JP2005162392A - 移動式クレーン - Google Patents

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    • B66C23/701Jibs constructed of sections adapted to be assembled to form jibs or various lengths telescopic
    • B66C23/702Jibs constructed of sections adapted to be assembled to form jibs or various lengths telescopic with a jib extension boom

Abstract

【課題】 伸縮ブーム3の先端に継足しジブ4を装着した状態で、継足しジブ4と伸縮ブーム3の全体に作用する縦方向及び横方向の曲げモーメントの一部又は全部を吸収することにより、吊上げ荷重の最大値を増加させることができる装置を備えた移動式クレーンZを提供する
【解決手段】 伸縮ブーム先端部30に継足しジブ4を装着した状態で、前記継足しジブ4に配置されたブーム起伏面に対して傾斜したマスト36、37と、当該マスト先端部と連結された前記継足しジブ4及び伸縮ブーム3の長手方向に延長するテンション部材39、40と、を備え、継足しジブ4及び伸縮ブーム3に作用する縦方向及び横方向の曲げモーメントの一部又は全部を吸収するように、前記マスト36、37の傾斜が選択される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、伸縮ブームの先端に継足しジブを装着した状態で、継足しジブ及び伸縮ブームに作用する縦方向及び横方向の曲げモーメントの一部及び全部を吸収する装置を装備した移動式クレーンに関する。
移動式クレーンの伸縮ブームは、基端ブームに中間ブームを伸縮自在に嵌挿し、当該中間ブームに先端ブームを伸縮自在に嵌挿して構成される。移動式クレーンのクレーン作業時には、伸縮ブームを伸長させた状態で先端ブームの先端から吊下したワイヤにより吊荷を吊下げることにより、伸縮ブームの起伏面に沿う縦方向の曲げモーメントが伸縮ブームの全体に作用する。そのため、吊上げ荷重の最大値は、移動式クレーン全体の安定性によって決定される作業姿勢を除いて、伸縮ブームの断面の縦曲げモーメントに対する強度で決定される場合が多い。
そこで、基端ブームの上面に上方に向ってマストを立設し、当該マストの先端部と先端ブームの先端部、及び当該マストの先端部と基端ブームの基端部とをテンション部材で連結し、当該テンション部材により、クレーン作業時の伸縮ブームに作用する縦方向の曲げモーメントを吸収し、伸縮ブームの強度を上げることなく、吊上げ荷重の最大値をさらに増加させる装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。(以降、当該装置を「スーパーリフト」と呼ぶこととする。)
上記スーパーリフトは、伸縮ブームに作用する縦方向の曲げモーメントに対する強度によって吊上げ荷重の最大値が決定されるようなクレーン作業姿勢、すなわち伸縮ブームの長さが長く起伏角度が比較的小さい時には有効であるが、伸縮ブームの起伏角度が垂直に近づいたような状態では、伸縮ブームの横曲がりが問題となり、このような作業姿勢においては十分な効果を有するとは言えなかった。
そこで、上記スーパーリフトのマストをさらに伸縮ブームの起伏面に対して傾斜させることにより、伸縮ブームに作用する縦方向及び横方向の曲げモーメントを吸収するようにして、伸縮ブームの起伏角度が垂直に近づいたような状態における吊上げ荷重の最大値をも増加させる装置が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。(以降、当該装置を「サイドウエイズスーパーリフト(「SSL」と略称する。)」と呼ぶこととする。)上述したSSLを伸縮ブームに装着することにより、移動式クレーン全体の安定性によって決定される領域を除いた伸縮ブームのほとんどの作業姿勢における吊上げ荷重の最大値の増加が可能となる。
