JP2000111775A - フィルタチップ保持装置 - Google Patents

フィルタチップ保持装置

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JP2000111775A
JP2000111775A JP10297609A JP29760998A JP2000111775A JP 2000111775 A JP2000111775 A JP 2000111775A JP 10297609 A JP10297609 A JP 10297609A JP 29760998 A JP29760998 A JP 29760998A JP 2000111775 A JP2000111775 A JP 2000111775A
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filter chip
chip
filter
holding device
fixed
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JP10297609A
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English (en)
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Taijirou Takase
泰治郎 高瀬
Jun Miyokawa
純 三代川
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作製が容易でコストが安く、フィルタチップ
を設けた光モジュールの小型化および低コスト化および
高信頼性を図る。 【解決手段】 フィルタチップ1を保持する保持部品2
は、ベース5と、ベース5から立ち上がってフィルタチ
ップ1を支持するチップ支持板部6と設けて形成し、チ
ップ支持板部6の外形はフィルタチップ1の外形とほぼ
一致する外形に形成する。チップ支持板部6には、フィ
ルタチップ1に入射される光を透過させる円形状の光透
過穴3を形成し、光透過穴3の上方側の平面には、フィ
ルタチップ1を固定する長方形状の固定面4を設け、フ
ィルタチップ1側には固定面4に対応する被固定面8を
設ける。フィルタチップ1の外形をチップ支持板部6の
外形に位置合わせして、フィルタチップ1を半田によっ
てチップ支持板部6の固定面4に固定し、光透過穴3
を、フィルタチップ1で覆う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信分野におい
て、例えば半導体レーザからのレーザ光を反射するフィ
ルタチップを固定したフィルタチップ保持装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図10には、半導体レーザを備えたレー
ザモジュールのシステム構成図が示されている。同図に
示すように、レーザモジュール19は、例えばフェルー
ル20,21を介して、光伝送用の光ファイバ30,31
に接続されており、レーザモジュール19は、パッケー
ジ28の外部に設けられた第2、第3レンズ23,24
と、パッケージ28の内部に設けられた半導体のレーザ
素子25と、第1レンズ22と、フィルタチップ1と、
光アイソレータ26とを有している。
【0003】レーザモジュール19は、光ファイバ30
から出射される信号光Aを、第2レンズ23、フィルタ
チップ1、光アイソレータ26、第2レンズ24を順に
透過させて、光ファイバ31側に伝送させる機能を有し
ているとともに、レーザ素子25から発振されるレーザ
光(励起光)Bを第1レンズ22により集光し、フィルタ
チップ1で反射して、第2レンズ23を介して光ファイ
バ30側に戻す機能を有している。なお、前記レーザ素
子25、第1レンズ22、フィルタチップ1は、レーザ
のサブマウント27上に配設されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記フィル
タチップ1は、例えば多層膜フィルタを成膜して形成さ
れるものであり、前記の如く、レーザモジュール19
は、フィルタチップ1によって信号光Aを透過して光フ
