JP2006057693A - ボールねじの品質管理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 製造過程での情報が、出荷後あるいは客先納入後においても容易に確認することのできるボールねじの品質管理方法を提供する。
【解決手段】 ボールねじ1につき、RFIDタグ等のICタグ5を用い、ボールねじ1に関する所定情報を記録して管理する。ボールねじ1にICタグ5を取付ける過程と、その取付けられたICタグ5に、ボールねじ1についての情報を記録する過程と、出荷後の任意時にICタグ5を読み取って利用する過程とを含む。ICタグ5は、ナット3における外径面の平面部等に取付ける。
【選択図】 図9

Description

この発明は、ICタグを用いトレーサビリティを可能としたボールねじの品質管理方法に関する。
近年、トレーサビリティの要求、つまり考慮の対象となっているものの履歴、適用または所在の追跡ができることの要求が高くなってきている。
ボールねじの品質管理では、材料購入から製造完了までの各製造工程の品質,ロット等の製造履歴が、各ボールねじとロット単位で、場合によっては1対1で分かるようにすることが望まれる。例えば、自動車や産業機械用ボールねじ等のような一般品の場合は、ロット管理となり、ロット単位で抜き取り検査等が行われるため、ロット単位で製造履歴が求められる。航空機用ボールねじ等のような特殊品では、個別に検査がなされており、1対1に対応して製造履歴がわかるようにすることが求められる。製造履歴がわかることで、将来の技術的改善等の対処が容易となり、寿命診断も容易となる。また類似品の混入判別等も容易となる。
このような製造履歴を明確にする品質管理方法として、従来は、製品に品名や製造番号(シリアル番号)等のマーキングや刻印を施し、また工程毎に発生した情報を、伝票に記入したり、データベースの端末への入力を行うことなどで対処している。
一方、物流管理や在庫管理で、ICタグが用いられつつあり、自動車等の物品の製造においてもICタグを用いた製造から廃棄までの管理が提案されている(例えば特許文献1)。ICタグは、非接触で情報の記録および読取りが可能であり、また記憶容量が大きいことから、高度の管理が期待されている。
また、歯車やその他の各種の機械部品において、ICタグを取付け、IDコードやこれに関連付けた各種の情報を記憶させて製品情報の管理を行うことが提案されている(例えば特許文献2)。
特開2002−49900号公報 特開2002−169858号公報
従来のボールねじの管理方法では、製品にマーキングや刻印した品名、シリアル番号からでないと、測定データや、設計図面の記載情報(パーツリスト、定格荷重、許容回転数、管理寸法、測定データ等)が確認できない。数回にわたり設計変更があるものでは、図面と製品との対応が付け難い。例えば、ボールねじでは、試作段階でボール循環系の位置や寸法を微妙に調整することがあるが、このような情報を探し出すことは非常に困難な作業となる。また、長年の多品種の生産により、図面や管理情報は莫大な量になっており、この中から必要な情報を選び出すには長時間と多大な労力が必要となる。
ICタグを用いた品質管理方法の提案例では、機械部品に取付けられたICタグに、機械部品に関する各種の情報を直接に記録し、またはICタグには識別情報を記録しておいて、データベースと照合することで、機械部品の材質やロット管理情報、各種履歴データ等がわかるようにされている。
しかし、ボールねじにおいて、ICタグを取付けて管理する例は、未だ提案されていない。ボールねじでは、ICタグの取付場所を何処にするかも問題となる。
また、記録情報についても、機械部品に関する上記の情報だけでは、機械部品に生じた技術的現象の原因が解明できない場合がある。例えば、各工程の加工条件の違い等によっても、品質に差が生じることがあり、このような加工条件の違いによる差は、検査結果からでは認識することができないことがある。ボールねじは、ねじ軸、ナット、ボール、循環部品等の複数の要素品で構成されており、組立後のボールねじ自体の検査結果等が分かっても、個々の要素品の品質の違いによる差までは特定できない。特に、ボールねじ等の転動体を有する機械部品では、わずかな材質や精度の違いが機械部品として大きな性能の差となるため、従来のICタグを用いた品質管理方法の提案例では対応が難しい。
また、工程管理においても、従来の工程毎に伝票記入や端末入力を行う管理方法では、記入や入力に手間がかかるため、多数の情報をきめ細かく記録することが難しい。特に、ボールねじのように複数の要素品を組み立ててなる機械部品であって、各要素品が材料購入から定寸切断加工、ねじ加工、熱処理等の工程を経て、工程毎にロット生産されるものでは、各要素品の製造工程における管理が煩雑であり、情報の手書きによる記録や入力操作に手間がかかる。そのため、ボールねじの詳細な履歴情報の要求に十分に応じることが難しく、また管理にコストがかかる。
そのため、ICタグの適用を考えたが、ボールねじでは、自動車等の物品のような管理を適用することができない。上記特許文献1の提案例では、管理対象となる物品である自動車にICタグを取付け、各工程の情報を記録している。ICタグはフレーム等に取付ける。しかし、ボールねじでは、自動車におけるフレーム等のように完成した基準となる要素品がなく、製造過程では各要素品がプレス加工や熱処理等を経て製造されるため、ボールねじ自体にICタグを取付けることができない。また、ボールねじでは、ねじ軸やナット等のそれぞれが、材料購入、塑性加工(または旋削加工)、ねじ溝加工、熱処理等を経て管理されるため、ICタグを品質管理に適用しようとした場合に、具体的にどのように用いるかが問題であり、効率的なICタグの適用が難しい。
この発明の目的は、製造過程での情報が、出荷後あるいは客先納入後においても容易に確認することのできるボールねじの品質管理方法を提供することである。
この発明のボールねじの品質管理方法は、ボールねじに、非接触で交信可能なICタグを用い、ボールねじに関する所定情報を記録して管理するボールねじの品質管理方法であって、ボールねじにICタグを取付ける過程と、このボールねじに取付けられたICタグに、このボールねじについての情報を記録する過程と、出荷後の任意時に、上記ICタグの記録情報を読み取って所定情報の確認を行う利用過程とを含む方法である。
この方法によると、ボールねじにICタグを取付け、このボールねじについての情報を記録しておくため、出荷後の任意時に、ICタグを読み取ることで、ボールねじについての情報を確認することができる。ICタグを用いるため、非接触で記録情報の読み取りが可能である。また、ICタグは小型のもの開発されており、そのような小型のICタグを用いることで、鋼材からなるねじ軸、ナット、およびボールや、循環部品を備えたボールねじにおいても、ICタグの取付けが可能で、この発明の管理方法が実現できる。
