JP2005001434A - 洗車機 - Google Patents

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Abstract

【課題】昇降手段の制御を間違ったとしても、下降しているトップブラシの被洗浄車両への押し付けを自動的に回避できる洗車機を提供する。
【解決手段】洗浄手段は、左右方向のブラシ軸113が左右一対のホルダー72側に支持されたトップブラシ15を有する。ホルダー72は洗車機本体1側の案内レール71に案内されて昇降自在に構成し、ホルダー72を昇降させる昇降手段80を設けた。昇降手段80は、上下方向に回動される無端回動体87を有し、無端回動体87に設けたドッグ86に対してホルダー72側の受け体88が上方から当接可能に構成した。ホルダーの受け体は無端回動体のドッグに対して上方へ離間自在であることから、トップブラシは外力によりフリーに上昇でき、トップブラシは被洗浄車両に接触し、強い力を受けると上方へ逃げることができて、トップブラシで被洗浄車両を必要以上に押え付けることを防止できる。
【選択図】 図9

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば給油所に設置され、被洗浄車両と洗車機本体を前後方向に相対移動させながら、洗浄手段により被洗浄車両の洗浄を行うのに使用される洗車機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の洗車機は、洗浄すべき被洗浄車両を跨ぎ車両の前後方向に沿って走行可能な門型の走行枠(機枠)が設けられ、この走行枠の左右の脚部に、それぞれ鉛直なガイドレールが配設されており、これらガイドレールによって、ガイドローラを有する台車が昇降可能に支持されている。両台車の上端部には支持軸が互いに対向するように突設され、これら支持軸には回動部材が回動可能に支持されている。そして回動部材からのスプリング腕と台車との間にリターンスプリングが配設されている。
【0003】
さらに、回動部材にはそれぞれ揺動腕が固着され、これら揺動腕の下端部にブラシ軸が回転自在に支持されるとともに、ブラシ軸には上面ブラシが固定支持されている。一方の揺動腕には上面ブラシ回転モータが支持され、この上面ブラシ回転モータの回転力が上面ブラシに伝達されるようになっている。両ガイドレールの上方には左右に延びる通し軸が回転可能に支持され、この通し軸に固設された上側スプロケツトと、ガイドレールの下端部に支持された下側スプロケツトとの間にチェーンが巻回されるとともに、このチェーンの両端が台車に結合されている。そして通し軸に、昇降駆動装置を構成する昇降モータの回転力が伝達されるようになっている。
【0004】
このような従来構成によると、車両検出器を有する車両上面位置検出手段で検出した車両上面位置と、相対位置検出手段で検出した走行枠および車両検出器と車両との相対位置から、機枠および車両が所定相対位置に在るときの上面ブラシ目標位置を設定し、その走行枠および車両が所定相対位置に在るときの上面ブラシ位置と上面ブラシ目標位置との差に応じて昇降駆動装置を制御することで、走行枠を走行させながら、車両の上面方向へ上面ブラシを移動させて接触させ、上面ブラシ回転モータにより上面ブラシを回転させて、車両上面を洗浄している(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−48276号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来構成によると、昇降駆動装置の制御を間違ったとき、下降している上面ブラシを車両上面に押し付ける恐れがあり、以て車両や上面ブラシなどの損傷が生じるという問題が発生した。
【0007】
そこで本発明の請求項1記載の発明は、昇降手段の制御を間違ったとしても、下降しているトップブラシの被洗浄車両への押し付けを自動的に回避し得る洗車機を提供することを目的としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明の請求項1記載の洗車機は、被洗浄車両と洗車機本体を前後方向に相対移動させながら、洗浄手段により前記被洗浄車両の洗浄を行う洗車機であって、前記洗浄手段は、左右方向のブラシ軸が左右一対のホルダー側に支持されたトップブラシを有し、前記ホルダーは洗車機本体側の案内レールに案内されて昇降自在に構成されるとともに、ホルダーを昇降させる昇降手段が設けられ、この昇降手段は、上下方向に回動される無端回動体を有するとともに、この無端回動体に設けられたドッグに対してホルダー側の受け体が上方から当接可能に構成されていることを特徴としたものである。
