JP2005004867A - 情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents

情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム Download PDF

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JP2005004867A JP2003166313A JP2003166313A JP2005004867A JP 2005004867 A JP2005004867 A JP 2005004867A JP 2003166313 A JP2003166313 A JP 2003166313A JP 2003166313 A JP2003166313 A JP 2003166313A JP 2005004867 A JP2005004867 A JP 2005004867A
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秀樹 安藤
Takashi Furukawa
貴士 古川
Norio Tanaka
則夫 田中
Yuichi Suzuki
雄一 鈴木
Hideaki Mita
英明 三田
Hiroshi Saito
浩 齋藤
Tatsuji Sakauchi
達司 坂内
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Abstract

【課題】シーク時間を適切に算出することができるようにする。
【解決手段】シーク時間算出部24は、シーク距離を算出する。シーク時間算出部24は、算出したシーク距離が、第1の範囲であるときは、第1の計算式に従い、第2の範囲であるときは、第2の計算式に従い、または第3の範囲であるときは、第3の計算式に従い、シーク時間を算出する。第1の計算式は、光学式ピックアップのレンズの駆動は要するが、そのスレッドの駆動および光ディスクの回転数の変更を要しないシークのシーク特性に基づく計算式であり、第2の計算式は、レンズおよびスレッドの駆動は要するが、光ディスクの回転数の変更は要しないシークのシーク特性に基づく計算式であり、第3の計算式は、光ディスクの回転数の変更を要するシークのシーク特性に基づく計算式である。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、シーク時間を適切に算出することができるようにした情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
光ディスクなどの記録媒体に記録されているビデオデータやオーディオデータなどのAV(audio visual)データのうち、離れた記録領域に記録されている部分を接続して再生する方法がある。
【0003】
例えば、図1に示すように、それぞれ離れた記録領域に記録されている一連のビデオデータ(以下、適宜、クリップ(GOP単位で構成される、一連のビデオデータ)と称する)CR1乃至CR3は、図2に示すようなエディットリストに基づいて再生される。
【0004】
図2のエディットリストには、クリップ毎に、その再生の順番および開始点Pinと終了点PoutのタイムコードTCが設定されている。
【0005】
すなわちこの場合、はじめに、クリップCR1のGOP(m)の開始点Pin1が設定されたピクチャ(最初のピクチャ)から、GOP(m+2)の終了点Pout1が設定されたピクチャまでが再生される。そして読み出し対象をクリップCR1の終了点Pout1からクリップCR2の開始点Pin2に移行した後、クリップCR2のGOP(o)の開始点Pin2が設定されたピクチャから終了点Pout2が設定されたピクチャまでが再生される。そしてさらに、読み出し対象がクリップCR2の終了点Pout2からクリップCR3の開始点Pin3に移行した後、クリップCR3のGOP(n)の開始点Pin3が設定されたピクチャからGOP(n+2)の終了点Pout3が設定されたピクチャまでが再生される。
【0006】
なお、図1中、GOP(m)は、AVデータの先頭からm番目のGOPを表している。GOP(n),GOP(o)の場合についても同様である。
【0007】
ところで、このように離れた記録領域に記憶されているAVデータを接続して再生する場合、シーク(図1の例の場合、シークSK1,SK2)が発生するが、そのシークに要するシーク時間が長い場合、次に再生すべきクリップの読み出しがその再生時刻に間に合わず、再生が途切れてしまい、クリップをリアルタイム再生することができないことがある。
【0008】
通常、再生装置では、光ディスクから読み出されたAVデータはバッファに記憶された後、そのバッファから読み出されてデコードされる。すなわちシーク時間が長くその間に、バッファリングされたAVデータがデコーダにより読み出し尽くされると、バッファアンダーフローが発生し、再生が途切れる。
