JP2005014414A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ポリゴンモータの回転制御は、所定の回転速度及び回転位相に合うように制御を行っているが、突如に位相がずれた場合、回転位相が所定の位相に一致するまでの時間が短縮できる装置を提供すること。
【解決手段】ポリゴンモータの回転周期信号が所定の周期及び位相が切り換わった場合に、所定の周期及び位相にすばやく一致させるために、制御ゲインを順次変更して位相または周期が一致するように制御することで、各色の画像形成切換えの時間をほとんど費やさずに画像形成ができるので、単位時間当たりのプリント枚数を減少させないようにすることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】ポリゴンモータの回転周期信号が所定の周期及び位相が切り換わった場合に、所定の周期及び位相にすばやく一致させるために、制御ゲインを順次変更して位相または周期が一致するように制御することで、各色の画像形成切換えの時間をほとんど費やさずに画像形成ができるので、単位時間当たりのプリント枚数を減少させないようにすることができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置のレーザスキャナモータの制御技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
カラー複写機は、各色のトナー像を重ね合わせることによりカラー画像を形成する。例えば、1ドラム系の構成の場合には、レーザー光によりドラム上に潜像を描き、そこにトナーを付着させ、そのトナー像を中間転写ベルトに転写することを複数回繰り返す。その際、レーザー光がレーザービーム検出(Beam Detect:以後BDとする)センサにより検出されることによって出力されるBD信号が画像データ出力タイミング信号となるが、画像データ出力を開始するタイミングと中間転写ベルトの位置が毎回同じでないと色ずれが発生することになる。
【0003】
そこで、中間転写ベルトの所定の位置を検出するためにセンサを設け、その検出信号を基準に各色の画像形成時毎の目標位相信号を生成している。中間転写ベルトは、BD信号周期の定数倍でありその他の機械的なずれが生じなければ位相信号はずれないが、ほとんどの中間転写ベルトがBD信号周期の定数倍でないため、位相信号を中間転写ベルトの所定位置検出のためのセンサの検出信号基準で生成しなければならない。この信号が位相信号である。中間転写ベルトの所定位置を検出することで、新たに生成された位相信号は、BD信号と位相がずれているはずであるので、再度、BD信号を位相信号に同期させるために位相制御部から制御信号が出力される。位相制御部からの制御信号によりポリゴンモータの位相を合わせる制御がされるとともに、BD周期も安定させるために周期制御部からも制御信号が出力され周期を合わせる制御がされる。(特許文献1参照)。しかし、最近の複写機は高速化が求められているため、色の切換え時間が短くなっているため、位相と周期を合わせる制御に時間を費やすことができない。
【0004】
【特許文献1】
特開平08−152833号
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のポリゴンモータの回転制御は、所定の回転速度及び回転位相に合うように制御を行っているが、所定の回転位相となるように制御している際には制御ゲインは一定となっているため、突如に位相がずれた場合、回転位相が所定の位相に一致するまでの時間が短縮できないため、色の切換え時間が長くなってしまうので単位時間当たりのプリント枚数に影響を及ぼすことになる。
【0006】
本発明は上記従来技術の課題を解決するために成されたものでその目的とするところは、所定の周期及び位相が突如一致しなくなった場合に、周期及び位相をすばやく一致するように制御することによって、単位時間当たりのプリント枚数を減少させないようにするレーザー露光装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、回転多面鏡の回転によって光ビームを偏向させ、感光体上に光ビームを走査露光して画像を記録する画像記録装置であって、前記回転多面鏡を回転駆動する駆動手段と、前記駆動手段を制御して前記回転多面鏡の回転を制御する制御手段と、前記光ビームによる走査タイミングを検出する検出手段と、前記駆動手段の回転に同期した信号を出力する回転同期信号出力手段と、目標周期信号出力手段と、
