JP2005026588A - 多層配線基板、多層配線基板用基材およびそれらの製造方法 - Google Patents

多層配線基板、多層配線基板用基材およびそれらの製造方法 Download PDF

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Masakatsu Nagata
雅克 永田
Satoru Nakao
知 中尾
Taro Watanabe
太郎 渡辺
Masahiro Okamoto
誠裕 岡本
Shoji Ito
彰二 伊藤
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Abstract

【課題】安定した電気的特性、信頼性を得ることができる多層配線基板用基材を得ること。
【解決手段】バイアホール14の内周面の全体を接着層13を構成する接着剤16によって構成し、導電性樹脂組成物15の外周面が接着層13を構成する接着剤16にのみ接触する構造にする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、多層配線基板(多層プリント配線板)、多層配線基板用基材およびそれらの製造方法に関し、特に、層間導通用ビアの導体として導電性樹脂組成物(導電ペースト)を用いた多層配線基板、多層配線基板用基材およびそれらの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子部品を実装する配線板やパッケージ基板として、松下グループのALIVH(Any Layer Interstitial Via Hole)基板や、東芝グループのB2bit(Buried Bump Interconnection Technology)に代表される導電性樹脂組成物(導電性ペースト)を用いた多層配線基板が実用化され、多層配線基板の用途が急速に拡大し始めている(例えば、非特許文献1)。
【0003】
また、ポリイミド等の可撓性樹脂フィルムにより構成された絶縁性基材の一方の面に配線パターンをなす導電層を、絶縁性基材の他方の面に熱可塑性ポリイミド等の熱可塑性接着剤により構成された接着層を設けられ、絶縁性基材と接着層を貫通するバイアホールに層間導通を得るための導電性樹脂組成物を充填された複数枚の多層配線基板用基材を一括積層するIVH多層配線基板がある(例えば、特許文献1)。
【0004】
【非特許文献1】
高木 清著 「ビルドアップ多層プリント基板配線板技術」日刊工業新聞社出版、2001年6月15日、初版2刷、77頁〜79頁
【特許文献1】
特開2002−353621号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図6に示されているように、バイアホール201は絶縁性基材202と接着層203との2層構造を貫通しているから、このバイアホール201に充填された導電性樹脂組成物204は、外周面にて、絶縁性基材202によるバイアホール内周面Aと、接着層203によるバイアホール内周面Bとで、異なる2種類の材料と接触する。
【0006】
絶縁性基材を構成するポリイミド等の可撓性樹脂フィルムと、接着層を構成する熱可塑性ポリイミド等の熱可塑性接着剤とでは、誘電特性、絶縁特性等の電気的特性に関して厳密には異なる物性を有しているから、導電性樹脂組成物が単一絶縁材に接する構造の基板に比べ電気的な信頼性が劣る。
【0007】
特に、異なる絶縁材が接する界面付近、すなわち、絶縁性基材と接着層との界面付近では、ヘテロ接合のような接合状態になり、電気的な信頼性が低い。
【0008】
この発明は、上述の如き問題点を解消するためになされたもので、導電性樹脂組成物を充填されるバイアホールが絶縁性基材と接着層との2層構造を貫通する構造のものでも、絶縁性基材と接着層との電気的物性の相違に起因する電気的信頼性の低下を生じることがなく、安定した電気的特性、信頼性を得ることができる多層配線基板用基材およびその多層配線基板用基材を用いた多層配線基板、および多層配線基板、多層配線基板用基材の製造方法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、この発明による多層配線基板用基材は、絶縁性基材の一方の面に配線パターンをなす導電層を、絶縁性基材の他方の面に接着層を設けられ、前記絶縁性基材と前記接着層を貫通するバイアホールに層間導通を得るための導電性樹脂組成物を充填された多層配線基板用基材において、前記バイアホールの内周面の全体が前記接着層を構成する接着剤によって構成され、前記導電性樹脂組成物の外周面が前記接着層を構成する接着剤にのみ接触している。
