JP6892749B2 - 接続装置、管体内作業システム、及び杭圧入システム - Google Patents

接続装置、管体内作業システム、及び杭圧入システム Download PDF

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本発明は、接続装置、管体内作業システム、及び杭圧入システムに関する。
従来、鋼管やPC杭(プレストレストコンクリート杭)などの管体(穴開き杭)を地盤に埋設することが行われている。特許文献1には、管体を地盤に埋設する工法として、地盤に掘削穴を形成したり、地盤を予め柔らかくほぐしたりした上で、管体を地盤に装入する工法が開示されている。
また、近年では、管体を効率よく地盤に埋設する工法として、例えば図6に示すように、掘削装置等の作業装置501で管体101内に現れる地盤Aに対して掘削等の処理を施しながら、圧入機502で管体101を地盤Aに圧入する工法が採用されている。
従来、このような工法では、作業装置501が管体101内に挿入される。このため、管体101内に配される作業装置501と、管体101の外側に配されて作業装置501の動作を油圧や電力で制御する外部機器(不図示)とが、油圧ホースや電気配線などの配線503により接続されている。具体的に、配線503は、外部機器から延び、管体101の上方の開口から管体101内に入り、管体101内に配された作業装置501に接続されている。
また、作業装置501から外部機器に至る配線経路の長さは、作業装置501や圧入機502による作業過程において変化する。このため、管体101の外側には、配線503を巻き取ったり、繰り出したりするリール504が設けられている。リール504は、地盤A上に配された圧入機502に取り付けられている。この構成では、例えば作業装置501から外部機器に至る配線経路が短くなる過程において、配線503がリール504によって巻き取られる。
従来では、リール504から延びる配線503が、管体101の上方に設けられたローラ505において折り返された上で、管体101内に入り込む。
特許第4881257号公報
上記従来の構成では、管体101の長さよりも長い配線503(例えば管体101の2倍程度の長さの配線503)が必要となる。しかしながら、製造可能な配線503の長さには限界がある。このため、上記従来の構成によって地盤Aに埋設できる管体101の長さにも限界が生じてしまう。
従来の構成では、地盤Aに埋設できる管体101の長さを延ばすために、例えば二つの配線503を継手で接続することも考えられる。しかしながら、この場合には、二つの配線503の間の継手がローラ505を通る際に、配線503が継手近傍において折れ曲がる等して、配線503に不具合が生じる可能性があり、好ましくない。
さらに、上記従来の構成では、配線503がローラ505において折り返されることで、配線503に負荷がかかる。また、配線503にかかる負荷は、配線503をリール504に巻き取る際の抵抗となるため、リール504における配線503の巻き付け力が大きくなってしまう。また、作業装置501と外部機器とが複数の配線503で接続される場合には、複数の配線503がローラ505において互いに干渉し絡み合うことで配線503に負荷がかかる可能性もある。
また、上記従来の構成では、配線503をリール504に巻き取る際に、配線503が管体101内から外部に出る。このため、図6において符号506で示すように、管体101内において配線503に付着した土や泥水等の付着物が、管体101の外部において飛散してしまう。すなわち、上記従来の構成では、このような付着物の飛散によって、管体101の外側における作業環境を確保できない、という問題もある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、配線の保護を図りながら、より長い管体を地盤に埋設でき、さらに、管体外側における作業環境を確保できる接続装置、管体内作業システム、及び杭圧入システムを提供することを目的とする。
本発明に係る接続装置は、管体内で作業を行う作業装置と外部機器とを接続するものであり、前記管体内に配された前記作業装置から前記管体の開口端まで延びる第一の配線と、前記管体の開口端側に配されて前記第一の配線を巻き取り、繰り出し可能な第一のリールと、前記第一のリールを介して前記第一の配線に接続され、前記第一のリールから前記外部機器に向かって延びる第二の配線と、前記第二の配線を巻き取り、繰り出し可能な第二のリールと、前記管体の開口端に連結される筒状の連結部材と、を備え、前記第一のリールは前記連結部材に固定されていることを特徴とする。
