JP2005003713A - 印刷版の位置決め装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】定盤の載置面に対する印刷版の摩擦を低減して、傷の発生を防止するとともに摩擦低減のための潤滑処理を不要とし、さらに静電気の発生を抑えて搬送のための負荷を低減し、品質の向上と低コスト化を図る。
【解決手段】中心に空気の吸引口62を有し、上端面が球面状に形成されたピン60を、定盤3内に出没自在に設ける。このピン60を定盤3の上面から突出させて定盤3上に載置されたフォトポリマー版Fを浮上させ、吸引口62から空気を吸引してフォトポリマー版Fを吸着し、ピン60で1点保持する。次いで、押圧板42によりフォトポリマー版Fの後端縁を押し、ピン60を中心としてフォトポリマー版Fを回転させ、傾斜している載置状態を真っ直ぐに補正する。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、露光ステージ等の定盤上に載置された印刷版に対して、当該定盤との相対位置を決める印刷版の位置決め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
支持体上に記録層が設けられた印刷版(例えば、PS版、サーマルプレート版、フォトポリマー版等)を用い、この印刷版の光重合層に直接レーザビーム等で画像を記録する印刷版自動露光装置が開発されている。このような装置では、印刷版への画像記録が迅速に行われるため、次々と印刷版を送り込む必要があり、予め複数の印刷版を積層した状態で所定の位置に待機させ、自動的に1枚ずつ取り出して、定盤上に位置決めし、露光部へ送り込むようにしている。また、場合によっては、露光部への送り込みの前または後に印刷版を印刷機の版胴へ位置決めするためのパンチ孔を設けることもある。このため、定盤に対しての印刷版の位置決めは重要な作業となる。
【0003】
定盤に対する印刷版の位置決め装置としては、定盤における印刷版の載置面に設定した位置決め点に吸引溝を設け、この吸引溝から載置面側の空気を吸引することにより、印刷版を吸着して1点保持し、次いで、印刷版の一辺を搬送方向に押して保持点を中心に印刷版を回転させ、傾斜している印刷版を真っ直ぐに補正するものがある(例えば、特許文献1)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−150638号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報に記載の位置決め装置によれば、印刷版を回転させると定盤の表面と印刷版の裏面とが擦れて印刷版の裏面に傷が付く場合があり、これを防止するためには、潤滑処理を施す必要があった。しかしながら、潤滑処理は、塗膜の管理や品質の維持が困難であるという問題がある。また、定盤と印刷版とが擦れると静電気が発生しやすく、静電気が発生すると位置決め後に印刷版を搬送させる際に定盤に対する貼り付け力が生じ、搬送時の負荷が増大するという問題もある。静電気の発生を防ぐには、導電性の潤滑処理が適しているものの、コスト的に不利であるとともに耐久性に劣るという難点があった。
【0006】
よって本発明は、印刷版に傷は付かず品質安定性が向上するとともに、コストの低減も図られる印刷版の位置決め装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、定盤の載置面に載置される印刷版の、定盤に対する相対位置を決める装置であって、定盤内に、載置面に対して出没自在に設けられ、該載置面からの突出時に、印刷版を1点を中心に載置面に沿って回転可能に保持し、かつ、印刷版を吸着するための空気吸引口を有する保持手段と、この保持手段を載置面に対して出没させる駆動手段と、空気吸引口から空気を吸引する吸引手段と、保持手段による保持状態で印刷版の一辺を載置面に沿った方向に押すことにより、1点を中心に印刷版を回転させて印刷版の回転方向の傾斜を補正する押圧手段とを備えることを特徴としている。
【0008】