【0010】
また、この発明による多層配線基板用基材は、絶縁性基材の一方の面に配線パターンをなす導電層を、絶縁性基材の他方の面に接着層を設けられ、前記絶縁性基材と前記接着層を貫通するバイアホールに層間導通を得るための導電性樹脂組成物を充填された多層配線基板用基材において、前記バイアホールの内周面と前記導電性樹脂組成物の外周面との間の全体に空隙が設けられている。
【0011】
また、この発明による多層配線基板用基材は、前記絶縁性基材がポリイミド等の可撓性樹脂フィルムにより構成され、前記接着層が熱可塑性ポリイミド等の熱可塑性接着剤により構成されている。
【0012】
また、上述の目的を達成するために、この発明による多層配線基板は、絶縁性基材の一方の面に配線パターンをなす導電層を、絶縁性基材の他方の面に接着層を設けられ、前記絶縁性基材と前記接着層を貫通するバイアホールに層間導通を得るための導電性樹脂組成物を充填された多層配線基板用基材を含む多層配線基板において、前記バイアホールの内周面の全体が前記接着層を構成する接着剤によって構成され、前記導電性樹脂組成物の外周面が前記接着層を構成する接着剤にのみ接触している。
【0013】
また、この発明による多層配線基板は、前記絶縁性基材がポリイミド等の可撓性樹脂フィルムにより構成され、前記接着層が熱可塑性ポリイミド等の熱可塑性接着剤により構成されている。
【0014】
また、上述の目的を達成するために、この発明による多層配線基板用基材の製造方法は、絶縁性基材の一方の面に配線パターンをなす導電層を設けられた積層材の前記絶縁性基材を貫通するバイアホール下穴を形成する下穴形成工程と、前記バイアホール下穴を穴埋めする接着剤部分を含んで前記絶縁性基材の前記導電層とは反対の面に前記穴埋め部分の接着剤と同一の接着剤による接着層を形成する接着層形成工程と、前記接着層および前記バイアホール下穴に穴埋めされた前記接着剤部分に、前記バイアホール下穴より小径で、これらを貫通するバイアホールを形成するバイアホール形成工程と、前記バイアホールに導電性樹脂組成物を充填する充填工程とを有する。
【0015】
また、この発明による多層配線基板用基材の製造方法は、絶縁性基材の一方の面に配線パターンをなす導電層を、他方の面に熱可塑性接着剤による接着層を設けられた積層材の前記絶縁性基材と前記接着層を貫通するバイアホールを形成するバイアホール形成工程と、前記バイアホールに導電性樹脂組成物を充填する充填工程と、前記バイアホールに充填された導電性樹脂組成物の外周部あるいは前記バイアホールの内周部を除去し、前記バイアホールの内周面と前記導電性樹脂組成物の外周面との間の全体に空隙を形成する空隙形成工程とを有する。
【0016】
また、上述の目的を達成するために、この発明による多層配線基板の製造方法は、上述の発明による多層配線基板用基材を含む多層配線基板の製造方法であって、加熱プレスにより多層化の積層を行い、当該積層工程時の熱によって前記接着層を軟化させ、当該積層工程時の加圧力によって軟化した前記接着層を前記バイアホールの内周面と前記導電性樹脂組成物の外周面との間の前記空隙に流し込み、この流し込みによって前記バイアホールの内周面の全体を、前記接着層を構成する接着剤によって構成し、前記導電性樹脂組成物の外周面が前記接着層を構成する接着剤にのみ接触する構造にする。
【0017】
これらの発明による多層配線基板、多層配線基板用基材およびそれらの製造方法によれば、バイアホールの導電性樹脂組成物は接着層を構成する接着剤にのみ接触するから、絶縁性基材と接着層との電気的物性の相違に起因する電気的信頼性の低下を生じることがなく、安定した電気的特性、信頼性を得ることができる。
【0018】
