JP2005007621A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】記録紙の範囲に応じてレーザの出力イネーブル信号を有効にする事で不要な領域にレーザが照射される事を防ぐ。
【解決手段】レーザ走査手段。画像データ出力手段。搬送路上で記録媒体の幅方向の通過エリアを検知する通過エリア検知手段。レーザ照射位置から転写位置までの感光体の移動時間t1と、通過エリア検知手段から転写位置までの記録媒体搬送時間t2の差が所定時間となるように記録媒体を搬送する記録媒体搬送手段。前記通過エリア検知手段により検知した通過エリアから記録媒体が存在するエリアに対応した感光体上のエリアがレーザの出力範囲となるように、レーザ照射範囲を決定するレーザイネーブル信号作成手段。イネーブル信号でマスクしてイネーブル期間のみレーザを照射する事を特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】レーザ走査手段。画像データ出力手段。搬送路上で記録媒体の幅方向の通過エリアを検知する通過エリア検知手段。レーザ照射位置から転写位置までの感光体の移動時間t1と、通過エリア検知手段から転写位置までの記録媒体搬送時間t2の差が所定時間となるように記録媒体を搬送する記録媒体搬送手段。前記通過エリア検知手段により検知した通過エリアから記録媒体が存在するエリアに対応した感光体上のエリアがレーザの出力範囲となるように、レーザ照射範囲を決定するレーザイネーブル信号作成手段。イネーブル信号でマスクしてイネーブル期間のみレーザを照射する事を特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体を搬送して記録媒体に画像形成を行う画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術では、
▲1▼イメージセンサ等で記録紙を検知してマスクする技術はあったが、リアルタイムで処理を行わずに、元の画像データと記録紙エリア情報を画像メモリ上で合成し、合成した画像を出力するといった事が行われていた。
【0003】
▲2▼または、記録紙に合わせてマスク位置と画像位置を同時に移動するといった事が行われていた。(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平03―191377号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の方式では、
▲1▼元の画像データと記録紙エリア情報を画像メモリ上で合成するので、画像を合成・編集する手段を備える必要があり、コストアップ要因となり、また処理時間も遅くなっていた。
【0006】
▲2▼マスク位置と画像位置を同時に移動するので、マスク位置を独立に制御できないため記録媒体が斜行した場合に画像が菱形に歪んでしまい画質が低下していた。
【0007】
そこで本発明の目的は、
▲1▼画像メモリ上で合成せずに記録紙エリアに応じた領域のみレーザ出力が行え、
また、
▲2▼画像位置とマスク位置を独立に制御できる画像形成装置を提供する事である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、レーザ光を感光体上に照射し、照射位置の移動を行いつつ照射するレーザ走査手段と走査ごとに基準タイミングから所定時間経過後又は所定距離移動後画像データを出力する画像データ出力手段と搬送路上で記録媒体の幅方向の通過エリアを検知する通過エリア検知手段とレーザ照射位置から転写位置までの感光体の移動時間t1と、通過エリア検知手段から転写位置までの記録媒体搬送時間t2の差が所定時間となるように記録媒体を搬送する記録媒体搬送手段と前記通過エリア検知手段により検知した通過エリアから記録媒体が存在するエリアに対応した感光体上のエリアがレーザの出力範囲となるように、レーザ照射範囲を決定するレーザイネーブル信号作成手段を備えた画像形成装置において、画像メモリ上での合成を行わずに、画像データ出力を前記レーザイネーブル信号作成手段により作成されたイネーブル信号でマスクしてイネーブル期間のみレーザを照射する事を特徴とする。
【0009】
また請求項2記載の発明は、レーザ光を感光体上に照射し、照射位置の移動を行いつつ照射するレーザ走査手段と走査ごとに基準タイミングから所定時間経過後又は所定距離移動後画像データを出力する画像データ出力手段と搬送路上で記録媒体の幅方向の通過エリアを検知する通過エリア検知手段とレーザ照射位置から転写位置までの感光体の距離L1と、通過エリア検知手段から転写位置までの記録媒体搬送距離L2の差が所定距離となるように記録媒体を搬送する記録媒体搬送手段と前記通過エリア検知手段により検知した通過エリアから記録媒体が存在するエリアに対応した感光体上のエリアがレーザの出力範囲となるように、レーザ照射範囲を決定するレーザイネーブル信号作成手段を備えた画像形成装置において、画像メモリ上での合成を行わずに、画像データ出力を前記レーザイネーブル信号作成手段により作成されたイネーブル信号でマスクしてイネーブル期間のみレーザを照射する事を特徴とする。
【0010】
また請求項3記載の発明は、前記1又は2記載の画像形成装置において前記通過エリア検知手段にイメージセンサを用いた事を特徴とする。
【0011】
また請求項4記載の発明は、請求項1又は2又は3記載の画像形成装置において、画像データが出力される以前の所定のタイミングで前記通過エリア検知手段により通過エリアを検知、検知した通過エリアから記録媒体の搬送路上での位置を求めて、求めた端部位置と、搬送途中で記録媒体のずれが生じなかった場合の端部位置との差である記録媒体のずれ量を算出する記録媒体ずれ量算出手段と前記記録媒体ずれ量算出手段により算出したずれ量に基づいて、前記画像データ出力手段による画像出力タイミングを一画像につき一律に補正する事を特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
(実施例)
本発明の画像形成装置および画像形成制御方法の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0013】
[全体構成]
図1は実施の形態における画像形成装置の構成を示す図である。この画像形成装置は、画像形成装置本体10、折り装置40およびフィニッシャ50から構成される。また、画像形成装置本体10は、原稿画像を読み取るイメージリーダ11およびプリンタ13から構成される。
【0014】
