JP2005011064A - 自動改札機 - Google Patents
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Abstract
【課題】利用者と乗車券(磁気券又は非接触券)との対応を正確に取れるようにする。
【解決手段】自動改札機の本体の改札通路を通過方向に沿って入口部、中央部及び出口部に区分し、それら各部内に位置する利用者を検知する人間検知手段と、前記自動改札機の本体で無効券を検出したときに、その自動改札機の本体に設けられているドアを閉じるとともに、その自動改札機の本体に設けられている投入口のシャッタを閉じるとともに、リーダライタの認識処理を中止し、前記出口部、中央部及び入口部の順に利用者を検知し、いずれの部内にも利用者が検知されなくなってから所定時間経過後に、次客の処理を開始する制御手段とを有する。
【選択図】 図3
【解決手段】自動改札機の本体の改札通路を通過方向に沿って入口部、中央部及び出口部に区分し、それら各部内に位置する利用者を検知する人間検知手段と、前記自動改札機の本体で無効券を検出したときに、その自動改札機の本体に設けられているドアを閉じるとともに、その自動改札機の本体に設けられている投入口のシャッタを閉じるとともに、リーダライタの認識処理を中止し、前記出口部、中央部及び入口部の順に利用者を検知し、いずれの部内にも利用者が検知されなくなってから所定時間経過後に、次客の処理を開始する制御手段とを有する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は自動改札機に係り、特に、乗車券と利用者との対応が正確にとれるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の自動改札機は、その自動改札機の本体の改札通路内に位置する利用者(旅客)を検知する人間検知器を有していて、自動改札機の本体で使用された乗車券(本発明で単に「乗車券」というときは、磁気券及び非接触券の両方を含み、その磁気券の中には、普通乗車券、回数券、定期券あるいはストアードフェアカード(SFカード)等のカード類からなる各種乗車券類を含み、そして、非接触券としては、無線通信機能を備えたICカードからなる、定期券データやSFカードデータ等の所定のカードデータを記憶している情報記録媒体を指している。)と、その乗車券を使用した利用者とが対応できるように構成されている(特許文献1,2参照)。すなわち、この種の自動改札機は、自動改札機の本体で使用された乗車券の有効又は無効の判定状態及び人間検知器による改札通路内の利用者位置により、その自動改札機の本体の磁気券の投入口のシャッタを開閉制御したり、あるいは、その自動改札機の本体に設けられているリーダライタの非接触券の認識動作を制御するようにしている。
【0003】
【特許文献1】特開平7−272016号公報
【特許文献2】特開平8−16855号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1,2に示される自動改札機は、利用者と乗車券との対応を正確にとることができる特長を有しているが、ラッシュ時のように多くの利用者が次から次へと改札通路へ進入してくる場合は、依然として利用者と乗車券との対応がとれなくなるおそれがあった。例えば、上記特許文献1に係る自動改札機においては、改札通路内に進入した利用者が非接触券を所持しているという前提の下にアルゴリズムが組まれているので、もし改札通路内に進入した利用者が非接触券を所持していない場合、一定時間経過するとシャッタが開かれて後続の利用者の磁気券の投入により、又は非接触券のアンテナへのタッチあるいはかざし(以下、タッチで説明する。)で前客が改札通路を通過してしまうという不都合が発生する。
【0005】
そこで、本発明は、上記欠点を解決するためになされたものであって、その目的は、ラッシュ時のような場合においても利用者と乗車券との対応を正確にとれるようにした自動改札機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る自動改札機は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、自動改札機の本体の改札通路を通過方向に沿って入口部、中央部及び出口部に区分し、それら各部内に位置する利用者を検知する人間検知手段と、前記自動改札機の本体で無効の磁気券を検出したときに、その自動改札機の本体に設けられているドアを閉じるとともに、その自動改札機の本体に設けられている投入口のシャッタを閉じ、前記出口部、中央部及び入口部の順に利用者を検知し、いずれの部内にも利用者が検知されなくなってから所定時間経過後に、次客の処理を開始する制御手段と、を有することを特徴としている。
本発明の請求項2に記載の自動改札機は、自動改札機の本体の改札通路を通過方向に沿って入口部、中央部及び出口部に区分し、それら各部内に位置する利用者を検知する人間検知手段と、前記自動改札機の本体で無効の非接触券を検出したときに、その自動改札機の本体に設けられているドアを閉じるとともに、その自動改札機の本体における非接触券の認識処理を中止し、前記出口部、中央部及び入口部の順に利用者を検知し、いずれの部内にも利用者が検知されなくなってから所定時間経過後に、次客の処理を開始する制御手段と、を有することを特徴としている。
本発明の請求項3に記載の自動改札機は、自動改札機の本体の改札通路を通過方向に沿って入口部、中央部及び出口部に区分し、それら各部内に位置する利用者を検知する人間検知手段と、前記自動改札機の本体で無効の磁気券又は無効の非接触券を検出したときに、その自動改札機の本体に設けられているドアを閉じるとともに、その自動改札機の本体に設けられている投入口のシャッタを閉じ、かつ、その自動改札機の本体における非接触券の認識し処理を中止し、前記出口部、中央部及び入口部の順に利用者を検知し、いずれの部内にも利用者が検知されなくなってから所定時間経過後に、次客の処理を開始する制御手段と、を有することを特徴としている。
