JP3085215B2 - 掘進機 - Google Patents

掘進機

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JP3085215B2
JP3085215B2 JP30927096A JP30927096A JP3085215B2 JP 3085215 B2 JP3085215 B2 JP 3085215B2 JP 30927096 A JP30927096 A JP 30927096A JP 30927096 A JP30927096 A JP 30927096A JP 3085215 B2 JP3085215 B2 JP 3085215B2
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trimming
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俊明 上原
智文 石野
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石川島播磨重工業株式会社
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  • Drilling And Exploitation, And Mining Machines And Methods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地中を掘進して炭
鉱における沿層坑道などを形成する掘進機に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、地下の石炭を採掘する方法とし
て図20に示すような長壁式採炭法が知られている。こ
の長壁式採炭法は、採掘対象の炭層1の両側に並行な沿
層坑道2,3を掘削すると共に、その先端間を結んで先
端坑道4を掘削し、その先端坑道4にカッターローダ
(ドラムカッタ)などの掘削機械を設置して、先端坑道
4の長壁を手前側(図中矢印a方向)に切り崩し、沿層
坑道2,3にかき出してベルトコンベヤなどで搬出する
ものである。
【0003】この沿層坑道2,3を掘削する機械として
は、図21に示すような坑道掘進機(コンティニュアス
マイナー)5が公知である。この坑道掘進機5は、機本
体6の前方に延出されたブーム7の先端に円錐台状の掘
削ヘッド8が設けられ、そのブーム7を上下或いは左右
に旋回させることで、所定の断面形状に掘削するように
なっている。掘削した石炭や岩石(ズリ)は、機体前部
に設けられた積込装置9で掻き寄せられ、機体中央を後
方に延びるコンベヤ10で移送されて、後方にて追従走
行する運搬車両11に積み込まれるようになっている。
この坑道掘進機5は、通常機本体に乗り込んだ作業者に
より運転されて、クローラ12で自走する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで前記従来の坑
道掘進機5は、掘削ヘッド8の大きさが掘削すべき断面
に比べて小さいので、掘進能率が悪いという問題があっ
た。近来にあっては沿層坑道2,3が数キロにも及ぶ採
炭が行われているので、結果的に沿層掘進に対して多く
の時間を費やすこととなり、採炭工程全体の工期が極め
て長くなってしまう。
【0005】このような課題を解決するため、シールド
掘進機にて実績のある二連形のカッタを採用して、切羽
の全断面に亘る掘削を行うことが考えられる。しかしな
がら左右に一対の回転カッタを設けた場合、中央上下の
部分に切り残しが生じてしまい、坑道天盤及び床面に突
出部分が形成されることになる。沿層坑道2,3におい
ては、掘削後に周壁の支保のためのロックボルトを挿入
するようになっており、天盤に凹凸があると天盤に対し
て垂直に挿入することが困難になる。また床面に凹凸が
あると、石炭搬出のためのコンベヤを設置したり運搬車
両を走行させるのに支障がでてくる。この掘削断面の対
策として、回転カッタの間の上下に小さな回転カッタを
追加したり、無端のチェーンカッタを切り残し部分に沿
って設ける技術も提案されているが、その駆動系が複雑
になり、掘進機における部品点数の増加及びコスト高な
どをまねいてしまう。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決すべく本
発明は、掘進方向の軸回りに回転して地山を掘削する複
数のメインカッタを半径方向に並べた掘進機において、
上記両メインカッタの間に、その並設方向に直線状に掘
削すると共に機体の内外方に移動自在に形成されたトリ
ミングカッタを設けたものである。そのトリミングカッ
タは、並設方向に往復移動して掘削する鋸ぎり状のもの
であるのが好ましい。また本発明は、掘進方向の軸回り
に回転して地山を掘削する複数のメインカッタを半径方
向に並べた掘進機において、上記両メインカッタの間
