JP2005016555A - ワンウェイクラッチ及びワンウェイクラッチの取付け構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】回転部材へ取付けた外輪部材または内輪部材へ加わる荷重を低減し、当該荷重が加わる部材の摩耗を防止すること。
【解決手段】外輪部材7と内輪部材3との間には、エンドベアリング以外の軸受手段(すなわち、ブロックベアリング25)が介在してあり、静止部材31(相手部材、ミッションケース等)と外輪部材7との隙間は、回転部材と内輪部材3との隙間よりも小さくなるように設定してある。すなわち、静止部材31(相手部材、ミッションケース等)に取付けられる外輪部材7には、外輪部材7の中心を中心として描いた円弧状の支持基準面RFが設けてあり、支持基準面RFを規制支持することによって、径方向の位置決めが行なわれる。
【選択図】 図3
【解決手段】外輪部材7と内輪部材3との間には、エンドベアリング以外の軸受手段(すなわち、ブロックベアリング25)が介在してあり、静止部材31(相手部材、ミッションケース等)と外輪部材7との隙間は、回転部材と内輪部材3との隙間よりも小さくなるように設定してある。すなわち、静止部材31(相手部材、ミッションケース等)に取付けられる外輪部材7には、外輪部材7の中心を中心として描いた円弧状の支持基準面RFが設けてあり、支持基準面RFを規制支持することによって、径方向の位置決めが行なわれる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動変速機等に用いられるワンウェイクラッチ及びワンウェイクラッチの取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、特許文献1に開示したワンウェイクラッチは、外輪と内輪との間に保持器に支持させて多数のロック部材(スプラグ、ローラ等)を配し、その両側にエンドベアリングが配してある。
【0003】
このワンウェイクラッチは、機械要素として種々の用途に用いられるが、中でも自動変速機において、変速機構を構成するプラネタリギヤの回転要素を変速機ケースに係止する手段として用いる場合、湿式多板構成の摩擦係合要素と異なり、回転要素にかかるトルクの反転により変速機ケースへの係止状態を自動的に解除することができるため、異なる回転要素の一方を係合させると同時に他方を解放させる変速操作を行なう際に解放側となる係止手段として用いて有効なものである。
【0004】
従来、こうしたワンウェイクラッチを変速機に組込み支持する構造の例として、特許文献1に開示の技術がある。当該特許文献1では、外輪と内輪のうち、ケースに連結している側の嵌合部の遊隙を小さくし(即ち、常時静止している側の外輪の大きな径方向移動をケースの間の遊隙の詰めで規制し)、大きな径方向荷重負荷がエンドベアリングに加わらなくしたので、エンドベアリングにかかる面圧を小さくすることができ、それによりワンウェイクラッチの耐久性を向上することができる。また、内輪と嵌合する回転部材の径方向の動きが内輪との嵌合部の遊隙で吸収されるため、回転部材に作用する径方向の慣性力が内輪に作用しないため、エンドベアリングに作用する面圧を小さくすることができ、ワンウェイクラッチの耐久性が向上する。
【0005】
また、上記特許文献1では、外輪とケースとの嵌合部の遊隙を実質上無くすことで、外輪にかかる径方向荷重負荷のみならず、その自重もスプラインの当接部を介してケースに支持されるため、エンドベアリングに加わる面圧を一層小さくすることができる。しかも、エンドベアリングは、外輪より内周側にあることで質量の小さな内輪を支持すればよい構造となるため、エンドベアリングに作用する面圧を更に小さくできる。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−39222号公報(4頁、図1及び図2)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、特許文献1には、エンドベアリングを用いるワンウェイクラッチの取付け構造が示されている。
【0008】
しかしなら、エンドベアリングを備えていないワンウェイクラッチであっても、回転部材へ自重が加わるものがあり、また、このような荷重が加えられる部材(外輪部材や内輪部材等)は、摩耗が生じるといった虞れがある。
【0009】
また、上記特許文献1に示された構造のものは、スプラインの歯をある程度の精度で加工する必要があるが、スプラインの歯底部の加工は加工具を各々の歯底部に当てる動作が必要となるため、加工が容易ではなく、相当の加工時間を要する。そして、この構造のものには、この精度が要求される歯底部を静止部材または外輪部材の少なくとも一方に必ず設ける必要がある。
【0010】
