JP7324562B2 - エレクタ装置およびこれを用いたシールド掘削機 - Google Patents

エレクタ装置およびこれを用いたシールド掘削機 Download PDF

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Description

本発明は、エレクタ装置およびこれを用いたシールド掘削機に関し、例えば、シールド掘削機のエレクタ装置に動力を伝達する油圧ホースや電力線等のような動力伝達線の構造に適用して有効な技術に関するものである。
シールド掘削機は、スキンプレートの進行方向先端に回転可能に設置されたカッタヘッドを掘削面(切羽面)に押し付けて回転させながら進むことにより、地盤にトンネル等を掘削するとともに、スキンプレートの後方に掘削されたトンネルの内壁面にセグメントと呼ばれる覆工部材を組み立てることでトンネルを構築する機器である。
セグメントは、例えば、コンクリートまたは鉄鋼で構成され重量があるので、シールド掘削機内(スキンプレート内の後方のテール部)に設けられたエレクタ装置によって持ち上げられ、トンネルの内壁面の所定位置に取り付けられるようになっている。
このようなエレクタ装置については、例えば、特許文献1に記載があり、シールド掘削機におけるエレクタ装置に動力を伝達する動力伝達線を格納する格納装置をエレクタリング部に取り付けると共に、その格納装置内に、油圧または電力接続ブロックの左右に動力伝達線を振り分けて格納する構成が開示されている。
また、例えば、特許文献2には、シールド掘進機におけるエレクタ装置の旋回リングに固定された可動端およびシールド掘進機本体に固定された固定端を有する旋回ケーブルベア(ケーブルベア:登録商標)と、旋回ケーブルベア内に旋回リングの径方向に少なくとも2段で配置された複数本のケーブルと、複数本のケーブルのうちの各段のケーブルを他段のケーブルに対して相対的にスライド可能な状態で支持する支持機構と、を備える旋回ケーブルベア構造が開示されている。
さらに、例えば、特許文献3には、旋回枠と、静止枠との間の環状空間に布設され内部に複数列のケーブル・ホース類を保持し両端が旋回枠と静止枠とに結合され、旋回時に自在に追従するケーブルベアを、ケーブル・ホース類の単列毎に分離した構成が開示されている。
特開2003-106098号公報 特開2018-155038号公報 特開平5-69381号公報
ところで、発明者が検討したシールド掘削機においては、エレクタ装置に動力を伝達する複数本の動力伝達線がシールド掘削機内部において剥き出しの状態で配置され、エレクタ装置のエレクタリング部と共に旋回する構成となっている。このため、エレクタリング部の旋回時に複数本の動力伝達線が他の機器等に引っ掛かり、破損する場合がある。また、動力伝達線が破損しないように注意しながらエレクタリング部を旋回させる必要があり、作業に時間がかかる上、操作性が著しく低下する場合がある。また、セグメントの組立作業時やシールド掘削機内での資材の搬入時に動力伝達線が作業員の出入りの邪魔になる場合もある。これらの問題は、小口径のシールド掘削機や泥水式あるいは泥土圧式のシールド掘削機のようにマシン内におけるスペースの確保が難しい場合に顕著になる。また、エレクタ装置の機能の向上等に起因して動力伝達線の数が多くなったり、動力伝達線の径が太くなったりした場合も顕著になる。
本発明は、上述の技術的背景からなされたものであって、シールド掘削機のエレクタ装置に動力を伝達する動力伝達線の破損を低減または防止することのできる技術を提供することを目的とする。
また、本発明は、上述の技術的背景からなされたものであって、シールド掘削機の作業性を向上させることのできる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明のエレクタ装置は、シールド掘削機の外殻部の内部に切羽面内に沿って旋回自在の状態で設けられた旋回部と、前記旋回部を旋回させる駆動部と、前記旋回部に接続された状態で設けられ、セグメントを把持するセグメント把持部と、前記外殻部の内部に設けられ、前記セグメント把持部に動力を伝達する複数本の動力伝達線と、前記シールド掘削機の外殻部に固定された固定リング部と、前記固定リング部の内側に、前記旋回部に接続されて前記切羽面に沿って旋回自在の状態で設けられた旋回リング部と、前記固定リング部と前記旋回リング部との間に、前記固定リング部および前記旋回リング部の周方向に沿って移動自在の状態で設けられ、前記固定リング部から前記旋回リング部に前記複数本の動力伝達線を案内し収納する動力伝達線収納部と、を備え、前記複数本の動力伝達線は、複数本の第1の動力伝達線と、複数本の第2の動