JP3601218B2 - 光偏向器の面同期制御方法 - Google Patents

光偏向器の面同期制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の多面鏡及び複数のレーザユニットを有するレーザプリンタ等に関し、特に、2色コピー機、2色プリンタ、フルカラーコピー機、フルカラープリンタ等の複数の多面鏡をそれぞれ同期して回転させる光偏向器の面同期制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数色の画像を再現するカラープリント装置において、各色に対応する画像情報を出力する光走査装置及び走査像を可視化する装置、例えば通常のゼロフラフィ装置を複数持ち、同一の用紙上に複数色の画像を重ね合わせて描き出すことにより、カラープリントを得るようにしたものが知られている。
【0003】
光学系は、図9に示される如く光ビーム走査光学系100が適用されており、半導体レーザ102から出力された光ビームは、コリメートレンズ104を介して偏向器(ポリゴンミラー)106に入射されようになっている。ポリゴンミラー106は、周面に複数の鏡面108を有しており、モータ110の駆動力によって高速に回転する。モータ110は、回転制御回路112によってその回転数が制御されている。
【0004】
ポリゴンミラー106の鏡面108に入射した光ビームは、反射後fθレンズ114を介して感光ドラム116の周面に至るようになっている。このため、ドラム116の周面の感光面には、潜像が形成される。
【0005】
図10に示される如く、回転制御回路112は、位相比較回路118、出力回路120、積分回路122及び駆動回路124で構成されている。
【0006】
位相比較回路118には、回転基準クロック発生回路126から基準信号Aが入力されると共に、波形整形回路128から回転出力信号Dが入力されるようになっている。波形整形回路128には、前記ドラム116の軸線方向一端部に設けられたミラー130を介して光ビームを受けるフォトセンサ132からの信号が入力されており、このフォトセンサ132による光ビームを受光と同期する電気信号が出力されるようになっている。
【0007】
ここで、基準信号Aと回転出力信号Dとの同期をとる場合、ポリゴンミラー106が回転するのに必要なトルクと駆動トルクとが釣り合うのは、基準信号Aに対して回転出力信号Dが所定の位相遅れがある位置で安定する。
【0008】
このため、図7に示される如く、位相が遅れると、位相比較回路出力信号Eのパルス幅が斜線分少なくなり、この斜線分に応じて加速が行われ、一方、図8に示される如く、位相が進むと、位相比較回路出力信号Eのパルス幅を斜線部多くなり、この斜線分に応じて減速が行われる。ここで、安定状態で予め位相比較回路出力信号Eが出力されているため、微小な位相のずれを認識でき、精度のよい回転速度制御が行える。
【0009】
ところで、仮に、基準信号Aと回転出力信号Dとの位相が一致していれば、ポリゴンミラー106の回転は安定することになる。また、位相差があると、その分に相当して、図11に示される如く、位相比較回路出力信号Eが出力され、積分回路で平均化された信号に基づいて、駆動回路124から駆動信号が出力され、位相を一致させるフィードバック制御がなされる。
【0010】
両方の信号が完全一致すると、図12に示される如く位相比較回路出力信号Eが出力されなくなる。この状態でポリゴンミラー106の回転が進むと、回転出力信号Dの位相が進み、位相比較回路出力信号Eが出力され、ポリゴンミラー106の回転が減速される(図13参照)。一方、ポリゴンミラー106の回転が遅れると、回転出力信号Dの位相が遅れ、位相比較回路出力信号Eが出力され、ポリゴンミラー106の回転が減速される(図14参照)。すなわち、回転出力信号が安定状態で0であるため、位相が進んでも、遅れても位相比較回転出力信号Eに相当する分、減速制御されてしまい、特に図14に示される如く、逆制御になると、遅れが徐々に増大し、制御不能となる。
【0011】
また、ポリゴンミラー106の回転が不安定な場合に位相のずれが少ないと(0に近いと)、上記フィードバック制御ができず(位相比較回路出力信号Eのパルス幅が小さく、ノイズと誤認される)、回転速度が大きくずれた時点で減速又は加速制御することになり、回転むらの原因となる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ポリゴンミラー106の回転速度安定のためには、前記基準信号Aと位相比較回路出力信号Eとが一致するように制御することが好ましいが、位相差を持った状態が安定状態でなければ、減速、加速時のフィードバック制御が行えないという問題点がある。
