JP2005338374A - 透明窓付き光アイソレータモジュール及び光素子モジュール - Google Patents

透明窓付き光アイソレータモジュール及び光素子モジュール Download PDF

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Abstract

【課題】 透明窓付き光アイソレータモジュール及び光素子モジュールにおいて、透明窓の研磨角度の最小化と金属ホルダを含む工程簡略化及び光アイソレータ部品の小型化による低コスト化、納期短縮化を可能とする。
【解決手段】 透明窓の光出射面は光ファイバ先端の傾斜方向と逆方向に設定されていると共に、光アイソレータはフェルールの一端面に固定されていることを特徴とする透明窓付き光アイソレータモジュール。
【選択図】図1

Description

本発明は、光通信に利用される光アイソレータ内蔵型光素子モジュールに関する。
従来の透明窓付き光アイソレータモジュール及び光素子モジュールは、例えば特許文献1に開示されており、その内部構造を図4、図5で説明する。図4は従来の透明窓付き光アイソレータモジュールの縦断面図、図5は光素子モジュールの中央断面図である。
透明窓1は、ガラス、プラスチック等の透明材料からなり、一方の面が他方の面に対して13°傾斜した断面くさび状に形成したものであり、半導体レーザなどの光素子への近端反射による戻り光を抑制するため、入射する光軸の垂直面に対し一方の面である光入射面1aが10°、他方の面である光出射面1bが光入射面1aと逆方向に3°傾斜するように配置するとともに、円筒状の金属ホルダ2の先端部に、その開口面を封止するようAu/Snはんだにより気密封止固定されている。なお、透明窓1及び金属ホルダ2には予め、図示しない、はんだ付けのためのメタライズが施されている。また、金属ホルダ2の外径には、パッケージ等へ取り付けのためのフランジ3が形成されている。
光アイソレータ素子4は、3枚の偏光子5と2枚のファラデー回転子6から成り、予め3枚の偏光子5の透過偏波面の角度が各々45°となるよう回転調芯された後、接着剤により張り合わせ固定され、入射する光のビームスポット径よりも充分大きく、かつ光ファイバ7との光軸ズレも考慮された所定の大きさに裁断されて形成され、透明窓1の光出射面1bに接着固定されている。
8は、ファラデー回転子6に磁界を印加する円筒型の磁石であり、金属ホルダ2の内径部2aに接着固定され、光アイソレータ素子4と磁石8によって光アイソレータ9が形成されている。
セラミック又はガラスから成るキャピラリ10は、中央部に光ファイバ7が挿入可能な貫通孔10aを有し、ステンレス又はFe−Ni材から成る金属パイプ11に圧入により固定されてフェルール12が形成されている。なお、キャピラリ10の貫通孔10aに挿入される光ファイバ7は接着剤により保持されている。
ここで、上述のような構造の場合、透明窓付き光アイソレータモジュールを形成するには、光入射面1aが10°、光出射面1bが光入射面1aと逆方向に3°に設定された透明窓1から出射された光の光軸の傾きをθとすると、光を効率よく光ファイバ7へ導入するために、光ファイバ7及びキャピラリ10の一端面13は、特許文献1にも記載されているように、光軸とは逆に2θの傾きで研磨する必要があることは理論的にも知られており、13°に設定されている。これは、透明窓1の光入射面1aと光出射面1bの角度を加算した角度と言い換えることができるものである。フェルール12は、キャピラリ10の一端面13と透明窓1の光出射面1bの傾斜方向が同一方向となるように金属ホルダ2の内径部2aに挿通され、YAGレーザにより貫通溶接固定されている。
図5は図4の透明窓付き光アイソレータモジュール100を光素子モジュールに用いたときの縦断面図である。角型のパッケージ13から成る光素子モジュールで、パッケージ13に内蔵されるモニタ用PD(フォトダイオード)及び配線用リード線は省略する。