本発明は、上記状況に鑑みなされたもので、回転部材へ取付けた外輪部材または内輪部材へ加わる荷重を低減し、当該荷重が加わる部材の摩耗を防止することを目的とし、さらに、静止部材及び静止部材へ取付ける外輪部材または内輪部材の支持基準面の加工を容易に行うことができる、ワンウェイクラッチ及びワンウェイクラッチの取付け構造を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1の発明では、外輪部材と内輪部材の何れか一方を静止部材に取付け、他方を回転部材に取付けたワンウェイクラッチの取付け構造において、
前記外輪部材と内輪部材との間には、エンドベアリング以外の軸受手段が介在してあり、
前記静止部材と前記一方の部材との隙間が前記回転部材と前記他方の部材との隙間よりも小さいものを提案する。
【0012】
また、請求項2の発明では、請求項1に記載のワンウェイクラッチの取付け構造に於いて、前記一方の部材は、前記静止部材に径方向に規制支持されているものを提案する。
【0013】
また、請求項3の発明では、請求項2に記載のワンウェイクラッチの取付け構造に於いて、前記静止部材に取付けられる一方の部材には、当該一方の部材の中心を中心として描いた円弧状の支持基準面が設けられており、
前記支持基準面を規制支持することによって、径方向の位置決めが行なわれるものを提案する。
【0014】
また、請求項4の発明では、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のワンウェイクラッチの取付け構造に於いて、前記一方の部材に、カム面が形成され、
他方の部材に、円筒面が形成されているものを提案する。
【0015】
また、請求項5の発明では、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のワンウェイクラッチの取付け構造に於いて、
前記一方の部材は、外輪部材であり、
他方の部材は、内輪部材であるものを提案する。
【0016】
また、請求項6の発明では、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のワンウェイクラッチの取付け構造に於いて、前記一方の部材を前記静止部材に止め輪で軸方向に支持したものを提案する。
【0017】
また、請求項7の発明では、請求項1乃至6のいずれか1項に記載のワンウェイクラッチの取付け構造に於いて、前記一方の部材には、前記静止部材に嵌合する係合突起が設けられているものを提案する。
【0018】
また、請求項8の発明では、請求項4乃至7のいずれか1項に記載のワンウェイクラッチの取付け構造に於いて、前記外輪部材または内輪部材の少なくとも一方に、前記カム面または円筒面へ潤滑油を供給する油路が設けられているものを提案する。
【0019】
また、請求項9の発明では、外輪部材と内輪部材の何れか一方を静止部材に取付け、他方を回転部材に取付けたワンウェイクラッチにおいて、
前記静止部材に取付けられる一方の部材には、当該一方の部材の中心を中心として描いた円弧状の支持基準面が設けられているものを提案する。
ことを特徴とするワンウェイクラッチ。
【0020】
また、請求項10の発明では、請求項9に記載のワンウェイクラッチに於いて、前記支持基準面は、円状であるものを提案する。
【0021】
また、請求項11の発明では、請求項9又は10に記載のワンウェイクラッチに於いて、前記一方の部材には、前記静止部材に嵌合する係合突起が設けられているものを提案する。
また、請求項12の発明では、請求項11に記載のワンウェイクラッチに於いて、前記支持基準面と前記係合突起は、軸方向から見て、各々別の位置に設けられているものを提案する。
【0022】
また、請求項13の発明では、請求項9乃至12のいずれか1項に記載のワンウェイクラッチに於いて、前記一方の部材に、カム面が設けられ、
他方の部材に、円筒面が設けられているものを提案する。
【0023】
また、請求項14の発明では、請求項9乃至13のいずれか1項に記載のワンウェイクラッチに於いて、前記一方の部材が外輪部材、他方の部材が内輪部材であるものを提案する。
【0024】
また、請求項15の発明では、請求項13又は14に記載のワンウェイクラッチに於いて、前記外輪部材と内輪部材との間には、
トルク伝達部材のローラと、
当該ローラ及び当該ローラを係合方向へ付勢する付勢スプリングを保持した保持器と、が配置されているものを提案する。
【0025】
また、請求項16の発明では、請求項15に記載のワンウェイクラッチに於いて、前記外輪部材と内輪部材との間には、ブロックベアリングが配置されているものを提案する。
【0026】
また、請求項17の発明では、請求項13乃至16のいずれか1項に記載のワンウェイクラッチに於いて、前記外輪部材または内輪部材の少なくとも一方に、前記カム面または円筒面へ潤滑油を供給する油路が設けられているものを提案する。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に基づき詳細に説明する。