【0013】
本発明は上記事実を考慮し、基準信号と偏向器からの回転出力信号との同期をとる際に、正確に同期をとることができ、かつ減速、加速時のフィードバック制御も迅速に行うことができる光偏向器の面同期制御方法を得ることが目的である。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、各色に対応した複数の感光体にそれぞれ独立した多面鏡からなる光偏向回転によって偏向される光ビームで走査されるプリント装置に用いられる光偏向器の面同期制御方法であって前記光偏向器の回転基準信号を生成し、前記光偏向器の回転に必要なトルクと駆動トルクとが釣り合う回転安定時における、前記回転基準信号に対する偏向器の実際の回転速度に応じた回転出力信号の遅れ位相差に応じて前記回転基準信号から所定の位相差だけ遅らせた擬似基準信号を生成し、前記擬似基準信号と前記回転出力信号との間に一定の位相差が生じるように前記光偏向器の回転速度の増減をフィードバック制御することにより、回転基準信号に回転出力信号を同期させると共に、前記回転基準信号に基づいて各光偏向器への画像出力時期を決めることを特徴としている。
【0015】
請求項1に記載の発明によれば、回転基準信号から所定の位相差だけ遅らせた擬似基準信号を用いて光偏向器の回転速度を制御するようにしているので、擬似基準信号と回転出力信号との間に常に一定の位相差が生じるように制御することで回転基準信号と回転力信号との実際の位相差を軽減することにより、回転安定性を向上することができる。
【0016】
また、位相比較する信号のデューティー比を多くとることができ、ノイズの影響を受け難くなり、制御がしやすくなる。
さらに、回転安定状態で基準信号と回転出力信号との間に生じる位相差も一定であるので、回転基準信号に基づいて画像出力時期を決めることができる。
【0017】
請求項2に記載の発明は、各色に対応した複数の感光体にそれぞれ独立した多面鏡からなる光偏向器の回転によって偏向される光ビームで走査されるプリント装置に用いられる光偏向器の面同期制御方法であって前記光偏向器の回転基準信号を生成し、前記光偏向器の回転に必要なトルクと駆動トルクとが釣り合う回転安定時における、前記回転基準信号に対する偏向器の実際の回転速度に応じた回転出力信号の遅れ位相差に応じて前記回転基準信号から所定の位相差だけ遅らせた擬似基準信号を生成し、前記擬似基準信号と前記回転出力信号との間に前記所定の位相差が生じるように前記光偏向器の回転速度の増減をフィードバック制御することにより、回転基準信号に回転出力信号を同期させると共に、前記回転基準信号に基づいて各光偏向器への画像出力時期を決めることを特徴としている。
【0018】
請求項2に記載の発明によれば、擬似基準信号と回転出力信号との間に意図的に回転基準信号と擬似基準信号との位相差に応じた位相差を設けることによって、回転を安定させることができるだけでなく、回転安定時に回転基準信号と回転出力信号とを同期させることができる。
【0019】
また、回転安定状態で回転基準信号と回転出力信号との同期が一致しているので、回転基準信号の操作による速度制御が容易となる。
【0020】
さらに、回転安定状態で回転基準信号と回転出力信号との同期が一致しているので、回転基準信号を生成するためのクロックと、画像出力時期を決めるためのクロックとを共用することができ装置構成を簡略化することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1には、本実施の形態に係るカラープリント装置10が示されている。
【0022】
このカラープリント装置10には、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのそれぞれに対応した光走査装置12が搭載されている。光走査装置12は、半導体レーザ14と光偏向器としてのポリゴンミラー16とで構成されており、各光走査装置12において、各色に対応した画像情報により変調された各光ビーム18が半導体レーザ14から出力され、ポリゴンミラー16で偏向(走査)する構成となっている。
【0023】
偏向された各光ビーム18は各色に対応したドラム20の周面の感光面を走査し、これによって、感光面には各色に対応した潜像が形成されるようになっている。
