JP2005019951A - SiC半導体装置の製造方法及びSiC半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 SiC結晶中のチャネル移動度を大幅に向上させることができるSiC半導体装置の製造方法及びSiC半導体装置を提供する。
【解決手段】 SiCからなる半導体基板上に半導体装置を形成する方法において、酸素と希ガスからなる混合ガスをプラズマ励起し、酸素励起活性種として酸素ラジカルを用い、基板温度を500〜1250℃に設定することにより、シリコン酸化膜を形成し、引き続き酸窒化処理し、ラジカル化した酸素分子及び酸素原子によりカーボンを除去する。これによって、62cm2 /Vsのチャネル移動度を得た。
【選択図】 図10

Description

本発明は、SiC半導体装置の製造方法及びSiC半導体装置に関するものである。
従来、半導体デバイスはSiやGaAsが中核となって大いに発展してきた。しかし、これらのバンドギャップは1.12eV,1.42eVと中庸であるため、これがデバイスの動作温度や耐圧に限界をもたらし、近年の微細加工技術では性能的に理論限界値に近づいている。
これに対し、バンドギャップが大きい半導体材料は高い絶縁破壊特性を有するため、低損失パワーデバイスへの適用が期待されている。特に、炭化珪素(SiC)は、バンドギャップが3.02eV(6H−SiC),3.26eV(4H−SiC)とSiに較べて3倍程度大きく、絶縁破壊電界、飽和電子速度、熱伝導度の特性も従来のシリコンデバイスに比して格段に向上する。このため、高耐圧・低損失・高温動作可能なパワーデバイスとしてSiCが注目されている。中でもSiCダイオードは既に実用化されている。
以下、先行技術の概要について説明する。
(1)SiCMOSFET特性の典型例(下記非特許文献1参照)
最も有望な4H型SiC(4H−SiC)のMOSFETを通常の熱酸化(1150℃、ドライあるいはウェットO2 )で作製した場合は、チャネル移動度は5〜6cm2 /Vsと極めて小さい。4H−SiC結晶中のチャネル移動度は500〜900cm2 /Vsであるから、200〜300cm2 /Vsの値が出てもおかしくない。実用面から考えると、少なくとも50〜100cm2 /Vs以上の値が必要である。
(2)SiCMOSFET特性改善例(A)(下記非特許文献2参照)
1200℃のO2 による熱酸化後、950℃、3時間のウェットO2 による再酸化アニールを行うと、チャネル移動度が15〜25cm2 /Vsまで向上する。
(3)SiCMOSFET特性改善例(B)(下記非特許文献3参照)
現在のベストと認識されているものであり、1100〜1200℃のO2 による熱酸化後、1175℃、2時間のNOガス雰囲気アニールを行うと、チャネル移動度が最高37cm2 /Vsまで向上する。これが現在の世界標準とされているが、高温プロセスとNOガスの毒性が懸念されている。
(4)SiCのオゾン(O3 )酸化の試み(下記非特許文献4参照)
オゾンあるいはオゾン分子の熱分解により生じた原子状酸素によりSiCを酸化する。酸化温度は1200℃の高温であり、酸化できることは分かったが、膜質やMOSFET特性は報告がない。
(5)Siのプラズマ酸化(下記非特許文献5、6、7参照)
Siの分野では、1996年頃から、プラズマ酸化が研究されている。ただし、いずれも超LSI用の1〜3nmの極薄酸化膜を制御性よく形成することが目的であり、パワーデバイスで用いられる30nm以上の酸化膜の形成や、SiCへの適用例は見当たらない。SiCの酸化では、「界面からのC原子の除去による急峻なSiO2 /SiC界面形成」という材料特有の問題があり、Siの熱酸化技術とは本質的に問題の起源が異なる。
(6)SiC基板を用いた半導体装置(下記特許文献1参照)
ゲート絶縁膜を形成後、そのゲート絶縁膜を水蒸気を含んだ500℃以上の雰囲気に曝すようにする。また、ゲート絶縁膜を乾燥酸素を用いた熱酸化法で形成するようにしたSiC基板を用いた半導体装置が開示されている。
(7)酸化膜/SiC界面の作製(下記特許文献2参照)
SiC半導体基板上に、ゲート酸化膜を形成する前の基板処理工程において、基板の温度を室温から1200℃の範囲に保ち、紫外線を照射しつつオゾン暴露を行って酸化膜/SiC界面の作製をするようにしたものが開示されている。