力伝達線とを有し、前記動力伝達線収納部は、前記複数本の第1の動力伝達線を案内し収納する第1の動力伝達線収納部と、前記複数本の第2の動力伝達線を案内し収納する第2の動力伝達線収納部とを有しており、前記第1の動力伝達線収納部は、前記固定リング部の内周一部に固定された第1の固定端部と、前記旋回リング部の外周一部に固定された第1の移動端部と、前記第1の固定端部と前記第1の移動端部との間の第1の本体部と、前記第1の本体部の一部であって、前記固定リング部の内周から前記旋回リング部の外周に向かって屈曲する第1の屈曲部と、を有し、前記第2の動力伝達線収納部は、前記固定リング部の内周一部に固定された第2の固定端部と、前記旋回リング部の外周一部に固定された第2の移動端部と、前記第2の固定端部と前記第2の移動端部との間の第2の本体部と、前記第2の本体部の一部であって、前記固定リング部の内周から前記旋回リング部の外周に向かって屈曲する第2の屈曲部と、を有しており、前記セグメント把持部が前記固定リング部の頂点側に位置するエレクタ原点位置において、前記第1の動力伝達線収納部と前記第2の動力伝達線収納部とは、互いの全長が等しく、前記固定リング部の頂点から地面に垂線を下ろして形成される仮想線である縦軸を境にして互いに線対称になるように配置されており、前記第1の固定端部と前記第2の固定端部とは互いに離れた位置に配置され、前記第1の移動端部と前記第2の移動端部とは互いに離れた位置に配置され、前記第1の屈曲部と前記第2の屈曲部とは互いに離れた位置に配置され、前記固定リング部の頂点から前記第1の固定端部および前記第2の固定端部までの回転角度は90度以下で70度以上であり、前記固定リング部の頂点から前記第1の移動端部および前記第2の移動端部までの回転角度は前記固定リング部の頂点から前記第1の固定端部および前記第2の固定端部までの回転角度よりも小さい値に設定されている、ことを特徴とする。
請求項2に記載の本発明のエレクタ装置は、上記請求項1に記載の発明において、前記エレクタ原点位置において、前記第1の固定端部から前記第1の屈曲部までの前記第1の本体部が前記固定リング部の内周に沿って配置され、前記第2の固定端部から前記第2の屈曲部までの前記第2の本体部が前記固定リング部の内周に沿って配置されることを特徴とする。
請求項3に記載の本発明のエレクタ装置は、上記請求項1または2記載の発明において、前記第1の動力伝達線収納部および前記第2の動力伝達線収納部の内部に、前記動力伝達線が互いに干渉することのないように仕切部を設けたことを特徴とする。
請求項4に記載の本発明のシールド掘削機は、地盤を掘削する掘削手段と、前記掘削手段によって掘削された掘削孔の内周にセグメントを設置する請求項1~3の何れか一項に記載のエレクタ装置と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、シールド掘削機のエレクタ装置に動力を伝達する動力伝達線の破損を低減または防止することが可能になる。
また、本発明によれば、シールド掘削機の操作性を向上させることが可能になる。
本発明の一実施の形態であるシールド掘削機の内部を側面から透かして見た構成図である。 図1のシールド掘削機の要部を拡大して示した構成図である。 図2のシールド掘削機を矢印A方向から見た図である。 図3のシールド掘削機のケーブルリール部を拡大して示した図である。 図4のセグメント把持部を左方向に最大限旋回したときの図である。 図4のセグメント把持部を右方向に最大限旋回したときの図である。 ケーブルベア部の側面図である。 (a),(b)はケーブルベア部の一例を示す斜視図である。 発明者が検討したケーブルベア部の課題を説明するためのケーブルベア部の斜視図である。 図1のシールド掘削機のケーブルベア部の横断面図である。
以下、本発明の一例としての実施の形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
図1は本実施の形態のシールド掘削機の内部を側面から透かして見た構成図である。
本実施の形態のシールド掘削機1は、カッタ盤(掘削手段)2を切羽に押し当て回転させることにより地盤を掘削する際に、カッタ盤2の後方のスキンプレート(外殻部)3内に設けられた泥水室4に送泥管5を通じて泥水を圧送し、泥水室4内の泥水圧力を切羽の土圧および地下水圧に見合う圧力にして切羽の安定を図るとともに、泥水室4内に溜められた泥水を排泥管6によってトンネルの外部に排出しながら地山にトンネルを形成する泥水式シールド掘削機である。
