JP4165003B2 - 自己走査型発光素子アレイの駆動方法、画像形成装置 - Google Patents

自己走査型発光素子アレイの駆動方法、画像形成装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自己走査型発光素子アレイ、特に、書込み信号ライン1本あたり複数個のサイリスタを同時に点灯できるようにした自己走査型発光素子アレイの駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
光プリンタの書込みヘッド(光書込みヘッド)は、感光ドラムに光を露光させるための光源であり、発光素子アレイを有している。光書込みヘッドを備える光プリンタの原理図を図1に示す。円筒形の感光ドラム5の表面に、アモルファスSi等の光導電性を持つ材料(感光体)が作られている。このドラムはプリントの速度で回転している。回転しているドラムの感光体表面を、帯電器6で一様に帯電させる。そして、光書込みヘッド7で、印字するドットイメージの光を感光体上に照射し、光の当たったところの帯電を中和し、潜像を形成する。続いて、現像器8で感光体上の帯電状態にしたがって、トナーを感光体上につける。そして、転写器10でカセット12中から送られてきた用紙14上に、トナーを転写する。用紙は、定着器16にて熱等を加えられ定着され、スタッカ18に送られる。一方、転写の終了したドラムは、消去ランプ20で帯電が全面にわたって中和され、清掃器22で残ったトナーが除去される。
【0003】
光書込みヘッド7の構造を図2に示す。光書込みヘッドは発光素子アレイ24と、正立等倍光学系、例えばロッドレンズアレイ26で構成され、レンズの焦点が感光ドラム5上に結ぶようになっている。
【0004】
本発明者らは、自己走査型の発光素子アレイの構成要素として、pnpn構造を持つ3端子発光サイリスタに注目し、既に特許出願(特開平1−238962号公報、特願平2−14584号公報、特開平2−92650号公報、特開平2−92651号公報)し、光プリンタ用光源として実装上簡便となること、発光素子ピッチを細かくできること、コンパクトな自己走査型発光素子アレイを作製できること等を示した。
【0005】
さらに本発明者らは、転送サイリスタアレイをシフト部として、発光部である発光サイリスタアレイと分離した構造の自己走査型発光素子アレイを提案している(特開平2−263668号公報)。
【0006】
自己走査型発光素子アレイの回路例を図3に示す。2相クロックパルスφ1,φ2で駆動するシフト部(サイリスタT0 ,T1 ,T2 ,…)と、シフト部の指定によって発光可能となる発光部(サイリスタL0 ,L1 ,L2 ,…)からなっている。転送部サイリスタのゲートを互いに電気的に接続するのにダイオードD0 ,D1 ,D2 ,…を用いている。VGKは電源(通常+5V)であり、負荷抵抗RL を経て各転送部サイリスタのゲート電極G0 ,G1 ,G2 ,…に接続されている。また、転送部サイリスタのゲート電極は、発光部サイリスタのゲート電極にも接続される。転送部サイリスタT0 のゲート電極にはスタートパルスφS が加えられ、転送部サイリスタのアノード電極には、交互に転送用クロックパルスφ1,φ2が加えられ、発光部サイリスタのアノード電極には、書込み信号φI が加えられる。
【0007】
なお図中、30はφI ライン,32はVGKライン,34はφ2ライン,36はφ1ラインを示している。また、R1,R2,RI は、φ1ライン,φ2ライン,φI ラインに挿入された電流制限抵抗、RS はスタートパルス用の電流制限抵抗を示している。
【0008】
