JP2001108915A - 揺動式双眼鏡 - Google Patents

揺動式双眼鏡

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JP2001108915A
JP2001108915A JP28115899A JP28115899A JP2001108915A JP 2001108915 A JP2001108915 A JP 2001108915A JP 28115899 A JP28115899 A JP 28115899A JP 28115899 A JP28115899 A JP 28115899A JP 2001108915 A JP2001108915 A JP 2001108915A
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eyepiece
binoculars
eyepieces
oscillating
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Satoru Nemoto
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Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 揺動式双眼鏡において目幅調節を行なった場
合、各接眼部に組み込まれた視野枠の開口を左右対称な
一定の状態に維持すること。 【解決手段】 左右の鏡胴14に組み込まれた視野枠1
8の開口1804の中心線1804Aを常に一直線L上
に位置させる姿勢制御機構22が設けられている。姿勢
制御機構22は第1、第2回転機構28、32により構
成されている。第1回転機構28は、中央フレーム16
の歯車26と鏡胴14のアーム24の歯部2402から
なり、左右の鏡胴14を揺動軸心20を中心として等し
い角度で互いに反対方向に揺動させる。第2回転機構3
2は中央フレーム16の歯部1604と、視野枠18の
歯部1806と、これら歯部を連結する歯車機構30か
らなり、揺動軸心20に対して鏡胴14が揺動した揺動
角度と等しい角度でその反対方向に出射光軸14Cを中
心として視野枠18を鏡胴14上で回転させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は揺動式双眼鏡に関す
るもので、より詳細には、眼幅調節を行なった場合でも
左右の接眼部の視野枠相互を常に一定の状態に維持でき
るようにした揺動式双眼鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】双眼鏡では人の目に対応して鏡胴が左右
2つ設けられ、各鏡胴の後端には対象物を見るための接
眼部がそれぞれ設けられている。そして、これら左右の
接眼部は、人の眼幅に合わせられるように、左右間の距
離が変えられるように構成されている。このような眼幅
調節を行なうため、左右の接眼部を離間接近させる方向
に直線移動させるスライド式の双眼鏡と、左右の接眼部
を互いに離間接近する方向に揺動させる揺動式の双眼鏡
が提供されている。
【0003】一方、左右の接眼部には光学系と共に視野
枠が組み込まれ、この視野枠は、観察視野範囲を画成す
る開口を有し、双眼鏡の使用者はこの開口を通じて対象
物を見ることになる。したがって、スライド式の双眼鏡
では、眼幅調節を行なった場合、前記視野枠の開口が左
右に水平に横長でも、左右の接眼部が直線移動するた
め、それら視野枠の開口の水平に横長の状態は変わらな
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、揺動式
の双眼鏡では、眼幅調節を行なった場合、接眼部が揺動
運動を行なうため、左右に横長の開口はその水平状態が
傾き、左右の視野枠の開口形状が合致しなくなるため双
眼鏡を覗きにくくなる不具合がある。そのため、揺動式
双眼鏡の視野枠の開口は円形のみに限られ、揺動式双眼
鏡の商品価値や実用的価値を高める上で不利があった。
本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、本発
明の眼的は、視野枠の開口を左右に水平に横長に形成し
ておき、眼幅調節を行なった場合でも、それら開口の水
平に横長の状態を維持できる揺動式双眼鏡を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記眼的を達成するため
本発明の揺動式双眼鏡は次のように構成されている。す
なわち、本発明の揺動式双眼鏡は、観察視野範囲を画成
する開口を有する視野枠がそれぞれ組込まれた左右の接
眼部を、この左右の接眼部の間に位置し、両接眼部の射
出光軸と平行な揺動軸心を中心に互いに離間近接する方
向に揺動させて、接眼部の眼幅を変化させるように構成
されている。そして、本発明の揺動式双眼鏡では、前記
接眼部の揺動に連動させて左右の接眼部の視野枠をそれ
ぞれの射出光軸まわりに互いに逆向きに等しい角度で回
転させて、左右の視野枠の回転位相を常に等しく維持さ
せる視野枠の姿勢制御機構が設けられている。また、本
発明の揺動式双眼鏡では、前記接眼部の揺動状態の如何
に拘わらず、左右の接眼部の射出光軸を結ぶ直線に対す
る前記開口の上下左右方向における姿勢を一定に維持す
る視野枠の姿勢制御機構が設けられている。また、本発
明の揺動式双眼鏡では、前記視野枠は接眼部側鏡胴に、
接眼部の出射光軸まわりに回転可能に支持され、前記開
口は、その上下方向の中心を通り左右方向に延在する中
心線を有し、前記接眼部の揺動状態の如何に拘わらず左
右の接眼部側鏡胴に組み込まれた視野枠の開口の前記中
心線を常に一直線上に位置させる視野枠の姿勢制御機構
が設けられている。
【0006】本発明によれば、使用者が接眼部を揺動さ
せて眼幅調節を行なっても、姿勢制御機構により左右の
視野枠の開口相互の前記射出光軸まわりの回転位相が常
に等しく維持され、あるいは、左右の接眼部の射出光軸
を結ぶ直線に対する前記開口の上下左右方向における姿
勢が常に等しく維持され、あるいは、左右の接眼部側鏡
胴に組み込まれた視野枠の開口の前記中心線が常に一直
線上に位置する。したがって、揺動式双眼鏡の視野枠の
開口の形状が円形のみに限定されることがなくなる。例
えば、視野枠の開口が幅と高さを有し、これら幅と高さ
は異なった寸法で形成されていてもよい。そして、視野
枠の開口の形状を円形以外の非円形に形成することで、
従来にはない趣向や雰囲気を持たせ、揺動式双眼鏡の商
品価値や実用的価値を高めることが可能となる。
【0007】なお、本発明において、前記左右の接眼部
の間に中央フレームを設け、左右の接眼部あるいは接眼
部側鏡胴を前記中央フレームに揺動可能に結合すること
ができる。また、本発明において、視野枠の姿勢制御機
構を、左右接眼部を前記揺動軸心を中心に等しい揺動角
度で互いに反対方向に揺動させる第1回転機構と、前記
揺動角度と等しい角度でその揺動方向と反対方向に各視
野枠を各接眼部で射出光軸まわりに回転させる第2回転
機構で構成することが可能である。この場合、前記第1
