JP2005027379A - モータ駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】モータ1のトルク指令値としてPDU3に対する電流指令値が設定されると、フィードバック演算器14a、14bがモータ1へ供給される相電流と電流指令値とを比較して、トルク指令値通りにモータ1が駆動するように電圧指令値を算出する。電流センサ故障検出器19の電圧損失補正器は、電圧指令値に対してPDU3における損失を補正し、実際にモータ1へ供給される補正後電圧指令値を算出する。また、電流センサ故障検出器19のインバータ電流推定器が、電流指令値と補正後電圧指令値とに基づいて、PDU3へ流れると推定されるPDU電流を算出するので、電流センサ故障検出器19の電流センサ判定手段は、バッテリ電流センサ5で検出したバッテリ電流とPDU電流とを比較して、バッテリ電流センサ5の異常の有無を判断する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、インバータ回路を利用してモータを駆動するモータ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のモータ駆動装置としては、例えば、バッテリ等の蓄電装置(エネルギーストレージデバイス)をインバータ回路を介してモータに接続した構成のものがある。このようなモータ駆動装置においては、蓄電装置から入力される直流の電力を、インバータ回路により交流に変換してモータに供給することで、モータを駆動する。そして、蓄電装置とインバータ回路とを接続する接続線には、電流センサが設けられ、この電流センサにより蓄電装置とインバータ回路との間を流れる電流値を検出する。このように構成されたモータ駆動装置において、前記電流センサに断線又はショートが発生した場合には、電流センサで検出される電流値が、予め設定した規定範囲から外れるため、電流センサの異常を検知することができる。
【0003】
また、バッテリ電圧が基準変動量だけ変動したときのバッテリ電流の変動量を検出し、そのバッテリ電流の変動量が基準値以下である場合に、電流センサの張り付き故障(電流センサの出力が中間のある値に固定されてしまう故障)を判定する技術も提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−253682号公報(第2−4頁、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、電流センサの異常原因としては様々な要因があり、上述した断線やショート、張り付き故障の他に、電流センサの特性ずれが考えられる。このような特性ずれが起こった場合、電流センサで検出した電流値やその変動量は、必ずしも設定した規定範囲や基準値から外れるとは限らない。このため、上述した従来の技術のように、蓄電装置とインバータ回路との間を流れる電流値を、基準値と絶対的に比較するだけでは、特性ずれによる電流センサの異常を判定できない場合があるという問題がある。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、原因の如何に関わらず電流センサの異常を検知することが可能なモータ駆動装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明に係るモータ駆動装置は、インバータ回路(例えば実施の形態のPDU3)を介して供給された蓄電装置(例えば実施の形態のバッテリ2)からの入力電力によりモータ(例えば実施の形態のモータ1)を駆動するモータ駆動装置において、前記モータへのトルク指令値から求まる前記インバータ回路に対する電流指令値と前記モータへ供給される相電流との偏差に基づいて、前記インバータ回路に対する電圧指令値を算出する電圧指令値算出手段(例えば実施の形態のフィードバック演算器14a、14b)と、前記電圧指令値に対して前記インバータ回路の損失を補正して補正後電圧指令値を算出する電圧損失補正手段(例えば実施の形態の電圧損失補正器21)と、前記電流指令値と前記補正後電圧指令値とに基づいて、前記蓄