特開2002−222943号公報(第5−7頁 図1) 特開2001−244260号公報(第2−3頁 図2) H.Yano,T.Kimoto,H.Matsunami,M.Bassler and G.Pensl,「MOSFET Performance of 4H−,6H−,and 15R−SiC Processed by Dry and Wet Oxidation」,Materials Science Forum Vols.338−342(2000)pp.1109−1112 S.Suzuki et al.,「Correlation between channel mobility and shallow interface traps in SiC metal−oxide−semiconductor field−effect transistors」,J.Appl.Phys.,Vol.92,No.10,15 November 2002,pp.6230−6234 G.Y.Chung et al.,「Improved Inversion Channel Mobility for 4H−SiC MOSFETs Following High Temperature Anneals in Nitric Oxide」,IEEE Electron Device Letters,Vol.22,No.4,April 2001,pp.176−178 小杉亮治、福田憲司、荒井和雄、「原子状酸素による4H−SiC酸化」、応用物理学会、SiC及び関連ワイドギャップ半導体研究会、第11回講演会予稿集、2002年11月20日〜22日,pp.66 伊藤仁、長嶺真、佐竹秀喜、鳥海明、「Siのラジカル酸化技術とそのゲート絶縁膜への応用」、応用物理学会 薄膜・表面物理分科会主催特別研究会研究報告、極薄シリコン酸化膜の形成・評価・信頼性(第4回研究会)、1999年1月22・23日,pp.121−126 森岡あゆ香、近村伸悟、岩崎好孝、上野智雄、「原子状酸素の高効率生成とそのSi(100)基板の低温酸化への応用」、応用物理学会 薄膜・表面物理分科会主催特別研究会研究報告、極薄シリコン酸化膜の形成・評価・信頼性(第4回研究会)、1999年1月22・23日,pp.173−178 臼田宏治、長嶺真、伊藤仁、鳥海明、「nmラジカル酸化によるSiO2 /Si界面の平坦性向上の確認」、応用物理学会 薄膜・表面物理分科会/シリコンテクノロジー分科会共催特別研究会研究報告、極薄シリコン酸化膜の形成・評価・信頼性(第5回研究会)、2000年1月21・22日,pp.277−281
しかしながら、上記した従来の技術では、酸化膜の形成後に十分なSiCの残渣除去が行われておらず、チャネル移動度の向上に難があった。
本発明は、上記状況に鑑みて、SiC結晶中のチャネル移動度を大幅に向上させることができるSiC半導体装置の製造方法及びSiC半導体装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、
〔1〕SiCからなる半導体基板上に半導体装置を形成する方法において、酸素と希ガスからなる混合ガスをプラズマ励起し、酸素励起活性種として酸素ラジカルを用い、基板温度を500〜1250℃に設定することにより、シリコン酸化膜を形成することを特徴とする。
〔2〕上記〔1〕記載のSiC半導体装置の製造方法において、前記基板温度を700〜1100℃とする。
〔3〕上記〔1〕記載のSiC半導体装置の製造方法において、N2 Oと希ガス、あるいはN2 とO2 と希ガスの混合ガスをプラズマ励起した活性種によりシリコン酸窒化膜を形成することを特徴とする。
〔4〕上記〔1〕記載のSiC半導体装置の製造方法において、前記希ガスはクリプトン、ヘリウム、アルゴン、ネオン又はキセノンであることを特徴とする。
〔5〕上記〔1〕記載のSiC半導体装置の製造方法において、前記プラズマ励起はRF、マイクロ波又はDCプラズマであることを特徴とする。
〔6〕上記〔1〕記載のSiC半導体装置の製造方法において、シリコン酸化膜がトランジスタのゲート酸化膜であることを特徴とする。
〔7〕上記〔1〕記載のSiC半導体装置の製造方法において、エピタキシャル層付きのSiCの{0001}面±10°あるいは{11−20}面±10°を用いて、酸素/クリプトン混合ガスをマイクロ波で励起し、シリコン酸化膜を形成し、引き続きN2 Oでの酸窒化処理を行い、トランジスタのゲート酸化膜を得ることを特徴とする。
〔8〕SiC半導体装置であって、上記〔1〕から〔7〕の何れか1項記載のSiC半導体装置の製造方法によって得られる。
〔9〕SiCからなる半導体基板上に半導体装置を形成する方法において、プラズマ酸化を行った後に、引き続いて窒素ガス、あるいは窒素ガスと希ガスの混合ガスのプラズマ処理によって窒化を行ってトランジスタのゲート絶縁膜を得ることを特徴とする。
〔10〕SiCからなる半導体基板上に半導体装置を形成する方法において、酸素あるいはN2 Oを用いた熱酸化を行った後に、窒素ガス、あるいは窒素ガスと希ガスの混合ガスのプラズマ処理によって窒化を行ってトランジスタのゲート絶縁膜を得ることを特徴とする。
