JP2005010687A - 電子双眼鏡 - Google Patents
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Abstract
【課題】接眼部にLCDなど矩形の接眼表示素子を含む電子双眼鏡において、接眼部を光軸と平行な軸を中心に回動させて眼幅調整を行う場合に、機構を複雑にすることなく、光学像を水平にする。
【解決手段】被観察物の光学像を表示する表示領域34R、34Lを、表示素子33R、33Lの有効表示面積よりも小さくする。この表示領域34R、34Lを表示素子33R、33Lの有効表示面積の範囲内で移動可能にする。傾斜した表示領域34R、34Lを水平に、すなわち光学像を水平にする手段を設ける。
【選択図】 図6
【解決手段】被観察物の光学像を表示する表示領域34R、34Lを、表示素子33R、33Lの有効表示面積よりも小さくする。この表示領域34R、34Lを表示素子33R、33Lの有効表示面積の範囲内で移動可能にする。傾斜した表示領域34R、34Lを水平に、すなわち光学像を水平にする手段を設ける。
【選択図】 図6
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子双眼鏡に関し、特に、眼幅調整により傾斜した接眼部の表示領域等を水平にする機能を有する電子双眼鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
双眼鏡を使用する時、双眼鏡の接眼部などは以下のいずれかの方法で動かされ、双眼鏡の眼幅は調整される。
(1)左右の接眼部の接眼光軸それぞれに平行な軸を中心に回動させる
(2)左右の接眼部の接眼光軸それぞれに鉛直な方向に滑動させる。
【0003】
観察者が双眼鏡を両手で保持した状態で眼幅調整する場合、(2)は腕の動きが伴うのに対し、(1)は手首の動きのみで容易に行える。
【0004】
また(1)は、左右の接眼部の回動軸を共通にする1軸回動式と、独立した回動軸を持つ2軸回動式とがある。
【0005】
一方、記録媒体を通じて記録が可能で、暗視にも有利な電子双眼鏡が提案されている。電子双眼鏡は、主に、撮像レンズなどの光学系とその光学系により得られる光学像を電気信号に変換する撮像素子を有する撮像部と、その電気信号に基づいて光学像を表示する表示素子や接眼レンズを有する接眼部で構成される。
【0006】
CCD等の撮像素子や、LCD等の表示素子は、一般的に矩形である。そのため、眼幅調整を(1)の回動式の双眼鏡で行った場合、回動した角度分、表示素子も傾斜する。よって、表示素子に表示される光学像も傾斜する。これは観察者にとって見にくい。
【0007】
特許文献1は、接眼部を、接眼光軸を中心に回動させる方法を開示する。この方法によれば、接眼部は、接眼光軸を中心に回動する。従って、LCD等の矩形の表示素子が接眼部に含まれていた場合でも、接眼部を適当な角度に回動させれば、傾斜した表示素子を水平にすること、すなわち表示素子に表示された光学像を水平にすることが可能になる。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−281555号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この方法では、接眼部を機械的に回動させる。従って、眼幅調整のために接眼部の接眼光軸と平行な軸を中心に回動させる機構と、傾斜した表示素子を水平にするために接眼部の接眼光軸を中心に回動させる機構を、用意する必要がある。そのため、機構は複雑になる。
【0010】
本発明の第1の目的は、上記した従来技術の欠点を除くためになされたもので、眼幅調整のために接眼部を回動した場合に、それに伴う被観察物の光学像の傾斜を、機構を複雑にせずに水平にすることが可能な電子双眼鏡を提供することである。
【0011】
また本発明の第2の目的は、眼幅調整のために接眼部及び撮像部を回動した場合に、それに伴う被観察物の光学像の傾斜を、機構を複雑にせずに水平にすることが可能な電子双眼鏡を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記第1の目的を達成するため、本発明の電子双眼鏡は、撮像光学系により得られる被観察物の光学像を撮像し光学像を電気信号に変換する撮像素子を有する撮像部と、電気信号に基づいて被観察物の画像を第1、第2表示領域に表示する第1、第2表示素子を有する第1、第2接眼部を備え、第1、第2表示領域が第1、第2表示素子が最も大きく表示できる第1、第2有効表示面積の範囲よりも小さく、第1、第2表示領域がそれぞれ第1、第2表示素子の第1、第2有効表示面積の範囲内で移動可能である。
【0013】
好ましくは、撮像部の撮像光軸が、第1、第2接眼部の第1、第2接眼光軸と平行であり、第1、第2接眼部を、撮像光軸と平行な軸を中心に回動させる接眼部回動手段と、第1、第2表示領域を、第1、第2表示領域の重心近傍を通り撮像光軸と平行な軸を中心にそれぞれ回動させる表示領域回動手段とを有する
【0014】
さらに、好ましくは、表示領域回動手段は、第1接眼部と第2接眼部との回動角度を検出する回動角度検出手段を備え、第1、第2表示領域を、第1、第2表示領域の重心近傍を通り撮像光軸と平行な軸を中心に回動角度と同一角度だけ逆方向に回動させる。
【0015】
また、好ましくは、撮像部の撮像光軸が、第1、第2接眼部の第1、第2接眼光軸と平行であり、撮像光軸と第1接眼光軸の距離と、撮像光軸と第2接眼光軸の距離が同一であり、第1、第2接眼部を、撮像光軸を中心に回動させる接眼部回動手段と、第1、第2表示領域を、第1、第2表示領域の重心を通り撮像光軸と平行な軸を中心に回動させる表示領域回動手段とを有する。
【0016】
さらに、好ましくは、第1接眼部の回動角度を検出する回動角度検出手段を備え、表示領域回動手段は、第1表示領域を、第1表示領域の重心を通り撮像光軸と平行な軸を中心に回動角度と同一角度だけ逆方向に回動させ、第2表示領域を、第2表示領域の重心を通り撮像光軸と平行な軸を中心に回動角度と同一角度だけ同方向に回動させる。
【0017】
また、前記第2の目的を達成するため、好ましくは、撮像部が左右一対あり、各撮像部は、撮像領域に被観察物の光学像を撮像し光学像を電気信号に変換する撮像素子を有しており、撮像領域のそれぞれは、前記撮像素子のそれぞれが最も大きく撮像できる有効撮像面積の範囲よりも小さく、撮像領域のそれぞれが、撮像素子のそれぞれの有効撮像面積の範囲内で移動可能である。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施形態を説明する。図1〜3に示すように、第1の実施形態にかかる電子双眼鏡は、撮像部10と、接眼部30R、30Lと、画像信号生成部50と制御部60とを有する。接眼部30R、30Lは左右で同一構成であり、それぞれは、撮像部10及び画像信号生成部50と制御部60と、連結機構を介して互いの光学系の光軸間距離が任意調整できるように連結されている。
【0019】
撮像部10は、撮像レンズ11、赤外線カットフィルタやローパスフィルタ等の各種フィルタ12と、CCD等の撮像素子13とを有する。撮像素子13は、撮像レンズ11、及び各種フィルタ12を介して拡大して投影された光学像を撮像し電気信号に変換する。撮像部10は、図示しない焦点調整機構を有してもよい。
【0020】
右接眼部30Rは、LCD等の表示素子33Rと、接眼レンズ31Rとを有し、観察者は接眼レンズ31Rを介して表示された画像を観察する。表示素子33Rは、画像信号生成部50が供給した、画像信号を、表示領域34Rに表示する。左接眼部30Lも同様に、表示素子33Lと接眼レンズ31Lとを有し、表示素子33Lは、画像信号を表示領域34Lに表示する。
【0021】
表示領域34R、34Lと、表示素子33R、33Lは矩形である。表示領域34R、34Lは、表示素子33R、33Lの最も大きく表示できる有効表示面積の範囲内に含まれており、かつそれよりも小さい。
【0022】
撮像部10の撮像光軸X1は、接眼部30R、30Lの接眼光軸X3R、X3Lの中間に位置し、互いに平行である。撮像光軸X1と右接眼光軸X3Rの距離と、撮像光軸X1と左接眼光軸X3Lの距離は、同一である。
【0023】
接眼部30R、30Lは、連結機構を介して、撮像光軸X1を中心に回動可能である。なお、連結機構においては、互いの接眼部にそれぞれ設けたセクタギア同士(図示せず)が噛合しており、一方の接眼部を動かすと他方の接眼部も連動し、撮像光軸X1回りで相反する方向に同じ角度で回動する構成となっている。
【0024】
