JP2005324526A - 印刷装置、印刷方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷装置に対する操作を簡易に行うことができるようにする。
【解決手段】本発明の印刷装置は、印刷信号に従って画像を印刷する印刷機構と、前記画像を検出するセンサと、前記印刷機構にマークシートを印刷させ、前記センサに前記マークシートを検出させ、前記センサの検出結果に基づいて前記印刷信号を生成し、その印刷信号に従って前記印刷機構に画像を印刷させるコントローラとを有することを特徴とする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、印刷装置、印刷方法及びプログラムに関する。
近年、ディジタルカメラの普及により、撮影した画像を自宅において自由に印刷できる印刷装置に対する需要が高まっている。一方、ディジタルカメラによって撮影された画像を印刷装置によって印刷する際には、印刷しようとする画像を特定するとともに、印刷用紙の種類、サイズ、および、画質等を設定する必要がある。
しかし、このような設定作業は操作に慣れていないユーザには負担であり、また、操作に慣れているユーザにとっても煩雑である。
そこで、本願出願人は、印刷の候補となる画像群をインデックス画像として印刷用紙に印刷し、このインデックス画像を参照して、印刷を行う発明を既に提案している(特許文献1参照)。
特開2002−283643号公報(要約書)
上記発明では、ユーザは、インデックス画像を参照しつつ印刷装置に接続されたコンピュータの入力装置または印刷装置に具備されている操作パネルを操作している。しかし、印刷装置の操作パネルによる操作は煩雑であり、また、誤操作されやすいという問題がある。
そこで、本発明は、印刷装置に対する操作を簡易に行うことができるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、
印刷信号に従って画像を印刷する印刷機構と、
前記画像を検出するセンサと、
前記印刷機構にマークシートを印刷させ、前記センサに前記マークシートを検出させ、前記センサの検出結果に基づいて前記印刷信号を生成し、その印刷信号に従って前記印刷機構に画像を印刷させるコントローラと
を有することを特徴とする印刷装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
===開示の概要===
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
印刷信号に従って画像を印刷する印刷機構と、
前記画像を検出するセンサと、
前記印刷機構にマークシートを印刷させ、前記センサに前記マークシートを検出させ、前記センサの検出結果に基づいて前記印刷信号を生成し、その印刷信号に従って前記印刷機構に画像を印刷させるコントローラと
を有することを特徴とする印刷装置。
このような印刷装置によれば、印刷装置に対する操作を簡易に行うことができる。
かかる印刷装置であって、前記マークシートには、印刷特性を設定するためのマークがあり、前記コントローラは、前記マークの検出結果に基づいて、設定された前記印刷特性に応じて前記印刷信号を生成することが望ましい。このような印刷装置によれば、印刷特性の設定を簡易に行うことができる。
かかる印刷装置であって、前記マークシートには、彩度、明度及びコントラストのうちの少なくとも1つを調整するためのマークがあり、前記コントローラは、前記マークの検出結果に基づいて、前記彩度、明度及びコントラストのうちの少なくとも1つを調整して前記印刷信号を生成することが望ましい。このような印刷装置によれば、彩度等の調整を簡易に行うことができる。
かかる印刷装置であって、前記マークシートには、モノクロ、セピア、又はそれ以外を選択するためのマークがあり、前記コントローラは、前記マークの検出結果に基づいて、前記印刷信号を生成することが望ましい。このような印刷装置によれば、モノクロ等の調整の選択を簡易に行うことができる。
かかる印刷装置であって、前記マークシートには、調整規格を選択するためのマークがあり、前記コントローラは、前記マークの検出結果に基づいて、前記調整規格に応じて前記印刷信号を生成することが望ましい。このような印刷装置によれば、調整規格の選択を簡易に行うことができる。
かかる印刷装置であって、前記マークシートには、シャープネスを選択するためのマークがあり、前記コントローラは、前記マークの検出結果に基づいて、前記印刷信号を生成することが望ましい。このような印刷装置によれば、印刷画像の輪郭の調整を簡易に行うことができる。
かかる印刷装置であって、前記マークシートには、撮影条件を選択するためのマークがあり、前記コントローラは、前記マークの検出結果に基づいて、前記撮影条件に応じて前記印刷信号を生成することが望ましい。このような印刷装置によれば、撮影条件の選択を簡易に行うことができる。
かかる印刷装置であって、前記マークシートには、確認用のマークがあり、前記確認用のマークが塗りつぶされたことを前記センサが検出したとき、設定された前記印刷特性にて、マークシートを再度印刷することが望ましい。このような印刷装置によれば、調整後に適正なパターンが印刷されるか否かを再確認してから実際の印刷を行うことができるので、印刷の失敗が少なくなる。
画像を印刷する印刷方法であって、
マークシートを印刷し、
前記マークシートをセンサにより検出し、
前記センサの検出結果に基づいて印刷信号を生成し、
その印刷信号に従って画像を印刷する
ことを特徴とする印刷方法。
このような印刷方法によれば、印刷装置に対する操作を簡易に行うことができる。
印刷信号に従って画像を印刷する印刷機構と、前記画像を検出するセンサと、を有する印刷装置に、
前記印刷機構にマークシートを印刷させる機能と、
前記センサに前記マークシートを検出させる機能と、
前記センサの検出結果に基づいて前記印刷信号を生成する機能と、
その印刷信号に従って前記印刷機構に画像を印刷させる機能と
を実現させることを特徴とするプログラム。
このようなプログラムによれば、印刷装置に対する操作を簡易に行うことができる。
また、複数の画像補正調整パターンを印刷する画像補正調整パターン印刷手段と、複数の画像補正調整パターンが印刷されたマークシートを印刷装置の内部へ吸引する吸引手段と、複数の画像補正調整パターンの内の一部を選択すべくマークシート上に付けられたマークを検出するためのセンサと、センサによって検出されたマークの位置の情報を読み取る読み取り手段と、マークシート上の各マークの位置の情報に対してそれぞれ画像補正調整を関連付けたデータベースを記憶する記憶手段と、読み取り手段によって読み取られたマークの位置の情報とデータベースとを照合して画像補正調整を決定する画像補正調整決定手段とを備えた印刷装置としている。このため、印刷に際して、画像補正調整を簡易かつ迅速に行うことができる。
なお、後述のCPU61は、複数の画像補正調整パターンを印刷する画像補正調整パターン印刷手段および複数の画像エフェクト設定パターンを印刷する画像エフェクト設定パターン印刷手段と、複数の画像補正調整パターンあるいは複数の画像エフェクト設定パターンが印刷されたマークシートをプリンタ1の内部へ吸引する吸引手段と、光学センサ53によって検出されたマークの位置の情報を読み取る読み取り手段と、読み取り手段によって読み取られたマークの位置の情報に基づいて画像補正調整を決定する画像補正調整決定手段および画像エフェクトを決定する画像エフェクト決定手段と、光学センサ53によってマークシート上に付けられたマークに基づいて決定される画像補正調整または画像エフェクト(印刷特性)を確認するための確認用のマークが検出されると、当該付けられたマークに基づいて決定される印刷特性にて印刷を実行する確認用印刷実行手段と、複数の画像エフェクト設定パターンを印刷する対象となる画像データを読み込む画像データ読み込み手段とを兼ねている。また、後述のCPU861は、複数の画像補正調整パターンを印刷する画像補正調整パターン印刷手段と、複数の画像エフェクト設定パターンを印刷する画像エフェクト設定パターン印刷手段と、複数の画像補正調整パターンあるいは複数の画像エフェクト設定パターンが印刷されたマークシート500等をプリンタ802の内部へ吸引する吸引手段と、光学センサ853によって検出されたマーク515等の位置の情報を読み取る読み取り手段と、光学センサ853によってマークシート500等上に付けられたマーク515等に基づいて決定される画像補正調整を確認するための確認用のマーク662が検出されると、当該付けられたマーク515等に基づいて決定される画像補正調整にて印刷を実行する確認用印刷実行手段と、複数の画像エフェクト設定パターンを印刷する対象となる画像データを読み込む画像データ読み込み手段とを兼ねている。なお、CPU861は、さらに、読み取り手段によって読み取られたマークの位置の情報に基づいて画像補正調整を決定する画像補正調整決定手段あるいは画像エフェクトを決定する画像エフェクト決定手段の一部を兼ねても良い。
