JP2005024786A - タンデム型画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の大型化及びコストアップすることなく、各感光体の角速度変動の周期を合わせ、色ずれを小さくする。
【解決手段】4本の感光体1が独立したモータ2で駆動される。モータ1の出力軸には駆動ギヤ11があり、感光体1の駆動軸には、5本のリブ13を有する従動ギヤ10がある。各感光体間隔:L、感光体直径:D、リブ本数k:5とすると、L≒n(πD/k)とする。各リブ部13の板厚が違うため、成形直後の収縮の大きさが各リブ13の有無の位置で異なる。その結果、従動ギヤ10の円形状が星形になってしまい、このため従動ギヤ10で駆動される各感光体1の角速度変動はリブ13の位置に連動した周期を有する。そこでフォトセンサ3を設け、このセンサ3によりリブ位置を検出することで各リブ13の位置を一致させることにより、各感光体の角速度変動の周期を合わせることができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の感光体を有し、カラー画像を形成するタンデム型画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
今日、電子写真装置では、市場からの要求に伴い、カラー複写機やカラープリンタなど、カラーのものが多くなってきている。
従来のカラー電子写真装置は、1つの感光体のまわりに複数色の現像装置を備え、それらの現像装置でトナーを付着させて感光体上に合成トナー画像を形成し、そのトナー画像をシートに転写してカラー画像を記録する、いわゆる1ドラム型のものと、複数の感光体を並べて備え、それぞれ個別に現像装置を備え、各感光体上にそれぞれ単色トナー画像を形成し、それらの単色トナー画像を順次シートに転写して合成カラー画像を記録する、いわゆるタンデム型のものとがある。
【0003】
1ドラム型とタンデム型とを比較すると、前者は感光体が1つであるから、比較的小型化でき、コストも低減できる利点はあるものの、1つの感光体を用いて複数回(通常4回)画像形成を繰り返してフルカラー画像を形成するので、画像形成の高速化が困難である、後者は逆に大型化し、コスト高となる欠点はあるものの、画像形成の高速化が容易である利点がある。最近ではフルカラーもモノクロ並みのスピードが要求されることから、タンデム型が注目されてきている。
【0004】
タンデム型の電子写真装置には、各感光体上の画像を転写装置により、シート搬送ベルトで搬送されるシートに順次転写する直接転写方式のものと、各感光体上の画像を1次転写装置によりいったん中間転写体に順次転写して後、その中間転写体上の画像を2次転写装置によりシートに一括転写する間接転写方式のものとがある。転写装置は転写搬送ベルトであるが、ローラ形状方式もある。
【0005】
図21は従来のタンデム型間接転写方式の電子写真装置の構成図である。
図21において、100は複写装置本体、200はそれを載せる給紙テーブル、300は複写装置本体100上に取り付けるスキャナ、400はさらにその上に取り付ける原稿自動搬送装置(ADF)である。
【0006】
複写装置本体100には、中央に無端ベルト状の中間転写体10を設ける。中間転写体10は、例えば伸びの少ないフッ素系樹脂や伸びの大きなゴム材料に帆布など伸びにくい材料で構成された基層を作り、その上に弾性層12を設ける。
弾性層12は、例えばフッ素系ゴムやアクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴムなどで作る。この弾性層12の表面は、例えばフッ素系樹脂をコーティングして平滑性のよいコート層13で被っている。
【0007】
この中間転写体10の3つの支持ローラ14,15,16に掛け回して図中時計回りに回転搬送可能とする。3つのなかで支持ローラ15の左に、画像転写後に中間転写体10上に残留する残留トナーを除去する中間転写体クリーニング装置17を設ける。また、支持ローラ14と支持ローラ15間に張り渡した中間転写体10上には、その搬送方向に沿ってイエロー,シアン,マゼンタ,ブラックの4つの画像形成手段18を横に並べて配置しタンデム画像形成装置20を構成する。このタンデム画像形成装置20の上には、図示のようにさらに露光装置21を設ける。