【0028】
図1は本発明に係るワンウェイクラッチ装置の実施形態を示す正面図である。図2は、図1のII−II線に沿った断面図である。図3は、ワンウェイクラッチの取付け構造を示す軸方向の断面図である。図4は、図3のA−A線に沿った断面図と、B−B線に沿った断面図とである。
【0029】
図1および図2に示したように、本実施形態のワンウェイクラッチ装置1は、内輪部材3と、内輪部材3と同軸かつ相対回動自在に配置されると共にその内周に複数のカム面5が形成された外輪部材7と、内輪部材3と外輪部材7との間に介装された複数本のトルク伝達ローラ9と、トルク伝達ローラ9をトルク伝達方向に付勢するアコーディオンスプリング11(付勢スプリング)と、鋼板製の保持器13とから構成されている。外輪部材7に、上記カム面5が形成されていると共に、非楔作用面21が形成されている。また、内輪部材3には、円筒面が形成されている。これにより、内輪部材3が非楔作用面21の方向に回転すると、トルク伝達ローラ9は、内輪部材3の回転を許容する一方、内輪部材3がカム面5の方向に回転すると、トルク伝達ローラ9は、カム面5に係止して、静止状態の外輪部材7と協働して、内輪部材3の回転を阻止するようになっている。
【0030】
また、外輪部材7には、静止部材31(相手部材、ミッションケース等)に嵌合するための係合突起23(爪)が設けてある。なお、後述する支持基準面RFと、係合突起23(爪)とは、軸方向から見て、各々別の位置に設けてある。さらに、図1に示すように、外輪部材7と内輪部材2との間には、ブロックベアリング25が配置してある。
【0031】
さて、本実施の形態では、外輪部材7と内輪部材3との間には、エンドベアリング以外の軸受手段(すなわち、ブロックベアリング25)が介在してあり、静止部材31(相手部材、ミッションケース等)と外輪部材7との隙間は、回転部材(図示略)と内輪部材3との隙間よりも小さくなるように設定してある。即ち、外輪部材7は、静止部材31(相手部材、ミッションケース等)に径方向に規制支持してある。具体的には、静止部材31(相手部材、ミッションケース等)に取付けられる外輪部材7には、外輪部材7の中心を中心として描いた円弧状の支持基準面RFが設けてあり、この支持基準面RFを規制支持することによって、径方向の位置決めが行なわれるようになっている。
【0032】
すなわち、図3に示すように、外輪部材7の外周面の片側には、円環状の支持基準面RFが形成してあり、この支持基準面RFは、静止部材31(相手部材、ミッションケース等)に密に嵌合してある。
【0033】
その結果、静止部材31と外輪部材7との隙間は、回転部材(図示略)と内輪部材3との隙間よりも小さくなり、ワンウェイクラッチの自重が回転部材に加わらなくなるため、回転部材等の摩耗を低減することができる。
【0034】
このように、外輪部材7には、支持基準面RFが設けられ、図2に示すように、支持基準面RFと係合突起23(爪)の位置は、軸方向からみて異なる位置に設けられている。そのため、支持基準面RFは、円状(環状)に加工すれば良く、バイト等の工具を当て直す必要がなく、加工が容易で短時間で済ませることができ、生産性の向上も図ることができる。
【0035】
また、図4に示すように、静止部材31(相手部材:ミッションケース)と外輪部材7とのクリアランスは、支持基準面RFでは小さく、係合突起31(爪)が嵌合している部分では、大き目にすることが可能となる。従って、係合突起31(爪)や、係合突起31と係合突起31との間の円弧状部分41は、高精度に仕上げる必要はない。
【0036】
尚、請求項中「一方の部材の中心を中心として描いた円弧状の支持基準面RFが設けてあり」としたのは、支持基準面RFの途中にスリットや孔が設けられているもの等を含ませる趣旨である。
【0037】
また、図3に示すように、外輪部材7は、静止部材31に止め輪27により、軸方向に支持してある。内輪部材3には、カム面5又は円筒面に潤滑油を供給するための油路29が設けてある。
【0038】
また、外輪部材7に、カム面5が形成され、内輪部材3に、円筒面が形成されているため、カム面5が形成されているほうの部材には、ローラや保持器等を固定するため、円筒面が形成されているほうの部材を回転部材へ取付けたほうが慣性モーメントが加わらず、効率が良いと考えられる。
【0039】
また、外輪部材7は、静止部材31に止め輪27により、軸方向に支持してあるため、取付け構造の簡略化を図ることができる。
【0040】
また、外輪部材7には、静止部材31に嵌合する係合突起が設けられているため、周方向のつれ回りを防止することができる。
【0041】