回転機構と第2回転機構をそれぞれ歯車機構で構成する
ことができる。また、前記第1回転機構を歯車機構で構
成し、前記第2回転機構をベルトプーリ機構で構成する
こともできる。
【0008】また、本発明において、視野枠の姿勢制御
機構を、左右の接眼部の一方の視野枠に設けられた第1
結合部と、左右の接眼部の他方の視野枠に設けられた第
2結合部とで構成し、前記第1結合部と第2結合部を、
左右の視野枠の開口の軸心を結ぶ直線に沿って相対的に
摺動可能に結合させて構成することも可能である。この
場合、第1結合部と第2結合部を、視野枠と一体に双眼
鏡の前後方向に移動可能に結合し、かつ、視野枠を、双
眼鏡の光学系の一部を構成する光学系構成部材と一体に
双眼鏡の前後方向に移動可能に結合させておけば、第1
結合部と第2結合部と視野枠は双眼鏡の焦点調節機構を
構成する部材としても機能させることができる。そし
て、このように焦点調節機構を構成する部材としても機
能させる場合、焦点調節機構用の操作部材の操作により
双眼鏡の前後方向に移動する移動部材を設け、第1結合
部と第2結合部に対して移動部材を上下方向に移動可能
に結合し、焦点調節機構用の操作部材と第1、第2結合
部を連結できる。
【0009】また、第1結合部と第2結合部をそれぞれ
視野枠に対して上下方向に延在する軸の回りに回転可能
に結合し、一方の視野枠と、第1結合部と第2結合部の
一方とを一体に双眼鏡の前後方向に移動可能に結合し、
かつ、一方の視野枠を、双眼鏡の光学系の一部を構成す
る光学系構成部材と一体に双眼鏡の前後方向に移動可能
に結合させておけば、第1結合部と第2結合部と視野枠
は双眼鏡の視度差調節機構を構成する部材としても機能
させることができる。この場合には、視度差調節用の操
作部材の操作により双眼鏡の前後方向に移動する移動部
材を設け、第1結合部と第2結合部に対して移動部材を
上下方向に移動可能に結合し、視度差調節用の操作部材
と第1、第2結合部を連結できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。まず、第1の実施の形態から説明
する。図1(A)は双眼鏡の正面図、(B)は揺動軸心部分
の拡大正面図、図2は左右の接眼部を図1に示す状態か
ら揺動させた状態の説明図で、(A)は双眼鏡の正面図、
(B)は揺動軸心部分の拡大正面図、(C)乃至(F)は視野
枠の開口の変形例を示す。第1の実施の形態に係る揺動
式双眼鏡12は、中央フレーム16と、この中央フレー
ム16の左右に配設された左右の鏡胴14Xを備え、左
右の鏡胴14Xは、接眼部側鏡胴14Aと、この接眼部
側鏡胴14Aの前方に位置する対物レンズ側鏡胴とで構
成されている。接眼部側鏡胴14Aにはプリズムや接眼
レンズ群などの光学系の他に視野枠18が組み込まれ、
対物レンズ側鏡胴には対物レンズ群が組み込まれてい
る。そして、接眼部側鏡胴14Aにプリズム、接眼レン
ズ群、視野枠18が組み込まれることで接眼部14が構
成され、本実施の形態では、接眼部14の入射側(対物
レンズ側)の光軸である入射光軸と、接眼部14の出射
側の光軸である出射光軸14Cは同一直線上に位置して
いる。左右の接眼部14は、中央フレーム16上で両接
眼部14の射出光軸14Cと平行な単一の揺動軸心20
を中心に互いに離間接近する方向に揺動でき、これによ
り左右の接眼部14間の距離が変えられ、眼幅調節がな
されるように構成されている。そして、双眼鏡12には
眼幅調節を行なった場合でも左右の接眼部14の視野枠
18相互を常に一定の状態に維持する視野枠18の姿勢
制御機構22が設けられている。
【0011】前記左右の接眼部側鏡胴14Aからは互い
に近づく方向にそれぞれアーム24が突設され、これら
左右のアーム24の先端は中央フレーム16に揺動可能
に連結されている。したがって、前記揺動軸心20は左
右のアーム24の先端が中央フレーム16に連結された
箇所で双眼鏡12の前後方向に延在することになる。詳
細には、図1(B)に示すように、中央フレーム16の軸
状部分1602に、軸状部分1602の中心(揺動軸心
20)を中心として左右対称に同形同大の歯車26が回
転可能に2つ配設され、これら歯車26が互いに向かい
合う部分は噛合している。また、これら歯車26の外側
部分は、左右のアーム24の先部に形成された歯部24
02(内歯歯車)に噛合している。前記歯車26と歯部2
402の歯数の比は1:2の関係を保っている。
【0012】本実施の形態では、前記歯車26や歯部2
402からなる歯車機構で第1回転機構28が構成さ
れ、第1回転機構28は、例えば、左側の接眼部14を
手で押え、右側の接眼部14を揺動させると、図1およ
び図2に示すように、中央フレーム16が左側の接眼部
14を中心として、右側の接眼部14が中央フレーム1
6(詳細には揺動軸心20)を中心として揺動した角度の
半分の角度で揺動するように構成されている。したがっ
て、中央フレーム16(詳細には揺動軸心20)は、左右
の接眼部14の揺動角度(傾き)に拘わらず、常にその揺
動角度の中間の角度に位置することになる。言い換える
と、第1回転機構28は、使用者が接眼部14を揺動さ
せた時に、中央フレーム16(詳細には揺動軸心20)を
中心として左右の接眼部14を等しい角度で互いに反対
方向に揺動させるように構成されている。この第1回転
機構28は前記姿勢制御機構22の一部を構成してい
る。
【0013】前記視野枠18はそれぞれ左右の接眼部側
鏡胴14Aに出射光軸14Cを中心に回転可能に組み込
まれ、この視野枠18は、薄板材からなる枠状のフレー
ム1802と、このフレーム1802に形成され観察視
野の範囲を画成する開口1804を有しており、フレー
ム1802の外周部の一側には歯部1806が形成され
ている。前記開口1804は非円形で、水平に左右に細
長のほぼ矩形に形成されている。そして、前記開口18
04はその上下方向の中心を通り左右方向に延在する中
心線1804Aを有している。なお、本実施の形態では
この中心線1804A上に出射光軸14Cが位置してい
る。
【0014】一方、前記中央フレーム16には、図1
(A)に示すように、その軸状の部分1602の左右両側
に歯部1604が形成され、左右の接眼部14の視野枠
18の歯部1806と、中央フレーム16の左右両側の
歯部1604はそれぞれ歯車機構30により連結されて
いる。前記歯車機構30は、アーム24から突設された
支軸3002に回転可能に支持され視野枠18の歯部1
806に噛合する第1歯車3004と、アーム24から
突設された支軸3006に回転可能に支持され第1歯車
3004に噛合する第2歯車3008と、前記支軸30
06に回転可能に支持され第2歯車3008と一体に回
転する第3歯車3010と、アーム24から突設された
支軸3012に回転可能に支持され第3歯車3010に
噛合する第4歯車3014と、前記支軸3012に回転
可能に支持され第4歯車3014と一体に回転し、か
つ、中央フレーム16の歯部1604に噛合する第5歯
車3016を備えている。なお、歯部1806が臨む左
右の接眼部側鏡胴14A箇所にそれぞれ切り欠き140
2が設けられ、前記第1歯車3004はこの切り欠き1