シールド掘削機1を構成するカッタ盤2は、切羽を掘削する正面円形状の掘削部材であり、スキンプレート3の前面にスキンプレート3の周方向に沿って正逆方向に回転自在の状態で設置されている。このカッタ盤2は、例えば、スポークタイプが採用されており、その前面(切羽に対向する面)には、玉石等の破砕や地山の掘削を行う複数のビット2aおよびスクレーパツース2bが装着されている他、カッタ盤2の回転により掘削された土砂等を泥水室4内に取り込む貫通穴(図示せず)が形成されている。なお、カッタ盤2の外周面には、急曲線施工時の余掘りやシールド掘削機1の姿勢制御等を行うコピービット2cが装着されている。
カッタ盤2の後方に位置するスキンプレート3は、例えば円筒状の鋼製板により形成された前胴プレート3aおよび後胴プレート3bで構成されている。前胴プレート3aと後胴プレート3bとは、後胴プレート3bの先端側の球面軸受部が前胴プレート3aの後端側の内周面に接した状態で入り込むことで係合されている。
前胴プレート3aの前面側において、その前面からスキンプレート3の内方に後退した位置には、スキンプレート3内を切羽側と機内側とに分ける隔壁7が設置されている。このスキンプレート3の切羽側、すなわち、上記カッタ盤2と隔壁7との間に、上記泥水室4が設けられている。泥水室4は、カッタ盤2の回転により掘削された土砂等を取り込み、送泥管5を通じて供給された泥水と混合する空間(チャンバ)である。
一方、スキンプレート3の機内には、送泥管5と、排泥管6と、カッタ駆動体10と、複数本の中折れジャッキ11aと、複数本のシールドジャッキ11bと、エレクタ(エレクタ装置)12とが設置されている。
送泥管5は、泥水室4内に泥水を供給する配管であり、例えば、鋼材により形成されている。送泥管5の先端部(放泥口)は、隔壁7の正面内上部を貫通して泥水室4に達している。これにより、送泥管5を通じて圧送された泥水は、シールド掘削機1の正面内上部から泥水室4内に供給される。一方、送泥管5の後端部は、トンネル(掘削孔)の抗口に向かって延び、途中で所定の間隔毎に配置された複数の送泥ポンプ(図示せず)を介してトンネルの外部の泥水槽(図示せず)に接続されている。なお、泥水槽は、トンネルの外部の泥水処理装置(図示せず)に接続されている。
排泥管6は、泥水室4内の排泥水(掘削土砂と泥水との混合泥水)をトンネルの外部に排出する配管であり、例えば、鋼材により形成されている。排泥管6の先端部(吸泥口)は、隔壁7の正面内下部を貫通して泥水室4に達している。これにより、泥水室4内の排泥水は、シールド掘削機1の正面内下部から排出される。一方、排泥管6の後端部は、トンネルの抗口に向かって延び、途中で所定の間隔毎に配置された複数の排泥ポンプ(図1には図示せず)を介してトンネルの外部の上記泥水処理装置に接続されている。すなわち、泥水室4内の排泥水は、排泥管6を通じてトンネルの外部の泥水処理装置に送られ、そこで土砂と泥水とに分離され比重や粘性等が調整された後、泥水槽に送られて再び送泥管5を通じて泥水室4へ送られる。
カッタ駆動体10は、カッタ盤2を正逆方向に回転させる駆動源である。中折れジャッキ11aは、前胴プレート3aと後胴プレート3bとを連結するとともに、シールド掘削機1の推進方向を修正する機器である。シールドジャッキ11bは、スキンプレート3の後方のトンネルの内周に敷設されたセグメントSGに反力をとり、セグメントSGを後方に向けて押し出してスキンプレート3を含めたシールド掘削機1を前進させるための推進力を発生させる機器である。
エレクタ12は、スキンプレート3内部の後端付近において複数のセグメントSGのピース(セグメントセル)を把持して環状に組み立てることで、掘削されたトンネル(掘削孔)の内周にセグメントSGを構築する装置である。セグメントSGは、例えば、平板状のコンクリート製セグメントまたは合成セグメント(コンクリートと鋼材との合成構造)からなり、トンネルの周方向および軸方向に沿って複数個並べられた状態で設置される。
エレクタ12は、エレクタリング部(旋回部)12rと、エレクタ駆動体(駆動体)12mと、セグメント把持部12hと、支持体12sと、ケーブルリール部12cとを有している。このうちケーブルリール部12cは、固定リング部Rsと、その内側に設置された旋回リング部Rmと、それらのリング部の間に配置された2個のケーブルベア部Cb(第1のケーブルベア部Cb1および第2のケーブルベア部Cb2)とを有している。なお、エレクタ12の各部については後述する。また、図1では、セグメント把持部12hが固定リング部の頂点側に位置するエレクタ原点位置において、第1のケーブルベア部Cb1および第2のケーブルベア部Cb2が上下に示されているが、後述するように実際は第1のケーブルベア部Cb1および第2のケーブルベア部Cb2が切羽面を正面に見て左右に配置される。
