JP2005030422A - 帯材の送出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、ウェブを巻回してなるコイルの加速時及び減速時の負荷に耐え得ることができ、かつ、装置を省スペース化できるアイドラプーリを有した帯材の送出装置を提供する。
【解決手段】本発明の送出装置10は、アイドラプーリ30、32を一対設け、一方のアイドラプーリ30を無端状ベルト28の緩み側のベルト28Aに配置し、他方のアイドラプーリ32を張り側のベルト28Bに配置した。また、一対のアイドラプーリ30、32は、ばね46、62によってベルト28A、28Bに押圧当接される付勢力が与えられている。よって、ベルト28Aが緩み側になると、アイドラプーリ30がベルト28Aを押し込み、ベルト28Aが張り側になると、押し込み位置から退避する。
【選択図】 図2
【解決手段】本発明の送出装置10は、アイドラプーリ30、32を一対設け、一方のアイドラプーリ30を無端状ベルト28の緩み側のベルト28Aに配置し、他方のアイドラプーリ32を張り側のベルト28Bに配置した。また、一対のアイドラプーリ30、32は、ばね46、62によってベルト28A、28Bに押圧当接される付勢力が与えられている。よって、ベルト28Aが緩み側になると、アイドラプーリ30がベルト28Aを押し込み、ベルト28Aが張り側になると、押し込み位置から退避する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は帯材の送出装置に関し、特にコイル状に巻回されたPS版の支持体である帯状アルミニウム板をコイルから送り出す帯材の送出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真製版法を含む近年の製版法では、製版工程の自動化を容易にすべく、感光性印刷版や感熱性印刷版等の平版印刷版〔以下、PS版(Pre−Sensitized Plate〕と称する〕が広く使用されている。PS版は、その支持体としてアルミニウム板が使用されており、コイル状に巻回された帯状のアルミニウム板を送り出し、このアルミニウム板の面上に親水化表面処理を行い、次いで、感光液又は感熱液の塗布、乾燥処理を行った後、所望のサイズに切断することによりPS版が製造される。
【0003】
ところで、コイル状に巻回されたアルミニウム板(以下、「ウェブ」と称する)を送り出す送出装置は、生産性向上のために送り出し速度の高速化が望まれている。それを実行するには、駆動モータ及び駆動力伝達部の能力を向上させる必要がある。また、送出装置においては、ウェブの高速送り出しに伴うコイル交換作業を軽減するためにコイルの大型化、及びコイルの交換時間を短縮化するためにコイル駆動の急加速及び急減速が必要となる。急加減速を実現するためには駆動能力の向上、すなわち、駆動モータの能力向上、プーリやスプロケット、ベルトやチェーンなどの動力伝達要素の能力向上などが必要である。
【0004】
ベルトやチェーンなどの動力伝達要素では、スリップや歯飛びを防止するためにプーリやスプロケットへの巻き付け角を大きくしたり、ベルトやチェーンの長さ調整を目的としてアイドラプーリを設けたりする場合がある(例えば、特許文献1)。
【0005】
アイドラプーリを設けた場合には、加速時及び減速時に定常運転時よりも大きな負荷がアイドラプーリにかかるため、従来技術では、その負荷に耐え得る大型のアイドラプーリを設けていた。
【0006】
【特許文献1】
実開昭58−30060号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のウェブ送出装置は大型のアイドラプーリを設けていたために、装置の省スペース化の障害になっていた。すなわち、駆動プーリ及び従動プーリに比べて、小径で軸径が小さく機械的な強度が劣るアイドラプーリは、ベルトの緩み側に設置されるのが常識とされている。この場合、緩み側とは、通常運転中の状態での緩み側を指している。
【0008】
しかしながら、送出装置の運転状況を分析すると、ベルトの緩み側と張り側は、加速時及び定常運転時と、減速時とは逆になる。つまり、一般的に言われる緩み側とは、送出装置の運転状態において最も長時間を占める通常運転時を示していると解釈できる。
【0009】
ここで、ウェブ送出装置のようにモータに減速機が付属し、被駆動部であるコイルの慣性が大きく、頻繁な起動と停止が必要で正転でも逆転でも使用される装置の場合は、ベルトの緩み及び張りについてより詳細な検討が必要になる。
【0010】
一般的に言われる緩み側に設置されたアイドラプーリは、減速時には張り側となり、ベルトの張力により大きな負荷荷重を受けることになる。
【0011】
減速時には、モータに付属する減速機の働きにより、モータの制動力は減速比の2乗に比例する。コイルの慣性が小さければ問題とならないが、慣性が大きい場合はベルトにかかる力(=ベルトの張力)は、加速時と比べて著しく大きくなる。よって、頻繁な起動と停止を行うと、ベルトに過大な張力がかかるという状態が頻繁に発生するので、一般的に言われる緩み側にアイドラプーリを配置することは、実際の荷重状態を考慮すると、必ずしも適切ではない。