402内に配設されている。
【0015】前記歯部1806、第1歯車3004、第
2歯車3008、第3歯車3010、第4歯車301
4、第5歯車3016、歯部1604の歯数の比は、そ
れら歯部や歯車の符号の末尾にZを付して歯数を表示す
ると、次の数式1を満たすように形成されている。
【0016】
【数1】
【0017】本実施の形態では前記歯部1604、18
06、歯車機構30により第2回転機構32が構成さ
れ、第2回転機構32は、使用者が接眼部14を揺動さ
せると、図1および図2に示すように、中央フレーム1
6(揺動軸心20)に対して接眼部14が揺動した揺動角
度と等しい角度でその揺動方向と反対方向に各視野枠1
8をそれぞれの接眼部14上で出射光軸14Cを中心に
回転させるように構成されている。前記第2回転機構3
2は前記姿勢制御機構22の一部を構成している。な
お、一体に回転する第2歯車3008と第3歯車301
0の歯数を同一にしてもよい。また、一体に回転する第
4歯車3014と第5歯車3016の歯数を同一にして
もよい。前記第1回転機構28と第2回転機構32によ
り姿勢制御機構22が構成され、姿勢制御機構22は、
接眼部14の揺動に連動させて左右の接眼部14の視野
枠18をそれぞれの射出光軸14Cまわりに互いに逆向
きに等しい角度で回転させて、左右の視野枠18の回転
位相を常に等しく維持させるように構成されている。言
い換えると、左右の接眼部14の揺動状態の如何に拘わ
らず、左右の接眼部14の射出光軸14Cを結ぶ直線L
に対する各開口1804の上下左右方向における姿勢ま
たは状態を一定に維持するように構成されている。さら
に言い換えると、左右の接眼部14の揺動状態の如何に
拘わらず左右の接眼部14にそれぞれ組み込まれた視野
枠18の開口1804の中心線1804Aを常に一直線
L上に位置させるように構成されている。
【0018】本実施の形態によれば、使用者が接眼部1
4を揺動させて眼幅調節を行なっても、左右の接眼部1
4にそれぞれ組み込まれた視野枠18の開口1804の
中心線1804Aは姿勢制御機構22により常に一直線
L上に位置し、それら開口1804が左右対称な一定の
状態に維持される。したがって、揺動式双眼鏡12の視
野枠18の開口1804を左右に横長に形成しておいて
も、眼幅調節をすると双眼鏡12を覗きにくくなる不具
合が解消される。
【0019】したがって、揺動式双眼鏡12の視野枠1
8の開口1804の形状を円形のみに限定されることが
なくなり、視野枠18の開口1804を円形以外の非円
形に形成することで従来にはない趣向や雰囲気を持た
せ、揺動式双眼鏡12の商品価値や実用的価値を高める
ことが可能となる。なお、視野枠18の開口1804の
形状は任意であり、例えば、図2(C)に示すように楕円
でもよく、図2(D)に示すように長方形でもよく、図2
(E)に示すように正方形でもよく、図2(F)に示すよう
に六角形などの多角形としてもよい。
【0020】次に、第2の実施の形態について説明す
る。図3は第2の実施の形態に係る双眼鏡の正面図を示
す。第2の実施の形態に係る揺動式双眼鏡42は、中央
フレーム46と、この中央フレーム46の左右に配設さ
れた左右の鏡胴44Xを備え、左右の鏡胴44Xは、接
眼部側鏡胴44Aと、接眼部側鏡胴44Aの前方に位置
する対物レンズ側鏡胴44Bとで構成されている。対物
レンズ側鏡胴44Bには対物レンズ群が組み込まれ、接
眼部側鏡胴44Aには接眼レンズ群、プリズムなどの光
学系の他に視野枠48がそれぞれ組み込まれている。そ
して、接眼部側鏡胴44Aに接眼レンズ群、プリズム、
視野枠48が組み込まれて接眼部44が構成され、本実
施の形態では、接眼部44の入射側(対物レンズ側)の光
軸である入射光軸44Dと、接眼部44の出射側の光軸
である出射光軸44Cは平行にずれており、入射光軸4
4Dは対物レンズ群の光軸に一致している。左右の接眼
部44は、中央フレーム46の左右側部に位置して双眼
鏡42の前後方向に延在し射出光軸14Cと平行する2
つの揺動軸心50を中心にそれぞれ互いに離間接近する
方向に揺動でき、これにより左右の接眼部44間の距離
が変えられ、眼幅調節がなされるように構成されてい
る。なお、本実施の形態では、前記揺動軸心50と入射
光軸44Dが一致している。そして、双眼鏡42には眼
幅調節を行なった場合でも左右の接眼部44の視野枠4
8相互を常に一定の状態に維持する視野枠48の姿勢制
御機構52が設けられている。
【0021】前記左右の接眼部44間にわたって延在す
る連結板54が掛け渡され、この連結板54はその上下
が中央フレーム46に取着され、左右に延在する中間板
56が連結板54の上下中間部にネジ58により取着さ
れている。そして、このネジ58を介して対物レンズ側
鏡胴44Bと接眼部側鏡胴44Aとが中央フレーム46
に揺動可能に連結され、、すなわち接眼部44が中央フ
レーム46に揺動可能に連結され、前記揺動軸心50は
ネジ58の軸心上に位置している。左右の対物レンズ側
鏡胴44Bの互いに向かい合う部分には同形同大の歯部
4402が形成され、これら歯部4402は噛合してい
る。
【0022】第2の実施の形態では、前記左右の接眼部
44の歯部4402からなる歯車機構で第1回転機構6
0が構成されている。第1回転機構60は、第1の実施
の形態と同様に、左側の接眼部44(接眼部側鏡胴44
Aあるいは対物レンズ側鏡胴44B)を手で押え、右側
の接眼部44(接眼部側鏡胴44Aあるいは対物レンズ
側鏡胴44B)を揺動させると、相対的に中央フレーム
46(詳細には左右の揺動軸心50)を中心として左右の
接眼部44を等しい角度で互いに反対方向に揺動させる
ように構成されている。この第1回転機構60は前記姿
勢制御機構52の一部を構成している。
【0023】前記視野枠48はそれぞれ左右の接眼部4
4に出射光軸44Cを中心に回転可能に組み込まれ、こ
の視野枠48は、薄板材からなる枠状のフレーム480
2と、このフレーム4802に形成され視野の範囲を画
成する開口4804を有しており、フレーム4802の
外周部の一側には歯部4806が形成されている。前記
開口4804は非円形で、水平に左右に細長のほぼ矩形
に形成されている。そして、前記開口4804はその上
下方向の中心を通り左右方向に延在する中心線4804
Aを有している。なお、本実施の形態ではこの中心線4
804A上に出射光軸44Cが位置している。
【0024】一方、中間板56の左右両端には歯部56
04が形成され、左右の接眼部44の視野枠48の歯部
4806と、中間板56の左右両端の歯部5604はそ
れぞれ歯車機構62により連結されている。前記歯車機
構62は、接眼部44から突設された支軸4403に回
転可能に支持され視野枠48の歯部4806に噛合する
第1歯車6204と、前記支軸4403に回転可能に支
持され第1歯車6204と一体に回転し中間板56の歯
部5604に噛合する第2歯車6206を備えている。
なお、歯部4806が臨む左右の接眼部側鏡胴44A箇
所にそれぞれ切り欠き4404が設けられ、前記第1歯
車6204はこの切り欠き4404を介して歯部480
6に噛合している。