また、上述の上述の目的を達成するために、この発明による多層配線基板用基材は、絶縁性基材の両面に接着層によって配線パターンをなす導電層を貼り合わされ、 前記絶縁性基材と前記接着層を貫通するバイアホールに層間導通を得るための導電性樹脂組成物を充填された多層配線基板用基材において、前記バイアホールの内周面の全体が前記接着層を構成する接着剤によって構成され、前記導電性樹脂組成物の外周面が前記接着層を構成する接着剤にのみ接触している。
【0019】
また、上述の上述の目的を達成するために、この発明による多層配線基板用基材の製造方法は、絶縁性基材を貫通するバイアホール下穴を形成する下穴形成工程と、前記バイアホール下穴を穴埋めする接着剤部分を含んで前記絶縁性基材の両面に前記穴埋め部分の接着剤と同一の接着剤による接着層を形成する接着層形成工程と、前記接着層および前記バイアホール下穴に穴埋めされた前記接着剤部分に、前記バイアホール下穴より小径で、これらを貫通するバイアホールを形成するバイアホール形成工程と、前記バイアホールに導電性樹脂組成物を充填する充填工程と、前記絶縁性基材の両面の接着層の各々に導電層を貼り合わせる導電層貼合工程とを有する。
【0020】
また、この発明による多層配線基板用基材は、第1面、第2面を有し、且つ、第1面から第2面へ貫通する第1貫通孔を有する絶縁性基材と、前記基材の第1面に設けられ、前記第1貫通孔と交差する又は覆う部分を有する導電層と、前記第2面及び、第1貫通孔の内部に形成された接着層にして、前記第1貫通孔内部に形成された接着層部分を含む接着層を貫通し、前記導電層へ至る第2貫通孔を有する接着層と、前記第2貫通孔へ充填され前記導電層と電気的に接続された導電性樹脂組成物と、を有している。
また、この発明による多層配線基板用基材は、第1面、第2面を有し、且つ、第1面から第2面へ貫通する少なくとも一つの第1貫通孔を有する絶縁性基材と、前記第1面、第2面及び第1貫通孔の内部に形成された接着層にして、前記貫通孔の内部に形成された接着層部分を含む接着層を貫通する第2貫通孔を有する接着層と、前記基材の第1面に設けた接着層上に設けられ、前記第2貫通孔と交差する又は覆う部分を有する導電層と、前記第2貫通孔へ充填され前記導電層と電気的に接続された導電性樹脂組成物と、を有している。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に添付の図を参照してこの発明の実施形態を詳細に説明する。
図1はこの発明による一実施形態に係わる多層配線基板用基材および多層配線基板を示している。
【0022】
図1に示されている多層配線基板50は、多層配線基板用基材10、20を一括積層したものである。多層配線基板用基材10は、絶縁性基材をなす絶縁樹脂層11の一方の面に銅箔等による配線パターン部(導電層)12を、他方の面に接着層13を各々設けられ、接着層13と絶縁樹脂層11とを貫通するバイアホール14を穿設されている。最下層の多層配線基板用基材20は、絶縁性基材をなす絶縁樹脂層21の一方の面に銅箔等による配線パターン部(導電層)22を有する。配線パターン部12、22は銅回路部あるいは銅ランド部をなす。
【0023】
バイアホール14には導電性樹脂組成物15が充填されている。バイアホール14は、バイアホール14に充填された導電性樹脂組成物15によって、層間導通のための導通部(IVH)をなす。
【0024】
FPC(フレキシブルプリント基板)では、絶縁樹脂層11は、ポリイミドフィルムやポリエステルフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム等の可撓性を有する樹脂フィルムで構成され、絶縁樹脂層11と配線パターン部12と接着層13との3層構造は、汎用の片面銅箔付きポリイミド基材の銅箔とは反対側の面に接着層13として、熱可塑性ポリイミド等の熱可塑性系接着剤シートを貼付したもので構成できる。
【0025】
導電性樹脂組成物15は、銀、銅等の導電機能を有する金属粉末を導電性フィラーとして樹脂バインダに混入したものを、溶剤を含む粘性媒体に混ぜてペースト状にした導電性ペーストであり、加熱硬化する。
【0026】