本発明では、定盤の載置面に載置された印刷版を、載置面から突出させた保持手段により浮上させ、吸引口から空気を吸引して印刷版を保持手段に吸着し、印刷版を1点保持する。印刷版が軟らかい場合は保持手段で保持される部分およびその周辺が持ち上げられ、その状態が1点保持となる。次いで、押圧手段により印刷版の一辺を押すと、保持手段を中心として印刷版が回転することにより、印刷版の回転方向に傾斜していた状態が真っ直ぐに補正され、位置決めが完了する。本発明によれば、印刷版の裏面を定盤の載置面に吸着させるのではなく、載置面から突出させた保持手段で印刷版を浮上させ、この保持手段を中心に印刷版を回転させて傾斜を補正するので、定盤との摩擦が低減して印刷版の裏面に傷は付きにくい。したがって、印刷版の品質安定性が向上する。また、摩擦低減のための潤滑処理や静電気対策を不要とすることができるので、コストの低減が図られる。
【0009】
本発明に係る保持手段は、印刷版との摩擦が低減される観点から、印刷版に対する当接面が球面状に形成された突起であり、該当接面が低摩擦処理されていること形態が好ましい。
【0010】
また、上記駆動手段を、空気の圧力差を利用したものとし、なおかつその空気の吸引源を吸引手段のものと共有させれば、空気の吸引源は1つで済むので構成の簡素化ならびに省エネルギー化が図られる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
1.自動露光装置の全体構成
図1は、一実施形態が適用されたフォトポリマー版の自動露光装置1の全体概略図である。該装置1は、多数のフォトポリマー版が積層されて収容された台車10が収容され、かつ台車10からフォトポリマー版(印刷版)Fを取り出す取出しユニット20を備えた給版部2と、フォトポリマー版Fが載置されて保持される定盤3と、定盤3上のフォトポリマー版Fに画像を記録する露光部4とから構成されている。この自動露光装置1の下流側には、バッファ部5を介して自動現像装置6が設けられ、現像までを全て自動で処理することができるようになっている。
【0012】
図2に示すように、台車10には、フォトポリマー版Fが積層状態で立てかけられたマガジン11が装填される。フォトポリマー版Fの表面(感光層側の面)には感光防止用の合紙Sが貼られている。図1に示すように、マガジン11には遮光用のシャッタ12が設けられている。このシャッタ12は給版部2内が遮光されると開かれ、台車10内のマガジン11からフォトポリマー版Fの取り出しが行われる。
【0013】
フォトポリマー版Fの取り出しは、台車10に対向して配置された取出しユニット20により行われる(図3に示す)。この取出しユニット20は、フォトポリマー版Fおよび合紙Sをマガジン11から交互に取り出すもので、合紙Sを吸着する吸盤21と、吸盤21が合紙Sを吸着する際の補助手段である吸引ファン22とを備え、支持台23に、台車10に対して接近・離間可能に取り付けられている。
【0014】
取出しユニット20によると、マガジン11から適宜に離した状態で吸引ファン22を作動させることにより、1枚の合紙Sが吸引され、その合紙Sが吸盤21に吸着されて取り出される。また、このように合紙Sを取り出したら、次に、フォトポリマー版Fに接近して吸盤21がフォトポリマー版Fに押し付けられ、続いてマガジン11から離間することにより、吸盤21に吸着させてフォトポリマー版Fが取り出される。
【0015】
取出しユニット20で取り出されたフォトポリマー版Fは定盤3上に送り込まれ、合紙Sは台車10に搭載された合紙収容箱13に送り込まれる。給版部2にはそのための搬送手段として、図3に示すように、取出しユニット20からフォトポリマー版Fおよび合紙Sを受け取って搬送ルート切替部31まで搬送する共用搬送部32と、搬送ルート切替部31からフォトポリマー版Fを受け取って定盤3上へ送り込むフォトポリマー版搬送部33と、搬送ルート切替部31から合紙Sを受け取って合紙収容箱13に送り込む合紙搬送部34とが設けられている。給版部2は、マガジン11内から取出しユニット20で取り出されたフォトポリマー版Fと合紙Sとを、搬送ルート切替部31で搬送ルートを切り替え、フォトポリマー版Fを定盤3上に、合紙Sを合紙収容箱13内に、それぞれ交互に送り込む。
【0016】
フォトポリマー版搬送部33から定盤3上に送られるフォトポリマー版Fは、水平状態で定盤3上に載置される。定盤3は、フォトポリマー版搬送部33からフォトポリマー版Fを受け取る位置(図1で実線)と、露光部における露光位置(図1で二点鎖線)との間を、ガイドレール7に沿って副走査方向に水平に往復移動する。
【0017】