いま、n番目のシフト部サイリスタTn がオンしているとき、書込み信号φI をHとすると、選択的にシフト部サイリスタTn に対応する発光部サイリスタLn がオンする。発光部でサイリスタLn のみオンして他のサイリスタがオンしないのは、以下の理由による。サイリスタTn とサイリスタLn のゲート同士は直接接続され同電位となっており、シフト部サイリスタTn がオンしている場合、発光部サイリスタLn のゲート電位は、ほとんど基板電位となり、最も低い電位となる。次に低い電位となる発光部サイリスタは、サイリスタLn+1 のゲートであり、結合ダイオードDn の電圧降下分の約1V高い値となる。この状態で、書込み信号φI ラインをHの電圧(例えば+5V)に引き上げると、ゲート電位が最も低いサイリスタLn が最も早くオンする。ひとたびオンすると、サイリスタLn のアノードの電圧は、pn接合の順方向電圧の約1Vに固定される。発光部の全てのサイリスタのアノードはφI ライン10に直接接続されているので、次にゲート電位の高いサイリスタLn+1 は、ゲート・アノード間の電位差が無くなりオンできなくなる。このため、従来の構成の自己走査型発光素子アレイでは、φI ライン1本あたり1個のサイリスタしか同時に点灯できない。
【0009】
以上のような自己走査型発光素子アレイは、例えば256個の発光素子を有するチップに作製されるが、光プリンタの書込みヘッドを構成する場合は、複数個の自己走査型発光素子アレイチップを配列して、所望の発光素子数を得る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
光プリンタの書込みヘッドに例えば1200dpiの解像度の発光素子アレイを用いて、光プリンタで「高画質の出力を得たい場合は、1200dpiの解像度で描画を行い」、一方、「低解像度でも十分な用途には、600dpiの解像度で描画を行う」場合について考える。従来のように、解像度によらず1チップあたり発光するサイリスタ数を同じとして使うと(上述した例では、1チップあたり1個)、解像度を下げても印刷速度はほとんど同じである。
【0011】
したがって、解像度を下げた場合に、印刷速度を速くすることが望まれる。このためには、1チップにつきφI ライン1本あたり複数個のサイリスタを同時に点灯できるようにすればよい。
【0012】
本発明の目的は、φI ライン1本あたり複数個のサイリスタを同時に点灯できる自己走査型発光素子アレイの駆動方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、それぞれがアノード電極、カソード電極およびゲート電極を有する複数個の転送部サイリスタを一次元的に配列し、各々の前記転送部サイリスタのゲート電極を、負荷抵抗を介して電源を供給する電源ラインに接続し、アノードおよびカソードを有する複数のダイオードを用いて、各々の転送部サイリスタのゲート電極と当該転送部サイリスタの一方の側に隣接する他の転送部サイリスタのゲート電極とを、当該転送部サイリスタ側が当該カソード、当該他の転送部サイリスタ側が当該アノードとなるように接続し、且つ、各々の転送部サイリスタのゲート電極と当該転送部サイリスタの他方の側に隣接するさらに他の転送部サイリスタのゲート電極とを、当該転送部サイリスタ側が当該アノード、当該さらに他の転送部サイリスタ側が当該カソードとなるように接続し、一次元的に配列された複数個の前記転送部サイリスタのアノード電極またはカソード電極を、第1のクロックパルスを供給する第1のクロックパルスラインと第2のクロックパルスを供給する第2のクロックパルスラインとに対して配列方向に交互に接続してなる転送部と、それぞれがアノード端子、カソード端子およびゲート端子を有する複数個の発光部サイリスタを一次元的に配列し、各々の前記発光部サイリスタのゲート端子に対応する前記転送部サイリスタのゲート電極を接続し、一次元的に配列された複数個の前記発光部サイリスタのアノード端子またはカソード端子を、書込み信号を供給する書込み信号ラインに接続してなる発光部とを備える自己走査型発光素子アレイにおいて、前記第1のクロックパルスと前記第2のクロックパルスとにより、一次元的に配列された複数の前記転送部サイリスタを前段から後段に向けて順次オンし、オン状態にある転送部サイリスタに対応する発光部サイリスタを