JP2005008274A - 紙製品の罫線構造および該罫線を用いた紙製容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】90度程度折り曲げることにより十分なロック作用を得ることができるようにする。
【解決手段】ブランクの所定部位を折り曲げるためのもので、ロック部14と、該ロック部14の両側から延びる折曲線19とからなり、ロック部14は、折曲線19を挟んで両側にそれぞれ位置し、該折曲線19の延び方向に沿って位相差を有するように設けた第1切断線15a,15bと、近傍に位置する一側の第1切断線15aの端部と、他側の第1切断線15bの端部とを連続するように設けた第2切断線16と、折曲線19の近傍に位置する第1切断線15の端部に設けられ、折曲線19と連続するように設けた第3切断線17とからなり、これら切断線により逆向きに突出するロック片18a,18bを形成した構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、紙製品の罫線構造および該罫線を用いた紙製容器に関するものである。
本発明の紙製品の罫線構造に関連する先行技術文献情報としては次のものがある。
実開平3−11620号公報
この特許文献1では、容器本体の一端開口にフラップを設け、別体の蓋を前記フラップに貼着することにより開口を閉塞するようにした紙製容器が提供されている。前記容器本体とフラップとの境界部分に形成される罫線は、直線的な折り曲げ部分の片側(フラップ上)において、平行かつ断続的にミシン目状の直線切込が設けられている。そして、該直線切込の両端には、前記折曲直線を通過するとともに、互いに近接する内側に傾斜する傾斜切込が設けられている。
このような罫線を備えた段ボール箱は、容器本体に対してフラップを折り曲げると、直線切込および傾斜切込により囲まれた略逆台形状の部分が側壁と面一に延び、この台形状部分に折り曲げたフラップの端縁が干渉することによりロック作用を得ることができるように構成している。また、上向きに延びる台形状部分の傾斜した縁とフラップの縁とが交差するため、更にロック作用を得ることができる。
しかしながら、前記罫線構造は、前記フラップを90度以上折り曲げなければ、フラップの端縁と台形状部分とが係止しないうえ、台形状部分の傾斜縁とフラップの縁とが係止しないため、十分なロック作用を得ることができない。逆に、フラップを90度以上折り曲げた場合には、十分なロック作用を得ることができるが、フラップが容器本体の周壁の上端縁を越えて内側に入り込んでしまうことがあり、この場合、別体からなる蓋を貼着する作業が非常に困難になる。
また、前記傾斜切込は直線切込に対して鋭角に交差されているため、表紙と裏紙とこれらの間の中しんとからなる段ボール紙製の場合には、前記裏紙に捲れが生じ、ロック作用を損なうという問題がある。
そこで、本発明では、90度程度折り曲げることにより十分なロック作用を得ることができ、別体からなる蓋を確実に取り付けることができる紙製品の罫線構造およびその罫線を用いた紙製容器を提供することを課題とするものである。
前記課題を解決するため、本発明の第1の紙製品の罫線構造は、ブランクの所定部位を折り曲げるためのもので、ロック部と、該ロック部の両側から延びる折曲線とからなり、前記ロック部は、前記折曲線を挟んで両側にそれぞれ位置し、該折曲線の延び方向に沿って位相差を有するように設けた第1切断線と、近傍に位置する一側の第1切断線の端部と、他側の第1切断線の端部とを連続するように設けた第2切断線と、前記折曲線の近傍に位置する第1切断線の端部に設けられ、前記折曲線と連続するように設けた第3切断線とからなり、これら切断線により逆向きに突出するロック片を形成した構成としている。
この罫線構造では、前記第1切断線において、一側の第1切断線と他側の第1切断線とは、互いに重なり合う部分が生じないように、各端部が所定の間隔をもって位置し、前記第2切断線が第1切断線に対して鈍角に交差することが好ましい。