また、上記の画像補正調整が、彩度、明度、コントラストの内少なくともいずれか1つの調整である印刷装置としている。このため、特に、彩度、明度若しくはコントラストの補正を行う場合に、ユーザがマークシート上に印刷された複数の画像補正調整パターンの内の一部を選択して、そのマークシートを読み込ませるだけで、画像補正調整を簡易かつ迅速に実行できる。
また、複数の画像エフェクト設定パターンを印刷する画像エフェクト設定パターン印刷手段と、複数の画像エフェクト設定パターンが印刷されたマークシートを印刷装置の内部へ吸引する吸引手段と、複数の画像エフェクト設定パターンの内の一部を選択すべくマークシート上に付けられたマークを検出するためのセンサと、センサによって検出されたマークの位置の情報を読み取る読み取り手段と、マークシート上の各マークの位置の情報に対してそれぞれ画像エフェクトを関連付けたデータベースを記憶する記憶手段と、読み取り手段によって読み取られたマークの位置の情報とデータベースとを照合して画像エフェクトを決定する画像エフェクト決定手段とを備えた印刷装置としている。
このため、印刷に際して、画像エフェクト設定を簡易かつ迅速に行うことができる。
また、上記の画像エフェクト設定が、モノクロおよびセピアの内少なくともいずれか1つを含むエフェクトの設定である印刷装置としている。このため、特に、モノクロ若しくはセピアの設定を行う場合に、ユーザがマークシート上に印刷された複数の画像エフェクト設定パターンの内の一部を選択して、そのマークシートを読み込ませるだけで、画像エフェクトの設定を簡易かつ迅速に実行できる。
また、上記の画像エフェクト設定が、写真データを印刷する場合の調整規格の設定である印刷装置としている。このため、特に、写真データを印刷する場合の調整規格が複数存在し、その中から所望の調整規格を設定して印刷を行いたい場合に、ユーザがマークシート上に印刷された複数の調整規格の一部を選択して、そのマークシートを読み込ませるだけで、所望の調整規格の設定を簡易かつ迅速に実行できる。
また、上記の画像エフェクトの設定が、人物、風景、接写の内少なくともいずれか1つに合わせた設定である印刷装置としている。このため、特に、人物、風景若しくは接写に適した画像エフェクトの設定を行って印刷したい場合に、ユーザがマークシート上に印刷された複数の画像エフェクトの内の一部を選択して、そのマークシートを読み込ませるだけで、撮影対象あるいは撮影条件に適した画像エフェクトの設定を簡易かつ迅速に実行できる。
また、上記の複数の画像エフェクト設定パターンを印刷する対象となる画像データを読み込む画像データ読み込み手段を、さらに備えた印刷装置としている。このため、画像エフェクトの設定の際に、実際に撮影した画像データを複数の画像エフェクトにて一覧印刷させて、どのような印刷が実現できるかを確認してから、所望の画像エフェクトの設定を行うことができる。したがって、画像エフェクトに精通していないユーザであっても、簡単かつ迅速に、かかる印刷特性の設定を行うことができる。
また、上記のセンサが、紙送り方向と直交する主走査方向を往復移動する印刷ヘッドに取り付けられる光学センサである印刷装置としている。このため、紙端検出等に使用されている光学センサを利用することにより、マークシートの読み取りができる。したがって、別のセンサ、当該センサを走査させる別の駆動手段を備えることないので、印刷装置の製造コストを低減することができる。
また、上記のセンサをCCDカメラとし、そのCCDカメラを紙送り方向またはその方向と直交する主走査方向にスキャンすることによって、マークの位置の情報を読み取る印刷装置としている。このようなスキャナ機能を付加させることによっても、マークシートの読み取りが可能である。したがって、スキャナ機能を持つ印刷装置の場合、マークシート読み取り用の別個のセンサを設けることなく、マークシートの読み取りができる。したがって、印刷装置の製造コストを低減することができる。
また、上記のセンサによって、マークシート上に付けられたマークに基づいて決定される印刷特性を確認するための確認用のマークが検出されると、当該付けられたマークに基づいて決定される印刷特性にて印刷を実行する確認用印刷実行手段を、さらに備えた印刷装置としている。このため、ユーザがマークした印刷特性パターンで適正な印刷特性が実現できるか否かを確認してから、実際の印刷を行うことができる。したがって、印刷の失敗が少なくなる。
また、複数の画像補正調整パターンを印刷する画像補正調整パターン印刷ステップと、複数の画像補正調整パターンが印刷されたマークシートを印刷装置の内部へ吸引する吸引ステップと、複数の画像補正調整パターンの内の一部を選択すべくマークシート上に付けられたマークの位置を検出する位置検出ステップと、マークの位置の情報を読み取る読み取りステップと、マークシート上の各マークの位置の情報に対してそれぞれ画像補正調整を関連付けたデータベースを参照して、読み取られたマークの位置に基づく画像補正調整を決定する画像補正調整決定ステップとを有する印刷特性調整方法としている。このため、印刷に際して、画像補正調整を簡易かつ迅速に行うことができる。
また、複数の画像エフェクト設定パターンを印刷する画像エフェクト設定パターン印刷手段と、複数の画像エフェクト設定パターンが印刷されたマークシートを印刷装置の内部へ吸引する吸引手段と、複数の画像エフェクト設定パターンの内の一部を選択すべくマークシート上に付けられたマークを検出するためのセンサと、センサによって検出されたマークの位置の情報を読み取る読み取り手段と、マークシート上の各マークの位置の情報に対してそれぞれ画像エフェクトを関連付けたデータベースを記憶する記憶手段と、読み取り手段によって読み取られたマークの位置の情報とデータベースとを照合して画像エフェクトを決定する画像エフェクト決定手段とを備えた印刷装置としている。
このため、印刷に際して、画像エフェクト設定を簡易かつ迅速に行うことができる。
また、画像補正調整をコンピュータに実行させる印刷特性調整用プログラムであって、コンピュータを、複数の画像補正調整パターンを印刷する画像補正調整パターン印刷手段、複数の画像補正調整パターンが印刷されたマークシートを印刷装置の内部へ吸引する吸引手段、複数の画像補正調整パターンの内の一部を選択すべくマークシート上に付けられたマークの位置の情報を読み取る読み取り手段、マークシート上の各マークの位置の情報に対してそれぞれ画像補正調整を関連付けたデータベースを参照して、読み取られたマークの位置の情報に基づく画像補正調整を決定する画像補正調整決定手段、として機能させる印刷特性調整用プログラムとしている。このため、この印刷特性調整用プログラムをコンピュータにインストールして実行することによって、印刷に際して、画像補正調整を簡易かつ迅速に行うことができる。
また、画像エフェクト設定をコンピュータに実行させる印刷特性調整用プログラムであって、コンピュータを、複数の画像エフェクト設定パターンを印刷する画像エフェクト設定パターン印刷手段、複数の画像エフェクト設定パターンが印刷されたマークシートを印刷装置の内部へ吸引する吸引手段、複数の画像エフェクト設定パターンの内の一部を選択すべくマークシート上に付けられたマークの位置の情報を読み取る読み取り手段、マークシート上の各マークの位置の情報に対してそれぞれ画像エフェクトを関連付けたデータベースを参照して、読み取られたマークの位置の情報に基づく画像エフェクトを決定する画像エフェクト決定手段として機能させる印刷特性調整用プログラムとしている。
このため、この印刷特性調整用プログラムをコンピュータにインストールして実行することによって、印刷に際して、画像エフェクト設定を簡易かつ迅速に行うことができる。
===第1実施形態===
まず、本発明の第1の実施の形態における印刷装置の概要について、図1および図2を参照しつつ説明する。
図1は、印刷装置であるプリンタ1の外観を示す図である。
図1に示すプリンタ1は、パーソナルコンピュータとの接続なしに印刷を実行できる「スタンドアローン型プリンタ」である。このプリンタ1の後側上方および前面下方には、それぞれ給紙口2および排紙口3が設けられている。印刷媒体の一例である印刷用紙4を給紙口2に挿入して、印刷指示を実行すると、当該印刷用紙4はプリンタ1の内部に給紙されながら印刷されて、排紙口3から排出される。
また、プリンタ1の前面には、液晶ディスプレイ5が配置され、当該液晶ディスプレイの両側には、各種操作ボタンが設けられた操作パネル6が配置されている。電源のオン・オフ、印刷媒体の種類の設定、インクカートリッジの交換時の操作、ヘッドクリーニング等は、操作パネル6にある各種の操作キー7を操作することによって実行される。なお、液晶ディスプレイ5の代わりに、CRT(Cathode Ray Tube)モニタを採用しても良い。
図2は、プリンタ1の主要部の構成例を示すブロック図である。