【0009】
そこで、従来の、AVデータを編集する編集装置では、クリップ間の距離、およびシーク速度などの所定のシーク特性を表す係数から、シーク時間を算出し(見積り)、そのシーク時間に基づいて、再生装置がAVデータをリアルタイムで再生することが可能か否かが確認される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、シーク速度などの所定のシーク特性は、シーク距離によって異なるが、従来の編集装置では、シーク時間算出にあたり、シーク距離に応じた特性値が利用されていなかったので、正確なシーク時間を見積もることができず、結局、リアルタイム再生の可否を適切に行うことができなかった。
【0011】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、シーク距離に応じたシーク特性値に従ってシーク時間を算出するようにし、例えば、リアルタイム再生の可否を適切に行うことができるようにするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の情報処理装置は、シークのシーク距離を算出するシーク距離算出手段と、シーク距離算出手段により算出されたシーク距離が、第1の範囲、第2の範囲、または第3の範囲に属するかを判定する判定手段と、判定手段により、第1の範囲に属すると判定されたときは、第1の計算式に従い、第2の範囲に属すると判定されたときは、第2の計算式に従い、または第3の範囲に属すると判定されたときは、第3の計算式に従い、それぞれシーク時間を算出するシーク時間算出手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
記録媒体が光ディスクであり、光ディスクのドライブ方式が、CLVであるときにおいて、第1の計算式を、光ディスクに対してデータの再生を行う光学式ピックアップのレンズの駆動は要するが、そのスレッドの駆動および光ディスクの回転数の変更を要しないシークのシーク特性に基づく計算式とし、第2の計算式は、レンズおよびスレッドの駆動は要するが、光ディスクの回転数の変更は要しないシークのシーク特性に基づく計算式とし、第3の計算式は、光ディスクの回転数の変更を要するシークのシーク特性に基づく計算式とすることができる。
【0014】
本発明の情報処理方法は、シークのシーク距離を算出するシーク距離算出ステップと、シーク距離算出ステップの処理で算出されたシーク距離が、第1の範囲、第2の範囲、または第3の範囲に属するかを判定する判定ステップと、判定ステップの処理で、第1の範囲に属すると判定されたときは、第1の計算式に従い、第2の範囲に属すると判定されたときは、第2の計算式に従い、または第3の範囲に属すると判定されたときは、第3の計算式に従い、それぞれシーク時間を算出するシーク時間算出ステップとを備えることを特徴とする。
【0015】
本発明の記録媒体のプログラムは、シークのシーク距離の算出を制御するシーク距離算出制御ステップと、シーク距離算出制御ステップの処理で算出されたシーク距離が、第1の範囲、第2の範囲、または第3の範囲に属するかの判定を制御する判定制御ステップと、判定制御ステップの処理で、第1の範囲に属すると判定されたときは、第1の計算式に従う、第2の範囲に属すると判定されたときは、第2の計算式に従う、または第3の範囲に属すると判定されたときは、第3の計算式に従う、シーク時間の算出を制御するシーク時間算出制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0016】
本発明のプログラムは、シークのシーク距離の算出を制御するシーク距離算出制御ステップと、シーク距離算出制御ステップの処理で算出されたシーク距離が、第1の範囲、第2の範囲、または第3の範囲に属するかの判定を制御する判定制御ステップと、判定制御ステップの処理で、第1の範囲に属すると判定されたときは、第1の計算式に従う、第2の範囲に属すると判定されたときは、第2の計算式に従う、または第3の範囲に属すると判定されたときは、第3の計算式に従う、シーク時間の算出を制御するシーク時間算出制御ステップとを含む処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0017】
