JP2005022244A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザの希望するジョブの状態の通知を適切な通知形態で得られることのできる画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】複数の通知の形態で通知可能な報知手段を持ち、ユーザに対して特定のジョブの状態を通知できる画像形成装置において、ジョブの状態を検知する状態検知手段でジョブの状態が通知を行うべき状態であると検知した場合、ユーザを識別する識別手段による識別情報と、設定手段により設定された報知手段で通知を行う通知条件を示す情報と、ジョブの情報とに基づいて報知手段での通知形態を選択してユーザに対し報知を行う。
【選択図】 図9
【解決手段】複数の通知の形態で通知可能な報知手段を持ち、ユーザに対して特定のジョブの状態を通知できる画像形成装置において、ジョブの状態を検知する状態検知手段でジョブの状態が通知を行うべき状態であると検知した場合、ユーザを識別する識別手段による識別情報と、設定手段により設定された報知手段で通知を行う通知条件を示す情報と、ジョブの情報とに基づいて報知手段での通知形態を選択してユーザに対し報知を行う。
【選択図】 図9
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、報知手段により通知を行う機能を有する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、複写機やプリンタなどの画像形成装置、あるいはこれらの複合機においては、原稿や印刷用紙の紙づまり、印字トナー切れなどを報知する報知手段が設けられている。そして、これらの異常が生じると、報知手段に設けられたライトを点灯させたり、ブザー音などにより、これらの状態を通知するようになっている(例えば、特許文献1を参照。)。また、印字終了など、特定のジョブが終了した場合にも、同様に通知を行っている。さらに、異常の通知に関して言えば、ユーザにより異常が解除されると、異常通知も自動的に停止し、機能の動作が再開できるようになっている。
【0003】
【特許文献1】
特公平6−26407号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来技術では、一律に、つまり、不特定ユーザ向けに、特定の異常やジョブ終了の通知を行う構成であったため、各ユーザ個人が知りたいジョブの状態を通知することができなかった。また、身障者にとっては、通知の内容を認識できない場合もあり、使い勝手の悪いものとなっていた。
【0005】
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、ユーザの希望するジョブの状態の通知を適切な通知形態で得られることのできる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明では、複数の通知の形態で通知可能な報知手段と、ユーザを識別する識別手段と、ジョブの状態を検知する状態検知手段と、前記状態検知手段でジョブの状態が通知を行うべき状態であると検知した場合、前記識別手段による識別情報とジョブの情報とに基づいて前記報知手段による通知の形態を選択する選択手段とを有することを特徴とする。
【0007】
また、本発明では、複数の通知の形態で通知可能な報知手段と、ユーザを識別する識別手段と、ジョブの状態を検知する状態検知手段と、前記報知手段で通知を行う通知条件を設定する設定手段と、前記状態検知手段でジョブの状態が通知を行うべき状態であると検知した場合、前記識別手段による識別情報と前記設定手段で設定された通知条件とジョブの情報とに基づいて前記報知手段による通知の形態を選択する選択手段とを有することを特徴とする。
【0008】
さらに、前記識別手段で識別される識別情報と前記設定手段で設定された通知条件とジョブの情報と前記報知手段による通知の形態とを関連付けて記憶する記憶手段を有することを特徴とする。
【0009】
さらに、前記報知手段は、人間の視覚を刺激して通知を認識させる第1の通知手段、若しくは人間の聴覚を刺激して通知を認識させる第2の通知手段、またはこれらの組合せであることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を図面を参照して説明する。図1は画像形成装置の機能の概念図である。通知対象ジョブ設定手段1では、報知手段4を使用して通知を行う通知対象であるジョブやジョブの種類がユーザにより設定される。ジョブ状態検知手段2は、この設定されたジョブの状態を検知する。通知実行手段(制御手段)3は、対象のジョブの状態が通知を行うべき状態になった場合に、複数の通知の形態の中から一つの通知の形態を選択してその選択された通知の形態で報知手段4によって通知を実行する。報知手段4を使用して通知を行うための通知の形態、すなわち、LED等を用いたライト4aの色や点滅/点灯、スピーカ4bの音の種類などは、通知形態設定手段5を介して、ジョブ単位でユーザにより設定される。また、異常発生時やジョブ終了時などの通知を行う条件は、通知条件設定手段6を介して、ジョブ単位やジョブの種類(FAX、プリント、コピー)ごとにユーザにより設定される。
【0011】
なお、前記通知形態設定手段5では、通知媒体を、報知手段4のみでなく、前記画像形成装置以外のネットワークや電話回線、赤外線などの有線・無線を問わず、接続されている外部端末8など、例えば机上型端末や携帯型情報端末に対しても設定することができ、この場合、通知実行手段3は、これらの設定された通知媒体に対して、メール等の手段を用いて通知する。
【0012】
さらに、ユーザ識別手段7は、既に設定が行われているユーザを識別して、個々のユーザの設定を読み出し、個々のユーザごとの通知を即座に実行できるようにする。
【0013】
ユーザ識別手段7による識別情報(ユーザ識別コード)と、通知対象ジョブ設定手段1で設定された通知対象であるジョブやジョブの種類と、通知形態設定手段5で設定された通知の形態と、通知条件設定手段6で設定された異常発生時やジョブ終了時等の通知の条件とを関連付けて不図示のメモリに格納している。
