JP2005030503A - 分水栓 - Google Patents

分水栓 Download PDF

Info

Publication number
JP2005030503A
JP2005030503A JP2003271130A JP2003271130A JP2005030503A JP 2005030503 A JP2005030503 A JP 2005030503A JP 2003271130 A JP2003271130 A JP 2003271130A JP 2003271130 A JP2003271130 A JP 2003271130A JP 2005030503 A JP2005030503 A JP 2005030503A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main pipe
rubber ring
sleeve member
water faucet
valve receiver
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003271130A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4276014B2 (ja
Inventor
Masayoshi Yamamoto
政義 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YOROZUYA KIKO KK
Original Assignee
YOROZUYA KIKO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YOROZUYA KIKO KK filed Critical YOROZUYA KIKO KK
Priority to JP2003271130A priority Critical patent/JP4276014B2/ja
Publication of JP2005030503A publication Critical patent/JP2005030503A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4276014B2 publication Critical patent/JP4276014B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Valve Housings (AREA)
  • Branch Pipes, Bends, And The Like (AREA)

Abstract

【課題】分水栓の取り付け性、振動吸収性又は耐食性等を向上する。
【解決手段】栓本体2にスリーブ部材3を設け、このスリーブ部材3の外周に円筒部5の端部にフランジ部6を形成したゴム輪4を嵌装し、スリーブ部材3とゴム輪4の円筒部5とを本管8の孔8aに挿入してフランジ部6を本管8の外周面8bに当接し、本管8内でスリーブ部材3の先端を拡径して本管8に栓本体2を装着しており、前記スリーブ部材3は栓本体2内に嵌入して弁体を受ける弁受体7と別個に形成して固着する。また、前記ゴム輪4は装着前形状でフランジ部6の当接面6Aに本管8側に末広がりの凹部9を形成する。
【選択図】図1