ァイバ31側に導くと共に、フィルタチップ1によって
レーザ光Bを反射して光ファイバ30側に導くために、
フィルタチップ1をレーザモジュール19内で的確に保
持して固定することは非常に重要である。
【0005】また、近年、レーザモジュール19などの
光部品の低コスト化が求められるようになり、それに伴
い、レーザモジュール19の組立作業性の向上や、レー
ザモジュール19内に設けられる光部品の小型化が要求
されるようになっている。
【0006】しかしながら、従来は、フィルタチップ1
をレーザモジュール19内に的確に保持して固定し、さ
らに、レーザモジュール19の組立作業性の向上を図る
ことができる優れたフィルタチップ保持装置は提案され
ていなかった。
【0007】なお、多層膜フィルタの固定方法として、
特開昭63―029714号公報には、信号光を透過す
る(信号光に対して透明な)有機系の接着剤を用いて、多
層膜フィルタをフォトダイオードの受光面と光ファイバ
出射端との間に固定する方法が記載されているが、高出
力励起レーザを有する半導体レーザモジュール19は、
レーザ素子25の長期信頼性を確保するために、パッケ
ージ28内から有機物を排除することが通例となってお
り、この接着剤を用いる方法によってフィルタチップ1
をレーザモジュール19に固定することはできない。
【0008】また、特開平8―254723号公報に
は、多層膜フィルタの固定方法として、フィルタ等を保
持するための溝をもったキャリアと呼ばれる部品に、板
ばねを利用して、フィルタを押さえつけるようにして固
定する方法が記載されているが、このような方法を用い
る場合、溝の1つの面に板ばねにより押さえつける構造
をとるため、フィルタの保持部品の小型化が難しく、し
かも、保持部品の形状が複雑になるために、低コスト化
の障害となるといった問題がある。
【0009】さらに、図11には、気密封止パッケージ
28の気密封止窓の形成方法が示されており、この方法
は、気密封止窓となるガラス板40を円形状に形成し、
このガラス板の周辺部を半田や低融点ガラス41等によ
り密着封止させる方法であり、このように、低融点ガラ
ス41等を用いた固定方法は、例えば、レンズをレンズ
ホルダに固定するときにもしばしば用いられる。しかし
ながら、レンズは通常円形状を呈しているが、多層膜フ
ィルタが成膜されたフィルタチップは、正方形もしくは
長方形にカッティングされているのが一般的であり、気
密封止窓のような窓の形状に合わせて円形にカットする
ことは容易ではなく、フィルタチップの固定部品の低コ
スト化を妨げる要因となってしまう。
【0010】また、この方法を用いてフィルタチップを
半田などによって円形状の窓に固定しようとすると、半
田などが少しでもはみ出すと、それにより光が遮られる
ことになり、フィルタチップを用いたレーザモジュール
19の光透過損失などの損失増を招くおそれもあった。
【0011】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的は、作製が容易でコストが安
いフィルタチップ保持装置であり、しかも、このフィル
タチップ保持装置をレーザモジュールなどの光モジュー
ルに設けたときに、光モジュールの小型化および低コス
ト化および高信頼性を図ることができるフィルタチップ
保持装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のような構成をもって課題を解決するた
めの手段としている。すなわち、本第1の発明は、フィ
ルタチップを保持する保持部品を備えたフィルタチップ
保持装置であって、前記保持部品はベースと該ベースか
ら立ち上がってフィルタチップを支持するチップ支持板
部とを有し、該チップ支持板部の外形は前記フィルタチ
ップの外形とほぼ一致する外形に形成されており、該チ
ップ支持板部には前記フィルタチップに入射される光を
透過させる光透過穴が形成され、該光透過穴の上方側と
側部がわの少なくとも一方側にはフィルタチップを固定
する固定面が設けられており、フィルタチップの外形が
前記チップ支持板部の外形に位置合わせされてフィルタ
チップが前記固定面に固定され、前記光透過穴がフィル
タチップで覆われている構成をもって課題を解決する手
段としている。