スキンプレート3を構成する後胴プレート3bの進行方向後部の内周面には、テールブラシ3cが設けられている。テールブラシ3cは、例えば鋼製のワイヤや発泡ウレタンなどで構成されており、当該進行方向に対して間隔を開けて環状に、例えば、2本設けられている。テールブラシ3cは、セグメントSGの外周面と接触するような長さで内方に延びており、このようなテールブラシ3cにより、スキンプレート3の内周面とセグメントSGの外周面との間にシール室が形成されている。
図2は図1のシールド掘削機の要部を拡大して示した構成図、図3は図2のシールド掘削機を矢印A方向から見た図である。なお、図2でも、図1と同様、エレクタ原点位置において、第1のケーブルベア部Cb1および第2のケーブルベア部Cb2が上下に示されているが、後述するように実際は第1のケーブルベア部Cb1および第2のケーブルベア部Cb2が切羽面を正面に見て左右に配置される。
エレクタ12を構成するエレクタリング部12rは、切羽面内に沿って正逆方向(左右)に旋回自在の状態でスキンプレート3内に設置されている。エレクタ駆動体12mは、エレクタリング部12rを旋回させるための駆動部であり、例えば、油圧モータで構成されている。
エレクタ12を構成するセグメント把持部12hは、セグメントSGのピースを把持するための機構部であり、支持体12s上に支持されている。支持体12sは、エレクタリング部12rと機械的に接続されており、切羽面内に沿って正逆方向(左右)に旋回自在の状態で設置されている。そして、これにより、セグメント把持部12hも切羽面内に沿って正逆方向(左右)に旋回自在の状態で設置されている。
また、セグメント把持部12hは、旋回動作の他に、前後方向(シールド掘削機1の軸方向)および径方向(シールド掘削機1の中心軸から外方に離間する方向およびシールド掘削機1の外方から中心軸に接近する方向)に移動することが可能になっている。このセグメント把持部12hを前後方向および径方向に移動させる機器は、複数本の動力伝達線Lを通じて動力源15と接続されている。
複数本の動力伝達線Lは、例えば、油圧ホース、空圧ホース、電力線またはこれらを適宜混在させて含むことで構成されている。動力源15は、エレクタ12を駆動するための油圧、空圧または電力を供給する装置であり、例えば、油圧源、空圧源、電源またはこれらを適宜混在させて含むとともに、これらの各々の動力供給動作を制御する制御部を含んでいる。
ここで、小口径のシールド掘削機や泥水式あるいは泥土圧式のシールド掘削機のようにマシン内におけるスペースの確保が難しい場合、あるいは、エレクタ12の機能の向上等に起因して動力伝達線Lの本数が増えたり、動力伝達線Lの径が太くなったりした場合、複数本の動力伝達線Lを1箇所に纏めて配置すると、動力伝達線Lを配置することが困難になる場合がある。そこで、本実施の形態では、複数本の動力伝達線Lが、複数本の第1の動力伝達線L1および複数本の第2の動力伝達線L2に分けられ、シールド掘削機1の内部において2箇所に分散されて配置されている。これにより、シールド掘削機1の径が小さくても、動力伝達線Lの総数が増えたり、個々の動力伝達線Lの径が太くなったりしても、複数本の動力伝達線Lを配置し易くすることができる。なお、特に限定されるものではないが、複数本の第1の動力伝達線L1と複数本の第2の動力伝達線L2とは、それぞれに含まれる動力伝達線Lの本数や総重量等がほぼ同じになるように分けられている。
ケーブルリール部12cを構成する固定リング部Rsは、リングガータRG(図3参照)を介してスキンプレート3に固定されている。また、ケーブルリール部12cを構成する旋回リング部Rmは、エレクタリング部12rと機械的に接続されており、切羽面内に沿って正逆方向(左右)に旋回自在の状態で固定リング部Rsの内側に設置されている。
これら固定リング部Rsと旋回リング部Rmとの間に配置されたケーブルベア部Cbは、複数本の動力伝達線Lを案内し収容する動力伝達線収納部である。上記したように本実施の形態では、複数本の動力伝達線Lが複数本の第1の動力伝達線L1および複数本の第2の動力伝達線L2に分かれているので、複数本の第1の動力伝達線L1および複数本の第2の動力伝達線L2を案内し収容するためケーブルベア部Cbも第1のケーブルベア部Cb1と第2のケーブルベア部Cb2とに分かれて配置されている。すなわち、ケーブルリール部12cにおいて、複数本の第1の動力伝達線L1は第1のケーブルベア部Cb1内に、複数本の第2の動力伝達線L2は第2のケーブルベア部Cb2内に、それぞれ収められ纏められてエレクタ12に供給されるようになっている。