また、内輪部材3には、カム面5又は円筒面に潤滑油を供給するための油路29が設けてあるため、焼付きを防止することができる。
【0042】
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明の態様は、これら実施形態に限られるものではない。
【0043】
例えば、上記実施形態は、外輪部材側にカム面を有するローラ式のワンウェイクラッチ装置に本発明を適用したものであるが、内輪部材側にカム面を有するものや、トルク伝達部材としてトルク伝達ローラに代えて鋼球を備えたもの等に適用してもよい。
【0044】
また、本発明を逸脱しない範囲であれば、トルク伝達部材の個数等の具体的形状を始め、ワンウェイクラッチ装置の全体構成等についても適宜変更可能である。
【0045】
【発明の効果】
請求項1又は2によれば、静止部材(相手部材、ミッションケース等)と外輪部材との隙間は、回転部材と内輪部材との隙間よりも小さくなるように設定してあるため、エンドベアリングを有しないワンウェイクラッチの自重が回転部材等(回転部材そのもの、あるいは回転部材に取付けた外内輪)に加わらなくなるため、回転部材等の摩耗を低減することができる。
【0046】
請求項3、9、10、又は12によれは、外輪部材には、支持基準面が設けられ、支持基準面と係合突起(爪)の位置は、軸方向からみて異なる位置に設けられている。そのため、支持基準面は、円状(環状)に加工すれば良く、バイト等の工具を当て直す必要がなく、加工が容易で短時間で済ませることができ、これにより、加工容易化を図り、生産性を極めて著しく向上することができる。
【0047】
請求項4によれば、一方の部材に、カム面が形成され、他方の部材に、円筒面が形成されていることから、カム面が形成されているほうの部材には、ローラや保持器等を固定するため、円筒面が形成されているほうの部材を回転部材へ取付けたほうが慣性モーメントが加わらず、効率が良いと考えられる。
【0048】
請求項5によれば、一方の部材は、外輪部材であり、他方の部材は、内輪部材であることから、外輪部材の方が内輪部材に比較して重量が大きくなることが多いので、上記請求項4の場合と同様に考えることが出来る。
【0049】
請求項6によれば、前記一方の部材を前記静止部材に止め輪で軸方向に支持してあることから、取付け構造の簡略化を図ることができる。
【0050】
請求項7又は11によれば、前記一方の部材には、前記静止部材に嵌合する係合突起が設けられていることから、周方向のつれ回りを防止することができる。
【0051】
請求項8によれば、前記外輪部材または内輪部材の少なくとも一方に、前記カム面または円筒面へ潤滑油を供給する油路が設けられているから、焼付き防止を図ることができる。
【0052】
請求項13乃至16によれば、ローラ型のワンウェイクラッチに本発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明に係るワンウェイクラッチ装置の実施形態を示す正面図である。
【図2】
図1のII−II線に沿った断面図である。
【図3】
ワンウェイクラッチの取付け構造を示す軸方向の断面図である。
【図4】
図3のA−A線に沿った断面図と、B−B線に沿った断面図とである。
【符号の説明】
1‥‥ワンウェイクラッチ装置
3‥‥内輪部材
5‥‥カム面
7‥‥外輪部材
9‥‥トルク伝達ローラ
11‥‥アコーディオンスプリング(付勢スプリング)
13‥‥保持器
21‥‥非楔作用面
23‥‥係合突起(爪)
RF‥‥支持基準面
25‥‥ブロックベアリング
27‥‥止め輪
29‥‥油路
31‥‥静止部材(相手部材、ミッションケース等)
41‥‥爪と爪との間の円弧状部分
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動変速機等に用いられるワンウェイクラッチ及びワンウェイクラッチの取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、特許文献1に開示したワンウェイクラッチは、外輪と内輪との間に保持器に支持させて多数のロック部材(スプラグ、ローラ等)を配し、その両側にエンドベアリングが配してある。
【0003】
このワンウェイクラッチは、機械要素として種々の用途に用いられるが、中でも自動変速機において、変速機構を構成するプラネタリギヤの回転要素を変速機ケースに係止する手段として用いる場合、湿式多板構成の摩擦係合要素と異なり、回転要素にかかるトルクの反転により変速機ケースへの係止状態を自動的に解除することができるため、異なる回転要素の一方を係合させると同時に他方を解放させる変速操作を行なう際に解放側となる係止手段として用いて有効なものである。
【0004】
