JP2005012139A - 基板搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】大型液晶基板等をコンパクトな搬送スペースで精度良く搬送する。
【解決手段】固定部2に支持され同心配置された回転駆動軸のうち、回転駆動軸端Rで旋回アーム10を旋回可能に軸支する。旋回アーム10の他端に、回転駆動軸Rからの入力により変形可能な平行リンク110と中間平行リンク100を介してアーム本体11を軸支する。旋回アーム10内の平行リンク110の変形に伴い旋回部材113を介してアーム本体11を旋回させる。このときアーム本体11内に、中間平行リンク100から伝達された回転により変形可能な第2平行リンク120を収容する。第2平行リンク120の出力側にハンド12を設けることで、旋回部材113とアーム旋回レバー111とが構成する二等辺三角形リンクの作用により、アーム本体11が旋回する際にハンド12に搬送方向を保持した直線移動を付与することができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は基板搬送装置に係り、特に高真空、高温状態下において、大型液晶基板等をコンパクトな搬送スペースで効率よく搬送できるようにしたシングルアームの基板搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、半導体、液晶基板製品の製造工程において、真空雰囲気、高温下でのプロセスが重要な位置を占めており、そのなかでも真空雰囲気での基板等のワーク搬送が装置構成においてきわめて重要となっている。
【0003】
液晶基板の製造分野においては、ワークサイズをより大きくすることで生産量の増大しを図り、コスト低減することが重要であるとともに、より大型の基板のニーズが高まっている。このような基板の大型化に伴い、真空内の搬送機器形態もそれに対応させ、高精度、高効率化を図る必要がある。たとえば1000mm□以下の液晶基板等の製造では、2本のアームを連係動作させ、所定のシーケンスで同時に2枚の基板を搬送可能としたツインアーム構造の搬送装置が提案されている(たとえば特許文献1、特許文献2参照。)これらの装置では、ツインアームをそれぞれ、ゴムベルトやスチールワイヤ、チェーンを回転軸に装着されたプーリを介して所定のアーム回転を実現する用いてベルト駆動方式が用いられている。
【0004】
【特許文献1】
特許第2580489号公報。
【特許文献2】
特開平10−163296号公報。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、1000mm×1000mm□程度の大型基板を搬送するような場合、ワークサイズの大型化にあわせてアーム旋回範囲を確保できる占有面積に拡大しなければならないという根本的な問題に加え、搬送距離が長くなることによるアーム駆動機構の剛性不足によってアームにたわみが生じたり、搬送軌跡が蛇行するという問題も生じるおそれがある。
【0006】
また、上述の搬送装置では、ゴムベルトでは高真空状態を阻害するアウトガスが発生する。スチールベルトやワイヤがプーリに巻回された際に繰り返し折り曲げられるため、早期に疲労破壊が生じるおそれがある。さらに、所定直径比で回転軸回転角を制御するため、大直径のプーリを要する場合もあり、機構の小型が難しい。加えて、基板等を高温処理条件で処理する場合、ベルトやワイヤが早期に変形、劣化してしまうため、耐久性の点でも問題がある。
【0007】
これらの問題を解決するために、出願人はツインアーム構造の基板搬送装置を開発した(特願2003−119266参照)。このツインアーム構造は平行リンク機構をアーム本体に内蔵したため、厳しい使用環境においても、すぐれた耐久性を期待できる。その構造上の利点は、シングルアーム構造においても発揮できる。
【0008】
そこで、本発明の目的は、高温、高真空状態下で使用されるシングルアーム構造の基板搬送装置において、大型の基板を、コンパクトなスペースで精度良く搬送でき、しかも耐久性に富む基板搬送装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は固定部に支持され同心配置された2本の回転駆動軸の第1の回転駆動軸端に旋回可能に軸支され、内部に第2の回転駆動軸からの入力により変形可能な第1平行リンクと中間平行リンクとを収容した旋回アームと、前記第1平行リンクの変形に伴い旋回し、部材上に設けられたリニアガイド上を直線走行するスライダを有する旋回部材と、前記中間平行リンクから伝達された回転により変形可能な第2平行リンクを有し、該第2平行リンクの出力側にハンドが設けられ、前記旋回部材により旋回が付与され、旋回時に前記ハンドの搬送方向が保持されるアーム本体とを備えたことを特徴とする。