また、本発明に係る管体内作業システムは、上述した接続装置と、前記作業装置と、前記作業装置を制御する機器としての前記外部機器と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、作業装置と外部機器とを接続する配線が、管体内で延びる第一の配線と、管体の外側に配される第二の配線とに分けられている。また、第一の配線は、管体の開口端側(管体上部の開口端側)に配された第一のリールによって巻き取られたり、繰出されたりする。このため、製造可能な配線の長さに限界があっても、また、二つの配線を継手で接続しなくても、より長い管体を地盤に埋設することができる。具体的には、第一の配線の長さに対応する長さの管体を地盤に埋設することが可能となる。
また、本発明によれば、従来のように、作業装置と外部機器とを接続する配線をローラ等において折り返したり、配線長さを確保するために二つの配線を継手で接続したりする必要が無い。このため、配線の保護を図ることも可能となる。
また、本発明によれば、管体内で延びる第一の配線が、管体の開口端側(管体上部の開口端側)に配された第一のリールによって巻き取られたり、繰出されたりする。すなわち、第一の配線は、管体の外側において延びて配されることがない。これにより、管体内において第一の配線に付着した土や泥水等の付着物が、管体の外側において飛散することを防止できる。したがって、管体の外側における作業環境を確保できる。
また、本発明によれば、第一のリールを管体の開口端側に配するために、第一のリールをクレーンによって吊下げておく必要が無くなる。これにより、クレーンの専有を避けることができる。すなわち、クレーンを他の作業(例えば管体の搬送作業)に用いることができる。したがって、管体を地盤に埋設するための全体作業の効率化を図ることができる。
また、本発明に係る接続装置は、前記第二の配線と前記第一の配線との間に配される中継機器を備え、前記第二の配線は、前記中継機器に接続され、前記中継機器から前記第一のリールを介して前記第一の配線に接続され、前記中継機器は、前記第二の配線と前記第一の配線との間で作動油、水、エア及び電気のうち少なくとも一つを中継してもよい。
このような構成では、作業装置の機能に対応する数の第一の配線を作業装置に対して設けることができ、外部機器の機能に対応する数の第二の配線を外部機器に対して設けることができる。すなわち、第一の配線の数と、第二の配線の数とを互いに異ならせることができる。
また、本発明に係る杭圧入システムは、上述した管体内作業システムと、前記管体を地盤に圧入する圧入機と、を備え、前記外部機器は、前記圧入機を駆動する機器であることを特徴とする。
本発明によれば、上述した管体内作業システムの効果に加え、圧入機を駆動する油圧機器等の外部機器を作業装置の制御にも利用できるので、油圧、或いは水やエア等の外部機器を新たに設ける必要が無くなるうえ、配線の取り合いを簡略化できる利点がある。
本発明によれば、作業装置と外部機器とを接続する配線の保護を図りながら、より長い管体を地盤に埋設することができる。また、管体の外側における作業環境を確保できる。
本発明の実施の形態による杭圧入システムを示す概略図である。 図1の杭圧入システムにおいて、掘削装置を管体の下端部まで降ろした状態を示す概略図。 本発明の実施の形態による杭圧入システムにおいて、油圧機器から掘削装置に至る配線の経路を示す模式図である。 図1,2のIV方向矢視図である。 第一のリールの構造の一例を示す模式図である。 従来構成の一例を示す概略図である。
以下、本発明の実施形態による接続装置、管体内作業システム、及び杭圧入システムについて、図面に基づいて説明する。
図1,2に示すように、本実施形態の杭圧入システム1は、管体101を地盤A上に立てた状態で、管体101内に現れる地盤Aに対して掘削等の処理を施しながら、管体101を地盤Aに圧入するものである。杭圧入システム1は、圧入機2と、管体内掘削システム(管体内作業システム)3と、を備える。