従来、こうしたワンウェイクラッチを変速機に組込み支持する構造の例として、特許文献1に開示の技術がある。当該特許文献1では、外輪と内輪のうち、ケースに連結している側の嵌合部の遊隙を小さくし(即ち、常時静止している側の外輪の大きな径方向移動をケースの間の遊隙の詰めで規制し)、大きな径方向荷重負荷がエンドベアリングに加わらなくしたので、エンドベアリングにかかる面圧を小さくすることができ、それによりワンウェイクラッチの耐久性を向上することができる。また、内輪と嵌合する回転部材の径方向の動きが内輪との嵌合部の遊隙で吸収されるため、回転部材に作用する径方向の慣性力が内輪に作用しないため、エンドベアリングに作用する面圧を小さくすることができ、ワンウェイクラッチの耐久性が向上する。
【0005】
また、上記特許文献1では、外輪とケースとの嵌合部の遊隙を実質上無くすことで、外輪にかかる径方向荷重負荷のみならず、その自重もスプラインの当接部を介してケースに支持されるため、エンドベアリングに加わる面圧を一層小さくすることができる。しかも、エンドベアリングは、外輪より内周側にあることで質量の小さな内輪を支持すればよい構造となるため、エンドベアリングに作用する面圧を更に小さくできる。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−39222号公報(4頁、図1及び図2)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、特許文献1には、エンドベアリングを用いるワンウェイクラッチの取付け構造が示されている。
【0008】
しかしなら、エンドベアリングを備えていないワンウェイクラッチであっても、回転部材へ自重が加わるものがあり、また、このような荷重が加えられる部材(外輪部材や内輪部材等)は、摩耗が生じるといった虞れがある。
【0009】
また、上記特許文献1に示された構造のものは、スプラインの歯をある程度の精度で加工する必要があるが、スプラインの歯底部の加工は加工具を各々の歯底部に当てる動作が必要となるため、加工が容易ではなく、相当の加工時間を要する。そして、この構造のものには、この精度が要求される歯底部を静止部材または外輪部材の少なくとも一方に必ず設ける必要がある。
【0010】
本発明は、上記状況に鑑みなされたもので、回転部材へ取付けた外輪部材または内輪部材へ加わる荷重を低減し、当該荷重が加わる部材の摩耗を防止することを目的とし、さらに、静止部材及び静止部材へ取付ける外輪部材または内輪部材の支持基準面の加工を容易に行うことができる、ワンウェイクラッチ及びワンウェイクラッチの取付け構造を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1の発明では、外輪部材と内輪部材の何れか一方を静止部材に取付け、他方を回転部材に取付けたワンウェイクラッチの取付け構造において、
前記外輪部材と内輪部材との間には、エンドベアリング以外の軸受手段が介在してあり、
前記静止部材と前記一方の部材との隙間が前記回転部材と前記他方の部材との隙間よりも小さいものを提案する。
【0012】
また、請求項2の発明では、請求項1に記載のワンウェイクラッチの取付け構造に於いて、前記一方の部材は、前記静止部材に径方向に規制支持されているものを提案する。
【0013】
また、請求項3の発明では、請求項2に記載のワンウェイクラッチの取付け構造に於いて、前記静止部材に取付けられる一方の部材には、当該一方の部材の中心を中心として描いた円弧状の支持基準面が設けられており、
前記支持基準面を規制支持することによって、径方向の位置決めが行なわれるものを提案する。
【0014】
また、請求項4の発明では、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のワンウェイクラッチの取付け構造に於いて、前記一方の部材に、カム面が形成され、
他方の部材に、円筒面が形成されているものを提案する。
【0015】
また、請求項5の発明では、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のワンウェイクラッチの取付け構造に於いて、
前記一方の部材は、外輪部材であり、
他方の部材は、内輪部材であるものを提案する。
【0016】
また、請求項6の発明では、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のワンウェイクラッチの取付け構造に於いて、前記一方の部材を前記静止部材に止め輪で軸方向に支持したものを提案する。
【0017】
また、請求項7の発明では、請求項1乃至6のいずれか1項に記載のワンウェイクラッチの取付け構造に於いて、前記一方の部材には、前記静止部材に嵌合する係合突起が設けられているものを提案する。
【0018】
