JP2005004258A - 情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム Download PDF

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彰 ▲高▼木
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Abstract

【課題】画像データを作成した作成者が意図しない色の画像が印刷されてしまうことを防止すること。
【解決手段】画像情報を生成する情報処理装置において、画像情報を取得する画像情報取得手段(CPU91)と、画像情報に付加されている印刷属性を抽出する印刷属性抽出手段(CPU91)と、印刷装置の印刷属性を取得する印刷属性取得手段(CPU91)と、印刷属性抽出手段によって抽出された印刷属性と、印刷属性取得手段によって取得された印刷属性とを比較し、比較結果に応じて所定の処理を実行する処理手段(CPU91)と、を有する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、コンピュータの出力装置の一種として、画像またはテキスト等の情報をインクまたはトナー等によって印刷用紙に印刷するプリンタが広く用いられている。
【0003】
一般に、プリンタにおける色空間は、“減混合”システムであるCMYK(Cyan, Magenta, Yellow, Black)表色系によって表されている。一方、表示装置であるCRT(Cathode Ray Tube)モニタまたは液晶表示モニタにおける色空間は、“加混合”システムであるRGB(Red, Green, Blue)表色系によって表されている。したがって、表示装置を参照しながら作成された画像データを、プリンタによってカラー印刷する場合には、RGB表色系で表現された画像データを、CMYK表色系で表された画像データに変換する必要が生じる。
【0004】
しかしながら、表示装置によって表現可能な色空間と、プリンタによって表現可能な色空間の間には、色域のズレが存在する場合が多いため、RGB表色系からCMYK表色系に変換する際に変換誤差が生じてしまう場合がある。また、表示装置またはプリンタは、装置固有の色の偏り等により、被写体等の実際の色との間でズレを有する場合が多い。
【0005】
そこで、表色系の変換誤差をできるだけ排除するとともに、装置固有の色の偏り等を排除して実際の色に近い色を得るために、例えば、カラーマッチング等の種々の提案が従来からなされている(特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平07−274025号公報(請求の範囲)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、表色系の変換精度を高めたり、装置固有の色の偏り等を解消したりすることには限界があるため、例えば、同一の画像データを、あるプリンタで印刷した場合と、他のプリンタで印刷した場合では、色の「見え」が異なってしまう場合がある。
【0008】
したがって、ある人が作成した画像を、他の人が印刷した場合には、もともとの色と異なってしまうという問題点がある。
【0009】
本発明は、上記の事情に基づきなされたもので、その目的とするところは、画像データを作成した作成者が意図しない色の画像が印刷されてしまうことを防止できる情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを提供しよう、とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、課題を解決するために、画像情報を生成する情報処理装置において、画像情報を取得する画像情報取得手段と、画像情報に付加されている印刷属性を抽出する印刷属性抽出手段と、印刷装置の印刷属性を取得する印刷属性取得手段と、印刷属性抽出手段によって抽出された印刷属性と、印刷属性取得手段によって取得された印刷属性とを比較し、比較結果に応じて所定の処理を実行する処理手段と、を有している。
【0011】
このため、画像データを作成した作成者が意図しない色の画像が印刷されてしまうことを防止できる。
【0012】
また、他の発明は、上述の発明に加えて、印刷属性は、印刷装置の機種名、印刷装置において使用されているインクの種類、印刷装置の印刷モード、または印刷装置において使用されている印刷媒体の種類を示す情報としている。このため、画像情報が作成された情報処理装置と画像情報を印刷する情報処理装置との間で印刷属性を一致させることにより、画像情報を作成した作成者が意図した色を忠実に再現することができる。
【0013】
また、他の発明は、上述の発明に加えて、印刷属性は、画像情報のヘッダに付加されている。このため、画像情報の汎用性を保ちながら、印刷属性を埋め込むことが可能になる。
【0014】
また、他の発明は、上述の発明に加えて、処理手段は、印刷属性抽出手段によって抽出された印刷属性と印刷属性取得手段によって取得された印刷属性の少なくとも一部が一致しない場合には警告を行う処理を実行するようにしている。このため、印刷属性が異なることをユーザに通知することが可能になる。
【0015】
また、他の発明は、上述の発明に加えて、処理手段は、印刷属性抽出手段によって抽出された印刷属性と印刷属性取得手段によって取得された印刷属性の少なくとも一部が一致しない場合には、印刷を中止する処理を実行するようにしている。このため、画像情報を作成した作成者の意図に反する画像が印刷されることを防止することができるとともに、セキュリティを高めることが可能になる。
【0016】
また、本発明は、画像情報を生成する情報処理装置において、画像情報を生成する画像情報生成手段と、印刷装置の印刷属性を取得する印刷属性取得手段と、印刷属性取得手段によって取得された印刷属性を、画像情報生成手段によって生成された画像情報に付加する印刷属性付加手段と、印刷属性付加手段によって印刷属性が付加された画像情報をファイルとして保存する保存手段と、を有するようにしている。
【0017】
このため、画像データを作成した作成者が意図しない色の画像が印刷されてしまうことを防止できる。
【0018】
また、本発明は、画像情報を生成する情報処理方法において、画像情報を取得する画像情報取得ステップと、画像情報に付加されている印刷属性を抽出する印刷属性抽出ステップと、印刷装置の印刷属性を取得する印刷属性取得ステップと、印刷属性抽出ステップによって抽出された印刷属性と、印刷属性取得ステップによって取得された印刷属性とを比較し、比較結果に応じて所定の処理を実行する処理ステップと、を有するようにしている。
【0019】
このため、この情報処理方法によれば、画像データを作成した作成者が意図しない色の画像が印刷されてしまうことを防止できる。
【0020】
