JP2005018797A - 機械要素商品の品質管理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 この品質管理方法は、複数の工程を経て製造される要素品を複数種類含んで組み立てられる機械要素商品の品質管理方法である。前記各工程における要素品の搬送時に、非接触で情報の記録および読取りが可能なICタグ4を、前記要素品を入れた運搬用の容器類11に取付けておく。前記ICタグ4はロット毎に準備されたものとし、前記容器類11の搬送経路で、前記ICタグ4に対して情報を記録する。前記ICタグ4は、容器類11に直接に取付けても良く、また視覚による識別用のタグ12に前記ICタグ4を取付け、この視覚による識別用のタグ12を容器類12に取付けておくようにしても良い。
【選択図】 図10
Description
このような製造履歴を明確にする品質管理方法として、従来は、工程毎に発生した情報を、伝票に記入したり、データベースの端末への入力を行う等して対処している。
そのため、ICタグの適用を考えたが、上記のような機械要素商品では、自動車等の物品のような管理を適用することができない。上記特許文献1の提案例では、管理対象となる物品である自動車にICタグを取付け、各工程の情報を記録している。ICタグはフレーム等に取付ける。しかし、転がり軸受等の機械要素商品では、自動車におけるフレーム等のように完成した基準となる要素品がなく、製造過程では各要素品が鍛造や熱処理等を経て製造されるため、機械要素商品自体にICタグを取付けることができない。また転がり軸受等の機械要素商品では、内輪、外輪、転動体等のそれぞれが材料購入、鍛造工程、熱処理工程、研削工程等を経て管理されるため、ICタグを品質管理に適用しようとした場合に、具体的にどのように用いるかが問題であり、効率的なICタグの適用が難しい。
前記ICタグ4は、容器類11に直接に取付けても良く、また視覚による識別用のタグ12に前記ICタグ4を取付け、このICタグ4が取付けられた視覚による識別用のタグ12を、前記運搬用の容器類11に取付けておくようにしても良い。
この機械要素商品の品質管理方法は、次のICタグ取付過程R1、製造情報の記録過程R2、および記録情報の読取り利用過程R3を含む。
この過程では、機械要素商品1の製造時または製造完了時にICタグ9を機械要素商品1に取付ける。この場合に、要素品2の一つにICタグ9を取付けてから、機械要素商品1を組み立てても良く、また機械要素商品1の組立が完了してから機械要素商品1にICタグ9を取付けても良い。
この過程では、この機械要素商品1に取付けられたICタグ9に、出荷時または客先納入時までに、その機械要素商品1についての材料購入から、鍛造工程、熱処理工程、研削工程、および検査に至る所定の製造情報を記録する。この記録する製造情報には、鍛造工程、熱処理工程、研削工程のうちの少なくとも一つの工程における加工条件情報を含ませる。上記機械要素商品1についての材料購入、鍛造工程、熱処理工程、および研削工程は、機械要素商品1の各要素品2についての材料購入、鍛造工程、熱処理工程、および研削工程のことである。加工条件情報は、例えば鍛造工程ではプレス圧やサイクルタイム等であり、熱処理工程では熱処理温度、熱処理時間、熱処理方法等であり、研削工程では砥石回転速度や切り込み速度、送り速度等である。上記製造情報として、加工条件の他に、その機械要素商品についての製造年月日、製造場所、封入グリース銘柄、要素品間隙間、品質保証期間、取扱いに関する注意事項のうち、少なくとも一つの情報を記録することが好ましい。また各種検査結果も記録することが好ましい。各種検査結果には各要素品2毎の検査結果と、完成品としての検査結果とで含まれる。また、これらの製造情報の他に、機械要素商品1の識別情報を記録することが好ましい。機械要素商品1の識別情報は、個々の機械要素商品1に個別の識別情報、例えば製造番号であっても、また機械要素商品1のロット別の識別情報、例えばロット番号であっても良い。製造情報の記録は、一度に行っても、また何回かに分けて行っても良い。例えば、機械要素商品1の組立が完了して完成品検査をしたときに、検査結果や検査条件にかかる情報を記録し、後に残りの製造情報を記録しても良く、また上記検査の情報を含めて全ての製造情報を一度に記録しても良い。