〔11〕SiC半導体装置であって、上記〔9〕又は〔10〕記載のSiC半導体装置の製造方法によって得られる。
本発明によれば、以下のような効果を奏することができる。
(A)本発明のSiC半導体装置のチャネル移動度を、従来の5〜6cm2 /Vsに対して、62cm2 /Vsに向上させることができる。
(B)また、本発明のSiC半導体装置の閾値電圧を、従来の5〜8Vに対して、2.48Vに低減させることができた。
(C)更に、絶縁破壊電圧は、9MV/cm(最高12MV/cm)と、良好である。
(D)また、ドレイン電流が大きなトランジスタのゲート絶縁膜を得ることができる。
SiCからなる半導体基板上に半導体装置を形成する方法において、酸素と希ガスからなる混合ガスをプラズマ励起し、酸素励起活性種として酸素ラジカルを用い、基板温度を500〜1250℃に設定することにより、シリコン酸化膜を形成し、引き続き窒化処理し、ラジカル化した活性種により界面のカーボンを除去する。よって、SiC結晶中のチャネル移動度を大幅に向上させることができる。
本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の実施例を示すSiC半導体装置のプラズマ酸化膜の製造装置の構成図であり、図1(a)はその製造装置の模式図、図1(b)はその製造装置を示す代用図面に代わる写真である。
これらの図において、1はマイクロ波導波管、2はプラズマ発光装置、3は石英チャンバー、4は赤外線ランプ、5は基板(試料)、6は観察窓、7はガス供給口、8はガス排出口である。
本発明におけるSiC半導体装置は、酸素と希ガスからなる混合ガスをプラズマ励起し、酸素励起活性種として酸素ラジカルを用い、基板5の温度を500〜1250℃に設定することにより、シリコン酸化膜を形成し、ラジカル化した酸素分子及び酸素原子によりカーボンを除去することにより製造する。更に、基板温度は望ましくは、700〜1100℃とする。
また、酸窒化処理はN2 又はN2 Oガスにて行う。
そして、希ガスとしては、クリプトン、ヘリウム、アルゴン、ネオン又はキセノンを用いる。
更に、プラズマ励起は、RF、マイクロ波又はDCプラズマにより行う。
また、酸化膜を形成するSiCの結晶面は、4H−SiC(0001)、4H−SiC(000−1)、4H−SiC(11−20)、4H−SiC(03−38)、6H−SiC(0001)、6H−SiC(000−1)、6H−SiC(11−20)、6H−SiC(01−14)のいずれかを用いる。面は±10°の範囲とする。なお、結晶学では数字の上に−を付けるのが通例であるが、ここでは負の表示とした。
図2は本発明の実施例を示すSiC酸化膜の膜厚の酸化時間依存性を示す図であり、図2(a)は線形の目盛りの場合、図2(b)は両対数の目盛りの場合を示している。これらの図において、横軸は酸化時間(h)、縦軸は酸化膜厚(nm)を示している。
これらの図から明らかなように、900℃の低温でも、5時間のプラズマ酸化により30nm以上の酸化膜を形成可能である。温度を1000℃に上げれば、酸化速度は2〜3倍となる。因みに、1000℃の通常の熱酸化では、SiCはほとんど酸化されない(30nmの酸化膜を形成するには30時間以上必要である)。なお、ここでの、典型的な酸化条件は、O2 流量2sccm、Krガス流量70sccm、圧力1Torr、温度900℃、マイクロ波パワー230W、時間約5時間、2.45GHzである。
図3は本発明の実施例を示すSiCMOSキャパシタの断面図である。
この図において、11は底部のAl電極膜、12はn+ −SiC基板、13はその基板12上に形成されるn−SiCエピタキシャル膜、14はそのエピタキシャル膜13上に形成されるシリコン酸化(SiO2 )膜、15はそのシリコン酸化(SiO2 )膜14上に形成されるAl電極膜である。
図4は本発明の実施例を示すSiC酸化膜の電流−電圧特性図であり、図4(a)はその典型的なI−V特性図であり、横軸は電界(MV/cm)、縦軸は電流密度(A/cm2 )を示している。図4(b)はその絶縁耐圧分布を示す図であり、横軸は絶縁破壊電界EB (MV/cm)、縦軸は降伏率(%)を示している。
ここで、低電界での抵抗率は5×1015Ωcm以上であり十分高い。高電界ではF−Nトンネル電流が観測され、良質の酸化膜が形成されていることが分かる。なお、絶縁破壊電界EB は9MV/cm(最高12MV/cm)であり、良好である。
図5は本発明の実施例を示すnチャネルSiCMOSFETの断面図、図6は本発明の実施例を示すnチャネルSiCMOSFETの代用図面としての上面写真である。