に、並設方向の軸回りに回転するドラム状に形成され、
その並設方向に直線状に掘削するトリミングカッタを設
けたものである。そのトリミングカッタは、機体の内外
方に移動自在に形成されることが好ましい。
【0007】上記構成によって、トリミングカッタはメ
インカッタの切り残し部分を掘削して、坑道のメインカ
ッタ間の周壁を平滑なものとする。その駆動は往復移動
又は自転のみであるので、駆動系が複雑になることがな
い。またトリミングカッタを機体の内外方に移動自在と
することにより、余掘り量の調整やビットの点検或いは
交換等を容易に行うことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って説明する。
【0009】図1は、本発明にかかわる掘進機を炭鉱に
おいて沿層坑道を掘削形成する場合の第一の実施の形態
を示したものである。この掘進機は、地山(炭層又は岩
盤)14を掘削するカッタ21と、カッタ21の後方に
連ねられて、掘削形成された沿層坑道2,3の周壁を支
えるフレーム22とを備えたものであって、カッタ21
として、掘進方向の軸回りに回転しその半径方向(左右
方向)に並設された一対のメインカッタ61,62と、
これらメインカッタの間で左右方向に往復して掘削する
鋸ぎり状のトリミングカッタ63,64とが設けられて
構成されている。すなわちメインカッタ61,62によ
り切り残された部分(図中二点鎖線内Q)を上下のトリ
ミングカッタ63,64によって掘削し、正面視で左右
方向に長い長円形の形状に全断面掘削するようになって
いる。
【0010】メインカッタ61,62は、回転軸となる
シャフト65と、シャフト65から放射状に延びた三本
のスポーク66と、スポーク66の長手方向に所定の間
隔で前方に突出されたビット(カッターピック)67と
で構成されている。ビット67は円弧状の硬質金属チッ
プにて形成されている。なおシャフト65の前端にもビ
ット68が円弧状に植設されている。またこのシャフト
65またはスポーク66に水噴射用ノズルを設けて、切
羽に対して粉塵抑止及び切削火花防止のための噴霧を噴
射させるようにしてもよい。そして左右のメインカッタ
61,62は、そのスポーク66が同一平面上に、且つ
一方のスポーク66が他方のスポーク66の中間に入り
込むような位相関係で並設されている。
【0011】またシャフト65は、図4に示すように後
方に延出されて、フレーム22を構成する本体フレーム
25の鉛直部34に軸支されていると共に、その延出端
にギヤ69が設けられている。このギヤ69は、本体フ
レーム26の下部33に載置された電動モータ70のギ
ヤ71に噛合されている。ギヤ71と電動モータ70と
の間には減速機72が設けられている。すなわち電動モ
ータ70の回転力が一対のメインカッタ61,62に適
宜伝達され、これらが互いに反対方向に回転駆動され
て、前方の切羽に対して掘削を行うようになっている。
そして図5に示したように、スポーク66の外周端側6
6aは着脱可能に分割され、後述するように縮径される
フレーム22に相応して短くなるように形成されてい
る。この分割構造としては、例えばスポーク66の分割
面73を凹凸に形成して嵌め合わせるようにし、ボルト
・ナット(図示せず)にて締結するようにすればよい。
なお図5では、縮径時に上方或いは左右に突出するスポ
ーク66だけを分割可能な構造として示したが、全スポ
ーク66を短縮可能に形成しても構わない。
【0012】さらにスポーク66の背面側にはバケット
74が設けられ、掘削した石炭或いは岩石を掬い取っ
て、シュート75を経由して搬出用のコンベヤ76に投
入するようになっている。シュート75は左右のメイン
カッタ61,62に対応して二基設けられ、機体中央側
に下降傾斜されている。コンベヤ76は、図4に示した
ように、シュート75の下方且つ前方側に位置されたロ
ーラ77に巻き掛けられた無端ベルト78にて形成され
ている。そして図7に示したように、無端ベルト78
は、本体フレーム25内に適宜配置されたガイドローラ
79により搬送面側が支えられて、若干上昇したのち水
平に後方へ延びて、機体後方に位置された図示しない別
のコンベヤ或いは運搬車両に、掘削した石炭或いは岩石
を搬送するようになっている。
【0013】トリミングカッタ63,64は、所定の長
さのカッタ本体80と、その一側の長手方向に沿って所
定の間隔で植設されたビット81とで形成され、メイン
カッタ61,62のバケット74の後方近傍において、
前方部フレーム23の前端に設けられている。すなわち
上側のトリミングカッタ63が上部フレーム26に、下
側のトリミングカッタ64が本体フレーム25の下部3
3にそれぞれ配置されている。図2にも示すように、カ
ッタ本体80は、箱状のブラケット部材82にビット8
1の部分が露出する状態で収容され、左右方向に伸びた
ガイドロッド83に移動ブロック84を介して支持され
ている。ガイドロッド83は、ブラケット部材82の左