イメージリーダ11には、原稿給送装置12が搭載されている。原稿給送装置12は、原稿トレイ12a上に上向きにセットされた原稿を、先頭頁から順に1枚づつ図中左方向に給紙し、湾曲したパスを介してプラテンガラス上に搬送して所定位置に停止させ、この状態でスキャナユニット21を左側から右側へ走査させることにより原稿を読み取る。読み取り後、外部の排紙トレイ12bに向けて原稿を排出する。
【0015】
原稿の読み取り面がスキャナユニット21のランプからの光で照射され、その原稿からの反射光がミラー22、23、24を介してレンズ25に導かれる。このレンズ25を通過した光は、イメージセンサ26の撮像面に結像する。
【0016】
そして、原稿の画像を主走査方向に1ライン毎にイメージセンサ26で読み取りながら、スキャナユニット21を副走査方向に搬送することによって原稿の画像全体の読み取りを行う。光学的に読み取られた画像は、イメージセンサ26によって画像データに変換されて出力される。イメージセンサ26から出力された画像データは、図示しない画像信号制御部(画像処理回路)において所定の処理が施された後、プリンタ13の図示しない露光制御部(レーザ制御回路)にビデオ信号として入力する。
【0017】
プリンタ13の露光制御部は、入力された画像データに基づき、レーザ素子(図示せず)から出力されるレーザ光を変調し、変調されたレーザ光は、ポリゴンミラー27によって走査されながら、レンズ28、29およびミラー30を介して感光ドラム31上に照射される。
【0018】
感光ドラム31には、走査されたレーザ光に応じた静電潜像が形成される。この感光ドラム31上の静電潜像は、現像器33から供給される現像剤によって現像剤像として可視像化される。また、レーザ光の照射開始と同期したタイミングで、各カセット34、35、36、37、手差給紙部38または両面搬送パスから用紙が給紙され、レジストローラ43を介して画像形成部に搬送される。
【0019】
この用紙は感光ドラム31と転写ローラ39との間に搬送され、感光ドラム31に形成された現像剤像は、転写ローラ39で給紙された用紙上に転写される。現像剤像が転写された用紙は、定着部32に搬送され、定着部32は用紙を熱圧することによって現像剤像を用紙上に定着させる。定着部32を通過した用紙は、フラッパおよび排出ローラを経てプリンタ13から外部(折り装置40)に向けて排出される。
【0020】
ここで、用紙をその画像形成面が下向きになる状態(フェイスダウン状態)で排出するときには、定着部32を通過した用紙をフラッパの切換動作により一旦、反転パス42内に導き、その用紙の後端がフラッパを通過した後、用紙をスイッチバックさせて排出ローラによりプリンタ13から排出する。
【0021】
また、手差給紙部38からOHP用紙等の硬い用紙が給紙され、この用紙に画像を形成する場合、用紙を反転パスに導くことなく、画像形成面を上向きにした状態(フェイスアップ状態)で排出ローラにより排出する。
【0022】
さらに、用紙の両面に画像形成を行う両面記録が設定されている場合、フラッパの切換動作により、未記録用紙を用紙を反転パス42に導いた後、両面搬送パスに搬送する。両面搬送パスに導かれた用紙は、両面搬送ローラ40を経由して両面搬送ローラ41にニップした位置まで搬送され、次の給紙タイミングまで一時停止する。両面搬送パスに、両面搬送ローラ41にニップした位置に停止する用紙が既に有る場合は、両面搬送ローラ41の上流に位置する両面搬送ローラ40にニップした位置に用紙を停止することになる。
【0023】
ここで、両面搬送パスに、両面搬送ローラ41にニップした位置に停止する用紙が無くてもカセット35を使用している場合は、用紙は搬送ローラ40にニップした位置まで搬送され、用紙を停止する。
【0024】
そして、カセットから給紙されて、画像形成部に搬送された後に、両面搬送ローラ41にニップされている片面プリント済の用紙を再給紙する。その後、片面給紙プリント済みの用紙が画像形成部に搬送されると、カセットから用紙を給送する。この上記動作を繰り返す交互給紙により両面記録を行う。この時、両面搬送パスには、最大2枚の用紙が滞留していることになる。
【0025】
プリンタ13から排出された用紙は折り装置40に送られる。この折り装置40は、用紙をZ形に折りたたむ処理を行う。例えば、A3サイズやB4サイズの用紙で、かつ折り処理が指定されている場合、折り装置40で折り処理を行い、それ以外の場合、プリンタ13から排出された用紙は折り装置40を通過してフィニッシャ50に送られる。このフィニッシャ50には、画像が形成された用紙に挿入するための表紙、合紙などの特殊用紙を給送するインサータ90が設けられている。フィニッシャ50では、製本処理、綴じ処理、穴あけ等の各処理が行われる。
【0026】
また、第1の排出トレイ51は、主にステープルや製本処理が設定されていない用紙や後述するエラーシートが排出されるトレイである。第2の排出トレイ52は、ステープル処理トレイ53でステープル処理されたシートが排出されるトレイである。尚、本実施形態では、画像形成装置の像担持体として感光ドラムを用いたが、感光ベルトであっても構わない。
【0027】
また、画像形成装置には、操作パネル60が設けられている。図7は画像形成装置に設けられた操作パネル60の構成を示す図である。図において、400は複写開始を指示するコピースタートキーである。401は標準モードに戻すためのリセットキーである。402はガイダンス機能を使用するときに押下するガイダンスキーである。403は設定枚数等の数値を入力するテンキーである。404は数値をクリアするクリアキーである。405は連続コピー中にコピーを停止させるストップキーである。406はステープルモード、製本モードあるいは両面プリント設定等の各種モードの設定やプリンタの状態を表示する液晶表示部およびタッチパネルである。407は連続コピー中あるいはファックスやプリンタとして使用中に割り込んで緊急コピーをとるための割り込みキーである。408は個人別や部門別にコピー枚数を管理するための暗証キーである。409は画像形成装置本体の電源をON/OFFするためのソフトスイッチである。410は画像形成装置の機能を変更するときに使用する機能キーである。411は、オートカセットチェンジのON/OFFや省エネモードに入るまでの設定時間の変更など、予めユーザが項目を設定するユーザモードに入るためのユーザモードキーである。
【0028】
[紙送りタイミングと画像書き出しタイミング]
図2は感光ドラムに至る紙搬送パスに配置された印字位置調整機構を示す図である。図において、205は紙搬送パスである。206は両面記録用の循環パスである。31は前述した感光ドラムである。202は感光ドラム31に潜像を形成するレーザ素子である。尚、このレーザ素子202の配置は便宜的に描かれており、実際の配置とは異なる。203は紙搬送ローラ(レジストローラ)であり、紙搬送パス205に沿って送られてくる用紙を一旦突き当てた状態で滞留させた後、所定の紙送りタイミングに合わせて感光ドラム31側に送り出す。