また、本発明の第2の紙製品の罫線構造は、ブランクの所定部位を折り曲げるためのもので、ロック部と、該ロック部の両側から延びる折曲線とからなり、前記ロック部は、前記折曲線と所定間隔をもって略並行に延びる第1切断線と、前記第1切断線の両端から前記折曲線を通過するとともに、互いに離間するように外向きに傾斜する第2切断線と、前記第1切断線の両端から前記第2切断線と反対側に延びるとともに、互いに離間するように外向きに傾斜する第3切断線とからなり、これら切断線により逆向きに突出するロック片を形成した構成としている。
さらに、本発明では、容器本体の一端開口に、内向きに折曲可能なフラップを設け、少なくとも該フラップに対して別体の蓋を貼着して閉塞するようにした紙製容器において、前記容器本体とフラップとの境界に、ロック部と、該ロック部の両側から延びる折曲線とからなる罫線を設け、該罫線を、前記したいずれかの罫線構造とした紙製容器を提供するものである。
本発明の第1および第2の発明の紙製品の罫線構造では、3種の切断線からなるロック部と折曲線とからなるため、所定部位の折り曲げに必要な力は小さくてよいうえ、屈曲率を高くすることができる。そして、90度程度折り曲げるだけで、各切断線により囲まれたロック片と対向する縁とを係止してロック作用を得ることができる。また、折り曲げ時には、逆向きに突出するように形成されるロック片が、対向する縁から逃げるように変形するため、捲れに係る問題も防止できる。言い換えれば、逆向きに突出する各ロック片は、それぞれ自身が撓むことが可能であるため、対向する縁との間に摩擦による引っ掛かりが生じても変形することにより、捲れの問題が生じることはない。
また、第1の発明の罫線構造では、前記第1切断線において、一側の第1切断線と他側の第1切断線とが互いに重なり合う部分が生じないように設定し、第2切断線が第1切断線に対して鈍角に交差するようにしている。さらに、第2の発明の罫線構造では、第1切断線の両端から外向きに傾斜するように第2,第3切断線を形成し、これら切断線が第1切断線に対して鈍角に交差するようにしている。そのため、各切断線の間に形成されるロック片は台形状をなすように形成できる。その結果、第2切断線および第3切断線での摩擦抵抗が少なくでき、折曲作業性をより向上できるうえ、捲れが生じる問題を確実に防止できる。
また、この罫線構造を用いた紙製容器によれば、折り曲げたフラップは、ロック部のロック作用により、折り曲げ前の状態に戻ることはないが、第2切断線による縁の干渉により、若干戻る力が作用する。その結果、例えば90度以上折り曲げる力を加えても、フラップには、若干戻る方向に力が作用する。そのため、蓋を貼着する作業が困難になるという問題を確実に防止できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1から図5は、本発明の第1実施形態に係る罫線構造を適用した紙製容器1を示す。この紙製容器1は、紙器打抜装置(図示せず)によって段ボール紙を図1(A)に示す連続した一枚のブランクとして打ち抜き、図2および図3に示すように、所定位置を折り曲げるとともに貼着して成形される。なお、前記段ボール紙は、一対の表紙と裏紙との間に波状の中しんを配設したものである。
この紙製容器1は、例えば円柱状をなす容器を横方向に3個並べるとともに、2個ずつ積み重ねて合計で6個収容できるようにしたもので、そのブランクは、図1(A)に示すように、矩形状をなす上壁2と、上壁2の対向する上下縁に連設した側壁9A,9Bとを備えている。
前記上壁2と側壁9A,9Bとの境界部分には、折り曲げおよび切り取り用の第1罫線3が設けられている。この第1罫線3は、図1(B)に示すように、段ボール紙に罫を入れて形成した折曲線3aに沿って所定間隔をもってミシン目状に切断部3bを設けたリード罫からなる。前記切断部3bのうち、両側部に位置する所定の切断部3bの端には、上壁2内に向けて延びる傾斜切断部3cが設けられている。また、上壁2には、上側の側壁9Aと隣接する縁に、略長楕円形状をなす一対の第1指差部4が設けられている。この第1指差部4は、内部に並べて収容する3列の容器において、隣接する容器の間に位置するように設けられており、対向する略C字形状の切断部4a,4aを設け、その間の長辺が連続部分となるように形成されている。