プリンタ1は、メモリカードに代表される情報記録媒体に格納されるデータを読み取りあるいは当該情報記録媒体に情報を記録するドライブユニット8を備えている。また、プリンタ1は、各構成部と操作パネル6,6との間における信号の送受信、液晶ディスプレイ5への映像信号の送信およびドライブユニット8との間における情報の送受信を司る制御回路10を備えている。
また、プリンタ1は、搬送機構(副走査送り機構)と、キャリッジ移動機構(主走査送り機構)とを有している。搬送機構は、紙送りモータ30によって印刷用紙4を搬送する。キャリッジ移動機構は、キャリッジモータ31によってキャリッジ32を紙送りローラ33の軸方向に往復移動させる。ここで、搬送機構による印刷用紙4の送り方向を搬送方向(副走査方向ともいう)といい、キャリッジ移動機構によるキャリッジ32の移動する方向を移動方向(主走査方向ともいう)という。
また、プリンタ1は、キャリッジ32に搭載されると共に印刷ヘッド34を備える印刷ヘッドユニット35と、この印刷ヘッドユニット35を駆動してインクの吐出およびドット形成を制御するヘッド駆動機構とを備えている。
キャリッジ32には、図1に示すように、各種インクカートリッジ41〜47が着脱可能に搭載されている。インクカートリッジ41,42,43,44,45,46,47は、それぞれダークイエロー(DY)、ライトマゼンダ(LM)、ライトシアン(LC)、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)の各インクを収納したカートリッジである。
印刷ヘッド34には、インク吐出箇所としてのノズルが印刷用紙4の搬送方向に列状に配置され、それぞれの色のインクに対応したノズル列が形成されている。
また、キャリッジ32の下部に設けられ、各インクに対応づけられたノズル列には、ノズル毎に、電歪素子の1つであって応答性に優れたピエゾ素子が配置されている。ピエゾ素子は、ノズルまでインクを導くインク通路を形成する部材に接する位置に設置されている。ピエゾ素子は、電圧の印加により結晶構造が歪み、極めて高速に電気−機械エネルギの変換を行う。
本実施の形態では、ピエゾ素子の両端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧を印加することにより、ピエゾ素子が電圧の印加時間だけ伸張し、インク通路の一側壁を変形させる。この結果、インク通路の体積はピエゾ素子の伸張に応じて収縮し、この収縮分に相当するインクが、インク滴となって、ノズルの先端から高速に吐出される。このインク滴が紙送りローラ33に沿わされた印刷用紙4に染み込むことにより、ドットが形成されて印刷が行われる。インク滴の大きさは、ピエゾ素子への電圧の印加方法によって変更することができる。これにより、例えば、大、中、小の3種類の異なる大きさのドットを形成することができる。
印刷用紙4を搬送する搬送機構は、紙送りモータ30の回転を紙送りローラ33と用紙搬送ローラ(図示せず)とに伝達するギヤトレイン(図示せず)を備える。また、キャリッジ32を往復動させるキャリッジ移動機構は、紙送りローラ33の軸と並行に架設されキャリッジ32を摺動可能に保持する摺動軸50と、キャリッジモータ31との間に無端の駆動ベルト51を張設するプーリ52と、キャリッジ32の原点位置を検出するとともに、後述するマークシート上のマークを検出するための光学センサ53とを備えている。なお、光学センサ53は、光を印刷用紙4およびマークシートに対して投射する光源と、印刷用紙4およびマークシートからの反射光を対応する画像信号に変換する、例えば、フォトダイオード(または、CCD(Charge Coupled Device)素子)とによって構成されている。光学センサ53は、キャリッジ32に搭載されているので、キャリッジ32の移動方向に移動可能である。この光学センサ53は、紙の有無を検出することもできるので、キャリッジ32の移動中に紙の端部を検出して紙幅を検出したり、搬送中の紙の端部を検出して紙の上端や下端を検出したりできる。
なお、マークシートとは、チェックボックス等のマークが印刷された用紙である。ユーザはマークを選択的に鉛筆で塗りつぶし、光学センサ53は、マークが塗りつぶされているか否かを検出する。これにより、プリンタは、マークシートを介して、ユーザの指示を受けることが可能となる。
図3は、図2に示す制御回路10の内部の構成例を示す図である。
図3に示すように、制御回路10は、CPU(Central Processing Unit)61、プログラマブルROM(P−ROM(Read Only Memory))62、RAM(Random Access Memory)63、文字のドットマトリクスを記憶したキャラクタジェネレータ(CG(Character Generator))64、記憶手段であるEEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)65を備えている。ここで、制御回路10のCPU61は、ROM62に格納されているプログラムに従って、各種演算処理を実行する。このCPU61は、プリンタ内の各部を制御するためのコントローラ(制御部)となる。例えば、CPU61は、キャリッジ移動機構を制御してキャリッジ(及び印刷ヘッド)を移動させ、搬送機構を制御して印刷用紙を搬送方向に搬送させ、また、ヘッド駆動機構を制御して印刷ヘッドにインクを吐出させることができる。また、CPU61は、光学センサ53の検出結果に基づいて、プリンタ内の各部を制御することもできる。
制御回路10は、さらに、外部の操作パネル7、ドライブユニット8およびモータ等とのインタフェース(I/F(Interface))であるI/F専用回路66と、このI/F専用回路66に接続され印刷ヘッドユニット35を駆動してインクを吐出させるヘッド駆動回路67と、紙送りモータ30およびキャリッジモータ31を駆動するモータ駆動回路68と、CPU61から供給された描画命令に応じて描画処理を実行し、得られた画像データを映像信号に変換して液晶ディスプレイ5に出力するビデオ回路69とを備えている。制御回路10の内部の各構成部は、バス70にて接続されており、互いに各種信号の送受信が可能となっている。
ドライブユニット8には、図示していないディジタルカメラの記憶媒体であるメモリカードが挿入され、メモリカードに記録されている情報を読み出して印刷が行われる。なお、ドライブユニット8の代わりに、所定のインタフェース回路を具備しておき、ディジタルカメラと有線または無線にて、画像情報を送受信するようにしても良い。メモリカードは、半導体記憶装置によって構成され、図示していないディジタルカメラに着脱可能に装着され、撮像された画像を格納するように構成されている。
次に、プリンタ1の画像補正調整および画像エフェクト(印刷特性)の設定方法について、図4から図13に基づいて説明する。
図4は、ユーザが筆記用具を使用して適正と思われる印刷特性を指定するためのマークシート500の一例を示す図である。
このマークシート500には、彩度レベルのパターンを印刷した彩度レベルパターン印刷領域501と、明度レベルのパターンを印刷した明度レベルパターン印刷領域502と、コントラストレベルのパターンを印刷したコントラストレベルパターン印刷領域503とがある。印刷領域501,502,503には、レベル表示511と、各レベルの下に配置されるチェックボックス印刷領域512とが印刷されている。図4に示すマークシート500上には黒塗りのマーク515が付けられているが、最初に、ユーザがマーク514を塗りつぶす前の状態のマークシート500が印刷される。
各印刷領域501,502,503には、印刷特性パターンの一例として、−2、−1、+−0、+1および+2の5種類のレベル表示511が描かれている。これら5種類のレベル表示511は、印刷特性の設定を行うに先立ち、マークシート500に印刷される。
一方、チェックボックス印刷領域512には、ユーザがマークするためのチェックボックス514が描かれている。ユーザは、プリンタ1によって印刷された当該マークシート500上の適正と思われるレベル表示511を選択して、その下方にあるチェックボックス514を塗りつぶして、マークシート500をプリンタ1に給紙させる。特定のチェックボックス514を塗りつぶしたマークシート500をプリンタ1に給紙させると、光学センサ53は、図4における移動方向の点線上を移動して、黒塗りのマーク515を検出する。
図5は、ユーザが筆記用具を使用して所望の印刷特性を指定するためのマークシート520の一例を示す図である。
このマークシート520には、複数の画像エフェクトの設定項目521と、各設定項目521の下方に配置されるチェックボックス522とが印刷されている。画像エフェクトとしては、例えば、モノクロ、セピアおよび標準の3種類の選択肢がある。図5に示すマークシート520も、図4に示すマークシート500と同様、最初に、ユーザがマーク523を塗りつぶす前の状態で印刷される。
