | 2003-07-07 | 2003-07-07 | 二重管およびこれを用いた二重管式熱交換器 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007247917A (ja) * | 2006-03-14 | 2007-09-27 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 3重管式熱交換器 |
JP2008122033A (ja) * | 2006-11-15 | 2008-05-29 | Sanden Corp | 給湯システムのガスクーラ |
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CN101915510A (zh) * | 2010-09-02 | 2010-12-15 | 重庆捷成塑胶有限责任公司璧山县分公司 | 热交换装置 |
CN101936629A (zh) * | 2009-06-30 | 2011-01-05 | 昭和电工株式会社 | 双重管式热交换器 |
KR101082916B1 (ko) * | 2008-07-14 | 2011-11-11 | 서정윤 | 이중진공관을 갖는 열교환기 |
JP2012220069A (ja) * | 2011-04-06 | 2012-11-12 | Mitsubishi Electric Corp | 熱交換器、冷凍サイクル装置、冷蔵庫、および空気調和機 |
KR101350349B1 (ko) | 2013-09-25 | 2014-01-13 | (주)보영테크 | 반도체 제조공정에 사용되는 이중배관 |
US10557667B2 (en) | 2013-04-30 | 2020-02-11 | Carrier Corporation | Refrigerant to water heat exchanger |
-
2003
- 2003-07-07 JP JP2003193054A patent/JP2005030619A/ja active Pending
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