目標位相信号出力手段とを備え、前記制御手段は、前記回転同期信号出力手段から出力される該同期信号と前記目標周期信号出力手段から出力される目標周期信号とを比較し前記駆動手段が所定の回転数となるように制御する周期制御手段と、該同期信号と前記目標位相信号とを比較し前記駆動手段が所定の回転位相となるように制御する位相制御手段とを有し、前記目標位相信号を、前記検出手段の検出信号に応じて所定量位相シフトさせるとともに、前記位相制御手段または前記周期制御手段の制御ゲインを順次変更して位相または周期が一致するよう制御する手段であること。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0009】
図1にて、本発明の画像形成装置の構成を簡単に説明する。ポリゴンモータ6と、レーザーを発光させるレーザー発光部5と、BD(Beam Detect:以後BDとする)センサ7と、ポリゴンモータ制御部1から構成される。ポリゴンミラーにレーザー光を照射させ、反射されたレーザー光は所定位置のBDセンサ7へ入力され、BDセンサ7はBD信号をポリゴンモータ制御部1へ出力する。また、ポリゴンモータ6からポリゴンモータ制御部1へはFG信号も出力する。また、ポリゴンモータ制御部1の位相制御部3には、位相信号も入力される。それらの信号を基準にポリゴンモータ6を安定回転させるように制御信号を出力するのである。
【0010】
次に、図2は、BDセンサ7から出力される本発明のポリゴンモータ6の回転と同期した。
(1)回転同期信号(BD信号orFG信号)とポリゴンモータを目標回転及び位相で制御させるための基準となる(2)目標周期信号と(3)目標位相信号とポリゴンモータの回転を加速または減速を行うためにポリゴンモータ制御部1から出力する(4),(5)周期制御信号(Accv,Decv信号)、(6),(7)位相制御信号(Accp,Decp信号)、(8),(9)制御信号(Acc,Dec信号)である。
【0011】
図1の周期制御部2から出力される周期制御信号である(4)加速信号Accvと(5)減速信号Decvの出力方法について説明する。(1)BD信号と(2)回転目標周期信号との周期の比較をし(1)BD信号の周期が図1の▲1▼の区間のように(2)目標周期信号よりも短い場合、(1)BD信号の立下りエッジから(2)目標周期信号の立下りエッジまで(5)減速信号Decvを出力する。また、図1の▲2▼の区間のように、(1)BD信号が(2)目標周期信号よりも長い場合、(2)目標周期信号の立下りエッジから(1)BD信号の立下りエッジまで(4)加速信号Accvを出力する。
【0012】
次に、図1の位相制御部3から出力される位相制御信号である(6)加速信号Accpと(7)減速信号Decpの出力方法について説明する。(6)加速信号Accpと(7)減速信号Decpの出力方法は、周期制御部から出力される(4)加速信号Accvと(5)減速信号Decvの出力方法と同様に、(1)BD信号と(3)目標位相信号の位相差を検出しその位相差分だけ(6)加速信号Accpと(7)減速信号Decpを出力する。
【0013】
詳細に説明すると、図2の▲3▼の区間のように(1)BD信号の位相が(3)目標位相信号の位相から遅れていれば(6)加速信号Accpを出力し、▲4▼の区間のように(1)BD信号の位相が(3)目標位相信号よりも進んでいれば(7)減速信号Decpを出力する。
【0014】
ポリゴンモータに入力する(8)加速信号Accと(9)減速信号Decは、それぞれ(4)加速信号Accvと(6)加速信号Accvを加算した信号と、(5)減速信号Decvと(7)減速信号Decpを加算した信号となり、回転周期、回転位相の両方を安定化させるような制御を行う。
【0015】
ここで、目標位相信号について説明する。カラーの複写機は、多色のトナー像を重ね合わせることにより画像を形成する。1ドラム系の構成の場合には、レーザー光によりドラム上に潜像を描き、そこにトナーを付着させ、そのトナー像を中間転写ベルトに転写することを複数回繰り返す。BD信号は、画像データ出力タイミング信号となるが、画像データ出力を開始する中間転写ベルトの位置が毎回同じでないと色ずれが発生することになる。そこで、中間転写ベルトの所定の位置を検出するためにセンサを設けその検出信号を基準に各色の画像形成時毎に目標位相信号を生成している。中間転写ベルトは、BD信号周期の定数倍でありその他の機械的なずれが生じなければ位相信号はずれないが、ほとんどの中間転写ベルトがBD信号周期の定数倍でないため、位相信号を中間転写ベルトの所定位置検出のためのセンサの検出信号基準で生成しなければならない。