表示領域34R、34Lは、表示素子33R、33Lの有効表示面積の範囲内で、表示領域34R、34Lの重心QR、QLを通り、撮像光軸X1に平行な軸を中心に回動可能である。図4〜6に示されるように本実施形態では、右表示素子33Rの有効表示面積の範囲内で右表示領域34Rの回動範囲を大きくできるように右表示素子33Rの重心と右表示領域34Rの重心QRは一致し、いずれも右接眼光軸X3R、またはX3R’を通る。左表示素子33L、左表示領域34L及び左接眼光軸X3LまたはX3L’の位置関係も同様である。
【0025】
画像信号生成部50は、ドライバ51と、相関二重サンプリング回路(CDS:Correlated Double Sampling)52と、タイミングジェネレータ(TG)53と、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)54と、オートゲインコントローラ(AGC)55と、アナログデジタル変換器(ADC)56を有しており、撮像部10で撮像し変換された被観察物の光学像の電気信号を、接眼部30R、30Lで観察できる画像信号に変換し、接眼部30R、30Lに供給する。この画像信号生成部50を経て、図示しない外部記憶装置などに画像信号を変換及び供給することも可能である。
【0026】
制御部60は、表示領域34R、34Lを表示素子33R、33Lの有効表示面積の範囲内において回動させる表示領域回動操作部61を有する。
【0027】
表示領域回動操作部61は、操作ボタン61a、61b、スライド操作部材61cを有する。操作ボタン61aを押下することにより、同一角度で、表示領域34R、34Lを互いに逆方向に回動させる。操作ボタン61bを押下することにより、操作ボタン61aを押下したときに表示領域34R、34Lが回動する角度と同一かつ逆方向に、表示領域34R、34Lを回動させる。スライド操作部材61cを操作することにより、操作ボタン61a、61bが1回操作される毎に表示領域34R,34Lを回動させる角度を設定する。
【0028】
ここで、撮像部10で撮像された被写体画像が、接眼部30R、30Lに表示されるまでの各部の動作を説明する。
【0029】
撮像レンズ11及び各種フィルタ12を介して得られる光学的被写体像は、撮像素子13の受光領域に結像され、撮像素子13により一定時間蓄積された電荷である電気信号に光電変換される。撮像素子13の電荷蓄積時間はドライバ51によって制御される。
【0030】
光電変換された電気信号は、相関二重サンプリング回路52によりノイズ成分が低減され、オートゲインコントローラ55によりゲインが制御され、アナログデジタル変換器56によりデジタル信号に変換される。これらの動作はタイミングジェネレータ53がドライバ51及び相関二重サンプリング回路52に出力するクロックパルスに従って行われる。
【0031】
変換されたデジタル信号は、デジタルシグナルプロセッサ54によりガンマ補正などの種々の画像処理が施される。
【0032】
画像処理が施された画像信号、すなわち画像信号生成部50で変換された画像信号は、画像信号生成部50により接眼部30R、30Lにある表示素子33R、33Lに供給される。
【0033】
表示素子33R、33Lは、供給された画像信号を表示領域34R、34Lに表示する。観察者は、右目で、右接眼レンズ31Rを介して表示された画像を観察し、左目で、左接眼レンズ31Lを介して表示された画像を観察する。
【0034】
次に、接眼部30R、30Lの光軸間距離を、観察者の眼幅に合わせる眼幅調整について説明する。
【0035】
図4は、眼幅調整のために、接眼部30R、30Lを、撮像光軸X1を中心に回動させた時の、接眼部30R、30L、表示素子33R、33L及び表示領域34R、34Lの回動の状態を、接眼部側から見た平面図である。
【0036】
図4は、眼幅を最大限広げた状態、すなわち、接眼光軸X3R、X3Lと、撮像光軸X1が同一平面上に並んだ状態である。これを初期状態とし、このときの眼幅とL0とする。なお、表示領域34Rは、表示素子33Rの矩形の最大有効表示領域と相似形であり、四点AR0、BR0、CR0,DR0を結んで囲まれた領域として定義されている。同様に、表示領域34Lについても、四点AL0、BL0、CL0,DL0を結んで囲まれた領域として定義されている。
表示領域回動操作部61は、この初期状態における表示領域34R、34Lを示す各点をその重心QR、QL回りに回動した時の各点の座標を所定演算式により演算して、回動後の表示領域を規定する。
【0037】
図5は、眼幅を狭くするために、接眼部30R、30Lをそれぞれ逆の方向に回動させた状態である。このときの眼幅をL1とする。
【0038】
図6は、表示素子33R、33Lの傾斜を固定させたまま、眼幅調整によって傾斜した表示領域34R、34Lを、重心QR、QLを通り撮像光軸X1と平行な軸を中心に、回動させて表示領域34R、34Lの傾斜を水平にした状態である。このときの眼幅はL1のままである。
【0039】
図7は、操作ボタン61a、61bの押下1回につき、表示領域34R、34Lを回動させる角度に変換させるテーブルであり、制御部60に記憶されている。押下1回につき何度回動させるかについてパターンが数種類用意されており、操作部材61cの操作位置により、操作ボタン61a、61bの押下1回あたりの回動角度が設定される。たとえばパターン▲1▼を選択すると、操作ボタン61aの押下1回につき接眼部30R、30Lの側から見て右表示領域34Rは反時計方向に1度、左表示領域34Lは時計方向に1度回動し、パターン▲3▼を選択すると、操作ボタン61aの押下1回につき接眼部30R、30Lの側から見て右表示領域34Rは反時計方向に3度、左表示領域34Lは時計方向に3度回動するなどである。
【0040】
第1の実施形態の眼幅調整を説明する。第1の実施形態では、眼幅調整のために、接眼部30R、30Lについて撮像光軸X1を中心に回動された場合、表示素子33R、33Lに含まれる表示領域34R、34Lも一緒に回動される。従って、表示領域34R、34Lは傾斜する。
【0041】
図5に示されるように、この傾斜は、表示領域34R、34Lで互いに逆方向である。この状態で観察することは、観察者にとって快適ではない。
【0042】
眼幅調整の際、表示領域34R、34Lは、接眼部30R、30Lと一緒に回動するため、初期状態の表示領域34R、34Lが回動した角度は、初期状態の接眼部30R、30Lが回動した角度θ30R、θ30Lと同一かつ同方向である。これらの回動角度θ30R、θ30Lは、図形の対称性から同一かつ逆方向である。従って、表示領域34R、34Lを水平にするために、表示領域34R、34Lを回動させる角度θ34R、θ34Lは、接眼部30R、30Lの回動角度θ30R、θ30Lと同一かつ逆方向である(θ30R=−θ30L=−θ34R=θ34L)。
【0043】
そこで、傾斜した表示領域34R、34Lを水平にするために、操作ボタン61aについて押下を行う。押下回数による回動角度は、図7の変換テーブルに、設定されている。表示領域34Rの場合について説明すると、表示領域回動操作部61は、この初期状態における表示領域を示す各点AR0、BR0、CR0、DR0を初期値として、所望の角度分回動した時の各規定点AR1、BR1、CR1、DR1の座標を演算して回動後の表示領域34Rを決定する。表示領域34Lについても、同様に、初期状態における表示領域を示す各点AL0、BL0、CL0、DL0を初期値として、回動後の表示領域34Lを決定する。観察者が、適当な回数だけ押下を行うことにより、表示領域34R、34Lは同一角度かつ逆方向に回動する(図6参照)。このとき、観察者は、接眼部30R、30Lにある表示素子33R、33Lを見ながら、傾斜した表示領域34R、34Lを目分量で水平にする動作を行うことが可能である。操作ボタン61aの押下回数が多すぎて、表示領域34R、34Lが水平を超えて、逆方向に傾斜した場合には、操作ボタン61bを適当な回数だけ押下して、表示領域34R、34Lを水平にする。
【0044】
この動作の具体例を、図8のフローチャートで説明する。まず、ステップS11で、電子双眼鏡の電源をONにすることから始まる。ONされない場合はスタンバイ状態となる。次にステップS12で、撮像された被写体画像を表示領域34R、34Lに表示する。眼幅調整が行われて接眼部30R、30Lが撮像光軸X1を中心に回動された場合は、ステップS13で、操作ボタン61aを押下する。ステップS14で、右表示領域34Rは左方向すなわち反時計回りで接眼部30Rが回動された方向と逆方向に、左表示領域34Lは右方向すなわち時計回りで接眼部30Lが回動された方向と逆方向に同じ角度だけ回動する。ステップS15では、操作ボタン61bを押下する。ステップS16で、右表示領域34Rは右方向に、左表示領域34Lは左方向に同じ角度だけ回動する。
