JPH0784223A - 光学機器 - Google Patents

光学機器

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JPH0784223A
JPH0784223A JP23025593A JP23025593A JPH0784223A JP H0784223 A JPH0784223 A JP H0784223A JP 23025593 A JP23025593 A JP 23025593A JP 23025593 A JP23025593 A JP 23025593A JP H0784223 A JPH0784223 A JP H0784223A
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JP
Japan
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shake
lens barrel
image blur
detectors
displacement
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JP23025593A
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English (en)
Inventor
Yoshiki Kino
芳樹 木野
Hidefumi Nodagashira
野田頭  英文
Toshimi Iizuka
俊美 飯塚
Katsumi Azusazawa
勝美 梓澤
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ぶれ検出手段または像ぶれ補正手段が変位した
場合にも、正確な像ぶれ補正が行われるようにする。 【構成】 ぶれ検出手段と、前記ぶれ検出手段の出力に
応じて像ぶれ補正を行うための像ぶれ補正手段と、前記
ぶれ検出手段及び前記像ぶれ補正手段の一方を変位させ
るための変位手段と、前記ぶれ検出手段及び前記像ぶれ
補正手段の一方の変位によって生じる他方の動作上のず
れを打ち消すように、一方の変位に他方を連動させるた
めの連動手段、または、前記ぶれ検出手段及び前記像ぶ
れ補正手段の一方の変位によって生じる他方の動作上の
ずれを補正するための補正手段とを備え、ぶれ検出手段
と像ぶれ補正手段との動作上のずれにより像ぶれ補正が
不正確なものになることを防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光学機器が振動や揺動を
受けた際に発生する像ぶれを抑制することのできる像ぶ
れ抑制機構を有する光学機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光学装置を手で保持した際に手の
震えが光学装置に伝わり、得られる像が劣化してしまう
ことがあり、これを防止するために様々な手振れを抑制
することのできる光学装置が考案されている。
【0003】例えばビデオカメラなどに用いられている
触れを抑制する手段には、図12に示すようなものがあ
る。
【0004】図12は従来の振れを抑制する手段を説明
するための図である。
【0005】本図において102a、102bは対向す
る2枚の透明板であり、これとその外周を封止する透明
フィルム103とによって密封された空間に高屈折率の
液体(不図示)が満たされており、これらによって可変
頂角プリズムが構成される。104a、104bは前記
可変頂角プリズムを挟持する枠体であり、可変頂角プリ
ズムの一部を成す各透明板をピッチ軸105a、ヨー軸
105b回りに回動自在に保持している。106aは前
側枠体104aの一端に固着された偏平形コイルであ
り、その両面に対向して永久磁石107a並びに継鉄1
08a、109aが配置され、これらにより閉じた磁気
回路を構成している。111aは枠体104aに一体的
に構成された腕部であり、ここにスリット110aを有
している。112a及び113aは前記スリット110
aを挟んで対向した位置に配置される例えばIRED等
の発光素子及び例えば発光した光束のスポットの位置に
よって出力が変化するPSD等の受光素子であり、発光
素子112aから発射された光束はスリット110aを
透過した後に受光素子113aへ照射されるようになっ
ている。114a、114bは装置全体のピッチ方向、
ヨー方向の振れ量を検出できるよう前出装置の支持部に