特開昭57−184092(第5−6頁、第1図) 特開2001−58791(第4−5頁、第1図)
移動式クレーンは伸縮ブームの先端に継足しジブを装着して使用される場合が多いため、係るジブ作業時においても継足しジブ及び伸縮ブームの強度を上げることなく吊上げ荷重の最大値を増加させることが望まれている。
ところが、上述したスーパーリフト又はSSLを装着した伸縮ブームに継足しジブを装着してジブ作業を行った場合、伸縮ブームと継足しジブの全体に作用する縦方向及び横方向の曲げモーメントに対する強度が十分とは言えなかった。
そこで、本発明は、伸縮ブームの先端に継足しジブを装着した状態で、継足しジブと伸縮ブームの全体に作用する縦方向及び横方向の曲げモーメントの一部又は全部を吸収することにより、吊上げ荷重の最大値を増加させることができる装置を備えた移動式クレーンを提供しようとするものである。
本願の請求項1に記載された移動式クレーンは、下部走行体と、当該下部走行体に旋回可能に搭載された上部旋回体と、当該上部旋回体に起伏可能に枢着された伸縮ブームと、当該伸縮ブームの先端部に着脱可能とされた継足しジブと、を備えた移動式クレーンにおいて、前記伸縮ブーム先端部に継足しジブを装着した状態で、前記継足しジブに配置されたブーム起伏面に対して傾斜したマストと、当該マスト先端部と連結された前記継足しジブ及び伸縮ブームの長手方向に延長するテンション部材と、を備え、継足しジブ及び伸縮ブームに作用する縦方向及び横方向の曲げモーメントの一部又は全部を吸収するように、前記マストの傾斜が選択されていることを特徴とする。
本願の請求項2に記載された移動式クレーンは、継足しジブの選択された場所に左右一対のマストが配置されていて、そのうちの一方のマストが起伏面に対して右側に傾斜し、他方のマストが起伏面に対して左側に傾斜することを特徴とする。
本願の請求項3に記載された移動式クレーンは、前記継足しジブは、前記伸縮ブーム先端部に着脱可能なジブサポートと、当該ジブサポートに起伏可能に枢着されたジブ本体とからなり、前記マストはその基端部が前記ジブサポートに連結されていることを特徴とする。
本願の請求項4に記載された移動式クレーンは、前記マストのブーム起伏面に対する傾斜角度を変更動作可能なマスト傾斜角度変更手段を備えたことを特徴とする。
本願の請求項5に記載された移動式クレーンは、前記左右一対のマストは、第1マストと当該第1マストよりジブ基端側に位置する第2マストとからなり、当該第1マストと第2マストの先端部同士をマスト間テンション部材により連絡することを特徴とする。
本願の請求項6に記載された移動式クレーンは、前記継足しジブは、前記ジブサポートとジブ本体の適所間にその両端部を枢着した油圧シリンダを備え、当該油圧シリンダの伸縮により前記ジブサポートに対してジブ本体を起伏駆動することをことを特徴とする。
本願の請求項7に記載された移動式クレーンは、前記テンション部材の張力調整手段を備えたことを特徴とする。
本願の請求項8に記載された移動式クレーンは、前記テンション部材は、前記ジブ本体の先端部とマストの先端部を連絡する第1テンション部材と、前記マストの先端部と基端ブームの基端部とを連絡する第2テンション部材と、から構成されていることを特徴とする。
本願の請求項9に記載された移動式クレーンは、前記テンション部材は、前記ジブ本体の先端部と前記マストの先端部を連絡する第1テンション部材と、上部旋回体に配置されたウインチから繰出され前記マストの先端部とを連絡するワイヤによる第2テンション部材と、から構成されていることを特徴とする。