ボールねじに対するICタグの取付けは、製品表面に突出する状態で行っても良いが、周辺部品との干渉回避や不測の損傷防止のためには、非突出状態に取付けることが好ましい。ICタグが突出しないように取付けるには、製品形状にもよるが、ナットに各種の目的で形成されている凹み部分や平面部分を利用することが好ましい。具体例としては、次の各例が挙げられる。
前記ボールねじが、循環部材としてナットの駒部材取付孔に嵌合する駒部材を有するものである場合に、前記ICタグは駒部材の外面に、ナットの外径面に沿う仮想円筒面から突出しないように取付けても良い。
駒部材の外面位置は、一般的にナットの外径面よりも凹んでおり、ここにICタグを取付けることで、ICタグがナットから突出しないように取付けることができる。これにより、ICタグが他の物と干渉したり、損傷することが回避される。また、ICタグが突出しないように取付けるための加工を特に施す必要がない。
前記ボールねじが、ナットの外径面に加工上で必要とされる基準平面を有するものである場合に、前記ICタグは前記基準平面に、ナットの外径面に沿う仮想円筒面から突出しないように取付けても良い。前記基準平面は、例えばねじ溝の研削仕上げ等における位置決め基準等のために設けられ、製品完成後は不要となる面である。
このような基準平面を利用した場合も、ICタグの取付用の加工を施すことなく、ICタグを非突出状態に取付けることができる。
前記ボールねじが、循環部材としてチューブを用い、ナットの外径面に設けた平面部に前記チューブを固定したものである場合は、前記ICタグは、ナットの前記平面部に取付けても良い。この場合も、ICタグの取付用の加工を施すことなく、ICタグを非突出状態に取付けることができる。
なお、これらの取付箇所の他に、使用目的の定まったボールねじや、顧客の使用目的等により、ナットの端面を取付や位置決め等に利用しない場合は、その端面にICタグを取付けても良い。また、ねじ軸にICタグを取付けても良い。その場合、例えば軸端面に凹部を設けるか、センタ穴を利用して取付けても良い。
この発明方法において、前記ボールねじに取付けられたICタグに、出荷時または客先納入時までに記録する情報として、ねじ軸およびナットの各製造工程における検査結果を記録する過程を含むようにしても良い。検査結果は測定結果や確認結果等である。
これにより、ねじ軸やナット等の各要素品についての製造工程における測定または確認結果を、後に読み取ることができる。
また、この発明方法において、前記ボールねじに取付けられたICタグに、出荷時または客先納入時までに記録する情報として、ねじ軸およびナットの各製造工程における加工条件情報を記録する過程を含むようにしても良い。
加工条件情報は、一般的には後に知ることが困難であるが、加工条件情報をICタグに記録して読み取り可能としておくことで、ボールねじの使用過程で支障が生じた場合の原因追求が詳細に行え、改良に役立てることができる。
この発明方法において、前記ボールねじに取付けられたICタグに、出荷時または客先納入時までに記録する情報として、定格荷重,許容回転数等の製品性能、パーツリスト、所定部位の管理寸法、管理項目、製品変更における改訂番号、および品質に関する情報のうちの少なくとも一つの情報を記録する過程を含むようにしても良い。
製品性能、パーツリスト、所定部位の管理寸法、管理項目、製品変更における改訂番号等は、一般的に設計図面に記述され、従来では設計図面を探し出して確認している。ICタグにこれらの情報を記録しておくと、図面を探すことなく、必要な情報を得ることができる。
この発明のボールねじの品質管理方法において、ボールねじの識別情報に関連付けてそのボールねじに関する材料受入から各製造工程および検査工程に至る所定の製造情報を記憶し、記憶内容を上記識別情報により抽出可能なデータベースと、前記ボールねじに取付けられたICタグとを用いて管理する方法としても良い。
その場合に、ボールねじに製造時または製造完了時にICタグを取付ける過程と、上記ボールねじに取付けられたICタグに、上記データベースに従って、出荷時、または客先納入時までに、そのボールねじについての識別情報を記録し、かつそのボールねじについて前記データベースに記憶された製造情報の一部または全体を記録する過程と、出荷後の任意時に、上記ICタグの記録情報を読み取ってその読み取り情報から、または読み取り情報を上記データベースと照合して製造情報を確認する利用過程とを含む方法としても良い。
この方法の場合、データベースを併用するため、限りあるICタグの記憶容量に頼らずに、多量の情報をデータベースから引き出すことができる。また、ICタグに記録した識別情報からデータベースを検索できるため、容易にデータベースの検索が行える。ICタグの残りの記憶容量は、出荷後や客先納入後の各種の履歴管理に利用することもできる。
この発明のボールねじの品質管理方法において、ボールねじの識別情報に関連付けてそのボールねじに関する材料受入から各製造工程および検査工程に至る所定の製造情報を記憶し、記憶内容を上記識別情報により抽出可能なデータベースと、前記ボールねじに取付けられたICタグとを用いて管理する方法としても良い。その場合に、ボールねじにその製造時または製造完了時にICタグを取付ける過程と、上記ボールねじに取付けられたICタグに、上記データベースに従い出荷時、または客先納入時までに、そのボールねじについての識別情報を書き込み、かつそのボールねじについての製造年月日、製造場所、封入グリース銘柄、品質保証期間、取扱いに関する注意事項のうち、少なくとも一つの情報を記録する過程と、上記出荷後の任意時に、上記ICタグの記録情報を読み取ってその読み取り情報から、または読み取り情報を上記データベースと照合して得られた情報から、ボールねじに関する情報の確認を行う利用過程とを含む方法としても良い。
この方法の場合、上記出荷後の任意時における利用過程で、ICタグの記録情報を読み取ってその読み取り情報から、または読み取り情報をキーとして上記データベースと照合して各種の情報の確認を行うことができる。また、ICタグに記録された製造年月日、製造場所、封入グリース銘柄、品質保証期間、取扱いに関する注意事項のいずれかが確認できる。これらの事項は、各種の場面において即座に知りたいことが多く、データベースと照合することなく、ICタグから直接に読み取れることが、設備面や手間の面で便利である。グリースには、高温用や低温用等、用途に応じた各種のものがあり、外見からでは分かり難いため、ICタグから読み取れると便利である。また、グリースは、経時的に品質が劣化するため、製造年月日と共に封入グリース銘柄が分かると、客先納入時等に、そのまま使用できるか、グリース交換が必要であるか等の確認が容易に行え、誤って古いグリースの封入部品を客先へ納める懸念が解消できる。
この発明のボールねじの品質管理方法において、ボールねじを構成するねじ軸およびナット等の要素品について、材料受入から完成,検査に至る所定の製造情報を、要素品のロット番号別に準備された製造過程用のICタグに各工程毎に記録する過程と、この記録した情報を読み取ってその読み取り情報の一部または全体を上記ボールねじに取付けられたICタグに記録する過程とを含む方法としても良い。