取り付けられた振れ検出器である。115は前出装置全
体の制御を司る制御回路、116は前記制御回路115
よりの駆動信号に従ってコイル106aを駆動するコイ
ル駆動回路である。なお、図12では省略しているが、
ヨー側にもそれぞれ偏平形コイル106b、永久磁石1
07b、継鉄108b、109b、スリット110b、
腕部111b、発光素子112b、受講素子113bが
配置され、ピッチ側の動作と同様に機能する。
【0006】本図の振れを抑制する手段において、手の
震えが発生した際にその震えが振れ検出器114a、1
14bで振れ量として検出され、制御回路115に入力
される。制御回路115では、この振れ量に基づいて前
出の可変頂角プリズムを駆動すべき量を決定し、コイル
駆動回路116に伝達する。コイル駆動回路116では
制御回路115で決定された駆動量に基づき、コイル1
06a、106b(不図示)を駆動できる量に変換し、
伝達する。一方、発光素子112a、112b(不図
示)から発射され、スリット110a、110b(不図
示)を透過し、受光素子113a、113b(不図示)
に照射されて得られた信号を制御回路115に入力し、
前出の可変頂角プリズムの駆動すべき量と実際の駆動量
とを比較し、その差分をコイル駆動回路116に入力す
る。
【0007】上記で説明したように、本図の振れを抑制
する手段を用いれば手の震えは可変頂角プリズムの駆動
により抑制される。
【0008】
【発明が解決しようとしている課題】前述の本願発明の
発明者は上述のような従来の可変頂角プリズムを含む像
振れ抑制機構を双眼鏡に取り付けることを想定し、そし
て、その双眼鏡の構成を示したものが図13である。同
図に於て、201は、上記の像振れ抑制機構。202
は、対物光学系を含む対物鏡筒、203は対物鏡筒20
2に光軸を一致するよう固着され、かつ接眼光学系を含
む接眼鏡筒、204はピッチ、ヨー方向の振動を検出す
るための2組の振れ検出器、205は装置全体の制御を
司る制御回路、206は制御回路205より駆動信号に
従ってコイルを駆動するコイル駆動回路、207は各部
に電力を供給するための電源、208は振れ検出器20
4、制御回路205、コイル駆動回路206、電源20
7を配置させるための中立軸、209は左右対物鏡筒と
中立軸208を連結するための連結軸である。しかしな
がら、この図の双眼鏡の目幅を調節すると図14に示す
ように、像振れ抑制機構201は連結軸209を中心と
して回動し、また振れ検出器204は、中立軸208内
に配置させているので回転しない。すなわち、振れ検出
器204が配置される軸と、抑制手段201が駆動する
軸が相対的に角度を有する(図内θ)ことになり、振れ
検出器204が手の震えに基づいた信号を制御回路に加
えようとも抑制手段には不適切な信号が加えられてしま
うことになる。従って、上記の理由より手の震えが図示
の双眼鏡に加わったとき、震えが抑制できないという問
題があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、ぶれ検出手段
と、前記ぶれ検出手段の出力に応じて像ぶれ補正を行う
ための像ぶれ補正手段と、前記ぶれ検出手段及び前記像
ぶれ補正手段の一方を変位させるための変位手段と、前
記ぶれ検出手段及び前記像ぶれ補正手段の一方の変位に
よって生じる他方の動作上のずれを打ち消すように、一
方の変位に他方を連動させるための連動手段とを有する
ことを特徴とする。
【0010】また、本発明は、ぶれ検出手段と、前記ぶ
れ検出手段の出力に応じて像ぶれ補正を行うための像ぶ
れ補正手段と、前記ぶれ検出手段及び前記像ぶれ補正手
段の一方を変位させるための変位手段と、前記ぶれ検出
手段及び前記像ぶれ補正手段の一方の変位によって生じ
る他方の動作上のずれを補正するための補正手段とを有
することを特徴とする。上記構成によって、ぶれ検出手
段及び像ぶれ補正手段の一方の変位によって生じる一方
に対する他方の動作上のずれを抑えて、上記の変位が起
った場合に像ぶれ補正が不正確なものになってしまうこ
とを防ぐという目的を達成する。
【0011】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。
【0012】図1、図2及び図3は本発明の第1の実施
例における像振れ抑制機構を有する双眼鏡の概略構成を
示す図である。
【0013】図1は本実施例の双眼鏡の分解斜視図で、
図2は組み立てられた状態の斜視図である。図1、図2
において、1は手振れ等による像の振れを補正するため
