JP2006141095A - 永久磁石型同期モータを駆動制御する装置 - Google Patents

永久磁石型同期モータを駆動制御する装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 永久磁石型同期モータを駆動制御する装置において、適切な弱め界磁制御を行う。
【解決手段】 駆動制御系は、トルク指令値に基づいて生成した電流指令値と検出したモータ電流値との差分を利用してPMモータ2を駆動する。最大出力電圧計算部21は、電源2の出力電圧に基づいてPMモータ2に印加できる最大電圧値VmMaxを求める。モータ電圧計算部22は、PMモータ2に印加されるモータ電圧値Vm を求める。弱め界磁電流計算部23は、最大電圧値VmMaxとモータ電圧値Vm との差分に基づいて弱め界磁電流値idf*を計算する。上記駆動制御系は、電流指令値を弱め界磁電流値idf*で補正しながらPMモータ2を駆動制御する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、弱め界磁制御を行いながら永久磁石型同期モータの駆動を制御する装置に係わる。
永久磁石型同期モータ(以下、「PMモータ」と呼ぶことがある。)は、その動作中に逆起電圧が生じる。ここで、この逆起電圧は、PMモータの回転数が高くなると、それに応じて増加していく。このとき、逆起電圧の増加をそのまま許容すると、PMモータの端子間電圧も上昇していく。そして、PMモータの端子間電圧が上昇して許容電源電圧を越えると、その差分に相当する電圧が電源とPMモータとの間に設けられるインバータあるいは電源自体に加わることとなり、それらの損傷を引き起こすおそれがある。
この問題を解決する技術として、いわゆる「弱め界磁制御」が知られている。弱め界磁制御では、PMモータの永久磁石の界磁起磁力を減殺するような界磁起磁力を発生させるための界磁電流(すなわち、弱め界磁電流)が供給される。そして、この弱め界磁電流により、PMモータの高速回転領域における端子間電圧が許容電源電圧以下に抑制される。なお、従来の弱め界磁制御においては、予めベース回転数が固定的に設定され、PMモータの実際の回転数がそのベース回転数に達した時点で弱め界磁電流が生成されるようにしていた。また、弱め界磁電流は、電源の出力電圧及びトルク指令値から算出されていた。(例えば、特許文献1参照。)
特開平7−107772号公報(図1、明細書の段落0002〜0006、0021〜0028)
従来の弱め界磁制御においては、上述のように、弱め界磁制御を行うか否かを判断するためのベース回転数が固定的に設定されていた。ところが、電源電圧が大きく変動し得るシステム(例えば、蓄電池として大容量キャパシタを用いたハイブリッドシステム)においては、弱め界磁制御を開始すべき基準値(すなわち、ベース回転数)は、その電源電圧に応じて変動することとなり、弱め界磁制御を開始する契機を適切に決定できないおそれがある。
また、従来の弱め界磁制御においては、弱め界磁電流を算出する際にモータ定数(例えば、d軸インダクタンスLd、q軸インダクタンスLq、PMモータの一次抵抗R、永久磁石の起磁力Eなど)の変動が考慮されていなかった。このため、適切な弱め界磁電流値を得ることができなかった。なお、これらの定数は、温度および/または電流値により変化するとともに、製造ばらつきも有している。
弱め界磁電流が適切に生成されないと、PMモータの高速回転時にインバータ等に悪影響が及ぶか、或いは、PMモータの効率が低下してしまう。
なお、この問題は、永久磁石型同期モータを駆動する際のみに生じるものではなく、例えば、誘導モータを駆動する際にも生じ得る。
本発明の目的は、永久磁石型同期モータ等を駆動制御する装置において、適切な弱め界磁制御を行うことである。
本発明の永久磁石型同期モータの駆動制御装置は、電源から供給される電力を使用して永久磁石型同期モータを駆動制御する装置であって、トルク指令値に基づいて生成した電流指令値と検出したモータ電流値との誤差を利用して上記モータを駆動する駆動制御手段と、上記電源の出力電圧に基づいて上記モータに印加できる最大電圧値を求める最大電圧計算手段と、上記モータに印加されるモータ電圧値を求めるモータ電圧計算手段と、上記最大電圧値と上記モータ電圧値との差分に基づいて弱め界磁電流値を計算する弱め界磁電流計算手段、を備える。そして、上記駆動制御系は、上記電流指令値を上記弱め界磁電流値で補正しながら上記モータを駆動制御する。