ここで、発明者が検討したシールド掘削機においては、エレクタに動力を伝達する複数本の動力伝達線がシールド掘削機内部において剥き出しの状態で配置され、エレクタのエレクタリング部と共に旋回する構成となっている。このため、エレクタリング部の旋回時に複数本の動力伝達線が他の機器等に引っ掛かり、破損する場合がある。また、動力伝達線が破損しないように注意しながらエレクタリング部を旋回させる必要があり、作業に時間がかかる上、操作性が著しく低下する場合がある。また、セグメントの組立作業時やシールド掘削機内での資材の搬入時に動力伝達線が作業員の出入りの邪魔になる場合もある。これらの問題は、小口径のシールド掘削機や泥水式あるいは泥土圧式のシールド掘削機のようにマシン内におけるスペースの確保が難しい場合に顕著になる。また、エレクタ装置の機能の向上等に起因して動力伝達線の数が多くなったり、動力伝達線の径が太くなったりした場合も顕著になる。
これに対して本実施の形態では、ケーブルリール部12cにおいて複数本の第1の動力伝達線L1および複数本の第2の動力伝達線L2をそれぞれ第1のケーブルベア部Cb1および第2のケーブルベア部Cb2内に収納することにより、エレクタリング部12rの旋回時に動力伝達線Lが他の機器等に引っ掛かることがないので、動力伝達線Lの破損を低減または防止することができる。
このため、シールド掘削機1の推進停止をしなくてすむ。また、動力伝達線Lを見ながらエレクタ12を操作する必要が無くなるので、シールド掘削機1の操作性を向上させることができる。そして、シールド掘削機1の推進停止を無くせる上、シールド掘削機1の操作性を向上させることができるので、シールド掘削作業1の施工サイクルを短縮することができる。さらに、ケーブルリール部12cにおいて複数本の動力伝達線Lがケーブルベア部Cb内に収容されているので、セグメントSGの組立作業時やシールド掘削機1内での資材の搬入時に動力伝達線Lが作業員の出入りの邪魔になることもない。このため、作業員の作業性を向上させることができる。
なお、図3に示す第1のケーブルベア部Cb1の第1の固定端部Ts1および第2のケーブルベア部Cb2の第2の固定端部Ts2は、動力源15からの複数本の第1の動力伝達線L1および複数本の第2の動力伝達線L2がそれぞれ第1のケーブルベア部Cb1および第2のケーブルベア部Cb2に入り込む部分である。これら第1の固定端部Ts1および第2の固定端部Ts2については後述する。
次に、ケーブルベア部Cbについて図4~図10等を参照して説明する。
まず、図4は図3のシールド掘削機のケーブルリール部を拡大して示した図、図5は図4のセグメント把持部を左方向に最大限旋回したときの図、図6は図4のセグメント把持部を右方向に最大限旋回したときの図である。
図4に示すように、第1のケーブルベア部Cb1は、第1の固定端部Ts1と、第1の移動端部Tm1と、これらの間の第1の本体部B1とを有している。
第1の固定端部Ts1は、複数本の第1の動力伝達線L1が第1のケーブルベア部Cb1内に入力される部分であり、固定リング部Rsの内周一部に固定されている。第1の移動端部Tm1は、第1のケーブルベア部Cb1内の複数本の第1の動力伝達線L1が出力される部分であり、旋回リング部Rmの外周一部に固定されている。第1の本体部B1は、第1の固定端部Ts1から固定リング部Rsの内周に沿って延び、途中、固定リング部Rsの内周から旋回リング部Rmの外周に向かって屈曲する第1の屈曲部Br1を経て旋回リング部Rmの外周に沿って第1の移動端部Tm1まで延びている。なお、第1のケーブルベア部Cb1は、一定の半径で、一方向のみに曲がるように設定されている。
第2のケーブルベア部Cb2は、第2の固定端部Ts2と、第2の移動端部Tm2と、これらの間の第2の本体部B2とを有している。第2の固定端部Ts2は、複数本の第2の動力伝達線が第2のケーブルベア部Cb2内に入力される部分であり、固定リング部Rsの内周一部に固定されている。第2の移動端部Tm2は、第2のケーブルベア部Cb2内の複数本の第2の動力伝達線L2が出力される部分であり、旋回リング部Rsの外周一部に固定されている。第2の本体部B2は、第2の固定端部Ts1から固定リング部Rsの内周に沿って延び、途中、固定リング部Rsの内周から旋回リング部Rmの外周に向かって屈曲する第2の屈曲部Br2を経て旋回リング部Rmの外周に沿って第2の移動端部Tm2まで延びている。なお、第2のケーブルベア部Cb2は、第1の屈曲部Br1と同じ一定の半径で、一方向のみに曲がるように設定されている。
これら第1のケーブルベア部Cb1および第2のケーブルベア部Cb2は、互いの全長が等しく、セグメント把持部12hが固定リング部Rsの頂点側に位置するエレクタ原点位置において、縦軸(固定リング部Rsの頂点から地面に垂線を下ろして形成される仮想線)Yを境にして左右対称になるように配置されている。