【0008】
一方、中間転写体10を挟んでタンデム画像形成装置20と反対の側には、2次転写装置22を備える。2次転写装置22は、2つのローラ23間に無端ベルトである2次転写ベルト24を掛け渡して構成し、中間転写体10を介して第3の支持ローラ16に押し当てて配置し、中間転写体10上の画像をシートに転写する。
【0009】
2次転写装置22の横には、シート上の転写画像を定着する定着装置25を設ける。定着装置25は、無端ベルトである定着ベルト26に加圧ローラ27を押し当てて構成する。2次転写装置22は、画像転写後のシートをこの定着装置25へと搬送するシート搬送機能も備えている。もちろん、2次転写装置22として、転写ローラや非接触のチャージャを配置してもよいが、その場合は、このシート搬送機能を併せて備えることは難しくなる。
また、2次転写装置22及び定着装置25の下に、上述したタンデム画像形成装置20と平行に、シートの両面に画像を記録すべくシートを反転するシート反転装置28を備える。
【0010】
このカラー電子写真装置を用いてコピーをとるときは、原稿自動搬送装置400の原稿台30上に原稿をセットする。又は原稿自動搬送装置400を開いてスキャナ300のコンタクトガラス32上に原稿をセットし、原稿自動搬送装置400を閉じてそれで押さえる。そして、不図示のスタートスイッチを押すと、原稿自動搬送装置400に原稿をセットしたときは、原稿を搬送してコンタクトガラス32上へと移動して後、またコンタクトガラス32上に原稿をセットしたときは、直ちにスキャナ300を駆動し、第1走行体33及び第2走行体34を走行させる。
【0011】
そして、第1走行体33で光源から光を発射すると共に、原稿面からの反射光をさらに反射して第2走行体34に向け、第2走行体34のミラーで反射して結像レンズ35を通して読取りセンサ36に入れ、原稿内容を読み取る。
【0012】
また、上記スタートスイッチが押されると、不図示の駆動モータで支持ローラ14、15、16の1つを回転駆動して他の2つの支持ローラを従動回転し、中間転写体10を回転搬送する。同時に個々の画像形成手段18でその感光体40を回転して各感光体40上にそれぞれ、B(ブラック)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)の単色画像を形成する。そして、中間転写体10の搬送とと共に、それらの単色画像を順次転写して中間転写体10上に合成カラー画像を形成する。
【0013】
一方、上記スタートスイッチが押されると、給紙テーブル200の給紙ローラ42の1つを選択回転し、ペーパーバンク43に多段に備える給紙カセット44の1つからシートを繰り出し、分離ローラ45で1枚ずつ分離して給紙路46に入れ、搬送ローラ47で搬送して複写機本体100内の給紙路48に導き、レジストローラ49に突き当てて止める。又は給紙ローラ50を回転して手差しトレイ51上のシートを繰り出し、分離ローラ52で1枚ずつ分離して手差し給紙路53に入れ、同じくレジストローラ49に突き当てて止める。
【0014】
そして、中間転写体10上の合成カラー画像にタイミングを合わせてレジストローラ49を回転し、中間転写体10と2次転写装置22との間にシートを送り込み、2次転写装置22で転写してシート上にカラー画像を記録する。
【0015】
画像転写後のシートは、2次転写装置22で搬送して定着装置25へと送り込み、定着装置25で熱と圧力とを加えて転写画像を定着して後、切換爪55で切り換えて排出ローラ56で排出し、排紙トレイ57上にスタックする。又は切換爪55で切り換えてシート反転装置28に入れ、そこで反転して再び転写位置へと導き、裏面にも画像を記録して後、排出ローラ56で排紙トレイ57上に排出する。
【0016】
一方、画像転写後の中間転写体10は、中間転写体クリーニング装置17で、画像転写後に中間転写体10上に残留する残留トナーを除去し、タンデム画像形成装置20による再度の画像形成に備える。
【0017】