電装置から前記インバータ回路へ流れると推定される推定入力電流を算出するインバータ電流推定手段(例えば実施の形態のインバータ電流推定器22)と、前記蓄電装置と前記インバータ回路とを接続する接続線に設けられた電流センサ(例えば実施の形態のバッテリ電流センサ5)により検出した、前記蓄電装置から前記インバータ回路へ流れる実入力電流と、前記推定入力電流とを比較して、その差分が所定範囲を超える場合に、該電流センサを異常と判定する電流センサ判定手段(例えば実施の形態の電流センサ故障検出器19で実行されるステップS5とステップS6の動作)とを備えたことを特徴とする。
【0008】
以上の構成を備えたモータ駆動装置は、モータのトルク指令値としてインバータ回路に対する電流指令値が設定されると、電圧指令値算出手段が、モータへ供給される実際の相電流と電流指令値とを比較して、トルク指令値通りにモータが駆動するように電圧指令値を算出する。一方、電圧損失補正手段は、電流指令値から算出された電圧指令値に対してインバータ回路におけるスイッチング素子の損失を補正することにより、実際にモータへ供給される電圧に対応する補正後電圧指令値を算出する。そして、インバータ電流推定手段が、電流指令値と補正後電圧指令値とに基づいて、蓄電装置からインバータ回路へ流れると推定される推定入力電流を算出するので、電流センサ判定手段は、電流センサで検出した蓄電装置からインバータ回路へ流れる実入力電流と、推定入力電流とを比較することにより、該電流センサの異常の有無を判断することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
(全体構成)
図1は、本発明の一実施の形態のモータ駆動装置の構成を示すブロック図である。図1において、モータ1は、例えば3個のコイル(巻き線)を備えると共に、車両に搭載され、車両を走行駆動するエンジンを補助するか、または車両を走行駆動するように、その回転子が車両の駆動装置(図示せず)に連結された3相の電動機であって、モータ1には、車両に搭載されたバッテリ(蓄電池)2から直流電力を得ると共に、該直流電力を3相の交流電力へ変換してモータ1を駆動し、一方、モータ1の回生電力を直流電力へ変換してバッテリ2を充電する、主にインバータ回路から構成されたPDU(Power Drive Unit )3が接続されている。
【0010】
また、バッテリ2とPDU3とを接続し、バッテリ2とPDU3との間で電力を交換するための電力供給線には、PDU3に印加されるPDU電圧Vpinを検出するためのPDU電圧センサ4と、バッテリ2とPDU3との間を流れるバッテリ電流Ibを測定するためのバッテリ電流センサ5とが設けられている。
【0011】
更に、モータ1とPDU3とを接続する3相電力供給線には、モータ1の相電流を測定するための相電流センサ6a、6bが設けられると共に、モータ1には、モータ1の回転子の回転角度を電圧変化として出力する、例えばレゾルバ等を含む磁極センサ7が設けられている。そして、相電流センサ6a、6bにより検出されたモータ1の相電流と磁極センサ7により検出されたモータ1の回転子の回転角度、及び設定されたモータ1のトルク指令値とに基づいて、本実施の形態のモータ駆動装置の全体動作を制御するCPU(中央演算装置)を備えたECU(Electronic Control Unit )8により、モータ1を駆動するためのPDU3に対する制御が行われる。
【0012】
次に、ECU8について更に詳細に説明すると、ECU8は、磁極センサ7の出力する電圧値を、モータ1の回転子の角度θと角速度ωに変換するR/D(レゾルバ/デジタル)変換器11と、相電流センサ6a、6bにより検出されたモータ1の相電流iu、ivを、電動機のベクトル制御におけるトルク分電流idact(d軸成分)と磁束分電流iqact(q軸成分)へ変換する3相/d−q電流変換器12とを備えている。
【0013】