上記構成の駆動制御装置においては、モータに印加できる最大電圧値およびモータに印加されるモータ電圧値を求め、それらに応じて弱め界磁電流を決定する。よって、モータ定数やモータ回転数によらず、弱め界磁制御を適切に行うことができる。このとき、弱め界磁電流計算手段は、例えば、上記モータ電圧値が上記最大電圧値を越えないように上記弱め界磁電流値を決定する。
上記弱め界磁電流計算手段は、上記最大電圧値から上記モータ電圧値を減じた値に比例する比例値を生成する比例手段と、上記最大電圧値から上記モータ電圧値を減じた値の積分値を生成する積分手段と、上記比例値と上記積分値との和を上記弱め界磁電流値として出力する演算手段と、上記演算手段により得られた上記弱め界磁電流値がゼロを超えた場合にその弱め界磁電流値をゼロに補正する第1のリミッタ手段、を有するように構成されてもよい。この構成によれば、PI(比例・積分)制御により最適な弱め界磁電流値を決定できる。なお、PI制御は、簡単な構成で実現することが容易である。
また、上記弱め界磁電流計算手段は、上記積分値がゼロを超えた場合にその積分値をゼロに補正する第2のリミッタ手段をさらに備えるようにしてもよい。この構成によれば、積分値がゼロから大きく離れることによって応答性が劣化してしまう事態が回避される。
さらに、上記第1のリミッタ手段は、上記演算手段により得られた上記弱め界磁電流値が予め決められている負の所定値を下回ったときには、上記弱め界磁電流値をその負の所定値に補正するようにしてもよい。この構成によれば、弱め界磁電流値がゼロから大きく離れることによって応答性が劣化してしまう事態が回避される。
さらに、上記弱め界磁電流計算手段は、上記モータのモータ定数に基づいて決まる弱め界磁電流の基準値を計算する基準値計算手段を備えるようにしてもよい。この場合、上記演算手段は、上記基準値、上記比例値、上記積分値の和を上記弱め界磁電流値として出力する。この構成によれば、弱め界磁電流の基準値が予め求められ、その基準値を補正するようにして実際の弱め界磁電流を決定するので、応答性が向上する。
本発明によれば、永久磁石型同期モータ等を駆動制御する装置において、弱め界磁制御を開始する契機、および弱め界磁制御を行う際の弱め界磁電流を適切に決定できる。このため、弱め界磁制御によってモータの効率を落とすことはない。また、モータを駆動するインバータまたは電源に不要な電圧が加わることもない。
図1は、永久磁石型同期モータ(以下、「PMモータ」と呼ぶことがある。)を駆動制御する装置の駆動制御系を示す図である。ここでは、電源1から供給される電力を利用してPMモータ2が駆動されるものとする。また、電源1は、特に限定されるものではないが、例えば、バッテリである。
駆動制御系(駆動制御手段)10は、位置センサ11、速度算出部12、UVW/dq変換部13、トルク/dq指令算出部14、d軸電流制御部15、q軸電流制御部16、dq/UVW変換部17、およびPWMインバータ18を備える。なお、駆動制御系10は、公知の技術により実現可能である。
位置センサ11は、PMモータ2の回転子の位置(即ち、角度)θを検出する。速度算出部12は、位置センサ11により検出された位置θに基づいて、PMモータ2の速度(即ち、角速度)ωを算出する。UVW/dq変換部13は、PMモータ2の位置θをモニタしながら、PMモータ2に供給されるモータ電流の検出値をd軸/q軸電流値に変換する。ここでは、電流センサを用いて検出されたU相電流iuおよびW相電流iwが、d軸電流値idおよびq軸電流値iqに変換されている。なお、d軸電流は、いわゆる界磁電流であり、界磁を発生させるための電流ベクトル成分である。また、q軸電流は、いわゆるトルク電流であり、トルクを発生させるための電流ベクトル成分である。
トルク/dq指令算出部14は、与えられたトルク指令値Tref および速度算出部12から得られるモータ速度ωに基づいて、d軸電流指令値id*およびq軸電流指令値iq*を生成する。ここで、これらの電流指令値は、例えば、最大トルク角制御または界磁電流をゼロに設定する制御等により生成される。d軸電流制御部15は、d軸電流指令値id*とd軸電流値idとの誤差に基づいて、d軸制御電圧値Vdを生成する。同様に、q軸電流制御部16は、q軸電流指令値iq*とq軸電流値iqとの誤差に基づいて、q軸制御電圧値Vqを生成する。
dq/UVW変換部17は、PMモータ2の位置θをモニタしながら、d軸/q軸制御電圧(Vd、Vq)をU相/V相/W相電圧指令値(Vu*、Vv*、Vw*)に変換する。PWMインバータ18は、U相/V相/W相電圧指令値(Vu*、Vv*、Vw*)に従って各相のPWM信号(Vu、Vv、Vw)を生成する。なお、PMモータ2の各相に供給されるモータ電流は、それぞれ対応するPWM信号(Vu、Vv、Vw)のデューティにより決まる。