【0014】
図2は、画像形成装置としての複合機の外観構成を示す図である。複合機10は、コピー、ファックス、プリンタおよびスキャナの機能を一体化したものであり、これを実現するため、イメージ入力部11、イメージ出力部12、操作部13、および報知部14、ユーザ識別部15から構成されている。前記報知部14およびユーザ識別部15の機能は、前記操作部13内に構成される場合もある。
【0015】
イメージ入力部11では、プラテンカバー11aを上げて原稿をプランテンガラス上に載置し、再びプラテンカバー11aを閉めることにより、図示されていない読み取り装置の駆動によって原稿面の文字や図形をイメージデータとして読み取ることができる。読み取られたイメージデータは、メモリに一時的に格納されて、後にファクシミリ信号、印刷出力用のイメージ信号などに変換される。
【0016】
イメージ出力部12は、その上部12aに、イメージ入力部11で読み取ったイメージデータ、他のファクシミリ装置から送られたファクシミリデータ、ユーザの端末装置などから送られた文字データやイメージデータを印刷するプリンタエンジンを内蔵している。また、下部12bには、各種サイズの用紙を収容する用紙トレイが設けられている。
【0017】
操作部13は、後述するように、液晶表示部および各種ボタンが設けられている。この操作部13の操作により、コピー、ファックス、プリンタ、スキャナなどの機能が使用できる。
【0018】
報知手段としての報知部14は、ライト14aやスピーカ14bを有しており、光や音などにより、ユーザに対して異常通知やジョブ終了通知などを行う。ライト14aは、例えば2色の光を発光でき、異常内容に応じて色分けして点滅表示することができる。また、1色の光のみを発光する構成である場合でも、連続点灯及び点滅というように、複数の通知形態を持つ。
【0019】
なお、異常通知の例としては、原稿送り装置における原稿づまりやミスフィード、トレイの紙づまりやミスフィード、機械やシステムのハードウェアダウンなどがある。また、ジョブ終了通知の例としては、ファックス送信終了、ファックス受信プリント終了、全ての自動レポート終了などがある。このジョブ終了通知を行うジョブやジョブの種類は、後述するように、操作部13を介してユーザによって設定できる。また、報知部14による異常通知やジョブ終了通知の形態、すなわち、ライト14aの色や音の種類に関しても、操作部13を介してユーザによって設定できる。
【0020】
図3は操作部13の構成の一例を示す図である。操作部13には、液晶表示部131、およびボタン部132が設けられている。液晶表示部131は、タッチパネルを有しており、その画面上には、各種設定を行うときの設定案内画面が表示される。また、液晶表示部131には、異常発生時にその異常内容を示す表示が、イラストや文字を交えて行われる。画面の指示に従ってタッチパネルを操作することにより、各種操作が実行される。ボタン部132には、テンキー21、割り込みボタン22、スタートボタン28、ストップボタン25、機能切り換えボタン20などが設けられている。
【0021】
機能切り換えボタン20は、複合機10をコピーとして使用するか、ファクシミリとして使用するか、スキャナとして使用するかなどを切り換えるためのボタンである。この機能切り換えボタン20を押す度に、液晶表示部131の表示画面が切り替わる。なお、プリンタとして使用する場合には、ユーザの端末装置で指示することができる。
【0022】
テンキー21は、コピー枚数やコピー部数の設定などに使用される。割り込みボタン22は、ジョブの割り込みを行う場合に使用される。
【0023】
スタートボタン28は、設定終了後に、その設定でコピー、ファクシミリ、スキャナの機能を開始させるボタンである。ストップボタン25は、開始された機能を途中で中止させるボタンである。
【0024】
また、図示ライト24aのように、報知手段14を別途設けることなく、操作部13に構成する場合もある。
【0025】
図3においては、ユーザ識別手段としてのユーザ識別部29を操作部13内に構成している。29aは、液晶表示部131内に構成(表示)され、拡大図に示すように、例えば、各ユーザがユーザ名やパスワードなどの識別できる記号等を入力することにより、ユーザ識別をする。また、29bは、指紋照合によりユーザ識別を行う手段を示している。これら29a及び29bは画像形成装置を利用するユーザ層によって、どちらか一方または両方を装備させることができる。さらに、各ユーザの音声や目の網膜により、ユーザを識別する手段を装備することもできる。なお、これらのユーザ識別部29は、図示のように操作部13内に設けるほうが他の操作キーとの距離が近く操作性がよいが、操作部13外に設けてもよい。
【0026】
次に、複合機10の制御部の構成について一例を説明する。図4は複合機10の制御部の構成を示すブロック図である。メイン制御部31は、CPU、ROM、RAMなどから構成されており、ROMに格納されたシステムプログラムに従ってCPUが動作する。イメージデータなどはRAMに格納される。あるいは、大量のデータを扱えるように、ハードディスクなどの大容量記憶装置を接続することもできる。
【0027】
メイン制御部31には、バス30を介して、操作部13、NCU(ネットワーク・コントロール・ユニット)33、インタフェース(I/F)35、機械駆動部36、報知部14などが接続されている。操作部13は、メイン制御部31から操作ガイド表示や異常表示用のイメージデータを受けて液晶表示部131上で表示させるとともに、ボタン部132の各種ボタンの入力を受け付けて、その情報をメイン制御部31に送る。
【0028】
NCU33は、複合機10をファクシミリとして使用する場合に、電話回線(公衆回線)をメイン制御部31へ接続し、ハンドセット34をオフフックした場合には電話回線をハンドセット34に接続する。また、NCU33を介して電話回線を使用し、携帯電話などの携帯型端末装置に異常通知やジョブ終了通知などを送ることができる。
【0029】