また、本発明は、画像情報を印刷する情報処理方法において、画像情報を生成する画像情報生成ステップと、印刷装置の印刷属性を取得する印刷属性取得ステップと、印刷属性取得ステップによって取得された印刷属性を、画像情報生成ステップによって生成された画像情報に付加する印刷属性付加ステップと、印刷属性付加ステップによって印刷属性が付加された画像情報をファイルとして保存する保存ステップと、を有する。
【0021】
このため、この情報処理方法によれば、画像データを作成した作成者が意図しない色の画像が印刷されてしまうことを防止できる。
【0022】
また、本発明は、画像情報を生成する情報処理をコンピュータに機能させるコンピュータ読み取り可能なプログラムにおいて、コンピュータを、画像情報を取得する画像情報取得手段、画像情報に付加されている印刷属性を抽出する印刷属性抽出手段、印刷装置の印刷属性を取得する印刷属性取得手段、印刷属性抽出手段によって抽出された印刷属性と、印刷属性取得手段によって取得された印刷属性とを比較し、比較結果に応じて所定の処理を実行する処理手段、として機能させるようにしている。
【0023】
このため、この情報処理プログラムをインストールすれば、画像データを作成した作成者が意図しない色の画像が印刷されてしまうことを防止できる。
【0024】
また、本発明は、画像情報を印刷する処理をコンピュータに機能させるコンピュータ読み取り可能な情報処理プログラムにおいて、コンピュータを、画像情報を生成する画像情報生成手段、印刷装置の印刷属性を取得する印刷属性取得手段、印刷属性取得手段によって取得された印刷属性を、画像情報生成手段によって生成された画像情報に付加する印刷属性付加手段、印刷属性付加手段によって印刷属性が付加された画像情報をファイルとして保存する保存手段、として機能させるようにしている。
【0025】
このため、この情報処理プログラムをインストールすれば、画像データを作成した作成者が意図しない色の画像が印刷されてしまうことを防止できる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0027】
まず、本発明の実施の形態に係る情報処理装置の概要について、図1および図2を参照しつつ説明する。なお、以下では、プリンタ22とコンピュータ90の組み合わせを「情報処理装置」と称する。なお、本明細書において「画像」とは、自然画である画像(例えば、ディジタルカメラによって撮影された画像)のみならず、文書、線画等も含むものとする。
【0028】
図1は、情報処理装置を構成するプリンタ22の概略構成図であり、図2は、制御回路40を中心としたプリンタ22の主要部の構成例を示すブロック図である。
【0029】
図1に示すように、プリンタ22は、紙送りモータ23によって印刷用紙Pを搬送する副走査送り機構と、キャリッジモータ24によってキャリッジ31を紙送りローラ26の軸方向に往復動させる主走査送り機構とを有している。ここで、副走査送り機構による印刷用紙Pの送り方向を副走査方向といい、主走査送り機構によるキャリッジ31の移動方向を主走査方向という。
【0030】
また、プリンタ22は、キャリッジ31に搭載され、印刷ヘッド12を備えた印刷ヘッドユニット60と、この印刷ヘッドユニット60を駆動してインクの吐出およびドット形成を制御するヘッド駆動機構と、これらの紙送りモータ23、キャリッジモータ24、印刷ヘッドユニット60および操作パネル32との信号のやり取りを司る制御回路40とを備えている。
【0031】
つぎに、送り量補正用パターン印刷手段および印刷補正用パターン印刷手段に相当する印刷ヘッド12の構成について、図1を参照しつつ説明する。
【0032】
キャリッジ31には、図1に示すように、ブラック(K)のインクを収納したカートリッジ71、シアン(C)のインクを収納したカートリッジ72、マゼンタ(M)のインクを収納したカートリッジ73、イエロー(Y)のインクを収納したカートリッジ74の4つのインクカートリッジ71〜74が着脱可能に搭載される。
【0033】
キャリッジ31の下部には印刷ヘッド12が設けられている。印刷ヘッド12には、インク吐出箇所としてのノズルが印刷用紙Pの搬送方向に列状に配置され、それぞれの色のインクに対応したノズル列を形成している。
【0034】
また、キャリッジ31の下部に設けられ、各インクに対応づけられたノズル列には、ノズル毎に、電歪素子の1つであって応答性に優れたピエゾ素子が配置されている。ピエゾ素子は、ノズルまでインクを導くインク通路を形成する部材に接する位置に設置されている。ピエゾ素子は、電圧の印加により結晶構造が歪み、極めて高速に電気−機械エネルギの変換を行う。
【0035】
本実施の形態では、ピエゾ素子の両端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧を印加することにより、ピエゾ素子が電圧の印加時間だけ伸張し、インク通路の一側壁を変形させる。この結果、インク通路の体積はピエゾ素子の伸張に応じて収縮し、この収縮分に相当するインクが、インク滴となって、ノズルの先端から高速に吐出される。このインク滴が紙送りローラ26に沿わされた印刷用紙Pに染み込むことにより、ドットが形成されて印刷が行われる。インク滴の大きさは、ピエゾ素子への電圧の印加方法によって変更することができる。これにより、大、中、小の3種類の異なる大きさのドットを形成することができる。
【0036】
制御回路40は、コネクタ56を介してコンピュータ90に接続されている。送り量補正手段およびドット記録率決定手段に相当するコンピュータ90は、後述するようにプリンタ22用のドライバプログラムを搭載し、入力装置であるキーボードや、マウス等の操作によるユーザの指令を受け付け、また、プリンタ22における種々の情報を表示装置の画面表示によりに提示するユーザインターフェイスを構成している。
【0037】
印刷用紙Pを搬送する副走査送り機構は、紙送りモータ23の回転を紙送りローラ26と用紙搬送ローラ(図示せず)とに伝達するギヤトレイン(図示せず)を備える。
【0038】
また、キャリッジ31を往復動させる主走査送り機構は、紙送りローラ26の軸と並行に架設されキャリッジ31を摺動可能に保持する摺動軸34と、キャリッジモータ24との間に無端の駆動ベルト36を張設するプーリ38と、キャリッジ31の原点位置を検出するための光学センサ39とを備えている。なお、読み取り手段に相当する光学センサ39は、光を印刷用紙Pに対して投射する光源と、印刷用紙Pからの反射光を対応する画像信号に変換するフォトダイオード(または、CCD素子)とによって構成されている。
【0039】