尚、レジストローラ49は一般的には接地されて使用されることが多いが,シートの紙粉除去のためにバイアス電圧を印加することも可能である。
また、個々の画像形成手段18は、図示せずもドラム状の感光体40のまわりに、帯電装置、現像装置、1次転写装置、感光体クリーニング装置及び除電装置等を備えている。
また、タンデム型画像形成装置においては、1つのモータですべての感光体を駆動するタイプのものがある。このタイプによれば、高価なモータの個数を低減することができる。
【0018】
このようなタンデム型画像形成装置においては、各色間の色ズレが問題になる。人間の目は、50〜100 μm程度の位置ズレがあると、色ズレとして認識する。色ズレの原因の一つに各感光体の角速度変動の差がある。そこで従来より、感光体に角速度変動があっても、その位相を合わせることで、色ズレをなくすようにした様々な技術が提案されている(例えば、特許文献1〜5参照)。特に、感光体間距離:L、感光体直径:Dとしたとき、「L=πD」とし、かつ、感光体駆動ギヤの偏心の位相を合わせるものが提案されている(例えば、特許文献6参照)。
【0019】
【特許文献1】
特開昭63−11967号公報
【特許文献2】
特公平6−90561号公報
【特許文献3】
特開平8−194347号公報
【特許文献4】
特開平9−244336号公報
【特許文献5】
特開2002−23513号公報
【特許文献6】
特開平5−103175号公報
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような提案においては、1回転周期でギヤの偏心が起きるようにウォームギヤを用いることが多い。あるいは一般のギヤの場合でも、1回転周期でギヤの偏心が起きるように切削ギヤを用いたり、樹脂成形のギヤを用いる場合は、圧縮成形など特殊な工法のギヤを用いる必要がある。いずれにしろ、高価なギヤを用いる必要があった。
また、感光体間距離を、感光体周長に合わせなければならないので、機械サイズが大きくなってしまうという欠点もあった。
【0021】
特に、各感光体を独立したモータで駆動する場合は、感光体やギヤに偏心位置を示すマーキングを設け、それをセンサで検出し、各感光体の位相を合わせることになる。マーキングの位置は、感光体又はギヤに1箇所あるので、位相を合わせるためには感光体を最大1回転させなければならない。このため位相を合わせるのに時間がかかってしまうという欠点が生じる。
【0022】
本発明は上記の問題を解決するためのもので、装置の大型化を招くことなく、各感光体の角速度変動の周期を合わせることができるタンデム型画像形成装置を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明によるタンデム型画像形成装置は、複数の感光体を駆動する駆動伝達要素にリブを設け、このリブの位置を感光体間距離をL、リブ数をk、感光体直径をDとするとき、L≒n(πD/k)(nは整数)とし、カラー画像形成時に各リブ位置を略一致させることを特徴とするものである。
【0024】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のタンデム型画像形成装置において、複数の感光体はそれぞれ独立したモータで駆動され、各リブの位置を検出するセンサを設け、各センサの検出信号に基づいて各リブ位置を画像上で一致させることを特徴とする。
【0025】
請求項3記載の発明は、請求項1記載のタンデム型画像形成装置において、感光体は1つのモータで駆動され、各感光体は各リブ位置を略一致させて組付けられていることを特徴とする。
【0026】
請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載のタンデム型画像形成装置において、駆動伝達要素がギヤであることを特徴とする。
【0027】
請求項5記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載のタンデム型画像形成装置において、駆動伝達要素がタイミングプーリであることを特徴とする。
【0028】