【0024】
各ドラム20の周面には、現像器22が配設されている。この現像器22には、各色に対応したトナーが充填されている。なお、このトナーは、キャリアを有するものであっても、キャリアが不要なものであってもよい。
【0025】
感光面上に形成された潜像は、前記現像器22により可視化される。なお、各ドラム20の周囲には、図示しない帯電装置、転写装置、清掃装置等が配置される。
【0026】
上記、光走査装置12及びドラム20で構成される光学系の下方には、搬送系が配設されている。搬送系は、給紙トレイ24とこの給紙トレイ24から取り出された用紙26を搬送するベルト28とで構成されており、ベルト28に載置された用紙26が直線的に図1の右側から左側に搬送されるようになっている。このとき、用紙26は、各ドラム20の周面に接触しており、各ドラム20の感光面のトナー像がこの用紙26に順次転写され、重ね合わされていくようになっている。
【0027】
全色のトナー像が転写された用紙26は、ベルト28による搬送下流側に配設された定着器30で定着され、排出トレイ32に排出される。これにより、カラープリントを得ることができる。
【0028】
図2に示される如く、各光走査装置12のポリゴンミラー16は、回転多面鏡34とこの回転多面鏡34を回転駆動するモータ36とで構成されている。
【0029】
このポリゴンミラー16が高速で回転している状態で、変調された光ビーム18が照射されるようになっている。ポリゴンミラー16のモータ36は、回転制御回路38からの信号に応じて、その回転速度が制御されるようになっている。回転制御回路38には、回転基準クロック発生回路40からの基準信号Aが入力され、この基準信号Aと後述する回転出力信号Dとに基づいて、駆動信号が決定され、出力されるようになっている。
【0030】
以下、4個の光走査装置12の1つを例にとり、光学系並びに制御系の詳細を説明する。なお、他の3個の光走査装置12は同様の構成であるため、説明を省略する。
【0031】
図3に示される如く、半導体レーザ14から出力される光ビームの光路上には、コリメートレンズ42が介在され、光ビーム18は、このコリメートレンズ42を通過して前記ポリゴンミラー16の鏡面44に入射される。
【0032】
ポリゴンミラー16の回転によって反射光は偏向され、この偏向された光ビーム18がfθレンズ46を介して前記ドラム20(図1参照)へと至るようになっている。従って、半導体レーザ14を画像信号SVによって変調して出力することにより、ドラム20上の感光面に画像(潜像)が形成される。
【0033】
光ビーム18の偏向範囲内でかつドラム20上の画像領域外、すなわちドラム20の軸線方向走査開始側一端部には、ミラー48が配設されている。このため、鏡面44による走査初期の光ビーム18は、このミラー48によって反射され、ドラム20へは届かないようになっている。ミラー48の反射側には、フォトセンサ50が配設されている。このフォトセンサ50は、光ビーム18を受光することによって、ハイレベル信号を出力するようになっている。
【0034】
このため、フォトセンサ50からの出力は、各鏡面44における偏向(走査)開始時毎に1パルスの信号を出力されるようになっている。
【0035】
図4に示される如く、フォトセンサ50は、波形整形回路52に接続されており、この波形整形回路52からは、フォトセンサ50からの信号に応じて回転出力信号Dが出力されるようになっている。
【0036】
波形整形回路52は、前記回転制御回路38の位相比較回路54に接続されており、回転出力信号Dがこの位相比較回路54に入力される。ここで、位相比較回路54は、位相ずらし回路56と接続されている。なお、この位相ずらし回路56の詳細は後述する。
【0037】
この位相ずらし回路56には、前記基準信号Aが入力され、予め定められた時間基準信号Aを遅らせて出力するようになっており、この結果、位相比較回路54には、基準信号Aに対して位相が所定量ずれた擬似基準信号Cが入力されるようになっている。このため、この位相比較回路54では、両信号(C、D)の位相が比較されることになる。
【0038】
位相比較回路54の下流側には、出力回路58が接続されており、位相比較回路54からの出力信号(信号Dの立ち上がりから信号Cの立ち下がりまでをハイレベル信号とする信号)が入力されるようになっている。ここで、出力回路では、前記位相ずらし回路56で遅らせた位相と同等の位相差が前記信号(C、D)間に生じたときを基準として、位相差の増減に応じた信号を積分回路60へ出力している。積分回路60では、この信号を平均化して駆動回路62へ出力し、この駆動回路62から、前記ポリゴンミラー16のモータ36の駆動信号が出力される構成となっている。
