JP2005013575A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】斬新な遊技性を有する遊技機を提供すること。
【解決手段】今回の保留データが特定大当りであるときには特定大当りと外れとが交換され、外れの保留データが存在する限り特定大当りの発生が先送りされる。このため、遊技者に特定大当りを順番を変えて報知することができるので、斬新な遊技性が得られる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ球が始動口に有効に入賞したことを条件に表示器に識別図柄を可変状態および可変停止状態で順に表示する可変表示を行い、識別図柄の可変停止状態での態様によって遊技者に大当りおよび外れの判定結果を報知する構成の遊技機に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
上記遊技機には、パチンコ球が始動口に有効に入賞する毎に乱数値を取得し、RAMの保留エリアに入賞順に格納する構成のものがある。この構成の場合、保留エリアの格納データを大当り値と比較することに基いて大当りおよび外れを判定し、可変表示を入賞順に行うことに基いて大当りおよび外れを入賞順に発生させている。このため、遊技者に大当りを自由なタイミングで報知することができないので、趣向性の点で改善の余地がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、大当り等の特定状態を遊技者に自由なタイミングで報知できる斬新な遊技性の遊技機を提供することにある。
【0003】
【課題を解決するための手段】
<請求項1に係る発明について>
請求項1に係る発明は記録手段に特定の遊技データが格納されていることを条件に可変表示の順序をパチンコ球の入賞順に対して変更するものである。
▲1▼始動口:パチンコ球を遊技盤から回収するポケットおよびパチンコ球が通過するゲートの双方を含む用語である。
▲2▼表示器:液晶表示器およびLED表示器等の電気的な表示器に限定解釈されるものではなく、回転ドラム等の機械的な表示器をも含む用語である。
▲3▼可変表示:識別図柄を可変状態および可変停止状態で順に表示し、識別図柄の可変停止状態での態様によって遊技者に大当りおよび外れの判定結果を報知するものであり、識別図柄とは大当りおよび外れの判定結果を遊技者に報知する組合せ図柄または単一図柄を称する。この可変表示はパチンコ球が可変表示を開始することができないタイミングで始動口に入賞したときには保留されるものである。具体的には可変表示中および大当り表示中にパチンコ球が始動口に入賞したときには保留カウンタを加算することでパチンコ球の入賞が記録され、パチンコ球の入賞が記録されているときには可変表示の終了後および大当り表示の終了後に可変表示が再び開始される。この保留カウンタが加算される入賞をパチンコ球の有効な入賞と称する。
▲4▼取得手段:パチンコ球が始動口に有効に入賞したことを条件に遊技データを取得し、記録手段に記録するものである。この遊技データとは可変表示遊技を行うために必要なデータであり、例えば特定状態の有無を判定するためのカウンタデータ・特定状態の判定結果を示す判定データ・可変表示の演出内容を設定するためのカウンタデータ・演出内容の設定結果を示す演出データ・識別図柄の停止態様を設定するためのカウンタデータ・停止態様の設定結果を示す図柄データ等が遊技データに該当する。
▲5▼指令手段:可変表示の開始および停止を表示制御手段に指令するものである。この可変表示は記録手段に遊技データが格納されていることを条件に指令されるものであり、遊技データに特定のものが存在しないときには可変表示の指令順序がパチンコ球の入賞順に設定される。この指令手段は可変表示の指令順序をパチンコ球の入賞順に対して変更する機能を有しており、遊技データに特定のものが存在していることを条件に指令順序の変更機能を作動させる。この特定の遊技データとは予め設定された特定状態を生成する遊技データを称する用語であり、例えば大当りを発生させる遊技データ・リーチを発生させる遊技データ・特定のリーチアクションを発生させる遊技データ等が特定の遊技データに該当する。
請求項1に係る発明によれば、記録手段に大当り等の特定状態を発生させる遊技データが格納されていることを条件に可変表示順序がパチンコ球の入賞順に対して変更される。このため、遊技者に大当り等の特定状態を順番を変えて報知することができるので、斬新な遊技性が得られる。
【0004】
<請求項2に係る発明について>
請求項2に係る発明は特定の遊技データの存在および順序変更モードの有効化の双方を条件に指令順序の変更機能を作動させるものであり、順序変更モードを操作子の有効な操作内容に応じて有効化するところに特徴を有する。
▲1▼操作子:直接的に操作される接触形の機械スイッチは勿論のこと、手等を近付けることによって間接的に操作される非接触形の赤外線センサおよび光電センサ等を含む用語である。この操作子は遊技者が前方から操作可能に設けても良く、遊技者が前方から操作不能に設けても良い。この操作子は実質的な遊技停止状態で有効化することが好ましく、実質的な遊技停止状態とは可変表示および大当り表示が停止し且つ遊技データが存在しない状態を称する。
請求項2に係る発明によれば、遊技者やパチンコホールの好みに応じて可変表示順序の変更機能を有効化および無効化できるので、利便性が高まる。
【0005】
<請求項3に係る発明について>
請求項3に係る発明は特定の遊技データおよび通常の遊技データを共通エリアに順序付けて記録し、遊技データを記録順序で使用することで可変表示順序を決めるものであり、通常の遊技データとは特定の遊技データに該当しない遊技データを称している。この順序付けには遊技データを使用順序で記録手段に記録すること・入賞順序で記録された遊技データに使用順序を設定すること等が該当する。この順序付けは特定の遊技データが最後に使用されるように行うことが好ましく、順序付けのタイミングは遊技データの取得時または可変表示の指令時であることが好ましい。
請求項3に係る発明によれば、特定の遊技データおよび通常の遊技データを記録手段の共通エリアに順序付けて格納しておくことで可変表示順序を変更できる。このため、両者を別個のエリアに分けて格納する必要がなくなるので、記録手段の記録エリアが少なくて済む。
【0006】
<請求項4に係る発明について>
請求項4に係る発明は通常の遊技データおよび特定の遊技データを第1の保留エリアおよび第2の保留エリアに分けて記録し、特定の遊技データを通常の遊技データの消滅段階で使用するものである。具体的には第1の保留エリアに通常の遊技データが記録されているときには第1の保留エリアの遊技データに基いて可変表示を指令し、第2の保留エリアだけに特定の遊技データが記録されているときには第2の保留エリアの遊技データに基いて可変表示を指令するものである。
【0007】
請求項4に係る発明によれば、遊技データに使用順序を設定する必要がなくなるので、制御内容が単純になる。
【0008】
<請求項5に係る発明について>
遊技機には通常モード用の大当り値群と高確率モード用の大当り値群とがあり、通常モード時には遊技データとしてのカウンタデータを通常モード用の大当り値群と比較することに基いて大当りおよび外れを判定し、高確率モード時にはカウンタデータを高確率モード用の大当り値群と比較することに基いて大当りおよび外れを判定している。これら通常モード用の大当り値群および高確率モード用の大当り値群は少数個の大当り値および多数個の大当り値からなるものであり、高確率モード用の大当り値群は通常モード用の大当り値の一部または全部を含んで構成されている。特定の遊技データとは高確率モードおよび通常モードの双方で兼用される大当り値と同一のカウンタデータを称するものであり、通常モードであっても大当りとなる点で価値が高いものである。この特定の遊技データによって発生する大当りを特定大当りと称する。
【0009】
請求項5に係る発明は特定大当りを発生させる特定のカウンタデータが時間短縮モードの有効状態で存在するときには遊技者有利の状態を発生させ、特定のカウンタデータの価値を高めるものであり、具体的には外れのカウンタデータを先に用いて可変表示を指令するものである。
時間短縮モードとは可変表示時間を時間短縮モードの無効時に比べて短縮するモードであり、高確率モードの設定時には限度回数が多数(無限を含む)の時間短縮モードが設定され、通常モードの設定時には限度回数が少数の時間短縮モードが設定される。これら時間短縮モードの有効時には始動口の拡大時間が相対的に長く設定され、パチンコ球の始動口に対する入賞率が高められる。
請求項5に係る発明によれば、特定のカウンタデータが存在するときには外れのカウンタデータを先に用いて可変表示が指令される。このため、高確率モード時には大当りの発生によって高確率モードが終了することが先送りされ、高確率モードの継続回数が長くなるので、新たな大当りを高確率で獲得する新たな特典が生成される。また、限度回数が少数の時間短縮モード時には時間短縮モードが大当りの発生によって途中終了することが先送りされるので、時間短縮モードの継続回数が限度値に近付く新たな特典が生成される。
【0010】
<請求項6に係る発明について>
高確率モード用の多数個の大当り値は通常モード用の少数個の大当り値と相違するものから構成されている。特定の遊技データとは通常モード用の少数個の大当り値と同一のカウンタデータを称するものであり、通常モード時には大当りとなるものの高確率モード時には大当りとならず、高確率モード時の扱いの点で価値が低い。
請求項6に係る発明は特定のカウンタデータが高確率モードの有効状態で存在するときには遊技者有利の状態を発生させ、特定のカウンタデータの価値を高めるものであり、具体的には特定のカウンタデータではない通常のカウンタデータを先に用いて可変表示を指令するものである。
請求項6に係る発明によれば、高確率モードの有効状態で特定の遊技データが存在するときには通常のカウンタデータを用いて可変表示が指令される。このため、特定のカウンタデータの使用が先送りされるので、特定のカウンタデータの使用前に通常のカウンタデータによって大当りが発生する機会が生成される。従って、特定のカウンタデータの使用前に大当りが発生することに基いて通常モードが設定されたときには特定のカウンタデータによって大当りが確定的に発生することになる。即ち、通常モードであれば大当りになる特定のカウンタデータを単なる外れ値として無駄に扱うことがなくなるので、特定のカウンタデータの価値が高められる。
通常モードおよび時間短縮モードの有効状態で特定のカウンタデータが存在するときには特定のカウンタデータとは異なる通常のカウンタデータが使用され、特定のカウンタデータの使用が先送りされる。このため、時間短縮モードが大当りの発生によって途中終了することが先送りされるので、時間短縮モードの継続回数が限度値に近付く特典が生成される。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の第1実施例を図1〜図39に基づいて説明する。パチンコホールの台島には、図5に示すように、外枠1が設置されている。この外枠1は前後面が開口する四角筒状をなすものであり、外枠1の前面には、図3に示すように、前面扉2が左側辺部の垂直な軸(図示せず)を中心に回動可能に装着されている。この前面扉2は外枠1の前面開口部を開閉する枠状をなすものであり、前面扉2の前面には横長な長方形状の皿板3が装着されている。この皿板3の前面には上皿4が固定されており、上皿4内にはパチンコ球が貯溜されている。また、上皿4の左端部には複数のスリット5が形成されている。これら複数のスリット5の後方にはスピーカ6が固定されており、スピーカ6の駆動時にはスピーカ6から複数のスリット5を通して前方の遊技者に遊技音が出力される。
【0012】
前面扉2の前面には右下部に位置してハンドル台7が固定されており、ハンドル台7には発射ハンドル8が回動可能に装着されている。この発射ハンドル8の後方には、図5に示すように、発射モータ9が装着されており、発射モータ9の回転軸には、図3に示すように、打球槌10が連結されている。この発射モータ9は打球槌10の駆動源に相当するものであり、発射ハンドル8が図3の時計回り方向へ回動操作されたときには発射モータ9に電源が与えられ、打球槌10が駆動することに基づいて上皿4内のパチンコ球を上皿4内から弾き出す。
【0013】
前面扉2の前面には矩形状の窓枠11が左側辺部の垂直な軸(図示せず)を中心に回動可能に装着されており、窓枠11の内周面には透明なガラス窓12が保持されている。また、前面扉2の後面には額縁状の機構盤(図示せず)が固定されている。この機構盤には、図4に示すように、遊技盤13が保持されており、遊技盤13は窓枠11のガラス窓12により前方から覆われている。
【0014】
前面扉2の前面には、図3に示すように、右側部に位置して枠鍵14が装着されており、枠鍵14は前面扉2を外枠1に密着した閉鎖状態にロックし、窓枠11を前面扉2の開口部の内周面に嵌合した閉鎖状態にロックしている。また、遊技盤13の前面には、図4に示すように、外レール15および内レール16が固定されており、打球槌10が弾いたパチンコ球は外レール15および内レール16間の発射通路17を通って上昇し、発射通路17の出口18から放出される。また、遊技盤13の前面には複数の障害釘19が打込まれており、出口18から放出されたパチンコ球は障害釘19に当りながら落下する。
【0015】
遊技盤13の前面には左上隅部および右上隅部に位置して三角形状のコーナランプカバー20が固定されている。これら各コーナランプカバー20の後方には複数のコーナランプ21(図6参照)が固定されており、各コーナランプカバー20は後方のコーナランプ21が点灯することに基づいて発光する。また、遊技盤13の前面には、図4に示すように、左側部および右側部に位置してサイドランプカバー22が固定されている。これら各サイドランプカバー22の後方には複数のサイドランプ23(図6参照)が固定されており、各サイドランプカバー22は後方のサイドランプ23が点灯することに基づいて発光する。
【0016】
遊技盤13の前面には、図4に示すように、表示台板24が固定されており、表示台板24の上端部には4個の保留球ランプ25が固定されている。これら4個の保留球ランプ25は保留球表示器26を構成するものであり、横一列に配置されている。
【0017】
表示台板24にはカラー液晶表示器からなる図柄表示装置27が固定されている。この図柄表示装置27には特別図柄変動領域TEが設けられており、特別図柄変動領域TE内には特別図柄が横3列に表示される。これら各列の特別図柄は大当りおよび外れを識別する識別図柄に相当するものであり、数字図柄から構成されている。尚、図柄表示装置27は表示器に相当するものである。
【0018】
図柄表示装置27には普通図柄変動領域HEが設けられている。この普通図柄変動領域HEは特別図柄変動領域TEの左下隅部に位置するものであり、普通図柄変動領域HE内には普通図柄が横2列に表示される。これら各列の普通図柄は当りおよび外れを識別する識別図柄に相当するものであり、数字図柄から構成されている。
【0019】
遊技盤13には図柄表示装置27の下方に位置して特別図柄始動口28が固定されている。この特別図柄始動口28は上面が開口するポケット状をなすものであり、特別図柄始動口28内には特別図柄始動センサ29(図6参照)が固定されている。この特別図柄始動センサ29は近接スイッチからなるものであり、特別図柄始動口28内にパチンコ球が入賞したことを検出して特別図柄始動信号を出力する。尚、特別図柄始動口28は始動口および入賞口に相当するものである。また、特別図柄始動センサ29は始動センサおよび入賞センサに相当するものである。
【0020】
特別図柄始動口28には、図4に示すように、2枚の羽根板30が軸31を中心に回動可能に装着されており、両羽根板30が垂直状態(二点鎖線参照)に回動しているときには両羽根板30間の離間寸法がパチンコ球の直径寸法程度になり、特別図柄始動口28に向って真上から落下するパチンコ球だけが両羽根板30間の隙間を通って特別図柄始動口28内に入賞する。また、両羽根板30が傾斜状態(実線参照)に回動しているときには特別図柄始動口28の左右両側部を落下するパチンコ球が羽根板30によって捕捉されることに基いて特別図柄始動口28内に入賞する。即ち、両羽根板30は特別図柄始動口28の開口部を実質的に拡縮するものである。
【0021】
両羽根板30は羽根板ソレノイド32(図6参照)のプランジャに機械的に連結されたものであり、羽根板ソレノイド32は両羽根板30を傾斜状態および垂直状態に回動操作することに基いて特別図柄始動口28を拡縮する。また、遊技盤13の前面には、図4に示すように、特別図柄始動口28の左側部に位置して普通図柄始動ゲート33が固定されている。この普通図柄始動ゲート33は上下面が開口するコ字枠状をなすものであり、普通図柄始動ゲート33内には普通図柄始動センサ34(図6参照)が固定されている。この普通図柄始動センサ34は近接スイッチからなるものであり、普通図柄始動ゲート33内を通過するパチンコ球を検出して普通図柄始動信号を出力する。
【0022】
遊技盤13の前面には、図4に示すように、特別図柄始動口28の下方に位置して入賞口台板35が固定されており、入賞口台板35には前面が開口する四角筒状の大入賞口(図示せず)が固定されている。また、入賞口台板35には扉36が下端部の水平な軸37を中心に回動可能に装着されており、大入賞口の前面は扉36が垂直な閉鎖状態に回動することに基づいて閉鎖され、扉36が前方へ水平に倒れた開放状態に回動することに基づいて開放される。尚、大入賞口は可変入賞口に相当するものである。
【0023】
入賞口台板35の後面には大入賞口ソレノイド37(図6参照)が固定されている。この大入賞口ソレノイド37のプランジャには扉36が機械的に連結されており、扉36は大入賞口ソレノイド37のプランジャが進退することに基づいて開放状態および閉鎖状態に回動操作される。また、大入賞口内にはカウントセンサ38(図6参照)が固定されている。このカウントセンサ38は近接スイッチからなるものであり、大入賞口内にパチンコ球が入賞したことを検出してカウント信号を出力する。
【0024】
前面扉2の後面には、図5に示すように、矩形枠状のメインセット39が着脱可能に装着されており、メインセット39の内周部には正方形状のセンタカバー40が着脱可能に装着されている。このセンタカバー40は前面が開口する容器状をなすものであり、遊技盤13の後方に配置されている。また、遊技盤13の後面には集合樋(図示せず)が固定されており、集合樋はセンタカバー40によって後方から覆われている。この集合樋は特別図柄始動口28および大入賞口に接続されており、特別図柄始動口28内に入賞したパチンコ球および大入賞口内に入賞したパチンコ球は共通の集合樋内に転がり込み、集合樋からメインセット39の入賞球通路(図示せず)を通して機外へ排出される。
【0025】
メインセット39の後面には上端部に位置して球タンク41が固定されている。この球タンク41は上面が開口する容器状をなすものであり、球タンク41内にはパチンコ球が貯溜されている。また、メインセット39の後面にはタンクレール42が固定されている。このタンクレール42は傾斜樋状をなすものであり、タンクレール42の右端部は球タンク41内に接続されている。
【0026】
メインセット39の左側部には賞球払出装置43が着脱可能に装着されている。この賞球払出装置43は払出しモータ44(図6参照)を駆動源とするものであり、パチンコ球が特別図柄始動口28内および大入賞口内に入賞することに基づいてパチンコ球を賞品球として放出する。
【0027】