請求項6記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載のタンデム型画像形成装置において、駆動伝達要素が歯なしプーリであることを特徴とする。
【0029】
請求項7記載の発明は、請求項3記載のタンデム型画像形成装置において、駆動伝達要素がウォームホイールギヤであることを特徴とする。
【0030】
請求項8記載の発明は、請求項4から7のいずれか1項に記載のタンデム型画像形成装置において、上記リブが駆動伝達要素の中心軸から放射状に形成されていることを特徴とする。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面と共に説明する。
尚、以下に説明する各図面の各部分に付したBはブラック用、Yはイエロー用、Mはマゼンタ用、Cはシアン用を示す。
【0032】
図1、図2は請求項1、2、4に関する本発明の第1の実施の形態によるタンデム型画像形成装置の感光体付近の構成を示す。
図1、図2において、タンデム型画像形成装置には、4本の感光体1があり、それぞれ独立したモータ2で駆動される。モータ1の出力軸には、駆動ギヤ11が切ってある。感光体1の駆動軸には、樹脂成形品の従動ギヤ10が一体的に取り付けてある。従動ギヤ10は、図3のように車輪形状を有し、放射状に5本のリブ13がある。
【0033】
このリブ付き従動ギヤ10においては、各リブ部の板厚が違うため、成形直後の収縮の大きさが各リブ13の有無の位置で異なる。その結果、図4のように、従動ギヤ10のピッチ円形状14は、リブ13を凸とする星形になってしまう。その結果、この従動ギヤ10で駆動される感光体1の角速度変動は、図5のようにリブ13の位置に連動した周期を有する。
【0034】
ここで、各感光体1の間隔:L、感光体直径:D、リブ本数k:5であるとすると、
L≒n(πD/k)(nは整数)……(1)
となる(ここではn=4)。リブ13の位置は上記(1)式で決められる。
尚、具体例として、L: 100.5mm、感光体直径D:40mmとして良い。
【0035】
また、図1のように各感光体1に対して同じ位置で従動ギヤ10を挟みこむように、透過型のフォトセンサ3が取り付けてある。従動ギヤ10の材質はポリアセタールの自然色(白色)とする。リブ13がない部分では、センサ光は透過できるが、リブ13部分は樹脂厚みがあるのでセンサ光は透過しないようになっている。従って、このセンサ3によりリブ位置を検出でき、各検出信号に基づいて画像上でリブ13の位置が一致するように調整することができる。
【0036】
また、センサ3を用いずに、画像上でリブ13の位置が一致するように組み付けておいても良いし、センサ3を用いた構成と、組み付け時に画像上でリブ13の位置が一致するように組み付けておく方法とを組み合わせても良い。例えば、黒色の感光体1−Kの従動ギア10−Kのリブ位置をセンサ3−Kで検出し、残りのシアン、マゼンタ、イエローの各感光体の従動ギア10のリブ位置は画像上で合うようにしておいても良い。
【0037】
次に、上記構成によるタンデム型画像形成装置のカラー画像形成時時の動作を図6のフローチャートと共に説明する。
図6において、まず、各モータ2を回転させ、感光体1のエージング回転を行う。フォトセンサ3が従動ギヤ10のリブ13の位置を検出し、その位置でモータ2を停止させる。この動作を各色の感光体1について行う。
【0038】
このようにすることにより、各感光体1の従動ギヤ10のリブ位置が一致した状態で各感光体1を停止できる。この際、リブ13は5本あるので、感光体1が停止するまでに、感光体1は最大1/5周回転すれば良い。これにより、位相合わせのための時間を従来より短縮することができる。
【0039】
以上の動作を行った後、カラー画像を形成する。このようにすると、図7のように各感光体1の角速度の周期の位相が合うので、各感光体1の角速度変動により発生する色ズレを低減することができる。
【0040】
本実施の形態においては、L≒n(πD/k)であると説明した。nが整数であれば、各感光体1の角速度の位相は完全に一致するので、色ズレを最小にできる。また、nが「整数+0.5 」の値であると、位相が逆転するので、色ズレは最悪になる。従って、nは整数でなくとも、「整数±0.1 」程度であれば、そこそこ位相が一致するので色ズレを低減できる。つまり、上記(1)式はn=「整数±0.1 」の範囲で成り立てば本発明に属する。これは以降で説明する各実施の形態でも同様である。
