JP2005030062A - 隙間密閉装置 - Google Patents

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JP2005030062A
JP2005030062A JP2003196475A JP2003196475A JP2005030062A JP 2005030062 A JP2005030062 A JP 2005030062A JP 2003196475 A JP2003196475 A JP 2003196475A JP 2003196475 A JP2003196475 A JP 2003196475A JP 2005030062 A JP2005030062 A JP 2005030062A
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Tetsuo Tanaka
哲雄 田中
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OHTORI KIKO CO Ltd
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Abstract

【課題】回動軸部が内部に組み入れられたドアであっても、美観を損なうことなしに、隙間密閉具を使用可能にすることによって遮音性および防煙性を高めるようにする。
【解決手段】ドア(102)の下端(103)と床面(F)との間の隙間(Z)を密閉するための隙間密閉装置(10)において、ドアの下端付近においてドアの幅方向にわたって設けられたシール部(33)を具備し、ドアは内部に回動軸部(40)を有しており、さらに、ドアの幅方向に押込可能であってドアに設けられた被押込部材(52)と、ドアが回動軸部回りに回動することに応じて被押込部材を押込む押込機構部(60、51)と、被押込部材が押込まれることによってシール部を床面まで下方に移動させるシール部移動機構部(30)とを具備する隙間密閉装置(10)が提供される。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、出入口を閉鎖するドアの閉鎖時にドアの下端と床面との間の隙間を自動的に密閉するようにした隙間密閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8(a)は従来技術のドアの鉛直方向略断面図である。図8(a)においては上枠101と床面Fとの間で回動可能なドア102が示されている。ドア102には下端103と床面Fとの間の隙間から音または火災時等に生ずる煙を遮断するためのプレート状ゴム製シール110がドア102の幅方向にわたって設けられている。図示されるようにゴム製シール110の一端は留め具119により下端103に固定されており、シール110の他端は床面Fに接触するようになっている。しかしながら、このようなドア102の開閉時、特に施工後の検査のための開閉時には下端103が床面Fに埋め込まれた沓摺(くつずり)105または床面F自体と擦れて異音が発生する。また、沓摺105の寸法が大きい場合または床面Fに障害者用突起(図示しない)が埋め込まれている場合には、下端103が沓摺105または障害者用突起に接触することによりドア102の開閉自体が不可能となりうる。なお、図8(a)および後述する図8(b)においてはドア102と上枠101との間には防煙および遮音のためのシール111が設けられている。
【0003】
一方、図8(b)は他の従来技術のドアの鉛直方向略断面図である。図8(b)に示されるドア102の下端103には、前述したシール110の代わりに、主に遮音用のための隙間密閉具300が設けられている。特許文献1より公知である隙間密閉具300においては、ドアの下部に案内枠が固定されており、その案内枠に第1ガイド溝と第2ガイド溝とが上下に設けられており、第1ガイド溝内に組込まれた少なくとも一つの板バネの一端を固定し、その板バネの他端に連結された出没子301をドアの吊元側端面より外部に突出させ、上記板バネの長さ方向中央部を前記第2ガイド溝内に組込まれたシール枠303に連結させている。
【0004】
図9(a)および図9(b)は隙間密閉具300が備えられたドア102を開閉する状態を示す水平方向略断面図である。これら図面に示されるようにドア102はスイングアーム200によって回動軸部104に回動可能に連結されている。図9(a)から図9(b)に示されるようにドア102を回動軸部104回りに回動させてドア102を閉鎖させると、ドア102の吊元側端部に設置されている出没子301が縦枠108の側面108aに衝突して第1ガイド溝内に没入される。これにより板バネが下方に湾曲してシール枠303が下方に移動され、下端103と床面Fとの間の隙間を密閉するようになる。それゆえ、開閉途中には隙間密閉具300は動作しておらず、閉鎖完了時に隙間密閉具300が動作してシール枠303が下方に移動するので、ドア102の開閉途中において異音が発生したり、ドア102の開閉自体が不可能となることはない(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】