メインセット39には下皿通路(図示せず)が設けられている。この下皿通路の上端部は賞球払出装置43に接続されており、賞球払出装置43から放出されたパチンコ球は下皿通路内を落下する。また、下皿通路の途中部分には上皿通路(図示せず)が設けられている。この上皿通路は上皿4に接続されており、賞球払出装置43から放出されたパチンコ球は下皿通路内から上皿通路内に転がり込み、上皿通路内を通して上皿4内に払出される。
【0028】
前面扉2の前面には、図3に示すように、上皿4の下方に位置して下皿45が固定されている。この下皿45は下皿通路の下端部に接続されたものであり、パチンコ球が上皿4内から溢れて上皿通路内に充満した状態では下皿通路の下端部を通して下皿45内に払出される。
【0029】
メインセット39の後面には、図5に示すように、下端部に位置して横長な長方形状のメイン基板ボックス46が固定されている。このメイン基板ボックス46内には、図6に示すように、メイン基板47が収納されており、メイン基板47にはワンチップ型のマイクロコンピュータを主体に構成されたメイン制御装置48が搭載されている。このメイン制御装置48はCPU49,ROM50,RAM51,I/O52を有するものであり、ROM50には制御プログラムおよび制御データが記録されている。尚、メイン制御装置48は取得手段・指令手段・モード変更手段・大当り判定手段・特典設定手段・図柄設定手段・特定状態判定手段・演出設定手段・遊技データ設定手段に相当するものであり、メイン制御装置48のRAM51は記録手段に相当するものである。
【0030】
特別図柄始動センサ29・普通図柄始動センサ34・カウントセンサ38はセンサ出力回路53を介してメイン制御装置48に電気的に接続されている。このセンサ出力回路53はメイン基板47に搭載されたものであり、メイン制御装置48のCPU49は特別図柄始動センサ29からの特別図柄始動信号,普通図柄始動センサ34からの普通図柄始動信号,カウントセンサ38からのカウント信号をセンサ出力回路53を介して検出する。
【0031】
羽根板ソレノイド32および大入賞口ソレノイド37はソレノイド駆動回路54を介してメイン制御装置48に電気的に接続されている。このソレノイド駆動回路54はメイン基板47に搭載されたものであり、メイン制御装置48のCPU49は羽根板ソレノイド32および大入賞口ソレノイド37をソレノイド駆動回路54を介して通断電制御し、特別図柄始動口28の両羽根板30および大入賞口の扉36を回動操作する。
【0032】
4個の保留球ランプ25はランプ駆動回路55を介してメイン制御装置48に電気的に接続されている。このランプ駆動回路55はメイン基板47に搭載されたものであり、メイン制御装置48のCPU49は4個の保留球ランプ25をランプ駆動回路55を介して点灯制御する。
【0033】
メインセット39の後面には、図5に示すように、メイン基板ボックス46の前方に位置して払出基板ボックス56が固定されている。この払出基板ボックス56内には、図7に示すように、払出基板57が収納されており、払出基板57にはワンチップ型のマイクロコンピュータを主体に構成された払出制御装置58が搭載されている。この払出制御装置58はCPU59,ROM60,RAM61,I/O62を有するものであり、ROM60には制御プログラムおよび制御データが記録されている。この払出制御装置58にはメイン制御装置48が電気的に接続されており、払出制御装置58にはメイン制御装置48から賞球コマンドおよび賞球データが単方向で送信される。
【0034】
払出制御装置58にはモータ駆動回路63を介して払出モータ44が電気的に接続されている。このモータ駆動回路63は払出基板57に搭載されたものであり、払出制御装置58のCPU59はモータ駆動回路63を通して払出モータ44の回転量を制御する。この回転量は払出制御装置58のCPU59がメイン制御装置48からの賞球データに基づいて調節するものであり、CPU59は払出モータ44の回転量を制御することに基づいて賞球払出装置43から上皿4内に賞球データに応じた個数のパチンコ球を賞品球として払出す。
【0035】
センタカバー40の後面には統合基板ケース(図示せず)が固定されている。この統合基板ケース内には、図8に示すように、統合基板64が収納されており、統合基板64にはサブ制御装置65が搭載されている。このサブ制御装置65はCPU66,ROM67,RAM68,VDP69,VROM70,VRAM71,I/O72を有するものであり、ROM67には制御プログラムおよび制御データが記録され、VROM70には表示プログラムおよび表示データが記録されている。尚、サブ制御装置65は演出手段・表示制御手段・ランプ制御手段・スピーカ制御手段に相当するものである。
【0036】
サブ制御装置65にはメイン制御装置48が電気的に接続されている。このサブ制御装置65はメイン制御装置48から演出コマンドおよび演出データが単方向で送信されるものであり、サブ制御装置65のCPU66はメイン制御装置48からの演出コマンド等に基づいて表示コマンドを設定し、VDP69に出力する。また、統合基板64にはLCD駆動回路73が搭載されており、VDP69は表示コマンドに応じた表示データをVROM70から検出し、LCD駆動回路73を介して図柄表示装置27に表示コマンドおよび表示データに応じた演出内容の動画面・静止画面を表示する。
【0037】
サブ制御装置65にはスピーカ駆動回路74を介してスピーカ6が電気的に接続されている。このスピーカ駆動回路74は統合基板64に搭載されたものであり、サブ制御装置65のCPU66はスピーカ駆動回路74を通してスピーカ6から遊技音を出力する。この遊技音の出力はサブ制御装置65のCPU66がメイン制御装置48からの演出コマンドおよび演出データに基づいて行うものであり、スピーカ6の駆動時にはスピーカ6から演出コマンドおよび演出データに応じた遊技音が出力される。
【0038】
サブ制御装置65にはランプ駆動回路75を介して複数のコーナランプ21および複数のサイドランプ23が電気的に接続されている。このランプ駆動回路75は統合基板64に搭載されたものであり、サブ制御装置65のCPU66はランプ駆動回路75を通して複数のコーナランプ21および複数のサイドランプ23を点灯制御する。この点灯制御はサブ制御装置65のCPU66がメイン制御装置48からの演出コマンドおよび演出データに基づいて行うものであり、コーナランプ21およびサイドランプ23の駆動時にはコーナランプカバー20およびサイドランプカバー22が演出コマンド・演出データに応じた態様で電飾される。
【0039】
図2の遊技機本体76は外枠1・前面扉2・皿板3・上皿4・ハンドル台7・発射ハンドル8・窓枠11・ガラス窓12・機構盤・遊技盤13・枠鍵14・コーナランプカバー20・サイドランプカバー22・メインセット39・センタカバー40・球タンク41・タンクレール42・賞球払出装置43・下皿45・メイン基板ボックス46・払出基板ボックス56・統合基板ケースを有するものであり、遊技機本体76の前面側にはモード切換スイッチ77が機械的に装着されている。
【0040】
モード切換スイッチ77は上皿4に固定されたものであり、図5に示すように、メイン制御装置48にハーネスを介して電気的に接続されている。このモード切換スイッチ77は自己復帰形のプッシュスイッチからなるものであり、操作力が除去されることに基いてオン状態からオフ状態に自己復帰する。尚、モード切換スイッチ77は操作子に相当するものである。
【0041】
次に上記構成の作用について説明する。
<普通図柄遊技機能>
遊技者が上皿4内にパチンコ球を投入して発射ハンドル8を時計回り方向へ回動操作すると、遊技盤13内にパチンコ球が発射され、障害釘19に当りながら落下する。このパチンコ球が普通図柄始動ゲート33内を有効に通過すると、普通図柄遊技が行われる。この普通図柄遊技は図柄表示装置27の普通図柄変動領域HE内に普通図柄を表示することに基いて行われるものであり、普通図柄遊技の概略は次の通りである。
【0042】
図柄表装置27の普通図柄変動領域HE内には左列および右列の普通図柄として「3,7」のいずれかの数字図柄が静止状態で表示されており、パチンコ球が普通図柄始動ゲート33内を有効に通過すると、各列の普通図柄が変動開始する。この変動は各列の普通図柄が静止状態で変化することを称するものであり、各列の普通図柄の変化順序は「3」→「7」→「3」→…の交互である。
【0043】
普通図柄の変動開始から所定時間が経過すると、左普通図柄および右普通図柄が同時に停止し、左普通図柄および右普通図柄の停止状態での組合せに応じて当りおよび外れの判定結果が報知される。当り図柄は当りの発生を遊技者に報知するものであり、当り図柄には「3 3」,「7 7」の2種類が設定されている。外れ図柄は外れの発生を遊技者に報知するものであり、外れ図柄には「3 7」,「7 3」の2種類が設定されている。
【0044】
<当り遊技機能>
図柄表示装置27の普通図柄変動領域HE内に当り図柄が停止表示されたときには当り遊技が開始される。この当り遊技は両羽根板30を傾斜状態に回動操作することに基いて特別図柄始動口28を拡大し、パチンコ球が特別図柄始動口28内に入賞する確率を高める遊技者に有利な状態を発生させるものであり、両羽根板30は拡大時間が上限値に達する時間条件が満足されるまで傾斜状態に保持される。
【0045】
<特別図柄遊技機能>
遊技盤13内を落下するパチンコ球が特別図柄始動口28内に有効に入賞すると、賞球払出装置43から設定個数のパチンコ球が上皿4内に賞品球として払出され、しかも、特別図柄遊技が開始される。この特別図柄遊技は図柄表示装置27の特別図柄変動領域TE内に各種のアニメーション画面を表示することに基づいて行われるものであり、特別図柄遊技の概略は次の通りである。
【0046】
図柄表装置27の特別図柄変動領域TE内には左列の特別図柄・中列の特別図柄・右列の特別図柄として「1,2,3,4,5,6,7,8」のいずれかの数字図柄が静止状態で表示されており、パチンコ球が特別図柄始動口28内に有効に入賞すると、各列の特別図柄が変動開始する。この変動とは各列の特別図柄が移動しながら変化することを称するものであり、各列の特別図柄の移動方向は上から下であり、各列の特別図柄の変化順序は「1」……「7」→「8」→「1」→…のループ状である。尚、特別図柄の変動表示は識別図柄の可変表示に相当するものである。
【0047】
各列の特別図柄の変動開始から所定時間が経過すると、左特別図柄および右特別図柄が当該順序で仮停止し、左特別図柄および右特別図柄の仮停止状態での組合せに応じてリーチの発生の有無が報知される。この仮停止状態では左特別図柄および右特別図柄が上下方向に揺れ、再変動する可能性が残っていることが視覚的に表現される。
【0048】
リーチ図柄は大当りが発生する視覚的な可能性が存在する2個の特別図柄(左特別図柄および右特別図柄)の組合せを称するものであり、リーチはリーチ図柄が仮停止することによって発生する。このリーチ図柄には下記の8種類が設定されており、「↓」は中特別図柄が変動中であることを示している。
「1 ↓ 1」,「2 ↓ 2」,「3 ↓ 3」,「4 ↓ 4」,「5 ↓5」,「6 ↓ 6」,「7 ↓ 7」,「8 ↓ 8」
リーチの発生状態では図柄表示装置27に複数種のリーチアクション画面が選択的に表示される。このリーチアクション画面とは最終の中特別図柄が何で仮停止するかを視覚的に演出するアニメーション画面を称するものであり、どのような種類のリーチアクション画面が出現するかに応じて大当りに対する異なる信頼度が設定されている。
【0049】
左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄の変動開始から別の所定時間が経過すると、左特別図柄および右特別図柄に続けて最終の中特別図柄が仮停止した後、左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄が1本の仮想的な有効ラインに沿って静止した確定状態になる。これら3列の特別図柄の変動開始から確定に至る所要時間は変動表示時間と称されるものであり、3列の特別図柄の確定状態での組合せによって大当りおよび外れの判定結果が遊技者に報知される。尚、特別図柄の変動表示時間は識別図柄の可変表示時間に相当するものである。
【0050】
左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄はサブ制御装置65がメイン制御装置48からの演出コマンドを検出することに基づいて仮停止状態から静止表示するものであり、当該静止表示を確定表示と称する。仮停止はサブ制御装置65が演出コマンドおよび演出データに基いて自ら設定した特別図柄遊技パターンに基づいて確定前に左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄を停止させることを称する。尚、特別図柄の確定表示は識別図柄の可変停止表示に相当するものである。
【0051】
大当り図柄は大当りを報知する3列の特別図柄の組合せを称するものであり、大当り図柄には下記の8種類が設定されている。
「1 1 1」,「2 2 2」,「3 3 3」,「4 4 4」,「5 55」,「6 6 6」,「7 7 7」,「8 8 8」
完全外れ図柄はリーチすら発生しない3列の特別図柄の組合せを称するものであり、具体的には左特別図柄および右特別図柄が相違するものである。また、外れリーチ図柄はリーチは発生するものの大当りとならない3列の特別図柄の組合せを称するものであり、具体的には左特別図柄および右特別図柄が同一で中特別図柄が相違するものである。
【0052】
<大当り遊技機能>
図柄表示装置27に大当り図柄が確定表示されたときには大当り遊技が開始される。この大当り遊技は大入賞口の扉36を開放し、大入賞口内にパチンコ球が入賞すること許容する遊技者に有利な状態を発生させるものであり、大入賞口は上限個のパチンコ球が入賞する個数条件または開放時間が上限値に達する時間条件が満足されることで閉鎖される。
【0053】
大入賞口の個数条件および時間条件を基準とする開閉動作は大当りラウンドと称されるものであり、大当り遊技とは大当りラウンドの繰返しを称する。この大当りラウンドは繰返し回数が上限値に到達することに基いて再開拒否されるものであり、大当りラウンドの繰返し回数が上限値に達したときには大当り遊技が無条件に終了する。
【0054】
大当りラウンド中には図柄表示装置27に大当りラウンド表示が行われる。この大当りラウンド表示は現在の大当りラウンド数に応じた画面を表示するものであり、大当りラウンド表示時にはスピーカ6から図柄表示装置27の表示内容に応じた遊技音が出力され、コーナランプ21およびサイドランプ23が図柄表示装置27の表示内容に応じて発光する。この大当りラウンド表示の繰返しを大当り表示と称する。
【0055】
<保留機能>
特別図柄の変動表示を即座に開始できない特別図柄遊技時および大当り遊技時にパチンコ球が特別図柄始動口28内に有効に入賞したときには特別図柄の変動表示(特別図柄遊技)が4回を上限に保留される。保留球表示器26は特別図柄遊技の保留回数を保留球ランプ25の点灯個数によって表示するものであり、特別図柄遊技が開始されたときには保留球ランプ25が消灯することに基いて保留回数の減少が報知される。
【0056】
<確率変動機能>
確率変動モードは大当りを確率変動モードの無効状態に比べて高い一定確率で判定する高確率モードに相当するものであり、大当りが奇数図柄(確率変動図柄)で発生することに基いて大当り遊技終了直後の1回目の特別図柄遊技から有効化され、偶数図柄(通常図柄)で発生することに基いて大当り遊技終了直後の1回目の特別図柄遊技から無効化される。即ち、確率変動モードは大当りが奇数図柄で連続的に発生したときには継続的に有効化され、大当りが偶数図柄で発生することに基いて終了するものである。この確率変動モードが無効化された低確率状態を通常モードと称する。
【0057】
<時間短縮機能>
時間短縮モードは普通図柄および特別図柄の変動表示時間を時間短縮モードの無効状態に比べて短く設定し、特別図柄始動口28の拡大時間を長く設定するモードである。この時間短縮モードは大当りが発生することに基いて有効化され、大当り遊技終了直後の1回目の特別図柄遊技から適用される。
【0058】
時間短縮モードには無限モードおよび有限モードの2種類が存在する。前者の無限モードは継続回数に限度値が設定されないモードであり、大当りが奇数図柄で発生することに基いて有効化される。即ち、大当りが奇数図柄で発生したときには次の大当りが発生するまで確率変動モードおよび時間短縮モードの双方が有効化される。
【0059】
有限モードは継続回数に限度値が設定されるモードである。具体的には大当り遊技終了直後の1回目の特別図柄遊技を基準に最大で100回の特別図柄遊技に対して時間短縮モードを有効化するモードであり、大当りが偶数図柄で発生することに基いて有効化される。即ち、大当りが偶数図柄で発生したときには最大で100回の特別図柄遊技に対して時間短縮モードが有効化され、時間短縮モードの有効状態で大当りが再び発生したときには確率変動モードおよび時間短縮モードが新たな大当り図柄の種類に応じて抽選される。
【0060】
<停止表示機能>
特別図柄遊技および大当り遊技の停止状態で保留球が発生していない実質的な遊技停止状態では図柄表示装置27に待機表示が行われる。この待機表示は直前の確定図柄を静止状態で表示するものであり、実質的な遊技停止状態で待機表示の継続時間が限度値(例えば15sec)に到達したときには待機表示に換えてデモンストレーション表示(デモ表示と称する)が行われる。このデモンストレーション表示は遊技者に客待ち状態にあることを知らせるものであり、具体的にはデモ背景の前方に製造社名・機種名・メッセージ「スイッチ操作で大当りを持越しできます」等を表示することで行われる。
【0061】
<大当り持越し機能>
モード切換スイッチ77はデモンストレーション画面または待機画面が表示された実質的な遊技停止状態で有効化されるものであり、モード切換スイッチ77が有効に操作されたときには順序変更モードに相当する大当り持越しモードが有効状態および無効状態に交互に切換わり、デモンストレーション画面および待機画面の前方にモード報知画面が部分的に重ねて表示される。このモード報知画面は大当り持越しモードの設定状態を遊技者に知らせるものであり、具体的にはメッセージ「大当りを持越します」・「大当りを持越しません」を表示するものである。
【0062】
大当りはランダムカウンタの取得結果が大当り値であるときに判定されるものであり、図22に示すように、通常モード時には3個の異なる数字が大当り値として使用され、確率変動モード時には15個の異なる数字が大当り値として使用される。この15個の大当り値のうち3個は通常モード時と共通であり、特定の遊技データとは共通の3個の大当り値と同一のカウンタデータを称し、特定大当りとはカウンタデータが共通の3個の大当り値のいずれかと同一である場合の大当りを称する。
【0063】
大当り持越しモードは遊技データに相当する保留データの格納順序を変更するモードであり、具体的には特定大当りとなる保留データを後段に移すモードである。例えば1個目の保留データが特定大当りで2個目〜4個目の保留データが外れであるときには、図1の(a)に示すように、1個目の保留データと4個目の保留データとが交換され、1個目の保留データが特定大当りで2個目の保留データが外れであるときには、図1の(h)に示すように、1個目の保留データと2個目の保留データとが交換される。即ち、特定大当りの以後に外れが存在する限りは特定大当りが外れの後段に移動され、特定大当りの発生が持越される。そして、特定大当りの以後に外れが無くなった時点で特定大当りが発生する。