【0041】
尚、リブ位置検出用センサは、透過型のフォトセンサ3以外のセンサ、例えば、反射型距離センサで、ギヤのディスク部面までの距離を測ることで、リブの位置を検知するであっても良い。
また、本実施の形態では、従動ギア10は樹脂成形のギヤで説明したが、ダイキャストなどの金属が材料で成形されたギヤであっても、本発明に属することは言うまでもない。
【0042】
本実施の形態によれば、L≒n(πD/k)であり、かつ、カラー画像形成時には、各感光体1の従動ギヤ13のリブ位置を一致させるようにしたので、
1)機械のサイズの大型化を招くことなく、2)低価格のリブ付きの成形品による従動ギヤを用いて各感光体の角速度変動の周期を合わせ、3)位相合わせの時間を短縮することができる。という効果を得ることができる。
【0043】
図8、図9は請求項1、2、5に関する第2の実施の形態を示すものである。
タンデム型画像形成装置には、4本の感光体1があり、それぞれ独立したモータ2で駆動される。モータ2の出力軸には駆動タイミングプーリ21が圧入等の手段で取付けてある。感光体1の駆動軸には、樹脂成形品の従動タイミングプーリ20が一体的に取り付けてある。駆動タイミングプーリ21と従動タイミングプーリ20との間には、タイミングベルト22がかけられ駆動を伝達する。タイミングベルト22を用いることで、感光体1とモータ2の位置を離すことができ、レイアウト上の制約がなくなり、装置の小型化がはかれる。
【0044】
図8、図10のように、従動タイミングプーリ20には放射状に6本のリブ23がある。このリブ付き従動タイミングプーリ23においては、リブ部の板厚が違うため、成形直後の収縮の大きさがリブ23の有無の位置で異なる。その結果、リブ付きの従動タイミングプーリ20のピッチ円形状24は、図10のようにリブ部を凸とした星形になってしまう。その結果、この従動タイミングプーリ21で駆動される感光体1の角速度変動は、図5のようにリブ23の位置に連動した周期を有する。
【0045】
ここで、前記(1)式において、リブ本数k:6、n=6となる。
具体例としては、感光体間隔L:78.5mm、感光体直径D:30mmであって良い。
【0046】
また、図8のように各感光体1に対して同じ位置に、従動タイミングプーリ20を挟みこむように透過型のフォトセンサ3を取り付けてある。従動タイミングプーリ20の材質はポリアセタールの自然色(白色)とする。リブ23が無い部分ではセンサ光は透過できるが、リブ部は樹脂厚みがあるのでセンサ光は透過しないようになっている。
【0047】
本実施の形態によるタンデム型画像形成装置の動作は、図6で述べた第1の実施の形態の場合と同様に行われ、フォトセンサ3が従動タイミングプーリ20のリブ位置を検出し、その位置でモータ2を停止させることにより、各感光体1の従動タイミングプーリ20のリブ位置が一致した状態で感光体1を停止できる。この場合、リブ23は6本あるので、感光体1を停止するまでに感光体を最大1/6周回転すれば良く、位相合わせの時間を短縮できる。この状態でカラー画像を形成することにより、図7のように各感光体1の角速度の周期の位相が合うので、色ズレを低減することができる。
【0048】
本実施の形態によれば、従動タイミングプーリ20、駆動タイミングプーリ21、タイミングベルト22を用いることで、レイアウト上の制約がなくなり、第1の実施の形態による1)、2)、3)の効果に加えてさらに、4)モータ配置の自由度を向上でき、さらなる小型化をはかることができる。
【0049】
次に、請求項1、2、6に関する第3の実施の形態を説明する。
タンデム型画像形成装置においては、色ズレの低減と共に、バンディングの低減も重要な課題である。バンディングは、感光体の駆動ギヤや、駆動ベルトの歯の噛合いによるものが原因になることが多い。そこで、この噛合い周波数をなくすため、スチールベルトやVベルトの歯無しの駆動要素(駆動回転体)を用いて、モータからの駆動伝達を行う方法が見直されつつある。
【0050】