ユーザは、プリンタ1によって印刷された当該マークシート520上の所望の設定項目521を選択して、その下方にあるチェックボックス522を塗りつぶして、マークシート520をプリンタ1に給紙させる。特定のチェックボックス522を塗りつぶしたマークシート520をプリンタ1に給紙させると、光学センサ53は、図5における移動方向の点線上を移動して、黒塗りのマーク523を検出する。図5に示すマークシート520では、セピアを設定しているので、セピア色の画像にて印刷が行われる。なお、光学センサ53は、マークシート520の幅一杯に移動方向を移動せずに、チェックボックス522のある部分だけを移動しても良い。
図6は、ユーザが筆記用具を使用して所望の印刷特性を指定するためのマークシート530の一例を示す図である。
このマークシート530には、複数の画像エフェクトの設定項目531と、各設定項目531の下方に配置されるチェックボックス532とが印刷されている。画像エフェクトとしては、例えば、PIM(Print Image Matching)、EXIF(Exchangeable image file format)、APF(Auto Photo Fine)およびOFF(オフ)の4種類の選択肢がある。PIMは、ディジタルカメラと連携して画像の明るさなどを忠実に印刷できる調整規格である。EXIFは、JEITA(電子情報技術産業協会)によりファイル互換性を保つために規定された規格である。APFは、彩度、明度、コントラスト等が適切でない写真の補正を行って印刷するための調整規格である。図6に示すマークシート530も、図5に示すマークシート520と同様、最初に、ユーザがマーク533を塗りつぶす前の状態で印刷される。
ユーザは、プリンタ1によって印刷された当該マークシート530上の所望の設定項目531を選択して、その下方にあるチェックボックス532を塗りつぶして、マークシート530をプリンタ1に給紙させる。特定のチェックボックス532を塗りつぶしたマークシート530をプリンタ1に給紙させると、光学センサ53は、図6における移動方向の点線上を移動して、黒塗りのマーク533を検出する。図6に示すマークシート530では、PIMを設定しているので、PIMという調整規格にて調整された画像で印刷が行われる。なお、光学センサ53は、マークシート530の幅一杯に移動方向を移動せずに、チェックボックス532のある部分だけを移動しても良い。
図7は、ユーザが筆記用具を使用して所望の印刷特性を指定するためのマークシート540の一例を示す図である。
このマークシート540には、複数の画像補正調整パターンの設定項目541と、各設定項目541の下方に配置されるチェックボックス542とが印刷されている。画像補正調整のパターンとしては、例えば、シャープネス、ソフトおよび標準の3種類がある。図7に示すマークシート540も、図6に示すマークシート530と同様、最初に、ユーザがマーク543を塗りつぶす前の状態で印刷される。
ユーザは、プリンタ1によって印刷された当該マークシート540上の所望の設定項目541を選択して、その下方にあるチェックボックス542を塗りつぶして、マークシート540をプリンタ1に給紙させる。特定のチェックボックス542を塗りつぶしたマークシート540をプリンタ1に給紙させると、光学センサ53は、図7における移動方向の点線上を移動して、黒塗りのマーク543を検出する。図7に示すマークシート540では、シャープネスを設定しているので、シャープに補正調整された画像で印刷が行われる。なお、光学センサ53は、マークシート540の幅一杯に移動方向を移動せずに、チェックボックス542のある部分だけを移動しても良い。
図8は、ユーザが筆記用具を使用して撮影条件に適正な印刷特性を指定するためのマークシート550の一例を示す図である。
このマークシート550には、複数の画像エフェクトの設定項目551と、各設定項目541の下方に配置されるチェックボックス542とが印刷されている。画像エフェクトとしては、例えば、被写体を人物とした場合に適したエフェクト、被写体を風景とした場合に適したエフェクト、接写した場合に適したエフェクトおよび標準の4種類の選択肢がある。図8に示すマークシート550も、図7に示すマークシート540と同様、最初に、ユーザがマーク553を塗りつぶす前の状態で印刷される。
ユーザは、プリンタ1によって印刷された当該マークシート550上の撮影条件に適すると思われる設定項目551を選択して、その下方にあるチェックボックス552を塗りつぶして、マークシート550をプリンタ1に給紙させる。特定のチェックボックス552を塗りつぶしたマークシート550をプリンタ1に給紙させると、光学センサ53は、図8における移動方向の点線上を移動して、黒塗りのマーク553を検出する。図8に示すマークシート550では、被写体を人物とした場合に適したエフェクトを設定しているので、適正な人物の印刷が行われる。なお、光学センサ53は、マークシート550の幅一杯に移動方向を移動せずに、チェックボックス552のある部分だけを移動しても良い。
図9は、図4から図8に示すマークシート500,520,530,540,550(以後、「マークシート500等」と称する。)を用いた印刷特性の調整手順を示すフローチャートである。
ユーザが、プリンタ1に印刷用紙4を挿入して、操作キー7によって画像補正調整あるいは画像エフェクトといった印刷特性の設定を指示すると、プリンタ1は印刷特性パターンデータを作成する(ステップS561)。
次に、プリンタ1は、その印刷特性パターンの印刷位置を記憶し(ステップS562)、挿入された印刷用紙4を給紙しながら印刷特性パターンを印刷する(ステップS563)。次に、ユーザは、マークシート500等を見て、所望の設定表示を選択して、その下にあるチェックボックス514,522,532,542,552(以後、「チェックボックス514等」と称する。)を塗りつぶし、当該チェックボックス514等を塗りつぶしたマークシート500等をプリンタ1の給紙口2に挿入する。
プリンタ1は、マークシート500等を給紙したか否かを判断し(ステップS564)、給紙に失敗したり、マークシート500等が存在しなかった等の理由により給紙していない場合には、待機状態となり、再度、ステップS564の判断を行う。一方、マークシート500等を給紙した場合には、プリンタ1は、続いて、チェックボックス514等にマークされているか否かを判断する(ステップS565)。
ステップS565の判断の結果、チェックボックス514等にマークされている場合には、プリンタ1は、塗りつぶされたマーク515,523,533,543,553(以後、「マーク515等」と称する。)の位置とステップS562において記憶したデータベースとを照合して(ステップS566)、当該マーク515等の位置に対応する印刷特性を決定する(ステップS567)。一方、ステップS565において、チェックボックス514等にマーク515等がない場合には、プリンタ1は、マークシート500等を使った印刷特性の調整を行わず、現状の印刷特性を維持する。かかる一連の処理をもって、印刷特性の調整処理は終了する。
プリンタが印刷用紙に画像を印刷するとき、調整された印刷特性に従って画像データが印刷信号に変換される。プリンタ側で印刷信号を生成する場合、プリンタのCPU61が、画像データに基づいて印刷データ(印刷信号)を生成し、その印刷データに従って印刷機構(搬送機構、キャリッジ移動機構、ヘッド駆動機構等)を制御して、画像を印刷する。
図10は、ユーザが筆記用具を使用して所望の印刷特性を指定するためのマークシート600の一例を示す図である。
マークシート600は、図5に示すマークシート520と同様、モノクロ、セピアおよび標準のいずれの画像エフェクトにて印刷を行うかを設定するためのものである。マークシート600が先のマークシート520と異なる点は、設定項目521の代わりに、各画像エフェクトにて印刷された画像601が印刷されている点である。このようなマークシート600をユーザに見せることによって、ユーザは、目視にて所望の画像エフェクトを選択することができる。ユーザがチェックボックス602の一つを黒く塗りつぶすと、その塗りつぶされたマーク603の位置が、光学センサ53に読み取られる。図10では、セピア色の画像601が選択されているので、セピア色の画像の印刷が実行される。
図11は、ユーザが筆記用具を使用して所望の印刷特性を指定するためのマークシート610の一例を示す図である。
マークシート610は、図6に示すマークシート530と同様、PIM、EXIF、APFおよびOFFのいずれの画像エフェクトにて印刷を行うかを設定するためのものである。マークシート610が先のマークシート530と異なる点は、設定項目531の代わりに、各画像エフェクトにて印刷された画像611が印刷されている点である。このようなマークシート610をユーザに見せることによって、ユーザは、目視にて所望の画像エフェクトを選択することができる。ユーザがチェックボックス612の一つを黒く塗りつぶすと、その塗りつぶされたマーク613の位置が、光学センサ53に読み取られる。図11では、EXIFの画像611が選択されているので、EXIFにて調整された画像の印刷が実行される。
図12は、図10および図11にそれぞれ示すマークシート600および610(以後、「マークシート600等」と称する。)を用いた印刷特性の調整手順を示すフローチャートである。
