JP2005010530A - 定着装置 - Google Patents
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Abstract
【解決課題】ニップ部を通過した定着ベルトから用紙等の記録媒体が剥離するのを抑制し、記録媒体の変形や紙しわが発生するのを防止することが可能な定着装置を提供することを課題とする。
【解決手段】互いに圧接した状態で循環移動する定着ベルトと加圧ベルトとの間に、未定着トナー像を担持した記録媒体を挟持した状態で搬送しつつ、前記定着ベルト及び加圧ベルトを介して、加熱加圧手段によって加熱加圧ニップ部で記録媒体を加熱加圧した後、前記記録媒体を冷却させて定着ベルト及び加圧ベルトから剥離し、前記記録媒体上にトナー像を定着する定着装置において、前記加熱加圧ニップ部よりも下流の領域に、記録媒体を定着ベルトに押圧・密着させる押圧・密着手段を備え、前記押圧・密着手段は、少なくとも1つ以上の回転駆動されるローラからなるように構成して課題を解決した。
【選択図】 図1
【解決手段】互いに圧接した状態で循環移動する定着ベルトと加圧ベルトとの間に、未定着トナー像を担持した記録媒体を挟持した状態で搬送しつつ、前記定着ベルト及び加圧ベルトを介して、加熱加圧手段によって加熱加圧ニップ部で記録媒体を加熱加圧した後、前記記録媒体を冷却させて定着ベルト及び加圧ベルトから剥離し、前記記録媒体上にトナー像を定着する定着装置において、前記加熱加圧ニップ部よりも下流の領域に、記録媒体を定着ベルトに押圧・密着させる押圧・密着手段を備え、前記押圧・密着手段は、少なくとも1つ以上の回転駆動されるローラからなるように構成して課題を解決した。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
この発明は、電子写真方式を適用した複写機、プリンタ、ファクシミリあるいはこれらの複合機等の画像形成装置に用いられる定着装置に関するものである。
【0002】
【特許文献1】特開平2−72376号公報
【0003】
【従来の技術】
従来、上記電子写真方式を適用した複写機、プリンタ、ファクシミリあるいはこれらの複合機等の画像形成装置に用いられる定着装置としては、種々の方式のものが提案されている。かかる定着装置としては、定着ベルトと用紙を密着させたまま搬送しつつ冷却し、非オフセット性を確保するものとして、例えば、特開平2−72376号公報に開示されているものがある。
【0004】
この特開平2−72376号公報に係る定着装置100は、図6に示すように、加熱源102を内蔵した加熱ローラ101と、加熱源104を内蔵した加圧ローラ103とを圧接させるとともに、加熱ローラ101と小径の分離ローラ105との間に定着ベルト106を張架するとともに、加圧ローラ103と小径の分離ローラ107との間に搬送ベルト108を張架し、これら定着ベルト106と搬送ベルト108を圧接させるように構成したものである。そして、この定着装置100では、加熱ローラ101と加圧ローラ103との圧接部において、用紙109上の未定着トナー像110を融点以上に加熱しながら、加熱ローラ101でトナー像110と用紙109を加圧する加熱工程と、加熱工程で溶融したトナー像110と定着ベルト106とを密着させながら搬送してトナーの軟化点温度以下まで冷却させる冷却工程と、用紙109を剥離する剥離工程とを備えるように構成されている。
【0005】
また、上記定着装置100では、冷却工程において、用紙109と定着ベルト106とを密着させる手段として、搬送ベルト108の裏面側から板状部材111を圧接させる方法が用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術の場合には、次のような問題点を有している。すなわち、上記特開平2−72376号公報に開示された定着装置の場合、用紙109は、水分や空気を含んでいるため、加熱領域において高温に加熱されると、水蒸気が発生し、この水蒸気の圧力によって、加熱ローラ101のニップ部を通過した後の用紙109と定着ベルト106とが剥離してしまうことになる。このように、上記定着装置100では、定着ローラ106のニップ部を通過した用紙109と定着ベルト106とが剥離すると、用紙109の変形や紙しわの原因となるという問題点を有していた。
【0007】
さらに、上記定着装置100の場合には、搬送ベルト108の裏面に板状部材111が圧接されているため、当該搬送ベルト108と板状部材111との摺擦によって、搬送ベルト108に摩擦力が作用し、搬送ベルト108が波打ち状に変形して、この波打ちによって剥離した搬送ベルト108は、更に大規模に剥離したり、用紙109の歪みが押し集められて紙しわが悪化するという問題点を有していた。
【0008】