図2に示すように、制御回路40は、CPU(Central Processing Unit)41、プログラマブルROM(P−ROM(Read Only Memory))43、RAM(Random Access Memory)44、文字のドットマトリクスを記憶したキャラクタジェネレータ(CG(Character Generator))45、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)46、および送受信回路47を備えた算術論理演算回路として構成されている。
【0040】
この制御回路40は、さらに、外部のモータ等とのインタフェース(I/F(Interface))であるI/F専用回路50と、このI/F専用回路50に接続され印刷ヘッドユニット60を駆動してインクを吐出させるヘッド駆動回路52と、紙送りモータ23およびキャリッジモータ24を駆動するモータ駆動回路54とを備えている。
【0041】
I/F専用回路50は、パラレルインタフェース回路を内蔵しており、コネクタ56を介してコンピュータ90から供給される印刷信号PSを受け取ることができる。
【0042】
送受信回路47は、インクカートリッジ71〜74に設けられている記憶ユニット71a〜74a(後述する)との間で情報を無線により授受するための回路である。
【0043】
つぎに、コンピュータ90の構成について、図3を参照しつつ説明する。
【0044】
図3に示すように、コンピュータ90は、CPU91、ROM92、RAM93、HDD(Hard Disk Drive)94、ビデオ回路95、I/F96、バス97、表示装置98、入力装置99および外部記憶装置100によって構成されている。
【0045】
ここで、画像情報取得手段であり、印刷属性抽出手段であり、印刷属性取得手段であり、処理手段であり、画像情報生成手段であり、画像情報生成手段であり、また、保存手段であるCPU91は、ROM92やHDD94に格納されているプログラムに従って各種演算処理を実行するとともに、装置の各部を制御する制御部である。
【0046】
ROM92は、CPU91が実行する基本的なプログラムやデータを格納しているメモリである。RAM93は、CPU91が実行途中のプログラムや、演算途中のデータ等を一時的に格納するメモリである。
【0047】
HDD94は、CPU91からの要求に応じて、記録媒体であるハードディスクに記録されているデータやプログラムを読み出すとともに、CPU91の演算処理の結果として発生したデータを前述したハードディスクに記録する記録装置である。
【0048】
ビデオ回路95は、CPU91から供給された描画命令に応じて描画処理を実行し、得られた画像データを映像信号に変換して表示装置98に出力する回路である。
【0049】
I/F96は、入力装置99および外部記憶装置100から出力された信号の表現形式を適宜変換するとともに、プリンタ22に対して印刷信号PSを出力する回路である。
【0050】
バス97は、CPU91、ROM92、RAM93、HDD94、ビデオ回路95およびI/F96を相互に接続し、これらの間でデータの授受を可能とする信号線である。
【0051】
表示装置98は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)モニタやCRT(Cathode Ray Tube)モニタによって構成され、ビデオ回路95から出力された映像信号に応じた画像を表示する装置である。
【0052】
入力装置99は、例えば、キーボードやマウスによって構成されており、ユーザの操作に応じた信号を生成して、I/F96に供給する装置である。
【0053】
外部記憶装置100は、例えば、CD−ROM(Compact Disk−ROM)ドライブユニット、MO(Magneto Optic)ドライブユニット、FDD(Flexible Disk Drive)ユニットによって構成され、CD−ROMディスク、MOディスク、FDに記録されているデータやプログラムを読み出してCPU91に供給する装置である。また、MOドライブユニットおよびFDDユニットの場合には、CPU91から供給されたデータを、MOディスクまたはFDに記録する装置である。
【0054】
つぎに、図4を参照して、インクカートリッジおよびその周辺部分の構成について説明する。
【0055】
図4の(A)は、ブラック(K)のインクを収納したカートリッジ71の詳細な構成例を示す図である。なお、他の色のカートリッジ72〜74も同様の構成であるので、以下では、ブラック(K)のインクを収納したカートリッジ71を例に挙げて説明する。この図4の(A)に示すように、カートリッジ71は、容器71bおよび記憶ユニット71aによって構成されている。容器71bは、内部が中空構造とされており、この部分にインクを収容可能とされている。また、記憶ユニット71aは、後述するように、インクの属性情報が格納されており、この属性情報を電磁波によって読み取ったり、新たな情報を書き込んだりすることができるように構成されている。なお、他の色のインクカートリッジ72,73,74の記憶ユニットについては、記憶ユニット72a,73a,74aとして記載する。
【0056】
図4の(B)は、カートリッジ71が着脱自在に装着されるフレーム80の構成を示す図である。なお、フレーム80は、図1に示すキャリッジ31に各色毎に設けられている。この図4の(B)に示すように、フレーム80は、保持部80a、底部80b、針80c、凹部80d、およびガイド80eを有している。ここで、保持部80aは、カートリッジ71を固定して保持するための構成部分である。底部80bは、カートリッジ71を底面から支持する部分である。針80cは、カートリッジ71のインク供給口71d(後述する)に挿入され、インクを導き出すための部分である。凹部80dは、カートリッジ71のインク供給口71dと嵌合される部分である。ガイド80eは、カートリッジ71のインク供給口71dを凹部80dに導くためのものである。
【0057】
図5は、カートリッジ71がフレーム80に装着された場合の状態を示す断面図である。この図に示すように、カートリッジ71がフレーム80に装着されると、カートリッジ71はフレーム80の保持部80aおよび底部80bによって保持される。また、針80cは、インク供給口71dに挿入され、容器71bの内部に満たされているインク71cを外部に導き出し、印刷ヘッド12に供給する。
【0058】
図6は、カートリッジ71の天面に設けられた記憶ユニット71aの構成例を示す平面透視図である。この図6に示すように、記憶ユニット71aは、皮膜110、アンテナ111、コンデンサ112、およびIC(Integrated Circuit)チップ113を有している。
【0059】
ここで、皮膜110は、アンテナ111、コンデンサ112、およびICチップ113を被覆して、外部から物理的な力が加わった場合に、これらの電子部品が破損することを防止するための部材である。なお、皮膜110は、電磁波の減衰を防止するために、例えば、樹脂によって構成されている。
【0060】