【0039】
すなわち、本実施の形態では、基準信号Aを遅らせて、この遅れによって、減速、加速時のフィードバック制御のレスポンスを向上するための一定の位相差を設け(擬似基準信号C)、かつ、実際には、基準信号Aと回転出力信号Dとが一致するように制御されるようになっており、二律背反とされてきた2つの制御(回転数安定制御、回転数増減フィードバック制御)を迅速かつ正確に行うようにしている。
【0040】
図5には、前述の位相ずらし回路56の一例が示されている。
前記回転基準クロック発生回路40からの基準信号Aは、位相ずらし回路56を構成する分周回路64と複数段のフリップフロップ回路66の第1段目のそれぞれに入力されるようになっている。
【0041】
分周回路64では、基準信号AがP/1に分周された後、位相比較回路68、出力回路70、積分回路72、電圧制御発振回路74及び分周器76によって構成されるPLL回路78によっててい倍されて基準信号に同期した信号を得るようになっている。PLL回路78の出力側には、分周回路80が設けられ、複数段のフリップフロップ回路66へ信号Bを出力するようになっている。
【0042】
ここで、分周器76の分周比を1/(P・N)とし、分周回路80の分周比を1/Mとすると、分周回路80からの出力信号Bの周波数fは、以下の式で表される。
【0043】
周波数f=N・F/M
具体的にP=4、N=8、M=2とすると、周波数fは、4・Fとなり、基準信号Aを第1段目のフリップフロップ回路66に入力し、信号Bを各フリップフロップのクロック信号とすると、第1段目のフリップフロップ回路66の出力信号は信号Bの1周期分だけ遅れ、第2段目のフリップフロップ回路66の出力信号は信号Bの2周期分遅れた信号となる。これにより、図6に示される如く、信号Bの2周期遅れた擬似基準信号Cを作り出すことができる。
【0044】
以下に本実施の形態の作用を説明する。
半導体レーザ14の光ビームを出力すると、この光ビーム18はコリメートレンズ42を介して高速回転しているポリゴンミラー16の鏡面44へ入射する。入射した光ビーム18は、ポリゴンミラー16の回転によって偏向される。偏向された光ビーム18は、fθレンズ46を介してドラム20の周面で軸線方向に走査される。
【0045】
半導体レーザ14では、画像記録時期となると、所定の画像信号に基づいて変調され、ドラム20の周面に潜像が形成される。この潜像が形成されたドラム20に現像器22からトナーが供給され、可視化される。
【0046】
一方、用紙26が給紙トレイ24から取り出されて、各ドラム20に対して直列的にベルト28によって搬送され、このときにドラム20の周面に接触しながら搬送されるため、用紙26には、図1の右側から順番にドラム20上のトナー像が順次転写され、重ね合わされる。
【0047】
全色のトナー像が転写された用紙26は、定着器30で定着され、排出トレイ32へ排出される。
【0048】
ここで、半導体レーザ14から出力され、ポリゴンミラー16の鏡面44で反射されてドラム20上で走査される光ビームの走査開始初期は、ミラー48によって反射され、フォトセンサ50で受光する。受光した光は、波形整形回路52に入力され、回転出力信号Dとして位相比較回路54へ入力される。
【0049】
一方、回転基準クロック発生回路40で発生した基準信号Aは、位相ずらし回路56で位相が遅れ、擬似基準信号Cが作成されて前記位相比較回路54へ入力される。
【0050】
位相比較回路54では、擬似基準信号Cと回転出力信号Dとの位相差に応じた信号が出力回路58へ送られる。出力回路58では、前記位相ずらし回路56でずらした位相と同じ位相差に対する増減分と同等のパルス幅を持つ信号を積分回路60に出力する。すなわち、位相が進むと、位相比較回路56から出力される信号のパルス幅が狭まり、この狭まった分加速する必要がある。一方、位相が遅れると、位相比較回路56から出力される信号のパルス幅が拡がり、この拡がった分減速する必要がある。
【0051】
積分回路60では、この信号が平均化され、駆動回路62へ送られる。駆動回路62では、ポリゴンミラー16のモータ36へ駆動信号として出力され、モータ36の回転が制御される。
【0052】