また、ECU8は、モータ1へのトルク指令値に基づいて設定された、PDU3に対するベクトル制御におけるトルク分電流指令値idtg及び磁束分電流指令値iqtgと、3相/d−q電流変換器12が出力するモータ1のトルク分電流idact及び磁束分電流iqactとの偏差Δid、Δiqを算出する電流演算器13a、13bと、算出されたトルク分電流指令値idtgとトルク分電流idactとの偏差Δid、及び磁束分電流指令値iqtgと磁束分電流iqactとの偏差Δiqから、最適なトルク分電圧指令値Vd(d軸成分)及び磁束分電圧指令値Vq(q軸成分)を算出するフィードバック(F/B)演算器14a、14bとを備えている。
【0014】
また、ECU8は、R/D変換器11が出力するモータ1の角速度ωと、3相/d−q電流変換器12が出力するモータ1のトルク分電流idact及び磁束分電流iqactとに基づいて、フィードバック演算器14a、14bが出力するトルク分電圧指令値Vdと磁束分電圧指令値Vqとの間の干渉を除去するための非干渉制御器15及び電圧演算器16a、16bと、トルク分電圧指令値Vd及び磁束分電圧指令値Vqを、モータ1の3相制御のための3相制御信号(Vu、Vv、Vw)へ変換するd−q/3相電圧変換器17と、d−q/3相電圧変換器17の出力する3相制御信号(Vu、Vv、Vw)を、PUD3に含まれるインバータ回路のスイッチング素子をPWM(Pulse Width Modulation)制御するための3相のPWM制御信号「(UH、UL)、(VH、VL)、(WH、WL)」へ変換するPWMタイマ18とを備えている。
【0015】
更に、ECU8は、トルク分電圧指令値Vdと磁束分電圧指令値Vqに対してPDU3に含まれるインバータ回路の損失を補正し、補正後トルク分電圧指令値Vd*及び補正後磁束分電圧指令値Vq*を算出すると共に、トルク分電流指令値idtg及び磁束分電流指令値iqtgと、補正後トルク分電圧指令値Vd*及び補正後磁束分電圧指令値Vq*と、PDU電圧センサ4で検出したPDU3に印加されるPDU電圧Vpinとに基づいて、バッテリ2からPDU3へ流れると推定されるPDU電流(推定入力電流)を算出し、バッテリ電流センサ5で検出したバッテリ2からPDU3へ流れるバッテリ電流Ib(実入力電流)と、PDU電流(推定入力電流)とを比較して、バッテリ電流センサ5の異常の有無を検出する電流センサ故障検出器19を備えている。
【0016】
(電流センサ故障検出器)
次に、図面を参照して上述の電流センサ故障検出器19について更に詳細に説明する。
図2は、電流センサ故障検出器19の構成を示すブロック図である。図2において、まず、トルク分電流指令値idtg及び磁束分電流指令値iqtgは、電圧損失補正器21とインバータ電流推定器22の両方へ入力され、トルク分電圧指令値Vd及び磁束分電圧指令値Vqは、電圧損失補正器21へ入力される。また、PDU電圧Vpinは、インバータ電流推定器22へ入力される。
【0017】
電圧損失補正器21では、入力されたトルク分電流指令値idtg及び磁束分電流指令値iqtgを、まずd−q/uvw変換器31により3相制御成分(u*、v*、w*)へ変換すると共に、求められた3相制御成分(u*、v*、w*)を、PDU3に含まれるインバータ回路の損失を求めるためのマップを記憶した変換テーブル32へ入力し、PDU3に含まれるインバータ回路の損失を算出する。
【0018】
そして、算出された損失を再度uvw/d−q変換器33へ入力してd−q軸成分に変換すると共に、損失減算器34a、34bを用いて、トルク分電圧指令値Vd及び磁束分電圧指令値Vqから損失成分を減算することにより、PDU3に含まれるインバータ回路の損失が補正された補正後トルク分電圧指令値Vd*及び補正後磁束分電圧指令値Vq*をインバータ電流推定器22へ出力する。なお、3相制御成分(u*、v*、w*)からPDU3に含まれるインバータ回路の損失を求めるには、変換テーブル32ではなく近似式を用いても良い。
【0019】
一方、インバータ電流推定器22では、バッテリ電流センサ5で検出したPDU3へのバッテリ電流Ib(実入力電流)が、電流指令値から電流制御閉ループ伝達関数相当の遅延をもって追従するため、まず、入力されたトルク分電流指令値idtg及び磁束分電流指令値iqtgを、遅延時間を合わせるために、伝達関数が(1/(1+T1s))で表され、例えばT1=1[ms]に設定された一次遅れフィルタ41a、41bによりフィルタリングする。