【0013】また、本第2の発明は、上記本第1の発明
の構成に加え、前記フィルタチップは半田によってチッ
プ支持板部の固定面に固定されている構成をもって課題
を解決する手段としている。
【0014】さらに、本第3の発明は、上記本第1また
は第2の発明の構成に加え、前記フィルタチップはチッ
プ支持板部の固定面にかしめ部材のかしめ力によって固
定されている構成をもって課題を解決する手段としてい
る。
【0015】上記構成の本発明において、フィルタチッ
プを保持する保持部品のチップ支持板部には、フィルタ
チップに入射される光を透過させる光透過穴が形成され
ているが、本発明においては、フィルタチップは光透過
穴に嵌合されているのではなく、フィルタチップの外形
とほぼ一致する外形に形成されたチップ支持板部の外形
にフィルタチップの外形が位置合わせされて、フィルタ
チップが、前記光透過穴の上方側と側部がわの少なくと
も一方側に形成された固定面に固定されている。
【0016】そのため、本発明においては、フィルタチ
ップを光透過穴にあわせて例えば円形状にカットする必
要はなく、正方形や長方形にカッティングされたものを
そのまま用いて保持部品に保持することが可能となり、
フィルタチップと保持部品との位置合わせも容易とな
り、非常に容易に作製可能で低コスト化が可能となる。
【0017】また、本発明においては、フィルタチップ
は、前記光透過穴の上部側と側部がわの少なくとも一方
側に形成された固定面によって保持部品に固定されてお
り、光透過穴がチップ支持板部の上部側に設けられて、
固定面がその下部側に設けられている場合に比べ、フィ
ルタチップに透過光(例えば信号光)を入射させる場合の
光入射高さを低くすることが可能となり、その分だけ、
フィルタチップ保持装置を用いた光モジュールの高さを
低くして小型化することが可能となる。
【0018】さらに、本発明においては、有機系の接着
剤を用いなくともフィルタチップを保持部品に固定でき
るために、フィルタチップ保持装置をレーザ素子を用い
た光モジュールに適用しても支障がなく、しかも、フィ
ルタチップの外周側に半田を設けてフィルタチップを固
定する場合と異なり、半田などが光透過穴まで大きくは
み出してフィルタチップを設けた光モジュールの光透過
損失を増加させるといった虞はなく、したがって、光モ
ジュールの光透過損失を増大させることはなく、いため
に、光モジュールの高信頼性を図ることも可能となる。
【0019】以上のことから、本発明においては、作製
が容易でコストが安いフィルタチップ保持装置であり、
しかも、このフィルタチップをレーザモジュールなどの
光モジュールに設けたときに、光モジュールの小型化お
よび低コスト化および高信頼性を図ることが可能とな
り、上記課題が解決される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。なお、本実施形態例の説明におい
て、従来例と同一名称部分には同一符号を付し、その重
複説明は省略する。図1には、本発明に係るフィルタチ
ップ保持装置の第1実施形態例が斜視図により示されて
いる。
【0021】本実施形態例の保持装置は、例えば多層膜
フィルタなどによって形成されたフィルタチップ1を保
持する保持部品(保持部材)2を備えており、保持部品2
は、ベース5と、ベース5から立ち上がってフィルタチ
ップ1を支持するチップ支持板部6とを有している。フ
ィルタチップ1の外形は、図の上下方向に長辺を有する
長方形状であり、チップ支持板部6の外形は、フィルタ
チップ1の外形とほぼ一致する外形に形成されている。
保持部品2は例えばコバール、ステンレス等の金属によ
り形成されており、保持部品2の高さは例えば3〜4m
m、フィルタチップ1の厚みTは例えば0.5mmと成
している。
【0022】チップ支持板部6には、フィルタチップ1
に入射される光を透過させる円形状の光透過穴3が形成
され、光透過穴3の上方側の平面には、フィルタチップ
1を固定する長方形状の固定面4が設けられている。図
2に示すように、固定面4には、例えばAuなどの半田
に適したメタライズが施されてメタライズ層14が形成
されており、固定面4に対応するフィルタチップ1の裏
面側の被固定面8にも同様のメタライズが施されて、フ
ィルタチップ1の裏面側にメタライズ層13が形成され