また、請求項8の発明では、請求項4乃至7のいずれか1項に記載のワンウェイクラッチの取付け構造に於いて、前記外輪部材または内輪部材の少なくとも一方に、前記カム面または円筒面へ潤滑油を供給する油路が設けられているものを提案する。
【0019】
また、請求項9の発明では、外輪部材と内輪部材の何れか一方を静止部材に取付け、他方を回転部材に取付けたワンウェイクラッチにおいて、
前記静止部材に取付けられる一方の部材には、当該一方の部材の中心を中心として描いた円弧状の支持基準面が設けられているものを提案する。
ことを特徴とするワンウェイクラッチ。
【0020】
また、請求項10の発明では、請求項9に記載のワンウェイクラッチに於いて、前記支持基準面は、円状であるものを提案する。
【0021】
また、請求項11の発明では、請求項9又は10に記載のワンウェイクラッチに於いて、前記一方の部材には、前記静止部材に嵌合する係合突起が設けられているものを提案する。
また、請求項12の発明では、請求項11に記載のワンウェイクラッチに於いて、前記支持基準面と前記係合突起は、軸方向から見て、各々別の位置に設けられているものを提案する。
【0022】
また、請求項13の発明では、請求項9乃至12のいずれか1項に記載のワンウェイクラッチに於いて、前記一方の部材に、カム面が設けられ、
他方の部材に、円筒面が設けられているものを提案する。
【0023】
また、請求項14の発明では、請求項9乃至13のいずれか1項に記載のワンウェイクラッチに於いて、前記一方の部材が外輪部材、他方の部材が内輪部材であるものを提案する。
【0024】
また、請求項15の発明では、請求項13又は14に記載のワンウェイクラッチに於いて、前記外輪部材と内輪部材との間には、
トルク伝達部材のローラと、
当該ローラ及び当該ローラを係合方向へ付勢する付勢スプリングを保持した保持器と、が配置されているものを提案する。
【0025】
また、請求項16の発明では、請求項15に記載のワンウェイクラッチに於いて、前記外輪部材と内輪部材との間には、ブロックベアリングが配置されているものを提案する。
【0026】
また、請求項17の発明では、請求項13乃至16のいずれか1項に記載のワンウェイクラッチに於いて、前記外輪部材または内輪部材の少なくとも一方に、前記カム面または円筒面へ潤滑油を供給する油路が設けられているものを提案する。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に基づき詳細に説明する。
【0028】
図1は本発明に係るワンウェイクラッチ装置の実施形態を示す正面図である。図2は、図1のII−II線に沿った断面図である。図3は、ワンウェイクラッチの取付け構造を示す軸方向の断面図である。図4は、図3のA−A線に沿った断面図と、B−B線に沿った断面図とである。
【0029】
図1および図2に示したように、本実施形態のワンウェイクラッチ装置1は、内輪部材3と、内輪部材3と同軸かつ相対回動自在に配置されると共にその内周に複数のカム面5が形成された外輪部材7と、内輪部材3と外輪部材7との間に介装された複数本のトルク伝達ローラ9と、トルク伝達ローラ9をトルク伝達方向に付勢するアコーディオンスプリング11(付勢スプリング)と、鋼板製の保持器13とから構成されている。外輪部材7に、上記カム面5が形成されていると共に、非楔作用面21が形成されている。また、内輪部材3には、円筒面が形成されている。これにより、内輪部材3が非楔作用面21の方向に回転すると、トルク伝達ローラ9は、内輪部材3の回転を許容する一方、内輪部材3がカム面5の方向に回転すると、トルク伝達ローラ9は、カム面5に係止して、静止状態の外輪部材7と協働して、内輪部材3の回転を阻止するようになっている。
【0030】
また、外輪部材7には、静止部材31(相手部材、ミッションケース等)に嵌合するための係合突起23(爪)が設けてある。なお、後述する支持基準面RFと、係合突起23(爪)とは、軸方向から見て、各々別の位置に設けてある。さらに、図1に示すように、外輪部材7と内輪部材2との間には、ブロックベアリング25が配置してある。
【0031】
さて、本実施の形態では、外輪部材7と内輪部材3との間には、エンドベアリング以外の軸受手段(すなわち、ブロックベアリング25)が介在してあり、静止部材31(相手部材、ミッションケース等)と外輪部材7との隙間は、回転部材(図示略)と内輪部材3との隙間よりも小さくなるように設定してある。即ち、外輪部材7は、静止部材31(相手部材、ミッションケース等)に径方向に規制支持してある。具体的には、静止部材31(相手部材、ミッションケース等)に取付けられる外輪部材7には、外輪部材7の中心を中心として描いた円弧状の支持基準面RFが設けてあり、この支持基準面RFを規制支持することによって、径方向の位置決めが行なわれるようになっている。
【0032】