この過程は、出荷後の任意時に、上記ICタグ9の記録情報を読み取ってその読み取り情報から、少なくとも上記加工条件情報の確認を行う過程である。
機械要素商品1の完成から廃棄までの一般的な流れとしては、図1のように、機械要素商品1の組立完成から、完成品検査、出荷、倉庫での保管、営業所での保管、客先納入(顧客による購入、機械設備への機械要素商品1の組み込み)、顧客での使用、廃棄、という流れとなる。特注品の場合は、出荷後に直接に客先に納入されることもある。
ICタグ9に記録された情報の読取りおよび利用は、出荷後の任意の段階で、必要に応じて行われ、その読取り情報から必要な情報の確認が行われる。例えば客先での使用の段階で、機械要素商品1に不具合が発生したときは、機械要素商品1に取付けられたICタグ9から、その機械要素商品1についての材質や性能等の各種の情報が読み取られ、原因の解明が行われる。このときに、記録情報に各要素品2の材質や検査結果だけでなく、加工条件情報が含まれていると、原因解明が容易にかつ精度良く行われる。
すなわち、データベース10として、機械要素商品1の識別情報に関連付けてその機械要素商品1に関する材料購入から、鍛造工程、熱処理工程、研削工程および検査に至る所定の製造情報を記憶し、記憶内容を上記識別情報により抽出可能なものを準備しておく。このデータベース10と、機械要素商品1に取付けられたICタグ9とを用いて品質管理を行う。この場合、上記各過程R1〜R3では次の処理を行う。
この過程R1は、上記実施形態と同じである。
(製造情報の記録過程R2)
この過程では、機械要素商品1に取付けられたICタグ9に、上記データベース10に従い、出荷時、または客先納入時までに、その機械要素商品1についての製造番号またはロット番号等の識別情報を記録し、かつその機械要素商品1についての製造情報を記録する。この記録する製造情報には、各要素品2の鍛造工程、熱処理工程、研削工程のうちの少なくとも一つの工程における加工条件情報を含ませる。データベース10を併用するため、ICタグ9へ記録する製造情報は、ICタグ9から直接に読取ることが便利な情報だけに限っても良い。例えば、機械要素商品1についての製造年月日、製造場所、封入グリース銘柄、要素品間隙間、品質保証期間、取扱いに関する注意事項などは、ICタグ9に記録しておくことが好ましい。
(情報読取り利用過程R3)
この過程では、上記出荷後の任意時に、ICタグ9の記録情報を読み取って、その読み取り情報から、または読み取られた識別情報を上記データベース10と照合してその照合により得られた情報から、購入材料の確認、製造工程の確認、その加工条件情報の確認、および検査成績の確認等のいずれかを行う。ICタグ9やデータベース10に記録されているその他の各種の利用を行っても良い。
この管理方法およびデータベース10の詳細は、後に図2以降の各図と共に説明する。
製造時管理用のデータベース14に記録しておく方法では、機械要素商品1の要素品2の材料購入から、鍛造工程、熱処理工程、研削工程、および検査に至る所定の製造情報を、製造時管理用のデータベース14に要素品2のロット番号または要素品個別の識別番号に関連付けて記録する過程と、この記録した情報を、上記機械要素商品に取付けられたICタグに記録する過程とを含む。なお、製造時管理用のデータベース14は、例えばコンピュータネットワークにおける1台または複数台のコンピュータ(図示せず)に設けられる。
上記材料購入S1から、鍛造工程S2、熱処理工程S3、および研削工程S4の各工程は、材料購入から要素品の完成までを、大別した各区分のことであり、上記各工程が複数の工程からなる場合や、さらに工程名称に該当しない工程を含むものであっても良い。各工程S1〜S4の名称は、その区分した工程を代表する処理の名称である。
(1) .材料購入(S1)時の管理過程。
各要素品2の材料購入時に、材料ロット5別に準備されたICタグ4に、対応する材料ロット5についての材料ロット番号、および購入材料に関する情報を記録する。
(2) .鍛造工程(S2)の管理過程。
材料ロット5別のICタグ4、またはこの材料ロット5別のICタグ4の記録情報を引き継いだICタグ4を鍛造ロット6別に準備し、これらICタグ4に、対応する鍛造ロット6についての鍛造ロット番号、および鍛造工程で得られる情報を記録する。
(3) .熱処理工程(S3)の管理過程。