本発明の情報処理および方法、並びにプログラムにおいては、シークのシーク距離が算出され、算出されたシーク距離が、第1の範囲、第2の範囲、または第3の範囲に属するかが判定され、第1の範囲に属すると判定されたときは、第1の計算式に従い、第2の範囲に属すると判定されたときは、第2の計算式に従い、または第3の範囲に属すると判定されたときは、第3の計算式に従い、それぞれシーク時間が算出される。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を説明するが、特許請求の範囲に記載の発明の各手段と以下の実施の形態との対応関係を明らかにするために、各手段の後の括弧内に、対応する実施の形態(但し一例)を付加して本発明の特徴を記述すると、次のようになる。但し勿論この記載は、各手段を記載したものに限定することを意味するものではない。
【0019】
本発明の情報処理装置(例えば、図3の情報処理部11)は、シークのシーク距離を算出するシーク距離算出手段(例えば、図4のステップS4の処理を行う図3のシーク時間算出部24)と、シーク距離算出手段により算出されたシーク距離が、第1の範囲、第2の範囲、または第3の範囲に属するかを判定する判定手段(例えば、図4のステップS5の処理を行う図3のシーク時間算出部24)と、判定手段により、第1の範囲に属すると判定されたときは、第1の計算式に従い、第2の範囲に属すると判定されたときは、第2の計算式に従い、または第3の範囲に属すると判定されたときは、第3の計算式に従い、それぞれシーク時間を算出するシーク時間算出手段(例えば、図4のステップS6の処理を行う図3のシーク時間算出部24)とを備えることを特徴とする。
【0020】
記録媒体が光ディスクであり、光ディスクのドライブ方式が、CLVであるときにおいて、第1の計算式(例えば、式(1))を、光ディスクに対してデータの再生を行う光学式ピックアップのレンズの駆動は要するが、そのスレッドの駆動および光ディスクの回転数の変更を要しないシークのシーク特性に基づく計算式とし、第2の計算式(例えば、式(4))は、レンズおよびスレッドの駆動は要するが、光ディスクの回転数の変更は要しないシークのシーク特性に基づく計算式とし、第3の計算式(例えば、式(5))は、光ディスクの回転数の変更を要するシークのシーク特性に基づく計算式とすることができる。
【0021】
本発明の情報処理方法は、シークのシーク距離を算出するシーク距離算出ステップ(例えば、図4のステップS4)と、シーク距離算出ステップの処理で算出されたシーク距離が、第1の範囲、第2の範囲、または第3の範囲に属するかを判定する判定ステップ(例えば、図4のステップS5)と、判定ステップの処理で、第1の範囲に属すると判定されたときは、第1の計算式に従い、第2の範囲に属すると判定されたときは、第2の計算式に従い、または第3の範囲に属すると判定されたときは、第3の計算式に従い、それぞれシーク時間を算出するシーク時間算出ステップ(例えば、図4のステップS6)とを備えることを特徴とする。
【0022】
図3は、本発明を適用したディスク装置1の構成例を示している。
【0023】
このディスク装置1は、情報処理部11およびディスクドライブ12から構成されている。
【0024】
情報処理部11のインタフェース(I/F)21は、キーボードやマウスなどの操作部や、画像を表示するディスプレイ、音声を出力するスピーカ(いずれも図示せず)に対応する制御を行う。そしてインタフェース21は、ユーザによって操作部が操作された場合、その操作に対応する信号を制御部22に供給する。また、インタフェース21は、制御部22から供給された情報を、適宜、ディスプレイやスピーカから出力する。
【0025】
制御部22は、インタフェース21から供給された操作信号に応じて、シーク時間算出部24、リアルタイム再生可否判定部25、機器情報記憶部26、および読み書き制御部27を制御して、後述するようなシーク時間算出処理等を実行させる。
【0026】
アドレス管理部23は、ファイルシステムに実現され、光ディスク31の物理アドレスと論理アドレスを管理し、AVデータの論理アドレスがシーク時間算出部24から供給されたとき、それを物理アドレスに変換し、シーク時間算出部24に出力する。
【0027】
シーク時間算出部24は、読み書き制御部27により読み出されたエディットリストに基づいて、光ディスク31に記録されているAVデータを再生装置(図示せず)で再生した場合に発生するシークのそれぞれについて、後述するようにシーク時間を算出する(見積もる)。シーク時間算出部24は、算出したシーク時間をリアルタイム再生可否判定部25に供給する。
【0028】
リアルタイム再生可否判定部25は、シーク時間算出部24により算出されたシーク時間や機器情報記憶部26から供給された情報に基づいてリアルタイム再生可否を判定する。
【0029】
機器情報記憶部26は、再生装置の仕様に関する機器情報を記憶し、適宜、それらの情報をリアルタイム再生可否判定部25に供給する。機器情報には、例えば、再生装置におけるディスクドライブの読み出しレートや、バッファの容量、AVデータの再生レート(デコード速度)、ディスクドライブの倍速数、デコードの数などが含まれる。この機器情報は、ユーザが、操作部を操作することで設定できるようにしてもよいし、再生装置の標準化された仕様に関する情報が予め記憶されているようにしてもよい。
