JP2005009099A - セグメントエレクタ装置の動力伝達線の格納装置 - Google Patents

セグメントエレクタ装置の動力伝達線の格納装置 Download PDF

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尚和 小田
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Abstract

【課題】エレクタ装置の油圧ホースの格納装置で、折り返した複数の油圧ホースを接続ブロックの左右に振り分けて動力伝達線格納部に格納し、且つ、該油圧ホースの折り返し部分に介装したプーリー同士をワイヤーで接続することで、油圧ホース格納部を薄くし、動力伝達線格納部内の油圧ホースの座屈を防止する。
【解決手段】油圧ホースの格納装置をエレクターリングに後付けして取付けると共に、この格納装置内に折り返した複数の油圧ホースを油圧接続ブロックの左右に振り分けて格納し、この折り返して格納された油圧ホースの折り返し部分にプーリーを介装し、該プーリー同士をワイヤーで引っ張ることにより屈曲伸長する油圧ホースが途中で折れ曲がりによる座屈を防止する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、掘削されたトンネルの内面を覆工するセグメントを組み立てるセグメントエレクタ装置の油圧ホースや電力ケーブル等の動力伝達線の格納装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
シールド掘削機によって地中に掘削された空間は、土圧や地下水圧から保護するための覆工部材であるセグメントによって覆工しながらトンネルを構築している。このセグメントは大きくまた重量があるので、セグメントはシールド掘削機内部に設けられたエレクタ装置によって持ち上げられて、掘削されたトンネルの内面の所要位置に取付けられている。
【0003】
エレクタ装置を備えたシールド掘削機について説明する。図12に示すものと同様の構造を有するシールド掘削機であり、断面円筒形のスキンプレートの内部は、隔壁によって区画されており、隔壁の前方には掘削部材を有し、後方には制御操作装置、動力部、掘削土砂搬送手段、覆工部材であるセグメントを掘削されたトンネルの内面に取付けるエレクタ装置などからなっている。そして、このエレクタ装置は、断面円筒形のスキンプレート1の内面に設けられたシールド掘削機リングガータ5に支承されている。また、このシールド掘削機リングガータ5内の空間部分は、前方の掘削部材のメンテ等のために作業員の通り道となったり、また、掘削土砂搬送手段を設置するための空間部として利用されている。
【0004】
そして、このシールド掘削機に備えられたエレクタ装置は、油圧モータで回転駆動操作され、このエレクタ装置の油圧シリンダーによって駆動操作される摘み部でセグメントを掴んで持上げ、掘削されたトンネルの覆工すべき所要位置に押付け取付けている。しかしながら、このエレクタ装置の油圧シリンダーに圧油を供給するための油圧ホースをシールド掘削機内部で露出させた状態で作業をしていた。このため、露出した油圧ホースがエレクタリングの旋回時に他の作業用機器などに引っ掛かり、油圧ホースが破損する恐れがあった。また、油圧ホースを引っ掛からないようにするために、油圧ホースの捌き作業に多くの時間を要していた。また、この露出した油圧ホースは、セグメントの組立作業時及びシールド掘削機内での資材の搬入や作業員の出入りにとっても邪魔となっていた。
【0005】
このような上述のエレクタ装置を備えたシールド掘削機を改良したものとして、図12、13、14に示すようなシールド掘削機のスキンプレート1内に、その軸線を中心として油圧モータ等の動力源により駆動回転自在に支承されているエレクターリングガータ3と、これに付設のエレクター本体12とを有するエレクター装置2にあって、当該エレクター本体12と、これに油圧を伝達するための油圧タンク22とを、所要数の油圧ホース23、23により連結したものにおいて、上記エレクターリングガータ3とこれに付設したエレクターホースケース17とにより形成の回転側収納ケース29と、前記スキンプレート1に、その軸線を中心として内装固定したシールド掘削機リングガータ5とこれに付設したシールド掘削機ホースケース14とにより形成の固定軸側収納ケース28とによって収納空所27を囲成し、これら両ケース28、29の間に、前記エレクター本体12から導出された前記の油圧ホース23を、折返し部30により屈曲させることにより生ずる復元力にて、そのホース導入部24とホース導出部25とを圧接挟装すると共に、当該導出部25を上記収納空所27から引出して、前記油圧タンク22と連結してなるシールド機におけるセグメントエレクター装置の油圧ホース格納装置が知られている(特許文献1の記載参照)。
