JP2005010477A - 光レセプタクル - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は安価で小型の光通信モジュールの組み立てを可能とする光レセプタクルの提供を課題とする。
【解決手段】光ファイバ20をその中心部に装着した内蔵フェルール21と、割スリーブ22と、スリーブケース23と、フェルールホルダ24とからなり、フェルールホルダ24がその中心にキャピラリー21が貫通しうる孔を有し、その片面に前記孔と同心円状に設けられたスリーブケース23を挿入する窪みを有する形状で、フェルールホルダ24の孔に挿入された内蔵フェルール21の外側に割スリーブ22が設けられ、その外側にスリーブケース23が、フェルールホルダ24の窪みに差し込まれており、その内部に割スリーブ22が位置するようにされており、前記光ファイバ20と、内蔵フェルール21と、フェルールホルダ24とか低融点ガラスにて固定され、気密構造とされていることを特徴とする光レセプタクルである。
【選択図】 図1
【解決手段】光ファイバ20をその中心部に装着した内蔵フェルール21と、割スリーブ22と、スリーブケース23と、フェルールホルダ24とからなり、フェルールホルダ24がその中心にキャピラリー21が貫通しうる孔を有し、その片面に前記孔と同心円状に設けられたスリーブケース23を挿入する窪みを有する形状で、フェルールホルダ24の孔に挿入された内蔵フェルール21の外側に割スリーブ22が設けられ、その外側にスリーブケース23が、フェルールホルダ24の窪みに差し込まれており、その内部に割スリーブ22が位置するようにされており、前記光ファイバ20と、内蔵フェルール21と、フェルールホルダ24とか低融点ガラスにて固定され、気密構造とされていることを特徴とする光レセプタクルである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光通信等に用いられる半導体レーザモジュールや半導体アンプモジュールといった光通信モジュールに組込まれ光コネクタの着脱が可能な光レセプタクルに係り、特に、光通信モジュールに組込む際に光通信モジュールの気密封止が安価に行なえる光レセプタクルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体レーザモジュールや半導体アンプモジュール等の光通信モジュールは、パッケージが気密封止されていないと外部から侵入した水分がパッケージ内で結露し、光学素子が劣化したり電極間が電気的にショートしたりといった不具合が生じる。また、パッケージ内に有機物が存在すると、前記有機成分などが半導体の特性を劣化させるといった不具合が生じる場合がある。
【0003】
ところで、光通信モジュールはパッケージとこのパーケージに光ファイバーを接続するための光レセプタクルとで構成される。従来より多用されている光レセプタクルとしては、図3に示されるようなものがある(特許文献1 参照)。図3は、この光レセプタクルの構造を示す側面断面図である。本例の光レセプタクル1は、長い中空円筒状の弾性スリーブ2を有する。弾性スリーブ2の内孔2aの基端側には、内蔵フェルール3が挿入されている。弾性スリーブ2と内蔵フェルール3とは圧入により一体化されている。従って、弾性スリーブ2と内蔵フェルール3との間には僅かであるが、間隙ができている。また、光ファイバ4と内蔵フェルール3とはエポキシ樹脂等の有機接着剤を用いて固定されている。
【0004】
こうした構造の光レセプタクルをパッケージに接続して光半導体装置として用いた場合、装置内部への水分の透過や、装置内部の置換ガスのリークを防止できない。よって、装置内部を気密封止する必要がある場合、図4に示すように、パッケージ5側に封止用の窓構造6を設けるのが常であった(特許文献2参照)。図4の構造は、斜めに配設した封止用窓材7と、封止用窓材7の外側に光アイソレーター8とを具備したものである。封止用窓材7を設けることにより、封止用窓構造6を構成したものである。
【0005】
しかしながら、図4に示すようにパッケージに光透過ガラスといった光透過部材を取り付けることによる気密封止方法では、部品数が多くなるばかりか組み立て工程も多くなってしまう。また、光通信モジュールの光レセプタクルに挿入する光コネクタ端面から光半導体素子までの距離も縮めることができず、小型化も難しい。
【0006】
そこで、半導体光パッケージに組込まれる光レセプタクルを気密封止構造とするものが提案されている(特許文献3 参照)。図5にこの例を示した。なお、図5は内部に光アイソレーターを組み込んだ光レセプタクルの断面図である。