【0029】
204は用紙位置を検出するために画像を読み取る画像読取センサ(イメージセンサ)であり、CCDやCIS等の光電変換素子アレイから構成される。本実施形態ではCIS(コンタクトイメージセンサ)が用いられる。このCIS204は感光ドラム31から距離L1だけ離れたレジストローラ203側に配置されている。また、CIS204は後述する画像形成ポイント(a点)から距離L2だけ離れたレジストローラ203側に配置されている。さらに、CIS204は後述するBD検出器108から紙送り方向に対して垂直方向に距離L3だけ離れて配置されている。
【0030】
108はレーザ素子(単にレーザという)202の照射時期を検出するビームディテクト(BD)検出器である。レーザ光は、ポリゴンミラーによってBD検出器108に照射された後、振られて感光ドラム31上に照射されると、感光ドラム31上には、潜像が形成される。
【0031】
図中、a点は画像形成ポイントを示す。例えば、用紙がa点を5mm過ぎたタイミングでレーザ202による画像形成を行った場合、感光ドラム31の回転と用紙107の搬送が同期して行われ、結果として、出力画像は用紙先端から5mmの位置に形成される。
【0032】
また、図中、b点は転写ポイントを示し、c点はレーザ書き出しポイントを示す。レーザ書き出しポイントc点で、レーザ102によって感光ドラム31上に潜像が形成されると、現像ユニットを経由し、転写ポイントb点でトナーが用紙上に転写され、画像形成が行われる。
【0033】
この画像形成の際、レジストローラ203から送り出された用紙107は、紙搬送パス205に沿って感光ドラム31側に搬送され、CIS204によって先端検知されてから距離L2だけ進んだときに、感光ドラム31にレーザ光を照射するように制御が行われる。具体的に、距離L2進む時間をタイマでカウントし、その時間が経過すると、レーザ光を感光ドラム31に照射する。
【0034】
更に余白のない画像をプリントするためには、紙位置に対応した感光体上のエリアにのみレーザを照射する必要がある。これはCIS204で検知したエリア情報をTCU105に伝達し、TCU105にてマスク信号を作成しレーザ制御回路27において画像信号にマスクをして用紙に対応するエリアのみレーザを照射する。
【0035】
すなわち、CIS204で用紙のエリアを検知してからマスク信号を作成してレーザ制御回路27に伝達する処理に要する遅延時間を考慮したCIS204の配置としなければならない。したがって、距離L2は、CIS204が、用紙エリアを検知してCIS204で用紙のエリアを検知してからマスク信号を作成してレーザ制御回路27に伝達する処理に要する遅延時間に相当する距離とする事が必要になる。
【0036】
また、通常の画像形成装置では、用紙の搬送スピードと感光ドラム31の回転速度は等しく設定されている。これは、CIS204から距離L2だけ進んだ位置(画像形成ポイントa点)から、転写ローラ39と感光ドラム31のニップ位置である用紙への転写位置(転写ポイントb点)までの距離L1−L2と、レーザの書き出し位置(書き出しポイントc点)から用紙への転写位置(転写ポイントb点)までの感光ドラム31上の円周(周回)距離とが等しいことを意味する。
【0037】
また、CIS204で用紙の横端位置(横レジ)を検知し、ビームディテクタ(BD)108からCIS204の下端までの距離L3に、CIS204の下端から用紙の横端位置までの距離xを加えた距離(x+L3)を算出し、ビームディテクタ108によってレーザ光を検知してから上記算出された距離だけレーザ光を主走査方向に振った後、レーザによる書き出しを開始すれば、主走査方向の画像の書き出し位置を調整することもできる。
【0038】
[CISの構成]
図3はCIS204の構成を示す図である。このCIS204は、画像読取部205およびLED発光部206から構成される。画像読取部205は、受光素子部およびシフトレジスタが1チップ内に収納された複数のチップ(1〜n)211〜217、セレクタ215および出力部216から構成される。本実施形態では、チップ数は7個である(n=7)。各チップ内の受光素子部には、それぞれ1000個の読み取り画素が設けられている。
【0039】
画像読取部205では、TCU105からのセレクタ信号によってセレクタ215が特定のチップ、例えばチップ211だけを有効に選択すると、受光素子部211aで検知された画像信号は、TCU105からのロード信号(CIS−SH)によって一旦、シフトレジスタ211bに読み出された後、TCU105からのクロック(CLK)に従って順次、シフトレジスタ211bからセレクタ215を介して出力部216に転送される。出力部216は転送されたシリアルの画像信号をパラレルデータに変換し、CISデータとして出力する。
【0040】
また、TCU105からのセレクタ信号によってセレクタ215がチップ212〜217を有効に選択すると、各受光素子部212a〜217aで検知された画像信号は、TCU105からのロード信号によって一旦、シフトレジスタ212b〜217bに読み出された後、TCU105からのクロック(CLK)に従って順次、シフトレジスタ212b〜217bからセレクタ215を介して出力部216に転送される。出力部216は、転送されたシリアルの画像信号をパラレルデータに変換し、CISデータとして出力する。
【0041】
一方、LED発光部206は、直列に接続されたLED群が複数並列に接続されたLED部221、および各LED群のカソード側に接続され、各LED群に流れる電流を調節するLED電流調節回路222から構成される。LED電流調節回路222は、TCU105からの光量制御データにしたがって、LED部221の全体のLED発光量を調節する。
【0042】
図4は用紙の通過領域に対するCIS204の配置を示す図である。CIS204は、用紙107の搬送方向に対して垂直方向に読み取り画素が並ぶように配置される。しかも、CIS204の一端が通過する用紙107の略中央の位置となり、他端が通過する用紙107の横端を越えた位置となるように、CIS204は配置される。CIS204の用紙107の略中央側には、チップ211が位置し、横端を越えた側には、チップ217が位置する。
【0043】
図5はCIS204における検知領域を示す図である。検知領域はCIS204の受光素子部211a〜217aに含まれる7000画素分に相当する。 CIS−SH信号により用紙107の通過エリアを検出し、それをイネーブル信号に変換している。
【0044】
[制御回路の構成]
