JP2004345302A - 画像形成装置,印刷条件復帰方法,印刷条件復帰プログラム及びこれを記憶した記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】初期の印刷条件に自動的に復帰させる機能を維持しつつ,更に利用者側にその復帰判断を委ねることで,誤った判断がなされた場合に印刷条件を復帰させない画像形成装置を提供すること。
【解決手段】印刷条件を初期条件に復帰させる復帰条件が満足すると判断された場合に,現在の印刷条件を初期の印刷印刷条件に復帰させるか否かを確認するための確認情報を出力し,この確認情報に応答して,上記復帰に関する態様を決定する画像形成層値として構成されている。これにより,利用者が印刷条件を復帰させるかどうかの最終判断を行なうことが可能となり,その結果,利用者が意図しない場合にまで印刷条件を初期条件に復帰させるという誤判断を極力減少させる効果を奏する。
【選択図】図1
【解決手段】印刷条件を初期条件に復帰させる復帰条件が満足すると判断された場合に,現在の印刷条件を初期の印刷印刷条件に復帰させるか否かを確認するための確認情報を出力し,この確認情報に応答して,上記復帰に関する態様を決定する画像形成層値として構成されている。これにより,利用者が印刷条件を復帰させるかどうかの最終判断を行なうことが可能となり,その結果,利用者が意図しない場合にまで印刷条件を初期条件に復帰させるという誤判断を極力減少させる効果を奏する。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,任意の印刷条件を設定入力し得る画像形成装置に関し,特に,設定入力された印刷条件を,予め定められた初期印刷条件に自動的に復帰させる画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ディジタル複合機,スキャナ装置等の画像形成装置には,集約機能,変倍機能,両面印刷機能等の複数の応用機能が備えられている。利用者は上記応用機能を有効にするため,画像形成装置の操作部を操作して印刷条件を設定入力する設定入力画面を呼び出し,この設定入力画面上で任意の印刷条件を設定入力して所望の画像を印刷出力する。印刷出力が終了した後においても,上記のように設定された印刷条件が継続して保持されると,次に利用する者が利用する毎に印刷条件の設定を確認し,場合によっては印刷条件を例えば最も頻繁に使用する初期印刷条件(デフォルト条件)に変更しなければならず,その作業は非常に煩雑である。
【0003】
このような煩雑さを軽減するために,印刷出力終了後に所定の条件を満たした場合に,印刷条件の設定を初期印刷条件に自動的に復帰させる種々の方法が提案されている。一般に,利用者が画像形成装置の近傍から離れたことを検知する検知信号に基づき,或いは一定時間操作部等からの入力操作がないことを検知することにより印刷条件を初期印刷条件に自動復帰させる方法が普及しているが,特許文献1は,上記検知信号に基づき,装置を離れたことを検知された利用者が装置を使用することを完了したかどうかを判断する判断手段を更に備え,その判断結果により,装置の使用を完了した後に利用者が装置から離れたと判断された場合に,上記印刷条件を初期印刷条件の設定に復帰させる設定入力制御装置を提案するものである。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−105046号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,上記設定入力制御装置を含め,印刷条件を初期印刷条件に復帰させる従来の方法では,復帰させるための最終判断がセンサの出力信号やタイマ等に委ねられているため,利用者が意図しないときにまで印刷条件を初期印刷条件に復帰させるおそれがあり問題であった。
従って,本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,印刷条件を初期の印刷条件に自動的に復帰させる機能を維持しつつ,更に利用者側にその復帰判断を委ねることで,誤った判断により印刷条件を復帰させることのない画像形成装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は,設定入力された印刷条件を予め定められた初期印刷条件に復帰させる復帰条件を満足するか否かを判断する復帰条件判断手段と,上記復帰条件判断手段による判断結果に基づき上記設定入力された印刷条件を上記初期印刷条件に復帰させる印刷条件復帰手段とを備えた画像形成装置において,上記復帰条件判断手段により上記復帰条件を満足すると判断された場合に,上記設定入力された印刷条件を上記初期印刷条件に復帰させるか否かを確認するための確認情報を出力する確認情報出力手段と,上記確認情報出力手段により出力された確認情報に応答して,上記復帰に関する態様を決定する復帰態様決定手段とを具備してなることを特徴とする画像形成装置として構成されている。
このように構成されることにより,利用者が印刷条件を復帰させるかどうかの最終判断を行なうことが可能となり,これにより,利用者が意図しない場合にまで印刷条件を初期条件に復帰させるという誤判断を極力減少させる効果を奏する。
この場合,上記復帰態様決定手段が,上記設定入力された印刷条件を上記初期印刷条件に復帰させることを拒否する態様を決定するもの,上記設定入力された印刷条件を上記初期印刷条件に復帰させることを許可する態様を決定するもの,或いは上記復帰条件を満足すると判断されてから所定の時間経過後に上記設定入力された印刷条件を上記初期印刷条件に復帰させる態様を決定するものであることが望ましい。
【0007】
また,本発明は,上記画像形成装置が具備する各手段に相当する処理を行う印刷条件復帰方法として捉えたものであってもよい。
即ち,設定入力された印刷条件を予め定められた初期印刷条件に復帰させる復帰条件を満足するか否かを判断する復帰条件判断手段と,上記復帰条件判断手段による判断結果に基づき上記設定入力された印刷条件を上記初期印刷条件に復帰させる印刷条件復帰手段とを備えた画像形成装置に用いられる印刷条件復帰方法において,上記復帰条件判断手段により上記復帰条件を満足すると判断された場合に,上記設定入力された印刷条件を上記初期印刷条件に復帰させるか否かを確認するための確認情報を出力する確認情報出力工程と,上記確認情報出力工程により出力された確認情報に応答して,上記復帰に関する態様を決定する復帰態様決定工程とを具備してなることを特徴とする印刷条件復帰方法として構成することができる。
【0008】
更に,本発明は,上記画像形成装置を制御するコンピュータに上記印刷条件復帰方法が有する各工程を実行する機能を実現させるためのプログラムとして捉えたものであってもよい。