【0009】
したがって請求項1の発明によると、トップブラシを回転させた状態で、昇降手段の作動により両ホルダーを同時に昇降させることよって、トップブラシの昇降制御が可能となり、被洗浄車両の上面形状に合わせた昇降制御を行いながら洗浄し得る。またホルダーの受け体は無端回動体のドッグに対して上方へ離間自在であることから、トップブラシは外力によりフリーに上昇し得、したがって、トップブラシは被洗浄車両に接触し、強い力を受けると上方へ逃げることになって、トップブラシで被洗浄車両を必要以上に押え付けることを防止し得る。
【0010】
また本発明の請求項2記載の洗車機は、上記した請求項1記載の構成において、ドッグに対して受け体が上方から当接していることを検出する当接検出手段が設けられ、この当接検出手段が非検出のとき、昇降手段によってトップブラシを上昇させるように構成したことを特徴としたものである。
【0011】
したがって請求項2の発明によると、受け体がドッグに対して上方へ離間し、当接検出手段が非検出となることにより、トップブラシが被洗浄車両に強く接触して上昇したことを検出し得、この検出により昇降手段を介してトップブラシを上昇させることで、トップブラシで被洗浄車両を必要以上に押え付けることを防止し得る。
【0012】
そして本発明の請求項3記載の洗車機は、上記した請求項1または2記載の構成において、ブラシ軸は揺動手段を介してホルダー側に支持されており、少なくとも一方のホルダー側には、前記揺動手段を介してトップブラシが所定角度傾いたことを検出する揺動検出手段が設けられ、この揺動検出手段が検出動したとき、被洗浄車両と洗車機本体との相対移動を減速又は停止させ、昇降手段によりトップブラシを上昇させるように構成したことを特徴としたものである。
【0013】
したがって請求項3の発明によると、トップブラシが後方または前方へ傾くと、すなわちトップブラシが被洗浄車両に接触して所定角度傾くと、揺動検出手段が検出動作し、これにより、洗車機本体と被洗浄車両の相対移動を減速又は停止させ、昇降手段を介してトップブラシを上昇させることになって、トップブラシで車両を必要以上に押え付けることを防止し得る。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図14に基づいて説明する。
図1,図2において、1は車両(被洗浄車両)2を跨ぎ、複数個の輪体3を介して床面4に敷設されたレール5の上を車両2の前後方向に走行する門型の洗車機本体であり、この門型の洗車機本体1には、洗浄水(リンス)、あるいは洗剤、あるいはワックスを噴霧するスプレー装置として、前方から、第1洗浄水(プレリンス)アーチ6と、第1洗剤(前洗剤)アーチ7と、第2洗浄水(ファイナルリンス)アーチ8と、第1ワックスアーチ9と、第2ワックスアーチ10と、第2洗剤(後洗剤)アーチ11とがこの順で配設され、前記第1洗浄水アーチ6の近くに、車両2の乾燥手段として、トップノズル12、左右一対のサイドノズル13ならびに両ノズル12,13に同時に連通して風を供給する左右一対のブロワ装置14が設けられている。
【0015】
また洗車機本体1内に、車両2をブラッシングする洗浄手段として、上下方向に移動自在で車両2の上面を洗浄するトップブラシ15と、洗車機本体1の走行方向(前後方向)と直角な左右方向に横行自在で車両2の前後面および両側面を洗浄する一対のサイドブラシ16とが設けられ、さらに両側下部にそれぞれ車両2の両側面下部およびタイヤを洗浄する左右一対のロッカーブラシ17が互いに接近離間自在に設けられ、以て車両2と洗車機本体1を相対移動させながら洗浄手段により車両2の洗浄を行う洗車機が実現されている。また洗車機本体1の正面側部には、起動、停止指令や洗車モードなどを入力する操作スイッチが配列された操作パネル18が設けられている。
[サイドブラシの構成]
上記サイドブラシ16の構成を図3〜図8により詳細に説明する。
【0016】