従来の光素子モジュールは、半導体レーザなどの光素子14、レンズ15、ステム16、電子冷却素子17からなる光学ユニット200と、光学ユニット200を収容するパッケージ13及び透明窓付き光アイソレータモジュール100とから構成されている。
光素子14は、はんだによりステム16上に搭載固定され、光素子14の出射光を集光するレンズ15は、ステム16上にはんだ又はYAGレーザにより搭載され、ステム16は、電子冷却素子17上にはんだにより搭載固定され、光学ユニット200が形成されている。
光学ユニット200は、パッケージ13内に収容し、透明窓付き光アイソレータモジュール100は、パッケージ13に具備されたステンレス又はFe−Ni材などの金属から成るPKGパイプ13aに挿通して、光学ユニット200から出射された光の光軸に対し、光学ユニット200はZ方向、透明窓付き光アイソレータモジュール100はXY及び回転方向に調整した後(図の矢印参照)、光学ユニット200の電子冷却素子17はパッケージ13内にはんだ固定、透明窓付き光アイソレータモジュール100の金属ホルダ2のフランジ3は、PKGパイプ13aにYAGレーザによる全周溶接により気密封止固定されて光素子モジュールが形成されている。
特開平11−295564号公報
しかしながら、図4及び図5に示す従来の構造では、断面くさび状に形成した透明窓1の傾斜面が垂直面に対して13°も研磨しているため、少ない傾斜面とした場合に比べると研磨しろが大きくなり、透明窓1が高価であった上、光ファイバ7へ効率よく光を導入するために透明窓1の光出射面1aの傾斜方向と光ファイバ7の研磨面である光ファイバ7及びキャピラリ10の一端面13の傾斜方向を同一方向として、角度を13°に設定する必要があった。
このため、傾斜角度の大きいフェルール12側にはキャピラリ10の外径からはみ出す可能性があるので光アイソレータが取り付けにくく、傾斜角度が比較的小さい透明窓1の光出射面1bに光アイソレータ素子4が取り付けられ、金属ホルダ2の内径部2aに光アイソレータ9が形成されていた。
この場合、光アイソレータ素子9の光学面の面積を決定するにあたり、光が集光される光ファイバ7の位置と光アイソレータ素子4の光学面の中心軸ズレ、すなわち金属ホルダ2の内径精度及び金属パイプ11の外径精度、金属パイプ11の外径と光ファイバ7が挿通されるキャピラリ10の貫通孔10aとの偏心精度、金属ホルダ2の内径部2aに対する光アイソレータ素子4の搭載位置精度を考慮する必要があり、光アイソレータ素子4の光学面の面積は、中心軸ズレを考慮し、入射する光のビーム径に対して大きくする必要があるため大型化するものである。従って、光アイソレータ素子4に入射されるビーム径は例えば約φ0.3mmに対し、縦1.0mm×横1.0mmより小さくできないという課題があった。
更に、透明窓1を金属ホルダ2に気密封止固定する手段として、はんだを用いていたため、接合のために透明窓1及び金属ホルダ2にAuなどのメタライズを施す必要があり、低コスト化の他、短納期化が困難であるという課題があった。
本発明の目的は、上述の課題に鑑みて案出されたものであり、小型化、低コスト化を可能とするとともに、短納期化も可能とした透明窓付き光アイソレータモジュール及び光素子モジュールを提供することにある。
上記課題に鑑みて本発明の透明窓付き光アイソレータモジュールは、中央に光ファイバの一端を装着すると共に、一端面を上記光ファイバの一端面と同じ方向に傾斜させてなるキャピラリと、該キャピラリの一端面側に配置された光アイソレータと、該光アイソレータの光入射側に配置した光を透過する断面くさび形状の透明窓とを備え、光素子から出射された光を上記透明窓と光アイソレータとを透過させて上記光ファイバの一端面へ入射させる光素子モジュールにおいて、上記透明窓の光出射面は上記光ファイバ先端の傾斜方向と逆方向に設定されていると共に、上記光アイソレータは上記キャピラリの一端面に固定されていることを特徴とする。