【0045】
これらの動作により、第1の実施形態では、眼幅調整のために、接眼部30R、30Lについて撮像光軸X1を中心に回動された場合に、表示素子33R、33Lが傾斜した時でも、観察者の手動操作により、画像が表示される表示領域34R、34Lを水平にすることが出来、快適に観察を行うことが可能になる。
【0046】
次に、第2の実施形態を説明する。第1の実施形態と異なるところは、制御部60が図3に示す表示領域回動操作部61を有する代わりに、図9に示すように回動角センサー62及び表示領域回動部63を有する点である。以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
【0047】
撮像部10で撮像された被写体画像が、接眼部30R、30Lに表示されるまでの各部の動作は、第1の実施形態と同じである。
【0048】
この回動角センサー62は、撮像光軸X1を中心として、撮像光軸X1に垂直な面上に配置された接眼部の回動角度検出装置であり、眼幅調整前の初期状態における左接眼光軸X3Lと撮像光軸X1の両方を含む平面と、眼幅調整後の左接眼光軸X3L’と撮像光軸X1の両方を含む平面とのなす角度θ30Lを検出する(図10参照)。具体例を、図11〜13で示すと、回動角センサー62はブラシ62aとコード板62bが設けられており、左接眼部30Lが回動してブラシ62aとコード板62bが接触する時の2値化出力データを検出することで、それに対応する回動角度θ30Lを算出する。2値化出力データと回動角度θ30Lの関係は、図13に示す変換テーブルを制御部60に記憶させておき、これを使って算出する。例えば、ブラシ62aがコード板62bと2値化出力データ“1”、“1”、“0”、“0”で接触している場合には、回動角度θ30Lは12度である。本実施形態では、接眼部30R、30Lの回動角度の関係は、θ30R=−θ30Lであるので、別途θ30Rを検出する必要はない。
【0049】
表示領域回動部63は、この検出角度θ30Lを使用して、傾斜した表示領域34R、34Lを水平にする。すなわち、表示領域回動操作部63は、初期状態(θ30L=0)における表示領域34Lを示す点AL0、BL0、CL0、DL0の各座標値が検出角度分θ30L回動した時の座標値を演算して回動後の表示領域34Lを決定する。図5と図6に見られるように、自動表示領域回動部63は、検出角度θ30Lと同一角度かつ同じ方向に右表示領域34Rを回動させることで傾斜した表示領域34Rを水平にする。同様に検出角度θ30Lと同一角度かつ逆方向に左表示領域34Lを回動させることで傾斜した表示領域34Lを水平にする。
【0050】
この動作の具体例を図14のフローチャートで説明する。まず、ステップS21で、電子双眼鏡の電源をONにすることから始まる。ONされない場合はスタンバイ状態となる。次にステップS22で、撮像された被写体画像を表示領域34R、34Lに表示する。ステップS23で、眼幅調整が行われて接眼部30R、30Lが撮像光軸X1を中心に回動されたかを判別する。回動された場合は、ステップS24で、回動角センサー62が回動角度θ30Lを検出する。ステップS25では、検出された回動角度θ30Lを使って、両表示領域34R、34Lを回動させる。
【0051】
これらの動作により、第2の実施形態では、眼幅調整のために、接眼部30R、30Lについて撮像光軸X1を中心に回動された場合に、表示素子33R、33Lが傾斜した時でも、自動的に、画像が表示される表示領域34R、34Lを水平にすることが出来、快適に観察を行うことが可能になる。
【0052】
次に、第3の実施形態を説明する。図15〜17に見られるように、第1の実施形態と異なるところは、撮像部10R、10Lが左右に一対配置されているところである。以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
【0053】
撮像部10R、10Lは左右で同一構成であり、それぞれは、接眼部30R、30L及び画像信号生成部50と制御部60と、連結機構を介して互いの光学系の光軸間距離が任意調整できるように連結されている。右撮像部10Rは、撮像レンズ11Rと、各種フィルタ12Rと、撮像素子13Rとを有する。撮像素子13Rは、撮像レンズ11Rを介して拡大して投影された光学像を、撮像領域14Rに撮像し電気信号に変換する。左撮像部10Lも同様に、撮像レンズ11Lと、各種フィルタ12Lと、撮像素子13Lとを有し、撮像素子13Lは、光学像を撮像領域14Lに撮像し電気信号に変換する。
【0054】
撮像領域14R、14Lと、撮像素子13R、13Lは矩形である。撮像領域14R、14Lは、撮像素子13R、13Lの最も大きく撮像できる有効撮像面積の範囲内に含まれており、かつそれよりも小さい。
【0055】
撮像部10R、10Lの撮像光軸X1R、X1Lは、接眼部30R、30Lの接眼光軸X3R、X3Lと互いに平行である。
【0056】
回動軸Xは、撮像光軸X1R、X1L及び接眼光軸X3R、X3Lの中間に位置し、互いに平行である。回動軸Xと撮像光軸X1Rの距離と、回動軸Xと撮像光軸X1Lの距離は同一である。回動軸Xと接眼光軸X3Rの距離と、回動軸Xと接眼光軸X3Lの距離は同一である。また、回動軸Xと撮像光軸X1Rの距離と、回動軸Xと接眼光軸X3Rの距離は同一である。
【0057】
接眼部30R、30Lは、連結機構を介して、回動軸Xを中心に回動可能である。連結機構の構成については、第1の実施形態における接眼部30R、30Lの連結機構と同様である。
【0058】
表示領域34R、34Lは、表示素子33R、33Lの有効表示面積の範囲内で、表示領域34R、34Lの重心QR、QLを通り、回動軸Xと平行な軸を中心に回動可能である。本実施形態では、右表示素子33Rの有効表示面積の範囲内で右表示領域34Rの回動範囲を大きくできるように右表示素子33Rの重心と右表示領域34Rの重心QRは一致し、いずれも右接眼光軸X3RまたはX3R’を通る。左表示素子33L、左表示領域34L及び左接眼光軸X3LまたはX3L’の位置関係も同様である。
【0059】
撮像部10R、10Lは、連結機構を介して、回動軸Xを中心に回動可能である。連結機構の構成については、第1の実施形態における接眼部30R、30Lの連結機構と同様である。
【0060】
撮像領域14R、14Lは、撮像素子13R、13Lの有効撮像面積の範囲内で、撮像領域14R、14Lの重心PR、PLを通り回動軸Xと平行な軸を中心に回動可能である。図18〜20に示されるように本実施形態では、右撮像素子13Rの有効撮像面積の範囲内で右撮像領域14Rの回動範囲を大きくできるような右撮像素子13Rと右撮像領域14Rの矩形PRの重心がいずれも右撮像光軸X1RまたはX1R’を通る点である。左撮像素子13L、左撮像領域14L及び左撮像光軸X1LまたはX1L’の位置関係も同様である。
【0061】
画像信号生成部50は、撮像部10R、10Lで変換された観察光学像の電気信号を、接眼部30R、30Lで観察できる画像信号に変換し、接眼部30R、30Lに供給する。
【0062】
制御部60は、撮像領域14R、14Lを撮像素子13R、13Lの有効撮像面積の範囲内において回動させ、表示領域34R、34Lを表示素子33R、33Lの有効表示面積の範囲内において回動させる撮像領域及び表示領域回動操作部61を有している。
【0063】
撮像領域及び表示領域回動操作部61は、操作ボタン61a、61b、スライド操作部材63cを有する。操作ボタン61aを押下することにより、同一角度で、撮像領域14R、14L及び表示領域34R、34Lを互いに逆方向に回動させる。操作ボタン61bを押下することにより、操作ボタン61aを押下したときに撮像領域14R、14L及び表示領域34R、34Lが回動する角度と同一かつ逆方向に、撮像領域14R、14L及び表示領域34R、34Lを回動させる。スライド操作部材61cを操作することにより、操作ボタン61a、61bが1回操作される毎に、撮像領域14R、14L、及び表示領域34R、34Lを回動させる角度を設定する。
【0064】
撮像部10R、10Lで撮像された被写体画像が、接眼部30R、30Lに表示されるまでの各部の動作は、第1の実施形態と同じである。第3の実施形態では、撮像部が左右一対設けられているので、右撮像部10Rで撮像された被写体画像は右接眼部30Rに表示され、左撮像部10Lで撮像された被写体画像は左接眼部30Lに表示される。
【0065】
第3の実施形態では、眼幅調整のために、撮像部10R、10L及び接眼部30R、30Lについて回動軸Xを中心に回動した場合、撮像素子13R、13Lに含まれる撮像領域14R、14L及び表示素子33R、33Lに含まれる表示領域34R、34Lも回動される。従って、図4〜5や図18〜19にあるように、その撮像領域14R、14L及び表示領域34R、34Lは傾斜する。