即ち,設定入力された印刷条件を予め定められた初期印刷条件に復帰させる復帰条件を満足するか否かを判断する復帰条件判断手段と,上記復帰条件判断手段による判断結果に基づき上記設定入力された印刷条件を上記初期印刷条件に復帰させる印刷条件復帰手段とを備えた画像形成装置であって,該画像形成装置を制御するコンピュータに,上記復帰条件判断手段により上記復帰条件を満足すると判断された場合に,上記設定入力された印刷条件を上記初期印刷条件に復帰させるか否かを確認するための確認情報を出力する確認情報出力機能と,上記確認情報機能により出力された確認情報に応答して,上記復帰に関する態様を決定する復帰態様決定機能とを実現させるための印刷条件復帰プログラムとして構成することができる。この場合,上記印刷条件復帰プログラムがコンピュータ読取可能な記憶媒体に記憶されたものであることが望ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照しながら,本発明の実施の形態について説明し,本発明の理解に供する。尚,以下の実施の形態は,本発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
ここに,図1は本発明の実施の形態に係るディジタル複合機の概略構成を表すブロック図,図2〜図4は本発明の実施の形態に係るディジタル複合機の印刷条件復帰処理の一例を説明するフローチャート,図5は本発明の実施の形態に係るディジタル複合機において出力される確認情報の一例を示す初期化確認画面図,図6は本発明の実施の形態に係るディジタル複合機において出力される確認情報の一例を示す割込み確認画面図である。
【0010】
まず,図1のブロック図を用いて,本発明の一実施形態に係るディジタル複合機Xの概略構成について説明する。尚,画像形成装置の一例であるディジタル複合機Xは複写機,ファクシミリ装置,スキャナ装置,プリンタ装置等の各機能を備えた装置である。
本ディジタル複合機Xは,コピー開始指示,機能の設定等の操作をするとともに各種機能を設定するための設定画面等を表示するタッチパネル等の操作表示部30と,外部に接続された不図示の端末装置等と接続してデータ通信を可能とするためのインターフェース40と,記憶部20内に設けられ,ディジタル複合機Xに用いられる印刷条件復帰プログラムが格納された印刷条件復帰プログラム領域21と,予め定められた初期の初期印刷条件に関するデータ及び設定入力された印刷条件に関するデータを格納する印刷条件データ領域22と,上記各部を制御すると共に,復帰条件判断手段の一例である復帰条件判断機能11,確認情報出力手段の一例である確認情報出力機能12,復帰態様決定手段の一例である復帰態様決定機能13,印刷条件復帰手段の一例である印刷条件復帰機能14を備え,上記プログラム領域21に格納された印刷条件復帰プログラムを読み出して実行することにより上記各機能を実現する制御部10とを具備して構成されている。
上記記憶部20は,上述のようにプログラム領域21と印刷条件データ領域22とを備えており,ROMやフラッシュメモリ等の不揮発性メモリ,或いはハードディスクドライブ等からなるものである。
上記印刷条件復帰プログラムは,上記ディジタル複合機Xを制御する制御部10に上記復帰条件判断機能11,確認情報出力機能12,復帰態様決定機能13,印刷条件復帰機能14を実現させるためのプログラムであり,望ましくは上記確認情報出力機能12,復帰態様決定機能13を実現させるためのプログラムである。
【0011】
ここで,制御部10が備える復帰条件判断機能11,確認情報出力機能12,復帰態様決定機能13,印刷条件復帰機能14について説明する。
復帰条件判断機能11とは,設定入力された印刷条件を予め定められた初期印刷条件に復帰させる復帰条件を満足するか否かを判断する機能であって,従来から利用されている機能である。上記復帰条件の一例として,例えば一定時間内に上記操作表示部30からの入力操作,或いは原稿カバーの開閉動作が行なわれていないこと等が挙げられる。一定時間以上継続してディジタル複合機Xの操作等がされていなければ,前回行なわれたコピー操作は既に完了していると判断できるからである。また,ディジタル複合機Xに設けられた赤外線センサ等の人体検知センサが上記複合機X周辺に人体を検知しないことも上記復帰条件の一つに挙げられる。複合機Xの周囲に人が存在していなければ,コピー操作をする利用者が存在しないと判断できるからである。更にまた,上記インタフェース40を介してネットワークに接続された不図示の端末装置(例えばパソコン)からディジタル複合機Xで印刷出力する画像データが転送されていないこと,即ち該画像データを受信していないことも上記復帰条件の一つに挙げることができる。
【0012】
確認情報出力機能12とは,上記復帰条件判断機能11により上記復帰条件を満足すると判断された場合に,設定入力された印刷条件を初期印刷条件に復帰させるか否かを確認するための確認情報を出力する機能であって,例えば図5に示す初期化確認画面50に関するデータを出力して上記操作表示部30に上記初期化確認画面50を表示させる機能である。また,上記確認情報出力機能12は,例えば,上記インターフェース40に接続されたパソコン等の外部端末装置から上記複合機Xに対して出力された印刷画像データを受信した場合,即ち,割込み処理があった場合に,図6に示す割込み確認画面60に関するデータを出力して上記操作表示部30に上記割込み確認画面60を表示させる機能でもある。かかる機能の詳細については,後段においてフローチャートの説明と共に詳述する。
尚,初期化確認画面50内に示される「OK」キー51は設定入力された現在の印刷条件を初期印刷条件に復帰(リセット)することを許可するための入力操作キーであり,「NO」キー52は設定入力された現在の印刷条件を初期印刷条件に復帰することを拒否するため,即ち,現在の印刷条件を維持するための入力操作キーである。また,割込み確認画面60内に示される「OK」キー61はコピー操作を一時中断して現在の印刷条件を初期印刷条件に復帰することを拒否し,即ち,現在の印刷条件を維持したまま割込み処理の実行を許可するための入力操作キーであり,「NO」キー62は現在行なわれているコピー操作を維持する,即ち,現在の印刷条件を初期印刷条件に復帰することを拒否すると共に,割込み処理の実行を拒否するための入力操作キーである。
【0013】
復帰態様決定機能13とは,上記確認情報出力機能12により上記操作表示部30等に出力された確認情報に応答して,上記復帰に関する態様を決定するものである。具体的には,例えば上記初期化確認画面50が表示された場合には,利用者が上記「NO」キー52を入力操作することにより出力された信号に応じて,設定入力された現在の印刷条件を上記初期印刷条件に復帰させることを拒否する態様を決定する機能である。また,利用者が上記「OK」キー51を入力操作することにより出力された信号に応じて,設定入力された現在の印刷条件を上記初期印刷条件に復帰させることを許可する態様を決定する機能でもある。更に,上記復帰条件を満足すると判断されてから所定の時間が経過しても,上記初期化確認画面50において何ら入力操作が行なわれない場合には,設定入力された現在の印刷条件を上記初期印刷条件に自動的に復帰させる態様を決定する機能でもある。