この品質管理方法によると、各要素品の工程毎に発生する情報は、工程毎にその工程のロット別に準備したICタグにロット番号と共に記録するため、詳細な履歴情報を管理することができる。したがって、将来の技術的改善等の対処が容易となり、寿命診断や、機械故障につながる事前の交換も容易となる。上記工程毎の情報は、その工程のロット毎に準備したICタグに記録するため、手書き伝票に記録する場合に比べて詳細な情報の記録が行え、また例えば端末からコンピュータに入力する場合と異なり、情報を入力するべき箇所がICタグであるために視覚的に認識できて、入力作業が明確となり、誤りが生じにくい。また、要素品の材料購入から研削工程の各工程にわたる種々雑多な全ての情報をコンピュータに記録するものと異なり、これらの記録情報をICタグで持っておくため、コンピュータの負担が軽く、管理が容易になる。このため、容易に、より詳細な情報の管理することができる。
この発明のボールねじの品質管理方法において、上記ボールねじを構成するねじ軸およびナット等の要素品について、材料受入から完成,検査に至る所定の製造情報を、製造時管理用のデータベースに要素品のロット番号または要素品個別の識別番号に関連付けて記録する過程と、この記録した情報を、上記ボールねじに取付けられたICタグに記録する過程とを含む方法としても良い。
製造時管理用のデータベース要素品のロット番号と製造情報とを記録しておいても、詳細な履歴情報を管理することができる。
この発明のボールねじの品質管理方法において、上記ボールねじを構成するねじ軸およびナット等の要素品について、材料受入時から完成,検査完了までの一連の各工程につき、その工程のロット毎にICタグを準備し、この各工程のロット毎に準備されるICタグは、一つ上流側の工程の対応するロットと同じICタグ、または一つ上流側の工程の対応するロットのICタグの記録情報を引き継いだICタグとし、上記各工程のロット毎に準備されたICタグに、その工程のロット番号およびその工程における情報を記録する方法としても良い。
この方法の場合、下流側の工程でロット分かれしても、新たなICタグには、上流の工程での記録情報が引き継がれることになる。そのため、全ての要素品についての製造完了時のロットのICタグは、全ての工程の情報を持つものとなる。
上記各工程のロット毎に準備されるICタグは、同じロットの材料ないし製造過程の要素品を複数入れた容器類にそれぞれ取付けても良い。ICタグの容器類への取付は、直接に行っても良く、また容器に取付けられて視覚的に認識させるためのタグに取付けても良い。ICタグの容器類への取付は着脱自在な取付であっても良い。
ICタグを容器類に取付けておくことで、ロット毎に準備されるICタグを、常に要素品と共に移動させることができ、ICタグの取扱が容易である。また、要素品の搬送経路でICタグへの情報の記録を行うことができる。
この発明のボールねじの品質管理方法は、ボールねじに、非接触で交信可能なICタグを用い、ボールねじに関する所定情報を記録して管理するボールねじの品質管理方法であって、ボールねじにICタグを取付ける過程と、このボールねじに取付けられたICタグに、このボールねじについての情報を記録する過程と、出荷後の任意時に、上記ICタグの記録情報を読み取って所定情報の確認を行う利用過程とを含む方法であるため、製造過程での情報が、出荷後あるいは客先納入後においても容易に確認することができる。
この発明の一実施形態に係るボールねじの品質管理方法を図面と共に説明する。まず、管理対象となるボールねじ1を、図1と共に説明する。このボールねじ1は、ねじ軸2とナット3のねじ溝間に複数のボール4を介在させたものである。ナット3は、循環部品として駒部材6が取付けられ、この駒部材6の外面に非接触交信型のICタグ5が取付けられている。
駒部材6は、ナット3に設けられた駒部材取付孔3a内に嵌合する。この例の駒部材6は、図1(C)〜(E)に示すように、内面にボール循環溝6cを形成した部品であり、この例では一対のウイング部6a、および一対の加締片6bを有している。駒部材6は、駒部材取付孔3aへナット内径側から挿入し、ウイング部6aをナットねじ溝に係合させた状態で加締片6bを駒部材取付孔3aの外径側開口縁の座繰り状部へ加締めることで、ナット3に取付けられている。
この取付状態で、駒部材6の外面はナット3の外径面に沿う仮想円筒面よりも凹んだ位置になり、この駒部材外面にICタグ5を上記仮想円筒面から突出しないように取付けている。
駒部材6は、従来からある普及品では、このような加締タイプとせずに、ナット外径側から挿入する形式とされているが、このような普及品の場合も、上記と同様に駒部材6の外面にICタグ5を取付け、ナット外径面の仮想円筒面から突出しないようにする。
ICタグ5は、後述のRFIDタグであって、薄板状、球形,または角形等のチップ状のものであり、駒部材6に接着剤等で取付けるか、または駒部材取付孔3aの残り空間を樹脂モールドすること等によって取付けている。ICタグ5は、金属表面に直接に取付可能なものを用いるか、または電波の反射を妨げる材質の層を介して、駒部材6の表面に取付けるようにしても良い。
ボールねじ1へのICタグ5の取付けは、図1の例では駒部材6に取付けたが、この他に、図5や図6の例のように行っても良い。
図5の例は、循環部品として駒部材6を用いた循環形式のものであるが、ナット3の外径面に、加工上で必要とされる基準平面3bを有している。この例では、ICタグ5は、前記基準平面3bに、ナット3の外径面に沿う仮想円筒面から突出しないように取付けている。基準平面3bは、ナットねじ溝の研削仕上げにおける位置決め基準等のために設けられ、製品完成後は不要となる面である。
図6は、ボールねじ1が、循環部材としてチューブ7を用いた循環形式のものである。チューブ7は、ナット3の外径面に設けたチューブ固定用の平面部3cに、固定部材8およびボルト9によって固定している。この場合、ICタグ5は、ナット3の前記平面部3cに取付けている。この場合も、ICタグ5は、ナット3の外径面に沿う仮想円筒面Cから突出しないように取付ける。
図1のボールねじ1を構成する各要素品であるねじ軸2およびナット3の製造工程例を図2および図3と共にそれぞれ説明する。
図2は、ねじ軸2の製造工程例である。コイル材からなる素材を受入れ(A)、この素材を引き抜き(B)により所定径とした後、定寸に切断し(C)、両端にセンタ孔を加工する(D)。両端に段付き加工(E)を施した後、外径面の研削をセンタレス研削で行い(F)、ねじ溝の転造を行う(G)。
ねじ溝の形成されたワークを、高周波焼入し(H)、曲り直し(I)の後、スケール落としを行う(J)。この後、端部研削(K)を行い、ねじ軸2の加工が完了する。加工の完了したねじ軸2は、洗浄(L)の後、ねじ溝有効径を測定する(M)。