鍛造ロット6別のICタグ4、またはこの鍛造ロット6別のICタグ4の記録情報を引き継いだICタグ4を熱処理ロット7別に準備し、これらのICタグ4に、対応する熱処理ロット7についての熱処理ロット番号、および熱処理工程で得られる情報を記録する。
(4) .研削工程(S4)およびその後の検査工程時の管理過程。
熱処理ロット7別のICタグ4、またはこの熱処理ロット7別のICタグ4の記録情報を引き継いだICタグ4を、研削ロット8別に準備し、これらのICタグ4に、対応する研削ロット8についての加工条件の記録を行う。また、研削ロット8別のICタグ4、またはこの研削ロット8別のICタグ4の記録情報を引き継いだICタグ4を、要素品2毎または検査の単位となる同種類の要素品2の組毎に準備し、これらICタグ4に、対応する研削ロット番号、および検査工程で得られる情報を記録する。
各工程(S1)〜(S4)において、ICタグ4に記録される各ロット番号および各工程の情報は、図4のように工程毎に追加されることになる。
(1) .材料購入(S1)時の管理過程。
材料は、鋼材の塊、鋼板、鋼管、鋼線等の形態で購入される。購入した材料は例えば材料ロット単位で各種の品質検査を行う。この管理過程でICタグ4に記録する購入材料の情報は材料の出所情報と品質情報とに分けられる。出所情報としては、販売元の会社名や、その会社の工場所在地等である。品質情報は、組織硬さ、非金属介在物の情報等である。品質情報は、材料購入後に行った材料検査の結果をICタグに記録するが、販売元から得た情報を記録しても、両方を記録しても良い。この過程でのICタグ4への情報の記録方法は、例えば購入管理コンピュータ(図示せず)等から得た情報を記録用の端末を介して行う。
鍛造工程(S2)は、機械要素商品1の種類やその要素品2の種類によって種々の形態がある。図7は、機械要素商品1が転がり軸受である場合の各要素品2の工程を示す。内輪および外輪となる要素品2では、鍛造工程として(S2)、これら内輪や外輪の粗形状に形成する鍛造と、その鍛造品を旋削する工程とを含む。鋼球等の転動体となる要素品2では、鍛造工程として(S2)として、型打ち、ブラッシング、および生研磨の工程が含まれる。
鍛造工程(S2)でのICタグ4への情報の記録は、鍛造工程(S2)の全体で1回としても良く、また鍛造工程(S2)の中の各工程毎に行うようにしても良い。例えば、要素品2が転がり軸受の内輪または外輪であって、図7のように鍛造および旋削が行われる場合、旋削後に測定した幅寸法、内径寸法、溝寸法、面取寸法等の情報をICタグ4に記録する。要素品2が転動体であって、図7の各工程で加工される場合、型打ちの後に寸法、歪、外観等の情報を記録し、ブラッシング後、および生研磨の後に、それぞれ測定を行って寸法、真球度、外観等の情報を記録する。また、加工条件情報を記録する。
この過程でのICタグ4への情報の記録方法は、例えばこれらの鍛造工程(S2)等の各工程毎に用いられる工程管理用または検査管理用等の製造時管理用のデータベース14により、端末15を介して行うようにする。オペレータによる手入力が必要な情報については、図5に示すようにキーボード等の入力手段16により、製造時管理用のデータベース14を介して、または直接に端末15から記録する。
前工程の材料ロット5よりも鍛造ロット6の方が多くなる場合は、新たなICタグ4を準備し、これにICタグ複製手段17を用いて材料ロット5のICタグ4の記録情報を転記し、この転記よって情報を受け継いだICタグ4に対して鍛造工程の情報を記録する。以下の各工程においても、ロット数が増える場合は、上記と同様にして新たなICタグ4に転記する。
熱処理を行ったときは、後に検査を行う。要素品2が転がり軸受の内輪や外輪の場合は、硬さ、変形、組織等の検査を行う。要素品2が転がり軸受の転動体である場合は、硬さ、組織等の検査を行う。熱処理工程の情報としては、これらの検査結果を記録する。この他に熱処理条件等を記録しても良い。
