JP2005009850A - 物質、特に食品を熱処理するための装置 - Google Patents

Abstract

【課題】 本発明の課題は、物質、特に食品を処理するための装置を、多量の蒸気量の凝縮が、この場合に乾燥された空気の迅速な回復を機器流出口を通る混合凝縮の流動無しに可能となるように構成することである。
【解決手段】 物質、特に食品を処理するための装置は、調理室２の内部に形成された凝縮装置を有しており、この凝縮装置が、インゼクタノズル１６、および凝縮空間２３を備えており、この凝縮空間が、凹部１２として調理室底部内において形成されている。このインゼクタノズル１６は、更に、内気送風機５の圧力領域１３の内部に設けられている。凝縮空間として使用される凹部１２は、送風機室４の圧力領域１３を出発点として、且つ、この調理室２内へと延在している。
【選択図】 図１

Description

本発明は、物質、特に食品を熱処理するための装置に関し、その際、この装置が、
ケーシングによって囲繞された調理室、
分離薄板によって、この調理室から分離された、しかしながら気体の流れに関して間隙通路を介して結合されている、内気送風機を有する送風機室、
この調理室内において、蒸気を含有している処理媒体を形成するための装置、
過剰の蒸気を凝縮するための凝縮装置、
並びに、全てのこの調理室から外方へと導かれる導管内における遮断装置を有している。

このような様式の装置は、ドイツ連邦共和国特許公開第１９６ ４９ ４５２号明細書（特許文献１）から公知である。

この公知の装置の場合、混合凝縮が、調理機器の外側で、この調理機器を囲繞するパイプシステム内において行われ、このことは、付加的な構造的な手間暇がかかるだけでなく、この混合凝縮の影響をも必然的に伴う。何故ならば、このパイプシステムが、機器流出口を出発点としているからである。このため、機器流出口内への凝縮されるべき水蒸気の流入は、この機器流出口の比較的に僅かな断面積に基づいて制限され、従って、比較的に多量の、結露されるべき蒸気容積の場合,比較的に長い時間間隔が必要である。この調理室内における過度に強度の負圧の場合、蒸気発生器を介しての換気が行われ、この蒸気発生器の充満状態が、この負圧の高さを規定する。この解決策における欠点は、換気の場合に、事情によっては不都合である付加的な凝縮をこの調理室内において誘起する、水が随伴されるという事実にある。
ドイツ連邦共和国特許公開第１９６ ４９ ４５２号明細書

従って、本発明の課題は、冒頭に記載した様式の装置を、多量の蒸気量の凝縮が、この場合に乾燥された空気の迅速な回復を機器流出口を通る混合凝縮の流動無しに可能となるように構成することである。

この課題は、請求項１の上位概念において提示された様式の装置において、本発明により、凝縮装置が、混合凝縮装置として、内気送風機の圧力領域を出発点として、調理室内へと延在するように形成されていることによって解決される。

混合凝縮装置内への流入が、送風機の圧力領域を出発点とし、且つ、調理室流出口内において存在しないので、比較的に大きな断面積が、凝縮されるべき蒸気の流入のために、準備される。更に、蒸気−空気混合気が、この送風機によって、増加された程度で、この混合凝縮装置内へと運ばれる。この構成によって、多量の蒸気を、短い時間内において凝縮すること、および、凝縮液の様式で調理室から取り除くことが可能となる。この混合凝縮装置が、この調理室内へと延在し、且つ、この調理室と、直接的な結合状態にあるので、この凝縮工程において乾燥させられた空気は、直接的に、この調理室内へと到達する。所要スペースを増大し、且つ同様に構造的な手間暇を増大する付加的な導管は、この場合必要ではない。これらの導管は、ただ、調理室内への乾燥された空気の移送の圧力損失、および遅延を結果として生み出すだけである。本発明による実施形態が、凝縮液の流出を、機器流出口から分離された状態で可能とし、且つ、特に、起こり得る付加的な油脂流出の分離された流出を可能にするので、油脂堆積物によって条件付けられる、この凝縮液の除去における障害は回避される。

本発明の有利な更なる構成において、混合凝縮のために、少なくとも１つのインゼクタノズルが設けられており、このインゼクタノズルが、内気送風機の直接的な圧力領域内において存在し、且つこのインゼクタノズル噴射方向が、基本的に、処理媒体の流動方向の方向において整向されている。水噴射のために設けられた１つのインゼクタノズル、または複数のインゼクタノズルが、内気送風機の直接的な圧力領域内において存在するので、そこから蒸気割合分が凝縮されるべき蒸気−空気混合気は、内気送風機の圧力作用に基づいて、飛散された水と緊密に結合される。この内気送風機に対するインゼクタノズルのすぐ近傍は、蒸気と飛散された水との間の混合工程のために、極めて有利である。