インタフェース35は、ユーザ側の端末装置と接続され、端末装置側らの印刷指令およびイメージデータを受け取り、メイン制御部31側に送る。また、このインタフェース35を介して、ユーザ側の各端末装置に対して異常通知やジョブ終了通知などを送ることができる。
【0030】
メイン制御部31は、操作部13や端末装置で指令された機能の実行を行うため、各種の機械駆動部36を制御する。機械駆動部36としては、スキャナ機構部、ドラム回転機構部、紙送り機構部など複合機に必要な機構部の駆動に必要な装置がある。また、機械駆動部36には、各種センサが設けられており、このセンサからの信号に基づいて、メイン制御部31は異常検知やジョブ終了検知を行う。異常またはジョブ終了が検知されると、メイン制御部31は、報知部14のライト14aやスピーカ14b等を使用して、異常通知を行う。
【0031】
次に、このような構成の複合機10における異常通知処理およびジョブ終了通知処理の具体例を説明する。まず、複合機10でジョブを実行する場合、ジョブやジョブの種類の選択を行った後に、図3で示した操作部13の液晶表示部131の画面上に機能選択メニューが表示される。ここで、ユーザによって選択されたジョブやジョブの種類の情報は、前述したメモリに記憶される。さらに、ユーザ識別手段より設定しているユーザを識別し、その識別情報も前述したメモリに記憶される。
【0032】
図5は機能選択メニュー画面の一例を示す図である。ここでは、ジョブの種類としてファクシミリ機能が選択されているものとする。この機能選択メニュー画面40では、「タイマー送信」、「読取サイズ」などファクシミリに関する機能のメニューが表示されている。これらの機能の何れかを選択すると、その機能に関する設定画面が切り換え表示される。また、機能選択メニュー画面40では、機能の一つとして、報知部14によってジョブに関する通知を行うための「状態通知」メニュー41が設けられている。ユーザがこの「状態通知」メニュー41を選択すると、今回実行するジョブやジョブの種類に関する通知が選択される。そして、液晶表示部131の画面は、この通知の形態に関する設定を行うための通知形態設定画面に表示が切り換わる。
【0033】
図6は通知形態設定画面の一例を示す図である。この通知形態設定画面50では、図に示すように、設定する項目として、ライト設定51、ブザー設定52、外部端末設定53が設けられている。ライト設定51では「点灯する」メニュー51aと「点灯しない」メニュー51bの何れかが、また、ブザー設定52では「鳴らす」メニュー52aと「鳴らさない」メニュー52bの何れかが、さらに、外部端末設定53では「端末へ通知」メニュー53aと「通知しない」メニュー53bの何れかが選択できる。なお、ここで設定された通知の形態は、前述したメモリに通知形態情報として記憶される。
【0034】
ここで、外部端末設定欄53で「端末へ通知」メニュー53aを選択すると、画像形成装置外の端末装置や、携帯型端末装置に通知を送る設定となる。
【0035】
各設定欄の設定が完了し「条件設定」メニュー54を選択すると、各項目の通知を実行する条件、すなわち、ジョブがどのような状態になったときに通知を行うかを設定する通知条件設定画面が切り換え表示される。また、「詳細設定」メニュー55を選択すると、各項目の詳細な設定が行える。具体的には、ライトの点滅の時間間隔、ライトの色、ブザー音の種類や時間、通知する端末の電話番号やIPアドレスの設定などがある。
【0036】
「取り消し」メニュー56を選択すると、上記設定が取り消される。また、「閉じる」メニュー57を選択すると、画面上の設定状態が確定され、通知形態設定画面50が閉じる。
【0037】
図7は通知条件設定画面の一例を示す図である。ここでは、ライトの点灯条件を設定する画面の例を示す。通知条件設定画面60の左端には、ライト点灯条件61が設けられている。ここでは、「異常発生時」メニュー61a、「正常終了時」メニュー61b、「常時」メニュー61cの何れかを選択できる。「常時」メニュー61cを選択すると、異常発生時、正常終了時の両方で通知が行われる。ここで、設定された通知条件は、通知条件の情報としてメモリに記憶される。
【0038】
また、この通知条件設定画面60では、点灯方法62、ライトの色63が設けられており、条件毎にライトの点灯方法が設定できる。「詳細設定」メニュー55が選択されることによって、設定できる画面が表示されてもよい。点灯方法62では、「点滅」メニュー62aと「点灯」メニュー62bの何れかが、ライトの色63では、「レッド」メニュー63aと「グリーン」メニュー63bの何れかが選択できる。さらに、ライトの点滅時間等も設定して変更できるようにしてもよい。
【0039】
例えば「異常発生時」メニュー61aが選択された状態で、点灯方法62およびライトの色63の設定を行うと、実際の異常発生時にはこの設定通りにライトの点灯が行われる。同様に、「正常終了時」メニュー61aが選択された状態でも、「異常発生時」メニュー61aとは別の内容の設定を行うことができる。また、「常時」メニュー61cが選択された状態で点灯方法62およびライトの色63の設定を行うと、異常発生時、正常終了時ともに同じ方法でライトの点灯が行われる。
【0040】
このようなライトの条件設定が完了して、「次ページ」メニュー64を選択すると、画面は音に関する通知条件設定画面に切り換わり、同様の手順で音に関する条件設定が行える。
【0041】
また、図7において、「取り消し」メニュー65を選択すると、上記設定が取り消される。また、「閉じる」メニュー66を選択すると、画面上の設定状態が確定され、通知条件設定画面60が閉じる。
【0042】
なお、通知条件設定画面60を使用して条件設定を行わない場合には、異常発生時および正常終了時ともに、通知形態設定画面50の「詳細設定」メニュー55を選択することにより表示された詳細設定画面上で設定された形態に従って通知が行われる。
【0043】
このようなジョブ毎やジョブの種類における通知実行の設定は、ジョブの実行前だけでなく、ジョブの実行中、または実行待ち状態においても設定可能である。一例として、ファックス状況画面上で行える状況を説明する。
【0044】