そこで、この発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、ニップ部を通過した定着ベルトから用紙等の記録媒体が剥離するのを抑制し、記録媒体の変形や紙しわが発生するのを防止することが可能な定着装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載された発明は、互いに圧接した状態で循環移動する定着ベルトと加圧ベルトとの間に、未定着トナー像を担持した記録媒体を挟持した状態で搬送しつつ、前記定着ベルト及び加圧ベルトを介して、加熱加圧手段によって加熱加圧ニップ部で記録媒体を加熱加圧した後、前記定着ベルトと加圧ベルトとの間に記録媒体を挟持したままの状態で、当該記録媒体を所定温度以下に冷却するとともに、前記記録媒体を定着ベルト及び加圧ベルトから剥離し、前記記録媒体上にトナー像を定着する定着装置において、前記加熱加圧ニップ部よりも下流の領域に、前記記録媒体を定着ベルトに押圧・密着させる押圧・密着手段を備え、前記押圧・密着手段は、少なくとも1つ以上の回転駆動されるローラからなることを特徴とする定着装置である。
【0010】
また、請求項2に記載された発明は、請求項1に記載の定着装置において、前記回転駆動されるローラは、駆動源とローラとの間にワンウエイクラッチが介在されていることを特徴とする定着装置である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0012】
実施の形態1
図1はこの発明の実施の形態1に係る定着装置を示すものである。
【0013】
この定着装置1は、図1に示すように、定着部材としての定着ベルト2と、加圧部材としての加圧ベルト3を有している。上記定着ベルト2は、第1の加熱ローラ4、第2の加熱ローラ5、定着ローラ6、熱循環器7、及び4本のアイドラーローラ8〜11によって、循環移動可能に張架されている。また、加圧ベルト3は、加圧ローラ12と、4本のアイドラーローラ13〜16により循環移動可能に張架されている。上記定着ローラ6と加圧ローラ12は、定着ベルト2と加圧ベルト3を介して互いに圧接することにより、記録媒体17の搬送方向の入口側の端部に、加熱加圧ニップ部18を形成するように配設されている。
【0014】
また、上記定着ベルト2と加圧ベルト3は、加熱加圧ニップ部18から剥離位置19の近傍まで、互いに圧接した状態で走行し、これら定着ベルト2と加圧ベルト3の間に、未定着トナー画像Tを担持した記録媒体としての用紙17を挟持した状態で搬送しつつ、加熱加圧ニップ部18の通過後からトナー画像Tが冷却されるまでの間、用紙17と定着ベルト2が密着した状態を維持して、用紙17上に担持されたトナー画像Tを定着するように構成されている。
【0015】
上記定着ローラ6としては、例えば、図2に示すように、アルミニウムやステンレス等からなる金属製コア20の表面に、シリコンゴム等からなる弾性体層21を所定の厚さに被覆して、所定の外径(例えば、50mm)に形成したものが用いられる。この定着ローラ6の内部には、加熱源として例えば300〜350Wのハロゲンランプ22が2本配設されており、ウオームアップ時に、当該定着ローラ6の表面温度が所定の温度(例えば、140℃〜150℃程度)となるように内部から加熱される。
【0016】
また、上記加圧ローラ12としては、例えば、図2に示す定着ローラ6と同様に構成したものが用いられ、アルミニウムやステンレス等からなる金属製コア20の表面に、シリコンゴム等からなる弾性体層21を所定の厚さに被覆して、所定の外径(例えば、50mm)に形成したものが用いられる。この加圧ロール12の内部には、加熱源として例えば300〜350Wのハロゲンランプ22が2本配設されており、ウオームアップ時に、当該加圧ローラ12の表面温度が所定の温度(70℃〜80℃程度)となるように内部から加熱される。
【0017】
そして、上記定着ローラ6と加圧ローラ12は、定着ベルト2と加圧ベルト3を介して、図示しない加圧手段により、75kg〜200kgの荷重で互いに圧接するように構成されている。
【0018】
さらに、上記定着ベルト2は、上述したように、定着ローラ6と、小径の剥離ローラ10と、ウオーク制御ロール11と、第1の加熱ローラ4と、第2の加熱ローラ5と、2本のアイドラーローラ8、9からなる複数のローラにより回動可能に支持されており、図示しない駆動源によって回転駆動される定着ローラ6により、所定の高速度(例えば、350mm/sec)で回転駆動される。この定着ベルト2としては、例えば、厚さ80μmのポリイミド製の無端状フィルム上に、厚さ50μmのシリコンゴム層を被覆し、必要に応じて、シリコンゴム層の上にフッ素ゴム等からなる離型層を設けたものが用いられる。また、上記定着ベルト2は、定着ローラ6から剥離ローラ10との間において、略水平に走行するように張架されており、加熱加圧ニップ部18から剥離位置19の近傍までの間、加圧ベルト3と密着した状態で走行するようになっている。更に、上記定着ベルト2は、2本のアイドラーローラ8、9によって、定着ローラ6と加圧ローラ12とで形成される加熱加圧ニップ部18への突入角度が略水平となり、当該定着ベルト2の走行が安定するように構成されている。
