JP2005006654A - 分配装置内の製品流れを分離する分離手段 - Google Patents

Abstract

【課題】たばこ部分が分離室内で制限されないで広がることができ、それによって幅にわたって均一な分配を可能にする分離手段を提供する。
【解決手段】本発明は、分離手段１３がほぼ垂直に向いたジグザグ分離器として形成され、かつ分離区間２３を形成する分離室１８を備え、この分離室が分離区間２３内で分離すべき製品流れのための少なくとも１つの入口１６を備えている、紙巻きたばこ連続体形成機械にたばこを供給する分配装置１０内の製品流れを分離するための分離手段に関する。分離室１８は分割されている。
【選択図】図２

Description

本発明は、分離手段がほぼ垂直に向いたジグザグ分離器として形成され、かつ分離区間を形成する分離室を備え、この分離室が分離区間内で分離すべき製品流れのための少なくとも１つの入口を備えている、紙巻きたばこ連続体形成機械にたばこを供給する分配装置内の製品流れを分離するための分離手段に関する。

製品流れは分配装置内においてコンベヤ要素によって貯蔵装置から特に急傾斜コンベヤと分離手段に供給される。分離された製品流れは搬送区間を経て堰止めシャフト内に更に案内される。従って、分離手段は分配装置内で製品流れの搬送方向において堰止めシャフトの手前に接続配置されている。この種の公知の分離手段は分離室を備えている。分離室内では、製品流れの加工すべき部分が空気流によって、加工すべきでない部分から分離される。製品流れは入口の範囲において分離手段に供給される個々のたばこ部分によって形成されている。分離手段内の空気流れ、すなわち分離室によって形成された分離区間内の空気流れによって、たばこ部分が制御されないで広げられる。これにより、分離室または分離区間の幅にわたって製品流が不均一に分配されることになる。幅にわたって不均一な製品流れの堰止めシャフトへの供給により、堰止めシャフトの充填自体が幅にわたって不均一になる。このような不均一な充填は後続配置の紙巻きたばこ連続体形成装置のたばこ連続体形成時の故障を生じる。

そこで、本発明の課題は、特に分離手段が製品流れの搬送方向において堰止めシャフトの手前に配置されているときに、簡単な手段によって堰止めシャフトの均一な充填を可能にする分離手段を提供することである。

この課題は冒頭に述べた分離手段において、分離室が分割されていることによって解決される。分離室を分割することにより、分離手段または分離室の幅にわたる、製品流れまたはたばこ部分の均一な分配が、大幅に簡単化される。というのは、分離室内の空気流れが製品流れまたはたばこ部分を制限して広げることができるので、堰止めシャフトに均一に充填可能であるからである。従って、幅にわたって製品流れを均一化するための付加的な手段を省略することができる。

本発明の有利な実施形では、分離室が互いに分離された多数の、特に７つのチャンバを備えている。独立した個々の複数のチャンバの形成は、分離室の幅にわたる製品流れの均一な分配を容易にする。従って、後続配置の堰止めシャフトの充填が必然的に均一に行われる。

各々のチャンバが分離手段の前側の範囲に固有の入口を備えていると有利である。それによって、堰止めシャフトの均一な充填が保証されるので、チャンバは均一に充填可能である。

本発明の他の有利な実施の形態では、チャンバが隔壁によって形成され、この隔壁が分離手段の向き合った側から延びている、すなわち前壁から背壁まで延び、少なくとも一部が穿孔されている。この構造は分離室内で製品流れを複数の部分流に、きわめて確実にかつ材料節約するように分離することできる。更に、隔壁の開放した形成は、外部から分離室内への介入を少ないコストで可能にし、しかもすべてのチャンバへの介入を可能にする。

分離室は好ましくは外側から見ることができるように形成されている。それによって、分離プロセスを絶えず監視することができる。

他の有利な実施形と特徴は従属請求項と次の説明から明らかである。特に有利な実施の形態を図に基づいて詳しく説明する。

分離手段は分配装置内で、製品流を分ける働き、特に加工すべき製品流の部分と加工すべできない製品流の部分に分離する働きをする。

図１には、分配装置１０が、本発明の理解の助けになるその重要な構成要素と共に示してある。この構成要素には、製品流の搬送方向において、貯蔵容器１１から出発して、好ましくは急傾斜コンベヤ１２として形成されたコンベヤと、分離手段１３と、この分離手段１３に接続する搬送区間１４と、堰止めシャフト１５が属する。分離手段１３は好ましくは急傾斜コンベヤ１２によって供給されたたばこ部分を投入するための入口１６を備えている。このたばこ部分は分離すべき製品流れを形成する。入口１６の範囲には、ばらばらにする個別化ローラ１７が任意に配置されている。この個別化ローラは急傾斜コンベヤ１２から分離手段１３へのたばこ部分の移送を補助する。