【0030】
ディスクドライブ12は、情報処理部11の読み書き制御部27の制御に従って、光ディスク31に対するデータの読み込み書き込みを行う。
【0031】
次に、シーク時間算出部24の動作を、図4のフローチャートを参照して説明する。なおここでは、再生装置のドライブ方式は、CLV(Constant Linear Velocity)方式であるものとする。すなわち再生装置においては、線速度を一定するために、シーク方向およびシーク距離に応じて、ディスクの回転数を上下させるなどの制御がなされるものとする。
【0032】
ステップS1において、シーク時間算出部24は、エディットリストを制御部22から取得する。このとき制御部22は、読み書き制御部27を制御して、光ディスク31に記録されている、図2に示したようなエディットリストを読み出させ、それを、シーク時間算出部24に供給する。
【0033】
次に、ステップS2において、シーク時間算出部24は、ピクチャポインタを制御部22から取得する。このとき制御部22は、書き込み制御部27を制御し、ステップS1で読み出されたエディットリストに、開始点や終了点が設定されているクリップのピクチャポインタを光ディスク31から読み出させ、それをシーク時間算出部24に供給する。
【0034】
例えば、図2に示すエディットリストの場合、クリップCR1乃至CR3のピクチャポインタが読み出される。
【0035】
ピクチャポインタは、例えば、図5に示すようなデータ構造を有するテーブルであり、そこには、クリップを構成するピクチャの、GOP先頭フラグ、top_ field_ firstフラグ、repeat_ firstフラグ、ピクチャのデータ量、ピクチャタイプ、およびピクチャの先頭のファイルアドレス(論理アドレス)が、それぞれ、ピクチャの表示の順番で記述されている。
【0036】
ピクチャポインタは、クリップ毎に、AVデータの記録時(エンコード時)に作成され、光ディスク31に記録されている。
【0037】
次に、ステップS3において、シーク時間算出部24は、取得したピクチャポインタに記述されている各ピクチャのファイルアドレス(論理アドレス)の物理アドレスを、アドレス管理部23から取得する。このときアドレス管理部23は、シーク時間算出部24より、ピクチャポインタに記述されている各ピクチャのファイルアドレス(論理アドレス)が供給されるので、そのファイルアドレスを物理アドレスに変換して、シーク時間算出部24に供給する。
【0038】
ステップS4において、シーク時間算出部24は、エディットリストに基づく再生によって発生するシークについて、シーク距離(横切るトラック数および光ディスクに対して読み書きする単位の数(例えば、ブルーレイディスクの場合のRUB(Recording Unit Block)数)を算出する。
【0039】
具体的には、シーク時間算出部24は、取得した各ピクチャの物理アドレスのうち、シークポイントのピクチャの物理アドレスを利用して、シーク距離を算出する。
【0040】
ここでシークポイントのピクチャとは、シークが開始および終了するピクチャであり、図1の例の場合、クリップCR1の終了点Pout1が設定されているピクチャ、クリップCR2の開始点Pin2が設定されているピクチャ、クリックCR2の終了点Pout2が設定されているピクチャ、そしてクリップCR3の開始点Pin3が設定されているピクチャである。
【0041】
すなわち図1の例の場合、クリップCR1の終了点Pout1が設定されているピクチャの論理アドレスと、クリップCR2の開始点Pin2が設定されているピクチャの論理アドレスからシークSK1のシーク距離が算出され、クリックCR2の終了点Pout2が設定されているピクチャの物理アドレスと、クリップCR3の開始点Pin3が設定されているピクチャの物理アドレスから、シークSK2のシーク距離が算出される。
【0042】
次に、ステップS5において、シーク時間算出部24は、ステップS4で算出したシーク距離のそれぞれについて、シーク距離が、0トラックから250トラック未満の範囲、250トラック以上で2048RUB未満の範囲、または2048RUB以上で106250トラック以下の範囲に属するかを判定する。
【0043】
ステップS6において、シーク時間算出部24は、ステップS5で判定したシーク距離が属する範囲に対応する計算式に従って、各シークのシーク時間を算出する。
【0044】
シーク距離が、0トラックから250トラック未満の範囲である場合、式(1)に従って、シーク時間が算出される。シーク距離が、0トラックから250トラック未満である場合、図6に示す、再生装置の光学式ピックアップを構成するレンズ52の駆動は要するが、そのスレッド51の駆動およびスピンドル53の回転数(光ディスク50の回転数)の変更は要しないシーク(以下、ファインジャンプと称する)が行われるが、式(1)の計算式は、そのファインジャンプ時のシーク特性に基づくものである。