アンテナ111は、平面状のコイルによって構成されており、送受信回路47との間で電磁波を媒介として情報を授受する。コンデンサ112は、金属皮膜をエッチングして形成されたコンデンサであり、アンテナ111が有するインダクタンス成分とにより共振回路を形成する。
【0061】
ICチップ113は、アンテナ111によって捕捉された電磁波を整流して電源電力を得るとともに、アンテナ111を介して、送受信回路47との間で情報を授受する。
【0062】
図7は、送受信回路47および記憶ユニット71aの詳細な構成例を示す図である。この図に示すように、送受信回路47は、RF(Radio Frequency)回路47aおよびアンテナ47bによって構成されている。
【0063】
ここで、読み取り手段の一部であるRF回路47aは、送信しようとする情報に応じて搬送波を変調するとともに、受信した搬送波に重畳されている情報を抽出(復調)する。読み取り手段の一部であるアンテナ47bは、図6に示すものと同様な平面状のコイルによって構成されており、後述するように、プリンタ22の上蓋131の裏面に設けられている。このアンテナ47bは、記憶ユニット71aとの間で電磁波を媒介として情報を送受信するとともに、後述するメモリカード134との間でも電磁波を媒介として情報を送受信することが可能とされている。
【0064】
記憶ユニット71aを構成するICチップ113は、整流回路113a、RF回路113b、制御回路113c、およびメモリ113dによって構成されている。
【0065】
ここで、整流回路113aは、例えば、ダイオードがブリッジ状に接続されて構成されており、電磁波によってアンテナ111に励起された交流を整流して直流電源を生成する。
【0066】
RF回路113bは、送信しようとする情報に応じて搬送波を変調するとともに、受信した搬送波に重畳されている情報を抽出(復調)する。
【0067】
制御回路113cは、整流回路113aから電源の供給を受け、メモリ113dから所定の情報を読み出してRF回路113bに供給するとともに、RF回路113bから供給された情報をメモリ113dに書き込む。
【0068】
メモリ113dは、NAND型フラッシュROM等の電気的に読み書き可能な不揮発性メモリであり、制御回路113cから供給された情報を記憶するとともに、記憶している情報を読み出して制御回路113cに供給する。
【0069】
図8は、メモリ113dに記憶されている情報の一例を示す図である。この図に示すように、メモリ113dには、シリアル番号121、インク色122、インク残量123、放置時間124、色補正情報125、および製造年月日126が格納されている。
【0070】
ここで、シリアル番号は、カートリッジ71に固有の番号であり、この番号を参照することにより、カートリッジ71の種類を識別することが可能になる。インク色122は、インクの色を示す情報であり、例えば、C,M,Y,K,LC,LY,DY等の情報である。
【0071】
インク残量123は、インクの残量を示す情報であり、この情報を参照することにより、インクの残量の多少を知ることができる。放置時間124は、前回使用されてからの放置時間を得るための情報であり、例えば、前回の使用日時に関する情報が格納されている。この情報を参照することにより、印刷ヘッド12のクリーニングが必要か否かを判断することができる。
【0072】
色補正情報125は、色補正に関する情報であり、この情報を参照することで、例えば、ディザ処理におけるLUT(Look Up Table)を適切なものに設定することができる。製造年月日126は、カートリッジ71が製造された年月日を示しており、この情報を参照することにより、使用期限が切れているか否かを判定することができる。
【0073】
図9は、コンピュータ90に実装されているプログラムおよびドライバの機能について説明する図である。なお、これらの機能は、コンピュータ90のハードウエアと、HDD94に記録されているソフトウエアとが協働することにより実現される。この図に示すように、コンピュータ90には、アプリケーションプログラム201、ビデオドライバプログラム202、およびプリンタドライバプログラム210が実装されており、これらが所定のオペレーティングシステム(OS)の下で動作している。
【0074】
ここで、アプリケーションプログラム201は、例えば、画像処理プログラムであり、ディジタルカメラ等から取り込まれた画像を加工処理したり、ユーザによって描画された画像を加工処理したりした後、プリンタドライバプログラム210およびビデオドライバプログラム202に出力する。
【0075】
ビデオドライバプログラム202は、ビデオ回路95を駆動するためのプログラムであり、例えば、アプリケーションプログラムから供給された画像データに対してガンマ処理やホワイトバランスの調整等を行った後、映像信号を生成して表示装置98に供給して表示させる。
【0076】
プリンタドライバプログラム210は、解像度変換モジュール211、印刷属性テーブル212、色変換モジュール213、色変換テーブル214、ハーフトーンモジュール215、記録率テーブル216、および印刷データ生成モジュール217によって構成されており、アプリケーションプログラム201によって生成された画像データに対して後述する種々の処理を施して印刷データを生成し、プリンタ22に供給する。
【0077】
ここで、解像度変換モジュール211は、アプリケーションプログラム201から供給された画像データの解像度を、印刷ヘッド12の解像度に応じて変換する処理を行う。
【0078】
印刷属性テーブル212は、プリンタ22の印刷属性である、プリンタ22の機種を示す情報、カートリッジ71〜74の種類を示す情報、および印刷モード(例えば、高画質モードもしくは高速モードまたは4色モードもしくは7色モード)を示す情報を格納しているテーブルである。
【0079】
色変換モジュール213は、RGB(Red, Green, Blue)表色系によって表現されている画像データを、色変換テーブル214を参照して、CMYK(Cyan, Magenta, Yellow, Black)表色系の画像データに変換する処理を行う。
【0080】
ハーフトーンモジュール215は、後述するようにディザ処理により、CMYK表色系によって表された画像データを、記録率テーブル216を参照して、大、中、小の3種類のドットの組み合わせからなるビットマップデータに変換する。
【0081】
印刷データ生成モジュール217は、ハーフトーンモジュール215から出力されたビットマップデータから、各主走査時のドットの記録状態を示すラスタデータと、副走査送り量を示すデータとを含む印刷データを生成して、プリンタ22に供給する。
【0082】
つぎに、図10を参照して、図1に示すコンピュータ90により画像データを作成する場合の処理について説明する。図10に示す処理は、図9に示すアプリケーションプログラム201が起動された場合に実行されるフローチャートである。このフローチャートが開始されると、以下のステップが実行される。