図6は制御回路の構成を示すブロック図である。制御回路51は画像処理回路52、レーザ制御回路(V−CNT)27およびタイミングコントロールユニット(TCU)105を有する。画像処理回路52には、イメージセンサ26によって読み取られた画像データが記憶される画像メモリ(P−MEM)56、およびこの画像メモリ56に記憶された画像データを処理するCPU57が設けられている。
【0045】
レーザ制御回路27は、画像処理回路52から画像データに応じて出力される信号を基に、レーザ素子202に駆動信号を出力する。レーザ素子202への駆動信号の出力は、TCU105からのタイミング信号に同期して行われる。TCU105は、CIS204にCIS制御信号を出力するとともに、CIS204で読み取られたCISデータを入力し、このCISデータを基にレーザ制御回路27に対してイネーブル信号を出力する。
【0046】
次に実際に用紙搬送時にずれが生じた場合の画像データのマスクの様子を図8を用いて説明する。
【0047】
画像データの書き出しタイミングは、搬送時に用紙にずれがなかった場合の位置に基づいて作成され、レーザ制御回路27に伝達される。一方イネーブル信号はCIS204で検知した用紙に基づいて作成され、レーザ制御回路27に伝達される。そしてレーザ制御回路27では画像データをイネーブル信号によってマスクし、用紙の範囲外にあたるデータをマスクし、実際にレーザに出力する範囲を決定している。
【0048】
以上が本発明の実施の形態の説明であるが、本発明は、これら実施の形態の構成に限られるものではなく、特許請求の範囲で示した機能、または実施の形態の構成が持つ機能が達成できる構成であればどのようなものであっても適用可能である。
【0049】
【発明の効果】
以上のように本発明では、請求項1記載の発明ではレーザ光を感光体上に照射し、照射位置の移動を行いつつ照射するレーザ走査手段と走査ごとに基準タイミングから所定時間経過後又は所定距離移動後画像データを出力する画像データ出力手段と搬送路上で記録媒体の幅方向の通過エリアを検知する通過エリア検知手段とレーザ照射位置から転写位置までの感光体の移動時間t1と、通過エリア検知手段から転写位置までの記録媒体搬送時間t2の差が所定時間となるように記録媒体を搬送する記録媒体搬送手段と前記通過エリア検知手段により検知した通過エリアから記録媒体が存在するエリアに対応した感光体上のエリアがレーザの出力範囲となるように、レーザ照射範囲を決定するレーザイネーブル信号作成手段を備えた画像形成装置において、画像メモリ上での合成を行わずに、画像データ出力を前記レーザイネーブル信号作成手段により作成されたイネーブル信号でマスクしてイネーブル期間のみレーザを照射する事を特徴とし、また請求項2記載の発明は、レーザ光を感光体上に照射し、照射位置の移動を行いつつ照射するレーザ走査手段と走査ごとに基準タイミングから所定時間経過後又は所定距離移動後画像データを出力する画像データ出力手段と搬送路上で記録媒体の幅方向の通過エリアを検知する通過エリア検知手段とレーザ照射位置から転写位置までの感光体の距離L1と、通過エリア検知手段から転写位置までの記録媒体搬送距離L2の差が所定距離となるように記録媒体を搬送する記録媒体搬送手段と前記通過エリア検知手段により検知した通過エリアから記録媒体が存在するエリアに対応した感光体上のエリアがレーザの出力範囲となるように、レーザ照射範囲を決定するレーザイネーブル信号作成手段を備えた画像形成装置において、画像メモリ上での合成を行わずに、画像データ出力を前記レーザイネーブル信号作成手段により作成されたイネーブル信号でマスクしてイネーブル期間のみレーザを照射する事を特徴とし、また請求項3記載の発明は、前記1又は2記載の画像形成装置において前記通過エリア検知手段にイメージセンサを用いた事を特徴とし、請求項4記載の発明は、請求項1又は2又は3記載の画像形成装置において、画像データが出力される以前の所定のタイミングで前記通過エリア検知手段により通過エリアを検知、検知した通過エリアから記録媒体の搬送路上での位置を求めて、求めた端部位置と、搬送途中で記録媒体のずれが生じなかった場合の端部位置との差である記録媒体のずれ量を算出する記録媒体ずれ量算出手段と前記記録媒体ずれ量算出手段により算出したずれ量に基づいて、前記画像データ出力手段による画像出力タイミングを一画像につき一律に補正する事を特徴とするので、画像メモリ上で合成を行うことなく記録紙エリアに応じた領域のみレーザ出力が行えるため、画像を合成・編集する手段を備える必要がなく、また画像処理時間のかからない低コストな画像系装置を提供することができる。
【0050】
また、画像出力タイミングとマスク位置を独立に制御できるので、記録媒体が斜行した場合には、マスク位置のみ記録紙端部に合わせて変化させるため、不要な潜像の作成を防ぎつつ、かつ各ラインの画像出力タイミングは1画像でみると固定なので画像が菱形に歪んでしまうような事もない。これは3穴紙等の用紙に穴があるような記録媒体であっても穴の部分に相当する領域に不要な書きこみをしないという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態における画像形成装置の構成を示す図である。
【図2】感光ドラムに至る紙搬送パスに配置された印字位置調整機構を示す図である。
【図3】CIS204の構成を示す図である。
【図4】用紙の通過領域に対するCIS204の配置を示す図である。
【図5】CIS204における先端検知領域および横端検知領域を示す図である。
【図6】制御回路の構成を示すブロック図である。
【図7】画像形成装置に設けられた操作パネル60の構成を示す図である。
【図8】用紙搬送時にずれが生じた場合の画像データのマスクの様子を示した図である。
【符号の説明】
27 レーザ制御回路
62 レジON部
64 横端検知部
65 CISコントローラ
82 タイミング発生回路
105 タイミングコントロールユニット(TCU)
107 用紙
202 レーザ
203 レジストローラ(レジストクラッチ)
204 CIS(コンタクトイメージセンサ)
211a〜217a 受光素子部
411 ユーザモードキー
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体を搬送して記録媒体に画像形成を行う画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術では、
▲1▼イメージセンサ等で記録紙を検知してマスクする技術はあったが、リアルタイムで処理を行わずに、元の画像データと記録紙エリア情報を画像メモリ上で合成し、合成した画像を出力するといった事が行われていた。
【0003】
