JP2005026617A - 自己走査型発光素子アレイチップおよび光書込みヘッド - Google Patents

自己走査型発光素子アレイチップおよび光書込みヘッド Download PDF

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Abstract

【課題】画像データの転送速度が速い自己走査型発光素子アレイチップを提供する。
【解決手段】1はシフト部を構成する1単位を示し、サイリスタ41,抵抗42,44,ダイオード43よりなり、2は発光部を構成する1単位を示し、サイリスタ45,抵抗46よりなる。17は電源VGA端子,14はデータφS 入力端子、10はクロックパルスφ1端子、11はクロックパルスφ2端子、12はクロックパルスφ3端子、13はクロックパルスφ4端子、18はGND端子、47は、データφS 入力端子14に接続された電流制限用抵抗である。φI 配線は、左側のφI 配線215と、右側のφI 配線216に分かれている。これら配線は、左側のφI L端子15,右側のφI R端子16にそれぞれ接続されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、自己走査型発光素子アレイチップおよび光書込みヘッドに関する。
多数個の発光素子を同一基板上に集積した発光素子アレイは、その駆動用ICと組み合わせて光書込みヘッド等の光書込みヘッドとして利用されている。本発明者らは、発光素子アレイの構成要素としてPNPN構造を持つ3端子発光サイリスタに注目し、発光点の自己走査が実現できることを既に特許出願(特許文献1,2,3,4参照)し、光プリンタ用ヘッドとして実装上簡便となること、発光素子ピッチを細かくできること、コンパクトな自己走査型発光素子アレイ(SLED)を作製できること等を示した。
さらに本発明者らは、スイッチ素子(発光サイリスタ)アレイをシフト部として、発光部である発光素子(発光サイリスタ)アレイと分離した多点点灯型の自己走査型発光素子アレイを提案している(特許文献5参照)。
特開平1−238962号公報 特開平2−14584号公報 特開平2−92650号公報 特開平2−92651号公報 特許第2683781号公報
図1に、この多点点灯型の自己走査型発光素子アレイチップの等価回路図を示す。この自己走査型発光素子アレイは、サイリスタT1 ,T2 ,T3 ,…を含むシフト部1と、サイリスタL1 ,L2 ,L3 ,…を含む発光部2とを備えている。シフト部の構成は、ダイオード接続を用いている。すなわち、サイリスタのゲート間は、ダイオードD1 ,D2 ,…で結合されている。VGAは電源であり、電源配線117から負荷抵抗RL を経て各シフト部サイリスタのゲートに接続されている。また、奇数番目のシフト部サイリスタのゲートは、対応する発光部サイリスタのゲートにも接続される。シフト部サイリスタT1 のゲートは、電流制限用抵抗RS を経て画像データφS 入力端子に接続されている。シフト部サイリスタのカソードは、電流制限用抵抗R1,R2をそれぞれ経て、交互に2本の転送用クロックパルスφ1,φ2配線210,211に接続されている。
発光部サイリスタのカソードは、電流制限用抵抗RI を経て、発光信号φI 配線215に接続されている。
図1では、クロックパルスは2相φ1,φ2であるが、3相以上でもよい。一般に、多点点灯型自己走査型発光素子アレイにおいてクロックパルスをM相とした場合、M個おきにしか発光部サイリスタが存在しないため、1画素あたり、M+1個の発光部サイリスタが必要となり、集積度を高めにくかった。また、シフト部サイリスタは、M個おきにしかデータが書き込めないため、データ転送が遅いという問題点があった。
さらに、この多点点灯型自己走査型発光素子アレイを光プリンタヘッドとして使う場合、自己走査型発光素子アレイチップを搭載した基板と駆動回路基板とを分離した構造とすると、1チップあたり1本の画像データφS 配線をチップ搭載基板から取り出さなければならない。例えば、M=4のチップを60個使った光プリンタヘッド(1200dpi,256発光点のチップ60個で、A3用ヘッドの大きさに相当)では、データφS 配線が60本、その他の駆動配線7本(φ1〜φ4,VGA,GND,φI )の併せて67本の配線が必要である。
また、この多点点灯型自己走査型発光素子アレイは、全発光点が同時に点灯できる構造となっているため、1チップ256発光点が全点灯した場合、各発光点に電流が10mAずつ流れると、発光信号φI 配線には2.56Aの電流が流れることとなり、φI 配線は相当の電流容量が必要である。また、ヘッドとしても、60チップで150Aであり、φI 配線を駆動するドライバはやはり相当な駆動能力を要する。
本発明の目的は、画像データの転送速度が速い自己走査型発光素子アレイチップを提供することにある。
本発明の他の目的は、光書込みヘッドの配線数を少なくすることのできる自己走査型発光素子アレイチップを提供することにある。
本発明の他の目的は、発光点の全部が同時に点灯することのない構造の自己走査型発光素子アレイチップを提供することにある。
本発明の他の目的は、上記のような自己走査型発光素子アレイチップを用いた光書込みヘッドを提供することにある。
本発明の他の目的は、上記の自己走査型発光素子アレイチップおよび光書込みヘッドの駆動方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、上記の光書込みヘッドを用いた光プリンタを提供することにある。
本発明の代表的な自己走査型発光素子アレイチップは、P個(Pは整数)の第1の3端子発光サイリスタを1次元に配列し、隣接する第1のサイリスタのゲートをダイオードで互いに接続し、各ゲートをゲート負荷抵抗を介して電源配線に接続し、各第1のサイリスタのアノード/カソードを、M相(Mは2以上の整数)のクロックパルスを与えるM本のクロックパルス配線に、抵抗を介して位相を1つずつずらして接続し、1番目の第1のサイリスタのゲートに画像データ入力端子を接続したシフト部と、P個の第2の3端子発光サイリスタを1次元に配列し、各第2のサイリスタのゲートを、前記シフト部の対応する第1のサイリスタのゲートに接続し、前記P個の第2のサイリスタを、連続するP/N個ずつのN個のグループに分け、N本の発光信号線に対し、n番目のグループ(1≦n≦N)の各第2のサイリスタのアノード/カソードを、抵抗を介してn番目の発光信号配線に接続した発光部とを備える。