【0025】前記歯部4806、第1歯車6204、第
2歯車6206、歯部5604の歯数の比は、それら歯
部や歯車の符号の末尾にZを付して歯数を表示すると、
次の数2を満たすように形成されている。なお、第1歯
車6204と第2歯車6206の歯数を同一にすること
も可能である。
【0026】
【数2】
【0027】本実施の形態では前記歯部4806、第1
歯車6204、第2歯車6206、歯部5604により
第2回転機構64が構成され、第2回転機構64は、使
用者が接眼部44を揺動させると、中央フレーム46
(左右の揺動軸心50)に対して左右の接眼部44が揺動
した揺動角度と等しい角度でその揺動方向と反対方向に
各視野枠48をそれぞれの接眼部44上で出射光軸44
Cを中心に回転させるように構成されている。前記第2
回転機構64は前記姿勢制御機構52の一部を構成して
いる。前記第1回転機構60と第2回転機構64により
姿勢制御機構52が構成され、姿勢制御機構52は、接
眼部44の揺動に連動させて左右の接眼部44の視野枠
48を射出光軸44Cまわりに互いに逆向きに等しい角
度で回転させて、左右の視野枠48の回転位相を常に等
しく維持させるように構成されている。言い換えると、
左右の接眼部44の揺動状態の如何に拘わらず、左右の
接眼部44の射出光軸44Cを結ぶ直線Lに対する各開
口4804の上下左右方向に対する姿勢または状態を一
定に維持するように構成されている。さらに言い換える
と、左右の接眼部44の揺動状態の如何に拘わらず、左
右の接眼部44にそれぞれ組み込まれた視野枠48の開
口4804の中心線4804Aを常に一直線L上に位置
させるように構成されている。
【0028】このような第2の実施の形態によっても、
左右の接眼部44にそれぞれ組み込まれた視野枠48の
開口4804の中心線4804Aは接眼部44の揺動状
態の如何に拘わらず姿勢制御機構52により常に一直線
L上に位置し、それら開口4804が左右対象な一定の
状態に維持される。したがって、視野枠48の開口48
04を円形以外の非円形に形成することで従来にはない
趣向や雰囲気を持たせ、揺動式双眼鏡42の商品価値や
実用的価値を高めることが可能となる。
【0029】次に、第3の実施の形態について説明す
る。図4は第3の実施の形態に係る双眼鏡の正面図を示
す。第3の実施の形態に係る揺動式双眼鏡72は、姿勢
制御機構52を構成する第2回転機構64を、ベルトプ
ーリ機構を用いて構成した点が前記第2の実施の形態と
異なっており、その他の点は第2の実施の形態と同様で
ある。第2の実施の形態と同様な箇所、部材に同一の符
号を付して説明すると、左右の接眼部44間にわたって
延在する連結板54の左右側部にそれぞれネジ74によ
り第1プーリ76が固定され、左右の接眼部44はネジ
74を中心に中央フレーム46に揺動可能に連結され、
揺動軸心50はネジ74の軸心上に位置し、接眼部44
の入射光軸44Dと揺動軸心50は一致している。
【0030】左右の接眼部44にはそれぞれ互いに噛合
する歯部4402が設けられ、これら歯部4402から
なる歯車機構で第1回転機構60が構成され、第1回転
機構60は、使用者が接眼部44を揺動させた時に、中
央フレーム46(詳細には左右の揺動軸心50)を中心と
して左右の接眼部44を等しい角度で互いに反対方向に
揺動させるように構成されている。視野枠48はそれぞ
れ左右の接眼部44に出射光軸44Cを中心に回転可能
に組み込まれ、視野枠48の開口4804は左右に細長
のほぼ矩形に形成され、開口4804はその上下方向の
中心を通り左右方向に延在する中心線4804Aを有
し、この中心線4804A上に出射光軸44Cが位置し
ている。
【0031】視野枠48のフレーム4802の外周部
に、前記第1プーリ76と外径の等しい第2プーリ78
が一体に設けられている。そして、接眼部側鏡胴44A
の切り欠き4404を通り第1プーリ76と第2プーリ
78にわたってベルト80が掛け渡されてベルトプーリ
機構82が構成され、姿勢制御機構52の第2回転機構
64がこのベルトプーリ機構82で構成されている。第
2回転機構64すなわちベルトプーリ機構82は、使用
者が接眼部44を揺動させると、中央フレーム46(左
右の揺動軸心50)に対して左右の接眼部44が揺動し
た揺動角度と等しい角度でその揺動方向と反対方向に各
視野枠48をそれぞれの接眼部44上で出射光軸44C
を中心に回転させるように構成されている。
【0032】そして、前記第1回転機構60と第2回転
機構64により姿勢制御機構52が構成され、姿勢制御
機構52は、接眼部44の揺動に連動させて左右の接眼
部44の視野枠48をそれぞれの射出光軸44Cまわり
に互いに逆向きに等しい角度で回転させて、左右の視野
枠48の回転位相を常に等しく維持させるように構成さ
れている。言い換えると、左右の接眼部44の揺動状態
の如何に拘わらず、左右の接眼部44の射出光軸44C
を結ぶ直線Lに対する各開口4804の上下左右方向に
おける姿勢または状態を一定に維持するように構成され
ている。さらに言い換えると、左右の接眼部44の揺動
状態の如何に拘わらず左右の接眼部44にそれぞれ組み
込まれた視野枠48の開口4804の中心線4804A
を常に一直線L上に位置させるように構成されている。
このような第3の実施の形態によっても、左右の接眼部
44の視野枠48の開口4804の軸心4804Aは接
眼部44の揺動状態の如何に拘わらず常に同一直線L上
に位置し、視野枠48の開口4804を円形以外の非円
形に形成することで従来にはない趣向や雰囲気を持た
せ、揺動式双眼鏡42の商品価値や実用的価値を高める
ことが可能となる。
【0033】次に、第4の実施の形態について説明す
る。図5は第4の実施の形態に係る双眼鏡の正面図を示
す。第4の実施の形態に係る揺動式双眼鏡92は、中央
フレーム96と、この中央フレーム96の左右に配設さ
れた左右の鏡胴94Xを備え、左右の鏡胴94Xは、接
眼部側鏡胴94Aと、この接眼部側鏡胴94Aの前方に
位置する対物レンズ側鏡胴とで構成されている。接眼部
側鏡胴94Aにはプリズムや接眼レンズ群などの光学系
の他に視野枠98が組み込まれ、対物レンズ側鏡胴には
対物レンズ群が組み込まれている。そして、接眼部側鏡
胴94Aにプリズム、接眼レンズ群、視野枠98が組み
込まれることで接眼部94が構成され、本実施の形態で
は、接眼部94の入射側(対物レンズ側)の光軸である入
射光軸と、接眼部94の出射側の光軸である出射光軸9
4Cは同軸上(同一直線上)に位置している。
【0034】前記視野枠98はそれぞれ左右の接眼部9
4に出射光軸94Cを中心に回転可能に組み込まれ、こ
の視野枠98は、薄板材からなる枠状のフレーム980
2と、このフレーム9802に形成され視野の範囲を画
成する開口9804を有している。前記開口9804は
非円形で、水平に左右に細長のほぼ矩形に形成されてい
る。前記開口9804はその上下方向の中心を通り左右
方向に延在する中心線9804Aを有し、この中心線9
804A上に出射光軸94Cが位置している。
【0035】左右の接眼部94からは互いに近づく方向