上記サイドブラシ16は、洗車機本体1の上部に設けられ、上下に案内軌道面を有する左右方向(幅方向)に長い案内レール21と、この案内レール21の上下案内軌道面に案内される移動機構を構成する左右のホルダー22(左走行ホルダー22a,右走行ホルダー22b)と、各ホルダー22にそれぞれ左右方向に揺動可能でかつ回転自在に支持されたサイドブラシ本体23(23a,23b)と、案内レール21の両端から長さ方向へ突出する支軸24を前後に揺動自在に支持する左右一対の軸受け25などから構成されている。
【0017】
また図5(a)(b)に示すように、上記案内用レール21の揺動は、案内用レール21の端部に配置された垂直プレート21aと洗車機本体1との間に設けられた前後一対のばね26に抗して行われ、これらばね26は案内用レール21を中立位置に弾性的に維持している。また上記洗車機本体1側には、案内用レール21の一端に立設された被検出板27aが前後へ所定角度α揺動したことを検出する磁気センサからなる第1前後傾斜検出センサ28と、案内用レール21の一端に垂設された被検出板27bが前記所定角度αより大きい所定角度β(β>α)前後へ傾斜したことを検出するリミットスイッチからなる第2前後傾斜検出センサ29が設けられている。すなわち、案内用レール21が前後へ所定角度α揺動した場合、第1前後傾斜検出センサ28が動作し、所定角度β(β>α)前後へ傾斜した場合、第2前後傾斜検出センサ29が動作するように構成されている。
【0018】
また上記案内用レール21の正面には、左右方向へ一定間隔で凹凸を設けた被位置検出体(パルス検知板)30aと、洗車機中心部iを超えた閉限位置Sを検出するための磁性体からなる被閉限検出体30bが設けられている。
【0019】
各ホルダー22にはそれぞれ、図6,図7に示すように、案内用レール21の上部の案内軌道面に案内されてホルダー22を左右方向へ走行させる駆動ローラ31を支持するホルダー本体32が設けられ、このホルダー本体32に、トルクアブソーバ33を介して駆動ローラ31の回転軸が連結された走行用モータ34が設けられている。なお、左走行ホルダー22aには、これら駆動ローラ31、トルクアブソーバ33、および走行用モータ34が右側(外側)に、右走行ホルダー22bには、これら駆動ローラ31、トルクアブソーバ33、および走行用モータ34が左側(外側)に設けられている。
【0020】
ここで左走行ホルダー22aのホルダー本体32のトルクアブソーバ33は、左方向(ブラシ閉方向)へ走行中にトルクがかかると、スベリが発生して走行用モータ34の回転力を駆動ローラ31へ伝えないようにして、左走行ホルダー22aのホルダー本体32が右方向(ブラシ開方向)へ移動できるようにし、また右走行ホルダー22bのホルダー本体32のトルクアブソーバ33は、右方向(ブラシ閉方向)へ走行中にトルクがかかると、スベリが発生して走行用モータ34の回転力を駆動ローラ31へ伝えないようにして、右走行ホルダー22bのホルダー本体32が左方向(ブラシ開方向)へ移動できるようにしている。
【0021】
また各ホルダー本体32にはそれぞれ、案内用レール21の上下案内軌道面に案内される複数のローラ36が設けられている。なお、各ホルダー22a,22bはそれぞれ、図3に示すように、案内用レール5の左右両端部へ離間する開限位置Оと、洗車機中心部iを超えた閉限位置Sとの間で移動するように構成されている。
【0022】
各ホルダー22のホルダー本体32はそれぞれ、前後方向に水平な回転軸41を回転自在に支持しており、ホルダー本体32にはそれぞれこの回転軸41に回転自在で、かつサイドブラシ本体23のシャフト42を回転自在でかつ垂直に支持する支持機構43が設けられている。また左走行ホルダー22aの支持機構43は、ホルダー本体32の右側(外側)下端に設けられたばね44により垂直な姿勢に弾性的に維持され、右走行ホルダー22bの支持機構43は、ホルダー本体32の左側(外側)下端に設けられたばね44により垂直な姿勢に弾性的に維持されている。
【0023】
すなわち、左走行ホルダー22aの支持機構43は、右方向(ばね44が伸びる外側への方向)へは傾くことが可能で、左の方向(内側への方向)へは傾くことができないようにされ、ホルダー本体32に、支持機構43、すなわち右のサイドブラシ本体23が右へ傾いたことを検出する右傾斜検出センサ45aが設けられている。また右走行ホルダー22bの支持機構43は、左方向(ばね44が伸びる外側への方向)へは傾くことが可能で、右の方向(内側への方向)へは傾くことができないようにされ、ホルダー本体32に、支持機構43、すなわち左のサイドブラシ本体23が左へ傾いたことを検出する左傾斜検出センサ45bが設けられている。