【0006】
また、特許文献2のようにシールド掘削機のスキンプレート内に、その軸線を中心として油圧モータ又は電動モータ等の動力源により駆動回転自在に支持されているエレクタリングと、該エレクタリングに付設のセグメント掴み部とを有するエレクタ装置の、セグメント掴み部作動のためにエレクタ装置に搭載されるアクチュエータとシールド掘削機本体側に設置される動力源とを連結する所要数の動力伝達線を格納する動力伝達線の格納装置において、該格納装置内の動力伝達線が複数である場合、動力伝達線を左右に振り分けて格納するようにしたセグメントエレクタ装置の動力伝達線の格納装置もある(特許文献2の記載参照)。
【0007】
【特許文献1】実公平2−48558号公報
【特許文献2】特開2003−106098号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来公知のシールド掘削機内部で露出した油圧ホースを格納するようにしたシールド掘削機は、エレクターリングの可動側と固定側とに箱状又はコの字型のケースを形成してその中に油圧ホースを折り込んで格納している。しかし、図13及び14に図示するようにケース内に格納されている油圧ホース23は、油圧タンク22からエレクターホースケース13に取付られ、同ホースケース13の片側に片寄って折り返されて格納され、同ホースケース13で重なり合っている。
【0009】
そしてこの油圧ホース23のホース重なり分だけ、油圧ホース23を格納するエレクターホースケース13は、断面円筒形のスキンプレート1の内部側にその厚みを増すことになる。このため、スキンプレート1の内面に設けられたシールド掘削機リングガータ5に支承されているエレクタ装置のエレクターホースケース13の厚み分の増大は、その分シールド掘削機リングガータ5内の空間部分の面積を減少させることになる。この空間部分の面積の減少は、シールド掘削機の前方にメンテ等の作業で該空間部分を通る作業員の通過や部材の搬入に支障となり、また、曲線部分のあるトンネルを掘削する際に、掘削土砂搬送手段がシールド掘削機リングガータ5内の空間部分に衝接してしまう恐れが出ると云った問題があった。
【0010】
また、複数本の油圧ホースなどの動力伝達線を左右に振り分けて格納するようにしたシールド掘削機におけるセグメントエレクタ装置の動力伝達線の格納装置においても、該動力伝達線の格納装置に左右に振り分けて格納された油圧ホースは、一端が固定側となるエレクターリングガータ側に取付けられた油圧ブロックに、他端は回転するエレクターリング側に取付けられた油圧ブロックに接続されて、油圧ブロックの両サイドに振り分けられて油圧ホースと油圧ホースは格納装置内に折り返されて格納され、油圧ホース自体の復元力によって格納装置を構成している断面形状コの字状の格納カバーと格納カバーの底壁に当接している。このように、油圧ホースを両サイドに振り分けることにより油圧ホースの格納装置の高さ寸法を最小に設定している。左右に振り分けた油圧ホースの一方の折り返し部分は、エレクターリングの回転に伴って引っ張られ、他方の折り返し部分は、エレクターリングの回転に伴って押され、屈曲伸長しながらエレクターリングの回転に対応しているが、油圧ホースの座屈強度では、油圧ホースが途中で折れ曲がってしまう恐れがある。
【0011】
そこで、本発明は、上述した課題によりなされたもので、シールド掘削機リングガータ内の空間を減らすことなく油圧ホースや電力線等の動力伝達線を格納し、さらに動力伝達線を途中で座屈させることがないセグメントエレクタ装置の油圧ホースや電力線等の動力伝達線の格納装置を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の請求項1に記載の発明は、シールド掘削機のスキンプレート内に、その軸線を中心として油圧モータ又は電動モータ等の動力源により駆動回転自在に支持されているエレクタリングと、該エレクタリングに付設のセグメント掴み部とを有するエレクタ装置の、セグメント掴み部作動のためのエレクタ装置に搭載されるアクチュエータとシールド掘削機本体側に設置される動力源側とを連結する所要数の動力伝達線を格納する動力伝達線の格納装置において、該動力伝達線を左右に振り分けると共に折り返して格納し、この折り返して格納された両動力伝達線の折り返し部分に滑動部材を介装し、該滑動部材同士をワイヤー等の連結部材で引っ張ることにより屈曲伸長する動力伝達線が途中で折れ曲がりによる座屈を防止することを特徴とするものである。