図3は、ナット3の製造工程例を示す。パイプ材からなる定寸の素材(A)に、旋削加工を施し(B)、ねじ溝加工(C)をタッピング等で行う。ねじ溝加工されたワークは、真空下で浸炭焼入し(D)、駒部材6(図1)の組み込み(図2(E)、およびその加締を行ってナット3が完成する。完成したナット3は、洗浄し(F)、ねじ溝有効径を測定する(G)。
図4に示すように、駒部材6は、例えば別の工場等で生産したものを受け入れ、測定器10により測定する。駒部材6は、例えば、メタルインジェクションモールド(MIM)等による焼結合金製のものである。
このように生産されたねじ軸2およびナット3を組立て、ボール4を入れる。その後、隙間測定、グリースまたは潤滑剤の塗布を行う。
図7,図8と共に、上記ICタグ5につき、具体的に説明する。ICタグ5に対する情報の読み書きは、タグリーダ42によって行われる。ICタグ5が読み書きの両方が可能なタイプのものである場合は、タグリーダ42は、タグリーダ/ライタとされる。タグリーダ42は、ICタグ5に対向させるアンテナ43を有している。タグリーダ42は、管理用のコンピュータ等の情報処理機器44により操作される。
ICタグ5は、非接触で情報の記録および読取りが可能なもの、または読取りのみが可能なものであり、ICチップ(集積回路のチップ)45とアンテナ46とで構成される。これらICチップ45とアンテナ46は、例えば樹脂(図示せず)で一体に包囲される。ICタグは種々の形式,形状,大きさのものがあり、短冊状や板状の物の他、例えば1mm未満の大きさの角状や球状の物などがある。また、対象物に直接に印刷等で形成されるICタグもある。記憶容量も種々異なるものがあるが、用途や取付対象の種類等に応じて適宜選択すればよい。
ICタグ5としては、例えばRFID(無線周波数認識:Radio Frequency Identification)技術を応用したRFIDタグが利用できる。RFID形式のICタグは、伝送方式として静電結合、電磁結合、電磁誘導、マイクロ波、光などを用いる形式のものがあり、このうちいずれの形式のものを用いても良い。例えば電磁誘導形式のもの、またはマイクロ波のものが用いられる。
図8は、ICタグ5の具体的回路例を示す。このICタグ5のICチップ45は、中央処理装置(CPU)47、メモリ48、送受信回路49、および電源回路50を有しており、電源回路50はアンテナ46から電源を得るものとされている。メモリ48は、情報の記憶に電源が不要なものが用いられる。
次にこのボールねじ1の品質管理方法を図9ないし図15と共に説明する。図9は、ボールねじ1の製造から廃棄までの流れの各段階と、その各段階でのICタグ5を利用した品質管理過程を示す。
このボールねじの品質管理方法は、次のICタグ取付過程R1、製造情報の記録過程R2、および記録情報の読取り利用過程R3を含む。
(ICタグ取付過程R1)
この過程では、ボールねじ1の製造時または製造完了時にICタグ5をボールねじ1に取付ける。ICタグ5は、例えば前述のようにナット3に取付ける。
(製造情報の記録過程R2)
この過程では、このボールねじ1に取付けられたICタグ5に、出荷時または客先納入時までに、そのボールねじ1についての各要素品の素材受入から、ボールねじ1の組立完了,検査に至る所定の製造情報を記録する。例えば、ボールねじ1における要素品のうちのねじ軸2およびナット3については、材料受入(S1)から、形状加工(ねじ溝加工を含む)(S2)、熱処理(S3)、表面処理(S4)および検査に関する情報を記録する。ナット3については、表面処理(S4)を行わない場合もある。駒部材6およびボール4については、受入時の検査情報や受入元から得た製造情報をICタグ5に記録する。また、ボールねじ1の組立工程および組立後の検査についての情報を記録する。したがって、各種測定結果,検査結果には各要素品(2〜4,6)毎の検査結果と、完成品としての検査結果とが含まれる。
検査または測定結果としては、ねじ軸2およびナット3のねじ溝有効径の測定(図2(M),(図3(G))の結果や、組立後の隙間測定(図4(C))結果等がICタグ5に記録される。製造情報として、いずれかの過程(S2〜S4)の加工条件情報を含ませても良い。加工条件情報は、ねじ溝加工(形状加工(S3))におけるねじ溝転造では、転造型の回転速度等であり、熱処理工程では熱処理温度、熱処理時間、熱処理方法等であり、各研削加工では砥石回転速度や切り込み速度、送り速度等である。上記製造情報として、加工条件の他に、そのボールねじ1についての製造年月日、製造場所、封入グリース銘柄、要素品間隙間、品質保証期間、取扱いに関する注意事項のうち、少なくとも一つの情報を記録することが好ましい。
また、ICタグ5には、記憶容量が十分であれば、製造情報として、設計図面に記入される各種の情報、例えば定格荷重,許容回転数等の製品性能、パーツリスト、所定部位の管理寸法、管理項目、製品変更における改訂番号、および品質に関する情報を記録することが好ましい。加工担当者や、使用機械、要素品毎に製造日等も、記録することが好ましい。
また、これらの製造情報の他に、ボールねじ1の識別情報を記録することが好ましい。ボールねじ1の識別情報は、個々のボールねじ1に個別の識別情報、例えば製造番号であっても、またボールねじ1のロット別の識別情報、例えばロット番号であっても良い。製造情報の記録は、一度に行っても、また何回かに分けて行っても良い。例えば、ボールねじ1の組立が完了して完成品検査をしたときに、検査結果や検査条件にかかる情報を記録し、後に残りの製造情報を記録しても良く、また上記検査の情報を含めて全ての製造情報を一度に記録しても良い。
(情報読取り利用過程R3)
この過程は、出荷後の任意時に、上記ICタグ5の記録情報を読み取ってその読み取り情報から、上記加工条件情報等の確認を行う過程である。
ボールねじ1の完成から廃棄までの一般的な流れとしては、図1のように、ボールねじ1の組立完成から、完成品検査、出荷、倉庫での保管、営業所での保管、客先納入(顧客による購入、機械設備へのボールねじ1の組み込み)、顧客での使用、廃棄、という流れとなる。特注品の場合は、出荷後に直接に客先に納入されることもある。
ICタグ5に記録された情報の読取りおよび利用は、出荷後の任意の段階で、必要に応じて行われ、その読取り情報から必要な情報の確認が行われる。例えば客先での使用の段階における定期点検等において、ボールねじ1に取付けられたICタグ5から、そのボールねじ1についての材質や性能等の各種の情報が読み取られ、運転状態に対する原因の解明が行われる。このときに、記録情報に各要素品(2〜4,6)の材質や検査結果だけでなく、加工条件情報が含まれていると、原因解明が容易にかつ精度良く行われる。
情報読取り利用過程R3における付加的な利用として、ボールねじ1に取付けられたICタグ5におけるメモリの空き容量部分が、出荷管理や、在庫管理、流通管理、メンテナンス管理等に適宜用いられる。