、前記書込み信号により順次点灯させる駆動方法であって、前記自己走査型発光素子アレイを用いて第1の解像度にて書込みを行う場合は、1個の転送部サイリスタがオンしているときに、当該1個の転送部サイリスタに対応する1個の発光部サイリスタのみを点灯させるように書込み信号を供給し、前記自己走査型発光素子アレイを用いて前記第1の解像度の半分となる第2の解像度にて書込みを行う場合は、隣接する2個の転送部サイリスタがともにオンしているときに、当該隣接する2個の転送部サイリスタにそれぞれ対応する隣接する2個の発光部サイリスタを点灯させるように書込み信号を供給することを特徴とする自己走査型発光素子アレイの駆動方法である。
【0014】
このとき、前記隣接する2個の発光部サイリスタを点灯させるときの書込み信号の大きさは、前記1個の発光部サイリスタのみを点灯させるときの書込み信号の2倍とすることが好ましい。
【0015】
また、本発明は、感光体と、前記感光体を帯電する帯電器と、前記帯電器にて帯電された前記感光体を露光して潜像を形成する書込みヘッドと、前記感光体に形成された潜像を現像する現像器とを備えた画像形成装置において、前記書込みヘッドは、それぞれがアノード電極、カソード電極およびゲート電極を有する複数個の転送部サイリスタを一次元的に配列し、各々の前記転送部サイリスタのゲート電極を、負荷抵抗を介して電源を供給する電源ラインに接続し、アノードおよびカソードを有する複数のダイオードを用いて、各々の転送部サイリスタのゲート電極と当該転送部サイリスタの一方の側に隣接する他の転送部サイリスタのゲート電極とを、当該転送部サイリスタ側が当該カソード、当該他の転送部サイリスタ側が当該アノードとなるように接続し、且つ、各々の転送部サイリスタのゲート電極と当該転送部サイリスタの他方の側に隣接するさらに他の転送部サイリスタのゲート電極とを、当該転送部サイリスタ側が当該アノード、当該さらに他の転送部サイリスタ側が当該カソードとなるように接続し、一次元的に配列された複数個の前記転送部サイリスタのアノード電極またはカソード電極を、第1のクロックパルスを供給する第1のクロックパルスラインと第2のクロックパルスを供給する第2のクロックパルスラインとに対して配列方向に交互に接続してなる転送部と、それぞれがアノード端子、カソード端子およびゲート端子を有する複数個の発光部サイリスタを一次元的に配列し、各々の前記発光部サイリスタのゲート端子に対応する前記転送部サイリスタのゲート電極を接続し、一次元的に配列された複数個の前記発光部サイリスタのアノード端子またはカソード端子を、書込み信号を供給する書込み信号ラインに接続してなる発光部とを備える自己走査型発光素子アレイと、前記第1のクロックパルスと前記第2のクロックパルスとにより、一次元的に配列された複数の前記転送部サイリスタを前段から後段に向けて順次オンし、オン状態にある転送部サイリスタに対応する発光部サイリスタを、前記書込み信号により順次点灯させる際に、前記自己走査型発光素子アレイを用いて第1の解像度にて書込みを行う場合は、1個の転送部サイリスタがオンしているときに、当該1個の転送部サイリスタに対応する1個の発光部サイリスタのみを点灯させるように書込み信号を供給し、前記自己走査型発光素子アレイを用いて前記第1の解像度の半分となる第2の解像度にて書込みを行う場合は、隣接する2個の転送部サイリスタがともにオンしているときに、当該隣接する2個の転送部サイリスタにそれぞれ対応する隣接する2個の発光部サイリスタを点灯させるように書込み信号を供給する駆動回路とを備えることを特徴とする画像形成装置である。
【0016】
このとき、前記駆動回路は、前記隣接する2個の発光部サイリスタを点灯させるときの書込み信号の大きさを、前記1個の発光部サイリスタのみを点灯させるときの書込み信号の2倍とすることが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】
【0019】
【実施例1】