本発明の代表的な光書込みヘッドは、1次元に配列された自己走査型発光素子アレイチップと、前記全てのチップの電源配線が接続される1本の共通電源配線と、前記全てのチップの第1の発光信号配線が接続される1本の第1の共通発光信号配線と、前記全てのチップの第2の発光信号配線が接続される1本の第2の共通発光信号配線と、前記複数個のチップを、連続するQ個ずつのブロックに分け、各ブロックのチップのM本のクロックパルス配線が位相を1つずつずらして接続されるM本の共通クロックパルス配線と、各ブロックの全てのチップの画像データ入力端子がそれぞれ接続される複数本の共通データ配線とを備える。
本発明によれば、画像データの転送速度が速く、かつ全部の発光点が同時に発光することのない自己走査型発光素子アレイチップを提供することができ、さらには、光プリンタヘッドの配線数を少なくすることのできる自己走査型発光素子アレイチップを提供することができる。
以下、本発明の実施例を、図面を参照して説明する。
本実施例の256発光点の自己走査型発光素子アレイチップの等価回路を図2に示す。4相クロックパルスφ1,φ2,φ3,φ4を用いる例である。図からわかるように、シフト部サイリスタTと発光部サイリスタLとは1対1に対応している。図中1は、シフト部を構成する1単位を示し、サイリスタ41,抵抗42,44,ダイオード43よりなり、2は発光部を構成する1単位を示し、サイリスタ45,抵抗46よりなる。また図中、17は電源VGA端子,14はデータφS 入力端子、10はクロックパルスφ1端子、11はクロックパルスφ2端子、12はクロックパルスφ3端子、13はクロックパルスφ4端子、18はGND端子である。47は、データφS 入力端子14に接続された電流制限用抵抗である。
φI 配線は、中央で左右に分かれている。左側のφI 配線を215で、右側のφI 配線を216で示す。これら配線は、左側のφI L端子15,右側のφI R端子16にそれぞれ接続されている。
図1のチップを、p型基板上のPNPN構造で実現した構造を、図3,図4に示す。図3は、チップの平面図、図4(A),(B)は、1対1に対応しているシフト部の1単位と発光部の1単位とを示す平面図およびX−X線断面図である。
この自己走査型発光素子アレイチップは、p型GaAs基板30上に、p型GaAsアノード層31,n型GaAsゲート層32,p型GaAsゲート層33,n型GaAsカソード層34が順次積層されて、PNPN構造を形成している。図中、35はn型用オーミック電極、36はp型用オーミック電極、37は裏面電極である。
図2の自己走査型発光素子アレイチップを駆動する駆動波形の一例を、図5〜図8に示す。図5,図6,図7,図8の順に波形が連続している。
画像データφS を、クロックパルスφ1がLとなるタイミングでHとすると、シフト部サイリスタT1 がオンする。また、データφS をLにすると、シフト部サイリスタT1 はオンしない。サイリスタT1 のオン状態は、クロックパルスφ2がLとなることでサイリスタT2 に移り、クロックパルスφ3,φ4を順にLとすることで、オン状態はサイリスタT3 からサイリスタT4 へと移る。続いて、クロックパルスφ1が再びLとなったとき、オン状態はサイリスタT5 に移り、このタイミングでデータφS 端子14にデータφS を与えることで、サイリスタT1 のオン/オフが決まる。この動作を繰り返し、最初のデータがサイリスタT256 まで移ったところで、図5に示すように、クロックパルスφ4の電圧をLに固定し(クロックパルスφ1〜φ3はH)、発光信号φI LをLとすると、オンしているシフト部サイリスタに対応する発光部サイリスタL4n(n=1〜32)が同時に点灯する。続いて、発光信号φI LをHとした後、発光信号φI RをLとすることで、サイリスタL4n(n=33〜64)が同時に点灯する。
次にクロックパルスφ1〜φ4および発光信号φI R,φI LをすべてHにしたのち、図6に示すように、データφS 端子14にデータを与えながら最初のデータがサイリスタT255 まで移ったところでクロックパルスφ3の電圧をLに固定し(クロックパルスφ1,φ2,φ4はH)、サイリスタL4n-1(n=1〜32および33〜64)を点灯させる。
続いて、図7に示すように、サイリスタT254 まで移ったところでクロックパルスφ2の電圧をLに固定し(クロックパルスφ1,φ3,φ4はH)、サイリスタL4n-2(n=1〜32および33〜64)を点灯させる。
続いて、図8に示すように、サイリスタT253 まで移ったところでクロックパルスφ1の電圧をLに固定し(クロックパルスφ2,φ3,φ4はH)、サイリスタL4n-3(n=1〜32および33〜64)を点灯させる。
以上のような構造および駆動方法により、256個の発光点を8回にわけて最大32個ずつ点灯させることができる。したがって、チップの発光信号配線215,216には大きな電流が流れることはない。
図9は、この自己走査型発光素子アレイチップを用いた光プリンタヘッドの構成を示す。図9(A)は、1個のチップの端子(ボンディングパッド)の配置を、図9(B)は光プリンタヘッドの等価回路を示す。図9(A)において、60は、発光点アレイを示す。
光プリンタヘッドを組み立てるとき、4個のチップを1ブロックとして接続した。ここで、チップ数4個は、φ1〜φ4の4本のクロック配線数に対応して決めている。図9(B)において、チップは#1〜#10まで描いてあるが、チップ#1〜4が第1ブロック、チップ#5〜8が第2ブロックである。
