JP2005013115A - 魚釣用スピニングリールのスプール - Google Patents
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Abstract
【課題】魚釣用スピニングリールに備えられた様々な機能部材の構成を一切変更すること無く、スプール形成時に当初定めた糸巻量を自在に増減可能とすること。
【解決手段】前記スプール5は、後側フランジ部5aと、釣糸巻回胴部5bとスカート部5cからなるスプール本体5d、及び、スプール本体5dとは別体で形成された前側フランジ部9とで形成されている。また、スプール本体5dの前側端部には周方向に複数のネジ孔5fが形成された固定部5gが形成されている。前側フランジ部9はドラグ調節ツマミへの糸絡みを防ぐ環状突出部9aと、径方向に突出した環状鍔部9bと、ドラグ調節ツマミ6が収容される環状凹部9cと、周方向に複数の挿通孔9dが形成された固定部9eとで構成されている。
【選択図】 図2
【解決手段】前記スプール5は、後側フランジ部5aと、釣糸巻回胴部5bとスカート部5cからなるスプール本体5d、及び、スプール本体5dとは別体で形成された前側フランジ部9とで形成されている。また、スプール本体5dの前側端部には周方向に複数のネジ孔5fが形成された固定部5gが形成されている。前側フランジ部9はドラグ調節ツマミへの糸絡みを防ぐ環状突出部9aと、径方向に突出した環状鍔部9bと、ドラグ調節ツマミ6が収容される環状凹部9cと、周方向に複数の挿通孔9dが形成された固定部9eとで構成されている。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、魚釣用スピニングリールのスプールにおける糸巻量の増減方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来魚釣用スピニングリールは、ハンドルに連動回転し、スプール軸が嵌挿される駆動筒軸がリール本体の前部に軸受を介して回転可能に支持されており、該駆動軸筒にロータを取付けて、ロータに形成された釣糸案内部で前記スプール軸前部に取付けられたスプールに釣糸を巻回する構成である。
前記スプールは、釣糸巻回胴部の前側及び後側に夫々、前側フランジ部、後側フランジ部とを備えて構成されている。
又、前記スプールの前側フランジ部をスプール本体と別体に形成し、スプール本体に取付け固定した構造は従来から知られており、一般的に用いられている。
【0003】
前記のように構成されたスプールは、その形状毎に糸巻量が決定されており、リール本体の構成を一切変更せずに糸巻量を変更したい時は、形状の異なるスプールと変更する必要がある。
しかし、形状違いのスプールを形成するには金型を新規で起こす必要があり、非常にコストが掛かるため多くの種類を製作することは難しく、準備できる種類が限られてしまう。
【0004】
前記不具合を改善するべく特許文献1には、スプールの前側フランジ部と後側フランジ部とを螺合させるべく構成し、間に適宜幅の胴筒を挟着することで釣糸巻回胴部の軸方向長さを変更して糸巻量を変更可能としたものが、また特許文献2には、スプールの釣糸巻回胴部外周に枠片を外装することで糸巻量を減らす構成が、夫々示されている。
【特許文献1】
実開昭52−23987号公報
【特許文献2】
実開昭55−81579号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし引用文献1は、スプールにおける釣糸巻回胴部に当たる胴筒の長さを変更して糸巻量を変更する構成の為、前側フランジ部に形成されたドラグ収容部(10)が、前側フランジ部と共に前方へ移動させられてしまい、ドラグ調節ツマミのスプール軸への螺合が浅くなり、ドラグフリーが出難くなる上に、ドラグの調整範囲が狭くなる不具合がある。
前記不具合を解消する為にはスプール軸を変更する必要があり、この場合リール本体を分解しなくてはならず、非常に手間がかかる上にスプール軸という別部品の変更が必要となるので、充分なコスト低減を図ることが困難である。
また、引用文献1はスプール形成時に当初定めた糸巻量から増やすことは出来るが、当初定めた糸巻量から減じることが出来ない。
【0006】
他方、引用文献2はスプールに外装する枠片を用いることでスプール形成時に当初定めた糸巻量から減じることは可能であるが、糸巻量を増やすことは事実上不可能である。
【0007】
本発明はこのような技術的背景のもとでなされたものである。
したがって、その目的はスピニングリールに備えられた様々な機能部材の構成を一切変更すること無く、スプール形成時に当初定めた糸巻量から自在に増減可能な魚釣用スピニングリールのスプールを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明は、リール本体の前方にスプール軸を介して支持されると共に、後側フランジ部とスカート部と釣糸巻回胴部とで構成されたスプール本体と、スプール本体に一体的に取付け固定される固定部と環状鍔部とで構成された前側フランジ部とを備え、ハンドルの回転で駆動されるロータの回転により釣糸巻回胴部に釣糸が巻回される魚釣用スピニングリールのスプールであって、