ユーザが、プリンタ1に印刷用紙4を挿入して、操作キー7によって画像補正調整あるいは画像エフェクトといった印刷特性の設定を指示すると、プリンタ1は、接続されているディジタルカメラ等から特定の写真データを読み込む(ステップS650)。次に、プリンタ1は、読み込んだ写真データを利用して特定の印刷特性パターンデータを作成する(ステップS651)。
次に、プリンタ1は、その印刷特性パターンの印刷位置を記憶し(ステップS652)、挿入された印刷用紙4を給紙しながら印刷特性パターンを印刷する(ステップS653)。この結果、マークシート600等が印刷されることになる。その後のステップS654からステップS657は、図9に示すステップS564からステップS567と同様のステップであるため、その説明を省略する。
図13は、図4に示すマークシート500に確認用のマーク662を書き込むことができる確認用チェックボックス660,661を付加したマークシート500の一例を示す図である。また、図14は、図13に示すマークシート500の給紙後に設定指示した彩度、明度、コントラストにて、画像データ671を一覧印刷した状態を示す図である。
図13に示すマークシート500において、図4に示すマークシート500と共通する部分については、その説明を省略する。図13のマークシート500の下方には、確認用チェックボックス660,661が配置されている。この確認用チェックボックス660,661は、ユーザが塗りつぶしたマーク515の条件による印刷を確認したい場合に塗りつぶす確認用チェックボックス660と、再確認を要しない時に塗りつぶす確認用チェックボックス661である。
図4に示すマークシート500にて、彩度、明度およびコントラストを選択指示しても、実際に印刷してみなければ、想像と異なる画像が得られるということも少なくない。このため、確認用チェックボックス660,661を設け、実際に一覧印刷を行わせる機能を設けている。
ユーザが確認用チェックボックス660を塗りつぶして、マークシート500をプリンタ1に給紙させる。すると、光学センサ53は、図13の点線に示されるように、チェックボックス印刷領域512および確認用チェックボックス660,661の位置を移動方向に移動し、マーク515の位置と確認用のマーク662の位置とを検出する。この検出に基づく画像補正調整の後、当該条件で画像を印刷することができる。
具体的には、図13に示すマークシート500の給紙後に、別の新しい印刷用紙4をプリンタ1に給紙させることによって、図14に示すように、新たな調整後の画像671が印刷されたマークシート670を出力することができる。ユーザは、このマークシート670を見て、彩度、明度あるいはコントラストの再設定を行いたい場合には、チェックボックス672(再設定するためのもの)にマーク674を付ける。一方、再設定の必要がない場合には、ユーザは、チェックボックス673にマーク674を付ける。
なお、確認用チェックボックス661は必須ではなく、確認用チェックボックス660のみを設け、当該確認用チェックボックス660における確認用のマーク662の有無のみによって、一覧印刷の要否を判断させるようにしても良い。また、再設定用チェックボックス673も必須ではなく、再設定用チェックボックス672のみとしても良い。
図15は、図13および図14に示すマークシート500,670を用いた印刷特性の調整手順を示すフローチャートである。
ユーザが、プリンタ1に印刷用紙4を挿入して、操作キー7によって印刷特性の調整を指示すると、プリンタ1は、印刷特性パターンデータを作成する(ステップS701)。
次に、プリンタ1は、その印刷特性パターン511の下方のチェックボックス514および確認用チェックボックス660,661の印刷位置を記憶し(ステップS702)、挿入された印刷用紙4を給紙しながら印刷特性パターンおよび確認用チェックボックス660,661等を印刷する(ステップS703)。次に、ユーザは、マークシート500を見て、所望の画像補正調整を選択して、その下にあるチェックボックス514と、確認用チェックボックス660および661のいずれかを塗りつぶし、マークシート500をプリンタ1の給紙口2に挿入する。
プリンタ1は、マークシート500を給紙したか否かを判断し(ステップS704)、給紙に失敗したり、マークシート500が存在しなかった等の理由により給紙していない場合には、待機状態となり、再度、ステップS704の判断を行う。一方、マークシート500を給紙した場合には、プリンタ1は、続いて、チェックボックス514にマークされているか否かを判断する(ステップS705)。
ステップS705の判断の結果、チェックボックス514にマーク515がある場合には、プリンタ1は、塗りつぶされたマーク515の位置とステップS702において記憶したデータベースとを照合して(ステップS706)、当該マーク515の位置に対応する印刷特性を決定する(ステップS707)。一方、ステップS705において、チェックボックス514にマーク515がない場合には、プリンタ1は、マークシート500を使った印刷特性の調整を行わず、現状の印刷特性を維持する。
ステップS707に引き続いて、プリンタ1は、再確認用チェックボックス672にマーク674がされているか否かを判断する(ステップS708)。この結果、マーク674がなければ、処理を終了する。一方、マーク674がある場合には、プリンタ1は、画像データ671の一覧印刷を行う(ステップS709)。次に、プリンタ1は、マークシート670を給紙したか否かを判断する(ステップS710)。給紙に失敗したり、マークシート500が存在しなかった等の理由により給紙していない場合には、待機状態となり、再度、ステップS710の判断を行う。一方、マークシート500を給紙した場合には、プリンタ1は、続いて、再設定用チェックボックス672にマークされているか否かを判断する(ステップS711)。
この結果、再設定用チェックボックス672にマーク674がある場合には、ステップS701に戻り、再度、印刷特性パターンデータの作成、およびそれ以降の処理を行う。
一方、再設定用チェックボックス672にマーク674がない場合には、プリンタ1は、印刷特性の決定を行い(ステップS712)、処理は終了する。
===第2実施形態===
次に、プリンタとコンピュータとから構成される印刷装置の実施の形態について、図16から図19を参照して説明する。
図16は、プリンタ802とコンピュータ803によって構成される印刷装置801の概略構成図であり、図17は、プリンタ802の構成例を示すブロック図であり、図18は、コンピュータ803の構成例を示す図であり、図19は、コンピュータ803に実装されているプログラムおよびドライバの機能について説明する図である。
図16に示すように、プリンタ802は、紙送りモータ830によって印刷用紙4を搬送する搬送機構と、キャリッジモータ831によってキャリッジ832を紙送りローラ833の軸方向に往復動させるキャリッジ移動機構とを有している。移動方向および搬送方向の定義は、第1の実施の形態における定義と同様である。
また、プリンタ802は、キャリッジ832に搭載されると共に印刷ヘッド834を備える印刷ヘッドユニット835と、この印刷ヘッドユニット835を駆動してインクの吐出およびドット形成を制御するヘッド駆動機構と、これらの紙送りモータ830、キャリッジモータ831、印刷ヘッドユニット835および操作パネル807との信号のやり取りを司る制御回路810とを備えている。
制御回路810は、コネクタ804を介してコンピュータ803に接続されている。コンピュータ803は、プリンタ802用のドライバを搭載し、入力装置であるキーボードや、マウス等の操作によるユーザの指令を受け付け、また、プリンタ802における種々の情報を表示装置の画面表示によりに提示するユーザインターフェイスを構成している。
キャリッジ832には、図16に示すように、各種インクカートリッジ841〜847が着脱可能に搭載されている。インクカートリッジ841,842,843,844,845,846,847は、それぞれダークイエロー(DY)、ライトマゼンダ(LM)、ライトシアン(LC)、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)の各インクを収納したカートリッジである。
キャリッジ832の下部には印刷ヘッド834が設けられている。印刷ヘッド834には、インク吐出箇所としてのノズルが印刷用紙4の搬送方向に列状に配置され、それぞれの色のインクに対応したノズル列が形成されている。
また、キャリッジ832の下部に設けられ、各インクに対応づけられたノズル列には、ノズル毎に、電歪素子の1つであって応答性に優れたピエゾ素子が配置されている。ピエゾ素子は、ノズルまでインクを導くインク通路を形成する部材に接する位置に設置されている。ピエゾ素子は、電圧の印加により結晶構造が歪み、極めて高速に電気−機械エネルギの変換を行う。