本実施の形態によるタンデム型画像形成装置おいては、図11、図12に示すように、4本の感光体1があり、それぞれ独立したモータ2で駆動される。モータ2の出力軸には駆動プーリ31が圧入等の手段で取付けてある。感光体1の駆動軸には樹脂成形品の従動プーリ30が一体的に取り付けてある。駆動プーリ31と従動プーリ30の間には、スチールベルト32がかけられ、駆動を伝達する。
【0051】
従動プーリ30には、放射状に6本のリブ33がある。このリブ付き従動プーリ30においては、リブ部の板厚が違うため、成形直後の収縮の大きさがリブ33の有無の位置で異なる。その結果、図13のようにリブ付きの従動プーリ33の円形状34は、リブ部を凸とした星形になってしまう。従って、この従動プーリ30で駆動される感光体1の角速度変動は、図5のようにリブ33の位置に連動した周期を有する。
【0052】
本実施の形態においては、前記(1)式は、リブ本数k:6、n=4である。
また、感光体間隔L: 125mm、感光体直径D:60mmであって良い。
【0053】
また、図11のように、透過型フォトセンサ3があり、従動プーリ30の材質はポリアセタールの自然色(白色)であるので、センサ光の透過の有無により、リブ位置を検出できる。
【0054】
従って、このタンデム型画像形成装置のカラー画像形成時においても、図6の動作を行って、感光体を最大1/6周回転することにより、位相合わせの時間を短縮できる。これと共に、図7のように各感光体1の角速度の周期の位相が合うので色ズレを低減することができる。
【0055】
本実施の形態によれば、歯無しの従動プーリ30と駆動プーリ31を用いたので、第1の実施の形態による1)、2)、3)の効果に加えてさらに、5)バンディングの発生を低減することができる。
【0056】
図14、図15は請求項1、3、4に関する第4の実施の形態を示す。本実施の形態以下の各実施の形態は、1つのモータで4本の感光体1を駆動するものである。
タンデム型画像形成装置には、4本の感光体1があり、モータ2の出力軸に駆動ギヤ11が取付けてある。感光体1の駆動軸には樹脂成形品の従動ギヤ10が一体的に取り付けてある。図15のように2本の感光体1の従動ギヤ10が駆動ギヤ11と直接噛合い、他の2本の感光体1の従動ギヤ10は、アイドラギヤ15を介して駆動が伝達される。この構成によれば、4本の感光体1を1つのモータで駆動することができる。
【0057】
従動ギヤ10には、図14、図3のように放射状に5本のリブ13がある。図3、図4について前述した理由により、従動ギヤのピッチ円形状14は、星形になってしまい、その結果、図5のように従動ギヤ10で駆動される感光体1の角速度変動がリブ13の位置に連動した周期を有する。
【0058】
ここで、前記(1)式においては、リブ本数k:5、n=4である。また、
感光体間隔L: 100.5mm、感光体直径D:40mm
とすることができる。
各感光体1は、従動ギヤ10のリブ13の位置が合うように組みつけられている。このため画像形成時には、全感光体1の従動ギヤ10のリブ位置が一致した状態で駆動される。従って、全感光体1の角速度の周期の位相が図7のように合うので、各感光体1の角速度変動により発生する色ズレを低減することができる。
【0059】
図16、図17は請求項1、3、7に関する第5の実施の形態を示す。
図16において4本の感光体1の駆動軸には、樹脂成形品のウォームホイールギヤ40が一体的に取り付けてある。このウォームホイールギヤ40は、モータ2の出力軸と軸継ぎ手45を介して回転する駆動軸44と一体的な4個のウォームギヤ41とそれぞれ直接噛合い駆動が伝達される。この構成により4本の感光体1は1つのモータ2で駆動される。
【0060】
図17のようにウォームホイールギヤ40には、放射状に5本のリブ42がある。また、図1のようなセンサ3も取り付けられているものとする。前述した理由により、ウォームホイールギヤ40のピッチ円形状は、図18のように星形になってしまい、その結果、図5のように感光体1の角速度変動は、リブの位置に連動した周期を有する。
【0061】
この場合における前記(1)式は、リブ本数k:5、n=4である。