【0013】
また、上記の目的を達成するため、本発明の請求項2に記載の発明は、動力伝達線の格納装置を構成する格納カバーと動力伝達線接続元の接続部を着脱自在に構成し、動力伝達線の格納装置内部及び動力伝達線の点検・交換が容易に行えるようにし、また、本発明の請求項3に記載の発明は、動力伝達線の格納装置を構成する格納カバーは上下左右に取付位置調整自在としたことを特徴とするものである。更に、本発明の請求項4に記載の発明は、格納カバーに動力伝達線の点検口を設け、また、本発明の請求項5、6に記載の発明は、動力伝達線は油圧ホースまたは電力線であることを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1〜11によって説明する。図1は、本発明のシールド掘削機の縦断側面図、図2は、本発明のシールド掘削機の横断面図、図3は、本発明の格納カバー内の油圧ホースの概念図、図4は、格納装置内に格納した油圧ホースと連結部材を有する滑動部材との部分横断面図、図5は、格納装置内に格納した油圧ホースと連結部材を有する滑動部材との部分側断面図、図6は、本発明の油圧ブロック取付部の拡大図、図7は、図6の矢視図、図8は、本発明の格納カバーの詳細図、図9は、本発明の油圧ホース点検口部の概観図、図10は、油圧ホース点検口カバーの動作図、図11は、本発明の他の実施の態様のシールド掘削機の縦断側面図である。
【0015】
符号1は、断面円筒形のスキンプレートで、地中掘削中、機内を土圧や地下水圧から保護するための部材である。その内部は、隔壁31によって区画されており、隔壁31の前方側にはカッター部32を装備し、隔壁31の後方側には制御操作装置、動力部、覆工部材であるセグメントを掘削されたトンネルの内面に取付けるエレクタ装置2等を装備している。エレクタ装置2は隔壁31に設けられたエレクターリングガータ3の回転可動部であるエレクターリング33に設けられている。また、エレクターリングガータ3内には、図示されていない掘削土砂搬送手段を通すための空間を有している。
【0016】
エレクターリング33は、スキンプレート1の内壁面に設けられた受承ローラ4、4に支承されて回転可能であり、隔壁31に設けられた油圧モータ8の回転軸9の回動によって回転歯車10が回動され、この回転力がエレクターリング33の外周に形成された歯車に付与されてエレクターリング33は回動される。このエレクターリング33にエレクタ装置2が設けられており、エレクター装置2はセグメント掴み部34を備えている。そして、このセグメント掴み部34は油圧源221からの圧油により制御されるセグメント掴み部34の油圧ジャッキによつて上下方向に操作される。
【0017】
エレクターリングガータ3の上部に取付けられた固定側となる油圧ブロック37に一端が接続された油圧ホース39、40は、油圧ブロック37から左右に振り分けて配置されている。そして、油圧ホース39と油圧ホース40は、固定側のエレクターリングガータ3に取付けられた格納カバー35と回転可動側となる格納カバー36とで構成される格納装置内にそれぞれ折り返して格納され、その他端は、回転可動部であるエレクターリング33に設けられた油圧ブロック38に接続されている。そして、油圧ブロック38からセグメント掴み部34の油圧シリンダーに接続されている。なお、油圧ブロック37と油圧ブロック38とは、必ずしもエレクターリングガータ3やエレクターリング33の上部でなく側部でもよい。
【0018】
前記格納部を構成する格納カバー35と格納カバー36は、図6及び図8に示すようにそれぞれ断面形状がコ字形状の溝部材でなっており、一方の格納カバー35のコ字形状の溝部材は、カバー取付けブラケット43を介してエレクターリングガータ3の端部にカバー取付けボルト44で取付られており、また、他方の格納カバー36のコ字形状の溝部材は、エレクターリング33の端部に溶接等によって取付けられている。そして、互いの開口部を向かい合わせにし、外側がわとなるカバー片は互いに重なり合い、また、内側がわとなるカバー片の先端同士は間隙をもって取付けられている。これら格納カバー35と格納カバー36は、エレクターリングガータ3とエレクターリング33の全周に対して複数個のユニットに分割されており、このため、各ユニットである格納カバー35と格納カバー36を取り外すことより、格納装置内部の点検、油圧ホースや電力線等の動力伝達線の点検、交換を容易に行うことができる。