このボールねじの品質管理方法によると、出荷後の任意時の情報読取り利用過程R3で製造時の各工程の加工条件情報を確認することができるため、厳しい品質,精度が求められるボールねじ1においても、運転状況に対する原因解明等を容易に行うことができる。また、この方法の場合、別のデータベースを用いることなく、ICタグ5のみで情報を管理することができるため、加工条件情報を確認する施設において、データベースへの通信設備やアクセス権限等の有無にかかわらずに加工条件情報の読み取りが行える。
上記実施形態は、ICタグ5にできるだけの製造情報を記録しておいて、その記録情報により品質管理を行う方法であるが、データベース20と併用しても良い。
すなわち、データベース20として、ボールねじ1の識別情報に関連付けてそのボールねじ1に関する材料受入から、形状加工(ねじ溝加工を含む)、熱処理、表面処理、および検査に至る所定の製造情報を記憶し、記憶内容を上記識別情報により抽出可能なものを準備しておく。このデータベース20と、ボールねじ1に取付けられたICタグ5とを用いて品質管理を行う。この場合、上記各過程R1〜R3では次の処理を行う。
(ICタグ取付過程R1)
この過程R1は、上記提案形態と同じである。
(製造情報の記録過程R2)
この過程では、ボールねじ1に取付けられたICタグ5に、上記データベース20に従い、出荷時、または客先納入時までに、そのボールねじ1についての製造番号またはロット番号等の識別情報を記録し、かつそのボールねじ1についての製造情報を記録する。この記録する製造情報には、各要素品(ねじ軸2およびナット3)の塑性状加工、ねじ溝加工、および熱処理のうちの少なくとも一つの工程における加工条件情報を含ませる。データベース20を併用するため、ICタグ5へ記録する製造情報は、ICタグ5から直接に読取ることが便利な情報だけに限っても良い。例えば、ボールねじ1についての製造年月日、製造場所、封入グリース銘柄、要素品間隙間、品質保証期間、取扱いに関する注意事項などは、ICタグ5に記録しておくことが好ましい。
(情報読取り利用過程R3)
この過程では、上記出荷後の任意時に、ICタグ5の記録情報を読み取って、その読み取り情報から、または読み取られた識別情報を上記データベース20と照合してその照合により得られた情報から、受入材料の確認、製造工程の確認、その加工条件情報の確認、および検査成績の確認等のいずれかを行う。ICタグ5やデータベース20に記録されているその他の各種の利用を行っても良い。
この管理方法においても、出荷後の任意時の情報読取り利用過程R3で、形状加工、熱処理、表面処理等の加工条件情報を確認することができる。そのため、厳しい品質,精度が求められるボールねじ1においても、運転状況に対する原因解明等を容易に行うことができる。また、ボールねじ1に取付けられたICタグ5には、識別情報を記録し、データベース20に上記識別情報と対応して各種の情報を記録するため、限りあるICタグ5の記憶容量に頼らずに、多量の情報をデータベース20から引き出すことができる。またICタグ5の残りの記憶容量を、出荷後や客先納入後の各種の履歴管理等に利用することができる。
この管理方法およびデータベース20の詳細は、後に、図10以降の各図と共に説明する。
上記各管理形態において、製造情報の記録過程R2で記録するための各種の製造情報の収集は、製造時管理用のデータベース24に記録しておいて、ボールねじ1のICタグ5に記録するようにしても良く、またボールねじ1に取付けられるICタグ5とは別の製造過程用のICタグ51を利用して行っても良い。
製造時管理用のデータベース24に記録しておく方法では、ボールねじ1の要素品(ねじ軸2、ナット3)の材料受入から、形状加工(ねじ溝加工を含む)、熱処理、表面処理、および検査に至る所定の製造情報を、製造時管理用のデータベース24に要素品のロット番号または要素品個別の識別番号に関連付けて記録する過程と、この記録した情報を、上記ボールねじ1に取付けられたICタグ5に記録する過程とを含む。なお、製造時管理用のデータベース24は、例えばコンピュータネットワークにおける1台または複数台のコンピュータ(図示せず)に設けられる。
製造過程用のICタグ51を利用する方法は、後に、図10以降の各図と共に詳述するが、概略を示すと次のとおりである。この方法では、ボールねじ1の要素品(ねじ軸2,ナット3)の材料受入から形状加工(ねじ溝加工を含む)、熱処理、表面処理(ナット3は、この例では表面処理を行わない)、および検査に至る所定の製造情報を、要素品(2,3)のロット番号別に準備された製造過程用のICタグ51に各工程毎に記録する過程と、この記録した情報を読み取ってその読み取り情報の一部または全体を、上記ボールねじ1に取付けられたICタグ5に記録する過程とを含む。製造過程用のICタグ51に記録する製造情報としては、形状加工、ねじ溝加工、および熱処理工程のうちの少なくとも一つの工程における加工条件情報を含むようにする。
つぎに、このボールねじの品質管理方法のより具体的な例につき、図10を主に説明する。製造過程用のICタグ5を利用する方法は、特注品等のように個別に検査されるボールねじ1の場合と、一般品等のようにロット別に検査されるボールねじの場合とがある。この実施形態は、ロット別に検査されるボールねじ1の場合を対象とする。図10はロット別検査品(一般品)の場合を示し、図11は個別検査品(特注品)の場合を示す。個別検査品(特注品)とロット別検査品(一般品)とでは、熱処理,表面処理後の検査、および組立後の検査が個別検査かロット別検査かで異なる他は、同じである。
図10において、この品質管理方法の管理対象とするボールねじ1は、各要素品となるねじ軸2、ナット3、ボール4、および駒部材6等の循環部品を組み立てたものであり、このうちねじ軸2およびナット3が、材料受入から完成までの工程毎の管理下で製造される。ねじ軸2とナット3とでは、製造工程が異なるため、以下は、ねじ軸2の製造について説明する。工程毎のICタグ51への情報記録の形態は、ナット3についても、ねじ軸2の場合と概略的には同様である。
ねじ軸2は、材料受入S1から、形状加工(ねじ溝加工を含む)S2、熱処理工程S3、表面処理工程S4を経て製造される。これらの各過程S1〜S4は、材料受入からねじ軸2の完成までを大別した各区分のことであり、詳しくは図2と共に説明したが、理解の簡明のために、大別した工程区分で説明する。
この管理方法は、ねじ軸2について、次の各過程(1) 〜(4) を含み、各要素品(2,3)を組み立てたボールねじ1について、後述の過程を採る。なお、各工程のロットは、製造工程の下流側で分かれることがあるが、併合はしない。
(1) .材料受入(S1)時の管理過程。
各要素品2の材料受入時に、材料ロット25別に準備されたICタグ51に、対応する材料ロット25についての材料ロット番号、および購入材料に関する情報を記録する。
(2) .形状加工(S2)の管理過程。
材料ロット25別のICタグ51、またはこの材料ロット25別のICタグ51の記録情報を引き継いだICタグ51を形状加工ロット26別に準備し、これらICタグ51に、対応する形状加工ロット26についての形状加工ロット番号、および形状加工で得られる情報を記録する。