の像振れ抑制機構である。そして、図3はその像振れ抑
制機構の構成をより詳細に示した斜視図である。まず、
図3に基づいて本実施例の双眼鏡に用いられる像振れ抑
制機構の構成について説明する。
【0014】同図において、2a、2bは対向する2枚
の透明板であり、これとその外周を封止する透明フィル
ム3とによって密封された空間に高屈折率の液体(不図
示)が満たされており、これらによって可変頂角プリズ
ムが構成される。4a、4bは前記可変頂角プリズムを
挟持する枠体であり、可変頂角プリズムの一部を成す各
透明板を互いの軸方向が直交するピッチ軸5a、ヨー軸
5b回りに回動自在に保持している。透明板2a、2b
はそれぞれがピッチ軸5a、ヨー軸5b回りに回動する
ことにより、ピッチ方向(図中22a方向)、ヨー方向
(図中22b方向)の像振れを補正することができる。
つまり、透明板2a、2bはそれぞれピッチ側、ヨー側
の像振れ補正光学部材になる。6aはピッチ側前側枠体
14aの一端に固着された偏平形コイルであり、その両
面に対向して永久磁石7a並びに継鉄8a、9aが配置
され、これらにより閉じた磁気回路を構成している。1
1aは枠体4aに一体的に構成された腕部であり、ここ
にスリット10aを有している。12a及び13aは前
記スリット10aを挟んで対向した位置に配置される例
えばIRED等の発光素子及び例えば発光した光束のス
ポットの位置によって出力が変化するPSD等の受光素
子であり、発光素子12aから発射された光束はスリッ
ト10aを透過した後に受光素子13aへ照射されるよ
うになっている。
【0015】なお、図3では省略しているが、ヨー側に
もそれぞれ偏平形コイル6b、永久磁石7b、継鉄8
b、9b、スリット10b、腕部11b、発光素子12
b、受光素子13bがピッチ側と同様に配置されてい
る。
【0016】次に本実施例の双眼鏡全体の構成について
図1、図2に基づいて説明する。同図において、17は
左側レンズ鏡筒である。この内部には対物レンズ、接眼
レンズ、正立レンズ(以上不図示)、図3に示した像振
れ抑制機構1、振れ検出器14a、14b、像振れ抑制
機構1の制御を司る制御回路5、前記制御回路15より
の駆動信号に従ってコイル6a、6bを駆動する。
【0017】振れ検出器14a、14bは、それぞれが
ある特定の方向の振れを検出できるものであるので、そ
れぞれの検出可能な振れの方向が、像振れ抑制機構1の
ピッチ方向22a、ヨー方向22bに一致するような方
向で配設される。つまり振れ検出器14aに関して言え
ば、振れ検出器14aの出力に基づいて動作するピッチ
側像振れ補正光学部材である図3の透明板2aは、ピッ
チ方向22aの像振れを補正するものであるので、振れ
検出器14aはそれに合わせてピッチ方向22aの振動
を検出できるように配設されるということである。ま
た、同様に振れ検出器14bに関しては、ヨー方向22
bの振れを検出できるように配設される。
【0018】18は、右側レンズ鏡筒である。この内部
には左側レンズ鏡筒17と同様に対物レンズ、接眼レン
ズ、正立レンズ(以上不図示)、像振れ抑制機構1、振
れ検出器14a、14b、制御回路15、駆動回路16
が配設されており、その他に各部に電力を供給するため
の電源21も配設されている。なお、振れ検出器14
a、14bは上述の左側レンズ鏡筒17と同様、それぞ
れがピッチ方向22a、ヨー方向22bの振れを検出す
るように配設されている。
【0019】19は左側レンズ鏡筒17と右側レンズ鏡
筒18を連結するための連結軸である。20は連結軸1
9を受けるための軸受けである。したがって、左側レン
ズ鏡筒17と右側レンズ鏡筒は互いに連結軸19を中心
に矢印の方向に回動することができる。
【0020】次に図1、図2及び図3に示した本実施例
の双眼鏡の防振動作を説明する。
【0021】本実施例の双眼鏡において、手の震えが発
生した際に、その震えが振れ検出器14a、14bそれ
ぞれによりピッチ方向22a、ヨー方向22bの振れ量
として検出され制御回路15に入力される。制御回路1
5では、この振れ量に基づいて前出の可変頂角プリズム
を駆動すべき量を決定し、コイル駆動回路16に伝達す
る。コイル駆動回路16では制御回路15で決定された
駆動量に基づき、コイル6a、6b(不図示)を駆動で
きる量に変換し伝達する。一方、発光素子12a、12
b(不図示)から発射され、スリット10a、10b
(不図示)を透過し、受光素子13a、13b(不図