【0007】
図5の光レセプタクルは、スリーブ9、スリーブ保持部材10、第1ホルダ11、第2光学レンズ12、第2ホルダ13により構成される。この光レセプタクルは、スリーブ保持部材10、第1ホルダ11及び第2ホルダ13が所定の位置で固定されて、一体化構造となっている(特許文献3 段落0009 参照)。そして、気密封止を確実にするため、凹形の形状をした凹キャップ14が取り付けられる。この凹状キャップに光透過部材15が取り付けられている。これにより本光レセプタクルをパッケージに取り付けた際に気密封止可能になるようにしている。
【0008】
【特許文献1】
特開平10−332988号公報
【特許文献2】
特開平08−043692号公報
【特許文献3】
特開2000−206375号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図5に示されるような光レセプタクルでは、やはり部品点数も多く、組み立て工程も多くなる。また、この光レセプタクルを用いて組み立てた光通信モジュールで、光レセプタクルに挿入した光コネクタ端面から光通信モジュール内の光半導体素子までの距離も低減できず、小型化が困難である。
【0010】
本発明は上記状況を打開するためになされたものであり、その目的とするところは、安価で小型の光通信モジュールの組み立てを可能とする光レセプタクルの提供である。
【0011】
【課題を解決するための手段】
すなわち、請求項1に係る発明は、光ファイバ20をその中心部に装着した内蔵フェルール21と、割スリーブ22と、スリーブケース23と、フェルールホルダ24とからなり、フェルールホルダ24がその中心に内蔵フェルール21が貫通しうる孔を有し、その片面に前記孔と同心円状に設けられたスリーブケース23を挿入する窪みを有する形状で、フェルールホルダ24の孔に挿入された内蔵フェルール21の外側に割スリーブ22が設けられ、その外側にスリーブケース23が、フェルールホルダ24の窪みに差し込まれており、その内部に割スリーブ22が位置するようにされており、前記光ファイバ20と、内蔵フェルール21と、フェルールホルダ24とか低融点ガラスにて固定され、気密構造とされていることを特徴とする光レセプタクルである。
【0012】
請求項2に係る発明は、請求項1記載の光レセプタクルにおいて、前記光ファイバの低融点ガラスにて固定された側の端面が光軸に対して6〜13度に、へき開法により切断、または研磨されていることを特徴とするものである。こうすることにより、ファイバ端面からの反射戻り光をレーザー半導体に戻さないことを実現し、レーザーの安定の発振を行えるようにするものである。
【0013】
請求項3に係る発明は、請求項1または2記載の光レセプタクルにおいて、フェルールホルダ24の少なくとも外周に貴金属コートが施されたことを特徴とするものである。本発明では、前記貴金属コートを施すことによりレセプタクルが半導体パッケージに対して半田による気密封止が可能な構造としたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図を用いて詳細に説明する。
【0015】
図1は請求項1記載の発明例の光レセプタクルの縦断面図を示した。図1の光レセプタクルは、光ファイバ20をその中心部に装着した内蔵フェルール21と、割スリーブ22と、スリーブケース23と、フェルールホルダ24とからなり、フェルールホルダ24がその中心に内蔵フェルール21が貫通しうる孔を有し、その片面に前記孔24と同心円状にスリーブケース23を挿入しうる窪みを有する形状で、フェルールホルダ24の中心に設けられた孔に挿入された内蔵フェルール21の外側に割スリーブ22が設けられ、その外側にスリーブケース23が、その内部に割スリーブ22が位置するように前記窪みに挿入されており、前記光ファイバ20と、内蔵フェルール21と、フェルールホルダ24とが低融点ガラスにて固定され、気密構造とされている。
【0016】
なお、「気密構造とされている」とは、本発明の光レセプタクルをパッケージに装着して光通信モジュールを構成した場合に、パッケージ内を気密封止することができるという意味である。
【0017】
本例の光レセプタクルを作成するには、まず光ファイバ20を内蔵する内蔵フェルールをフェルールホルダ24の中心に設けられた孔に挿入し、低融点ガラスを用いて光ファイバ20と内蔵フェルール21とフェルールホルダ24とを融着封止する。
【0018】