にアーム102が突設され、これらアーム102の先部
は中央フレーム96に揺動可能に連結されている。これ
により左右の接眼部94は、中央フレーム96上で射出
光軸94Cと平行に延在する単一の揺動軸心104を中
心に互いに離間接近する方向に揺動でき、これにより左
右の接眼部94間の距離が変えられ、眼幅調節がなされ
るように構成されている。そして、双眼鏡92には眼幅
調節を行なった場合でも左右の接眼部94の視野枠98
相互を常に一定の状態に維持する視野枠98の姿勢制御
機構106が設けられている。
【0036】前記姿勢制御機構106は、右側の接眼部
94の視野枠98に設けられた第1結合部108と、左
側の接眼部94の視野枠98に設けられた第2結合部1
10からなり、第1結合部108と第2結合部110
は、左右の接眼部94の視野枠98の開口9804の中
心線9804Aを結ぶ直線Lに沿って相対的に摺動可能
に結合されている。詳細に説明すると、前記第1結合部
108は、右側の接眼部94の視野枠98の支持部98
06の支持孔9808で固定された軸状部材112を備
え、この軸状部材112は本実施の形態では断面が円形
のロッドである。前記軸状部材112は前記直線Lに沿
って延在し(直線L上を延在していても、あるいは、直
線Lと平行する直線上を延在していてもよい)、接眼部
側鏡胴94Aの切り欠き9402を通って中央フレーム
96方向に延在している。
【0037】前記第2結合部110は、左側の接眼部9
4の視野枠98の支持部9806の支持孔9808で固
定された軸状部材114を備え、軸状部材114は前記
軸状部材112と同軸上で延在し、接眼部側鏡胴94A
の切り欠き9402を通って中央フレーム96方向に延
在している。前記軸状部材114は支持孔9808で固
定された軸部11402と、軸部11402の先部に設
けられた筒部11404とから構成され、前記軸状部材
112の先部は前記筒部11404に摺動可能に結合さ
れている。
【0038】そして、前記第1結合部108と第2結合
部110からなる姿勢制御機構106は、使用者が接眼
部94を揺動させて眼幅調節を行なうと、右側の接眼部
94の軸状部材112の先部が左側の接眼部94の軸状
部材114の筒部11404内で摺動し、接眼部94の
揺動に連動させて左右の接眼部94の視野枠98をそれ
ぞれの射出光軸94Cまわりに互いに逆向きに等しい角
度で回転させて、左右の視野枠98の回転位相を常に等
しく維持させるように構成されている。言い換えると、
左右の接眼部94の揺動状態の如何に拘わらず、左右の
接眼部94の射出光軸94Cを結ぶ直線Lに対する各開
口9804の上下左右方向における姿勢または状態を一
定に維持するように構成されている。さらに言い換える
と、左右の接眼部94の揺動状態の如何に拘わらず左右
の接眼部94にそれぞれ組み込まれた視野枠98の開口
9804の中心線9804Aは常に一直線L上に位置
し、それら開口9804が左右対称な一定の状態に維持
されるように構成されている。したがって、揺動式双眼
鏡92の視野枠98の開口9804を左右に横長に形成
しておいても、眼幅調節をすると双眼鏡92を覗きにく
くなる不具合が解消される。したがって、揺動式双眼鏡
92の視野枠98の開口9804の形状を円形のみに限
定されることがなくなり、視野枠98の開口9804を
円形以外の非円形に形成することで従来にはない趣向や
雰囲気を持たせ、揺動式双眼鏡92の商品価値や実用的
価値を高めることが可能となる。
【0039】次に、第5の実施の形態について説明す
る。図6は第5の実施の形態に係る双眼鏡の正面図を示
す。第5の実施の形態に係る揺動式双眼鏡122は、中
央フレーム126と、この中央フレーム126の左右に
配設された左右の鏡胴124Xを備え、左右の鏡胴12
4Xは、接眼部側鏡胴124Aと、接眼部側鏡胴124
Aの前方に位置する対物レンズ側鏡胴124Bとで構成
されている。対物レンズ側鏡胴124Bには対物レンズ
群が組み込まれ、接眼部側鏡胴124Aには接眼レンズ
群、プリズムなどの光学系の他に視野枠128がそれぞ
れ組み込まれている。そして、接眼部側鏡胴124Aに
接眼レンズ群、プリズム、視野枠128が組み込まれて
接眼部124が構成され、本実施の形態では、接眼部1
24の入射側(対物レンズ側)の光軸である入射光軸12
4Dと、接眼部124の出射側の光軸である出射光軸1
24Cは平行にずれており、入射光軸124Dは対物レ
ンズ群の光軸に一致している。左右の接眼部124は、
中央フレーム126の左右側部に位置して双眼鏡122
の前後方向に延在し射出光軸124Cと平行する2つの
揺動軸心134を中心にそれぞれ互いに離間接近する方
向に揺動でき、これにより左右の接眼部124間の距離
が変えられ、眼幅調節がなされるように構成されてい
る。なお、本実施の形態では、前記揺動軸心134と入
射光軸124Dが一致している。前記視野枠128はそ
れぞれ左右の接眼部側鏡胴124Aに出射光軸124C
を中心に回転可能に組み込まれ、この視野枠128は、
薄板材からなる枠状のフレーム12802と、このフレ
ーム12802に形成され視野の範囲を画成する開口1
2804を有している。前記開口12804は非円形
で、水平に左右に細長のほぼ矩形に形成されている。前
記開口12804はその上下方向の中心を通り左右方向
に延在する中心線12804Aを有し、この中心線上に
出射光軸124Cが位置している。
【0040】前記左右の接眼部側鏡胴124間にわたっ
て延在する連結板130が設けられ、この連結板130
はその上下がネジ132により中央フレーム126に取
着されている。そして、左右の接眼部124は、連結板
130の左右側部、すなわち中央フレーム126の左右
側部に位置して出射光軸124Cと平行して双眼鏡12
2の前後方向に延在する2つの揺動軸心134を中心に
それぞれ互いに離間接近する方向に揺動でき、これによ
り左右の接眼部124間の距離が変えられ、眼幅調節が
なされるように構成されている。そして、双眼鏡122
には眼幅調節を行なった場合でも左右の接眼部124の
視野枠128相互を常に一定の状態に維持する視野枠1
28の姿勢制御機構136が設けられている。
【0041】前記姿勢制御機構136は、右側の接眼部
124の視野枠128に設けられた第1結合部138
と、左側の接眼部124の視野枠128に設けられた第
2結合部140と、前記直線Lに沿って延在する(直線
L上を延在していても、あるいは、直線Lと平行する直
線上を延在していてもよい)ロッド142とからなる。
そして、第1結合部138と第2結合部140は前記ロ
ッド142を介して、左右の接眼部124の視野枠12
8の開口12804の中心線12804Aを結ぶ直線L
に沿って相対的に摺動可能に結合されている。
【0042】詳細に説明すると、本実施の形態では前記
ロッド142は断面が円形で、ロッド142は左右の接
眼部側鏡胴124Aの切り欠き12402を通り左右の
接眼部124の視野枠128間にわたって延在してい
る。また、前記第1結合部138と第2結合部140
は、接眼部124の視野枠128の支持部12806
に、左右方向に貫通形成された案内孔12808で形成