本願の請求項1に記載された発明は、下部走行体と、当該下部走行体に旋回可能に搭載された上部旋回体と、当該上部旋回体に起伏可能に枢着された伸縮ブームと、当該伸縮ブームの先端部に着脱可能とされた継足しジブと、を備えた移動式クレーンを対象とする。
そして、継足しジブ及び伸縮ブームの全体に作用する縦方向及び横方向の曲げモーメントを、ジブ及び伸縮ブームの長手方向に延長するテンション部材が吸収するように継足しジブに配置されたマストのブーム起伏面に対する傾斜が選択されるので、継足しジブ及び伸縮ブームの強度を上げることなくジブ作業時における吊上げ荷重の最大値を増加させることができる。
本願の請求項2に記載された発明によれば、継足しジブに配置された一方のマストが起伏面に対して右側に傾斜し、他方のマストが起伏面に対して左側に傾斜するので、継足しジブ及び伸縮ブームの左右の方向の横方向の曲げモーメントをテンション部材が吸収することができる。
本願の請求項3に記載された発明によれば、ジブ本体が、伸縮ブーム先端部に着脱可能なジブサポートに起伏可能とされているので、ジブ作業時において当該ジブ本体の伸縮ブームに対する角度を自由に変更することができる。したがって、広範なジブ作業姿勢が選択可能となる。
また、伸縮ブーム先端部に着脱可能なジブサポートに前記マストの基端部が連結されているので、ジブサポートに対する前記ジブ本体の角度を変化させても、マスト基端部の位置が変化せず、マストの姿勢制御に好都合である。
本願の請求項4に記載された発明によれば、マスト傾斜角度変更手段により前記マストのブーム起伏面に対する傾斜角度を変更動作可能としたので、継足しジブ及び伸縮ブームに作用する曲げモーメントのうち、縦方向と横方向の成分の吸収割合が最適となるよう調整できる。
本願の請求項5に記載された発明によれば、前記左右一対のマストを第1マストと当該第1マストよりジブ基端側に位置する第2マストで構成し、第1マストと第2マストの先端部同士をテンション部材で連絡するようにしたので、伸縮ブームに対する継足しジブの起伏角度が大きな角度となってもモーメントを発生させる腕長さを確保できることとなり、広範囲なジブ起伏角度でのジブ作業が可能となる。
本願の請求項6に記載された発明によれば、前記継足しジブは、独立したジブ起伏駆動手段(チルトシリンダ)を備え、伸縮ブームと継足しジブとが一体となった構造であるため、前記テンション部材が吸収する曲げモーメントの割合を大きくすることができる。
本願の請求項7に記載された発明によれば、前記テンション部材の張力調整手段を備えたので、テンション部材が吸収する曲げモーメントの割合を調整することができる。
本願の請求項8に記載された発明によれば、前記テンション部材を前記ジブ本体の先端部と前記マストの先端部を連絡する第1テンション部材と、前記マストの先端部と基端ブームの基端部とを連絡する第2テンション部材とに分けて構成したので、張力調整を第1テンション部材と第2テンション部材とでそれぞれ独立して調整することができる。
本願の請求項9に記載された発明によれば、前記テンション部材は、前記ジブ本体の先端部と前記マストの先端部とを連絡する第1テンション部材と、上部旋回体に配置されたウインチから繰出され前記マストの先端部とを連絡するワイヤによる第2テンション部材とから構成するので、上部旋回体に配置されたウインチにより第2テンション部材を構成するワイヤを繰り出し入れすることにより、伸縮ブームに対する継足しジブの起伏角度を調整することができる。
本願発明では、下部走行体と、当該下部走行体に旋回可能に搭載された上部旋回体と、当該上部旋回体に起伏可能に枢着された伸縮ブームと、当該伸縮ブームの先端に着脱可能とされた継足しジブと、を備えた移動式クレーンにおいて、前記伸縮ブーム先端部に継足しジブを装着した状態で、前記継足しジブに配置されたブーム起伏面に対して傾斜したマストと、当該マスト先端部と連結された前記継足しジブ及び伸縮ブームの長手方向に延長するテンション部材と、を備え、継足しジブ及び伸縮ブームに作用する縦方向及び横方向の曲げモーメントの一部又は全部を吸収するように、前記マストのブーム起伏面に対する傾斜が選択されることが共通する実施をするための最良の形態とされる。