次いで、融着封止面より突出した光ファイバ20をへき開法により端面が光軸に対して6〜13度になるようにする。研磨にて端面を処理する場合には、図2に示したように低融点ガラスの量を研磨する所望の位置まで到達するように増やし、研磨後の研磨面の直径がファイバ芯線の3倍以上となるようにする。こうすることで、光ファイバ20の欠けや折れを防ぐことが可能となる。
【0019】
次に、前記へき開法で処理した端面とは反対側の端面に接着剤を塗布し、真空引き減圧により内臓フェルール21と光ファイバ20との間に十分に接着剤を染み込ませた後、端面25を研磨する。
【0020】
次いで、割スリーブ22を内蔵したスリーブケース23をフェルールホルダ24に圧入する。
【0021】
このようにして組立てられた光レセプタクルをパッケージに組み込み光通信モジュールを作成する際に、組み込みを溶接にて行なう場合は、フェルールホルダ24の外周、もしくは全面に貴金属コートを施す必要はない。しかし、半田付けで組み込む場合には、貴金属コートが必要となる。よって、半田付けで組み込む場合には、組み込み前にフェルールホルダ24の少なくとも外周に貴金属コートを施していくことが望ましい。
【0022】
本例では、ジルコニア製の内臓フェルールと、SUS304製のフェルールホルダとを用いた。これらの部材は、本発明の光レセプタクルの材質を限定するものではなく、例えば内蔵フェルールとしてガラスや金属により形成されたものや、フェルールホルダとしてコバール製のものを用いても同様の効果が得られる。
【0023】
本発明では、低融点ガラスにて光ファイバ、内臓フェルール、及びフェルールホルダを一度に固定してしまう為、光通信モジュールとしてパッケージに組込んだ際に気密封止が可能となる。なお、本例の低融点ガラスにて固定した光レセプタクルをヘリウムリーク測定によりリーク率を測定したところ十分な気密性が得られた。
【0024】
【発明の効果】
本発明により光レセプタクル自体に気密封止構造をもたせることで、気密封止が必要な光レセプタクル型半導体モジュールを安価に組立てる事が可能なとなるばかりか、小型化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明例の光レセプタクルの縦断面図である。
【図2】本発明例の光レセプタクルを得るための研磨位置を破線で示した図である。
【図3】従来の光レセプタクルの断面を示した図である。
【図4】従来の光レセプタクルを用いた光通信モジュールの構成図である。
【図5】内部に光アイソレーターを組み込んだ光レセプタクルの断面図である。
【符号の説明】
1――――光レセプタクル
2――――弾性スリーブ
3――――内蔵フェルール
4――――光ファイバ
5――――パッケージ
6――――封止用の窓構造
7――――封止用窓材
8――――光アイソレーター
9――――スリーブ
10―――スリーブ保持部材
11―――第1ホルダ
12―――第2光学レンズ
13―――第2ホルダ
14―――凹キャップ
15―――光透過部材
20―――光ファイバ
21―――内蔵フェルール
22―――割スリーブ
23―――スリーブケース
24―――フェルールホルダ
25―――端面
【発明の属する技術分野】
本発明は、光通信等に用いられる半導体レーザモジュールや半導体アンプモジュールといった光通信モジュールに組込まれ光コネクタの着脱が可能な光レセプタクルに係り、特に、光通信モジュールに組込む際に光通信モジュールの気密封止が安価に行なえる光レセプタクルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体レーザモジュールや半導体アンプモジュール等の光通信モジュールは、パッケージが気密封止されていないと外部から侵入した水分がパッケージ内で結露し、光学素子が劣化したり電極間が電気的にショートしたりといった不具合が生じる。また、パッケージ内に有機物が存在すると、前記有機成分などが半導体の特性を劣化させるといった不具合が生じる場合がある。
【0003】
ところで、光通信モジュールはパッケージとこのパーケージに光ファイバーを接続するための光レセプタクルとで構成される。従来より多用されている光レセプタクルとしては、図3に示されるようなものがある(特許文献1 参照)。図3は、この光レセプタクルの構造を示す側面断面図である。本例の光レセプタクル1は、長い中空円筒状の弾性スリーブ2を有する。弾性スリーブ2の内孔2aの基端側には、内蔵フェルール3が挿入されている。弾性スリーブ2と内蔵フェルール3とは圧入により一体化されている。従って、弾性スリーブ2と内蔵フェルール3との間には僅かであるが、間隙ができている。また、光ファイバ4と内蔵フェルール3とはエポキシ樹脂等の有機接着剤を用いて固定されている。