本発明の請求項4に記載の自動改札機は、自動改札機の本体の改札通路を通過方向に沿って入口部、中央部及び出口部に区分し、それら各部内に位置する利用者を検知する人間検知手段と、前記自動改札機の本体で磁気券を処理する前に前記出口部又は中央部で利用者が検知されたときに、その自動改札機の本体に設けられているドアを閉じるとともに、その自動改札機の本体に設けられている投入口のシャッタを閉じ、その出口部、中央部及び入口部の順に利用者を検知し、いずれの部内にも利用者が検知されなくなってから所定時間経過後に、次客の処理を開始する制御手段と、を有することを特徴としている。
本発明の請求項5に記載の自動改札機は、自動改札機の本体の改札通路を通過方向に沿って入口部、中央部及び出口部に区分し、それら各部内に位置する利用者を検知する人間検知手段と、前記自動改札機の本体で非接触券を処理する前に前記出口部又は中央部で利用者が検知されたときに、その自動改札機の本体に設けられているドアを閉じるとともに、その自動改札機の本体における非接触券の認識処理を中止し、その出口部、中央部及び入口部の順に利用者を検知し、いずれの部内にも利用者が検知されなくなってから所定時間経過後に、次客の処理を開始する制御手段と、を有することを特徴としている。
本発明の請求項6に記載の自動改札機は、自動改札機の本体の改札通路を通過方向に沿って入口部、中央部及び出口部に区分し、それら各部内に位置する利用者を検知する人間検知手段と、前記自動改札機の本体で磁気券又は非接触券を処理する前に前記出口部又は中央部で利用者が検知されたときに、その自動改札機の本体に設けられているドアを閉じるとともに、その自動改札機の本体に設けられている投入口のシャッタを閉じ、かつ、その自動改札機の本体における非接触券の認識処理を中止し、その出口部、中央部及び入口部の順に利用者を検知し、いずれの部内にも利用者が検知されなくなってから所定時間経過後に、次客の処理を開始する制御手段と、を有することを特徴としている。
本発明の請求項7に記載の自動改札機は、出口部及び中央部に利用者が検知されない状態において入口部で利用者が検知されたときに、その自動改札機の本体における乗車券の処理を許可する許可手段を設けたことを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、一実施の形態に係る自動改札機の本体(以下、「改札機本体」という。)Gの改札通路P側から見た正面図である。この改札機本体Gは、磁気券及び非接触券の両方の所定処理(改札機本体Gが入場用のときは入場処理、改札機本体Gが出場用のときは出場処理を意味している。)ができる、いわゆる兼用型に構成されている。
【0008】
図1中、1は、図示しない磁気券の投入口であり、改札機本体Gを形成する筐体Hの入口側(図1の例では右側)の端面上部に設けられている。この投入口1には、図示しないソレノイドで駆動されるその投入口1を開閉するシャッタ1aが設けられている。また、2は、磁気券を利用者へ返却するための取出口であり、筐体Hの上面の出口側(図1の例では左側)寄りに設けられている。この投入口1及び取出口2の間の筐体H内には、図1では省略されているカードハンドラ(後述の図2参照)が設けられていて、投入口1から投入された磁気券に記録さているデータを読取り、新たなデータを書込み、必要に応じてパンチ孔や印字を行うことができるように構成されている。
【0009】
図1中、3は、図示しない非接触券のタッチされるアンテナであって、筐体Hの上面の入口側寄りに設けられている。このアンテナは、図1では省略されているリーダライタ(後述の図2参照)に接続されている。このリーダライタは、アンテナ3に非接触券がタッチされたときに、その非接触券と改札機本体Gとの間でデータ授受が行われて所定の処理ができるように構成されている。なお、本発明において非接触券の認識処理は、上述のデータ授受のうち、少なくとも非接触券に記録されているカードIDや定期券データ、あるいはSFカードデータ等のカードデータの読取処理を意味している。
【0010】
図1中、4は、利用者に対して文字により所定の案内を行うための表示画面であって、筐体Hの上面の出口側寄りに設けられている。また、5は、筐体Hの側面のほぼ中央部に設けられているスピーカであって、利用者に対して所定の音声案内ができるように構成されている。
【0011】
図1中、D1 は、筐体Hの側面の出口側に設けられた改札通路Pを開閉するドアであり、投入口1に投入された磁気券が無効券と判定されたとき、アンテナ3にタッチされた非接触券が無効券と判定されたとき、又は、無札者(磁気券又は非接触券を所持していない利用者を指している。)が改札通路Pの所定位置まで進入したときに閉じられるように構成されている。また、D2 は、筐体Hの側面の入口側に設けられたドアであり、改札機本体Gが稼動停止しているとき、又は、利用者が逆方向(図1において左側から右側方向)に進入したときに閉じられるように構成されている。
【0012】
図1中、S1 〜S6 ,S′は、改札通路P内の利用者を検知するためのセンサであって、このうちセンサS1 〜S6 は、筐体Hの側面に所定の間隔を保って設けられた透光式のセンサからなり、センサS′は、筐体Hの上面の長手方向に沿って設けられたセンサ取付ボックスH′内に設けられた反射型のセンサから構成されている。この反射型センサからなるセンサS′は、改札通路Pの床面から所定高さ以上の物体(利用者)を検知できるように構成されている。したがって、このセンサS′で検知された利用者は大人の利用者と判定され、このセンサS′で検知されることなくセンサS1 〜S6 のみで利用者が検知されたときは、その利用者は小児(子供)の利用者と判定される。
【0013】
上記センサS1 〜S6 のうち、センサS1 は改札通路の入口近くに、センサS2 は改札通路Pの中央部と入口とのほぼ中間位置に、センサS3 ,S4 は改札通路Pの中央部で、かつ、改札通路Pの通過方向に沿って所定の短い間隔を保って、センサS5 は改札通路Pの中央部と出口側とのほぼ中間位置に、そして、センサS6 は改札通路Pの出口近くにそれぞれ設けられている。中央部に設けられるセンサS3 ,S4 は、後述する中央部B内に利用者が位置(存在)していることを検知する以外に、検出順序により利用者の進行方向を検出できる機能を有している。
【0014】