また、これら第1のケーブルベア部Cb1および第2のケーブルベア部Cb2は、エレクタリング部12rの旋回時の力を利用して展開するようになっている。すなわち、図5に示すように、エレクタリング部の左旋回によりセグメント把持部12hを左方向に旋回させると旋回リング部Rmも左方向に旋回するので、旋回リング部Rmに固定された第1の移動端部Tm1および第2の移動端部Tm2も左方向に旋回移動するようになっている。一方、図6に示すように、エレクタリング部12rの右旋回によりセグメント把持部12hを右方向に旋回させると旋回リング部Rmも右方向に旋回するので、旋回リング部Rmに固定された第1の移動端部Tm1および第2の移動端部Tm2も右方向に旋回移動するようになっている。なお、セグメント把持部12hの最大旋回角度(固定リング部Rsの頂点から左右各々の方向に最大限旋回させることが可能な位置までの角度)θmは、左右同じく、例えば、210度であり、これによりトンネルの全周にセグメントSGを設置することが可能になっている。
ここで、本実施の形態では、図4に示すように、エレクタ原点位置において、第1のケーブルベア部Cb1の第1の固定端部Ts1と第2のケーブルベア部Cb2の第2の固定端部Ts2とは互いに離れた位置に配置され、第1のケーブルベア部Cb1の第1の移動端部Tm1と第2のケーブルベア部Cb2の第2の移動端部Tm2とは互いに離れた位置に配置され、第1のケーブルベア部Cb1の第1の屈曲部Br1と第2のケーブルベア部Cb2の第2の屈曲部Br2とは互いに離れた位置に配置されている。したがって、図5および図6に示すように、セグメント把持部12hを左右に旋回させたときに第1のケーブルベア部Cb1と第2のケーブルベア部Cb2とが干渉してしまうことはない。
また、図4に示すように、エレクタ原点位置において、第1のケーブルベア部Cb1の第1の固定端部Ts1および第2のケーブルベア部Cb2の第2の固定端部Ts2の高さは、第1のケーブルベア部Cb1の第1の移動端部Tm1および第2のケーブルベア部Cb2の第2の移動端部Tm2より低い位置に配置されている。すなわち、図4~図6に示すように、エレクタ原点位置において、固定リング部Rsの頂点(縦軸Y)から第1の移動端部Tm1および第2の移動端部Tm2の各々までの回転角度θ1は、固定リング部Rsの頂点(縦軸Y)から第1の固定端部Ts1および第2の固定端部Ts2の各々までの回転角度θ2より小さくなっている。
ここでは、例えば、固定リング部Rsの頂点(縦軸Y)から第1の固定端部Ts1および第2の固定端部Ts2の各々までの回転角度θ2は90度以内とされている。第1の固定端部Ts1および第2の固定端部Ts2の位置としては、回転角度θ2が90度の位置が、第1のケーブルベア部Cb1および第2のケーブルベア部Cb2に複数本の動力伝達線Lを入力させる上で最も好ましい。しかし、図3に示したように、本実施の形態のシールド掘削機1では、固定リング部Rsの頂点(縦軸Y)から左右への回転角度が90度の位置にシールドジャッキ11bがあるので、それを避けて第1の固定端部Ts1および第2の固定端部Ts2が配置されている。
このとき、回転角度θ2を90度より大きくすると上記した最大旋回角度θmが小さくなり目標値(例えば、210度)を達成することができない。一方、回転角度θ2が90度以内でもあまり小さいと(すなわち、第1の固定端部Ts1および第2の固定端部Ts2が高い位置にあると)、第1のケーブルベア部Cb1の第1の固定端部Ts1側および第2のケーブルベア部Cb2の第2の固定端部Ts2側が下方に垂れる虞があり、第1のケーブルベア部Cb1および第2のケーブルベア部Cb2が固定リング部Rsの内周に沿って良好に移動することができなくなる虞がある。そこで、本実施の形態では、固定リング部Rsの頂点(縦軸Y)から第1の固定端部Ts1および第2の固定端部Ts2の各々までの回転角度θ2が、例えば、70度に設定されている。
また、エレクタ原点位置において、第1のケーブルベア部Cb1の第1の移動端部Tm1および第2のケーブルベア部Cb2の第2の移動端部Tm2の位置は、固定リング部Rsの頂点に近い方が、第1のケーブルベア部Cb1および第2のケーブルベア部Cb2からセグメント把持部12hに複数本の動力伝達線Lを出力する上で好ましい。そこで、本実施の形態では、固定リング部Rsの頂点(縦軸Y)から第1の移動端部Tm1および第2の移動端部Tm2の各々までの回転角度θ1が、回転角度θ2より小さい値に設定されている。ここでは、回転角度θ1は、例えば、22度に設定されている。
このようにすることで、図5および図6に示すように、セグメント把持部12hを左右に良好に旋回させることができる。