本実施の形態では、ピエゾ素子の両端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧を印加することにより、ピエゾ素子が電圧の印加時間だけ伸張し、インク通路の一側壁を変形させる。この結果、インク通路の体積はピエゾ素子の伸張に応じて収縮し、この収縮分に相当するインクが、インク滴となって、ノズルの先端から高速に吐出される。このインク滴が紙送りローラ833に沿わされた印刷用紙4に染み込むことにより、ドットが形成されて印刷が行われる。インク滴の大きさは、ピエゾ素子への電圧の印加方法によって変更することができる。これにより、例えば、大、中、小の3種類の異なる大きさのドットを形成することができる。
印刷用紙4を搬送する搬送機構は、紙送りモータ830の回転を紙送りローラ833と用紙搬送ローラ(図示せず)とに伝達するギヤトレイン(図示せず)を備える。また、キャリッジ832を往復動させるキャリッジ移動機構は、紙送りローラ833の軸と並行に架設されキャリッジ832を摺動可能に保持する摺動軸850と、キャリッジモータ831との間に無端の駆動ベルト851を張設するプーリ852と、印刷用紙4の印刷開始位置および前述のマークシート500等上のマーク515等を検出するためのセンサの一例としての光学センサ853とを備えている。
光学センサ853は、印刷用紙4に対して光を投射するための光源(例えば、LED(Light Emitting Diode))と、印刷用紙4によって反射されてきた光を電気信号に変換するための検出部(例えば、フォトダイオード)によって構成されている。光学センサ853は、キャリッジ832に搭載されているので、キャリッジ832の移動方向に移動可能である。この光学センサ853は、紙の有無を検出することもできるので、キャリッジ832の移動中に紙の端部を検出して紙幅を検出したり、搬送中の紙の端部を検出して紙の上端や下端を検出したりできる。
図17に示すように、制御回路810は、CPU(Central Processing Unit)861、プログラマブルROM(P−ROM(Read Only Memory))862、RAM(Random Access Memory)863、文字のドットマトリクスを記憶したキャラクタジェネレータ(CG(Character Generator))864、およびEEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)865を備え、これらの間をバス870によって信号の送受信を可能な算術論理演算回路として構成されている。EEPROM865は、マークシート上の各マークの位置の情報に対して画像補正調整パターンあるいは画像エフェクト設定パターンを関連付けたデータベースを記憶する記憶手段である。
この制御回路810は、さらに、外部のモータ等とのインタフェース(I/F(Interface))であるI/F専用回路866と、このI/F専用回路866に接続され印刷ヘッドユニット835を駆動してインクを吐出させるヘッド駆動回路867と、紙送りモータ830およびキャリッジモータ831を駆動するモータ駆動回路868とを備えている。
I/F専用回路866は、パラレルインタフェース回路を内蔵しており、コネクタ804を介してコンピュータ803から供給される印刷信号PSを受け取ることができる。
図18に示すように、コンピュータ803は、CPU901、ROM902、RAM903、HDD(Hard Disk Drive)904、ビデオ回路905、I/F906、バス907、表示装置805、入力装置908および外部記憶装置909によって構成されている。
ここで、CPU901は、ROM902およびHDD904に格納されているプログラムに従って各種演算処理を実行するとともに、装置の各部を制御するコントローラ(制御部)である。CPU401は、プリンタ内の各部を制御するための制御コードをプリンタに送信することにより、キャリッジ移動機構を制御してキャリッジ(及び印刷ヘッド)を移動させ、搬送機構を制御して印刷用紙を搬送方向に搬送させ、また、ヘッド駆動機構を制御して印刷ヘッドにインクを吐出させることができる。また、CPU901は、光学センサ853の検出結果を受信し、その検出結果を解析し、解析結果に応じた制御コードをプリンタに送信することもできる。
ROM902は、CPU901が実行する基本的なプログラムおよびデータを格納しているメモリである。RAM903は、CPU901が実行途中のプログラムや、演算途中のデータ等を一時的に格納するメモリである。
HDD904は、CPU901からの要求に応じて、記録媒体であるハードディスクに記録されているデータおよびプログラムを読み出すとともに、CPU901の演算処理の結果として発生したデータを前述したハードディスクに記録する記録装置である。
ビデオ回路905は、CPU901から供給された描画命令に応じて描画処理を実行し、得られた画像データを映像信号に変換して表示装置805に出力する回路である。I/F906は、入力装置908および外部記憶装置909から出力された信号の表現形式を適宜変換するとともに、プリンタ802に対して印刷信号PSを出力する回路である。
バス907は、CPU901、ROM902、RAM903、HDD904、ビデオ回路905およびI/F906を相互に接続し、これらの間でデータの授受を可能とする信号線である。
表示装置805は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)モニタやCRT(Cathode Ray Tube)モニタによって構成され、ビデオ回路905から出力された映像信号に応じた画像を表示する装置である。入力装置908は、例えば、キーボードあるいはマウスによって構成されており、ユーザの操作に応じた信号を生成して、I/F906に供給する装置である。
外部記憶装置909は、例えば、CD−ROM(Compact Disk-ROM)ドライブユニット、MO(Magneto Optic)ドライブユニット、FDD(Flexible Disk Drive)ユニットによって構成され、CD−ROMディスク、MOディスク、FDに記録されているデータやプログラムを読み出してCPU901に供給する装置である。また、MOドライブユニットおよびFDDユニットの場合には、CPU901から供給されたデータを、MOディスクまたはFDに記録する装置である。
図19は、コンピュータ803に実装されているプログラムおよびドライバの機能について説明する図である。なお、これらの機能は、コンピュータ803のハードウエアと、HDD904に記録されているソフトウエアとが協働することにより実現される。この図に示すように、コンピュータ803には、アプリケーションプログラム911、ビデオドライバプログラム912、およびプリンタドライバプログラム920が実装されており、これらが所定のオペレーティングシステム(OS)の下で動作している。
アプリケーションプログラム911は、例えば、画像処理プログラムであり、画像処理後のデータを、プリンタドライバプログラム920およびビデオドライバプログラム912に出力する。
ビデオドライバプログラム912は、ビデオ回路905を駆動するためのプログラムであり、例えば、アプリケーションプログラム911から供給されたデータに対してガンマ処理やホワイトバランスの調整等を行った後、映像信号を生成して表示装置805に供給して表示させる。
プリンタドライバプログラム920は、解像度変換モジュール921、色変換モジュール922、色変換テーブル923、ハーフトーンモジュール924、LUT(Look Up Table)925、および印刷データ生成モジュール926によって構成されており、アプリケーションプログラム911によって生成されたデータに対して後述する種々の処理を施して印刷データを生成し、プリンタ802に供給する。また、プリンタドライバプログラム920は、画像を印刷しようとする印刷媒体の種類に応じてLUT925を更新する処理も実行する。
ここで、解像度変換モジュール921は、アプリケーションプログラム911から供給されたデータの解像度を、印刷ヘッド834の解像度に応じて変換する処理を行う。
色変換モジュール922は、R,G,B(Red, Green, Blue)表色系によって表現されている画像データを、色変換テーブル923を参照して、C,M,Y,K,LC,LM,DY(Cyan, Magenta, Yellow, Black, Light Cyan, Light Magenta, Dark Yellow)表色系の画像データに変換する処理を行う。
ハーフトーンモジュール924は、ディザ処理により、C,M,Y,K,LC,LM,DY表色系によって表された画像データを、LUT925を参照して、大、中、小の3種類のドットの組み合わせからなるビットマップデータに変換する。
印刷データ生成モジュール926は、ハーフトーンモジュール924から出力されたビットマップデータから、ドットの記録状態を示すラスタデータと、搬送量(副走査送り量)を示すデータとを含む印刷データを生成して、プリンタ802に供給する。