ている。なお、フィルタチップ1へのメタライズは、例
えば蒸着などにより行われており、図3に示すように、
メタライズ層13は、チップ支持板部6の光透過穴の上
部側の広い領域に形成されている。
【0023】そして、これらのメタライズ層13,14
の間には、図2に示す半田層15が設けられており、図
1に示したように、フィルタチップ1の外形がチップ支
持板部6の外形に位置合わせされて、フィルタチップ1
は、半田層15の半田によってチップ支持板部6の固定
面4に固定されている。また、前記光透過穴3は、フィ
ルタチップ1で覆われている。
【0024】本実施形態例は以上のように構成されてお
り、本実施形態例のフィルタチップ保持装置を作製する
ときには、上記のように、光透過穴3を形成した保持部
品2とフィルタチップ1のそれぞれにメタライズ層1
3,14を形成し、さらに、これらのメタライズ層13,
14の間に半田層15を設けた状態で、フィルタチップ
1の外形と保持部品2の外形とを位置合わせし、例え
ば、フィルタチップ1と保持部品2をクリップなどによ
って仮止めした状態で炉の中に通すことなどにより、半
田を溶かして、フィルタチップ1を保持部品に固定した
後、クリップなどを外すことにより作製する。
【0025】また、光透過穴3を形成した保持部品2と
フィルタチップ1のそれぞれにメタライズ層13,14
を形成した状態で、保持部品2を倒してチップ支持板部
6を下側に配置し、その上に半田層15を設け、チップ
支持板部6を加熱して半田層15を溶かし、その状態で
フィルタチップ1の外形と保持部品2の外形とを位置合
わせして固定して本実施形態例のフィルタチップ保持装
置を作製してもよい。
【0026】図4の(a)には、本実施形態例のフィル
タチップ保持装置を、図10に示したようなシステム構
成を有するレーザモジュール19に適用した場合の、パ
ッケージ28内の要部構成が示されている。図4におい
て、33は、パッケージ28の側壁を示し、34は、信
号光およびレーザ光を通過させる穴を示し、パッケージ
底面から穴34の中心までの高さはHと成している。ま
た、35はペルチェ素子、29はマウントをそれぞれ示
している。本実施形態例のフィルタチップ保持装置は、
レーザモジュール19のサブマウント27上に配置され
る。
【0027】次に、本実施形態例のフィルタチップ保持
装置を、上記のように、レーザモジュール19に適用し
た場合の動作について説明する。図4に示すように、レ
ーザ光Bは、レーザ素子25から発振されて、第1レン
ズ22を介してフィルタチップ1に入射し、フィルタチ
ップ1で反射してパッケージ側壁33の穴34から図の
左側に進む。また、信号光Aは、パッケージ側壁33の
穴34からフィルタチップ1に入射して、光透過穴3を
透過して図の右側に進む。
【0028】本実施形態例によれば、上記のように、フ
ィルタチップ1を光透過穴3に嵌合するのではなく、フ
ィルタチップ1の外形とほぼ一致する外形に形成された
チップ支持板部6の外形にフィルタチップ1の外形を位
置合わせし、フィルタチップ1を、光透過穴3の上方側
に形成された固定面4に固定したために、フィルタチッ
プ1を光透過穴3にあわせて円形状にカットする必要は
なく、長方形にカッティングされたものをそのまま用い
て保持部品2に保持することができる。
【0029】また、本実施形態例によれば、フィルタチ
ップ1の保持部品2への位置合わせは、互いの外形を位
置合わせして行われるために、フィルタチップ1と保持
部品2との位置合わせも容易であり、フィルタチップ保
持装置を非常に容易に作製できるし、フィルタチップ保
持装置の低コスト化が可能となる。
【0030】さらに、本実施形態例によれば、フィルタ
チップ1は、光透過穴3の上部側に形成された固定面4
によって保持部品2に固定されており、例えば、図4の
(b)に示すように、フィルタチップ1の外周側に低融点
ガラス41を設けて、フィルタチップ1を光透過穴3に
固定する場合に比べ、フィルタチップに信号光Aやレー
ザ光Bを入射させる場合の光入射高さをΔHだけ低くす
ることが可能となり、その分だけ、フィルタチップ保持
装置を用いた光モジュールの高さを低くして小型化する
ことができる。
【0031】さらに、本実施形態例によれば、有機系の