以上のようにして、設定された情報はすべて、前述したメモリに関連付けて記憶している。つまり、ユーザ識別手段7による識別情報(ユーザ識別コード)と、通知対象ジョブ設定手段1で設定された通知対象ジョブやジョブの種類の情報と、通知形態設定手段5で設定された通知形態の情報と、通知条件設定手段6で設定された異常発生時やジョブ終了時等の通知の条件とを関連付けて前述したメモリに記憶している。
【0045】
図8はファックス状況画面の一例を示す図である。ファックス状況画面70では、送信待ちやデータ受信中などの各種ジョブのデータが、データ表示欄71に表示されている。また、ファックス状況画面70では、「状態通知」メニュー75も表示されている。データ表示欄71の何れかのジョブをカーソルやタッチパネルで選択し、「状態通知」メニュー75を選択すると、その指定されたジョブに関して通知を実行することが設定される。また、これと同時に、図6で示した通知形態設定画面50に表示が切り換わるので、ユーザは、前述同様に、通知の形態を設定し、さらに図7で示した通知条件設定画面60に切り換えて通知条件の設定を行うことができる。
【0046】
図9は、複合機10における通知処理の手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、制御手段が所定のプログラムに基づいて動作することにより実行される。
【0047】
実行中のジョブに関して異常が発生したか否かを判断する(S1)。そして、異常が発生すればステップS2に進み、発生しなければステップS5に進む。S2では、実行中のジョブに関して異常発生時の通知の設定がなされているか否かを判断する。そして、通知の設定がなされていればステップS3に進み、通知の設定がなされていなければ処理を終了する。
【0048】
S2でYESの場合、まず、ユーザ識別手段によるユーザ識別コード(識別情報)の確認を行う(S3)。さらに、ジョブの情報の確認を行う(S4)。S4では、ジョブの種類や現在のジョブの状態等を把握するためである。ユーザ識別コードとジョブの情報とを基にして設定された通知形態の読み出しを行う(S5)。ユーザ識別コードは、ユーザ識別手段によるユーザを特定するための識別情報のことである。また、ジョブの情報は、通知を行う対象となるジョブの種類を示す情報や通知を行う条件となるジョブの状態を示す情報のことである。S5で、読み出された通知形態に従って通知を行う。
【0049】
S2でNOの場合、ジョブの実行が終了したか否かを判断する(S7)。ジョブの実行が終了すればステップS6に進み、終了しなければステップS1に戻る。S6では、実行中のジョブに関して正常終了時の通知の設定がなされているか否かを判断する。通知の設定がなされていればステップS3に進み、通知の設定がなされていなければ処理を終了する。
【0050】
このように、本実施の形態では、ユーザ毎に通知の形態を選択しているので、ユーザ個人が知りたいジョブの状態を通知することができる。また、本実施の形態では、ライトの点滅間隔や色、ブザー音の音色や長さなどの通知形態を通知の形態をユーザ毎に設定できるので、ユーザ側で自身の設定した通知を識別できる。さらに、異常発生時、正常終了時など通知を実行する条件も具体的に設定可能としたので、ユーザの意思がより反映される。
【0051】
また、本実施の形態では、ジョブ毎の通知実行の設定を、ジョブの実行前だけでなく、ジョブの実行中、または実行待ち状態においても設定可能としたので、操作の自由度が高い。
【0052】
なお、本実施の形態では、ファクシミリ受信、ファクシミリ送信、自動レポート、プリントアウトなどのジョブの種類単位で設定できるようにしているが、種類の同じジョブに対して通知条件を設定してもユーザ識別情報によって通知の形態を重複しないようにすることができる。
【0053】
なお、ユーザ識別手段29を活用することにより、ユーザごとに設定されている最適な通知を行うことができるため、より質の高い通知を提供することができる。
【0054】
さらに、本実施の形態のようにユーザにより通知の形態を設定できるようにすると、複数のユーザが設定を行った場合、ジョブに対する様々な通知の形態が混在して、ユーザ側で自身の指定したジョブの通知を識別できなくなるおそれが生じる。これを防ぐため、ひとつのジョブ(ジョブの各種類おけるひとつの状態)に対して、複数の通知の形態の設定を禁止するようにしてもよい。例えば、すでに登録された通知の形態と同じものが入力された場合にはアラーム音を鳴らして入力を不可能にしたり、あるいは、装置側で異なるパターンをユーザに提供し、ユーザ側でそれを選択できるようにするなどが考えられる。
【0055】
本実施の形態では、画像形成装置として複合機10の例を示したが、コピー機、ファクシミリ装置などの単機能装置にも本発明を適用することが可能であることは言うまでも無い。
【0056】
【発明の効果】
以上のように、本発明では、複数の通知の形態で通知可能な報知手段と、ユーザを識別する識別手段と、ジョブの状態を検知する状態検知手段と、前記状態検知手段でジョブの状態が通知を行うべき状態であると検知した場合、前記識別手段による識別情報とジョブの情報とに基づいて前記報知手段による通知の形態を選択する選択手段とを有するので、特定のユーザ以外の人が混乱することなく、ユーザ個人だけがジョブの状態を把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の機能の概念図
【図2】画像形成装置としての複合機の外観構成を示す図
【図3】操作部13の構成の一例を示す図
【図4】複合機10の制御部の構成を示すブロック図
【図5】機能選択メニュー画面の一例を示す図
【図6】通知形態設定画面の一例を示す図
【図7】通知条件設定画面の一例を示す図
【図8】ファックス状況画面の一例を示す図
【図9】通知処理の手順を示すフローチャート
【符号の説明】
1 通知対象ジョブ設定手段
2 ジョブ状態検知手段
3 通知実行手段
4 報知手段
5 通知形態設定手段
6 通知条件設定手段
7 ユーザ識別手段
10 複合機
40 機能選択メニュー画面
41 「状態通知」メニュー
50 通知形態設定画面
60 通知条件設定画面
75 「状態通知」メニュー
【発明の属する技術分野】