上記構成の駆動制御系10は、トルク/dq指令算出部14により生成される電流指令値(id*、iq*)と検出された電流値(id、iq)との誤差をゼロにするように動作する。これにより、PMモータ2は、与えられたトルク指令値Tref で動作することとなる。
図2は、本発明の実施形態の駆動制御装置の構成図である。なお、図2に示す駆動制御装置100は、図1に示した駆動制御系10に本発明に係る弱め界磁制御機能を設けることにより実現される。
最大出力電圧計算部(最大電圧計算手段)21は、電源電圧(電源1の出力電圧)Vdcを常時モニタし、その電源電圧Vdcに基づいてPMモータ2に印加することができる最大電圧値VmMaxを算出する。なお、許容されるモータ最大電圧値VmMaxは、駆動制御系10が図1または図2に示す構成である場合には、PWMインバータ18の最大線間出力電圧に相当する。ここで、PWMインバータ18の最大線間出力電圧は、そのインバータを構成する各スイッチング素子の飽和電圧Vsat 、及びそのインバータの変調方式に依存する。即ち、PWMインバータ18の最大線間出力電圧Vout は、「Vdc−2Vsat 」である。そして、PWMインバータ18の変調方式が一般的な三角波変調であり、時系列に生成されるパルス信号のパルス幅の変化がサインカーブ特性を保持するものとすると、モータ最大電圧値VmMaxは、下式により得られる。
VmMax = {(√3)*Vout }/2
なお、瞬時空間ベクトル変調方式を利用する場合や、第3次高調波を重畳する場合には、「VmMax=Vout 」とすることができる。
モータ電圧計算部(モータ電圧計算手段)22は、PMモータ2に印加されるモータ電圧値Vm を計算する。モータ電圧値Vm は、この実施例では、d軸電流制御部15により生成されるd軸制御電圧値Vdおよびq軸電流制御部16により生成されるq軸制御電圧値Vqを利用して求められる。具体的には、下式により得られる。
Vm = (√2)*√(Vd2+Vq2
なお、この実施例では、モータ電圧計算部22は、d軸制御電圧値Vdおよびq軸制御電圧値Vqを利用してモータ電圧値Vm を算出しているが、例えば、PMモータに印加される電圧Vu、Vv、Vwを直接的に検出することによりモータ電圧値Vm を求めるようにしてもよい。
弱め界磁電流計算部(弱め界磁電流計算手段)23は、最大出力電圧計算部21によって求められた最大電圧値VmMaxとモータ電圧計算部22によって求められたモータ電圧値Vm との差分に基づいて、弱め界磁電流値idf*を計算する。なお、弱め界磁電流計算部23の構成および動作については、後で詳しく説明する。
トルク/dq指令算出部14は、トルク指令値Tref およびモータ速度ωに基づいて、d軸電流指令値idt*およびq軸電流指令値iq*を生成する。ここで、d軸電流指令値idt*は、基本的には、図1を参照しながら説明したd軸電流指令値id*と同じである。
本実施形態におけるd軸電流指令値id*は、d軸電流指令値idt*に弱め界磁電流値idf*を加算することにより得られる。したがって、弱め界磁電流値idf*が負の値であれば、d軸電流指令値id*は、d軸電流指令値idt*よりも小さくなる。この場合、弱め界磁制御が行われることになる。一方、弱め界磁電流値idf*がゼロであれば、d軸電流指令値id*は、d軸電流指令値idt*と同じになる。この場合、弱め界磁制御は行われない。なお、後で説明するが、弱め界磁電流値idf*は、正の値をとることはない。
上記構成の駆動制御装置100において、速度算出部12、UVW/dq変換部13、トルク/dq指令算出部14、d軸電流制御部15、q軸電流制御部16、dq/UVW変換部17、最大出力電圧計算部21、モータ電圧計算部22、および弱め界磁電流計算部23は、予め記述されたプログラムを実行するマイコンおよびそのマイコンが使用するメモリにより実現可能である。
図3は、弱め界磁電流計算部23の構成を示す図である。引算回路31は、最大電圧値VmMaxからモータ電圧値Vm を減算する。したがって、PMモータ2の回転数が比較的遅く、モータ電圧値Vm が最大電圧値VmMaxよりも小さければ、引算回路31から「正の値」が出力される。一方、PMモータ2の回転数が高くなり、モータ電圧値Vm が最大電圧値VmMaxよりも大きくなれば、引算回路31から「負の値」が出力されることになる。