Description

本発明は、水道管等の流体管に装着される分水栓に関する。
この種の従来技術においては、栓本体にスリーブ部材を設け、このスリーブ部材の外周に円筒部の端部にフランジ部を形成したゴム輪を嵌装し、スリーブ部材とゴム輪の円筒部とを本管の孔に挿入してフランジ部を本管の外周面に当接し、本管内でスリーブ部材の先端を拡径して本管に栓本体を装着している。前記ゴム輪は、分水栓装着状態で本管に加工された孔を覆うことになり、錆の発生を防止し、振動衝撃を吸収する役目を有する。
分水栓の取り付けは、本管を穿孔し、穿孔部にゴム輪を入れてゴム輪内にスリーブ部材を圧入して止水する。本管の内面では、スリーブ部材を穿孔径よりも大きく拡径することで、分水栓の離脱阻止力を得ている。この拡径量をできるだけ大き広げれば、離脱阻止力を大きくすることができる。だが、拡径による伸びが限界に達すると拡径部に割れが発生し、離脱阻止力が著しく低下する。この拡径部の割れを防ぐ為には、伸びの大きな材質を選ぶ必要がある。
特許2614386号公報。 特開平7−90890号公報。
前記特許文献1においては、分水栓とスリーブ部材の間にガスケットを配し、袋ナットを締め付けて一体化している。この方法は、拡径量が大きくなっても割れにくい材質を自由に選定できる利点がある反面、下記のような問題がある。
1、 スリーブ部材を拡径するには大きな拡径力が必要である。この拡径による反力がガスケットに加わると、ガスケットは圧縮されて薄くなるので、袋ナットが緩み漏水のおそれがある。そこで、取付作業完了後に袋ナットと下胴を締め直す必要がある。
2、スリーブ部材の上部を外向き突出したフランジに形成している。このフランジの折り曲げている内コーナが拡径による軸圧の影響で内面に縮径し、通水量を少なくしたり取付装置の軸を破損するおそれがある。
前記特許文献2においては、分水栓の胴とスリーブ部材は鋳物で製作され一体化している。この分水栓を本管に取付け、スリーブ部材を拡径すると、拡径部に割れが生じ、性能が著しく低下するおそれがある。この割れの原因は、胴と一体化して製作されているスリーブ部材が鋳造品なので組織配列が不均一になっているためである。このスリーブ部材を拡径すると、材質の弱い所から集中的に伸びて薄くなり割れが発生する原因に成っている。また、不純物の混入やガス穴等も割れの一因になっている。
また、前記特許文献1、2におけるゴム輪に関して、次のような問題がある。
本管が鉄管である場合は、本管の内外面は防食層で覆われている。この本管に分水栓を取り付ける前の穿孔作業で本管内面の防食層に塗膜剥離や欠けが生じる場合があるので、穿孔部を錆から守るために本管の内外面をゴム輪で大きく覆い、分水栓本体とスリーブ部材の拡径部強く圧接し、水や空気から完全に遮断しなければならないが、本管には小口径から大口径まで多くの口径があり、また、管厚にも差がある。
この多品種の本管に分水栓(同じサイズの分水栓と考えて)を確実に取付て錆から本管を守るためには、本管の品種毎に分水栓のスリーブ部材の長さとゴム輪筒部の長さを変えた品物を用いる必要があるが、本管種ごとに分水栓及びゴム輪円筒部の長さを変えると、取付装置の拡径量を制御する機構を品種毎に調整しなければならないので制御機構が複雑になると共に作業効率が悪くなったり、品種毎の調整を間違えるおそれある。そこで、多品種の本管をブロック別に分けて、ゴム輪円筒部の長さ及び分水栓スリーブ部材の長さの品種を少なくすることが考えられる。
多品種の本管をブロック別に分けて、ゴム輪円筒部の長さと分水栓スリーブ部材の長さをブロック別に分けて製作し、分水栓を本管に取り付けると下記の問題が発生する。
1、管厚が薄くなると本管の内外面のゴム輪を圧接できないので、穿孔部の塗膜剥離や欠けた部分から錆が発生するおそれがある。
2、管厚が厚くなると本管の内面に拡径装置のフックが当たり、拡径装置を破壊するおそれがある。
3、管厚が厚い本管にゴム輪のフランジ部を強く押し当て、スリーブ部材を拡径した後に分水栓の押圧を開放すると、フランジ部の反発力で、スリーブ部材拡径部が本管内面のゴム輪を本管外周方向へ強く引っ張る。この時、ゴム輪のフランジ部の反発力が強いので、本管内面のゴム輪の円筒部のゴムは本管内面と拡径部に強く圧縮され、円筒部のゴムには永久歪みが発生する。永久歪みが発生すると、ゴム本来の性能を失うと共にゴム輪の劣化速度が促進される。そこで、本管に取付けたゴム輪のフランジ部と本管内面部分は、分水栓下部とスリーブ部材拡径部(カール部)の間で適度に圧縮されなければ、圧力バランスが不均衡になる可能性がある。
4、拡径中に本管内面のゴム輪円筒部を圧縮すると、拡径力にゴム輪円筒部の圧縮力が負荷されるので、取付装置に大きな負担となる。
5、小さな本管にゴム輪を取り付けると、本管外周とゴム輪フランジ下面との間に隙間が出来る。この隙間があると、ゴム輪のフランジ下部から本管穿孔部に錆が発生するおそれがある。
6、本管と本管外周にある分水栓はゴム輪で隔離されているので、本管と分水栓間の電気化学的な腐食を軽減しているが、長年地中に埋設していると本管と分水栓が腐食する。腐食によって周囲の土壌に本管と分水栓の酸化物が浸透すると、電気抵抗が著しく低下し電気を通しやすい土壌になるので、スリーブ部材及び本管穿孔部を、分水栓下部のゴム輪で広く覆う必要が生じる。
本発明は、このような従来技術の問題点を解決できるようにした分水栓を提供することを目的とする。
本発明は、取り付け性、振動吸収性、耐食性に優れた分水栓を提供することを目的とする。
本発明は、管径、管厚の異なる各種本管に容易に適応でき、安定的取り付けができる分水栓を提供することを目的とする。
本発明は、ゴム輪を本管に柔軟に密接して当接面全周に亘ってシールがより均一にでき、安定的取り付けができるようにした分水栓を提供することを目的とする。
本発明における課題解決のための具体的手段は、次の通りである。
第1に、栓本体2にスリーブ部材3を設け、このスリーブ部材3の外周に円筒部5の端部にフランジ部6を形成したゴム輪4を嵌装し、スリーブ部材3とゴム輪4の円筒部5とを主管8の孔8aに挿入してフランジ部6を主管8の外周面8bに当接し、主管8内でスリーブ部材3の先端を拡径して本管8に栓本体2を装着しており、前記スリーブ部材3は栓本体2内に嵌入して弁体を受ける弁受体7と別個に形成してこの弁受体7に固着していることである。
これによって、スリーブ部材3の材質、長さ等を自由に選定でき、スリーブ部材3の拡径の影響を少なくでき、管径、管厚の異なる各種本管に容易に適応でき、安定的取り付けができる。