圧入機2は、管体101を把持して地盤Aに圧入する。圧入機2は、本体部11と、本体部11に設けられて管体101の圧入時に生じる反力を受ける反力受けを把持する支持部12と、本体部11に対して管体101の軸方向に移動可能に設けられ、管体101を把持するチャック部13と、を備える。管体101は、地盤Aに設置される穴開き杭などである。支持部12が把持する反力受けは、例えば図1,2のように、地盤Aに設置済みの三つの管体101であってもよいが、これに限ることはない。
圧入機2では、チャック部13により管体101を把持した状態で、本体部11に対してチャック部13を地盤Aに向けて移動させることで、管体101を地盤Aに圧入することができる。
図1−3に示すように、管体内掘削システム3は、管体101内に配される掘削装置(作業装置)21と、管体101の外側に配されて掘削装置21を制御する油圧機器(外部機器)22と、掘削装置21と油圧機器22とを接続する接続装置30と、を備える。
掘削装置21は、管体101内に現れる地盤Aを掘削する。掘削装置21は、オーガスクリュー等の掘削用ヘッド23と、掘削用ヘッド23を回転駆動するモータ24と、を備える。また、掘削装置21は、掘削用ヘッド23をモータ24に対して上下方向(管体101の軸方向)に移動させるための移動用シリンダ25、及び、管体101の内周部分を把持することでモータ24を管体101内で保持し、掘削用ヘッド23を回転させる反力を得るための保持用シリンダ26も備える。本実施形態の掘削装置21(特にモータ24、移動用シリンダ25、保持用シリンダ26)は、後述する油圧機器22から作動油が供給されることで動作する。
掘削装置21は、管体101内において管体101の軸方向に移動可能とされている。掘削装置21を管体101の軸方向に移動させる手法は、任意であってよい。掘削装置21は、例えばクレーンによって吊下げられると共に管体101の軸方向に移動してもよい。本実施形態において、掘削装置21は、管体101の上方の開口端101a側に設けられたウィンチ27によって管体101の軸方向に移動する。
ウィンチ27は、例えば管体101の開口端101aに対して着脱可能に取り付けられてもよい。本実施形態において、ウィンチ27は、後述する接続装置30を構成し、管体101の開口端101aに連結される筒状の連結部材102の上方の開口端102aに取り付けられる。ウィンチ27は、例えば連結部材102に対して着脱可能であってもよいが、本実施形態では着脱不能である。ウィンチ27は、本実施形態の管体内掘削システム3を構成している。
連結部材102は、管体101の開口端101aに着脱可能に接続される。連結部材102は、管体101と略同径の筒状で掘削装置21を収容可能な大きさを有し、管体101に対して同軸に装着される。連結部材102は、掘削装置21を収容することで掘削装置21を保護する。本実施形態の連結部材102には、掘削用ヘッド23の回転によって掘り上げた掘削土を管体101や連結部材102の外側に排出するための排出口102bが形成されている。
油圧機器22は、動作油を掘削装置21に供給したり、掘削装置21から回収したりする。油圧機器22は、例えば油圧ポンプによって構成されてよい。油圧機器22は、例えば圧入機2を駆動する機器であってよい。図示しないが、本実施形態の油圧機器22は、圧入機2とは別に配置されている。なお、油圧機器22は、例えば前述した圧入機2と一体に設けられてもよいし、圧入機2から離れた位置に配されてもよい。また、油圧機器22は、例えば圧入機2に搭載されてもよい。
接続装置30は、第一の配線31と、第一のリール32と、第二の配線33と、第二のリール34と、を備える。また、本実施形態の接続装置30は、前述の連結部材102も備える。
第一の配線31は、管体101内に配された掘削装置21から管体101の開口端101aまで延びる。第一のリール32は、管体101の開口端101a側に配されている。第一のリール32は、第一の配線31を巻き取ったり、繰り出したりする。第二の配線33は、第一のリール32を介して第一の配線31に接続されている。第二の配線33は、第一のリール32から油圧機器22に向かって延びている。第二のリール34は、第二の配線33を第一の配線31を巻き取ったり、繰り出したりする。