なお、第1の実施の形態において図4から図15に基づいて説明した処理は第2の実施の形態でも同様の処理であるため、その説明を省略する。この場合、印刷特性の調整結果に基づいて、色変換モジュールやハーフトーンモジュールの設定が調整される。これにより、プリンタドライバプログラム(プリンタドライバプログラムをインストールしたコンピュータ803のCPU901)は、印刷特性の調整を反映させて、アプリケーションプログラムからの画像データを印刷データ(印刷信号)に変換することができる。また、プリンタドライバプログラムは、アプリケーションプログラムから受け取った画像データを、印刷特性の調整結果に基づいて調整し、調整された画像データを解像度変換モジュール921に供給してもよい。
以上、本発明の各実施の形態についてそれぞれ説明したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能である。例えば、上述の各実施の形態では、チェックボックスとして、楕円形状のものを用いるようにしたが、これ以外にも、例えば、矩形または円その他の形状を用いることも可能である。また、光学センサ53,853を印刷ヘッド34,834に設けるのではなく、駆動ベルト51,851等の他の往復動作部材に設置するようにしても良い。
また、マークシート500等に対して、マークシート500等の種類を判別するためのコード(例えば、バーコード)を印刷し、いずれのマークシート500等が挿入されているかを判別するようにしても良い。そのような実施の形態によれば、マークシート500等を誤って挿入した場合でも、誤認識を防止できる。
また、マークシート500等を印刷する際に、予めチェックボックス印刷領域512を印刷した印刷用紙4を給紙口2から挿入すると複数の画像補正調整パターン若しくは画像エフェクト設定パターンが印刷されるようにしても良い。さらに、光学センサ53,853は、マークシート500等上のマーク515等ではなくチェックボックス514等に開けた穴(マークの下位概念)の有無を検出しても良い。さらに、光学センサ53,853の代わりに、光源と、印刷用紙4およびマークシート500等とを挟んで光源の裏側に配置した受光素子とから構成されるセンサとを採用し光の透過度によって印刷用紙4の端部およびマークシート500等上のマーク515等の位置を検出するようにしても良い。さらに、センサとして、磁気センサを用いて、マーク515等に含まれる磁性粉の存在を検出するようにしても良い。また、センサをCCDカメラとし、そのCCDカメラを搬送方向またはその方向と直交する移動方向にスキャンすることによって、マーク515等の位置の情報を読み取るようにしても良い。
また、上記の実施の形態では、チェックボックス514等の位置の情報を、EEPROM65,865に記憶するようにしたが、例えば、P−ROM62,862に格納したり、パーソナルコンピュータ803のHDD904に格納するようにしても良い。
また、印刷特性として、Bi−D調整、PF調整、紙送り量(搬送量)、用紙サイズ、用紙種類、画質、縁無し印刷、複数の画像を1枚の印刷用紙に印刷する場合の画像のレイアウト等を採用しても良い。
また、上述の実施の形態では、インクとしては、CMYKの4色を用いるようにしたが、これら4色に代えて、または、4色に加えて淡色系のインク(ライトシアン(LC)、ライトマゼンタ(LM)、ダークイエロー(DY))のインクを用いるようにしても良い。また、上述の実施の形態では、ピエゾ素子を用いてインクを吐出するヘッドを備えたプリンタを用いているが、吐出駆動素子としては、ピエゾ素子以外の種々のものを利用することが可能である。例えば、インク通路に配置したヒータに通電し、インク通路内に発生する気泡(バブル)によりインクを吐出するタイプの吐出駆動素子を備えたプリンタに適用することも可能である。または、いわゆるレーザープリンタ等に対しても本発明を適用することが可能であることはいうまでもない。
なお、上述の処理機能を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等がある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ等がある。光ディスクには、DVD、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)等がある。光磁気記録媒体には、MO等がある。
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
===第3実施形態===
<画像印刷用のマークシート700について>
第3実施形態のプリンタの構造は第1実施形態と同様なので、説明を省略する。
図20は、第3実施形態のフロー図である。このフローは、メモリカードがドライブユニット8に挿入されたとき、又は、プリンタにデジタルカメラ(このデジタルカメラにはメモリカードが入っている)が接続されたとき、開始される。
このメモリカードには、デジタルカメラで記録された複数の画像データが格納されている。ユーザがデジタルカメラで風景等を撮影したとき、デジタルカメラは、設定された条件で主データを作成すると共に、この主画像データによりサムネイル画像データを作成し、主画像データとサムネイル画像データとを画像データとしてメモリカードに記憶する。このため、メモリカードの各画像データは、高解像度の主画像データと、この主画像データから作成されたサムネイル画像データとを有している。また、ファイル形式によっては、画像データの中に、デジタルカメラで撮影したときの撮影条件も記録されている。
まず、プリンタのCPU61は、メモリカードから、全ての画像データのサムネイル画像データを読み取る(ステップS301)。CPU61は、読み取ったサムネイル画像データをRAM63上に展開し、画像印刷用のマークシート700を印刷するための印刷データ(印刷信号)を生成する。CPU61は、生成した印刷データに基づいて、プリンタ内の印刷機構(キャリッジ移動機構、搬送機構、ヘッド駆動機構等)を制御し、画像印刷用のマークシート700を印刷させる(ステップS302)。
図21は、画像印刷用のマークシート700の説明図である。このマークシートには、印刷対象となる画像のサムネイル画像を印刷するサムネイル画像領域710と、印刷枚数を指示するためのチェックボックスが印刷された枚数指示領域720と、画像補正(印刷特性)を調整するためのチェックボックスが印刷された調整指示領域730とがある。
ユーザは、マークシートに印刷されたサムネイル画像を見て、どの画像を印刷するのかを判断する。そして、印刷を希望する画像があれば、ユーザは、枚数指示領域720のチェックボックスを塗りつぶし、希望する印刷枚数のチェックボックスを塗りつぶす。印刷を希望しない場合、枚数指示領域720のチェックボックスを塗りつぶさなければよい。
また、ユーザは、画像補正を調整したい場合、調整指示領域730のチェックボックスを塗りつぶす。例えば、「富士山」の画像をモノクロで印刷したい場合、ユーザは、富士山のサムネイル画像の横にある「モノクロ」のチェックボックスを塗りつぶす。また、例えば、「家」の画像を高いコントラストで印刷したい場合、ユーザは、「家」の画像の横にある「コントラスト」のチェックボックスのうち、「+1」又は「+2」のチェックボックスを塗りつぶす。ユーザは、マークシートへの記入を終えた後、プリンタの給紙口2にマークシートをセットする。
次に、プリンタのCPU61は、マークシートの給紙を開始する(ステップS303)。まず、CPU61は、光学センサ53が「富士山」の画像に関するチェックボックスを読み取り可能な位置まで、マークシートを搬送機構に搬送させる。搬送後、CPU61は、キャリッジを移動方向に移動させ、チェックボックスを光学センサ53に読み取らせる(ステップS304)。このようにして、CPU61は、光学センサ53の読取結果に基づいて、「富士山」の画像に対するユーザの指示(印刷枚数の指示、画像補正の調整の指示)を記憶する。なお、他の画像に対応するチェックボックスも同様に読み取られる。
マークシートのチェックボックスの読み取りを終えた後、CPU61は、マークシートを搬送機構に排紙させ、メモリカードから、ユーザが選択した画像に対応する画像データの主画像データを読み取る(ステップS305)。CPU61は、読み取った主画像データをRAM63上に展開し、ユーザから指示された調整内容に従って主画像データを画像補正し、印刷データ(印刷信号)を生成する(ステップS306)。例えば、「富士山」の主画像データをモノクロに画像補正して、印刷データを生成する。そして、CPU61は、生成した印刷データに基づいて、プリンタ内の各部を制御し、ユーザから指示された印刷枚数分の画像を印刷させる(ステップS307)。
上記の説明では、画像補正(印刷特性)の調整の例として「モノクロ」「セピア」や彩度等を説明したが、前述の実施形態で説明した他の画像補正の調整であってもよい。