また、上記光アイソレータが固定された上記キャピラリの一端面の傾斜角度は、4°〜8°に設定されていることを特徴とする。
更に、上記透明窓は、円筒型の金属ホルダに低融点ガラスにより気密封止固定されていることを特徴とする。
加えて、本発明の光素子モジュールは、上記透明窓付き光アイソレータモジュールに光が入射可能に構成した光素子を有する光学ユニットを備えることを特徴とする。
本発明の構成によれば、光出射面とキャピラリ及び光ファイバの研磨面の傾斜角度が逆方向となるよう設定することで、透明窓の研磨角度を小さくして研磨しろを少なくすることが可能となり小型化を達成できる。これにより、キャピラリに光アイソレータ素子を接着固定し、磁石をキャピラリにつけた光アイソレータ付きフェルールを提供することができる。従って、キャピラリに光アイソレータ素子を接着固定できると、光アイソレータ素子の光学面の中心と光ファイバの位置を直接接合しているので、光ファイバと光アイソレータ素子との取り付け精度が向上し、従来構造に比較して格段に光アイソレータ素子の面積を小さくでき、小型化、低コスト化が可能となる。
また、透明窓を金属ホルダに低融点ガラスにより気密封止固定することで、Auなどのメタライズを不要とし、低コスト化ばかりでなく短納期対応も可能となる。
このように、透明窓の研磨角度を小さくし、光アイソレータ素子を小型化し、透明窓及び金属ホルダをノーメタライズ化した透明窓付き光アイソレータモジュールを使用することで、光素子モジュールの低コスト化及び短納期化が可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図によって説明する。なお、従来技術と同じものについては同じ符号を用いるものとする。
図1は、本発明の透明窓付き光アイソレータモジュールの縦断面図である。
本発明の透明窓付き光アイソレータモジュールは、透明窓1を取り付けた金属ホルダ2内に光ファイバ7を有したフェルール12が取り付けられた構造である。
透明窓1は、ガラス、プラスチック等の透明材料からなりる断面がくさび状に形成されたものであり、一方の面が他方の面に対して4°の傾斜を有し、半導体レーザなどの光素子への近端反射による戻り光を抑制するため、一方の面である入射する光軸の垂直面に対し光入射面1aが10〜14°、他方の面である光出射面1bが光入射面1aと同一方向に6〜10°の傾斜となるように有底円筒状の金属ホルダ2の底面に形成した貫通孔にその開口部を覆うように低融点ガラスにより気密封止固定されている。
ここで、透明窓1の形状としては、くさび状、特に、図1に示すくさび状は上下面に対して一方の面は傾斜面(図の1a)であり、他方の面は垂直面(図の1b)となった形状としている。この理由としては、透明窓1の形成工程で安価な平面ガラスの片面のみが研磨されているためである。従って、くさび状であれば、上述のような形状に限定されるものではない。
また、上述のように透明窓1及び金属ホルダ2に低融点ガラスにより接合させるので透明窓1及び金属ホルダ2には、はんだ付けのためのメタライズを施す必要がない。なお、金属ホルダ2の外径には、パッケージ等へ取り付けのためのフランジ3が形成されている。
フェルール12は、中央に貫通孔10aを有したキャピラリ10、光アイソレータ9、光ファイバ7及びそれらを固定する金属パイプ11から構成されている。
キャピラリ10はセラミック又はガラスから成り、中央の貫通孔10aに光ファイバ7の端部を接着剤により挿入固定され、一端面が光ファイバ7の端面と同じ方向に研磨した傾斜面となっている。ここで、傾斜面としては、光入射面1aが10〜14°、光出射面1bが光入射面1aと逆方向に6〜10°に設定され、透明窓1から出射された光を効率よく光ファイバ7の端面へ導入するために、光ファイバ7及びキャピラリ10の一端面13は、透明窓1の光入射面1aの角度から光出射面1bの角度を減算した4〜8°に斜め研磨されている。詳細は後述する。また、このキャピラリ10はステンレス又はFe−Ni材から成る金属パイプ11の一方開口に圧入により固定される。