1200dpi,256発光素子の自己走査型発光素子アレイチップ(図3)を、複数個配列して構成した書込みヘッドを、1200dpiの解像度で駆動する波形例を図4に、600dpiの解像度で駆動する波形例を図5に示す。本実施例は、この2種類の波形を使い分けることによって、1200dpiの発光素子アレイを使いながら、600dpiの解像度で画像を出すときは、隣接する発光素子2個を1ブロックと見なして同時に点灯することにより、1200dpiの解像度の場合の倍の印刷速度を実現するものである。
【0020】
なお、本実施例では、クロックパルスφ1,φ2は、書込みヘッドを構成する複数の自己走査型発光素子アレイチップで共通であるものとする。
【0021】
まず、図4を参照して1200dpiの解像度での駆動波形について説明する。発光部書込み信号φI の波形は、周期Tの繰り返しとなっており、シフト部クロックパルスφ1,φ2の波形は、周期2Tの繰り返しとなっている。図中、期間ta は、シフト部サイリスタTn-1 がオンしている場合に、次のサイリスタTn がオンするために必要な重なり時間である。また、期間tb は、シフト部サイリスタTn がオンしてから発光部サイリスタLn がオンできるまでの待ち時間である。このta ,tb の間は発光部サイリスタLn は点灯できず、残りの期間T−(ta +tb )の間だけ点灯できる。
【0022】
これら駆動波形の特徴は、「発光部サイリスタLn が点灯しているとき、オンしているシフト部サイリスタはTn だけである」ことである。
【0023】
次に、図5を参照して、600dpiの解像度での駆動波形について説明する。この波形では、発光部書込み信号φI も、シフト部クロックパルスφ1,φ2も、繰り返し周期は2Tで等しい。今、隣接する転送部サイリスタT2n-3,T2n-2が同時にオンしているものとする。図中、最初の期間te は、転送部サイリスタT2n-3をオフさせるために必要な時間、次の期間ta はサイリスタT2n-1をオンさせるために必要な重なり時間、次の期間te は、サイリスタT2n-2をオフさせるために必要な時間、次の期間ta はサイリスタT2nをオンさせるために必要な重なり時間であり、残りの期間2T−2(ta +te )は、発光部サイリスタL2n-1とL2nが同時に点灯可能な時間である。
【0024】
これらの駆動波形の特徴は、「発光部サイリスタL2n-1およびL2nが同時に点灯でき、このときシフト部サイリスタT2n-1とT2nが同時にオンしている」ことである。ただし、2個の発光部サイリスタL2n-1,L2nが同時に点灯するので、書込み信号φI の電流も2個のサイリスタ分だけ流さなければならない。このため、φI 駆動回路は、解像度に応じて、1個点灯時電流IL と、2個点灯時電流2IL の2つのレベルを持つ必要がある。
【0025】
書込み信号φI の駆動回路例を、図6に示す。この駆動回路は、2個のインバータと、3個のMOSFETと、2個の電流制限用抵抗とから構成されている。各インバータの入力電圧をVIa,VIbとする。駆動回路の出力電圧を、VI とする。
【0026】
1個点灯時には入力電圧VIbをLにすると、抵抗RIbが回路から切り離される。残りの抵抗RIbの値で電流値が決まる。
【0027】
一方、2個点灯時には、入力電圧VIaおよびVIbを共にHにすると、抵抗RIa,RIbが共に回路に挿入される。電流値は、これら並列抵抗の抵抗値で決まる。RIaの抵抗値=RIbの抵抗値とすれば、並列抵抗値は、1個の抵抗の値の1/2になるので、2個点灯時電流を、1個点灯時電流の2倍にできる。
【0028】
図7は、図6の回路の機能を、2個の電流源Ja ,Jb を用いて実現した、書込み信号φI の駆動回路を示す。これら電流源の出力側には、スイッチSWa ,SWb がそれぞれ設けられ、これらスイッチは入力電圧VIa,VIbにより開閉が制御される。電流源Ja ,Jb の発生する電流を同じにすれば、1個点灯時には、スイッチSWa またはSWb を閉じ、2個点灯時にスイッチSWa およびSWb を閉じれば、2個点灯時には、1個点灯時の2倍の電流を供給することができる。