特開平10−238251号公報(第2図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述したスイングアーム200を備えたドア102はスイングアーム200および回動軸部104の分だけスペースを余分に必要とする。従って、近年では省スペース化のため、およびスイングアーム200等により美観が損なわれるのを避けるために、ドアの内部に回動軸部104を組み込む場合がある。このようなドアにおいては、自閉可能にするための鉛直方向バネを内部に備えた所謂オートドアヒンジが回動軸部として採用されることが多い。
【0006】
しかしながら、このようなオートドアヒンジまたは自閉機能を備えていないピボトヒンジ等の短寸の回動軸部はドアの厚さ部分の比較的大部分を占めているので、回動軸部が内部に組み入れられていて前述した隙間密閉具300をドアの下端付近に取付けた場合には、隙間密閉具300の出没子301が回動軸部に干渉する。従って、出没子301は縦枠108の側面108aに到達することはできず、出没子301は押圧されない。このため、隙間密閉具300のシール枠303も下方に移動しない。このような理由により、現状においては回動軸部が内部に組み入れられたドアに対して隙間密閉具を使用することはできない状態となっている。また、出没子301をドア102の戸先側の縦枠(図示しない)に衝突させることも考えられるが、この場合には出没子301が外部に露出することになるので美観の点から好ましくない。
【0007】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、回動軸部が内部に組み入れられたドアであっても、美観を損なうことなしに、遮音性および防煙性を高めるようにした隙間密閉装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために1番目に記載の発明によれば、内部に回動軸部を有するドアの下端付近において前記ドアの幅方向にわたって設けられたシール部と、前記ドアの幅方向に押込可能であって前記ドアに設けられた被押込部材と、前記ドアが前記回動軸部回りに回動することに応じて前記被押込部材を押込む押込機構部と、前記被押込部材が押込まれることによって前記シール部を前記床面まで下方に移動させるシール部移動機構部とを具備し、それにより、前記ドアの下端と床面との間の隙間を密閉するようにした隙間密閉装置が提供される。
【0009】
すなわち1番目の発明によって、ドアの回動作用に応じて被押込部材を押込む押込機構部を別途設けているので、ドア内部に回動軸部を有している場合であっても、回動軸部に干渉することなしに、ドアと床面との間の隙間を密閉することができ、これにより、防煙性および遮音性を高めることが可能となる。また、従来技術の出没子に相当しうる被押込部材はドアの外部からは見えないので、これら部材によって美観が損なわれるのを避けることができる。
【0010】
2番目の発明によれば、1番目の発明において、前記押込機構部は、前記ドアに回動不能に固定された突出部付きカムを含み、該カムの前記突出部は前記ドアの閉鎖位置における前記ドアの戸先側に向かって突出しており、前記ドアの閉鎖時に前記カムの突出部が前記被押込部材に係合することにより前記被押込部材が押込まれるようにした。
【0011】
3番目の発明によれば、1番目の発明において、前記押込機構部は、前記ドアに回動不能に固定された突出部付きカムを含み、該カムの前記突出部は前記ドアの閉鎖位置における前記ドアの戸先側に向かって突出しており、さらに、前記ドアに回動可能に設けられた回動レバーを含み、前記ドアの閉鎖時に前記回動レバーが前記カムの前記突出部に係合して回動されることにより前記被押込部材が押込まれるようにした。
【0012】
4番目の発明によれば、1番目の発明において、前記押込機構部は、前記ドアに回動不能に固定された凹部付きカムを含み、該カムの前記凹部は前記ドアの閉鎖位置における前記ドアの戸先側に向かって凹んでおり、さらに、前記ドアの戸先側に付勢されていて前記ドアの幅方向に摺動可能な摺動部材を含み、該摺動部材は前記ドアの戸先側に延びる突起を有しており、前記ドアの閉鎖時に前記摺動部材の前記突起が前記カムの前記凹部に係合することにより前記被押込部材が押込まれるようにした。