さらに、光アイソレータ9は、フェルール12の一端側に配置され、光アイソレータ素子4と円筒状の磁石8とから構成されている。具体的には、キャピラリ10の一端面13の略中央には、光ファイバ7の端面を覆うように光アイソレータ素子4が取り付けられ、キャピラリ10の一方側が円筒状の磁石8の開口内に圧入されている。
光アイソレータ素子4は、3枚の偏光子5と2枚のファラデー回転子6から成り、予め3枚の偏光子6の透過偏波面の角度が各々45°となるよう回転調芯された後、接着剤により張り合わせ固定され、入射する光のビームスポット径のφ0.3mmよりも充分大きい光学面となる縦0.45mm×横0.45mm程度の大きさに裁断されて形成されたものである。
磁石8は、ファラデー回転子6に磁界を印加するものであり、上述のようにキャピラリ10の一端を磁石8内に挿通し、磁石8の端面と金属パイプ11の端面同士を接着固定している。
光アイソレータ9が取り付けられたフェルール12は、キャピラリ10の一端面13と透明窓1の光出射面1bの傾斜方向が逆方向となるように金属ホルダ2の内径部2aに挿通され、YAGレーザにより貫通溶接固定されている。これにより、透明窓付き光アイソレータモジュール100が形成されている。
図2は、本発明の透明窓付き光アイソレータモジュール100の透明窓1と光アイソレータ9が取り付けられたフェルール12の先端部の縦断面図であり、光が入出射する面の傾斜角度の関係を示す。
透明窓1から出射された光の光軸の傾きをθとすると、光を効率よく光ファイバ7へ導入するためには、光ファイバ7及びキャピラリ10の一端面13は、光軸とは逆に2θの傾きで研磨する必要があることは前述した。
透明窓1の光軸と垂直となる面に対する光入射面1aの傾斜角度をAとし、光出射面1bの角度をBとし、光ファイバ7及びキャピラリ10の一端面13の研磨角度をC(2θ)とする。このとき、従来例のように角度Bが角度Cと同一方向に傾斜している場合は、角度Aと角度Bを加算した角度がC、すなわちA+B=Cとすることで、光ファイバ7へ効率よく光を導入することができる。一方、図2に示す本発明のように光軸の垂直面に対し角度Bが従来例とは逆方向に傾斜している場合は、角度Aから角度Bを減算した角度がC、すなわちA−B=Cとすることで、光ファイバ7へ効率よく光を導入することができる。また、角度Cを4°以上とすることで、半導体レーザなどの光素子への近端反射を抑制することができ、8°以下とすることで、光アイソレータ素子4をキャピラリ10の一端面13のほぼ中央に設置固定してもキャピラリ10外径からはみ出すことがないため、磁石8をキャピラリ10に挿通固定する事ができ、フェルール12に光アイソレータ9を形成することができる。
図3は図1の透明窓付き光アイソレータモジュール100を光素子モジュールに用いたときの縦断面図である。角型のパッケージ13から成る光素子モジュールで、パッケージ13に内蔵されるモニタ用PD(フォトダイオード)及び配線用リード線は省略する。
本発明の光素子モジュールは、半導体レーザなどの光素子14、レンズ15、ステム16、電子冷却素子17からなる光学ユニット200と、光学ユニット200を収容するパッケージ13及び透明窓付き光アイソレータモジュール100とから構成されている。
光素子14は、はんだによりステム16上に搭載固定され、光素子14の出射光を集光するレンズ15は、ステム16上にはんだ又はYAGレーザにより搭載され、ステム16は、電子冷却素子17上にはんだにより搭載固定され、光学ユニット200が形成されている。