右側板82aに両端が支持されている。移動ブロック8
4は、ガイドロッド83に嵌合されてその長手方向に摺
動自在となっている。移動ブロック84には復動シリン
ダ85が連結されている。復動シリンダ85は、ガイド
ロッド83と平行に設けられ、そのシリンダ本体85a
の基端がブラケット部材82の後部の基板82bにブラ
ケット86を介して支持され、ピストンロッド85bの
先端がブラケット87を介して移動ブロック84に連結
されている。すなわち復動シリンダ85の伸縮により、
トリミングカッタ63,64が左右方向に往復するよう
になっている。なおその復動範囲は、ガイドロッド83
に設けられたストッパ83aによって規制されている。
【0014】そして図3に示すように、ブラケット部材
82には、トリミングカッタ63,64を機体の内方及
び外方に適宜移動させるためのアクチュエータ88が設
けられている。アクチュエータ88は、シリンダ部88
aの基端がブラケット89を介して本体フレーム下部3
3或いは上部フレーム26の内側に軸支され、ピストン
ロッド88bの先端が基板82bの背面側にブラケット
90を介して軸支されている。そしてその軸支点の近傍
には、基板82bをブラケット91を介してフレーム3
3,26に支持するための支軸92が左右方向に設けら
れている。すなわちアクチュエータ88の伸縮駆動によ
りブラケット部材82を支軸92を中心に俯仰させるこ
とで、トリミングカッタ63,64を機体の内外方に移
動自在としている。従って、図3中(a)に示したよう
に、通常の掘削においてはトリミングカッタ63,64
のビット方向を鉛直方向に対して所定の角度θに、例え
ば45度に保持する。このときのビット81の位置は、一
対のメインカッタ61,62による掘削断面の上端同
士、及び下端同士を接線状に結んだ位置である。また必
要に応じてアクチュエータ88を縮退させて、図3中
(b)に示したようにブラケット部材82を図中時計回
りに回転移動させることで、ビット81を機体内方に向
けると共に、ブラケット部材82全体を機体内方に位置
させるようになっている。すなわちビット81の点検或
いは交換を掘進途中において実施できるようになってい
る。また余掘り量の調整や屈曲掘進を行うときは、アク
チュエータ88を上下両方或いは一方を常時よりも伸長
させて、ビット81が機体外方に突出するように回転移
動させ、最突出位置(P)までの任意の位置で保持でき
るようになっている。なおトリミングカッタ63,64
を機体内方に向ける際には、ブラケット部材82が隔壁
37と干渉することが考えられるので、これを避けるた
めに、図3(b)に示したように、フレーム33,26
のアクチュエータ88を支持している部分を前後方向に
スライド可能に形成して、別のアクチュエータ93の伸
長によりこの部分を適宜距離Lだけ前進させるようにし
てもよい。このほかブラケット部材82の機体内方側に
は、トリミングカッタ63,64により掘削された石炭
等を適宜導くための傾斜ガイド板82cが形成されてい
る。すなわち上側においては石炭等をシュート75へと
導き、下側においては掘進に従って前方へ押出すように
してメインカッタ61,62のバケット74に掬い取ら
れるようにしている。さらにブラケット部材82には、
トリミングカッタ63,64の掘削反力を充分受けるた
めに、ガイドロッド83の後方に補助ガイド94が並設
されている。
【0015】次にこの実施の形態のフレーム22の構成
を説明する。図1及び図4に示したように、このフレー
ム22は、掘進方向前後に適宜分割され、その前方部フ
レーム23及び後方部フレーム24が略同様に、沿層坑
道2,3の床面15に接すると共に機本体を構成する本
体フレーム25と、天盤13を支える上部フレーム26
と、側壁を支える左右の側部フレーム27,28とで構
成されている。そしてこれらフレーム25…28は、周
方向に所定の間隔を以て隔てられ、カッタ21による掘
削断面に略相応した外形(長円形)を呈するようになっ
ている。すなわち上部フレーム26は、横断面が直線状
の上板29を有して、全体が偏平に組み立てられ、側部
フレーム27,28は横断面が円弧状の外側板30,3
1を有して組み立てられている。本体フレーム25は、
横断面が直線状の底板32を有して長方形状に形成され
た下部33と、下部33の両側の長手方向前後にそれぞ
れ立設された鉛直部34と、鉛直部34の上端間を結ぶ
上横部35及び上縦部36とで成り、全体が略直方体状
に組み立てられている。また本体フレーム25の前端に
は、カッタ21側と隔てるための隔壁37が取り付けら
れている。
【0016】そして本体フレーム25と上部フレーム2
6及び側部フレーム27,28との間には、それぞれ拡
縮用ジャッキ38,39が設けられ、機体内方へ縮径で
きるようになっていると共に、その拡縮を案内するガイ
ド40,41が設けられている。上部フレーム26のた
めの拡縮用ジャッキ38は、本体フレーム25の左右そ