【0012】
更に、PS版支持体の送出装置のように正転でも逆転でも使用される場合には、アイドラプーリをどちら側に配置するのが適切なのかという問題すら無意味になる。つまり、緩み側でも張り側でも使用できるアイドラプーリが必要であるが、従来の固定アイドラプーリ方式では、張り側での過大な負荷荷重に耐え得るために大型化する必要があった。
【0013】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、支持体が巻回されたコイルの加速時及び減速時の負荷に耐え、かつ、装置を省スペース化できるアイドラプーリを有した帯材の送出装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するために、帯材がコイル状に巻回され、該コイルを回転させることにより、該コイルから帯材を送り出す帯材の送出装置において、該送出装置は、モータの動力によって回転される駆動プーリと、前記コイルの回転軸に設けられた従動プーリと、前記駆動プーリと前記従動プーリとに掛け渡され、駆動プーリの回転力を従動プーリに伝達する無端状ベルトと、該無端状ベルトの緩み側のベルト及び張り側のベルトに押圧当接されるとともに、これらのベルトに対して進退移動自在に設けられた一対のアイドラプーリと、該一対のアイドラプーリを前記ベルトに押圧当接させるための付勢力を、該一対のアイドラプーリに付与する付勢部材とを備えたことを特徴とする。
【0015】
本発明は、ベルトの緩み側と張り側という状態は、同一場所で同一時間には発生しないこと、すなわち、緩み側になった時だけアイドラプーリが存在し、張り側になった時にはアイドラプーリが存在しないのであれば、大型のアイドラプーリを配置する必要がなく、小型のアイドラプーリでも充分に適用できることに着目した。
【0016】
本発明によれば、アイドラプーリを一対設け、一方のアイドラプーリを無端状ベルトの緩み側のベルトに配置し、他方のアイドラプーリを張り側のベルトに配置した。また、一対のアイドラプーリは、付勢部材によってベルトに押圧当接される付勢力が与えられている。また、付勢部材の付勢力は、ベルトが張った時のベルトの張力よりも低めに設定されている。よって、ベルトが緩み側になると、そのベルトに配置したアイドラプーリが、ベルトの緩みを取るベルト押込位置に移動し、ベルトが張り側になると、ベルトの張力に押されてベルト押込位置から退避移動する。これにより、本発明は、アイドラプーリとして小型のアイドラプーリを問題なく適用できるので、コイルの加速時及び減速時の負荷に耐え、かつ、装置を省スペース化できるアイドラプーリを有した帯材の送出装置を提供できる。
【0017】
また、本発明によれば、前記付勢部材としてばね部材を適用したことを特徴としている。これにより、一対のアイドラプーリは、前記ベルトから受ける力に応じて、該ベルトに対し自動で進退移動するので、ベルトが緩み側と張り側との間で切り替わる時においても、その緩みと張りに追従して移動する。よって、ベルトの緩みを確実に取ることができる。
【0018】
更に、本発明は、前記付勢部材として、前記アイドラプーリを移動させるアクチュエータを適用したことを特徴としている。そして、このアクチュエータを制御する制御手段は、前記モータの動作に基づいて張り側のアイドラプーリを退避移動させる。また、ベルトの張り側と緩み側との切り替わり時には、ベルトが緩まないように、ベルトから退避していた一方のアイドラプーリを押込位置に移動させた後、押込位置に位置していた他方のアイドラプーリをベルトから退避した位置に移動させる。これにより、ベルトが緩み側と張り側との間で切り替わる時においても、ベルトの緩みを確実に取ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係る帯材の送出装置の好ましい実施の形態について詳説する。
【0020】
図1に示すPS版支持体の送出装置10は、帯状ウェブが巻回された複数のコイル12、12…(図1では2つのコイルのみ図示)を支持するタレット14を有している。このタレット14は、その両端軸15、15が架台16、16に軸支され、不図示の割出装置によってコイル12を所定の位置に割り出しするように回動される。
【0021】
コイル12は、回転軸18に巻回され又はコイル12の芯管が回転軸18に固定され、回転軸18とともに回転される。回転軸18の両端部は、タレット14に回転自在に支持され、図1上で左端部に連結された小径の回転軸20に、図2に示す従動プーリ22が固定されている。また、タレット14には、コイル12を正・逆方向に回転させるモータ24が搭載され、このモータ24のスピンドル25に固定された駆動プーリ26が、図2の如く無端状ベルト28を介して従動プーリ22に駆動力伝達可能に連結されている。したがって、モータ24の駆動力が駆動プーリ26、無端状ベルト28、及び従動プーリ22を介して回転軸18に伝達されることにより、コイル12は所定の方向に所定の回転数で回転される。また、モータ24の起動、停止、回転方向、加速度、減速度は図1のモータ制御装置29によって制御されている。