この信号が位相信号である。新たに、生成された位相信号は、BD信号と位相がずれているはずであるので、再度、BD信号を位相信号に同期させるために位相制御部から制御信号が出力される。位相制御部からの制御信号によりポリゴンモータの位相を合わせる制御がされるとともに、BD周期も安定させるために周期制御部からも制御信号が出力され周期を合わせる制御がされる。しかし、最近の複写機は高速化が求められているため、色の切換え時間が短くなっているため、位相と周期を合わせる制御に時間を費やすことができない。このとき、位相制御部からの制御信号のゲインを変更しながらポリゴンモータの制御を行うことにより、BD信号と位相信号をすばやく同期させることができる。
【0016】
図3は、BD信号と目標位相信号との位相差を示したものである。位相制御部3からの制御信号のゲインを一定にした場合のグラフは、それぞれ図3▲1▼,図3▲2▼,図3▲3▼である。位相制御部からの制御信号のゲインを変更させた場合のグラフは、図4である。図4のa、bが制御信号のゲイン変更のタイミングである。aがゲインを例えば1/4から1/8に変更するタイミングであり、bがゲインを1/8から1/16に変更するタイミングである。位相制御開始直後に位相を合わせるための制御ゲインを大きくすることでBD信号と位相信号をすばやく近づけさせて、次に位相差が図3▲1▼または、図3▲2▼のように発振しないように回転位相の制御ゲインを下げ、最後に回転位相と回転周期の制御ゲインが同等となるように制御することで回転位相と回転周期をすばやく合わせることができる。
【0017】
次に、図5によって回転位相制御の制御ゲインのパルス幅について説明する。図5の▲1▼は制御クロックであり、▲2▼,▲3▼,▲4▼,▲5▼,▲6▼はBD周期毎に出力される制御信号のパルス幅である。通常、ゲインが1であると例えば▲2▼のように16クロック分の制御信号を出力する。制御ゲインを1/2,1/4,1/8,1/16とするとそれぞれ制御ゲインが1のときの1/2,1/4,1/8,1/16となるように▲3▼,▲4▼,▲5▼,▲6▼となる。ポリゴンモータの制御は、パルス幅の分だけ制御がかかるので、制御ゲインを高くするとその分だけポリゴンモータに制御がかかることになる。よって、パルス幅を変更することによって位相制御と周期制御をすばやく合わせることができる。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ポリゴンモータの回転周期信号が所定の周期及び位相が切り換わった場合に、所定の周期及び位相にすばやく一致させるために、制御ゲインを順次変更して位相または周期が一致するように制御することで、各色の画像形成切換えの時間をほとんど費やさずに画像形成ができるので、単位時間当たりのプリント枚数を減少させないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の画像形成装置の構成図である。
【図2】本実施形態のそれぞれの信号のタイムチャートである。
【図3】本実施形態の制御ゲインと位相収束時間(位相がずれたときに制御をかけたときのBD信号または、FG信号と位相信号との位相差の関係)である。
【図4】本実施形態の制御ゲインを切り換えたときの位相収束状態である。
【図5】本実施形態のそれぞれの制御ゲインによる制御信号のパルス幅である。
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置のレーザスキャナモータの制御技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
カラー複写機は、各色のトナー像を重ね合わせることによりカラー画像を形成する。例えば、1ドラム系の構成の場合には、レーザー光によりドラム上に潜像を描き、そこにトナーを付着させ、そのトナー像を中間転写ベルトに転写することを複数回繰り返す。その際、レーザー光がレーザービーム検出(Beam Detect:以後BDとする)センサにより検出されることによって出力されるBD信号が画像データ出力タイミング信号となるが、画像データ出力を開始するタイミングと中間転写ベルトの位置が毎回同じでないと色ずれが発生することになる。
【0003】