れぞれの上縦部36の前後に、シリンダ42が鉛直方向
に取り付けられ、シリンダ42から出没されるピストン
ロッド43の先端が上部フレーム26の下面に連結され
ている。すなわち上部フレーム26は、上部フレーム2
6の下面と、本体フレーム25の上縦部36の上面との
距離を限度とした所定の昇降範囲で、移動自在となって
いる。そしてガイド40は、図7に示すように、各鉛直
部34の上端に立設された筒体44と、筒体44と同軸
に上部フレーム26から垂下された柱体45とで成り、
柱体45が筒体44内を摺動することで、上部フレーム
26の昇降を案内するようになっている。また左右の側
部フレーム27,28のための拡縮用ジャッキ39は、
本体フレーム25の両側の前後及び上下にそれぞれ設け
られ、図7に示したように、ジャッキ本体46が鉛直部
34の上下に、そのピストンロッド47の先端が側部フ
レーム27,28の内面にそれぞれ取り付けられてい
る。そしてガイド41は、拡縮用ジャッキ39の近傍に
並設され、側部フレーム27,28の内面から水平に突
出された柱部48と、鉛直部34内に区画されて柱部4
8を摺動させる筒部49とで形成されている(図4参
照)。
【0017】また前方部フレーム23と後方部フレーム
24との間には、掘進に必要な所定の推進力を与えるた
めの推進ジャッキ50が設けられている。この推進ジャ
ッキ50は、本体フレーム25の上下左右の四隅の位置
に配置され、ジャッキ本体51が後方部フレーム24の
下部33及び上縦部52に、その長手方向に沿って設け
られている。このため特に上縦部52は、推進ジャッキ
50を充分支持できるように、前方部フレーム23の上
縦部36よりも若干堅牢に形成されている。また後方部
フレーム24の左右の拡縮用ジャッキ39及びガイド4
1は、この推進ジャッキ50と干渉しない位置に設けら
れている。そして推進ジャッキ50のピストンロッド5
3の先端は、前方部フレーム23の本体フレーム25の
後端に着脱自在に連結されている。すなわち推進ジャッ
キ50が、拡縮用ジャッキ38,39の駆動によるフレ
ーム拡縮と適宜連動して伸縮駆動されることにより、後
方部フレーム24に反力をとって前方部フレーム23及
びカッタ21を前進させると共に、前進した前方部フレ
ーム23に対して後方部フレーム24を引き寄せるよう
になっている。
【0018】このほか図4に示したように、前方部フレ
ーム23の上部フレーム26には、カッタ21により形
成された沿層坑道2,3の天盤13に沿って移動する覆
部材95が設けられている。この覆部材95は、上板2
9が二枚重ねに形成されたうちの外側の板として形成さ
れ、内側の板96に対して摺動自在となっている。そし
て上部フレーム26にはシリンダ97が設けられ、ピス
トンロッド97aの先端が覆部材95に連結されて、そ
の伸長によりカッタ21の前方へ突出するようになって
いる。すなわち掘進途中でのメインカッタ61,62の
ビット交換或いは保守点検の際には、機体を若干後退さ
せてから、切羽とカッタ21の間に生じたスペースに作
業者が入って作業することになるが、この際に天盤13
からの落石などを防いで、作業者の安全を確保できるよ
うになっている。
【0019】また図7に示したように、本体フレーム2
5には通気のためのベントパイプ98が設けられてい
る。そして後方部フレーム24には各ジャッキ(38,
39,50…)のためのパワーユニット、及び掘進を制
御するための運転室(図示せず)などが設けられてい
る。この運転室は、フレーム22から隔てられた坑口側
に設けて遠隔操作にて掘進操作を行うようにしてもよ
い。さらに後方部フレーム24の後部デッキ(図示せ
ず)にはロックボルト99を沿層坑道2,3の天盤13
及び側壁に挿入するためのボルト挿入装置100 が備えら
れている。なおこのボルト挿入装置100 は、後部デッキ
に備えるとは限らず、掘進に追従して走行する走行車な
どに別途搭載するようにしてもよい。
【0020】次に上記構成の掘進機により沿層坑道2,
3を掘削する工程を説明する(図8参照)。まず推進ジ
ャッキ50を縮小した状態にしておくと共に、前方部フ
レーム23はカッタ21により掘削される断面よりも僅
かに小さい外形となるように、拡縮用ジャッキ38,3
9を縮退させて縮径状態にする。すなわち天盤13と上
部フレーム26の上面との間には適宜な隙間S1 が形成
されている状態にあり、側壁と側部フレーム27,28
との間にも同様な隙間(図示せず)が形成されている。
そして後方部フレーム24は、拡縮用ジャッキ38,3
9の伸長により、本体フレーム25の他、各フレーム2
6…28が全周に亘って周壁に対して適宜圧接した状態
にする(図8のa)。この状態でメインカッタ61,6
2及びトリミングカッタ63,64を駆動させると共
に、コンベヤ76を駆動させる。そして推進ジャッキ5
0を伸長させると、メインカッタ61,62はその回転
及び押圧力によって切羽の略全面の掘削を行い、トリミ