【0066】
図4及び図18は、眼幅を最大限広げた状態であり、これを初期状態とし、このときの眼幅をL0とする。表示領域34Rは4点AR0、BR0、CR0、DR0で結んで囲まれた領域として定義される。表示領域34Lは4点AL0、BL0、CL0、DL0で結んで囲まれた領域として定義される。撮像領域14Rは4点ER0、FR0、GR0、HR0で結んで囲まれた領域として定義される。撮像領域14Lは4点EL0、FL0、GL0、HL0で結んで囲まれた領域として定義される。撮像領域及び表示領域回動操作部61は、この初期状態における撮像領域14R、14L及び表示領域34R、34Lを示す各点をその重心PR、PL、QR、QLまわりに回動させた時の各点の座標を所定演算式により演算して回動後の撮像領域及び表示領域を決定する。
【0067】
そこで、傾斜した撮像領域14R、14L及び表示領域34R、34Lを水平にするために、操作ボタン61aについて押下を行う。押下回数による回動角度は、図7の変換テーブルに、設定されている。
【0068】
撮像領域14Rの場合について説明すると、撮像領域及び表示領域回動操作部61は、この初期状態における撮像領域を示す各点ER0、FR0、GR0、HR0を初期値として、所望の角度分回動した時の各規点座標ER1、FR1、GR1、HR1を演算して回動後の撮像領域14Rを決定する。撮像領域14Lについても、同様に、初期状態における撮像領域を示す各点EL0、FL0、GL0、HL0を初期値として回動後の撮像領域14Lを決定する。表示領域34Rについても、同様に、初期状態における表示領域を示す各点AR0、BR0、CR0、DR0を初期値として回動後の表示領域34Rを決定する。表示領域34Lについても、同様に、初期状態における表示領域を示す各点AL0、BL0、CL0、DL0を初期値として回動後の表示領域34Lを決定する。
【0069】
観察者が、押下を行うことにより、撮像領域14R、14Lは同一角度かつ逆方向に回動し、表示領域34R、34Lは同一角度かつ逆方向に回動する(図20、図6参照)。従って、同じ側から見て、右撮像領域14Rと右表示領域34Rは、同一角度かつ同方向に回動する。このとき、観察者は、接眼部30R、30Lにある表示素子33R、33Lを見ながら、傾斜した撮像領域14R、14L及び表示領域34R、34Lを目分量で水平にする動作を行うことが可能である。
【0070】
これらの動作により、第3の実施形態では、眼幅調整のために、接眼部30R、30Lについて光軸Xを中心に回動され、撮像部10R、10Lについて光軸Xを中心に回動された場合に、表示素子33R、33L及び撮像素子13R、13Lが傾斜した時でも、観察者の手動操作により、画像が表示される表示領域34R、34L及び撮像領域14R、14Lを水平にすることが出来、快適に観察を行うことが可能になる。
【0071】
本実施形態では、第1の実施形態と同様に制御部60は撮像領域及び表示領域回動操作部61を有し、撮像領域14R、14L及び表示領域34R、34Lを水平にするが、代わりに第2の実施形態と同様に撮像部及び回動角センサー62と撮像領域及び表示領域回動部63とを有して、自動で撮像領域14R、14L及び表示領域34R、34Lを水平にしてもよい。この場合、撮像部及び回動角センサー62は、撮像部10R、10L、接眼部30R、30Lのいずれかの回動角度を検出し、撮像領域及び表示領域回動部63は、検出した回動角度を使って撮像領域14R、14L及び表示領域34R、34Lの傾斜を水平にする。
【0072】
いずれの実施形態においても、眼幅調整する際の接眼部及び撮像部の回動については、撮像光軸X1または回動軸Xを枢軸として行う1軸回動方式を説明した。しかし、撮像光軸X1または回動軸Xと平行な軸を枢軸としてもよい。また、左右の接眼部及び撮像部の回動の軸を独立させた2軸回動方式であってもよい。また、撮像光軸X1または回動軸Xを枢軸として、左右の接眼部及び撮像部の回動する半径を同一として説明した。しかし、回動する半径は同一でなくてもよい。各部で独立して、接眼部及び撮像部の回動角度検出や、表示領域及び撮像領域の回動角度の設定を行えば同様の効果が得られるからである。
【0073】
いずれの実施形態においても、撮像領域14R、14L及び表示領域34R、34Lの移動は、それぞれの重心を通り撮像光軸と平行な軸を中心とした回動に限らない。それぞれの有効撮像面積及び有効表示面積の範囲内で、横方向及び縦方向に移動させることによっても、撮像領域14R、14L及び表示領域34R、34Lを水平にすることはできるからである。
【0074】
【発明の効果】
本発明は、上記のように、接眼部が回動されてその中に含まれる表示領域が傾斜した場合でも、機構を複雑にせずに表示領域を水平に、すなわち光学像を水平にする効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態における、撮像部側からみた電子双眼鏡の斜視図である。
【図2】第1の実施形態における、接眼部側からみた電子双眼鏡の斜視図である。
【図3】第1の実施形態における、電子双眼鏡の構成図である。
【図4】第1の実施形態における、眼幅調整する前の、表示素子及び表示領域の傾斜状態を表した、接眼部側からみた平面図である。
【図5】第1の実施形態における、眼幅調整した際の、表示素子及び表示領域の傾斜状態を表した、接眼部側からみた平面図である。
【図6】第1の実施形態における、眼幅調整した際の、表示領域の傾斜状態を水平にした、接眼部側からみた平面図である。
【図7】第1の実施形態における、操作ボタンの押下回数と、表示領域の回動角度の変換テーブルである。
【図8】第1の実施形態における、眼幅調整後の、表示領域の回動を手動で行うフローチャートである。
【図9】第2の実施形態における、電子双眼鏡の構成図である。
【図10】第2の実施形態における、回動角センサーを表した、接眼部側からみた平面図である。
【図11】第2の実施形態における、眼幅調整前の、回動角センサーを具体的に示した、接眼部側からみた平面図である。
【図12】第2の実施形態における、眼幅調整後の、回動角センサーを具体的に示した、接眼部側からみた平面図である。
【図13】第2の実施形態における、回動角センサーの、ブラシとコード板の接触点の2値化出力データと回動角度θ30Lとの変換テーブルを示した図である。
【図14】第2の実施形態における、眼幅調整後の、回動角度の検出と表示領域の回動を行うフローチャートである。
【図15】第3の実施形態における、撮像部側からみた電子双眼鏡の斜視図である。
【図16】第3の実施形態における、接眼部側からみた電子双眼鏡の斜視図である。
【図17】第3の実施形態における、電子双眼鏡の構成図である。
【図18】第3の実施形態における、眼幅調整する前の、撮像素子及び撮像領域の傾斜状態を表した、撮像部側からみた平面図である。
【図19】第3の実施形態における、眼幅調整する際の、撮像素子及び撮像領域の傾斜状態を表した、撮像部側からみた平面図である。
【図20】第3の実施形態における、眼幅調整する際の、撮像領域の傾斜状態を水平にした、撮像部側からみた平面図である。
【符号の説明】
10R、10L 撮像部
11R、11L 撮像レンズ
12R、12L 各種フィルタ
13R、13L 撮像素子
14R、14L 撮像領域
30R、30L 接眼部
33R、33L 表示素子
34R、34L 表示領域
50 画像信号生成部
60 制御部
61a、61b 操作ボタン
62a ブラシ
63 表示領域回動部
X 撮像部、接眼部の回動軸
X1R’、X1L’ 眼幅調整後の撮像部の撮像光軸
X3R 、X3L 接眼部の接眼光軸
X3R’、X3L’ 眼幅調整後の接眼部の接眼光軸
θ10R、θ10L 撮像部の回動角度
θ30R、θ30L 接眼部の回動角度
θ34R、θ34L 表示領域の回動角度
L0、L1 調整前の眼幅、調整後の眼幅
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子双眼鏡に関し、特に、眼幅調整により傾斜した接眼部の表示領域等を水平にする機能を有する電子双眼鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
双眼鏡を使用する時、双眼鏡の接眼部などは以下のいずれかの方法で動かされ、双眼鏡の眼幅は調整される。
(1)左右の接眼部の接眼光軸それぞれに平行な軸を中心に回動させる
(2)左右の接眼部の接眼光軸それぞれに鉛直な方向に滑動させる。
【0003】
観察者が双眼鏡を両手で保持した状態で眼幅調整する場合、(2)は腕の動きが伴うのに対し、(1)は手首の動きのみで容易に行える。