(3) .熱処理工程(S3)の管理過程。
形状加工ロット26別のICタグ51、またはこの形状加工ロット26別のICタグ51の記録情報を引き継いだICタグ51を熱処理ロット27別に準備し、これらのICタグ51に、対応する熱処理ロット27についての熱処理ロット番号、およびねじ溝加工で得られる情報を記録する。
(4) .表面処理工程(S4)およびその後の検査工程時の管理過程。
表面処理工程(S4)の後の検査工程で、熱処理ロット27別のICタグ51、またはこの熱処理ロット27別のICタグ51の記録情報を引き継いだICタグ51を、表面処理ロット28別に準備し、これらのICタグ51に、対応する表面処理ロット28についての表面処理ロット番号および検査工程で得られる情報を記録する。表面処理工程(S4)は、ロット別検査品も個別検査品も同じである。この管理過程(4) で記録する情報は表面処理ロット28別の検査結果の情報であるが、検査項目はロット別検査品も個別検査品も同じであり、それらの検査結果を記録する。検査項目をロット別検査品と個別検査品とで異ならせても良いが、それらの検査結果のICタグ51への記録は、検査項目にかかわらずに同様に行う。
ボールねじ1の組立、およびその後の管理過程。
各要素品2を組み立てた各ボールねじ1に、組立前から組立後に至る間にICタグ5を取付け、このボールねじ1に取付けられたICタグ5に、製造ロット番号、および上記ボールねじ1に用いられた各要素品(2,3)の上記検査工程後のICタグ51の記録情報のうち、少なくとも製造ロット番号を記録し、データベース20に上記製造ロット番号と対応して、上記ボールねじ1に用いられた各要素品(2,3)の上記検査工程後のICタグ51の記録情報、およびボールねじ1の完成後の検査情報を記録する。
上記各工程(S1)〜(S4)で用いられるICタグ51は、各工程を通じて同じものであっても良く、工程によって別のICタグ51を用い、前工程のICタグの記録情報の転記をしても良い。下流側の工程でロットが別れる場合は、新たなICタグ51を準備し、前の工程の記録情報の転記をしても良く、また予め、ロットが分かれるロット数分だけICタグ51を準備しておき、各工程を通じて同じICタグ51に情報を追加記録するようにしても良い。
各工程(S1)〜(S4)において、ICタグ51に記録される各ロット番号および各工程の情報は、図12のように工程毎に追加されることになる。
各工程において、ICタグ51は、例えば要素品(2〜4)を入れる運搬用の容器類31に取付けておく。容器類31は、例えば、かご、箱、またはパレット等である。この場合に、ICタグ51の容器類31への取付は、直接に行っても良く、また図15に示すように、容器類31に取付けられる視覚による識別用のタグ32に取付けても良い。ICタグ51の容器類31への取付は着脱自在な取付であっても良い。ICタグ51を容器類11に取付けておくことで、ロット毎に準備されるICタグ51を、常に要素品(2,4)と共に移動させることができ、ICタグ51の取扱が容易である。また、要素品(2,4)のコンベヤ等による搬送経路33でICタグ51への情報の記録を行うことができる。
上記各管理過程の詳細を説明する。
(1) .材料受入(S1)時の管理過程。
図2に示したように、ねじ軸2については、材料はコイル材の形態で購入等により受入れられ、図3に示したようにナット3については定寸切断されたパイプ材、または長尺のパイプ材状態で受入れられる。受入れた材料は、例えば材料ロット単位で各種の品質検査を行う。この管理過程でICタグ51に記録する受入材料の情報は、材料の出所情報と品質情報とに分けられる。出所情報としては、販売元の会社名や、その会社の工場所在地等である。品質情報は、組織硬さ、非金属介在物の情報など、材料,化学分析の成績表である。品質情報は、材料受入後に行った材料検査の結果をICタグに記録するが、販売元から得た情報を記録しても、両方を記録しても良い。この過程でのICタグ51への情報の記録方法は、例えば購入管理コンピュータ(図示せず)等から得た情報を記録用の端末を介して行う。
(2) .形状加工(S2)の管理過程。
形状加工(S2)は、ねじ軸2の場合は、定寸切断、センタ穴加工、段付加工、外径面のセンタレス加工等を含む。
これらの過程でのICタグ51への情報の記録方法は、例えばこれらの形状加工(S2)等の各工程毎に用いられる工程管理用または検査管理用等の製造時管理用のデータベース24により、端末35を介して行うようにする。オペレータによる手入力が必要な情報については、図13に示すようにキーボード等の入力手段36により、製造時管理用のデータベース24を介して、または直接に端末35から記録する。
前工程の材料ロット25よりも鍛造ロット26の方が多くなる場合は、新たなICタグ51を準備し、これにICタグ複製手段37を用いて材料ロット5のICタグ51の記録情報を転記し、この転記よって情報を受け継いだICタグ51に対して形状加工の情報を記録する。以下の各工程においても、ロット数が増える場合は、上記と同様にして新たなICタグ51に転記する。
(3) .熱処理工程(S3)の管理過程。
この過程では、加工条件情報や、表面硬度、焼入深さ、組織等を管理する。
(4) .表面処理工程(S4)およびその後の検査工程時の管理過程。
表面処理を行ったときは後に検査を行う。表面処理工程でICタグ51に記録する情報は、加工条件の情報と、検査結果である。
表面処理後の検査では、ねじ溝有効径の測定を行い、ICタグ51に記録する。
ボールねじ1の組立、およびその後の管理過程。
各ボールねじ1は、組立が完了すると、完成品検査として各種の検査を行う。この検査は、例えば上記ICタグ5の取付後に行うが、取付形態によっては取付前に行っても良い。組立時の検査事項として、ボールねじ1では、隙間測定等があり、その検査結果がICタグ5に記録される。
ボールねじ1を組み立てる過程で、そのボールねじ1を構成する各要素品(2,3)のICタグ51の記録情報は、図14のように、データベース20により製造ロット番号に対応して記録される。また、完成品検査の検査結果についても、製造ロット番号に対応して記録される。なお個別検査品の場合は、データベース20により製造番号に対応して記録され、完成品検査の検査結果についても、製造番号に対応して記録される。製造番号は個別のボールねじ特有の番号であり、例えばシリアル番号とされる。ボールねじ1は上記のような工程を経過しない、ボール3や駒部材6等の要素品を含むが、これらの要素品の情報もデータベース20に記録する。
ボールねじ1に上記のように取付けられたICタグ5には、少なくとも上記の製造ロット番号を記録する。このICタグ5には、製造ロット番号の他に、各要素品(2,3)のICタグ51の記録情報や、完成品検査の結果等を記録しても良い。ボールねじ1に取付けられたICタグ5に、完成品検査の結果を記録する場合、検査工程でICタグ5に検査結果を記録し、このICタグ5からデータベース20に情報を転記しても良い。また、ボールねじ1だけでなく、ボールねじ1の梱包1A(図9)にもこのICタグ5を取付け、製造ロット番号等を記録しても良い。