接着剤を用いずにフィルタチップ1を保持部品2に固定
しているために、フィルタチップ保持装置を上記のよう
にレーザ素子25を用いたレーザモジュール19に適用
しても支障がない。
【0032】さらに、フィルタチップ1を保持部品2に
固定する固定面4は、光透過穴3の上部側の広い領域に
形成されているために、フィルタチップ1を保持部品2
に固定するときに、半田が固定面4および被固定面8に
形成されたメタライズ層13,14から食み出すことは
殆どなく、製造歩留まりを高くすることができるし、フ
ィルタチップ1の外周側に半田を設けてフィルタチップ
1を固定する場合と異なり、半田などがフィルタチップ
1側にはみ出して、フィルタチップを設けたレーザモジ
ュール19の光透過損失を増加させるといった虞はない
ために、レーザモジュール19の高信頼性を図ることも
できる。
【0033】図5の(a)、(b)には、本発明に係るフ
ィルタチップ保持装置の第2実施形態例が示されてお
り、同図の(a)にはその斜視図が、同図の(b)にはそ
の側面図がそれぞれ示されている。本第2実施形態例は
上記第1実施形態例とほぼ同様に構成されており、本第
2実施形態例の説明において、上記第1実施形態例と同
一名称部分には同一符号を付し、その重複説明は省略す
る。
【0034】本第2実施形態例が上記第1実施形態例と
異なる特徴的なことは、フィルタチップ1が、チップ支
持板部6の固定面4にかしめ部材7のかしめ力によって
固定されていることである。なお、かしめ部材7は、例
えば金属により形成されている。
【0035】本第2実施形態例は以上のように構成され
ており、本第2実施形態例のフィルタチップ保持装置を
作製するときには、例えば、図5の(c)の矢印bに示
す方向から溶接用レーザ光を照射して、貫通スポット溶
接を行なうことにより、かしめ部材7を保持部品2に固
定し、図5の(c)の矢印aに示す方向に、かしめ部材
7を引き寄せて作製する。なお、図中、39は、貫通ス
ポット溶接により生じる金属突起部を示している。
【0036】本第2実施形態例も上記第1実施形態例と
ほぼ同様の効果を奏することができる。また、本第2実
施形態例では、かしめ部材7によりフィルタチップ1を
固定部品2に固定しているが、固定面4および被固定面
8を上記第1実施形態例と同様に広い領域とすることに
より、かしめ力によるフィルタチップ1の保持部品2へ
の固定強度を十分に確保することができる。また、溝な
どを設けることなく、フィルタチップ1と保持部品2の
上部側から設けたかしめ部材7によりフィルタチップ1
を保持部品2に固定するために、フィルタチップ保持装
置の作製も容易であるし、上記第1実施形態例と同様
に、装置の小型化も達成することができる。
【0037】図6には、本発明に係るフィルタチップ保
持装置の第3実施形態例が斜視図により示されている。
本第3実施形態例は上記第2実施形態例とほぼ同様に構
成されており、本第3実施形態例の説明において、上記
第1、第2実施形態例と同一名称部分には同一符号を付
し、その重複説明は省略する。
【0038】本第3実施形態例が上記第2実施形態例と
異なる特徴的なことは、保持装置2のベース5を、フィ
ルタチップ1側にのみ伸設して、保持部品2の側面形状
をL字形状としたことである。
【0039】本第3実施形態例は以上のように構成され
ており、本第3実施形態例も上記第2実施形態例と同様
にして作製され、同様の効果を奏することができる。ま
た、本第3実施形態例は、保持部品2の側面形状をL字
形状として保持部品2のベース5をフィルタチップ1側
にのみ伸設したために、装置の小型化をより一層図るこ
とができる。
【0040】図7には、本発明に係るフィルタチップ保
持装置の第4実施形態例が斜視図により示されている。
本第4実施形態例は上記第2、第3実施形態例とほぼ同
様に構成されており、本第4実施形態例の説明におい
て、上記第1、第2、第3実施形態例と同一名称部分に
は同一符号を付し、その重複説明は省略する。
【0041】本第4実施形態例が上記第2、第3実施形
態例と異なる特徴的なことは、保持装置2のチップ支持
板部6を、ベース5に対して図の矢印y方向(上下方向)
およびθ方向(回動方向)に移動自在に設けたことであ
る。なお、本第4実施形態例では、ベース5は、チップ