【0019】
また、上記定着ベルト2は、図1に示すように、走行する間に、第1の加熱ローラ4と第2の加熱ローラ5によって、定着時、所定の高温(170℃以上:例えば、190℃)に加熱されるようになっている。上記第1の加熱ローラ4は、アルミニウム等からなる金属製コアによって形成されており、当該第1の加熱ローラ4の内部には、加熱源としてハロゲンランプ23が2本配設されており、定着時に、第1の加熱ローラ4の表面が第2の加熱ローラ5の表面温度よりも5℃程度低く加熱されるように構成されている。また、上記第2の加熱ローラ5は、アルミニウム等からなる金属製コアの表面にテフロン(登録商標)を被覆して形成されており、当該第2の加熱ローラ5の内部には、加熱源としてハロゲンランプ24が3本配設されており、定着時に、第2の加熱ローラ5の表面が所定の温度(170〜200℃:例えば、190℃)に加熱されるようになっている。
【0020】
なお、上記第2の加熱ローラ5の表面には、クリーニングウエブ等のクリーニング部材を設けるように構成しても良い。
【0021】
一方、上記加圧ベルト3は、加圧ローラ12と、小径のアイドラーローラ15と、直径が比較的大きなアイドラーローラ16と、2本の小径のアイドラーローラ13、14からなる複数のローラにより回動可能に支持されており、図示しない駆動源によって回転駆動される加圧ローラ12により、所定の高速度(例えば、350mm/sec)で回転駆動されるか、又は、定着ベルト2に従動回転するように構成されている。この加圧ベルト3としては、例えば、厚さ80μmのポリイミド製の無端状フィルム上に、厚さ50μmのシリコンゴム層を被覆し、当該シリコンゴム層の上にシリコン樹脂等からなる離型層を被覆したものが用いられている。また、上記加圧ベルト3は、ウオームアップ時に、加圧ローラ12によって、所定の温度(70〜80℃)に加熱されるようになっている。
【0022】
また、上記定着ベルト2の内面側には、定着ロール6と剥離ロール10との間に、当該定着ベルト2を強制的に冷却する熱循環器7の冷却域を構成する冷却手段としての冷却用のアルミ板25が配設されており、この冷却用のアルミ板25によって定着ベルト2及び記録用紙17の冷却、並びに記録用紙17の搬送を行う冷却・用紙搬送部が形成されている。そして、上記定着ベルト2は、剥離ロール10付近において、約70℃程度まで冷却される。
【0023】
さらに、上記熱循環器7の冷却域を構成する冷却用のアルミ板25は、複数本の側面矩形状のループを形成するヒートパイプ26を介して、アイドラーローラ11と第1の加熱ロール4との間に配設された、定着ベルト2を予熱する熱循環器7の熱戻し域を構成する予熱用のアルミ板27と、熱の授受が可能となるように接続されている。そして、上記熱循環器7では、冷却域を構成する冷却用のアルミ板25で、定着ベルト2からの熱を吸収するとともに、当該冷却用のアルミ板25が吸収した熱量を、ヒートパイプ26を介して、熱循環器7の熱戻し域を構成する予熱用のアルミ板27に伝達し、当該予熱用のアルミ板27によって定着ベルト2を予熱するように構成されている。なお、上記ヒートパイプ26の本数や性能は、適宜設定される。また、ヒートパイプ26の代わりにヒートシンクを用いても良い。
【0024】
ところで、この実施の形態に係る定着装置では、互いに圧接した状態で循環移動する定着ベルトと加圧ベルトとの間に、未定着トナー像を担持した記録媒体を挟持した状態で搬送しつつ、前記定着ベルト及び加圧ベルトを介して、加熱加圧手段によって加熱加圧ニップ部で記録媒体を加熱加圧した後、前記定着ベルトと加圧ベルトとの間に記録媒体を挟持したままの状態で、当該記録媒体を所定温度以下に冷却するとともに、前記記録媒体を定着ベルト及び加圧ベルトから剥離し、前記記録媒体上にトナー像を定着する定着装置において、前記加熱加圧ニップ部よりも下流の領域に、前記記録媒体を定着ベルトに押圧・密着させる押圧・密着手段を備え、前記押圧・密着手段は、少なくとも1つ以上の回転駆動されるローラからなるように構成されている。
【0025】
また、上記回転駆動されるローラは、駆動源とローラとの間にワンウエイクラッチが介在されるように構成されている。
【0026】
すなわち、この実施の形態に係る定着装置1では、図1に示すように、加熱加圧ニップ部18を通過した冷却領域に位置する定着ベルト2と加圧ベルト3に、その加圧ベルト3側から押圧・密着させる押圧・密着手段としての押圧ローラ28が圧接されるように配置されており、記録媒体17を定着ベルト2に押圧・密着させるように構成されている。そのとき、上記押圧ローラ28は、定着ベルト2の背面側に配設されている冷却用のアルミ板25が受けるようになっている。この押圧ローラ28は、所定の荷重で冷却用のアルミ板25に圧接するように設定されている。さらに、上記押圧ローラ28が定着ベルト2と加圧ベルト3を押圧する位置は、加熱加圧ニップ部18を通過した所定の冷却領域に設定されているが、当該冷却領域は、トナーの融点よりも所定の温度低い領域に設定されている。