また,例えば,上記割込み確認画面60が表示された場合には,利用者が上記「NO」キー62を入力操作することにより出力された信号に応じて,現在行なわれているコピー操作を維持し,割込み処理の実行を拒否する態様を決定する機能である。また,利用者が上記「OK」キー61を入力操作することにより出力された信号に応じて,コピー操作を一時中断して現在の印刷条件を保持したまま割込み処理の実行を許可する態様を決定する機能でもある。更に,上記復帰条件を満足すると判断されてから所定の時間が経過しても,上記割込み確認画面60において何ら入力操作が行われない場合には,自動的に設定入力された現在の印刷条件を上記初期印刷条件に復帰させた後に割込み処理の実行をする態様を決定する機能でもある。当該復帰態様決定機能の詳細については,後段においてフローチャートの説明と共に詳述する。
【0014】
印刷条件復帰機能14とは,上記復帰条件判断機能11による判断結果に基づき設定入力された印刷条件を初期印刷条件に復帰させる機能であって,上記復帰態様決定機能13により決定された態様に応じて設定入力された印刷条件を初期印刷条件に復帰させる機能である。具体的には,利用者が上記初期化確認画面50の「OK」キー51を入力操作することにより,若しくは上記初期化確認画面50或いは上記割込み確認画面60が表示されてから所定の時間が経過した場合に,現在の印刷条件を上記初期印刷条件に自動的に復帰させる機能である。
【0015】
次に,図2のフローチャートを用いてディジタル複合機Xの制御部10が行う印刷条件の復帰処理手順の内,復帰条件判断処理手順の一例について説明する。
図中のS100,S110…は処理手順(ステップ)番号を示す。処理は,利用者によるコピー操作が終了し,要求された画像データが全て排出されたことが検出されたところから開始される。このとき,ディジタル複合機X(以下「複合機X」と略す。)は稼動状態からいわゆる待ち状態に移行する。そして,図示しない制御部10は,複合機Xが上記待ち状態に移行したことを検出すると,時間T1のカウントを開始する。
ステップS100及びS110においては,制御部10によって,複合機Xが上記待ち状態に移行してからT1時間経過するまでの間に,操作表示部30等において利用者等のキー操作により操作信号が入力されたかどうか,即ち,複合機Xがまだ利用されているかどうか(S100),或いは,原稿カバーが開閉されることにより開閉信号が出力されたかどうか,即ち原稿台に載置した原稿が抜き取られたかどうか(S110)が判断される。ここで,T1時間以内に上記操作信号が検出された場合は,処理はステップS170に進み,T1時間以内に上記操作信号が検出されず,上記開閉信号のみが検出された場合はステップS150に進み,T1時間以内に上記操作信号及び開閉信号のいずれも検出されなかった場合はステップS130に進む(S120)。
【0016】
処理がステップS170に進むと,制御部10は新たに時間T4のカウントを開始する(S180)。ステップS170では,例えば複合機Xのインターフェース40に接続されたパソコン等の外部端末装置から上記複合機Xへ印刷出力された画像データを受信したかどうか,即ち,割込み処理があるかどうかが判断される。かかる判断処理は,T4時間が経過するまでの間実行される(S180)。ここで,T4時間以内に割込み処理があると判断された場合は図4に示すフローチャートのステップS300に進み,後述する割込み処理を許可するかどうか等の判断処理が実行される。割込み処理があると判断されなかった場合は再びステップS100から処理が繰り返される。
【0017】
処理がステップS150に進むと,制御部10は新たに時間T2のカウントを開始する。ステップS150では,例えば赤外線センサやマットスイッチ等の人体検知センサにより複合機Xの周囲の所定範囲内に人が存在するか否かが判断される。かかる判断は単に複合機Xの近辺を通り過ぎる人を複写機Xの利用者であると判断しないように,一定時間上記センサ等の出力信号が継続してONしている場合に限り人が存在していると判断する。これにより,複合機Xの周囲に継続して存在する人のみを検出することができ,即ち,複合機Xを利用するために人が複合機Xの周辺に継続して存在している事を判断することができる。従って,この場合は設定された印刷条件を初期印刷条件に復帰させない。この判断処理はT2時間が経過するまでの間実行される(S160)。T2時間以内に人の存在が検出されなかった場合は図3に示すフローチャートのステップS200に進み,後述する初期印刷条件への復帰に関する処理が実行され,人の存在が検出された場合は再びステップS100から処理が繰り返される。
【0018】
処理がステップS130に進むと,制御部10は新たに時間T3のカウントを開始する。ステップS130では,再度,上記ステップS100と同様にしてT3時間が経過するまでの間に上記操作信号が入力されたかどうかが判断される。
ここで,T3時間以内に上記操作信号が検出されなかった場合は,図3に示すフローチャートのステップS200に進み,後述する初期印刷条件への復帰に関する処理が実行され,上記操作信号が検出された場合は,複合機Xに利用がまだ完了していないと判断され,再びステップS100から処理が繰り返される。
【0019】
次に,図3のフローチャートを用いてディジタル複合機Xの制御部10が行う印刷条件の復帰処理手順の内,復帰態様決定処理手順の一例について説明する。
図中のS200,S210…は処理手順(ステップ)番号を示す。
ステップS200では,制御部10は,設定入力された印刷条件を初期印刷条件に復帰させるか否かを確認するための確認情報を出力し,例えば図5に示される初期化確認画面50を複合機Xの操作表示部30に表示させる。この初期化確認画面50は時間T5の間,上記操作表示部30に表示され,該T5時間が経過すると(S230),設定された印刷条件が初期印刷条件に自動的に復帰される(S231)。しかし,上記初期化確認画面50において,利用者により,設定入力された現在の印刷条件を初期印刷条件に復帰することを拒否するための「NO」キー52が入力された場合は(S210),現在の印刷条件が維持され,処理は図2のフローチャートに示されるステップS100から繰り返し実行される。また,上記初期化確認画面50において,利用者により,設定入力された現在の印刷条件を初期印刷条件に復帰することを許可するための「OK」キー51が入力された場合は(S220),現在の印刷条件が初期印刷条件に復帰される(S231)。