【0064】
大当り持越し機能は保留データに特定のカウンタデータが存在していることに加え、大当り持越しモードの有効状態で確率変動モードまたは時間短縮モード(有限モード)が有効化されていることを条件に作動するものであり、特定のカウンタデータが存在しているだけでは作動しない。
【0065】
次にメイン制御装置48およびサブ制御装置65の内部処理を図8〜図39に基づいて説明する。
<メイン制御装置48の内部処理について>
メイン制御装置48のCPU49は電源が投入されると、図8のメインプログラムを起動する。このメインプログラムはステップS1〜S3の実行後にステップS4〜S11を無限ループ状に繰返すものであり、CPU49はステップS1へ移行すると、割込み禁止を設定することに基づいてタイマ割込みプログラムの起動を禁止する。
【0066】
CPU49は割込み禁止を設定すると、ステップS2へ移行し、ランダムカウンタR1〜R7の計測値,ノーマルカウンタN1〜N5の計測値,タイマT1〜T4の計測値,各種フラグの設定結果,大当りの判定結果,時間短縮モードの設定結果,特別図柄の設定結果,変動パターンの設定結果,当りの判定結果,普通図柄の設定結果,大当り持越しモードの設定結果等のRAM51の全データおよびI/O52を初期設定する。そして、ステップS3で割込み許可を設定することに基づいてタイマ割込みプログラムの起動を許容し、タイマ割込みプログラムの残余時間でステップS4〜S11を無限ループ状に繰返す。
【0067】
CPU49はステップS4へ移行すると、ランダムカウンタR5およびR7を更新する。ランダムカウンタR5は左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄を「1〜8」の特別図柄群の中から選択するものであり、完全外れおよび外れリーチの判定時にのみ活用される。このランダムカウンタR5は3桁のカウンタからなるものであり、1桁目は、図10に示すように、「0」から「7」に加算された後に「0」に戻ってリング状に加算される。この1桁目の加算処理はメインプログラムの1ループ毎に「1」ずつ行われるものであり、2桁目は1桁目が「7」から「0」に戻される桁上げ毎に「1」ずつ加算され、3桁目は2桁目が「7」から「0」に戻される桁上げ毎に「1」ずつ加算される。
【0068】
ランダムカウンタR7は左普通図柄および右普通図柄を「3,7」の普通図柄群の中から選択するものである。このランダムカウンタR7は2桁のカウンタからなるものであり、1桁目は「0」から「1」に加算された後に「0」に戻ってリング状に加算されれる。この1桁目の加算処理はメインプログラムの1ループ毎に「1」ずつ行われるものであり、2桁目は1桁目が「1」から「0」に戻される桁上げ毎に「1」ずつ加算される。
【0069】
CPU49は図8のステップS4でランダムカウンタR5およびR7を加算すると、ステップS5でランダムカウンタR5の1桁目と3桁目とを比較する。ここで両者が相違していることを検出すると、ステップS6でランダムカウンタR5をRAM51の特別図柄用の完全外れ図柄エリア(図11参照)に格納する。即ち、ランダムカウンタR5が完全外れ図柄の組合せであるときには完全外れ図柄エリアに格納される。
【0070】
CPU49は図8のステップS5でランダムカウンタR5の1桁目と3桁目とが同一であることを検出すると、ステップS7でランダムカウンタR5の1桁目と2桁目とを比較する。ここで両者が相違していることを検出すると、ステップS8でランダムカウンタR5をRAM51の特別図柄用の外れリーチ図柄エリア(図11参照)に格納する。即ち、ランダムカウンタR5が外れリーチ図柄の組合せであるときには外れリーチ図柄エリアに格納される。
【0071】
CPU49は図8のステップS9へ移行すると、ランダムカウンタR7の1桁目と2桁目とを比較する。ここで両者が同一であることを検出したときにはステップS10でランダムカウンタR7をRAM51の普通図柄用の当り図柄エリア(図11参照)に格納し、図8のステップS9でランダムカウンタR7の1桁目と2桁目とが相違していること検出したときにはステップS11でランダムカウンタR7をRAM51の普通図柄用の外れ図柄エリア(図11参照)に格納する。即ち、ランダムカウンタR7が当り図柄の組合せであるときには当り図柄エリアに格納され、外れ図柄の組合せであるときには外れ図柄エリアに格納される。
【0072】
図12のタイマ割込みプログラムは4msecが経過する毎に起動するものであり、メイン制御装置48のCPU49はタイマ割込みプログラムの起動時にはメインプログラムを実行位置で一時停止させ、タイマ割込みプログラムの終了時にはメインプログラムを一時停止位置から再開する。このタイマ割込みプログラムはステップS21の出力監視処理〜ステップS32の大当り遊技処理を有するものであり、ステップS21の出力監視処理〜ステップS28のモード変更処理はタイマ割込みプログラムが起動する毎に実行され、ステップS29の制御データ設定処理〜ステップS32の大当り遊技処理はメイン制御フラグの設定状態に基づいて選択的に実行される。
【0073】
(1)出力監視処理
メイン制御装置48のCPU49は特別図柄始動センサ29からの特別図柄始動信号の有無,普通図柄始動センサ34からの普通図柄始動信号の有無,カウントセンサ38からのカウント信号の有無をセンサ出力回路53を介して検出し、検出結果をRAM51の出力監視エリアの特別図柄始動信号記録部・普通図柄始動信号記録部・カウント信号記録部(いずれも図11参照)に格納する。この出力監視処理はタイマ割込が発生する4msec毎に必ず行われるものであり、出力監視エリアの各格納データは4msec毎に更新される。
【0074】
(2)カウンタ更新処理
図12のステップS22のカウンタ更新処理はタイマ割込みが発生する4msec毎に行われるものであり、メイン制御装置48のCPU49はステップS22のカウンタ更新処理へ移行すると、ランダムカウンタR1〜R4,R6を更新する。
【0075】
ランダムカウンタR1は、図9の(a)に示すように、変動パターンを選択するパラメータとして機能するものであり、左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄の変動開始から確定停止に至る間は図柄表示装置27に変動パターンの選択結果に応じた内容のアニメーション画面が表示される。このアニメーション画面の表示状態ではスピーカ6から変動パターンの選択結果に応じた内容の遊技音が出力され、コーナランプ21およびサイドランプ23が変動パターンの選択結果に応じた内容で発光し、図柄表示装置27の表示内容が音および光によって演出される。このランダムカウンタR1はタイマ割込みプログラムの起動毎に「1」ずつ加算されるものであり、初期値「0」から上限値「100」に加算された後に「0」に戻って加算される。
【0076】
ランダムカウンタR2は外れの判定時に判定結果を完全外れおよび外れリーチに振分けるものである。このランダムカウンタR2はタイマ割込みプログラムの起動毎に「1」ずつ加算されるものであり、初期値「0」から上限値「222」に加算された後に「0」に戻って加算される。ランダムカウンタR3は大当りの発生の有無を判定するものである。このランダムカウンタR3はタイマ割込みプログラムの起動毎に「1」ずつ加算されるものであり、初期値「0」から上限値「952」に加算された後に「0」に戻って加算される。
【0077】
ランダムカウンタR4は大当りの判定時に大当り図柄を大当り図柄群「1〜8」の中から選択するものである。このランダムカウンタR4はタイマ割込みプログラムの起動毎に「1」ずつ加算されるものであり、初期値「0」から上限値「7」に加算された後に「0」に戻って加算される。ランダムカウンタR6は当りの発生の有無を判定するものである。このランダムカウンタR6はタイマ割込みプログラムの起動毎に「1」ずつ加算されるものであり、初期値「0」から上限値「32」に加算された後に「0」に戻って加算される。
【0078】
(3)賞球信号処理
図12のステップS23の賞球信号処理はタイマ割込みが発生する4msec毎に行われるものであり、メイン制御装置48のCPU49は出力監視エリアの格納データに基づいて特別図柄始動信号の有無およびカウント信号の有無を判断する。ここで特別図柄始動信号またはカウント信号を検出したときには払出制御装置58に賞球コマンドおよび賞球データを出力し、賞品球の払出しを行う。
【0079】
(4)特別図柄用データ取得処理
図12のステップS24の特別図柄用データ取得処理はタイマ割込みが発生する4msec毎に行われるものであり、メイン制御装置48のCPU49は特別図柄用データ取得処理でパチンコ球が特別図柄始動口28内に有効に入賞したことを条件にランダムカウンタR1〜R4の現在の計測値を取得し、RAM51の特別図柄用の保留データエリア(図11参照)に格納する。そして、ランダムカウンタR3の取得結果に基いて大当りおよび外れの判定処理を行い、判定結果を特別図柄用の保留データエリアに格納する。
【0080】
CPU49は図13のステップS41へ移行すると、特別図柄始動センサ29からの特別図柄始動信号の有無を検出する。この特別図柄始動信号の有無はRAM51の出力監視エリアを参照することに基づいて行われるものであり、CPU49は出力監視エリアに特別図柄始動信号有りが記録されていることを検出したときにはステップS42へ移行し、カウンタN1を上限値「4」と比較する。このカウンタN1はパチンコ球の特別図柄始動口28に対する有効な入賞個数を計測するものであり、CPU49は「N1<4」を検出したときにはステップS43でランダムカウンタR1〜R4の現在の計測値を取得し、ステップS44でカウンタN1に「1」を加算する。尚、特別図柄始動口28に対する有効な入賞とはカウンタN1に「1」が加算される入賞を称する。
【0081】
カウンタN1には、図14に示すように、計測値「1」〜「4」に対応して特別図柄用の保留データエリアの保留データ記録部E1〜E4が割付けられており、CPU49は図13のステップS45へ移行すると、保留データ記録部E1〜E4のうちカウンタN1の計測値に対応する記録部にランダムカウンタR1〜R4の取得結果を格納する。例えばカウンタN1の計測値が「1」であるときにはランダムカウンタR1〜R4の取得結果が計測値「1」に対応する保留データ記録部E1に格納される。また、カウンタN1の計測値が「3」であるときにはランダムカウンタR1〜R4の取得結果が計測値「3」に対応する保留データ記録部E3に格納される。
【0082】
CPU49は図13のステップS45でランダムカウンタR1〜R4を格納すると、ステップS46で確率変動モードの設定状態を判断する。この判断処理はRAM51の確率変動エリア(図11参照)の格納データに基いて行われるものであり、CPU49は図13のステップS46で確率変動エリアに確率変動フラグが有効状態で格納されていることを検出したときには確率変動モードが有効化されていると判断し、ステップS47へ移行する。また、ステップS46で確率変動エリアに確率変動フラグが無効状態で格納されていることを検出したときには確率変動モードが無効化されていると判断し、ステップS48へ移行する。
【0083】
CPU49はステップS47へ移行すると、保留データ記録部E1〜E4のうちカウンタN1の計測値に対応する記録部からランダムカウンタR3の取得結果を検出し、15個の大当り値「17,61,103,197,277,367,401,431,523,619,661,727,797,887,941」と比較する。これら15個の大当り値はメイン制御装置48のROM50に予め記録されたものであり、CPU49はランダムカウンタR3の取得結果が3個の大当り値「17,401,727」のいずれかと同一であることを検出したときには特定大当りと判定し、3個の大当り値「17,401,727」を除く12個の大当り値のいずれかと同一であることを検出したときには大当たりと判定し、15個の大当り値のいずれとも同一でないことを検出したときには外れと判定する。
【0084】
CPU49はステップS48へ移行すると、保留データ記録部E1〜E4のうちカウンタN1の計測値に対応する記録部からランダムカウンタR3の取得結果を検出し、3個の大当り値「17,401,727」と比較する。これら3個の大当り値はメイン制御装置48のROM50に予め記録されたものであり、CPU49はランダムカウンタR3の取得結果が3個の大当り値のいずれとも同一でないことを検出したときには外れと判定し、ランダムカウンタR3が3個の大当り値のいずれかと同一であることを検出したときには特定大当りと判定する。
【0085】
例えばカウンタN1の計測値が「2」であるときには保留データ記録部E2からランダムカウンタR3の取得結果が検出され、確率変動モードの有効状態では15個の大当り値と比較され、確率変動モードの無効状態では3個の大当り値と比較される。また、カウンタN1の計測値が「4」であるときには保留データ記録部E4からランダムカウンタR3の取得結果が検出され、確率変動モードの有効状態では15個の大当り値と比較され、確率変動モードの無効状態では3個の大当り値と比較される。
【0086】
CPU49はステップS49へ移行すると、保留データ記録部E1〜E4のうちカウンタN1の計測値に対応する記録部に特定大当り・大当り・外れの判定結果を格納する。例えばカウンタN1の計測値が「2」であるときには判定結果が計測値「2」に対応する保留データ記録部E2に格納される。また、カウンタN1の計測値が「4」であるときには判定結果が計測値「4」に対応する保留データ記録部E4に格納される。
【0087】
(5)保留球処理
図12のステップS25の保留球処理はタイマ割込みが発生する4msec毎に行われるものであり、メイン制御装置48のCPU49は保留球処理でカウンタN1の計測値を検出し、検出結果に基づいて保留球ランプ25を点灯・消灯することに基づいて遊技者に特別図柄遊技の保留回数を報知する。
【0088】
保留球ランプ25には図3の左から順にランプナンバー「RP1」,「RP2」,「RP3」,「RP4」が割付けられている。カウンタN1の計測値「1」〜「4」には、図14に示すように、ランプナンバー「RP1」〜「RP4」が割付けられており、CPU49は図12のステップS25の保留球処理へ移行すると、カウンタN1の計測値を検出し、計測値の検出結果に対応するランプナンバーの保留球ランプ25を点灯する。
【0089】
例えばカウンタN1の計測値が「3」の状態では「N1=3」に対応する3個の保留球ランプ25が点灯している。この状態で特別図柄始動口28内に1個のパチンコ球が有効に入賞したときにはカウンタN1が「3」から「4」に加算され、「N1=4」に対応する4個の保留球ランプ25が点灯する。従って、1個の保留球ランプ25が新たに点灯することになり、遊技者に保留回数が「3」から「4」に増えたことが報知される。この状態で特別図柄の変動表示が開始されたときには、後述するように、カウンタN1が「4」から「3」に減算されるので、減算後のタイマ割込み処理で「N1=3」に対応する3個の保留球ランプ25が点灯する。従って、1個の保留球ランプ25が消灯することになり、遊技者に特別図柄遊技の保留回数が「4」から「3」に減ったことが報知される。
【0090】
(6)普通図柄用データ取得処理
図12のステップS26の普通図柄用データ取得処理はタイマ割込みが発生する4msec毎に行われるものであり、メイン制御装置48のCPU49は普通図柄用データ取得処理でパチンコ球が普通図柄始動ゲート33内を有効に通過したことを条件にランダムカウンタR6の現在の計測値を取得する。
【0091】
CPU49は図15のステップS51へ移行すると、普通図柄始動センサ34からの普通図柄始動信号の有無を検出する。この普通図柄始動信号の有無はRAM51の出力監視エリアを参照することに基づいて行われるものであり、CPU49は出力監視エリアに普通図柄始動信号有りが記録されていることを検出したときにはステップS52へ移行し、カウンタN5の計測値を上限値「4」と比較する。このカウンタN5はパチンコ球の普通図柄始動ゲート33に対する有効な通過個数を計測するものであり、CPU49は「N5<4」を検出したときにはステップS53でランダムカウンタR6の現在の計測値を取得し、ステップS54でカウンタN5に「1」を加算する。尚、パチンコ球の普通図柄始動ゲート33に対する有効な通過とはカウンタN5に「1」が加算される通過を称する。
【0092】
カウンタN5には、図16に示すように、計測値「1」〜「4」に対応して普通図柄用カウンタデータエリアの保留データ記録部E11〜E14(図11参照)が割付けられており、CPU49は図15のステップS55へ移行すると、ランダムカウンタR6の取得結果をカウンタN5の計測値に対応する記録部に格納する。例えばカウンタN5の計測値が「2」であるときにはランダムカウンタR6の取得結果を計測値「2」に対応する保留データ記録部E12に格納し、計測値が「4」であるときにはランダムカウンタR6の取得結果を計測値「4」に対応する保留データ記録部E14に格納する。
【0093】
(7)普通図柄遊技処理
図12のステップS27の普通図柄遊技処理はタイマ割込みが発生する4msec毎に行われるものであり、メイン制御装置48のCPU49は普通図柄遊技処理で当りおよび外れを振分け、当り図柄および外れ図柄を設定する。そして、当りの判定時には特別図柄始動口28を拡大し、パチンコ球の特別図柄始動口28に対する入賞確率を高める。
【0094】
CPU49は図17のステップS61へ移行すると、始動口フラグの設定状態を判断する。この始動口フラグは特別図柄始動口28の拡大状態を示すものであり、CPU49はステップS61で始動口フラグが縮小中にセットされていることを検出したときには特別図柄始動口28が縮小状態にあると判断し、ステップS62へ移行する。
【0095】
CPU49はステップS62へ移行すると、普通図柄変動フラグの設定状態を判断する。この普通図柄変動フラグは普通図柄の変動状態を示すものであり、CPU49はステップS62で普通図柄変動フラグが停止中にセットされていることを検出したときには普通図柄が変動停止していると判断し、ステップS63へ移行する。
【0096】
CPU49はステップS63へ移行すると、カウンタN5の計測値を「0」と比較する。このカウンタN5は、上述したように、普通図柄遊技用のランダムカウンタR6の格納状態を示すものであり、CPU49はステップS63で「N5>0」を検出したときにはランダムカウンタR6がRAM51に格納されていると判断し、ステップS64へ移行する。
【0097】
CPU49はステップS64へ移行すると、普通図柄用の保留データ記録部E11からランダムカウンタR6の取得結果を検出し、30個の当り値「3〜32」と比較する。ここでランダムカウンタR6が30個の当り値のいずれかと同一であることを検出したときには当りと判定し、判定結果をRAM51の当りエリア(図11参照)に格納する。また、ランダムカウンタR6が30個の当り値のいずれとも相違していることを検出したときには外れと判定し、判定結果を当りエリアに格納する。即ち、当りは確率変動モードの設定状態とは無関係に固定的な一定確率「30/33」で判定される。
【0098】
CPU49は当りおよび外れの判定結果を当りエリアに格納すると、図17のステップS65で当りエリアから判定結果を検出する。ここで判定結果として当りを検出したときには普通図柄用の当り図柄エリアからランダムカウンタR7の格納結果を検出する。そして、ROM50の普通図柄テーブル(図18参照)からランダムカウンタR7の1桁目に対応する図柄および2桁目に対応する図柄を検出し、左普通図柄および右普通図柄に設定する(当り図柄の設定)。例えばランダムカウンタR7の格納結果が「00」であるときには1桁目に対応する図柄および2桁目に対応する図柄として「3」が検出され、当り図柄「33」が設定される。