上記センサS1 〜S6 のうち、センサS1 及びセンサS2 間は、改札通路Pの入口部Aを形成し、センサS2 及びセンサS5 間は、改札通路Pの中央部Bを形成し、また、センサS5 及びセンサS6 間は、改札通路Pの出口部Cを形成している。そして、センサS1 で利用者が検知され、センサS2 で利用者が検知されるまでの間、その利用者は、入口部Aに位置(存在)していると判定され、センサS2 で利用者が検知され、センサS5 で利用者が検知されるまでの間、その利用者は、中央部Bに位置(存在)していると判定され、センサS5 で利用者が検知され、センサS6 で利用者が検知されるまでの間、その利用者は、出口部Cに位置(存在)していると判定されるように構成されている。
【0015】
図1中、6は、改札機本体Gを統括的に制御する制御器であって、この制御器6は、図2に示されるように、メモリ10に格納されているシステムプログラム及びワーキングデータを用いて所定の入出場(入場又は出場を意味している。)の演算処理を行う中央処理部(CPU)11を有している。制御器6のCPU11は、図示しないI/Oユニットを介して磁気券を処理するカードハンドラ12と、ドアD1 ,D2 を駆動制御するドアドライバ13と、人間検知器を構成するセンサS1 〜S6 ,S′からの信号を処理するセンサアンプからなる人間検知器ユニット14と、アンテナ3を介して非接触券に記録されているデータを読取るとともに、新たなデータを書込むためのリーダライタ15と、投入口1のシャッタ1aを駆動する図示しないソレノイドを制御するシャッタドライバ16とが接続されている。なお、CPU11には、表示画面4を駆動制御する表示ドライバ等の機器も接続されているが、ここでは省略されている。
【0016】
以下、上記構成の改札機本体Gの制御動作について図3(a)のフローチャートを用いて説明する。今、改札機本体Gが稼動中で、磁気券又は非接触券を用いた処理(入場処理又は出場処理)が可能な状態にあるとする(ステップ100。以下、ステップを「S」とする。)。この状態において、投入口1に磁気券が投入され、その磁気券に記録されているデータを基にしたCPU11の所定の演算処理の結果、有効券と判定されたとする(S102YES(以下、「肯定」する。)、S104肯定)。この場合、その有効券と判定された磁気券の処理が終了するまでの間、次客の乗車券(磁気券又は非接触券)を処理することができないので、投入口1のシャッタ1aが閉じられるとともに、リーダライタ15による非接触券の認識処理(読取処理)は禁止(図3では認識OFF)される(S106)。そして、その有効な磁気券の利用者が入口部A、中央部B及び出口部Cの順に通過すれば、その利用者に対する一連の処理は終了となる(S108NO(以下、「否定」という。)、S110否定、S112否定)。この場合、投入された磁気券を利用者へ返却する必要があるときは、その投入された磁気券は取出口2へ排出されて利用者に返却され、返却の必要がないときは、改札機本体Gの図示しない集札箱へ回収される。なお、改札通路P内へは、通常、複数の利用者(例えば二人の利用者)が所定の間隔を保って続いて進入可能なので、前客の利用者の磁気券が有効券と判定されてその磁気券に対する新たな入出場データの書込みが終了すれば、次客の乗車券の処理が可能なので、シャッタ1aが開になるとともに、リーダライタ15の読取りが可能となる(図3(a)では省略)。
【0017】
さて、投入口1に投入された磁気券が有効期間切れ等により無効の磁気券と判定されたときは、ドアD1 が閉じられて(その無効の磁気券の利用者の前に有効な磁気券又は有効な非接触券の利用者がいるときは、その有効券の利用者が出口部Cを通過した後D1 が閉じられる。)その無効の磁気券の利用者の改札通路Pの通過が阻止され、次客の有効な乗車券(磁気券又は非接触券)でその無効の磁気券の利用者が通過できないように投入口1のシャッタ1aが閉じられるとともに、リーダライタ15の読取りは禁止される(S114)。次いで、CPU11は、出口部C、中央部B及び入口部Aの順に利用者(無効の磁気券の利用者)が位置していないか否かを判定し、いずれの部分(A,B,C)にも利用者が位置していないと判定され(S116否定、S118否定、S120否定)、かつ、所定時間(例えば1秒間)経過後(S122肯定)、無効の磁気券の利用者が改札通路Pから完全に退出したと判定して次客の乗車券(磁気券又は非接触券)の処理を再開する。
【0018】
上述の無効券と判定された磁気券の利用者がドアD1 が閉じられたにもかかわらず中央部B又は出口部Cに位置しているときは(S116肯定又はS118肯定)、その利用者は、強行突破しようとしている利用者と考えられるので、この場合は、表示画面4及びスピーカ5を介して改札通路Pを通過できない旨が案内される。この無効の磁気券と判定されたときは、当然、その磁気券は取出口2に排出されて利用者へ返却される。
【0019】
ところで、磁気券を所持している利用者がその磁気券を投入口1に投入することなく改札通路P内に進入することがある(S102否定)。この場合、その利用者が出口部C又は中央部Bまで進入したときは(S200肯定、又はS202肯定)、強行突破の可能性がある利用者と判定して、上記S114〜S122(図3(a)で処理Yとして示されている。)と同様の処理が行われる。また、上述の利用者が入口部Aにとどまっていて(S204肯定)、磁気券を投入口1に投入したときは(S206肯定)、上記S104〜S122(図3(a)で処理Xとして示されている。)と同様の処理が行われる。しかし、入口部Aにおいて磁気券を投入口1に投入することなく、中央部Bさらに出口部Cまで進入したとき(S206否定、S208肯定、S210肯定)、その利用者は、強行突破の可能性があるので、上記処理Y(S114〜S122)と同様の処理が行われる。
【0020】
図3(b)は、利用者が改札通路Pを逆方向から進入したときにドアD2 を閉、シャッタS1 を閉及びリーダライタ15の読取りを禁止するフローチャートを示している。
【0021】
なお、上述の例は、磁気券の利用者の例を示したが、非接触券の利用者の場合も上述と同様に処理される(図3(a),(b)参照)。また、上述の例では、改札機本体Gは、磁気券及び非接触券の両方を処理することのできる兼用型の例を示したが、磁気券のみ、又は非接触券のみの専用型であってもよい。