【0029】
以上のようなφI 駆動回路を用い、1200dpi×1200dpi(主走査方向×副走査方向)の解像度で、A4用紙(縦)を毎分20枚印刷できるプリンタヘッドを、図4の駆動波形で駆動する場合を考える。A4用紙の縦は約13800行に相当する。これを3秒(20枚毎分)で描くので、1行あたりの印刷時間は220μs、1発光素子あたりの周期Tは850nsとなる。ta =tb =100nsとすると、1発光素子の点灯可能な時間は約650nsである。
【0030】
次に、600dpi×1200dpi(副走査方向の解像度は同じ)の解像度で、印刷する場合を考える。この場合、図5の駆動波形で駆動する。ta =tb =100nsとすると、2T=650ns+400nsとなり、1行あたりの印刷時間は1050ns×128=134μsとなる。これは、1200×1200dpiのときの約1/1.6の時間であり、解像度を600×1200dpiとすることで、1.6倍の印刷速度が得られた。
【0031】
なお、ta ,tb ,te が点灯時間に対して無視できる程小さければ、印刷速度をほぼ2倍にすることができる。
【0032】
以上のように、本実施例によれば、ほとんど回路に変更無く、1200dpiの発光素子アレイを使って、600dpiの画像を得られるため、600dpi専用ヘッドを作る場合も、1200dpiヘッドと部品の共通化が図れコストダウンできる。
【0033】
【実施例2】
実施例1では、クロックパルスφ1,φ2は、書込みヘッドを構成する複数の自己走査型発光素子アレイチップで共通である場合を説明した。クロックパルスφ1,φ2を共通とすることで、回路構成が簡単になるというメリットがある。
【0034】
実施例2では、クロックパルスφ1,φ2を自己走査型発光素子アレイチップ毎に独立に与える回路構成について考える。実施例1では、2つの発光素子を1つのブロックと見なして、発光部サイリスタL2n-1とL2nを同時に点灯した。しかし、1つのブロック(サイリスタL2n-1およびL2n)のサイリスタL2n-1のみ、またはL2nのみを点灯できれば、チップの解像度を生かしたまま、高速印刷が可能となる。そこで、各点灯状態に対応して、φ1,φ2,φI (VIa,VIb)の波形を変化させることにより、同時に2個のサイリスタが点灯できるモードで、チップ本来の解像度での印刷が可能となる。
【0035】
図8に、変化させたφ1,φ2,VIa,VIbの4つの波形パターン0,I,II,III を示す。波形パターン0はL2n-1,2nともに消灯を、波形パターンIはサイリスタL2n-1のみ点灯を、波形パターンIIはサイリスタL2nのみ点灯を、波形パターンIII はサイリスタL2n-1,2nともに点灯する場合を示している。
【0036】
波形パターン0では、クロックパルスφ1,φ2をL,Hにして、シフト部転送を行い、入力電圧VIa,VIbは共にLにして、書込み信号φI をLのままにする。この場合、発光部サイリスタL2n-1,2nは、共に消灯している。
【0037】
波形パターンIは、シフト部サイリスタT2n-1のみがオンした状態で、入力電圧VIaをHおよび入力電圧VIbをLにして書込み信号φI をHにし、発光部サイリスタL2n-1を点灯させる。その後、発光部サイリスタL2n-1を消灯した後に、シフト部でのオン状態をサイリスタT2nに移している。
【0038】
波形パターンIIは、パターンIと逆であり、先にサイリスタT2n-1からサイリスタT2nにオン状態を移してしまい、この状態で入力電圧VIaをHにして書込み信号φI をHとし、サイリスタL2nのみ点灯させる。
【0039】
波形パターンIII は、実施例1と同じであり、サイリスタT2n-1とT2nが同時にオンしている状態で、入力電圧VIaおよびVIbをHにして、書込み信号φI をHとしてサイリスタL2n-1とL2nを同時に点灯させる。この波形パターンでは、2つのサイリスタを点灯させるため、2倍の電流を流すように、入力電圧VIaとVIbを同時にHに上げている。