【0024】
またホルダー本体32にはそれぞれ、被位置検出体30aの凹凸を検出する左右一対の光電スイッチからなる位置センサ46と、被閉限検出体30bを検出する磁気センサからなる閉限センサ47と、磁性体からなる被開限検出体48が設けられ、案内レール21の両端部に、各ホルダー22a,22bが開限位置Оに位置するとき被開限検出体48を検出する磁気センサからなる開限センサ49(図5)が設けられている。
【0025】
またサイドブラシ本体23はそれぞれ、図1,図8に示すように、上部ブラシ体51と下部ブラシ体52とに上下2分割されている。上記上部ブラシ体51は上記シャフト42を中心に回転自在な上部外筒54と、この上部外筒54の外周面に多数取付られたブラシ毛55とで構成されている。また、上記下部ブラシ体52は上記シャフト42に固定されシャフト42ととも回転する下部外筒56と、この下部外筒56の外周面に多数取付られたブラシ毛57とで構成されている。
【0026】
またホルダー本体32にはそれぞれ、図7に示すように、上下方向に、下部ブラシ体52を回転する下部ブラシ回転用モータ58と、上部ブラシ体51を回転する上部ブラシ回転用モータ59が設けられ、下部ブラシ回転用モータ58の回転軸に同軸で固定された駆動スプロケット60とシャフト42の上端に同軸で固定された従動スプロケット61がチェーン62により連結され、また上部ブラシ回転用モータ59の回転軸に同軸で固定された駆動スプロケット63と上部外筒54の上端部に同軸で固定された従動スプロケット64がチェーン65により連結されている。
【0027】
すなわち、下部ブラシ回転用モータ58の回転力は、駆動スプロケット60、チェーン62、従動スプロケット61、およびシャフト42を介して下部外筒56へ伝えられて下部ブラシ体52が回転され、また上部ブラシ回転用モータ59の回転力は、駆動スプロケット63、チェーン65、および従動スプロケット64を介して上部外筒54へ伝えられて上部ブラシ体51が回転される。このように、サイドブラシ16は、多数のブラシ毛55,57が取付られ、かつ連設された上部ブラシ体51と下部ブラシ体52から形成され、これら各ブラシ体51,52をそれぞれ独立して回転駆動可能に構成している。
[サイドブラシの作用]
このようなサイドブラシ16の構成による作用を説明する。
【0028】
下部ブラシ回転用モータ58が回転されることにより下部ブラシ体52が回転されてそのブラシ毛57が回転され、上部ブラシ回転用モータ59が回転されることにより上部ブラシ体51が回転されてそのブラシ毛55が回転され、上部ブラシ体51のブラシ毛55は車両2の前後面、または側面の上半分の面に接触するとこの上半分の面を洗浄し、下部ブラシ体52のブラシ毛57は車両2の前後面、または側面の下半分の面に接触するとこの下半分の面を洗浄する。
【0029】
このように、下部ブラシ体52と上部ブラシ体51をそれぞれ独立して回転駆動できることにより、下部ブラシ体52と上部ブラシ体51の一方を停止したり、互いに逆方向に回転させることができる。またサイドミラーなどの突起物が車両2の側面に設けられているとき、この突起物の位置で上部ブラシ体51を停止させれば、この突起物にブラシ毛55が絡んだり、突起物が上部ブラシ体51の回転により損傷する恐れを回避することができ、またこのとき他方の下部ブラシ体52は洗浄を続行していることにより洗い残しを少なくすることができる。また下部ブラシ回転用モータ58と上部ブラシ回転用モータ59を上下に配置したことにより、ホルダー22の構造が簡易化され軽量化されている。
【0030】
また走行用モータ34を回転することにより左右方向にホルダー本体32が走行される。このとき、ホルダー本体32が開限位置Оへ移動すると開限センサ49が動作し、開方向への走行が停止され、また閉限位置Sへ移動すると閉限センサ47が動作し、閉方向への走行が停止される。また左右一対の光電スイッチからなる位置センサ46により、被位置検出体30aの凹凸が検出され、ホルダー本体32の走行位置が計測され、よって各サイドブラシ本体23の左右方向の位置制御が可能となり、車両2の配置や形状に合わせて各サイドブラシ本体23の位置を制御することができる。また走行用モータ34により走行する自走方式としたことにより、従来の如く、シリンダのロッドの伸縮によりホルダー本体32を走行させる場合と比較して、構成が簡単となる。