まず、すべてのチップの発光信号φI L端子15,発光信号φI R端子16,電源VGA端子17,裏面共通電極端子18は、それぞれφI L配線115,φI R配線116,電源VGA配線117,GND配線118に接続される。
第1ブロックのチップのデータφS 端子14は、第1のデータφS 配線114−1に、第2ブロックのチップのデータφS 端子14は、第2のデータ入力配線114−2に、第3ブロックのチップのデータφS 端子14は、第3のデータ入力配線114−3に接続されている。
第1,第2ブロックの1番目のチップ#1,#5のクロックパルスφ1端子10,φ2端子11,φ3端子12,φ4端子13は、順にそれぞれ各クロックパルス配線110,111,112,113に接続されている。
第1,第2ブロックの2番目のチップ#2,#6のクロックパルスφ1端子10,φ2端子11,φ3端子12,φ4端子13は、順にそれぞれ各クロックパルス配線111,112,113,110に接続されている。
第1,第2ブロックの3番目のチップ#3,#7のクロックパルスφ1端子10,φ2端子11,φ3端子12,φ4端子13は、順にそれぞれ各クロックパルス配線112,113,110,111に接続されている。
第1,第2ブロックの4番目のチップ#4,#8のクロックパルスφ1端子10,φ2端子11,φ3端子12,φ4端子13は、順にそれぞれ各クロックパルス配線113,110,111,112に接続されている。
さて、このチップ列に図10で示す電圧波形φ(110),φ(111),φ(112),φ(113),φS (114),φI L(115),φI R(116)を与える。数字は、図9(A)の配線の番号を示している。
各チップ毎にクロックパルス配線110〜114とクロックパルス端子10〜14の接続が異なるため、各チップ#1〜#4が受ける電圧波形は、それぞれ図11〜図14に示すようになる。すなわち、クロックパルスφ(110)がLとなることにより、チップ#1のクロックパルスφ1がLとなり、画像データφS (114−1)の第1データS1 がチップ#1のシフト部サイリスタT1 に読み込まれる。次にチップ#1のクロックパルスφ2がLとなることで、第1データS1 はチップ#1のシフト部サイリスタT2 に移され、同時にチップ#2のシフト部サイリスタT1 に画像データφS (114−1)の第2データS2 が読み込まれる。このように、順に画像データφS (114−1)のデータは各チップ#1〜#4のシフト部サイリスタT1 に読み込まれ、順に隣に移されていく。このことにより、シリアルデータである画像データは、後ろ詰めで各チップのシフト部サイリスタ上にオン/オフの状態として展開される。第1データS1 がチップ#1の最終ビット(256番)まで達すると、転送を止め、発光信号φI LをLとし、各チップ#1〜#4の左半分のシフト部情報を発光点の発光/非発光で出力する。続いて発光信号φI LをHとした後、発光信号φI RをLとすることで、チップ右半分のシフト部情報を発光点の発光/非発光で出力する。
次に、一度全クロックパルスをHとし、全データをリセットした後、今度は、図15に示すように、クロックパルスφ(111),(112),(113),(110)の順でLとする波形を加えながら、画像データをチップ上に展開し、発光部を点灯させる。
続いて、図16に示すように、クロックパルスφ(112),(113),(110),(111)の順でLとする波形を加えながら、画像データをチップ上に展開し、発光部を点灯させる。
最後に、図17に示すように、クロックパルスφ(113),(110),(111),(112)の順でLとする波形を加えながら画像データをチップ上に展開し、発光部を点灯させる波形を与えることにより、1ラインのうち4チップの受け持つ全データがチップ上に展開され、発光として出力される。
このときのデータの展開の仕方を図18に示す。図中、縦の列はチップ#1〜4を表す。チップ#1には[00]、チップ#2には[01]、チップ#3には[02]、チップ#4には[03]という番地を振って示す。また、横の行は、各チップの発光点番号を示す。発光点番号は、データ端子側が若い番号になるように振られている。発光点は256個で、番地は[00]〜[FF]とした。各d(xxyy)の表記は、[xx]番地のチップの[yy]番地の発光点の画像データ(0/1)を示す。
図18において、データ展開は、左上のブロックの発光点d(00FF)から、矢印で示すように、右下のブロックの発光点d(0200)まで行われる。
図18のデータ展開を数式で表すと、
P個の発光点/チップ,Q個のチップ/ブロックとして、C番目のチップのN番目の発光点に書き込むデータを、1本のデータφs 配線でシリアルに伝送する場合のD番目のデータに対応させると、
Figure 2005026617
となる。なお、Qはクロックパルスの相数Mに等しくなるように選ばれる。
実際には、このデータ展開は1通りではなく、どのチップからデータを与え始めるか、右上方向にデータを拾っていく(図18の例)か、左上方向に拾っていくかによってなん通りかの展開方法がある。このため、より一般的には、
Figure 2005026617
なお、データの順序によって、クロックパルスφ1〜φ4の与え方も変える必要がある。また、チップ番号の順にチップを配列する必要は必ずしもない。
さらに、データを2回以上に分けて送ってもよい。例えば、図18では4発光点に1個の割合でデータを書き込んだが、図19に示すように8発光点に1個の割合で書き込んでも良い。このようにデータを分けて書き込むことにより、同時に点灯する発光点数が減るため、ヘッドの光出力は減るが、最大駆動電流を小さくできるため駆動回路の能力が小さくて済む。
いま、図18のデータ展開方法を用いて1200dpi,A3横サイズを毎分100枚(500mm/s)で印字する場合、1ラインに与えられた時間は、約61.4μsである。4回のデータ展開・露光で1本のラインを描くので、1回分に与えられる時間は、61.4/4=15.4μsとなる。さて、1回のデータ展開には、1回の転送に50ns必要として、12.8μsが必要となる。したがって、露光に与えられる時間は、15.4−12.8=2.6μsであり、発光信号φI 配線を左右に分けるので、t=1.3μsの露光時間となる。1発光点あたりの光出力をp=50μW、画素面積S=(21.15μm)2 としたときの露光量は、pt/S=0.14J/m2 となる。さらに結像用に透過率4%のロッドレンズを用いたときの露光量は、5.5mJ/m2 となる。これは、標準的な感光ドラムを感光させるのに十分な露光量である。