このように,ステップS200において初期化確認画面50を操作表示部30に出力して表示させる処理を実行する機能が確認情報出力機能12の一例である。また,ステップS210〜S230の処理を実行する機能が復帰態様決定機能13の一例である。
ステップS230においてカウントされる時間T5は,任意に設定するものであっても良いが,自動的に設定変更されるものであっても良い。具体的には,上記時間T5が短時間に設定されていれば,必然的に上記「NO」キー52が頻繁に入力操作されるので,所定の回数連続して上記「NO」キー52が入力操作された場合は自動的に上記時間T5の設定を所定時間毎に延長することが考えられる。また,逆に,上記時間T5が長時間に設定されている場合は,例えば所定の回数連続して上記「OK」キー51が入力操作された場合は自動的に上記時間T5の設定を所定時間毎に短縮することが考えられ,同様に,所定の回数連続して上記T5がタイムアウトして自動的に初期化処理が実行された場合も上記時間T5の設定を所定時間毎に短縮することが考えられる。
【0020】
次に,図4のフローチャートを用いてディジタル複合機Xの制御部10が行う印刷条件の復帰処理手順の内,割込みデータが受信された場合の復帰態様決定処理手順の一例について説明する。図中のS300,S310…は処理手順(ステップ)番号を示す。
ステップS300では,制御部10は,上記ステップS200と同様に,設定入力された印刷条件を初期印刷条件に復帰させるか否かを確認するための確認情報を出力し,例えば図6に示される割込み確認画面60を複合機Xの操作表示部30に表示させる。
この割込み確認画面60は時間T6の間,上記操作表示部30に表示され,該T6時間が経過すると(S330),設定された印刷条件が自動的に初期印刷条件に復帰され(S331),その後割込み処理が実行される。しかし,上記割込み確認画面60において,利用者により,現在行なわれているコピー操作を維持する,即ち,現在の印刷条件を初期印刷条件に復帰することを拒否すると共に,割込み処理の実行を拒否するための「NO」キー62が入力された場合は(S310),現在の印刷条件は初期印刷条件に復帰せずそのまま維持さる。その後,処理は図2のフローチャートに示されるステップS100から繰り返し実行される。また,上記割込み確認画面60において,利用者により,コピー操作を一時中断して現在の印刷条件を初期印刷条件に復帰することを拒否する,即ち,現在の印刷条件を維持したまま割込み処理の実行を許可するための「OK」キー61が入力された場合は(S320),現在の印刷条件に関するデータが複合機Xの記憶部2の印刷条件データ記憶領域22に一時的に保存される(S321)。その後ステップS322において設定された印刷条件が一旦初期印刷条件に変更された後に,割込み処理が実行される(S323)。ステップS323の割込み処理が終了すると,その後,制御部10は上記印刷条件データ記憶領域22に一時保存された印刷条件データを読み出して,読み出されたデータに基づいて印刷条件を設定し(S324),その後,処理は図2のフローチャートに示されるステップS100から繰り返し実行される。
このように,ステップS300において割込み確認画面60を操作表示部30に出力して表示させる処理を実行する機能が確認情報出力機能12の一例である。また,ステップS310〜S330の処理を実行する機能が復帰態様決定機能13の一例である。
ステップS330においてカウントされる時間T6も,上記時間T5と同様に自動的に設定変更されるものであっても良く,具体的には,所定の回数連続して上記「NO」キー62が入力操作された場合は自動的に上記時間T6の設定を所定時間毎に延長することが考えられる。また,逆に,所定の回数連続して上記「OK」キー61が入力操作された場合は自動的に上記時間T6の設定を所定時間毎に短縮することが考えられ,また,所定の回数連続して上記T6がタイムアウトして自動的に初期化処理が実行された場合も上記時間T6の設定を所定時間毎に短縮することが考えられる。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように,本発明によれば,復帰条件判断手段により復帰条件を満足すると判断された場合に,設定入力された印刷条件を初期印刷条件に復帰させるか否かを確認するための確認情報を出力する確認情報出力手段と,上記確認情報出力手段により出力された確認情報に応答して,上記復帰に関する態様を決定する復帰態様決定手段とを具備することにより,利用者が印刷条件を復帰させるかどうかの最終判断を行なうことが可能となり,その結果,利用者が意図しない場合にまで印刷条件を初期条件に復帰させるというご判断を極力減少させる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るディジタル複合機の概略構成を表すブロック図。
【図2】本発明の実施の形態に係るディジタル複合機の印刷条件復帰処理の内,復帰条件判断処理手順の一例を説明するフローチャート。
【図3】本発明の実施の形態に係るディジタル複合機の印刷条件復帰処理の内,復帰態様決定処理手順の一例を説明するフローチャート。
【図4】本発明の実施の形態に係るディジタル複合機の印刷条件復帰処理の内,割込みデータが受信された場合の復帰態様決定処理手順の一例を説明するフローチャート。
【図5】本発明の実施の形態に係るディジタル複合機の確認情報出力処理により出力される確認情報の一例を示す初期化確認画面図。
【図6】本発明の実施の形態に係るディジタル複合機の確認情報出力処理により出力される確認情報の他の一例を示す割込み確認画面図。
【符号の説明】
10…制御部
20…記憶部
30…操作表示部
40…インターフェース
50…初期化確認画面
60…割り込み確認画面
51,61…「OK」キー
52,62…「NO」キー
【発明の属する技術分野】
本発明は,任意の印刷条件を設定入力し得る画像形成装置に関し,特に,設定入力された印刷条件を,予め定められた初期印刷条件に自動的に復帰させる画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ディジタル複合機,スキャナ装置等の画像形成装置には,集約機能,変倍機能,両面印刷機能等の複数の応用機能が備えられている。利用者は上記応用機能を有効にするため,画像形成装置の操作部を操作して印刷条件を設定入力する設定入力画面を呼び出し,この設定入力画面上で任意の印刷条件を設定入力して所望の画像を印刷出力する。印刷出力が終了した後においても,上記のように設定された印刷条件が継続して保持されると,次に利用する者が利用する毎に印刷条件の設定を確認し,場合によっては印刷条件を例えば最も頻繁に使用する初期印刷条件(デフォルト条件)に変更しなければならず,その作業は非常に煩雑である。
【0003】