このように、基準信号Aに対して、位相差を持った擬似基準信号Cに基づいて、回転出力信号Dとの同期を取るため、モータ36の回転に必要なトルクと駆動トルクとが釣り合うように、回転出力信号Dが擬似基準信号Cに対して位相が遅れた状態で安定し、この位相差が回転速度の増減を検出するための信号の嵩上げ分となり、微小な増減に対しても迅速に応答することができる(図7及び図8参照)。
【0053】
また、実際には、基準信号Aと回転出力信号Dとは位相差がない状態であるため(擬似基準信号Cと回転主力信号Dとの安定状態)、各鏡面44では、回転速度が安定し、精度のよい回転速度制御が行える(図6参照)。
【0054】
なお、本実施の形態では、基準信号Aの位相を遅らせて擬似基準信号Cを生成したが、回転出力信号Dの位相をずらして擬似回転基準信号D’を生成してもよい。また、基準信号A及び回転出力信号Dの両方の位相をずらしてもよい。
【0055】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明に係る光偏向器の面同期制御方法は、基準信号と偏向器からの回転出力信号との同期をとる際に、正確に同期をとることができ、かつ減速、加速時のフィードバック制御も迅速に行うことができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るカラープリント装置の概略図である。
【図2】本実施の形態に係る偏向器及びその周辺の概略構成図である。
【図3】図2の偏向器の詳細図である。
【図4】本実施の形態に係る偏向器の制御ブロック図である。
【図5】図4に示す位相ずらし回路の一例を示す制御ブロック図である。
【図6】本実施の形態に係る偏向器の制御タイミングチャートである。
【図7】加速時における制御タイミングチャートである。
【図8】減速時に於ける制御タイミングチャートである。
【図9】従来例に係る偏向器の概略図である。
【図10】従来例に係る偏向器の制御ブロック図である。
【図11】従来例に係る偏向器の制御タイミングチャートである。
【図12】基準信号と回転出力信号とに位相差がない場合のタイミングチャートである。
【図13】図12の状態から回転出力信号の位相が進んだ場合のタイミングチャートである。
【図14】図12の状態から回転出力信号の位相が遅れた場合のタイミングチャートである。
【符号の説明】
10 カラープリント装置
12 光捜査装置
14 半導体レーザ
16 ポリゴンミラー
18 光ビーム
20 ドラム
34 回転多面鏡
36 モータ
38 回転制御回路
40 回転基準クロック発生回路
48 ミラー
50 フォトセンサ
54 位相比較回路
56 位相ずらし回路

Claims (2)

  1. 各色に対応した複数の感光体にそれぞれ独立した多面鏡からなる光偏向器の回転によって偏向される光ビームで走査されるプリント装置に用いられる光偏向器の面同期制御方法であって
    前記光偏向器の回転基準信号を生成し、
    前記光偏向器の回転に必要なトルクと駆動トルクとが釣り合う回転安定時における、前記回転基準信号に対する偏向器の実際の回転速度に応じた回転出力信号の遅れ位相差に応じて前記回転基準信号から所定の位相差だけ遅らせた擬似基準信号を生成し、
    前記擬似基準信号と前記回転出力信号との間に一定の位相差が生じるように前記光偏向器の回転速度の増減をフィードバック制御することにより、回転基準信号に回転出力信号を同期させると共に、
    前記回転基準信号に基づいて各光偏向器への画像出力時期を決めることを特徴とする光偏向器の面同期制御方法。
  2. 各色に対応した複数の感光体にそれぞれ独立した多面鏡からなる光偏向器の回転によって偏向される光ビームで走査されるプリント装置に用いられる光偏向器の面同期制御方法であって
    前記光偏向器の回転基準信号を生成し、
    前記光偏向器の回転に必要なトルクと駆動トルクとが釣り合う回転安定時における、前記回転基準信号に対する偏向器の実際の回転速度に応じた回転出力信号の遅れ位相差に応じて前記回転基準信号から所定の位相差だけ遅らせた擬似基準信号を生成し、
    前記擬似基準信号と前記回転出力信号との間に前記所定の位相差が生じるように前記光偏向器の回転速度の増減をフィードバック制御することにより、回転基準信号に回転出力信号を同期させると共に、
    前記回転基準信号に基づいて各光偏向器への画像出力時期を決めることを特徴とする光偏向器の面同期制御方法。
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