この実施形態で重要な要件は、バイアホール14の内周面の全体が接着層13を構成する接着剤16によって構成され、導電性樹脂組成物15の外周面が接着層13を構成する接着剤16にのみ接触していることである。
【0027】
これにより、絶縁樹脂層11と接着層13との電気的物性の相違に起因する電気的信頼性の低下を生じることがなく、安定した電気的特性、信頼性を得ることができる。
【0028】
なお、この実施形態では、配線パターン部(銅ランド部)12に小孔17が明けられている。小孔17は、バイアホール14に対する導電性樹脂組成物15の穴埋め充填時の空気抜き孔として作用する。また、導電性樹脂組成物15は小孔17にも充填されている。
【0029】
つぎに、図1に示されている多層配線基板用基材の製造方法の一実施形態を図2(a)〜(h)を参照して説明する。
【0030】
図2(a)に示されているように、絶縁樹脂層をなすポリイミドフィルム31の片面に導電層をなす銅箔32を設けられた片面銅張基板(CCL:Copper Clad Laminate)30を準備し、まず、銅箔32の表面にレジストフィルム(図示省略)を熱圧着し、パターンを露光現像してレジストマスクを形成した後、塩化第二鉄を主成分とするエッチング液を用いて銅のケミカルエッチングを行い、図2(b)に示されているように、銅回路部や銅ランド部34を形成する。
【0031】
つぎに、図2(c)に示されているように、下穴形成工程として、レーザ照射等によってポリイミドフィルム31に、これを貫通して銅ランド部34の裏面に達するバイアホール下穴(第1貫通孔)35を形成する。バイアホール下穴35の口径は、バイアホール内径より大きいものにする。
【0032】
つぎに、図2(d)に示されているように、接着層形成工程として、バイアホール下穴35を完全に穴埋めする穴埋め接着剤部分36を含んでポリイミドフィルム31の銅回路部や銅ランド部34を形成した面とは反対の面に、穴埋め部分の接着剤と同一の接着剤、例えば、熱可塑性ポリイミドによる接着層37を形成する。穴埋め接着剤部分36を含む接着層37は、熱可塑性ポリイミドを加熱して少し厚めのポリイミドフィルム31の表面に貼り合わせ、加熱時の熱可塑性ポリイミドの軟化によって接着層37の一部をバイアホール下穴35に流し込むことにより、形成することができる。
【0033】
つぎに、図2(e)に示されているように、接着層37の表面に、PETフィルム等による剥離可能なマスキングテープ38を貼り付ける。
【0034】
つぎに、図2(f)に示されているように、バイアホール形成工程として、レーザ照射等によってマスキングテープ38、接着層37、穴埋め接着剤部分36に、バイアホール下穴35と同心で、バイアホール下穴35より小径で、これらを貫通するバイアホール(第2貫通孔)39を開ける。
【0035】
これにより、ポリイミドフィルム31部分において、穴埋め接着剤部分36によってバイアホール下穴35とバイアホール39の口径差に相当する厚さの筒状の接着剤部分40が残り、バイアホール39の内周面は、全て接着層37を構成する接着剤(熱可塑性ポリイミド)によって構成される。これは、あたかも、バイアホール39のポリイミドフィルム31部分が接着層37を構成する接着剤と同じ接着剤によってコーティングされたような構造になる。
【0036】
続いて、銅ランド部34にレーザ照射、エッチング等によって小孔41を穿設する。小孔41の直径は、バイアホール39の孔径半分以下とする。
【0037】
つぎに、図2(g)に示されているように、充填工程として、バイアホール39、小孔41に、銀ペースト42をマスキングテープ38の側からスクリーン印刷法等によって穴埋め充填する。
【0038】
銀ペースト42には、エポキシ系樹脂を主成分とするバインダと、平均粒子径5μmの銀をフィラーとする粘度50〜150Pa・sの加熱硬化型ペーストを使用した。バイアホール39、小孔41に充填する銀ペースト42は、溶媒成分が少なく、乾燥および硬化時の体積減少が僅かであれば、樹脂の種類を問わない。
【0039】
つぎに、加熱硬化工程として、充填した銀ペースト42を100℃程度のオーブン中で加熱乾燥(半硬化)させる。この後に、マスキングテープ38を剥がす。これにより、図2(h)に示されているように、銀ペースト突起部43を含む1枚の多層配線基板用基材45が完成する。