支持板部6の両サイド側に伸設されたチップ支持板支持
部17を有している。
【0042】本第4実施形態例は以上のように構成され
ており、本第4実施形態例も上記第2、第3実施形態例
と同様にして作製され、同様の効果を奏することができ
る。
【0043】また、本第4実施形態例では、保持部品2
のチップ支持板部6を、ベース5に対して上下方向およ
び回動方向に移動自在としたために、本第4実施形態例
のフィルタチップ保持装置をレーザモジュール19など
に適用するときに、チップ支持板部6のベース5との相
対位置を調整することによって、信号光やレーザ素子2
5から発振されるレーザ光のフィルタチップ1への入射
角度や入射位置を微調整することができる。そのため、
本第4実施形態例のフィルタチップ保持装置をレーザモ
ジュール19に適用することにより、レーザモジュール
19の信頼性をより一層高めることができる。
【0044】図8の(a)、(b)には、本発明に係るフ
ィルタチップ保持装置の第5実施形態例が示されてお
り、同図の(a)にはその斜視図が、同図の(b)にはそ
の側面図がそれぞれ示されている。本第5実施形態例は
上記第2実施形態例とほぼ同様に構成されており、本第
5実施形態例の説明において、上記第2実施形態例と同
一名称部分には同一符号を付し、その重複説明は省略す
る。
【0045】本第5実施形態例が上記第2実施形態例と
異なる特徴的なことは、かしめ部材7を、ばね弾性を有
するクリップ形状のかしめ部材としたことである。な
お、本第5実施形態例でも、かしめ部材7は、例えば金
属により形成されている。
【0046】本第5実施形態例は以上のように構成され
ており、本第5実施形態例のフィルタチップ保持装置を
作製するときには、上記第2実施形態例のように、かし
め部材7を溶接することはなく、フィルタチップ1と保
持部品2の上部側にかしめ部材7を設けて、かしめ部材
7のばね弾性力によってフィルタチップ1を保持部品2
の固定面4に固定する。
【0047】本第5実施形態例も上記第2実施形態例と
同様の効果を奏することができる。また、本第5実施形
態例では、かしめ部材7のばね弾性力によってフィルタ
チップ1を保持部品2に固定するため、フィルタチップ
保持装置をより一層容易に作製することができる。
【0048】図9の(a)、(b)には、本発明に係るフ
ィルタチップ保持装置の第6実施形態例が示されてお
り、同図の(a)にはその正面図が、同図の(b)にはそ
のA−A断面図がそれぞれ示されている。本第6実施形
態例は上記第2実施形態例とほぼ同様に構成されてお
り、本第6実施形態例の説明において、上記第2実施形
態例と同一名称部分には同一符号を付し、その重複説明
は省略する。
【0049】本第6実施形態例が上記第2実施形態例と
異なる特徴的なことは、固定面4を光透過穴3の上部側
と側部がわとに設け、かしめ部材7により、フィルタチ
ップ1の両サイド側から中央側へ向かうかしめ力をフィ
ルタチップ1に与えるようにしたことである。
【0050】すなわち、本第6実施形態例では、かしめ
部材7は、同図の(a)に示すように、正面形状がフィ
ルタチップ1の側面および上面を覆うコ字形状と成して
おり、さらに、かしめ部材7の断面形状は、同図の
(b)に示すように、フィルタチップ1の正面の両サイ
ド側とフィルタチップ1の側面がわと、保持部品2の背
面側および側面がわを覆う形状と成しており、かしめ部
材7の押え先端側には、テーパ部9が形成されており、
同図の矢印a方向にかしめ力を及ぼす構成と成してい
る。なお、本第6実施形態例では、フィルタチップ1の
外形形状は正方形状と成している。
【0051】本第6実施形態例は以上のように構成され
ており、本第6実施形態例のフィルタチップ保持装置を
作製するときには、上記第2実施形態例と同様に、図の
矢印b方向から溶接用レーザ光を照射するなどしてかし
め部材7を保持部品2に溶接する。
【0052】本実施形態例も上記第2実施形態例と同様
の効果を奏することができる。また、本第6実施形態例
によれば、かしめ部材7により、フィルタチップ1の両
サイド側から中央側へ向かうかしめ力をフィルタチップ
1に与えるようにしたために、フィルタチップ1の保持
部品2への固定をより一層確実に行なうことができる。
【0053】なお、本発明は上記実施形態例に限定され