これらの図において、21は底部のTi/Al電極膜、22はp+ −SiC基板、23はそのSiC基板22上に形成されるp−SiCエピタキシャル層、24,25はそのエピタキシャル層23に形成されるn+ 拡散層、26は表面に形成されるシリコン酸化(SiO2 )膜(ゲート酸化膜)、27はn+ 拡散層24に接続されるソース電極、28はn+ 拡散層25に接続されるドレイン電極、29はシリコン酸化(SiO2 )膜26上に形成されるゲート電極である。
この実施例において、良好なトランジスタ動作を確認することができた。
図7は本発明の実施例を示すSiCMOSFETのドレイン電流−ドレイン電圧特性図であり、横軸はドレイン電圧(V)、縦軸はドレイン電流(mA)を示している。図7(a)はチャネル長さが30μm、図7(b)はチャネル長さが50μm、図7(c)はチャネル長さが100μmの場合をそれぞれ示している。
これらの図から、いずれのMOSFETも良好な動作特性を示すということが分かる。
図8は本発明の実施例を示すSiCMOSFETのドレイン電流−ゲート電圧特性図であり、横軸はゲート電圧(V)、縦軸はドレイン電流(mA)を示している。
この実施例では、閾値電圧(VT )が2.48Vと小さく、良好であることが分かる。これに対して、従来技術による通常の熱酸化で作製すると、閾値電圧は5〜8Vと高くなる。
図9は本発明の実施例を示すSiCMOSFETのチャネル移動度の実効電圧依存性特性図であり、横軸はゲート電圧VG −閾値電圧VT (V)、縦軸はチャネル移動度(cm2 /Vs)を示している。
この図から明らかなように、最高値36cm2 /Vsのチャネル移動度を示している。その後の実験でN2 O処理により62cm2 /Vsも達成された。低温で形成したにも関わらず、このチャネル移動度の値は世界で最も高い値であるといえる。
〔実施例〕
以下、本発明のSiC半導体装置の製造方法について説明する。
まず、SiC基板の洗浄方法について説明する。ここでは、4H−SiC(0001)エピタキシャル基板を用いる。
SiC基板の洗浄については、次のような手順で予備洗浄を行う。
(1)90℃に加熱したSPM洗浄液(H2 SO4 :H2 2 =5:1)にSiC基板を30分間浸し、基板表面の有機物を除去する。
(2)脱イオン水で十分にリンスした後、塩酸(HCl)、王水(HCl:HNO3 =3:1)の順にそれぞれ約10分、30分間SiC基板を浸し、金属類を除去する。
(3)脱イオン水で再度十分にリンスした後、フッ酸(HF)に数分間浸し、基板表面の酸化膜を除去する。
(4)脱イオン水で十分リンスを行う。
次に、SiCのMOS界面準位密度を減少させるためのRCA洗浄の手順について説明する。
(1)90℃に加熱したSPM洗浄液(H2 SO4 :H2 2 =5:1)にSiC基板を10分間浸し、強力な酸化力で有機物を除去する。
(2)次に、脱イオン水で十分にリンスした後、80℃に加熱したAPM洗浄液(NH4 OH:H2 2 :H2 O=1:1:5)にSiC基板を10分間浸し、基板表面のパーティクルを除去する。
(3)次いで、脱イオン水で十分にリンスした後、希フッ酸(0.5%、DHF)に1分間浸し、酸化膜を除去する。
(4)次いで、再び脱イオン水で十分にリンスを行う。
(5)次に、80℃に加熱したHPM洗浄液(HCl:H2 2 :H2 O=1:1:6)に10分間浸し、基板表面の金属汚染を除去する。
(6)再度、上記(2)、(3)、(4)を繰り返す。
上記したような手順でSiC基板をRCA洗浄後、大気中に曝すと、基板上に自然酸化膜が形成されてしまう。その自然酸化膜中には、ピンホール、サブオキサイド(sub oxide)などの欠陥が多く含まれており、膜の品質を悪化させると推測される。また、酸化膜形成前の表面の平坦性は、酸化膜形成後の界面の平坦性に大きく影響を及ぼし、平坦性が低下するにつれてSiO2 膜の絶縁耐圧やMOSFETのチャネル移動度が低下することが明らかになっている。
そこで、本発明では酸化膜形成前に均一な化学酸化膜を形成することにより、膜質の改善を図った。
本発明では、上記したRCA洗浄後に基板を80℃に加熱した過酸化水素水(30%)に30分間浸し、液相において均一な化学酸化膜を形成した。このプロセスはSi基板、SiC基板両方について採用した。
次に、洗浄後のSiC基板への膜の形成方法について説明する。
図10は本発明にかかるSiC半導体装置のプラズマ酸化の工程図である。
(1)サンプルとしてのSiC基板を膜形成室に導入し、0.7〜1.1Torrの条件下で、保護酸化膜を形成するためのO2 (2sccm)を供給しながら40℃/minの温度勾配で昇温を行う。