▲2▼または、記録紙に合わせてマスク位置と画像位置を同時に移動するといった事が行われていた。(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平03―191377号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の方式では、
▲1▼元の画像データと記録紙エリア情報を画像メモリ上で合成するので、画像を合成・編集する手段を備える必要があり、コストアップ要因となり、また処理時間も遅くなっていた。
【0006】
▲2▼マスク位置と画像位置を同時に移動するので、マスク位置を独立に制御できないため記録媒体が斜行した場合に画像が菱形に歪んでしまい画質が低下していた。
【0007】
そこで本発明の目的は、
▲1▼画像メモリ上で合成せずに記録紙エリアに応じた領域のみレーザ出力が行え、
また、
▲2▼画像位置とマスク位置を独立に制御できる画像形成装置を提供する事である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、レーザ光を感光体上に照射し、照射位置の移動を行いつつ照射するレーザ走査手段と走査ごとに基準タイミングから所定時間経過後又は所定距離移動後画像データを出力する画像データ出力手段と搬送路上で記録媒体の幅方向の通過エリアを検知する通過エリア検知手段とレーザ照射位置から転写位置までの感光体の移動時間t1と、通過エリア検知手段から転写位置までの記録媒体搬送時間t2の差が所定時間となるように記録媒体を搬送する記録媒体搬送手段と前記通過エリア検知手段により検知した通過エリアから記録媒体が存在するエリアに対応した感光体上のエリアがレーザの出力範囲となるように、レーザ照射範囲を決定するレーザイネーブル信号作成手段を備えた画像形成装置において、画像メモリ上での合成を行わずに、画像データ出力を前記レーザイネーブル信号作成手段により作成されたイネーブル信号でマスクしてイネーブル期間のみレーザを照射する事を特徴とする。
【0009】
また請求項2記載の発明は、レーザ光を感光体上に照射し、照射位置の移動を行いつつ照射するレーザ走査手段と走査ごとに基準タイミングから所定時間経過後又は所定距離移動後画像データを出力する画像データ出力手段と搬送路上で記録媒体の幅方向の通過エリアを検知する通過エリア検知手段とレーザ照射位置から転写位置までの感光体の距離L1と、通過エリア検知手段から転写位置までの記録媒体搬送距離L2の差が所定距離となるように記録媒体を搬送する記録媒体搬送手段と前記通過エリア検知手段により検知した通過エリアから記録媒体が存在するエリアに対応した感光体上のエリアがレーザの出力範囲となるように、レーザ照射範囲を決定するレーザイネーブル信号作成手段を備えた画像形成装置において、画像メモリ上での合成を行わずに、画像データ出力を前記レーザイネーブル信号作成手段により作成されたイネーブル信号でマスクしてイネーブル期間のみレーザを照射する事を特徴とする。
【0010】
また請求項3記載の発明は、前記1又は2記載の画像形成装置において前記通過エリア検知手段にイメージセンサを用いた事を特徴とする。
【0011】
また請求項4記載の発明は、請求項1又は2又は3記載の画像形成装置において、画像データが出力される以前の所定のタイミングで前記通過エリア検知手段により通過エリアを検知、検知した通過エリアから記録媒体の搬送路上での位置を求めて、求めた端部位置と、搬送途中で記録媒体のずれが生じなかった場合の端部位置との差である記録媒体のずれ量を算出する記録媒体ずれ量算出手段と前記記録媒体ずれ量算出手段により算出したずれ量に基づいて、前記画像データ出力手段による画像出力タイミングを一画像につき一律に補正する事を特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
(実施例)
本発明の画像形成装置および画像形成制御方法の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0013】
[全体構成]
図1は実施の形態における画像形成装置の構成を示す図である。この画像形成装置は、画像形成装置本体10、折り装置40およびフィニッシャ50から構成される。また、画像形成装置本体10は、原稿画像を読み取るイメージリーダ11およびプリンタ13から構成される。
【0014】
イメージリーダ11には、原稿給送装置12が搭載されている。原稿給送装置12は、原稿トレイ12a上に上向きにセットされた原稿を、先頭頁から順に1枚づつ図中左方向に給紙し、湾曲したパスを介してプラテンガラス上に搬送して所定位置に停止させ、この状態でスキャナユニット21を左側から右側へ走査させることにより原稿を読み取る。読み取り後、外部の排紙トレイ12bに向けて原稿を排出する。
【0015】
原稿の読み取り面がスキャナユニット21のランプからの光で照射され、その原稿からの反射光がミラー22、23、24を介してレンズ25に導かれる。このレンズ25を通過した光は、イメージセンサ26の撮像面に結像する。
【0016】
そして、原稿の画像を主走査方向に1ライン毎にイメージセンサ26で読み取りながら、スキャナユニット21を副走査方向に搬送することによって原稿の画像全体の読み取りを行う。光学的に読み取られた画像は、イメージセンサ26によって画像データに変換されて出力される。イメージセンサ26から出力された画像データは、図示しない画像信号制御部(画像処理回路)において所定の処理が施された後、プリンタ13の図示しない露光制御部(レーザ制御回路)にビデオ信号として入力する。
【0017】
プリンタ13の露光制御部は、入力された画像データに基づき、レーザ素子(図示せず)から出力されるレーザ光を変調し、変調されたレーザ光は、ポリゴンミラー27によって走査されながら、レンズ28、29およびミラー30を介して感光ドラム31上に照射される。
【0018】
感光ドラム31には、走査されたレーザ光に応じた静電潜像が形成される。この感光ドラム31上の静電潜像は、現像器33から供給される現像剤によって現像剤像として可視像化される。また、レーザ光の照射開始と同期したタイミングで、各カセット34、35、36、37、手差給紙部38または両面搬送パスから用紙が給紙され、レジストローラ43を介して画像形成部に搬送される。
【0019】
この用紙は感光ドラム31と転写ローラ39との間に搬送され、感光ドラム31に形成された現像剤像は、転写ローラ39で給紙された用紙上に転写される。現像剤像が転写された用紙は、定着部32に搬送され、定着部32は用紙を熱圧することによって現像剤像を用紙上に定着させる。定着部32を通過した用紙は、フラッパおよび排出ローラを経てプリンタ13から外部(折り装置40)に向けて排出される。