また、感光体間隔L: 100.5mm、感光体直径D:40mmとして良い。
【0062】
感光体1は、ウォームホイールギヤ40のリブ位置が合うように組み付けられているので、画像形成時には全感光体1のウォームホイールギヤ40のリブ位置が一致した状態で駆動される。従って、図7のように全感光体1の角速度の周期の位相が合うので、色ズレを低減することができる。
【0063】
図19は請求項4に関する第6の実施の形態を示す。
図19において、4本の感光体1は1つのモータ2で駆動される。モータ2の出力軸には駆動タイミングプーリ21が圧入等の手段で取付けてある。感光体1の駆動軸には、樹脂成形品の従動タイミングプーリ20が一体的に取り付けてある。駆動タイミングプーリ21と従動タイミングプーリ20の間には、タイミングベルト22がかけられ駆動を伝達する。
タイミングベルト22を用いることで、感光体1とモータ2の位置を離すことができ、レイアウト上の制約がなくなり、装置の小型化がはかれる。
【0064】
従動タイミングプーリ20には、図10のように放射状に6本のリブ23があり、前述の理由により、従動タイミングプーリのピッチ円形状24星形になり、その結果、この従動タイミングプーリで駆動される感光体1の角速度変動は、図5のようにリブ23の位置に連動した周期を有する。
この場合、前記(1)式では、リブ本数k:6で、n=5である。また、感光体間隔L:78.5mm、感光体直径D:30mで良い。
【0065】
全感光体1の従動タイミングプーリ20のリブ位置が一致した状態で組み付けられる。この状態で画像形成すると、各感光体1の角速度の周期の位相があう(図6)ので、各感光体1の角速度変動により発生する色ズレを低減することができる。
【0066】
図20は請求項1、3、7に関する第7の実施の形態を示す。
本実施の形態は、図19と同一構成であるが、従動タイミングプーリ20に代えて図13のような歯無しの従動プーリ30を用いたものである。この場合の前記(1)式は、リブ本数k:6、n=4である。また、感光体間隔L: 125mm、感光体直径D:60mmであって良い。
上記構成によれば、各感光体の角速度変動により発生する色ズレを低減することができる。
【0067】
以上の第4〜7の実施の形態によれば、1つのモータを用いた場合にも、1)機械のサイズの大型化を招くことなく、2)低価格のリブ付きの成形品による従動ギヤを用い各感光体の角速度変動の周期を合わせ、色ずれの小さい装置を提供することができる。特に、第5の実施の形態によれば、さらに小型化を図ることができる。また、第7の実施の形態によれば、バンディングを低減することができる。
【0068】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、各感光体にリブを設け、感光体間距離をL、従動ギヤリブ本数をk、感光体直径をDとするとき、各リブの位置をL≒n(πD/k)とし、カラー画像形成時に各リブ位置を一致させるようにしたことにより、装置を大型化することなく、位相合わせの時間を短縮しながら、各感光体の角速度変動の周期を合わせることができる。
【0069】
請求項2の発明によれば、各感光体を独立したモータで駆動すると共に、リブの位置を検出するセンサを設けたことにより、位相合わせをさらに容易に短時間に行うことができる。
請求項3の発明によれば、各感光体を1つのモータで駆動すると共に、各感光体を各リブ位置を略一致させて組付けたことにより、さらに低価格で位相合わせの容易な装置を得ることができる。
【0070】
また、従動要素に従動タイミングプーリを用いることにより、モータ配置の自由度を向上できさらなる小型化を図ることができる。
さらに、従動要素に歯無しプーリを用いたことにより、バンディングを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるタンデム型画像形成装置におけるある色の感光体のギヤ駆動系を示す構成図である。
【図2】第1の実施の形態の4色の感光体部分の構成図である。
【図3】リブ付き従動ギヤの構成図である。
【図4】リブ付き従動ギヤのピッチ円形状が星形になったときの構成図である。
【図5】リブ付き従動ギヤで駆動したときの感光体の角速度を示す特性図である。