ることはなく様々な実施の態様を採り得る。例えば、上
記第1〜第5実施形態例では、フィルタチップ1の固定
面を光透過穴3の上部側に設け、上記第6実施形態例で
は、フィルタチップ1の固定面4を光透過穴の上部側と
側部がわとに設けたが、固定面4は、光透過穴3の側部
がわに設けてもよい。
【0054】また、仕様によっては、フィルタチップ1
の固定面4を光透過穴3の下部側に設けてもよい。ただ
し、フィルタチップ固定装置を設けるレーザモジュール
19などの光モジュールの薄型化を考慮すると、光透過
穴3は、フィルタチップ保持装置において、できるだけ
下方側に設けた方が好ましく、そのためには、光透過穴
3をチップ支持板部6の下部側の面に設け、固定面4を
光透過穴3の上部側や側部がわに設けることが好まし
い。
【0055】さらに、上記各実施形態例では、光透過穴
3は、いずれも円形状としたが、仕様によっては、光透
過穴3は楕円形状としてもよいし、円形状や楕円形状以
外の形状としてもよく、光透過穴3の形状や大きさは適
宜設定されるものである。ただし、光透過穴3を円形状
にすると、光透過穴3を非常に容易に形成できる。
【0056】さらに、上記各実施形態例では、フィルタ
チップ1は長方形状または正方形状としたが、フィルタ
チップ1の形状は特に限定されるものではなく、適宜設
定されるものであり、また、フィルタチップ1の外形形
状に対応させて、保持部品2のチップ支持板部6の形状
も適宜設定されるものである。
【0057】さらに、フィルタチップ1を形成する材質
や保持部品2を形成する材質は特に限定されるものでは
なく、適宜設定されるものである。
【0058】さらに、上記第2〜第6実施形態例のよう
に、フィルタチップ1を、かしめ部材7のかしめ力によ
って保持部品2に固定する場合に設けられるかしめ部材
7は、その形状や材質などが特に限定されるものではな
く、適宜設定されるものである。
【0059】さらに、上記各実施形態例は、いずれも、
フィルタチップ保持装置をレーザモジュール19に適用
する例として述べたが、本発明のフィルタチップ保持装
置は、レーザモジュール19以外の光モジュールなどの
様々な光部品に広く適用できるものである。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、フィルタチップを保持
する保持部品のチップ支持板部には、フィルタチップに
入射される光を透過させる光透過穴が形成されている
が、フィルタチップを光透過穴に嵌合したものではな
く、フィルタチップの外形とほぼ一致する外形に形成さ
れたチップ支持板部の外形にフィルタチップの外形を位
置合わせして、フィルタチップを、前記光透過穴の上部
側と側部がわの少なくとも一方側に形成された固定面に
固定したものであるため、フィルタチップを光透過穴に
あわせて例えば円形状にカットする必要はなく、正方形
や長方形にカッティングされたものをそのまま用いて保
持部品に保持することができるし、フィルタチップと保
持部品との位置合わせも容易とすることができ、フィル
タチップ保持装置を非常に容易に作製できる。
【0061】また、本発明によれば、フィルタチップ
は、前記光透過穴の上部側と側部がわの少なくとも一方
側に形成された固定面によって保持部品に固定されてお
り、光透過穴がチップ支持板部の上部側に設けられて、
固定面がその下部側に設けられている場合に比べ、フィ
ルタチップに透過光(例えば信号光)を入射させる場合の
光入射高さを低くすることが可能となり、その分だけ、
フィルタチップ保持装置を用いた光モジュールの高さを
低くして小型化することができる。
【0062】さらに、本発明によれば、有機系の接着剤
を用いなくともフィルタチップを保持部品に固定できる
ために、フィルタチップ保持装置をレーザ素子を用いた
光モジュールに適用しても支障がなく、また、フィルタ
チップの外周側に半田を設けてフィルタチップを固定す
る場合と異なり、半田などが光透過穴まで大きくはみ出
して、フィルタチップを設けた光モジュールの光透過損
失を増加させるといった虞は殆どなく、したがって、光
モジュールの光透過損失を増大させることはなく、フィ
ルタチップ保持装置の歩留まりを向上させることもでき
るし、光モジュールの高信頼性を図ることもできる。