【0040】
以上の4種類のパターンを組み合わせた例を図9に示す。φ1,φ2,VIa,VIbの波形の変化により、隣接する2個の発光部サイリスタL2n-1とL2nの点滅の様子を示している。○は点灯を、●は消灯を示している。
【0041】
4種類の何れのパターンを組み合わせても、シフト部は1ブロックあたり2サイリスタ分ずつ転送していることが分かるであろう。
【0042】
【発明の効果】
本発明の駆動方法によれば、自己走査型発光素子アレイにおいて、φI ライン1本あたり複数個のサイリスタを同時に点灯できるので、解像度を下げた場合に、印刷速度を速くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光書込みヘッドを備える光プリンタの原理を示す図である。
【図2】光書込みヘッドの構造を示す図である。
【図3】シフト部と発光部とを分離した構造の自己走査型発光素子アレイの等価回路図である。
【図4】1200dpiの解像度で駆動する波形例を示す図である。
【図5】600dpiの解像度で駆動する波形例を示す図である。
【図6】書込み信号φI の駆動回路の一例を示す図である。
【図7】書込み信号φI の駆動回路の他の例を示す図である。
【図8】波形パターンを示す図である。
【図9】4種類の波形パターンを組み合わせた例を示す図である。
【符号の説明】
5 感光ドラム
6 帯電器
7 光書込みヘッド
8 現像器
10 転写器
12 カセット
14 用紙
16 定着器
18 スタッカ
20 消去ランプ
22 清掃器
30 φI ライン
32 VGKライン
34 φ2ライン
36 φ1ライン

Claims (4)

  1. それぞれがアノード電極、カソード電極およびゲート電極を有する複数個の転送部サイリスタを一次元的に配列し、
    各々の前記転送部サイリスタのゲート電極を、負荷抵抗を介して電源を供給する電源ラインに接続し、
    アノードおよびカソードを有する複数のダイオードを用いて、各々の転送部サイリスタのゲート電極と当該転送部サイリスタの一方の側に隣接する他の転送部サイリスタのゲート電極とを、当該転送部サイリスタ側が当該カソード、当該他の転送部サイリスタ側が当該アノードとなるように接続し、且つ、各々の転送部サイリスタのゲート電極と当該転送部サイリスタの他方の側に隣接するさらに他の転送部サイリスタのゲート電極とを、当該転送部サイリスタ側が当該アノード、当該さらに他の転送部サイリスタ側が当該カソードとなるように接続し、
    一次元的に配列された複数個の前記転送部サイリスタのアノード電極またはカソード電極を、第1のクロックパルスを供給する第1のクロックパルスラインと第2のクロックパルスを供給する第2のクロックパルスラインとに対して配列方向に交互に接続してなる転送部と、
    それぞれがアノード端子、カソード端子およびゲート端子を有する複数個の発光部サイリスタを一次元的に配列し、
    各々の前記発光部サイリスタのゲート端子に対応する前記転送部サイリスタのゲート電極を接続し、
    一次元的に配列された複数個の前記発光部サイリスタのアノード端子またはカソード端子を、書込み信号を供給する書込み信号ラインに接続してなる発光部と
    を備える自己走査型発光素子アレイにおいて、
    前記第1のクロックパルスと前記第2のクロックパルスとにより、一次元的に配列された複数の前記転送部サイリスタを前段から後段に向けて順次オンし、オン状態にある転送部サイリスタに対応する発光部サイリスタを、前記書込み信号により順次点灯させる駆動方法であって、
    前記自己走査型発光素子アレイを用いて第1の解像度にて書込みを行う場合は、1個の転送部サイリスタがオンしているときに、当該1個の転送部サイリスタに対応する1個の発光部サイリスタのみを点灯させるように書込み信号を供給し