【0020】
ここで、用紙をその画像形成面が下向きになる状態(フェイスダウン状態)で排出するときには、定着部32を通過した用紙をフラッパの切換動作により一旦、反転パス42内に導き、その用紙の後端がフラッパを通過した後、用紙をスイッチバックさせて排出ローラによりプリンタ13から排出する。
【0021】
また、手差給紙部38からOHP用紙等の硬い用紙が給紙され、この用紙に画像を形成する場合、用紙を反転パスに導くことなく、画像形成面を上向きにした状態(フェイスアップ状態)で排出ローラにより排出する。
【0022】
さらに、用紙の両面に画像形成を行う両面記録が設定されている場合、フラッパの切換動作により、未記録用紙を用紙を反転パス42に導いた後、両面搬送パスに搬送する。両面搬送パスに導かれた用紙は、両面搬送ローラ40を経由して両面搬送ローラ41にニップした位置まで搬送され、次の給紙タイミングまで一時停止する。両面搬送パスに、両面搬送ローラ41にニップした位置に停止する用紙が既に有る場合は、両面搬送ローラ41の上流に位置する両面搬送ローラ40にニップした位置に用紙を停止することになる。
【0023】
ここで、両面搬送パスに、両面搬送ローラ41にニップした位置に停止する用紙が無くてもカセット35を使用している場合は、用紙は搬送ローラ40にニップした位置まで搬送され、用紙を停止する。
【0024】
そして、カセットから給紙されて、画像形成部に搬送された後に、両面搬送ローラ41にニップされている片面プリント済の用紙を再給紙する。その後、片面給紙プリント済みの用紙が画像形成部に搬送されると、カセットから用紙を給送する。この上記動作を繰り返す交互給紙により両面記録を行う。この時、両面搬送パスには、最大2枚の用紙が滞留していることになる。
【0025】
プリンタ13から排出された用紙は折り装置40に送られる。この折り装置40は、用紙をZ形に折りたたむ処理を行う。例えば、A3サイズやB4サイズの用紙で、かつ折り処理が指定されている場合、折り装置40で折り処理を行い、それ以外の場合、プリンタ13から排出された用紙は折り装置40を通過してフィニッシャ50に送られる。このフィニッシャ50には、画像が形成された用紙に挿入するための表紙、合紙などの特殊用紙を給送するインサータ90が設けられている。フィニッシャ50では、製本処理、綴じ処理、穴あけ等の各処理が行われる。
【0026】
また、第1の排出トレイ51は、主にステープルや製本処理が設定されていない用紙や後述するエラーシートが排出されるトレイである。第2の排出トレイ52は、ステープル処理トレイ53でステープル処理されたシートが排出されるトレイである。尚、本実施形態では、画像形成装置の像担持体として感光ドラムを用いたが、感光ベルトであっても構わない。
【0027】
また、画像形成装置には、操作パネル60が設けられている。図7は画像形成装置に設けられた操作パネル60の構成を示す図である。図において、400は複写開始を指示するコピースタートキーである。401は標準モードに戻すためのリセットキーである。402はガイダンス機能を使用するときに押下するガイダンスキーである。403は設定枚数等の数値を入力するテンキーである。404は数値をクリアするクリアキーである。405は連続コピー中にコピーを停止させるストップキーである。406はステープルモード、製本モードあるいは両面プリント設定等の各種モードの設定やプリンタの状態を表示する液晶表示部およびタッチパネルである。407は連続コピー中あるいはファックスやプリンタとして使用中に割り込んで緊急コピーをとるための割り込みキーである。408は個人別や部門別にコピー枚数を管理するための暗証キーである。409は画像形成装置本体の電源をON/OFFするためのソフトスイッチである。410は画像形成装置の機能を変更するときに使用する機能キーである。411は、オートカセットチェンジのON/OFFや省エネモードに入るまでの設定時間の変更など、予めユーザが項目を設定するユーザモードに入るためのユーザモードキーである。
【0028】
[紙送りタイミングと画像書き出しタイミング]
図2は感光ドラムに至る紙搬送パスに配置された印字位置調整機構を示す図である。図において、205は紙搬送パスである。206は両面記録用の循環パスである。31は前述した感光ドラムである。202は感光ドラム31に潜像を形成するレーザ素子である。尚、このレーザ素子202の配置は便宜的に描かれており、実際の配置とは異なる。203は紙搬送ローラ(レジストローラ)であり、紙搬送パス205に沿って送られてくる用紙を一旦突き当てた状態で滞留させた後、所定の紙送りタイミングに合わせて感光ドラム31側に送り出す。
【0029】
204は用紙位置を検出するために画像を読み取る画像読取センサ(イメージセンサ)であり、CCDやCIS等の光電変換素子アレイから構成される。本実施形態ではCIS(コンタクトイメージセンサ)が用いられる。このCIS204は感光ドラム31から距離L1だけ離れたレジストローラ203側に配置されている。また、CIS204は後述する画像形成ポイント(a点)から距離L2だけ離れたレジストローラ203側に配置されている。さらに、CIS204は後述するBD検出器108から紙送り方向に対して垂直方向に距離L3だけ離れて配置されている。
【0030】
108はレーザ素子(単にレーザという)202の照射時期を検出するビームディテクト(BD)検出器である。レーザ光は、ポリゴンミラーによってBD検出器108に照射された後、振られて感光ドラム31上に照射されると、感光ドラム31上には、潜像が形成される。
【0031】
図中、a点は画像形成ポイントを示す。例えば、用紙がa点を5mm過ぎたタイミングでレーザ202による画像形成を行った場合、感光ドラム31の回転と用紙107の搬送が同期して行われ、結果として、出力画像は用紙先端から5mmの位置に形成される。
【0032】
また、図中、b点は転写ポイントを示し、c点はレーザ書き出しポイントを示す。レーザ書き出しポイントc点で、レーザ102によって感光ドラム31上に潜像が形成されると、現像ユニットを経由し、転写ポイントb点でトナーが用紙上に転写され、画像形成が行われる。
【0033】
この画像形成の際、レジストローラ203から送り出された用紙107は、紙搬送パス205に沿って感光ドラム31側に搬送され、CIS204によって先端検知されてから距離L2だけ進んだときに、感光ドラム31にレーザ光を照射するように制御が行われる。具体的に、距離L2進む時間をタイマでカウントし、その時間が経過すると、レーザ光を感光ドラム31に照射する。
【0034】