【0022】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載の自動改札機は、改札機本体の改札通路を通過方向に沿って入口部、中央部及び出口部に区分し、それら各部内に位置する利用者を検知する人間検知手段と、前記改札機本体で無効の磁気券を検出したときに、その改札機本体に設けられているドアを閉じるとともに、その改札機本体に設けられている投入口のシャッタを閉じ、前記出口部、中央部及び入口部の順に利用者を検知し、いずれの部内にも利用者が検知されなくなってから所定時間経過後に、次客の処理を開始する制御手段とを有するので、利用者と磁気券との対応を正確にとることができる。
本発明の請求項2に記載の自動改札機は、改札機本体の改札通路を通過方向に沿って入口部、中央部及び出口部に区分し、それら各部内に位置する利用者を検知する人間検知手段と、前記改札機本体で無効の非接触券を検出したときに、その改札機本体に設けられているドアを閉じるとともに、その改札機本体における非接触券の認識処理を中止し、前記出口部、中央部及び入口部の順に利用者を検知し、いずれの部内にも利用者が検知されなくなってから所定時間経過後に、次客の処理を開始する制御手段とを有するので、利用者と非接触券との対応を正確にとることができる。
本発明の請求項3に記載の自動改札機は、改札機本体の改札通路を通過方向に沿って入口部、中央部及び出口部に区分し、それら各部内に位置する利用者を検知する人間検知手段と、前記改札機本体で無効の磁気券又は無効の非接触券を検出したときに、その改札機本体に設けられているドアを閉じるとともに、その改札機本体に設けられている投入口のシャッタを閉じ、かつ、その改札機本体における非接触券の認識し処理を中止し、前記出口部、中央部及び入口部の順に利用者を検知し、いずれの部内にも利用者が検知されなくなってから所定時間経過後に、次客の処理を開始する制御手段とを有するので、利用者と磁気券又は非接触券との対応を正確にとることができる。
本発明の請求項4に記載の自動改札機は、改札機本体の改札通路を通過方向に沿って入口部、中央部及び出口部に区分し、それら各部内に位置する利用者を検知する人間検知手段と、前記改札機本体で磁気券を処理する前に前記出口部又は中央部で利用者が検知されたときに、その改札機本体に設けられているドアを閉じるとともに、その改札機本体に設けられている投入口のシャッタを閉じ、その出口部、中央部及び入口部の順に利用者を検知し、いずれの部内にも利用者が検知されなくなってから所定時間経過後に、次客の処理を開始する制御手段とを有するので、利用者と磁気券との対応を正確にとることができる。
本発明の請求項5に記載の自動改札機は、改札機本体の改札通路を通過方向に沿って入口部、中央部及び出口部に区分し、それら各部内に位置する利用者を検知する人間検知手段と、前記改札機本体で非接触券を処理する前に前記出口部又は中央部で利用者が検知されたときに、その改札機本体に設けられているドアを閉じるとともに、その改札機本体における非接触券の認識処理を中止し、その出口部、中央部及び入口部の順に利用者を検知し、いずれの部内にも利用者が検知されなくなってから所定時間経過後に、次客の処理を開始する制御手段とを有するので、利用者と非接触券との対応を正確にとることができる。
本発明の請求項6に記載の自動改札機は、改札機本体の改札通路を通過方向に沿って入口部、中央部及び出口部に区分し、それら各部内に位置する利用者を検知する人間検知手段と、前記改札機本体で磁気券又は非接触券を処理する前に前記出口部又は中央部で利用者が検知されたときに、その改札機本体に設けられているドアを閉じるとともに、その改札機本体に設けられている投入口のシャッタを閉じ、かつ、その改札機本体における非接触券の認識処理を中止し、その出口部、中央部及び入口部の順に利用者を検知し、いずれの部内にも利用者が検知されなくなってから所定時間経過後に、次客の処理を開始する制御手段とを有するので、利用者と磁気券又は非接触券との対応を正確にとることができる。
本発明の請求項7に記載の自動改札機は、出口部及び中央部に利用者が検知されない状態において入口部で利用者が検知されたときに、その改札機本体における乗車券の処理を許可する許可手段を設けたので、利用者は改札通路から完全に退出しなくとも乗車券を処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る改札機本体を構成する一対の筐体のうちの一方の筐体を改札通路側から見たときの正面図である。
【図2】制御器のブロック図である。
【図3】(a),(b)は、制御動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
G 自動改札機の本体(改札機本体)
H 筐体
D1 ,D2 ドア
P 改札通路
H′ センサ取付ボックス
S1 〜S6 ,S′ センサ(人間検知器)
1 投入口
2 取出口
3 アンテナ
4 表示画面
5 スピーカ
6 制御器
A 入口部
B 中央部
C 出口部
【発明の属する技術分野】
本発明は自動改札機に係り、特に、乗車券と利用者との対応が正確にとれるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の自動改札機は、その自動改札機の本体の改札通路内に位置する利用者(旅客)を検知する人間検知器を有していて、自動改札機の本体で使用された乗車券(本発明で単に「乗車券」というときは、磁気券及び非接触券の両方を含み、その磁気券の中には、普通乗車券、回数券、定期券あるいはストアードフェアカード(SFカード)等のカード類からなる各種乗車券類を含み、そして、非接触券としては、無線通信機能を備えたICカードからなる、定期券データやSFカードデータ等の所定のカードデータを記憶している情報記録媒体を指している。)と、その乗車券を使用した利用者とが対応できるように構成されている(特許文献1,2参照)。すなわち、この種の自動改札機は、自動改札機の本体で使用された乗車券の有効又は無効の判定状態及び人間検知器による改札通路内の利用者位置により、その自動改札機の本体の磁気券の投入口のシャッタを開閉制御したり、あるいは、その自動改札機の本体に設けられているリーダライタの非接触券の認識動作を制御するようにしている。