【0010】
前記旋回アームの旋回時に、前記第2の回転駆動軸を固定して前記第1平行リンクと中間平行リンクとを変形させることで、前記旋回アームの旋回角θに対して、前記アーム本体を旋回させる前記旋回部材に旋回角2θが付与されるリンク機構を備えることが好ましい。
【0011】
前記旋回アーム内に収容された第1平行リンクと中間平行リンクの変形が、共有回転支軸を介して前記アーム本体に収容された第2平行リンクへ伝達され、前記ハンドの搬送方向が保持されるようにすることが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の基板搬送装置の一実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
[共通駆動部]
図1は、基板搬送装置の各部の機構構成を説明するために示した正面断面図である。基板搬送装置1は、固定部2に基底プレート3を介して支持され、アーム全体が真空雰囲気4内に位置するように設置されている。基底プレート3には、中心軸Oを中心として同心配置され、独立して回転駆動可能な2本の回転駆動軸R,Rが軸受部を介して固着されている。
【0013】
これらの回転駆動軸R,Rは、中実回転駆動軸Rと、この中実回転駆動軸Rを玉軸受(図示せず)で回転可能に支持するともに、独立して回転駆動可能な中空筒状回転駆動軸Rとから構成され、図示しない回転制御部により回転角、回転角速度、回転方向が高精度に制御される。また、本装置を真空雰囲気で使用する場合には回転駆動軸R,Rに真空シールを装着し、真空雰囲気と大気雰囲気とを区画することが好ましい。
【0014】
基底プレート3に支持された中空筒状回転軸Rの上端には旋回アーム10が固着されている。この旋回アーム10は、図2,図4の平面図に示したような細長の小判形状のアームからなり、中空筒状回転軸Rの回転駆動に伴い、中心軸Oを中心に旋回する。旋回アーム10の他端(自由端)にはアーム本体11が中実回転軸111Sを介して連結されている。このアーム本体11は、旋回アーム10の旋回角θに連動して中実回転軸111S回りに旋回角2θで旋回でき、アーム本体11の自由端側に連結されたハンド12のフォーク13上に載置された基板Pを所定方向に直線状に搬送できる(図7,図8参照)。
【0015】
[旋回アームの構成]
旋回アーム10は、図2に示したようなステンレス製の中空箱状部材で、その内部にはアーム本体11を旋回させる中実回転軸111Sを所定角度だけ回動させるとともに、アーム本体11の自由端に連結されたハンドの方向を保持させる同期クランク105を所定角度だけ回動させるリンク機構が収容されている。
以下、旋回アーム10内に収容された各部材により構成された第1平行リンク、中間平行リンク、及びこれらリンク機構の出力側となる中実回転軸、中空回転軸、同期クランクについて説明する。
【0016】
(第1平行リンクの構成)
中空筒状回転軸Rの内空部には玉軸受(図示せず)で支持された中実回転軸Rが配置されている。中実回転軸Rの上端には、図2に示したよう、駆動入力クランク101が固着されている。駆動入力クランク101の自由端には、図2に示したように、それぞれのクランクの回動に伴って変形する第1平行リンク110を構成する長アーム102が連結節点Aを介して回動可能に連結され、さらに長アーム102の他端の連結節点Bには回転支軸C周りに回動可能な両腕クランク103が連結され、これにより回転駆動軸中心軸O、回転支軸Cを結ぶ辺を固定辺とする第1平行リンク110(OABC)が形成されている。
【0017】
(中間平行リンクの構成)
さらに、図3に示したように、両腕クランク103の他端の連結節点Dを介して短アーム104が連結され、短アーム104の他端は、上述したハンド12の方向を保持する同期クランク105の自由端に連結節点Eを介して連結されている。これにより回転支軸F、回転支軸Cを結ぶ辺を固定辺とする中間平行リンク100(FEDC)が形成されている。この中間平行リンク100は、図2,3に示したように、第1平行リンク110と両腕クランク103を共通部材としているため、駆動入力クランク101から入力された回転駆動力により、第1平行リンク110、中間平行リンク100が変形する。
【0018】
(中実回転軸、中空回転軸及び同期クランクの構成)