更に余白のない画像をプリントするためには、紙位置に対応した感光体上のエリアにのみレーザを照射する必要がある。これはCIS204で検知したエリア情報をTCU105に伝達し、TCU105にてマスク信号を作成しレーザ制御回路27において画像信号にマスクをして用紙に対応するエリアのみレーザを照射する。
【0035】
すなわち、CIS204で用紙のエリアを検知してからマスク信号を作成してレーザ制御回路27に伝達する処理に要する遅延時間を考慮したCIS204の配置としなければならない。したがって、距離L2は、CIS204が、用紙エリアを検知してCIS204で用紙のエリアを検知してからマスク信号を作成してレーザ制御回路27に伝達する処理に要する遅延時間に相当する距離とする事が必要になる。
【0036】
また、通常の画像形成装置では、用紙の搬送スピードと感光ドラム31の回転速度は等しく設定されている。これは、CIS204から距離L2だけ進んだ位置(画像形成ポイントa点)から、転写ローラ39と感光ドラム31のニップ位置である用紙への転写位置(転写ポイントb点)までの距離L1−L2と、レーザの書き出し位置(書き出しポイントc点)から用紙への転写位置(転写ポイントb点)までの感光ドラム31上の円周(周回)距離とが等しいことを意味する。
【0037】
また、CIS204で用紙の横端位置(横レジ)を検知し、ビームディテクタ(BD)108からCIS204の下端までの距離L3に、CIS204の下端から用紙の横端位置までの距離xを加えた距離(x+L3)を算出し、ビームディテクタ108によってレーザ光を検知してから上記算出された距離だけレーザ光を主走査方向に振った後、レーザによる書き出しを開始すれば、主走査方向の画像の書き出し位置を調整することもできる。
【0038】
[CISの構成]
図3はCIS204の構成を示す図である。このCIS204は、画像読取部205およびLED発光部206から構成される。画像読取部205は、受光素子部およびシフトレジスタが1チップ内に収納された複数のチップ(1〜n)211〜217、セレクタ215および出力部216から構成される。本実施形態では、チップ数は7個である(n=7)。各チップ内の受光素子部には、それぞれ1000個の読み取り画素が設けられている。
【0039】
画像読取部205では、TCU105からのセレクタ信号によってセレクタ215が特定のチップ、例えばチップ211だけを有効に選択すると、受光素子部211aで検知された画像信号は、TCU105からのロード信号(CIS−SH)によって一旦、シフトレジスタ211bに読み出された後、TCU105からのクロック(CLK)に従って順次、シフトレジスタ211bからセレクタ215を介して出力部216に転送される。出力部216は転送されたシリアルの画像信号をパラレルデータに変換し、CISデータとして出力する。
【0040】
また、TCU105からのセレクタ信号によってセレクタ215がチップ212〜217を有効に選択すると、各受光素子部212a〜217aで検知された画像信号は、TCU105からのロード信号によって一旦、シフトレジスタ212b〜217bに読み出された後、TCU105からのクロック(CLK)に従って順次、シフトレジスタ212b〜217bからセレクタ215を介して出力部216に転送される。出力部216は、転送されたシリアルの画像信号をパラレルデータに変換し、CISデータとして出力する。
【0041】
一方、LED発光部206は、直列に接続されたLED群が複数並列に接続されたLED部221、および各LED群のカソード側に接続され、各LED群に流れる電流を調節するLED電流調節回路222から構成される。LED電流調節回路222は、TCU105からの光量制御データにしたがって、LED部221の全体のLED発光量を調節する。
【0042】
図4は用紙の通過領域に対するCIS204の配置を示す図である。CIS204は、用紙107の搬送方向に対して垂直方向に読み取り画素が並ぶように配置される。しかも、CIS204の一端が通過する用紙107の略中央の位置となり、他端が通過する用紙107の横端を越えた位置となるように、CIS204は配置される。CIS204の用紙107の略中央側には、チップ211が位置し、横端を越えた側には、チップ217が位置する。
【0043】
図5はCIS204における検知領域を示す図である。検知領域はCIS204の受光素子部211a〜217aに含まれる7000画素分に相当する。 CIS−SH信号により用紙107の通過エリアを検出し、それをイネーブル信号に変換している。
【0044】
[制御回路の構成]
図6は制御回路の構成を示すブロック図である。制御回路51は画像処理回路52、レーザ制御回路(V−CNT)27およびタイミングコントロールユニット(TCU)105を有する。画像処理回路52には、イメージセンサ26によって読み取られた画像データが記憶される画像メモリ(P−MEM)56、およびこの画像メモリ56に記憶された画像データを処理するCPU57が設けられている。
【0045】
レーザ制御回路27は、画像処理回路52から画像データに応じて出力される信号を基に、レーザ素子202に駆動信号を出力する。レーザ素子202への駆動信号の出力は、TCU105からのタイミング信号に同期して行われる。TCU105は、CIS204にCIS制御信号を出力するとともに、CIS204で読み取られたCISデータを入力し、このCISデータを基にレーザ制御回路27に対してイネーブル信号を出力する。
【0046】
次に実際に用紙搬送時にずれが生じた場合の画像データのマスクの様子を図8を用いて説明する。
【0047】
画像データの書き出しタイミングは、搬送時に用紙にずれがなかった場合の位置に基づいて作成され、レーザ制御回路27に伝達される。一方イネーブル信号はCIS204で検知した用紙に基づいて作成され、レーザ制御回路27に伝達される。そしてレーザ制御回路27では画像データをイネーブル信号によってマスクし、用紙の範囲外にあたるデータをマスクし、実際にレーザに出力する範囲を決定している。
【0048】
以上が本発明の実施の形態の説明であるが、本発明は、これら実施の形態の構成に限られるものではなく、特許請求の範囲で示した機能、または実施の形態の構成が持つ機能が達成できる構成であればどのようなものであっても適用可能である。
【0049】
【発明の効果】