第2に、栓本体2にスリーブ部材3を設け、このスリーブ部材3の外周に円筒部5の端部にフランジ部6を形成したゴム輪4を嵌装し、スリーブ部材3とゴム輪4の円筒部5とを本管8の孔8aに挿入してフランジ部6を本管8の外周面8bに当接し、本管8内でスリーブ部材3の先端を拡径して本管8に栓本体2を装着しており、前記スリーブ部材3は栓本体2内に嵌入して弁体を受ける弁受体7と別個に形成してこの弁受体7に固着しており、前記ゴム輪4は装着前形状でフランジ部6の当接面6Aに本管8側に末広がりの凹部9を形成していることである。
これによって、スリーブ部材3の材質、長さ等を自由に選定でき、スリーブ部材3の拡径の影響を少なくでき、管径、管厚の異なる各種本管に容易に適応でき、しかも、ゴム輪4はフランジ部6が変形し易くなって、本管8の外周面8bに柔軟に密接して、当接面6A全周に亘ってシールが均一にでき、安定的な装着も可能になり、分水栓1の取り付け性、振動吸収性、耐食性を向上できる。
第3に、栓本体2にスリーブ部材3を設け、このスリーブ部材3の外周に円筒部5の端部にフランジ部6を形成したゴム輪4を嵌装し、スリーブ部材3とゴム輪4の円筒部5とを本管8の孔8aに挿入してフランジ部6を本管8の外周面8bに当接し、本管8内でスリーブ部材3の先端を拡径して本管8に栓本体2を装着しており、前記ゴム輪4は装着前形状でフランジ部6の当接面6Aに本管8側に末広がりの凹部9を形成していることである。
これによって、ゴム輪4はフランジ部6が変形し易くなって、本管8の外周面8bに柔軟に密接して、当接面6A全周に亘ってシールが均一にでき、分水栓1の安定的な装着も可能になる。
第4に、前記ゴム輪4のフランジ部6の当接面6Aの先端及び/又は円筒部5の先端を本管8の外周面8bに沿う弯曲縁に形成していることである。
これによって、当接面6Aの先端及び/又は円筒部5の先端を、本管8の円周面に全周縁が沿い、全周の圧迫状態が可及的に均一になって、良好な密接ができる。
第5に、前記栓本体2の本管8側端部に嵌合部2Cを形成してその内部に弁受体7を螺入し、弁受体7を嵌合部2C内に入り込ませて嵌合部2Cの端部との間にゴム輪4が入り込む窪み17を形成していることである。
これによって、ゴム輪4で弁受体7及びスリーブ部材3の全面を覆うことができ、それらの腐食をより確実に防止できる。
第6に、前記弁受体7の本管8側端面に締め付け治具用の係合孔7aを形成し、この係合孔7aを合成樹脂で埋めていることである。
これによって、ゴム輪4が窪み17に入り込んでも、係合孔7aに入り込むのを阻止し、本管8と弁受体7との間と、本管8とスリーブ部材3のカール部3Cとの間のゴム量を適正にして、取り付け性、振動吸収性等を向上できる。
第7に、前記スリーブ部材3を弁受体7の内周に嵌入して溶着していることである。
これによって、スリーブ部材3と弁受体7との固着を確実かつ容易にできる。
第8に、前記栓本体2と弁受体7との間にシール体13を設けていることである。
これによって、栓本体2と弁受体7との間のシールをより確実にできる。
第9に、前記ゴム輪4の凹部9の外周壁面9aを末広がりテーパ面に形成していることである。
これによって、ゴム輪4はフランジ部6が変形し易くなって、本管8に柔軟に密接して、当接面6A全周に亘ってシールがより均一にでき、分水栓1の安定的な装着も可能になる。
第10に、前記ゴム輪4の凹部9の底に底溝10を有することである。
これによって、フランジ部6の反発力が弱められてより変形し易くなって、本管8の管厚に差があってもゴム輪4の本管8内外の圧縮状態が等しくなり、また、反発距離が長くなることで、管厚の薄い本管8にも分水栓1を安定的に装着できる。
本発明によれば、分水栓の本管への取り付け性、振動吸収性、耐食性、管径、管厚の異なる各種本管への適応性、取り付け安定性、シール性能等を向上できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜4に示す第1実施形態において、1は本管8に装着されたアンカー型分水栓であり、大別して栓本体2と、スリーブ部材3及び弁受体7と、ゴム輪4と、止めこま14とを有している。
本管8は、ダクタイル鋳鉄、銅、塩化ビニール、ポリエチレンで形成された水道管、液体送給管等の流体管である。
栓本体2は銅、鋳鉄等で側面視T字状に形成されており、本管8に対して垂直姿勢になる垂直部2A内の通路には垂直雌ねじ2aが形成され、この垂直部2Aと直交して平行姿勢になる水平部2Bにも内部に水平雌ねじ2bが形成され、この水平部2Bより下の前記垂直雌ねじ2aには止めこま14が内部通路閉鎖可能に螺合されている。
栓本体2の垂直部2Aの下部には径大の嵌合部2Cが形成されており、この嵌合部2C内にスリーブ部材3と一体となった弁受体7が螺入固定されている。この弁受体7と栓本体2との間には弁座シール15が配置されており、弁座シール15は止めこま(弁体)14の先端テーパ面と当接可能であり、止めこま14の弁座を形成している。
前記栓本体2の垂直部2Aの上部外周及び水平部2Bの端部外周には雄ねじ2cが形成されており、この雄ねじ2cにはキャップ16が螺合されており、キャップ16には穿孔16aが形成されている。このキャップ16の穿孔16aから止めこま用取付冶具を差し込めば、止めこま14を回転してその位置を変更できるようになる。止めこま14には止めこま用取付冶具を挿入する多角形の角穴14aが形成されている。
栓本体2の垂直部2Aの外面には、水平部2Bの延長位置に一対の平行な平坦面2dが形成されており、スリーブ部材3に対して栓本体2を回動をするためのスパナを係合可能にしている。
前記スリーブ部材3及び弁受体7はステンレス、銅、鉄鋼、アルミ合金等の、同種又は異種の金属材料で形成されており、弁受体7の内周にスリーブ部材3の先端の取付け部3Aが嵌入されていて、両者は溶接により固着一体化されており、弁受体7からスリーブ部材3の円筒部3Bが突出した形状になっている。弁受体7からスリーブ部材3の内部は、栓本体2の垂直部2A内の通路と連通する空洞となっている。
スリーブ部材3は本管8の管径、管厚等を考慮して長さ及び材料を適宜選定して弁受体7に固着する、または、長さ及び材料の異なるスリーブ部材3を有する弁受体7を複数種類用意しておく。このスリーブ部材3は拡径変形ができ、弁受体7に固着できるものであればよい。