すなわち2番目から4番目の発明によっても、1番目の発明と同様の作用および効果を得ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の図面において同一の部材には同一の参照符号が付けられている。理解を容易にするために、これら図面は縮尺を適宜変更している。
図1は本発明の第一の実施形態に基づく隙間密閉装置10のドア閉鎖時における長手方向断面図である。図2は図1の線A−Aに沿ってみた水平方向断面図である。さらに、図3は図2の線B−Bに沿ってみた鉛直方向断面図である。これら図面に示されるドア102、例えば防煙用または防音用のドアは鉛直方向の回動軸線X回りに回動可能になっている。図1および図3に示されるように、ドア102内には回動軸部40、例えば自閉機能を備えたオートドアヒンジが設けられている。オートドアヒンジ本体41は略円筒状部材であって回動軸線Xと同軸に配置されている。特に図3から分かるようにオートドアヒンジ本体41または自閉機能を備えていない短寸の回動軸部(図示しない)の直径はドア102の一側102aと他側102bとの間、すなわちドア102の厚さ部分の半分程度またはそれ以上でありうる。この回動軸部40は縦枠108(図2を参照されたい)に近いドア102の吊元側に設けられている。
【0014】
図1に示されるようにオートドアヒンジ本体41に対して垂直に延びるアーム42がオートドアヒンジ本体41の下端付近に一体的に取り付けられている。また、特に図3から分かるようにドア102は両側部102a、102bの間に断面U字形状部材102cを有している。図示されるように断面U字形状部材102cは基部が上方を向くように取り付けられている。前述したアーム42はネジ49をアーム42の孔に通して断面U字形状部材102cにネジ留めすることによってドア102に固定されている。突出部61を備えた固定カム60が回動軸線X上においてオートドアヒンジ本体41の下方に設けられている。後述するドア102の開閉時にはドア102およびアーム42が回動軸線X回りに回動するが、固定カム60自体は回動することはない。図示されるように固定カム60の突出部61は回動軸線Xに対して垂直に吊元側とは反対方向に突出している。つまり、この固定カム60の突出部61は後述するドア102の閉鎖位置におけるドア102の戸先側に向かう方向に突出している。
【0015】
さらに、回動軸部40の最下端は、床面F内に予め埋め込まれた軸座44内に回動可能に挿入されている。また、回動軸線X上におけるドア102の上端(図示しない)と上枠(図示しない)との間には図示しないトップピボットが設けられており、これによりドア102は上枠と床面Fとの間で回動軸線X回りに回動することができる。また、ドア102の開閉の途中においてドア102が床面上の障害者用突起物(図示しない)または沓摺(図8を参照されたい)もしくは床面F自体と接触するのを妨げるために、通常(ドア102の開放時など)はドア102の下端103と床面Fとの間には隙間Zが設けられている。
【0016】
この回動軸部40のオートドアヒンジ本体41は内部に図示しないスプリングを含んでいる。オートドアヒンジ本体41の側面に設けられたスプリング調整窓43内のツマミ43aをドア102の一側102b内の窓部106を通じて調整することによって、開閉時におけるドア102の開閉強度を調節することができる。図3に示されるようにオートドアヒンジ本体41の頂部には閉扉速度調整ギア47が設けられている。閉扉速度調整ギア47はオートドアヒンジ本体41内の図示しない油圧機構に連結されているので、ドア102の一側102bに設けられた別の窓部107を通じて閉扉速度調整ギア47を調節することにより、ドア102の開閉速度を調整することができる。
【0017】
図1に示されるように本発明の第一の実施形態に基づく隙間密閉装置10は隙間密閉部30を備えている。図1から分かるようにこの隙間密閉部30のケーシング39はネジ45、46によってオートドアヒンジ本体41のアーム42にネジ留めされている。ケーシング39はドア102の幅方向に延びる仕切部38によって第一室31と第二室32とに仕切られている。また、図4は隙間密閉装置のドア閉鎖時における長手方向部分拡大断面図である。図4に示されるように固定部材71が第一室31内においてドア102の戸先側に固定されている。図示されるように第一の摺動部材37および第二の摺動部材73が第一室31内にドア102の幅方向に摺動可能に配置されている。さらに、第一の板バネ35aの両端部が第一の摺動部材37と第二の摺動部材73とにそれぞれ連結されており、第二の板バネ35bの両端部が第二の摺動部材73と固定部材71とにそれぞれ連結されている。
【0018】