ングカッタ63,64はそのメインカッタ61,62に
よって切り残された部分を掘削する(図8のb)。
【0021】この際、トリミングカッタ63,64は、
一対のメインカッタ61,62による掘削断面の上端同
士、及び下端同士を接線状に結んだ位置に切り込むのみ
であるが、切り残された上下の略三角形の部分(Q)
は、炭層の性質上、亀裂が入るとその自重或いは振動な
どにより容易に地山14から剥離される。カッタ21に
より掘削された石炭或いは岩石は、バケット74により
掬い取られ、シュート75及びコンベヤ76により後方
へ搬出される。また余掘り量の調整を行うときは、トリ
ミングカッタ63,64のアクチュエータ88を適宜伸
縮させて、上下のビット81の位置及び方向を変える。
さらに炭層の傾斜角度が変化するなど、沿層坑道2,3
を上下方向に屈曲或いは屈折させる必要がある場合は、
推進ジャッキ50の伸縮速度(長さ)を上下で変えると
共に、上下のビット81の位置及び方向を変えること
で、円滑に掘進方向を転換できる。例えば下降傾斜させ
る場合は、下側のトリミングカッタ64のアクチュエー
タ88を伸ばして、ビット81の向きを底板32から大
きく突出させる。
【0022】そして推進ジャッキ50が最大に伸長する
まで掘進したなら(図8のc)、前方部フレーム23の
拡縮用ジャッキ38,39を伸長させて、その上部フレ
ーム26及び側部フレーム27を周壁に圧接した状態
(S2 )にすると共に、後方部フレーム24の拡縮用ジ
ャッキ38,39を縮小させて、各フレーム26,27
を天盤13及び側壁から離間させる。すなわち後方部フ
レーム24の上部フレーム26の上面と天盤13との間
には適宜な隙間S1 が形成された状態となる。この状態
で推進ジャッキ50を縮退させて、後方部フレーム24
を前方に引き寄せる(図8のd)。この引き寄せと並行
して、或いは引き寄せ完了後に、掘進した区間の天盤1
3及び側壁に、ロックボルト挿入用の孔をボルト挿入装
置100 に備えられたドリルにて開け、その孔を利用して
安定化のための薬液注入を行うと共に、ロックボルト9
9を挿入してナットにて固定する。この支保に際して
は、ロックボルト99の固定にネット等を併用してもよ
い。そして推進ジャッキ50を最小に縮退させたなら
(図8のe)、再び前方部フレーム23を縮径させ、後
方部フレーム24を拡径させて、最初の状態(図8の
a)に戻し、掘進を継続する。
【0023】掘進が計画長に達したなら、各拡縮用ジャ
ッキ38,39を最大限に縮退して、フレーム外形が沿
層坑道2,3の断面よりも大幅に小さくなるように縮径
する(図5の実線の状態)。すなわちフレーム26…2
8と天盤13及び側壁との間に大きな隙間が形成される
状態にする。そして推進ジャッキ50のピストンロッド
53と前方部フレーム23との連結を解除して、沿層坑
道2,3を走行する牽引車(図示せず)に後方部フレー
ム24を連結させる。そして牽引車を坑口側に走行させ
ることにより、まず後方部フレーム24を搬出する。こ
のとき後方部フレーム24の後端を少し持ち上げること
で、その前端のみが接地した状態にし、摩擦抵抗を小さ
いものにする。この牽引のために、後方部フレーム24
の前端下部にローラなどを設けるようにしてもよい。な
お地山14が石炭層であれば、掘削面(底面15)は平
滑であり、摩擦係数μは微少なものであるので、牽引に
際しての大きな障害とはならず、比較的小形の牽引車に
て迅速に搬出できる。この搬出が終了したなら、続いて
前方部フレーム23に牽引車を連結する。このとき下側
のトリミングカッタ64がフレーム外面と同一位置の状
態、或いは突出した状態のままにしておくと、接地によ
る摩擦抵抗が大きくなり、またカッタ損傷のおそれも生
ずるので、アクチュエータ88を縮小させて、図3
(b)に示したように、機体内方に収容した状態にす
る。そして牽引車の走行により、後方部フレーム24と
同様にして搬出する。なお場合によっては前方部フレー
ム23及び後方部フレーム24を連結された状態のまま
牽引車に連結して、その走行により搬出するようにして
もよい。
【0024】沿層坑道2,3の掘削が終了すると、その
先端同士を結ぶ先端坑道4を掘削する(前出図9参
照)。この掘削に際して、沿層坑道2,3に引き続き同
じ掘削機で掘削すべく、その向きを直角に変えてもよい
が、狭いスペースで向きを変えることは困難であり、ま
たこの先端坑道4は沿層坑道2,3に比べると極めて短
いので、本発明の掘進機を搬出した後に、従来の坑道掘
進機(前出図10参照)を搬入して掘削するものとす
る。この掘削が終了したなら、ドラムカッタを先端坑道
4に搬入設置して、二本の沿層坑道2,3の間の炭層を
掘削し、本格的な採炭を行う。
【0025】このように、沿層坑道2,3を掘削するた
めのカッタ21として、掘進方向に伸びたシャフト65
を回転軸として回転駆動される一対のメインカッタ6
1,62と、その間の上下において左右に往復するトリ