前記前側フランジ部における環状鍔部の釣糸巻回胴部側を、スプール軸方向に変位する段部を備えた環状面に形成したことを要旨とするものである。
【0009】
また、本発明は、前記前側フランジ部は、前記釣糸巻回胴部に対して着脱可能であることを要旨とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照しながら、本発明の実施の一形態について説明する。ただし、以下の説明は、あくまでも本発明の例示にすぎず、以下の記載によって発明の技術的範囲が限定されるものではない。
【0011】
【実施例】
図1及び図2は本発明の第1の実施形態に係る魚釣用スピニングリールであり、図1はスピニングリールの全体図、図2は本発明に係るスプール軸方向に変位する段部を形成した前側フランジ部を備えたスプールの拡大断面図である。
【0012】
魚釣用スピニングリールは、図1の如くリール本体1に回転可能に支持されたハンドル2の回転で、リール本体1の内部に組み込まれた図示しない公知の巻取駆動機構を駆動し、その駆動力でロータ3を駆動する構成である。
【0013】
前記ロータ3は、前記巻取駆動機構の一部である図示しないピニオンギヤに固定され、リール本体1の前方側に回転可能に支持されている。
【0014】
前記ロータ3を支持するピニオンギヤ内を挿通し、且つ前記リール本体内部に組み込まれた図示しない公知のオシレート機構によって前後動可能に支持されたスプール軸8の前方側端部には、スプール5がドラグ機構7を介して支持されている。
【0015】
前記ロータ3には一対の支持腕3aが形成されており、一対の支持腕3a先端には、夫々一対のベール支持部材4aが反転自在に支持されている。
前記一対のベール支持部材4a間には、ベール4が架け渡されている。
【0016】
前記一対のベール支持部材4aの一方側には、図示しない公知の釣糸案内部が形成されており、釣糸案内部に案内された図示しない釣糸を前記ロータ3の回転で前記スプール5の釣糸巻回胴部5bに巻回する構成である。
【0017】
前記ドラグ機構7は、スプール5のドラグ収容部5e内に収容された複数の摩擦板7aと、スプール軸8の先端に形成されたネジ部8aに螺着されるドラグ調節ツマミ6とで構成される。
【0018】
前記ドラグ機構7は、ドラグ調節ツマミ6を回動させて摩擦板7aの押圧力を変化させることで、スプール5への制動力となるスプール5とスプール軸8との摩擦結合力を増減させ、釣糸の繰出し方向への張力に応じてスプール5の回転制動力を制御する構成である。
【0019】
前記スプール5は、後側フランジ部5aと、釣糸巻回胴部5bとスカート部5cからなるスプール本体5d、及び、スプール本体5dとは別体で形成された前側フランジ部F0とで形成されている。また、スプール本体5dの前側端部には周方向に複数のネジ孔5fが形成された固定部5gが形成されている。
【0020】
前側フランジ部F0はドラグ調節ツマミへの糸絡みを防ぐ環状突出部9aと、径方向に突出した環状鍔部9bと、ドラグ調節ツマミ6が収容される環状凹部9cと、周方向に複数の挿通孔9dが形成された固定部9eとで構成されている。
【0021】
前記スプール5は、前記前側フランジ部F0の固定部9eに形成された挿通孔9dと、スプール本体5dの固定部5gに形成されたネジ孔5fとの相対位置を合せてネジ部材10を締め付け、前記前側フランジ部F0を前記スプール本体5dに一体的に固定することで構成されている。
また、スプール本体5dにおける釣糸巻回胴部5bの前方側端部には、釣糸が前記前側フランジ部F0と前記スプール本体5dとの当接固定部分に釣糸が浸入することを阻止する環状で先細状の突起5hが形成されている。
【0022】
前記前側フランジ部F0における環状鍔部9bの釣糸巻回胴部側の環状面9fには、環状鍔部9bをスプール軸方向へ変位させるための段部9gが形成されている。
【0023】
前記の如く、前側フランジ部F0をスプール軸方向に変位する段部9gを備えた環状面9fとすることで、図2の仮想線で示された従来形状の前側フランジ部F1と実線で示された本発明の前側フランジ部F0とで囲われた空間S1の分だけ糸巻量を増大することが可能となる。
具体的には、同一の太さの釣糸を巻回する際、前側フランジ部に段部を形成し、環状鍔部を0.5mm程度前方に変位させることで、糸巻量を約10%程度増やすことが可能となる。
【0024】
また、ドラグ収容部5eはスプール本体に形成されているので、糸巻量を変更してもドラグ調節ツマミの位置は何ら変更されず、ドラグ機能は一切変わらないので、スプール軸との螺合量は変化せず、スプール軸の交換が不要となる。
つまり、スピニングリールに組み込まれた機能部材を一切変更せずに、前側フランジ部のみの交換で糸巻量を変更することが出来る。
【0025】
図3は本発明に係る前側フランジ部F0をスプール本体と分離したスプールの拡大断面図、図4は別形状の前側フランジ部F1を取り付けたスプールの変形例を示した拡大断面図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成に関しては同一の符号を用いて説明する。
【0026】