定盤3は、フォトポリマー版搬送部33との間に所定間隔をあけて配設されており、その上面はフォトポリマー版搬送部33よりも低い。フォトポリマー版搬送部33から送り出されたフォトポリマー版Fは、後端部が定盤3よりも手前側にはみ出て若干垂れ下がる状態で、定盤3上に載置される。図4に示すように、定盤3の手前側(図4で左側)には、定盤3に対して接近・離間可能に移動体40が設けられている。移動体40には、フォトポリマー版Fの後端部の垂れ下がりを防ぐ仮支持プレート41が設けられている。この仮支持プレート41は、図5(b)に示すように、フォトポリマー版Fの後端部を持ち上げる動作が可能とされている。
【0018】
また、移動体40には、図6に示すように、定盤3上に載置されたフォトポリマー版Fの後端縁を押す押圧板(押圧手段)42と、パンチャー43およびセンサ44が設けられている。図6(a)〜(b)に示すように、フォトポリマー版Fは押圧板42によって後端縁が押されることにより搬送方向に対して傾斜した状態が補正され、定盤3上における基準位置(露光時の主走査方向の基準位置)に位置決めされる。この基準位置は、フォトポリマー版Fの後端部が定盤3から若干はみ出した状態での位置とされ、図6(b)のAの距離で定められる。定盤3の基準位置への位置決めは、上記押圧板42を含む位置決め装置によってなされる。この位置決め装置については、後に詳述する。
【0019】
押圧板42は、移動体40に設けられた複数の上記センサ44でフォトポリマー版Fの後端縁が検出されると停止し、これによってフォトポリマー版Fが上記基準位置に停止する。また、センサ44は、フォトポリマー版Fの幅方向(露光時の副走査方向)の位置検出にも用いられ、定盤3がその方向に移動して、例えばフォトポリマー版Fの後端部の角部が検出された位置が、フォトポリマー版Fの初期位置として登録される。定盤3が副走査方向に移動してフォトポリマー版Fが初期位置に定められると、図4(a)に示す定盤3の上面に形成された多数の吸引溝3aから空気が吸引され、これによってフォトポリマー版Fが定盤3上に吸着保持される。初期位置と露光部4での走査露光開始位置とは相対的に決まっており、初期位置に保持されたフォトポリマー版Fの後端部には、パンチャー43によりパンチ孔が形成される。パンチ孔は、印刷機の版胴への位置決め用の孔として後工程で利用される。
【0020】
図1に示すように、露光部4内には走査ユニット4Aが配されている。露光部4では、画像信号に応じて点灯制御されるレーザビームが、上記初期位置から副走査方向に沿って移動(往路移動)してくる定盤3上のフォトポリマー版Fの表面に主走査される。定盤3の往路移動時にこのように画像が記録され、復路移動によって定盤3は初期位置に戻される。
【0021】
画像が記録され、初期位置に戻った定盤3は、定盤3の手前側の上方で待機する排出機構部50により、定盤3の下流側に搬送される。図5(a)に示すように、排出機構部50は、フォトポリマー版Fの後端部を引っ掛けるフック51を有している。フォトポリマー版Fは、まず、定盤3からはみ出している後端部が図5(b)に示すように仮支持プレート41によって持ち上げられ、この後、排出機構部50が下流側に移動する。すると、仮支持プレート41で持ち上げられたフォトポリマー版Fの後端部が排出機構部50のフック51に引っ掛けられ、フォトポリマー版Fは、図5(c)に示すように、排出機構部50に押されて定盤3上を下流側に搬送されていく。
【0022】
図1に示すように、下流側にはバッファ部5および自動現像装置6が連続して配置されており、フォトポリマー版Fは、排出機構部50による排出速度と自動現像装置6での搬送速度との差がバッファ部5で吸収されながら円滑に送り出されていく。
【0023】
以上が自動露光装置1の全体構成ならびに作用であり、次に、定盤3上に対してフォトポリマー版Fを上記基準位置に位置決めする位置決め装置を説明する。
【0024】
2.位置決め装置の構成
図6に示すように、定盤3の手前側の端部であって幅方向(副走査方向)の中央には、ピン(突起、保持手段)60が出没自在にセットされている。図7に示すように、ピン60は、上端面が球面に形成され、下端部にフランジ61が形成されており、その軸心には、吸引口62が貫通形成されている。ピン60は高い滑り性を有する樹脂製であり、球面状の上端面が特に低摩擦処理されていると好ましい。
【0025】