本実施例では、2つのグループに分けた自己走査型発光素子アレイチップの例について説明したが、1つであっても、あるいは3つ以上のグループに分けても同様な効果が得られる。
実施例1では、M本のクロックパルス配線のある自己走査型発光素子アレイチップを使って、M個のチップを1ブロックとすることで、データφS 配線114の数をMチップあたり1本で済むようにした。本実施例では、2M個のチップに対して1本のデータφS 配線で済むようにする。
このような自己走査型発光素子アレイチップの等価回路図を、図20に示す。この回路では、シフト部のサイリスタT0 が図2の等価回路に付け加わり、クロックパルスφ1〜φ4配線へ各シフト部サイリスタの結線が1個ずつずれている。また、チップ結線は、図21に示すようにチップ#1〜#8を第1ブロックとして、各チップのデータφS 入力端子14は、データφS 配線114−1に接続されている。
チップ#1のφ1端子10,φ2端子11,φ3端子12,φ4端子13は、順にそれぞれ各クロックパルスφ配線110,111,112,113に接続されている。
チップ#2のφ1端子10,φ2端子11,φ3端子12,φ4端子13は、順にそれぞれ各クロックパルスφ配線111,112,113,110に接続されている。
チップ#3のφ1端子10,φ2端子11,φ3端子12,φ4端子13は、順にそれぞれ各クロックパルスφ配線112,113,110,111に接続されている。
チップ#4のφ1端子10,φ2端子11,φ3端子12,φ4端子13は、順にそれぞれ各クロックパルスφ配線113,110,111,112に接続されている。
チップ#5のφ1端子10,φ2端子11,φ3端子12,φ4端子13は、順にそれぞれ各クロックパルスφ配線110,113,112,111に接続されている。
チップ#6のφ1端子10,φ2端子11,φ3端子12,φ4端子13は、順にそれぞれ各クロックパルスφ配線113,112,111,110に接続されている。
チップ#7のφ1端子10,φ2端子11,φ3端子12,φ4端子13は、順にそれぞれ各クロックパルスφ配線112,111,110,113に接続されている。
チップ#8のφ1端子10,φ2端子11,φ3端子12,φ4端子13は、順にそれぞれ各クロックパルスφ配線111,110,113,112に接続されている。
その他の配線は、図9と同じである。
ここで、クロックパルスφ配線110,111,112,113は、チップ#1〜#4では、
Figure 2005026617
の順番でφ1〜φ4端子に接続されている。
一方、チップ#5〜#8は、
Figure 2005026617
の順番でφ1〜φ4端子に接続されている。表1に比べて、矢印の方向が逆になる。
4本のクロックパルスφ配線110,111,112,113では、
Figure 2005026617
の順番でLパルスが与えられたときに、チップ#1〜#4ではデータが回路図の右方向に転送される。
また、
Figure 2005026617
の順番でLパルスが与えられたときに、チップ#5〜#8ではデータが回路図の右方向に転送される。
したがって、表3または表4のように4本のクロックパルスφ配線のLパルスを与えると、チップ#1〜#4か、チップ#5〜#8のいずれかは、サイリスタT0 がオンしてもデータを右側に送れず、結局無効となる。したがって、表3,表4のようにLパルスを与える順番を切り換えれば、1本のデータφS 配線から8チップに対してデータを分配できる。
実施例2のチップ構成2つ分を1チップの中に組み込んだ例を図22に示す。図からわかるように、シフト部サイリスタT128 とT129 との間でシフト部が2つに分かれている。図において、右側のシフト部には、データφS 入力端子19が設けられる。なお、図20とは異なり、φI 配線は左右に分けることなく、1本のφI 配線としている。
この回路では、φ1→φ2→φ3→φ4→φ1の順でパルスを与えると、左半分の回路で発光点が右方向にシフトしていき、φ1→φ4→φ3→φ2→φ1の順でパルスを与えると、右半分の回路で発光点が左方向にシフトしていくことになる。
このチップを使うことにより、左半分の128ビット分のデータ書込みと、右半分の128ビットのデータの書込みとを、クロックパルスφ1〜φ4の順番によって別々に行えるため、φI 配線を分ける必要がない。この構成は、シフト部のサイリスタ間の結合にダイオード結合を使っているが、抵抗結合でも良い。
図23に示すように、チップにデータ出力端子20を設けることにより、複数のチップを1つのチップのように扱える。なお、このチップは、図2のチップにおいて発光信号φI 配線を1本にしたものである。図24には、4個のチップを1チップとして扱い、16チップで1ブロックとした例を示す。
図からわかるように、4個のチップ間で、データ出力端子20が、隣接するチップのデータ入力端子14に接続されている。また、4個のチップ単位で、φ1端子10,φ2端子11,φ3端子12,φ4端子13は、クロックパルスφ配線110,111,112,113に、接続状態を変えて結線されている。
実施例1の光プリンタヘッド(図9)を駆動する場合を考える。A3サイズ用ヘッドで60チップ、1チップあたり256発光点として、最大この発光点の1/8が一斉に点灯する。すなわち、最大1920発光点が同時に点灯することになる。1発光点あたり10mAの電流が流れるとして、19Aもの電流をφI ドライバは駆動しなければならない。このためには大きな電流駆動能力のドライバ回路を準備し、また、配線抵抗などによる電圧降下の影響を極力避けなければならない。たとえば、−3.3Vの電源電圧で駆動する場合、全点灯と無点灯時の電圧降下の差を1%に抑えるには、配線抵抗も含む電源の出力インピーダンスを2mΩ程度に抑えなければならず、実現にはコストがかかる。