ファインジャンプのシーク時間(ms)=ジャンプ時間(ms)+アドレス読み出し時間(ms)・・・(1)
【0045】
式(1)中のジャンプ時間は、式(2)に従って求められる。
ジャンプ時間(ms)=(シーク距離/シーク速度)×1000+ロック判定時間(ms)・・・(2)
【0046】
式(2)中のシーク距離は、ステップS4で算出されたものである。シーク速度は、ファインジャンプ時のシーク速度として設定された速度であり、いまの場合、5000track/sとされる。ロック判定時間は、再生装置におけるトラックジャンプ後、トラッキングサーボがかかるまでの時間に相当する時間であり、この例の場合、5msとされる。
【0047】
式(1)中のアドレス読み出し時間は、式(3)で求められる。
アドレス読み出し時間(ms)=アドレス読み込み時間(ms)/倍速数・・・(3)
【0048】
式(3)中のアドレス読み込み時間は、再生装置における、1ECC(error correcting code)ブロックに、ウォブルで3個書き込まれている絶対アドレスのすべてを読み込むのに要する時間に相当する時間であり、この例では1倍速において5(ms)×3とされる。また、アドレス読み込み時間は、ディスクドライブの倍速数に比例して短くなるので、その倍速数で除算される。
【0049】
なお再生装置における実際のファインジャンプでは、2個の絶対アドレスの読み込みと、1個の絶対アドレスの読み込みに要する時間分の待機が行われる。
【0050】
式(1)を上述した具体的な値で表すと以下のようになる。
ファインジャンプのシーク時間(ms)=[(シーク距離/5000)×1000+5](ms)+[5×3](ms)・・・(1)
【0051】
シーク距離が、250トラック以上で2048RUB未満である場合、式(4)に従って、シーク時間が算出される。シーク距離が、250トラック以上で2048RUB未満である場合、図6に示す、レンズ52およびスレッド51の駆動は要するが、スピンドル53の回転数の変更は要しないシーク(以下、マルチトラックジャンプと称する)が行われるので、式(4)の計算式は、マルチトラックジャンプ時のシーク特性に基づく計算式である。なお、2048RUBは、内周においては、約400トラック、外周において、約1000トラックに相当する。
マルチトラックジャンプのシーク時間(ms)=ジャンプ時間(ms)+アドレス読み出し時間(ms)+ファインジャンプのシーク時間(ms)・・・(4)
【0052】
式(4)中のジャンプ時間は、式(2)に従って算出されるが、このときの式(2)中のシーク速度は、40000track/sとされ、ロック判定時間は、30msとされる。
【0053】
式(4)中のアドレス読み出し時間は、式(3)に従って算出されるが、このときの式(3)中のアドレス読み込み時間は、1ECCブロックに、ウォブルで3個書き込まれている絶対アドレスのうちの2個のアドレスを読み込むのに要するであり、5(ms)×2とされる。
【0054】
なお再生装置における実際のマルチトラックジャンプでは、1個の絶対アドレスの読み込みと、1個の絶対アドレスの読み込みに要する時間分の待機が行われる。
【0055】
式(4)中、ファインジャンプのシーク時間は、式(1)に従って算出されるが、このときの式(1)中のジャンプ時間は、11msとされる(式(2)で算出されない)。なおこの11msは、マルチトラックジャンプの最大誤差である30トラックに相当する。
【0056】
式(4)を上述した具体的な値で表すと以下のようになる。
マルチトラックジャンプのシーク時間(ms)=[(シーク距離/40000)×1000+30](ms)+[5×2](ms)+[11+5×3](ms)・・・(4)
【0057】
シーク距離が、2048RUB以上で106250トラック(最外周)以下の場合、式(5)の計算式に従って、シーク時間が算出される。シーク距離が、2048RUB以上で106250トラック(最外周)以下の場合、図6に示す、スピンドル53(光ディスク50)の回転数の変更を要するシーク(以下、スピンドル回転数変更ジャンプと称する)が行われるので、式(5)の計算式は、スピンドル回転数変更ジャンプのシーク特性に基づく計算式である。
【0058】
スピンドル回転数変更ジャンプのシーク時間(ms)
=スピンドルロック時間(ms)+アドレス読み出し時間(ms)+ファインジャンプのシーク時間(ms)・・・(5)
【0059】
式(5)中のスピンドルロック時間は、式(6)で求められる。
スピンドルロック時間=スピンドル加減速時間+スピンドル引き込み時間・・・(6)
【0060】
式(6)中のスピンドル加減速時間は、スピンドルの加速または減速時の回転数の変化量に応じた所定の時間である。