本発明は、報知手段により通知を行う機能を有する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、複写機やプリンタなどの画像形成装置、あるいはこれらの複合機においては、原稿や印刷用紙の紙づまり、印字トナー切れなどを報知する報知手段が設けられている。そして、これらの異常が生じると、報知手段に設けられたライトを点灯させたり、ブザー音などにより、これらの状態を通知するようになっている(例えば、特許文献1を参照。)。また、印字終了など、特定のジョブが終了した場合にも、同様に通知を行っている。さらに、異常の通知に関して言えば、ユーザにより異常が解除されると、異常通知も自動的に停止し、機能の動作が再開できるようになっている。
【0003】
【特許文献1】
特公平6−26407号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来技術では、一律に、つまり、不特定ユーザ向けに、特定の異常やジョブ終了の通知を行う構成であったため、各ユーザ個人が知りたいジョブの状態を通知することができなかった。また、身障者にとっては、通知の内容を認識できない場合もあり、使い勝手の悪いものとなっていた。
【0005】
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、ユーザの希望するジョブの状態の通知を適切な通知形態で得られることのできる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明では、複数の通知の形態で通知可能な報知手段と、ユーザを識別する識別手段と、ジョブの状態を検知する状態検知手段と、前記状態検知手段でジョブの状態が通知を行うべき状態であると検知した場合、前記識別手段による識別情報とジョブの情報とに基づいて前記報知手段による通知の形態を選択する選択手段とを有することを特徴とする。
【0007】
また、本発明では、複数の通知の形態で通知可能な報知手段と、ユーザを識別する識別手段と、ジョブの状態を検知する状態検知手段と、前記報知手段で通知を行う通知条件を設定する設定手段と、前記状態検知手段でジョブの状態が通知を行うべき状態であると検知した場合、前記識別手段による識別情報と前記設定手段で設定された通知条件とジョブの情報とに基づいて前記報知手段による通知の形態を選択する選択手段とを有することを特徴とする。
【0008】
さらに、前記識別手段で識別される識別情報と前記設定手段で設定された通知条件とジョブの情報と前記報知手段による通知の形態とを関連付けて記憶する記憶手段を有することを特徴とする。
【0009】
さらに、前記報知手段は、人間の視覚を刺激して通知を認識させる第1の通知手段、若しくは人間の聴覚を刺激して通知を認識させる第2の通知手段、またはこれらの組合せであることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を図面を参照して説明する。図1は画像形成装置の機能の概念図である。通知対象ジョブ設定手段1では、報知手段4を使用して通知を行う通知対象であるジョブやジョブの種類がユーザにより設定される。ジョブ状態検知手段2は、この設定されたジョブの状態を検知する。通知実行手段(制御手段)3は、対象のジョブの状態が通知を行うべき状態になった場合に、複数の通知の形態の中から一つの通知の形態を選択してその選択された通知の形態で報知手段4によって通知を実行する。報知手段4を使用して通知を行うための通知の形態、すなわち、LED等を用いたライト4aの色や点滅/点灯、スピーカ4bの音の種類などは、通知形態設定手段5を介して、ジョブ単位でユーザにより設定される。また、異常発生時やジョブ終了時などの通知を行う条件は、通知条件設定手段6を介して、ジョブ単位やジョブの種類(FAX、プリント、コピー)ごとにユーザにより設定される。
【0011】
なお、前記通知形態設定手段5では、通知媒体を、報知手段4のみでなく、前記画像形成装置以外のネットワークや電話回線、赤外線などの有線・無線を問わず、接続されている外部端末8など、例えば机上型端末や携帯型情報端末に対しても設定することができ、この場合、通知実行手段3は、これらの設定された通知媒体に対して、メール等の手段を用いて通知する。
【0012】
さらに、ユーザ識別手段7は、既に設定が行われているユーザを識別して、個々のユーザの設定を読み出し、個々のユーザごとの通知を即座に実行できるようにする。
【0013】
ユーザ識別手段7による識別情報(ユーザ識別コード)と、通知対象ジョブ設定手段1で設定された通知対象であるジョブやジョブの種類と、通知形態設定手段5で設定された通知の形態と、通知条件設定手段6で設定された異常発生時やジョブ終了時等の通知の条件とを関連付けて不図示のメモリに格納している。
【0014】
図2は、画像形成装置としての複合機の外観構成を示す図である。複合機10は、コピー、ファックス、プリンタおよびスキャナの機能を一体化したものであり、これを実現するため、イメージ入力部11、イメージ出力部12、操作部13、および報知部14、ユーザ識別部15から構成されている。前記報知部14およびユーザ識別部15の機能は、前記操作部13内に構成される場合もある。
【0015】
イメージ入力部11では、プラテンカバー11aを上げて原稿をプランテンガラス上に載置し、再びプラテンカバー11aを閉めることにより、図示されていない読み取り装置の駆動によって原稿面の文字や図形をイメージデータとして読み取ることができる。読み取られたイメージデータは、メモリに一時的に格納されて、後にファクシミリ信号、印刷出力用のイメージ信号などに変換される。
【0016】
イメージ出力部12は、その上部12aに、イメージ入力部11で読み取ったイメージデータ、他のファクシミリ装置から送られたファクシミリデータ、ユーザの端末装置などから送られた文字データやイメージデータを印刷するプリンタエンジンを内蔵している。また、下部12bには、各種サイズの用紙を収容する用紙トレイが設けられている。
【0017】
操作部13は、後述するように、液晶表示部および各種ボタンが設けられている。この操作部13の操作により、コピー、ファックス、プリンタ、スキャナなどの機能が使用できる。
【0018】