【0019】
エレクターリングガータ3に取付けられた格納カバー35には、油圧ブロック37が取付けられ、この油圧ブロック37に油圧源221からの油圧ホース47が接続される。また、油圧ホース39の一端は、油圧ブロック37に接続され、格納カバー35と格納カバー36とによって構成される格納部内で折り返されて格納され、他端がエレクターリング33に取付けられた格納カバー36に取付けられた油圧ブロック38に接続されている。そして、油圧ブロック38には、エレクター装置2のセグメント掴み部34に接続された油圧ホース48が接続されている。
【0020】
格納カバー35と格納カバー36とによって構成される格納部内に折り返されて格納されたそれぞれの油圧ホース39、40の折り返し部分には、滑動部材であるプーリー54、54が介装されており、該プーリー54は軸部材58を介して取付部材55に取付けられている。そして、このプーリー54と反対側となる取付部材55の一端には取付部57が形成され、この取付部57に連結部材であるワイヤー56が取付けられ、該ワイヤー56の他端は、他方のプーリー54を取付けている取付部材55の一端の取付部57に接続されている。
【0021】
すなわち、油圧ホース39の折り返し部分に介装されているプーリー54の取付部材55と、油圧ホース40の折り返し部分に介装されているプーリー54の取付部材55とは、連結部材である長さがL2のワイヤー56によって連結されている。また、取付部材55の両側に、格納カバー35と格納カバー36とによって構成される格納部の内周面上を転動する車輪59が設けられている。
【0022】
一方、エレクターリングガータ3には、長孔とカバー取付けボルト44によってカバー取付けブラケット43が取付位置調整可能に取付けられている。また、カバー取付けブラケット43の左右両側には、格納部に格納されている油圧ホースや電力線等の動力伝達線の点検のための点検口45、45が形成されており、エレクターリング33の回転に伴って油圧ホースや電力線等の動力伝達線の全域が該点検口45を通過するので、該点検口45から目視で油圧ホースや電力線等の動力伝達線の損傷状態を点検できるようになっている。なお、この点検口45、45には、開口部分からの異物の入り込みを防止し、また、開口部分から油圧ホースや電力線等の動力伝達線に他の機器と引っ掛かる危険を防止するためスライド自在な点検口カバー451が設けられている。
【0023】
スキンプレート1内に設けられた油圧源221からエレクター装置2のセグメント掴み部34の油圧ジャッキへの圧油は、油圧ホース47−エレクターリングガータ3に取付けられた油圧ブロック37−格納カバー35と格納カバー36とによって構成される格納部内の油圧ホース39−油圧ブロック38−油圧ホース48−セグメント掴み部34の油圧ジャッキへと送油され、セグメント掴み部34の油圧ジャッキを操作する。
【0024】
次に、上記構成を有する本発明のセグメントエレクタ装置の油圧ホース(動力伝達線)の格納装置と、エレクター装置の動作について説明する。シールド掘削機の前面のカッター部32による掘削作業の進行につれて、掘削されたトンネルの内周面にセグメント46を設置するため、エレクターリング33を油圧モータ8と回転歯車でエレクターリング33の外周に形成された受承ギヤーを駆動し、油圧モータ8の回転駆動によりエレクターリング33を図2の矢印a方向に回転させる。
【0025】
このとき、油圧ホース39と油圧ホース40は、一端がシールド掘削機のスキンプレート1に固定されたエレクターリングガータ3側に取付けられた油圧ブロック37に、他端は回転するエレクターリング33側に取付けられた油圧ブロック38に接続されて、油圧ブロック37の両サイドに1本ずつ振り分けられて油圧ホース39と油圧ホース40は格納装置内に折り曲げられて格納されている。そして、格納装置内に折り曲げられて格納されている油圧ホース39と油圧ホース40は、油圧ホース自体の復元力によって、格納装置を構成している断面形状コの字状の格納カバー35と格納カバー36の底壁に当接している。このように、油圧ホースを両サイドに振り分けることにより油圧ホースの格納装置の高さ寸法を最小に設定することができる。
【0026】