弁受体7は断面四角のリング状で、その本管2側の端面に締め付け治具用の係合孔7aが複数形成され、外周にねじ部7bが形成され、嵌合部2C内に螺入装着可能になっている。弁受体7は嵌合部2C内に螺入された状態で、嵌合部2Cの奥に収まり、図1に示すように、取付け部3Aの下方に嵌合部2C内で窪み17を形成する。前記係合孔7aは装着後に締め付け治具係合不要となったときに、合成樹脂で埋められる。
前記弁受体7は、栓本体2と弁受体7との間のねじ部7bより止めこま14側に、オーリング等のシール体13が設けられており、栓本体2と弁受体7との間のシールをより確実にできるようにしている。
ゴム輪4はゴム、合成ゴム、弾性合成樹脂等で形成されていて、概略的には円筒部5の端部にフランジ部6を一体形成したものであり、スリーブ部材3の円筒部3Bに嵌合し、前記フランジ部6の一部が前記窪み17内にはまり込む状態となる。
前記円筒部5の先端内面には径内方向へ膨出した突部5aが形成され、フランジ部6の内周には、スリーブ部材3の円筒部3Bを導入するために径大に形成された案内部6aが形成されている。
フランジ部6の円筒部5側の環状面、即ち、本管8に当接する側の当接面6Aには、奥から表面側へ末広がりに広がった凹部9が形成されている。この凹部9は、フランジ部6の上面と平行な底面9bと外周壁面9aとが形成され、外周壁面9aは末広がりテーパ面である。
前記末広がり凹部9によって、フランジ部6の下部はスカート形状になり、下端にいくに従って薄肉になって、軸方向及び径方向の変形が容易にできるようになっている。
当接面6Aに凹部9を形成することにより、フランジ部6は柔軟になって径外方向に広がるような変形がし易くなり、そのため、ゴム輪4を小口径管から大口径管まで用いても、本管8との間に隙間ができ難くなり、本管8の外周面との間のシールを全周に亘って均一かつ良好にすることができる。
前記凹部9の底面9bには浅い底溝10が形成されている。この底溝10は円筒部5の外周面の延長上に位置し、円筒部5を長くすると共に、フランジ部6の下部の変形をさらに容易にしている。
前記分水栓1を本管8に装着するには、まず、栓本体2から止めこま14及びキャップ16を離脱しておき、穿孔機で本管8に孔8aを穿孔し、この孔8aにゴム輪4を挿入し、そのゴム輪4に栓本体2に装着したスリーブ部材3の円筒部3Bを挿入する。
そして栓本体2及びスリーブ部材3を本管8側に押圧して、ゴム輪4のフランジ部6の上部を窪み17にはまり込ませながら、スリーブ部材3の円筒部3Bを本管8内に十分に挿入する。
栓本体2の垂直部2Aの通路から拡径装置の主軸を挿通し、この主軸から円筒部3Bより下方でフックを出し、主軸を回転しながら、前記フックで円筒部3Bの下端をラッパ形状に広げてカール部3Cを形成する(図2に示す状態)。
ゴム輪4は、スリーブ部材3の円筒部3Bとカール部3Cとの間で圧迫され、突部5aのある円筒部5の先端がカール部3C内で変形して、孔8aの周囲の本管8内周面に密接し、凹部9のあるフランジ部6がスカートを広げるような弾性変形をして、孔8aの周囲の本管外周面8bに密接する。
前記フランジ部6は凹部9及び底溝10によって変形可能な量が大きいので、図2に示すように、孔8aから円周方向に離れた本管外周面8bでも隙間を生じることなく密接する。
図2において、符号24は分水栓1取り付け後の通水時に使用する止水こまであり、止水ゴム25、ワッシャ26及びこま本体27を連結金具28で連結して構成され、こま本体27の外周には雄ねじが設けられ、端面には取付冶具係合用の多角形の係合穴27aが形成されている。
前記止水こま24は、栓本体2の水平部2Bの水平雌ねじ2bに螺入されていて、こま本体27を回転しても止水ゴム25は連動しなくなっている。止水ゴム25が栓本体2の垂直雌ねじ2aに接触した後も、こま本体27を更に回転して止水ゴム25を圧接できるようになっている。
分水栓1を本管8に取り付けた後、水平部2Bに螺入された止水こま24を更にねじ込むと、止水ゴム25が垂直雌ねじ2aに当たり、なおもねじ込み圧縮すると止水ゴム25は膨らみ、栓本体2の垂直部2Aも水平部2Bも閉塞して止水する。
垂直部2Aの上端(給水口)に止めこま14を取り付け、止水こま24の上部までねじ込むと、止水こま24を止めこま14が通過できる位置まで後退させ、止めこま14をシール体15に当接するまで締め付け、シールパッキンとキャップ16を取り付ける。そして水平部2Bから止水こま24を取り除き、水平部2Bに給水管を接合する。
シールパッキンとキャップ16に当接する垂直部2A上端位置まで止めこま14を上げて止水すると、水平部2Bの給水管と本管8とが連通して通水可能になる。
垂直部2Aから給水する場合は、水平部2Bに止水こま24を取付け、かつシールパッキンとキャップ16を取り付ける。止水こま24をねじ込み、垂直部2A内面の垂直雌ねじ2aに止水ゴム24を圧接して止水ゴム25を膨張させ止水する。垂直部2A上端に給水管を接続し、止水こま24を緩めて垂直部2Aと本管8とを連通して通水し、止水ゴム25をなおも緩めてシールパッキン及びキャップ16に当接すると、水平部2Bは止水する。
図5に示すゴム輪4の第2実施形態において、このゴム輪4は、凹部9内の底溝10が前記第1実施形態の底溝10よりも深く形成され、また、円筒部5の外周面から径外方向に若干離れて形成されており、軸方向長さが長く径大な環状溝となっている。
本管8には管の厚さに種々あり、カール部3Cの形状が一定であるので、管厚が厚いとゴム輪4の管内部分の圧縮が強くなり過ぎ、管厚が薄いと圧縮が弱くなり、分水栓1の装着が不安定になっていたが、深い底溝10を形成することにより、フランジ部6の反発力が弱められてより変形し易くなって、管厚に差があってもゴム輪4の本管8内外の圧縮状態が等しくなり、また、反発距離が長くなることで薄い本管8にも分水栓1を安定的に装着できるようになる。
図6〜8はゴム輪4の第3実施形態を示しており、ゴム輪4の凹部9の断面形状は前記第1実施形態と略同一であるが、当接面6A及び円筒部5の先端(下端)の形状が異なっている。
即ち、前記ゴム輪4の当接面6Aの先端は、装着する本管8の軸線を曲率中心とする弯曲縁6Aaを鏡面対称に一対形成し、一対の弯曲縁6Aaをゴム輪4の上方側に曲率中心のある円弧の弯曲縁6Abで接続しており、本管8に装着したときに本管8の外周面8bに全周縁が沿い、圧迫状態が可及的に均一になって、良好な密接ができるようになっている。