そこで、中間転写ベルトの所定の位置を検出するためにセンサを設け、その検出信号を基準に各色の画像形成時毎の目標位相信号を生成している。中間転写ベルトは、BD信号周期の定数倍でありその他の機械的なずれが生じなければ位相信号はずれないが、ほとんどの中間転写ベルトがBD信号周期の定数倍でないため、位相信号を中間転写ベルトの所定位置検出のためのセンサの検出信号基準で生成しなければならない。この信号が位相信号である。中間転写ベルトの所定位置を検出することで、新たに生成された位相信号は、BD信号と位相がずれているはずであるので、再度、BD信号を位相信号に同期させるために位相制御部から制御信号が出力される。位相制御部からの制御信号によりポリゴンモータの位相を合わせる制御がされるとともに、BD周期も安定させるために周期制御部からも制御信号が出力され周期を合わせる制御がされる。(特許文献1参照)。しかし、最近の複写機は高速化が求められているため、色の切換え時間が短くなっているため、位相と周期を合わせる制御に時間を費やすことができない。
【0004】
【特許文献1】
特開平08−152833号
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のポリゴンモータの回転制御は、所定の回転速度及び回転位相に合うように制御を行っているが、所定の回転位相となるように制御している際には制御ゲインは一定となっているため、突如に位相がずれた場合、回転位相が所定の位相に一致するまでの時間が短縮できないため、色の切換え時間が長くなってしまうので単位時間当たりのプリント枚数に影響を及ぼすことになる。
【0006】
本発明は上記従来技術の課題を解決するために成されたものでその目的とするところは、所定の周期及び位相が突如一致しなくなった場合に、周期及び位相をすばやく一致するように制御することによって、単位時間当たりのプリント枚数を減少させないようにするレーザー露光装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、回転多面鏡の回転によって光ビームを偏向させ、感光体上に光ビームを走査露光して画像を記録する画像記録装置であって、前記回転多面鏡を回転駆動する駆動手段と、前記駆動手段を制御して前記回転多面鏡の回転を制御する制御手段と、前記光ビームによる走査タイミングを検出する検出手段と、前記駆動手段の回転に同期した信号を出力する回転同期信号出力手段と、目標周期信号出力手段と、
目標位相信号出力手段とを備え、前記制御手段は、前記回転同期信号出力手段から出力される該同期信号と前記目標周期信号出力手段から出力される目標周期信号とを比較し前記駆動手段が所定の回転数となるように制御する周期制御手段と、該同期信号と前記目標位相信号とを比較し前記駆動手段が所定の回転位相となるように制御する位相制御手段とを有し、前記目標位相信号を、前記検出手段の検出信号に応じて所定量位相シフトさせるとともに、前記位相制御手段または前記周期制御手段の制御ゲインを順次変更して位相または周期が一致するよう制御する手段であること。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0009】
図1にて、本発明の画像形成装置の構成を簡単に説明する。ポリゴンモータ6と、レーザーを発光させるレーザー発光部5と、BD(Beam Detect:以後BDとする)センサ7と、ポリゴンモータ制御部1から構成される。ポリゴンミラーにレーザー光を照射させ、反射されたレーザー光は所定位置のBDセンサ7へ入力され、BDセンサ7はBD信号をポリゴンモータ制御部1へ出力する。また、ポリゴンモータ6からポリゴンモータ制御部1へはFG信号も出力する。また、ポリゴンモータ制御部1の位相制御部3には、位相信号も入力される。それらの信号を基準にポリゴンモータ6を安定回転させるように制御信号を出力するのである。
【0010】
次に、図2は、BDセンサ7から出力される本発明のポリゴンモータ6の回転と同期した。
(1)回転同期信号(BD信号orFG信号)とポリゴンモータを目標回転及び位相で制御させるための基準となる(2)目標周期信号と(3)目標位相信号とポリゴンモータの回転を加速または減速を行うためにポリゴンモータ制御部1から出力する(4),(5)周期制御信号(Accv,Decv信号)、(6),(7)位相制御信号(Accp,Decp信号)、(8),(9)制御信号(Acc,Dec信号)である。
【0011】
図1の周期制御部2から出力される周期制御信号である(4)加速信号Accvと(5)減速信号Decvの出力方法について説明する。(1)BD信号と(2)回転目標周期信号との周期の比較をし(1)BD信号の周期が図1の▲1▼の区間のように(2)目標周期信号よりも短い場合、(1)BD信号の立下りエッジから(2)目標周期信号の立下りエッジまで(5)減速信号Decvを出力する。また、図1の▲2▼の区間のように、(1)BD信号が(2)目標周期信号よりも長い場合、(2)目標周期信号の立下りエッジから(1)BD信号の立下りエッジまで(4)加速信号Accvを出力する。