そこで、図25に示すように、図20のチップを用いて、各チップの左右のφI L端子15,φI R端子16を、ドライバIC200の端子(201−1)〜(201−20)に接続した。なお、出力端子の数は、120個であるが、図を簡単にするため、20個のみ示してある。このようにチップ単位で発光信号φI L,φI Rを供給することにより、同時に点灯する発光点は最大32個となり、高々320mAの電流を駆動すればよい。
このドライバIC200とチップとの間の配線数は、本実施例の場合、1チップあたり2本であり、60チップの場合120本の結線が必要となるため、ドライバIC200をヘッドに内蔵することが望ましい。また、ドライバIC200は、チップ搭載基板の長手方向の両端または片端におかれることが望ましい。
ドライバIC200の構成例を図26に示す。図面を簡単にするため、ドライバは12個の出力端子を有するものとする。ドライバIC200は、1個のシフトレジスタ210,12個のORゲート211,12個の電流バッファ212から構成されている。シフトレジスタ210を、シフトレジスタコントロール端子202(クロック入力),203(クリア),205(シフトレジスタデータ入力)がコントロールする。各ビットの出力は、ORゲート211で、データ幅入力204とORをとり、電流バッファ212を介して出力される。
駆動波形例を図27に示す。図27は、8チップを1ブロックとしてデータをシフト部に書き込んだ後、発光信号φI L,φI R配線毎に順次点灯するように、発光信号φI L,φI R(211−1)〜(211−12)が順にLになる。これらの発光信号は、クリア信号V(203),クロック信号V(202),データ幅信号V(204),データ信号V(205)によってコントロールされる。本実施例では、クロック信号V(202)とデータ幅信号V(204)とは同じ波形とした。
さて、シフト部へのデータ展開が終わるときに、クリア信号V(203)をLとし、シフトレジスタ210をクリアする。次にシフトレジスタ入力データ信号V(205)をLとし、クロック信号V(202)で、Lのデータをシフトレジスタの1段目に格納する。このL出力と、データ幅信号V(204)のORが発光信号φI L(201−1)となって出力される。続いて、クロック信号V(202)がHとなり、再びLとなると、シフトレジスタのLデータは第2ビットに転送され、発光信号φI R(201−2)が出力される。ここで、各φI 配線がLとなる時間はデータ幅信号V(204)で決められるため、チップ毎の光量の時間積分量を調整することができる。
本実施例では、シフトレジスタを用いた回路を示したが、カウンタ+デコーダを用いてもよく、また、デコーダだけでもよい。
実施例5の光プリンタヘッド(図25)では、1チップあたり2個の320mAを駆動できるドライバが必要となる。大電流を駆動できるドライバはオン抵抗を小さくするためチップ面積が大きくなる。このようなドライバが120個必要とされ、ドライバICのコストが高くなる。そこで、大電流を駆動するドライバの個数を減らすために図28のチップを構成した。図2のチップの構成とは、シフト部サイリスタ41と発光部サイリスタ45との間に抵抗48が設けられ、また発光許可信号配線121が設けられ、発光部サイリスタ45と発光許可信号配線121との間に抵抗49が設けられており、発光信号φI 配線が1本で構成されている点が異なっている。なお、図28において、21は発光許可信号端子である。
図28の回路を、図29,図30の構成で実現した。図29は、チップの平面図、図30(A),(B)は、1対1に対応しているシフト部の1単位と発光部の1単位とを示す平面図およびY−Y線断面図である。図29において、図28と同一の構成要素には、同一の参照番号を付して示し、また図30(A),(B)において、図4(A),(B)と同一の構成要素には、同一の参照番号を付して示してある。
第n番目のビットを図31に抜き出して示す。抵抗42の抵抗値をRg 、抵抗44の抵抗値をRkt、抵抗48の抵抗値をRa 、抵抗46の抵抗値をRkl、抵抗49の抵抗値をRb とする。
また、シフト部サイリスタTn のゲート電圧をVGT、発光部サイリスタLn のゲート電圧をVGLとする。
電源端子17は−3.3Vに、発光信号φI 端子15は0Vとする。シフト部サイリスタTn のオン/オフと、発光許可信号端子21のレベルV(21)と、発光部サイリスタLn のゲート電圧VGLと、シフト部サイリスタTn のゲート電圧VGTとの関係を表5に示す。
Figure 2005026617
ここで、シフト部サイリスタTn =ONかつ発光許可信号V(21)=0以外では、発光部サイリスタLn が点灯できないようにRa ,Rb ,Rg は決められる。Tn =ONかつV(21)=VL と、Tn =OFFかつV(21)=0のときの発光部サイリスタLn のゲート電圧VGLは、いずれもVL に近い方が望ましい。このためには、Ra ,Rb ≫Rg とすればよいが、Ra ,Rb をむやみに大きくできない場合は、両条件でのVGLが等しくなるように選べばよい。すなわち、
a /(Ra +Rb )=Rb /(Rg +Ra +Rb
ここでは、比率だけが問題となるので、両辺をRg で割ると、
(Rb /Rg2 =(Ra /Rg )+(Ra /Rg2
という関係となる。例えば、Ra /Rg =3とすると、Rb /Rg =120.5 となる。VL =−3.3Vとして、この場合の電圧関係を表6に示す。
Figure 2005026617
発光部サイリスタは、ゲートの電圧よりも、しきい値Vthだけ低い電圧がカソードにかかるとオンする。いま、Vth=1.5Vとすると、φI 配線に−1.5〜−3.03Vの電圧を印加した場合、Tn =ON、V(21)=0のチップのφI 配線のうち、シフト部の指定した発光点が点灯できる。