第1の実施形態に記載されたスプール5における前側フランジ部F0は、図4の如く釣糸巻回胴部側に位置する環状面19fと環状鍔部19bの形状が前記第一の実施形態の前側フランジ部F0と別形状の前側フランジ部F1と変更することが出来る。
【0027】
具体的には図3の如くネジ部材10を緩め、前側フランジ部F0を取り外す。
その後、環状鍔部19bの釣糸巻回胴部側に位置する環状面をスプール軸方向の段部9gの無い環状面19fとした形状の前側フランジ部F1と交換する。
さらにその後、図4の如く再びネジ部材10にて前記前側フランジ部F1をスプール本体5dに締め付け固定する。
【0028】
前記の如く、前側フランジ部F0を別形状の前側フランジ部F1と交換することで、図4の実線で示された別形状の前側フランジ部F1と仮想線で示された前側フランジ部F0とで囲われた空間S2の分だけ糸巻量を減らすることが可能となる。
具体的には、同一の太さの釣糸を巻回する際、前側フランジ部に0.5mm程度の段部を形成するか否か(前側フランジ部F0と前側フランジ部F1を交互に交換すること)で、糸巻量を約10%程度増減させることが可能となる。
【0029】
また、ドラグ収容部5eは第1の実施形態と同様、スプール本体に形成されているので、糸巻量を変更してもドラグ調節ツマミの位置は何ら変更されず、ドラグ機能は一切変わらないので、スプール軸との螺合量は変化せず、スプール軸の交換が不要となる。
つまり、スピニングリールに組み込まれた機能部材を一切変更せずに、前側フランジ部のみの交換で糸巻量を変更することが出来る。
【0030】
図5〜図7は本発明の第2の実施形態に係る図であり、図5は第2の実施形態のスプールにおける標準の前側フランジ部F2を取り付けた状態の拡大断面図、図6は異なる形状の前側フランジ部F3を取り付けた後の拡大断面図、図7は更に異なる形状の前側フランジ部F4を取り付けた後の拡大断面図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成に関しては同一の符号を用いて説明する。
【0031】
第2の実施形態に係るスプール25は、図5の如く、第1の実施形態のスプールにおけるスプール本体に形成された釣糸巻回胴部の前方側端部の突起を無くし、標準の前側フランジ部F2の固定部29eとスプール本体25dの固定部25gとの固定部分に釣糸が浸入することを阻止する環状で先細状の突起29hが、前側フランジ部F2における釣糸巻回胴部25bの前部に形成された固定部25gの端部外周に嵌合して構成されている。
突起29hの釣糸巻回胴部25bとの嵌合対向面には、スプール軸方向に変位する段部29gが形成されている。
他の構成は第1の実施形態と略同一である。
【0032】
前記の如く構成された第2の実施形態のスプール25における前記前側フランジ部F2は、図6及び図7の如く釣糸巻回胴部側に位置する環状面29fと環状鍔部29bの形状が異なる前側フランジ部F3又は前側フランジ部F4と変更することが出来る。
【0033】
具体的には図5の如くネジ部材10を緩め、前側フランジ部F2を取り外す。
その後、図6のように前側フランジ部F2における環状鍔部及び突起を後方に所定量変位させて環状鍔部39a及び突起39hとし、釣糸巻回胴部側に位置する環状面を後方に所定量変位させるべく延長されたスプール軸方向の段部39gによって後方変位した環状面39fとで構成した前側フランジ部F3と交換する。
さらにその後、再びネジ部材10にて前側フランジF3をスプール本体25dに締め付け固定する。
【0034】
前記の如く、前側フランジ部F2を前側フランジ部F3と交換することで、図6の仮想線で示された前側フランジ部F2と実線で示された前側フランジ部F3とで囲われた空間S3の分だけ糸巻量を減少することが可能となる。
具体的には、同一の太さの釣糸を巻回する際、前側フランジ部に段部を形成し、環状鍔部を0.5mm程度後方に変位させることで、糸巻量を約10%程度減らすことが可能となる。
【0035】
また、ドラグ収容部25eはスプール本体に形成されているので、糸巻量を変更してもドラグ調節ツマミの位置は何ら変更されず、ドラグ機能は一切変わらないので、スプール軸とドラグ調節ツマミの螺合量は変化せず、スプール軸の交換が不要となる。
つまり、スピニングリールに組み込まれた機能部材を一切変更せずに、前側フランジ部のみの交換で糸巻量を変更することが出来る。
【0036】
さらに、第2の実施形態における前側フランジ部F2に形成された環状鍔部29bを、第1の実施形態における前側フランジ部F0に形成された環状鍔部の如く前方側に変位させて段部49gを形成した前側フランジ部F4と組み合わせて形成させることも可能である。
【0037】
具体的には図5の如くネジ部材10を緩め、前側フランジ部F2を取り外す。
その後、図7のように前側フランジ部F2における環状鍔部を前方に所定量変位させて環状鍔部49aとし、釣糸巻回胴部側に位置する環状面を所定量変位させて環状面にスプール軸方向の段部49gを形成した環状面49fとで構成した前側フランジ部F4と交換する。
さらにその後、再びネジ部材10にて前側フランジF4をスプール本体25dに締め付け固定する。