【0099】
CPU49は図17のステップS65で当りエリアに判定結果として外れが格納されていることを検出すると、普通図柄用の外れ図柄エリアからランダムカウンタR7の格納結果を検出する。そして、ROM50の普通図柄テーブルからランダムカウンタR7の1桁目に対応する図柄および2桁目に対応する図柄を検出し、左普通図柄および右普通図柄に設定する(外れ図柄の設定)。例えばランダムカウンタR7の格納結果が「01」であるときには1桁目に対応する図柄および2桁目に対応する図柄として「3」および「7」が検出され、外れ図柄「37」が設定される。
【0100】
CPU49は図17のステップS65で普通図柄を設定すると、ステップS66でRAM51の時間短縮エリア(図11参照)を参照する。この時間短縮エリアには時間短縮モードの設定状態が格納されており、CPU49は時間短縮エリアに時間短縮フラグが無限状態または有限状態で格納されていることを検出したときには時間短縮モードが有効化されていると判断し、タイマT3に変動表示時間として短値(例えば125=5sec)をセットする。このタイマT3は普通図柄の変動開始から確定停止に至る変動表示時間を計測するものであり、CPU49は時間短縮エリアに時間短縮フラグが無効状態で格納されていることを検出したときには時間短縮モードが無効化されていると判断し、タイマT3に変動表示時間として長値(例えば1450=58sec)をセットする。
【0101】
CPU49はステップS66で普通図柄の変動表示時間をセットすると、ステップS67でサブ制御装置65にINT信号を出力し、ステップS68で普通図柄変動開始コマンドおよび普通図柄変動開始データを出力する。この普通図柄変動開始データは普通図柄の設定結果を有するものであり、サブ制御装置65のCPU66はINT信号を検出することに基づいてIRQ割込みプログラムを起動し、普通図柄変動開始コマンドおよび普通図柄変動開始データをIRQ割込みプログラムで受信することに基づいて普通図柄の変動表示を開始する。
【0102】
CPU49はサブ制御装置65に普通図柄変動開始コマンド等を出力すると、ステップS69で普通図柄用のカウンタデータエリアを整理する。この処理は保留データ記録部E11〜E13に保留データ記録部E12〜E14の格納データを上書きするものであり、例えば保留データ記録部E11だけにランダムカウンタR6が格納されているときには保留データ記録部E11に保留データ記録部E12のデフォルトデータが記録され、保留データ記録部E11のランダムカウンタR6が消去される。
【0103】
保留データ記録部E11〜E14にランダムカウンタR6が格納されているときには保留データ記録部E12〜E14のランダムカウンタR6が前段の保留データ記録部E11〜E13に移動され、保留データ記録部E14にデフォルトデータが記録される。従って、次回の普通図柄遊技処理では保留データ記録部E12に格納されていたランダムカウンタR6に基づいて当りの判定処理が行われ、次々回の普通図柄遊技処理では保留データ記録部E13に格納されていたランダムカウンタR6に基づいて当りの判定処理が行われる。
【0104】
CPU49は普通図柄用のカウンタデータエリアを整理すると、図17のステップS70でカウンタN5から「1」を減算することに基いて普通図柄遊技の保留回数を減算し、ステップS71で普通図柄変動フラグに変動中をセットすることに基いて普通図柄が変動中であることを記録する。
【0105】
CPU49はステップS62で普通図柄変動フラグが変動中にセットされていることを検出すると、普通図柄が変動表示中であると判断する。そして、ステップS72でタイマT3から「1」を減算することに基いて普通図柄の変動表示時間を4msec単位で減算し、ステップS73でタイマT3の減算結果を「0」と比較する。ここで「T3=0」を検出したときには普通図柄の変動表示時間が経過したと判断し、ステップS74へ移行する。
【0106】
CPU49はステップS74へ移行すると、サブ制御装置65にINT信号を出力し、ステップS75で普通図柄停止コマンドを出力する。そして、ステップS76へ移行し、普通図柄変動フラグに停止中をセットすることに基づいて普通図柄の変動停止を記録する。すると、サブ制御装置65のCPU66はINT信号を受信することに基づいてIRQ割込みプログラムで普通図柄停止コマンドを検出し、左普通図柄および右普通図柄を変動状態から静止した停止状態に切換える。
【0107】
CPU49はステップS76で普通図柄の変動停止を記録すると、ステップS77でRAM51の当りエリアから判定結果を検出する。ここで判定結果として当りが格納されていることを検出したときにはステップS78へ移行し、RAM51の時間短縮エリアを参照する。ここで時間短縮エリアに時間短縮フラグが無限状態または有限状態で格納されていることを検出したときには時間短縮モードが有効化されていると判断し、タイマT4に拡大時間として長値(例えば100=4sec)をセットする。このタイマT4は特別図柄始動口28の拡大時間を計測するものであり、CPU49は時間短縮エリアに時間短縮フラグが無効状態で格納されていることを検出したときには時間短縮モードが無効化されていると判断し、タイマT4に拡大時間として短値(例えば20=0.8sec)をセットする。
【0108】
CPU49はステップS78でタイマT4をセットすると、ステップS79で羽根板ソレノイド32に駆動電源を印加することに基づいて両羽根板30を傾斜状態に回動操作し、特別図柄始動口28を拡大する。そして、ステップS80へ移行し、始動口フラグに拡大中をセットすることに基づいて特別図柄始動口28が拡大中であることを記録する。
【0109】
CPU49はステップS61で始動口フラグに拡大中がセットされていることを検出すると、特別図柄始動口28が拡大状態にあると判断する。そして、ステップS81でタイマT4から「1」を減算することに基いて特別図柄始動口28の拡大時間を4msec単位で計測し、ステップS82でタイマT4の減算結果を「0」と比較する。ここで「T4=0」を検出したときにはステップS83で羽根板ソレノイド32を断電することに基づいて特別図柄始動口28を縮小し、ステップS84で始動口フラグに縮小中をセットすることに基づいて特別図柄始動口28の縮小を記録する。
【0110】
パチンコ球が普通図柄始動ゲート33内を有効に通過したときには図柄表示装置27の普通図柄変動領域HE内に普通図柄が変動表示される。この変動表示時間は時間短縮モードの有効状態で短値に設定され、時間短縮モードの無効状態で長値に設定されるものであり、変動表示時間の経過時には普通図柄が外れの組合せ(「3 7」,「7 3」)または当りの組合せ(「3 3」または「7 7」)で変動停止する。
【0111】
普通図柄が当りの組合せで変動停止したときには特別図柄始動口28が拡大される。この拡大時間は時間短縮モードの有効状態で長値に設定され、時間短縮モードの無効状態で短値に設定されるものであり、パチンコ球の特別図柄始動口28に対する入賞個数は時間短縮モードの設定状態に応じて調節される。
【0112】
(8)モード変更処理
図12のステップS18のモード変更処理はタイマ割込みが発生する4msec毎に行われるものであり、メイン制御装置48のCPU49はモード変更処理で保留球の発生状態・特別図柄遊技の実行状態・大当り遊技の実行状態を検出し、特別図柄遊技および大当り遊技の停止状態で保留球が発生していない実質的な遊技停止状態でモード切換スイッチ77が操作されたことを条件に大当り持越しモードの設定状態を変更する。
【0113】
CPU49は図19のステップS91へ移行すると、特別図柄遊技フラグの設定状態を検出する。この特別図柄遊技フラグは特別図柄遊技の実行状態を示すものであり、CPU49は特別図柄遊技フラグが無効状態にセットされていることを検出したときには特別図柄遊技が停止中であると判断し、ステップS92へ移行する。
【0114】
CPU49はステップS92へ移行すると、大当り遊技フラグの設定状態を検出する。この大当り遊技フラグは大当り遊技の実行状態を示すものであり、CPU49は大当り遊技フラグが無効状態にセットされていることを検出したときには大当り遊技が停止中であると判断し、ステップS93へ移行する。
【0115】
CPU49はステップS93へ移行すると、カウンタN1の現在の計測値を検出する。このカウンタN1は、上述したように、特別図柄遊技の保留回数を示すものであり、CPU49は「N1=0」を検出したときには保留回数が「0」であると判断し、ステップS94へ移行する。
【0116】
CPU45はステップS94へ移行すると、モード切換スイッチ77の操作状態を検出する。ここでモード切換スイッチ77が操作されたことを検出したときにはステップS95へ移行し、大当り持越しモードの設定状態を判断する。この判断処理は大当り持越しフラグの設定状態に基いて行われるものであり、CPU49はステップS95で大当り持越しフラグが無効状態にセットされていることを検出したときには大当り持越しモードが無効化されていると判断し、ステップS96で大当り持越しフラグを有効状態にセットすることに基いて大当り持越しモードを有効化する。
【0117】
CPU49はステップS95で大当り持越しフラグが有効状態にセットされていることを検出すると、大当り持越しモードが有効化されていると判断する。そして、ステップS97へ移行し、大当り持越しフラグを無効状態にセットすることに基いて大当り持越しモードを無効化する。即ち、大当り持越しモードは大当り持越しモードの無効状態でモード切換スイッチ77が操作されることに基いて有効化され、大当り持越しモードの有効状態でモード切換スイッチ77が操作されることに基いて無効化されるものであり、モード切換スイッチ77の操作毎に有効状態および無効状態に交互に切換わる。
【0118】
CPU49はステップS96またはS97で大当り持越しモードを切換えると、ステップS98でサブ制御装置65にINT信号を出力し、ステップS99でモード表示コマンドおよびモードデータを出力する。このモードデータは大当り持越しモードの設定状態を示すものであり、サブ制御装置65のCPU66はINT信号を検出することに基いてIRQ割込みプログラムを起動する。そして、IRQ割込みプログラムでモード表示コマンドおよびモードデータを検出し、「大当りを持越します」および「大当りを持越しません」を選択的に表示することで大当り持越しモードの設定状態を遊技者に報知する。
【0119】
(9)制御データ設定処理
図12のステップS29の制御データ設定処理はメイン制御フラグが制御データ設定処理にセットされている場合に実行されるものであり、メイン制御装置48のCPU49は制御データ設定処理で保留データの交換処理を選択的に行い、保留データの交換処理を行った後に確定図柄の設定処理・変動パターンの設定処理等を行う。尚、メイン制御フラグは制御データ設定処理に初期設定されるものであり、電源投入直後の1回目のタイマ割込み処理では制御データ設定処理が実行される。
【0120】
CPU49は図20のステップS101でカウンタN1を「0」と比較する。このカウンタN1は、上述したように、特別図柄遊技用のランダムカウンタR1〜R4の格納状態を示すものであり、CPU49は「N1>0」を検出したときにはRAM51の特別図柄用の保留データエリアに保留データが格納されていると判断し、ステップS102へ移行する。
【0121】
CPU49はステップS102へ移行すると、大当り持越しモードの設定状態を判断する。ここで大当り持越しフラグが有効状態にセットされていることを検出したときには大当り持越しモードが有効化されていると判断し、ステップS103へ移行する。
【0122】
CPU49はステップS103へ移行すると、確率変動モードの設定状態を判断する。ここで確率変動フラグが有効状態にセットされていることを検出したときには確率変動モードが有効化されていると判断し、ステップS105へ移行する。また、確率変動フラグが無効状態にセットされていることを検出したときには確率変動モードが無効化されていると判断し、ステップS104へ移行する。
【0123】
CPU49はステップS104へ移行すると、時間短縮モード(有限モード)の設定状態を判断する。ここで時間短縮フラグが有限状態にセットされていることを検出したときには時間短縮モードとして有限モードが有効化されていると判断し、ステップS105へ移行する。
【0124】
CPU49はステップS105へ移行すると、保留データエリアの保留データ記録部E1から判定結果を検出する。ここで保留データ記録部E1に判定結果として特定大当りが格納されていることを検出したときにはステップS106へ移行し、カウンタN1の計測値を「4」と比較する。例えば「N1=4」を検出したときには保留回数が上限値の4回であると判断し、ステップS107へ移行する。
【0125】
CPU49はステップS107へ移行すると、保留データ記録部E4から判定結果を検出する。ここで保留データ記録部E4に判定結果として外れが格納されていることを検出したときにはステップS108へ移行し、保留データ記録部E1に格納されている特定大当りの判定結果と保留データ記録部E4に格納されている外れの判定結果とを交換し、保留データ記録部E1に格納されているカウンタデータR1〜R4と保留データ記録部E4に格納されているカウンタデータR1〜R4とを交換する。
【0126】
即ち、特定大当りの持越しは大当り持越しモードおよび確率変動モードの双方が有効化されていること・大当り持越しモードおよび時間短縮モード(有限モード)の双方が有効化されていることを条件に行われるものであり、図1の(a)に示すように、保留回数が4回で4回目の判定データが外れであるときには1回目のカウンタデータおよび判定データが4回目のカウンタデータおよび判定データと交換され、保留データエリアの最後に移される。
【0127】
CPU49は図20のステップS107で保留データ記録部E4に判定結果として大当りまたは特定大当りが格納されていることを検出したときにはステップS109へ移行し、保留データ記録部E3から判定結果を検出する。ここで保留データ記録部E3に判定結果として外れが格納されていることを検出したときにはステップS110へ移行し、保留データ記録部E1に格納されている特定大当りの判定結果と保留データ記録部E3に格納されている外れの判定結果とを交換し、保留データ記録部E1に格納されているカウンタデータR1〜R4と保留データ記録部E3に格納されているカウンタデータR1〜R4とを交換する。
【0128】
即ち、4回目の判定データが大当りまたは特定大当りで3回目の判定データが外れであるときには、図1の(b)に示すように、1回目のカウンタデータおよび判定データが3回目のカウンタデータおよび判定データと交換され、2回の大当り(特定大当りを含む)が連続して並べられる。
【0129】
CPU49は図20のステップS109で保留データ記録部E3に判定結果として大当りまたは特定大当りが格納されていることを検出したときにはステップS111へ移行し、保留データ記録部E2から判定結果を検出する。ここで保留データ記録部E2に判定結果として外れが格納されていることを検出したときにはステップS112へ移行し、保留データ記録部E1に格納されている特定大当りの判定結果と保留データ記録部E2に格納されている外れの判定結果とを交換し、保留データ記録部E1に格納されているカウンタデータR1〜R4と保留データ記録部E2に格納されているカウンタデータR1〜R4とを交換する。
【0130】
即ち、4回目の判定データおよび3回目の判定データが大当り(特定大当りを含む)で2回目の判定データが外れであるときには、図1の(c)に示すように、1回目のカウンタデータおよび判定データが2回目のカウンタデータおよび判定データと交換され、3回の大当り(特定大当りを含む)が連続して並べられることになる。
【0131】
CPU49はステップS111で保留データ記録部E2に判定結果として大当りまたは特定大当りが格納されていることを検出したときには判定データおよびカウンタデータの交換を行わず、図21のステップS115へ移行する。即ち、4回目の判定データ・3回目の判定データ・2回目の判定データが大当り(特定大当りを含む)であるときには、図1の(d)に示すように、カウンタデータおよび判定データの交換が行われず、4回の大当り(特定大当りを含む)が連続して並んだままの状態になる。
【0132】
CPU49は図20のステップS106で「カウンタN1<4」を検出すると、ステップS113でカウンタN1を「3」と比較する。ここで「N1=3」を検出したときにはステップS109へ移行する。従って、3回目の判定データが外れであるときには、図1の(e)に示すように、1回目のカウンタデータおよび判定データが3回目のカウンタデータおよび判定データと交換され、特定大当りが最後に移される。また、3回目の判定データが大当り(特定大当りを含む)で2回目の判定データが外れであるときには、図1の(f)に示すように、1回目のカウンタデータおよび判定データが2回目のカウンタデータおよび判定データと交換され、2回の大当り(特定大当りを含む)が連続して並べられる。また、3回目の判定データ・2回目の判定データが大当り(特定大当りを含む)であるときには、図1の(g)に示すように、カウンタデータおよび判定データの交換が行われず、3回の大当り(特定大当りを含む)が連続して並んだままの状態になる。
【0133】
CPU49は図20のステップS113で「カウンタN1<3」を検出すると、ステップS114でカウンタN1を「2」と比較する。ここで「N1=2」を検出したときにはステップS111へ移行する。従って、2回目の判定データが外れであるときには、図1の(h)に示すように、1回目のカウンタデータおよび判定データが2回目のカウンタデータおよび判定データと交換され、特定大当りが最後に移される。また、2回目の判定データが大当り(特定大当りを含む)であるときには、図1の(i)に示すように、カウンタデータおよび判定データの交換が行われず、2回の大当り(特定大当りを含む)が連続して並んだままの状態になる。
【0134】
CPU49は図21のステップS115へ移行すると、保留データ記録部E1から判定結果を検出する。ここで保留データ記録部E1に判定結果として大当りまたは特定大当りが格納されていることを検出したときにはRAM51の大当りエリア(図11参照)に判定結果として大当りを記録し、図21のステップS116へ移行する。
【0135】
メイン制御装置48のROM50には図柄テーブルが記録されている。この図柄テーブルは、図23に示すように、ランダムカウンタR4〜R6と大当り図柄との関係を示すものであり、CPU49は図21のステップS116へ移行すると、保留データ記録部E1からランダムカウンタR4の取得結果を検出する。そして、図柄テーブルからランダムカウンタR4に応じた図柄を検出し、左特別図柄と中特別図柄と右特別図柄とを同一の検出図柄に設定する。例えばランダムカウンタR4が「6」であるときには数字図柄「7」が検出され、左特別図柄と中特別図柄と右特別図柄とが同一の検出図柄「7」に設定される。
【0136】
CPU49はステップS116で大当り図柄を設定すると、ステップS117で変動パターンを設定する。この変動パターンは左特別図柄〜右特別図柄の組合せが決まる様子をどのような内容で演出するかを設定する演出パラメータとして機能するものであり、大当り判定時には時間短縮モードの設定状態とは無関係な同一の態様で変動パターンが設定される。
【0137】