図1に、本願発明の第1実施例に係る移動式クレーンZの全体を示す。移動式クレーンZは、下部走行体1と、当該下部走行体1に旋回可能に搭載された上部旋回体2と、当該上部旋回体2に起伏可能に枢着された伸縮ブーム3と、当該伸縮ブーム3の先端部に着脱可能とされた継足しジブ4と、を備えている。
継足しジブ4は、伸縮ブーム3の先端部30に着脱可能なジブサポート31と、当該ジブサポート31に起伏可能に枢着されたジブ本体32とから構成されている。ジブ本体32は、基端ジブ33と当該基端ジブ33に連結された複数の中間ジブ34、34、・・と、当該中間ジブ34の先端に連結された先端ジブ35とから構成されている。ジブ本体32は前記中間ジブ34の数を増減することによりその全長を変更可能となっている。
36は前記ジブサポート31先端上部に連結された第1マストであり、37は同様にジブサポート先端上部に連結された第2マストである。第2マスト37は第1マスト36よりジブ基端側に位置するように配置されている。第1マスト36及び第2マスト37は共にジブ本体32の起伏面に沿ってジブサポート31との枢着点を中心に回動可能となっている。
38は上記第1マスト36及び第2マスト37の先端部同士を連絡するマスト間テンション部材である。マスト間テンション部材38は屈曲可能なリンクあるいはワイヤロープ等により構成される。第1マスト36、第2マスト37及びマスト間テンション部材38によって形作られる三角形は、ジブサポート31に対するジブ本体32の起伏角度変化に関わりなく、一定の形状を保つため、伸縮ブーム3に対するジブ本体32の起伏角度が大きな角度となってもモーメントを発生させる腕長さを確保できることとなり、広範囲なジブ起伏角度でのジブ作業が可能となる。
39は先端ジブ35の先端部と第1マスト36の先端部を連結する第1テンション部材であって、ワイヤロープ又は連続したリンク等により構成されている。この第1テンション部材39の長さは上述したジブ本体32の長さに合わせて変更可能とされている。
40は上部旋回体2に配置された第1ウインチ41から繰出され前記第2マスト37の先端部とを連絡するワイヤであって、請求項に記載された第2テンション部材に該当するものである。伸縮ブーム3の伸縮動作に応じて、当該第1ウインチ41を動作させることにより第2テンション部材40の長さを調整することができる。また、伸縮ブーム3の長さが一定の状態で第1ウインチ41により第2テンション部材40の長さを変化させることにより、伸縮ブーム3に対するジブ本体32の起伏角度を変更することができる。
43は上部旋回体の第2ウインチ42から繰出された吊上げ作業用ワイヤである。吊上げ作業用ワイヤ43は、第2マストのガイドシーブ44、第1マストのガイドシーブ45を経て、先端ジブ35の先端から吊下され吊荷用フック46に連結されている。
図2は図1のC矢視詳細図であって、第2マスト37の詳細を示すものである。なお、第1マスト36の構成は第2マスト37と同じであるので図示及び説明は省略する。
図2に示されたように第2マスト37は、左右一対のマストから構成されていて、そのうちの一方の右側第2マスト37Rが起伏面Yに対して右側にα度傾斜し、他方の左側第2マスト37Lが起伏面Yに対して同様に左側にα度傾斜している。上記第2マスト37等の左右一対の部材で構成されている要素に対しては、以降番号にR(右側の部材)、L(左側の部材)を付与して識別することとする。
第2マスト37Rは、ジブサポート31に対して、揺動部材61Rを介して連結されている。揺動部材61Rは伸縮ブーム3に対して平行な傾動軸60Rを中心として起伏面Yに対し傾動可能となっている。さらに、第2マスト37Rは揺動部材61Rに対して、前記傾動軸60Rに直交する回動軸62Rを中心として回動可能となっている。係る構成により、第2マスト37Rは起伏面Yに対する傾斜が選択可能であり、かつ起伏面Yに沿っての起伏動作が可能である。