【0040】
この多層配線基板用基材45では、バイアホール39に充填された銀ペースト42の外周面は、接着剤部分40の存在により、接着層37および接着層37の接着剤と同じの接着剤にのみ接触し、接着層37とは異なる材料のポリイミドフィルム31と接触せず、銀ペースト42の外周面が接触する材料は、接着層37の接着剤、1種類になる。これにより、銀ペースト42は、単一絶縁材に接する構造になり、電気的な信頼性が向上する。
【0041】
図1に示されているようなIVHの多層配線基板は、複数枚の多層配線基板用基材45を加熱プレスを用いて一括積層することにより得られる。
【0042】
つぎに、図1に示されている多層配線基板用基材および多層配線基板の製造方法の他の実施形態を図3(a)〜(i)を参照して説明する。
【0043】
図3(a)に示されているように、絶縁樹脂層をなすポリイミドフィルム61の片面に導電層をなす銅箔62を設けられた片面銅張基板(CCL:Copper Clad Laminate)60を準備し、まず、銅箔62の表面にレジストフィルム(図示省略)を熱圧着し、パターンを露光現像してレジストマスクを形成した後、塩化第二鉄を主成分とするエッチング液を用いて銅のケミカルエッチングを行い、図3(b)に示されているように、銅回路部や銅ランド部63を形成する。
【0044】
つぎに、図3(c)に示されているように、接着層形成工程として、ポリイミドフィルム61の銅回路部や銅ランド部63を形成した面とは反対の面に、熱可塑性ポリイミドによる接着層64を形成する。更に、接着層64の表面に、PETフィルム等による剥離可能なマスキングテープ65を貼り付ける。
【0045】
つぎに、図3(d)に示されているように、バイアホール形成工程として、レーザ照射等によってマスキングテープ65、接着層64、ポリイミドフィルム61に、これらを貫通するバイアホール66を明ける。続いて、銅ランド部63にレーザ照射、エッチング等によって小孔67を穿設する。
【0046】
つぎに、図3(e)に示されているように、充填工程として、バイアホール66、小孔67に、銀ペースト68をマスキングテープ65の側からスクリーン印刷法等によって穴埋め充填する。銀ペースト68には、エポキシ系樹脂を主成分とするバインダと、平均粒子径5μmの銀をフィラーとする粘度50〜150Pa・sの加熱硬化型ペーストを使用した。
【0047】
つぎに、加熱硬化工程として、充填した銀ペースト68を100℃程度のオーブン中で加熱乾燥(半硬化)させる。この後に、空隙形成工程として、レーザ照射、エッチング等によってバイアホール66に充填された銀ペースト68の外周部を所定量除去する。この除去は、銀ペースト68全体の外径小さくする縮径加工により行われ、銀ペースト68の外周部除去により、図3(f)に示されているように、バイアホール66の内周面と銀ペースト68の外周面との間の全体に環状横断面の空隙69の形成される。
【0048】
なお、空隙69の形成は、バイアホール66の内周部を除去する拡径加工によって行うこともできる。最後に、マスキングテープ65を剥がすことにより、図3(g)に示されているように、銀ペースト突起部70を含む1枚の多層配線基板用基材75が完成する。
【0049】
多層配線基板80は、図3(h)、(i)に示されているように、多層配線基板用基材75と最下層基材76とを重ね合わせて多層化接合を行う。なお、最下層基材76は、ポリイミドフィルム77の一方の面に銅箔による銅回路部や銅ランド部78を有するものである。
【0050】
多層化接合工程は、各基材表面、内部に設けられた図示されていないアライメントマーク、基準孔、回路パターン等を用いて位置決めした後に、真空キュアプレス機あるいはキュアプレス機を用い、180℃以上の温度に加熱し、10〜50kPa程度の圧力を印加して行う。
【0051】
この多層化接合工程(積層工程)時の熱によって接着層64が軟化し、積層工程時の加圧力によって軟化した接着層64がバイアホール66の内周面と銀ペースト68の外周面との間の空隙69に流れ込む。
【0052】