【0027】
上記押圧ローラ28は、図3に示すように、ステンレス等からなる芯金29の表面に、シリコンゴム等からなる弾性層30を被覆して、所定の外径(例えば、20〜30mm)に形成したものである。この押圧ローラ28は、図示しない駆動源によって、定着ベルト2及び加圧ベルト3と等しい速度か、又は定着ベルト2及び加圧ベルト3よりも僅かに速い速度で回転駆動されるように構成されており、図示しない駆動源とワンウエイクラッチ31を介して連結されている。このワンウエイクラッチ31は、押圧ローラ28よりも定着ベルト2の方が速く回転できる方向に取り付けられている。
【0028】
このように、上記押圧ローラ28は、図示しない駆動源との間にワンウエイクラッチ31を介在させることにより、記録媒体17の種類によっては、OHPシートのように、紙しわ等が発生する虞れがない場合には、当該押圧ローラ28を駆動せずに、加圧ベルト3に従動回転させることができる。
【0029】
以上の構成において、この実施の形態に係る定着装置では、次のようにして、、ニップ部を通過した定着ベルトから用紙等の記録媒体が剥離するのを抑制し、記録媒体の変形や紙しわが発生するのを防止することが可能となっている。
【0030】
すなわち、この実施の形態に係る定着装置1では、図1に示すように、ウオームアップ時に、定着ベルト2が遅い速度で回転移動しながら、定着ローラ6と加圧ローラ12によって、所定の温度(70〜100℃)に予め加熱されるようになっている。そして、この定着装置1では、定着時に、第1の加熱ローラ4と第2の加熱ローラ5によって、定着ベルト2が所定温度(170〜200℃:例えば、190℃)に加熱され、定着ローラ6と加圧ローラ12の加熱加圧ニップ部18でトナー画像が転写された記録用紙17を、定着ベルト2と加圧ベルト3とによって挟持した状態で、記録用紙17上のトナー像Tをトナーの融点以上に加熱・溶融し、トナー画像Tを記録用紙17上に定着する。なお、加圧ベルト3は、定着ベルト2の熱を奪い、用紙17からの水蒸気の発生を抑制する働きを持たせるため、定着ベルト2よりも大幅に低い温度に設定されている。
【0031】
その際、上記定着ローラ6と加圧ローラ12の加熱加圧ニップ部18を通過した記録用紙17は、加圧ベルト3の裏面側から押圧ローラ28によって、加圧ベルト3及び定着ベルト2に圧接される。上記押圧ローラ28は、定着ベルト2と等しい速度か又は僅かに速い速度で回転駆動されているため、図4に示すように、当該押圧ローラ28によって加圧ベルト3が強制的に搬送されて、加圧ベルト3に波打ちが発生するのを防止することができ、紙しわや用紙の変形等が発生するのを防止することができる。
【0032】
また、上記押圧ローラ28は、図示しない駆動源との間にワンウエイクラッチを介在させることにより、記録媒体17の種類によっては、OHPシートのように、紙しわ等が発生する虞れがない場合には、当該押圧ローラ28を駆動せずに、加圧ベルト3に従動回転させることができる。
【0033】
これに対して、押圧部材が固定部材または駆動されないローラの場合は、図5に示すように、押圧部材の押し付け荷重により定着ベルトや加圧ベルトがたるみ波打ってしまい、ベルト間にある用紙も波打ち、その後の押圧部材で押しつぶされるか紙しわとなってしまう。
【0034】
なお、図示の実施の形態では、押圧ローラ28を1つのみ設けた場合について説明したが、当該押圧ローラ28を2つ以上設けるように構成しても良い。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、ニップ部を通過した定着ベルトから用紙等の記録媒体が剥離するのを抑制し、記録媒体の変形や紙しわが発生するのを防止することが可能な定着装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の実施の形態1に係る定着装置を示す構成図である。
【図2】図2は定着ローラ及び加圧ローらを示す断面図である。
【図3】図3は押圧ローラを示す構成図である。
【図4】図4は加熱加圧領域の下流側を示す説明図である。
【図5】図5は従来の定着装置における加熱加圧領域の下流側を示す説明図である。
【図6】図6は従来の定着装置を示す構成図である。
【符号の説明】
1:定着装置、2:定着ベルト、3:加圧ベルト、6:定着ローラ、12:加圧ローラ、18:加熱加圧ニップ部、28:押圧ローラ(押圧・密着手段)。
【発明が属する技術分野】