回転支軸Fは、部材構成上、同軸配置され独立して回動可能な中実回転軸111Sと中空筒状回転軸125Sとからなるが、そのうち中空筒状回転軸125Sの上下端にはそれぞれ同期クランク(105,125)が一体的に形成されている。これら同期クランクは図1,図3,図5に示したように、同形で同一方向を向いて自由端に他のリンクを連結するように形成されている。一方、中実回転軸111Sは下端にアーム旋回クランク111が形成されており、上端はアーム本体11のケーシング上端を貫通してアーム本体11に固定され、アーム旋回クランク111の回転角に応じてアーム本体11を旋回させることができる。
【0019】
[アーム本体の構成]
アーム本体11は、旋回アーム10と同様のステンレス製の中空箱状部材で、その内部には各アーム本体11の自由端側に連結されたハンド12のフォーク13上に載置された基板P(図8)を所定方向に直線移動により搬送するための第2平行リンクが収容されている。以下に所定の旋回角を付与する旋回部材、ハンド12の搬送方向を保持するために第2平行リンクの構成について説明する。
【0020】
(旋回部材の構成)
アーム本体11を旋回するための旋回部材について、図3,図4,図6を参照して説明する。アーム本体11は上述したように、中実回転軸111Sの回動により旋回アーム10に対して所定角をなすように旋回する。この中実回転軸111Sの回動は、図4,図6に示したように、中実回転軸111S下端に一体的に形成され、アーム本体11の下方から突出したアーム旋回レバー111の旋回動作によって実現する。このアーム旋回レバー111は一端がリニアガイド114を介して連結されたL字形クランク113の回転支軸C周りの回動に伴って旋回する。すなわち、レバー111の自由端は、L字形クランク113の側面に取り付けられたリニアガイド114のレール115に沿ってスライド可能なスライダ116に連結節点Gを介して連結されている。
【0021】
L字形クランク113を含む旋回部材は、図1、図4,図6に示したように、回転支軸Cの下端にL字形クランク113が一体的に形成される一方、回転支軸Cの上端に両腕クランク103が一体的に形成された部材である。このL字形クランク113の回動は第1平行リンク110の変形に伴って両腕クランク103が回転支軸C周りに回動するのに伴って実現する。動作の詳細は後述する。
【0022】
(第2平行リンクの構成)
次に、第2平行リンク120の構成について、図3,図5,図7を参照して説明する。旋回アーム10内に収容された中間平行リンク100の一辺を構成する下側の同期クランク105を回転可能に支持する中空回転軸125Sはアーム本体11内まで延在し、中空回転軸125Sの上端に同期クランク105と同形の同期クランク125が同一方向を向いて固着されている。同期クランク125の自由端には図5,図7に示したように、長アーム121が連結節点Hを介して連結され、長アーム121の他端には連結節点Iを介してハンド保持クランク122が連結されている。ハンド保持クランク122の回転支軸J側は、図1に示したように先端で下方に突出し、ハンド12の基部が取付ボス14を介して固着されている。これにより内において、旋回アーム10内に収容された中間平行リンク100の一辺FEと同一旋回動作をする一辺FHを有する第2平行リンク120(FHIJ)が形成される。
【0023】
[リンク機構の連係]
上述した第1平行リンク、中間平行リンク、第2平行リンクの連係についてを旋回させる場合を例に、図6を参照して説明する。図6では説明のために、模式的に線図で示した第1平行リンク110、中間平行リンク100、第2平行リンク120、及び二等辺三角形リンクのリンク機構図と、L字形クランク113と、リニアガイド114を介して連結されたレバー111とを重ねて示している。図中、回転支軸C,Fは旋回アーム内の不動点で、そのうち中間平行リンク100の回転支軸Fと、第2平行リンク120の同期クランク125を旋回させる回転支軸Fとは共通回転軸である中空回転軸125Sからなる。なお、線図の表示において、図の明瞭化のために、実際は上下位置で重なる中間平行リンク100のリンクFEと、第2平行リンク120のリンクFHとをずらして示している。また、中間平行リンク100のリンクCFとアーム旋回レバー111のレバー長FGとはCF=FGに設定され、底辺CGとなる二等辺三角形△FCGのリンクが構成されている。このように構成されている3個の平行リンクは、第1平行リンク110の駆動入力クランク101の回動により、第1平行リンク110が変形し、第1平行リンク110のリンクBCと一体部材(両腕クランク103)である中間平行リンク100のリンクCDが同角度だけ回動し、中間平行リンク100を変形させる。