【0022】
無端状ベルト28の近傍には、その緩みを取るための一対のアイドラプーリ30、32が配設されている。アイドラプーリ30は、逆L字状に形成されたアーム34の下端部に軸36を介して軸支されている。また、アーム34の屈曲部は、軸38を介して固定板40に回動自在に支持され、更にアーム34の上端部には、軸42を介してばね受駒44が回動自在に支持されている。固定板40は、駆動プーリ26を保護する蓋又はケーシングなどの固定部材である。
【0023】
ばね受駒44には、ばね46の下端部が固定され、ばね46の上端部はばね受駒48に固定される。このばね受駒48は、固定板40に軸50を介して回動自在に取り付けられている。
【0024】
このように構成されたアイドラプーリ30の支持構造によれば、ばね46の付勢力によってアーム34が軸38を中心に時計周り方向に付勢されている。これによりアイドラプーリ30は、無端状ベルト28の図2上右側のベルト28Aに所定の付勢力をもって付勢されている。この時、ベルト28Aが緩み側であると、図2の如くアイドラプーリ30がベルト28Aに押し込まれ、ベルト28Aの緩みが取られる。
【0025】
一方、アイドラプーリ32は、逆L字状に形成されたアーム52の下端部に軸54を介して軸支されている。また、アーム52の屈曲部は、軸56を介して固定板40に回動自在に支持され、更にアーム52の上端部には、軸58を介してばね受駒60が回動自在に支持されている。ばね受駒60には、ばね62の下端部が固定され、ばね62の上端部はばね受駒64に固定される。このばね受駒64は、固定板40に軸50を介して回動自在に取り付けられている。
【0026】
このように構成されたアイドラプーリ32の支持構造によれば、ばね62の付勢力によってアーム52が軸56を中心に反時計周り方向に付勢されている。これによりアイドラプーリ32は、無端状ベルト28の図2上左側のベルト28Bに所定の付勢力をもって付勢される。この時、ベルト28Bが張り側であると、図2の如くベルト28Bから受けるベルト28Bの張力によって、ベルト28Bの緩みを取る位置から退避される。
【0027】
次に、前記の如く構成されたPS版支持体の送出装置10の作用について説明する。
【0028】
図2の如く駆動プーリ26を時計周り方向(正転方向)に回転させてコイル12を送り出し方向に回転させると、ベルト28Aが緩み側になり、ベルト28Bが張り側になる。よって、ベルト28Aに押圧当接されているアイドラプーリ30は、ベルト28Aの張力の合力とばね46の復元力とが釣り合う位置まで、図2の如く押し込まれる。また、ベルト28Bに押圧当接されているアイドラプーリ32は、ベルト28Bの張力の合力とばね62の復元力とが釣り合う位置まで図2の如く退避される。このようなアイドラプーリ30、32の動作は、図3に示す加速時においても同様となる。一方で図4の如く減速した時には、コイル12の慣性力大によってベルト28Aが張り側になり、ベルト28Bが緩み側になるので、アイドラプーリ30は、ベルト28Aの張力の合力とばね46の復元力とが釣り合う位置まで図4の如く退避され、アイドラプーリ32は、ベルト28Bの張力の合力とばね62の復元力とが釣り合う位置まで、図4の如く押し込まれる。
【0029】
以上が正転方向の回転時におけるアイドラプーリ30、32の動作である。なお、逆転方向の回転時におけるアイドラプーリ30、32の動作は、正転方向の逆の動作であるので、ここではその説明を省略する。
【0030】
このように実施の形態のPS版支持体の送出装置10によれば、無端状ベルト28の張力が大きくなった場合、すなわち、張り側になった場合は、アイドラプーリ30、32が自動的に退避して自らの負荷荷重を減少させるため、小型のアイドラプーリ30、32を使用しても強度的な問題は発生しない。また、反対側では、無端状ベルト28の張力が減少し、すなわち、緩み側になるが、アイドラプーリ30、32が自動的に押し込むことで、無端状ベルト28の緩みを取ることができる。更に、送出装置10の運転状況に応じてベルト28A、28Bが緩み側と張り側との間で切り替わる時においても、アイドラプーリ30、32はその緩みと張りに追従して動作するので、無端状ベルト28の緩みを確実に取ることができる。
【0031】
よって実施の形態の送出装置10によれば、アイドラプーリとして小型のアイドラプーリ30、32を問題なく使用できるので、コイル12の加速時及び減速時の負荷に耐え、かつ、装置を省スペース化できるアイドラプーリ30、32を有したPS版支持体の送出装置10を提供できる。
【0032】
また、ベルトの張力が高い状態で小径アイドラプーリがそのベルトにラップすると、ベルトの寿命は短くなるが、実施の形態の送出装置20によれば、常に緩み側のアイドラプーリ30、32が押し込むようになり、張り側のアイドラプーリ30、32のラップ角は極めて小さく保たれるので、無端状ベルト28の寿命が延びる。