ミングカッタ63,64とを備えたので、所定の長円形
の掘削断面を一挙に掘削することができ、掘進効率を大
幅に向上させることができる。そしてトリミングカッタ
63,64は復動シリンダ85の伸縮によって駆動され
るので、そのガイドロッド83を含めてもコンパクトな
構造にでき、過度な部品点数の増加、コスト高及び大規
模化を防ぐことができる。またトリミングカッタ63,
64を機体の内外方に移動自在に形成して、アクチュエ
ータ88により移動保持させるようにしたので、そのビ
ット交換や上下別の余掘り量、さらには上下方向の屈曲
掘進を容易に行うことができる。
【0026】またこの実施の形態では、カッタ21によ
り形成された沿層坑道2,3の周壁を支えるフレーム2
2を備え、かつフレーム22を縮径自在に形成したの
で、ロックボルト99の施工を並行して行えることで、
掘進効率が大幅に向上するとともに、掘進後の搬出を極
めて容易に且つ迅速に行うことができ、沿層坑道2,3
の掘進及び採炭の大幅な工期短縮に貢献できる。そして
フレーム22を前後に分割して、その間に推進ジャッキ
50を設けたので、フレーム拡縮自在の構成と相俟っ
て、機体自重による床面15との摩擦力に依存すること
なく、推進反力を確実にとることができ、掘進速度のよ
り一層の向上が達成される。
【0027】次に本発明の第二の実施の形態を説明す
る。図9及び図10に示すように、この掘進機は、一対
のメインカッタ111 ,112 の間に設けられるトリミング
カッタ113 ,114 として、メインカッタ111 ,112 の並
設方向(左右方向)の軸を中心にして回転するドラム状
のカッタが設けられている。この実施の形態のメインカ
ッタ111 ,112 は、放射状に延びた三本のスポーク115
が断面円形を呈し、そのスポーク115 にビット116 が千
鳥状に植設されて成る。すなわち図11乃至図13に示
すように、スポーク115 の前端の位置(正面視でスポー
クセンターCsの位置)に、一列目のビット 116aが等
間隔でスポーク長手方向に設けられ、二列目のビット 1
16bが一列目のビット 116aの間で且つそのカッタ回転
方向R後方側に設けられている。ビット116 は、先端が
尖った円柱状の硬質金属チップで成り、ホルダー117 に
て所定の方向に保持されている。この実施の形態では、
図13に示したように、スポーク軸方向で見て切羽Kの
面に対して約45度の角度を以て当たるように、回転方向
R前方に向けられている。またスポーク115 の先端部に
は、スポーク115 の長手方向端部から若干突出したビッ
ト 116cが設けられ、スポーク端面に対して所定の角度
α(例えば45度)だけ傾くように保持されている(図1
2参照)。すなわち平断面で見て切羽Kの両側角部が斜
めに(符号K1)切削されるようになっている。なおビ
ット116 は、図9及び図10に示したように、スポーク
115 の根元部分118 及びシャフト119 の前端面にも配設
されている。これら根元部分118 及びシャフト119 の前
端面は、スポーク115 の前端よりも前方に位置してお
り、中央側のビット 116dがスポーク115 のビット 116
a…116cよりも若干先行するようになっている。
【0028】また図9及び図10に示したように、スポ
ーク115 の裏側にはバケット120 が取り付けられ、その
軸心側に円弧状のバケットガイド121 が設けられてい
る。すなわちバケット120 によって掬われた石炭又は岩
石(ズリ)がシュート122 に入るまではこぼれないよう
に、バケット120 がバケットガイド121 に沿って回転移
動するようになっている。シュート122 は、メインカッ
タ111 のシャフト119 よりも上方の位置から適宜屈曲さ
れて機体中央下部に且つ後方へと延び、そのシュート端
がコンベヤ123 の先端の上方近傍に位置されている。
【0029】図14及び図15にも示すように、トリミ
ングカッタ113 ,114 は、所定の直径及び長さのドラム
軸体124 と、ドラム軸体124 の外周に配設されたビット
125とで成る。ビット125 は、メインカッタ111 ,112
のビット116 と同様に、円柱状の硬質金属チップがホル
ダー126 に支持されて成り、ドラム軸体124 の全周に亘
って設けられている。その配列は、ドラム軸体124 の軸
方向に等間隔で、且つ三段の千鳥配列で合計六列となっ
ている。ホルダー126 は、ドラム軸体124 の外周に設け
られた半割り構造の筒体ブラケット127 に一体的に取り
付けられている。筒体ブラケット127 の分割端にはフラ
ンジ128 が形成され、ボルト129 にてドラム軸体124 に
着脱されるようになっている。筒体ブラケット127 は軸
方向にも適宜分割されている。図16及び図17にも示
すように、ドラム軸体124 の長手方向両端は上部フレー
ム26及び本体フレーム25に軸受部材130 を介して軸