光学ユニット200は、パッケージ13内に収容し、透明窓付き光アイソレータモジュール100は、パッケージ13に具備されたステンレス又はFe−Ni材からなるPKGパイプ13aに挿通して、光学ユニット200から出射された光の光軸に対し、光学ユニット13はZ方向、透明窓付き光アイソレータモジュール100はXY及び回転方向に調整した後、光学ユニット200の電子冷却素子17はパッケージ13内にはんだ固定、透明窓付き光アイソレータモジュール100の金属ホルダ2のフランジ3は、PKGパイプ13aにYAGレーザによる全周溶接により気密封止固定されて光素子モジュールが形成されている。
本発明では、図4で示した従来例よりも透明窓1の研磨角度を1/3以下に小さくして研磨しろを少なくしたことで透明窓1自身の低コスト化を実現するとともに、光出射面1bと光ファイバ7及びキャピラリ10の一端面13の研磨角度が逆方向となるよう設定することで、光ファイバ7へ導入する効率を損なうことなく、磁石8をキャピラリ10に挿通して、キャピラリ10に光アイソレータ素子4を接着固定でき、フェルール12に光アイソレータ9を形成することができる。このような構成とすることで、光アイソレータ素子4の光学面の中心と光ファイバ7の位置を精度良く搭載することができるため、図4で示した従来例に比較して光アイソレータ素子4の光学面の面積を約1/5程度に小さくでき、小型化、低コスト化が可能となる。
また、図4で示した従来例では、透明窓1を金属ホルダ2にはんだにより気密封止固定し、図5で示したように金属ホルダ2をPKGパイプ13aに同じくはんだにより気密封止固定しているため、透明窓1及び金属ホルダ2にAuなどのメタライズが必要であったのに対し、本発明では透明窓1を金属ホルダ2に低融点ガラスにより気密封止固定することで、Auなどのメタライズを不要とし、光素子モジュールとしての低コスト化及び短納期化が可能となる。
以下、本発明の実施例として図1及び図2に示す透明窓付き光アイソレータモジュールと図3に示す光素子モジュールを作製した。光素子モジュールは、光素子が半導体レーザからなる半導体レーザモジュールとした。
図1において、透明窓1は、一対の面が4°の傾斜を有する断面くさび形状とし、入射する光軸の垂直面に対し光入射面1aが13°、光出射面1bが光入射面1aと同一方向に9°の傾斜となるように円筒状の金属ホルダ2の先端部に低融点ガラスにより気密封止固定した。金属ホルダ2の外径には、パッケージへ取り付けのためのフランジ3を形成した。
中央部に貫通孔10aを有するセラミックから成るキャピラリ10をステンレス材から成る金属パイプ11に圧入により固定し、フェルール12を形成した。光ファイバ7はフェルール12に挿通して接着剤により固定した。光ファイバ7及びキャピラリ10の一端面13は、透明窓1の光入射面1aの角度13°から光出射面1bの角度9°を減算した角度となる4°に斜め研磨した。
3枚の偏光子5と2枚のファラデー回転子6から成る光アイソレータ素子4は、3枚の偏光子5の透過偏波面の角度が各々45°となるよう回転調芯した後、接着剤により張り合わせ固定し、光学面を縦0.45mm×横0.45mmの大きさに裁断して、キャピラリ10の一端面13のほぼ中央部に接着固定した。
磁石8は、キャピラリ10を挿通してキャピラリ及び金属パイプに接着固定し、光アイソレータ素子9と磁石10によって光アイソレータ9を形成した。
光アイソレータ9が取り付けられたフェルール12は、キャピラリ10の一端面13と透明窓1の光出射面10bの傾斜方向が逆方向となるように金属ホルダ2の内径部2aに挿通し、YAGレーザにより貫通溶接固定した。これにより、図2で示したように透明窓1の光入射面1aの角度Aが13°、光出射面1bの角度Bが9°、光ファイバ7の一端面13の角度Cが4°であることからA−B=Cが成り立ち、光を効率よく光ファイバ7へ導入することができる。
図3において、半導体レーザからなる光素子14をはんだによりステム16上に搭載固定し、レンズ15は、ステム16上にはんだにより搭載し、ステム16は電子冷却素子17上に同じくはんだにより搭載固定して、光学ユニット200を形成した。