され、ロッド142の延在方向の両端は、左右の接眼部
124の視野枠128の案内孔12808に摺動可能に
結合されている。なお、ロッド142の延在方向の一方
の端部を、左右の接眼部124の一方の視野枠128の
案内孔12808に固定し、ロッド142の延在方向の
他方の端部を、左右の接眼部124の他方の視野枠12
8の案内孔12808に摺動可能に結合するようにして
もよい。
【0043】そして、前記第1結合部138、第2結合
部140、ロッド142からなる姿勢制御機構136
は、使用者が接眼部124を揺動させて眼幅調節を行な
うと、ロッド142の延在方向の両端が、左右の接眼部
124の視野枠128の案内孔12808内を摺動し、
接眼部124の揺動に連動させて左右の接眼部124の
視野枠128をそれぞれの射出光軸124Cまわりに互
いに逆向きに等しい角度で回転させて、左右の視野枠1
28の回転位相を常に等しく維持させるように構成され
ている。言い換えると、左右の接眼部124の揺動状態
の如何に拘わらず、左右の接眼部124の射出光軸12
4Cを結ぶ直線Lに対する各開口12804の上下左右
方向における姿勢または状態を一定に維持するように構
成されている。さらに言い換えると、左右の接眼部12
4の揺動状態の如何に拘わらず左右の接眼部124にそ
れぞれ組み込まれた視野枠128の開口12804の中
心線12804Aは常に一直線L上に位置し、それら開
口12804が左右対称な一定の状態に維持される。し
たがって、第4の実施の形態と同様に、揺動式双眼鏡1
22の視野枠128の開口12804の形状を円形のみ
に限定されることがなくなり、視野枠128の開口12
804を円形以外の非円形に形成することで従来にはな
い趣向や雰囲気を持たせ、揺動式双眼鏡122の商品価
値や実用的価値を高めることが可能となる。
【0044】次に、第6の実施の形態について説明す
る。図7は第6の実施の形態に係る双眼鏡の平面図、図
8は第6の実施の形態に係る双眼鏡の正面図を示す。第
6の実施の形態に係る揺動式双眼鏡152は、中央フレ
ーム156と、この中央フレーム156の左右に配設さ
れた左右の鏡胴154Xを備え、左右の鏡胴154X
は、接眼部側鏡胴154Aと、接眼部側鏡胴154Aの
前方に位置する対物レンズ側鏡胴154Bとで構成され
ている。対物レンズ側鏡胴154Bには対物レンズ群1
58が組み込まれ、接眼部側鏡胴154Aには接眼レン
ズ群158、プリズム162などの光学系の他に視野枠
174がそれぞれ組み込まれている。そして、接眼部側
鏡胴154Aに接眼レンズ群158、プリズム162、
視野枠174が組み込まれて接眼部154が構成され、
本実施の形態では、接眼部154の入射側(対物レンズ
側)の光軸である入射光軸154Dと、接眼部154の
出射側の光軸である出射光軸154Cは平行にずれてお
り、入射光軸154Dは対物レンズ群158の光軸に一
致している。左右の接眼部側鏡胴154Aは鏡胴本体1
5402と移動環15404とを備えている。前記移動
環1504に接眼レンズ群158が組み込まれ、移動環
の後端に見口160が取着されている。また、前記鏡胴
本体15402にプリズム162が組み込まれている。
前記接眼レンズ群158は第1レンズ158A、第2レ
ンズ158B、第3レンズ158Cの3枚のレンズで構
成され、前記プリズム162は第1プリズム162Aと
第2プリズム162Bの2枚のプリズムで構成され、対
物レンズ群164は第1レンズ164Aと第2レンズ1
64Bの2枚のレンズで構成されている。
【0045】左右の鏡胴本体15402の互いに向かい
合う部分には同形同大の歯部15410が形成され、こ
れら歯部15410は噛合している。そして、左右の接
眼部154は、中央フレーム156の左右側部に位置し
出射光軸154Cに平行して双眼鏡152の前後方向に
延在する2つの揺動軸心165を中心にそれぞれ互いに
離間接近する方向に揺動でき、これにより左右の接眼部
44間の距離が変えられ、眼幅調節がなされるように構
成されている。詳細には、左右の接眼部154の鏡胴本
体15402は揺動軸心165を中心として回転し、移
動環15404は揺動軸心165を中心として揺動す
る。なお、接眼部44の入射光軸154Dと前記揺動軸
心165は一致している。そして、左右の鏡胴本体15
402の歯部15410が噛合していることから接眼部
154を揺動させると、中央フレーム156(詳細には
左右の揺動軸心165)を中心として左右の接眼部15
4を等しい角度で互いに反対方向に揺動させるように構
成されている。
【0046】前記中央フレーム156の上部で左右方向
中央に軸状の移動部材166が双眼鏡152の前後方向
に延在して設けられている。前記移動部材166は細幅
部16602と雄ねじ部16604と備え、雄ねじ部1
6604の後端16606は左右の鏡胴本体15402
の後面後方に突出している。この雄ねじ部11604の
後端16606には支持プレート16610が取着さ
れ、支持プレート16610の左右には下方に延在する
ロッド16612がそれぞれ設けられている。前記細幅
部16602には中央フレーム156の角孔168が係
合し、これにより移動部材166は、回転不能でかつ双
眼鏡152の前後方向に移動可能に配設されている。そ
して、中央フレーム156上部の欠部170間に、焦点
調節用の操作部材として中央転輪172が回転可能かつ
前後方向に移動不能に配設され、この中央転輪172の
雌ねじ17202に前記雄ねじ部11604が螺合して
いる。したがって、中央転輪172を回転させると、移
動部材166が双眼鏡152の前後方向に移動し、ま
た、支持プレート16610に取着された2本のロッド
16612が前後方向に移動することになる。
【0047】視野を画成する視野枠174は、左右の接
眼部154の接眼レンズ群158前方の移動環1540
4箇所に出射光軸154Cを中心に回転可能でかつ移動
環15404と一体に前後動するように組み込まれ、こ
の視野枠174は、薄板材からなる枠状のフレーム17
402と、このフレーム17402に形成され視野の範
囲を画成する開口17404を有している。前記開口1
7404は非円形で、水平に左右に細長のほぼ矩形に形
成されている。前記開口17404はその上下方向の中
心を通り左右方向に延在する中心線17404Aを有
し、この中心線17404A上に出射光軸154Cが位
置している。
【0048】そして、眼幅調節を行なった場合でも、左
右の接眼部154の視野枠174相互を常に一定の状態
に維持する視野枠174の姿勢制御機構176が設けら
れている。前記姿勢制御機構176は、右側の接眼部1
54の視野枠174に設けられた第1結合部178と、
左側の接眼部154の視野枠174に設けられた第2結
合部180と、前記直線Lに沿って延在する(直線L上
を延在していても、あるいは、直線Lと平行する直線上
を延在していてもよい)ロッド182とからなる。そし
て、第1結合部178と第2結合部180は前記ロッド
182を介して、左右の接眼部154の視野枠174の
開口17404の中心線17404Aを結ぶ直線Lに沿
って相対的に摺動可能に結合されている。