【0083】
ステップS10:アプリケーションプログラム201は、アプリケーションプログラム201の編集画面を表示させるための情報をHDD94から取得し、ビデオ回路95に供給する。その結果、図11に示すような、画面250が表示装置98に表示される。
【0084】
図11に示す表示例では、画面250の上部には、メニューとしてファイル251、編集252、およびオプション253が表示されている。また、その下には編集の対象となる画像が表示される表示領域255がある。この例では、表示領域255には、例えば、ディジタルカメラ等によって撮影されたヘリコプターの画像が表示されている。
【0085】
ステップS11:アプリケーションプログラム201は、入力装置99の操作に応じて、表示領域255に表示されている画像を編集する処理を実行する。具体的には、入力装置99の操作に応じて、画像を加工したり、色彩等を変更したりする処理を実行する。
【0086】
ステップS12:アプリケーションプログラム201は、編集された画像を保存する操作がなされたか否かを判定する。具体的には、図12に示すように、ファイル251が操作されることにより表示されるプルダウンメニュー254から「名前を付けて保存」が選択されたか否かを判定し、選択された場合にはステップS13に進み、それ以外の場合にはステップS11に戻って同様の処理を繰り返す。
【0087】
ステップS13:アプリケーションプログラム201は、表示装置98に対して保存画面を表示させる。その結果、表示装置98には、図13に示すような画面260が新たに表示される。
【0088】
この表示例では、画面260には、テキストボックス261、表示領域262、テキストボックス263、チェックボックス264、ラジオボタン265,266およびボタン267が表示されている。ここで、テキストボックス261には、画像ファイルを格納する場所(HDD94の記憶場所)を示す情報が入力される。表示領域262には、テキストボックス261に入力された場所にすでに格納されているファイルが一覧表示される。テキストボックス263には、画像ファイルの名前(ファイル名)が入力される。チェックボックス264は、印刷属性(詳細は後述する)を保存する場合にはチェックされる。ラジオボタン265,266は、チェックボックス264がチェックされている場合には、いずれか一方を選択することができるように構成されており、ラジオボタン265が選択された場合には、作成された画像を他のシステムで印刷しようとする場合において印刷属性が異なる場合には警告が表示される。一方、ラジオボタン266が選択された場合には、作成された画像を他のシステムで印刷しようとする場合において印刷属性が異なる場合には印刷処理が中止される。ボタン267は、画面260において入力された内容で画像ファイルを保存する場合に操作される。
【0089】
ステップS14:アプリケーションプログラム201は、図13に示す「OK」ボタン267が操作されたか否かを判定し、操作されたと判定した場合にはステップS15に進み、それ以外の場合には同様の処理を繰り返す。
【0090】
ステップS15:アプリケーションプログラム201は、図13に示すチェックボックス264がチェックされているか否かを判定し、チェックされている場合、すなわち、印刷属性を記憶することが選択されている場合にはステップS16に進み、それ以外の場合にはステップS18に進む。図13の画面260では、チェックボックス264がチェックされているので、ステップS16に進むことになる。
【0091】
ステップS16:アプリケーションプログラム201は、プリンタドライバプログラム210の印刷属性テーブル212から印刷属性を取得する。なお、印刷属性テーブル212に格納されている印刷属性としては、後述するように、プリンタの機種名、インクカートリッジの種類、印刷モード、印刷用紙の種類、および印刷属性不一致時の処理内容がある。プリンタの機種名は、例えば、P−ROM43に格納されているので、これを読み取ることにより取得できる。インクカートリッジの種類は、記憶ユニット71a〜74aに格納されているシリアル番号121(図8参照)を、送受信回路47を介して読み取ることにより取得できる。印刷モードは、アプリケーションプログラム201から送信されてくる情報から取得することができる。また、印刷用紙の種類は、例えば、ユーザに直接入力させるか、または、印刷用紙Pの梱包用紙に同封されている記憶ユニット(記憶ユニット71a〜74aと同様の構成を有する記憶ユニット)に格納されている用紙の種類を示す情報を、送受信回路47を介して読み取ることにより取得できる。
【0092】
ステップS17:アプリケーションプログラム201は、印刷属性をファイルのヘッダに付加する。図14は、画像ファイルのヘッダ(この例はJPEG(Joint Photograph Expert Group)ファイルのヘッダ)を示す図である。この図に示すように、画像ファイルのヘッダは「ファイル名」、「フォーマット」、「ID(Identification)」、「バージョン」、「画像サイズ」、「密度単位」、「サムネイル」、「カラー」、「拡張コード」、および「印刷属性」によって構成されている。
【0093】
ここで、「ファイル名」は、ファイルの名称を示す。「フォーマット」は、圧縮方式を示す情報である。「ID(Identification)」は、JFIF(JPEG File Interchange Format)またはJFIFを拡張したJFXXのいずれであるかを示す情報である。「バージョン」は、JFIFまたはJFXXのバージョンを示す情報である。「画像サイズ」は、画像の縦と横のサイズを示す情報である。「密度単位」は、「無指定」、「dots/inch」、「dots/cm」のいずれかを示す情報である。「サムネイル」は、サムネイル画像が存在する場合にはその縦および横の画素数を示す情報である。「カラー」は、256グレーまたは24bitカラーのいずれかを示す情報である。「拡張コード」は、JFXXの場合の拡張コードを示す情報である。「印刷属性」は、ステップS16の処理において取得された情報である。
【0094】
図15は、図14に示す印刷属性の詳細を示す図である。この図に示すように、印刷属性は、「プリンタの機種名」、「インクカートリッジの種類」、「印刷モード」、「印刷用紙の種類」、および「印刷属性不一致時の処理内容」によって構成されている。ここで、「プリンタの機種名」は、画像情報を作成した際に接続されていたプリンタ22の機種名を示す情報である。なお、複数のプリンタが接続されている場合には、いずれか1つを選択することができるようにしてもよい。「インクカートリッジの種類」は、カートリッジ71〜74の種類を示す情報である。「印刷モード」は、印刷モードを示す情報であり、例えば、「高速モード」もしくは「高画質モード」または「4色モード」もしくは「7色モード」である。「印刷用紙の種類」は、印刷用紙の種類を示す情報であり、例えば、「普通紙」、「PM写真紙」、「スーパーファイン専用紙」のいずれかである。「印刷属性不一致時の処理内容」は、図13に示すラジオボタン265または266のいずれが選択されたかを示す情報である。すなわち、当該画像データを他のシステムにより印刷しようとする場合に、当該システムの印刷属性が異なる場合に、警告を行った後に印刷するか、または印刷を中止するかのいずれかを指定する情報である。具体的には、警告を行う場合には当該情報を“0”とし、また、中止する場合には“1”とする。