【0033】
図5に示す実施の形態の送出装置70は、アクチュエータであるエアシリンダ装置72、74によってアイドラプーリ30、32を、押込位置及び退避位置に移動させ、無端状ベルト28の緩みを防止したものである。
【0034】
エアシリンダ装置72のロッド74は、アイドラプーリ30の軸36が軸支されたブラケット76に連結されている。したがって、ロッド74の伸縮動作によってアイドラプーリ30は、ベルト28Aを押し込む押込位置(図5の二点鎖線)、及びベルト28Aから退避した退避位置(図5の実線)に移動される。
【0035】
エアシリンダ装置74のロッド78は、アイドラプーリ32の軸54が軸支されたブラケット80に連結されている。したがって、ロッド78の伸縮動作によってアイドラプーリ32は、ベルト28Bを押し込む位置(図5の実線)、及び退避する位置(図5の二点鎖線)に移動される。
【0036】
また、エアシリンダ装置72、74を制御するエアシリンダ制御装置82が設けられている。
【0037】
このエアシリンダ制御装置82は、図1のモーター制御装置29からモータ24のドライバに送信される駆動信号に基づき、緩み側のアイドラプーリ30、32を押込位置に、そして張り側のアイドラプーリ30、32を退避位置に移動させるように制御する。また、ベルト28A、28Bの張り側と緩み側との切り替わり時には、ベルト28A、28Bが少しでも緩まないように、退避位置に位置していた一方のアイドラプーリ30、32を押込位置まで移動させた後、押込位置に位置していた他方のアイドラプーリ30、32を退避位置に位置させるようにインターロック回路を用いて制御する。
【0038】
例えば、図5の如く退避位置に位置していたアイドラプーリ32を押込位置に移動させた後、押込位置に位置していたアイドラプーリ30を退避位置に位置させるように制御する。これにより、ベルト28A、28Bの張り側と緩み側との切り替わり時においても、ベルト28A、28Bの緩みを確実に取ることができる。
【0039】
図5の実施の形態では、アクチュエータとしてエアシリンダ装置72、74を適用したが、油圧シリンダ装置を適用してもよい。
【0040】
実施の形態では、無端状ベルトを適用したが、これに代えて無端状チェーンを適用してもよい。また、無端状ベルト又は無端状チェーンを用いて駆動力を伝達する装置において、被駆動側の慣性が大きくベルト又はチェーンに過剰な張力がかかり、且つ、高頻度の起動と停止、正転と逆転の切り替えなどで、アイドラプーリ又はアイドラスプロケットに過剰な負荷荷重がかかる装置であれば、実施の形態の送出装置を適用できる。
【0041】
実施の形態では、PS版支持体である帯状アルミニウム板の送出装置について説明したが、これに限定されるものではなく、他の帯材の送出装置であっても適用できる。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る帯材の送出装置によれば、付勢部材によって各々ベルトに向けて付勢されたアイドラプーリを一対設け、一方のアイドラプーリを無端状ベルトの緩み側のベルトに配置し、他方のアイドラプーリを張り側のベルトに配置したので、アイドラプーリとして小型のアイドラプーリを問題なく適用できる。よって、コイルの加速時及び減速時の負荷に耐え、かつ、装置を省スペース化できるアイドラプーリを有した帯材の送出装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態のPS版支持体の送出装置の構造を示す全体図
【図2】PS版支持体の送出装置の要部構造を示す正面図
【図3】PS版支持体の送出装置の加速時の動作を模式的に示した説明図
【図4】PS版支持体の送出装置の減速時の動作を模式的に示した説明図
【図5】エアシリンダ装置を用いてアイドラプーリの動作を制御した送出装置の構造図
【符号の説明】
10、70…PS版支持体の送出装置、12…コイル、14…タレット、22…従動プーリ、24…モータ、26…駆動プーリ、28…無端状ベルト、28A、28B…ベルト、30、32…アイドラプーリ、46、62…ばね、72、74…エアシリンダ装置、82…エアシリンダ制御装置
【発明の属する技術分野】
本発明は帯材の送出装置に関し、特にコイル状に巻回されたPS版の支持体である帯状アルミニウム板をコイルから送り出す帯材の送出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真製版法を含む近年の製版法では、製版工程の自動化を容易にすべく、感光性印刷版や感熱性印刷版等の平版印刷版〔以下、PS版(Pre−Sensitized Plate〕と称する〕が広く使用されている。PS版は、その支持体としてアルミニウム板が使用されており、コイル状に巻回された帯状のアルミニウム板を送り出し、このアルミニウム板の面上に親水化表面処理を行い、次いで、感光液又は感熱液の塗布、乾燥処理を行った後、所望のサイズに切断することによりPS版が製造される。
【0003】