また、前記上壁2の両側縁には、後述する内フラップ10A,10Bに貼着する外フラップ5が設けられている。この上壁2と外フラップ5との境界部分には、折り曲げおよび切り取り用の第2罫線6が設けられるとともに、略半円形状をなす第2指差部7が設けられている。前記第2罫線6は、第2指差部7の両端間に延びる折曲線6aと、該折曲線6aの両側に延びる片ジッパー6bとからなる。この片ジッパー6bは、所定間隔をもって直線状に延びる切断部と該切断部の一端より上壁2内に向けて延びるガイド用切断部とからなるものである。前記第2指差部7は、所定間隔をもって円弧状に切断部7aを設けることにより形成されている。また、この外フラップ5には、第2指差部7の頂部から先端に向けてミシン目状の切断部を設けてなる切離部8が設けられている。
前記側壁9A,9Bは、四方を囲繞する周壁のうち対向する2つの壁を構成するもので、その両側縁には、残りの2つの壁を構成する内フラップ10A,10Bがそれぞれ設けられている。各内フラップ10A,10Bには、前記第2指差部7と対応する位置が面取りされている。また、側壁9A,9Bと内フラップ10A,10Bとの境界部分には、折り曲げ用の第3罫線11が設けられている。この第3罫線11は、段ボール紙に罫を入れて設けた折曲線からなる。
本実施形態では、前記側壁9A,9Bの各上下端に底蓋20を貼着するためのフラップ12A,12Bが設けられている。なお、これらフラップ12A,12Bのうち、フラップ12Aは側壁9Aの縁の略半分の領域から突出され、フラップ12Bは側壁9Bの縁の略全体から突出されている。各側壁9A,9Bとフラップ12A,12Bとの境界部分には、折り曲げ用の第4罫線13が設けられている。この第4罫線13は、ロック部14と、該ロック部14の両側に設けた折曲線19とからなる。ここで、側壁9Aと短尺なフラップ12Aとの境界部分に形成する第4罫線13には1つのロック部14が形成され、側壁9Bと長尺なフラップ12Bとの境界部分に形成する第4罫線13には2つのロック部14が形成されている。
前記ロック部14は、図1(C)に示すように、前記折曲線19を挟んで両側にそれぞれ位置する第1切断線15a,15bと、該第1切断線15a,15bの端部を連続するように設けた第2切断線16と、折曲線19の端部と近傍に位置する両端の第1切断線15a,15aの端部とを連続するように設けた第3切断線17とからなる。
前記第1切断線15a,15bは、折曲線19の延び方向に沿って位相差を有するように、フラップ12A,12Bの側に2つ、側壁9A,9Bの側に1つ千鳥足状の配置で設けられている。また、各第1切断線15a,15bは、互いに重なり合う部分が生じないように、各端部が所定の間隔をもって位置するように設けられている。
前記第2切断線16は、近傍に位置する第1切断線15aの端部と第1切断線15bの端部、および、第1切断線15bの端部と第1切断線15aの端部との間に設けられるもので、本実施形態では、その両端が各第1切断線15a,15bを越えて延びるように設けられている。また、本実施形態の第2切断線16は、前記第1切断線15a,15bの位置設定により、これら第1切断線15a,15bと鈍角に交差し、その間に台形状に囲まれたロック片18aが形成されるように構成している。
前記第3切断線17は、折曲線19の端部に向けて延びるもので、第2切断線16と同様に、折曲線19と鈍角に交差し、その間に前記ロック片18aとは逆向きに突出する台形状のロック片18bが形成されるように構成している。また、第3切断線17の先端は、折曲線19を越えて延びるように設けられている。
前記折曲線19は、段ボール紙に罫を入れて形成した折曲線に沿って所定間隔をもってミシン目状に切断部を設けたリード罫からなる。
次に、本発明の第4罫線13を適用した紙製容器1による包装方法について説明する。