【0061】
式(6)中のスピンドル引き込み時間は、加減速されたスピンドルの回転数が安定するのに要する時間に相当する時間であり、この例の場合、150msとされる。
【0062】
式(5)中のアドレス読み出し時間は、式(3)に従って算出されるが、このときの式(3)中のアドレス読み込み時間は、1ECCブロックに、ウォブルで3個書き込まれている絶対アドレスのうちの2個のアドレスを読み込むのに要する時間に相当する時間であり、5(ms)×2とされる。
【0063】
なお再生装置における実際のスピンドル回転数変更ジャンプでは、1個の絶対アドレスの読み込みと、1個の絶対アドレスの読み込みに要する時間分の待機が行われる。
【0064】
式(5)中のファインジャンプのシーク時間は、式(1)に従って算出されるが、このときの式(1)中のジャンプ時間は、55ms(マルチトラックジャンプ時の11msと異なる値)とされる。なおこの55msは、スピンドル回転数変更ジャンプの最大誤差250トラックに相当する時間である。
【0065】
式(5)を上述した具体的な値で表すと以下のようになる。
スピンドル回転数変更ジャンプのシーク時間(ms)
=[スピンドル加減速時間+150](ms)+[5×2](ms)+[55+5×3](ms)・・・(5)
【0066】
式(1)、式(4)、または式(5)の計算式に従って、発生するシークのそれぞれについてシーク時間が算出されると、図4のステップS7に進み、シーク時間算出部24は、算出したシーク時間を、リアルタイム再生可否判定部25に供給する。
【0067】
これによりリアルタイム再生可否判定部25は、シーク時間算出部24から供給されたシーク時間を利用してリアルタイム再生可否判定を行う。なお、リアルタイム再生可否判定については、特願2002−366197号および特願2002−366199号に、その詳細が記載されている。
【0068】
以上のように、発生するシークのシーク距離に応じて実行されるシークのシーク特性に基づく計算式で、シーク時間を算出するようにしたので、シーク時間を適切に算出することができる。
【0069】
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実現させることもできるが、ソフトウエアにより実現させることもできる。一連の処理をソフトウエアにより実現する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムがコンピュータにインストールされ、そのプログラムがコンピュータで実行されることより、上述したディスク装置1が機能的に実現される。
【0070】
図7は、上述のようなディスク装置1として機能するコンピュータ101の一実施の形態の構成を示すブロック図である。CPU(Central Processing Unit)111にはバス115を介して入出力インタフェース116が接続されており、CPU111は、入出力インタフェース116を介して、ユーザから、キーボード、マウスなどよりなる入力部118から指令が入力されると、例えば、ROM(Read Only Memory)112、ハードディスク114、またはドライブ120に装着される磁気ディスク131、光ディスク132、光磁気ディスク133、若しくは半導体メモリ134などの記録媒体に格納されているプログラムを、RAM(Random Access Memory)113にロードして実行する。これにより、上述した各種の処理(例えば、図4のフローチャートにより示される処理)が行われる。さらに、CPU111は、その処理結果を、例えば、入出力インタフェース116を介して、LCD(Liquid Crystal Display)などよりなる出力部117に必要に応じて出力する。なお、プログラムは、ハードディスク114やROM112に予め記憶しておき、コンピュータ101と一体的にユーザに提供したり、磁気ディスク131、光ディスク132、光磁気ディスク133,半導体メモリ134等のパッケージメディアとして提供したり、衛星、ネットワーク等から通信部119を介してハードディスク114に提供することができる。
【0071】
なお、本明細書において、記録媒体により提供されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0072】
【発明の効果】
本発明によれば、シーク時間を適切に算出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シークを説明する図である。
【図2】エディットリストを説明する図である。
【図3】本発明を適用したディスク装置の構成例を示すブロック図である。
【図4】シーク時間算出処理を説明するフローチャートである。
【図5】ピクチャポインタの例を示す図である。
【図6】ファインジャンプ、マルチトラックジャンプ、およびスピンドル回転数変更ジャンプを説明する図である。