【0012】
次に、図1の位相制御部3から出力される位相制御信号である(6)加速信号Accpと(7)減速信号Decpの出力方法について説明する。(6)加速信号Accpと(7)減速信号Decpの出力方法は、周期制御部から出力される(4)加速信号Accvと(5)減速信号Decvの出力方法と同様に、(1)BD信号と(3)目標位相信号の位相差を検出しその位相差分だけ(6)加速信号Accpと(7)減速信号Decpを出力する。
【0013】
詳細に説明すると、図2の▲3▼の区間のように(1)BD信号の位相が(3)目標位相信号の位相から遅れていれば(6)加速信号Accpを出力し、▲4▼の区間のように(1)BD信号の位相が(3)目標位相信号よりも進んでいれば(7)減速信号Decpを出力する。
【0014】
ポリゴンモータに入力する(8)加速信号Accと(9)減速信号Decは、それぞれ(4)加速信号Accvと(6)加速信号Accvを加算した信号と、(5)減速信号Decvと(7)減速信号Decpを加算した信号となり、回転周期、回転位相の両方を安定化させるような制御を行う。
【0015】
ここで、目標位相信号について説明する。カラーの複写機は、多色のトナー像を重ね合わせることにより画像を形成する。1ドラム系の構成の場合には、レーザー光によりドラム上に潜像を描き、そこにトナーを付着させ、そのトナー像を中間転写ベルトに転写することを複数回繰り返す。BD信号は、画像データ出力タイミング信号となるが、画像データ出力を開始する中間転写ベルトの位置が毎回同じでないと色ずれが発生することになる。そこで、中間転写ベルトの所定の位置を検出するためにセンサを設けその検出信号を基準に各色の画像形成時毎に目標位相信号を生成している。中間転写ベルトは、BD信号周期の定数倍でありその他の機械的なずれが生じなければ位相信号はずれないが、ほとんどの中間転写ベルトがBD信号周期の定数倍でないため、位相信号を中間転写ベルトの所定位置検出のためのセンサの検出信号基準で生成しなければならない。この信号が位相信号である。新たに、生成された位相信号は、BD信号と位相がずれているはずであるので、再度、BD信号を位相信号に同期させるために位相制御部から制御信号が出力される。位相制御部からの制御信号によりポリゴンモータの位相を合わせる制御がされるとともに、BD周期も安定させるために周期制御部からも制御信号が出力され周期を合わせる制御がされる。しかし、最近の複写機は高速化が求められているため、色の切換え時間が短くなっているため、位相と周期を合わせる制御に時間を費やすことができない。このとき、位相制御部からの制御信号のゲインを変更しながらポリゴンモータの制御を行うことにより、BD信号と位相信号をすばやく同期させることができる。
【0016】
図3は、BD信号と目標位相信号との位相差を示したものである。位相制御部3からの制御信号のゲインを一定にした場合のグラフは、それぞれ図3▲1▼,図3▲2▼,図3▲3▼である。位相制御部からの制御信号のゲインを変更させた場合のグラフは、図4である。図4のa、bが制御信号のゲイン変更のタイミングである。aがゲインを例えば1/4から1/8に変更するタイミングであり、bがゲインを1/8から1/16に変更するタイミングである。位相制御開始直後に位相を合わせるための制御ゲインを大きくすることでBD信号と位相信号をすばやく近づけさせて、次に位相差が図3▲1▼または、図3▲2▼のように発振しないように回転位相の制御ゲインを下げ、最後に回転位相と回転周期の制御ゲインが同等となるように制御することで回転位相と回転周期をすばやく合わせることができる。
【0017】