【0095】
ステップS18:アプリケーションプログラム201は、作成された画像ファイルをHDD94の所定のフォルダ(図13のテキストボックス261で指定されたフォルダ)に格納する。
【0096】
以上の処理により、図13に示すチェックボックス264がチェックされた場合には、印刷属性がヘッダに付加された画像ファイルが作成され、HDD94に格納されることになる。
【0097】
つぎに、以上のようにして作成された画像ファイルを他の情報処理装置において印刷する場合の処理について説明する。なお、以下では、図1に示す情報処理装置を他の情報処理装置(図10に示す処理により画像を作成した情報処理装置とは異なる情報処理装置)として説明する。図16は、図10に示すフローチャートによって作成された画像ファイルを、印刷する場合に実行される処理である。このフローチャートは、図10に示すフローチャートにより作成された画像ファイルを開く操作が入力装置99に対してなされた場合に実行される。このフローチャートが開始されると、以下のステップが実行される。
【0098】
ステップS30:アプリケーションプログラム201は、図11に示す編集用の画面250を表示させる。なお、図11では、表示領域255には画像が表示されているが、ステップS30では画像が表示されていない状態の画面250が表示される。
【0099】
ステップS31:アプリケーションプログラム201は、開く対象として指定された画像ファイルから画像データを抽出する。
【0100】
ステップS32:アプリケーションプログラム201は、開く対象として指定された画像ファイルから印刷属性を抽出する。
【0101】
ステップS33:アプリケーションプログラム201は、ステップS31において取得した画像データを、表示領域255に表示する処理を実行する。その結果、図11に示すように、表示領域255にヘリコプターの画像が表示される。
【0102】
ステップS34:アプリケーションプログラム201は、印刷が指示されたか否かを判定する。すなわち、アプリケーションプログラム201は、図17に示すように、ファイル251を操作することにより表示されるプルダウンメニュー254から「印刷」が選択されたか否かを判定し、選択された場合にはステップS35に進み、それ以外の場合には同様の処理を繰り返す。
【0103】
ステップS35:アプリケーションプログラム201は、図18に示すような印刷用の画面270を表示する。この表示例では、画面270には、タイトル271およびテキスト情報272〜275、およびボタン276が表示されている。タイトル271は、「印刷」が開始されることを示す。テキスト情報272は、推奨プリンタが「PRNT−001」であることを示している。なお、この推奨プリンタは、この画像ファイルが作成された際にコンピュータ90に接続されていたプリンタ22または複数のプリンタが接続されていた場合にはユーザによって選択されたプリンタを示す。テキスト情報273は、推奨インクが「I/C−001」であることを示している。なお、この推奨インクは、この画像ファイルが作成された際にコンピュータ90に接続されていたプリンタ22に具備されていたインクまたは複数のプリンタが接続されていた場合にはユーザによって選択されたプリンタに具備されていたインクの種類を示す。テキスト情報274は、推奨印刷用紙が「PM写真紙」であることを示している。なお、この推奨印刷用紙は、この画像ファイルが作成された際にコンピュータ90に接続されていたプリンタ22で使用されていた印刷用紙またはユーザがファイル作成時に入力した印刷用紙を示す。テキスト情報275は、推奨印刷モードが「高画質」であることを示している。なお、この推奨印刷モードは、この画像ファイルが作成された際にコンピュータ90に接続されていたプリンタ22または複数のプリンタが接続されていた場合にはユーザによって選択されたプリンタで使用されていた印刷モードを示す。ボタン276は、印刷処理を継続する場合に操作される。
【0104】
ステップS36:アプリケーションプログラム201は、画面270においてボタン276が操作されたか否かを判定し、操作されたと判断した場合にはステップS37に進み、それ以外の場合には同様の処理を繰り返す。
【0105】
ステップS37:アプリケーションプログラム201は、印刷属性テーブル212から印刷属性を取得する。なお、この印刷属性テーブル212に格納されている印刷属性は、上述の場合と同様の方法により取得されたものである。
【0106】
ステップS38:アプリケーションプログラム201は、ステップS32において取得した印刷属性と、ステップS37において取得した印刷属性が一致するか否か判定する。すなわち、アプリケーションプログラム201は、画像ファイルが作成された時に使用されていた情報処理装置の印刷属性と、画像ファイルを印刷する情報処理装置の印刷属性が一致するか否かを判定し、一致する場合にはステップS43に進み、それ以外の場合にはステップS39に進む。
【0107】
ステップS39:アプリケーションプログラム201は、ステップS32において取得した印刷属性に含まれている印刷属性不一致時の処理内容(図15参照)を取得し、警告が選択されている場合にはステップS41に進み、それ以外の場合にはステップS40に進む。すなわち、画像ファイルを保存する際に、図13に示す画面においてラジオボタン265が選択されていた場合にはステップS41に進み、それ以外の場合にはステップS40に進む。
【0108】
ステップS40:アプリケーションプログラム201は、印刷を中止する処理を実行する。すなわち、アプリケーションプログラム201は、図19に示すような画面290を新たに表示し、印刷を中止する旨を通知する。なお、この表示例では、タイトル291として「印刷中止!」が表示されるとともに、メッセージ292として「インクが推奨されているものとは、異なっています。もとの画像とは発色が異なる場合がありますので、印刷を中止します。」が表示されている。その下には、この画面291を閉じるためのボタン293が表示されている。なお、ボタン293が操作された場合には、印刷処理が中止される。また、ボタン293を設けないようにしたり、ボタン293に加えて「印刷する」等の表示がなされたボタンを追加するようにしたりしてもよい。