本実施形態において、第一のリール32は、前述したウィンチ27と同様に、連結部材102に固定されている。より具体的に、本実施形態の第一のリール32は、支持部材35を介して連結部材102の開口端102aに固定されている。支持部材35は、第一のリール32を回転可能に支持する。
本実施形態の第一の配線31は、第一のリール32が連結部材102の開口端102aに固定されていることで、管体101内又は連結部材102内に配された掘削装置21から連結部材102の開口端102aまで延びる。
また、本実施形態の接続装置30は、図3,4に示すように、第一の配線31と第二の配線33との間に配される中継機器36を備える。第二の配線33は、中継機器36に接続されている。第二の配線33は、中継機器36から第一のリール32を介して第一の配線31に接続されている。
以下、本実施形態の接続装置30について、より具体的に説明する。
本実施形態において、第一の配線31及び第二の配線33は、作動油を油圧機器22等と掘削装置21との間で流すための油圧ホース等である。なお、本実施形態では、後述するように第一の配線31及び第二の配線33の全てが油圧ホースではなく、一部にエア、水のホースを含んでいる。
本実施形態の接続装置30は、第一の配線31、第二の配線33をそれぞれ複数備える。第一の配線31、第二の配線33の数は、例えば互いに同じであってよいが、本実施形態では互いに異なっている。
第一の配線31の数は、第一の配線31を接続する掘削装置21の機能に対応するように設定されている。
本実施形態において、複数の第一の配線31には、掘削装置21のモータ24、移動用シリンダ25、保持用シリンダ26を駆動するために、作動油をモータ24、移動用シリンダ25、保持用シリンダ26に個別に供給する三つの供給配線、及び、作動油をモータ24、移動用シリンダ25、保持用シリンダ26から個別に回収するための三つの回収配線が含まれている。また、複数の第一の配線31には、モータ24を変速させるために、作動油をモータ24に供給するための一つの供給配線が含まれている。さらに、複数の第一の配線31には、掘削装置21のモータドレンに接続される一つの配線と、掘削装置21に水やエアを供給するための一つの配線と、が含まれている。すなわち、本実施形態における第一の配線31の数は九つである。
一方、第二の配線33の数は、第二の配線33を接続する油圧機器22の機能に対応するように設定されている。
本実施形態において、複数の第二の配線33には、油圧機器22から送出された作動油を掘削装置21に向けて流す一つの供給配線、及び、掘削装置21から排出された作動油を油圧機器22に戻す一つの回収配線が含まれている。また、複数の第二の配線33には、油圧機器22のドレンに接続される一つの配線と、油圧機器22とは別に設けられた水・エア供給源(図示省略)から水やエアを送出するための一つの配線と、が含まれている。すなわち、本実施形態における第二の配線33の数は四つである。
図4,5に示すように、本実施形態の第一のリール32は、ロータリージョイント41を備える。ロータリージョイント41は、円柱状の軸部42と、軸部42の周囲に回転可能に設けられた円筒状の回転部43と、を備える。
回転部43には、第一の配線31(図1−3参照)に接続される回転側管路44が形成されている。回転側管路44は、回転部43の径方向に延び、回転部43の内周に開口している。
軸部42には、回転側管路44に接続される固定側管路45が形成されている。固定側管路45の一端は、回転部43の内周に対向する軸部42の外周に開口している。回転側管路44と固定側管路45とは、軸部42に対する回転部43の回転位置に関わらずつながっている。固定側管路45の他端は、軸部42の軸方向の端部に開口している。固定側管路45は、図示例のように軸部42の端部からさらに延びてもよいが、これに限ることはない。
第一の配線31は、例えばロータリージョイント41の固定側管路45に直接接続されてもよいが、本実施形態では後述する中継機器36を介して固定側管路45に接続されている。
また、本実施形態の第一のリール32は、第一の配線31を巻き回すための円筒状のドラム46を備える。ドラム46は、ロータリージョイント41をなす回転部43の外周に設けられている。ドラム46の外周には、ドラム46の軸方向に配列された複数の溝47が形成されている。溝47の数は、第一の配線の数と同じである。複数の溝47には、複数の第一の配線31が個別に収容される。これにより、第一のリール32に巻き取られた複数の第一の配線31が互いに絡み合うことを防止できる。
図1,2,4に示すように、第一のリール32は、支持部材35によって連結部材102の開口端102aに取り付けられている。支持部材35は、例えば連結部材102の開口端102aに対して着脱可能に取り付けられてもよい。本実施形態において、支持部材35は、連結部材102に着脱不能に取り付けられている。すなわち、本実施形態の第一のリール32は、連結部材102に対して着脱不能に取り付けられている。
第二のリール34は、第一のリール32と同様に構成されてよい。例えば、第二のリール34は、第一のリール32と同様に、複数の溝を有するドラムを備えてもよい。また、第二のリール34は、第一のリール32と同様のロータリージョイントを備えてもよい。この場合、第二のリール34の回転側管路に第二の配線33が接続され、第二のリール34の固定側管路と油圧機器22とがホース等の配線によって接続されればよい。
第二のリール34は、任意の位置に配されてよい。本実施形態の第二のリール34は、圧入機2に取り付けられている。
図3,4に示すように、本実施形態の中継機器36は、支持部材35に固定されている。中継機器36は、掘削装置21の機能に対応するように設けられた第一の配線31と、油圧機器22の機能に対応するように設けられた第二の配線33と、を適切に接続するように構成されている。
中継機器36は、例えば、互いに異なる数の第一の配線31と第二の配線33とを接続する分岐配線(不図示)を含んでもよい。本実施形態の中継機器36は、第一の配線31と第二の配線33との接続を選択的に切り換える方向切換弁(不図示)を含んでいる。具体的には、供給配線をなす一つの第二の配線33が、方向切換弁によって供給配線をなす三つの第一の配線31のいずれか一つと選択的に接続される。また、回収配線をなす一つの第二の配線33が、方向切換弁によって回収配線をなす三つの第一の配線31のいずれか一つと選択的に接続される。
また、本実施形態の中継機器36では、掘削装置21のモータドレンに接続された第一の配線31と、油圧機器22のドレンに接続された第二の配線33とが常時接続されている。また、中継機器36では、掘削装置21に水やエアを供給するための第一の配線31と、油圧機器22から水やエアを送出するための第二の配線33とが常時接続されている。
次に、本実施形態の杭圧入システム1を用いて管体101を地盤Aに埋設する方法の一例について説明する。
図1,2に示すように、管体101を地盤Aに埋設するためには、はじめに、管体101を地盤A上に立てた状態で、管体101を圧入機2のチャック部13により把持する。
次いで、管体内掘削システム3の連結部材102を管体101の開口端101aに連結する。この状態では、掘削装置21が連結部材102内に収容された状態で管体101の上方に位置する(図1参照)。このため、第一のリール32から掘削装置21に至る第一の配線31の長さは短く、第一の配線31の大部分は第一のリール32に巻き取られている。
また、連結部材102を管体101の開口端101aに連結した状態では、連結部材102の開口端102aが、圧入機2に取り付けられた第二のリール34に対して上方に間隔をあけて位置している。このため、第二の配線33の大部分また全体が、第二のリール34から連結部材102の開口端102aに配された第一のリール32に向けて延びている。また、第二のリール34に巻き取られる第二の配線33の長さは短い、あるいは、第二のリール34には第二の配線33が巻き取られていない。
次いで、図2に示すように、掘削装置21をウィンチ27によって下方に移動させて管体101内に挿入し、管体101内の管内土の上面まで到達させる。この際、第一の配線31を第一のリール32から繰り出す。
その後、掘削装置21によって管体101内に現れる地盤Aを掘削しながら、圧入機2によって管体101を地盤Aに圧入する。管体101を地盤Aに圧入する際には、連結部材102の開口端102aが下方に移動する。このため、第二のリール34は、第二のリール34から連結部材102の開口端102aに向けて延びる第二の配線33の部位が弛まないように、第二の配線33を巻き取る。
また、第一のリール32は、掘削装置21による掘削作業の状態に応じて、第一の配線31を巻き取ったり繰り出したりする。例えば、掘削用ヘッド23の回転によって掘り上げられた掘削土を管体101の外側に排出する際には、ウィンチ27により掘削装置21を連結部材102内まで上方に移動させる。この際、第一のリール32は第一の配線31を巻き取る。
そして、管体101が所定位置(計画レベル)まで圧入されることで、管体101の地盤Aへの埋設が完了する。
以上説明したように、本実施形態によれば、掘削装置21と油圧機器22とを接続する配線が、管体101内や連結部材102内で延びる第一の配線31と、管体101や連結部材102の外側に配される第二の配線33とに分けられている。また、第一の配線31は、連結部材102の開口端102a(管体101の開口端101a側)に配された第一のリール32によって巻き取られたり、繰出されたりする。このため、製造可能な配線の長さに限界があっても、また、第一の配線31と第二の配線33とを継手で接続しなくても、より長い管体101を地盤Aに埋設することができる。具体的には、第一の配線31の長さに対応する長さの管体101を地盤Aに埋設することが可能となる。
また、本実施形態によれば、従来のように、掘削装置と油圧機器とを接続する配線をローラ等において折り返したり、配線長さを確保するために二つの配線を継手で接続したりする必要が無い。このため、配線(第一の配線31、第二の配線33)の保護を図ることも可能となる。
また、本実施形態によれば、管体101内や連結部材102内で延びる第一の配線31が、連結部材102の開口端102a(管体101の開口端101a側)に配された第一のリール32によって巻き取られたり、繰出されたりする。すなわち、第一の配線31は、管体101や連結部材102の外側において延びて配されることがない。これにより、管体101内や連結部材102内において第一の配線31に付着した土や泥水等の付着物が、管体101や連結部材102の外側において飛散することを防止できる。したがって、管体101や連結部材102の外側における作業環境を確保できる。
また、本実施形態によれば、第一の配線31、第二の配線33の各長さを、掘削装置21から油圧機器22に至る配線経路よりも短く設定できる。このため、第一の配線31を巻き取る第一のリール32、及び、第二の配線33を巻き取る第二のリール34をそれぞれコンパクトに構成できる。すなわち、第一のリール32、第二のリール34の小型化を図ることができる。
また、本実施形態によれば、従来のように配線がローラ等において折り返される場合と比較して、各配線31,33を各リール32,34に対して巻き取ったり繰り出したりする際の抵抗が少なくなる。このため、各配線31,33を各リール32,34に対してより速く巻き取ったり繰り出したりすることが可能となる。これにより、掘削装置21を管体101内において素早く昇降させることが可能となり、その結果、管体内掘削システム3による掘削作業を効率よく行うことができる。
また、本実施形態によれば、掘削装置21と油圧機器22とを接続する配線が、第一のリール32を介して第一の配線31と第二の配線33とに分けられている。このため、仮に配線に不具合が生じたとしても、配線の一部、すなわち、第一の配線31及び第二の配線33の一方のみを交換すればよい。また、機能が互いに異なる掘削装置21を交換する場合には第一の配線31だけを交換し、機能が互いに異なる油圧機器22を交換する場合には第二の配線33だけを交換することも可能となる。したがって、接続装置30やこれを含む管体内掘削システム3、杭圧入システム1のメンテナンスを安価かつ容易に行うことができる。
また、本実施形態によれば、連結部材102が管体101の開口端101aに連結され、第一のリール32が連結部材102に固定されている。このため、第一のリール32を管体101の開口端101a側に配するために、第一のリール32をクレーンによって吊下げておく必要が無くなる。これにより、クレーンの専有を避けることができる。すなわち、クレーンを他の作業(例えば管体101の搬送作業)に用いることができる。したがって、管体101を地盤Aに埋設するための全体作業の効率化を図ることができる。
また、本実施形態によれば、第一の配線31と第二の配線33との間に方向切換弁や分岐配線を含む中継機器36が配されている。このため、掘削装置21の機能に対応する数の第一の配線31を掘削装置21に対して設けることができ、油圧機器22の機能に対応する数の第二の配線33を油圧機器22に対して設けることができる。すなわち、第一の配線31の数と、第二の配線33の数とを異ならせることができる。具体的には、第二の配線33の数を第一の配線31の数よりも少なく設定することが可能となり、接続装置30の構成の簡略化を図ることができる。
また、本実施形態によれば、同一の油圧機器22が、掘削装置21の制御及び圧入機2の駆動の両方に利用されている。このため、別の油圧機器を新たに設ける必要が無くなるうえ、配線の取り合いを簡略化できる利点がある。
以上、本発明による接続装置、管体内作業システム、及び杭圧入システムの実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
上記実施形態の接続装置は、掘削装置と油圧機器とを接続しているが、これに限ることはない。本発明の接続装置は、少なくとも管体内で作業を行う作業装置と、管体の外側に配されて作業装置を制御する外部機器と、を接続すればよい。
作業装置としては、上記実施形態の掘削装置の他、例えば、管体内に現れる地盤(例えば岩)を破砕するブレーカー装置、管体内に残留する土砂等を取るバケット装置、管体内の水を排出する排水ポンプ、地盤改良に使用する改良材の噴射装置などであってもよい。すなわち、本発明の接続装置は、管体内掘削システムを構成することに限らず、例えば管体内破砕システムなどの管体内作業システムを構成してもよい。
また、作業装置は、油圧によって動作する装置に限らず、例えば電力によって動作する装置であってもよい。この場合、外部機器は、例えば電力を作業装置に供給する電源であってもよい。また、接続装置の第一の配線及び第二の配線は、例えば電気配線であってもよい。
本発明の接続装置において、第一のリールは、連結部材の開口端に取り付けられることに限らず、例えば管体の開口端に取り付けられてもよい。また、第一のリールは、管体や連結部材の開口端に取り付けられることに限らず、例えばクレーンによって吊下げられることで管体の開口端側に配されてもよい。
本発明の接続装置では、例えば第一の配線と第二の配線との間に中継機器が配されなくてもよい。このような構成では、作業装置に接続される第一の配線の数と外部機器に接続される第二の配線の数とが同じとなるように、例えば、作業装置及び外部機器のいずれか一方に、中継機器に相当する構成が設けられればよい。
1 杭圧入システム
2 圧入機
3 管体内掘削システム(管体内作業システム)
21 掘削装置(作業装置)
22 油圧機器(外部機器)
30 接続装置
31 第一の配線
32 第一のリール
33 第二の配線
34 第二のリール
36 中継機器
101 管体
101a 開口端
102 連結部材
102a 開口端

Claims (4)

  1. 管体内で作業を行う作業装置と外部機器とを接続するための接続装置であって、
    前記管体内に配された前記作業装置から前記管体の開口端まで延びる第一の配線と、
    前記管体の開口端側に配されて前記第一の配線を巻き取り、繰り出し可能な第一のリールと、
    前記第一のリールを介して前記第一の配線に接続され、前記第一のリールから前記外部機器に向かって延びる第二の配線と、
    前記第二の配線を巻き取り、繰り出し可能な第二のリールと、
    前記管体の開口端に連結される筒状の連結部材と、を備え
    前記第一のリールは前記連結部材に固定されている接続装置。
  2. 前記第二の配線と前記第一の配線との間に配される中継機器を備え、
    前記第二の配線は、前記中継機器に接続され、前記中継機器から前記第一のリールを介して前記第一の配線に接続され
    前記中継機器は、前記第二の配線と前記第一の配線との間で作動油、水、エア及び電気のうち少なくとも一つを中継する請求項1に記載の接続装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の接続装置と、
    前記作業装置と、
    前記作業装置を制御する機器としての前記外部機器と、を備える管体内作業システム。
  4. 請求項3に記載の管体内作業システムと、前記管体を地盤に圧入する圧入機と、を備え、
    前記外部機器は、前記圧入機を駆動する機器である杭圧入システム。
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