(2)測定温度が設定値で安定した後、所望の流量のO2 (例えば、6sccm)とKrガス(例えば、60sccm)を導入し、マイクロ波電力を印加してプラズマを点灯させ膜形成を開始する。
(3)所定時間酸化を行った後、マイクロ波電力の供給を停止し、導入ガスをN2 ガス(例えば、10sccm)に切り替え、−30℃/minの温度勾配で降温する。
なお、上記処理において、マイクロ波は、2.45GHz、マイクロ波パワーは200〜250W、O2 流量は2〜8sccm、Krガス流量は60〜80sccmである。
ここで、O2 の希釈ガスとしてKrガスを使用しているがその理由を以下に述べる。
図11は本発明のSiC半導体装置の処理中における酸素分子と希ガスのエネルギー図である。
この図に示すように、酸素分子は基底状態より数eV程度高いエネルギー状態に複数の分子励起状態(O2 * )が存在する。He以外の希ガスはイオン化エネルギーが比較的低く、放電しやすい。また、寿命の長い準安定状態が存在するので、このエネルギーを混合ガス種の励起に活用できる。分子状の酸素活性種は原子状の酸素活性種と比較して酸化膜中を拡散し難いため、酸化の進行を活発にするためには原子状酸素を励起することが望ましい。
次に、SiCMOSFETの製造方法について説明する。
以下に、SiCMOSFETの作製プロセスを図12〜図16を参照しながら順に説明する。
図12は各プロセスのフォトリソグラフィ用マスクパターン(SiCMOSFET)を示す図であり、図12(a)はマーカ形成用、図12(b)はソースおよびドレイン領域用、図12(c)はコンタクトホール形成用、図12(d)はゲート電極形成用のそれぞれのマスクパターンを示している。ここで、マーカ、ソース・ドレイン等のパターンの形成はフォトリソグラフィ(リフトオフ用レジスト使用)によって行った。
〔A〕マーカ形成工程
図13は本発明の実施例のSiCMOSFETの製造工程中のマーカ形成工程を示す図である。
(1)まず、図13(a)に示すように、基板31、エピタキシャル層32、Al膜33を順次形成する。
(2)次に、図13(b)に示すように、Al膜33上にレジスト34を塗布してフォトリソグラフィによりレジスト34にエッチング部35を形成する。
(3)次いで、レジスト34をマスクにして、図13(c)に示すように、Al膜33の部位にエッチング部36を形成する。
(4)次に、図13(d)に示すように、レジスト34を除去する。
(5)次に、図13(e)に示すように、反応性イオンエッチング(RIE)により、SiCエピタキシャル層32にエッチング部(マーカ)37をエッチングする。
このように、基板全面にAl(厚さ:0.3μm)膜33を真空蒸着した後、レジスト34を塗布し、フォトリソグラフィ〔図12(a)参照〕によってパターニングし、Al膜33を60℃のリン酸(H3 PO4 ):酢酸(CH3 COOH):硝酸(HNO3 )=250:20:3混合液に浸し、開口部のAl膜33をエッチングする。レジスト34を除去した後、RIEにより、SiCエピタキシャル層32をエッチングしてマーカ37を形成する。なお、RIEの条件を表1に示す。
Figure 2005019951
〔B〕ソース・ドレイン領域の形成工程
図14は本発明の実施例のSiCMOSFETの製造工程中のソース・ドレイン領域の形成工程を示す図である。以降の処理工程においては、上記したマーカが基準となって処理が行われていく。
(1)まず、図14(a)に示すように、基板31、エピタキシャル層32、Al膜33を形成し、そのAl膜33上にレジストを塗布し、露光、現像を行い、レジストのパターニング38を行う。
(2)次いで、図14(b)に示すように、そのパターニングされたレジスト38をマスクにして、Al膜33のエッチングを行い、パターニングされたAl膜33Aを形成する。なお、39はAl膜33のエッチング部である。
(3)次に、図14(c)に示すように、そのパターニングされたレジスト38及びパターニングされたAl膜33AをマスクにしてP(リン)イオン(P+ )の注入を行う。
(4)次に、図14(d)に示すように、パターニングされたAl膜33A及びパターニングされたレジスト38をリフトオフして除去した後、アニールし、n+ 拡散層40,41を形成する。
すなわち、上記(1)でフォトリソグラフィによってソース・ドレイン用の窓を開け〔図12(b)参照〕、Al膜をエッチングし、P+ を注入する。なお、表2にそのイオン注入条件を、図15に注入プロファイルを示す。
Figure 2005019951