【0049】詳細に説明すると、本実施の形態では前記
ロッド182は断面が円形で、ロッド182は左右の接
眼部側鏡胴154Aの切り欠き15406を通り左右の
接眼部154の視野枠174間にわたって延在してい
る。また、前記第1結合部178と第2結合部180
は、接眼部154の視野枠174の支持部17406
に、左右方向に貫通形成された案内孔17408で形成
され、ロッド182の延在方向の両端は、左右の接眼部
154の視野枠174の案内孔17408に摺動可能に
結合されている。前記ロッド182の延在方向の中間部
に、上下方向に軸心を有する2つの案内孔18202が
設けられ、各案内孔18202に前記ロッド16612
が上下に摺動可能にかつ左右にスライド不能に挿入され
ている。
【0050】そして、前記第1結合部178、第2結合
部180、ロッド182からなる姿勢制御機構176
は、使用者が接眼部154を揺動させて眼幅調節を行な
うと、ロッド182の延在方向の両端が、左右の接眼部
154の視野枠174の案内孔17408内を摺動し、
接眼部154の揺動に連動させて左右の接眼部154の
視野枠174をそれぞれの射出光軸154Cまわりに互
いに逆向きに等しい角度で回転させて、左右の視野枠1
74の回転位相を常に等しく維持させるように構成され
ている。言い換えると、左右の接眼部154の揺動状態
の如何に拘わらず、左右の接眼部154の射出光軸15
4Cを結ぶ直線Lに対する各開口17404の上下左右
方向における姿勢または状態を一定に維持するように構
成されている。さらに言い換えると、左右の接眼部15
4にそれぞれ組み込まれた視野枠174の開口1740
4の中心線17404Aは常に一直線L上に位置し、そ
れら開口1804が左右対称な一定の状態に維持され
る。したがって、揺動式双眼鏡152の視野枠174の
開口17404の形状を円形のみに限定されることがな
くなり、視野枠174の開口17404を円形以外の非
円形に形成することで従来にはない趣向や雰囲気を持た
せ、揺動式双眼鏡152の商品価値や実用的価値を高め
ることが可能となる。また、中央転輪172を回転させ
ると、ロッド16612、ロッド182、視野枠174
を介して移動環15404が前後動し、接眼レンズ群1
58が前後に動いて焦点調節がなされる。すなわち、姿
勢制御機構176を構成するロッド182は焦点調節機
構を構成する部材としても機能し、したがって、部品点
数の増加を押えつつ姿勢制御機構176を構成すること
も可能となる。
【0051】次に、第7の実施の形態について説明す
る。図9は第7の実施の形態に係る双眼鏡の正面図を示
す。前記第6の実施の形態では、姿勢制御機構176を
構成するロッド182を、焦点調節機構を構成する部材
として兼用させた場合について説明したが、第7の実施
の形態では、姿勢制御機構176を構成するロッド18
2を、視度差調整機構を構成する部材として兼用させた
点が第6の実施の形態と異なっており、その他の点は第
6の実施の形態と同様である。
【0052】第6の実施の形態と同様な箇所、部材に同
一の符号を付して説明すると、第7の実施の形態に係る
双眼鏡192では、移動部材166の後端に取着された
支持プレート194の右側の接眼部154寄り箇所に、
上下に延在する1本のロッド196が設けられている。
視野を画成する視野枠174は、左右の接眼部154の
接眼レンズ群158前方の移動環15404箇所に出射
光軸154Cを中心として回転可能に組み込まれ、右側
の接眼部154においては視野枠174と移動環154
04が一体に前後動するように組み込まれている。
【0053】姿勢制御機構176は、右側の接眼部15
4の視野枠174に設けられた第1結合部178と、左
側の接眼部154の視野枠174に設けられた第2結合
部180と、左右の視野枠174の開口17404の中
心線17404Aを結ぶ直線L(言い換えると左右の接
眼レンズ群158の射出光軸154Cに垂直に交わる平
面内で左右の射出光軸154Cを結ぶ直線L)に沿って
延在するロッド182からなる。そして、ロッド182
の射出光軸154C間の中央から偏位した箇所、本実施
の形態ではロッド182の右側の視野枠174寄り箇所
に、上下方向に軸心を有する案内孔18202が設けら
れ、この案内孔18202に前記ロッド196が上下に
摺動可能に挿入されている。前記第1結合部178と第
2結合部180は、各視野枠174の上部に上下方向に
延在する軸心(縦軸)17420Aを中心に回転可能に配
設された支持部17420に、左右方向に貫通形成され
た案内孔17422で形成され、ロッド182の延在方
向の両端は、左右の接眼部154の視野枠174の案内
孔17422に摺動可能に結合されている。
【0054】そして、前記第1結合部178、第2結合
部180、ロッド182からなる姿勢制御機構176
は、使用者が接眼部154を揺動させて眼幅調節を行な
うと、ロッド182の延在方向の両端が、左右の接眼部
154の視野枠174の案内孔17422内を摺動し、
接眼部154の揺動に連動させて左右の接眼部154の
視野枠174をそれぞれの射出光軸154Cまわりに互
いに逆向きに等しい角度で回転させて、左右の視野枠1
74の回転位相を常に等しく維持させるように構成され
ている。言い換えると、左右の接眼部154の揺動状態
の如何に拘わらず、左右の接眼部154の射出光軸15
4Cを結ぶ直線Lに対する各開口17404の上下左右
方向における姿勢または状態を一定に維持するように構
成されている。さらに言い換えると、左右の接眼部15
4にそれぞれ組み込まれた視野枠174の開口1740
4の中心線17404Aは常に同一直線L上に位置し、
それら開口1804が左右対称な一定の状態に維持され
る。したがって、揺動式双眼鏡192の視野枠174の
開口17404の形状を円形のみに限定されることがな
くなり、視野枠174の開口17404を円形以外の非
円形に形成することで従来にはない趣向や雰囲気を持た
せ、揺動式双眼鏡92の商品価値や実用的価値を高める
ことが可能となる。
【0055】また、視度差調節用の操作部材としての中
央転輪172を回転させると、移動部材166が双眼鏡
192の前後方向に移動し、支持プレート194、ロッ
ド196を介してロッド182の右端部が左側の視野枠
174の支持部17420の軸心17420Aを中心に
前後方向に揺動する。すなわち、中央転輪172を回転
させると、右側の接眼部154の接眼レンズ群158の
みが前後方向に移動され、視度差調節がなされることに
なる。すなわち、姿勢制御機構176を構成するロッド
182は視度差調節機構を構成する部材としても機能
し、したがって、部品点数の増加を押えつつ姿勢制御機
構176を構成することも可能となる。
【0056】なお、上記の実施の形態では接眼部の入射
光軸と出射光軸が一致している場合、あるいは、平行し
ている場合について説明したが、接眼部の入射光軸と出
射光軸が一致も平行もしない場合、すなわち、対象物に
対して斜め方向から覗き込むような仰角を持った揺動式
双眼鏡にも本発明は適用される。また、上記の実施の形
態では、左右の接眼部が中央フレームを中心として左右