示)に照射されて得られた信号を制御回路15に入力
し、前出の可変頂角プリズムの駆動すべき量と実際の駆
動量とを比較し、その差分をコイル駆動回路16に入力
する。
【0022】以上の説明は手の震えが生じたときの像振
れ抑制手順についてである。次に双眼鏡の使用者が眼幅
を調節したとき、手の震えがどのように抑制されるかを
以下に説明する。上記したとおり左側レンズ鏡筒17、
右側レンズ鏡筒18は連結軸19を中心に矢印の方向に
回動する。従って、振れ検出器14a、14bも連結軸
19を中心に回動する。また、振れ抑制機構も同様に連
結軸19を中心に回動する。しかしながら、振れ検出器
14a、14bも同様に回動し、結果的に像振れ抑制機
構1と振れ検出器14a、14bとの相対関係には変化
しないので、図14で示したような問題は発生しない、
即ち手の震えは確実に抑制される。この状態で手の震え
は振れ検出器14a、14bで検出され、以下は上記し
た手順で可変頂角プリズムを駆動することになる。
【0023】これらのことにより、前述の問題点を解決
することができる。また、振れ検出器14a、14bを
光学系の外部に設けられるので光学系の省スペース化を
図ることができる。
【0024】(第2の実施例)図4は、本発明の第2の
実施例の双眼鏡概略図である。
【0025】同図において、図1、2と同じ番号を記す
ものは、図1、2の構成と同じものを示すのでここでは
説明を省略する。
【0026】25はレンズ鏡筒であり、内部には像振れ
抑制機構1、振れ検出器14a、14b、接眼レンズ
(不図示)、対物レンズ(不図示)、像正立プリズム
(不図示)制御回路15、駆動回路16、電源21が配
設されている。第1の実施例と同様に電源21を除いて
各部は一組づつがそれぞれ左側レンズ鏡筒25、右側レ
ンズ鏡筒26内に配設されている。また、上記の振れ検
出器14a、14bと像振れ抑制機構とは第1の実施例
で述べたとうりの相対位置関係を保っている。27は、
左側レンズ鏡筒25と右側レンズ鏡筒26を互いに連結
する為の連結軸である。レンズ鏡筒25、26はこの連
結軸27で連結されるとともにこれを中心に矢印のよう
に互いに回動する。もちろん使用者の眼幅を調節する際
には、レンズ鏡筒25、26を互いに連結軸27を中心
にして回動させることになる。
【0027】なお、上述の構成による防振動作について
は第1の実施例と同様であるのでここでは説明を省略す
る。しかし、この場合も第1の実施例と同様振れ検出器
14a、14bと像振れ抑制機構との相対位置関係は変
わらないので、防振は確実に行われ、手の震えは抑制さ
れない。
【0028】以上のことより、本実施例の双眼鏡によれ
ば前述の問題点が解決される。
【0029】なお、振れ検出器は上記した関係を保て
ば、図示のように光学系の内部(像がけられない部分)
に配置しても良い。これにより省スペース化が可能とな
る。
【0030】また変形例として図5に示すように、連結
軸を2つ持ったいわゆるダブルジョイントブリッジ型に
応用することも可能である。
【0031】図5において、32、33はぞれぞれレン
ズ鏡筒30とレンズ鏡筒31とを連結するブリッジ34
を連結する為の軸であり、連結ブリッジ34内には制御
回路15、コイル駆動回路16、電源21が配設されて
いる。
【0032】レンズ鏡筒30、31は図上、矢印で示す
ように連結軸32、33を中心に左右独立に回動するこ
とが可能であり、また、振れ検出器14a,14bは左
右レンズ鏡筒30、31にそれぞれ配設されているの
で、連結ブリッジ34から開いた角度が互いに異なって
いても手の震えがキャンセルされた像を独立に観察する
ことができる。
【0033】このようなダブルジョイントブリッジ型に
することにより、双眼鏡は折りたたむことが可能となる
ので非常にコンパクトとなる。
【0034】(第3の実施例)図6は、本発明の第3の
実施例の双眼鏡の概略図である。同図において図1、2
と同じ番号を示すものは図1、2の構成と同じものを示
すのでここでは説明を省略する。
【0035】35は対物レンズ鏡筒であり、この内部に
は対物レンズ像を正立するための正立プリズム(以上不
図示)振れ検出器14a、14b、制御回路15、駆動
回路16、電源21、像振れ抑制機構1を配設してい
る。この内部の電源21を除いて上記のものは左右それ
ぞれの鏡筒に一組ずつ配置されている。振れ検出器14
a、14bと像振れ抑制機構1との相対位置関係は前述
の第1の実施例と同様である。3bは接眼レンズ鏡筒で
あり、接眼レンズ(不図示)が配設されている。そし