すなわち、図3に示すように、外輪部材7の外周面の片側には、円環状の支持基準面RFが形成してあり、この支持基準面RFは、静止部材31(相手部材、ミッションケース等)に密に嵌合してある。
【0033】
その結果、静止部材31と外輪部材7との隙間は、回転部材(図示略)と内輪部材3との隙間よりも小さくなり、ワンウェイクラッチの自重が回転部材に加わらなくなるため、回転部材等の摩耗を低減することができる。
【0034】
このように、外輪部材7には、支持基準面RFが設けられ、図2に示すように、支持基準面RFと係合突起23(爪)の位置は、軸方向からみて異なる位置に設けられている。そのため、支持基準面RFは、円状(環状)に加工すれば良く、バイト等の工具を当て直す必要がなく、加工が容易で短時間で済ませることができ、生産性の向上も図ることができる。
【0035】
また、図4に示すように、静止部材31(相手部材:ミッションケース)と外輪部材7とのクリアランスは、支持基準面RFでは小さく、係合突起31(爪)が嵌合している部分では、大き目にすることが可能となる。従って、係合突起31(爪)や、係合突起31と係合突起31との間の円弧状部分41は、高精度に仕上げる必要はない。
【0036】
尚、請求項中「一方の部材の中心を中心として描いた円弧状の支持基準面RFが設けてあり」としたのは、支持基準面RFの途中にスリットや孔が設けられているもの等を含ませる趣旨である。
【0037】
また、図3に示すように、外輪部材7は、静止部材31に止め輪27により、軸方向に支持してある。内輪部材3には、カム面5又は円筒面に潤滑油を供給するための油路29が設けてある。
【0038】
また、外輪部材7に、カム面5が形成され、内輪部材3に、円筒面が形成されているため、カム面5が形成されているほうの部材には、ローラや保持器等を固定するため、円筒面が形成されているほうの部材を回転部材へ取付けたほうが慣性モーメントが加わらず、効率が良いと考えられる。
【0039】
また、外輪部材7は、静止部材31に止め輪27により、軸方向に支持してあるため、取付け構造の簡略化を図ることができる。
【0040】
また、外輪部材7には、静止部材31に嵌合する係合突起が設けられているため、周方向のつれ回りを防止することができる。
【0041】
また、内輪部材3には、カム面5又は円筒面に潤滑油を供給するための油路29が設けてあるため、焼付きを防止することができる。
【0042】
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明の態様は、これら実施形態に限られるものではない。
【0043】
例えば、上記実施形態は、外輪部材側にカム面を有するローラ式のワンウェイクラッチ装置に本発明を適用したものであるが、内輪部材側にカム面を有するものや、トルク伝達部材としてトルク伝達ローラに代えて鋼球を備えたもの等に適用してもよい。
【0044】
また、本発明を逸脱しない範囲であれば、トルク伝達部材の個数等の具体的形状を始め、ワンウェイクラッチ装置の全体構成等についても適宜変更可能である。
【0045】
【発明の効果】
請求項1又は2によれば、静止部材(相手部材、ミッションケース等)と外輪部材との隙間は、回転部材と内輪部材との隙間よりも小さくなるように設定してあるため、エンドベアリングを有しないワンウェイクラッチの自重が回転部材等(回転部材そのもの、あるいは回転部材に取付けた外内輪)に加わらなくなるため、回転部材等の摩耗を低減することができる。
【0046】
請求項3、9、10、又は12によれは、外輪部材には、支持基準面が設けられ、支持基準面と係合突起(爪)の位置は、軸方向からみて異なる位置に設けられている。そのため、支持基準面は、円状(環状)に加工すれば良く、バイト等の工具を当て直す必要がなく、加工が容易で短時間で済ませることができ、これにより、加工容易化を図り、生産性を極めて著しく向上することができる。
【0047】
請求項4によれば、一方の部材に、カム面が形成され、他方の部材に、円筒面が形成されていることから、カム面が形成されているほうの部材には、ローラや保持器等を固定するため、円筒面が形成されているほうの部材を回転部材へ取付けたほうが慣性モーメントが加わらず、効率が良いと考えられる。
【0048】
請求項5によれば、一方の部材は、外輪部材であり、他方の部材は、内輪部材であることから、外輪部材の方が内輪部材に比較して重量が大きくなることが多いので、上記請求項4の場合と同様に考えることが出来る。
【0049】
請求項6によれば、前記一方の部材を前記静止部材に止め輪で軸方向に支持してあることから、取付け構造の簡略化を図ることができる。
【0050】
請求項7又は11によれば、前記一方の部材には、前記静止部材に嵌合する係合突起が設けられていることから、周方向のつれ回りを防止することができる。
【0051】