再び図1を参照すると、第一の摺動部材37においてはドア102の吊元側端部に向かって延びるネジ軸53が配置されている。さらにこのネジ軸53は被押込部材52内に形成されたネジ山54に係合している。被押込部材52はケーシング39の穴39a内に摺動可能に挿入されている。ケーシング39の穴39aから突出する被押込部材52の長さは被押込部材52自体を回転させることにより調節可能になっている。また、図1および図2に示されるように鉛直方向の回動軸線Y回りに回動可能な回動レバー51が被押込部材52の吊元側においてケーシング39内に配置されている。図2から分かるように、回動レバー51の基端55は回動軸線Yと同軸になっている。回動レバー51は後述するように固定カム60によって回動され、これにより被押込部材52を第一室31内に押込む役目を果たす。
【0019】
一方、第二室32内においてはドア102のほぼ幅方向にわたって延びているシール部33が昇降可能に配置されている。シール部33の上方には溝34aが形成されており、前述した板バネ35a、35bの中央部分が溝34a内に挿入されている。これら板バネ35a、35bは溝34aの両壁部から延びるピン36a、36bによって溝34aにそれぞれ保持されている。また、図示しないものの、シール部33の長手方向にわたって延びるサイドリップによって、シール部33とケーシング39との間の隙間が封止されている。
【0020】
図5(a)は本発明に基づく隙間密閉装置のドア開放時における水平方向断面図である。図5(a)に示されるようにドア102の開放時においては板バネ35a、35bによって被押込部材52は穴39aから比較的長距離まで延びている。すなわち、ドア102の開放時においては被押込部材52は押込まれていない。被押込部材52が押込まれていないために、ドア102の開放時においては隙間密閉部30は動作しておらず、ドア102の下端103と床面Fとの間には隙間Zが生じている。また、固定カム60は前述したように回動不能に固定されており、ドア102の開放時においては回動レバー51は固定カム60に接触していないか、または固定カム60の側部(突起部61ではない場所)にわずかに接触している程度である。
【0021】
図5(b)は本発明に基づく隙間密閉装置の閉鎖途中における水平方向断面図である。図5(a)におけるドア開放状態からドア閉鎖状態までドア102を回動軸線X回りに徐々に回動させると、回動レバー51の側部が固定カム60の周面に沿うように回動軸線X回りに徐々に回動する。ドア102を或る角度まで回動させると、図5(b)に示されるように回動レバー51の側部が固定カム60の突出部61に接触するようになる。これにより、回動レバー51は突出部61により押圧されて基端55回りに回動するようになる。このため、回動レバー51の固定カム60とは反対側の側面において回動レバー51は被押込部材52に押し当たるようになる。それゆえ、被押込部材52はケーシング39の第一室31内に押込まれるようになる。
【0022】
前述したように被押込部材52は第一の摺動部材37のネジ軸53に取り付けられている。従って、被押込部材52が押込まれることによって第一の摺動部材37が戸先側に向かって第一室31内を摺動すると共に第二の摺動部材73も板バネ35aに押されることにより戸先側に向かって摺動するようになる。これら第一および第二の摺動部材37、73が摺動することにより、第一および第二の板バネ35a、35bが下方に湾曲し、次いでこの湾曲作用によってシール部33が下方に押し下げられる。ドア102を所定の角度、例えば閉鎖位置に相当する90°まで回動させる(図2を参照されたい)と、シール部33は床面Fに到達する程度まで下方に押し下げられる。従って、ドア102の下端103と床面Fとの間にある隙間Zがこのシール部33の縁部34bによって密閉されるようになる(図1を参照されたい)。
【0023】
前述したようにドア102の回動半径内に障害物、例えば身障者用突起物が埋め込まれている場合には、異音が生じたり、ドア102の開閉自体が困難になりうる。しかしながら、本発明の隙間密閉装置10においては、ドア102が所定の位置まで回動したときにシール部33が降下するように調整することができる。従って、障害者用突起物などの障害物が存在する場合であっても、ドア102の閉鎖終了時にシール部33を降下させるようにすることによって、障害物等に接触することなしに、ドア102の開閉を円滑に行うことができる。特に本発明においては、閉鎖位置におけるドアの戸先側に向けられた突出部61を備えた固定カム60および回動レバー51を採用し、これらによって被押込部材52を押込むようにしているので、ドア102の厚さの大部分を占める回動軸部40を含むドアであっても、隙間密閉部30を採用することが可能となる。これにより、ドア102の閉鎖時における防煙性および遮音性を高めることができる。また、固定カム60はオートドアヒンジ本体41の下端に取り付けられているので、固定カム60および被押込部材52は外部からは見えず、これにより美観が損なわれるのを避けることもできる。
【0024】