メイン制御装置48のROM50には、図24に示すように、大当り用の変動パターンテーブルが記録されている。この変動パターンテーブルはランダムカウンタR1と変動パターンとの対応関係を示すものであり、CPU49は図21のステップS117へ移行すると、保留データ記録部E1からランダムカウンタR1の取得結果を検出し、大当り用の変動パターンテーブルからランダムカウンタR1に応じた変動パターンを選択的に設定する。例えばランダムカウンタR1が「10」であるときには変動パターン「34」が検出され、変動パターンが「34」に設定される。
【0138】
CPU49は図21のステップS117で変動パターンを設定すると、ステップS118で確率変動モードの獲得状態を判断する。この判断処理は大当り図柄の設定結果に基いて行われるものであり、CPU49は大当り図柄の設定結果が奇数図柄であることを検出したときには確率変動モードの獲得と判定し、RAM51の確率変動エリアに確率変動フラグを有効状態で格納することに基いて確率変動モードを有効化する。また、大当り図柄の設定結果が偶数図柄であることを検出したときには確率変動モードの非獲得と判定し、確率変動エリアに確率変動フラグを無効状態で格納することに基いて確率変動モードを無効化する。即ち、確率変動モードは大当りが奇数図柄で発生することに基いて有効化されるものであり、大当りが偶数図柄で発生するまで継続する。
【0139】
CPU49は図21のステップS118で確率変動モードの獲得状態を判定すると、ステップS119で時間短縮モードの獲得状態を判定する。この判定処理は大当り図柄の設定結果に基いて行われるものであり、CPU49は大当り図柄の設定結果が奇数図柄であることを検出したときにはRAM51の時間短縮エリアに時間短縮フラグを無限状態で格納し、時間短縮モードとして無限モードを有効化する。また、大当り図柄の設定結果が偶数図柄であることを検出したときには時間短縮エリアに時間短縮フラグを有限状態で格納し、時間短縮モードとして有限モードを有効化する。即ち、時間短縮モードは大当りが発生することに基いて確定的に有効化されるものであり、大当りが奇数図柄で発生したときには無限モードが有効化され、大当りが偶数図柄で発生したときには有限モードが有効化される。
【0140】
CPU49はステップS119で時間短縮モードの獲得状態を判定すると、ステップS120で時間短縮モードの判定結果を検出する。ここで時間短縮エリアに時間短縮フラグが有限状態で格納されていることを検出したときには時間短縮モードとして有限モードが有効化されたと判断し、ステップS121でカウンタN4に時間短縮回数(具体的には101回)をセットする。
【0141】
CPU49は図21のステップS115で保留データ記録部E1に判定結果として外れが格納されていることを検出すると、RAM51の大当りエリアに判定結果として外れを記録し、ステップS122へ移行する。そして、保留データ記録部E1からランダムカウンタR2の取得結果を検出し、19個の外れリーチ値「5,11,23,31,43,53,61,79,89,97,113,127,139,149,157,163,173,181,193」と比較する。
【0142】
CPU49はランダムカウンタR2の取得結果が19個の外れリーチ値のいずれかと同一であることを検出したときには外れリーチと判定し、RAM51の外れリーチエリア(図11参照)に判定結果として外れリーチを格納する。そして、図21のステップS123で外れリーチエリアから判定結果として外れリーチを検出し、ステップS124へ移行する。
【0143】
CPU49はステップS124へ移行すると、RAM51の特別図柄用の外れリーチ図柄エリアからランダムカウンタR5の格納結果を検出する。そして、ROM50の図柄テーブル(図23参照)からランダムカウンタR5の1桁目に対応する図柄,2桁目に対応する図柄,3桁目に対応する図柄を検出し、左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄に設定する(外れリーチ図柄の設定)。例えばランダムカウンタR5の格納結果が「606」であるときには1桁目に対応する図柄,2桁目に対応する図柄,3桁目に対応する図柄として「7」,「1」,「7」が検出され、外れリーチ図柄「717」が設定される。
【0144】
CPU49は外れリーチ図柄を設定すると、図21のステップS126でRAM51の時間短縮エリアから時間短縮モードの設定状態を検出する。ここで時間短縮エリアに時間短縮フラグが無効状態で格納されていることを検出したときには時間短縮モードが無効化されていると判断し、ステップS127へ移行する。また、時間短縮エリアに時間短縮フラグが有限状態または無限状態で格納されていることを検出したときには時間短縮モードが有効化されていると判断し、ステップS128へ移行する。
【0145】
メイン制御装置48のROM50には、図25に示すように、外れリーチ用の変動パターンテーブルが記録されている。この変動パターンテーブルは停止図柄の差分ΔSとランダムカウンタR1と変動パターンとの対応関係を示すものであり、停止図柄の差分ΔSとは外れリーチ図柄の設定結果のうち「中特別図柄−左特別図柄(=中特別図柄−右特別図柄)」を称する。
【0146】
CPU49は図21のステップS127へ移行すると、保留データ記録部E1からランダムカウンタR1の取得結果を検出し、図25の外れリーチ用の変動パターンテーブルからランダムカウンタR1および差分ΔSに応じた変動パターンを選択的に設定する。例えばランダムカウンタR1が「10」で外れリーチ図柄の設定結果が「828」であるときには変動パターン「3」が設定される。即ち、時間短縮モードの無効状態では複数の変動パターン「2」〜「25」の中からランダムカウンタR1の取得結果および停止図柄の差分ΔSに応じたものが無作為に選択される。
【0147】
CPU49は図21のステップS128へ移行すると、保留データ記録部E1からランダムカウンタR1の取得結果を検出し、外れリーチ図柄の設定結果に基いて差分ΔSを算出する。そして、差分ΔSが「+1」,「−1」,「−2」のいずれかであるときには図25の外れリーチ用の変動パターンテーブルからランダムカウンタR1および差分ΔSに応じた変動パターンを選択的に設定する。また、差分ΔSが「+1」,「−1」,「−2」以外の別の値であるときにはランダムカウンタR1の取得結果に拘らず変動パターン「0」を設定する。
【0148】
CPU49は図21のステップS122でランダムカウンタR2の取得結果が19個の外れリーチ値のいずれとも同一でないことを検出したときには完全外れと判定し、RAM51の外れリーチエリアに判定結果として完全外れを格納する。そして、ステップS123で外れリーチエリアから判定結果として完全外れを検出し、ステップS125へ移行する。
【0149】
CPU49はステップS125へ移行すると、RAM51の特別図柄用の完全外れ図柄エリアからランダムカウンタR5の格納結果を検出する。そして、ROM50の図柄テーブル(図23参照)からランダムカウンタR5の1桁目に対応する図柄,2桁目に対応する図柄,3桁目に対応する図柄を検出し、左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄に設定する(完全外れ図柄の設定)。例えばランダムカウンタR5の格納結果が「012」であるときには1桁目に対応する図柄,2桁目に対応する図柄,3桁目に対応する図柄として「1」,「2」,「3」が検出され、完全外れ図柄「123」が設定される。
【0150】
CPU49は完全外れ図柄を設定すると、図21のステップS126でRAM51の時間短縮エリアの格納データに基いて時間短縮モードの設定状態を判断する。ここで時間短縮モードが設定されていないことを検出したときにはステップS127へ移行し、時間短縮モードが設定されていることを検出したときにはステップS128へ移行する。
【0151】
CPU49はステップS127へ移行したときには変動パターン「1」を設定し、ステップS128へ移行したときには変動パターン「0」を設定する。即ち、時間短縮モードの無効状態で完全外れが判定されたときには専用の変動パターン「1」が設定され、時間短縮モードの有効状態で完全外れが判定されたときには専用の変動パターン「0」が設定される。
【0152】
変動パターンには、図24および図25に示すように、変動表示時間が個別に設定されている。この変動表示時間は左特別図柄〜右特別図柄の変動開始から確定停止に至る所要時間を称するものであり、CPU49は図21のステップS129へ移行すると、変動パターンの設定結果に応じた変動表示時間を選択的に設定する。そして、ステップS130へ移行し、メイン制御フラグを特別図柄遊技開始処理に設定する。尚、変動パターン「0」および「1」の設定時には変動表示時間「T0」および「T1」が設定される。
【0153】
(10)特別図柄遊技開始処理
図12のステップS30の特別図柄遊技開始処理はメイン制御フラグが特別図柄遊技開始処理にセットされている場合に実行されるものであり、メイン制御装置48のCPU49は特別図柄遊技開始処理でサブ制御装置65に演出コマンドおよび演出データを出力することに基づいて特別図柄の変動表示を開始する。
【0154】
CPU49は図26のステップS131でサブ制御装置65にINT信号を出力し、ステップS132で特別図柄変動開始コマンドおよび特別図柄変動開始データを出力する。INT信号はサブ制御装置65にIRQ割込みプログラムの起動を指令する割込み要求信号に相当するものであり、サブ制御装置65のCPU66はINT信号を検出することに基づいてIRQ割込みプログラムを起動し、特別図柄変動開始コマンドおよび特別図柄変動開始データをIRQ割込みプログラムで検出する。
【0155】
特別図柄変動開始コマンドは特別図柄の変動開始を指令するものであり、サブ制御装置65のCPU66は特別図柄変動開始コマンドを検出することに基づいて特別図柄の変動表示を開始する。特別図柄変動開始データは変動パターンの設定結果および左特別図柄〜右特別図柄の設定結果を有するものであり、サブ制御装置65のCPU66は特別図柄変動開始データに基づいて特別図柄の変動表示を下記▲1▼〜▲2▼の態様で制御する。
【0156】
▲1▼左特別図柄〜右特別図柄の設定結果:左列,中列,右列の確定停止図柄を示すものであり、サブ制御装置65のCPU66は各列の特別図柄を設定図柄で確定停止させる。
▲2▼変動パターンの設定結果:特別図柄遊技の演出内容を示すものであり、サブ制御装置65のCPU66は特別図柄遊技を変動パターンに応じた特別図柄遊技パターンで映像的・音的・電飾的に演出する。
【0157】
CPU49は特別図柄変動開始コマンド等を出力すると、図26のステップS133で特別図柄遊技フラグを有効状態にセットすることに基いて特別図柄遊技が実行中であることを記録する。そして、ステップS134へ移行し、RAM51の特別図柄用の保留データエリアを整理する。この処理は保留データエリアの保留データ記録部E1〜E3に保留データ記録部E2〜E4の格納データを上書きするものであり、例えば保留データ記録部E1だけにカウンタデータおよび判定データが格納されているときには保留データ記録部E1に保留データ記録部E2のデフォルトデータが記録され、保留データ記録部E1の格納データが消去される。また、保留データ記録部E1〜E4の全てにカウンタデータおよび判定データが格納されているときには保留データ記録部E2〜E4の格納データが前段の保留データ記録部E1〜E3に移動され、保留データ記録部E4にデフォルトデータが記録される。
【0158】
即ち、次回の制御データ設定処理で大当り持越し機能が作動しないときには保留データ記録部E2に格納されていた判定データおよびカウンタデータに基づいて確定図柄の設定処理・変動パターンの設定処理等が行われ、次々回の制御データ設定処理で大当り持越し機能が作動しないときには保留データ記録部E3に格納されていた判定データおよびカウンタデータに基づいて確定図柄の設定処理・変動パターンの設定処理等が行われる。
【0159】
CPU49はステップS134で保留データエリアを整理すると、ステップS135でカウンタN1から「1」を減算し、ステップS136でメイン制御フラグに特別図柄遊技終了処理をセットする。このカウンタN1は、上述したように、保留球数を計測するものであり、次のタイマ割込み処理ではカウンタN1の減算結果が検出され、カウンタN1の減算結果に基づいて保留球ランプ25が点灯制御される。従って、変動表示の開始後に保留球ランプ25が消灯し、保留球数の減少が遊技者に報知される。
【0160】
(11)特別図柄遊技終了処理
図12のステップS31の特別図柄遊技終了処理はメイン制御フラグが特別図柄遊技終了処理にセットされている場合に実行されるものであり、メイン制御装置48のCPU49は特別図柄遊技終了処理でサブ制御装置65に演出コマンドを出力し、特別図柄遊技を終了させる。
【0161】
CPU49は図27のステップS141でタイマT1から「1」を減算することに基いて変動表示時間を4msec単位で計測し、ステップS142でタイマT1の減算結果を「0」と比較する。
CPU49はステップS142で「T1=0」を検出すると、特別図柄の変動表示時間が経過したと判断する。そして、ステップS143でサブ制御装置65にINT信号を出力し、ステップS144で特別図柄変動停止コマンドを出力し、ステップS145で特別図柄遊技フラグを無効状態にリセットすることに基いて特別図柄遊技の停止を記録する。この変動表示時間の経過時点では左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄が必ず仮停止状態にあり、サブ制御装置65のCPU66はINT信号を受信することに基づいてIRQ割込みプログラムで特別図柄変動停止コマンドを検出し、左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄を仮停止状態から静止した確定状態に切換える。
【0162】
CPU49はステップS145で特別図柄遊技フラグをリセットすると、ステップS146でRAM51の大当りエリアから判定結果を検出する。ここで大当りエリアに判定結果として大当りが格納されていることを検出したときにはステップS147へ移行し、大当り遊技フラグを有効状態にセットすることに基いて大当り遊技が実行中であることを記録する。そして、ステップS148へ移行し、メイン制御フラグに大当り遊技処理をセットする。
【0163】
CPU49はステップS146でRAM51の大当りエリアに判定結果として外れが格納されていることを検出すると、ステップS149へ移行する。ここでメイン制御フラグに制御データ設定処理をセットし、ステップS150へ移行する。
【0164】
CPU49はステップS150へ移行すると、時間短縮エリアの格納データに基いて時間短縮モードの設定状態を判断する。例えば時間短縮エリアに時間短縮フラグが有限状態で格納されていることを検出したときには有限モードが有効化されていると判断し、ステップS151でカウンタN4から「1」を減算することに基いて時間短縮モードの残り有効回数を更新する。
【0165】
CPU49はステップS151で時間短縮モードの残り有効回数を更新すると、ステップS152でカウンタN4の減算結果を「0」と比較する。ここで「N4=0」を検出したときには有限モードの有効状態で限度回数の変動表示が行われたと判断し、ステップS153でRAM51の時間短縮エリアに時間短縮フラグを無効状態で格納することに基いて有限モードを無効化する。即ち、有限モードの有効状態で特別図柄遊技回数が限度値に達しても大当りが発生しないときには有限モードが自動的に解除され、時間短縮モードが無効化される。
【0166】
(12)大当り遊技処理
図12のステップS32の大当り遊技処理はメイン制御フラグが大当り遊技処理にセットされている場合に実行されるものであり、メイン制御装置48のCPU49は大当り遊技処理で大入賞口を開閉制御する。そして、サブ制御装置65に演出コマンドおよび演出データを出力し、大入賞口の開閉を映像的・音的・電飾的に演出する。
【0167】
CPU49は図28のステップS161へ移行すると、大入賞口の開放状態を判断する。この判断処理は大入賞口フラグの設定状態に基いて行われるものであり、CPU49は大入賞口フラグが閉鎖状態にセットされていることを検出したときには大入賞口が閉鎖されていると判断する。そして、ステップS162へ移行し、カウンタN2を上限値「14」と比較する。このカウンタN2は大入賞口の開放回数(大当りラウンド回数)を計測するものであり、CPU49は「N2≦14」を検出したときにはステップS163へ移行する。
【0168】
CPU49はステップS163へ移行すると、カウンタN2に「1」を加算し、ステップS164でタイマT2に初期値(例えば675=27sec)をセットする。このタイマT2は大入賞口の開放時間(大当りラウンドの継続時間)を計測するものであり、CPU49はタイマT2をセットすると、ステップS165へ移行する。
【0169】
CPU49はステップS165へ移行すると、サブ制御装置65にINT信号を出力し、ステップS166でラウンド開始コマンドおよびラウンドデータ(カウンタN2の計測値)を出力する。すると、サブ制御装置65のCPU66はINT信号を検出することに基いてIRQ割込みプログラムを起動し、IRQ割込みプログラムでラウンド開始コマンドおよびラウンドデータを検出することに基いて大当りラウンドの演出動作を開始する。
【0170】
CPU49はステップS166でラウンド開始コマンド等を出力すると、ステップS167で大入賞口ソレノイド37に駆動電源を印加することに基いて大入賞口を開放し(大当りラウンド動作の開始)、ステップS168で大入賞口フラグを開放状態にセットすることに基づいて大入賞口の開放を記録する。これにより、パチンコ球が大入賞口内に入賞することを許容する大当り状態を発生させ、遊技者に有利な状態を生成する。
【0171】
CPU49は大入賞口の開放状態でタイマ割込みが発生すると、ステップS161で大入賞口フラグが開放状態にセットされていることに基いて大入賞口が開放されていることを検出する。そして、ステップS169でタイマT2から「1」を減算することに基いて大入賞口の開放時間を4msec単位で計測し、ステップS170へ移行する。
【0172】
CPU49はステップS170へ移行すると、カウント信号の有無を判断する。このカウント信号はパチンコ球が大入賞口内に入賞することに基づいてカウントセンサ38から出力されるものであり、CPU49はRAM51の出力監視エリアにカウント信号有りが記録されていることを検出したときにはカウント信号有りと判断し、ステップS171でカウンタN3に「1」を加算する。このカウンタN3は1回の大当りラウンド動作中に何個のパチンコ球が大入賞口内に入賞したかを計測するものであり、CPU49はパチンコ球の入賞個数を計測すると、ステップS172へ移行する。
【0173】
CPU49はステップS172へ移行すると、カウンタN3の計測値を上限値「10個」と比較し、ステップS173で開放時間用のタイマT2の減算結果を「0」と比較する。ここで「N3≧10個」および「T2=0」のいずれかを検出したときにはステップS174で大入賞口ソレノイド37を断電することに基づいて大入賞口を閉鎖し、大当りラウンドを終える。即ち、大当りラウンドは規定個数のパチンコ球が大入賞口内に入賞するか、大入賞口の開放時間が上限値に達することに基づいて終了する。
【0174】
CPU49はステップS174で大当りラウンドを終えると、ステップS175で入賞個数用のカウンタN3を「0」にリセットし、ステップS176で大入賞口フラグを閉鎖状態にセットすることに基づいて大入賞口の閉鎖を記録する。そして、ステップS177でサブ制御装置65にINT信号を出力し、ステップS178でラウンド停止コマンドを出力する。すると、サブ制御装置65のCPU66はINT信号を検出することに基いてIRQ割込みプログラムを起動し、IRQ割込みプログラムでラウンド停止コマンドを検出することに基いて大当りラウンドの演出動作を停止する。