ピン60は、軸方向が定盤3の上面に直交し、かつ軸方向に沿って昇降するように、上端側が定盤3の上部に形成された孔71に挿通され、下端側がシリンダ72内に収納されている。孔71とシリンダ72内とは孔71の内周面に固定されたシール73によって気密的に仕切られ、また、シリンダ72内は、フランジ61の周囲に固定されたシール63により、上室72aと下室72bとに気密的に仕切られている。ピン60が昇降すると、ピン60がシール73を摺動し、シール63がシリンダ72の内周面を摺動するが、通常は、フランジ61の上面とシリンダ72の内面との間に装着された圧縮バネ74により下方に付勢され、定盤3の上面から退避している。下室72bは、開口75を介して外気に開放しており、上室72aはシリンダ72の隣に形成された空気室76内に、連通口77を介して連通している。
【0026】
定盤3の下側には、下室72bに連通する第1吸引管81と、空気室76に連通する第2吸引管82とが接続されている。これら吸引管81,82の途中には第1、第2ソレノイドバルブ81A,82Aがそれぞれ介在しており、さらにこれら吸引管81,82は、吸引ポンプ(吸引源)Pに接続された主吸引管84に接続されている。第1吸引管81とピン60の吸引口62とは、ピン60の昇降動作が許容されるように螺旋状に巻かれたホース85を介して接続されている。また、ソレノイドバルブ81A,82Aには、外気に開放する外気管86,87がそれぞれ接続されている。
【0027】
定盤3には、上記吸引溝3aから下面に貫通する図示せぬ吸引通路が形成されており、この吸引通路に、途中に第3ソレノイドバルブ83Aが装着された第3吸引管83が接続され、この第3吸引管は主吸引管84に合流している。また、ソレノイドバルブ83Aには、外気に開放する外気管88が接続されている。
【0028】
以上が位置決め装置であり、次に、この位置決め装置の作用を説明する。
フォトポリマー版Fがフォトポリマー版搬送部33から定盤3上に受け渡される段階では、ピン60は圧縮バネ74の作用で定盤3の上面から退避している。フォトポリマー版Fが定盤3上に載置されると、孔71はフォトポリマー版Fで塞がれた状態になる。ここで、「第1ソレノイドバルブ81A:開、外気管86側:閉」、「第2ソレノイドバルブ82Aの空気室76側:開、外気管87側:閉」、「第3ソレノイドバルブ83A:閉、外気管88側:開」として、吸引ポンプPを運転する。すると、ピン60の吸引口62に上方の空気が吸引されるとともに、シリンダ72内の上室72aが減圧され、かつ下室72bは大気状態なので、ピン60が上昇して上端部が定盤3から突出する。ピン60の突出により、フォトポリマー版Fは持ち上げられて浮上し、かつ吸引口62に吸着し、ピン60によって1点保持される。図5に示すように、フォトポリマー版Fはある程度軟らかいので、ピン60への当接部分およびその周辺がピン60に持ち上げられて1点保持される。
【0029】
次に、押圧板42によりフォトポリマー版Fの後端縁が押される。これによりフォトポリマー版Fはピン60を中心として回転し、図6(a)〜(b)に示すように、搬送方向に対して角度θで傾斜した状態が補正される。押圧板42の前端は、両端に凸部42aが形成され、これら凸部42a間Lの間に、ピン60を通る定盤3の中心線Cが通るようになっており、また、これら一対の凸部42aは、上記副走査方向と平行に配列されている。これにより、押圧板42に押されるフォトポリマー版Fはピン60を中心に回転し、両端の凸部42aに押されることで傾斜が補正される。
【0030】
傾斜が補正されたら、センサにより後端が検出されるまでフォトポリマー版Fは押圧板42により若干押され、上記基準位置で停止する。次いで、
「第1ソレノイドバルブ81A:閉、外気管86側:開」、「第2ソレノイドバルブ82Aの主吸引管84側:閉、外気管87側:開」、「第3ソレノイドバルブ83A:閉、外気管88側:開」として、吸引ポンプPの運転を停止する。すると、吸引口62からの空気の吸引が停止し、また、シリンダ72内の上室72aには、外気管87、第2ソレノイドバルブ82A、第2吸引管82、空気室76を経て外気が流入して大気圧となるので、圧縮バネ74の作用でピン60は下降して定盤3の上面から退避する。
【0031】
次に、フォトポリマー版Fは定盤3の移動によって上記初期位置へ移動させられ、続いて、「第3ソレノイドバルブ83A:開、外気管88側:閉」として吸引ポンプPを運転し、吸引溝3aから空気を吸引する。フォトポリマー版Fは定盤3上に吸着保持され、この状態で、パンチャー43によるパンチ孔の形成、定盤3ごとフォトポリマー版Fを露光部4に対し往復移動させて露光部4による画像形成が行われ、初期位置に戻る。この後、フォトポリマー版Fは図5に示すように排出機構部50により下流側に搬送されていく。
【0032】