【0031】
また左走行ホルダー22aのホルダー本体32が閉方向の左走行中に、サイドブラシ本体23aが車両2の側面に接触して押されサイドブラシ本体23aが傾き、右傾斜検出センサ45aが動作すると、走行用モータ34が停止されて左走行ホルダー22aの走行が停止される。これにより、サイドブラシ本体23aが右(外側)へ傾いた状態で走行が停止され、傾いた状態で車両2の側面の洗浄が実行される。またサイドブラシ本体23aが車両2の側面によりさらに強く押された場合、もしくは走行用モータ34が暴走した場合、左走行ホルダー22aのホルダー本体32のトルクアブソーバ33の滑り作用により、ホルダー本体32は開方向へ移動され、車両2とサイドブラシ本体23aの損傷が防止される。
【0032】
また同様に右走行ホルダー22bのホルダー本体32が閉方向の右走行中に、サイドブラシ本体23bが車両2の側面に接触して押されサイドブラシ本体23bが傾き、左傾斜検出センサ45bが動作すると、走行用モータ34が停止されて右走行ホルダー22bの走行が停止される。これにより、サイドブラシ本体23bが左(外側)へ傾いた状態で走行が停止され、傾いた状態で洗浄が実行される。またサイドブラシ本体23bが車両2の側面によりさらに強く押された場合、もしくは走行用モータ34が暴走した場合、右走行ホルダー22bのホルダー本体32のトルクアブソーバ33の滑り作用により、ホルダー本体32は開方向へ移動され、車両2とサイドブラシ本体23bの損傷が防止される。
【0033】
このように、トルクアブソーバ33によりサイドブラシ本体23による車両2の押付圧力を規制でき、サイドブラシ本体23が過度に車両2に押し付けられることが防止される。またサイドブラシ本体23が傾いた状態で、車両2の角度を有する側面形状に合わせて洗浄が行われることから、上部ブラシ体51のブラシ毛55の水平方向長さを短くしても、洗浄することができる。
【0034】
また案内レール21が後方または前方へ傾くと、すなわちサイドブラシ本体23が車両2の前面または後面に接触して所定角度αへ傾くと、まず第1前後傾斜検出センサ28が動作し、続いて所定角度β(β>α)へ傾くと第2前後傾斜検出センサ29が動作する。前記第1前後傾斜検出センサ28が動作すると、洗車機本体1と車両2の相対移動は停止され、サイドブラシ本体23a,23bにより閉方向へ移動されて車両2の前面または後面が洗浄され、また第2前後傾斜検出センサ29が動作すると非常停止され、復旧作業が実行される。
[トップブラシの構成]
上記トップブラシ15の構成を図9〜図14により詳細に説明する。
【0035】
上記トップブラシ15は、洗車機本体1の両側部に設けられた上下方向に長い案内レール71と、これら案内レール71にそれぞれ上下方向に案内される左右のホルダー72と、各ホルダー72を同時に昇降する昇降手段80と、各ホルダー72にそれぞれ揺動手段73を介して支持されたトップブラシ本体76などから構成されている。
【0036】
上記揺動手段73としては、図10,図11に示すように、各ホルダー72にそれぞれ回動可能に、かつ水平に支持された左右の揺動軸74と、各揺動軸74にそれぞれ上端が連結され、かつ垂設された揺動アーム75などが備えられており、そして、これら揺動アーム75に下端にトップブラシ本体76が回転自在に支持されている。
【0037】
上記昇降手段80としては、図10,図11に示すように、洗車機本体1の右側部上方に配置された昇降用モータ81と、前記各案内レール71の外方上部にそれぞれ配置された駆動スプロケット82と、昇降用モータ81の回転力をこれら駆動スプロケット82に同時に伝達する傘歯車機構83aおよびドライブシャフト83bと、各駆動スプロケット82にそれぞれ対向して各案内レール71の外方上部に配置された第1従動スプロケット84と、各第1従動スプロケット84にそれぞれ対向して各案内レール71の外方下部に配置された第2従動スプロケット85と、各駆動スプロケット82、第1従動スプロケット84および第2従動スプロケット85に渡って張設され途中にドッグ86(図12,図13)が設けられたチェーン(無端回動体の一例。)87と、各ホルダー72の外方側の面にそれぞれ固定され、前記ドッグ86に対して上方から当接される、ドッグ86とは離反嵌合自在な受け体88(図12,図13)などが備えられている。