まず、ブランクの表面を下側とし、収容する円柱状の商品を3個並べるとともに2個ずつ積み重ねる。この状態で、図2に示すように、側壁9A,9Bを上壁2に対して折り曲げるとともに、内フラップ10A,10Bを側壁9A,9Bに対して折り曲げる。ついで、図3に示すように、ホットメルトなどの接着剤を塗布した外フラップ5を上壁2に対して折り曲げ、内フラップ10A,10Bに対して貼着する。
その後、一対のフラップ12A,12Bを側壁9A,9Bに対して折り曲げた後、図5に示すように、これらフラップ12A,12Bに前記と同様の接着剤を塗布し、その上方から別体の底蓋20を配設して貼着することにより、開口を閉塞する。
前記フラップ12A,12Bを折り曲げる際には、その第4罫線13が3種の切断線15a,15b,16,17とリード罫からなる折曲線19とからなるため、その折り曲げに必要な力は小さくてよいうえ、屈曲率が高い。しかも、ロック部14は、逆向きに突出するロック片18a,18bが台形状をなすため、第2切断線16および第3切断線17での摩擦抵抗も少なく、捲れが生じ難い形状をなしている。なお、これらの作用は、第1切断線15a,15bを越えて延びるように形成した第2切断線16により増大されている。そのため、90度程度折り曲げるだけで、図4に示すように、側壁9A,9Bの縁とロック片18aの面とを係止できるとともに、フラップ12A,12Bの縁とロック片18b,18bの面とを係止し、ロック作用を得ることができる。なお、捲れに係る問題は、折り曲げ時に、ロック片18a,18bが、対向する側壁9A,9Bおよびフラップ12A,12Bの縁から逃げるように変形するため、より確実に防止できる。言い換えれば、逆向きに突出する各ロック片18a,18bは、それぞれ自身が撓むことが可能であるため、対向する縁との間に摩擦による引っ掛かりが生じても変形することにより、捲れの問題が生じることはない。
このように折り曲げられたフラップ12A,12Bは、各ロック片18a,18bと対向する縁とのロック作用により、折り曲げ前の状態に戻ることはないが、傾斜した第2切断線16によるロック片18a,18bの縁の干渉、および、紙自身の腰(弾性力)により、若干戻る力が作用する。その結果、例えば90度以上折り曲げる力を加えても、フラップ12A,12Bは、図5に示すように、若干上向きに傾斜した状態をなす。そのため、底蓋20を貼着する作業が困難になるという問題を確実に防止できる。
図6から図8は第2実施形態の罫線構造を適用した紙製容器1を示す。この第2実施形態では、側壁9A,9Bとフラップ12A,12Bとの間に形成する第4罫線13の構造を変更した点でのみ、第1実施形態と相違している。
具体的には、第2実施形態の第4罫線13は、ロック部14と、該ロック部14の両側に設けた折曲線19とからなり、側壁9Aと短尺なフラップ12Aとの境界部分に形成する第4罫線13には2つのロック部14が形成され、側壁9Bと長尺なフラップ12Bとの境界部分に形成する第4罫線13には3つのロック部14が形成されている。
前記ロック部14は、図6(B)に示すように、前記折曲線19を挟んで両側にそれぞれ位置する第1切断線15a,15bと、該第1切断線15a,15bの端部間に設けた第2切断線16と、折曲線19の近傍に位置する両端の第1切断線15a,15bの端部に設け第3切断線17とからなる第1実施形態と同様の構成である。そして、この第2実施形態では、第1切断線15a,15bをフラップ12A,12Bおよび側壁9A,9Bの側にそれぞれ1つずつ設けるとともに、第3切断線17を折曲線19に対して直交する方向に延びるように設けた点でのみ、第1実施形態と相違している。これら切断線15a,15b,16,17により第1実施形態と同様に、逆向きに突出するロック片18a,18bを形成している。
このように構成した第2実施形態の紙製容器1による包装方法は、図7および図8に示すように第1実施形態と同様であり、また、その際の作用および効果も同様に得ることができる。