円筒部5の先端は当接面6Aの先端と相似形に形成されており、本管8の軸線を曲率中心とする弯曲縁5Aaを鏡面対称に一対形成し、一対の弯曲縁5Aaをフランジ部6側に曲率中心のある円弧の弯曲縁5Abで接続しており、本管8に装着したときに本管8の内周面に全周縁が沿い、カール部3C内で圧迫されるゴム量が可及的に均一になり、本管8との間のシールがより均一にできるようになっている。
前記本管8の円弧周面に沿う弯曲縁は、当接面6Aの先端と円筒部5の先端とに形成しているが、どちらか一方でもよい。
図9〜11はゴム輪4の第4実施形態を示しており、このゴム輪4は、凹部9内の底溝10が前記第1実施形態の底溝10よりも深くかつ広幅に形成され、平坦な底面が無くなっており、また、円筒部5の先端側の外周面、即ち、本管8内に配置される部分の外周に締め付けリング11が嵌合されている。
前記締め付けリング11は、金属製リングで形成され、切り目11aを斜めにして、両端を傾斜突き合わせしたものであり、円筒部5と共に本管8内に入り、円筒部3Aの拡径によって円筒部5と共に広げられ、本管8の内周面に圧接される。
この締め付けリング11は、カール部3Cが形成されるときの拡径変形によって、円筒部5を締め付ける復元力を有することになり、本管8内部に高水圧が負荷されても、本管8からのゴム輪4の離脱を阻止する力を発揮する。
本管8がポリエチレン管等のように柔らかい管である場合に、ゴム輪4との硬度差が小さくなるので、本管8に高水圧が負荷されると本管8とゴム輪4の間に滑りが発生し、ゴム輪4が抜けるおそれがあるが、前記締め付けリング11を設けることにより、ゴム輪4の抜けを防止できる。
この第4実施形態のゴム輪4では、本管8に装着した状態で、図11に示すように、フランジ部6と本管8の外周面8aとの間に浅くなった底溝10が残ってもよい。
図12、13は第5実施形態を示しており、この第5実施形態は第1実施形態と弁体及び弁受体7等が異なる。弁体は止めこま14の代わりにボール弁体19を使用しており、そのため、栓本体2、弁受体7及びシールパッキン20等の形状が異なっている。
弁受体7はボール弁体19側に突出した筒部の外周にねじ部7bが形成されており、この筒部がシールパッキン20に嵌合し、ねじ部7bよりゴム輪4側の外周にシール体13が嵌合される周溝7cが形成されている。弁受体7の周溝7cよりゴム輪4側の外周面には、ねじ部7bよりも大径の径大部7dが形成され、この径大部7dの周溝7c側端部が段部7eとなっている。
栓本体2はシールパッキン20を介してボール弁体19を回動自在に保持しており、水平部2Bの対向位置に弁棒21を挿入支持する支持部2Dが形成されている。
栓本体2の嵌合部2Cは、シールパッキン20に嵌合する大きさの弁受体7を螺入できる大きさに形成されており、この嵌合部2Cのゴム輪4側の端部内周面には、ねじ部7bが螺合する雌ねじ部よりも大径の径大嵌合部2Caが形成されており、この径大嵌合部2Caの内端に段部が形成されている。
栓本体2の嵌合部2Cに嵌入された弁受体7は、径大嵌合部2Caに径大部7dが対応し、径大嵌合部2Caの内端の段部に段部7eが当接すれば、それ以上の螺入が阻止される。
以上詳述した本発明においては、次のような特徴を有する。
(1)弁受体7に取り付けるスリーブ部材3の長さ、材質を自由に選定できる。
(2)弁受体7にスリーブ部材3の上端の取り付け部3Aを挿入して弁受体7とスリーブ部材3とを溶接しているので、スリーブ部材3に拡径による大きな軸圧が加わっても溶接部に悪い影響を受けにくい構造になっている。
分水栓1の弁受体7にスリーブ部材3を溶接することで、スリーブ部材3の組織が均一で延性の大きな金属を自由に選定できるので、スリーブ部材3の拡径による割れの発生がない。分水栓1(ボール弁19、止めこま14)の構造で、オーリング・シールパッキン等の止水部分に直接拡径による軸圧が加わらないので、止水性能に悪い影響を与えない。
(3)栓本体2の下部にシール体(オーリング及びシールパッキン)13、15を取り付けた弁受体7を螺合し締め付け治具で強く締め付けているので、止めこま14を強く締め付けても、弁受体7の緩みの発生も無く止水性能に優れている。
(4)栓本体2の下面より弁受体7が上にあり、窪み17にゴム輪4のフランジ部6が嵌合するようになり、このようにすると、弁受体7とスリーブ部材3は電解質である土壌に触れない構造になっているので、電気化学的な腐食は発生し難い。これは、栓本体2と弁受体7及びスリーブ部材3が異種金属の場合、弁受体7が外部に露出していて土壌に接触していると、電解質である土壌を介して栓本体2と弁受体7間で電気化学的な腐食が発生するからである。
(5)本管8と分水栓1が異種金属であって、従来技術のゴム輪を取り付けていると、分水栓1と本管8の距離はゴム輪の厚さの距離しか得られなく、電解質である土壌が本管8とゴム輪及び分水栓1に接していると、年が経過して分水栓1と本管8が腐食し始めて、酸化した金属が土壌に浸透し、本管8と分水栓1間の電気的な抵抗を低下することになり、電気化学的な腐食が一気に促進される。
前記実施形態のゴム輪4を使用すると、ゴム輪4のスカートで大きく覆い、本管8までの距離、ゴム輪4の軸方向の距離だけでなく径方向の距離を長くすることができるので、前記電気化学的な腐食の防止を向上できる。
(6)管口径が異なる本管8に対して従来技術のゴム輪を取り付けていると、管口径が小さい本管8に分水栓1を取り付けると、本管円周方向の管外周とゴム輪のフランジ下部の間に隙間ができる。管外周を穿孔するとき塗装膜が剥離や欠けが発生した場合、この隙間から錆が発生するおそれがある。
管厚が異なる本管8に対して従来技術のゴム輪を取り付けていると、拡径装置を用いて分水栓1を拡径すると設定した一定量を拡径することができるが、同口径の本管で管厚が厚い場合、本管内面とスリーブ部材3の下端は接近しており、また、ゴム輪も本管内面に出る量が少なくなり、この状態でスリーブ部材3を拡径すると、拡径装置のフックが本管内面に当たったり、拡径で本管内面のゴム輪を強く圧縮することになる。この問題を解決しないと、本管内面の塗装膜が破損したりフックや拡径装置内部の機構が破損するおそれがある。また、本管内面のゴム輪の圧縮量が大きくなると分水栓1本来の耐震機能が低下するおそれがある。
管厚が薄い本管を穿孔し、塗膜の割れや欠けが発生した場合に分水栓1を取り付けると、ゴム輪フランジ部の圧縮量が少ないと反発量が少ないので、塗膜の割れや欠けた部分を覆うことが出来ないので、錆が発生するおそれがある。