データベース20は、図14のようにコンピュータネットワーク38上に設けられた管理コンピュータシステム19に設けられる。このデータベース20の記憶部20aに、各ボールねじ1についての上記の記録情報Fが記録される。コンピュータネットワーク38は、例えばインターネット等の広域ネットワークや、この広域ネットワークに工場内のローカルエリアネットワークが結合したものである。データベース20は、記憶部20aとこの記憶部20aに対する入出力や検索の管理を行うデータベース管理部20bとでなる。データベース20は、概念的に一つの品質管理用のデータベースとして認識できるものであれば良く、物理的には複数に分かれたデータベースの集まりであっても、また他の各種の目的のデータベースと情報を共有するものであっても良い。例えば、データベース20は、コンピュータネットワーク38上に分散した設けられた複数のコンピュータで構成されるものであっても、また上記製造時管理用のデータベース24や技術情報管理用等のデータベースと記録情報を共有するものであっても良い。
データベース20は、ネットワーク38を介して、ボールねじ製造工場内の各情報処理機器の他に、技術部門や、倉庫、営業所、顧客企業の事業所の情報処理機器60、および携帯端末等に接続されたものである。
この品質管理方法によると、各要素品2の材料受入からボールねじ1の完成後の検査内容までの履歴情報が、管理コンピュータシステム20に記憶され、ボールねじ1に取付けられたICタグ5には製造ロット番号が記録されているため、製造ロット番号を管理コンピュータシステム20と照合することで、上記履歴情報をボールねじとロット毎の関係で管理することができる。例えば、出荷後の任意の段階で、そのボールねじ1の使用者や、保守サービスを行うもの等が、ボールねじ1の履歴情報を知ることができる。ボールねじ1の各要素品2の製造工程毎に発生する情報は、工程毎にその工程のロット別に準備したICタグ51にロット番号と共に記録するため、詳細な履歴情報を管理することができる。したがって、将来の技術的改善等の対処が容易となり、寿命診断も容易となる。
上記工程毎の情報は、その工程のロット毎に準備したICタグ51に記録するため、手書き伝票に記録する場合に比べて詳細な情報の記録が行え、また例えば端末からコンピュータに入力する場合と異なり、情報を入力するべき箇所がICタグ51であるために視覚的に認識できて、入力作業が明確となり、誤りが生じにくい。また、要素品(2,3)の材料受入から熱処理の各工程にわたる種々雑多な全ての情報をコンピュータに記録するものと異なり、生産工程ではこれらの記録情報をICタグ51で持っておくため、コンピュータの負担が軽く、管理が容易になる。このため、容易に、より詳細な情報の管理することができる。
また、ボールねじ1の製造番号は、ボールねじ1に取付けられたICタグ5に記録するので、このICタグ5の残った記憶領域を自由に使用でき、製造後の各種の用途、例えば出荷管理、流通管理、顧客管理、メンテナンス管理などに用いることができる。
すなわちボールねじ1は、図9と共に前述したように、組立完成、検査、出荷の後、一般的に倉庫に配送され、営業所から顧客へ納品される。特注品の場合は、出荷の後、直接に顧客に納品されることもある。顧客では、ボールねじ1を機器に組み込んで使用し、耐久年数等で廃棄することになる。このような各過程で、ボールねじ1に取付けられたICタグ5の製造番号を読み取って履歴情報を知る他に、ICタグ5の残りの記憶領域を利用した各種の利用が図れる。
つぎに、ボールねじ1が特注品のように個別検査品である場合につき、図11と共に説明する。個別検査品の管理では、要素品の一つであるねじ軸2について、次の各過程(1) 〜(3) ,(4) ′を含み、ねじ軸2を組み立てたボールねじ1について、後述の過程を採る。材料受入から熱処理工程までの管理過程(1) 〜(3) は、個別検査品についてもロット別検査品と同じであるため、これらの管理過程(1) 〜(3) の説明は省略する。
(1) .材料受入(S1)時の管理過程。
(2) .形状加工(S2)の管理過程。
(3) .熱処理工程(S3)の管理過程。
(4) ′.表面処理工程(S4)およびその後の検査工程時の管理過程。
熱処理ロット27別のICタグ51、またはこの熱処理ロット27別のICタグ51の記録情報を引き継いだICタグ51を、表面処理ロット28別に準備し、これらのICタグ51に、対応する表面処理ロット28についての加工条件の記録を行う。また、表面処理ロット28別のICタグ51、またはこの表面処理ロット28別のICタグ51の記録情報を引き継いだICタグ51を、ねじ軸2毎に準備し、これらICタグ51に、対応する研削ロット番号、および検査工程で得られる情報を記録する。
表面処理工程(S4)では、特注品等の場合は全数検査であり、全数検査の場合、ICタグ51はねじ軸2の個数だけ準備され、そのICタグ51に対応するねじ軸2の表面処理ロット番号と、個々の検査結果等の情報を記録する。表面処理ロット番号に加えて、個々のねじ軸2を識別する番号を付加して記録しても良い。
上記各要素品(2〜4,6)を組み立てた各ボールねじ1には、組立前から組立後に至る間に、完成後使用のためのICタグ5を取付け、このボールねじ1に取付けられたICタグ5に、個別のボールねじ1に特有の製造番号、および上記ボールねじ1に用いられた各要素品(2,3)の上記検査工程後のICタグ51の記録情報のうち、少なくとも製造番号を記録する。データベース20には上記製造番号と対応して、上記ボールねじ1に用いられた各要素品(2〜4)の上記検査工程後のICタグ51の記録情報、およびボールねじ1の完成後の検査情報を記録する。
なお、個別検査品の管理は、特に説明した事項の他は、ロット別検査品について説明した内容と同じ管理である。
この管理方法の場合、ボールねじ1の製造ロット別の管理と異なり、1対1の管理となるが、その他の事項については、上記第1のボールねじの品質管理方法で説明したロット別検査品についての場合と同じ各作用,効果が得られる。管理コンピュータ20に対する照合は、ボールねじ1に取付けられたICタグ5から得られる製造番号で行う。
この発明の一実施形態にかかる品質管理方法の管理対象となるボールねじの正面図、破断正面図、拡大部分切欠側面図、並びに駒部材の平面図および背面図である。 同ボールねじのねじ軸の製造工程図である。 同ボールねじのナットの製造工程図である。 同ボールねじの駒部材の検査工程、およびボールねじの組立工程の説明図である。 管理対象となる別ボールねじにおけるナットの正面図および側面図である。 管理対象となるさらに別のボールねじにおけるナットの正面図および側面図である。 ICタグとタグリーダとの関係の説明図である。 ICタグの回路例のブロック図である。 この発明の一実施形態に係るボールねじの品質管理方法の説明図である。 同管理方法における要素品の管理方法を示す工程説明図である。 同管理方法における要素品の他の管理方法を示す工程説明図である。 各ICタグの記録内容の変化を示す説明図である。 要素品の製造工程中におけるICタグへの記録形態の概念説明図である。 データベースとICタグの関係を示す説明図である。 要素品の容器類とそのICタグへの書き込み形態の概念を示す説明図である。