図9から図12は第3実施形態の罫線構造を適用した紙製容器1を示す。この第3実施形態では、側壁9Aに第1指差部4と対応し、内部に収容した容器の一部を露出させるためなどに使用される開口30を設け、側壁9Bとフラップ12Bとの間には第1実施形態と同様の第4罫線13を形成する一方、側壁9Aとフラップ12Aとの間には異なる第5罫線31を形成した点で、第1実施形態と特に相違している。
具体的には、第3実施形態の紙製容器1のブランクは、図9(A)に示すように、上壁2と、上壁2の上下縁に連設した側壁9A,9Bと、上壁2の両側縁に連設した外フラップ5と、前記側壁9A,9Bの両側縁に連設した内フラップ10A,10Bと、前記側壁9A,9Bの上下端に連設したフラップ12A,12Bとからなる。
前記上壁2と側壁9A,9Bとの境界部分に形成する第1罫線3は、図9(A),(B)に示すように、幅方向全体にかけて形成した折曲線3aを備えている。そして、本実施形態では、前記折曲線3aと所定間隔をもった側壁9A,9Bの側にミシン目状の切断部3bが設けられている。そして、側壁9Aとの境界部分では両側部に位置する切断部3bの端に、側壁9Bとの境界部分では両側部と中央部に位置する切断部3bの端に、上壁2内に向けて延びる傾斜切断部3cが設けられている。また、上壁2には、上側の側壁9Aと隣接する縁に、略長楕円形状をなす第1指差部4が設けられている。この第1指差部4は、後述するフラップ12Aを連設した左側にのみ設けられている。
前記上壁2に連設された外フラップ5は、その境界部分に第2罫線6が設けられたもので、第2指差部7の頂部から先端に向けて延びるミシン目状の切離部8が設けられていない点で第1実施形態と相違する。
前記側壁9A,9Bは、その両側に壁を構成する内フラップ10A,10Bを備え、その境界部分に第3罫線11を設けたもので、一方の側壁9Aに前記第1指差部4と対応する開口30を設けた点で第1実施形態と相違する。この開口30は、図9(A)において、前記第1指差部4と略同一幅の上端開口部30aと、該上端開口部30aから図示では上向きに延びる細幅の中央開口部30bと、該中央開口部30bの端に連続した上端開口部30aと略同一幅の下端開口部30cとからなる。そして、この下端開口部30cの端縁は、後述するフラップ12Aとの境界部分近傍に位置している。
第3実施形態の側壁9A,9Bには、第1実施形態と同様に底蓋20を貼着するためのフラップ12A,12Bが設けられ、そのうち、フラップ12Aは側壁9Aの縁の略半分の領域から突出され、フラップ12Bは側壁9Bの縁の略全体から突出されている。そして、側壁9Bとフラップ12Bとの境界部分には、第1実施形態と同様の第4罫線13が設けられている。また、前記開口30が近傍まで位置している側壁9Aとフラップ12Aとの境界部分には、図9(C)に示す第5罫線31が設けられている。この第5罫線31は、一対のロック部32と、該ロック部32の両側に設けた折曲線37とからなる。
前記ロック部32は、前記折曲線37と所定間隔をもって延びる第1切断線33と、該第1切断線33の両端から延びる第2,第3切断線34,35とからなり、折曲線37に沿って所定間隔をもって一対に設けられている。
前記第1切断線33は、折曲線37と略並行に延びるように、フラップ12Aの側に設けられている。
前記第2切断線34は、前記第1切断線33の両端から折曲線37を通過して側壁9A内にかけて延びるように設けられている。また、これら第2切断線34は、互いに離間するように外向きに傾斜して設けられている。これにより、前記第1切断線33と一対の第2切断線34とで囲まれた内部には、第1実施形態と同様に、第1切断線33と鈍角に交差する台形状のロック片36bが形成される。
前記第3切断線35は、前記第1切断線33の両端から第2切断線34とは反対側に延びるように設けられている。また、これら第3切断線35は、第2切断線34と同様に、互いに離間するように外向きに傾斜して設けられている。これにより、第1切断線33と一対の第3切断線35とで囲まれた内部には、第1切断線33と鈍角に交差し、前記ロック片36bとは逆向きに突出する台形状のロック片36aが形成される。