次に、図7はケーブルベア部の側面図、図8(a),(b)はケーブルベア部の一例を示す斜視図である。
図7に示すように、エレクタ原点位置における第1のケーブルベア部Cb1および第2のケーブルベア部Cb2の寸法は、特に限定されるものではないが、例えば、以下の通りである。
第1のケーブルベア部Cb1およびケーブルベア部Cb2の全長は、例えば、3180.2mm程度である。第1のケーブルベア部Cb1の第1の移動端部Tm1(第2のケーブルベア部Cb2の第2の移動端部Tm2)から第1の屈曲部Br1(第2の屈曲部Br2)までの長さCL1は、例えば、1224.6mm、長さCL2は、例えば、101.8mm、第1の屈曲部Br1(第2の屈曲部Br2)の長さCL3は、例えば、453.7mm、第1のケーブルベア部Cb1の第1の固定端部Ts1(第2のケーブルベア部Cb2の第2の固定端部Ts2)から第1の屈曲部Br1(第2の屈曲部Br2)までの長さCL4は、例えば、1400.1mmである。また、第1のケーブルベア部Cb1および第2のケーブルベア部Cb2の幅(図7の紙面に垂直な方向の長さ、シールド掘削機1の軸方向)は、例えば、275mm程度である。
第1のケーブルベア部Cb1および第2のケーブルベア部Cb2は、例えば、例えば、樹脂または金属からなり、図8(a)に示すように、標準型のケーブルベア部で構成されている。標準型のケーブルベア部は、その長手方向に沿って所定の間隔毎に同一寸法の複数の開口部Kを備えている。ただし、図8(b)に示すように、第1のケーブルベア部Cb1および第2のケーブルベア部Cb2を、開口部K(図8(a)参照)の無い密閉型のケーブルベア部で構成しても良い。密閉型を使用することで外部から粉塵等が入るのを低減できる。
次に、図9は発明者が検討したケーブルベア部の課題を説明するためのケーブルベア部の斜視図、図10は図1のシールド掘削機のケーブルベア部の横断面図である。
図9に示すように、ケーブルベア部50内において、複数の動力伝達線51が重なった状態でケーブルベア部50が曲がると、その曲がった箇所(破線で囲む箇所)で、複数本の動力伝達線51同士が互いに押し合うようになるので動力伝達線51が押し潰されてしまう場合がある。そこで、本実施の形態では、図10に示すように、ケーブルベア部Cb(Cb1,Cb2)の内部の複数本の動力伝達線L(L1,L2)同士が互いに干渉することのないように、ケーブルベア部Cb(Cb1,Cb2)の内部に仕切部Pが設けられている。
図10(a)では、ケーブルベア部Cb(Cb1,Cb2)の内部をその幅方向(短方向、シールド掘削機1の軸方向に沿う方向)に沿って複数の部屋に分けるように仕切部Pが設けられ、各部屋内に動力伝達線Lが収められている。また、図10(b)では、ケーブルベア部Cb(Cb1,Cb2)の内部をその幅方向に沿って複数の部屋に分けるとともに、ケーブルベア部Cb(Cb1,Cb2)の厚さ方向(シールド掘削機1の径方向に沿う方向)を上下に分ける仕切部が設けられ、各部屋に動力伝達線Lが収められている。いずれの場合もケーブルベア部Cb(Cb1,Cb2)の内部での動力伝達線L同士の干渉に起因する動力伝達線Lの破損を防止することができる。また、図10(b)の場合は図10(a)の場合よりも動力伝達線Lの本数を増やすことができる。
以上本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態はすべての点で例示であって、開示された技術に限定されるものではない。すなわち、本発明の技術的な範囲は、前記の実施の形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものでなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈されるべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲の要旨を逸脱しない限りにおけるすべての変更が含まれる。
以上の説明では、本発明を泥水圧式のシールド掘削機に適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、泥土圧式のシールド掘削機等、他のシールド掘削機にも適用することができる。また、カッタ盤は面板型に限定されるものではなく、スポーク型にも適用することができる。
1 シールド掘削機
2 カッタ盤
2a ビット
2b スクレーパツース
2c コピービット
3 スキンプレート
3a 前胴プレート
3b 後胴プレート
3c テールブラシ
4 泥水室
5 送泥管
6 排泥管
7 隔壁
10 カッタ駆動体