研削工程(S4)は、機械要素商品1の種類やその要素品2の種類によって種々の形態がある。要素品2が転がり軸受の内輪または外輪である場合、研削工程(S4)として、図7のように幅研削、外径研削、溝研削、内径研削、溝超仕上げ等を行う。要素品2が転がり軸受の転動体である場合は、粗研磨、中研磨、精研磨、ラッピング等を行う。これらの各工程では、その工程の完了品の検査を行う。ICタグ4に記録する情報は、研削工程(S4)における上記の各工程毎の加工条件の情報等である。この加工条件の情報は、例えば砥石の種類や加工速度等である。 研削工程が完了した後、検査を行い、その結果をICタグ4に記録する。検査結果情報としては、各種の寸法、例えば、内外輪の幅研削では、寸法、幅不同、外観等であり、外輪の外径研削では外径寸法、真円度、円筒度、外観等である。内外輪の溝研削では、研削対象箇所の寸法、真円度、ラジアル振れ、アキシアル振れ、溝心差等である。内輪の内径研削では、内径寸法、真円度等である。内外輪の溝超仕上げでは寸法、外観等である。要素品2が転動体の場合は、研削工程(S4)における粗研削やその他の各工程後の検査結果の寸法や真円度等、研削工程(S4)の完了品である完成状態の要素品2の検査結果となる外観、寸法、真球度、径の相互差、硬さ、音響、顕微鏡検査結果等である。
研削工程(S4)では、特注品等の場合は全数検査であり、全数検査の場合、ICタグ4は要素品2の個数だけ準備され、そのICタグ4に対応する要素品2の研削ロット番号と、個々の検査結果等の情報を記録する。研削ロット番号に加えて、個々の要素品2を識別する番号を付加して記録しても良い。要素品2が転がり軸受における転動体等のように一つの機械要素商品1に多数用いられる場合は、一つの機械要素商品1に用いられる要素品2の組、または一つの機械要素商品の同じ箇所(例えば複列軸受における各列)に用いられる要素品2の組を一つの要素品2とみなして一つのICタグ4を準備し、その組毎の情報を記録しても良い。
上記のように製造された各要素品2は、組立工程で一つの機械要素商品1に組み立てられる。この機械要素商品1に、組立前から組立後に至る間にICタグ9を取付ける。すなわち、要素品2の単独の状態でICタグ9を取付けても、組立の完了後に取付けても良い。また、この取付けは、機械要素商品1の内部に行っても、表面に行っても良い。機械要素商品1に取付けられるICタグ9は、機械要素商品1の機能や取扱の障害にならない程度に小型のものであることが必要である。ICタグは、1mm未満の大きさのものがあり、例えばこのような寸法のものが使用される。図11は、機械要素商品1が転がり軸受の場合のICタグ9の取付例を示す。ICタグ9は、外輪52の幅面に設けられた取付穴56内に埋め込まれ、樹脂57によってモールドされている。ICタグ9の取付は、例えば外輪52の研削工程(S4)の完了後で、外輪52の単独の状態で行われる。なおICタグ9は、外輪52に取付ける代わりに、内輪51、保持器54、またはシール55等に取付けても良い。
機械要素商品1に上記のように取付けられたICタグ9には、少なくとも上記の製造番号を記録する。このICタグ9には、製造番号の他に、各要素品2のICタグ4の記録情報や、完成品検査の結果等を記録しても良い。機械要素商品1に取付けられたICタグ9に、完成品検査の結果を記録する場合、検査工程でICタグ9に検査結果を記録し、このICタグ9からデータベース10に情報を転記しても良い。また、機械要素商品1だけでなく、機械要素商品1の梱包1A(図1)にもこのICタグ9を取付け、製造番号等を記録しても良い。
データベース10は、ネットワーク18を介して、機械要素商品製造工場内の各情報処理機器の他に、技術部門や、倉庫、営業所、顧客企業の事業所の情報処理機器40、および携帯端末等に接続されたものである。
上記工程毎の情報は、その工程のロット毎に準備したICタグ4に記録するため、手書き伝票に記録する場合に比べて詳細な情報の記録が行え、また例えば端末からコンピュータに入力する場合と異なり、情報を入力するべき箇所がICタグ4であるために視覚的に認識できて、入力作業が明確となり、誤りが生じにくい。また、要素品2の材料購入から研削工程の各工程にわたる種々雑多な全ての情報をコンピュータに記録するものと異なり、生産工程ではこれらの記録情報をICタグ4で持っておくため、コンピュータの負担が軽く、管理が容易になる。このため、容易に、より詳細な情報の管理することができる。
すなわち機械要素商品1は、図1と共に前述したように、組立完成、検査、出荷の後、一般的に倉庫に配送され、営業所から顧客へ納品される。特注品の場合は、出荷の後、直接に顧客に納品されることもある。顧客では、機械要素商品1を機器に組み込んで使用し、耐久年数等で廃棄することになる。このような各過程で、機械要素商品1に取付けられたICタグ9の製造番号を読み取って履歴情報を知る他に、ICタグ9の残りの記憶領域を利用した各種の利用が図れる。