符号の説明
1…ボールねじ
2…ねじ軸
3…ナット
3b…基準平面
3c…平面部
4…ボール
5…ICタグ
6…駒部材
25…材料ロット
26…形状加工ロット
27…熱処理ロット
28…表面処理研削ロット
20…データベース
31…容器類
24…製造時管理用のデータベース
35…端末
42…タグリーダ
51…ICタグ

Claims (13)

  1. ボールねじに、非接触で交信可能なICタグを用い、ボールねじに関する所定情報を記録して管理するボールねじの品質管理方法であって、ボールねじにICタグを取付ける過程と、このボールねじに取付けられたICタグに、このボールねじについての情報を記録する過程と、出荷後の任意時に、上記ICタグの記録情報を読み取って所定情報の確認を行う利用過程とを含むボールねじの品質管理方法。
  2. 請求項1において、前記ボールねじは、循環部材としてナットの駒部材取付孔に嵌合する駒部材を有するものであり、前記ICタグは駒部材の外面に、ナットの外径面に沿う仮想円筒面から突出しないように、取付けたボールねじの品質管理方法。
  3. 請求項1において、前記ボールねじは、ナットの外径面に加工上で必要とされる基準平面を有するものであり、前記ICタグは前記基準平面に、ナットの外径面に沿う仮想円筒面から突出しないように、取付けたボールねじの品質管理方法。
  4. 請求項1において、前記ボールねじは、循環部材としてチューブを用い、ナットの外径面に設けた平面部に、前記チューブを固定したものであり、前記ICタグは、ナットの前記平面部に取付けたボールねじの品質管理方法。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、前記ボールねじに取付けられたICタグに、出荷時または客先納入時までに記録する情報として、ねじ軸およびナットの各製造工程における検査結果を記録する過程を含むボールねじの品質管理方法。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項において、前記ボールねじに取付けられたICタグに、出荷時または客先納入時までに記録する情報として、ねじ軸およびナットの各製造工程における加工条件情報を記録する過程を含むボールねじの品質管理方法。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項において、前記ボールねじに取付けられたICタグに、出荷時または客先納入時までに記録する情報として、定格荷重,許容回転数等の製品性能、パーツリスト、所定部位の管理寸法、管理項目、製品変更における改訂番号、および品質に関する情報のうちの少なくとも一つの情報を記録する過程を含むボールねじの品質管理方法。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか1項において、ボールねじの識別情報に関連付けてそのボールねじに関する材料受入から各製造工程および検査工程に至る所定の製造情報を記憶し、記憶内容を上記識別情報により抽出可能なデータベースと、前記ボールねじに取付けられたICタグとを用いて管理するボールねじの品質管理方法であって、
    ボールねじに製造時または製造完了時にICタグを取付ける過程と、
    上記ボールねじに取付けられたICタグに、上記データベースに従い、出荷時、または客先納入時までに、そのボールねじについての識別情報を記録し、かつそのボールねじについて前記データベースに記憶された製造情報の一部または全体を記録する過程と、
    出荷後の任意時に、上記ICタグの記録情報を読み取ってその読み取り情報から、または読み取り情報を上記データベースと照合して製造情報を確認する利用過程とを含む、
    ボールねじの品質管理方法。
  9. 請求項1ないし請求項7のいずれか1項において、ボールねじにつき、ボールねじの識別情報に関連付けてそのボールねじに関する材料受入から各製造工程および検査工程に至る所定の製造情報を記憶し、記憶内容を上記識別情報により抽出可能なデータベースと、前記ボールねじに取付けられたICタグとを用いて管理するボールねじの品質管理方法であって、
    ボールねじにその製造時または製造完了時にICタグを取付ける過程と、
    上記ボールねじに取付けられたICタグに、上記データベースに従い出荷時、または客先納入時までに、そのボールねじについての識別情報を書き込み、かつそのボールねじについての製造年月日、製造場所、封入グリース銘柄、品質保証期間、取扱いに関する注意事項のうち、少なくとも一つの情報を記録する過程と、
    上記出荷後の任意時に、上記ICタグの記録情報を読み取ってその読み取り情報から、または読み取り情報を上記データベースと照合して得られた情報から、ボールねじに関する情報の確認を行う利用過程とを含む、
    ボールねじの品質管理方法。
  10. 請求項1ないし請求項9のいずれか1項において、上記ボールねじを構成するねじ軸およびナット等の要素品について、材料受入から完成,検査に至る所定の製造情報を、要素品のロット番号別に準備された製造過程用のICタグに各工程毎に記録する過程と、この記録した情報を読み取ってその読み取り情報の一部または全体を上記ボールねじに取付けられたICタグに記録する過程とを含むボールねじの品質管理方法。
  11. 請求項1ないし請求項9のいずれか1項において、上記ボールねじを構成するねじ軸およびナット等の要素品について、材料受入から完成,検査に至る所定の製造情報を、製造時管理用のデータベースに要素品のロット番号または要素品個別の識別番号に関連付けて記録する過程と、この記録した情報を、上記ボールねじに取付けられたICタグに記録する過程とを含むボールねじの品質管理方法。
  12. 請求項1ないし請求項7のいずれか1項において、上記ボールねじを構成するねじ軸およびナット等の要素品について、材料受入時から完成,検査完了までの一連の各工程につき、その工程のロット毎にICタグを準備し、この各工程のロット毎に準備されるICタグは、一つ上流側の工程の対応するロットと同じICタグ、または一つ上流側の工程の対応するロットのICタグの記録情報を引き継いだICタグとし、上記各工程のロット毎に準備されたICタグに、その工程のロット番号およびその工程における情報を記録するボールねじの品質管理方法。
  13. 請求項12において、上記各工程のロット毎に準備されるICタグは、同じロットの材料ないし製造過程の要素品を複数入れた容器類にそれぞれ取付けるボールねじの品質管理方法。
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