【0003】
【特許文献1】特開平7−272016号公報
【特許文献2】特開平8−16855号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1,2に示される自動改札機は、利用者と乗車券との対応を正確にとることができる特長を有しているが、ラッシュ時のように多くの利用者が次から次へと改札通路へ進入してくる場合は、依然として利用者と乗車券との対応がとれなくなるおそれがあった。例えば、上記特許文献1に係る自動改札機においては、改札通路内に進入した利用者が非接触券を所持しているという前提の下にアルゴリズムが組まれているので、もし改札通路内に進入した利用者が非接触券を所持していない場合、一定時間経過するとシャッタが開かれて後続の利用者の磁気券の投入により、又は非接触券のアンテナへのタッチあるいはかざし(以下、タッチで説明する。)で前客が改札通路を通過してしまうという不都合が発生する。
【0005】
そこで、本発明は、上記欠点を解決するためになされたものであって、その目的は、ラッシュ時のような場合においても利用者と乗車券との対応を正確にとれるようにした自動改札機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る自動改札機は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、自動改札機の本体の改札通路を通過方向に沿って入口部、中央部及び出口部に区分し、それら各部内に位置する利用者を検知する人間検知手段と、前記自動改札機の本体で無効の磁気券を検出したときに、その自動改札機の本体に設けられているドアを閉じるとともに、その自動改札機の本体に設けられている投入口のシャッタを閉じ、前記出口部、中央部及び入口部の順に利用者を検知し、いずれの部内にも利用者が検知されなくなってから所定時間経過後に、次客の処理を開始する制御手段と、を有することを特徴としている。
本発明の請求項2に記載の自動改札機は、自動改札機の本体の改札通路を通過方向に沿って入口部、中央部及び出口部に区分し、それら各部内に位置する利用者を検知する人間検知手段と、前記自動改札機の本体で無効の非接触券を検出したときに、その自動改札機の本体に設けられているドアを閉じるとともに、その自動改札機の本体における非接触券の認識処理を中止し、前記出口部、中央部及び入口部の順に利用者を検知し、いずれの部内にも利用者が検知されなくなってから所定時間経過後に、次客の処理を開始する制御手段と、を有することを特徴としている。
本発明の請求項3に記載の自動改札機は、自動改札機の本体の改札通路を通過方向に沿って入口部、中央部及び出口部に区分し、それら各部内に位置する利用者を検知する人間検知手段と、前記自動改札機の本体で無効の磁気券又は無効の非接触券を検出したときに、その自動改札機の本体に設けられているドアを閉じるとともに、その自動改札機の本体に設けられている投入口のシャッタを閉じ、かつ、その自動改札機の本体における非接触券の認識し処理を中止し、前記出口部、中央部及び入口部の順に利用者を検知し、いずれの部内にも利用者が検知されなくなってから所定時間経過後に、次客の処理を開始する制御手段と、を有することを特徴としている。
本発明の請求項4に記載の自動改札機は、自動改札機の本体の改札通路を通過方向に沿って入口部、中央部及び出口部に区分し、それら各部内に位置する利用者を検知する人間検知手段と、前記自動改札機の本体で磁気券を処理する前に前記出口部又は中央部で利用者が検知されたときに、その自動改札機の本体に設けられているドアを閉じるとともに、その自動改札機の本体に設けられている投入口のシャッタを閉じ、その出口部、中央部及び入口部の順に利用者を検知し、いずれの部内にも利用者が検知されなくなってから所定時間経過後に、次客の処理を開始する制御手段と、を有することを特徴としている。
本発明の請求項5に記載の自動改札機は、自動改札機の本体の改札通路を通過方向に沿って入口部、中央部及び出口部に区分し、それら各部内に位置する利用者を検知する人間検知手段と、前記自動改札機の本体で非接触券を処理する前に前記出口部又は中央部で利用者が検知されたときに、その自動改札機の本体に設けられているドアを閉じるとともに、その自動改札機の本体における非接触券の認識処理を中止し、その出口部、中央部及び入口部の順に利用者を検知し、いずれの部内にも利用者が検知されなくなってから所定時間経過後に、次客の処理を開始する制御手段と、を有することを特徴としている。
本発明の請求項6に記載の自動改札機は、自動改札機の本体の改札通路を通過方向に沿って入口部、中央部及び出口部に区分し、それら各部内に位置する利用者を検知する人間検知手段と、前記自動改札機の本体で磁気券又は非接触券を処理する前に前記出口部又は中央部で利用者が検知されたときに、その自動改札機の本体に設けられているドアを閉じるとともに、その自動改札機の本体に設けられている投入口のシャッタを閉じ、かつ、その自動改札機の本体における非接触券の認識処理を中止し、その出口部、中央部及び入口部の順に利用者を検知し、いずれの部内にも利用者が検知されなくなってから所定時間経過後に、次客の処理を開始する制御手段と、を有することを特徴としている。
本発明の請求項7に記載の自動改札機は、出口部及び中央部に利用者が検知されない状態において入口部で利用者が検知されたときに、その自動改札機の本体における乗車券の処理を許可する許可手段を設けたことを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、一実施の形態に係る自動改札機の本体(以下、「改札機本体」という。)Gの改札通路P側から見た正面図である。この改札機本体Gは、磁気券及び非接触券の両方の所定処理(改札機本体Gが入場用のときは入場処理、改札機本体Gが出場用のときは出場処理を意味している。)ができる、いわゆる兼用型に構成されている。
【0008】