支されている。軸受部材130 は、ドラム軸体124 の端部
を囲繞する軸孔を有し、その軸孔に設けられたベアリン
グ131 によってドラム軸体124 を回転自在に支持してい
る。そしてドラム軸体124 の両端には油圧モータ132 が
設けられ、その出力端133 がギヤカップリング134 を介
してボルト135 にてドラム軸体124 の端部に連結されて
いる。油圧モータ132 の本体は、そのフランジ136 がボ
ルト137 により軸受部材130 の端面に取り付けられてい
る。なおこの実施の形態では、油圧モータ132 をドラム
軸体124 の両側に設けてドラム軸体124 を回転させるよ
うにしたが、いずれか一方の端部に設ける構成でもよ
い。ギヤカップリング134 は、ドラム軸体124 からの捩
じれ等の有害な荷重が油圧モータ132 に伝達されないよ
うにこれを吸収するもので、出力端133 の外周に嵌合さ
れ、出力端133 の先端に設けられた押え板138 及びボル
ト139 にて保持されている。またドラム軸体124 の軸心
位置には水管140 が設けられ、図15に示したように、
その水管140 から放射状に延びた通孔141 によって、筒
体ブラケット127 の外周に設けられたノズル142 に連絡
している。このノズル142 はビット125 の位置を避けて
多数配置されている。水管140 は、油圧モータ132 内を
貫通する水路(図示せず)を介して、油圧モータ132 の
基端に取り付けられたウォータースイベル142 に連結さ
れ、少なくとも油圧モータ132 の回転駆動中は水が供給
されるようになっている。すなわち水の噴射によって、
トリミングカッタ113 の切削回転に伴って発生する粉塵
を抑えるようになっている。
【0030】図17は下部に設けられたトリミングカッ
タ114 の端部を示したもので、軸受部材130 の外周には
径方向の一方に延びたフランジ部143 が形成され、その
延出端には左右方向に延びたピン144 が設けられてい
る。そして軸受部材130 は、本体フレーム25の前端板
145 に取り付けられたブラケット板146 に、このピン14
4 を介して軸支されている。ブラケット板146 及びフラ
ンジ部143 の上部には俯仰用シリンダ147 が設けられて
いる。俯仰用シリンダ147 の基端は、左右方向のピン14
8 を介してブラケット板146 に軸支され、ピストンロッ
ド149 の先端はフォーク部材150 及びピン151 を介して
フランジ部143 の上部に連結されている。すなわちピス
トンロッド149 の伸長によってトリミングカッタ114 は
機体の下方に突出し、縮退することによって機体内方に
入るようになっている。通常の掘進時には、トリミング
カッタ114 のビット切削回転(図中仮想円150 にて示
す)の下端が、本体フレーム25の下面と同じレベル15
1 に保持され、余掘りを行うときはそれよりも突出した
レベル152 に保持される。また前端板145 には、フラン
ジ部143 のピン144 の上下の延出端面153 に当接し、そ
の揺動範囲を規制するストッパ154 が設けられている。
なお上部のトリミングカッタ113 も下部のトリミングカ
ッタ114 と同様に構成されている。すなわち図10に示
したように、軸受部材130 のフランジ部155 が本体フレ
ーム25の上端部156 に取り付けられたブラケット板15
7 に軸支され、俯仰用シリンダ158 の伸縮によって機体
の上方へ移動自在となっている。すなわち上下別個の俯
仰用シリンダ147 ,158 によって、方向制御などのため
の余掘りができるようになっている。
【0031】また図18に示すように、トリミングカッ
タ113 ,114 の長手方向中央には中間支持ブラケット15
9 が設けられている。中間支持ブラケット159 は、半割
り構造となっており、前方の半円筒部160 の外周には放
射状に固定ビット161 が取り付けられ、後方部分162 と
はボルト163 にて接合されている。後方部分162 は、軸
受部材130 のフランジ部143 と同様に延出され、その延
出端が、本体フレーム25の前端板145 に設けられたブ
ラケット板164 にピン165 を介して軸支されている。ま
たピン165 の上方には中間支持ブラケット159 の後方部
分162 の上部を貫通する補強ロッド166 が設けられ、そ
の両端 166aは両側のブラケット板130のフランジ部143
に接続されている。すなわち補強ロッド166 はドラム
軸体124と平行に延びて、軸受部材130 及び中間支持ブ
ラケット159 を一体化している。
【0032】このようにトリミングカッタ113 ,114 を
ドラム状に構成したことで、メインカッタ111 ,112 に
より切り残された部分(Q)の全体を掘削することがで
き、前記第一の実施の形態で示した鋸ぎり状のトリミン
グカッタ61,62による線状の切削よりも、円滑に且
つ確実に水平天盤13及び床面15を形成することがで