また、エレクターリング33の図2及び図3の矢印a方向への回転に伴って、エレクターリング33に取付けられている油圧ブロック38と格納カバー36も一緒に回転する。油圧ホース39と油圧ホース40は、上述したように、一端は固定側の油圧ブロック37に、他端は回転側の油圧ブロック38に接続されて油圧ホースの格納装置内に折り返されて格納されており、且つ、油圧ホース自体の復元力によって格納カバー35と格納カバー36の底壁に当接しているので、油圧ブロック38が、図3のイ位置からロ位置まで移動すると、図3の実線で示す油圧ホース39と油圧ホース40は、油圧ホースの格納装置を構成する断面形状コの字状の格納カバー35と格納カバー36の底壁に当接し、屈曲伸長しながら格納カバーの回転に同調して破線で示す油圧ホース391と油圧ホース401の状態になる。
【0027】
この際、油圧ホース39と油圧ホース40は、エレクターリング33に取付けられている油圧ブロック38と格納カバー36と共に回転する。そして、この格納カバー36の回転に同調して格納カバー36の底壁に油圧ホース自体の復元力により当接して屈曲伸長しているが、油圧ホースが途中で折れ曲がりによる座屈する恐れもある。このため、格納カバー35と格納カバー36とによって構成される格納部内に折り返されて格納された油圧ホース39、40の折り返し部分に、取付部材55に取付けた滑動部材であるプーリー54を介装し、更に、このプーリー54を取付けた取付部材55、55同士を連結部材であるワイヤー56によって連結している。
【0028】
このため、プーリー54、54間の油圧ホース側の長さL1、プーリー54、54を取付けた取付部材55、55同士を連結するワイヤー56の長さL2とは、それぞれ一定の長さであるから、エレクターリング33の回転に伴って油圧ブロック38がイ位置からロ位置まで移動した場合にも、油圧ホース39の折り返し部分及び油圧ホース40の折り返し部分に介装されたプーリー54が、ワイヤー56で引っ張られる。そして、油圧ホース39、40も一緒に移動するため、油圧ホースが途中で折れ曲がる座屈を防止することができる。
【0029】
また、図11に示すように、本発明の他の実施の態様として、動力源が電源49の場合には、回転するエレクターリング33に電動モータ51を取付け、更にこの電動モータ51によって駆動される油圧ポンプ52を取付ける。そして、電源49から供給される電力は、電力線50を経て前述した動力伝達線の格納装置内の電力線50に送られ、そして回転するレクターリング33に取付けられた電動モータ51に送られ、電動モータ51の回転駆動により油圧ポンプ52が駆動される。この油圧ポンプ52からの圧油を油圧ホース53を介してセグメント掴み部34の油圧シリンダーに送油することによりセグメント掴み部34を上下方向に動かすことができ、セグメント掴み部34によって持ち上げられたセグメント46を掘削されたトンネルの内周面の所要の位置に設置することができる。この実施例においても第1の実施例と同様、動力線50、50を左右に振り分け、この動力線50、50の屈曲部をプーリー54を介してワイヤー56で連結しているので、動力線50の座屈を防ぐことができる。
【0030】
このように、本発明のセグメントエレクタ装置の動力伝達線の格納装置では、油圧ホース等を接続ブロックの左右に振り分けて動力伝達線格納部に格納することで、動力伝達線格納部を薄くし、動力伝達線格納ケースの取付けによって狭くなったリングガータ内の空間部分の面積を狭めることのなく資材の搬入や、メンテ等のための作業員の通行、曲線部分のあるトンネルを掘削する際、掘削土砂搬送手段がリングガータの開口部分に衝接することなく作業を行うことができる。
【0031】
そして、油圧ホースや電力線等の動力伝達線の格納装置に振り分けると共に折り返して格納し、この折り返して格納された油圧ホースや電力線等の各動力伝達線の折り返し部分にプーリーやガイド部材等の滑動部材を介装し、該滑動部材同士をワイヤー等の連結部材で引っ張ることにより屈曲伸長する動力伝達線が途中で折れ曲がりによる座屈を防止することができる。また、油圧ホースや電力線等の動力伝達線の格納装置を分割構造とすると共に点検口を形成することにより、油圧ホースや電力線等の動力伝達線の点検、交換を容易に行うことができ、格納装置のメンテナンス性に優れる。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のセグメントエレクタ装置の動力伝達線の格納装置によれば、油圧ホースや電力線等の動力伝達線の格納装置を薄くコンパクトに構成することができ、更に、屈曲伸長する動力伝達線が途中で折れ曲がる座屈を防止することができる、と云う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシールド掘削機の縦断側面図、