【0109】
ステップS41:アプリケーションプログラム201は、警告を行う処理を実行する。すなわち、アプリケーションプログラム201は、図20に示すような画面300を新たに表示し、警告を行う。なお、この表示例では、タイトル301として「警告!」が表示されるとともに、メッセージ302として「インクが推奨されているものとは、異なっています。もとの画像とは発色が異なる場合があります。そのまま印刷をする場合は、OKを操作してください。」が表示されている。その下には、印刷を実行する際に操作されるボタン303が表示されている。なお、ボタン303を設けないようにしたり、ボタン303に加えて「印刷する」等の表示がなされたボタンを追加するようにしたりしてもよい。
【0110】
ステップS42:アプリケーションプログラム201は、図20に示す画面300において、「OK」ボタン303が操作されたか否かを判定し、操作された場合にはステップS43に進み、それ以外の場合には同様の処理を繰り返す。
【0111】
ステップS43:アプリケーションプログラム201は、プリンタドライバプログラム210に対して、画像データを供給し、画像を印刷する処理を実行する。
【0112】
以上の実施の形態によれば、画像ファイルを生成する場合には、当該システムに接続されているプリンタ22に関する情報(プリンタの機種、インクカートリッジの種類、印刷モード、印刷用紙の種類、印刷属性不一致時の処理内容)を、印刷属性として、画像ファイルのヘッダに付加するようにしている。その結果、画像ファイルを印刷する場合には、画像ファイルのヘッダに付加されている印刷属性と、そのシステムの印刷属性とが一致する場合には、そのまま印刷し、一致しない場合には、「印刷属性不一致時の処理内容」の内容に応じて、警告をするか、または、印刷を中止することができる。この結果、適切な印刷装置を使用するようにユーザに通知することができるとともに、印刷時において印刷属性が異なる場合には、作成時と異なる色で印刷される可能性をユーザに示唆することが可能になる。
【0113】
また、以上の実施の形態では、画像ファイルのヘッダの最後の領域に印刷属性を格納するようにしている。ここで、ヘッダの最後の領域は、元来、コメント(任意のデータ)を格納する部分とされているため、この部分に印刷属性を格納したとしても、印刷属性を参照しない他のアプリケーションプログラムでも当該画像ファイルを使用することができる。
【0114】
以上、本発明の一実施の形態について説明したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能である。例えば、以上の実施の形態では、図18に示すように、画像ファイルが作成されるときに使用されたプリンタ等を推奨プリンタ等として表示するようにしたが、これらを表示しないようにするとともに、印刷属性が異なる場合には印刷を行わないようにすることもできる。そのような実施の形態によれば、画像ファイルが作成されたときと同一の構成の情報処理装置の下でしか印刷できなくなるので、セキュリティを向上させることができる。
【0115】
また、以上の実施の形態では、印刷属性が一部でも一致しない場合には、警告または印刷を中止するようにしたが、例えば、印刷属性のうち、予め指定したものの一致または不一致を検出して処理するようにしてもよい。例えば、予め指定されたものが、インクの種類である場合、そのインクの検出の一致または不一致を検出し、不一致である場合には、警告または印刷中止を行うようにしてもよい。また、印刷属性に優先順位を設け、優先順位が高い印刷属性が一致しない場合には警告処理等を実行するようにしたり、各印刷属性に重み付けをし、不一致部分の重み付けを加算した値が所定の閾値を上回る場合には警告処理等を実行するようにしてもよい。
【0116】
また、印刷属性が不一致のときに、現在接続されているプリンタ22の印刷属性に合わせて画像データを再処理し、印刷するようにしてもよい。例えば、印刷用紙がPM写真紙として保存されている画像データを、普通紙に印刷する場合、画像データを普通紙に適応するように再処理し、普通紙でも十分に高品質な画像が得られるようにしてもよい。
【0117】
また、以上の実施の形態では、インクとしては、CMYKの4色を用いるようにしたが、これら4色に加えて淡色系のインク(ライトシアン(LC)、ライトマゼンタ(LM)、ダークイエロー(DY))のインクを用いるようにしてもよい。
【0118】
また、以上の実施の形態では、ピエゾ素子を用いてインクを吐出するヘッドを備えたプリンタ22を用いているが、吐出駆動素子としては、ピエゾ素子以外の種々のものを利用することが可能である。例えば、インク通路に配置したヒータに通電し、インク通路内に発生する気泡(バブル)によりインクを吐出するタイプの吐出駆動素子を備えたプリンタに適用することも可能である。
【0119】
また、以上の実施の形態では、HDD94(または、外部記憶装置100)に格納されたアプリケーションプログラム201により、前述した処理を実行するようにしている。しかし、プリンタ22のP−ROM43に同等の機能を有するプログラムを格納しておき、このプログラムにより前述の処理を実行するようにしたり、コンピュータ90とプリンタ22によりこれらを分担して処理するようにしたりすることも可能である。
【0120】
なお、以上の処理機能を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、MOなどがある。
【0121】
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
【0122】
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
【0123】
【発明の効果】
本発明によれば、画像データを作成した作成者が意図しない色の画像が印刷されてしまうことを防止することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る情報処理装置の主要部分の概略構成を示す図である。
【図2】図1に示すプリンタの制御回路の詳細な構成例を示すブロック図である。
【図3】図1に示すコンピュータの詳細な構成例を示すブロック図である。
【図4】図1に示すプリンタのインクカートリッジの詳細を説明するための図であり、図4の(A)は、ブラック(K)のインクを収納したカートリッジの詳細な構成例を示す図であり、図4の(B)は、カートリッジが着脱自在に装着されるフレームの構成を示す図である。
【図5】図4に示すカートリッジの断面を示す図である。
【図6】図4に示す記憶ユニットの構成例を示す図である。
【図7】図4に示す記憶ユニットの電気的な構成例を示す回路図である。
【図8】図4に示す記憶ユニットに格納されている情報の一例を示す図である。