63Rはジブサポート31と揺動部材61Rとにその両端部を枢着した傾動油圧シリンダであって、請求項に記載されたマスト傾斜角度変更手段に該当するものである。傾動油圧シリンダ63Rを伸縮動作することにより、揺動部材61R及び第2マスト37Rの起伏面Yに対する傾斜角度αを変更することができる。なお、傾斜角度αは0度とすることが可能であり、その場合は左右の第2マスト37Rと37Lとは平行となる。
このように、第1マスト36及び第2マスト37の起伏面Yに対する傾斜を選択することにより、第1テンション部材39及び第2テンション部材40により継足しジブ4及び伸縮ブーム3に作用する縦方向及び横方向の曲げモーメントの一部及び全部を吸収することができる。
図6は、実施例1の変形例であって、継足しジブ4がジブサポート31に第2マスト37のみを有する場合の移動式クレーンZを示している。この形式の継足しジブは、伸縮ブーム3に対するジブ本体32のチルト角度が比較的小さな範囲でのみ使用される。なお、図中のC矢視図については図2に示されたものと同じである。図6に示した継足しジブ4では、マストが第2マスト37のみであるので、全体として図1のものに比べ構成が簡単になるという利点を有している。
図3に、本発明の第2実施例に係る移動式クレーンの継足しジブ11及び伸縮ブーム12部分を示す。継足しジブ11は、伸縮ブーム12の先端部13に着脱可能なジブサポート14と、当該ジブサポート14に起伏可能に枢着されたジブ本体15とから構成されている。ジブ本体15は、基端ジブ16と当該基端ジブ16に嵌挿された中間ジブ17と、当該中間ジブ17に嵌挿された先端ジブ18とから構成されている。ジブ本体15内には図示しない伸縮機構が内装されており、当該伸縮機構によりジブ本体15は伸縮駆動されるようになっている。
継足しジブ11は、そのジブサポート14の下部と基端ジブ16の下部にその両端部を枢着したチルトシリンダ19を備えており、そのチルトシリンダ19の伸縮によりジブサポート14に対してジブ本体15を起伏駆動するようになっている。また、チルトシリンダ19は複動型となっており、その伸長側油室内及び縮小側油室内に作動油を閉じこめたままで保持できるように両油室に通じる油路にはパイロットチェック弁が介装されている。それにより、ジブサポート14(伸縮ブーム12)に対するジブ本体15の起伏角度は機械的に固定できるようになっている。
20は前記ジブサポート14先端上部に連結された第1マストであり、21は同様にジブサポート先端上部に連結された第2マストである。第1マスト20は第2マスト21よりジブ先端側に位置するように配置されている。第1マスト20及び第2マスト21は共にジブ本体15の起伏面に沿ってジブサポート14との枢着点を中心に回動可能となっている。
22は上記第1マスト20及び第2マスト21の先端部同士を連絡するマスト間テンション部材である。マスト間テンション部材22は屈曲可能なリンクあるいはワイヤロープ等により構成される。第1マスト20、第2マスト21及びマスト間テンション部材22によって形作られる三角形は、ジブサポート14に対するジブ本体15の起伏角度変化に関わりなく、一定の形状を保つため、伸縮ブーム12に対するジブ本体15の起伏角度が大きな角度となってもモーメントを発生させる腕長さを確保できることとなり、広範囲な起伏角度でのジブ作業が可能となる。
23は先端ジブ18の先端部と第1マスト20の先端部を連絡する第1テンション部材であって、ワイヤロープによって構成されている。24は第1マスト20に取付けられた第1張力調整手段を構成するウインチであって、前記第1テンション部材のワイヤロープ23が第1マスト先端シーブ25に掛けまわされて巻込み繰出し可能となっている。したがって、ジブ本体15の伸縮動作に応じて、当該ウインチ24を動作させることにより第1テンション部材23の長さを調整することができる。