て、接眼レンズ鏡筒3bは、対物レンズ鏡筒35に回動
自由に設けられており、眼幅調整をする際には本図の矢
印に示すように該接眼レンズ鏡筒36を回動させる。
【0036】また防振動作に関しては、第1の実施例と
同様なのでここでは説明を省略する。つまり、本実施例
においては一対の像振れ抑制機構、光学系、振れ検出器
が一体な対物レンズ鏡筒に設けられており、眼幅を調節
するために、接眼レンズ鏡筒3bを回動しても振れ検出
器14a、14bは上記したように対物レンズ鏡筒35
内に配設されているので、回動しない。従って、像振れ
抑制機構1と振れ検出器14a、14bの相対位置関係
は変わらないので、コイル6a、6bに誤った駆動量を
伝達することはない。
【0037】以上のことより、上記問題点を解決するこ
とができる。また、振れ検出器14a、14bは対物レ
ンズ鏡筒35内に自由に配設することができるので、ス
ペースに余裕が出来るというメリットがある。
【0038】(第4の実施例)図7は、本発明第4の実
施例の双眼鏡の概略図である。同図において第1の実施
例と同じ番号を示すものは同じものを示すものでここで
は説明を省略する。
【0039】40、41はレンズ鏡筒であり、内部には
接眼レンズ、対物レンズ、正立プリズム(以上不図
示)、抑制機構1がそれぞれ一対配設してある。また、
制御回路15、駆動回路16、電源21が各組レンズ鏡
筒40、41内に配設されている。なおこれらはレンズ
鏡筒40、41のいずれにあっても構わない。但し、振
れ検出器14a、14bは抑制機構1の一部に固着され
ている。
【0040】なお防振動作については、第1の実施例と
同様であるのでここでは説明を省略する。そして、振れ
検出器14a、14bと像振れ抑制機構1との相対位置
関係は、第1の実施例で述べたのと同様である。42
は、レンズ鏡筒41の不図示の切り欠き部を通り、像振
れ抑制機構1に連結している連結軸。43は連結軸42
を図上矢印で示したように、平行にスライドするための
連結筒で、42と同様にレンズ鏡筒40の切り欠き部を
通り、像振れ抑制機構1に連結されている。44はレン
ズ鏡筒40と41を連結している枢軸である。
【0041】本実施例において、双眼鏡の眼幅を変更す
ると双眼鏡は次のように動作する。レンズ鏡筒40と4
1は、枢軸44を中心に矢印の方向に回動する。これと
同時に、像振れ抑制機構1は下部の矢印のように平行に
スライドする。ここで、振れ検出器14a、14bは抑
制機構1に固着されているので、同様に平行にスライド
するだけである。従ってこのように眼幅を調節しても手
の震えは正しく抑制される。
【0042】以上説明したように、上記問題は解決する
ことが出来る。
【0043】(第5の実施例)図8は、本発明第5の実
施例の双眼鏡の概略図である。同図において、図1、2
と同じ番号を記すものは、図1、2の構成と同じものを
示すものでここでは説明を省略する。
【0044】50、51はレンズ鏡筒であり、内部には
それぞれ接眼レンズ、対物レンズ、正立プリズム(以上
不図示)、像振れ抑制機構1をそれぞれ一対有してい
る。振れ検出器14a、14bは一対あるレンズ鏡筒の
いずれかに配設されており、振れ検出器14a、14b
と像振れ抑制機構1とが成す関係は、第1の実施例と同
様である。52a、52bは連結梁で、52cの連結軸
と平行四辺形を形成している。なお、連結軸52cは枢
軸53とレンズ鏡筒51にそれぞれ配設されている。ま
た、連結梁52a、52bの長さはもちろん等しく、レ
ンズ鏡筒51、枢軸53に連結されている2ヶづつの連
結軸の長さも同様に等しい。さらに本図は、動作を説明
する為に簡単化しているが、連結梁52a、52bの周
囲には不図示の弾性部材がおおっている。なお、制御回
路15、駆動回路16、電源21は、連結梁52a、5
2bが形成する空間におさめてある。もちろんレンズ鏡
筒51を枢軸に対して移動させたときに、これらが故障
をきたすようなことはない。
【0045】本実施例において、眼幅を変更したときは
次のようになる。レンズ鏡筒50、51は連結梁52
a、52b、連結軸52cを介して枢軸53に対して移
動する。しかしながら、上記したとおりこれらで平行四
辺形を形成しているのでこれらのレンズ鏡筒51は回動
しない。すなわち左右のレンズ鏡筒50、51は矢印の
ように上下方向に平行移動するだけである。すなわち、
1組の振れ検出器14a、14bによる振れ検出方向と
像振れ抑制機構のピッチ、ヨー方向の相対関係は変わら