報知手段としての報知部14は、ライト14aやスピーカ14bを有しており、光や音などにより、ユーザに対して異常通知やジョブ終了通知などを行う。ライト14aは、例えば2色の光を発光でき、異常内容に応じて色分けして点滅表示することができる。また、1色の光のみを発光する構成である場合でも、連続点灯及び点滅というように、複数の通知形態を持つ。
【0019】
なお、異常通知の例としては、原稿送り装置における原稿づまりやミスフィード、トレイの紙づまりやミスフィード、機械やシステムのハードウェアダウンなどがある。また、ジョブ終了通知の例としては、ファックス送信終了、ファックス受信プリント終了、全ての自動レポート終了などがある。このジョブ終了通知を行うジョブやジョブの種類は、後述するように、操作部13を介してユーザによって設定できる。また、報知部14による異常通知やジョブ終了通知の形態、すなわち、ライト14aの色や音の種類に関しても、操作部13を介してユーザによって設定できる。
【0020】
図3は操作部13の構成の一例を示す図である。操作部13には、液晶表示部131、およびボタン部132が設けられている。液晶表示部131は、タッチパネルを有しており、その画面上には、各種設定を行うときの設定案内画面が表示される。また、液晶表示部131には、異常発生時にその異常内容を示す表示が、イラストや文字を交えて行われる。画面の指示に従ってタッチパネルを操作することにより、各種操作が実行される。ボタン部132には、テンキー21、割り込みボタン22、スタートボタン28、ストップボタン25、機能切り換えボタン20などが設けられている。
【0021】
機能切り換えボタン20は、複合機10をコピーとして使用するか、ファクシミリとして使用するか、スキャナとして使用するかなどを切り換えるためのボタンである。この機能切り換えボタン20を押す度に、液晶表示部131の表示画面が切り替わる。なお、プリンタとして使用する場合には、ユーザの端末装置で指示することができる。
【0022】
テンキー21は、コピー枚数やコピー部数の設定などに使用される。割り込みボタン22は、ジョブの割り込みを行う場合に使用される。
【0023】
スタートボタン28は、設定終了後に、その設定でコピー、ファクシミリ、スキャナの機能を開始させるボタンである。ストップボタン25は、開始された機能を途中で中止させるボタンである。
【0024】
また、図示ライト24aのように、報知手段14を別途設けることなく、操作部13に構成する場合もある。
【0025】
図3においては、ユーザ識別手段としてのユーザ識別部29を操作部13内に構成している。29aは、液晶表示部131内に構成(表示)され、拡大図に示すように、例えば、各ユーザがユーザ名やパスワードなどの識別できる記号等を入力することにより、ユーザ識別をする。また、29bは、指紋照合によりユーザ識別を行う手段を示している。これら29a及び29bは画像形成装置を利用するユーザ層によって、どちらか一方または両方を装備させることができる。さらに、各ユーザの音声や目の網膜により、ユーザを識別する手段を装備することもできる。なお、これらのユーザ識別部29は、図示のように操作部13内に設けるほうが他の操作キーとの距離が近く操作性がよいが、操作部13外に設けてもよい。
【0026】
次に、複合機10の制御部の構成について一例を説明する。図4は複合機10の制御部の構成を示すブロック図である。メイン制御部31は、CPU、ROM、RAMなどから構成されており、ROMに格納されたシステムプログラムに従ってCPUが動作する。イメージデータなどはRAMに格納される。あるいは、大量のデータを扱えるように、ハードディスクなどの大容量記憶装置を接続することもできる。
【0027】
メイン制御部31には、バス30を介して、操作部13、NCU(ネットワーク・コントロール・ユニット)33、インタフェース(I/F)35、機械駆動部36、報知部14などが接続されている。操作部13は、メイン制御部31から操作ガイド表示や異常表示用のイメージデータを受けて液晶表示部131上で表示させるとともに、ボタン部132の各種ボタンの入力を受け付けて、その情報をメイン制御部31に送る。
【0028】
NCU33は、複合機10をファクシミリとして使用する場合に、電話回線(公衆回線)をメイン制御部31へ接続し、ハンドセット34をオフフックした場合には電話回線をハンドセット34に接続する。また、NCU33を介して電話回線を使用し、携帯電話などの携帯型端末装置に異常通知やジョブ終了通知などを送ることができる。
【0029】
インタフェース35は、ユーザ側の端末装置と接続され、端末装置側らの印刷指令およびイメージデータを受け取り、メイン制御部31側に送る。また、このインタフェース35を介して、ユーザ側の各端末装置に対して異常通知やジョブ終了通知などを送ることができる。
【0030】
メイン制御部31は、操作部13や端末装置で指令された機能の実行を行うため、各種の機械駆動部36を制御する。機械駆動部36としては、スキャナ機構部、ドラム回転機構部、紙送り機構部など複合機に必要な機構部の駆動に必要な装置がある。また、機械駆動部36には、各種センサが設けられており、このセンサからの信号に基づいて、メイン制御部31は異常検知やジョブ終了検知を行う。異常またはジョブ終了が検知されると、メイン制御部31は、報知部14のライト14aやスピーカ14b等を使用して、異常通知を行う。
【0031】
次に、このような構成の複合機10における異常通知処理およびジョブ終了通知処理の具体例を説明する。まず、複合機10でジョブを実行する場合、ジョブやジョブの種類の選択を行った後に、図3で示した操作部13の液晶表示部131の画面上に機能選択メニューが表示される。ここで、ユーザによって選択されたジョブやジョブの種類の情報は、前述したメモリに記憶される。さらに、ユーザ識別手段より設定しているユーザを識別し、その識別情報も前述したメモリに記憶される。
【0032】