【0038】
前記の如く、前側フランジ部F2を前側フランジ部F4と交換することで、図7の仮想線で示された前側フランジ部F2と実線で示された前側フランジ部F4とで囲われた空間S4の分だけ糸巻量を増加することが可能となる。
具体的には、同一の太さの釣糸を巻回する際、前側フランジ部に段部を形成し、環状鍔部を0.5mm程度前方に変位させることで、糸巻量を約10%程度増加させることが可能となる。
【0039】
前記の如く、前記標準の前側フランジ部F2を、糸巻量増減用の前側フランジ部F3、F4と適宜選択して交換することで、糸巻量を増減可能となる。
なお前記の第1及び第2の実施形態において、前側フランジ部の変位でずれてしまう糸巻位置は、従来から公知の調整ワッシャ等を用いて、糸巻位置を調整すれば良好な糸巻状態を維持可能である。
【0040】
なお、前側フランジ部のスプール軸方向変位の際に、前側鍔部の径方向寸法を併せて変更することで、例えば前側フランジ部の前方変位時に前側鍔部の直径を拡大させることで糸巻量をさらに増大させる、或いは前側フランジ部の後方変位時に前側鍔部の直径を縮小させることで糸巻量をさらに減少させる等、糸巻量をさらに大きく変位させることが出来る。
【0041】
又、前側鍔部の変位方向と径方向寸法の変更の組み合わせを逆転、即ち前側鍔部拡大時に前側フランジ部を後方変位させる、或いは前側鍔部縮小時に前側フランジ部を前方変位させることで、糸巻量の調整をさらに細かく行うことが可能となる。
【0042】
なお、前側フランジ部のスプール本体への取り付け手段は、第1及び第2の実施形態の如くネジ部材によって固定される手段に限定されるものではなく、スプール本体に前側フランジ部を直接螺合させる、或いはスプール本体と、スプール本体に螺合するナット部材とで前側フランジ部を挟着固定する等、従来から公知の前側フランジ部の取り付け手段を用いても、本発明の効果を奏し得るものであることは言うまでもない。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、スピニングリール組み込まれたドラグ機構やスプール軸などの機能部材を一切変更せずに、前側フランジ部の交換のみで糸巻量の変更が可能となる。
前記効果によって、異なる糸巻量を必要とするスプール製作時に、新たに金型を起こす必要が無くなり、大幅なコストダウンが可能となる。
また前側フランジ部を、変位方向を変えた複数の異なる形状の前側フランジ部に交換可能とすることで、スプール本体を変更せずに糸巻量を増大および減少どちらも実現可能となる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る魚釣用スピニングリールの全体図である。
【図2】同魚釣用スピニングリールの要部である、スプールの拡大断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態の変形例に係る魚釣用スピニングリールの要部である、スプールの拡大分解断面図である。
【図4】同魚釣用スピニングリールにおける、標準の前側フランジ部Fを取り付けたスプールの拡大断面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態のスピニングリールにおける、標準の前側フランジ部F2を取り付けたスプールの拡大断面図である。
【図6】同スピニングリールにおける、前側フランジ部F3を取り付けたスプールの拡大断面図である。
【図7】同スピニングリールにおける、前側フランジ部F4を取り付けたスプールの拡大断面図である。
【符号の説明】
1 リール本体
2 ハンドル
3 ロータ
5、25 スプール
5a、25a 後側フランジ部
5b、25b 釣糸巻回胴部
5c、25c スカート部
5d、25d スプール本体
5e、25e ドラグ収容部
5g、25g 固定部
6 ドラグ調節ツマミ
7 ドラグ機構
8 スプール軸
F0、F1、F2、F3、F4 前側フランジ部
9b、19b、29b、39b、49b 環状鍔部
9d、19d、29d、39d、49d 挿通孔
9e、19e、29e、39e、49e 固定部
9f、19f、29f、39f、49f 環状面
9g、29g、39g、49g 段部
10 ネジ部材
S1、S2、S3、S4 空間
【発明の属する技術分野】
本発明は、魚釣用スピニングリールのスプールにおける糸巻量の増減方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来魚釣用スピニングリールは、ハンドルに連動回転し、スプール軸が嵌挿される駆動筒軸がリール本体の前部に軸受を介して回転可能に支持されており、該駆動軸筒にロータを取付けて、ロータに形成された釣糸案内部で前記スプール軸前部に取付けられたスプールに釣糸を巻回する構成である。
前記スプールは、釣糸巻回胴部の前側及び後側に夫々、前側フランジ部、後側フランジ部とを備えて構成されている。
又、前記スプールの前側フランジ部をスプール本体と別体に形成し、スプール本体に取付け固定した構造は従来から知られており、一般的に用いられている。
【0003】