(1) .材料購入(S1)時の管理過程。
(2) .鍛造工程(S2)の管理過程。
(3) .熱処理工程(S3)の管理過程。
(4) ′.研削工程(S4)およびその後の検査工程時の管理過程。
研削工程(S4)の後の検査工程で、熱処理ロット7別のICタグ4、またはこの熱処理ロット7別のICタグ4の記録情報を引き継いだICタグ4を、研削ロット8別に準備し、これらのICタグ4に、対応する研削ロット8についての研削ロット番号および検査工程で得られる情報を記録する。研削工程(S4)における加工は、ロット別検査品も個別検査品も同じである。この管理過程(4) ′で記録する情報は研削ロット8別の検査結果の情報であるが、要素品2についても検査項目はロット別検査品も個別検査品も同じであり、それらの検査結果を記録する。検査項目をロット別検査品と個別検査品とで異ならせても良いが、それらの検査結果のICタグ4への記録は、検査項目にかかわらずに同様に行う。
各要素品2を組み立てた各機械要素商品1に、組立前から組立後に至る間にICタグ9を取付け、この機械要素商品1に取付けられたICタグ9に、製造ロット番号、および上記機械要素商品1に用いられた各要素品2((1) 〜(3) )の上記検査工程後のICタグ4の記録情報のうち、少なくとも製造ロット番号を記録し、データベース10に上記製造ロット番号と対応して、上記機械要素商品1に用いられた各要素品2((1) 〜(3) )の上記検査工程後のICタグ4の記録情報、および機械要素商品1の完成後の検査情報を記録する。
なお、ロット別検査品の管理は、特に説明した事項の他は、個別検査品について説明した内容と同じ管理である。
2…要素品
3…別要素品
4…ICタグ
5…材料ロット
6…鍛造ロット
7…熱処理ロット
8…研削ロット
9…ICタグ
10…データベース
11…容器類
14…データベース
12…視覚による識別用のタグ
15…端末
20…ICタグリーダ/ライタ
Claims (5)
- 複数の工程を経て製造される要素品を複数種類含んで組み立てられる機械要素商品の品質管理方法であって、各工程における要素品の搬送時に、非接触で情報の記録および読取りが可能なICタグを、前記要素品を入れた運搬用の容器類に取付けておき、前記ICタグはロット毎に準備されたものとし、前記容器類の搬送経路で、前記ICタグに対して情報を記録する機械要素商品の品質管理方法。
- 複数の工程を経て製造される要素品を複数種類含んで組み立てられる機械要素商品の品質管理方法であって、各工程における要素品の搬送時に、視覚による識別用のタグに、非接触で情報の記録および読取りが可能なICタグが取付けられたものを、前記要素品を入れた運搬用の容器類に取付けておき、前記ICタグはロット毎に準備されたものとし、前記容器類の搬送経路で、前記ICタグに対して情報を記録する機械要素商品の品質管理方法。
- 請求項1または請求項2において、上記複数の工程における各工程で、一つ上流の工程のICタグまたは一つ上流の工程のICタグの記録情報を引き継いだICタグを、現在工程のロット別に準備し、これらICタグに、現在工程のロットについてのロット番号および現在工程で得られる情報を記録する過程を含み、この現在工程のロット別に準備されたICタグを、前記容器類に取付けられるICタグとする機械要素商品の品質管理方法。
- 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、前記各要素品を組み立てた機械要素商品にICタグを取付け、この取付けられたICタグに、前記容器類に取付けられたICタグの記録情報を書き込む機械要素商品の品質管理方法。
- 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、機械要素商品は、材料購入から、鍛造および旋削のうちの少なくとも一方を含む工程である鍛造・旋削工程、熱処理工程、および研削工程を経て製造される要素品を複数種類含んで組み立てられるものである機械要素商品の品質管理方法。
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