このような煩雑さを軽減するために,印刷出力終了後に所定の条件を満たした場合に,印刷条件の設定を初期印刷条件に自動的に復帰させる種々の方法が提案されている。一般に,利用者が画像形成装置の近傍から離れたことを検知する検知信号に基づき,或いは一定時間操作部等からの入力操作がないことを検知することにより印刷条件を初期印刷条件に自動復帰させる方法が普及しているが,特許文献1は,上記検知信号に基づき,装置を離れたことを検知された利用者が装置を使用することを完了したかどうかを判断する判断手段を更に備え,その判断結果により,装置の使用を完了した後に利用者が装置から離れたと判断された場合に,上記印刷条件を初期印刷条件の設定に復帰させる設定入力制御装置を提案するものである。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−105046号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,上記設定入力制御装置を含め,印刷条件を初期印刷条件に復帰させる従来の方法では,復帰させるための最終判断がセンサの出力信号やタイマ等に委ねられているため,利用者が意図しないときにまで印刷条件を初期印刷条件に復帰させるおそれがあり問題であった。
従って,本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,印刷条件を初期の印刷条件に自動的に復帰させる機能を維持しつつ,更に利用者側にその復帰判断を委ねることで,誤った判断により印刷条件を復帰させることのない画像形成装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は,設定入力された印刷条件を予め定められた初期印刷条件に復帰させる復帰条件を満足するか否かを判断する復帰条件判断手段と,上記復帰条件判断手段による判断結果に基づき上記設定入力された印刷条件を上記初期印刷条件に復帰させる印刷条件復帰手段とを備えた画像形成装置において,上記復帰条件判断手段により上記復帰条件を満足すると判断された場合に,上記設定入力された印刷条件を上記初期印刷条件に復帰させるか否かを確認するための確認情報を出力する確認情報出力手段と,上記確認情報出力手段により出力された確認情報に応答して,上記復帰に関する態様を決定する復帰態様決定手段とを具備してなることを特徴とする画像形成装置として構成されている。
このように構成されることにより,利用者が印刷条件を復帰させるかどうかの最終判断を行なうことが可能となり,これにより,利用者が意図しない場合にまで印刷条件を初期条件に復帰させるという誤判断を極力減少させる効果を奏する。
この場合,上記復帰態様決定手段が,上記設定入力された印刷条件を上記初期印刷条件に復帰させることを拒否する態様を決定するもの,上記設定入力された印刷条件を上記初期印刷条件に復帰させることを許可する態様を決定するもの,或いは上記復帰条件を満足すると判断されてから所定の時間経過後に上記設定入力された印刷条件を上記初期印刷条件に復帰させる態様を決定するものであることが望ましい。
【0007】
また,本発明は,上記画像形成装置が具備する各手段に相当する処理を行う印刷条件復帰方法として捉えたものであってもよい。
即ち,設定入力された印刷条件を予め定められた初期印刷条件に復帰させる復帰条件を満足するか否かを判断する復帰条件判断手段と,上記復帰条件判断手段による判断結果に基づき上記設定入力された印刷条件を上記初期印刷条件に復帰させる印刷条件復帰手段とを備えた画像形成装置に用いられる印刷条件復帰方法において,上記復帰条件判断手段により上記復帰条件を満足すると判断された場合に,上記設定入力された印刷条件を上記初期印刷条件に復帰させるか否かを確認するための確認情報を出力する確認情報出力工程と,上記確認情報出力工程により出力された確認情報に応答して,上記復帰に関する態様を決定する復帰態様決定工程とを具備してなることを特徴とする印刷条件復帰方法として構成することができる。
【0008】
更に,本発明は,上記画像形成装置を制御するコンピュータに上記印刷条件復帰方法が有する各工程を実行する機能を実現させるためのプログラムとして捉えたものであってもよい。
即ち,設定入力された印刷条件を予め定められた初期印刷条件に復帰させる復帰条件を満足するか否かを判断する復帰条件判断手段と,上記復帰条件判断手段による判断結果に基づき上記設定入力された印刷条件を上記初期印刷条件に復帰させる印刷条件復帰手段とを備えた画像形成装置であって,該画像形成装置を制御するコンピュータに,上記復帰条件判断手段により上記復帰条件を満足すると判断された場合に,上記設定入力された印刷条件を上記初期印刷条件に復帰させるか否かを確認するための確認情報を出力する確認情報出力機能と,上記確認情報機能により出力された確認情報に応答して,上記復帰に関する態様を決定する復帰態様決定機能とを実現させるための印刷条件復帰プログラムとして構成することができる。この場合,上記印刷条件復帰プログラムがコンピュータ読取可能な記憶媒体に記憶されたものであることが望ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照しながら,本発明の実施の形態について説明し,本発明の理解に供する。尚,以下の実施の形態は,本発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
ここに,図1は本発明の実施の形態に係るディジタル複合機の概略構成を表すブロック図,図2〜図4は本発明の実施の形態に係るディジタル複合機の印刷条件復帰処理の一例を説明するフローチャート,図5は本発明の実施の形態に係るディジタル複合機において出力される確認情報の一例を示す初期化確認画面図,図6は本発明の実施の形態に係るディジタル複合機において出力される確認情報の一例を示す割込み確認画面図である。
【0010】
まず,図1のブロック図を用いて,本発明の一実施形態に係るディジタル複合機Xの概略構成について説明する。尚,画像形成装置の一例であるディジタル複合機Xは複写機,ファクシミリ装置,スキャナ装置,プリンタ装置等の各機能を備えた装置である。
本ディジタル複合機Xは,コピー開始指示,機能の設定等の操作をするとともに各種機能を設定するための設定画面等を表示するタッチパネル等の操作表示部30と,外部に接続された不図示の端末装置等と接続してデータ通信を可能とするためのインターフェース40と,記憶部20内に設けられ,ディジタル複合機Xに用いられる印刷条件復帰プログラムが格納された印刷条件復帰プログラム領域21と,予め定められた初期の初期印刷条件に関するデータ及び設定入力された印刷条件に関するデータを格納する印刷条件データ領域22と,上記各部を制御すると共に,復帰条件判断手段の一例である復帰条件判断機能11,確認情報出力手段の一例である確認情報出力機能12,復帰態様決定手段の一例である復帰態様決定機能13,印刷条件復帰手段の一例である印刷条件復帰機能14を備え,上記プログラム領域21に格納された印刷条件復帰プログラムを読み出して実行することにより上記各機能を実現する制御部10とを具備して構成されている。