請求項8によれば、前記外輪部材または内輪部材の少なくとも一方に、前記カム面または円筒面へ潤滑油を供給する油路が設けられているから、焼付き防止を図ることができる。
【0052】
請求項13乃至16によれば、ローラ型のワンウェイクラッチに本発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明に係るワンウェイクラッチ装置の実施形態を示す正面図である。
【図2】
図1のII−II線に沿った断面図である。
【図3】
ワンウェイクラッチの取付け構造を示す軸方向の断面図である。
【図4】
図3のA−A線に沿った断面図と、B−B線に沿った断面図とである。
【符号の説明】
1‥‥ワンウェイクラッチ装置
3‥‥内輪部材
5‥‥カム面
7‥‥外輪部材
9‥‥トルク伝達ローラ
11‥‥アコーディオンスプリング(付勢スプリング)
13‥‥保持器
21‥‥非楔作用面
23‥‥係合突起(爪)
RF‥‥支持基準面
25‥‥ブロックベアリング
27‥‥止め輪
29‥‥油路
31‥‥静止部材(相手部材、ミッションケース等)
41‥‥爪と爪との間の円弧状部分
Claims (17)
- 外輪部材と内輪部材の何れか一方を静止部材に取付け、他方を回転部材に取付けたワンウェイクラッチの取付け構造において、
前記外輪部材と内輪部材との間には、エンドベアリング以外の軸受手段が介在してあり、
前記静止部材と前記一方の部材との隙間が前記回転部材と前記他方の部材との隙間よりも小さいことを特徴とするワンウェイクラッチの取付け構造。 - 前記一方の部材は、前記静止部材に径方向に規制支持されていることを特徴とする請求項1に記載のワンウェイクラッチの取付け構造。
- 前記静止部材に取付けられる一方の部材には、当該一方の部材の中心を中心として描いた円弧状の支持基準面が設けられており、
前記支持基準面を規制支持することによって、径方向の位置決めが行なわれることを特徴とする請求項2に記載のワンウェイクラッチの取付け構造。 - 前記一方の部材に、カム面が形成され、
他方の部材に、円筒面が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のワンウェイクラッチの取付け構造。 - 前記一方の部材は、外輪部材であり、
他方の部材は、内輪部材であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のワンウェイクラッチの取付け構造。 - 前記一方の部材を前記静止部材に止め輪で軸方向に支持したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のワンウェイクラッチの取付け構造。
- 前記一方の部材には、前記静止部材に嵌合する係合突起が設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のワンウェイクラッチの取付け構造。
- 前記外輪部材または内輪部材の少なくとも一方に、前記カム面または円筒面へ潤滑油を供給する油路が設けられていることを特徴とする請求項4乃至7のいずれか1項に記載のワンウェイクラッチの取付け構造。
- 外輪部材と内輪部材の何れか一方を静止部材に取付け、他方を回転部材に取付けたワンウェイクラッチにおいて、
前記静止部材に取付けられる一方の部材には、当該一方の部材の中心を中心として描いた円弧状の支持基準面が設けられていることを特徴とするワンウェイクラッチ。 - 前記支持基準面は、円状であることを特徴とする請求項9に記載のワンウェイクラッチ。
- 前記一方の部材には、前記静止部材に嵌合する係合突起が設けられていることを特徴とする請求項9又は10に記載のワンウェイクラッチ。
- 前記支持基準面と前記係合突起は、軸方向から見て、各々別の位置に設けられていることを特徴とする請求項11に記載のワンウェイクラッチ。
- 前記一方の部材に、カム面が設けられ、
他方の部材に、円筒面が設けられていることを特徴とする請求項9乃至12のいずれか1項に記載のワンウェイクラッチ。 - 前記一方の部材が外輪部材、他方の部材が内輪部材であることを特徴とする請求項9乃至13のいずれか1項に記載のワンウェイクラッチ。
- 前記外輪部材と内輪部材との間には、
トルク伝達部材のローラと、
当該ローラ及び当該ローラを係合方向へ付勢する付勢スプリングを保持した保持器と、が配置されていることを特徴とする請求項13又は14に記載のワンウェイクラッチ。 - 前記外輪部材と内輪部材との間には、ブロックベアリングが配置されていることを特徴とする請求項15に記載のワンウェイクラッチ。
- 前記外輪部材または内輪部材の少なくとも一方に、前記カム面または円筒面へ潤滑油を供給する油路が設けられていることを特徴とする請求項13乃至16のいずれか1項に記載のワンウェイクラッチ。
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