ところで、コイル状に巻回されたアルミニウム板(以下、「ウェブ」と称する)を送り出す送出装置は、生産性向上のために送り出し速度の高速化が望まれている。それを実行するには、駆動モータ及び駆動力伝達部の能力を向上させる必要がある。また、送出装置においては、ウェブの高速送り出しに伴うコイル交換作業を軽減するためにコイルの大型化、及びコイルの交換時間を短縮化するためにコイル駆動の急加速及び急減速が必要となる。急加減速を実現するためには駆動能力の向上、すなわち、駆動モータの能力向上、プーリやスプロケット、ベルトやチェーンなどの動力伝達要素の能力向上などが必要である。
【0004】
ベルトやチェーンなどの動力伝達要素では、スリップや歯飛びを防止するためにプーリやスプロケットへの巻き付け角を大きくしたり、ベルトやチェーンの長さ調整を目的としてアイドラプーリを設けたりする場合がある(例えば、特許文献1)。
【0005】
アイドラプーリを設けた場合には、加速時及び減速時に定常運転時よりも大きな負荷がアイドラプーリにかかるため、従来技術では、その負荷に耐え得る大型のアイドラプーリを設けていた。
【0006】
【特許文献1】
実開昭58−30060号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のウェブ送出装置は大型のアイドラプーリを設けていたために、装置の省スペース化の障害になっていた。すなわち、駆動プーリ及び従動プーリに比べて、小径で軸径が小さく機械的な強度が劣るアイドラプーリは、ベルトの緩み側に設置されるのが常識とされている。この場合、緩み側とは、通常運転中の状態での緩み側を指している。
【0008】
しかしながら、送出装置の運転状況を分析すると、ベルトの緩み側と張り側は、加速時及び定常運転時と、減速時とは逆になる。つまり、一般的に言われる緩み側とは、送出装置の運転状態において最も長時間を占める通常運転時を示していると解釈できる。
【0009】
ここで、ウェブ送出装置のようにモータに減速機が付属し、被駆動部であるコイルの慣性が大きく、頻繁な起動と停止が必要で正転でも逆転でも使用される装置の場合は、ベルトの緩み及び張りについてより詳細な検討が必要になる。
【0010】
一般的に言われる緩み側に設置されたアイドラプーリは、減速時には張り側となり、ベルトの張力により大きな負荷荷重を受けることになる。
【0011】
減速時には、モータに付属する減速機の働きにより、モータの制動力は減速比の2乗に比例する。コイルの慣性が小さければ問題とならないが、慣性が大きい場合はベルトにかかる力(=ベルトの張力)は、加速時と比べて著しく大きくなる。よって、頻繁な起動と停止を行うと、ベルトに過大な張力がかかるという状態が頻繁に発生するので、一般的に言われる緩み側にアイドラプーリを配置することは、実際の荷重状態を考慮すると、必ずしも適切ではない。
【0012】
更に、PS版支持体の送出装置のように正転でも逆転でも使用される場合には、アイドラプーリをどちら側に配置するのが適切なのかという問題すら無意味になる。つまり、緩み側でも張り側でも使用できるアイドラプーリが必要であるが、従来の固定アイドラプーリ方式では、張り側での過大な負荷荷重に耐え得るために大型化する必要があった。
【0013】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、支持体が巻回されたコイルの加速時及び減速時の負荷に耐え、かつ、装置を省スペース化できるアイドラプーリを有した帯材の送出装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するために、帯材がコイル状に巻回され、該コイルを回転させることにより、該コイルから帯材を送り出す帯材の送出装置において、該送出装置は、モータの動力によって回転される駆動プーリと、前記コイルの回転軸に設けられた従動プーリと、前記駆動プーリと前記従動プーリとに掛け渡され、駆動プーリの回転力を従動プーリに伝達する無端状ベルトと、該無端状ベルトの緩み側のベルト及び張り側のベルトに押圧当接されるとともに、これらのベルトに対して進退移動自在に設けられた一対のアイドラプーリと、該一対のアイドラプーリを前記ベルトに押圧当接させるための付勢力を、該一対のアイドラプーリに付与する付勢部材とを備えたことを特徴とする。
【0015】
本発明は、ベルトの緩み側と張り側という状態は、同一場所で同一時間には発生しないこと、すなわち、緩み側になった時だけアイドラプーリが存在し、張り側になった時にはアイドラプーリが存在しないのであれば、大型のアイドラプーリを配置する必要がなく、小型のアイドラプーリでも充分に適用できることに着目した。
【0016】