図15において、横軸は深さ(μm)、縦軸は濃度(cm-3)を示し、ここでは、P+ を10keV〜110keVで4段階注入(300℃)し、トータル・ドースは1.4×1015cm-2である。そして、注入深さは約0.2μmである。Al膜、レジストを除去した後、注入したP+ を活性化させるためにアニールを行う。アニールはSiC CVD装置を用いて行い、Ar雰囲気(流量:1slm)、常圧、1600℃、20分間の条件で行った。高温でのアニール中に、SiC最表面からSi原子が蒸発して最表面がグラファイト化している可能性があるため、アニール後に1100℃、20分間の犠牲酸化を施して表面層を除去した。なお、図15において、実線の曲線は、点線で示された複数の分布の和である。
〔C〕ゲート絶縁膜の形成工程
図16は本発明の実施例のSiCMOSFETの製造工程中のゲート絶縁膜の形成工程を示す図である。
ここでは、図16における表面にシリコン酸化(SiO2 )膜からなるゲート絶縁膜42を表3に示す条件で、リモートプラズマ酸化法により形成する。
Figure 2005019951
すなわち、基板温度は880℃、O2 流量は2sccm、Kr流量は70sccm、酸化圧力は0.7〜1.1Torr、マイクロ波電力は215W、酸化時間は7時間、降温速度は3℃/min、酸化膜厚は27.0nmである。
〔D〕コンタクトホールの形成工程
図17は本発明の実施例のSiCMOSFETの製造工程中のコンタクトホールの形成工程を示す図である。
(1)まず、図17(a)に示すように、ゲート酸化膜42上にフォトリソグラフィによってコンタクトホール形成用のレジストパターン43を形成する。
(2)次いで、図17(b)に示すように、レジストパターン43をマスクにして、ゲート酸化膜42をエッチングして、パターニングされたゲート酸化膜42′を形成する。
(3)次に、図17(c)に示すように、Al膜44を蒸着する。
(4)次に、図17(d)に示すように、レジストパターン43及びAl膜44をリフトオフして除去して、ソース・ドレイン電極45,46を形成するとともに、基板31の裏面にTi/Al電極膜47を蒸着する。
このように、コンタクトホールのマスク〔図12(c)参照〕を形成し、パターン開口部のゲート酸化(SiO2 )膜42をBHFによりエッチングする。その後、ソース・ドレイン電極45,46用のAl膜(0.1μm)44を全面蒸着し、90℃のレジスト剥離液によってリフトオフする。基板31の裏面にTi(10nm)/Al電極膜(100nm)47を蒸着し、Ar雰囲気、600℃で10分間、電極のPMAを行う。
〔E〕ゲート電極の形成工程
図18は本発明の実施例のSiCMOSFETの製造工程中のゲート電極の形成工程を示す図である。
(1)まず、図18(a)に示すように、表面にレジストを塗布して、露光、現像を行い、レジストのパターニング48を行う。
(2)次いで、図18(b)に示すように、パターニングされたレジスト48上にAl膜(0.1μm)49を蒸着する。
(3)次に、図18(c)に示すように、パターニングされたレジスト48及びAl膜49をリフトオフして除去して、ゲート電極50を形成する。
最後に、フォーミングガス雰囲気中において450℃、10分間のPMAを行う。
図19は本発明の実施例のトランジスタのゲート絶縁膜の形成の模式図である。ここでは、ワイドバンドギャップを有し、超低損失パワーデバイスに有用なSiCのゲート絶縁膜の製造方法について説明する。
ここでは、SiCからなる基板61上にSiCエピタキシャル層62を形成し、そのSiCエピタキシャル層62にn+ 拡散層63,64を形成し、その上にトランジスタのゲート絶縁膜65を形成する。
その製造方法としては、例えば、熱酸化を行った後に、引き続いて窒素ガス、あるいは窒素ガスと希ガスの混合ガスでのプラズマ処理によって窒化を行って、トランジスタのゲート絶縁膜65を得るようにしている。
すなわち、O2 流量2slm、常圧、温度1150℃の条件で2時間、熱酸化(乾燥酸素)によって酸化膜(膜厚42nm)を形成した後、引き続いて、N2 流量30sccm、Kr流量70sccm、圧力1.5Torr、マイクロ波電力200W、温度850℃の条件で30分間、プラズマ窒化を行ってゲート絶縁膜65を有するMOSFETを作製する。
また、その他の製造方法としては、酸素あるいはN2 Oを用いた熱酸化を行った後に、窒素ガス、あるいは窒素ガスと希ガスの混合ガスでのプラズマ処理によって窒化を行ってトランジスタのゲート絶縁膜65を得る。すなわち、N2 O流量0.2slm、N2 流量2slm、常圧、温度1280℃の条件で7時間、N2 Oによる高温酸化によって酸化膜(膜厚46nm)を形成した後、引き続いて、N2 流量30sccm、Kr流量70sccm、圧力1.5Torr、マイクロ波電力200W、温度850℃の条件で30分間、プラズマ窒化を行って同様のMOSFETを作製する。