【0004】
こうした構造の光レセプタクルをパッケージに接続して光半導体装置として用いた場合、装置内部への水分の透過や、装置内部の置換ガスのリークを防止できない。よって、装置内部を気密封止する必要がある場合、図4に示すように、パッケージ5側に封止用の窓構造6を設けるのが常であった(特許文献2参照)。図4の構造は、斜めに配設した封止用窓材7と、封止用窓材7の外側に光アイソレーター8とを具備したものである。封止用窓材7を設けることにより、封止用窓構造6を構成したものである。
【0005】
しかしながら、図4に示すようにパッケージに光透過ガラスといった光透過部材を取り付けることによる気密封止方法では、部品数が多くなるばかりか組み立て工程も多くなってしまう。また、光通信モジュールの光レセプタクルに挿入する光コネクタ端面から光半導体素子までの距離も縮めることができず、小型化も難しい。
【0006】
そこで、半導体光パッケージに組込まれる光レセプタクルを気密封止構造とするものが提案されている(特許文献3 参照)。図5にこの例を示した。なお、図5は内部に光アイソレーターを組み込んだ光レセプタクルの断面図である。
【0007】
図5の光レセプタクルは、スリーブ9、スリーブ保持部材10、第1ホルダ11、第2光学レンズ12、第2ホルダ13により構成される。この光レセプタクルは、スリーブ保持部材10、第1ホルダ11及び第2ホルダ13が所定の位置で固定されて、一体化構造となっている(特許文献3 段落0009 参照)。そして、気密封止を確実にするため、凹形の形状をした凹キャップ14が取り付けられる。この凹状キャップに光透過部材15が取り付けられている。これにより本光レセプタクルをパッケージに取り付けた際に気密封止可能になるようにしている。
【0008】
【特許文献1】
特開平10−332988号公報
【特許文献2】
特開平08−043692号公報
【特許文献3】
特開2000−206375号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図5に示されるような光レセプタクルでは、やはり部品点数も多く、組み立て工程も多くなる。また、この光レセプタクルを用いて組み立てた光通信モジュールで、光レセプタクルに挿入した光コネクタ端面から光通信モジュール内の光半導体素子までの距離も低減できず、小型化が困難である。
【0010】
本発明は上記状況を打開するためになされたものであり、その目的とするところは、安価で小型の光通信モジュールの組み立てを可能とする光レセプタクルの提供である。
【0011】
【課題を解決するための手段】
すなわち、請求項1に係る発明は、光ファイバ20をその中心部に装着した内蔵フェルール21と、割スリーブ22と、スリーブケース23と、フェルールホルダ24とからなり、フェルールホルダ24がその中心に内蔵フェルール21が貫通しうる孔を有し、その片面に前記孔と同心円状に設けられたスリーブケース23を挿入する窪みを有する形状で、フェルールホルダ24の孔に挿入された内蔵フェルール21の外側に割スリーブ22が設けられ、その外側にスリーブケース23が、フェルールホルダ24の窪みに差し込まれており、その内部に割スリーブ22が位置するようにされており、前記光ファイバ20と、内蔵フェルール21と、フェルールホルダ24とか低融点ガラスにて固定され、気密構造とされていることを特徴とする光レセプタクルである。
【0012】
請求項2に係る発明は、請求項1記載の光レセプタクルにおいて、前記光ファイバの低融点ガラスにて固定された側の端面が光軸に対して6〜13度に、へき開法により切断、または研磨されていることを特徴とするものである。こうすることにより、ファイバ端面からの反射戻り光をレーザー半導体に戻さないことを実現し、レーザーの安定の発振を行えるようにするものである。
【0013】
請求項3に係る発明は、請求項1または2記載の光レセプタクルにおいて、フェルールホルダ24の少なくとも外周に貴金属コートが施されたことを特徴とするものである。本発明では、前記貴金属コートを施すことによりレセプタクルが半導体パッケージに対して半田による気密封止が可能な構造としたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図を用いて詳細に説明する。
【0015】