【0038】
ここでドッグ86は、所定高さHのドッグ本体部86Aと、このドッグ本体部86Aの上面に固定された円錐台形の被当接部86Bからなり、前記チェーン87が通された状態で固定されている。また受け体88は、ホルダー72に固定された受け体本体部88Aと、この受け体本体部88Aの下面に固定された当接部88Bからなり、この当接部88Bには前記被当接部86Bが嵌合当接自在な円錐台形の当接凹部88bが形成されている。そして受け体88には、前記チェーン87が挿通される貫通孔88Cが形成されている。
【0039】
またドライブシャフト83bの左端部付近に同軸で羽根車89が取付けられ、この羽根車89の羽根の回転により光経路が遮断されることによりドライブシャフト83b、すなわち駆動スプロケット82の回転数を検出するパルスエンコーダ90が設けられている。またホルダー72に後方へ突出した磁性体からなる被検出体91が設けられ、案内レール71に沿って、被検出体91を検出することによりホルダー72が上限位置にあることを検出する磁気センサからなるホルダー上限センサ92とホルダー72が下限位置にあることを検出する磁気センサからなるホルダー下限センサ93が設けられている。
【0040】
この昇降手段80の構成により、昇降用モータ81が一方向へ駆動されると、傘歯車機構83aおよびドライブシャフト83bを介して左右の駆動スプロケット82が回動され、チェーン87が第2従動スプロケット85から第1従動スプロケット84への上昇方向へ回動され、チェーン87のドッグ86が受け体88に当接(嵌合)することにより左右のホルダー72がともに上昇し、トップブラシ本体76(トップブラシ15)が上昇する。
【0041】
また昇降用モータ81が他方向へ駆動されると、傘歯車機構83aおよびドライブシャフト83bを介して左右の駆動スプロケット82が逆回動され、チェーン87が第1従動スプロケット84から第2従動スプロケット85への下降方向へ回動され、チェーン87のドッグ86が受け体88より離れ、左右のホルダー72は自重によりともに下降し、トップブラシ本体76(トップブラシ15)が下降する。
【0042】
またトップブラシ15を軽い力で上昇可能とするために、各案内レール71の上方にそれぞれ配置されたスプロケット96と、各案内レール71の後方にそれぞれ配置されたガイドパイプ97と、これら各ガイドパイプ97の上方に配置されたスプロケット97aと、各ガイドパイプ97内にそれぞれ案内されるウエイト98と、それぞれホルダー72の上端に一端が連結され、前記スプロケット96,97aを介して他端がウエイト98に連結されるチェーン99が備えられている。また左右のウエイト98の重量の合計は、トップブラシ本体76の重量よりやや軽い値としている。
【0043】
上記各ホルダー72にはそれぞれ、図11〜図13に示すように、案内レール71の内側面に案内される上下一対のローラ100aと案内レール71の前後面に案内される複数(図では5個)のローラ100bが設けられ、また揺動軸74を中立位置に弾性的に維持する前後一対のばね101が設けられている。
【0044】
さらに図12に示すように、右のホルダー72内には、右の揺動軸74の一端に立設された被検出板102、すなわち前記揺動手段73を介してトップブラシ15が前後へ所定角度γ揺動したことを検出する磁気センサからなる第3前後傾斜検出センサ(揺動検出手段の一例。)103が設けられ、図13に示すように、左のホルダー72内には、左の揺動軸74の一端に取付けられた操作片104が前記所定角度γより大きい所定角度δ(δ>γ)前後へ傾斜したことを検出するリミットスイッチからなる第4前後傾斜検出センサ105が設けられている。すなわち、揺動軸74が前後へ所定角度γ揺動した場合、第3前後傾斜検出センサ103が動作し、所定角度δ(δ>γ)前後へ傾斜した場合、第4前後傾斜検出センサ105が動作するように構成されている。
【0045】