この発明は、電子写真方式を適用した複写機、プリンタ、ファクシミリあるいはこれらの複合機等の画像形成装置に用いられる定着装置に関するものである。
【0002】
【特許文献1】特開平2−72376号公報
【0003】
【従来の技術】
従来、上記電子写真方式を適用した複写機、プリンタ、ファクシミリあるいはこれらの複合機等の画像形成装置に用いられる定着装置としては、種々の方式のものが提案されている。かかる定着装置としては、定着ベルトと用紙を密着させたまま搬送しつつ冷却し、非オフセット性を確保するものとして、例えば、特開平2−72376号公報に開示されているものがある。
【0004】
この特開平2−72376号公報に係る定着装置100は、図6に示すように、加熱源102を内蔵した加熱ローラ101と、加熱源104を内蔵した加圧ローラ103とを圧接させるとともに、加熱ローラ101と小径の分離ローラ105との間に定着ベルト106を張架するとともに、加圧ローラ103と小径の分離ローラ107との間に搬送ベルト108を張架し、これら定着ベルト106と搬送ベルト108を圧接させるように構成したものである。そして、この定着装置100では、加熱ローラ101と加圧ローラ103との圧接部において、用紙109上の未定着トナー像110を融点以上に加熱しながら、加熱ローラ101でトナー像110と用紙109を加圧する加熱工程と、加熱工程で溶融したトナー像110と定着ベルト106とを密着させながら搬送してトナーの軟化点温度以下まで冷却させる冷却工程と、用紙109を剥離する剥離工程とを備えるように構成されている。
【0005】
また、上記定着装置100では、冷却工程において、用紙109と定着ベルト106とを密着させる手段として、搬送ベルト108の裏面側から板状部材111を圧接させる方法が用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術の場合には、次のような問題点を有している。すなわち、上記特開平2−72376号公報に開示された定着装置の場合、用紙109は、水分や空気を含んでいるため、加熱領域において高温に加熱されると、水蒸気が発生し、この水蒸気の圧力によって、加熱ローラ101のニップ部を通過した後の用紙109と定着ベルト106とが剥離してしまうことになる。このように、上記定着装置100では、定着ローラ106のニップ部を通過した用紙109と定着ベルト106とが剥離すると、用紙109の変形や紙しわの原因となるという問題点を有していた。
【0007】
さらに、上記定着装置100の場合には、搬送ベルト108の裏面に板状部材111が圧接されているため、当該搬送ベルト108と板状部材111との摺擦によって、搬送ベルト108に摩擦力が作用し、搬送ベルト108が波打ち状に変形して、この波打ちによって剥離した搬送ベルト108は、更に大規模に剥離したり、用紙109の歪みが押し集められて紙しわが悪化するという問題点を有していた。
【0008】
そこで、この発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、ニップ部を通過した定着ベルトから用紙等の記録媒体が剥離するのを抑制し、記録媒体の変形や紙しわが発生するのを防止することが可能な定着装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載された発明は、互いに圧接した状態で循環移動する定着ベルトと加圧ベルトとの間に、未定着トナー像を担持した記録媒体を挟持した状態で搬送しつつ、前記定着ベルト及び加圧ベルトを介して、加熱加圧手段によって加熱加圧ニップ部で記録媒体を加熱加圧した後、前記定着ベルトと加圧ベルトとの間に記録媒体を挟持したままの状態で、当該記録媒体を所定温度以下に冷却するとともに、前記記録媒体を定着ベルト及び加圧ベルトから剥離し、前記記録媒体上にトナー像を定着する定着装置において、前記加熱加圧ニップ部よりも下流の領域に、前記記録媒体を定着ベルトに押圧・密着させる押圧・密着手段を備え、前記押圧・密着手段は、少なくとも1つ以上の回転駆動されるローラからなることを特徴とする定着装置である。
【0010】
また、請求項2に記載された発明は、請求項1に記載の定着装置において、前記回転駆動されるローラは、駆動源とローラとの間にワンウエイクラッチが介在されていることを特徴とする定着装置である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0012】
実施の形態1
図1はこの発明の実施の形態1に係る定着装置を示すものである。
【0013】
この定着装置1は、図1に示すように、定着部材としての定着ベルト2と、加圧部材としての加圧ベルト3を有している。上記定着ベルト2は、第1の加熱ローラ4、第2の加熱ローラ5、定着ローラ6、熱循環器7、及び4本のアイドラーローラ8〜11によって、循環移動可能に張架されている。また、加圧ベルト3は、加圧ローラ12と、4本のアイドラーローラ13〜16により循環移動可能に張架されている。上記定着ローラ6と加圧ローラ12は、定着ベルト2と加圧ベルト3を介して互いに圧接することにより、記録媒体17の搬送方向の入口側の端部に、加熱加圧ニップ部18を形成するように配設されている。