比例回路(比例手段)32は、引算回路31の出力に比例する値を生成する。ここで、比例回路32における比例定数は、シミュレーション等により決められた正の値である。よって、比例回路32により生成される値は、モータ電圧値Vm が最大電圧値VmMaxよりも小さければ「正の値」となり、モータ電圧値Vm が最大電圧値VmMaxよりも大きければ「負の値」となる。
積分回路(積分手段)33は、引算回路31の出力を累積的に加算することによりその積分値を得る。リミッタ回路(第2のリミッタ手段)34は、積分回路33により得られる積分値がゼロよりも大きな値となった場合に、その積分値をゼロに補正する。なお、積分回路33により得られる積分値が負の値であれば、リミッタ回路34は、その積分値をそのまま出力する。
加算回路(演算手段)35は、比例回路32により得られる比例値と積分回路33により得られる積分値(リミッタ回路34により補正された場合には、補正後の積分値)との和を算出する。リミッタ回路(第1のリミッタ手段)36は、加算回路35の出力がゼロよりも大きな値となっていた場合に、その値をゼロに補正する。なお、加算回路35の出力が負の値であれば、リミッタ回路36は、その値をそのまま出力する。すなわち、弱め界磁電流計算部23は、加算回路35の出力値が負の値であれば、その値をそのまま弱め界磁電流値idf*として出力し、加算回路35の出力値が正の値であれば、「弱め界磁電流値idf*=0」を出力する。
ところで、一般に、弱め界磁制御が必要となるのは、モータの回転数が上がることによってモータ電圧が許容電源電圧を超えたときである。したがって、PMモータ2の回転数をモニタし、その回転数がある固定的に設定された閾値を超えたときに弱め界磁電流を供給する構成とすれば、弱め界磁制御が実現される。しかし、実際には、電源2の出力電圧の変動、および温度変化等に起因するモータ定数の変動により、モータ電圧が許容電源電圧を超えるタイミングは、PMモータ2の回転数が上記閾値を超えるタイミングからずれることがある。このとき、もし、モータ電圧が許容電源電圧を超えているにもかかわらず弱め界磁制御が開始されなければ、インバータまたは電源等にダメージが及ぶおそれがある。反対に、モータ電圧が許容電源電圧を超えていないにもかかわらず弱め界磁制御が開始されれば、モータの効率が低下してしまう。
そこで、実施形態の弱め界磁電流計算部23は、常時、最大電圧値VmMaxとモータ電圧値Vm との差分を計算し、それらの差分についてPI(比例・積分)制御を行うことにより弱め界磁電流値idf*を生成する。したがって、電源2の出力電圧の変動あるいはモータ定数の変動等によってモータ電圧が許容電源電圧を超えるタイミングが変化したとしても、弱め界磁制御を開始すべきタイミングを適切に検出できる。すなわち、幅広い電源電圧範囲に渡って、PWMインバータ18または電源1へのダメージ、及びPMモータ2の効率の低下の双方を回避できる。また、PI制御は、簡単な構成で実現できるので、弱め界磁制御のための処理負荷が重くなることはない。
なお、図3において、リミッタ回路36は、弱め界磁電流値idf*として正の値が出力されないようにするために設けられている。これに対して、リミッタ回路34は、積分値が大きな正の値になることによって応答性が悪くなることを回避するために設けられている。
また、上述の実施例では、リミッタ回路34、36は、入力値がゼロを超えていた場合にその値をゼロに補正する上限値リミッタであるが、入力値が所定の負の閾値を下回ったときにその値を上記閾値に補正する機能をさらに持たせるようにしてもよい。この構成によれば、PI制御の応答時間を改善できる。
さらに、上述の実施例では、PI制御を行っているが、比例回路32および積分回路33に加えて、引算回路31の出力についての微分値を算出する微分回路を設けてPID制御で弱め界磁電流の指令値を算出するようにしてもよい。
図4は、弱め界磁電流計算部23の変形例の構成図である。図4に示す弱め界磁電流計算部23は、図3に示した構成に加えて、モータモデル計算部41およびリミッタ回路42を備える。
モータモデル計算部(基準値計算手段)41は、PMモータ2のモータ定数に基づいて決まる弱め界磁電流の基準値を計算する。この例では、図4に示す計算式に従って基準値が算出される。すなわち、PMモータ2のモータ定数として、d軸インダクタンスLd、q軸インダクタンスLq、永久磁石の起磁力に相当するφが使用される。また、上記計算式においては、PMモータ2の速度ω、q軸電流値iq、最大電圧値VmMaxが使用される。