本発明によれば、アイドラプーリを一対設け、一方のアイドラプーリを無端状ベルトの緩み側のベルトに配置し、他方のアイドラプーリを張り側のベルトに配置した。また、一対のアイドラプーリは、付勢部材によってベルトに押圧当接される付勢力が与えられている。また、付勢部材の付勢力は、ベルトが張った時のベルトの張力よりも低めに設定されている。よって、ベルトが緩み側になると、そのベルトに配置したアイドラプーリが、ベルトの緩みを取るベルト押込位置に移動し、ベルトが張り側になると、ベルトの張力に押されてベルト押込位置から退避移動する。これにより、本発明は、アイドラプーリとして小型のアイドラプーリを問題なく適用できるので、コイルの加速時及び減速時の負荷に耐え、かつ、装置を省スペース化できるアイドラプーリを有した帯材の送出装置を提供できる。
【0017】
また、本発明によれば、前記付勢部材としてばね部材を適用したことを特徴としている。これにより、一対のアイドラプーリは、前記ベルトから受ける力に応じて、該ベルトに対し自動で進退移動するので、ベルトが緩み側と張り側との間で切り替わる時においても、その緩みと張りに追従して移動する。よって、ベルトの緩みを確実に取ることができる。
【0018】
更に、本発明は、前記付勢部材として、前記アイドラプーリを移動させるアクチュエータを適用したことを特徴としている。そして、このアクチュエータを制御する制御手段は、前記モータの動作に基づいて張り側のアイドラプーリを退避移動させる。また、ベルトの張り側と緩み側との切り替わり時には、ベルトが緩まないように、ベルトから退避していた一方のアイドラプーリを押込位置に移動させた後、押込位置に位置していた他方のアイドラプーリをベルトから退避した位置に移動させる。これにより、ベルトが緩み側と張り側との間で切り替わる時においても、ベルトの緩みを確実に取ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係る帯材の送出装置の好ましい実施の形態について詳説する。
【0020】
図1に示すPS版支持体の送出装置10は、帯状ウェブが巻回された複数のコイル12、12…(図1では2つのコイルのみ図示)を支持するタレット14を有している。このタレット14は、その両端軸15、15が架台16、16に軸支され、不図示の割出装置によってコイル12を所定の位置に割り出しするように回動される。
【0021】
コイル12は、回転軸18に巻回され又はコイル12の芯管が回転軸18に固定され、回転軸18とともに回転される。回転軸18の両端部は、タレット14に回転自在に支持され、図1上で左端部に連結された小径の回転軸20に、図2に示す従動プーリ22が固定されている。また、タレット14には、コイル12を正・逆方向に回転させるモータ24が搭載され、このモータ24のスピンドル25に固定された駆動プーリ26が、図2の如く無端状ベルト28を介して従動プーリ22に駆動力伝達可能に連結されている。したがって、モータ24の駆動力が駆動プーリ26、無端状ベルト28、及び従動プーリ22を介して回転軸18に伝達されることにより、コイル12は所定の方向に所定の回転数で回転される。また、モータ24の起動、停止、回転方向、加速度、減速度は図1のモータ制御装置29によって制御されている。
【0022】
無端状ベルト28の近傍には、その緩みを取るための一対のアイドラプーリ30、32が配設されている。アイドラプーリ30は、逆L字状に形成されたアーム34の下端部に軸36を介して軸支されている。また、アーム34の屈曲部は、軸38を介して固定板40に回動自在に支持され、更にアーム34の上端部には、軸42を介してばね受駒44が回動自在に支持されている。固定板40は、駆動プーリ26を保護する蓋又はケーシングなどの固定部材である。
【0023】
ばね受駒44には、ばね46の下端部が固定され、ばね46の上端部はばね受駒48に固定される。このばね受駒48は、固定板40に軸50を介して回動自在に取り付けられている。
【0024】
このように構成されたアイドラプーリ30の支持構造によれば、ばね46の付勢力によってアーム34が軸38を中心に時計周り方向に付勢されている。これによりアイドラプーリ30は、無端状ベルト28の図2上右側のベルト28Aに所定の付勢力をもって付勢されている。この時、ベルト28Aが緩み側であると、図2の如くアイドラプーリ30がベルト28Aに押し込まれ、ベルト28Aの緩みが取られる。
【0025】
一方、アイドラプーリ32は、逆L字状に形成されたアーム52の下端部に軸54を介して軸支されている。また、アーム52の屈曲部は、軸56を介して固定板40に回動自在に支持され、更にアーム52の上端部には、軸58を介してばね受駒60が回動自在に支持されている。ばね受駒60には、ばね62の下端部が固定され、ばね62の上端部はばね受駒64に固定される。このばね受駒64は、固定板40に軸50を介して回動自在に取り付けられている。
【0026】
このように構成されたアイドラプーリ32の支持構造によれば、ばね62の付勢力によってアーム52が軸56を中心に反時計周り方向に付勢されている。これによりアイドラプーリ32は、無端状ベルト28の図2上左側のベルト28Bに所定の付勢力をもって付勢される。この時、ベルト28Bが張り側であると、図2の如くベルト28Bから受けるベルト28Bの張力によって、ベルト28Bの緩みを取る位置から退避される。
【0027】