【図9】図3に示すコンピュータのハードウエアとソフトウエアとが協働することにより実現される処理機能の一例を示す図である。
【図10】図1に示す情報処理装置において、画像を生成する際に実行される処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【図11】図10に示すフローチャートが実行された場合に、図3に示す表示装置に表示される画面の一例を示す図である。
【図12】図11に示す画面において「ファイル」が指定された場合に表示されるプルダウンメニューの一例を示す図である。
【図13】図12に示すプルダウンメニューにおいて「名前を付けて保存」が選択された場合に表示される画面の一例である。
【図14】画像ファイルのヘッダの内容の一例を示す図である。
【図15】図14に示すヘッダに格納される印刷属性の一例を示す図である。
【図16】図10に示すフローチャートにより作成された画像ファイルを、図1に示す情報処理装置において印刷する場合に実行される処理の一例を説明するフローチャートである。
【図17】図16に示すフローチャートが実行された場合に表示される画面の一例を示す図である。
【図18】図17に示すプルダウンメニューにおいて「印刷」が選択された場合に表示される画面の一例を示す図である。
【図19】図16に示すフローチャートにおいて、印刷属性が異なる場合に表示される印刷中止画面の一例である。
【図20】図16に示すフローチャートにおいて、印刷属性が異なる場合に表示される警告中止画面の一例である。
【符号の説明】
22 プリンタ(情報処理装置の一部)
90 コンピュータ(情報処理装置の一部)
91 CPU(画像情報取得手段、印刷属性抽出手段、印刷属性取得手段、処理手段、画像情報生成手段、画像情報生成手段、保存手段)

Claims (10)

  1. 画像情報を生成する情報処理装置において、
    上記画像情報を取得する画像情報取得手段と、
    上記画像情報に付加されている印刷属性を抽出する印刷属性抽出手段と、
    印刷装置の印刷属性を取得する印刷属性取得手段と、
    上記印刷属性抽出手段によって抽出された印刷属性と、上記印刷属性取得手段によって取得された印刷属性とを比較し、比較結果に応じて所定の処理を実行する処理手段と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記印刷属性は、前記印刷装置の機種名、前記印刷装置において使用されているインクの種類、前記印刷装置の印刷モード、または前記印刷装置において使用されている印刷媒体の種類を示す情報であることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記印刷属性は、前記画像情報のヘッダに付加されていることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  4. 前記処理手段は、前記印刷属性抽出手段によって抽出された印刷属性と前記印刷属性取得手段によって取得された印刷属性の少なくとも一部が一致しない場合には警告を行う処理を実行することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  5. 前記処理手段は、前記印刷属性抽出手段によって抽出された印刷属性と前記印刷属性取得手段によって取得された印刷属性の少なくとも一部が一致しない場合には、印刷を中止する処理を実行することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  6. 画像情報を生成する情報処理装置において、
    画像情報を生成する画像情報生成手段と、
    印刷装置の印刷属性を取得する印刷属性取得手段と、
    上記印刷属性取得手段によって取得された印刷属性を、上記画像情報生成手段によって生成された画像情報に付加する印刷属性付加手段と、
    上記印刷属性付加手段によって印刷属性が付加された画像情報をファイルとして保存する保存手段と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  7. 画像情報を生成する情報処理方法において、
    上記画像情報を取得する画像情報取得ステップと、
    上記画像情報に付加されている印刷属性を抽出する印刷属性抽出ステップと、
    印刷装置の印刷属性を取得する印刷属性取得ステップと、
    上記印刷属性抽出ステップによって抽出された印刷属性と、上記印刷属性取得ステップによって取得された印刷属性とを比較し、比較結果に応じて所定の処理を実行する処理ステップと、
    を有することを特徴とする情報処理方法。
  8. 画像情報を印刷する情報処理方法において、
    画像情報を生成する画像情報生成ステップと、
    印刷装置の印刷属性を取得する印刷属性取得ステップと、
    上記印刷属性取得ステップによって取得された印刷属性を、上記画像情報生成ステップによって生成された画像情報に付加する印刷属性付加ステップと、
    上記印刷属性付加ステップによって印刷属性が付加された画像情報をファイルとして保存する保存ステップと、
    を有することを特徴とする情報処理方法。
  9. 画像情報を生成する情報処理をコンピュータに機能させるコンピュータ読み取り可能なプログラムにおいて、
    コンピュータを、
    上記画像情報を取得する画像情報取得手段、
    上記画像情報に付加されている印刷属性を抽出する印刷属性抽出手段、
    印刷装置の印刷属性を取得する印刷属性取得手段、
    上記印刷属性抽出手段によって抽出された印刷属性と、上記印刷属性取得手段によって取得された印刷属性とを比較し、比較結果に応じて所定の処理を実行する処理手段、
    として機能させることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な情報処理プログラム。
  10. 画像情報を印刷する処理をコンピュータに機能させるコンピュータ読み取り可能な情報処理プログラムにおいて、
    コンピュータを、
    画像情報を生成する画像情報生成手段、
    印刷装置の印刷属性を取得する印刷属性取得手段、
    上記印刷属性取得手段によって取得された印刷属性を、上記画像情報生成手段によって生成された画像情報に付加する印刷属性付加手段、
    上記印刷属性付加手段によって印刷属性が付加された画像情報をファイルとして保存する保存手段、
    として機能させることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な情報処理プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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