【0014】
また、上記定着ベルト2と加圧ベルト3は、加熱加圧ニップ部18から剥離位置19の近傍まで、互いに圧接した状態で走行し、これら定着ベルト2と加圧ベルト3の間に、未定着トナー画像Tを担持した記録媒体としての用紙17を挟持した状態で搬送しつつ、加熱加圧ニップ部18の通過後からトナー画像Tが冷却されるまでの間、用紙17と定着ベルト2が密着した状態を維持して、用紙17上に担持されたトナー画像Tを定着するように構成されている。
【0015】
上記定着ローラ6としては、例えば、図2に示すように、アルミニウムやステンレス等からなる金属製コア20の表面に、シリコンゴム等からなる弾性体層21を所定の厚さに被覆して、所定の外径(例えば、50mm)に形成したものが用いられる。この定着ローラ6の内部には、加熱源として例えば300〜350Wのハロゲンランプ22が2本配設されており、ウオームアップ時に、当該定着ローラ6の表面温度が所定の温度(例えば、140℃〜150℃程度)となるように内部から加熱される。
【0016】
また、上記加圧ローラ12としては、例えば、図2に示す定着ローラ6と同様に構成したものが用いられ、アルミニウムやステンレス等からなる金属製コア20の表面に、シリコンゴム等からなる弾性体層21を所定の厚さに被覆して、所定の外径(例えば、50mm)に形成したものが用いられる。この加圧ロール12の内部には、加熱源として例えば300〜350Wのハロゲンランプ22が2本配設されており、ウオームアップ時に、当該加圧ローラ12の表面温度が所定の温度(70℃〜80℃程度)となるように内部から加熱される。
【0017】
そして、上記定着ローラ6と加圧ローラ12は、定着ベルト2と加圧ベルト3を介して、図示しない加圧手段により、75kg〜200kgの荷重で互いに圧接するように構成されている。
【0018】
さらに、上記定着ベルト2は、上述したように、定着ローラ6と、小径の剥離ローラ10と、ウオーク制御ロール11と、第1の加熱ローラ4と、第2の加熱ローラ5と、2本のアイドラーローラ8、9からなる複数のローラにより回動可能に支持されており、図示しない駆動源によって回転駆動される定着ローラ6により、所定の高速度(例えば、350mm/sec)で回転駆動される。この定着ベルト2としては、例えば、厚さ80μmのポリイミド製の無端状フィルム上に、厚さ50μmのシリコンゴム層を被覆し、必要に応じて、シリコンゴム層の上にフッ素ゴム等からなる離型層を設けたものが用いられる。また、上記定着ベルト2は、定着ローラ6から剥離ローラ10との間において、略水平に走行するように張架されており、加熱加圧ニップ部18から剥離位置19の近傍までの間、加圧ベルト3と密着した状態で走行するようになっている。更に、上記定着ベルト2は、2本のアイドラーローラ8、9によって、定着ローラ6と加圧ローラ12とで形成される加熱加圧ニップ部18への突入角度が略水平となり、当該定着ベルト2の走行が安定するように構成されている。
【0019】
また、上記定着ベルト2は、図1に示すように、走行する間に、第1の加熱ローラ4と第2の加熱ローラ5によって、定着時、所定の高温(170℃以上:例えば、190℃)に加熱されるようになっている。上記第1の加熱ローラ4は、アルミニウム等からなる金属製コアによって形成されており、当該第1の加熱ローラ4の内部には、加熱源としてハロゲンランプ23が2本配設されており、定着時に、第1の加熱ローラ4の表面が第2の加熱ローラ5の表面温度よりも5℃程度低く加熱されるように構成されている。また、上記第2の加熱ローラ5は、アルミニウム等からなる金属製コアの表面にテフロン(登録商標)を被覆して形成されており、当該第2の加熱ローラ5の内部には、加熱源としてハロゲンランプ24が3本配設されており、定着時に、第2の加熱ローラ5の表面が所定の温度(170〜200℃:例えば、190℃)に加熱されるようになっている。
【0020】
なお、上記第2の加熱ローラ5の表面には、クリーニングウエブ等のクリーニング部材を設けるように構成しても良い。
【0021】
一方、上記加圧ベルト3は、加圧ローラ12と、小径のアイドラーローラ15と、直径が比較的大きなアイドラーローラ16と、2本の小径のアイドラーローラ13、14からなる複数のローラにより回動可能に支持されており、図示しない駆動源によって回転駆動される加圧ローラ12により、所定の高速度(例えば、350mm/sec)で回転駆動されるか、又は、定着ベルト2に従動回転するように構成されている。この加圧ベルト3としては、例えば、厚さ80μmのポリイミド製の無端状フィルム上に、厚さ50μmのシリコンゴム層を被覆し、当該シリコンゴム層の上にシリコン樹脂等からなる離型層を被覆したものが用いられている。また、上記加圧ベルト3は、ウオームアップ時に、加圧ローラ12によって、所定の温度(70〜80℃)に加熱されるようになっている。