きる。この他の構成及び作用効果は、前記第一の実施の
形態と同様なので、対応する構成に同一の符号を付し、
その説明を省略する。
【0033】なお以上の実施の形態においてはメインカ
ッタを一対設けたものを示したが、三個以上並べるよう
にしてもよい。すなわち図19に示すように、同じ構成
の三台のメインカッタ171 ,172 ,173 を左右方向に一
列に並べて、その間の上部及び下部にそれぞれトリミン
グカッタ174 ,175 を設け、左右方向に長い長円形の掘
削断面を形成するようにしてもよい。なおこの図示例で
はメインカッタ171 …173 として円弧状のビット67,
68を有したものを、またトリミングカッタ174 ,175
として鋸ぎり状のものを示したが、前記第二の実施の形
態で示したような千鳥配列のビットを有したメインカッ
タ及びドラム状のトリミングカッタで構成してもよい。
【0034】またフレーム22の周方向の分割間隔及び
拡縮範囲は、掘進及び後退に支障ない程度であればよ
く、掘削断面の大きさやロックボルト99の頭部の突出
長さ等に対応させて、適宜選択すべきものである。そし
て以上の実施の形態では、フレームを略上下左右の四分
割としたが、全体として拡縮可能に分割形成してあれば
よい。また分割されたフレームが周方向に間隔をあける
ようにするとは限らず、掘進状態では略密閉した状態を
保ち、縮径状態では一部が重なり合うように構成しても
よい。さらに炭鉱の沿層坑道22を掘進する場合を例示
したが、本発明はこれに限るものではなく、同様の施工
条件下のトンネル掘削に広く適用できるものである。
【0035】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、所定の掘
削断面を一挙に掘削することができ、掘進効率の大幅な
向上が達成されるとともに、カッタの駆動系が複雑化す
るのを抑えることができる。また余掘り量の調整やビッ
トの点検或いは交換、さらには坑道の屈曲或いは屈折
を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかわる掘進機の第一の実施の形態を
示した正面図である。
【図2】図1の要部を示した平面図である。
【図3】図2の側面図である。
【図4】図1の全体側面図である。
【図5】図1の動作を示した正面図である。
【図6】図4のB−B線矢視断面図である。
【図7】図4のE−E線矢視断面図である。
【図8】図1の掘進機による掘削工程を示した側断面図
である。
【図9】本発明の第二の実施の形態を示した正面図であ
る。
【図10】図9の側断面図である。
【図11】図9の要部を示した正面図である。
【図12】図11の平面図である。
【図13】図11中のF−F線矢視断面図である。
【図14】図9のトリミングカッタを示した正面図であ
る。
【図15】図14のG−G線矢視断面図である。
【図16】図14の要部を示した部分断面図である。
【図17】図16の側面図である。
【図18】図14のH−H線矢視断面図である。
【図19】図1の他の実施の形態を示した正面図であ
る。
【図20】炭鉱における長壁式採炭法を説明するための
斜視図である。
【図21】従来の掘進機を示した斜視図である。
【符号の説明】 2,3 沿層坑道(坑道) 14 地山 21 カッタ 22 フレーム 61,62,111 ,112 メインカッタ 63,64 トリミングカッタ(鋸ぎり状) 113 ,114 トリミングカッタ(ドラム状) 65,119 シャフト(回転軸) 83 ガイドロッド 85 復動シリンダ 132 油圧モータ Q メインカッタによる切り残し部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 9/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 掘進方向の軸回りに回転して地山を掘削
    する複数のメインカッタを半径方向に並べた掘進機にお
    いて、上記両メインカッタの間に、その並設方向に直線
    状に掘削すると共に機体の内外方に移動自在に形成され
    トリミングカッタを設けたことを特徴とする掘進機。
  2. 【請求項2】 上記トリミングカッタが、並設方向に往
    復移動して掘削する鋸ぎり状のものである請求項1記載
    の掘進機。
  3. 【請求項3】 掘進方向の軸回りに回転して地山を掘削
    する複数のメインカッタを半径方向に並べた掘進機にお
    いて、上記両メインカッタの間に、並設方向の軸回りに
    回転するドラム状に形成され、その並設方向に直線状に
    掘削するトリミングカッタを設けたことを特徴とする掘
    進機。
  4. 【請求項4】 上記トリミングカッタが、機体の内外方
    に移動自在に形成された請求項3記載の掘進機。
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