【0175】
CPU49は大入賞口の閉鎖状態でタイマ割込みが発生すると、ステップS161からS162へ移行し、大当りラウンド回数用のカウンタN2を上限値「14」と比較する。ここで「N2>14」を検出したときにはステップS179へ移行し、大当り遊技フラグを無効状態にリセットすることに基いて大当り遊技の停止を記録する。そして、ステップS180で大当りラウンド回数用のカウンタN2を「0」にリセットし、ステップS181でメイン制御フラグに制御データ設定処理をセットする。即ち、大当りラウンドの繰返し回数には上限値「15回」が設定されており、大当りラウンドの継続回数が15回に達したときには大当り遊技処理が終了する。
【0176】
<サブ制御装置65の内部処理について>
サブ制御装置65のCPU66は電源が投入されると、図29のステップS201で割込み禁止を設定し、ステップS202でランダムカウンタR20・タイマT20〜T21等のRAM68の全データおよびI/O72を初期設定する。そして、ステップS203でVDP69にデモ表示コマンドを出力し、ステップS204で割込み禁止の設定を解除することに基づいて割込みの発生を許可する。
【0177】
VDP69はデモ表示コマンドを検出すると、VROM70からデモ表示コマンドに応じた表示データを検出し、表示データの検出結果に基いてデモ画面を表示する。このデモ画面は遊技者に客待ち状態にあることを報知するものであり、具体的にはデモ背景の前方に製造社名・機種名・メッセージ「スイッチ操作で大当りを持越しできます」等を表示することで行われる。
【0178】
CPU66はステップS204で割込みを許可すると、ステップS205のカウンタ更新処理へ移行し、カウンタ更新処理を無限ループ状に繰返す。このカウンタ更新処理は特別図柄遊技パターンを無作為に選択するためのランダムカウンタR20を「1」ずつ加算するものであり、ランダムカウンタR20の加算処理は「0」から上限値「191」に加算された後に「0」に戻ってリング状に行われる。
【0179】
CPU66はメイン制御装置48からのINT信号を検出すると、IRQ割込みプログラムを起動する。そして、メイン制御装置48からの演出コマンドおよび演出データをIRQ割込みプログラムで検出し、RAM68のコマンドエリアおよびデータエリアに格納する。
【0180】
図30のタイマ割込みプログラムは4msecが経過する毎に起動するものであり、サブ制御装置65のCPU66はタイマ割込みプログラムの起動時にはメインプログラムを実行位置で一時停止させ、タイマ割込みプログラムの終了時にはメインプログラムを一時停止位置から再開する。このタイマ割込みプログラムはステップS211の普通図柄遊技処理〜ステップS216の大当り遊技処理を有するものであり、ステップS211の普通図柄遊技処理はタイマ割込みプログラムが起動する4msec毎に実行され、ステップS212のコマンド待ち処理〜ステップS216の大当り遊技処理はサブ制御フラグの設定状態に基いて選択的に実行される。
【0181】
(1)普通図柄遊技処理
図30のステップS211の普通図柄遊技処理は図柄表示装置27の普通図柄変動領域HE内に普通図柄を変動状態および停止状態で順に表示し、普通図柄の停止状態での組合せに応じて遊技者に当りおよび外れの判定結果を報知するものであり、普通図柄が当りの組合せで停止したときにはメイン制御装置48が特別図柄始動口28を拡大し、特別図柄始動口28に対するパチンコ球の入賞確率を高める。
【0182】
サブ制御装置65のCPU66は図31のステップS221へ移行すると、RAM68のコマンドエリアに普通図柄変動開始コマンドが格納されているか否かを判断する。この普通図柄変動開始コマンドはメイン制御装置48がパチンコ球の普通図柄始動ゲート33に対する有効な通過を検出することに基づいて普通図柄の設定結果と共に出力するものであり、CPU66はコマンドエリアに普通図柄変動開始コマンドが格納されていることを検出すると、ステップS222へ移行する。
【0183】
CPU66はステップS222へ移行すると、VDP69に普通図柄変動開始コマンドを出力する。そして、ステップS223へ移行し、コマンドエリアの普通図柄変動開始コマンドを消去する。VDP69は普通図柄変動開始コマンドを検出すると、VROM70から普通図柄変動開始コマンドに応じた表示データを検出し、普通図柄の変動表示を開始する。この変動表示は図柄表示装置27の普通図柄変動領域HE内に普通図柄を横2列に可変表示するものであり、各列の普通図柄の可変順序は「3」および「7」の交互である。
【0184】
CPU66はステップS224へ移行すると、RAM68のコマンドエリアに普通図柄変動停止コマンドが格納されているか否かを検出する。この普通図柄変動停止コマンドは普通図柄用の変動表示時間が経過することに基いてメイン制御装置48が出力するものであり、上述したように、時間短縮モードの有効状態では普通図柄の変動開始から相対的に短時間が経過した時点で出力され、時間短縮モードの無効状態では普通図柄の変動開始から相対的に長時間が経過した時点で出力される。
【0185】
CPU66はステップS224でコマンドエリアに普通図柄変動停止コマンドが格納されていることを検出すると、RAM69のデータエリアから普通図柄の設定結果を検出する。そして、ステップS225でVDP69に普通図柄変動停止コマンドおよび普通図柄の設定結果を出力し、ステップS226でコマンドエリアの普通図柄変動停止コマンドおよびデータエリアの普通図柄の設定結果を消去する。
【0186】
VDP69は普通図柄変動停止コマンドおよび普通図柄設定結果を検出すると、VROM69から普通図柄設定結果に応じた表示データを検出する。そして、普通図柄の変動表示を設定結果で停止させ、当り図柄および外れ図柄を静止表示する。この静止表示は普通図柄の確定表示に相当するものであり、遊技者には2列の普通図柄の静止状態での組合せによって当りおよび外れの判定結果が確定的に報知される。
【0187】
(2)コマンド待ち処理
図30のステップS212のコマンド待ち処理はサブ制御フラグがコマンド待ち処理にセットされている場合に実行されるものであり、サブ制御装置65のCPU66はコマンド待ち処理で特別図柄変動開始コマンドの有無およびラウンド開始コマンドの有無を検出し、特別図柄変動開始コマンドおよびラウンド開始コマンドを検出したときには特別図柄遊技パターンおよび大当り遊技パターンを設定する。尚、サブ制御フラグは電源投入時にコマンド待ち処理に初期設定されるものであり、電源投入直後の1回目のタイマ割込み処理ではコマンド待ち処理が実行される。
【0188】
CPU66は図32のステップS231へ移行すると、RAM68のコマンドエリアに特別図柄変動開始コマンドが格納されているか否かを検出する。この特別図柄変動開始コマンドはメイン制御装置48がパチンコ球の特別図柄始動口28に対する有効な入賞を検出することに基いて特別図柄の設定結果および変動パターンの設定結果と共に出力するものであり、CPU66はコマンドエリアに特別図柄変動開始コマンドが格納されていないことを検出したときにはステップS232へ移行する。
【0189】
CPU66はステップS232へ移行すると、コマンドエリアにラウンド開始コマンドが格納されているか否かを判断する。このラウンド開始コマンドはメイン制御装置48が大当りラウンドの開始時にラウンドデータ(今回の大当りラウンド回数)と共に出力するものであり、CPU66はコマンドエリアにラウンド開始コマンドが格納されていないことを検出すると、ステップS233へ移行する。
【0190】
CPU66はステップS233へ移行すると、タイマT20の計測値を「0」と比較する。ここで「T20>0」を検出したときにはステップS234へ移行し、タイマT20から「1」を減算することに基いて待機表示の残り時間を4msec単位で減算する。このタイマT20の減算状態ではCPU66がメイン制御装置48からの特別図柄変動開始コマンドおよびラウンド開始コマンドを待つコマンド待ち状態にあり、図柄表示装置27の特別図柄変動領域TE内には直前の確定図柄が静止表示されている。この直前の確定図柄の静止表示を待機表示と称する。
【0191】
CPU66はステップS233で「T20=0」を検出すると、ステップS235でVDP69にデモ表示コマンドを出力する。すると、VDP69はVROM70からデモ表示コマンドに応じた表示データを検出し、表示データの検出結果に基いてデモ画面を表示する。即ち、実質的な遊技停止状態では図柄表示装置27の特別図柄変動領域TE内に待機画面が表示されており、待機画面の表示状態で設定時間が経過したときには待機画面に換えてデモ画面が表示される。
【0192】
CPU66は図32のステップS236へ移行すると、コマンドエリアにモード表示コマンドが格納されているか否かを検出する。このモード表示コマンドはメイン制御装置48が大当り持越しモードの設定状態を変更することに基いて大当り持越しモードの変更結果と共に出力するものであり、CPU66はコマンドエリアにモード表示コマンドが格納されていることを検出したときにはステップS237でコマンドエリアのモード表示コマンドを消去し、ステップS238へ移行する。
【0193】
CPU66はステップS238へ移行すると、データエリアから大当り持越しモードの変更結果を検出し、VDP66に大当り持越しモードの変更結果に応じた表示コマンドを出力する。すると、VDP66はVROM67から表示コマンドに応じた表示データを検出し、待機画面またはデモ画面の前方にメッセージ「大当りを持越します」・「大当りを持越しません」のいずれかを部分的に重ねて表示する。
【0194】
CPU66はステップS231でコマンドエリアに特別図柄変動開始コマンドが格納されていることを検出すると、ステップS239でランダムカウンタR20の現在の計測値を取得し、ステップS240で特別図柄遊技パターンを設定する。そして、ステップS241でコマンドエリアの特別図柄変動開始コマンドを消去し、ステップS242でサブ制御フラグに特別図柄遊技開始処理をセットする。
【0195】
特別図柄遊技パターンは特別図柄の可変速度,特別図柄の仮停止タイミング,背景の種類,背景の切換えタイミング,遊技音の出力タイミング,コーナランプ21およびサイドランプ23の発光タイミング等を示すシーケンスデータからなるものであり、変動パターンに応じた変動表示時間内で終了するように設定される。以下、特別図柄遊技パターンの設定処理および設定内容について説明する。
【0196】
サブ制御装置65のROM67には、図33に示すように、特別図柄遊技用の遊技パターンテーブルが記録されている。この遊技パターンテーブルは変動パターンおよびランダムカウンタR20から特別図柄遊技パターンを選択するためのものであり、サブ制御装置65のCPU66は図32のステップS239でランダムカウンタR20を取得すると、ステップS240でRAM68のデータエリアから変動パターンを検出し、変動パターンの検出結果およびランダムカウンタR20の取得結果に応じた特別図柄遊技パターンを遊技パターンテーブルから選択的に設定する。
【0197】
図34は特別図柄遊技パターン「0」の設定内容を示すものである。この特別図柄遊技パターン「0」は時間短縮モードの有効状態で完全外れが判定された変動パターン「0」の検出時にランダムカウンタR20に拘らず選択されるものであり、特別図柄遊技パターン「0」の選択時には左,中,右の特別図柄が同時に変動開始する。この変動開始時には変動用背景が表示され、コーナランプ21およびサイドランプ23が点滅する。
【0198】
3列の特別図柄の変動開始から設定時間が経過したときには3列の特別図柄が同時に仮停止し、3列の仮停止に連動して変動用背景の表示が終了する。これら左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄の仮停止はRAM68のデータエリアに格納されているメイン制御装置48からの特別図柄の設定結果で行われるものであり、3列の仮停止状態では3列の特別図柄が完全外れの組合せになる。
【0199】
図35は特別図柄遊技パターン「1−1」の設定内容を示すものである。この特別図柄遊技パターン「1−1」は時間短縮モードの無効状態で完全外れが判定された変動パターン「1」の検出時にランダムカウンタR20の取得結果に応じて選択されるものであり、特別図柄遊技パターン「1−1」の選択時には左,中,右の特別図柄が同時に変動開始する。この変動開始時には変動用背景が表示され、コーナランプ21およびサイドランプ23が点滅する。
【0200】
3列の特別図柄の変動開始から設定時間が経過したときには左特別図柄および右特別図柄が当該順序で仮停止し、左特別図柄および右特別図柄の仮停止に連動してスピーカ6から「ドン」の仮停止音が出力される。そして、中特別図柄が右特別図柄の仮停止後に仮停止し、中特別図柄の仮停止に連動して変動用背景の表示が終了する。これら左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄の仮停止はRAM68のデータエリアに格納されているメイン制御装置48からの特別図柄の設定結果で行われるものであり、3列の仮停止状態では3列の特別図柄が完全外れの組合せになる。
【0201】
図36は特別図柄遊技パターン「2」の設定内容を示すものである。この特別図柄遊技パターン「2」は外れリーチが判定された変動パターン「2」の検出時にランダムカウンタR20に拘らず選択されるものであり、時間短縮モードの有効状態および無効状態のいずれでも選択される。この特別図柄遊技パターン「2」の設定時には右特別図柄の仮停止後に中特別図柄の変動速度が遅くなり、スピーカ6から「リーチ」の遊技音が出力される。次に、変動用背景に換えてリーチ用背景が表示され、コーナランプ21およびサイドランプ23が点滅動作を開始する。そして、中特別図柄の仮停止に連動してリーチ用背景の表示が終了し、コーナランプ21およびサイドランプ23の点滅が終了する。これら左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄の仮停止はRAM68のデータエリアに格納されているメイン制御装置48からの特別図柄の設定結果で行われるものであり、3列の仮停止状態では3列の特別図柄が外れリーチの組合せになる。
【0202】
特別図柄遊技パターン「2」の設定時に出現する低速変動アクションは「ノーマルリーチアクション」と称されるものであり、例えば大当り用の変動パターン「26」の設定時には外れリーチ用の特別図柄遊技パターン「2」と同一展開の「ノーマルリーチアクション」が設定され、左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄が大当りの組合せで仮停止する。
【0203】
変動パターン「0」は残りの全ての変動パターン「1」〜「58」に比べて変動表示時間が短く設定されたものであり、特別図柄遊技パターン「0」は残りの全ての特別図柄遊技パターンに比べて変動表示時間が短く設定される。この特別図柄遊技パターン「0」は時間短縮モードの有効状態で完全外れが判定された場合に一義的に設定されるものであり、特別図柄遊技パターン「0」の設定時には変動表示時間が相対的に短縮される。
【0204】
CPU66は図32のステップS232でコマンドエリアにラウンド開始コマンドが格納されていることを検出すると、ステップS243で大当り遊技パターンを設定する。この大当り遊技パターンはラウンドデータに応じたアニメーション画面を表示し、スピーカ6から図柄表示装置27の表示内容に応じた遊技音を出力し、コーナランプ21およびサイドランプ23をアニメーション画面に応じて発光させるシーケンスデータからなるものであり、CPU66は大当り遊技パターンを設定すると、ステップS244でコマンドエリアのラウンド開始コマンドを消去し、ステップS245でサブ制御フラグに大当り遊技開始処理をセットする。
【0205】
(3)特別図柄遊技開始処理
図30のステップS213の特別図柄遊技開始処理はサブ制御フラグが特別図柄遊技開始処理にセットされている場合に実行されるものであり、サブ制御装置65のCPU66は図37のステップS251でタイマT21を「0」にリセットする。このタイマT21は特別図柄の変動表示時間を計測するものであり、CPU66はタイマT21をリセットすると、ステップS252でサブ制御フラグに特別図柄遊技処理をセットする。
【0206】
(4)特別図柄遊技処理
図30のステップS214の特別図柄遊技処理はサブ制御フラグが特別図柄遊技処理にセットされている場合に実行されるものであり、サブ制御装置65のCPU66は特別図柄遊技処理でスピーカ6・コーナランプ21・サイドランプ23・図柄表示装置27を制御し、特別図柄遊技パターンの設定結果に応じた演出内容で特別図柄遊技を実行する。
【0207】
CPU66は図38のステップS261へ移行すると、タイマT21に「1」を加算することに基いて特別図柄の変動表示時間を4msec単位で計測する。そして、ステップS262へ移行し、RAM68のコマンドエリアに特別図柄変動停止コマンドが格納されているか否かを判断する。この特別図柄変動停止コマンドはメイン制御装置48が変動パターンに応じた変動表示時間の経過を検出することに基いて出力するものであり、CPU66はコマンドエリアに特別図柄変動停止コマンドが格納されていないことを検出したときにはステップS263へ移行する。ここで特別図柄遊技パターンの設定結果からタイマT21の計測値に応じたイベントを検出し、イベントを実行することで特別図柄遊技を特別図柄遊技パターンの設定結果に応じた内容で進行させる。
【0208】
CPU66はステップS262でコマンドエリアに特別図柄変動停止コマンドが格納されていることを検出すると、ステップS264でVDP69に図柄確定コマンドを出力することに基いて特別図柄遊技を終える。そして、ステップS265へ移行し、コマンドエリアの特別図柄変動停止コマンド・データエリアの特別図柄の設定結果・データエリアの変動パターンの設定結果を消去する。
【0209】
CPU66はステップS265で特別図柄変動停止コマンド等を消去すると、ステップS266でタイマT20に待機表示時間(具体的には15sec=375)をセットし、ステップS267でサブ制御フラグにコマンド待ち処理をセットする。
【0210】
特別図柄変動停止コマンドはメイン制御装置48が変動パターンに応じた変動表示時間の経過時に出力するものである。また、特別図柄遊技パターンはサブ制御装置65が変動パターンに基づいて設定するものであり、変動パターンに応じた変動表示時間内で終了するように設定される。サブ制御装置65のCPU66が特別図柄変動停止コマンドを検出してVDP69に図柄確定コマンドを出力するときには左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄が必ず仮停止状態にある。この仮停止状態ではVDP69が左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄を上下に揺らしており、VDP69は図柄確定コマンドを検出すると、左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄を仮想的な水平ライン上に静止した確定状態で表示する。即ち、特別図柄遊技は3列の特別図柄が確定表示されることによって終了するものである。
【0211】
(5)大当り遊技開始処理