【図2】本発明のシールド掘削機の横断面図、
【図3】本発明の格納カバー内の油圧ホースの概念図、
【図4】格納装置内に格納した油圧ホースと連結部材を有する滑動部材との部分横断面図、
【図5】格納装置内に格納した油圧ホースと連結部材を有する滑動部材との部分側断面図、
【図6】本発明の油圧ブロック取付部の拡大図、
【図7】図6の矢視図、
【図8】本発明の格納カバーの詳細図、
【図9】本発明の油圧ホース点検口部の概観図、
【図10】油圧ホース点検口カバーの動作図、
【図11】本発明の他の実施の態様のシールド掘削機の縦断側面図、
【図12】従来公知のシールド掘削機の縦断正面図、
【図13】図12の横断拡大側面図、
【図14】従来公知のシールド掘削機の要部の下位縦断側面図である。
【符号の説明】
1 スキンプレート、 2 エレクター装置、 3 エレクターリングガータ、
4 受承ローラ、 5 シールド掘削機リングガータ、 6 縦装リング板部、
7 横装リング板部、 8 油圧モータ、 9 回転軸、 10 回転歯車、
11 受承ギヤー、 12 エレクター本体、
13 エレクターホースケース、 14 シールド掘削機油圧ホースケース、
15 当接縦板部、 16 内周横板部、 18 内周大巾横板部、
19 外周小巾横板部、 20 挿入間隙、 21 小隙、
22 油圧タンク、 221 油圧源、 23 油圧ホース、
24 油圧ホース導入部、 25 油圧ホース導出部、 26 供給連結口、
27 収納ケース、 28 固定側収納ケース、 29 回転側収納ケース、
30 折り返し部、 31 隔壁、 32 カッター部、
33 エレクターリング、 34 セグメント掴み部、 35 格納カバー、
36 格納カバー、 37 油圧ブロック、 38 油圧ブロック、
39 油圧ホース、 40 油圧ホース、 41 ブロック取付けボルト、
42 ブロック取付けボルト、 43 カバー取付けブラケット、
44 カバー取付けボルト、 45 点検口、 451 点検口カバー、
46 セグメント、 47 油圧ホース、 48 油圧ホース、 49 電源、
50 電力線、 51 電動モータ、 52 油圧ポンプ、
53 油圧ホース、 54 滑動部材、 55 取付部材、 56 ワイヤー、
57 取付部、 58 軸部材、 59 車輪。

Claims (6)

  1. シールド掘削機のスキンプレート内に、その軸線を中心として油圧モータ又は電動モータ等の動力源により駆動回転自在に支持されているエレクタリングと、該エレクタリングに付設のセグメント掴み部とを有するエレクタ装置の、セグメント掴み部作動のためのエレクタ装置に搭載されるアクチュエータとシールド掘削機本体側に設置される動力源側とを連結する所要数の動力伝達線を格納する動力伝達線の格納装置において、該動力伝達線を左右に振り分けると共に折り返して格納し、この折り返して格納された両動力伝達線の折り返し部分に滑動部材を介装し、該滑動部材同士をワイヤー等の連結部材で引っ張ることにより屈曲伸長する動力伝達線が途中で折れ曲がりによる座屈を防止することを特徴とするセグメントエレクタ装置の動力伝達線の格納装置。
  2. 動力伝達線の格納装置を構成する格納カバーと動力伝達線接続元の接続部を着脱自在に構成し、動力伝達線の格納装置内部及び動力伝達線の点検・交換が容易に行えるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のセグメントエレクタ装置の動力伝達線の格納装置。
  3. 前記動力伝達線の格納装置を構成する格納カバーは上下左右に取付位置調整自在としたことを特徴とする請求項1に記載のセグメントエレクタ装置の動力伝達線の格納装置。
  4. 前記格納カバーに動力伝達線の点検口を設けたことを特徴とする請求項1に記載のセグメントエレクタ装置の動力伝達線の格納装置。
  5. 前記動力伝達線は油圧ホースであることを特徴とする請求項1に記載のセグメントエレクタ装置の動力伝達線の格納装置。
  6. 前記動力伝達線は電力線であることを特徴とする請求項1に記載のセグメントエレクタ装置の動力伝達線の格納装置。
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