ないので適正な像振れ抑制動作を行うことが可能とな
る。
【0046】以上のことから、前述の問題点を解決出来
る。
【0047】(第6の実施例)図9は、本発明の第6の
実施例の双眼鏡の概略図である。同図において図1、2
と同じ番号を記すものは、図1、2と同じ構成を示すの
で、ここでは説明を省略する。
【0048】60、61はレンズ鏡筒であり、接眼レン
ズ、対物レンズ、正立プリズム(以上不図示)、像振れ
抑制機構1、後述のロータリーエンコーダ76、歯車7
5が配設されている。72は一対のレンズ鏡筒60、6
1を後述の枢軸73に接続するための連結軸であり、こ
の軸には歯車64が固着されている。また、レンズ鏡筒
60、61を枢軸63に対して回動させると、連結軸6
2は枢軸73に対して回動するようになっている。63
は枢軸であり、この内部には振れ検出器14a、14
b、制御回路15、駆動回路16がそれぞれ1組づつ配
設されている。64は、連結軸62上に固着された歯車
である。前記ロータリーエンコーダ66は、レンズ鏡筒
60、61内に固着されている。
【0049】以下に本実施例の双眼鏡の防振動作につい
て説明する。図9の双眼鏡において、手の震えが発生し
た際にその震えが振れ検出器14a、14bで振れ量と
して検出される。また、ロータリーエンコーダ66で鏡
筒61と枢軸63との成す角、すなわち振れ検出器14
a、14bが形成する軸とコイル6a、6bが形成する
軸とが成す相対角度を検出する。そして前記振れ量と相
対角度を制御回路15に入力する。制御回路では、この
振れ量と相対角度から前出可変頂角プリズムを駆動すべ
き量を決定し、コイル駆動回路16に伝達する。コイル
駆動回路16では制御回路15で決定された駆動量に基
づき、コイル6a、6b(不図示)を駆動出来る量に変
換し伝達する。一方、発光素子12a、12b(不図
示)から発射され、スリット10a、10b(不図示)
を透過し、受光素子13a、13b(不図示)に照射さ
れて得られた信号を制御回路15に入力し、前出の可変
頂角プリズムの駆動すべき量と実際の駆動量とを比較
し、その差分をコイル駆動回路16に入力する。上記の
角度を検出する動作を以下に記す。双眼鏡の眼幅を変更
するためにはレンズ鏡筒60、61を枢軸63に対して
回動させる。このとき、連結軸62はレンズ鏡筒60、
61と同時に回転する。従って、連結軸62上に固着さ
れた歯車64も同時に回転する。また、歯車65は歯車
64と噛み合っているので同様に回転する。これに伴い
リニアエンコーダ66ではこの回転量に伴った角度を出
力する。以下の動作は上記したとうりである。これによ
り双眼鏡の眼幅を変更してもロータリーエンコーダによ
り電気的に角度を検出し、この角度と振れ検出器14a
の検出量から可変頂角プリズムを駆動する駆動量を決定
しているため誤った駆動量を伝達することなく手の震え
を抑制することが可能である。
【0050】以上のことより上記問題点を解決すること
ができる。
【0051】(第7の実施例)図10は、本発明の第7
の実施例の双眼鏡の概略図である。同図において図1、
2と同一の番号を記すものは、図1、2の構成と同一の
ものを示すので、ここでは説明を省略する。
【0052】70は、図1、2の17と同様な構造の左
側レンズ鏡筒、71は図1、2の18と同様な構造の右
側レンズ鏡筒である。上記レンズ鏡筒の内部には像振れ
抑制機構1の対物レンズ、接眼レンズ、正立レンズ(不
図示)が配設されている。そして左側レンズ鏡筒70と
右側レンズ鏡筒71は、図1、2と同様に連結軸19及
び軸受け20により連結されている。72は右側レンズ
鏡筒71内に設けられ、連結軸19の同軸上の外周面に
固着された歯車である。72と同様に右側レンズ鏡筒内
に設けられた73は歯車72と噛み合い、ロータリーエ
ンコーダ74に設けられた歯車である。74は、ロータ
リーエンコーダであり、左側レンズ鏡筒70に対して右
側レンズ鏡筒がどれだけ回転しているかを検出する。7
5は補正制御回路であり、振れ検出器14a、14bで
得られた振れ量をロータリーエンコーダ74から得られ
た角度量に基づいて変換する。
【0053】本実施例の双眼鏡の防振動作について説明
する。
【0054】手の震えが発生した際にその震えが左側レ
ンズ鏡筒70に固着されている振れ検出器14a、14
bで振れ量として検出される。ロータリーエンコーダ7
4では、左側レンズ鏡筒70に対して右側レンズ鏡筒7
1がどの程度回転しているのかを検出する。左側レンズ
鏡筒で検出された振れ量は、左側レンズ鏡筒70内では