【0022】
また、上記定着ベルト2の内面側には、定着ロール6と剥離ロール10との間に、当該定着ベルト2を強制的に冷却する熱循環器7の冷却域を構成する冷却手段としての冷却用のアルミ板25が配設されており、この冷却用のアルミ板25によって定着ベルト2及び記録用紙17の冷却、並びに記録用紙17の搬送を行う冷却・用紙搬送部が形成されている。そして、上記定着ベルト2は、剥離ロール10付近において、約70℃程度まで冷却される。
【0023】
さらに、上記熱循環器7の冷却域を構成する冷却用のアルミ板25は、複数本の側面矩形状のループを形成するヒートパイプ26を介して、アイドラーローラ11と第1の加熱ロール4との間に配設された、定着ベルト2を予熱する熱循環器7の熱戻し域を構成する予熱用のアルミ板27と、熱の授受が可能となるように接続されている。そして、上記熱循環器7では、冷却域を構成する冷却用のアルミ板25で、定着ベルト2からの熱を吸収するとともに、当該冷却用のアルミ板25が吸収した熱量を、ヒートパイプ26を介して、熱循環器7の熱戻し域を構成する予熱用のアルミ板27に伝達し、当該予熱用のアルミ板27によって定着ベルト2を予熱するように構成されている。なお、上記ヒートパイプ26の本数や性能は、適宜設定される。また、ヒートパイプ26の代わりにヒートシンクを用いても良い。
【0024】
ところで、この実施の形態に係る定着装置では、互いに圧接した状態で循環移動する定着ベルトと加圧ベルトとの間に、未定着トナー像を担持した記録媒体を挟持した状態で搬送しつつ、前記定着ベルト及び加圧ベルトを介して、加熱加圧手段によって加熱加圧ニップ部で記録媒体を加熱加圧した後、前記定着ベルトと加圧ベルトとの間に記録媒体を挟持したままの状態で、当該記録媒体を所定温度以下に冷却するとともに、前記記録媒体を定着ベルト及び加圧ベルトから剥離し、前記記録媒体上にトナー像を定着する定着装置において、前記加熱加圧ニップ部よりも下流の領域に、前記記録媒体を定着ベルトに押圧・密着させる押圧・密着手段を備え、前記押圧・密着手段は、少なくとも1つ以上の回転駆動されるローラからなるように構成されている。
【0025】
また、上記回転駆動されるローラは、駆動源とローラとの間にワンウエイクラッチが介在されるように構成されている。
【0026】
すなわち、この実施の形態に係る定着装置1では、図1に示すように、加熱加圧ニップ部18を通過した冷却領域に位置する定着ベルト2と加圧ベルト3に、その加圧ベルト3側から押圧・密着させる押圧・密着手段としての押圧ローラ28が圧接されるように配置されており、記録媒体17を定着ベルト2に押圧・密着させるように構成されている。そのとき、上記押圧ローラ28は、定着ベルト2の背面側に配設されている冷却用のアルミ板25が受けるようになっている。この押圧ローラ28は、所定の荷重で冷却用のアルミ板25に圧接するように設定されている。さらに、上記押圧ローラ28が定着ベルト2と加圧ベルト3を押圧する位置は、加熱加圧ニップ部18を通過した所定の冷却領域に設定されているが、当該冷却領域は、トナーの融点よりも所定の温度低い領域に設定されている。
【0027】
上記押圧ローラ28は、図3に示すように、ステンレス等からなる芯金29の表面に、シリコンゴム等からなる弾性層30を被覆して、所定の外径(例えば、20〜30mm)に形成したものである。この押圧ローラ28は、図示しない駆動源によって、定着ベルト2及び加圧ベルト3と等しい速度か、又は定着ベルト2及び加圧ベルト3よりも僅かに速い速度で回転駆動されるように構成されており、図示しない駆動源とワンウエイクラッチ31を介して連結されている。このワンウエイクラッチ31は、押圧ローラ28よりも定着ベルト2の方が速く回転できる方向に取り付けられている。
【0028】
このように、上記押圧ローラ28は、図示しない駆動源との間にワンウエイクラッチ31を介在させることにより、記録媒体17の種類によっては、OHPシートのように、紙しわ等が発生する虞れがない場合には、当該押圧ローラ28を駆動せずに、加圧ベルト3に従動回転させることができる。
【0029】
以上の構成において、この実施の形態に係る定着装置では、次のようにして、、ニップ部を通過した定着ベルトから用紙等の記録媒体が剥離するのを抑制し、記録媒体の変形や紙しわが発生するのを防止することが可能となっている。
【0030】