上記記憶部20は,上述のようにプログラム領域21と印刷条件データ領域22とを備えており,ROMやフラッシュメモリ等の不揮発性メモリ,或いはハードディスクドライブ等からなるものである。
上記印刷条件復帰プログラムは,上記ディジタル複合機Xを制御する制御部10に上記復帰条件判断機能11,確認情報出力機能12,復帰態様決定機能13,印刷条件復帰機能14を実現させるためのプログラムであり,望ましくは上記確認情報出力機能12,復帰態様決定機能13を実現させるためのプログラムである。
【0011】
ここで,制御部10が備える復帰条件判断機能11,確認情報出力機能12,復帰態様決定機能13,印刷条件復帰機能14について説明する。
復帰条件判断機能11とは,設定入力された印刷条件を予め定められた初期印刷条件に復帰させる復帰条件を満足するか否かを判断する機能であって,従来から利用されている機能である。上記復帰条件の一例として,例えば一定時間内に上記操作表示部30からの入力操作,或いは原稿カバーの開閉動作が行なわれていないこと等が挙げられる。一定時間以上継続してディジタル複合機Xの操作等がされていなければ,前回行なわれたコピー操作は既に完了していると判断できるからである。また,ディジタル複合機Xに設けられた赤外線センサ等の人体検知センサが上記複合機X周辺に人体を検知しないことも上記復帰条件の一つに挙げられる。複合機Xの周囲に人が存在していなければ,コピー操作をする利用者が存在しないと判断できるからである。更にまた,上記インタフェース40を介してネットワークに接続された不図示の端末装置(例えばパソコン)からディジタル複合機Xで印刷出力する画像データが転送されていないこと,即ち該画像データを受信していないことも上記復帰条件の一つに挙げることができる。
【0012】
確認情報出力機能12とは,上記復帰条件判断機能11により上記復帰条件を満足すると判断された場合に,設定入力された印刷条件を初期印刷条件に復帰させるか否かを確認するための確認情報を出力する機能であって,例えば図5に示す初期化確認画面50に関するデータを出力して上記操作表示部30に上記初期化確認画面50を表示させる機能である。また,上記確認情報出力機能12は,例えば,上記インターフェース40に接続されたパソコン等の外部端末装置から上記複合機Xに対して出力された印刷画像データを受信した場合,即ち,割込み処理があった場合に,図6に示す割込み確認画面60に関するデータを出力して上記操作表示部30に上記割込み確認画面60を表示させる機能でもある。かかる機能の詳細については,後段においてフローチャートの説明と共に詳述する。
尚,初期化確認画面50内に示される「OK」キー51は設定入力された現在の印刷条件を初期印刷条件に復帰(リセット)することを許可するための入力操作キーであり,「NO」キー52は設定入力された現在の印刷条件を初期印刷条件に復帰することを拒否するため,即ち,現在の印刷条件を維持するための入力操作キーである。また,割込み確認画面60内に示される「OK」キー61はコピー操作を一時中断して現在の印刷条件を初期印刷条件に復帰することを拒否し,即ち,現在の印刷条件を維持したまま割込み処理の実行を許可するための入力操作キーであり,「NO」キー62は現在行なわれているコピー操作を維持する,即ち,現在の印刷条件を初期印刷条件に復帰することを拒否すると共に,割込み処理の実行を拒否するための入力操作キーである。
【0013】
復帰態様決定機能13とは,上記確認情報出力機能12により上記操作表示部30等に出力された確認情報に応答して,上記復帰に関する態様を決定するものである。具体的には,例えば上記初期化確認画面50が表示された場合には,利用者が上記「NO」キー52を入力操作することにより出力された信号に応じて,設定入力された現在の印刷条件を上記初期印刷条件に復帰させることを拒否する態様を決定する機能である。また,利用者が上記「OK」キー51を入力操作することにより出力された信号に応じて,設定入力された現在の印刷条件を上記初期印刷条件に復帰させることを許可する態様を決定する機能でもある。更に,上記復帰条件を満足すると判断されてから所定の時間が経過しても,上記初期化確認画面50において何ら入力操作が行なわれない場合には,設定入力された現在の印刷条件を上記初期印刷条件に自動的に復帰させる態様を決定する機能でもある。
また,例えば,上記割込み確認画面60が表示された場合には,利用者が上記「NO」キー62を入力操作することにより出力された信号に応じて,現在行なわれているコピー操作を維持し,割込み処理の実行を拒否する態様を決定する機能である。また,利用者が上記「OK」キー61を入力操作することにより出力された信号に応じて,コピー操作を一時中断して現在の印刷条件を保持したまま割込み処理の実行を許可する態様を決定する機能でもある。更に,上記復帰条件を満足すると判断されてから所定の時間が経過しても,上記割込み確認画面60において何ら入力操作が行われない場合には,自動的に設定入力された現在の印刷条件を上記初期印刷条件に復帰させた後に割込み処理の実行をする態様を決定する機能でもある。当該復帰態様決定機能の詳細については,後段においてフローチャートの説明と共に詳述する。
【0014】
印刷条件復帰機能14とは,上記復帰条件判断機能11による判断結果に基づき設定入力された印刷条件を初期印刷条件に復帰させる機能であって,上記復帰態様決定機能13により決定された態様に応じて設定入力された印刷条件を初期印刷条件に復帰させる機能である。具体的には,利用者が上記初期化確認画面50の「OK」キー51を入力操作することにより,若しくは上記初期化確認画面50或いは上記割込み確認画面60が表示されてから所定の時間が経過した場合に,現在の印刷条件を上記初期印刷条件に自動的に復帰させる機能である。
【0015】
次に,図2のフローチャートを用いてディジタル複合機Xの制御部10が行う印刷条件の復帰処理手順の内,復帰条件判断処理手順の一例について説明する。
図中のS100,S110…は処理手順(ステップ)番号を示す。処理は,利用者によるコピー操作が終了し,要求された画像データが全て排出されたことが検出されたところから開始される。このとき,ディジタル複合機X(以下「複合機X」と略す。)は稼動状態からいわゆる待ち状態に移行する。そして,図示しない制御部10は,複合機Xが上記待ち状態に移行したことを検出すると,時間T1のカウントを開始する。