制御回路15aに入力される。一方、右側レンズ鏡筒7
1内では補正制御回路75でロータリーエンコーダ74
で検出された角度量から上記振れ量を変換し、この変換
量を制御回路15bに入力する。制御回路15a、15
bでは、これらの振れ量に基づいて可変頂角プリズムを
駆動すべき量を決定し、それぞれをコイル駆動回路16
a、16bに伝達する。コイル駆動回路16a、16b
では制御回路15a、15bで決定された駆動量に基づ
きコイル6a、6b(不図示)を駆動できる量に変換し
伝達する。一方、発光素子12a、12b(不図示)か
ら発射され、スリット10a、10b(不図示)を透過
し、受光素子13a、13b(不図示)に照射されて得
られた信号を制御回路15a、15bに入力し、前出の
可変頂角プリズムの駆動すべき量と実際の駆動量とを比
較し、その差分をコイル駆動回路16a、16bに入力
する。
【0055】以上、上記したように本発明は振れ検出器
14a、14bが1組だけである。しかし眼幅を変更し
ても、右側レンズ鏡筒は、振れ検出器で得られた振れ量
を右側レンズ鏡筒と左側レンズ鏡筒が成す相対角度に基
づいて補正制御回路で変換した後、制御回路に入力して
おり、また一方で左側レンズ鏡筒では振れ量検出器で得
られた振れ量をそのまま制御回路に入力しているので、
接眼レンズから得られる像はあたかも手の震えがないか
のように観察できる。
【0056】なお、歯車72、73、ロータリーエンコ
ーダ74は、右側レンズ鏡筒71内に設けたが左側レン
ズ鏡筒内に設けても同様の効果が得られる。また、振れ
検出器14a、14bも上記と同様な考え方で、右側レ
ンズ鏡筒71内に設けても構わない。
【0057】(第8の実施例)図11は、本発明の第8
の実施例の双眼鏡の概略図で、第6の実施例の双眼鏡に
おける振れ検出器を1組としたときの説明図である。同
図において図9と同じ番号を記すものは図9の構成と同
じものを示すので、ここでは説明を省略する。また、基
本的な動作も第6の実施例と同様である。
【0058】同図において、80はロータリーエンコー
ダ66で検出された枢軸63とレンズ鏡筒60、61と
の成す角に基づいて振れ検出器14a、14bで得られ
た振れ量を変換するための補正制御回路である。
【0059】以下に上記構成による防振動作を説明す
る。
【0060】本図の振れを抑制する手段において、手の
震えが発生した際にその震えが振れ検出器14a、14
bで振れ量として検出される。ロータリーエンコーダ6
6a、66bでは左右のレンズ鏡筒60、61と枢軸6
3とが形成する角度を検出する。補正制御回路80では
得られたこれらの角度に基づき振れ量をそれぞれ変換
し、この変換量は制御回路15a、15bに入力され
る。制御回路15a、15bではこれらの振れ量に基づ
いて可変頂角プリズムを駆動すべき量を決定し、それぞ
れをコイル駆動回路16a、16bに伝達する。コイル
駆動回路16a、16bでは制御回路15a、15bで
決定された駆動量に基づきコイル6a、6b(不図示)
を駆動出来る量に変換し、伝達する。一方発光素子12
a、12b(不図示)から発射され、スリット10a、
10b(不図示)を透過し、受光素子13a、13b
(不図示)に照射されて得られた信号を制御回路15
a、14bに入力し、前出の可変頂角プリズムの駆動す
べき量と実際の駆動量とを比較し、その差分をコイル駆
動回路16a、16bに入力する。
【0061】本実施例の場合、枢軸とレンズ鏡筒が形成
する角度量に基づいて振れ量を変換し、可変プリズムを
駆動しているので眼幅を変更しても振れは確実に抑制さ
れる。
【0062】なお、上述した各実施例においては、本発
明の光学機器の一例としての双眼鏡について説明した
が、本発明は双眼鏡に限られるものではなく、振れ検出
手段及びその振れ検出手段の出力に応じて動作する像振
れ補正手段の一方が変位可能な光学機器であれば適用す
ることができる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明の光学機器
は、ぶれ検出手段と、前記ぶれ検出手段の出力に応じて
像ぶれ補正を行う像ぶれ補正手段とのどちらか一方の変
位によって生じる他方の動作上のずれを打ち消すよう
に、一方の変位に他方を連動させるようにしたもので、
それにより、ぶれ検出手段と像ぶれ補正手段とを適した
相対関係にし、上記の変位が起きた場合に像ぶれ補正が
不正確なものになってしまうことを防ぐことができるも
のである。
【0064】また、本発明の光学機器は、ぶれ検出手段