図1中、1は、図示しない磁気券の投入口であり、改札機本体Gを形成する筐体Hの入口側(図1の例では右側)の端面上部に設けられている。この投入口1には、図示しないソレノイドで駆動されるその投入口1を開閉するシャッタ1aが設けられている。また、2は、磁気券を利用者へ返却するための取出口であり、筐体Hの上面の出口側(図1の例では左側)寄りに設けられている。この投入口1及び取出口2の間の筐体H内には、図1では省略されているカードハンドラ(後述の図2参照)が設けられていて、投入口1から投入された磁気券に記録さているデータを読取り、新たなデータを書込み、必要に応じてパンチ孔や印字を行うことができるように構成されている。
【0009】
図1中、3は、図示しない非接触券のタッチされるアンテナであって、筐体Hの上面の入口側寄りに設けられている。このアンテナは、図1では省略されているリーダライタ(後述の図2参照)に接続されている。このリーダライタは、アンテナ3に非接触券がタッチされたときに、その非接触券と改札機本体Gとの間でデータ授受が行われて所定の処理ができるように構成されている。なお、本発明において非接触券の認識処理は、上述のデータ授受のうち、少なくとも非接触券に記録されているカードIDや定期券データ、あるいはSFカードデータ等のカードデータの読取処理を意味している。
【0010】
図1中、4は、利用者に対して文字により所定の案内を行うための表示画面であって、筐体Hの上面の出口側寄りに設けられている。また、5は、筐体Hの側面のほぼ中央部に設けられているスピーカであって、利用者に対して所定の音声案内ができるように構成されている。
【0011】
図1中、D1 は、筐体Hの側面の出口側に設けられた改札通路Pを開閉するドアであり、投入口1に投入された磁気券が無効券と判定されたとき、アンテナ3にタッチされた非接触券が無効券と判定されたとき、又は、無札者(磁気券又は非接触券を所持していない利用者を指している。)が改札通路Pの所定位置まで進入したときに閉じられるように構成されている。また、D2 は、筐体Hの側面の入口側に設けられたドアであり、改札機本体Gが稼動停止しているとき、又は、利用者が逆方向(図1において左側から右側方向)に進入したときに閉じられるように構成されている。
【0012】
図1中、S1 〜S6 ,S′は、改札通路P内の利用者を検知するためのセンサであって、このうちセンサS1 〜S6 は、筐体Hの側面に所定の間隔を保って設けられた透光式のセンサからなり、センサS′は、筐体Hの上面の長手方向に沿って設けられたセンサ取付ボックスH′内に設けられた反射型のセンサから構成されている。この反射型センサからなるセンサS′は、改札通路Pの床面から所定高さ以上の物体(利用者)を検知できるように構成されている。したがって、このセンサS′で検知された利用者は大人の利用者と判定され、このセンサS′で検知されることなくセンサS1 〜S6 のみで利用者が検知されたときは、その利用者は小児(子供)の利用者と判定される。
【0013】
上記センサS1 〜S6 のうち、センサS1 は改札通路の入口近くに、センサS2 は改札通路Pの中央部と入口とのほぼ中間位置に、センサS3 ,S4 は改札通路Pの中央部で、かつ、改札通路Pの通過方向に沿って所定の短い間隔を保って、センサS5 は改札通路Pの中央部と出口側とのほぼ中間位置に、そして、センサS6 は改札通路Pの出口近くにそれぞれ設けられている。中央部に設けられるセンサS3 ,S4 は、後述する中央部B内に利用者が位置(存在)していることを検知する以外に、検出順序により利用者の進行方向を検出できる機能を有している。
【0014】
上記センサS1 〜S6 のうち、センサS1 及びセンサS2 間は、改札通路Pの入口部Aを形成し、センサS2 及びセンサS5 間は、改札通路Pの中央部Bを形成し、また、センサS5 及びセンサS6 間は、改札通路Pの出口部Cを形成している。そして、センサS1 で利用者が検知され、センサS2 で利用者が検知されるまでの間、その利用者は、入口部Aに位置(存在)していると判定され、センサS2 で利用者が検知され、センサS5 で利用者が検知されるまでの間、その利用者は、中央部Bに位置(存在)していると判定され、センサS5 で利用者が検知され、センサS6 で利用者が検知されるまでの間、その利用者は、出口部Cに位置(存在)していると判定されるように構成されている。
【0015】
図1中、6は、改札機本体Gを統括的に制御する制御器であって、この制御器6は、図2に示されるように、メモリ10に格納されているシステムプログラム及びワーキングデータを用いて所定の入出場(入場又は出場を意味している。)の演算処理を行う中央処理部(CPU)11を有している。制御器6のCPU11は、図示しないI/Oユニットを介して磁気券を処理するカードハンドラ12と、ドアD1 ,D2 を駆動制御するドアドライバ13と、人間検知器を構成するセンサS1 〜S6 ,S′からの信号を処理するセンサアンプからなる人間検知器ユニット14と、アンテナ3を介して非接触券に記録されているデータを読取るとともに、新たなデータを書込むためのリーダライタ15と、投入口1のシャッタ1aを駆動する図示しないソレノイドを制御するシャッタドライバ16とが接続されている。なお、CPU11には、表示画面4を駆動制御する表示ドライバ等の機器も接続されているが、ここでは省略されている。
【0016】
以下、上記構成の改札機本体Gの制御動作について図3(a)のフローチャートを用いて説明する。今、改札機本体Gが稼動中で、磁気券又は非接触券を用いた処理(入場処理又は出場処理)が可能な状態にあるとする(ステップ100。以下、ステップを「S」とする。)。この状態において、投入口1に磁気券が投入され、その磁気券に記録されているデータを基にしたCPU11の所定の演算処理の結果、有効券と判定されたとする(S102YES(以下、「肯定」する。)、S104肯定)。この場合、その有効券と判定された磁気券の処理が終了するまでの間、次客の乗車券(磁気券又は非接触券)を処理することができないので、投入口1のシャッタ1aが閉じられるとともに、リーダライタ15による非接触券の認識処理(読取処理)は禁止(図3では認識OFF)される(S106)。そして、その有効な磁気券の利用者が入口部A、中央部B及び出口部Cの順に通過すれば、その利用者に対する一連の処理は終了となる(S108NO(以下、「否定」という。)、S110否定、S112否定)。この場合、投入された磁気券を利用者へ返却する必要があるときは、その投入された磁気券は取出口2へ排出されて利用者に返却され、返却の必要がないときは、改札機本体Gの図示しない集札箱へ回収される。なお、改札通路P内へは、通常、複数の利用者(例えば二人の利用者)が所定の間隔を保って続いて進入可能なので、前客の利用者の磁気券が有効券と判定されてその磁気券に対する新たな入出場データの書込みが終了すれば、次客の乗車券の処理が可能なので、シャッタ1aが開になるとともに、リーダライタ15の読取りが可能となる(図3(a)では省略)。