前記のように構成されたスプールは、その形状毎に糸巻量が決定されており、リール本体の構成を一切変更せずに糸巻量を変更したい時は、形状の異なるスプールと変更する必要がある。
しかし、形状違いのスプールを形成するには金型を新規で起こす必要があり、非常にコストが掛かるため多くの種類を製作することは難しく、準備できる種類が限られてしまう。
【0004】
前記不具合を改善するべく特許文献1には、スプールの前側フランジ部と後側フランジ部とを螺合させるべく構成し、間に適宜幅の胴筒を挟着することで釣糸巻回胴部の軸方向長さを変更して糸巻量を変更可能としたものが、また特許文献2には、スプールの釣糸巻回胴部外周に枠片を外装することで糸巻量を減らす構成が、夫々示されている。
【特許文献1】
実開昭52−23987号公報
【特許文献2】
実開昭55−81579号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし引用文献1は、スプールにおける釣糸巻回胴部に当たる胴筒の長さを変更して糸巻量を変更する構成の為、前側フランジ部に形成されたドラグ収容部(10)が、前側フランジ部と共に前方へ移動させられてしまい、ドラグ調節ツマミのスプール軸への螺合が浅くなり、ドラグフリーが出難くなる上に、ドラグの調整範囲が狭くなる不具合がある。
前記不具合を解消する為にはスプール軸を変更する必要があり、この場合リール本体を分解しなくてはならず、非常に手間がかかる上にスプール軸という別部品の変更が必要となるので、充分なコスト低減を図ることが困難である。
また、引用文献1はスプール形成時に当初定めた糸巻量から増やすことは出来るが、当初定めた糸巻量から減じることが出来ない。
【0006】
他方、引用文献2はスプールに外装する枠片を用いることでスプール形成時に当初定めた糸巻量から減じることは可能であるが、糸巻量を増やすことは事実上不可能である。
【0007】
本発明はこのような技術的背景のもとでなされたものである。
したがって、その目的はスピニングリールに備えられた様々な機能部材の構成を一切変更すること無く、スプール形成時に当初定めた糸巻量から自在に増減可能な魚釣用スピニングリールのスプールを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明は、リール本体の前方にスプール軸を介して支持されると共に、後側フランジ部とスカート部と釣糸巻回胴部とで構成されたスプール本体と、スプール本体に一体的に取付け固定される固定部と環状鍔部とで構成された前側フランジ部とを備え、ハンドルの回転で駆動されるロータの回転により釣糸巻回胴部に釣糸が巻回される魚釣用スピニングリールのスプールであって、
前記前側フランジ部における環状鍔部の釣糸巻回胴部側を、スプール軸方向に変位する段部を備えた環状面に形成したことを要旨とするものである。
【0009】
また、本発明は、前記前側フランジ部は、前記釣糸巻回胴部に対して着脱可能であることを要旨とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照しながら、本発明の実施の一形態について説明する。ただし、以下の説明は、あくまでも本発明の例示にすぎず、以下の記載によって発明の技術的範囲が限定されるものではない。
【0011】
【実施例】
図1及び図2は本発明の第1の実施形態に係る魚釣用スピニングリールであり、図1はスピニングリールの全体図、図2は本発明に係るスプール軸方向に変位する段部を形成した前側フランジ部を備えたスプールの拡大断面図である。
【0012】
魚釣用スピニングリールは、図1の如くリール本体1に回転可能に支持されたハンドル2の回転で、リール本体1の内部に組み込まれた図示しない公知の巻取駆動機構を駆動し、その駆動力でロータ3を駆動する構成である。
【0013】
前記ロータ3は、前記巻取駆動機構の一部である図示しないピニオンギヤに固定され、リール本体1の前方側に回転可能に支持されている。
【0014】
前記ロータ3を支持するピニオンギヤ内を挿通し、且つ前記リール本体内部に組み込まれた図示しない公知のオシレート機構によって前後動可能に支持されたスプール軸8の前方側端部には、スプール5がドラグ機構7を介して支持されている。
【0015】
前記ロータ3には一対の支持腕3aが形成されており、一対の支持腕3a先端には、夫々一対のベール支持部材4aが反転自在に支持されている。
前記一対のベール支持部材4a間には、ベール4が架け渡されている。
【0016】
前記一対のベール支持部材4aの一方側には、図示しない公知の釣糸案内部が形成されており、釣糸案内部に案内された図示しない釣糸を前記ロータ3の回転で前記スプール5の釣糸巻回胴部5bに巻回する構成である。
【0017】
前記ドラグ機構7は、スプール5のドラグ収容部5e内に収容された複数の摩擦板7aと、スプール軸8の先端に形成されたネジ部8aに螺着されるドラグ調節ツマミ6とで構成される。
【0018】
前記ドラグ機構7は、ドラグ調節ツマミ6を回動させて摩擦板7aの押圧力を変化させることで、スプール5への制動力となるスプール5とスプール軸8との摩擦結合力を増減させ、釣糸の繰出し方向への張力に応じてスプール5の回転制動力を制御する構成である。
【0019】