これにより、バイアホール66のポリイミドフィルム61部分に筒状の接着剤部分71が形成され、バイアホール66の内周面は、全て接着層64を構成する接着剤(熱可塑性ポリイミド)によって構成される。
【0053】
なお、実際のバイアホール66は、空隙69だけ小さくなり、厳密にはバイアホール66は筒状の接着剤部分71の内周面によって画定される。
【0054】
上述の多層化接合工程によって多層配線基板80が完成する。
【0055】
この多層配線基板80では、バイアホール66に充填された銀ペースト68の外周面は、接着剤部分71の存在により、接着層64の接着剤と同じの接着剤にのみ接触し、接着層64とは異なる材料のポリイミドフィルム61と接触せず、銀ペースト68の外周面が接触する材料は、接着層64の接着剤、1種類になる。これにより、銀ペースト68は、単一絶縁材に接する構造になり、電気的な信頼性が向上する。
【0056】
なお、上述した何れの実施形態でも、銅ランド部の小孔は、図4に示されているように、必須でない。なお、図4において、図1に対応する部分は、図1に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
【0057】
つぎに、他の実施形態による多層配線基板用基材およびその製造方法を図5(a)〜(h)を参照して説明する。
【0058】
図5(a)に示されているように、絶縁樹脂層をなすポリイミドフィルム91の単体を準備し、図5(b)に示されているように、下穴形成工程として、レーザ照射等によってポリイミドフィルム91に、これを貫通するバイアホール下穴92を形成する。バイアホール下穴(第1貫通孔)92の口径は、バイアホール内径より大きいものにする。
【0059】
つぎに、図5(c)に示されているように、接着層形成工程として、バイアホール下穴92を完全に穴埋めする穴埋め接着剤部分93を含んでポリイミドフィルム31の両面に、穴埋め部分の接着剤と同一の接着剤、例えば、熱可塑性ポリイミドによる接着層94を形成する。この実施形態では、穴埋め接着剤部分93を含む接着層94は、熱可塑性ポリイミドを加熱して少し厚めのポリイミドフィルム91の両面に貼り合わせ、加熱時の熱可塑性ポリイミドの軟化によって接着層94の一部をバイアホール下穴92に流し込むことにより、形成することができる。
【0060】
つぎに、図5(d)に示されているように、ポリイミドフィルム91の両面の接着層94の各々表面に、PETフィルム等による剥離可能なマスキングテープ95を貼り付ける。
【0061】
つぎに、図5(e)に示されているように、バイアホール形成工程として、レーザ照射等によって両面のマスキングテープ95および接着層94と穴埋め接着剤部分93に、バイアホール下穴92と同心で、バイアホール下穴92より小径で、これらを貫通するバイアホール(第2貫通孔)96を明ける。
【0062】
これにより、ポリイミドフィルム61部分において、バイアホール下穴92とバイアホール96の口径差に相当する厚さの筒状の接着剤部分97が残り、バイアホール96の内周面は、全て接着層94を構成する接着剤(熱可塑性ポリイミド)によって構成される。
【0063】
つぎに、図5(f)に示されているように、充填工程として、バイアホール96に、銀ペースト98をスクリーン印刷法等によって穴埋め充填する。
【0064】
つぎに、加熱硬化工程として、充填した銀ペースト98を100℃程度のオーブン中で加熱乾燥(半硬化)させる。この後に、マスキングテープ95を剥がす。これにより、図5(g)に示されているように、両端に銀ペースト突起部99が形成される。
【0065】
つぎに、図5(h)に示されているように、両面の接着層94に各々銅箔100を貼り合わせる。これにより、両面導通のインナビアを有する両面銅張り積層材として一枚の多層配線基板用基材101が完成する。この多層配線基板用基材101は、多層配線基板のコア材等として用いられる。
【0066】
この多層配線基板用基材101では、バイアホール96に充填された銀ペースト98の外周面は、接着剤部分97の存在により、接着層94および接着層94の接着剤と同じの接着剤にのみ接触し、接着層94とは異なる材料のポリイミドフィルム91と接触せず、銀ペースト98の外周面が接触する材料は、接着層94の接着剤、1種類になる。これにより、銀ペースト98は、単一絶縁材に接する構造になり、電気的な信頼性が向上する。