【0004】
また(1)は、左右の接眼部の回動軸を共通にする1軸回動式と、独立した回動軸を持つ2軸回動式とがある。
【0005】
一方、記録媒体を通じて記録が可能で、暗視にも有利な電子双眼鏡が提案されている。電子双眼鏡は、主に、撮像レンズなどの光学系とその光学系により得られる光学像を電気信号に変換する撮像素子を有する撮像部と、その電気信号に基づいて光学像を表示する表示素子や接眼レンズを有する接眼部で構成される。
【0006】
CCD等の撮像素子や、LCD等の表示素子は、一般的に矩形である。そのため、眼幅調整を(1)の回動式の双眼鏡で行った場合、回動した角度分、表示素子も傾斜する。よって、表示素子に表示される光学像も傾斜する。これは観察者にとって見にくい。
【0007】
特許文献1は、接眼部を、接眼光軸を中心に回動させる方法を開示する。この方法によれば、接眼部は、接眼光軸を中心に回動する。従って、LCD等の矩形の表示素子が接眼部に含まれていた場合でも、接眼部を適当な角度に回動させれば、傾斜した表示素子を水平にすること、すなわち表示素子に表示された光学像を水平にすることが可能になる。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−281555号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この方法では、接眼部を機械的に回動させる。従って、眼幅調整のために接眼部の接眼光軸と平行な軸を中心に回動させる機構と、傾斜した表示素子を水平にするために接眼部の接眼光軸を中心に回動させる機構を、用意する必要がある。そのため、機構は複雑になる。
【0010】
本発明の第1の目的は、上記した従来技術の欠点を除くためになされたもので、眼幅調整のために接眼部を回動した場合に、それに伴う被観察物の光学像の傾斜を、機構を複雑にせずに水平にすることが可能な電子双眼鏡を提供することである。
【0011】
また本発明の第2の目的は、眼幅調整のために接眼部及び撮像部を回動した場合に、それに伴う被観察物の光学像の傾斜を、機構を複雑にせずに水平にすることが可能な電子双眼鏡を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記第1の目的を達成するため、本発明の電子双眼鏡は、撮像光学系により得られる被観察物の光学像を撮像し光学像を電気信号に変換する撮像素子を有する撮像部と、電気信号に基づいて被観察物の画像を第1、第2表示領域に表示する第1、第2表示素子を有する第1、第2接眼部を備え、第1、第2表示領域が第1、第2表示素子が最も大きく表示できる第1、第2有効表示面積の範囲よりも小さく、第1、第2表示領域がそれぞれ第1、第2表示素子の第1、第2有効表示面積の範囲内で移動可能である。
【0013】
好ましくは、撮像部の撮像光軸が、第1、第2接眼部の第1、第2接眼光軸と平行であり、第1、第2接眼部を、撮像光軸と平行な軸を中心に回動させる接眼部回動手段と、第1、第2表示領域を、第1、第2表示領域の重心近傍を通り撮像光軸と平行な軸を中心にそれぞれ回動させる表示領域回動手段とを有する
【0014】
さらに、好ましくは、表示領域回動手段は、第1接眼部と第2接眼部との回動角度を検出する回動角度検出手段を備え、第1、第2表示領域を、第1、第2表示領域の重心近傍を通り撮像光軸と平行な軸を中心に回動角度と同一角度だけ逆方向に回動させる。
【0015】
また、好ましくは、撮像部の撮像光軸が、第1、第2接眼部の第1、第2接眼光軸と平行であり、撮像光軸と第1接眼光軸の距離と、撮像光軸と第2接眼光軸の距離が同一であり、第1、第2接眼部を、撮像光軸を中心に回動させる接眼部回動手段と、第1、第2表示領域を、第1、第2表示領域の重心を通り撮像光軸と平行な軸を中心に回動させる表示領域回動手段とを有する。
【0016】
さらに、好ましくは、第1接眼部の回動角度を検出する回動角度検出手段を備え、表示領域回動手段は、第1表示領域を、第1表示領域の重心を通り撮像光軸と平行な軸を中心に回動角度と同一角度だけ逆方向に回動させ、第2表示領域を、第2表示領域の重心を通り撮像光軸と平行な軸を中心に回動角度と同一角度だけ同方向に回動させる。
【0017】
また、前記第2の目的を達成するため、好ましくは、撮像部が左右一対あり、各撮像部は、撮像領域に被観察物の光学像を撮像し光学像を電気信号に変換する撮像素子を有しており、撮像領域のそれぞれは、前記撮像素子のそれぞれが最も大きく撮像できる有効撮像面積の範囲よりも小さく、撮像領域のそれぞれが、撮像素子のそれぞれの有効撮像面積の範囲内で移動可能である。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施形態を説明する。図1〜3に示すように、第1の実施形態にかかる電子双眼鏡は、撮像部10と、接眼部30R、30Lと、画像信号生成部50と制御部60とを有する。接眼部30R、30Lは左右で同一構成であり、それぞれは、撮像部10及び画像信号生成部50と制御部60と、連結機構を介して互いの光学系の光軸間距離が任意調整できるように連結されている。
【0019】
撮像部10は、撮像レンズ11、赤外線カットフィルタやローパスフィルタ等の各種フィルタ12と、CCD等の撮像素子13とを有する。撮像素子13は、撮像レンズ11、及び各種フィルタ12を介して拡大して投影された光学像を撮像し電気信号に変換する。撮像部10は、図示しない焦点調整機構を有してもよい。
【0020】
右接眼部30Rは、LCD等の表示素子33Rと、接眼レンズ31Rとを有し、観察者は接眼レンズ31Rを介して表示された画像を観察する。表示素子33Rは、画像信号生成部50が供給した、画像信号を、表示領域34Rに表示する。左接眼部30Lも同様に、表示素子33Lと接眼レンズ31Lとを有し、表示素子33Lは、画像信号を表示領域34Lに表示する。
【0021】
表示領域34R、34Lと、表示素子33R、33Lは矩形である。表示領域34R、34Lは、表示素子33R、33Lの最も大きく表示できる有効表示面積の範囲内に含まれており、かつそれよりも小さい。
【0022】
撮像部10の撮像光軸X1は、接眼部30R、30Lの接眼光軸X3R、X3Lの中間に位置し、互いに平行である。撮像光軸X1と右接眼光軸X3Rの距離と、撮像光軸X1と左接眼光軸X3Lの距離は、同一である。
【0023】
接眼部30R、30Lは、連結機構を介して、撮像光軸X1を中心に回動可能である。なお、連結機構においては、互いの接眼部にそれぞれ設けたセクタギア同士(図示せず)が噛合しており、一方の接眼部を動かすと他方の接眼部も連動し、撮像光軸X1回りで相反する方向に同じ角度で回動する構成となっている。
【0024】
表示領域34R、34Lは、表示素子33R、33Lの有効表示面積の範囲内で、表示領域34R、34Lの重心QR、QLを通り、撮像光軸X1に平行な軸を中心に回動可能である。図4〜6に示されるように本実施形態では、右表示素子33Rの有効表示面積の範囲内で右表示領域34Rの回動範囲を大きくできるように右表示素子33Rの重心と右表示領域34Rの重心QRは一致し、いずれも右接眼光軸X3R、またはX3R’を通る。左表示素子33L、左表示領域34L及び左接眼光軸X3LまたはX3L’の位置関係も同様である。
【0025】
画像信号生成部50は、ドライバ51と、相関二重サンプリング回路(CDS:Correlated Double Sampling)52と、タイミングジェネレータ(TG)53と、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)54と、オートゲインコントローラ(AGC)55と、アナログデジタル変換器(ADC)56を有しており、撮像部10で撮像し変換された被観察物の光学像の電気信号を、接眼部30R、30Lで観察できる画像信号に変換し、接眼部30R、30Lに供給する。この画像信号生成部50を経て、図示しない外部記憶装置などに画像信号を変換及び供給することも可能である。
【0026】
制御部60は、表示領域34R、34Lを表示素子33R、33Lの有効表示面積の範囲内において回動させる表示領域回動操作部61を有する。
【0027】
表示領域回動操作部61は、操作ボタン61a、61b、スライド操作部材61cを有する。操作ボタン61aを押下することにより、同一角度で、表示領域34R、34Lを互いに逆方向に回動させる。操作ボタン61bを押下することにより、操作ボタン61aを押下したときに表示領域34R、34Lが回動する角度と同一かつ逆方向に、表示領域34R、34Lを回動させる。スライド操作部材61cを操作することにより、操作ボタン61a、61bが1回操作される毎に表示領域34R,34Lを回動させる角度を設定する。