図30のステップS215の大当り遊技開始処理はサブ制御フラグが大当り遊技開始処理にセットされている場合に実行されるものであり、サブ制御装置65のCPU66は大当り遊技開始処理で大当り遊技を開始し、サブ制御フラグに大当り遊技処理をセットする。
【0212】
(6)大当り遊技処理
図30のステップS216の大当り遊技処理はサブ制御フラグが大当り遊技処理にセットされている場合に実行されるものであり、サブ制御装置65のCPU66は大当り遊技処理でスピーカ6・コーナランプ21・サイドランプ23・図柄表示装置27を制御し、大入賞口の開閉を大当り遊技パターンの設定結果に応じた内容で演出する。
【0213】
CPU66は図39のステップS271へ移行すると、RAM68のコマンドエリアにラウンド停止コマンドが格納されているか否かを判断する。このラウンド停止コマンドはメイン制御装置48が各回の大当りラウンドの終了を検出することに基いて出力するものであり、CPU66はコマンドエリアにラウンド停止コマンドが格納されていないことを検出したときにはステップS272へ移行し、大当り遊技を大当り遊技パターンの設定結果に応じた内容で演出する。
【0214】
CPU66はステップS271でコマンドエリアにラウンド停止コマンドが格納されていることを検出すると、ステップS273でスピーカ6・コーナランプ21・サイドランプ23・図柄表示装置27の大当り遊技パターンに応じた制御を停止する。そして、ステップS274でコマンドエリアのラウンド停止コマンドおよびデータエリアのラウンドデータを消去し、ステップS275でサブ制御フラグにコマンド待ち処理をセットする。
【0215】
上記第1実施例によれば次の効果を奏する。
メイン制御装置48の保留データエリアに判定データとして特定大当りが格納されていることを条件に変動表示順序をパチンコ球の入賞順に対して変更した。このため、遊技者に特定大当りを順番を変えて報知することができるので、斬新な遊技性が得られる。
保留データ記録部E1の判定データが特定大当りであるときには保留データ記録部E1の保留データを保留データ記録部E2〜E4のいずれかの保留データと順序交換し、保留データを保留データ記録部E1・E2・E3・E4の順序で使用することで順序付けした。このため、特定大当りの判定データ・大当りの判定データ・外れの判定データを別個のエリアに分けて格納する必要がなくなるので、RAM51の記録エリアが少なくて済む。
【0216】
確率変動モードの有効状態で特定大当りの判定データが存在するときには外れの判定データを先に使用したので、大当りの発生に基いて確率変動モードが終了することが先送りされる。このため、確率変動モードの継続回数が長くなるので、新たな大当りを高確率で獲得する特典が生成される。また、時間短縮モード(有限モード)の有効状態で特定大当りの判定データが存在するときには外れの判定データを先に使用した。このため、時間短縮モード(有限モード)が大当りの発生によって途中終了することが先送りされ、時間短縮モード(有限モード)の継続回数が限度値「100回」に近付く特典が生成されるので、総じて、特定大当りの価値が高まる。
【0217】
モード切換スイッチ77の操作に応じて大当り持越しモードを選択的に有効化し、大当り持越しモードおよび確率変動モードの有効状態で特定大当りの判定データがある場合・大当り持越しモードおよび時間短縮モード(有限モード)の有効状態で特定大当りの判定データがある場合に変動表示の順序を変更した。このため、遊技者の好みに応じて変動表示順序の変更機能を有効化および無効化できるので、利便性が高まる。
【0218】
上記第1実施例においては、保留データの順序を変動表示の開始直前に変更したが、これに限定されるものではなく、例えばパチンコ球が特別図柄始動口28に有効に入賞した直後に変更しても良い。即ち、上記第1実施例においては、図13の特別図柄用データ取得処理で特定大当り・大当り・外れを判定し、図20の制御データ設定処理で保留データの順序を変更したが、これに限定されるものではなく、例えば特定大当り・大当り・外れの判定処理と保留データの順序変更処理とを同一の特別図柄用データ取得処理で行っても良い。
【0219】
次に本発明の第2実施例を図40〜図42に基いて説明する。
メイン制御装置48のCPU49は図40のステップS47またはS48で大当りを高確率または通常確率で判定すると、ステップS301で大当り持越しモードの設定状態を判断する。ここで大当り持越しモードが無効化されていることを検出したときにはステップS302へ移行し、ランダムカウンタR1〜R4の取得結果および大当りの判定結果を保留データエリアの保留データ記録部E1〜E4のうちカウンタN1の計測値に対応する記録部に格納する。
【0220】
CPU49はステップS301で大当り持越しモードが有効化されていることを検出すると、ステップS303で確率変動モードの設定状態を判断する。ここで確率変動モードが有効化されていることを検出したときにはステップS305へ移行し、確率変動モードが無効化されていることを検出したときにはステップS304へ移行する。
【0221】
CPU49はステップS304へ移行すると、時間短縮モードの設定状態を判断する。ここで時間短縮モードとして有限モードが無効化されていることを検出したときにはステップS302へ移行し、ランダムカウンタR1〜R4の取得結果および大当りの判定結果を保留データエリアの保留データ記録部E1〜E4のうちカウンタN1の計測値に対応する記録部に格納する。即ち、大当り持越しモードの無効状態・大当り持越しモードは有効化されているものの確率変動モードおよび時間短縮モード(有限モード)が無効化されている状態ではランダムカウンタR1〜R4の取得結果および大当りの判定結果が保留データエリアに入賞順に格納される。
【0222】
CPU49はステップS305へ移行すると、ステップS47またはステップS48で行った大当りの判定結果を検出する。ここで判定結果として特定大当りを検出したときにはステップS306でカウンタN6に「1」を加算することに基いて特定大当り回数を計測し、ステップS307へ移行する。
【0223】
メイン制御装置48のRAM51には、図41に示すように、第2の保留エリアに相当する特定大当りデータ保留エリアが設けられている。この特定大当りデータ保留エリアの特定大当りデータ記録部E1〜E4にはカウンタN6の計測値「1」〜「4」が割付けられており、CPU49は図40のステップS307へ移行すると、ランダムカウンタR1〜R4の取得結果および特定大当りの判定結果を特定大当りデータ記録部E1〜E4のうちカウンタN6の計測値に対応する記録部に格納する。
【0224】
CPU49はステップS305で判定結果が特定大当りでないことを検出すると、ステップS308で大当りであるか否かを検出する。ここで判定結果として大当りを検出したときにはステップS309でカウンタN7に「1」を加算することに基いて大当り回数を計測し、ステップS310へ移行する。
【0225】
メイン制御装置48のRAM51には、図41に示すように、第1の保留エリアに相当する大当りデータ保留エリアが設けられている。この大当りデータ保留エリアの大当りデータ記録部E1〜E4にはカウンタN7の計測値「1」〜「4」が割付けられており、CPU49は図40のステップS310へ移行すると、ランダムカウンタR1〜R4の取得結果および大当りの判定結果を大当りデータ記録部E1〜E4のうちカウンタN7の計測値に対応する記録部に格納する。
【0226】
CPU49は図40のステップS308で判定結果が大当りでないことを検出すると、外れであると判断する。そして、ステップS311でカウンタN8に「1」を加算することに基いて外れ回数を計測し、ステップS312へ移行する。
【0227】
メイン制御装置48のRAM51には、図41に示すように、第1の保留エリアに相当する外れデータ保留エリアが設けられている。この外れデータ保留エリアの外れデータ記録部E1〜E4にはカウンタN8の計測値「1」〜「4」が割付けられており、CPU49は図40のステップS312へ移行すると、ランダムカウンタR1〜R4の取得結果および外れの判定結果を外れデータ記録部E1〜E4のうちカウンタN8の計測値に対応する記録部に格納する。
【0228】
即ち、大当り持越しモードおよび確率変動モードの双方が有効化されている状態・大当り持越しモードおよび時間短縮モード(有限モード)の双方が有効化されている状態ではランダムカウンタR1〜R4の取得結果が特定大当り・大当り・外れの判定結果に応じた専用の特定大当りデータ保留エリア・大当りデータ保留エリア・外れデータ保留エリアに入賞順に格納される。
【0229】
CPU49は図42のステップS101で「カウンタN1>0」を検出すると、保留球が発生していると判断する。そして、ステップS102で大当り持越しモードの設定状態を検出し、ステップS103で確率変動モードの設定状態を検出し、ステップS104で時間短縮モード(有限モード)の設定状態を検出する。
【0230】
CPU49は大当り持越しモードが無効化されている状態・大当り持越しモードは有効化されているものの確率変動モードおよび時間短縮モード(有限モード)が無効化されている状態ではステップS321へ移行する。ここでRAM51の保留データエリアの保留データ記録部E1からランダムカウンタR1〜R4の取得結果および大当り判定結果を検出し、RAM51の実行データエリア(図41参照)に記録する。
【0231】
CPU49は図42のステップS321でランダムカウンタR1〜R4の取得結果および大当り判定結果を実行データエリアに記録すると、ステップS322で保留データエリアを整理する。この処理は保留データ記録部E1〜E3に保留データ記録部E2〜E4の格納データを上書きするものであり、例えば保留データ記録部E1だけにカウンタデータおよび判定データが格納されているときには保留データ記録部E1に保留データ記録部E2のデフォルトデータが記録され、保留データ記録部E1の格納データが消去される。また、保留データ記録部E1〜E4の全てにカウンタデータおよび判定データが格納されているときには保留データ記録部E2〜E4の格納データが前段の保留データ記録部E1〜E3に移動され、保留データ記録部E4にデフォルトデータが記録される。
【0232】
CPU49はステップS322で保留データエリアを整理すると、ステップS323で実行データエリアから判定データを検出し、判定データが大当りであるか否かを判断する。ここで判定データが大当りであることを検出したときにはステップS116へ移行し、実行データエリアのカウンタデータに基いて大当り図柄の設定処理・変動パターンの設定処理等を行う。また、ステップS323で実行データエリアの判定データが外れであることを検出したときにはステップS122へ移行し、実行データエリアのカウンタデータに基いて外れリーチおよび完全外れの判定処理・変動パターンの設定処理等を行う。
【0233】
CPU49は大当り持越しモードおよび確率変動モードの双方が有効化されている状態・大当り持越しモードおよび時間短縮モード(有限モード)の双方が有効化されている状態ではステップS324へ移行し、カウンタN8の計測値を「0」と比較する。ここで「N8>0」を検出したときには外れデータ保留エリアにカウンタデータが格納されていると判断し、ステップS325へ移行する。
【0234】
CPU49はステップS325へ移行すると、外れデータ保留エリアの外れデータ記録部E1からランダムカウンタR1〜R4の取得結果を検出し、RAM51の実行データエリアに記録する。そして、ステップS326でカウンタN8から「1」を減算することに基いて外れ回数を更新し、ステップS327で外れデータ記録部E1〜E3に外れデータ記録部E2〜E4の格納データを上書きする。次に、ステップS122へ移行し、実行データエリアのカウンタデータに基いて外れリーチおよび完全外れの判定処理・変動パターンの設定処理等を行う。
【0235】
CPU49はステップS324で「N8=0」を検出すると、外れデータ保留エリアにカウンタデータが格納されていないと判断する。そして、ステップS328へ移行し、カウンタN7の計測値を「0」と比較する。ここで「N7>0」を検出したときには大当りデータ保留エリアにカウンタデータが格納されていると判断し、ステップS329へ移行する。
【0236】
CPU49はステップS329へ移行すると、大当りデータ保留エリアの大当りデータ記録部E1からランダムカウンタR1〜R4の取得結果を検出し、RAM51の実行データエリアに記録する。そして、ステップS330でカウンタN7から「1」を減算することに基いて大当り回数を更新し、ステップS331で大当りデータ記録部E1〜E3に大当りデータ記録部E2〜E4の格納データを上書きする。次に、ステップS116へ移行し、実行データエリアのカウンタデータに基いて大当り図柄の設定処理・変動パターンの設定処理等を行う。
【0237】
CPU49はステップS328で「N7=0」を検出すると、大当りデータ保留エリアにカウンタデータが格納されておらず、特定大当りデータ保留エリアにカウンタデータが格納されていると判断し、ステップS332へ移行する。
【0238】
CPU49はステップS332へ移行すると、特定大当りデータ保留エリアの特定大当りデータ記録部E1からランダムカウンタR1〜R4の取得結果を検出し、RAM51の実行データエリアに記録する。そして、ステップS333でカウンタN6から「1」を減算することに基いて特定大当り回数を更新し、ステップS334で特定大当りデータ記録部E1〜E3に特定大当りデータ記録部E2〜E4の格納データを上書きする。次に、ステップS116へ移行し、実行データエリアのカウンタデータに基いて大当り図柄の設定処理・変動パターンの設定処理等を行う。
【0239】
即ち、外れデータ保留エリアにカウンタデータが存在するときには外れデータ保留エリアのカウンタデータが優先的に使用され、外れデータ保留エリアのカウンタデータがなくなったときには大当りデータ保留エリアにカウンタデータが存在するか否かが判定される。ここで大当りデータ保留エリアにカウンタデータが存在することが確認されたときには大当りデータ保留エリアのカウンタデータが使用され、大当りデータ保留エリアのカウンタデータがなくなった時点で特定大当りデータ保留エリアのカウンタデータが使用される。
【0240】
上記第2実施例によれば、特定大当りが判定されたときにはカウンタデータを特定大当りデータ保留エリアに記録し、大当りおよび外れが判定されたときにはカウンタデータを大当りデータ保留エリアおよび外れデータ保留エリアに記録し、外れデータ保留エリア・大当りデータ保留エリア・特定大当りデータ保留エリアの順序でカウンタデータを使用した。このため、カウンタデータの順序を交換する必要がなくなるので、制御内容が単純になる。
【0241】
上記第2実施例においては、図40の特別図柄用データ取得処理で特定大当り・大当り・外れを判定して特定大当りデータ保留エリア・大当りデータ保留エリア・外れデータ保留エリアに格納し、図42の制御データ設定処理で外れデータ保留エリア・大当りデータ保留エリア・特定大当りデータ保留エリアの順序でカウンタデータを使用したが、これに限定されるものではなく、例えば図42の制御データ設定処理で特定大当り・大当り・外れを判定して特定大当りデータ保留エリア・大当りデータ保留エリア・外れデータ保留エリアに格納し、外れデータ保留エリア・大当りデータ保留エリア・特定大当りデータ保留エリアの順序でカウンタデータを使用しても良い。
【0242】
次に本発明の第3実施例を図43〜図46に基いて説明する。
メイン制御装置48のCPU49は図43のステップ43でランダムカウンタR1〜R4を取得すると、ステップS44でカウンタN1に「1」を加算することに基いて保留回数を更新し、ステップS45でランダムカウンタR1〜R4の取得結果を保留データ記録部E1〜E4のうちカウンタN1の計測値に対応する記録部に格納する。即ち、特別図柄用データ取得処理では大当りおよび外れの判定処理が行われず、保留データ記録部E1〜E4にカウンタデータだけが入賞順に格納される。
【0243】
CPU49は図44のステップS102で大当り持越しモードが有効化されていると判断すると、ステップS103で確率変動モードの設定状態を判断する。ここで確率変動モードが有効化されていることを検出したときにはステップS341で保留データ記録部E1からランダムカウンタR3の取得結果を検出し、通常モード用の3個の大当り値「19,403,729」と比較する。これら3個の大当り値は、図45に示すように、確率変動モードの有効状態で使用される15個の大当り値と相違するものであり、CPU49は図44のステップS341でランダムカウンタR3の取得結果が3個の大当り値のいずれかと同一であることを検出したときにはステップS342へ移行する。
【0244】
CPU49はステップS342へ移行すると、カウンタN1の計測値を「4」と比較する。ここで「N1=4」を検出したときにはステップS108へ移行し、保留データ記録部E1のカウンタデータR1〜R4と保留データ記録部E4のカウンタデータR1〜R4とを交換する。
【0245】
CPU49はステップS342で「カウンタN1<4」を検出すると、ステップS343でカウンタN1を「3」と比較する。ここで「N1=3」を検出したときにはステップS110へ移行し、保留データ記録部E1のカウンタデータR1〜R4と保留データ記録部E3のカウンタデータR1〜R4とを交換する。
【0246】
CPU49はステップS343で「カウンタN1<3」を検出すると、ステップS344でカウンタN1を「2」と比較する。ここで「N1=2」を検出したときにはステップS112へ移行し、保留データ記録部E1のカウンタデータR1〜R4と保留データ記録部E2のカウンタデータR1〜R4とを交換する。即ち、大当り持越しモードおよび確率変動モードの双方が有効化された状態で今回のランダムカウンタR3が通常モード用の大当り値と同一の特定値であるときには今回のカウンタデータが最後の保留データに変更され、別の保留データがなくなった時点で特定データが使用される。
【0247】
CPU49は大当り持越しモードおよび時間短縮モード(有限モード)の双方が有効化されていることを検出すると、ステップS105で保留データ記録部E1からランダムカウンタR3の取得結果を検出して通常モード用の3個の大当り値「19,403,729」と比較する。ここでランダムカウンタR3の取得結果が3個の大当り値のいずれかと同一であることを検出すると、大当りであると判定してステップS106へ移行する。
【0248】
CPU49はステップS106へ移行すると、カウンタN1の計測値を「4」と比較する。ここで「N1=4」を検出したときにはステップS107へ移行し、保留データ記録部E4からランダムカウンタR3の取得結果を検出して通常モード用の3個の大当り値と比較する。ここでランダムカウンタR3の検出結果が3個の大当り値のいずれとも同一でないと判断したときにはステップS108へ移行し、保留データ記録部E1のカウンタデータR1〜R4と保留データ記録部E4のカウンタデータR1〜R4とを交換する。
【0249】
CPU49はステップS107で保留データ記録部E4のランダムカウンタR3が通常モード用の大当り値と同一であることを検出すると、ステップS109で保留データ記録部E3からランダムカウンタR3の取得結果を検出して通常モード用の3個の大当り値と比較する。ここでランダムカウンタR3の検出結果が3個の大当り値のいずれとも同一でないと判断したときにはステップS110へ移行し、保留データ記録部E1のカウンタデータR1〜R4と保留データ記録部E3のカウンタデータR1〜R4とを交換する。
【0250】