ステップS100及びS110においては,制御部10によって,複合機Xが上記待ち状態に移行してからT1時間経過するまでの間に,操作表示部30等において利用者等のキー操作により操作信号が入力されたかどうか,即ち,複合機Xがまだ利用されているかどうか(S100),或いは,原稿カバーが開閉されることにより開閉信号が出力されたかどうか,即ち原稿台に載置した原稿が抜き取られたかどうか(S110)が判断される。ここで,T1時間以内に上記操作信号が検出された場合は,処理はステップS170に進み,T1時間以内に上記操作信号が検出されず,上記開閉信号のみが検出された場合はステップS150に進み,T1時間以内に上記操作信号及び開閉信号のいずれも検出されなかった場合はステップS130に進む(S120)。
【0016】
処理がステップS170に進むと,制御部10は新たに時間T4のカウントを開始する(S180)。ステップS170では,例えば複合機Xのインターフェース40に接続されたパソコン等の外部端末装置から上記複合機Xへ印刷出力された画像データを受信したかどうか,即ち,割込み処理があるかどうかが判断される。かかる判断処理は,T4時間が経過するまでの間実行される(S180)。ここで,T4時間以内に割込み処理があると判断された場合は図4に示すフローチャートのステップS300に進み,後述する割込み処理を許可するかどうか等の判断処理が実行される。割込み処理があると判断されなかった場合は再びステップS100から処理が繰り返される。
【0017】
処理がステップS150に進むと,制御部10は新たに時間T2のカウントを開始する。ステップS150では,例えば赤外線センサやマットスイッチ等の人体検知センサにより複合機Xの周囲の所定範囲内に人が存在するか否かが判断される。かかる判断は単に複合機Xの近辺を通り過ぎる人を複写機Xの利用者であると判断しないように,一定時間上記センサ等の出力信号が継続してONしている場合に限り人が存在していると判断する。これにより,複合機Xの周囲に継続して存在する人のみを検出することができ,即ち,複合機Xを利用するために人が複合機Xの周辺に継続して存在している事を判断することができる。従って,この場合は設定された印刷条件を初期印刷条件に復帰させない。この判断処理はT2時間が経過するまでの間実行される(S160)。T2時間以内に人の存在が検出されなかった場合は図3に示すフローチャートのステップS200に進み,後述する初期印刷条件への復帰に関する処理が実行され,人の存在が検出された場合は再びステップS100から処理が繰り返される。
【0018】
処理がステップS130に進むと,制御部10は新たに時間T3のカウントを開始する。ステップS130では,再度,上記ステップS100と同様にしてT3時間が経過するまでの間に上記操作信号が入力されたかどうかが判断される。
ここで,T3時間以内に上記操作信号が検出されなかった場合は,図3に示すフローチャートのステップS200に進み,後述する初期印刷条件への復帰に関する処理が実行され,上記操作信号が検出された場合は,複合機Xに利用がまだ完了していないと判断され,再びステップS100から処理が繰り返される。
【0019】
次に,図3のフローチャートを用いてディジタル複合機Xの制御部10が行う印刷条件の復帰処理手順の内,復帰態様決定処理手順の一例について説明する。
図中のS200,S210…は処理手順(ステップ)番号を示す。
ステップS200では,制御部10は,設定入力された印刷条件を初期印刷条件に復帰させるか否かを確認するための確認情報を出力し,例えば図5に示される初期化確認画面50を複合機Xの操作表示部30に表示させる。この初期化確認画面50は時間T5の間,上記操作表示部30に表示され,該T5時間が経過すると(S230),設定された印刷条件が初期印刷条件に自動的に復帰される(S231)。しかし,上記初期化確認画面50において,利用者により,設定入力された現在の印刷条件を初期印刷条件に復帰することを拒否するための「NO」キー52が入力された場合は(S210),現在の印刷条件が維持され,処理は図2のフローチャートに示されるステップS100から繰り返し実行される。また,上記初期化確認画面50において,利用者により,設定入力された現在の印刷条件を初期印刷条件に復帰することを許可するための「OK」キー51が入力された場合は(S220),現在の印刷条件が初期印刷条件に復帰される(S231)。
このように,ステップS200において初期化確認画面50を操作表示部30に出力して表示させる処理を実行する機能が確認情報出力機能12の一例である。また,ステップS210〜S230の処理を実行する機能が復帰態様決定機能13の一例である。
ステップS230においてカウントされる時間T5は,任意に設定するものであっても良いが,自動的に設定変更されるものであっても良い。具体的には,上記時間T5が短時間に設定されていれば,必然的に上記「NO」キー52が頻繁に入力操作されるので,所定の回数連続して上記「NO」キー52が入力操作された場合は自動的に上記時間T5の設定を所定時間毎に延長することが考えられる。また,逆に,上記時間T5が長時間に設定されている場合は,例えば所定の回数連続して上記「OK」キー51が入力操作された場合は自動的に上記時間T5の設定を所定時間毎に短縮することが考えられ,同様に,所定の回数連続して上記T5がタイムアウトして自動的に初期化処理が実行された場合も上記時間T5の設定を所定時間毎に短縮することが考えられる。
【0020】
次に,図4のフローチャートを用いてディジタル複合機Xの制御部10が行う印刷条件の復帰処理手順の内,割込みデータが受信された場合の復帰態様決定処理手順の一例について説明する。図中のS300,S310…は処理手順(ステップ)番号を示す。
ステップS300では,制御部10は,上記ステップS200と同様に,設定入力された印刷条件を初期印刷条件に復帰させるか否かを確認するための確認情報を出力し,例えば図6に示される割込み確認画面60を複合機Xの操作表示部30に表示させる。
この割込み確認画面60は時間T6の間,上記操作表示部30に表示され,該T6時間が経過すると(S330),設定された印刷条件が自動的に初期印刷条件に復帰され(S331),その後割込み処理が実行される。しかし,上記割込み確認画面60において,利用者により,現在行なわれているコピー操作を維持する,即ち,現在の印刷条件を初期印刷条件に復帰することを拒否すると共に,割込み処理の実行を拒否するための「NO」キー62が入力された場合は(S310),現在の印刷条件は初期印刷条件に復帰せずそのまま維持さる。その後,処理は図2のフローチャートに示されるステップS100から繰り返し実行される。また,上記割込み確認画面60において,利用者により,コピー操作を一時中断して現在の印刷条件を初期印刷条件に復帰することを拒否する,即ち,現在の印刷条件を維持したまま割込み処理の実行を許可するための「OK」キー61が入力された場合は(S320),現在の印刷条件に関するデータが複合機Xの記憶部2の印刷条件データ記憶領域22に一時的に保存される(S321)。その後ステップS322において設定された印刷条件が一旦初期印刷条件に変更された後に,割込み処理が実行される(S323)。ステップS323の割込み処理が終了すると,その後,制御部10は上記印刷条件データ記憶領域22に一時保存された印刷条件データを読み出して,読み出されたデータに基づいて印刷条件を設定し(S324),その後,処理は図2のフローチャートに示されるステップS100から繰り返し実行される。