本発明の更に別の有利な実施形態において、１つのインゼクタノズル、もしくは複数のインゼクタノズルが、分離薄板の間隙通路と向かい合って位置する、送風機室の壁部において、この分離薄板の下側の端部における間隙の方へ向かっての噴霧方向でもって、配設されている場合、十分な混合空間が形成され、この混合空間内において、凝縮が行われ、従って、ガス状の混合気の通り抜けの後、この分離薄板の下方で、既に乾燥され且つ蒸気を除去された空気が存在し、この空気が、その場合に直接的に、調理室内へと流入可能であり、その際、この工程が、その場合に更に、上方へとこの調理室に対して開いた凝縮装置内において継続する。

有利な構造的な構成は、本発明により、調理室底部が、１つのインゼクタノズル、もしくは複数のインゼクタノズルの領域内において、送風機室の圧力領域を出発点として、且つこの調理室内へと延びている通路状の凹部を有しており、この凹部の底部が、この調理室への方向で傾斜されていること、および、
１つのインゼクタノズル、もしくは複数のインゼクタノズルが、内気送風機の圧力領域に所属する、この通路状の凹部の端面に設けられていることによって与えられる。
この通路状の凹部は、十分な凝縮空間を形成するために、幅、および深さにおいて要求に応じて造形され、このことによって、付加的な導管は、外側において回避される。

本発明の有利な更なる構成により、凹部の幅は、機器底部幅の約２０から２５％に相応している。

生成する蒸気量を凝縮するために、比較的に長い凝縮空間、および従って、比較的に長い噴射流が必要とされる場合、この凝縮空間の拡大のために、凹部が、分離薄板を出発点として、この凹部の長さの一部にわたって、噴射保護部によって覆われている。凝縮によって乾燥させられた空気が、調理室内へと、同様に既にこの噴射保護部の端部の手前でも流入可能とするために、この噴射保護部は、本発明の更なる構成において、開口部によって、貫通開口されている。

どのような物質が調理室内において処理されるかの事情に応じて、機器流出口が、凹部の最も深い位置において設けられている場合、有利である。この実施形態は、僅かの油脂成分を考慮にいれる場合に適している。それに対して、比較的に多量の油脂量が生成する場合、混合凝縮からの水のために、別個の流出口が設けられていることは、有利である。

本発明の更に有利な実施形態において、調理室が、負圧弁によって監視された吸気導管を周囲空気のために有している場合、蒸気の凝縮によって負圧が生じた際に、周囲空気がこの調理室内へと流入することが達せられる。このことによって、ただ除湿のために放出された蒸気量だけが、新鮮な周囲空気によって補填されることが保証されている。本発明による供給される周囲空気の制限によって、蒸気の容積的な減少に相応して、ただ無条件に必要な蒸気補充だけ行われることが達せられ、従って、ただ無条件に必要な供給される新鮮空気だけが加熱されねばならず、このことは、エネルギー需給関係に良い影響を及ぼす。負圧弁として、簡単な廉価なばね負荷された負圧弁が使用される。

次に、実施例に基づいて本発明を詳しく説明する。

物質、特に食品を熱処理するための、同様に調理機器とも称される、装置のケーシング１の内部に、調理室２が設けられており、この調理室内において、これら処理のための物質は、格納されている。分離薄板３によって、送風機室４が分離されており、この送風機室内において、内気送風機５が設けられており、この内気送風機が、モーター６によって駆動可能である。この内気送風機５は、処理媒体を加熱するための役目を果たす、加熱装置７によって囲繞されており、この処理媒体が、中央の開口部８を介して、この調理室から、この送風機室内へと吸い込まれる。この分離薄板３は、図示されていない側方のスリットと同時に、この分離薄板の上側、およびこの分離薄板の下側の縁部において、間隙通路９および１０を有しており、これら間隙通路を通って、この処理媒体が、加熱装置７による加熱の後、再び、この調理室２内へと中へ向かって運ばれる。図２から見て取れるように、ケーシング底部１１内において、通路状の凹部１２が設けられており、この凹部が、この送風機室４の圧力領域１３を出発点として、調理室内へと延在しており、且つ、その際に、この調理室へと傾斜されている。この通路状の凹部の最も深い位置において、機器流出口１４が設けられている。この間隙通路１０と向かい合って位置する通路状の凹部１２の端面１５において、インゼクタノズル１６が設けられており、このインゼクタノズルが、冷たい水を、矢印１７の方向で、この通路状の凹部１２内へと、詳しく言うとつまり、基本的に、矢印１８によって示されている、処理媒体の流動を有する均等の流れでもって噴霧する。この混合凝縮において生じた水は、この通路状の凹部１２の端部において、この凹部の底部１９上で、サイホン２０内へと入り込む機器流出口１４へと流れ落ち、このサイホンの流出管が、参照符号２１で示されている。符号２２でもって、流出管が参照符号を付けられている。