次に、前記の如く構成されたPS版支持体の送出装置10の作用について説明する。
【0028】
図2の如く駆動プーリ26を時計周り方向(正転方向)に回転させてコイル12を送り出し方向に回転させると、ベルト28Aが緩み側になり、ベルト28Bが張り側になる。よって、ベルト28Aに押圧当接されているアイドラプーリ30は、ベルト28Aの張力の合力とばね46の復元力とが釣り合う位置まで、図2の如く押し込まれる。また、ベルト28Bに押圧当接されているアイドラプーリ32は、ベルト28Bの張力の合力とばね62の復元力とが釣り合う位置まで図2の如く退避される。このようなアイドラプーリ30、32の動作は、図3に示す加速時においても同様となる。一方で図4の如く減速した時には、コイル12の慣性力大によってベルト28Aが張り側になり、ベルト28Bが緩み側になるので、アイドラプーリ30は、ベルト28Aの張力の合力とばね46の復元力とが釣り合う位置まで図4の如く退避され、アイドラプーリ32は、ベルト28Bの張力の合力とばね62の復元力とが釣り合う位置まで、図4の如く押し込まれる。
【0029】
以上が正転方向の回転時におけるアイドラプーリ30、32の動作である。なお、逆転方向の回転時におけるアイドラプーリ30、32の動作は、正転方向の逆の動作であるので、ここではその説明を省略する。
【0030】
このように実施の形態のPS版支持体の送出装置10によれば、無端状ベルト28の張力が大きくなった場合、すなわち、張り側になった場合は、アイドラプーリ30、32が自動的に退避して自らの負荷荷重を減少させるため、小型のアイドラプーリ30、32を使用しても強度的な問題は発生しない。また、反対側では、無端状ベルト28の張力が減少し、すなわち、緩み側になるが、アイドラプーリ30、32が自動的に押し込むことで、無端状ベルト28の緩みを取ることができる。更に、送出装置10の運転状況に応じてベルト28A、28Bが緩み側と張り側との間で切り替わる時においても、アイドラプーリ30、32はその緩みと張りに追従して動作するので、無端状ベルト28の緩みを確実に取ることができる。
【0031】
よって実施の形態の送出装置10によれば、アイドラプーリとして小型のアイドラプーリ30、32を問題なく使用できるので、コイル12の加速時及び減速時の負荷に耐え、かつ、装置を省スペース化できるアイドラプーリ30、32を有したPS版支持体の送出装置10を提供できる。
【0032】
また、ベルトの張力が高い状態で小径アイドラプーリがそのベルトにラップすると、ベルトの寿命は短くなるが、実施の形態の送出装置20によれば、常に緩み側のアイドラプーリ30、32が押し込むようになり、張り側のアイドラプーリ30、32のラップ角は極めて小さく保たれるので、無端状ベルト28の寿命が延びる。
【0033】
図5に示す実施の形態の送出装置70は、アクチュエータであるエアシリンダ装置72、74によってアイドラプーリ30、32を、押込位置及び退避位置に移動させ、無端状ベルト28の緩みを防止したものである。
【0034】
エアシリンダ装置72のロッド74は、アイドラプーリ30の軸36が軸支されたブラケット76に連結されている。したがって、ロッド74の伸縮動作によってアイドラプーリ30は、ベルト28Aを押し込む押込位置(図5の二点鎖線)、及びベルト28Aから退避した退避位置(図5の実線)に移動される。
【0035】
エアシリンダ装置74のロッド78は、アイドラプーリ32の軸54が軸支されたブラケット80に連結されている。したがって、ロッド78の伸縮動作によってアイドラプーリ32は、ベルト28Bを押し込む位置(図5の実線)、及び退避する位置(図5の二点鎖線)に移動される。
【0036】
また、エアシリンダ装置72、74を制御するエアシリンダ制御装置82が設けられている。
【0037】
このエアシリンダ制御装置82は、図1のモーター制御装置29からモータ24のドライバに送信される駆動信号に基づき、緩み側のアイドラプーリ30、32を押込位置に、そして張り側のアイドラプーリ30、32を退避位置に移動させるように制御する。また、ベルト28A、28Bの張り側と緩み側との切り替わり時には、ベルト28A、28Bが少しでも緩まないように、退避位置に位置していた一方のアイドラプーリ30、32を押込位置まで移動させた後、押込位置に位置していた他方のアイドラプーリ30、32を退避位置に位置させるようにインターロック回路を用いて制御する。
【0038】
例えば、図5の如く退避位置に位置していたアイドラプーリ32を押込位置に移動させた後、押込位置に位置していたアイドラプーリ30を退避位置に位置させるように制御する。これにより、ベルト28A、28Bの張り側と緩み側との切り替わり時においても、ベルト28A、28Bの緩みを確実に取ることができる。
【0039】
図5の実施の形態では、アクチュエータとしてエアシリンダ装置72、74を適用したが、油圧シリンダ装置を適用してもよい。
【0040】