分離手段１３は分離室１８を備えている。この分離室１８は前壁１９と背壁２０と側壁２１，２２によって形成されている。分離室１８内には分離区間２３が形成されている。この分離区間に沿って製品流が空気流によって分離される。前壁１９と背壁２０は離隔され、好ましくは互いにほぼ平行に配置され、いわゆるジグザグ分離器を形成するためにジグザグ状に形成されている。ジグザグ分離器はほぼ垂直に形成されている。分離室１８への入口１６は好ましくは分離室１８の上側の半分内で前壁１９に設けられている。

分離室１８は少なくとも２つの区間２４、好ましくはそれ以上の区間に分割されている。各々の区間２４は分離区間２３の方向にほぼ垂直に延びている。図２に示した実施の形態では、分離室１８が特に７個の別個のチャンバ２５に分割されていることにより、区間２４は互いに完全に遮蔽されている。このチャンバは分離手段１３内で互いに連通していない。各々のチャンバ２５内に、分離区間２３またはその一部が延設れ、それによって７つの個々の分離区間２３が平行にかつ互いに分離されて分離室１８内を延びている。チャンバ２５は前壁１９から背壁２０まで延びる隔壁２６によって形成されている。各々のチャンバ２５には好ましくは入口１６が付設されている。隔壁２６は側壁２１，２２と同様に、少なくとも一部が透明に形成されているので、分離室１８全体を外側から点検することができる。

隔壁２６は入口側で、すなわちたばこ部分を分離手段１３に移送する入口１６の範囲または各々の入口１６の範囲において、急傾斜コンベヤ１２または個別化ローラ１７まで延びている。それによって、急傾斜コンベヤ１２から供給されるたばこ部分はチャンバ２５内に強制的に案内可能である。出口側で、すなわち分離手段１３と搬送区間１４の間の移行範囲において、隔壁２６は搬送区間１４内に延びている。図示していない実施の形態では、隔壁２６を搬送区間１４内に延設し、製品流、特に加工に適した製品流の部分を、搬送区間１４内の複数の通路から全幅にわたって均一に分配して堰止めシャフト１５内まで案内することができる。

他の有利な実施の形態はほぼ同一に構成されているので、詳細な説明は省略する。同じ部品には同じ参照符号が用いてある。勿論、図３〜６に示した実施の形態の場合、隔壁２６は開口を有する。これは、チャンバ２５の少なくとも一部が開放するように形成され、それによって隣接するチャンバ２５がそれぞれ互いに接続していることを意味する。そのために、それぞれ隔壁２６を形成する案内要素２７または２８が前壁１９または背壁２０から相互の方に延びている。この場合、各々の隔壁２６の案内板２７または２８は一平面内にあり、互いに離隔配置されている。従って、開放した隔壁２６の対向する案内要素２７，２８の端面は、好ましくは約３０ｍｍの距離だけ離れている。

図４の実施の形態では、案内板２７，２８はチャンバ２５を形成するために、下側の底範囲２９から、分離室１８からの製品流の上側の出口範囲３０まで連続的にほぼ垂直方向に延びている。換言すると、案内板２７，２８はジグザグ状の前壁１９または背壁２０のすべてのコーナー範囲の周りを或る半径で延びている。入口１６の範囲において、案内板２７，２８は傾斜路状に形成され、各々の入口１６の範囲または分離室１８への移行部が段差のないように形成されている。

図５の実施の形態の案内板２７，２８は少なくとも若干のコーナー範囲３１において少なくとも部分的に中断されている。これは、案内板２７，２８がコーナー範囲３１の前または後で終わっていることを意味する。すなわち、当該のコーナー範囲３１には案内板２７，２８が設けられていない。案内板２７，２８が設けられていないコーナー範囲３１の選択は可変であり、そして案内板２７，２８の寸法および形状と同様に、分離すべき製品流れの案内特性に依存する。更に、分離区間２３内の空気の流速と、ジグザグ状前壁１９または背壁２０の角度は、案内板２７，２８に影響を及ぼす。各々のチャンバ２５の幅は通常は１４０〜１６０ｍｍ、特に１４７ｍｍである。チャンバ２５の数は可変である。各々のチャンバ２５は外側から自由にアクセス可能である。そのために、側壁２１，２２は取り外し可能に固定され、しかも前壁１９または背壁２０から角度をなして延びる（図示していない）フランジ板に固定されている。