【0067】
【発明の効果】
以上の説明から理解される如く、この発明による多層配線基板、多層配線基板用基材およびそれらの製造方法によれば、バイアホールの導電性樹脂組成物は接着層を構成する接着剤にのみ接触するから、絶縁性基材と接着層との電気的物性の相違に起因する電気的信頼性低下を生じることがなく、安定した電気的特性、信頼性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一つの実施形態に係わる多層配線基板用基材を示す断面図である。
【図2】(a)〜(h)はこの発明の一つの実施形態に係わる多層配線基板用基材の製造方法の一実施形態を示す工程図である。
【図3】(a)〜(i)はこの発明の他の実施形態に係わる多層配線基板用基材および多層配線基板の製造方法を示す工程図である。
【図4】この発明の他の実施形態に係わる多層配線基板用基材を示す断面図である。
【図5】(a)〜(h)はこの発明の他の実施形態に係わる多層配線基板用基材の製造方法の一実施形態を示す工程図である。
【図6】従来の多層配線基板を示す断面図である。
【符号の説明】
10 多層配線基板用基材
11 絶縁樹脂層
12 配線パターン部
13 接着層
14 バイアホール
15 導電性樹脂組成物
16 接着剤
20 多層配線基板用基材
21 絶縁樹脂層
22 配線パターン部
30 片面銅張基板
31 ポリイミドフィルム
32 銅箔
34 銅ランド部、銅回路部
35 バイアホール下穴
36 穴埋め接着剤部分
37 接着層
39 バイアホール
40 接着剤部分
45 多層配線基板用基材
60 片面銅張基板
61 ポリイミドフィルム
62 銅箔
63 銅ランド部、銅回路部
64 接着層
66 バイアホール
68 銀ペースト
69 空隙
71 接着剤部分
75 多層配線基板用基材
80 多層配線基板
91 ポリイミドフィルム
92 バイアホール下穴
93 穴埋め接着剤部分
94 接着層
96 バイアホール
97 接着剤部
98 銀ペースト
100 銅箔
101 多層配線基板用基材

Claims (13)

  1. 絶縁性基材の一方の面に配線パターンをなす導電層を、絶縁性基材の他方の面に接着層を設けられ、前記絶縁性基材と前記接着層を貫通するバイアホールに層間導通を得るための導電性樹脂組成物を充填された多層配線基板用基材において、
    前記バイアホールの内周面の全体が前記接着層を構成する接着剤によって構成され、前記導電性樹脂組成物の外周面が前記接着層を構成する接着剤にのみ接触している多層配線基板用基材。
  2. 絶縁性基材の一方の面に配線パターンをなす導電層を、絶縁性基材の他方の面に接着層を設けられ、前記絶縁性基材と前記接着層を貫通するバイアホールに層間導通を得るための導電性樹脂組成物を充填された多層配線基板用基材において、
    前記バイアホールの内周面と前記導電性樹脂組成物の外周面との間の全体に空隙が設けられている多層配線基板用基材。
  3. 前記絶縁性基材がポリイミド等の可撓性樹脂フィルムにより構成され、前記接着層が熱可塑性ポリイミド等の熱可塑性接着剤により構成されている請求項1または2記載の多層配線基板用基材。
  4. 絶縁性基材の一方の面に配線パターンをなす導電層を、絶縁性基材の他方の面に接着層を設けられ、前記絶縁性基材と前記接着層を貫通するバイアホールに層間導通を得るための導電性樹脂組成物を充填された多層配線基板用基材を含む多層配線基板において、
    前記バイアホールの内周面の全体が前記接着層を構成する接着剤によって構成され、前記導電性樹脂組成物の外周面が前記接着層を構成する接着剤にのみ接触している多層配線基板。
  5. 前記絶縁性基材がポリイミド等の可撓性樹脂フィルムにより構成され、前記接着層が熱可塑性ポリイミド等の熱可塑性接着剤により構成されている請求項4記載の多層配線基板。
  6. 絶縁性基材の一方の面に配線パターンをなす導電層を設けられた積層材の前記絶縁性基材を貫通するバイアホール下穴を形成する下穴形成工程と、