また、本実施形態において固定カム60と被押込部材52との間に回動レバー51を配置しているが、この回動レバー51は必ずしも必要ではない。例えば被押込部材52の吊元側端部が、ケーシング39のドア102の厚さ方向距離に概ね等しい程度にまで大きい場合には、ドア102の閉鎖時に固定カム60の突出部61によって、この大型の被押込部材52が直接的に押込まれるようになる。すなわちこの場合には、回動レバー51を用いることなしに、前述した効果を得ることが可能となる。
【0025】
図2ならびに図5(a)および図5(b)に示される実施形態においてはドア102の開放位置と閉鎖位置との間の角度が90°である場合について説明しているが、ドア102の回動角度は90°でなくてもよい。図6(a)および図6(b)はドア102の回動角度が180°である場合の隙間密閉装置10のドア開放時およびドア閉鎖時における水平方向断面図である。図6(a)においては固定カム60の突出部61は固定カム60の回動レバー51側とは反対方向に延びている。つまり、突出部61の突出方向は後述する図6(b)のようなドア102の閉鎖位置においてドア102の戸先側に向かう方向である。
【0026】
図6(a)に示されるようにドア102の開放時においては回動レバー51は固定カム60に接触していないか、または固定カム60の側部(突出部61ではない場所)にわずかに接触している程度である。ドア102が閉鎖されると、回動レバー51は回動レバー51の側部が固定カム60の周面に沿うように回動軸線X回りに徐々に回動する。次いでドア102がさらに回動されると、回動レバー51の側面が固定カム60の突出部61に接触するようになり、被押込部材52も押込まれるようになる。さらにドア102が所定の回動角度、この場合は180°まで回動されると、被押込部材52が所定の距離だけ押込まれることによりシール部33(図6(a)および図6(b)には示さない)が下方に移動し、隙間Zが密閉されるようになる。回動角度が180°の場合には固定カム60の突出部61の突出方向は回動角度が90°の場合とは異なるものの、固定カム60の突出部61がドア102の閉鎖位置におけるドア102の戸先側に突出するという点では共通している。固定カム60の突出部61をこのように配置することによって、ドア102が閉鎖したときにシール部33を下方に移動させることができる。また、図6(a)および図6(b)においては回動角度が180°の場合を示しているが、当然のことながら、ドア102に関する他の回動角度を採用することもできる。
【0027】
図7(a)は本発明の他の実施形態に基づく隙間密閉装置のドア閉鎖途中における水平方向断面図であり、図7(b)は本発明の他の実施形態に基づく隙間密閉装置のドア閉鎖時における水平方向断面図である。これら図面に示される他の実施形態においては、突出部61を備えたカム60および回動レバー51を排除すると共に、これらの代わりに、凹部81を備えた他のカム80および突起部86を備えたスライダ85が追加されている。カム80は第一の実施形態におけるカム60と同様にオートドアヒンジ本体41の下方においてドア102内に回動不能に固定されている。そして、カム80に備えられた凹部81はドア102の閉鎖位置におけるドア102の戸先側に向かって凹んでいる。一方、スライダ85は、オートドアヒンジ本体41の下端または底枠102cおいてドア102の幅方向に摺動可能に設けられている。また、このスライダ85は常には付勢部材(図示しない)によってドア102の戸先方向に付勢されている。またスライダ85には孔89が形成されており、突起部86がスライダ85の一端87から孔89内部に向かってドア102の戸先方向に延びている。この突起部86はカム80の側部に係合している。さらに図示されるようにスライダ85の他端88は前述した実施形態と同様の被押込部材52に係合可能になっている。
【0028】
図7(a)に示されるようにドア102の開放時からドア102が徐々に閉鎖されると、スライダ85の突起部86はカム80の周面に沿って回動軸線X回りに回動する。スライダ85はドア102の戸先側に向かって付勢されているので、ドア102が所定の角度、例えば90°まで回動すると、この突起部86はカム80の凹部81に係合するようになる(図2(b)を参照されたい)。これにより被押込部材52が押込まれるようになって、前述した場合と同様にシール部33が下降して隙間Zが密閉されるようになる。これにより、前述した第一の実施形態の場合と同様の効果を得ることができる。
【0029】