【図7】パーソナルコンピュータの構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 ディスク装置, 11 情報処理部, 12 ディスクドライブ, 22制御部, 23 アドレス管理部, 24 シーク時間算出部, 25 リアルタイム再生可否判定部, 26 機器情報記憶部, 27 読み書き制御部

Claims (5)

  1. ディスク状の記録媒体に記録されたデータを読み出して再生する場合に発生するシークのシーク時間を算出する情報処理装置において、
    前記シークのシーク距離を算出するシーク距離算出手段と、
    前記シーク距離算出手段により算出された前記シーク距離が、第1の範囲、第2の範囲、または第3の範囲に属するかを判定する判定手段と、
    前記判定手段により、前記第1の範囲に属すると判定されたときは、第1の計算式に従い、前記第2の範囲に属すると判定されたときは、第2の計算式に従い、または第3の範囲に属すると判定されたときは、第3の計算式に従い、それぞれシーク時間を算出するシーク時間算出手段と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記記録媒体が光ディスクであり、前記光ディスクのドライブ方式が、CLVであるときにおいて、
    前記第1の計算式は、前記光ディスクに対してデータの再生を行う光学式ピックアップのレンズの駆動は要するが、そのスレッドの駆動および前記光ディスクの回転数の変更を要しないシークのシーク特性に基づく計算式であり、
    前記第2の計算式は、前記レンズおよび前記スレッドの駆動は要するが、前記光ディスクの回転数の変更は要しないシークのシーク特性に基づく計算式であり、
    前記第3の計算式は、前記光ディスクの回転数の変更を要するシークのシーク特性に基づく計算式である
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. ディスク状の記録媒体に記録されたデータを読み出して再生する場合に発生するシークのシーク時間を算出する情報処理方法において、
    前記シークのシーク距離を算出するシーク距離算出ステップと、
    前記シーク距離算出ステップの処理で算出された前記シーク距離が、第1の範囲、第2の範囲、または第3の範囲に属するかを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップの処理で、前記第1の範囲に属すると判定されたときは、第1の計算式に従い、前記第2の範囲に属すると判定されたときは、第2の計算式に従い、または第3の範囲に属すると判定されたときは、第3の計算式に従い、それぞれシーク時間を算出するシーク時間算出ステップと
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  4. ディスク状のディスク状記録媒体に記録されたデータを読み出して再生する場合に発生するシークのシーク時間を算出するためのプログラムであって、
    前記シークのシーク距離の算出を制御するシーク距離算出制御ステップと、
    前記シーク距離算出制御ステップの処理で算出された前記シーク距離が、第1の範囲、第2の範囲、または第3の範囲に属するかの判定を制御する判定制御ステップと、
    前記判定制御ステップの処理で、前記第1の範囲に属すると判定されたときは、第1の計算式に従う、前記第2の範囲に属すると判定されたときは、第2の計算式に従う、または第3の範囲に属すると判定されたときは、第3の計算式に従う、シーク時間の算出を制御するシーク時間算出制御ステップと
    を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。
  5. ディスク状の記録媒体に記録されたデータを読み出して再生する場合に発生するシークのシーク時間を算出するためのプログラムであって、
    前記シークのシーク距離の算出を制御するシーク距離算出制御ステップと、
    前記シーク距離算出制御ステップの処理で算出された前記シーク距離が、第1の範囲、第2の範囲、または第3の範囲に属するかの判定を制御する判定制御ステップと、
    前記判定制御ステップの処理で、前記第1の範囲に属すると判定されたときは、第1の計算式に従う、前記第2の範囲に属すると判定されたときは、第2の計算式に従う、または第3の範囲に属すると判定されたときは、第3の計算式に従う、シーク時間の算出を制御するシーク時間算出制御ステップと
    を含む処理をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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