    前記バイアホール下穴を穴埋めする接着剤部分を含んで前記絶縁性基材の前記導電層とは反対の面に前記穴埋め部分の接着剤と同一の接着剤による接着層を形成する接着層形成工程と、
    前記接着層および前記バイアホール下穴に穴埋めされた前記接着剤部分に、前記バイアホール下穴より小径で、これらを貫通するバイアホールを形成するバイアホール形成工程と、
    前記バイアホールに導電性樹脂組成物を充填する充填工程と、
    を有する多層配線基板用基材の製造方法。
  7. 絶縁性基材の一方の面に配線パターンをなす導電層を、他方の面に熱可塑性接着剤による接着層を設けられた積層材の前記絶縁性基材と前記接着層を貫通するバイアホールを形成するバイアホール形成工程と、
    前記バイアホールに導電性樹脂組成物を充填する充填工程と、
    前記バイアホールに充填された導電性樹脂組成物の外周部あるいは前記バイアホールの内周部を除去し、前記バイアホールの内周面と前記導電性樹脂組成物の外周面との間の全体に空隙を形成する空隙形成工程と、
    を有する多層配線基板用基材の製造方法。
  8. 請求項7記載の多層配線基板用基材を含む多層配線基板の製造方法であって、
    加熱プレスにより多層化の積層を行い、当該積層工程時の熱によって前記接着層を軟化させ、当該積層工程時の加圧力によって軟化した前記接着層を前記バイアホールの内周面と前記導電性樹脂組成物の外周面との間の前記空隙に流し込み、
    この流し込みによって前記バイアホールの内周面の全体を、前記接着層を構成する接着剤によって構成し、前記導電性樹脂組成物の外周面が前記接着層を構成する接着剤にのみ接触する構造にする多層配線基板の製造方法。
  9. 絶縁性基材の両面に接着層によって配線パターンをなす導電層を貼り合わされ、 前記絶縁性基材と前記接着層を貫通するバイアホールに層間導通を得るための導電性樹脂組成物を充填された多層配線基板用基材において、
    前記バイアホールの内周面の全体が前記接着層を構成する接着剤によって構成され、前記導電性樹脂組成物の外周面が前記接着層を構成する接着剤にのみ接触している多層配線基板用基材。
  10. 絶縁性基材を貫通するバイアホール下穴を形成する下穴形成工程と、
    前記バイアホール下穴を穴埋めする接着剤部分を含んで前記絶縁性基材の両面に前記穴埋め部分の接着剤と同一の接着剤による接着層を形成する接着層形成工程と、
    前記接着層および前記バイアホール下穴に穴埋めされた前記接着剤部分に、前記バイアホール下穴より小径で、これらを貫通するバイアホールを形成するバイアホール形成工程と、
    前記バイアホールに導電性樹脂組成物を充填する充填工程と、
    前記絶縁性基材の両面の接着層の各々に導電層を貼り合わせる導電層貼合工程と、
    を有する多層配線基板用基材の製造方法。
  11. 第1面、第2面を有し、且つ、第1面から第2面へ貫通する第1貫通孔を有する絶縁性基材と、
    前記基材の第1面に設けられ、前記第1貫通孔と交差する又は覆う部分を有する導電層と、
    前記第2面及び、第1貫通孔の内部に形成された接着層にして、前記第1貫通孔内部に形成された接着層部分を含む接着層を貫通し、前記導電層へ至る第2貫通孔を有する接着層と、
    前記第2貫通孔へ充填され前記導電層と電気的に接続された導電性樹脂組成物と、を有する多層配線基板用基材。
  12. 第1面、第2面を有し、且つ、第1面から第2面へ貫通する少なくとも一つの第1貫通孔を有する絶縁性基材と、
    前記第1面、第2面及び第1貫通孔の内部に形成された接着層にして、前記貫通孔の内部に形成された接着層部分を含む接着層を貫通する第2貫通孔を有する接着層と、
    前記基材の第1面に設けた接着層上に設けられ、前記第2貫通孔と交差する又は覆う部分を有する導電層と、
    前記第2貫通孔へ充填され前記導電層と電気的に接続された導電性樹脂組成物と、を有する多層配線基板用基材。
  13. 請求項11又は12に記載の基材を少なくとも一つ有する多層配線基板。
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