図７から、分配装置１０の他の詳細が明らかである。図７に示した急傾斜コンベヤ１２は実質的に、本来のコンベヤベルト３５と、このコンベヤベルト３５を支持するフレーム要素３６とからなっている。コンベヤベルト３５は全幅にわたって連行手段３７を備えている。この連行手段は図示した実施の形態ではいわゆる櫛３８として形成れている。多数の、好ましくは７個の櫛３８がコンベヤベルト３５の幅全体にわたって並べて分配されているので、たばこ等はコンベヤベルト３５の全幅にわたって分離手段１３に確実に供給可能である。櫛３８の選択は充填すべき区間２４またはチャンバ２５の選択に一致する。コンベヤベルト３５の搬送方向において、櫛３８は互いにずらして配置されている。この構造により、櫛３８の範囲におけるたばこ等のオーバーラップが回避される。これはチャンバ２５内へのたばこの挿通または挿入を簡単化する。

分配装置の断面図兼側面図である。 図１の分配装置の構成部分、すなわち閉じた隔壁を備えた分離手段の正面図である。 開放した隔壁を備えた図２の分離手段のＩＩＩ−ＩＩＩ線に沿った断面図である。 図３の分離手段の側面図兼断面図である。 他の分離手段の側面図兼断面図である。 図４の開放した分離手段の斜視図、すなわち前壁を内側から見た図である。 図１の分配装置の他の構成部分、すなわち急傾斜コンベヤの斜視図である。

符号の説明

１０ 分配装置
１２ コンベヤ
１３ 分離手段
１４ 搬送区間
１６ 入口
１７ 個別化ローラ
１８ 分離室
１９ 前壁
２０ 背壁
２１，２２ 側壁
２３ 分離区間
２５ チャンバ
２６ 隔壁
２７，２８ 案内板
２９ 底範囲
３０ 出口範囲
３１ コーナー

Claims (13)

1. 分離手段（１３）がほぼ垂直に向いたジグザグ分離器として形成され、かつ分離区間（２３）を形成する分離室（１８）を備え、この分離室が分離区間（２３）内で分離すべき製品流れのための少なくとも１つの入口（１６）を備えている、紙巻きたばこ連続体形成機械にたばこを供給するめの分配装置（１０）内の製品流れを分離するための分離手段において、分離室（１８）が分割されていることを特徴とする分離手段。
2. 分離室（１８）が互いに分離された多数の、特に７つのチャンバ（２５）を備えていることを特徴とする、請求項１記載の分離手段。
3. 各々のチャンバ（２５）が下側の底範囲（２９）からほぼ垂直方向に、分離室（１８）からの製品流れの出口範囲（３０）まで延びていることを特徴とする、請求項２記載の分離手段。
4. 各々のチャンバ（２５）が分離手段（１３）の前壁（１９）の範囲に固有の入口（１６）を備えていることを特徴とする、請求項２または３記載の分離手段。
5. チャンバ（２５）が隔壁（２６）によって形成され、この隔壁が分離手段（１３）の向き合った側から延びている、すなわち前壁（１９）から背壁（２０）まで延びていることを特徴とする、請求項２〜４のいずれか一つに記載の分離手段。
6. 隔壁（２６）が出口範囲（３０）において製品流れの搬送方向において分離手段（１３）の後に配置された搬送区間（１４）の範囲内まで延びていることを特徴とする、請求項５記載の分離手段。
7. 隔壁（２６）が各々の入口（１６）の範囲においてコンベヤ（１２）または個別化ローラ（１７）の範囲内まで延びていることを特徴とする、請求項５または６記載の分離手段。
8. 各々の隔壁（２６）が少なくとも部分的に穿孔されていることを特徴とする、請求項５〜７のいずれか一つに記載の分離手段。
9. 分離手段（１３）の前壁（１９）と背壁（２０）から、開放した隔壁（２６）を形成する各々１つの案内板（２７，２８）が延び、開放した各々の隔壁（２６）の案内板（２７，２８）がそれぞれ同じ平面内にあり、かつ互いに離隔配置されていることを特徴とする、請求項８記載の分離手段。
10. 前壁（１９）と背壁（２０）の案内板（２７，２８）が底範囲（２９）から出口範囲（３０）まで連続的に延びいてることを特徴とする、請求項９記載の分離手段。
11. 底範囲（２９）から出口範囲（３０）まで延びる、前壁（１９）と背壁（２０）の案内板（２７，２８）が、前壁（１９）または背壁（２０）のコーナー（３１）の範囲において少なくとも部分的に中断されていることを特徴とする、請求項１０記載の分離手段。
12. 分離室（１８）が外側から点検可能に形成されていることを特徴とする、請求項１〜１１のいずれか一つに記載の分離手段。
13. 少なくとも側壁（２１，２２）が少なくとも部分的に透明に形成されていることを特徴とする、請求項１２記載の分離手段。

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