対称に配置され、左右の接眼部が中央フレームを中心と
して左右対称に揺動する場合について説明したが、左右
の接眼部が中央フレームを中心として左右非対称に配置
され、左右の接眼部が中央フレームを中心として左右非
対称に揺動する揺動式双眼鏡にも本発明は適用される。
【0057】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明は、
観察視野範囲を画成する開口を有する視野枠がそれぞれ
組込まれた左右の接眼部を揺動させて眼幅調節を行なう
揺動式双眼鏡において視野枠の姿勢制御機構が設けられ
ている。そして、前記視野枠の姿勢制御機構は、前記接
眼部の揺動に連動させて左右の接眼部の視野枠をそれぞ
れの射出光軸まわりに互いに逆向きに等しい角度で回転
させて、左右の視野枠の回転位相を常に等しく維持させ
るように構成されている。また、本発明では、前記視野
枠の姿勢制御機構が、左右の接眼部の射出光軸を結ぶ直
線に対する前記開口の上下左右方向における姿勢を一定
に維持するように構成されている。また、本発明では、
前記視野枠の姿勢制御機構が、左右の接眼部の開口の中
心線を常に一直線上に位置させるように構成されてい
る。そのため、使用者が接眼部を揺動させて眼幅調節を
行なっても、左右の視野枠の開口が左右対称な一定の状
態に維持され、したがって、覗きにくくなるなどの不具
合を生じることなくる。したがって、接眼部の視野枠の
開口の形状を非円形に形成することでき、従来にはない
趣向や雰囲気を持たせ、揺動式双眼鏡の商品価値や実用
的価値を高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は双眼鏡の正面図、(B)は揺動軸心部分の
拡大正面図である。
【図2】左右の接眼部を図1に示す状態から揺動させた
状態の説明図で、(A)は双眼鏡の正面図、(B)は揺動軸
心部分の拡大正面図、(C)乃至(F)は視野枠の開口の変
形例を示す図である。
【図3】第2の実施の形態に係る双眼鏡の正面図であ
る。
【図4】第3の実施の形態に係る双眼鏡の正面図であ
る。
【図5】第4の実施の形態に係る双眼鏡の正面図であ
る。
【図6】第5の実施の形態に係る双眼鏡の正面図であ
る。
【図7】第6の実施の形態に係る双眼鏡の平面図であ
る。
【図8】第6の実施の形態に係る双眼鏡の正面図であ
る。
【図9】第7の実施の形態に係る双眼鏡の正面図であ
る。
【符号の説明】
12、42、72、92、122、152、192 揺
動式双眼鏡 14、44、94、124、154 接眼部 16、46、96、126、156 中央フレーム 18、48、98、128、174 視野枠 22、52、106、136、176 姿勢制御機構

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 観察視野範囲を画成する開口を有する視
    野枠がそれぞれ組み込まれた左右の接眼部を、この左右
    の接眼部の間に位置し、両接眼部の射出光軸と平行な揺
    動軸心を中心に互いに離間近接する方向に揺動させて、
    接眼部の眼幅を変化させる揺動式双眼鏡において、 前記接眼部の揺動に連動させて左右の接眼部の視野枠を
    それぞれの射出光軸まわりに互いに逆向きに等しい角度
    で回転させて、左右の視野枠の回転位相を常に等しく維
    持させる視野枠の姿勢制御機構が設けられている、 ことを特徴とする揺動式双眼鏡。
  2. 【請求項2】 観察視野範囲を画成する開口を有する視
    野枠がそれぞれ組み込まれた左右の接眼部を、この左右
    の接眼部の間に位置し、両接眼部の射出光軸と平行な揺
    動軸心を中心に互いに離間近接する方向に揺動させて、
    接眼部の眼幅を変化させる揺動式双眼鏡において、 前記接眼部の揺動状態の如何に拘わらず、左右の接眼部
    の射出光軸を結ぶ直線に対する前記開口の上下左右方向
    における姿勢を一定に維持する視野枠の姿勢制御機構が
    設けられている、 ことを特徴とする揺動式双眼鏡。
  3. 【請求項3】 観察視野範囲を画成する開口を有する視
    野枠がそれぞれ接眼部側鏡胴に組み込まれた左右の接眼
    部を、それら左右の接眼部の間に位置し、両接眼部の出
    射光軸と平行な揺動軸心を中心に互いに離間接近する方
    向に揺動させて、接眼部の眼幅を変化させる揺動式双眼
    鏡において、 前記視野枠は接眼部側鏡胴に、接眼部の出射光軸まわり
    に回転可能に支持され、 前記開口は、その上下方向の中心を通り左右方向に延在
    する中心線を有し、 前記接眼部の揺動状態の如何に拘わらず、左右の接眼部
    側鏡胴に組み込まれた視野枠の開口の前記中心線を常に
    一直線上に位置させる視野枠の姿勢制御機構が設けられ
    ている、 ことを特徴とする揺動式双眼鏡。
  4. 【請求項4】 前記視野枠の姿勢制御機構は、左右接眼
    部を前記揺動軸心を中心に等しい揺動角度で互いに反対
    方向に揺動させる第1回転機構と、前記揺動角度と等し
    い角度でその揺動方向と反対方向に各視野枠を各接眼部
    で射出光軸まわりに回転させる第2回転機構で構成され
    ていることを特徴とする請求項1、2または3記載の揺
    動式双眼鏡。
  5. 【請求項5】 前記視野枠の姿勢制御機構は、左右の接
    眼部の一方の視野枠に設けられた第1結合部と、左右の
    接眼部の他方の視野枠に設けられた第2結合部からな
    り、前記第1結合部と第2結合部は、左右の視野枠の開
    口の軸心を結ぶ直線に沿って相対的に摺動可能に結合さ
    れていることを特徴とする請求項1、2または3記載の
    揺動式双眼鏡。
  6. 【請求項6】 前記第1結合部は、前記直線に沿って延
    在する軸状部材を備え、前記第2結合部は前記軸状部材
    に該軸状部材の延在方向に摺動可能に結合するように構
    成されていることを特徴とする請求項5記載の揺動式双
    眼鏡。
  7. 【請求項7】 前記視野枠の姿勢制御機構は、前記第1
    結合部と第2結合部間に掛け渡され前記直線に沿って延
    在するロッドを備え、前記ロッドの延在方向の少なくと
    も一方の端部は前記第1結合部または第2結合部に摺動
    可能に結合されていることを特徴とする請求項5記載の
    揺動式双眼鏡。
  8. 【請求項8】 前記揺動軸心は単一で、左右の接眼部の
    間の中央に位置していることを特徴とする請求項1乃至
    7に何れか1項記載の揺動式双眼鏡。
  9. 【請求項9】 前記揺動軸心は左右の接眼部に対応して
    左右2つ設けられ、左右の接眼部は対応する左右の揺動
    軸心を中心として揺動することを特徴とする請求項1乃
    至7に何れか1項記載の揺動式双眼鏡。
  10. 【請求項10】 前記視野枠の開口は非円形であること
    を特徴とする請求項1乃至9に何れか1項記載の揺動式
    双眼鏡。
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