なお、φI 配線だけパルスのLレベル電圧が異なるのでは使いにくい場合、図32に示すように、発光部サイリスタLn のゲートに1段分のダイオードDS を設けてもよい。この場合、ダイオードDs の電圧降下分だけ発光部サイリスタのオン電圧がシフトし、他のクロックと同様、Lレベルが−3.3Vのパルス電圧で動作可能である。
図28のチップを用いて、光プリンタヘッドを構成した。図33(A),(B)には、チップの出力端子とヘッドの等価回路を示す。ヘッドには、発光許可信号を駆動するドライバIC220が内蔵される。ICドライバ220の構成を図34に示す。ドライバICは、1個のシフトレジスタ230と、8個の電流バッファ232とで構成される。図中、(221−1)〜(221−8)はドライバIC出力端子、222はドライバICクロック入力、223はクリア入力、225はシフトレジスタデータ信号を示している。図25のドライバIC200は、φI 配線を直接駆動するため、大きな電流駆動能力が必要であったが、ドライバIC220は、発光許可信号配線をドライブするだけなので、ドライブ能力は小さくても良い。例えば、図31のRg +Ra +Rb =300kΩ程度に選べば、発光許可信号端子21は、3mA程度でドライブ可能である。
図35に駆動波形を示す。V(221−1)〜V(221−8)は、ドライバIC出力端子の電圧を、V(223)はクリア信号の電圧を、V(222)はクロック信号の電圧を、V(225)は入力データの電圧を示している。
図25の発光電流φI をドライブするドライバ200では、320〜640mAといった大電流をドライブする必要があるが、本実施例のドライバ220は、1ヘッドに1個(必要に応じて、2〜8個)あればよく、ドライバIC200に比べてドライバICを小型化できる。
以上、アノードコモン型の回路で説明したが、カソードコモン型の回路であっても、電圧の極性が異なるだけで、同様に用いることができる。また、−3.3V系の電源電圧での例を示したが、他の電源電圧であっても同様である。
次に、以上に説明した光プリンタヘッドを用いた光プリンタについて説明する。図36は、このような光プリンタヘッド140を備える光プリンタの構成を示す。円筒形の感光ドラム142の表面に、アモルファスSi等の光導電性を持つ材料(感光体)が作られている。このドラムはプリントの速度で回転している。回転しているドラムの感光体表面を、帯電器144で一様に帯電させる。そして、光プリンタヘッド140で、印字するドットイメージの光を感光体上に照射し、光の当たったところの帯電を中和する。続いて、現像器148で感光体上の帯電状態にしたがって、トナーを感光体上につける。そして、転写器150でカセット152中から送られてきた用紙154上に、トナーを転写する。用紙は、定着器146にて熱等を加えられ定着され、スタッカ158に送られる。一方、転写の終了したドラムは、消去ランプ160で帯電が全面にわたって中和され、清掃器62で残ったトナーが除去される。
従来の多点点灯型の自己走査型発光素子アレイチップの等価回路を示す図である。 256発光点の自己走査型発光素子アレイチップの等価回路を示す図である。 図1のチップを、p型基板上のPNPN構造で実現した構造を示す図である。 図3のシフト部の1単位と発光部の1単位とを示す平面図および断面図である。 図2の自己走査型発光素子アレイチップを駆動する駆動波形の一例を示す図である。 図2の自己走査型発光素子アレイチップを駆動する駆動波形の一例を示す図である。 図2の自己走査型発光素子アレイチップを駆動する駆動波形の一例を示す図である。 図2の自己走査型発光素子アレイチップを駆動する駆動波形の一例を示す図である。 図2の自己走査型発光素子アレイチップを用いた光プリンタヘッドの構成を示す図である。 図9の光プリンタヘッドに供給される信号の波形を示す図である。 チップ#1が受ける信号の波形を示す図である。 チップ#2が受ける信号の波形を示す図である。 チップ#3が受ける信号の波形を示す図である。 チップ#4が受ける信号の波形を示す図である。 図9の光プリンタヘッドに供給されるクロックパルスの波形を示す図である。 図9の光プリンタヘッドに供給されるクロックパルスの波形を示す図である。 図9の光プリンタヘッドに供給されるクロックパルスの波形を示す図である。 データ展開を説明する図である。 他のデータ展開を説明する図である。 他の自己走査型発光素子アレイチップの等価回路図である。 図20のチップを用いた光プリンタヘッドの構成を示す図である。 他の自己走査型発光素子アレイチップの等価回路図である。 他の自己走査型発光素子アレイチップの等価回路図である。 図23のチップを用いた光プリンタヘッドの構成を示す図である。 発光信号φI L,φI Rの供給にドライバICを用いた光プリンタヘッドの構成を示す図である。 図25のドライバICの構成を示す図である。 図25の光プリンタヘッドの駆動波形を示す図である。 他の自己走査型発光素子アレイチップの等価回路図である。 図28のチップを、p型基板上のPNPN構造で実現した構造を示す図である。 図29のシフト部の1単位と発光部の1単位とを示す平面図および断面図である。 図28のn番目のビットを抜き出して示す回路図である。 図31の回路の変形例を示す図である。 発光許可信号の供給にドライバICを用いた光プリンタヘッドの構成を示す図である。 図33のドライバICの構成を示す図である。 図33の光プリンタヘッドの駆動波形を示す図である。 光プリンタの構成を示す図である。
符号の説明
10 クロックパルスφ1端子
11 クロックパルスφ2端子
12 クロックパルスφ3端子
13 クロックパルスφ4端子
14 データφS 入力端子
15 発光信号φI L端子
16 発光信号φI R端子
17 電源VGA端子
18 GND端子
41,45 サイリスタ
42,44,46 抵抗
43 ダイオード
47 電流制限用抵抗
110,111,112,113 クロックパルス配線
215 発光信号φI 配線
216 φI R配線
117 電源配線
118 GND配線

Claims (19)