と、前記ぶれ検出手段の出力に応じて像ぶれ補正を行う
像ぶれ補正手段とのどちらか一方の変位によって生じる
他方の動作上のずれを補正するようにしたもので、それ
により、上記の変位が起きた場合にも一方に対して他方
が適切な動作を行うようにし、上記の変位により像ぶれ
補正動作が不正確なものになってしまうことを防ぐこと
ができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の双眼鏡の分解斜視図で
ある。
【図2】本発明の第1の実施例の双眼鏡の組み立て状態
の斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施例の双眼鏡に用いられる像
振れ抑制機構の概略を示す斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施例の双眼鏡の概略を示す斜
視図である。
【図5】本発明の第2の実施例の双眼鏡の変形例の概略
を示す斜視図である。
【図6】本発明の第3の実施例の双眼鏡の概略を示す斜
視図である。
【図7】本発明の第4の実施例の双眼鏡の概略を示す斜
視図である。
【図8】本発明の第5の実施例の双眼鏡の概略を示す斜
視図である。
【図9】本発明の第6の実施例の双眼鏡の概略を示す斜
視図である。
【図10】本発明の第7の実施例の双眼鏡の概略を示す
斜視図である。
【図11】本発明の第8の実施例の双眼鏡の概略を示す
斜視図である。
【図12】従来の像振れ抑制機構の概略を示す斜視図で
ある。
【図13】図12の像振れ抑制機構を用いた双眼鏡の概
略を示す斜視図である。
【図14】図13の双眼鏡において、眼幅調節を行った
際の状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 像振れ抑制機構 17 左側レンズ鏡筒 18 右側レンズ鏡筒 19 連結軸 20 軸受け 14a、14b 振れ検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梓澤 勝美 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ぶれ検出手段と、前記ぶれ検出手段の出
    力に応じて像ぶれ補正を行うための像ぶれ補正手段と、
    前記ぶれ検出手段及び前記像ぶれ補正手段の一方を変位
    させるための変位手段と、前記ぶれ検出手段及び前記像
    ぶれ補正手段の一方の変位によって生じる他方の動作上
    のずれを打ち消すように、一方の変位に他方を連動させ
    るための連動手段とを有することを特徴とする光学機
    器。
  2. 【請求項2】 前記ぶれ検出手段と前記像ぶれ補正手段
    とが一体に変位するように保持するための保持手段を有
    することを特徴とする請求項1の光学機器。
  3. 【請求項3】 ぶれ検出手段と、前記ぶれ検出手段の出
    力に応じて像ぶれ補正を行うための像ぶれ補正手段と、
    前記ぶれ検出手段及び前記像ぶれ補正手段の一方を変位
    させるための変位手段と、前記ぶれ検出手段及び前記像
    ぶれ補正手段の一方の変位によって生じる他方の動作上
    のずれを補正するための補正手段とを有することを特徴
    とする光学機器。
JP23025593A 1993-07-30 1993-09-16 光学機器 Withdrawn JPH0784223A (ja)

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US08/280,470 US5672862A (en) 1993-07-30 1994-07-26 Optical apparatus having image shake preventing function
EP94111864A EP0636916B1 (en) 1993-07-30 1994-07-29 Optical apparatus having image shake preventing function
DE1994626246 DE69426246T2 (de) 1993-07-30 1994-07-29 Optische Vorrichtung mit einer Funktion zur Verhinderung von Bildzittern

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