【0020】
また、電圧指令値には高調波が重畳されているため、入力された補正後トルク分電圧指令値Vd*及び補正後磁束分電圧指令値Vq*を、高調波を除去するために、伝達関数が(1/(1+T2s))で表され、例えばT2=10[ms]に設定された一次遅れフィルタ42a、42bによりフィルタリングする。
【0021】
そして、フィルタリングされたトルク分電流指令値idtg及び磁束分電流指令値iqtgと、フィルタリングされた補正後トルク分電圧指令値Vd*及び補正後磁束分電圧指令値Vq*は、トルク分(d軸成分)同士、磁束分(q軸成分)同士がそれぞれ乗算器43a、43bにより乗算されて電力次元の指令値のd軸成分とq軸成分とに変換されると共に、電力次元の指令値のd軸成分とq軸成分とが加算器44により加算され、電力次元の指令値となる。
【0022】
更に、加算器44が出力する電力次元の指令値が、除算器45において、インバータ電流推定器22に入力されたPDU電圧センサ4の検出するPDU電圧Vpinにより除算されることで、バッテリ2からPDU3へ流れると推定されるPDU電流Ipin^(推定入力電流)が算出される。
【0023】
(電流センサ故障検出動作)
次に、図面を参照して上述の電流センサ故障検出器19を含むECU8による電流センサ故障検出動作ついて更に詳細に説明する。
図3は、本実施の形態のモータ駆動装置のECU8による電流センサ故障検出動作を示すフローチャートである。図3において、まずECU8は、上述のように、磁極センサ7よりモータ1の回転子の角度θと角速度ωを、相電流センサ6a、6bよりモータ1の相電流iu、ivを、PDU電圧センサ4よりPDU3に印加されるPDU電圧Vpinを、バッテリ電流センサ5よりバッテリ2からPDU3へ流れるバッテリ電流Ib(実入力電流)をそれぞれ取得する(ステップS1)。
【0024】
次に、ECU8は、上述のように、モータ1へのトルク指令値に基づいて、PDU3に対するベクトル制御におけるトルク分電流指令値idtg及び磁束分電流指令値iqtgを求めると共に、フィードバック演算器14a、14b及び非干渉制御器15を利用して、トルク分電流指令値idtgとトルク分電流idactとの偏差Δid、及び磁束分電流指令値iqtgと磁束分電流iqactとの偏差Δiqから、d−q間の干渉が除去された、最適なトルク分電圧指令値Vd及び磁束分電圧指令値Vqを算出する(ステップS2)。
【0025】
次に、ECU8は、上述のように、電流センサ故障検出器19において、トルク分電流指令値idtg及び磁束分電流指令値iqtgを用いて、トルク分電圧指令値Vdと磁束分電圧指令値Vqに対してPDU3に含まれるインバータ回路の損失を補正することにより、補正後トルク分電圧指令値Vd*及び補正後磁束分電圧指令値Vq*を算出する(ステップS3)と共に、トルク分電流指令値idtg及び磁束分電流指令値iqtgと、補正後トルク分電圧指令値Vd*及び補正後磁束分電圧指令値Vq*と、PDU電圧センサ4で検出したPDU3に印加されるPDU電圧Vpinとに基づいて、バッテリ2からPDU3へ流れると推定されるPDU電流Ipin^(推定入力電流)を算出する(ステップS4)。
【0026】
そして、ECU8は、電流センサ故障検出器19において、バッテリ電流センサ5で検出したバッテリ2からPDU3へ流れるバッテリ電流Ib(実入力電流)と、推定されたPDU電流Ipin^(推定入力電流)とを比較して、その差分が規定値以上であるか否かを判定する(ステップS5)。
もし、バッテリ電流Ib(実入力電流)とPDU電流Ipin^(推定入力電流)とを比較して、その差分が規定値未満である場合(ステップS5のNO)、バッテリ電流センサ5は特に問題ないので、そのまま電流センサ故障検出動作を終了する。
一方、バッテリ電流Ib(実入力電流)とPDU電流Ipin^(推定入力電流)とを比較して、その差分が規定値以上である場合(ステップS5のYES)、バッテリ電流センサ5には何かしらの異常があると確定する(ステップS6)。
【0027】