  1. P個(Pは整数)の第1の3端子発光サイリスタを1次元に配列し、隣接する第1のサイリスタのゲートをダイオードで互いに接続し、各ゲートをゲート負荷抵抗を介して電源配線に接続し、各第1のサイリスタのアノード/カソードを、M相(Mは2以上の整数)のクロックパルスを与えるM本のクロックパルス配線に、抵抗を介して位相を1つずつずらして接続し、1番目の第1のサイリスタのゲートに画像データ入力端子を接続したシフト部と、
    P個の第2の3端子発光サイリスタを1次元に配列し、各第2のサイリスタのゲートを、前記シフト部の対応する第1のサイリスタのゲートに接続し、前記P個の第2のサイリスタを、連続するP/N個ずつのN個のグループに分け、N本の発光信号線に対し、n番目のグループ(1≦n≦N)の各第2のサイリスタのアノード/カソードを、抵抗を介してn番目の発光信号配線に接続した発光部と、
    を備える自己走査型発光素子アレイチップ。
  2. 請求項1に記載の自己走査型発光素子アレイチップであって、
    前記N個は2個であり、一方のグループの各第2のサイリスタのアノード/カソードを、抵抗を介して第1の発光信号配線に接続し、他方のグループの各第2のサイリスタのアノード/カソードを、抵抗を介して第2の発光信号配線に接続した、自己走査型発光素子アレイチップ。
  3. 請求項1に記載の自己走査型発光素子アレイチップの駆動方法であって、
    (a)前記シフト部において、前記データ入力端子からM個おきに入力されたデータを、前記M相のクロックパルスによって、前記第1のサイリスタのオン/オフ状態として転送するステップと、
    (b)前記第1の発光信号配線に発光信号を与えて、オン状態にある前記第1のサイリスタに対応する前記第2のサイリスタを点灯させるステップと、
    (c)前記第2の発光信号配線に発光信号を与えて、オン状態にある前記第1のサイリスタに対応する前記第2のサイリスタを点灯させるステップと、
    (d)前記ステップ(a)〜(c)をM回繰り返すステップと、
    を含む自己走査型発光素子アレイの駆動方法。
  4. 1次元に配列された複数個の請求項1に記載の自己走査型発光素子アレイチップと、
    前記全てのチップの電源配線が接続される1本の共通電源配線と、
    前記全てのチップの第1の発光信号配線が接続される1本の第1の共通発光信号配線と、
    前記全てのチップの第2の発光信号配線が接続される1本の第2の共通発光信号配線と、
    前記複数個のチップを、連続するQ個ずつのブロックに分け、各ブロックのチップのM本のクロックパルス配線が位相を1つずつずらして接続されるM本の共通クロックパルス配線と、
    各ブロックの全てのチップの画像データ入力端子がそれぞれ接続される複数本の共通データ配線と、
    を備える光書込みヘッド。
  5. 請求項4に記載の光書込みヘッドの駆動方法であって、
    各チップのシフト部サイリスタへの画像データを展開する場合に、前記1ブロックのQ個のチップのN番目のシフト部サイリスタに書き込む画像データを、1本の共通データ配線でシリアルに伝送されるD番目の画像データに、下式を満足するように対応させる、
    Figure 2005026617
    ことを特徴とする駆動方法。
  6. 請求項4に記載の光書込みヘッドの駆動方法であって、
    各チップのシフト部サイリスタへの画像データを展開する場合に、前記1ブロックのQ個のチップのN番目のシフト部サイリスタに書き込む画像データを、1本の共通データ配線でシリアルに伝送されるD番目の画像データに、下式を満足するように対応させる、
    Figure 2005026617
    ことを特徴とする駆動方法。
  7. 前記画像データを2回以上に分けて送り、2M個以上ごとに1個の割合でシフト部サイリスタに画像データを書き込むことを特徴とする、請求項5または6に記載の光書込みヘッドの駆動方法。
  8. P+1個(Pは整数)の第1の3端子発光サイリスタを1次元に配列し、隣接する第1のサイリスタのゲートをダイオードで互いに接続し、各ゲートをゲート負荷抵抗を介して電源配線に接続し、各第1のサイリスタのアノード/カソードを、M相(Mは2以上の整数)のクロックパルスを与えるM本のクロックパルス配線に、抵抗を介して位相を1つずつずらして接続し、1番目の第1のサイリスタのゲートに画像データ入力端子を接続したシフト部と、
    P個の第2の3端子発光サイリスタを1次元に配列し、各第2のサイリスタのゲートを、前記シフト部の対応する2番目からの第1のサイリスタのゲートに接続し、前記P個の第2のサイリスタを、連続するP/N個ずつのN個のグループに分け、N本の発光信号線に対し、n番目のグループ(1≦n≦N)の各第2のサイリスタのアノード/カソードを、抵抗を介してn番目の発光信号配線に接続した発光部と、
    を備える自己走査型発光素子アレイチップ。
  9. 請求項8に記載の自己走査型発光素子アレイチップであって、
    前記N個は2個であり、一方のグループの各第2のサイリスタのアノード/カソードを、抵抗を介して第1の発光信号配線に接続し、他方のグループの各第2のサイリスタのアノード/カソードを、抵抗を介して第2の発光信号配線に接続した、自己走査型発光素子アレイチップ。
  10. 1次元に配列された複数個の請求項9に記載の自己走査型発光素子アレイチップと、
    前記全てのチップの電源配線が接続される1本の共通電源配線と、
    前記全てのチップの第1の発光信号配線が接続される1本の第1の共通発光信号配線と、
    前記全てのチップの第2の発光信号配線が接続される1本の第2の共通発光信号配線と、
    前記複数個のチップを、連続するM個ずつのブロックに分け、各ブロックのチップのM本のクロックパルス配線が位相を1つずつずらして接続されるM本の共通クロックパルス配線と、
    各ブロックの全てのチップの画像データ入力端子がそれぞれ接続される複数本の共通データ配線と、
    を備える光書込みヘッド。