前記折曲線37は、段ボール紙に罫を入れて形成したもので、前記ロック部32を構成する第2切断線34に対してそれぞれ鈍角に交わる(突き当たる)ように形成されている。また、本実施形態では、各ロック部32,32の間に形成した折曲線37には、折り曲げ性を向上するために切断部38が設けられている。
次に、本発明の第4罫線13および第5罫線31を適用した紙製容器1による包装方法について説明する。
まず、第1実施形態と同様に、ブランクの表面を下側として収容する商品を配置した状態で、図10に示すように、側壁9A,9Bを折り曲げるとともに、内フラップ10A,10Bを折り曲げる。ついで、図11に示すように、ホットメルトなどの接着剤を塗布した外フラップ5を折り曲げて、内フラップ10A,10Bに対して貼着する。
その後、一対のフラップ12A,12Bを側壁9A,9Bに対して折り曲げた後、これらフラップ12A,12Bに接着剤を塗布した別体の底蓋20を配設して貼着する。
側壁9Bとの間に第4罫線13を設けたフラップ12Bを折り曲げる際には、第1実施形態と同様に、その第4罫線13が3種の切断線15a,15b,16,17とリード罫からなる折曲線19とからなるため、その折り曲げに必要な力は小さくてよいうえ、屈曲率が高い。しかも、ロック部14は、逆向きに突出するロック片18a,18bが台形状をなすため、第2切断線16および第3切断線17での摩擦抵抗も少なく、捲れが生じ難い形状をなしている。そのため、90度程度折り曲げるだけで、図4に示すように、側壁9Bの縁とロック片18aの面とを係止できるとともに、フラップ12A,12Bの縁とロック片18b,18bの面とを係止し、ロック作用を得ることができる。
また、側壁9Aとの間に第5罫線31を設けた前記フラップ12Aを折り曲げる際には、その第5罫線31が3種の切断線33,34,35と折曲線37とからなり、各ロック部32の間に位置する折曲線37には切断部38を設けているため、第4罫線13と同様に、その折り曲げに必要な力は小さくてよいうえ、屈曲率が高い。しかも、ロック部32は、逆向きに突出するロック片36a,36bが台形状をなすため、第2切断線34での摩擦抵抗も少ない。そのため、90度程度折り曲げるだけで、図12に示すように、側壁9Aと連続するロック片36bの内面とフラップ12Aに連続するロック片36aの端面とを係止し、ロック作用を得ることができる。
さらに、フラップ12Aの折り曲げ時には、台形状をなすロック片36a,36bが、互いに逃げるように変形するため、捲れに係る問題が生じることを確実に防止できる。言い換えれば、逆向きに突出する各ロック片36a,36bは、それぞれ自身が撓むことが可能であるため、対向する縁との間に摩擦による引っ掛かりが生じても変形することにより、捲れの問題が生じることはない。
このように折り曲げられたフラップ12Aは、各ロック片36a,36bのロック作用により、折り曲げ前の状態に戻ることはないが、各ロック片36a,36bの各面での係止、および、紙自身の腰(弾性力)により、若干戻る力が作用する。その結果、例えば90度以上折り曲げる力を加えても、フラップ12Aは、若干上向きに傾斜した状態をなす。そのため、底蓋20を貼着する作業が困難になるという問題を第4罫線13と同様に確実に防止できる。この第5罫線31は、前述のように、開口30が近傍まで延びており、第4罫線13のように第1切断線15a,15bを折曲線19を挟んで千鳥足状に配置できない場合に特に有効である。
なお、本発明の紙製品の罫線構造および該罫線を用いた紙製容器1は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、第1および第2実施形態では、第1切断線15a,15bは、互いに重なり合う部分が生じないように位相させたが、これらの間に設ける第2切断線16が直交するように、第1切断線15a,15bの端部が幅方向に一致するように設定してもよい。