27は基端ブーム26の基端部と第2マスト21の先端部を連絡する第2テンション部材であって、ワイヤロープによって構成されている。28は第2マスト21に取付けられた第2張力調整手段を構成するウインチであって、前記第2テンション部材のワイヤロープ27が第2マスト先端シーブ29に掛けまわされて巻込み繰出し可能となっている。したがって、伸縮ブーム12の伸縮動作に応じて、当該ウインチ28を動作させることにより第2テンション部材27の長さを調整することができる。また、チルトシリンダ19により伸縮ブーム12に対するジブ本体15の起伏角度を変更する際にも、ウインチ28を動作させることにより第2テンション部材27の長さを調整することができる。
さらに、上記第1張力調整手段24及び第2張力調整手段28は、ジブ作業時における上記第1テンション部材23及び第2テンション部材27の初期張力を調整することにより、テンション部材が吸収する曲げモーメントの割合を調整することができる。
5は図示しない上部旋回体のウインチから繰出された吊上げ作業用ワイヤである。吊上げ作業用ワイヤ5は、第2マスト21のガイドシーブ6、第1マスト20のガイドシーブ7を経て、先端ジブ18の先端から吊下され吊荷用フック8に連結されている。
図4は図3のB矢視詳細図であって、第2マスト21の詳細を示すものである。なお、第1マスト20の構成は第2マスト21と同じであるので図示及び説明は省略する。
図4に示されたように第2マスト21は、左右一対のマストから構成されていて、そのうちの一方の右側第2マスト21Rが起伏面Yに対して右側にα度傾斜し、他方の左側第2マスト21Lが起伏面Yに対して同様に左側にα度傾斜している。
第2マスト21Rは、ジブサポート14に対して、揺動部材51Rを介して連結されている。揺動部材51Rは伸縮ブーム12に対して平行な傾動軸50Rを中心として起伏面Yに対し傾動可能となっている。さらに、第2マスト21Rは揺動部材51Rに対して、前記傾動軸50Rに直交する回動軸52Rを中心として回動可能となっている。係る構成により、第2マスト21Rは起伏面Yに対する傾斜が選択可能であり、起伏面Yに沿っての起伏動作が可能である。
53Rはジブサポート14と揺動部材51Rとにその両端部を枢着した傾動油圧シリンダであって、請求項に記載されたマスト傾斜角度変更手段に該当するものである。傾動油圧シリンダ53Rを伸縮動作することにより、揺動部材51R及び第2マスト21Rの起伏面Yに対する傾斜角度αを変更することができる。なお、傾斜角度αは0度とすることが可能であり、その場合は左右の第2マスト21Rと21Lとは平行となる。
このように、第1マスト20及び第2マスト21の起伏面Yに対する傾斜を選択することにより、第1テンション部材23及び第2テンション部材27により継足しジブ11及び伸縮ブーム12に作用する縦方向及び横方向の曲げモーメントの一部及び全部を吸収することができる。
図5は実施例1で説明した本願発明に係る移動式クレーンZの伸縮ブーム3にスーパーリフト70を備えたものである実施例3を示したものである。したがって、実施例1と共通する部分は説明を省略する。
スーパーリフト70は基端ブーム71の先端側上部に立設されたマスト72と、当該マスト先端部と伸縮ブーム先端部30とを連絡する上側テンション部材73と、マスト先端部と基端ブーム71の基端部とを連絡する下側テンション部材74とで構成されている。
係るスーパーリフト70により、伸縮ブーム3に作用する縦曲げモーメントの一部又は全部を吸収するので、本願発明の移動式クレーンによるジブ作業時の吊上げ荷重の最大値を一層大きなものとすることができる。