このように、SiCからなる半導体基板上にシリコン酸化膜を形成する方法において、酸化膜形成後、窒素ガス又は窒素ガスと希ガスからなる混合ガスをプラズマ励起し、基板をプラズマ窒化処理する。希ガスはKr又はArが好ましく、処理温度は700〜1300℃である。第1ステップの酸化膜形成はプラズマ酸化処理、酸素による通常の熱酸化処理又はN2 Oによる熱酸化処理により行われる。4H−SiCの(0001)面を用いて、ソース・ドレイン領域形成後、N2 /Kr流量30/70sccm、圧力1.5Torr、温度850℃、30分間のプラズマ処理を行い、チャネル移動度は、酸化膜形成がプラズマ酸化処理の場合で58cm2 /Vs、熱酸化処理の場合で56cm2 /Vs、N2 O熱酸化処理の場合で71cm2 /Vsと高い値を得た。閾値電圧は3V以下である。
以下、実験例について説明する。
(サンプルA:プラズマ酸化)(比較例)
2 流量6sccm、Kr流量60sccm、圧力1.2Torr、マイクロ波電力230W、温度900℃の条件で5時間プラズマ酸化を行い、厚さ35nmの酸化膜を形成し、nチャネル反転MOSFETを作製した。基板は4H−SiC(0001)面8°オフ上のp型エピタキシャル成長層で、成長層のアクセプタ密度は2×1016cm-3である。
(サンプルB:プラズマ酸化+プラズマ窒化)
サンプルAと同様のプラズマ酸化を行った後、引き続いてN2 流量30sccm、Kr流量70sccm、圧力1.5Torr、マイクロ波電力200W、温度850℃の条件で30分間、「プラズマ窒化」を行って同様のMOSFETを作製した。
(サンプルC:酸素による熱酸化)
通常の熱酸化(乾燥酸素)によって酸化膜を形成し、MOSFETを作製した。熱酸化の条件は、O2 流量2slm、常圧、温度1150℃、2時間であり、酸化膜厚は42nmである。
(サンプルD:酸素による熱酸化+プラズマ窒化)
サンプルCと同様の熱酸化を行った後、引き続いて、N2 流量30sccm、Kr流量70sccm、圧力1.5Torr、マイクロ波電力200W、温度850℃の条件で30分間、「プラズマ窒化」を行って同様のMOSFETを作製した。
(サンプルE:N2 Oによる熱酸化)(比較例)
2 Oによる高温酸化によって酸化膜を形成し、MOSFETを作製した。熱酸化の条件は、N2 O流量0.2slm、N2 流量2slm、常圧、温度1280℃、7時間であり、酸化膜厚は46nmである。
(サンプルF:N2 Oによる熱酸化+プラズマ窒化)
サンプルEと同様の熱酸化を行った後、引き続いて、N2 流量30sccm、Kr流量70sccm、圧力1.5Torr、マイクロ波電力200W、温度850℃の条件で30分間、プラズマ窒化を行って同様のMOSFETを作製した。
一例として、サンプルC(比較例)とサンプルDの4H−SiC MOSFET(本発明)のドレイン特性を示す。
図20は比較例としてのサンプルCのドレイン特性図、図21は本発明のサンプルDのドレイン特性図であり、図20の横軸はドレイン電圧VD (V)、縦軸はドレイン電流ID (μA)、図21の横軸はドレイン電圧VD (V)、縦軸はドレイン電流ID (mA)を示している。なお、ここで、ゲートのL/Wは10/150μmである。
これらの図から明らかなように、サンプルDの方が高いドレイン電流が得られている。
なお、各サンプルの実効チャネル移動度(ゲート電圧15V時)と閾値電圧を表4に示す。
Figure 2005019951
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明のSiC半導体装置の製造方法及びSiC半導体装置は、ワイドバンドギャップを有し、超低損失パワーデバイスに利用可能である。
本発明の実施例を示すSiC半導体装置のプラズマ酸化膜の製造装置の構成図である。 本発明の実施例を示すSiC酸化膜の膜厚の酸化時間依存性を示す図である。 本発明の実施例を示すSiCMOSキャパシタの断面図である。 本発明の実施例を示すSiC酸化膜の電流−電圧特性図である。 本発明の実施例を示すnチャネルSiCMOSFETの断面図である。 本発明の実施例を示すnチャネルSiCMOSFETの代用図面としての上面写真である。 本発明の実施例を示すSiCMOSFETのドレイン電流−ドレイン電圧特性図である。 本発明の実施例を示すSiCMOSFETのドレイン電流−ゲート電圧特性図である。 本発明の実施例を示すSiCMOSFETのチャネル移動度の実効電圧依存性特性図である。 本発明にかかるSiC半導体装置のプラズマ酸化の工程図である。 本発明のSiC半導体装置の処理中における酸素分子と希ガスのエネルギー図である。 本発明のSiC半導体装置の製造プロセスにおけるフォトリソグラフィ用マスクパターン(SiCMOSFET)を示す図である。 