このように,ステップS300において割込み確認画面60を操作表示部30に出力して表示させる処理を実行する機能が確認情報出力機能12の一例である。また,ステップS310〜S330の処理を実行する機能が復帰態様決定機能13の一例である。
ステップS330においてカウントされる時間T6も,上記時間T5と同様に自動的に設定変更されるものであっても良く,具体的には,所定の回数連続して上記「NO」キー62が入力操作された場合は自動的に上記時間T6の設定を所定時間毎に延長することが考えられる。また,逆に,所定の回数連続して上記「OK」キー61が入力操作された場合は自動的に上記時間T6の設定を所定時間毎に短縮することが考えられ,また,所定の回数連続して上記T6がタイムアウトして自動的に初期化処理が実行された場合も上記時間T6の設定を所定時間毎に短縮することが考えられる。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように,本発明によれば,復帰条件判断手段により復帰条件を満足すると判断された場合に,設定入力された印刷条件を初期印刷条件に復帰させるか否かを確認するための確認情報を出力する確認情報出力手段と,上記確認情報出力手段により出力された確認情報に応答して,上記復帰に関する態様を決定する復帰態様決定手段とを具備することにより,利用者が印刷条件を復帰させるかどうかの最終判断を行なうことが可能となり,その結果,利用者が意図しない場合にまで印刷条件を初期条件に復帰させるというご判断を極力減少させる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るディジタル複合機の概略構成を表すブロック図。
【図2】本発明の実施の形態に係るディジタル複合機の印刷条件復帰処理の内,復帰条件判断処理手順の一例を説明するフローチャート。
【図3】本発明の実施の形態に係るディジタル複合機の印刷条件復帰処理の内,復帰態様決定処理手順の一例を説明するフローチャート。
【図4】本発明の実施の形態に係るディジタル複合機の印刷条件復帰処理の内,割込みデータが受信された場合の復帰態様決定処理手順の一例を説明するフローチャート。
【図5】本発明の実施の形態に係るディジタル複合機の確認情報出力処理により出力される確認情報の一例を示す初期化確認画面図。
【図6】本発明の実施の形態に係るディジタル複合機の確認情報出力処理により出力される確認情報の他の一例を示す割込み確認画面図。
【符号の説明】
10…制御部
20…記憶部
30…操作表示部
40…インターフェース
50…初期化確認画面
60…割り込み確認画面
51,61…「OK」キー
52,62…「NO」キー
Claims (7)
- 設定入力された印刷条件を予め定められた初期印刷条件に復帰させる復帰条件を満足するか否かを判断する復帰条件判断手段と,上記復帰条件判断手段による判断結果に基づき上記設定入力された印刷条件を上記初期印刷条件に復帰させる印刷条件復帰手段とを備えた画像形成装置において,
上記復帰条件判断手段により上記復帰条件を満足すると判断された場合に,上記設定入力された印刷条件を上記初期印刷条件に復帰させるか否かを確認するための確認情報を出力する確認情報出力手段と,
上記確認情報出力手段により出力された確認情報に応答して,上記復帰に関する態様を決定する復帰態様決定手段と,を具備してなることを特徴とする画像形成装置。 - 上記復帰態様決定手段が,上記設定入力された印刷条件を上記初期印刷条件に復帰させることを拒否する態様を決定するものである請求項1に記載の画像形成装置。
- 上記復帰態様決定手段が,上記設定入力された印刷条件を上記初期印刷条件に復帰させることを許可する態様を決定するものである請求項1に記載の画像形成装置。
- 上記復帰態様決定手段が,上記復帰条件を満足すると判断されてから所定の時間経過後に上記設定入力された印刷条件を上記初期印刷条件に復帰させる態様を決定するものである請求項1に記載の画像形成装置。
- 設定入力された印刷条件を予め定められた初期印刷条件に復帰させる復帰条件を満足するか否かを判断する復帰条件判断手段と,上記復帰条件判断手段による判断結果に基づき上記設定入力された印刷条件を上記初期印刷条件に復帰させる印刷条件復帰手段とを備えた画像形成装置に用いられる印刷条件復帰方法において,
上記復帰条件判断手段により上記復帰条件を満足すると判断された場合に,上記設定入力された印刷条件を上記初期印刷条件に復帰させるか否かを確認するための確認情報を出力する確認情報出力工程と,
上記確認情報出力工程により出力された確認情報に応答して,上記復帰に関する態様を決定する復帰態様決定工程と,を具備してなることを特徴とする印刷条件復帰方法。 - 設定入力された印刷条件を予め定められた初期印刷条件に復帰させる復帰条件を満足するか否かを判断する復帰条件判断手段と,上記復帰条件判断手段による判断結果に基づき上記設定入力された印刷条件を上記初期印刷条件に復帰させる印刷条件復帰手段とを備えた画像形成装置であって,該画像形成装置を制御するコンピュータに,
上記復帰条件判断手段により上記復帰条件を満足すると判断された場合に,上記設定入力された印刷条件を上記初期印刷条件に復帰させるか否かを確認するための確認情報を出力する確認情報出力機能と,
上記確認情報機能により出力された確認情報に応答して,上記復帰に関する態様を決定する復帰態様決定機能と,を実現させるための印刷条件復帰プログラム。 - 上記印刷条件復帰プログラムを記憶したコンピュータに読み取り可能な記憶媒体。
Priority Applications (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN106412357A (zh) * | 2015-08-03 | 2017-02-15 | 富士施乐株式会社 | 认证设备和处理设备 |
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2003
- 2003-05-26 JP JP2003147427A patent/JP2004345302A/ja active Pending
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