図３から見て取れるように、凹部１２の内部の空間が、参照符号２３でもって凝縮槽として示されており、この空間は、薄板の様式における噴射保護部２４によって覆われている。この噴射保護部は、凝縮において蒸気を除去された空気が、既に、この領域内において、調理室２内へと逃出し可能であるために、同様に開口部も有することができる。この調理室内において、負圧が凝縮作用に基づいて生じた場合、周囲空気をこの調理室２内へと流入可能とするために、この調理室の上側の領域において、負圧弁２５によって監視された吸気導管２６が設けられている。

食品を熱処理するための装置の断面図である。 図１による装置の機器底部の透視図である。 装置の下側の領域における、図１による断面図の、拡大された一部断面図である。

符号の説明

１ ケーシング
２ 調理室
３ 分離薄板
４ 送風機室
５ 内気送風機
６ モーター
７ 加熱装置
８ 中央の開口部
９ 間隙通路
１０ 間隙通路
１１ ケーシング底部、 調理室底部
１２ 通路状の凹部
１３ 圧力領域
１４ 機器流出口
１５ 端面、 壁部
１６ インゼクタノズル、 凝縮装置
１７ 矢印、 インゼクタノズル噴射方向
１８ 矢印、 流動方向
１９ 底部
２０ サイホン、 遮断装置
２１ 流出管
２２ 流出管
２３ 凝縮槽、 凝縮装置
２４ 噴射保護部
２５ 負圧弁
２６ 吸気導管

Claims (10)

1. 物質、特に食品を熱処理するための装置であって、その際、この装置が、
   ケーシング（１）によって囲繞された調理室（２）、
   分離薄板（３）によって、この調理室（２）から分離された、しかしながら気体の流れに関して結合されている、内気送風機（５）を有する送風機室（４）、
   この調理室（２）内において、蒸気を含有している処理媒体を形成するための装置、
   過剰の蒸気を凝縮するための凝縮装置（１６）、
   並びに、全てのこの調理室（２）から外方へと導かれる導管内における遮断装置（２０）を有している上記装置において、
   凝縮装置（１６、２３）が、混合凝縮装置として、内気送風機（５）の圧力領域（１３）を出発点として、調理室（２）内へと延在するように形成されていることを特徴とする装置。
2. 混合凝縮のために、少なくとも１つのインゼクタノズル（１６）が設けられており、このインゼクタノズルが、内気送風機（５）の直接的な圧力領域（１３）内において存在し、且つこのインゼクタノズル噴射方向（１７）が、基本的に、処理媒体の流動方向（１８）の方向において整向されていることを特徴とする請求項１に記載の装置。
3. １つのインゼクタノズル（１６）、もしくは複数のインゼクタノズルは、分離薄板（３）の間隙通路（１０）と向かい合って位置する、送風機室（４）の壁部（１５）において、この分離薄板（３）の下側の端部における間隙通路（１０）の方へ向かっての噴霧方向（１７）でもって、配設されていることを特徴とする請求項２に記載の装置。
4. 調理室底部（１１）が、１つのインゼクタノズル（１６）、もしくは複数のインゼクタノズルの領域内において、送風機室（４）の圧力領域（１３）を出発点として、且つこの調理室（２）内へと延びている通路状の凹部（１２）を有しており、この凹部の底部（１９）が、この調理室への方向で傾斜されていること、および、
   １つのインゼクタノズル（１６）、もしくは複数のインゼクタノズルが、内気送風機（５）の圧力領域（１３）に所属する、この通路状の凹部（１２）の端面（１５）に設けられていることを特徴とする請求項３に記載の装置。
5. 凹部（１２）の幅は、機器底部幅の約２０から２５％に相応していることを特徴とする請求項４に記載の装置。
6. 凹部（１２）は、分離薄板（３）を出発点として、この凹部の長さの一部にわたって、噴射保護部（２４）によって覆われていることを特徴とする請求項４または５に記載の装置。
7. 噴射保護部（２４）は、開口部によって、貫通開口されていることを特徴とする請求項６に記載の装置。
8. 機器流出口（１４）は、凹部（１２）の最も深い位置において設けられていることを特徴とする請求項４から７のいずれか一つに記載の装置。
9. 混合凝縮からの水のために、別個の流出口が設けられていることを特徴とする請求項４から８のいずれか一つに記載の装置。
10. 調理室（２）は、負圧弁（２５）によって監視された吸気導管（２６）を周囲空気のために有していることを特徴とする請求項１から９のいずれか一つに記載の装置。

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