図1は請求項1記載の発明例の光レセプタクルの縦断面図を示した。図1の光レセプタクルは、光ファイバ20をその中心部に装着した内蔵フェルール21と、割スリーブ22と、スリーブケース23と、フェルールホルダ24とからなり、フェルールホルダ24がその中心に内蔵フェルール21が貫通しうる孔を有し、その片面に前記孔24と同心円状にスリーブケース23を挿入しうる窪みを有する形状で、フェルールホルダ24の中心に設けられた孔に挿入された内蔵フェルール21の外側に割スリーブ22が設けられ、その外側にスリーブケース23が、その内部に割スリーブ22が位置するように前記窪みに挿入されており、前記光ファイバ20と、内蔵フェルール21と、フェルールホルダ24とが低融点ガラスにて固定され、気密構造とされている。
【0016】
なお、「気密構造とされている」とは、本発明の光レセプタクルをパッケージに装着して光通信モジュールを構成した場合に、パッケージ内を気密封止することができるという意味である。
【0017】
本例の光レセプタクルを作成するには、まず光ファイバ20を内蔵する内蔵フェルールをフェルールホルダ24の中心に設けられた孔に挿入し、低融点ガラスを用いて光ファイバ20と内蔵フェルール21とフェルールホルダ24とを融着封止する。
【0018】
次いで、融着封止面より突出した光ファイバ20をへき開法により端面が光軸に対して6〜13度になるようにする。研磨にて端面を処理する場合には、図2に示したように低融点ガラスの量を研磨する所望の位置まで到達するように増やし、研磨後の研磨面の直径がファイバ芯線の3倍以上となるようにする。こうすることで、光ファイバ20の欠けや折れを防ぐことが可能となる。
【0019】
次に、前記へき開法で処理した端面とは反対側の端面に接着剤を塗布し、真空引き減圧により内臓フェルール21と光ファイバ20との間に十分に接着剤を染み込ませた後、端面25を研磨する。
【0020】
次いで、割スリーブ22を内蔵したスリーブケース23をフェルールホルダ24に圧入する。
【0021】
このようにして組立てられた光レセプタクルをパッケージに組み込み光通信モジュールを作成する際に、組み込みを溶接にて行なう場合は、フェルールホルダ24の外周、もしくは全面に貴金属コートを施す必要はない。しかし、半田付けで組み込む場合には、貴金属コートが必要となる。よって、半田付けで組み込む場合には、組み込み前にフェルールホルダ24の少なくとも外周に貴金属コートを施していくことが望ましい。
【0022】
本例では、ジルコニア製の内臓フェルールと、SUS304製のフェルールホルダとを用いた。これらの部材は、本発明の光レセプタクルの材質を限定するものではなく、例えば内蔵フェルールとしてガラスや金属により形成されたものや、フェルールホルダとしてコバール製のものを用いても同様の効果が得られる。
【0023】
本発明では、低融点ガラスにて光ファイバ、内臓フェルール、及びフェルールホルダを一度に固定してしまう為、光通信モジュールとしてパッケージに組込んだ際に気密封止が可能となる。なお、本例の低融点ガラスにて固定した光レセプタクルをヘリウムリーク測定によりリーク率を測定したところ十分な気密性が得られた。
【0024】
【発明の効果】
本発明により光レセプタクル自体に気密封止構造をもたせることで、気密封止が必要な光レセプタクル型半導体モジュールを安価に組立てる事が可能なとなるばかりか、小型化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明例の光レセプタクルの縦断面図である。
【図2】本発明例の光レセプタクルを得るための研磨位置を破線で示した図である。
【図3】従来の光レセプタクルの断面を示した図である。
【図4】従来の光レセプタクルを用いた光通信モジュールの構成図である。
【図5】内部に光アイソレーターを組み込んだ光レセプタクルの断面図である。
【符号の説明】
1――――光レセプタクル
2――――弾性スリーブ
3――――内蔵フェルール
4――――光ファイバ
5――――パッケージ
6――――封止用の窓構造
7――――封止用窓材
8――――光アイソレーター
9――――スリーブ
10―――スリーブ保持部材
11―――第1ホルダ
12―――第2光学レンズ
13―――第2ホルダ
14―――凹キャップ
15―――光透過部材
20―――光ファイバ
21―――内蔵フェルール
22―――割スリーブ
23―――スリーブケース
24―――フェルールホルダ
25―――端面
Claims (3)