光学ユニット200は、パッケージ13内に収容し、透明窓付き光アイソレータモジュール100は、パッケージ13に具備したFe−Ni材からなるPKGパイプ13aに挿通して、光学ユニット200から出射された光の光軸に対し、光学ユニット200はZ方向、透明窓付き光アイソレータモジュール100はXY及びθ方向に調整した後、光学ユニット200の電子冷却素子17はパッケージ13内にはんだ固定、透明窓付き光アイソレータモジュール100の金属ホルダ2のフランジ3は、PKGパイプ13aにYAGレーザによる全周溶接により気密封止固定した。
本実施例の光素子モジュールでは、透明窓1の研磨角度を従来例の13°に比し4°として、研磨しろを1/3以下とした低コストな透明窓を採用し、光出射面1aとキャピラリ10及び光ファイバ7の一端面13の傾斜角度が逆方向となるよう設定することで、光ファイバ7へ導入する効率を損なうことなく、磁石8をキャピラリ10に挿通して、キャピラリ10に光アイソレータ素子4を接着固定できた。このようにフェルール12に光アイソレータ9を形成することで、光アイソレータ素子4の光学面の中心と光ファイバ7の位置を精度良く搭載することができたため、従来例の光アイソレータ素子4の面積1mmに比較して本実施例では約0.2mmとして約1/5に低減したことで裁断個数を増やし、低コスト化できた。
更に、従来例では透明窓1を金属ホルダ2にはんだにより気密封止固定していたのに対し、本実施例では、透明窓1を金属ホルダ2に低融点ガラスにより気密封止固定したことで、Auなどのメタライズを不要とし、低コストで納期も短縮した光素子モジュールを提供することが可能となった。
本発明の透明窓付き光アイソレータモジュールの縦断面図である。 本発明の透明窓付き光アイソレータモジュールの透明窓及び光アイソレータ付きフェルールの縦断面図である。 本発明の光素子モジュールの縦断面図である。 従来の透明窓付き光アイソレータモジュールの縦断面図である。 従来の光素子モジュールの縦断面図である。
符号の説明
1…透明窓
1a…光入射面
1b…光出射面
2…金属ホルダ
2a…内径部
3…フランジ
4…光アイソレータ素子
5…偏光子
6…ファラデー回転子
7…光ファイバ
8…磁石
9…光アイソレータ
10…キャピラリ
11…金属パイプ
12…フェルール
13…先端面
14…光素子
15…レンズ
16…ステム
17…電子冷却素子
100…透明窓付き光アイソレータモジュール
200…光学ユニット

Claims (4)

  1. 中央に光ファイバの一端を装着すると共に、一端面を上記光ファイバの一端面と同じ方向に傾斜させてなるキャピラリと、該キャピラリの一端面側に配置された光アイソレータと、該光アイソレータの光入射側に配置した光を透過する断面くさび形状の透明窓とを備え、光素子から出射された光を上記透明窓と光アイソレータとを透過させて上記光ファイバの一端面へ入射させる光素子モジュールにおいて、上記透明窓の光出射面は上記光ファイバ先端の傾斜方向と逆方向に設定されていると共に、上記光アイソレータは上記キャピラリの一端面に固定されていることを特徴とする透明窓付き光アイソレータモジュール。
  2. 上記光アイソレータが固定された上記キャピラリの一端面の傾斜角度は、4°〜8°に設定されていることを特徴とする請求項1記載の透明窓付き光アイソレータモジュール。
  3. 上記透明窓は、円筒型の金属ホルダに低融点ガラスにより気密封止固定されていることを特徴とする請求項1及び2記載の透明窓付き光アイソレータモジュール。
  4. 請求項1〜3に記載の透明窓付き光アイソレータモジュールに光が入射可能に構成した光素子を有する光学ユニットを有する光素子モジュール。
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