【0017】
さて、投入口1に投入された磁気券が有効期間切れ等により無効の磁気券と判定されたときは、ドアD1 が閉じられて(その無効の磁気券の利用者の前に有効な磁気券又は有効な非接触券の利用者がいるときは、その有効券の利用者が出口部Cを通過した後D1 が閉じられる。)その無効の磁気券の利用者の改札通路Pの通過が阻止され、次客の有効な乗車券(磁気券又は非接触券)でその無効の磁気券の利用者が通過できないように投入口1のシャッタ1aが閉じられるとともに、リーダライタ15の読取りは禁止される(S114)。次いで、CPU11は、出口部C、中央部B及び入口部Aの順に利用者(無効の磁気券の利用者)が位置していないか否かを判定し、いずれの部分(A,B,C)にも利用者が位置していないと判定され(S116否定、S118否定、S120否定)、かつ、所定時間(例えば1秒間)経過後(S122肯定)、無効の磁気券の利用者が改札通路Pから完全に退出したと判定して次客の乗車券(磁気券又は非接触券)の処理を再開する。
【0018】
上述の無効券と判定された磁気券の利用者がドアD1 が閉じられたにもかかわらず中央部B又は出口部Cに位置しているときは(S116肯定又はS118肯定)、その利用者は、強行突破しようとしている利用者と考えられるので、この場合は、表示画面4及びスピーカ5を介して改札通路Pを通過できない旨が案内される。この無効の磁気券と判定されたときは、当然、その磁気券は取出口2に排出されて利用者へ返却される。
【0019】
ところで、磁気券を所持している利用者がその磁気券を投入口1に投入することなく改札通路P内に進入することがある(S102否定)。この場合、その利用者が出口部C又は中央部Bまで進入したときは(S200肯定、又はS202肯定)、強行突破の可能性がある利用者と判定して、上記S114〜S122(図3(a)で処理Yとして示されている。)と同様の処理が行われる。また、上述の利用者が入口部Aにとどまっていて(S204肯定)、磁気券を投入口1に投入したときは(S206肯定)、上記S104〜S122(図3(a)で処理Xとして示されている。)と同様の処理が行われる。しかし、入口部Aにおいて磁気券を投入口1に投入することなく、中央部Bさらに出口部Cまで進入したとき(S206否定、S208肯定、S210肯定)、その利用者は、強行突破の可能性があるので、上記処理Y(S114〜S122)と同様の処理が行われる。
【0020】
図3(b)は、利用者が改札通路Pを逆方向から進入したときにドアD2 を閉、シャッタS1 を閉及びリーダライタ15の読取りを禁止するフローチャートを示している。
【0021】
なお、上述の例は、磁気券の利用者の例を示したが、非接触券の利用者の場合も上述と同様に処理される(図3(a),(b)参照)。また、上述の例では、改札機本体Gは、磁気券及び非接触券の両方を処理することのできる兼用型の例を示したが、磁気券のみ、又は非接触券のみの専用型であってもよい。
【0022】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載の自動改札機は、改札機本体の改札通路を通過方向に沿って入口部、中央部及び出口部に区分し、それら各部内に位置する利用者を検知する人間検知手段と、前記改札機本体で無効の磁気券を検出したときに、その改札機本体に設けられているドアを閉じるとともに、その改札機本体に設けられている投入口のシャッタを閉じ、前記出口部、中央部及び入口部の順に利用者を検知し、いずれの部内にも利用者が検知されなくなってから所定時間経過後に、次客の処理を開始する制御手段とを有するので、利用者と磁気券との対応を正確にとることができる。
本発明の請求項2に記載の自動改札機は、改札機本体の改札通路を通過方向に沿って入口部、中央部及び出口部に区分し、それら各部内に位置する利用者を検知する人間検知手段と、前記改札機本体で無効の非接触券を検出したときに、その改札機本体に設けられているドアを閉じるとともに、その改札機本体における非接触券の認識処理を中止し、前記出口部、中央部及び入口部の順に利用者を検知し、いずれの部内にも利用者が検知されなくなってから所定時間経過後に、次客の処理を開始する制御手段とを有するので、利用者と非接触券との対応を正確にとることができる。
本発明の請求項3に記載の自動改札機は、改札機本体の改札通路を通過方向に沿って入口部、中央部及び出口部に区分し、それら各部内に位置する利用者を検知する人間検知手段と、前記改札機本体で無効の磁気券又は無効の非接触券を検出したときに、その改札機本体に設けられているドアを閉じるとともに、その改札機本体に設けられている投入口のシャッタを閉じ、かつ、その改札機本体における非接触券の認識し処理を中止し、前記出口部、中央部及び入口部の順に利用者を検知し、いずれの部内にも利用者が検知されなくなってから所定時間経過後に、次客の処理を開始する制御手段とを有するので、利用者と磁気券又は非接触券との対応を正確にとることができる。
本発明の請求項4に記載の自動改札機は、改札機本体の改札通路を通過方向に沿って入口部、中央部及び出口部に区分し、それら各部内に位置する利用者を検知する人間検知手段と、前記改札機本体で磁気券を処理する前に前記出口部又は中央部で利用者が検知されたときに、その改札機本体に設けられているドアを閉じるとともに、その改札機本体に設けられている投入口のシャッタを閉じ、その出口部、中央部及び入口部の順に利用者を検知し、いずれの部内にも利用者が検知されなくなってから所定時間経過後に、次客の処理を開始する制御手段とを有するので、利用者と磁気券との対応を正確にとることができる。