【0028】
ここで、撮像部10で撮像された被写体画像が、接眼部30R、30Lに表示されるまでの各部の動作を説明する。
【0029】
撮像レンズ11及び各種フィルタ12を介して得られる光学的被写体像は、撮像素子13の受光領域に結像され、撮像素子13により一定時間蓄積された電荷である電気信号に光電変換される。撮像素子13の電荷蓄積時間はドライバ51によって制御される。
【0030】
光電変換された電気信号は、相関二重サンプリング回路52によりノイズ成分が低減され、オートゲインコントローラ55によりゲインが制御され、アナログデジタル変換器56によりデジタル信号に変換される。これらの動作はタイミングジェネレータ53がドライバ51及び相関二重サンプリング回路52に出力するクロックパルスに従って行われる。
【0031】
変換されたデジタル信号は、デジタルシグナルプロセッサ54によりガンマ補正などの種々の画像処理が施される。
【0032】
画像処理が施された画像信号、すなわち画像信号生成部50で変換された画像信号は、画像信号生成部50により接眼部30R、30Lにある表示素子33R、33Lに供給される。
【0033】
表示素子33R、33Lは、供給された画像信号を表示領域34R、34Lに表示する。観察者は、右目で、右接眼レンズ31Rを介して表示された画像を観察し、左目で、左接眼レンズ31Lを介して表示された画像を観察する。
【0034】
次に、接眼部30R、30Lの光軸間距離を、観察者の眼幅に合わせる眼幅調整について説明する。
【0035】
図4は、眼幅調整のために、接眼部30R、30Lを、撮像光軸X1を中心に回動させた時の、接眼部30R、30L、表示素子33R、33L及び表示領域34R、34Lの回動の状態を、接眼部側から見た平面図である。
【0036】
図4は、眼幅を最大限広げた状態、すなわち、接眼光軸X3R、X3Lと、撮像光軸X1が同一平面上に並んだ状態である。これを初期状態とし、このときの眼幅とL0とする。なお、表示領域34Rは、表示素子33Rの矩形の最大有効表示領域と相似形であり、四点AR0、BR0、CR0,DR0を結んで囲まれた領域として定義されている。同様に、表示領域34Lについても、四点AL0、BL0、CL0,DL0を結んで囲まれた領域として定義されている。
表示領域回動操作部61は、この初期状態における表示領域34R、34Lを示す各点をその重心QR、QL回りに回動した時の各点の座標を所定演算式により演算して、回動後の表示領域を規定する。
【0037】
図5は、眼幅を狭くするために、接眼部30R、30Lをそれぞれ逆の方向に回動させた状態である。このときの眼幅をL1とする。
【0038】
図6は、表示素子33R、33Lの傾斜を固定させたまま、眼幅調整によって傾斜した表示領域34R、34Lを、重心QR、QLを通り撮像光軸X1と平行な軸を中心に、回動させて表示領域34R、34Lの傾斜を水平にした状態である。このときの眼幅はL1のままである。
【0039】
図7は、操作ボタン61a、61bの押下1回につき、表示領域34R、34Lを回動させる角度に変換させるテーブルであり、制御部60に記憶されている。押下1回につき何度回動させるかについてパターンが数種類用意されており、操作部材61cの操作位置により、操作ボタン61a、61bの押下1回あたりの回動角度が設定される。たとえばパターン▲1▼を選択すると、操作ボタン61aの押下1回につき接眼部30R、30Lの側から見て右表示領域34Rは反時計方向に1度、左表示領域34Lは時計方向に1度回動し、パターン▲3▼を選択すると、操作ボタン61aの押下1回につき接眼部30R、30Lの側から見て右表示領域34Rは反時計方向に3度、左表示領域34Lは時計方向に3度回動するなどである。
【0040】
第1の実施形態の眼幅調整を説明する。第1の実施形態では、眼幅調整のために、接眼部30R、30Lについて撮像光軸X1を中心に回動された場合、表示素子33R、33Lに含まれる表示領域34R、34Lも一緒に回動される。従って、表示領域34R、34Lは傾斜する。
【0041】
図5に示されるように、この傾斜は、表示領域34R、34Lで互いに逆方向である。この状態で観察することは、観察者にとって快適ではない。
【0042】
眼幅調整の際、表示領域34R、34Lは、接眼部30R、30Lと一緒に回動するため、初期状態の表示領域34R、34Lが回動した角度は、初期状態の接眼部30R、30Lが回動した角度θ30R、θ30Lと同一かつ同方向である。これらの回動角度θ30R、θ30Lは、図形の対称性から同一かつ逆方向である。従って、表示領域34R、34Lを水平にするために、表示領域34R、34Lを回動させる角度θ34R、θ34Lは、接眼部30R、30Lの回動角度θ30R、θ30Lと同一かつ逆方向である(θ30R=−θ30L=−θ34R=θ34L)。
【0043】
そこで、傾斜した表示領域34R、34Lを水平にするために、操作ボタン61aについて押下を行う。押下回数による回動角度は、図7の変換テーブルに、設定されている。表示領域34Rの場合について説明すると、表示領域回動操作部61は、この初期状態における表示領域を示す各点AR0、BR0、CR0、DR0を初期値として、所望の角度分回動した時の各規定点AR1、BR1、CR1、DR1の座標を演算して回動後の表示領域34Rを決定する。表示領域34Lについても、同様に、初期状態における表示領域を示す各点AL0、BL0、CL0、DL0を初期値として、回動後の表示領域34Lを決定する。観察者が、適当な回数だけ押下を行うことにより、表示領域34R、34Lは同一角度かつ逆方向に回動する(図6参照)。このとき、観察者は、接眼部30R、30Lにある表示素子33R、33Lを見ながら、傾斜した表示領域34R、34Lを目分量で水平にする動作を行うことが可能である。操作ボタン61aの押下回数が多すぎて、表示領域34R、34Lが水平を超えて、逆方向に傾斜した場合には、操作ボタン61bを適当な回数だけ押下して、表示領域34R、34Lを水平にする。
【0044】
この動作の具体例を、図8のフローチャートで説明する。まず、ステップS11で、電子双眼鏡の電源をONにすることから始まる。ONされない場合はスタンバイ状態となる。次にステップS12で、撮像された被写体画像を表示領域34R、34Lに表示する。眼幅調整が行われて接眼部30R、30Lが撮像光軸X1を中心に回動された場合は、ステップS13で、操作ボタン61aを押下する。ステップS14で、右表示領域34Rは左方向すなわち反時計回りで接眼部30Rが回動された方向と逆方向に、左表示領域34Lは右方向すなわち時計回りで接眼部30Lが回動された方向と逆方向に同じ角度だけ回動する。ステップS15では、操作ボタン61bを押下する。ステップS16で、右表示領域34Rは右方向に、左表示領域34Lは左方向に同じ角度だけ回動する。
【0045】
これらの動作により、第1の実施形態では、眼幅調整のために、接眼部30R、30Lについて撮像光軸X1を中心に回動された場合に、表示素子33R、33Lが傾斜した時でも、観察者の手動操作により、画像が表示される表示領域34R、34Lを水平にすることが出来、快適に観察を行うことが可能になる。
【0046】
次に、第2の実施形態を説明する。第1の実施形態と異なるところは、制御部60が図3に示す表示領域回動操作部61を有する代わりに、図9に示すように回動角センサー62及び表示領域回動部63を有する点である。以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
【0047】
撮像部10で撮像された被写体画像が、接眼部30R、30Lに表示されるまでの各部の動作は、第1の実施形態と同じである。
【0048】
この回動角センサー62は、撮像光軸X1を中心として、撮像光軸X1に垂直な面上に配置された接眼部の回動角度検出装置であり、眼幅調整前の初期状態における左接眼光軸X3Lと撮像光軸X1の両方を含む平面と、眼幅調整後の左接眼光軸X3L’と撮像光軸X1の両方を含む平面とのなす角度θ30Lを検出する(図10参照)。具体例を、図11〜13で示すと、回動角センサー62はブラシ62aとコード板62bが設けられており、左接眼部30Lが回動してブラシ62aとコード板62bが接触する時の2値化出力データを検出することで、それに対応する回動角度θ30Lを算出する。2値化出力データと回動角度θ30Lの関係は、図13に示す変換テーブルを制御部60に記憶させておき、これを使って算出する。例えば、ブラシ62aがコード板62bと2値化出力データ“1”、“1”、“0”、“0”で接触している場合には、回動角度θ30Lは12度である。本実施形態では、接眼部30R、30Lの回動角度の関係は、θ30R=−θ30Lであるので、別途θ30Rを検出する必要はない。