実施の形態では、無端状ベルトを適用したが、これに代えて無端状チェーンを適用してもよい。また、無端状ベルト又は無端状チェーンを用いて駆動力を伝達する装置において、被駆動側の慣性が大きくベルト又はチェーンに過剰な張力がかかり、且つ、高頻度の起動と停止、正転と逆転の切り替えなどで、アイドラプーリ又はアイドラスプロケットに過剰な負荷荷重がかかる装置であれば、実施の形態の送出装置を適用できる。
【0041】
実施の形態では、PS版支持体である帯状アルミニウム板の送出装置について説明したが、これに限定されるものではなく、他の帯材の送出装置であっても適用できる。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る帯材の送出装置によれば、付勢部材によって各々ベルトに向けて付勢されたアイドラプーリを一対設け、一方のアイドラプーリを無端状ベルトの緩み側のベルトに配置し、他方のアイドラプーリを張り側のベルトに配置したので、アイドラプーリとして小型のアイドラプーリを問題なく適用できる。よって、コイルの加速時及び減速時の負荷に耐え、かつ、装置を省スペース化できるアイドラプーリを有した帯材の送出装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態のPS版支持体の送出装置の構造を示す全体図
【図2】PS版支持体の送出装置の要部構造を示す正面図
【図3】PS版支持体の送出装置の加速時の動作を模式的に示した説明図
【図4】PS版支持体の送出装置の減速時の動作を模式的に示した説明図
【図5】エアシリンダ装置を用いてアイドラプーリの動作を制御した送出装置の構造図
【符号の説明】
10、70…PS版支持体の送出装置、12…コイル、14…タレット、22…従動プーリ、24…モータ、26…駆動プーリ、28…無端状ベルト、28A、28B…ベルト、30、32…アイドラプーリ、46、62…ばね、72、74…エアシリンダ装置、82…エアシリンダ制御装置
Claims (3)
- 帯材がコイル状に巻回され、該コイルを回転させることにより、該コイルから帯材を送り出す帯材の送出装置において、
該送出装置は、
モータの動力によって回転される駆動プーリと、
前記コイルの回転軸に設けられた従動プーリと、
前記駆動プーリと前記従動プーリとに掛け渡され、駆動プーリの回転力を従動プーリに伝達する無端状ベルトと、
該無端状ベルトの緩み側のベルト及び張り側のベルトに押圧当接されるとともに、これらのベルトに対して進退移動自在に設けられた一対のアイドラプーリと、
該一対のアイドラプーリを前記ベルトに押圧当接させるための付勢力を、該一対のアイドラプーリに付与する付勢部材とを備えたことを特徴とする帯材の送出装置。 - 前記付勢部材はばね部材であり、該ばね部材の付勢力によって前記一対のアイドラプーリは、前記ベルトから受ける力に応じて該ベルトに対し自動で進退移動されることを特徴とする請求項1に記載の帯材の送出装置。
- 前記付勢部材は、前記アイドラプーリを移動させるアクチュエータであり、
該アクチュエータを制御する制御手段は、前記モータの動作に基づいて張り側のアイドラプーリをベルトから退避した位置に移動させ、緩み側のアイドラプーリをベルトの押し込み位置に移動させるとともに、ベルトの張り側と緩み側との切り替わりでは、ベルトが緩まないように、ベルトから退避していた一方のアイドラプーリをベルトの押し込み位置に移動させた後、ベルトを押し込んでいた他方のアイドラプーリをベルトから退避した位置に移動させるように制御することを特徴とする請求項1に記載の帯材の送出装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003192825A JP2005030422A (ja) | 2003-07-07 | 2003-07-07 | 帯材の送出装置 |
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Cited By (4)
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---|---|---|---|---|
JP2007167539A (ja) * | 2005-12-26 | 2007-07-05 | Brother Enterprise:Kk | 遊技機の回転体駆動装置 |
JP2011106628A (ja) * | 2009-11-19 | 2011-06-02 | Daido Steel Co Ltd | テンション調節装置 |
WO2019097501A1 (ja) * | 2017-11-20 | 2019-05-23 | 空研工業株式会社 | 冷却塔送風機用ベルト伝動機構 |
JP7471850B2 (ja) | 2020-02-19 | 2024-04-22 | キヤノン株式会社 | 記録装置および搬送方法 |
-
2003
- 2003-07-07 JP JP2003192825A patent/JP2005030422A/ja active Pending
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