本発明の請求項5に記載の自動改札機は、改札機本体の改札通路を通過方向に沿って入口部、中央部及び出口部に区分し、それら各部内に位置する利用者を検知する人間検知手段と、前記改札機本体で非接触券を処理する前に前記出口部又は中央部で利用者が検知されたときに、その改札機本体に設けられているドアを閉じるとともに、その改札機本体における非接触券の認識処理を中止し、その出口部、中央部及び入口部の順に利用者を検知し、いずれの部内にも利用者が検知されなくなってから所定時間経過後に、次客の処理を開始する制御手段とを有するので、利用者と非接触券との対応を正確にとることができる。
本発明の請求項6に記載の自動改札機は、改札機本体の改札通路を通過方向に沿って入口部、中央部及び出口部に区分し、それら各部内に位置する利用者を検知する人間検知手段と、前記改札機本体で磁気券又は非接触券を処理する前に前記出口部又は中央部で利用者が検知されたときに、その改札機本体に設けられているドアを閉じるとともに、その改札機本体に設けられている投入口のシャッタを閉じ、かつ、その改札機本体における非接触券の認識処理を中止し、その出口部、中央部及び入口部の順に利用者を検知し、いずれの部内にも利用者が検知されなくなってから所定時間経過後に、次客の処理を開始する制御手段とを有するので、利用者と磁気券又は非接触券との対応を正確にとることができる。
本発明の請求項7に記載の自動改札機は、出口部及び中央部に利用者が検知されない状態において入口部で利用者が検知されたときに、その改札機本体における乗車券の処理を許可する許可手段を設けたので、利用者は改札通路から完全に退出しなくとも乗車券を処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る改札機本体を構成する一対の筐体のうちの一方の筐体を改札通路側から見たときの正面図である。
【図2】制御器のブロック図である。
【図3】(a),(b)は、制御動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
G 自動改札機の本体(改札機本体)
H 筐体
D1 ,D2 ドア
P 改札通路
H′ センサ取付ボックス
S1 〜S6 ,S′ センサ(人間検知器)
1 投入口
2 取出口
3 アンテナ
4 表示画面
5 スピーカ
6 制御器
A 入口部
B 中央部
C 出口部
Claims (7)
- 自動改札機の本体の改札通路を通過方向に沿って入口部、中央部及び出口部に区分し、それら各部内に位置する利用者を検知する人間検知手段と、
前記自動改札機の本体で無効の磁気券を検出したときに、その自動改札機の本体に設けられているドアを閉じるとともに、その自動改札機の本体に設けられている投入口のシャッタを閉じ、前記出口部、中央部及び入口部の順に利用者を検知し、いずれの部内にも利用者が検知されなくなってから所定時間経過後に、次客の処理を開始する制御手段と、を有することを特徴とする自動改札機。 - 自動改札機の本体の改札通路を通過方向に沿って入口部、中央部及び出口部に区分し、それら各部内に位置する利用者を検知する人間検知手段と、
前記自動改札機の本体で無効の非接触券を検出したときに、その自動改札機の本体に設けられているドアを閉じるとともに、その自動改札機の本体における非接触券の認識処理を中止し、前記出口部、中央部及び入口部の順に利用者を検知し、いずれの部内にも利用者が検知されなくなってから所定時間経過後に、次客の処理を開始する制御手段と、を有することを特徴とする自動改札機。 - 自動改札機の本体の改札通路を通過方向に沿って入口部、中央部及び出口部に区分し、それら各部内に位置する利用者を検知する人間検知手段と、
前記自動改札機の本体で無効の磁気券又は無効の非接触券を検出したときに、その自動改札機の本体に設けられているドアを閉じるとともに、その自動改札機の本体に設けられている投入口のシャッタを閉じ、かつ、その自動改札機の本体における非接触券の認識し処理を中止し、前記出口部、中央部及び入口部の順に利用者を検知し、いずれの部内にも利用者が検知されなくなってから所定時間経過後に、次客の処理を開始する制御手段と、を有することを特徴とする自動改札機。 - 自動改札機の本体の改札通路を通過方向に沿って入口部、中央部及び出口部に区分し、それら各部内に位置する利用者を検知する人間検知手段と、
前記自動改札機の本体で磁気券を処理する前に前記出口部又は中央部で利用者が検知されたときに、その自動改札機の本体に設けられているドアを閉じるとともに、その自動改札機の本体に設けられている投入口のシャッタを閉じ、その出口部、中央部及び入口部の順に利用者を検知し、いずれの部内にも利用者が検知されなくなってから所定時間経過後に、次客の処理を開始する制御手段と、を有することを特徴とする自動改札機。 - 自動改札機の本体の改札通路を通過方向に沿って入口部、中央部及び出口部に区分し、それら各部内に位置する利用者を検知する人間検知手段と、
前記自動改札機の本体で非接触券を処理する前に前記出口部又は中央部で利用者が検知されたときに、その自動改札機の本体に設けられているドアを閉じるとともに、その自動改札機の本体における非接触券の認識処理を中止し、その出口部、中央部及び入口部の順に利用者を検知し、いずれの部内にも利用者が検知されなくなってから所定時間経過後に、次客の処理を開始する制御手段と、を有することを特徴とする自動改札機。 - 自動改札機の本体の改札通路を通過方向に沿って入口部、中央部及び出口部に区分し、それら各部内に位置する利用者を検知する人間検知手段と、
前記自動改札機の本体で磁気券又は非接触券を処理する前に前記出口部又は中央部で利用者が検知されたときに、その自動改札機の本体に設けられているドアを閉じるとともに、その自動改札機の本体に設けられている投入口のシャッタを閉じ、かつ、その自動改札機の本体における非接触券の認識処理を中止し、その出口部、中央部及び入口部の順に利用者を検知し、いずれの部内にも利用者が検知されなくなってから所定時間経過後に、次客の処理を開始する制御手段と、を有することを特徴とする自動改札機。 - 請求項4〜6のいずれかに記載の自動改札機において、出口部及び中央部に利用者が検知されない状態において入口部で利用者が検知されたときに、その自動改札機の本体における乗車券の処理を許可する許可手段を設けたことを特徴とする自動改札機。
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