図1、図3および図4においては内部にスプリングを備えた長寸の回動軸部が示されているが、本発明の隙間密閉装置をこのようなスプリングを有していない短寸の回動軸部にも適用できるのは明らかである。また、前述した実施形態における隙間密閉部30は板バネ35a、35bを採用することによりシール部33を降下させているが、本発明はこのような隙間密閉部30に限定されるものではなく、被押込部材52が押込まれることによってシール部33を降下させることのできるあらゆる形態の隙間密閉部30を採用できる。同様に、カム60もしくはカム80およびスライダ85の代わりに、ドアの回動作用に応じて被押込部材52を押込むことのできる他の機構を採用することも可能である。例えばオートドアヒンジ本体41または回動軸部自体の一部分がカム60、80を形成するようにしてもよい。また、カム60、80は回動軸線X上に設けられているが、ドア102内の他の場所であってもよいのは明らかである。さらに、図示される実施形態においては一方開きのドアが示されているが、本発明の隙間密閉装置10を両開きドアに採用するようにしてもよい。また、ドア102の吊元側端部付近にゴムシールを適切に配置することは本発明の範囲に含まれる。
【0030】
【発明の効果】
各発明によれば、回動軸部が内部に組み入れられたドアであっても、美観を損なうことなしに、隙間密閉具を使用可能にすることによって遮音性および防煙性を高めることができるという共通の効果を奏しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態に基づく隙間密閉装置のドア閉鎖時における長手方向断面図である。
【図2】図1の線A−Aに沿ってみた水平方向断面図であり、ドア閉鎖時における隙間密閉装置を示している。
【図3】図2の線B−Bに沿ってみた鉛直方向断面図である。
【図4】隙間密閉装置のドア閉鎖時における長手方向部分拡大断面図である。
【図5】(a)本発明に基づく隙間密閉装置のドア開放時における水平方向断面図である。
(b)本発明に基づく隙間密閉装置のドア閉鎖途中における水平方向断面図である。
【図6】(a)隙間密閉装置のドア開放時における水平方向断面図である。
(b)隙間密閉装置のドア閉鎖時における水平方向断面図である。
【図7】(a)本発明の他の実施形態に基づく隙間密閉装置のドア閉鎖途中における水平方向断面図である。
(b)本発明の他の実施形態に基づく隙間密閉装置のドア閉鎖時における水平方向断面図である。
【図8】(a)従来技術のドアの鉛直方向略断面図である。
(b)従来技術の他のドアの鉛直方向略断面図である。
【図9】(a)隙間密閉具が備えられたドアの閉鎖途中時の状態を示す水平方向略断面図である。
(b)隙間密閉具が備えられたドアを閉鎖した状態を示す水平方向略断面図である。
【符号の説明】
10…隙間密閉装置
30…隙間密閉部
31…第一室
32…第二室
33…シール部
35a、35b…板バネ
39…ケーシング
40…回動軸部
41…オートドアヒンジ本体
51…回動レバー
52…被押込部材
60…固定カム
61…突出部
80…カム
81…凹部
85…スライダ
86…突起部
F…床面
Z…隙間

Claims (4)

  1. 内部に回動軸部を有するドアの下端付近において前記ドアの幅方向にわたって設けられたシール部と、
    前記ドアの幅方向に押込可能であって前記ドアに設けられた被押込部材と、
    前記ドアが前記回動軸部回りに回動することに応じて前記被押込部材を押込む押込機構部と、
    前記被押込部材が押込まれることによって前記シール部を前記床面まで下方に移動させるシール部移動機構部とを具備し、それにより、前記ドアの下端と床面との間の隙間を密閉するようにした隙間密閉装置。
  2. 前記押込機構部は、前記ドアに回動不能に固定された突出部付きカムを含み、該カムの前記突出部は前記ドアの閉鎖位置における前記ドアの戸先側に向かって突出しており、前記ドアの閉鎖時に前記カムの突出部が前記被押込部材に係合することにより前記被押込部材が押込まれるようにした請求項1に記載の隙間密閉装置。
  3. 前記押込機構部は、前記ドアに回動不能に固定された突出部付きカムを含み、該カムの前記突出部は前記ドアの閉鎖位置における前記ドアの戸先側に向かって突出しており、さらに、前記ドアに回動可能に設けられた回動レバーを含み、前記ドアの閉鎖時に前記回動レバーが前記カムの前記突出部に係合して回動されることにより前記被押込部材が押込まれるようにした請求項1に記載の隙間密閉装置。
  4. 前記押込機構部は、前記ドアに回動不能に固定された凹部付きカムを含み、該カムの前記凹部は前記ドアの閉鎖位置における前記ドアの戸先側に向かって凹んでおり、さらに、前記ドアの戸先側に付勢されていて前記ドアの幅方向に摺動可能な摺動部材を含み、該摺動部材は前記ドアの戸先側に延びる突起を有しており、前記ドアの閉鎖時に前記摺動部材の前記突起が前記カムの前記凹部に係合することにより前記被押込部材が押込まれるようにした請求項1に記載の隙間密閉装置。
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