前記実施形態のゴム輪4を使用すると、ゴム輪4のフランジ部6に凹部9を設け、また、この凹部9の外周壁面に外向きのテーパを形成して、フランジ部6をスカート状に形成し、しかもスカートの長さを管口径や管種によって異なるものとすると、本管8に分水栓1を取り付けるときゴム輪4のスカート部が管外周に当接し、管軸方向ではスカートが管表面に押し当てられ、管表面を滑って拡径し、ほぼ水平まで広がり、また、本管円周方向においては円弧に沿って拡径する。従ってゴム輪4のフランジ部6は装着前の外形よりも大きく広がると共に、管軸と円弧に沿った曲面を形成し管表面とスカート曲面の間には隙間無く覆うことができる。
(7)ゴム輪4のフランジ部6と栓本体2の嵌合部2Cとをを比べると、フランジ部6が大きくなっており、この状態で厚肉管に分水栓1を取り付けてゴム輪4のフランジ部6を押圧すると、フランジ部6の反発力が強いので、大きな圧縮力が必要なので圧縮量(距離)が得られない。また大きな力でゴム輪4のフランジ部6を圧縮して拡径したとしても、拡径後にフランジ部6を開放すると、管内面の拡径部が強い力で引き上げられ、本管内面と拡径部の間で強く圧縮されることになり、ゴム輪4に悪い影響を与える可能性がある。
薄肉管に分水栓1を取り付ける場合、孔8a内のゴム輪4にスリーブ部材3を圧入し、分水栓1を押圧するとフランジ部6が圧縮されるが、フランジ部6を強く圧縮しても反発力が強く、大きな圧縮量(距離)が得られない。この状態で分水栓1のスリーブ部材3を拡径してフランジ部6の圧縮を開放しても、フランジ部6の反発量が少ないので本管内面のゴム輪4を強く圧縮することができないので、孔8aの近傍の塗膜の剥離や欠けが発生し、その場所から錆びが発生するおそれがある。
ゴム輪4のフランジ部6を厚くしかつ凹部9内に底溝10を設ける。ゴム輪の材質や硬度差によってゴム輪の反発力に差があるので、底溝10の幅や深さを変えることによって、本管内外面のゴム輪4の圧縮量が調整でき、本管8に圧力バランスを良好にした状態で分水栓1を取り付けることができるので、本管内外面の防食に有効であり、また、過度に圧縮することがないのでゴム輪4の劣化を防ぐにも有効である。
(8)厚肉管や薄肉管に分水栓1を取り付ける場合、フランジ部4の凹部9内に底溝10を設けることで、フランジ部4の圧縮量(距離)が大きくできると共に反発量(距離)も大きくできる。このことから、厚肉管に分水栓1を取り付けてもフランジ部4の圧縮量を大きくすれば、圧縮した分だけ余計にスリーブ部材3が管内に出る。またゴム輪4の円筒部5は、フランジ部6を押圧することで本管8内に円筒部5の一部が押し出される。このことから、管内にあるスリーブ部材3の位置は従来の位置より管軸に近い所にある。このスリーブ部材3を、拡径装置を用いてスリーブ部材3を拡径しても、管内面から離れた所で拡径される。また、本管8内面のゴム輪4も強く圧縮しない位置にある。スリーブ部材3の拡径が終了して分水栓1の押圧を解放すると、ゴム輪4のフランジ部6が反発し、本管内面の円筒部5も圧縮される。管内外のゴム輪4は、防食を保ち適度に圧縮されている。
管厚が薄い場合でも、管外周のフランジ部6を圧縮すると管内にスリーブ部材3が圧縮量だけ突出する。また、本管が薄い分だけ管内の円筒部5の突出量は多くなっている。スリーブ部材3を拡径してフランジ部4の圧縮を解放すると、反発量が多いので、カール部3Cが本管内面に引き上げられ円筒部5が本管内面に圧接される。反発量(距離)が多いので、ゴム輪4は本管内外に圧接し防食効果が保たれる。
(9)このように、前記実施形態のゴム輪4では、フランジ部6に凹部9及び底溝10を設けることで、管口径・管厚に差があっても、フランジ部6の圧縮力を緩和することで大きな圧縮量(反発量)を得ることができるので、本管内外面のゴム輪4を適度に圧縮し錆びを防ぐと共に、ゴム輪4の劣化を防ぎ、耐震性能が維持される。また、分水栓1及びゴム輪の種類を少なくでき、分水栓1の取付け装置の簡素化や施工中の取り付け失敗などをなくすることに大きな効果がある。
フランジ部6の凹部9内の底溝10は、円筒部5との間にR状の曲面を形成することと同じ作用をし、ゴム輪4を孔8aに圧接したとき、フランジ部6と円筒部5との角で切れや割れが発生したり、孔8aの角でゴム輪4が切れたり割れが発生したりするのを防止している。
(10)弁受体7の締め付け治具用の係合孔7aを合成樹脂で埋めているので、ゴム輪4を圧縮したときにその一部が係合孔7aに入るということがなく、ゴム輪4の圧縮に悪い影響を与えることがない。
(11)ボール弁19用の弁受体7は、栓本体2の嵌合部2Cに螺入され、両者に段部7eが形成されてボール弁19側への弁受体7の位置規制ができるようになっており、嵌合部2Cに対する弁受体7の螺入量を調整することにより、シールパッキン20とボール弁19に適度な押圧力を加わえることができる。
なお、本発明は前記実施形態における各部材の形状及びそれぞれの前後・左右・上下の位置関係は、図1〜13に示すように構成することが最良である。しかし、前記実施形態に限定されるものではなく、部材、構成を種々変形したり、組み合わせを変更したりすることもできる。
例えば、フランジ部6の凹部9の底面9aを断面円弧底に形成したり、底溝10を割愛したり、凹部9の外周壁面9aのテーパ角度を種々変更したり、外周壁面9aを球面状にしたりしてもよい。
弯曲縁6Aa、6Ab及び弯曲縁5Aa、5Abの曲率を変更して、それらがゴム輪4を本管8に装着した状態で、本管8の外周面8b及び内周面によりフィットする形状にしたりしてもよい。
また、スリーブ部材3は弁受体7に突き合わせ溶接で一体化してもよい。
本発明の第1実施形態を示す分解断面図である。 本管に分水栓を装着した状態の断面図である。 栓本体の側面図である。 ゴム輪の側面図である。 第2実施形態のゴム輪の断面図である。 第3実施形態のゴム輪の断面図である。 同ゴム輪の正面図である。 同ゴム輪の側面図である。 第4実施形態のゴム輪の断面図である。 同ゴム輪の正面図である。 第4実施形態のゴム輪を使用した分水栓を本管に装着した状態の断面図である。 第5実施形態のボール弁を使用した分水栓を本管に装着した状態の断面図である。 第5実施形態の弁受体を示す断面拡大図である。
符号の説明
1 分水栓
2 栓本体
3 スリーブ部材
3A 取付け部
3B 円筒部
4 ゴム輪
5 円筒部
6 フランジ部
6A 当接面
7 弁受体
8 本管
8a 孔
8b 外周面
9 凹部
9a 外周壁面
10 底溝
11 締め付けリング
13 シール体
14 止めこま
19 ボール弁