また、第3実施形態では、開口30を設けた側壁9Aに連設したフラップ12Aとの境界に第5罫線31を設け、側壁9Bとフラップ12Bとの境界には第4罫線13を設けたが、両方に第5罫線31を設けてもよく、このようにしても前記と同様の作用および効果を得ることができる。
本発明の第1実施形態に係る紙製品である紙製容器のブランクを示し、(A)は平面図、(B)は(A)のB部分の拡大図、(C)は(A)のC部分の拡大図である。 第1実施形態の組立工程の第1の状態を示す斜視図である。 第1実施形態の組立工程の第2の状態を示す斜視図である。 図3の要部拡大斜視図である。 底蓋を貼着する状態を示す断面図である。 第2実施形態に係る紙製品である紙製容器のブランクを示し、(A)は平面図、(B)は(A)のC部分の拡大図である。 第2実施形態の組立工程の第1の状態を示す斜視図である。 第2実施形態の組立工程の第2の状態を示す斜視図である。 第3実施形態に係る紙製品である紙製容器のブランクを示し、(A)は平面図、(B)は(A)のB部分の拡大図、(C)は(A)のC部分の拡大図である。 第3実施形態の組立工程の第1の状態を示す斜視図である。 第3実施形態の組立工程の第2の状態を示す斜視図である。 図11の要部拡大斜視図である。
符号の説明
1…紙製容器(紙製品) 2…上壁
5…外フラップ 9A,9B…側壁
10A,10B…内フラップ 12A,12B…フラップ(折曲部分)
13…第4罫線 14…ロック部
15a,15b…第1切断線 16…第2切断線
17…第3切断線 18a,18b…ロック片
19…折曲線 20…底蓋
31…第5罫線 32…ロック部
33…第1切断線 34…第2切断線
35…第3切断線 36a,36b…ロック片
37…折曲線

Claims (4)

  1. ブランクの所定部位を折り曲げるためのもので、ロック部と、該ロック部の両側から延びる折曲線とからなり、
    前記ロック部は、
    前記折曲線を挟んで両側にそれぞれ位置し、該折曲線の延び方向に沿って位相差を有するように設けた第1切断線と、
    近傍に位置する一側の第1切断線の端部と、他側の第1切断線の端部とを連続するように設けた第2切断線と、
    前記折曲線の近傍に位置する第1切断線の端部に設けられ、前記折曲線と連続するように設けた第3切断線とからなり、
    これら切断線により逆向きに突出するロック片を形成したことを特徴とする紙製品の罫線構造。
  2. 前記第1切断線において、一側の第1切断線と他側の第1切断線とは、互いに重なり合う部分が生じないように、各端部が所定の間隔をもって位置し、前記第2切断線が第1切断線に対して鈍角に交差するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の紙製品の罫線構造。
  3. ブランクの所定部位を折り曲げるためのもので、ロック部と、該ロック部の両側から延びる折曲線とからなり、
    前記ロック部は、
    前記折曲線と所定間隔をもって略並行に延びる第1切断線と、
    前記第1切断線の両端から前記折曲線を通過するとともに、互いに離間するように外向きに傾斜する第2切断線と、
    前記第1切断線の両端から前記第2切断線と反対側に延びるとともに、互いに離間するように外向きに傾斜する第3切断線とからなり、
    これら切断線により逆向きに突出するロック片を形成したことを特徴とする紙製品の罫線構造。
  4. 容器本体の一端開口に、内向きに折曲可能なフラップを設け、少なくとも該フラップに対して別体の蓋を貼着して閉塞するようにした紙製容器において、
    前記容器本体とフラップとの境界に、ロック部と、該ロック部の両側から延びる折曲線とからなる罫線を設け、該罫線を、前記請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の罫線構造としたことを特徴とする紙製容器。
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