次に、図5によって回転位相制御の制御ゲインのパルス幅について説明する。図5の▲1▼は制御クロックであり、▲2▼,▲3▼,▲4▼,▲5▼,▲6▼はBD周期毎に出力される制御信号のパルス幅である。通常、ゲインが1であると例えば▲2▼のように16クロック分の制御信号を出力する。制御ゲインを1/2,1/4,1/8,1/16とするとそれぞれ制御ゲインが1のときの1/2,1/4,1/8,1/16となるように▲3▼,▲4▼,▲5▼,▲6▼となる。ポリゴンモータの制御は、パルス幅の分だけ制御がかかるので、制御ゲインを高くするとその分だけポリゴンモータに制御がかかることになる。よって、パルス幅を変更することによって位相制御と周期制御をすばやく合わせることができる。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ポリゴンモータの回転周期信号が所定の周期及び位相が切り換わった場合に、所定の周期及び位相にすばやく一致させるために、制御ゲインを順次変更して位相または周期が一致するように制御することで、各色の画像形成切換えの時間をほとんど費やさずに画像形成ができるので、単位時間当たりのプリント枚数を減少させないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の画像形成装置の構成図である。
【図2】本実施形態のそれぞれの信号のタイムチャートである。
【図3】本実施形態の制御ゲインと位相収束時間(位相がずれたときに制御をかけたときのBD信号または、FG信号と位相信号との位相差の関係)である。
【図4】本実施形態の制御ゲインを切り換えたときの位相収束状態である。
【図5】本実施形態のそれぞれの制御ゲインによる制御信号のパルス幅である。
Claims (1)
- 回転多面鏡の回転によって光ビームを偏向させ、感光体上に光ビームを走査露光して画像を記録する画像形成装置であって、
前記回転多面鏡を回転駆動する駆動手段と、
前記駆動手段を制御して前記回転多面鏡の回転を制御する制御手段と、
前記光ビームによる走査タイミングを検出する検出手段と、
前記駆動手段の回転に同期した信号を出力する回転同期信号出力手段と、
目標周期信号出力手段と、
目標位相信号出力手段とを備え、
前記制御手段は、前記回転同期信号出力手段から出力される該同期信号と前記目標周期信号出力手段から出力される目標周期信号とを比較し前記駆動手段が所定の回転数となるように制御する周期制御手段と、
該同期信号と前記目標位相信号とを比較し前記駆動手段が所定の回転位相となるように制御する位相制御手段とを有し、
前記目標位相信号を、前記検出手段の検出信号に応じて所定量位相シフトさせるとともに、前記位相制御手段または前記周期制御手段の制御ゲインを順次変更して位相または周期が一致するよう制御する手段
であることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003182774A JP2005014414A (ja) | 2003-06-26 | 2003-06-26 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003182774A JP2005014414A (ja) | 2003-06-26 | 2003-06-26 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005014414A true JP2005014414A (ja) | 2005-01-20 |
Family
ID=34183070
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003182774A Withdrawn JP2005014414A (ja) | 2003-06-26 | 2003-06-26 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005014414A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007112053A (ja) * | 2005-10-21 | 2007-05-10 | Konica Minolta Business Technologies Inc | カラー画像形成装置及びその制御方法 |
-
2003
- 2003-06-26 JP JP2003182774A patent/JP2005014414A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007112053A (ja) * | 2005-10-21 | 2007-05-10 | Konica Minolta Business Technologies Inc | カラー画像形成装置及びその制御方法 |
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Date | Code | Title | Description |
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