Claims (10)

  1. 栓本体(2)にスリーブ部材(3)を設け、このスリーブ部材(3)の外周に円筒部(5)の端部にフランジ部(6)を形成したゴム輪(4)を嵌装し、スリーブ部材(3)とゴム輪(4)の円筒部(5)とを主管(8)の孔(8a)に挿入してフランジ部(6)を主管(8)の外周面(8b)に当接し、主管(8)内でスリーブ部材(3)の先端を拡径して本管(8)に栓本体(2)を装着しており、前記スリーブ部材(3)は栓本体(2)内に嵌入して弁体を受ける弁受体(7)と別個に形成してこの弁受体(7)に固着していることを特徴とする分水栓。
  2. 栓本体(2)にスリーブ部材(3)を設け、このスリーブ部材(3)の外周に円筒部(5)の端部にフランジ部(6)を形成したゴム輪(4)を嵌装し、スリーブ部材(3)とゴム輪(4)の円筒部(5)とを本管(8)の孔(8a)に挿入してフランジ部(6)を本管(8)の外周面(8b)に当接し、本管(8)内でスリーブ部材(3)の先端を拡径して本管(8)に栓本体(2)を装着しており、前記スリーブ部材(3)は栓本体(2)内に嵌入して弁体を受ける弁受体(7)と別個に形成してこの弁受体(7)に固着しており、前記ゴム輪(4)は装着前形状でフランジ部(6)の当接面(6A)に本管(8)側に末広がりの凹部(9)を形成していることを特徴とする分水栓。
  3. 栓本体(2)にスリーブ部材(3)を設け、このスリーブ部材(3)の外周に円筒部(5)の端部にフランジ部(6)を形成したゴム輪(4)を嵌装し、スリーブ部材(3)とゴム輪(4)の円筒部(5)とを本管(8)の孔(8a)に挿入してフランジ部(6)を本管(8)の外周面(8b)に当接し、本管(8)内でスリーブ部材(3)の先端を拡径して本管(8)に栓本体(2)を装着しており、前記ゴム輪(4)は装着前形状でフランジ部(6)の当接面(6A)に本管(8)側に末広がりの凹部(9)を形成していることを特徴とする分水栓。
  4. 前記ゴム輪(4)のフランジ部(6)の当接面(6A)の先端及び/又は円筒部(5)の先端を本管(8)の円周面に沿う弯曲縁に形成していることを特徴とする請求項1、2、3のいずれかに記載の分水栓。
  5. 前記栓本体(2)の本管(8)側端部に嵌合部(2C)を形成してその内部に弁受体(7)を螺入し、弁受体(7)を嵌合部(2C)内に入り込ませて嵌合部(2C)の端部との間にゴム輪(4)が入り込む窪み(17)を形成していることを特徴とする請求項1又は2に記載の分水栓。
  6. 前記弁受体(7)の本管(8)側端面に締め付け治具用の係合孔(7a)を形成し、この係合孔(7a)を合成樹脂で埋めていることを特徴とする請求項5に記載の分水栓。
  7. 前記スリーブ部材(3)を弁受体(7)の内周に嵌入して溶着していることを特徴とする請求項1、2、5、6のいずれかに記載の分水栓。
  8. 前記栓本体(2)と弁受体(7)との間にシール体(13)を設けていることを特徴とする請求項1、2、5、6、7のいずれかに記載の分水栓。
  9. 前記ゴム輪(4)の凹部(9)の外周壁面(9a)を末広がりテーパ面に形成していることを特徴とする請求項3、4に記載の分水栓。
  10. 前記ゴム輪(4)の凹部(9)の底に底溝(10)を有することを特徴とする請求項3、4又は9に記載の分水栓。
JP2003271130A 2003-07-04 2003-07-04 分水栓 Expired - Fee Related JP4276014B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003271130A JP4276014B2 (ja) 2003-07-04 2003-07-04 分水栓