【図6】カラー画像形成前の各モータの制御を示すフローチャートである。
【図7】リブの位相を一致させた後の各感光体の各速度変動を示す特性図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態によるタンデム型画像形成装置におけるある色の感光体のタイミングベルト駆動系の構成図である。
【図9】第2の実施の形態の4色の感光体部分の構成図である。
【図10】リブ付き従動タイミングプーリのピッチ円形状が星形になったときの構成図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態によるタンデム型画像形成装置におけるある色の感光体のスチールベルト駆動系の構成図である。
【図12】第3の実施の形態の4色の感光体部分の構成図である。
【図13】リブ付き従動プーリの外周円形状が星形になったときの構成図である。
【図14】本発明の第4の実施の形態によるタンデム型画像形成装置におけるある色の感光体のギヤ駆動系を示す構成図である。
【図15】第1の実施の形態の4色の感光体部分の構成図である。
【図16】本発明の第5の実施の形態によるタンデム型画像形成装置における4色の感光体部分の構成図である。
【図17】リブ付き従動ギヤの構成図である。
【図18】リブ付き従動ギヤのピッチ円形状が星形になったときの構成図である。
【図19】本発明の第6の実施の形態によるタンデム型画像形成装置における4色の感光体部分の構成図である。
【図20】本発明の第7の実施の形態によるタンデム型画像形成装置における4色の感光体部分の構成図である。
【図21】従来のタンデム型間接転写方式の電子写真装置の構成図である。
【符号の説明】
1 感光体
2 モータ
3 フォトセンサ
10 従動ギヤ
11 駆動ギヤ
13 リブ
14 従動ギヤ10のピッチ円形状
20 従動タイミングプーリ
21 駆動タイミングプーリ
22 タイミングベルト
23 従動タイミングプーリのリブ
24 従動タイミングプーリのピッチ円形状
30 従動プーリ
31 駆動プーリ
32 スチールベルト
33 従動プーリのリブ
34 従動プーリの外周円形状
40 ウォームホイールギヤ
41 ウォームギヤ
42 ウォームホイールギヤのリブ
43 ウォームホイールギヤのピッチ円形状
44 駆動軸
K ブラック
Y イエロー
M マゼンタ
C シアン

Claims (8)

  1. 複数の感光体を駆動する駆動伝達要素にリブを設け、このリブの位置を感光体間距離をL、リブ数をk、感光体直径をDとするとき、L≒n(πD/k)(nは整数)とし、カラー画像形成時に各リブ位置を略一致させることを特徴とするタンデム型画像形成装置。
  2. 前記複数の感光体はそれぞれ独立したモータで駆動され、前記各リブの位置を検出するセンサを設け、各センサの検出信号に基づいて各リブ位置を画像上で一致させることを特徴とする請求項1記載のタンデム型画像形成装置。
  3. 前記感光体は1つのモータで駆動され、各感光体は各リブ位置を略一致させて組付けられていることを特徴とする請求項1記載のタンデム型画像形成装置。
  4. 前記駆動伝達要素がギヤであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のタンデム型画像形成装置。
  5. 前記駆動伝達要素がタイミングプーリであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のタンデム型画像形成装置。
  6. 前記駆動伝達要素が歯なしプーリであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のタンデム型画像形成装置。
  7. 前記駆動伝達要素がウォームホイールギヤであることを特徴とする請求項3記載のタンデム型画像形成装置。
  8. 前記リブが前記駆動伝達要素の中心軸から放射状に形成されていることを特徴とする請求項4から7のいずれか1項に記載のタンデム型画像形成装置。
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