【0049】
表示領域回動部63は、この検出角度θ30Lを使用して、傾斜した表示領域34R、34Lを水平にする。すなわち、表示領域回動操作部63は、初期状態(θ30L=0)における表示領域34Lを示す点AL0、BL0、CL0、DL0の各座標値が検出角度分θ30L回動した時の座標値を演算して回動後の表示領域34Lを決定する。図5と図6に見られるように、自動表示領域回動部63は、検出角度θ30Lと同一角度かつ同じ方向に右表示領域34Rを回動させることで傾斜した表示領域34Rを水平にする。同様に検出角度θ30Lと同一角度かつ逆方向に左表示領域34Lを回動させることで傾斜した表示領域34Lを水平にする。
【0050】
この動作の具体例を図14のフローチャートで説明する。まず、ステップS21で、電子双眼鏡の電源をONにすることから始まる。ONされない場合はスタンバイ状態となる。次にステップS22で、撮像された被写体画像を表示領域34R、34Lに表示する。ステップS23で、眼幅調整が行われて接眼部30R、30Lが撮像光軸X1を中心に回動されたかを判別する。回動された場合は、ステップS24で、回動角センサー62が回動角度θ30Lを検出する。ステップS25では、検出された回動角度θ30Lを使って、両表示領域34R、34Lを回動させる。
【0051】
これらの動作により、第2の実施形態では、眼幅調整のために、接眼部30R、30Lについて撮像光軸X1を中心に回動された場合に、表示素子33R、33Lが傾斜した時でも、自動的に、画像が表示される表示領域34R、34Lを水平にすることが出来、快適に観察を行うことが可能になる。
【0052】
次に、第3の実施形態を説明する。図15〜17に見られるように、第1の実施形態と異なるところは、撮像部10R、10Lが左右に一対配置されているところである。以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
【0053】
撮像部10R、10Lは左右で同一構成であり、それぞれは、接眼部30R、30L及び画像信号生成部50と制御部60と、連結機構を介して互いの光学系の光軸間距離が任意調整できるように連結されている。右撮像部10Rは、撮像レンズ11Rと、各種フィルタ12Rと、撮像素子13Rとを有する。撮像素子13Rは、撮像レンズ11Rを介して拡大して投影された光学像を、撮像領域14Rに撮像し電気信号に変換する。左撮像部10Lも同様に、撮像レンズ11Lと、各種フィルタ12Lと、撮像素子13Lとを有し、撮像素子13Lは、光学像を撮像領域14Lに撮像し電気信号に変換する。
【0054】
撮像領域14R、14Lと、撮像素子13R、13Lは矩形である。撮像領域14R、14Lは、撮像素子13R、13Lの最も大きく撮像できる有効撮像面積の範囲内に含まれており、かつそれよりも小さい。
【0055】
撮像部10R、10Lの撮像光軸X1R、X1Lは、接眼部30R、30Lの接眼光軸X3R、X3Lと互いに平行である。
【0056】
回動軸Xは、撮像光軸X1R、X1L及び接眼光軸X3R、X3Lの中間に位置し、互いに平行である。回動軸Xと撮像光軸X1Rの距離と、回動軸Xと撮像光軸X1Lの距離は同一である。回動軸Xと接眼光軸X3Rの距離と、回動軸Xと接眼光軸X3Lの距離は同一である。また、回動軸Xと撮像光軸X1Rの距離と、回動軸Xと接眼光軸X3Rの距離は同一である。
【0057】
接眼部30R、30Lは、連結機構を介して、回動軸Xを中心に回動可能である。連結機構の構成については、第1の実施形態における接眼部30R、30Lの連結機構と同様である。
【0058】
表示領域34R、34Lは、表示素子33R、33Lの有効表示面積の範囲内で、表示領域34R、34Lの重心QR、QLを通り、回動軸Xと平行な軸を中心に回動可能である。本実施形態では、右表示素子33Rの有効表示面積の範囲内で右表示領域34Rの回動範囲を大きくできるように右表示素子33Rの重心と右表示領域34Rの重心QRは一致し、いずれも右接眼光軸X3RまたはX3R’を通る。左表示素子33L、左表示領域34L及び左接眼光軸X3LまたはX3L’の位置関係も同様である。
【0059】
撮像部10R、10Lは、連結機構を介して、回動軸Xを中心に回動可能である。連結機構の構成については、第1の実施形態における接眼部30R、30Lの連結機構と同様である。
【0060】
撮像領域14R、14Lは、撮像素子13R、13Lの有効撮像面積の範囲内で、撮像領域14R、14Lの重心PR、PLを通り回動軸Xと平行な軸を中心に回動可能である。図18〜20に示されるように本実施形態では、右撮像素子13Rの有効撮像面積の範囲内で右撮像領域14Rの回動範囲を大きくできるような右撮像素子13Rと右撮像領域14Rの矩形PRの重心がいずれも右撮像光軸X1RまたはX1R’を通る点である。左撮像素子13L、左撮像領域14L及び左撮像光軸X1LまたはX1L’の位置関係も同様である。
【0061】
画像信号生成部50は、撮像部10R、10Lで変換された観察光学像の電気信号を、接眼部30R、30Lで観察できる画像信号に変換し、接眼部30R、30Lに供給する。
【0062】
制御部60は、撮像領域14R、14Lを撮像素子13R、13Lの有効撮像面積の範囲内において回動させ、表示領域34R、34Lを表示素子33R、33Lの有効表示面積の範囲内において回動させる撮像領域及び表示領域回動操作部61を有している。
【0063】
撮像領域及び表示領域回動操作部61は、操作ボタン61a、61b、スライド操作部材63cを有する。操作ボタン61aを押下することにより、同一角度で、撮像領域14R、14L及び表示領域34R、34Lを互いに逆方向に回動させる。操作ボタン61bを押下することにより、操作ボタン61aを押下したときに撮像領域14R、14L及び表示領域34R、34Lが回動する角度と同一かつ逆方向に、撮像領域14R、14L及び表示領域34R、34Lを回動させる。スライド操作部材61cを操作することにより、操作ボタン61a、61bが1回操作される毎に、撮像領域14R、14L、及び表示領域34R、34Lを回動させる角度を設定する。
【0064】
撮像部10R、10Lで撮像された被写体画像が、接眼部30R、30Lに表示されるまでの各部の動作は、第1の実施形態と同じである。第3の実施形態では、撮像部が左右一対設けられているので、右撮像部10Rで撮像された被写体画像は右接眼部30Rに表示され、左撮像部10Lで撮像された被写体画像は左接眼部30Lに表示される。
【0065】
第3の実施形態では、眼幅調整のために、撮像部10R、10L及び接眼部30R、30Lについて回動軸Xを中心に回動した場合、撮像素子13R、13Lに含まれる撮像領域14R、14L及び表示素子33R、33Lに含まれる表示領域34R、34Lも回動される。従って、図4〜5や図18〜19にあるように、その撮像領域14R、14L及び表示領域34R、34Lは傾斜する。
【0066】
図4及び図18は、眼幅を最大限広げた状態であり、これを初期状態とし、このときの眼幅をL0とする。表示領域34Rは4点AR0、BR0、CR0、DR0で結んで囲まれた領域として定義される。表示領域34Lは4点AL0、BL0、CL0、DL0で結んで囲まれた領域として定義される。撮像領域14Rは4点ER0、FR0、GR0、HR0で結んで囲まれた領域として定義される。撮像領域14Lは4点EL0、FL0、GL0、HL0で結んで囲まれた領域として定義される。撮像領域及び表示領域回動操作部61は、この初期状態における撮像領域14R、14L及び表示領域34R、34Lを示す各点をその重心PR、PL、QR、QLまわりに回動させた時の各点の座標を所定演算式により演算して回動後の撮像領域及び表示領域を決定する。
【0067】
そこで、傾斜した撮像領域14R、14L及び表示領域34R、34Lを水平にするために、操作ボタン61aについて押下を行う。押下回数による回動角度は、図7の変換テーブルに、設定されている。
【0068】
撮像領域14Rの場合について説明すると、撮像領域及び表示領域回動操作部61は、この初期状態における撮像領域を示す各点ER0、FR0、GR0、HR0を初期値として、所望の角度分回動した時の各規点座標ER1、FR1、GR1、HR1を演算して回動後の撮像領域14Rを決定する。撮像領域14Lについても、同様に、初期状態における撮像領域を示す各点EL0、FL0、GL0、HL0を初期値として回動後の撮像領域14Lを決定する。表示領域34Rについても、同様に、初期状態における表示領域を示す各点AR0、BR0、CR0、DR0を初期値として回動後の表示領域34Rを決定する。表示領域34Lについても、同様に、初期状態における表示領域を示す各点AL0、BL0、CL0、DL0を初期値として回動後の表示領域34Lを決定する。