前記スプール5は、後側フランジ部5aと、釣糸巻回胴部5bとスカート部5cからなるスプール本体5d、及び、スプール本体5dとは別体で形成された前側フランジ部F0とで形成されている。また、スプール本体5dの前側端部には周方向に複数のネジ孔5fが形成された固定部5gが形成されている。
【0020】
前側フランジ部F0はドラグ調節ツマミへの糸絡みを防ぐ環状突出部9aと、径方向に突出した環状鍔部9bと、ドラグ調節ツマミ6が収容される環状凹部9cと、周方向に複数の挿通孔9dが形成された固定部9eとで構成されている。
【0021】
前記スプール5は、前記前側フランジ部F0の固定部9eに形成された挿通孔9dと、スプール本体5dの固定部5gに形成されたネジ孔5fとの相対位置を合せてネジ部材10を締め付け、前記前側フランジ部F0を前記スプール本体5dに一体的に固定することで構成されている。
また、スプール本体5dにおける釣糸巻回胴部5bの前方側端部には、釣糸が前記前側フランジ部F0と前記スプール本体5dとの当接固定部分に釣糸が浸入することを阻止する環状で先細状の突起5hが形成されている。
【0022】
前記前側フランジ部F0における環状鍔部9bの釣糸巻回胴部側の環状面9fには、環状鍔部9bをスプール軸方向へ変位させるための段部9gが形成されている。
【0023】
前記の如く、前側フランジ部F0をスプール軸方向に変位する段部9gを備えた環状面9fとすることで、図2の仮想線で示された従来形状の前側フランジ部F1と実線で示された本発明の前側フランジ部F0とで囲われた空間S1の分だけ糸巻量を増大することが可能となる。
具体的には、同一の太さの釣糸を巻回する際、前側フランジ部に段部を形成し、環状鍔部を0.5mm程度前方に変位させることで、糸巻量を約10%程度増やすことが可能となる。
【0024】
また、ドラグ収容部5eはスプール本体に形成されているので、糸巻量を変更してもドラグ調節ツマミの位置は何ら変更されず、ドラグ機能は一切変わらないので、スプール軸との螺合量は変化せず、スプール軸の交換が不要となる。
つまり、スピニングリールに組み込まれた機能部材を一切変更せずに、前側フランジ部のみの交換で糸巻量を変更することが出来る。
【0025】
図3は本発明に係る前側フランジ部F0をスプール本体と分離したスプールの拡大断面図、図4は別形状の前側フランジ部F1を取り付けたスプールの変形例を示した拡大断面図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成に関しては同一の符号を用いて説明する。
【0026】
第1の実施形態に記載されたスプール5における前側フランジ部F0は、図4の如く釣糸巻回胴部側に位置する環状面19fと環状鍔部19bの形状が前記第一の実施形態の前側フランジ部F0と別形状の前側フランジ部F1と変更することが出来る。
【0027】
具体的には図3の如くネジ部材10を緩め、前側フランジ部F0を取り外す。
その後、環状鍔部19bの釣糸巻回胴部側に位置する環状面をスプール軸方向の段部9gの無い環状面19fとした形状の前側フランジ部F1と交換する。
さらにその後、図4の如く再びネジ部材10にて前記前側フランジ部F1をスプール本体5dに締め付け固定する。
【0028】
前記の如く、前側フランジ部F0を別形状の前側フランジ部F1と交換することで、図4の実線で示された別形状の前側フランジ部F1と仮想線で示された前側フランジ部F0とで囲われた空間S2の分だけ糸巻量を減らすることが可能となる。
具体的には、同一の太さの釣糸を巻回する際、前側フランジ部に0.5mm程度の段部を形成するか否か(前側フランジ部F0と前側フランジ部F1を交互に交換すること)で、糸巻量を約10%程度増減させることが可能となる。
【0029】
また、ドラグ収容部5eは第1の実施形態と同様、スプール本体に形成されているので、糸巻量を変更してもドラグ調節ツマミの位置は何ら変更されず、ドラグ機能は一切変わらないので、スプール軸との螺合量は変化せず、スプール軸の交換が不要となる。
つまり、スピニングリールに組み込まれた機能部材を一切変更せずに、前側フランジ部のみの交換で糸巻量を変更することが出来る。
【0030】
図5〜図7は本発明の第2の実施形態に係る図であり、図5は第2の実施形態のスプールにおける標準の前側フランジ部F2を取り付けた状態の拡大断面図、図6は異なる形状の前側フランジ部F3を取り付けた後の拡大断面図、図7は更に異なる形状の前側フランジ部F4を取り付けた後の拡大断面図である。
なお、第1の実施形態と同一の構成に関しては同一の符号を用いて説明する。
【0031】
第2の実施形態に係るスプール25は、図5の如く、第1の実施形態のスプールにおけるスプール本体に形成された釣糸巻回胴部の前方側端部の突起を無くし、標準の前側フランジ部F2の固定部29eとスプール本体25dの固定部25gとの固定部分に釣糸が浸入することを阻止する環状で先細状の突起29hが、前側フランジ部F2における釣糸巻回胴部25bの前部に形成された固定部25gの端部外周に嵌合して構成されている。
突起29hの釣糸巻回胴部25bとの嵌合対向面には、スプール軸方向に変位する段部29gが形成されている。