すなわち、この実施の形態に係る定着装置1では、図1に示すように、ウオームアップ時に、定着ベルト2が遅い速度で回転移動しながら、定着ローラ6と加圧ローラ12によって、所定の温度(70〜100℃)に予め加熱されるようになっている。そして、この定着装置1では、定着時に、第1の加熱ローラ4と第2の加熱ローラ5によって、定着ベルト2が所定温度(170〜200℃:例えば、190℃)に加熱され、定着ローラ6と加圧ローラ12の加熱加圧ニップ部18でトナー画像が転写された記録用紙17を、定着ベルト2と加圧ベルト3とによって挟持した状態で、記録用紙17上のトナー像Tをトナーの融点以上に加熱・溶融し、トナー画像Tを記録用紙17上に定着する。なお、加圧ベルト3は、定着ベルト2の熱を奪い、用紙17からの水蒸気の発生を抑制する働きを持たせるため、定着ベルト2よりも大幅に低い温度に設定されている。
【0031】
その際、上記定着ローラ6と加圧ローラ12の加熱加圧ニップ部18を通過した記録用紙17は、加圧ベルト3の裏面側から押圧ローラ28によって、加圧ベルト3及び定着ベルト2に圧接される。上記押圧ローラ28は、定着ベルト2と等しい速度か又は僅かに速い速度で回転駆動されているため、図4に示すように、当該押圧ローラ28によって加圧ベルト3が強制的に搬送されて、加圧ベルト3に波打ちが発生するのを防止することができ、紙しわや用紙の変形等が発生するのを防止することができる。
【0032】
また、上記押圧ローラ28は、図示しない駆動源との間にワンウエイクラッチを介在させることにより、記録媒体17の種類によっては、OHPシートのように、紙しわ等が発生する虞れがない場合には、当該押圧ローラ28を駆動せずに、加圧ベルト3に従動回転させることができる。
【0033】
これに対して、押圧部材が固定部材または駆動されないローラの場合は、図5に示すように、押圧部材の押し付け荷重により定着ベルトや加圧ベルトがたるみ波打ってしまい、ベルト間にある用紙も波打ち、その後の押圧部材で押しつぶされるか紙しわとなってしまう。
【0034】
なお、図示の実施の形態では、押圧ローラ28を1つのみ設けた場合について説明したが、当該押圧ローラ28を2つ以上設けるように構成しても良い。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、ニップ部を通過した定着ベルトから用紙等の記録媒体が剥離するのを抑制し、記録媒体の変形や紙しわが発生するのを防止することが可能な定着装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の実施の形態1に係る定着装置を示す構成図である。
【図2】図2は定着ローラ及び加圧ローらを示す断面図である。
【図3】図3は押圧ローラを示す構成図である。
【図4】図4は加熱加圧領域の下流側を示す説明図である。
【図5】図5は従来の定着装置における加熱加圧領域の下流側を示す説明図である。
【図6】図6は従来の定着装置を示す構成図である。
【符号の説明】
1:定着装置、2:定着ベルト、3:加圧ベルト、6:定着ローラ、12:加圧ローラ、18:加熱加圧ニップ部、28:押圧ローラ(押圧・密着手段)。
Claims (2)
- 互いに圧接した状態で循環移動する定着ベルトと加圧ベルトとの間に、未定着トナー像を担持した記録媒体を挟持した状態で搬送しつつ、前記定着ベルト及び加圧ベルトを介して、加熱加圧手段によって加熱加圧ニップ部で記録媒体を加熱加圧した後、前記定着ベルトと加圧ベルトとの間に記録媒体を挟持したままの状態で、当該記録媒体を所定温度以下に冷却するとともに、前記記録媒体を定着ベルト及び加圧ベルトから剥離し、前記記録媒体上にトナー像を定着する定着装置において、
前記加熱加圧ニップ部よりも下流の領域に、前記記録媒体を定着ベルトに押圧・密着させる押圧・密着手段を備え、前記押圧・密着手段は、少なくとも1つ以上の回転駆動されるローラからなることを特徴とする定着装置。 - 請求項1に記載の定着装置において、前記回転駆動されるローラは、駆動源とローラとの間にワンウエイクラッチが介在されていることを特徴とする定着装置。
Priority Applications (1)
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JP2003175367A JP2005010530A (ja) | 2003-06-19 | 2003-06-19 | 定着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003175367A Withdrawn JP2005010530A (ja) | 2003-06-19 | 2003-06-19 | 定着装置 |
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2003
- 2003-06-19 JP JP2003175367A patent/JP2005010530A/ja not_active Withdrawn
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