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003271130A JP4276014B2 (ja) 2003-07-04 2003-07-04 分水栓

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005030503A true JP2005030503A (ja) 2005-02-03
JP4276014B2 JP4276014B2 (ja) 2009-06-10

Family

ID=34209098

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003271130A Expired - Fee Related JP4276014B2 (ja) 2003-07-04 2003-07-04 分水栓

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4276014B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100453874C (zh) * 2006-09-30 2009-01-21 邹建仁 柱式水龙头
JP2011137501A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Kitz Corp サドル付き分水栓
JP2012082876A (ja) * 2010-10-08 2012-04-26 Kubota Corp 管体及び配管路並びにその敷設方法
JP2012215256A (ja) * 2011-04-01 2012-11-08 Panasonic Corp 分岐配管部材とそれを使用した衛生洗浄装置
JP2016223527A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 ヨネ株式会社 分水栓取付構造
JP2020067090A (ja) * 2018-10-22 2020-04-30 ヨネ株式会社 シールパイプ及びそれを用いた分岐構造

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58133682U (ja) * 1982-03-04 1983-09-08 栗本商事株式会社 サドルパツキンの取付構造
JPH0790890A (ja) * 1993-09-20 1995-04-04 Kurimoto Ltd 分水栓、その取付方法及び装置
JPH0932050A (ja) * 1995-07-14 1997-02-04 Kurimoto Ltd 分岐用止水栓の取付方法
JPH0932049A (ja) * 1995-07-14 1997-02-04 Kurimoto Ltd 分水栓とその取付方法
JPH10288292A (ja) * 1997-04-15 1998-10-27 Tabuchi:Kk 軟質管用サドル分水栓
JP2002005313A (ja) * 2000-06-20 2002-01-09 Kyosei:Kk 鋼製弁のシート構造
JP2002130579A (ja) * 2000-10-30 2002-05-09 Kurimoto Ltd 分水栓及び該分水栓を使用した不断水での分岐金具の取付装置とその方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58133682U (ja) * 1982-03-04 1983-09-08 栗本商事株式会社 サドルパツキンの取付構造
JPH0790890A (ja) * 1993-09-20 1995-04-04 Kurimoto Ltd 分水栓、その取付方法及び装置
JPH0932050A (ja) * 1995-07-14 1997-02-04 Kurimoto Ltd 分岐用止水栓の取付方法
JPH0932049A (ja) * 1995-07-14 1997-02-04 Kurimoto Ltd 分水栓とその取付方法
JPH10288292A (ja) * 1997-04-15 1998-10-27 Tabuchi:Kk 軟質管用サドル分水栓
JP2002005313A (ja) * 2000-06-20 2002-01-09 Kyosei:Kk 鋼製弁のシート構造
JP2002130579A (ja) * 2000-10-30 2002-05-09 Kurimoto Ltd 分水栓及び該分水栓を使用した不断水での分岐金具の取付装置とその方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100453874C (zh) * 2006-09-30 2009-01-21 邹建仁 柱式水龙头
JP2011137501A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Kitz Corp サドル付き分水栓
JP2012082876A (ja) * 2010-10-08 2012-04-26 Kubota Corp 管体及び配管路並びにその敷設方法
JP2012215256A (ja) * 2011-04-01 2012-11-08 Panasonic Corp 分岐配管部材とそれを使用した衛生洗浄装置
JP2016223527A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 ヨネ株式会社 分水栓取付構造
JP2020067090A (ja) * 2018-10-22 2020-04-30 ヨネ株式会社 シールパイプ及びそれを用いた分岐構造
JP7165351B2 (ja) 2018-10-22 2022-11-04 ヨネ株式会社 シールパイプ及びそれを用いた分岐構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP4276014B2 (ja) 2009-06-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7690695B2 (en) Sealing fitting and seal seat for stainless steel tubing
US6719330B2 (en) Flexible tubing/fitting connection
EP1818592B1 (en) Connection structure for resin pipe
US20150233506A1 (en) Clamp for connecting pipe and device for connecting pipe including the same
CA2459637C (en) Pipe coupling
JP2005320068A (ja) 垂直パイプと共に使用されるよう適合された落下管インサート及び装置
US20170241578A1 (en) Pipe connecting device
JP4276014B2 (ja) 分水栓
KR102162670B1 (ko) 배관용 파이프 연결장치
JP6300609B2 (ja) 離脱防止装置
JP2008038924A (ja) 管継手
JP2010216548A (ja) 分水栓用防食コア
JP4845536B2 (ja) 管端面の防食構造
JP4454400B2 (ja) 管端面の防食構造
JP2008248983A (ja) 絶縁継手とその継手の組付方法
CA3016137A1 (en) Connection arrangement for connecting a pipeline
JPH07253189A (ja) 管端面の防食キャップ
EP0893642A1 (en) Universal bushing for directly tapping pipes
JP2010101431A (ja) 管継手
JP4458934B2 (ja) 管端面の防食構造
JP2001280569A (ja) 分水栓
JP4660186B2 (ja) 継手保持部材及び継手保持部材と継手部材とからなる器具
JP5959946B2 (ja) 下水管用止水プラグ
JP2006112634A (ja) 防食スリーブの装着工具
AU2012200745B2 (en) Tapping Saddle

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050302

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20060203

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20060203

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20060203

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080617

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080731

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090203

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090305

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4276014

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120313

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130313

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140313

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees