JP2005008421A - 高所作業装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ブームの角度を変える場合に簡単かつ迅速に対応でき、固定機構の操作を作業枠の状態にかかわらず直ちに行って安全に作業することができる高所作業装置を提供すること。
【解決手段】 支持アーム21に固定機構付き緩衝機構25のシリンダ部材25aの一端を連結し、ピストンロッド25bの他端を作業枠23に連結し、シリンダ部材25a内にピストンロッド25bを窒素ガス25cで押し戻すフリーピストン25dを備え、シリンダ部材25a内の2室25e,25f間の緩衝流体25gの流通をオリフィス25hを介して規制してピストンロッド25bの伸縮両方向の緩衝作用により作業枠23の回動速度を抑えるとともに、操作ハンドル43とリンク42a,42bとで操作アーム25k,26kを操作してピストンロッド25bを停止させ作業枠23を固定状態とする。これにより、作業枠23の揺れや急激な回動を抑え、しかも操作ハンドル43を操作するだけで直ちに固定できるようにしている。
【選択図】 図4



Description

この発明は、高所作業装置に関し、クレーン車のブーム先端に取り付けた支持アームを介して回動可能に支持される作業枠の急激な傾きを防止して垂直に保持でき、しかも簡単に作業枠をロック状態にして安全に作業できるようにしたものである。
高所作業を行う高所作業装置として従来から種々の装置が使用されており、その一つにクレーン車のブームを利用し、その先端に作業枠を着脱して作業を行うようにしたものがある。
このような高所作業装置としては、例えば実開平6−20394号公報(特許文献1)に記載された高所作業用バケットがあり、図6に示すように、クレーン1のブーム2の先端に連結金具3を溶接などで取り付けておき、連結金具3の係止部4に回動枠5の係止枠6を着脱可能に取り付け、この回動枠5の端部の取付軸7に作業員が搭乗する作業枠8を回動可能に支持するとともに、回動枠5と作業枠8との間にねじ軸9で操作するパンタグラフ機構10を設けて構成されている。
そして、水平状態にしたブーム2の先端に取付軸7を介して垂直に支持された作業枠8に作業員が乗り、ブーム2を起こすようにして作業枠8を上昇しながら、作業員がねじ軸9を回してパンタグラフ機構10の角度を調整して作業枠8を垂直状態にして作業を行うようにしている。
実開平6−20394号公報
ところが、このような高所作業用バケットでは、ブームの角度を変えるたびにねじ軸9を回転してパンタグラフ機構10の角度調整が必要となるとともに、角度の調整に時間がかかり、作業枠の昇降位置の調整に時間がかかるという問題がある。
そこで、作業枠の上部中央を取付軸で支持し、作業枠とこれに搭乗する作業員の重量を利用して常に垂直になるようにするとともに、作業枠の揺れを抑えるためパンタグラフ機構に変え、油圧ダンパ(ショックアブソーバ)を用い、ボルト・ナットによる固定機構を別に設けてレバーで操作するようにしたものがあるが、ブームの角度を変える場合には、固定機構のレバーでボルトを緩めて作業枠の固定を開放する必要があり、作業員が作業枠の端などに乗っていると、急激に傾き落ちそうになってしまうという問題がある。特に、作業枠の傾く方向によっては、固定機構のレバーを持ったまま傾くとボルトを緩める方向となって固定方向と逆になり、直ちに固定することができないという問題もある。
また、油圧ダンパを用いて揺れ止めを行う場合には、ブームを起こす場合に機能させるものと、ブームを伏せる場合に機能させるものとを2つ組み合わせて取り付ける必要があり、構造が複雑になるという問題がある。
この発明はかかる従来技術の有する課題に鑑みてなされたもので、ブームの角度を変える場合に簡単かつ迅速に対応でき、固定機構の操作を作業枠の状態にかかわらず直ちに行って安全に作業することができる高所作業装置を提供しようとするものである。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
上記従来技術が有する課題を解決するためこの発明の請求項1記載の高所作業装置は、クレーン車のブーム先端に取り付けられる支持アームに作業員が搭乗する作業枠を回動可能に取り付けて作業を行う高所作業装置であって、この作業枠と前記支持アームとのいずれか一方にシリンダ部材の一端を連結するとともに、このシリンダ部材内を摺動するピストンロッドの他端を前記作業枠と前記支持アームとのいずれか他方に連結し、前記シリンダ部材内に前記ピストンロッドを流体圧により押し戻すフリーピストンを備えるとともに、当該シリンダ部材内の2室間の緩衝流体の流通をオリフィスを介して規制して前記ピストンロッドの伸縮両方向の緩衝作用により前記作業枠の回動速度を抑えるとともに、緩衝流体の流通を止めて前記ピストンロッドを停止させ前記作業枠を固定状態とする固定機構付き緩衝機構を構成し、この固定機構付き緩衝機構の緩衝流体の流通を操作する操作部を前記作業枠から操作可能に設け、前記固定機構付き緩衝機構を2組設けてそれぞれのシリンダ部材の一端を前記作業枠と前記支持アームとのいずれか一方に連結するとともに、それぞれのピストンロッドの他端を前記作業枠と前記支持アームとのいずれか他方に連結し、一方のピストンロッドが縮むときに他方のピストンロッドが伸びこれらピストンロッドの伸縮両方向の緩衝作用により前記作業枠の回動速度を抑えるように配置し、それぞれの固定機構付き緩衝機構の緩衝流体の流通を操作する前記操作部を連動させる連動機構を前記作業枠に設けたことを特徴とするものである。
この高所作業装置によれば、作業枠と支持アームとのいずれか一方にシリンダ部材の一端を連結するとともに、このシリンダ部材内を摺動するピストンロッドの他端を前記作業枠と前記支持アームとのいずれか他方に連結し、前記シリンダ部材内に前記ピストンロッドを流体圧により押し戻すフリーピストンを備えるとともに、当該シリンダ部材内の2室間の緩衝流体の流通をオリフィスを介して規制して前記ピストンロッドの伸縮両方向の緩衝作用により前記作業枠の回動速度を抑えるとともに、緩衝流体の流通を止めて前記ピストンロッドを停止させ前記作業枠を固定状態とする固定機構付き緩衝機構を構成し、この固定機構付き緩衝機構の緩衝流体の流通を操作する操作部を前記作業枠から操作可能に設けるようにしており、ピストンロッドの伸縮両方向の緩衝作用により作業枠の揺れや急激な回動を抑えることができ、しかも操作部を操作するだけで直ちに固定状態にでき、ブームの角度を変える場合に簡単かつ迅速に対応でき、作業枠の状態にかかわらず直ちに固定できるようにしている。
また、この高所作業装置によれば、前記固定機構付き緩衝機構を2組設けてそれぞれのシリンダ部材の一端を前記作業枠と前記支持アームとのいずれか一方に連結するとともに、それぞれのピストンロッドの他端を前記作業枠と前記支持アームとのいずれか他方に連結し、一方のピストンロッドが縮むときに他方のピストンロッドが伸びこれらピストンロッドの伸縮両方向の緩衝作用により前記作業枠の回動速度を抑えるように配置し、それぞれの固定機構付き緩衝機構の緩衝流体の流通を操作する前記操作部を連動させる連動機構を設けるようにしており、2組のピストンロッドの伸縮両方向の緩衝作用でより一層作業枠の回動速度を抑えることができ、しかも2つの操作部を連動機構で連動させて操作でき、ブームの角度を変える場合に簡単かつ迅速に対応でき、作業枠の状態にかかわらずより一層確実に固定できるようにしている。
さらに、この発明の請求項2記載の高所作業装置は、前記請求項1記載の構成に加え、前記連動機構を、端部がそれぞれの操作部に連結される索条と、この索条の間に配置されるシーブを備えた操作ハンドルとで構成したことを特徴とするものである。
この高所作業装置によれば、前記連動機構を、端部がそれぞれの操作部に連結される索条と、この索条の間に配置されるシーブを備えた操作ハンドルとで構成するようにしており、2組のピストンロッドの角度が変わっても操作ハンドルで連動させて操作することができ、作業枠の状態にかかわらずより一層確実に固定できるようにしている。
また、この発明の請求項3記載の高所作業装置は、前記請求項1記載の構成に加え、前記固定機構付き緩衝機構の緩衝流体の流通を操作する前記操作部を前記作業枠側に配置する一方、この操作部に一端が連結されるリンクと、このリンクと連結され前記作業枠上で操作する操作ハンドルとで前記連動機構を構成したことを特徴とするものである。
この高所作業装置によれば、前記固定機構付き緩衝機構の緩衝流体の流通を操作する前記操作部を前記作業枠側に配置する一方、この操作部に一端が連結されるリンクと、このリンクと連結され前記作業枠上で操作する操作ハンドルとで前記連動機構を構成するようにしており、操作部を作業枠側とすることで2組のピストンロッドの角度が変わってもリンクの角度の変化を小さくして作業枠上のリンクに連結した操作ハンドルで連動させて操作することができ、作業枠の状態にかかわらずより一層確実に固定や開放の操作ができるようにしている。
この発明の請求項1記載の高所作業装置によれば、作業枠と支持アームとのいずれか一方にシリンダ部材の一端を連結するとともに、このシリンダ部材内を摺動するピストンロッドの他端を前記作業枠と前記支持アームとのいずれか他方に連結し、前記シリンダ部材内の2室間の緩衝流体の流通を規制して前記ピストンロッドの伸縮両方向の緩衝作用により前記作業枠の回動速度を抑えるとともに、緩衝流体の流通を止めて前記ピストンロッドを停止させ前記作業枠を固定状態とする固定機構付き緩衝機構を構成し、この固定機構付き緩衝機構の緩衝流体の流通を操作する操作部を前記作業枠から操作可能に設けるようにしたので、ピストンロッドの伸縮両方向の緩衝作用により作業枠の揺れや急激な回動を抑えることができ、しかも操作部を操作するだけで直ちに固定状態にでき、ブームの角度を変える場合に簡単かつ迅速に対応でき、作業枠の状態にかかわらず直ちに固定することができる。
また、前記固定機構付き緩衝機構を2組設けてそれぞれのシリンダ部材の一端を前記作業枠と前記支持アームとのいずれか一方に連結するとともに、それぞれのピストンロッドの他端を前記作業枠と前記支持アームとのいずれか他方に連結し、一方のピストンロッドが縮むときに他方のピストンロッドが伸びこれらピストンロッドの伸縮両方向の緩衝作用により前記作業枠の回動速度を抑えるように配置し、それぞれの固定機構付き緩衝機構の緩衝流体の流通を操作する前記操作部を連動させる連動機構を設けるようにしたので、2組のピストンロッドの伸縮両方向の緩衝作用でより一層作業枠の回動速度を抑えることができ、しかも2つの操作部を連動機構で連動させて操作でき、ブームの角度を変える場合に簡単かつ迅速に対応でき、作業枠の状態にかかわらずより一層確実に固定することができる。
さらに、この発明の請求項2記載の高所作業装置によれば、前記連動機構を、端部がそれぞれの操作部に連結される索条と、この索条の間に配置されるシーブを備えた操作ハンドルとで構成するようにしたので、2組のピストンロッドの角度が変わっても操作ハンドルで連動させて操作することができ、作業枠の状態にかかわらずより一層確実に固定することができる。
また、この発明の請求項3記載の高所作業装置によれば、前記固定機構付き緩衝機構の緩衝流体の流通を操作する前記操作部を前記作業枠側に配置する一方、この操作部に一端が連結されるリンクと、このリンクと連結され前記作業枠上で操作する操作ハンドルとで前記連動機構を構成するようにしたので、操作部を作業枠側とすることで2組のピストンロッドの角度が変わってもリンクの角度の変化を小さく抑えて作業枠上のリンクに連結した操作ハンドルで連動させて操作することができ、連動機構の剛性も高くでき、作業枠の状態にかかわらずより一層確実に固定や開放の操作を行うことができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について図面に基づき詳細に説明する。
図1〜図3はこの発明の高所作業装置の一実施の形態にかかり、図1は全体の外観斜視図および固定機構付き緩衝機構のみを示す縦断面図、図2は緩衝動作の説明図、図3は固定機構付き緩衝機構伸縮状態の説明図である。
この高所作業装置20は、クレーン1のブーム2の先端に溶接などで取り付けた連結金具3の係止部4に着脱可能に取り付けて使用するものであり、この連結金具3の係止部4に着脱可能に取り付けられる鉄製の支持アーム21を備えている。
この支持アーム21は左右1対のアーム部21a,21bで構成され、一端部が連結金具3の幅に対応する間隔に形成されて係止部4に係止される断面矩形の係止枠22を介して溶接することで連結されており、この係止枠22を係止部4に係止することで着脱可能に連結され、図示しないボルト・ナットで連結金具3と支持アーム21とを連結固定状態とするようになっている。
この支持アーム21の他端部はアーム部21a,21bの間隔が作業枠23の間隔より僅かに広く形成され、作業枠23を回動可能に支持するボルトで構成された取付軸24が設けられ、ナットで抜け止めが施されている。
この支持アーム21に取付軸24を介して回動可能に支持される作業枠23は、作業員が搭乗して作業するための枠体であり、底板部23aと、この底板部23aに立設される支柱部材23bと、これら支柱部材23bを連結する連結部材23cとのそれぞれを、例えばアルミニウム製とし、溶接して構成され、左右の支柱部材23bの上端部に取付軸24が挿通されるようになっている。この作業枠23は、例えば作業を行う前方側(図1(a)の右上側)の底板部23aの両角部が切り落とされる一方、連結部材23cが半円形に形成してあり、造園作業などの際、枝などと干渉せずに円滑に昇降できるようにしてある。なお、作業枠の形状は、作業員が搭乗して作業できるものであれば他の形状であっても良く、材料もアルミニウムに限るものでなく、他の金属材料や合成樹脂材料などを用いるようにしても良い。
このような作業枠23は支持アーム21に取付軸24を介して回動可能に支持される結果、クレーン1のブーム2の角度の変化に対応して支持アーム21の角度が変化すると、自重により常に鉛直になるが、作業員の立つ位置によって傾いたり、ブーム2の角度を変える場合に揺れてしまうことから固定状態にすることができるとともに、揺れを防止する緩衝作用を同時に行う固定機構付き緩衝機構25が支持アーム21と作業枠23との間に設けてある。
この固定機構付き緩衝機構25は、シリンダ部材25aと、このシリンダ部材25a内を摺動するピストンロッド25bと、前記シリンダ部材25a内に設けられて前記ピストンロッド25bを窒素ガス25cなどの流体圧により押し戻すフリーピストン25dを備えるとともに、このシリンダ部材25a内の2室25e,25f間の緩衝流体25gの流通を規制してピストンロッド25bの伸縮両方向の緩衝作用を行うオリフィス25hと、緩衝流体25gの流通を止めてピストンロッド25bを停止させ固定状態とする固定機構を構成するプッシュロッド25iとで構成され、シリンダ部材25aの端部が作業枠23の取付軸24の下方の支柱部材23bにピンで連結され、ピストンロッド25bの端部のブラケット25jが支持アーム21の後方にピンで連結してある。
また、ピストンロッド25bの端部のブラケット25jにプッシュロッド25iを操作する操作アーム25kが回動可能に支持されて操作部を構成するようになっており、操作ア−ム25kを引き上げることでピストンロッド25bがフリー状態となり、操作アーム25kを離すことでピストンロッド25bが固定状態となる。
このような固定機構付き緩衝機構25を支持アーム21と作業枠23との間に設けることで、ピストンロッド25bが伸長方向と縮小方向のいずれにもオリフィス25hによる緩衝作用を行うことから、操作部を構成する操作アーム25kを引き上げてプッシュロッド25iを押し込んだ状態にし、クレーン1のブーム2の角度を変えると、作業枠23が緩衝作用でゆっくり鉛直状態になり、操作アーム25kを離すと、緩衝作用が停止しピストンロッド25bが固定状態となり、作業枠23も固定される。
また、作業枠23の固定状態を開放するときなどに、作業員の立つ位置によって作業枠23が傾くことがあるが、緩衝作用によって急激な傾きが防止されると同時に、操作アーム25kを離すだけで直ちに作業枠23を固定状態に戻すことができ、安全な状態を保持することができる。
このような高所作業装置20によれば、1組の固定機構付き緩衝機構25を設けることで、緩衝作用により作業枠23の急激な傾きを防止することができるとともに、操作アーム25kを引いたり、離したりすることで作業枠23を開放状態ににしたり、直ちに固定状態することができる。
さらに、この実施の形態の高所作業装置20では、もう1組の固定機構付き緩衝機構26を設けるようにしている。この固定機構付き緩衝機構26の内部構造は既に説明したものと同一であるので、同一部分に25a〜25kと対応して26a〜26kを付し、説明は省略する。
この固定機構付き緩衝機構26は、そのシリンダ部材26aの端部が、作業枠23の取付軸24が設けられる支柱部材23bの中間部から前方に突き出したブラケット27を介してピンで連結される一方、ピストンロッド26bの端部が支持アーム21の先端部にピンで連結され、水平状態の支持アーム21に対してほぼ垂直となるように配置され、しかもこの状態でピストンロッド26bがほぼ最短状態に縮んだ状態となるようにしてある。
なお、この支持アーム21が水平状態のとき、既に説明した固定機構付き緩衝機構25は、シリンダ部材25aおよびピストンロッド25bが傾斜状態となるように配置され、しかもピンストロッド25bがほぼ最長状態に伸びた状態となるようになっている。
また、これら2組の固定機構付き緩衝機構25,26はクレーンのブームを水平状態と最大俯仰角度との間で俯仰する場合に、常に一定方向の緩衝作用(ピストンロッドを縮める方向のみの緩衝作用、あるいはピストンロッドを伸ばす方向のみの緩衝作用)を利用するように配置され、俯仰の途中に死点が存在して緩衝作用の方向が途中で逆方向に変化しないように配置してあり、ここでは、固定機構付き緩衝装置25を垂直に配置せずに斜めに配置することで、俯仰途中に死点が存在しないようにしてある。
このように配置した2組の固定機構付き緩衝機構25,26を操作する操作部としての操作アーム25k,26kが対向するように内側に配置され、これら2つの操作アーム25k,26kを連動させる連動機構28が設けてある。
この連動機構28は、図1に示すように、操作アーム25k,26kの端部に連結された索条としての1本のロープ29と、このロープ29を操作する操作ハンドル30とで構成される。この操作ハンドル30は、2枚の取付板30aの間に上下に配置した2つのシーブ30bと、取付板30aの上端に取り付けた環状のハンドル30cとで構成してある。
そして、ロープ29を2つのシーブ30bの間に通すことで連結機構28が構成され、操作ハンドル30を引き上げることで、それぞれの操作アーム25k,26kが引き上げられてプッシュロッド25i,26iが押されてピストンロッド25b,26bの固定状態が開放され、操作ハンドル30を下げることで、それぞれの操作アーム25k,26kが戻り、プッシュロッド25i,26iが戻ってピストンロッド25b,26bを固定状態にすることができる。
したがって、2組の固定機構付き緩衝機構25,26を設ける場合でも固定・開放を片手で操作ハンドル30を上げ下ろしすることで簡単に操作することができ、固定状態を開放したときに、作業枠23への乗車位置により傾くことがあっても操作ハンドル30を下げるだけで直ちに固定状態にすることができる。
また、このような連動機構28によれば、ロープ29と操作ハンドル30で構成したので、図3に示すように、クレーンのブームの俯仰によって2組の固定機構付き緩衝機構25,26の操作アーム25k,26kの位置と互いの距離が大きく変化しても操作ハンドル30を上下するだけで連動させて操作することができる。
なお、この連動機構を構成する索条はロープに限らずワイヤとしたり、他の索条とすることもでき、チェーンとチェーン用のスプロケットを組み合わせるようにすることもできる。さらに、上記実施の形態では、取付板に上下同一径のシーブを取り付けるようにしたが、上側は索条を押さえることができれば良く、シーブを省略したり、小径のシーブとしても良く、上側のシーブを左右両側の2つのシーブで構成することもできる。
このような2組の固定機構付き緩衝機構25,26を設けるとともに、連動機構28を設けた高所作業装置20では、高所作業を行う場合には、図2および図3に示すように、まず、クレーンのブームが水平状態とされ、これに着脱されて一体となる支持アーム21も水平となっている状態で作業員が作業枠23に乗り、この状態からブームを起こしていくが、このとき、作業員は、操作ハンドル30を引き上げて作業枠23の固定状態を開放しておく。
すると、支持アーム21が起こされるにしたがって、固定機構付き緩衝機構25のピストンロッド25bを押し縮めるようにして緩衝作用が働くとともに、固定機構付き緩衝機構26のピストンロッド26bは引き伸ばされるようになって緩衝作用が働き、これら2組の緩衝作用で揺れること無く作業枠23が常に鉛直状態に保持される。
そして、所定の高さに上昇されたところで操作ハンドル30を下げることで2つのピストンロッド25b,26bが固定状態となり、作業枠23も強固に固定状態となる。
これにより、1組の固定機構により固定状態とする場合に比べ、一層安全な状態となるとともに、万一、片方の固定機構付き緩衝機構25(26)が故障するようなことがあっても、それぞれが伸縮両方向の緩衝機能を持ち、しかも固定・開放ができるので、安全性を倍増することができる。
なお、クレーンのブームを起こして作業枠23を上昇させた状態からブームを伏せる場合の緩衝作用および固定・開放も、緩衝方向が逆向きになるものの同様に行われ、ピストンロッドの伸縮両方向の緩衝作用により作業枠の揺れや急激な回動を抑えることができ、しかも操作ハンドルを操作するだけで直ちに固定状態にでき、ブームを伏せる場合にも簡単かつ迅速に対応でき、作業枠の状態にかか わらず直ちに固定することができる。
次に、この発明の高所作業装置の他の一実施の形態について図4および図5に基づき詳細に説明するが、既に説明した図1〜図3と同一部分には同一符号を記し説明は省略する。
この高所作業装置40では、図4および図5に示すように、2組の固定機構付き緩衝機構25,26のシリンダ部材25a,26aとピストンロッド25b,26bの配置を上下逆にし、これらシリンダ部材25a,26a内の緩衝流体25g,26gの流通を止めたり開放するプッシュロッド25i,26iを操作する操作アーム25k,26kを支持アーム21から離れた作業枠23側の下方としてあり、シリンダ部材25a,26aの端部が支持アーム21に連結され、ピストンロッド25b,26bの端部が作業枠23に連結してある。
このように上下逆に配置した2組の固定機構付き緩衝機構25,26を操作する操作部としての操作アーム25k,26kがクレーン1のブーム2側(図中左側)に突き出すように配置され、これら2つの操作アーム25k,26kを連動させる連動機構41が設けてある。
この連動機構41は、図4および図5に示すように、操作アーム25k,26kの端部に下端部が連結されて上下方向に配置される2本のリンク42a,42bと、これら2本のリンク42a,42bの上端部が連結され作業枠23の上方に配置される棒状の操作ハンドル43とで構成され、それぞれのリンク42a,42bが作業枠23の側面に押え板44a,44bで上下に移動可能かつリンク42a,42bの角度の変化に対応できるように押さえてある。
そして、この操作ハンドル43は、クレーン1のブーム2の俯仰によって傾くことになるが、ここでは、ブーム(支持アーム21)2が水平状態のとき、図5に示すように、操作ハンドル43の傾く範囲の中央まで予め傾むけた左下がり状態にしてあり、ブーム(支持アーム21)2が最も起こされた状態でほぼ同一角度逆に傾く右下がりの状態となるようにしてある。
したがって、連結機構41を構成する操作ハンドル43を押し込むことで、それぞれの操作アーム25k,26kが押し下げられてプッシュロッド25i,26iが押されてピストンロッド25b,26bの固定状態が開放され、操作ハンドル30を放すことで、それぞれの操作アーム25k,26kが戻り、プッシュロッド25i,26iが戻ってピストンロッド25b,26bを固定状態にすることができ、2組の固定機構付き緩衝機構25,26の固定・開放を片手で操作ハンドル43を押し下げたり放すように力を除くことで簡単に操作することができ、固定状態を開放したときに、作業枠23への乗車位置により傾くことがあっても操作ハンドル30を放すようにするだけで直ちに固定状態にすることができる。
また、この連動機構41によれば、ロープ29と操作ハンドル30で構成する場合に比べ、操作アーム25k,26kが下方に配置されることから、ブーム2の俯仰に伴う角度変化の影響が少なく、リンク42a,42bと操作ハンドル43で連動機構41を構成できるとともに、作業枠23への支持が確実にでき、操作ハンドル43の操作を一層確実に行うことができる。
さらに、この高所作業装置40の他の構成については、既に説明した実施の形態と同一であり、高所作業を行う場合も、操作ハンドル以外は同様にして使用するものであるので説明は省略する。
なお、この実施の形態では、リンクと操作ハンドルによる連動機構で、2組の固定機構付き緩衝機構の操作アームを連動させて操作する場合について説明したが、1組の固定機構付き緩衝機構の操作アームを操作する場合にも用いることができるものである。
この発明の高所作業装置の一実施の形態にかかる全体の外観斜視図および固定機構付き緩衝機構のみを示す縦断面図である。 この発明の高所作業装置の一実施の形態にかかる緩衝動作の説明図である。 この発明の高所作業装置の一実施の形態にかかる2組の固定機構付き緩衝機構の伸縮状態の説明図である。 この発明の高所作業装置の他の一実施の形態にかかる全体の外観斜視図である。 この発明の高所作業装置の他の一実施の形態にかかる2組の固定機構付き緩衝機構の部分拡大図である。 従来の高所作業用バケットの概略構成図である。
符号の説明
1 クレーン
2 ブーム
3 連結金具
4 係止部
20 高所作業装置
21 支持アーム
22 係止枠
23 作業枠
24 取付軸
25 固定機構付き緩衝機構
25a シリンダ部材
25b ピストンロッド
25c 窒素ガス(流体圧)
25e,25f 室
25g 緩衝流体(油)
25i プッシュロッド(操作部)
25j ブラケット
25k 操作アーム(操作部)
26 固定機構付き緩衝機構
28 連動機構
29 ロープ(索条)
30 操作ハンドル
30a 取付板
30b シーブ
30c ハンドル
40 高所作業装置
41 連動機構
42a,42b リンク
43 操作ハンドル
44a,44b 押え板

Claims (3)

  1. クレーン車のブーム先端に取り付けられる支持アームに作業員が搭乗する作業枠を回動可能に取り付けて作業を行う高所作業装置であって、この作業枠と前記支持アームとのいずれか一方にシリンダ部材の一端を連結するとともに、このシリンダ部材内を摺動するピストンロッドの他端を前記作業枠と前記支持アームとのいずれか他方に連結し、前記シリンダ部材内の2室間の緩衝流体の流通を規制して前記ピストンロッドの伸縮両方向の緩衝作用により前記作業枠の回動速度を抑えるとともに、緩衝流体の流通を止めて前記ピストンロッドを停止させ前記作業枠を固定状態とする固定機構付き緩衝機構を構成し、この固定機構付き緩衝機構の緩衝流体の流通を操作する操作部を前記作業枠から操作可能に設け、前記固定機構付き緩衝機構を2組設けてそれぞれのシリンダ部材の一端を前記作業枠と前記支持アームとのいずれか一方に連結するとともに、それぞれのピストンロッドの他端を前記作業枠と前記支持アームとのいずれか他方に連結し、一方のピストンロッドが縮むときに他方のピストンロッドが伸びこれらピストンロッドの伸縮両方向の緩衝作用により前記作業枠の回動速度を抑えるように配置し、それぞれの固定機構付き緩衝機構の緩衝流体の流通を操作する前記操作部を連動させる連動機構を設けたことを特徴とする高所作業装置。
  2. 前記連動機構を、端部がそれぞれの操作部に連結される索条と、この索条の間に配置されるシーブを備えた操作ハンドルとで構成したことを特徴とする請求項1記載の高所作業装置。
  3. 前記固定機構付き緩衝機構の緩衝流体の流通を操作する前記操作部を前記作業枠側に配置する一方、この操作部に一端が連結されるリンクと、このリンクと連結され前記作業枠上で操作する操作ハンドルとで前記連動機構を構成したことを特徴とする請求項1記載の高所作業装置。
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