【0069】
観察者が、押下を行うことにより、撮像領域14R、14Lは同一角度かつ逆方向に回動し、表示領域34R、34Lは同一角度かつ逆方向に回動する(図20、図6参照)。従って、同じ側から見て、右撮像領域14Rと右表示領域34Rは、同一角度かつ同方向に回動する。このとき、観察者は、接眼部30R、30Lにある表示素子33R、33Lを見ながら、傾斜した撮像領域14R、14L及び表示領域34R、34Lを目分量で水平にする動作を行うことが可能である。
【0070】
これらの動作により、第3の実施形態では、眼幅調整のために、接眼部30R、30Lについて光軸Xを中心に回動され、撮像部10R、10Lについて光軸Xを中心に回動された場合に、表示素子33R、33L及び撮像素子13R、13Lが傾斜した時でも、観察者の手動操作により、画像が表示される表示領域34R、34L及び撮像領域14R、14Lを水平にすることが出来、快適に観察を行うことが可能になる。
【0071】
本実施形態では、第1の実施形態と同様に制御部60は撮像領域及び表示領域回動操作部61を有し、撮像領域14R、14L及び表示領域34R、34Lを水平にするが、代わりに第2の実施形態と同様に撮像部及び回動角センサー62と撮像領域及び表示領域回動部63とを有して、自動で撮像領域14R、14L及び表示領域34R、34Lを水平にしてもよい。この場合、撮像部及び回動角センサー62は、撮像部10R、10L、接眼部30R、30Lのいずれかの回動角度を検出し、撮像領域及び表示領域回動部63は、検出した回動角度を使って撮像領域14R、14L及び表示領域34R、34Lの傾斜を水平にする。
【0072】
いずれの実施形態においても、眼幅調整する際の接眼部及び撮像部の回動については、撮像光軸X1または回動軸Xを枢軸として行う1軸回動方式を説明した。しかし、撮像光軸X1または回動軸Xと平行な軸を枢軸としてもよい。また、左右の接眼部及び撮像部の回動の軸を独立させた2軸回動方式であってもよい。また、撮像光軸X1または回動軸Xを枢軸として、左右の接眼部及び撮像部の回動する半径を同一として説明した。しかし、回動する半径は同一でなくてもよい。各部で独立して、接眼部及び撮像部の回動角度検出や、表示領域及び撮像領域の回動角度の設定を行えば同様の効果が得られるからである。
【0073】
いずれの実施形態においても、撮像領域14R、14L及び表示領域34R、34Lの移動は、それぞれの重心を通り撮像光軸と平行な軸を中心とした回動に限らない。それぞれの有効撮像面積及び有効表示面積の範囲内で、横方向及び縦方向に移動させることによっても、撮像領域14R、14L及び表示領域34R、34Lを水平にすることはできるからである。
【0074】
【発明の効果】
本発明は、上記のように、接眼部が回動されてその中に含まれる表示領域が傾斜した場合でも、機構を複雑にせずに表示領域を水平に、すなわち光学像を水平にする効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態における、撮像部側からみた電子双眼鏡の斜視図である。
【図2】第1の実施形態における、接眼部側からみた電子双眼鏡の斜視図である。
【図3】第1の実施形態における、電子双眼鏡の構成図である。
【図4】第1の実施形態における、眼幅調整する前の、表示素子及び表示領域の傾斜状態を表した、接眼部側からみた平面図である。
【図5】第1の実施形態における、眼幅調整した際の、表示素子及び表示領域の傾斜状態を表した、接眼部側からみた平面図である。
【図6】第1の実施形態における、眼幅調整した際の、表示領域の傾斜状態を水平にした、接眼部側からみた平面図である。
【図7】第1の実施形態における、操作ボタンの押下回数と、表示領域の回動角度の変換テーブルである。
【図8】第1の実施形態における、眼幅調整後の、表示領域の回動を手動で行うフローチャートである。
【図9】第2の実施形態における、電子双眼鏡の構成図である。
【図10】第2の実施形態における、回動角センサーを表した、接眼部側からみた平面図である。
【図11】第2の実施形態における、眼幅調整前の、回動角センサーを具体的に示した、接眼部側からみた平面図である。
【図12】第2の実施形態における、眼幅調整後の、回動角センサーを具体的に示した、接眼部側からみた平面図である。
【図13】第2の実施形態における、回動角センサーの、ブラシとコード板の接触点の2値化出力データと回動角度θ30Lとの変換テーブルを示した図である。
【図14】第2の実施形態における、眼幅調整後の、回動角度の検出と表示領域の回動を行うフローチャートである。
【図15】第3の実施形態における、撮像部側からみた電子双眼鏡の斜視図である。
【図16】第3の実施形態における、接眼部側からみた電子双眼鏡の斜視図である。
【図17】第3の実施形態における、電子双眼鏡の構成図である。
【図18】第3の実施形態における、眼幅調整する前の、撮像素子及び撮像領域の傾斜状態を表した、撮像部側からみた平面図である。
【図19】第3の実施形態における、眼幅調整する際の、撮像素子及び撮像領域の傾斜状態を表した、撮像部側からみた平面図である。
【図20】第3の実施形態における、眼幅調整する際の、撮像領域の傾斜状態を水平にした、撮像部側からみた平面図である。
【符号の説明】
10R、10L 撮像部
11R、11L 撮像レンズ
12R、12L 各種フィルタ
13R、13L 撮像素子
14R、14L 撮像領域
30R、30L 接眼部
33R、33L 表示素子
34R、34L 表示領域
50 画像信号生成部
60 制御部
61a、61b 操作ボタン
62a ブラシ
63 表示領域回動部
X 撮像部、接眼部の回動軸
X1R’、X1L’ 眼幅調整後の撮像部の撮像光軸
X3R 、X3L 接眼部の接眼光軸
X3R’、X3L’ 眼幅調整後の接眼部の接眼光軸
θ10R、θ10L 撮像部の回動角度
θ30R、θ30L 接眼部の回動角度
θ34R、θ34L 表示領域の回動角度
L0、L1 調整前の眼幅、調整後の眼幅
Claims (6)
- 撮像光学系により得られる被観察物の光学像を撮像し前記光学像を電気信号に変換する撮像素子を有する撮像部と、
前記電気信号に基づいて前記被観察物の画像を第1、第2表示領域に表示する第1、第2表示素子を有する第1、第2接眼部を備え、
前記第1、第2表示領域が前記第1、第2表示素子が最も大きく表示できる第1、第2有効表示面積の範囲よりも小さく、
前記第1、第2表示領域がそれぞれ前記第1、第2表示素子の第1、第2有効表示面積の範囲内で移動可能であることを特徴とする電子双眼鏡。 - 前記撮像部の撮像光軸が、前記第1、第2接眼部の第1、第2接眼光軸と平行であり、
前記第1、第2接眼部を、前記撮像光軸と平行な軸を中心に回動させる接眼部回動手段と、
前記第1、第2表示領域を、前記第1、第2表示領域の重心近傍を通り前記撮像光軸と平行な軸を中心にそれぞれ回動させる表示領域回動手段とを有する請求項1に記載の電子双眼鏡。 - 前記表示領域回動手段は、前記第1接眼部と第2接眼部との回動角度を検出する回動角度検出手段を備え、
前記第1、第2表示領域を、前記第1、第2表示領域の重心近傍を通り前記撮像光軸と平行な軸を中心に前記回動角度と同一角度だけ逆方向に回動させる請求項2に記載の電子双眼鏡。 - 前記撮像部の撮像光軸が、前記第1、第2接眼部の第1、第2接眼光軸と平行であり、
前記撮像光軸と前記第1接眼光軸の距離と、前記撮像光軸と前記第2接眼光軸の距離が同一であり、
前記第1、第2接眼部を、前記撮像光軸を中心に回動させる接眼部回動手段と、前記第1、第2表示領域を、前記第1、第2表示領域の重心を通り前記撮像光軸と平行な軸を中心に回動させる表示領域回動手段とを有する請求項1に記載の電子双眼鏡。 - 前記第1接眼部の回動角度を検出する回動角度検出手段を備え、
前記表示領域回動手段は、前記第1表示領域を、前記第1表示領域の重心を通り前記撮像光軸と平行な軸を中心に前記回動角度と同一角度だけ逆方向に回動させ、前記第2表示領域を、前記第2表示領域の重心を通り前記撮像光軸と平行な軸を中心に前記回動角度と同一角度だけ同方向に回動させる請求項4に記載の電子双眼鏡。 - 前記撮像部が左右一対あり、各撮像部は、撮像領域に被観察物の光学像を撮像し前記光学像を電気信号に変換する撮像素子を有しており、
前記撮像領域のそれぞれは、前記撮像素子のそれぞれが最も大きく撮像できる有効撮像面積の範囲よりも小さく、
前記撮像領域のそれぞれが、前記撮像素子のそれぞれの前記有効撮像面積の範囲内で移動可能であることを特徴とする請求項1に記載の電子双眼鏡。
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