【0063】さらに、フィルタチップを半田によってチ
ップ支持板部の固定面に固定したり、フィルタチップを
チップ支持板部の固定面にかしめ部材のかしめ力によっ
て固定したりすることにより、フィルタチップを容易
に、かつ、確実に固定部品に固定することができ、上記
のような優れた効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフィルタチップ保持装置の第1実
施形態例を斜視図により示す要部構成図である。
【図2】上記第1実施形態例のフィルタチップ保持装置
におけるフィルタチップ1の保持部品2への固定構造を
示す説明図である。
【図3】上記第1実施形態例のフィルタチップ保持装置
に設けられているフィルタチップ1を示す正面図であ
る。
【図4】本発明に係るフィルタチップ保持装置の第1実
施形態例をレーザモジュールに適用した例(a)を、従
来の気密封止窓へのガラス板固定方法を適用して作製し
たフィルタチップ保持装置をレーザモジュールに適用し
た例(b)と比較して示す構成図である。
【図5】本発明に係るフィルタチップ保持装置の第2実
施形態例の要部構成図(a)、(b)と、このフィルタチ
ップ保持装置の作製工程を示す説明図(c)である。
【図6】本発明に係るフィルタチップ保持装置の第3実
施形態例を示す要部構成図である。
【図7】本発明に係るフィルタチップ保持装置の第4実
施形態例を示す要部構成図である。
【図8】本発明に係るフィルタチップ保持装置の第5実
施形態例を示す要部構成図である。
【図9】本発明に係るフィルタチップ保持装置の第6実
施形態例を示す要部構成図である。
【図10】フィルタチップを用いたレーザモジュールの
一例を示すシステム構成図である。
【図11】従来の気密封止窓へのガラス板の取り付け方
法を示す説明図である。
【符号の説明】
1 フィルタチップ 2 保持部品 3 光透過穴 4 固定面 5 ベース 6 チップ支持板部 7 かしめ部材 8 被固定面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルタチップを保持する保持部品を備
    えたフィルタチップ保持装置であって、前記保持部品は
    ベースと該ベースから立ち上がってフィルタチップを支
    持するチップ支持板部とを有し、該チップ支持板部の外
    形は前記フィルタチップの外形とほぼ一致する外形に形
    成されており、該チップ支持板部には前記フィルタチッ
    プに入射される光を透過させる光透過穴が形成され、該
    光透過穴の上方側と側部がわの少なくとも一方側にはフ
    ィルタチップを固定する固定面が設けられており、フィ
    ルタチップの外形が前記チップ支持板部の外形に位置合
    わせされてフィルタチップが前記固定面に固定され、前
    記光透過穴がフィルタチップで覆われていることを特徴
    とするフィルタチップ保持装置。
  2. 【請求項2】 フィルタチップは半田によってチップ支
    持板部の固定面に固定されていることを特徴とする請求
    項1記載のフィルタチップ保持装置。
  3. 【請求項3】 フィルタチップはチップ支持板部の固定
    面にかしめ部材のかしめ力によって固定されていること
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載のフィルタチッ
    プ保持装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003124559A (ja) * 2001-10-17 2003-04-25 Opnext Japan Inc 光モジュール及びその製造方法
CN103293669A (zh) * 2012-02-28 2013-09-11 日立视听媒体股份有限公司 激光光源组件
CN105911665A (zh) * 2016-05-24 2016-08-31 苏州格兰斯柯光电科技有限公司 一种光栅固定装置
CN106019522A (zh) * 2016-07-05 2016-10-12 苏州格兰斯柯光电科技有限公司 一种光栅固定装置

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