なお、上述の実施の形態では、ECU8に含まれる電流センサ故障検出器19で実行されるステップS5とステップS6の動作が、電流センサ判定手段に相当する。
また、モータ1を駆動するための電力を蓄電する装置は、バッテリ2に限らず、直流電力を蓄電可能な、キャパシタ等を含む蓄電装置(エネルギーストレージデバイス)であれば何を用いても良い。
【0028】
以上説明したように、本実施の形態のモータ駆動装置によれば、モータ1のトルク指令値としてPDU3に対する電流指令値が設定されると、フィードバック演算器14a、14bが、モータ1へ供給される相電流と電流指令値とを比較して、トルク指令値通りにモータ1が駆動するように電圧指令値を算出する。一方、電圧損失補正器21は、電流指令値から算出された電圧指令値に対してPDU3におけるスイッチング素子の損失を補正することにより、実際にモータ1へ供給される電圧に対応する補正後電圧指令値を算出する。
【0029】
そして、インバータ電流推定器22が、電流指令値と補正後電圧指令値とに基づいて、バッテリ2からPDU3へ流れると推定されるPDU電流Ipin^(推定入力電流)を算出するので、電流センサ故障検出器19に含まれる電流センサ判定手段は、バッテリ電流センサ5で検出したバッテリ2からPDU3へ流れるバッテリ電流Ib(実入力電流)と、PDU電流Ipin^(推定入力電流)とを比較することにより、バッテリ電流センサ5の異常の有無を判断することができる。
【0030】
従って、バッテリ電流センサ5の異常の有無を、高精度でかつ安定して検出することができるという効果が得られる。
【0031】
【発明の効果】
以上の如く、本発明のモータ駆動装置によれば、インバータ電流推定手段が、電流指令値と補正後電圧指令値とに基づいて、蓄電装置からインバータ回路へ流れると推定される推定入力電流を算出するので、電流センサ判定手段は、電流センサで検出した蓄電装置からインバータ回路へ流れる実入力電流と、推定入力電流とを比較することにより、該電流センサの異常の有無を判断することができる。
従って、原因の如何に関わらず、高精度でかつ安定した電流センサの異常を検知することが可能なモータ駆動装置を実現することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のモータ駆動装置の構成を示すブロック図である。
【図2】同実施の形態のモータ駆動装置に備えられた電流センサ故障検出器の構成を示すブロック図である。
【図3】同実施の形態のモータ駆動装置による電流センサ故障検出動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 モータ
2 バッテリ(蓄電装置)
3 PDU(インバータ回路)
5 バッテリ電流センサ(電流センサ)
14a、14b フィードバック演算器(電圧指令値算出手段)
19 電流センサ故障検出器
21 電圧損失補正器(電圧損失補正手段)
22 インバータ電流推定器(インバータ電流推定手段)
S5、S6 電流センサ判定手段
Claims (1)
- インバータ回路を介して供給された蓄電装置からの入力電力によりモータを駆動するモータ駆動装置において、
前記モータへのトルク指令値から求まる前記インバータ回路に対する電流指令値と前記モータへ供給される相電流との偏差に基づいて、前記インバータ回路に対する電圧指令値を算出する電圧指令値算出手段と、
前記電圧指令値に対して前記インバータ回路の損失を補正して補正後電圧指令値を算出する電圧損失補正手段と、
前記電流指令値と前記補正後電圧指令値とに基づいて、前記蓄電装置から前記インバータ回路へ流れると推定される推定入力電流を算出するインバータ電流推定手段と、
前記蓄電装置と前記インバータ回路とを接続する接続線に設けられた電流センサにより検出した、前記蓄電装置から前記インバータ回路へ流れる実入力電流と、前記推定入力電流とを比較して、その差分が所定範囲を超える場合に、該電流センサを異常と判定する電流センサ判定手段とを備えたことを特徴とするモータ駆動装置。
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