- 光ファイバ20をその中心部に装着した内蔵フェルール21と、割スリーブ22と、スリーブケース23と、フェルールホルダ24とからなり、フェルールホルダ24がその中心に内蔵フェルール21が貫通しうる孔を有し、その片面に前記孔と同心円状に設けられたスリーブケース23を挿入する窪みを有する形状で、フェルールホルダ24の孔に挿入された内蔵フェルール21の外側に割スリーブ22が設けられ、その外側にスリーブケース23が、フェルールホルダ24の窪みに差し込まれており、その内部に割スリーブ22が位置するようにされており、前記光ファイバ20と、内蔵フェルール21と、フェルールホルダ24とか低融点ガラスにて固定され、気密構造とされていることを特徴とする光レセプタクル。
- 請求項1記載の光レセプタクルにおいて、前記光ファイバの低融点ガラスにて固定された側の端面が光軸に対して6〜13度に、へき開法により切断、または研磨されていることを特徴とする光レセプタクル。
- 請求項1または2記載の光レセプタクルにおいて、フェルールホルダ24の少なくとも外周に貴金属コートが施されたことを特徴とする光レセプタクル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003174764A JP2005010477A (ja) | 2003-06-19 | 2003-06-19 | 光レセプタクル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003174764A JP2005010477A (ja) | 2003-06-19 | 2003-06-19 | 光レセプタクル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005010477A true JP2005010477A (ja) | 2005-01-13 |
Family
ID=34098152
Family Applications (1)
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Country Status (1)
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JP (1) | JP2005010477A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2423722A1 (en) * | 2010-08-25 | 2012-02-29 | CCS Technology, Inc. | Fiber optic adapter with permanently fixed fiber optic ferrule on the first side thereof |
US10288820B2 (en) | 2015-04-03 | 2019-05-14 | CommScope Connectivity Belgium BVBA | Low cost hardened fiber optic connection system |
US10976504B2 (en) | 2016-03-14 | 2021-04-13 | Commscope Technologies Llc | Ruggedized female fiber optic connector cable assembly |
-
2003
- 2003-06-19 JP JP2003174764A patent/JP2005010477A/ja active Pending
Cited By (9)
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EP2423722A1 (en) * | 2010-08-25 | 2012-02-29 | CCS Technology, Inc. | Fiber optic adapter with permanently fixed fiber optic ferrule on the first side thereof |
WO2012027315A1 (en) * | 2010-08-25 | 2012-03-01 | Ccs Technology, Inc. | Fiber optic adapter |
US10288820B2 (en) | 2015-04-03 | 2019-05-14 | CommScope Connectivity Belgium BVBA | Low cost hardened fiber optic connection system |
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