以上のように本発明では、請求項1記載の発明ではレーザ光を感光体上に照射し、照射位置の移動を行いつつ照射するレーザ走査手段と走査ごとに基準タイミングから所定時間経過後又は所定距離移動後画像データを出力する画像データ出力手段と搬送路上で記録媒体の幅方向の通過エリアを検知する通過エリア検知手段とレーザ照射位置から転写位置までの感光体の移動時間t1と、通過エリア検知手段から転写位置までの記録媒体搬送時間t2の差が所定時間となるように記録媒体を搬送する記録媒体搬送手段と前記通過エリア検知手段により検知した通過エリアから記録媒体が存在するエリアに対応した感光体上のエリアがレーザの出力範囲となるように、レーザ照射範囲を決定するレーザイネーブル信号作成手段を備えた画像形成装置において、画像メモリ上での合成を行わずに、画像データ出力を前記レーザイネーブル信号作成手段により作成されたイネーブル信号でマスクしてイネーブル期間のみレーザを照射する事を特徴とし、また請求項2記載の発明は、レーザ光を感光体上に照射し、照射位置の移動を行いつつ照射するレーザ走査手段と走査ごとに基準タイミングから所定時間経過後又は所定距離移動後画像データを出力する画像データ出力手段と搬送路上で記録媒体の幅方向の通過エリアを検知する通過エリア検知手段とレーザ照射位置から転写位置までの感光体の距離L1と、通過エリア検知手段から転写位置までの記録媒体搬送距離L2の差が所定距離となるように記録媒体を搬送する記録媒体搬送手段と前記通過エリア検知手段により検知した通過エリアから記録媒体が存在するエリアに対応した感光体上のエリアがレーザの出力範囲となるように、レーザ照射範囲を決定するレーザイネーブル信号作成手段を備えた画像形成装置において、画像メモリ上での合成を行わずに、画像データ出力を前記レーザイネーブル信号作成手段により作成されたイネーブル信号でマスクしてイネーブル期間のみレーザを照射する事を特徴とし、また請求項3記載の発明は、前記1又は2記載の画像形成装置において前記通過エリア検知手段にイメージセンサを用いた事を特徴とし、請求項4記載の発明は、請求項1又は2又は3記載の画像形成装置において、画像データが出力される以前の所定のタイミングで前記通過エリア検知手段により通過エリアを検知、検知した通過エリアから記録媒体の搬送路上での位置を求めて、求めた端部位置と、搬送途中で記録媒体のずれが生じなかった場合の端部位置との差である記録媒体のずれ量を算出する記録媒体ずれ量算出手段と前記記録媒体ずれ量算出手段により算出したずれ量に基づいて、前記画像データ出力手段による画像出力タイミングを一画像につき一律に補正する事を特徴とするので、画像メモリ上で合成を行うことなく記録紙エリアに応じた領域のみレーザ出力が行えるため、画像を合成・編集する手段を備える必要がなく、また画像処理時間のかからない低コストな画像系装置を提供することができる。
【0050】
また、画像出力タイミングとマスク位置を独立に制御できるので、記録媒体が斜行した場合には、マスク位置のみ記録紙端部に合わせて変化させるため、不要な潜像の作成を防ぎつつ、かつ各ラインの画像出力タイミングは1画像でみると固定なので画像が菱形に歪んでしまうような事もない。これは3穴紙等の用紙に穴があるような記録媒体であっても穴の部分に相当する領域に不要な書きこみをしないという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態における画像形成装置の構成を示す図である。
【図2】感光ドラムに至る紙搬送パスに配置された印字位置調整機構を示す図である。
【図3】CIS204の構成を示す図である。
【図4】用紙の通過領域に対するCIS204の配置を示す図である。
【図5】CIS204における先端検知領域および横端検知領域を示す図である。
【図6】制御回路の構成を示すブロック図である。
【図7】画像形成装置に設けられた操作パネル60の構成を示す図である。
【図8】用紙搬送時にずれが生じた場合の画像データのマスクの様子を示した図である。
【符号の説明】
27 レーザ制御回路
62 レジON部
64 横端検知部
65 CISコントローラ
82 タイミング発生回路
105 タイミングコントロールユニット(TCU)
107 用紙
202 レーザ
203 レジストローラ(レジストクラッチ)
204 CIS(コンタクトイメージセンサ)
211a〜217a 受光素子部
411 ユーザモードキー
Claims (4)
- レーザ光を感光体上に照射し、照射位置の移動を行いつつ照射するレーザ走査手段と
走査ごとに基準タイミングから所定時間経過後又は所定距離移動後画像データを出力する画像データ出力手段と
搬送路上で記録媒体の幅方向の通過エリアを検知する通過エリア検知手段と
レーザ照射位置から転写位置までの感光体の移動時間t1と、通過エリア検知手段から転写位置までの記録媒体搬送時間t2の差が所定時間となるように記録媒体を搬送する記録媒体搬送手段と
前記通過エリア検知手段により検知した通過エリアから記録媒体が存在するエリアに対応した感光体上のエリアがレーザの出力範囲となるように、レーザ照射範囲を決定するレーザイネーブル信号作成手段を備えた画像形成装置において、
画像メモリ上での合成を行わずに、画像データ出力を前記レーザイネーブル信号作成手段により作成されたイネーブル信号でマスクしてイネーブル期間のみレーザを照射する事を特徴とする画像形成装置。 - レーザ光を感光体上に照射し、照射位置の移動を行いつつ照射するレーザ走査手段と
走査ごとに基準タイミングから所定時間経過後又は所定距離移動後画像データを出力する画像データ出力手段と
搬送路上で記録媒体の幅方向の通過エリアを検知する通過エリア検知手段と
レーザ照射位置から転写位置までの感光体の距離L1と、通過エリア検知手段から転写位置までの記録媒体搬送距離L2の差が所定距離となるように記録媒体を搬送する記録媒体搬送手段と
前記通過エリア検知手段により検知した通過エリアから記録媒体が存在するエリアに対応した感光体上のエリアがレーザの出力範囲となるように、レーザ照射範囲を決定するレーザイネーブル信号作成手段を備えた画像形成装置において、
画像メモリ上での合成を行わずに、画像データ出力を前記レーザイネーブル信号作成手段により作成されたイネーブル信号でマスクしてイネーブル期間のみレーザを照射する事を特徴とする画像形成装置。 - 前記通過エリア検知手段にイメージセンサを用いた事を特徴とする前記1又は2記載の画像形成装置。
- 画像データが出力される以前の所定のタイミングで前記通過エリア検知手段により通過エリアを検知し、検知した通過エリアから記録媒体の搬送路上での位置を求めて、求めた端部位置と、搬送途中で記録媒体のずれが生じなかった場合の端部位置との差である記録媒体のずれ量を算出する記録媒体ずれ量算出手段と
前記記録媒体ずれ量算出手段により算出したずれ量に基づいて、前記画像データ出力手段による画像出力タイミングを一画像につき一律に補正する事を特徴とする請求項1又は2又は3記載の画像形成装置。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060905 |