本発明の実施例のSiCMOSFETの製造工程中のマーカ形成工程を示す図である。 本発明の実施例のSiCMOSFETの製造工程中のソース・ドレイン領域の形成工程を示す図である。 本発明のSiC半導体装置の製造プロセスにおけるP+ 注入プロファイル(MOSFETのソース・ドレイン領域)を示す図である。 本発明の実施例のSiCMOSFETの製造工程中のゲート絶縁膜の形成工程を示す図である。 本発明の実施例のSiCMOSFETの製造工程中のコンタクトホールの形成工程を示す図である。 本発明の実施例のSiCMOSFETの製造工程中のゲート電極の形成工程を示す図である。 本発明の実施例のトランジスタのゲート絶縁膜の形成の模式図である。 比較例としてのサンプルCのドレイン特性図である。 本発明のサンプルDのドレイン特性図である。
符号の説明
1 マイクロ波導波管
2 プラズマ発光装置
3 石英チャンバー
4 赤外線ランプ
5 基板(試料)
6 観察窓
7 ガス供給口
8 ガス排出口
11 底部のAl電極膜
12 n+ −SiC基板
13 n−SiCエピタキシャル膜
14 シリコン酸化(SiO2 )膜
15 Al電極膜
21 Ti/Al電極膜
22 p+ −SiC基板
23 p−SiCエピタキシャル層
24,25,40,41,63,64 n+ 拡散層
26 シリコン酸化(SiO2 )膜(ゲート酸化膜)
27,45 ソース電極
28,46 ドレイン電極
29,50 ゲート電極
31 基板
32 エピタキシャル層
33,44,49 Al膜
33A パターニングされたAl膜
34 レジスト
35 レジストのエッチング部
36,39 Al膜のエッチング部
37 エッチング部(マーカ)
38,48 パターニングされたレジスト
42 ゲート絶縁膜
42′ パターニングされたゲート酸化膜
43 コンタクトホール形成用のレジストパターン
47 Ti/Al電極膜
61 SiCからなる基板
62 SiCエピタキシャル層
65 トランジスタのゲート絶縁膜

Claims (11)

  1. SiCからなる半導体基板上に半導体装置を形成する方法において、酸素と希ガスからなる混合ガスをプラズマ励起し、酸素励起活性種として酸素ラジカルを用い、基板温度を500〜1250℃に設定することにより、シリコン酸化膜を形成することを特徴とするSiC半導体装置の製造方法。
  2. 請求項1記載のSiC半導体装置の製造方法において、前記基板温度を700〜1100℃とするSiC半導体装置の製造方法。
  3. 請求項1記載のSiC半導体装置の製造方法において、N2 Oと希ガス、あるいはN2 とO2 と希ガスの混合ガスをプラズマ励起した活性種によりシリコン酸窒化膜を形成することを特徴とするSiC半導体装置の製造方法。
  4. 請求項1記載のSiC半導体装置の製造方法において、前記希ガスはクリプトン、ヘリウム、アルゴン、ネオン又はキセノンであることを特徴とするSiC半導体装置の製造方法。
  5. 請求項1記載のSiC半導体装置の製造方法において、前記プラズマ励起はRF、マイクロ波又はDCプラズマであることを特徴とするSiC半導体装置の製造方法。
  6. 請求項1記載のSiC半導体装置の製造方法において、シリコン酸化膜がトランジスタのゲート酸化膜であることを特徴とするSiC半導体装置の製造方法。
  7. 請求項1記載のSiC半導体装置の製造方法において、エピタキシャル層付きのSiCの{0001}面±10°あるいは{11−20}面±10°を用いて、酸素/クリプトン混合ガスをマイクロ波で励起し、シリコン酸化膜を形成し、引き続きN2 Oでの酸窒化処理を行い、トランジスタのゲート酸化膜を得ることを特徴とするSiC半導体装置の製造方法。
  8. 請求項1から7の何れか1項記載のSiC半導体装置の製造方法によって得られるSiC半導体装置。
  9. SiCからなる半導体基板上に半導体装置を形成する方法において、プラズマ酸化を行った後に、引き続いて窒素ガス、あるいは窒素ガスと希ガスの混合ガスのプラズマ処理によって窒化を行ってトランジスタのゲート絶縁膜を得ることを特徴とするSiC半導体装置の製造方法。
  10. SiCからなる半導体基板上に半導体装置を形成する方法において、酸素あるいはN2 Oを用いた熱酸化を行った後に、窒素ガス、あるいは窒素ガスと希ガスの混合ガスのプラズマ処理によって窒化を行ってトランジスタのゲート絶縁膜を得ることを特徴とするSiC半導体装置の製造方法。
  11. 請求項9又は10記載のSiC半導体装置の製造方法によって得られるSiC半導体装置。
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