上記の説明では、プリンタのCPU61が、印刷データを生成し、その印刷データに従って印刷機構(搬送機構、キャリッジ移動機構、ヘッド駆動機構等)を制御して、画像を印刷する。しかし、これらの処理をコンピュータ803のCPU901が行ってもよい。
この場合、まず、プリンタドライバプログラム(プリンタドライバプログラムをインストールしたコンピュータ803のCPU901)は、HDD904に格納されている画像データを用いて、画像印刷用のマークシート700を印刷させる印刷データを生成し、プリンタに送信する。この印刷データを受信したプリンタはマークシートを印刷し、ユーザがマークシートに記入を行い、プリンタがマークシートを検出し、プリンタが検出結果をコンピュータへ送信する。その後、プリンタドライバプログラムは、この検出結果に基づいて画像補正の調整を行い、この画像補正の調整を反映させた印刷データを生成する。そして、この印刷データをプリンタドライバプログラムがプリンタに送信すれば、プリンタは、ユーザの希望する画質にて、画像を印刷する。
本発明の第1の実施の形態に係る印刷装置の概観を示す図。 図1に示す印刷装置の主要部の構成例を示すブロック図。 図1に示す印刷装置中の制御回路の内部の構成例を示す図。 印刷特性を調整するためのマークシートの一例を示す図。 図4のマークシートと異なる形式のマークシートの一例を示す図。 図5のマークシートと異なる形式のマークシートの一例を示す図。 図4のマークシートと異なる形式のマークシートの一例を示す図。 図5のマークシートと異なる形式のマークシートの一例を示す図。 図4から図8に示すマークシートを用いた印刷特性の調整手順を示すフローチャート。 図5のマークシートと異なる形式のマークシートの一例を示す図。 図6のマークシートと異なる形式のマークシートの一例を示す図。 図10および図11に示すマークシートを用いた印刷特性の調整手順を示すフローチャート。 図4のマークシートと異なる形式のマークシートの一例を示す図。 図13に示すマークシートの給紙後に新たに給紙した印刷用紙に、設定した画像補正調整により画像を一覧印刷した状態を示す図。 図13および図14に示すマークシートを用いた印刷特性の調整手順を示すフローチャート。 本発明の第2の実施の形態にかかる印刷装置の概略構成を示す図。 図16に示す印刷装置の内のプリンタの構成を示す図。 図16に示す印刷装置の内のコンピュータの構成を示す図。 図16に示す印刷装置の内のコンピュータに実装されているプログラムおよびプリンタドライバの機能を説明するための図。 第3実施形態のフロー図である。 画像印刷用のマークシートの説明図である。
符号の説明
1 プリンタ 30 紙送りモータ
32 キャリッジ 33 紙送りロータ
34 印刷ヘッド 53 光学センサ
61 CPU 65 EEPROM
500 マークシート 515 マーク
520 マークシート 523 マーク
530 マークシート 533 マーク
540 マークシート 543 マーク
550 マークシート 553 マーク
600 マークシート 603 マーク
610 マークシート 613 マーク
662 確認用のマーク 670 マークシート
801 印刷装置 802 プリンタ
803 コンピュータ 830 紙送りモータ
832 キャリッジ 833 紙送りロータ
834 印刷ヘッド 853 光学センサ
861 CPU 865 EEPROM
901 CPU

Claims (11)

  1. 印刷信号に従って画像を印刷する印刷機構と、
    前記画像を検出するセンサと、
    前記印刷機構にマークシートを印刷させ、前記センサに前記マークシートを検出させ、前記センサの検出結果に基づいて前記印刷信号を生成し、その印刷信号に従って前記印刷機構に画像を印刷させるコントローラと
    を有することを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記マークシートには、印刷特性を設定するためのマークがあり、
    前記コントローラは、前記マークの検出結果に基づいて、設定された前記印刷特性に応じて前記印刷信号を生成する
    ことを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1又は2に記載の印刷装置であって、
    前記マークシートには、彩度、明度及びコントラストのうちの少なくとも1つを調整するためのマークがあり、
    前記コントローラは、前記マークの検出結果に基づいて、前記彩度、明度及びコントラストのうちの少なくとも1つを調整して前記印刷信号を生成する
    ことを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の印刷装置であって、
    前記マークシートには、モノクロ、セピア、又はそれ以外を選択するためのマークがあり、
    前記コントローラは、前記マークの検出結果に基づいて、前記印刷信号を生成する
    ことを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の印刷装置であって、
    前記マークシートには、調整規格を選択するためのマークがあり、
    前記コントローラは、前記マークの検出結果に基づいて、前記調整規格に応じて前記印刷信号を生成する
    ことを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の印刷装置であって、
    前記マークシートには、シャープネスを選択するためのマークがあり、
    前記コントローラは、前記マークの検出結果に基づいて、前記印刷信号を生成する
    ことを特徴とする印刷装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の印刷装置であって、
    前記マークシートには、撮影条件を選択するためのマークがあり、
    前記コントローラは、前記マークの検出結果に基づいて、前記撮影条件に応じて前記印刷信号を生成する
    ことを特徴とする印刷装置。
  8. 請求項2に記載の印刷装置であって、
    前記マークシートには、確認用のマークがあり、
    前記確認用のマークが塗りつぶされたことを前記センサが検出したとき、設定された前記印刷特性にて、マークシートを再度印刷する
    ことを特徴とする印刷装置。
  9. 印刷信号に従って画像を印刷する印刷機構と、
    前記画像を検出するセンサと、
    前記印刷機構にマークシートを印刷させ、前記センサに前記マークシートを検出させ、前記センサの検出結果に基づいて前記印刷信号を生成し、その印刷信号に従って前記印刷機構に画像を印刷させるコントローラと
    を有し、
    前記マークシートには、印刷特性を設定するためのマークがあり、
    前記コントローラは、前記マークの検出結果に基づいて、設定された前記印刷特性に応じて前記印刷信号を生成し、
    前記マークシートには、彩度、明度及びコントラストのうちの少なくとも1つを調整するためのマークがあり、
    前記コントローラは、前記マークの検出結果に基づいて、前記彩度、明度及びコントラストのうちの少なくとも1つを調整して前記印刷信号を生成し、
    前記マークシートには、モノクロ、セピア、又はそれ以外を選択するためのマークがあり、
    前記コントローラは、前記マークの検出結果に基づいて、前記印刷信号を生成し、
    前記マークシートには、調整規格を選択するためのマークがあり、
    前記コントローラは、前記マークの検出結果に基づいて、前記調整規格に応じて前記印刷信号を生成し、
    前記マークシートには、シャープネスを選択するためのマークがあり、
    前記コントローラは、前記マークの検出結果に基づいて、前記印刷信号を生成し、
    前記マークシートには、撮影条件を選択するためのマークがあり、
    前記コントローラは、前記マークの検出結果に基づいて、前記撮影条件に応じて前記印刷信号を生成し、
    前記マークシートには、確認用のマークがあり、
    前記確認用のマークが塗りつぶされたことを前記センサが検出したとき、設定された前記印刷特性にて、マークシートを再度印刷する
    ことを特徴とする印刷装置。
  10. 画像を印刷する印刷方法であって、
    マークシートを印刷し、
    前記マークシートをセンサにより検出し、
    前記センサの検出結果に基づいて印刷信号を生成し、
    その印刷信号に従って画像を印刷する
    ことを特徴とする印刷方法。
  11. 印刷信号に従って画像を印刷する印刷機構と、前記画像を検出するセンサと、を有する印刷装置に、
    前記印刷機構にマークシートを印刷させる機能と、
    前記センサに前記マークシートを検出させる機能と、
    前記センサの検出結果に基づいて前記印刷信号を生成する機能と、
    その印刷信号に従って前記印刷機構に画像を印刷させる機能と
    を実現させることを特徴とするプログラム。

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