以上の位置決め装置によれば、ピン60を定盤3の上面から突出させてフォトポリマー版Fを浮上させ、かつ空気の吸引によりピン60の上端にフォトポリマー版Fを吸着させることにより1点保持し、次いで押圧板42によりフォトポリマー版Fの後端縁を押し、ピン60を中心としてフォトポリマー版Fを回転させて傾斜を補正する。浮上させて回転させるといった動作により、定盤3に対するフォトポリマー版Fの摩擦が低減し、裏面に傷は付きにくい。また、ピン60は高い滑り性を有しており、フォトポリマー版Fの裏面に当接する上端面を特に低摩擦処理していれば、フォトポリマー版Fが回転してピン60の上端面を摺動しても、傷はより一層付きにくい。したがって、フォトポリマー版Fの品質安定性が向上する。また、摩擦の低減によって、摩擦を低減させるための潤滑処理や静電気対策も不要とすることができるので、コストの低減が図られる。また、吸引口62からの空気の吸引とピンの昇降動作とを、1つの吸引ポンプPで賄う構成なので、構成の簡素化ならびに省エネルギー化が図られる。
【0033】
図8は、ピン60の吸引/昇降機構の別形態を示している。
この場合、吸引口62の下端部が屈曲してピン60の外周面に貫通しており、孔71の上下に配されたシール73a,73b間の空間78に開口している。定盤3には、空間78に連通路79aを介して連通する吸引室79が形成され、この吸引室79に第1吸引管81が接続されている。第1ソレノイドバルブ81Aを開として吸引ポンプPを作動させると、吸引室79、連通路79a、空間78内の空気が吸引され、よって吸引口62から空気が吸引される。上記ホース85をピン60に接続せずに吸引口62から空気を吸引する構造となっており、フォトポリマー版Fの位置決めのための動作は、図7と同様である。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、定盤に出没自在に設けた保持手段で印刷版を浮上させ、かつ吸着して1点保持した状態から、押圧手段により印刷版の一辺を搬送方向に押し、1点を中心として印刷版を回転させることにより、傾斜している状態を真っ直ぐに補正するので、定盤の載置面に対する印刷版の摩擦が低減して傷の発生を防止することができ、また、摩擦低減のための潤滑処理が不要となり、なおかつ静電気の発生による搬送負荷が低減するので、品質の向上と低コスト化が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る位置決め装置が適用された自動露光装置の斜視図である。
【図2】フォトポリマー版および合紙がマガジンに積層された状態を示す側面図である。
【図3】給版部の側面図である。
【図4】定盤および移動体の(a)平面図、(b)側面図である。
【図5】排出機構部の動作を(a)〜(c)の順に示す側面図である。
【図6】一実施形態に係る位置決め装置の動作を(a)〜(b)の順に示す側面図である。
【図7】ピンの吸引/昇降機構を示す断面図である。
【図8】ピンの吸引/昇降機構の別形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1…自動露光装置
13…定盤
42…押圧板(押圧手段)
62…吸引口
60…ピン(突起、保持手段)
F…フォトポリマー版(印刷版)
P…吸引ポンプ(吸引源)

Claims (3)

  1. 定盤の載置面に載置される印刷版の、定盤に対する相対位置を決める装置であって、
    前記定盤内に、前記載置面に対して出没自在に設けられ、該載置面からの突出時に、前記印刷版を1点を中心に載置面に沿って回転可能に保持し、かつ、印刷版を吸着するための空気吸引口を有する保持手段と、
    この保持手段を前記載置面に対して出没させる駆動手段と、
    前記空気吸引口から空気を吸引する吸引手段と、
    前記保持手段による保持状態で前記印刷版の一辺を前記載置面に沿った方向に押すことにより、前記1点を中心に印刷版を回転させて印刷版の回転方向の傾斜を補正する押圧手段とを備えること
    を特徴とする印刷版の位置決め装置。
  2. 前記駆動手段は空気の圧力差を利用したものであり、該駆動手段の空気の吸引源を、前記吸引手段のものと共有することを特徴とする請求項1に記載の印刷版の位置決め装置。
  3. 前記保持手段は、前記印刷版に対する当接面が球面状に形成された突起であり、該当接面が低摩擦処理されていることを特徴とする請求項1または2に記載の印刷版の位置決め装置。
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