他の構成は第1の実施形態と略同一である。
【0032】
前記の如く構成された第2の実施形態のスプール25における前記前側フランジ部F2は、図6及び図7の如く釣糸巻回胴部側に位置する環状面29fと環状鍔部29bの形状が異なる前側フランジ部F3又は前側フランジ部F4と変更することが出来る。
【0033】
具体的には図5の如くネジ部材10を緩め、前側フランジ部F2を取り外す。
その後、図6のように前側フランジ部F2における環状鍔部及び突起を後方に所定量変位させて環状鍔部39a及び突起39hとし、釣糸巻回胴部側に位置する環状面を後方に所定量変位させるべく延長されたスプール軸方向の段部39gによって後方変位した環状面39fとで構成した前側フランジ部F3と交換する。
さらにその後、再びネジ部材10にて前側フランジF3をスプール本体25dに締め付け固定する。
【0034】
前記の如く、前側フランジ部F2を前側フランジ部F3と交換することで、図6の仮想線で示された前側フランジ部F2と実線で示された前側フランジ部F3とで囲われた空間S3の分だけ糸巻量を減少することが可能となる。
具体的には、同一の太さの釣糸を巻回する際、前側フランジ部に段部を形成し、環状鍔部を0.5mm程度後方に変位させることで、糸巻量を約10%程度減らすことが可能となる。
【0035】
また、ドラグ収容部25eはスプール本体に形成されているので、糸巻量を変更してもドラグ調節ツマミの位置は何ら変更されず、ドラグ機能は一切変わらないので、スプール軸とドラグ調節ツマミの螺合量は変化せず、スプール軸の交換が不要となる。
つまり、スピニングリールに組み込まれた機能部材を一切変更せずに、前側フランジ部のみの交換で糸巻量を変更することが出来る。
【0036】
さらに、第2の実施形態における前側フランジ部F2に形成された環状鍔部29bを、第1の実施形態における前側フランジ部F0に形成された環状鍔部の如く前方側に変位させて段部49gを形成した前側フランジ部F4と組み合わせて形成させることも可能である。
【0037】
具体的には図5の如くネジ部材10を緩め、前側フランジ部F2を取り外す。
その後、図7のように前側フランジ部F2における環状鍔部を前方に所定量変位させて環状鍔部49aとし、釣糸巻回胴部側に位置する環状面を所定量変位させて環状面にスプール軸方向の段部49gを形成した環状面49fとで構成した前側フランジ部F4と交換する。
さらにその後、再びネジ部材10にて前側フランジF4をスプール本体25dに締め付け固定する。
【0038】
前記の如く、前側フランジ部F2を前側フランジ部F4と交換することで、図7の仮想線で示された前側フランジ部F2と実線で示された前側フランジ部F4とで囲われた空間S4の分だけ糸巻量を増加することが可能となる。
具体的には、同一の太さの釣糸を巻回する際、前側フランジ部に段部を形成し、環状鍔部を0.5mm程度前方に変位させることで、糸巻量を約10%程度増加させることが可能となる。
【0039】
前記の如く、前記標準の前側フランジ部F2を、糸巻量増減用の前側フランジ部F3、F4と適宜選択して交換することで、糸巻量を増減可能となる。
なお前記の第1及び第2の実施形態において、前側フランジ部の変位でずれてしまう糸巻位置は、従来から公知の調整ワッシャ等を用いて、糸巻位置を調整すれば良好な糸巻状態を維持可能である。
【0040】
なお、前側フランジ部のスプール軸方向変位の際に、前側鍔部の径方向寸法を併せて変更することで、例えば前側フランジ部の前方変位時に前側鍔部の直径を拡大させることで糸巻量をさらに増大させる、或いは前側フランジ部の後方変位時に前側鍔部の直径を縮小させることで糸巻量をさらに減少させる等、糸巻量をさらに大きく変位させることが出来る。
【0041】
又、前側鍔部の変位方向と径方向寸法の変更の組み合わせを逆転、即ち前側鍔部拡大時に前側フランジ部を後方変位させる、或いは前側鍔部縮小時に前側フランジ部を前方変位させることで、糸巻量の調整をさらに細かく行うことが可能となる。
【0042】
なお、前側フランジ部のスプール本体への取り付け手段は、第1及び第2の実施形態の如くネジ部材によって固定される手段に限定されるものではなく、スプール本体に前側フランジ部を直接螺合させる、或いはスプール本体と、スプール本体に螺合するナット部材とで前側フランジ部を挟着固定する等、従来から公知の前側フランジ部の取り付け手段を用いても、本発明の効果を奏し得るものであることは言うまでもない。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、スピニングリール組み込まれたドラグ機構やスプール軸などの機能部材を一切変更せずに、前側フランジ部の交換のみで糸巻量の変更が可能となる。
前記効果によって、異なる糸巻量を必要とするスプール製作時に、新たに金型を起こす必要が無くなり、大幅なコストダウンが可能となる。
また前側フランジ部を、変位方向を変えた複数の異なる形状の前側フランジ部に交換可能とすることで、スプール本体を変更せずに糸巻量を増大および減少どちらも実現可能となる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る魚釣用スピニングリールの全体図である。