  11. 複数個の第1の3端子発光サイリスタを1次元に配列し、隣接する第1のサイリスタのゲートを第1のダイオードで互いに接続した第1のグループのサイリスタ列と、複数個の第1の3端子発光サイリスタを1次元に配列し、隣接する第1のサイリスタのゲートを、前記第1のダイオードとは順方向を逆にして、第2のダイオードで互いに接続した第2のグループのサイリスタ列とを有し、各第1のサイリスタのゲートをゲート負荷抵抗を介して電源配線に接続し、各第1のサイリスタのアノード/カソードを、M相(Mは2以上の整数)のクロックパルスを与えるM本のクロックパルス配線に、抵抗を介して位相を1つずつずらして接続し、第1のグループの1番目の第1のサイリスタのゲートに第1の画像データ入力端子を接続し、第2のグループの1番目の第1のサイリスタのゲートに第2の画像データ入力端子を接続したシフト部と、
    複数個の第2の3端子発光サイリスタを1次元に配列し、各第2のサイリスタのゲートを、前記シフト部の対応する第1のサイリスタのゲートに接続し、各第2のサイリスタのアノード/カソードを、抵抗を介して発光信号配線に接続した発光部と、
    を備える自己走査型発光素子アレイチップ。
  12. P個(Pは整数)の第1の3端子発光サイリスタを1次元に配列し、隣接する第1のサイリスタのゲートをダイオードで互いに接続し、各ゲートをゲート負荷抵抗を介して電源配線に接続し、各第1のサイリスタのアノード/カソードを、M相(Mは2以上の整数)のクロックパルスを与えるM本のクロックパルス配線に、抵抗を介して位相を1つずつずらして接続し、1番目の第1のサイリスタのゲートに画像データ入力端子を接続し、P番目の第1のサイリスタのゲートに画像データ出力端子を接続したシフト部と、
    P個の第2の3端子発光サイリスタを1次元に配列し、各第2のサイリスタのゲートを、前記シフト部の対応する第1のサイリスタのゲートに接続し、各第2のサイリスタのアノード/カソードを、抵抗を介して発光信号配線に接続した発光部と、
    を備える自己走査型発光素子アレイチップ。
  13. 1次元に配列された複数個の請求項12に記載の自己走査型発光素子アレイチップと、
    前記全てのチップの電源配線が接続される1本の共通電源配線と、
    前記全てのチップの発光信号配線が接続される1本の共通発光信号配線と、
    前記複数個のチップを、連続するH個(Hは2以上の整数)ずつのブロックに分け、各ブロックごとにM本のクロックパルス配線が位相を1つずつずらして接続されるM本の共通クロックパルス配線と、
    各ブロックの全てのチップの画像データ入力端子がそれぞれ接続される1本の共通データ配線とを備え、
    前記ブロック内でチップの前記画像データ出力端子は、隣接するチップの前記画像データ出力端子に接続されている、光書込みヘッド。
  14. 1次元に配列された複数個の請求項9に記載の自己走査型発光素子アレイチップと、
    前記全てのチップの電源配線が接続される1本の共通電源配線と、
    前記各チップの第1および第2の発光信号配線にそれぞれ第1および第2の発光信号を供給するドライバ回路と、
    前記複数個のチップを、連続するM個ずつのブロックに分け、各ブロックのチップのM本のクロックパルス配線が位相を1つずつずらして接続されるM本の共通クロックパルス配線と、
    各ブロックの全てのチップの画像データ入力端子がそれぞれ接続される複数本の共通データ配線と、
    を備える光書込みヘッド。
  15. 前記ドライバ回路は、
    データ信号が入力され、複数の並列出力に信号が出力されるシフトレジスタと、
    前記シフトレジスタの各出力と、データ幅信号とのORをとるORゲートと、
    前記ORゲートの出力に基づいて、発光信号を出力する電流バッファと、
    を有する、請求項14に記載の光書込みヘッド。
  16. 複数個の第1の3端子発光サイリスタを1次元に配列し、隣接する第1のサイリスタのゲートをダイオードで互いに接続し、各ゲートをゲート負荷抵抗を介して電源配線に接続し、各第1のサイリスタのアノード/カソードを、M相(Mは2以上の整数)のクロックパルスを与えるM本のクロックパルス配線に、抵抗を介して位相を1つずつずらして接続し、1番目の第1のサイリスタのゲートに画像データ入力端子を接続したシフト部と、
    複数個の第2の3端子発光サイリスタを1次元に配列し、各第2のサイリスタのゲートを、前記シフト部の対応する第1のサイリスタのゲートに抵抗を介して接続し、各第2のサイリスタのアノード/カソードを、抵抗を介して発光信号配線に接続し、各第2のサイリスタのゲートを、抵抗を介して発光許可信号配線に接続した発光部と、
    を備える自己走査型発光素子アレイチップ。
  17. 1次元に配列された複数個の請求項9に記載の自己走査型発光素子アレイチップと、
    前記全てのチップの電源配線が接続される1本の共通電源配線と、
    前記全てのチップの発光信号配線が接続される1本の共通発光信号配線と、
    前記複数個のチップを、連続するM個ずつのブロックに分け、各ブロックのチップのM本のクロックパルス配線が位相を1つずつずらして接続されるM本の共通クロックパルス配線と、
    各ブロックの全てのチップの画像データ入力端子がそれぞれ接続される複数本の共通データ配線と、
    前記各チップの発光許可信号配線に発光許可信号を供給するドライバ回路と、
    を備える光書込みヘッド。
  18. 前記ドライバ回路は、
    データ信号が入力され、複数の並列出力に信号が出力されるシフトレジスタと、
    前記シフトレジスタからの出力される各信号に基づいて、発光許可信号を出力する電流バッファと、
    を有する、請求項17に記載の光書込みヘッド。
  19. 請求項4,10,13,14,15,17または18に記載の光書込みヘッドを用いた光プリンタ。
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