その際、両腕クランク103の回動に伴い、回転支軸Cの下端に固着されているL字形クランク113が回転支軸C回りに旋回する。この旋回動作に伴い、リニアガイド114に沿ってスライド可能なアーム旋回レバー111の自由端(連結節点G)は、L字形クランク113の旋回方向に応じて二等辺三角形の底辺CGの長さを変化させるようにスライドする。このとき後述するように、アーム旋回レバー111の旋回に伴って回転支軸111Sが所定角度だけ回動し、その上端に固着されたアーム本体11がその回動角だけ旋回する。このように本発明では、中空箱状部材内に収容されている平行リンク機構の出力によって、アーム本体の形状に代表される中空箱状部材の旋回を実現することができる。これにより、駆動部分を箱状部材内に収容させることができるので、アーム動作に伴うダスト等の発生を最小限に抑えることが可能となる。
【0024】
一方、中間平行リンク100のリンクFEと第2平行リンク120のリンクFHとは、中空筒状回転軸125Sの底部と頂部とに一体的に形成された同形の同期クランク105,125によって構成されている。したがって、第2平行リンク120のリンクFHは、中間平行リンク100のリンクFEと同角度だけ旋回し、第2平行リンク120を変形させることができる。
【0025】
[旋回アームとアーム本体の同期旋回動作]
ここで、本発明の基板搬送装置のアーム本体を、旋回アーム10の旋回と同期をとって旋回させた状態について、図8を参照して説明する。図8(a)は、基板搬送装置の初期状態を示した平面図である。同図に示した仮想円Kは各アーム本体11を完全に屈曲させて液晶基板を保持した状態で旋回アーム10を旋回させたときの占有平面を示しており、本実施の形態では、液晶基板Pの隅角部が通過する軌跡平面内に屈曲したアーム本体11とハンド12とが収まるように設定されている。この状態から図8(b)に旋回アーム10をθ方向に旋回させる際、中実回転駆動軸Rを固定することで、旋回アーム10の旋回角βに対して、旋回アーム10内部で変形する第1平行リンク110、L字形クランク113及びアーム旋回レバー111が構成する二等辺三角形リンクの作用によってアーム旋回レバー111に旋回角2βが付与され、アーム本体11は2βの旋回角で外方へ振り出される。さらに上述した第1平行リンク110、中間平行リンク100、第2平行リンク120の連係動作により、ハンド12は図8(b)〜(c)に示したように、旋回アーム10、アーム本体11の旋回時にその伸長方向を保持して直進する。その結果、たとえば旋回アーム10が90°旋回した状態でアーム本体11は、当初の旋回アーム10とのなす角から180°旋回した図8(c)位置まで展開させることができる。
【0026】
図9,図10は、旋回アーム10とアーム本体11の旋回動作、ハンド12の搬送方向保持動作を説明するために、リンク線図を重ねて示したアーム動作状態図である。図9(a)は、図8(a)の初期状態におけるアーム本体11の回転支軸部分を拡大して示した動作状態説明図である。このとき旋回アーム10とアーム本体11とのなす角は2αであるとする。この状態から同図(b)に示したように、旋回アーム10が回転中心軸Oに関して旋回角θ=θだけ旋回するときにL字形クランク113が回転支軸C周りにθだけ旋回する。これにより、アーム旋回レバー111の自由端(連結節点G)がリニアガイド114に沿って外方にスライドし、回転支軸C、F及び連結節点Gとからなる二等辺三角形(△FCG)の底辺を挟む角がそれぞれθだけ減少し、二等辺三角形は徐々に扁平になる。これに伴い旋回アーム10とアーム本体11とのなす角(<OCJ)は2θだけ狭まる。すなわちアーム本体11は回転支軸F周りに旋回角ω=2θだけ旋回することになる。同様に旋回アーム10がθ=αだけ旋回したときに、△FCGは完全につぶれて点Fが直線CG上に位置する。そのときアーム本体11もω=2α旋回した結果、同図(c)に示したように旋回アーム10と一直線をなすように上下位置で重なる。この状態からさらに図10(c)〜(e)まで旋回アーム10が中心軸Oに関して旋回していくと、さらに反対側に形成された二等辺三角形(△FCG)の頂角を減じながら、L字形クランク113がアーム旋回レバー111の下側に入り込むように上下位置で重なっていく。その結果、図10(d),(e)に示したように旋回アーム10は旋回角θ=θ→βだけ旋回させると、そのときアーム本体11のハンド保持クランク122はω=2θ→2βだけ旋回し、初期状態位置から最遠位置に達する。
【0027】
[アーム本体の旋回動作とハンドの直線移動の同期]