図5は機能選択メニュー画面の一例を示す図である。ここでは、ジョブの種類としてファクシミリ機能が選択されているものとする。この機能選択メニュー画面40では、「タイマー送信」、「読取サイズ」などファクシミリに関する機能のメニューが表示されている。これらの機能の何れかを選択すると、その機能に関する設定画面が切り換え表示される。また、機能選択メニュー画面40では、機能の一つとして、報知部14によってジョブに関する通知を行うための「状態通知」メニュー41が設けられている。ユーザがこの「状態通知」メニュー41を選択すると、今回実行するジョブやジョブの種類に関する通知が選択される。そして、液晶表示部131の画面は、この通知の形態に関する設定を行うための通知形態設定画面に表示が切り換わる。
【0033】
図6は通知形態設定画面の一例を示す図である。この通知形態設定画面50では、図に示すように、設定する項目として、ライト設定51、ブザー設定52、外部端末設定53が設けられている。ライト設定51では「点灯する」メニュー51aと「点灯しない」メニュー51bの何れかが、また、ブザー設定52では「鳴らす」メニュー52aと「鳴らさない」メニュー52bの何れかが、さらに、外部端末設定53では「端末へ通知」メニュー53aと「通知しない」メニュー53bの何れかが選択できる。なお、ここで設定された通知の形態は、前述したメモリに通知形態情報として記憶される。
【0034】
ここで、外部端末設定欄53で「端末へ通知」メニュー53aを選択すると、画像形成装置外の端末装置や、携帯型端末装置に通知を送る設定となる。
【0035】
各設定欄の設定が完了し「条件設定」メニュー54を選択すると、各項目の通知を実行する条件、すなわち、ジョブがどのような状態になったときに通知を行うかを設定する通知条件設定画面が切り換え表示される。また、「詳細設定」メニュー55を選択すると、各項目の詳細な設定が行える。具体的には、ライトの点滅の時間間隔、ライトの色、ブザー音の種類や時間、通知する端末の電話番号やIPアドレスの設定などがある。
【0036】
「取り消し」メニュー56を選択すると、上記設定が取り消される。また、「閉じる」メニュー57を選択すると、画面上の設定状態が確定され、通知形態設定画面50が閉じる。
【0037】
図7は通知条件設定画面の一例を示す図である。ここでは、ライトの点灯条件を設定する画面の例を示す。通知条件設定画面60の左端には、ライト点灯条件61が設けられている。ここでは、「異常発生時」メニュー61a、「正常終了時」メニュー61b、「常時」メニュー61cの何れかを選択できる。「常時」メニュー61cを選択すると、異常発生時、正常終了時の両方で通知が行われる。ここで、設定された通知条件は、通知条件の情報としてメモリに記憶される。
【0038】
また、この通知条件設定画面60では、点灯方法62、ライトの色63が設けられており、条件毎にライトの点灯方法が設定できる。「詳細設定」メニュー55が選択されることによって、設定できる画面が表示されてもよい。点灯方法62では、「点滅」メニュー62aと「点灯」メニュー62bの何れかが、ライトの色63では、「レッド」メニュー63aと「グリーン」メニュー63bの何れかが選択できる。さらに、ライトの点滅時間等も設定して変更できるようにしてもよい。
【0039】
例えば「異常発生時」メニュー61aが選択された状態で、点灯方法62およびライトの色63の設定を行うと、実際の異常発生時にはこの設定通りにライトの点灯が行われる。同様に、「正常終了時」メニュー61aが選択された状態でも、「異常発生時」メニュー61aとは別の内容の設定を行うことができる。また、「常時」メニュー61cが選択された状態で点灯方法62およびライトの色63の設定を行うと、異常発生時、正常終了時ともに同じ方法でライトの点灯が行われる。
【0040】
このようなライトの条件設定が完了して、「次ページ」メニュー64を選択すると、画面は音に関する通知条件設定画面に切り換わり、同様の手順で音に関する条件設定が行える。
【0041】
また、図7において、「取り消し」メニュー65を選択すると、上記設定が取り消される。また、「閉じる」メニュー66を選択すると、画面上の設定状態が確定され、通知条件設定画面60が閉じる。
【0042】
なお、通知条件設定画面60を使用して条件設定を行わない場合には、異常発生時および正常終了時ともに、通知形態設定画面50の「詳細設定」メニュー55を選択することにより表示された詳細設定画面上で設定された形態に従って通知が行われる。
【0043】
このようなジョブ毎やジョブの種類における通知実行の設定は、ジョブの実行前だけでなく、ジョブの実行中、または実行待ち状態においても設定可能である。一例として、ファックス状況画面上で行える状況を説明する。
【0044】
以上のようにして、設定された情報はすべて、前述したメモリに関連付けて記憶している。つまり、ユーザ識別手段7による識別情報(ユーザ識別コード)と、通知対象ジョブ設定手段1で設定された通知対象ジョブやジョブの種類の情報と、通知形態設定手段5で設定された通知形態の情報と、通知条件設定手段6で設定された異常発生時やジョブ終了時等の通知の条件とを関連付けて前述したメモリに記憶している。
【0045】
図8はファックス状況画面の一例を示す図である。ファックス状況画面70では、送信待ちやデータ受信中などの各種ジョブのデータが、データ表示欄71に表示されている。また、ファックス状況画面70では、「状態通知」メニュー75も表示されている。データ表示欄71の何れかのジョブをカーソルやタッチパネルで選択し、「状態通知」メニュー75を選択すると、その指定されたジョブに関して通知を実行することが設定される。また、これと同時に、図6で示した通知形態設定画面50に表示が切り換わるので、ユーザは、前述同様に、通知の形態を設定し、さらに図7で示した通知条件設定画面60に切り換えて通知条件の設定を行うことができる。
【0046】
図9は、複合機10における通知処理の手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、制御手段が所定のプログラムに基づいて動作することにより実行される。
【0047】
実行中のジョブに関して異常が発生したか否かを判断する(S1)。そして、異常が発生すればステップS2に進み、発生しなければステップS5に進む。S2では、実行中のジョブに関して異常発生時の通知の設定がなされているか否かを判断する。そして、通知の設定がなされていればステップS3に進み、通知の設定がなされていなければ処理を終了する。