CPU49はステップS109で保留データ記録部E3のランダムカウンタR3が通常モード用の大当り値と同一であることを検出すると、ステップS111で保留データ記録部E2からランダムカウンタR3の取得結果を検出して通常モード用の3個の大当り値と比較する。ここでランダムカウンタR3の検出結果が3個の大当り値のいずれとも同一でないと判断したときにはステップS112へ移行し、保留データ記録部E1のカウンタデータR1〜R4と保留データ記録部E2のカウンタデータR1〜R4とを交換する。
【0251】
即ち、大当り持越しモードおよび時間短縮モード(有限モード)の双方が有効化された状態で今回のランダムカウンタR3が通常モード用の3個の大当り値と同一の特定値であるときには今回のカウンタデータが外れの保留データの次に移され、外れの保留データがなくなった時点で特定データが使用される。
【0252】
CPU49はステップS106で「カウンタN1<4」を検出すると、ステップS113へ移行する。ここでカウンタN1を「3」と比較し、「N1=3」を検出したときにはステップS109へ移行する。従って、保留データ記録部E3のランダムカウンタR3が外れ値であるときには保留データ記録部E1のカウンタデータR1〜R4と保留データ記録部E3のカウンタデータR1〜R4とが交換される。また、保留データ記録部E3のランダムカウンタR3が大当り値で保留データ記録部E2のランダムカウンタR3が外れ値であるときには保留データ記録部E1のカウンタデータR1〜R4と保留データ記録部E2のカウンタデータR1〜R4とが交換される。また、保留データ記録部E3のランダムカウンタR3と保留データ記録部E2のランダムカウンタR3とが大当り値であるときにはカウンタデータR1〜R4の交換が行われない。
【0253】
CPU49はステップS113で「カウンタN1<3」を検出すると、ステップS114へ移行する。ここでカウンタN1を「2」と比較し、「N1=2」を検出したときにはステップS111へ移行する。従って、保留データ記録部E2のランダムカウンタR3が外れ値であるときには保留データ記録部E1のカウンタデータR1〜R4と保留データ記録部E2のカウンタデータR1〜R4とが交換され、保留データ記録部E2のランダムカウンタR3が大当り値であるときにはカウンタデータR1〜R4の交換が行われない。
【0254】
CPU49は図46のステップS345へ移行すると、確率変動モードの設定状態を検出する。ここで確率変動モードが有効化されていることを検出したときにはステップS346へ移行し、保留データ記録部E1からランダムカウンタR3の取得結果を検出し、確率変動モード用の15個の大当り値「17,61,103,197,277,367,401,431,523,619,661,727,797,887,941」と比較する。これら15個の大当り値はメイン制御装置48のROM50に予め記録されたものであり、CPU49はランダムカウンタR3の取得結果が15個の大当り値のいずれかと同一であるときには大当りと判定し、大当りエリアに判定結果として大当りを記録する。また、ランダムカウンタR3の取得結果が15個の大当り値のいずれとも相違しているときには外れと判定し、大当りエリアに判定結果として外れを記録する。
【0255】
CPU49はステップS345で確率変動モードが無効化されていることを検出すると、ステップS347で保留データ記録部E1からランダムカウンタR3の取得結果を検出して通常モード用の3個の大当り値「19,403,729」と比較する。ここでランダムカウンタR3の取得結果が3個の大当り値のいずれかと同一であることを検出したときには大当りと判定し、大当りエリアに判定結果として大当りを記録する。また、ランダムカウンタR3が3個の大当り値のいずれとも相違していることを検出したときには外れと判定し、大当りエリアに判定結果として外れを記録する。
【0256】
CPU49は大当りおよび外れを判定すると、ステップS115で大当りエリアから判定結果を検出する。ここで大当りエリアに判定結果として大当りが記録されていることを検出したときにはステップS116へ移行し、大当り図柄の設定処理・変動パターンの設定処理・確率変動モードの判定処理・時間短縮モードの判定処理等を行う。また、ステップS115で大当りエリアに判定結果として外れが記録されていることを検出したときにはステップS122へ移行し、外れリーチの判定処理・外れリーチ図柄の設定処理・完全外れ図柄の設定処理・変動パターンの設定処理等を行う。
【0257】
上記第3実施例によれば次の効果を奏する。
確率変動モード用の多数個の大当り値と通常モード用の少数個の大当り値とを相違させ、大当り持越しモードおよび確率変動モードの有効状態で今回のランダムカウンタR3が通常モード用の大当り値と同一の特定値であるときには今回のランダムカウンタR3を最後に移した。このため、特定のランダムカウンタR3とは別のランダムカウンタR3が保留データエリアに記録されている限り、特定のランダムカウンタR3の使用が先送りされるので、特定のランダムカウンタR3の使用前に大当りが発生する機会が生成される。この特定のランダムカウンタR3は通常モード用の大当り値であるので、特定のランダムカウンタR3の使用前に大当りが発生することに基いて通常モードが設定されたときには特定のランダムカウンタR3によって大当りが確定的に発生する。即ち、通常モードであれば大当りになるはずのランダムカウンタR3を単なる外れ値として無駄に扱うことなく、遊技者に利益を還元することができる。
【0258】
大当り持越しモードおよび時間短縮モード(有限モード)の有効状態で今回のランダムカウンタR3が通常モード用の大当り値と同一の特定値であるときには今回のランダムカウンタR3を外れの保留データの直後に移し、外れのランダムカウンタR3を先に使用した。このため、時間短縮モードが大当りの発生によって途中終了することが先送りされ、時間短縮モードの継続回数が限度値に近付く特典が生成されるので、この点からも遊技者に利益を還元することができる。
【0259】
次に本発明の第4実施例を図47〜図49に基いて説明する。
メイン制御装置48のCPU49は大当り持越しモードの有効状態で確率変動モードまたは時間短縮モード(有限モード)が有効化されていることを検出すると、図47のステップS351でランダムカウンタR3を通常モード用の3個の大当り値と比較する。このランダムカウンタR3は直前のステップS43で取得したものであり、CPU49はランダムカウンタR3が通常モード用の3個の大当り値のいずれかと同一の特定値であると判断したときにはステップS352でカウンタN9に「1」を加算することに基いて特定データの保留個数を更新し、ステップS353へ移行する。
【0260】
メイン制御装置48のRAM51には、図48に示すように、第2の保留エリアに相当する特定データ保留エリアが設けられている。この特定データ保留エリアの特定データ記録部E1〜E4にはカウンタN9の計測値「1」〜「4」が割付けられており、CPU49は図47のステップS353へ移行すると、ランダムカウンタR1〜R4の取得結果を特定データ記録部E1〜E4のうちカウンタN9の計測値に対応する記録部に格納する。
【0261】
CPU49はステップS351でランダムカウンタR3が通常モード用の3個の大当り値のいずれとも相違している普通値であると判断したときにはステップS354でカウンタN10に「1」を加算することに基いて普通データの保留個数を更新し、ステップS355へ移行する。
【0262】
メイン制御装置48のRAM51には、図48に示すように、第1の保留エリアに相当する普通データ保留エリアが設けられている。この普通データ保留エリアの普通データ記録部E1〜E4にはカウンタN10の計測値「1」〜「4」が割付けられており、CPU49は図47のステップS355へ移行すると、ランダムカウンタR1〜R4の取得結果を普通データ記録部E1〜E4のうちカウンタN10の計測値に対応する記録部に格納する。即ち、特別図柄用データ取得処理では大当りおよび外れの判定処理が行われず、ランダムカウンタR3が特定値であるか否かに応じて特定データ保留エリアおよび普通データ保留エリアに選択的に格納される。
【0263】
CPU49は図49の制御データ設定処理で大当り持越しモードおよび確率変動モードの双方が有効化されていること・大当り持越しモードおよび時間短縮モード(有限モード)の双方が有効化されていることを検出すると、ステップS361でカウンタN10の計測値を「0」と比較する。ここで「N10>0」を検出したときには普通データエリアにカウンタデータが格納されていると判断し、ステップS362へ移行する。
【0264】
CPU49はステップS362へ移行すると、普通データエリアの普通データ記録部E1からランダムカウンタR1〜R4の取得結果を検出し、実行データエリアに記録する。そして、ステップS363でカウンタN10から「1」を減算することに基いて普通データの保留個数を更新し、ステップS364で普通データ記録部E1〜E3に普通データ記録部E2〜E4の格納データを上書きする。次に、図46のステップS345へ移行し、実行データエリアのカウンタデータR1〜R4に基いて大当りおよび外れの判定処理を実行する。
【0265】
CPU49は図49のステップS361で「カウンタN10=0」を検出すると、普通データエリアにカウンタデータが格納されておらず特定データエリアにカウンタデータが格納されていると判断し、ステップS365へ移行する。
【0266】
CPU49はステップS365へ移行すると、特定データエリアの特定データ記録部E1からランダムカウンタR1〜R4の取得結果を検出し、実行データエリアに記録する。そして、ステップS366でカウンタN9から「1」を減算することに基いて特定データの保留個数を更新し、ステップS367で特定データ記録部E1〜E3に特定データ記録部E2〜E4の格納データを上書きする。次に、図46のステップS345へ移行し、実行データエリアのカウンタデータR1〜R4に基いて大当りおよび外れの判定処理等を実行する。
【0267】
CPU49は図49の制御データ設定処理で大当り持越しモードが無効化されていること・大当り持越しモードは有効化されているものの確率変動モードおよび時間短縮モード(有限モード)の双方が無効化されていることを検出すると、ステップS368で保留データ記録部E1からランダムカウンタR1〜R4の取得結果を検出し、実行データエリアに記録する。そして、ステップS369へ移行し、保留データ記録部E1〜E3に保留データ記録部E2〜E4の格納データを上書きする。次に、図46のステップS345へ移行し、実行データエリアのカウンタデータR1〜R4に基いて大当りおよび外れの判定処理等を実行する。
【0268】
上記第1〜第4実施例においては、継続回数に限度値が設定されない時間短縮モードを確率変動モードに連動して設定する構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば通常モード用の時間短縮モードに比べて限度回数が大きい(例えば1000回)の時間短縮モードを設定しても良い。
上記第1〜第4実施例においては、始動口としてパチンコ球を遊技盤13から回収するポケット状の特別図柄始動口28を用いたが、これに限定されるものではなく、例えばパチンコ球が通過する特別図柄始動ゲートを用いても良い。
【0269】
上記第1〜第4実施例においては、図柄表示装置27として液晶表示器を用いたが、これに限定されるものではなく、例えばLED表示器等の電気的な表示器を用いたり、回転ドラム等の機械的な表示器を用いても良い。
上記第1〜第4実施例においては、サブ制御装置65がスピーカ6・コーナランプ21・サイドランプ23・図柄表示装置27を統括的に制御する構成としたが、これに限定されるものではなく、例えばスピーカ6を制御するスピーカ制御装置・コーナランプ21およびサイドランプ23を制御するランプ制御装置・図柄表示装置27を制御する図柄制御装置を個別に設けても良い。
上記第1〜第4実施例においては、特別図柄遊技用の保留球数を4個を上限に計測したが、これに限定されるものではなく、例えば4個以外の複数値を上限に計測しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図(特別図柄遊技の流れを示す図)
【図2】パチンコ機の全体構成を示す前面図
【図3】遊技盤を示す前面図
【図4】パチンコ機の全体構成を示す後面図
【図5】メイン制御装置の電気的構成を示す図
【図6】払出制御装置の電気的構成を示す図
【図7】サブ制御装置の電気的構成を示す図
【図8】メイン制御装置のメインプログラムを示すフローチャート
【図9】(a)はメイン制御装置が保有するランダムカウンタの一覧を示す図、(b)はノーマルカウンタの一覧を示す図、(c)はタイマの一覧を示す図
【図10】ランダムカウンタの加算方法を説明するための図
【図11】メイン制御装置のRAMのデータ格納エリアを示す図
【図12】メイン制御装置のタイマ割込みプログラムを示すフローチャート
【図13】メイン制御装置の特別図柄用データ取得処理を示すフローチャート
【図14】カウンタと特別図柄用の保留データ記録部とランプナンバーとの関係を示す図
【図15】メイン制御装置の普通図柄用データ取得処理を示すフローチャート
【図16】カウンタと普通図柄用の保留データ記録部との関係を示す図
【図17】メイン制御装置の普通図柄遊技処理を示すフローチャート
【図18】ランダムカウンタと普通図柄との関係を示す図
【図19】メイン制御装置のモード切換処理を示すフローチャート
【図20】メイン制御装置の制御データ設定処理を示すフローチャート(前半部)
【図21】メイン制御装置の制御データ設定処理を示すフローチャート(後半部)
【図22】遊技モードと大当り値との関係を示す図
【図23】ランダムカウンタと大当り図柄,左特別図柄,中特別図柄,右特別図柄との関係を示す図
【図24】大当り用の変動パターンテーブルを示す図
【図25】外れリーチ用の変動パターンテーブルを示す図
【図26】メイン制御装置の特別図柄遊技開始処理を示すフローチャート
【図27】メイン制御装置の特別図柄遊技終了処理を示すフローチャート
【図28】メイン制御装置の大当り遊技処理を示すフローチャート
【図29】サブ制御装置のメインプログラムを示すフローチャート
【図30】サブ制御装置のタイマ割込みプログラムを示すフローチャート
【図31】サブ制御装置の普通図柄遊技処理を示すフローチャート
【図32】サブ制御装置のコマンド待ち処理を示すフローチャート
【図33】特別図柄遊技用の遊技パターンテーブルを示す図
【図34】完全外れ用の特別図柄遊技パターンを説明するための図(時間短縮モード専用)
【図35】完全外れ用の特別図柄遊技パターンを説明するための図(通常モード専用)
【図36】外れリーチ用の特別図柄遊技パターンを説明するための図(ノーマルリーチ)
【図37】サブ制御装置の特別図柄遊技開始処理を示すフローチャート
【図38】サブ制御装置の特別図柄遊技処理を示すフローチャート
【図39】サブ制御装置の大当り遊技処理を示すフローチャート
【図40】本発明の第2実施例を示す図13相当図
【図41】カウンタデータおよび判定データの格納エリアを示す図
【図42】図20相当図
【図43】本発明の第3実施例を示す図13相当図
【図44】図20相当図
【図45】図22相当図
【図46】図21相当図
【図47】本発明の第4実施例を示す図13相当図
【図48】図41相当図
【図49】図20相当図
【符号の説明】
28は特別図柄始動口(始動口)、27は図柄表示装置(表示器)、48はメイン制御装置(取得手段,指令手段,モード変更手段,大当り判定手段,特典設定手段)、51はRAM(記録手段)、77はモード切換スイッチ(操作子)を示している。

Claims (6)

  1. パチンコ球が始動口に有効に入賞したことを条件に表示器に識別図柄を可変状態および可変停止状態で順に表示する可変表示を行い、識別図柄の可変停止状態での態様によって遊技者に大当りおよび外れの判定結果を報知する構成のものにおいて、
    パチンコ球が前記始動口に有効に入賞したことを条件に遊技データを取得し、記録手段に記録する取得手段と、
    前記記録手段に記録された遊技データに基いて可変表示を指令する指令手段とを備え、
    前記指令手段は、前記記録手段に特定の遊技データが記録されていることを条件に可変表示をパチンコ球の入賞順と異なる順序で指令することを特徴とする遊技機。
  2. 操作子と、
    前記操作子の有効な操作内容に応じて順序変更モードを有効状態および無効状態に切換えるモード変更手段とを備え、
    前記指令手段は、順序変更モードの有効状態で前記記録手段に特定の遊技データが記録されていることを条件に可変表示をパチンコ球の入賞順と異なる順序で指令することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記取得手段は、特定の遊技データおよび通常の遊技データを前記記録手段に順序付けて記録し、
    前記指令手段は、前記記録手段に記録された遊技データを設定順序で用いて可変表示を指令することを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の遊技機。
  4. 前記取得手段は、通常の遊技データおよび特定の遊技データを前記記録手段の第1の保留エリアおよび第2の保留エリアに記録し、
    前記指令手段は、前記第1の保留エリアに遊技データが記録されているときには前記第1の保留エリアの遊技データに基いて可変表示を指令し、前記第2の保留エリアだけに遊技データが記録されているときには前記第2の保留エリアの遊技データに基いて可変表示を指令することを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の遊技機。
  5. 遊技データに基いて大当りおよび外れを判定する大当り判定手段と、
    前記大当り判定手段が大当りを判定したことを条件に高確率モードおよび通常モードを選択的に設定する特典設定手段とを備え、
    前記特典設定手段は、限度回数が多数(無限を含む)の時間短縮モードおよび少数の時間短縮モードを高確率モードおよび通常モードと共に設定し、
    前記大当り判定手段は、通常モード時には遊技データを少数個の大当り値と比較することに基いて大当りを通常確率で判定し、高確率モード時には通常モード時と同一値を含んだ多数個の大当り値と比較することに基いて大当りを高確率で判定し、
    前記指令手段は、少数個の大当り値と同一値の遊技データが時間短縮モードの有効状態で前記記録手段に記録されているときには大当りを発生させない遊技データを先に用いて可変表示を指令することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の遊技機。
  6. 遊技データに基いて大当りおよび外れを判定する大当り判定手段と、
    前記大当り判定手段が大当りを判定したことを条件に高確率モードおよび通常モードを選択的に設定する特典設定手段とを備え、
    前記特典設定手段は、限度回数が多数(無限を含む)の時間短縮モードおよび少数の時間短縮モードを高確率モードおよび通常モードと共に設定し、
    前記大当り判定手段は、通常モード時には遊技データを少数個の大当り値と比較することに基いて大当りを通常確率で判定し、高確率モード時には通常モード時と異なる多数個の大当り値と比較することに基いて大当りを高確率で判定し、
    前記指令手段は、少数個の大当り値と同一の遊技データが時間短縮モードの有効状態で前記記録手段に記録されているときには別の遊技データを先に用いて可変表示を指令することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の遊技機。
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