【図2】同魚釣用スピニングリールの要部である、スプールの拡大断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態の変形例に係る魚釣用スピニングリールの要部である、スプールの拡大分解断面図である。
【図4】同魚釣用スピニングリールにおける、標準の前側フランジ部Fを取り付けたスプールの拡大断面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態のスピニングリールにおける、標準の前側フランジ部F2を取り付けたスプールの拡大断面図である。
【図6】同スピニングリールにおける、前側フランジ部F3を取り付けたスプールの拡大断面図である。
【図7】同スピニングリールにおける、前側フランジ部F4を取り付けたスプールの拡大断面図である。
【符号の説明】
1 リール本体
2 ハンドル
3 ロータ
5、25 スプール
5a、25a 後側フランジ部
5b、25b 釣糸巻回胴部
5c、25c スカート部
5d、25d スプール本体
5e、25e ドラグ収容部
5g、25g 固定部
6 ドラグ調節ツマミ
7 ドラグ機構
8 スプール軸
F0、F1、F2、F3、F4 前側フランジ部
9b、19b、29b、39b、49b 環状鍔部
9d、19d、29d、39d、49d 挿通孔
9e、19e、29e、39e、49e 固定部
9f、19f、29f、39f、49f 環状面
9g、29g、39g、49g 段部
10 ネジ部材
S1、S2、S3、S4 空間
Claims (2)
- リール本体の前方にスプール軸を介して支持されると共に、後側フランジ部とスカート部と釣糸巻回胴部とで構成されたスプール本体と、スプール本体に一体的に取付け固定される固定部と環状鍔部とで構成された前側フランジ部とを備え、ハンドルの回転で駆動されるロータの回転により釣糸巻回胴部に釣糸が巻回される魚釣用スピニングリールのスプールであって、
前記前側フランジ部における環状鍔部の釣糸巻回胴部側を、スプール軸方向に変位する段部を備えた環状面に形成したことを特徴とする魚釣用スピニングリールのスプール。 - 前記前側フランジ部は、前記スプール本体に対して着脱可能であることを特徴とする請求項1記載の魚釣用スピニングリールのスプール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003183277A JP2005013115A (ja) | 2003-06-26 | 2003-06-26 | 魚釣用スピニングリールのスプール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003183277A JP2005013115A (ja) | 2003-06-26 | 2003-06-26 | 魚釣用スピニングリールのスプール |
Publications (1)
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JP2005013115A true JP2005013115A (ja) | 2005-01-20 |
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ID=34183426
Family Applications (1)
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JP2003183277A Pending JP2005013115A (ja) | 2003-06-26 | 2003-06-26 | 魚釣用スピニングリールのスプール |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US7852317B2 (en) | 2005-01-12 | 2010-12-14 | Thinkoptics, Inc. | Handheld device for handheld vision based absolute pointing system |
-
2003
- 2003-06-26 JP JP2003183277A patent/JP2005013115A/ja active Pending
Cited By (2)
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US7852317B2 (en) | 2005-01-12 | 2010-12-14 | Thinkoptics, Inc. | Handheld device for handheld vision based absolute pointing system |
US8907889B2 (en) | 2005-01-12 | 2014-12-09 | Thinkoptics, Inc. | Handheld vision based absolute pointing system |
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