なお、上記スーパーリフト70をSSLに代えてもよいことは勿論であり、その場合は伸縮ブームに作用する横曲げモーメントの一部又は全部をSSLが吸収するので、特に伸縮ブーム3の起伏角度が大きいときのジブ作業時の吊上げ荷重の最大値を一層大きなものとすることができる。
実施例1に係る移動式クレーンである。 図1のC矢視図である。 実施例2に係る移動式クレーンの継足しジブ及び伸縮ブーム部分である。 図3のB矢視詳細図である。 実施例3の移動式クレーンである。 実施例1の変形例である。
符号の説明
Yは起伏面、Zは移動式クレーン、1は下部走行体、2は上部旋回体、3は伸縮ブーム、4は継足しジブ、11は継足しジブ、14はジブサポート、15はジブ本体、19はチルトシリンダ、20は第1マスト、21は第2マスト、22はマスト間テンション部材、23は第1テンション部材、24は張力調整手段、27は第2テンション部材、28は張力調整手段、31はジブサポート、32はジブ本体、36は第1マスト、37は第2マスト、38はマスト間テンション部材、39は第1テンション部材、40は第2テンション部材、41と42はウインチ、53はマスト傾斜角度変更手段、63はマスト傾斜角度変更手段

Claims (9)

  1. 下部走行体と、当該下部走行体に旋回可能に搭載された上部旋回体と、当該上部旋回体に起伏可能に枢着された伸縮ブームと、当該伸縮ブームの先端部に着脱可能とされた継足しジブと、を備えた移動式クレーンにおいて、
    前記伸縮ブーム先端部に継足しジブを装着した状態で、前記継足しジブに配置されたブーム起伏面に対して傾斜したマストと、当該マスト先端部と連結された前記継足しジブ及び伸縮ブームの長手方向に延長するテンション部材と、を備え、継足しジブ及び伸縮ブームに作用する縦方向及び横方向の曲げモーメントの一部又は全部を吸収するように、前記マストの傾斜が選択されていることを特徴とする移動式クレーン。
  2. 継足しジブの選択された場所に左右一対のマストが配置されていて、そのうちの一方のマストが起伏面に対して右側に傾斜し、他方のマストが起伏面に対して左側に傾斜することを特徴とする請求項1に記載された移動式クレーン。
  3. 前記継足しジブは、前記伸縮ブーム先端部に着脱可能なジブサポートと、当該ジブサポートに起伏可能に枢着されたジブ本体とからなり、前記マストはその基端部が前記ジブサポートに連結されていることを特徴とする請求項2に記載された移動式クレーン。
  4. 前記マストのブーム起伏面に対する傾斜角度を変更動作可能なマスト傾斜角度変更手段を備えたことを特徴とする請求項3に記載された移動式クレーン。
  5. 前記左右一対のマストは、第1マストと、当該第1マストよりジブ基端側に位置する第2マストと、からなり、当該第1マストと第2マストの先端部同士をマスト間テンション部材により連絡することを特徴とする請求項3に記載された移動式クレーン。
  6. 前記継足しジブは、前記ジブサポートとジブ本体の適所間にその両端部を枢着したチルトシリンダを備え、当該チルトシリンダの伸縮により前記ジブサポートに対してジブ本体を起伏駆動することをことを特徴とする請求項3に記載された移動式クレーン。
  7. 前記テンション部材の張力調整手段を備えたことを特徴とする請求項6に記載された移動式クレーン。
  8. 前記テンション部材は、前記ジブ本体の先端部とマストの先端部を連絡する第1テンション部材と、前記マストの先端部と基端ブームの基端部とを連絡する第2テンション部材と、から構成されていることを特徴とする請求項6に記載された移動式クレーン。
  9. 前記テンション部材は、前記ジブ本体の先端部と前記マストの先端部を連絡する第1テンション部材と、上部旋回体に配置されたウインチから繰出され前記マストの先端部とを連絡するワイヤによる第2テンション部材と、から構成されていることを特徴とする請求項3に記載された移動式クレーン。

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