リミッタ回路42は、モータモデル計算部41の出力値の上限をゼロに制限する上限値リミッタである。そして、加算回路35は、モータモデル計算部41により得られる基準値(リミッタ回路42により補正された場合には、補正後の基準値)、比例回路32により得られる比例値、積分回路33により得られる積分値(リミッタ回路34により補正された場合には、補正後の積分値)の和を算出する。
このように、図4に示す弱め界磁電流計算部23においては、PMモータ2の特性によって決まる弱め界磁電流の基準値が計算され、その基準値に対する誤差が図3を参照しながら説明したPI制御で補正される。したがって、最大電圧値VmMaxおよびモータ電圧値Vm のみから弱め界磁電流の指令値が計算される図3に示した構成と比較して、応答性が向上する。
なお、図1〜図4を参照しながら説明した実施例では、本発明が永久磁石型同期モータに適用されているが、誘導モータにも適用可能である。
永久磁石型同期モータを駆動制御する装置の駆動制御系を示す図である。 本発明の実施形態の駆動制御装置の構成図である。 弱め界磁電流計算部の構成図である。 弱め界磁電流計算部の変形例の構成図である。
符号の説明
1 電源
2 PMモータ
10 駆動制御系
11 位置センサ
12 速度算出部
13 UVW/dq変換部
14 トルク/dq指令算出部
15 d軸電流制御部
16 q軸電流制御部
17 dq/UVW変換部
18 PWMインバータ
21 最大出力電圧計算部
22 モータ電圧計算部
23 弱め界磁電流計算部
31 引算回路
32 比例回路
33 積分回路
34、36、42 リミッタ回路
35 加算回路
41 モータモデル計算部
100 駆動制御装置


Claims (6)

  1. 電源から供給される電力を使用して永久磁石型同期モータを駆動制御する装置であって、
    トルク指令値に基づいて生成した電流指令値と検出したモータ電流値との誤差を利用して上記モータを駆動する駆動制御手段と、
    上記電源の出力電圧に基づいて上記モータに印加できる最大電圧値を求める最大電圧計算手段と、
    上記モータに印加されるモータ電圧値を求めるモータ電圧計算手段と、
    上記最大電圧値と上記モータ電圧値との差分に基づいて弱め界磁電流値を計算する弱め界磁電流計算手段、を備え、
    上記駆動制御系は、上記電流指令値を上記弱め界磁電流値で補正しながら上記モータを駆動制御する
    ことを特徴とする永久磁石型同期モータの駆動制御装置。
  2. 上記弱め界磁電流計算手段は、上記モータ電圧値が上記最大電圧値を越えないように上記弱め界磁電流値を決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の永久磁石型同期モータの駆動制御装置。
  3. 上記弱め界磁電流計算手段は、
    上記最大電圧値から上記モータ電圧値を減じた値に比例する比例値を生成する比例手段と、
    上記最大電圧値から上記モータ電圧値を減じた値の積分値を生成する積分手段と、
    上記比例値と上記積分値との和を上記弱め界磁電流値として出力する演算手段と、
    上記演算手段により得られた上記弱め界磁電流値がゼロを超えた場合にその弱め界磁電流値をゼロに補正する第1のリミッタ手段、を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の永久磁石型同期モータの駆動制御装置。
  4. 上記弱め界磁電流計算手段は、上記積分値がゼロを超えた場合にその積分値をゼロに補正する第2のリミッタ手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項3に記載の永久磁石型同期モータの駆動制御装置。
  5. 上記第1のリミッタ手段は、上記演算手段により得られた上記弱め界磁電流値が予め決められている負の所定値を下回ったときには、上記弱め界磁電流値をその負の所定値に補正する
    ことを特徴とする請求項3に記載の永久磁石型同期モータの駆動制御装置。
  6. 上記弱め界磁電流計算手段は、上記モータのモータ定数に基づいて決まる弱め界磁電流の基準値を計算する基準値計算手段をさらに備え、
    上記演算手段は、上記基準値、上記比例値、上記積分値の和を上記弱め界磁電流値として出力する
    ことを特徴とする請求項3に記載の永久磁石型同期モータの駆動制御装置。


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