    前記自己走査型発光素子アレイを用いて前記第1の解像度の半分となる第2の解像度にて書込みを行う場合は、隣接する2個の転送部サイリスタがともにオンしているときに、当該隣接する2個の転送部サイリスタにそれぞれ対応する隣接する2個の発光部サイリスタ点灯させるように書込み信号を供給する
    ことを特徴とする自己走査型発光素子アレイの駆動方法。
  2. 前記隣接する2個の発光部サイリスタを点灯させるときの書込み信号の大きさは、前記1個の発光部サイリスタのみを点灯させるときの書込み信号の2倍とすることを特徴とする請求項1記載の自己走査型発光素子アレイの駆動方法。
  3. 感光体と、
    前記感光体を帯電する帯電器と、
    前記帯電器にて帯電された前記感光体を露光して潜像を形成する書込みヘッドと、
    前記感光体に形成された潜像を現像する現像器と
    を備えた画像形成装置において、
    前記書込みヘッドは、
    それぞれがアノード電極、カソード電極およびゲート電極を有する複数個の転送部サイリスタを一次元的に配列し、
    各々の前記転送部サイリスタのゲート電極を、負荷抵抗を介して電源を供給する電源ラ インに接続し、
    アノードおよびカソードを有する複数のダイオードを用いて、各々の転送部サイリスタのゲート電極と当該転送部サイリスタの一方の側に隣接する他の転送部サイリスタのゲート電極とを、当該転送部サイリスタ側が当該カソード、当該他の転送部サイリスタ側が当該アノードとなるように接続し、且つ、各々の転送部サイリスタのゲート電極と当該転送部サイリスタの他方の側に隣接するさらに他の転送部サイリスタのゲート電極とを、当該転送部サイリスタ側が当該アノード、当該さらに他の転送部サイリスタ側が当該カソードとなるように接続し、
    一次元的に配列された複数個の前記転送部サイリスタのアノード電極またはカソード電極を、第1のクロックパルスを供給する第1のクロックパルスラインと第2のクロックパルスを供給する第2のクロックパルスラインとに対して配列方向に交互に接続してなる転送部と、
    それぞれがアノード端子、カソード端子およびゲート端子を有する複数個の発光部サイリスタを一次元的に配列し、
    各々の前記発光部サイリスタのゲート端子に対応する前記転送部サイリスタのゲート電極を接続し、
    一次元的に配列された複数個の前記発光部サイリスタのアノード端子またはカソード端子を、書込み信号を供給する書込み信号ラインに接続してなる発光部と
    を備える自己走査型発光素子アレイと、
    前記第1のクロックパルスと前記第2のクロックパルスとにより、一次元的に配列された複数の前記転送部サイリスタを前段から後段に向けて順次オンし、オン状態にある転送部サイリスタに対応する発光部サイリスタを、前記書込み信号により順次点灯させる際に、
    前記自己走査型発光素子アレイを用いて第1の解像度にて書込みを行う場合は、1個の転送部サイリスタがオンしているときに、当該1個の転送部サイリスタに対応する1個の発光部サイリスタのみを点灯させるように書込み信号を供給し、
    前記自己走査型発光素子アレイを用いて前記第1の解像度の半分となる第2の解像度にて書込みを行う場合は、隣接する2個の転送部サイリスタがともにオンしているときに、当該隣接する2個の転送部サイリスタにそれぞれ対応する隣接する2個の発光部サイリスタを点灯させるように書込み信号を供給する駆動回路と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記駆動回路は、前記隣接する2個の発光部サイリスタを点灯させるときの書込み信号の大きさを、前記1個の発光部サイリスタのみを点灯させるときの書込み信号の2倍とすることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
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