【0048】
S2でYESの場合、まず、ユーザ識別手段によるユーザ識別コード(識別情報)の確認を行う(S3)。さらに、ジョブの情報の確認を行う(S4)。S4では、ジョブの種類や現在のジョブの状態等を把握するためである。ユーザ識別コードとジョブの情報とを基にして設定された通知形態の読み出しを行う(S5)。ユーザ識別コードは、ユーザ識別手段によるユーザを特定するための識別情報のことである。また、ジョブの情報は、通知を行う対象となるジョブの種類を示す情報や通知を行う条件となるジョブの状態を示す情報のことである。S5で、読み出された通知形態に従って通知を行う。
【0049】
S2でNOの場合、ジョブの実行が終了したか否かを判断する(S7)。ジョブの実行が終了すればステップS6に進み、終了しなければステップS1に戻る。S6では、実行中のジョブに関して正常終了時の通知の設定がなされているか否かを判断する。通知の設定がなされていればステップS3に進み、通知の設定がなされていなければ処理を終了する。
【0050】
このように、本実施の形態では、ユーザ毎に通知の形態を選択しているので、ユーザ個人が知りたいジョブの状態を通知することができる。また、本実施の形態では、ライトの点滅間隔や色、ブザー音の音色や長さなどの通知形態を通知の形態をユーザ毎に設定できるので、ユーザ側で自身の設定した通知を識別できる。さらに、異常発生時、正常終了時など通知を実行する条件も具体的に設定可能としたので、ユーザの意思がより反映される。
【0051】
また、本実施の形態では、ジョブ毎の通知実行の設定を、ジョブの実行前だけでなく、ジョブの実行中、または実行待ち状態においても設定可能としたので、操作の自由度が高い。
【0052】
なお、本実施の形態では、ファクシミリ受信、ファクシミリ送信、自動レポート、プリントアウトなどのジョブの種類単位で設定できるようにしているが、種類の同じジョブに対して通知条件を設定してもユーザ識別情報によって通知の形態を重複しないようにすることができる。
【0053】
なお、ユーザ識別手段29を活用することにより、ユーザごとに設定されている最適な通知を行うことができるため、より質の高い通知を提供することができる。
【0054】
さらに、本実施の形態のようにユーザにより通知の形態を設定できるようにすると、複数のユーザが設定を行った場合、ジョブに対する様々な通知の形態が混在して、ユーザ側で自身の指定したジョブの通知を識別できなくなるおそれが生じる。これを防ぐため、ひとつのジョブ(ジョブの各種類おけるひとつの状態)に対して、複数の通知の形態の設定を禁止するようにしてもよい。例えば、すでに登録された通知の形態と同じものが入力された場合にはアラーム音を鳴らして入力を不可能にしたり、あるいは、装置側で異なるパターンをユーザに提供し、ユーザ側でそれを選択できるようにするなどが考えられる。
【0055】
本実施の形態では、画像形成装置として複合機10の例を示したが、コピー機、ファクシミリ装置などの単機能装置にも本発明を適用することが可能であることは言うまでも無い。
【0056】
【発明の効果】
以上のように、本発明では、複数の通知の形態で通知可能な報知手段と、ユーザを識別する識別手段と、ジョブの状態を検知する状態検知手段と、前記状態検知手段でジョブの状態が通知を行うべき状態であると検知した場合、前記識別手段による識別情報とジョブの情報とに基づいて前記報知手段による通知の形態を選択する選択手段とを有するので、特定のユーザ以外の人が混乱することなく、ユーザ個人だけがジョブの状態を把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の機能の概念図
【図2】画像形成装置としての複合機の外観構成を示す図
【図3】操作部13の構成の一例を示す図
【図4】複合機10の制御部の構成を示すブロック図
【図5】機能選択メニュー画面の一例を示す図
【図6】通知形態設定画面の一例を示す図
【図7】通知条件設定画面の一例を示す図
【図8】ファックス状況画面の一例を示す図
【図9】通知処理の手順を示すフローチャート
【符号の説明】
1 通知対象ジョブ設定手段
2 ジョブ状態検知手段
3 通知実行手段
4 報知手段
5 通知形態設定手段
6 通知条件設定手段
7 ユーザ識別手段
10 複合機
40 機能選択メニュー画面
41 「状態通知」メニュー
50 通知形態設定画面
60 通知条件設定画面
75 「状態通知」メニュー
Claims (4)
- 複数の通知の形態で通知可能な報知手段と、
ユーザを識別する識別手段と、
ジョブの状態を検知する状態検知手段と、
前記状態検知手段でジョブの状態が通知を行うべき状態であると検知した場合、前記識別手段による識別情報とジョブの情報とに基づいて前記報知手段による通知の形態を選択する選択手段とを有することを特徴とする画像形成装置。 - 複数の通知の形態で通知可能な報知手段と、
ユーザを識別する識別手段と、
ジョブの状態を検知する状態検知手段と、
前記報知手段で通知を行う通知条件を設定する設定手段と、
前記状態検知手段でジョブの状態が通知を行うべき状態であると検知した場合、前記識別手段による識別情報と前記設定手段で設定された通知条件とジョブの情報とに基づいて前記報知手段による通知の形態を選択する選択手段とを有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記識別手段で識別される識別情報と前記設定手段で設定された通知条件とジョブの情報と前記報知手段による通知の形態とを関連付けて記憶する記憶手段を有することを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
- 前記報知手段は、人間の視覚を刺激して通知を認識させる第1の通知手段、若しくは人間の聴覚を刺激して通知を認識させる第2の通知手段、またはこれらの組合せであることを特徴とする請求項1乃至3記載の画像形成装置。
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