旋回アーム10とアーム本体11とは上述したように、同期をとって旋回動作が行われるが、旋回アーム10の旋回に伴うアーム本体11の旋回時にハンド12は常に搬送方向を向くように直線移動する。このハンド12の直線動作について、再度図9,図10を参照して説明する。初期状態(図9(a))において、図6に示したように、中間平行リンク100のリンクCD,FEと、第2平行リンク120のリンクFH,JIとは平行関係にあり、以後、図9〜図10に示したように、中間平行リンク100の変形に追従して第2平行リンク120も変形していく。この結果、ハンド12(図7参照)を保持するハンド保持クランク122は常に同一方向を直線移動することができる。
【0028】
なお、以上で説明したシングルアームのアーム本体の長さ、アームの旋回により達成される搬送動作、距離、取り付けられるハンド形状、寸法は、搬送予定の液晶基板の大きさ及び搬送距離で決定される。また、各軸受は玉軸受などのダストフリーの転動体を採用することで転がり抵抗を最小限にでき、優れた位置決め特性が確保できる。さらに、その用途、仕様に応じて上下動機構、アームの搬送シーケンスは、適宜選択、付加、削除することができることはいうまでもない。
【0029】
【発明の効果】
以上に述べたように本発明によれば、大型液晶基板を搬送するためのシングルアームの運転を、十分に剛性を確保されたリンク機構及びリニアガイドを採用して実現したため、高精度で迅速な基板搬送が可能となり、またゴムベルト等を採用した搬送装置に対してきわめて低いアウトガス特性を達成でき、高温、高真空下での運転が可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基板搬送装置の一実施の形態を示した正面断面図。
【図2】図1に示した旋回アーム内部を示した平面図。
【図3】第1平行リンクと中間平行リンクとを拡大して示した部分拡大平面図。
【図4】旋回アームと旋回部材のL字形クランクとの位置関係を示した平面図。
【図5】アーム本体の第2平行リンクを示した平面図。
【図6】第1平行リンクと中間平行リンク、第2平行リンク及び旋回部材が構成する二等辺三角形リンクの連係を模式的に示したリンク構成図。
【図7】第2アーム本体と、第2平行リンクに連結されたハンドとを示した平面図。
【図8】基板搬送装置による各アームの旋回状態およびハンドの直進動作状態を示した状態説明図。
【図9】各アームの旋回状態、ハンドの直線移動状態および旋回部材の動作状態を示した状態説明図(その1)。
【図10】各アームの旋回状態、ハンドの直線移動状態および旋回部材の動作状態を示した状態説明図(その2)。
【符号の説明】
1 基板搬送装置
2 固定部
10 旋回アーム
11 アーム本体
12 ハンド
100 中間平行リンク
101 駆動入力クランク
102 長アーム
103 両腕クランク
104 短アーム
105 同期クランク
125S 中空回転軸
110 第1平行リンク
111 アーム旋回レバー
111S 中実回転軸
113 L字形クランク
114 リニアガイド
115 レール
116 スライダ
120 第2平行リンク
121 長アーム
122 ハンド保持クランク
回転駆動軸 R,R

Claims (3)

  1. 固定部に支持され同心配置された2本の回転駆動軸の第1の回転駆動軸端に旋回可能に軸支され、内部に第2の回転駆動軸からの入力により変形可能な第1平行リンクと中間平行リンクとを収容した旋回アームと、
    前記第1平行リンクの変形に伴い旋回し、部材上に設けられたリニアガイド上を直線走行するスライダを有する旋回部材と、
    前記中間平行リンクから伝達された回転により変形可能な第2平行リンクを有し、該第2平行リンクの出力側にハンドが設けられ、前記旋回部材により旋回が付与され、旋回時に前記ハンドの搬送方向が保持されるアーム本体とを、
    備えたことを特徴とする基板搬送装置。
  2. 前記旋回アームの旋回時に、前記第2の回転駆動軸を固定して前記第1平行リンクと中間平行リンクとを変形させることで、前記旋回アームの旋回角θに対して、前記アーム本体を旋回させる前記旋回部材に旋回角2θが付与されるリンク機構を備えたことを特徴とする請求項1記載の基板搬送装置。
  3. 前記旋回アーム内に収容された第1平行リンクと中間平行リンクの変形が、共有回転支軸を介して前記アーム本体に収容された第2平行リンクへ伝達され、前記ハンドの搬送方向が保持されるようにしたことを特徴とする請求項1記載の基板搬送装置。
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