11a 中折れジャッキ
11b シールドジャッキ
12 エレクタ
12r エレクタリング部
12m エレクタ駆動体
12h セグメント把持部
12s 支持体
12c ケーブルリール部
15 動力源
SG セグメント
Cb ケーブルベア部
Cb1 第1のケーブルベア部
Cb2 第2のケーブルベア部
Ts1 第1の固定端部
Tm1 第1の移動端部
B1 第1の本体部
Br1 第1の屈曲部
Ts2 第2の固定端部
Tm2 第2の移動端部
B2 第2の本体部
Br2 第2の屈曲部
L 動力伝達線
L1 第1の動力伝達線
L2 第2の動力伝達線
θm 最大旋回角度
θ1 回転角度
θ2 回転角度

Claims (4)

  1. シールド掘削機の外殻部の内部に切羽面内に沿って旋回自在の状態で設けられた旋回部と、
    前記旋回部を旋回させる駆動部と、
    前記旋回部に接続された状態で設けられ、セグメントを把持するセグメント把持部と、
    前記外殻部の内部に設けられ、前記セグメント把持部に動力を伝達する複数本の動力伝達線と、
    前記シールド掘削機の外殻部に固定された固定リング部と、
    前記固定リング部の内側に、前記旋回部に接続されて前記切羽面に沿って旋回自在の状態で設けられた旋回リング部と、
    前記固定リング部と前記旋回リング部との間に、前記固定リング部および前記旋回リング部の周方向に沿って移動自在の状態で設けられ、前記固定リング部から前記旋回リング部に前記複数本の動力伝達線を案内し収納する動力伝達線収納部と、
    を備え、
    前記複数本の動力伝達線は、複数本の第1の動力伝達線と、複数本の第2の動力伝達線とを有し、
    前記動力伝達線収納部は、前記複数本の第1の動力伝達線を案内し収納する第1の動力伝達線収納部と、前記複数本の第2の動力伝達線を案内し収納する第2の動力伝達線収納部とを有しており、
    前記第1の動力伝達線収納部は、
    前記固定リング部の内周一部に固定された第1の固定端部と、
    前記旋回リング部の外周一部に固定された第1の移動端部と、
    前記第1の固定端部と前記第1の移動端部との間の第1の本体部と、
    前記第1の本体部の一部であって、前記固定リング部の内周から前記旋回リング部の外周に向かって屈曲する第1の屈曲部と、
    を有し、
    前記第2の動力伝達線収納部は、
    前記固定リング部の内周一部に固定された第2の固定端部と、
    前記旋回リング部の外周一部に固定された第2の移動端部と、
    前記第2の固定端部と前記第2の移動端部との間の第2の本体部と、
    前記第2の本体部の一部であって、前記固定リング部の内周から前記旋回リング部の外周に向かって屈曲する第2の屈曲部と、
    を有しており、
    前記セグメント把持部が前記固定リング部の頂点側に位置するエレクタ原点位置において、
    前記第1の動力伝達線収納部と前記第2の動力伝達線収納部とは、互いの全長が等しく、前記固定リング部の頂点から地面に垂線を下ろして形成される仮想線である縦軸を境にして互いに線対称になるように配置されており、
    前記第1の固定端部と前記第2の固定端部とは互いに離れた位置に配置され、前記第1の移動端部と前記第2の移動端部とは互いに離れた位置に配置され、前記第1の屈曲部と前記第2の屈曲部とは互いに離れた位置に配置され、前記固定リング部の頂点から前記第1の固定端部および前記第2の固定端部までの回転角度は90度以下で70度以上であり、前記固定リング部の頂点から前記第1の移動端部および前記第2の移動端部までの回転角度は前記固定リング部の頂点から前記第1の固定端部および前記第2の固定端部までの回転角度よりも小さい値に設定されている、
    ことを特徴とするエレクタ装置。
  2. 前記エレクタ原点位置において、前記第1の固定端部から前記第1の屈曲部までの前記第1の本体部が前記固定リング部の内周に沿って配置され、前記第2の固定端部から前記第2の屈曲部までの前記第2の本体部が前記固定リング部の内周に沿って配置されることを特徴とする請求項1記載のエレクタ装置。
  3. 前記第1の動力伝達線収納部および前記第2の動力伝達線収納部に、内部の前記動力伝達線が互いに干渉することのないように仕切部を設けたことを特徴とする請求項1または2記載のエレクタ装置。
  4. 地盤を掘削する掘削手段と
    前記掘削手段によって掘削された掘削孔の内周にセグメントを設置する請求項1~3の何れか一項に記載のエレクタ装置と、
    を備えることを特徴とするシールド掘削機。
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