また各ホルダー72にはそれぞれ、チェーン87のドッグ86に対して受け体88が上方から当接(嵌合)されていることを検出する密着センサ(当接検出手段の一例。)106が設けられている。ここで各密着センサ106は、所定高さHのドッグ本体部86Aを検出するもので、したがって所定高さHの範囲内におけるドッグ86と受け体88の相対的な離間時にも検出状態が維持されるように構成されている。上記被検出板102とドッグ86は、たとえば磁性体から形成され、第3前後傾斜検出センサ103と第4前後傾斜検出センサ105と密着センサ106は磁気センサにより形成される。
【0046】
また上記トップブラシ本体76はそれぞれ、図2,図9に示すように、左右のブラシ体111,112に2分割されている。上記左部ブラシ体111は、図11,図14に示すように、各揺動アーム75の下端間に水平に固定された左右方向の固定シャフト(ブラシ軸の一例。)113を中心に回転自在な左部外筒114と、この左部外筒114の外周面に多数取付られたブラシ毛115とで構成されている。また、上記右部ブラシ体112は上記固定シャフト113を中心に回転自在な右部外筒116と、この右部外筒116の外周面に多数取付られたブラシ毛117とで構成されている。
【0047】
また図13に示すように、左の揺動アーム75には、その外方側面に、前後方向に左部ブラシ体111を回転するための左部ブラシ回転用モータ120と、この左部ブラシ回転用モータ120の回転軸に同軸で固定された駆動スプロケット121と、左部外筒114の左端に同軸で固定された従動スプロケット122と、これら駆動スプロケット121と従動スプロケット122に張設されたチェーン123が設けられている。また図12に示すように、右の揺動アーム75には、その外方側面に、前後方向に右部ブラシ体112を回転するための右部ブラシ回転用モータ125と、この右部ブラシ回転用モータ125の回転軸に同軸で固定された駆動スプロケット126と、右部外筒116の右端に同軸で固定された従動スプロケット127と、これら駆動スプロケット126と従動スプロケット127に張設されたチェーン128が設けられている。
【0048】
よって、左部ブラシ回転用モータ120の回転力は、駆動スプロケット121、チェーン123、および従動スプロケット122を介して左部外筒114へ伝えられて左部ブラシ体111が回転され、また右部ブラシ回転用モータ125の回転力は、駆動スプロケット126、チェーン128、および従動スプロケット127を介して右部外筒116へ伝えられて右部ブラシ体112が回転される。このようにトップブラシ15は、多数のブラシ毛115,117が取付られ、かつ連設された左右のブラシ体111,112から形成され、これら各ブラシ体111,112はそれぞれ独立して回転駆動可能に構成されている。
[トップブラシの作用]
このようなトップブラシ15の構成による作用を説明する。
【0049】
左部ブラシ回転用モータ120を回転することにより左部ブラシ体111が回転されて左部ブラシ体111のブラシ毛115が回転され、右部ブラシ回転用モータ125を回転することにより右部ブラシ体112が回転されて右部ブラシ体112のブラシ毛117が回転され、それぞれ車両2の上面に接触すると、左部ブラシ体111は車両2の上面の左半分を洗浄し、右部ブラシ体112は車両2の上面の右半分を洗浄する。またこのように、左部ブラシ体111と右部ブラシ体112をそれぞれ独立して回転駆動できることにより、左部ブラシ体111と右部ブラシ体112の一方を停止したり、互いに逆方向に回転させることができる。
【0050】
またリアミラーなどの突起物が車両2の上面に設けられているとき、この突起物の位置で左部ブラシ体111または右部ブラシ体112の一方を停止させれば、突起物にブラシ毛115または117が絡んだり、突起物がブラシ体111,112の回転により損傷する恐れを回避することができ、またこのとき他方のブラシ体112,111は洗浄を実行することにより洗い残しを少なくすることができる。
【0051】
また昇降手段80における昇降用モータ81を回転することにより、両ホルダー72が同時に昇降される。このとき、ホルダー72が上限位置へ移動するとホルダー上限センサ92が動作し、上方向への移動が停止され、また下限位置へ移動するとホルダー下限センサ93が動作し、下方向への移動が停止され、また昇降時に駆動される駆動スプロケット82の回転が、パルスエンコーダ90から出力されるパルスをカウントすることにより計測され、トップブラシ15の昇降位置が計測され、よってトップブラシ15の昇降制御が可能となり、車両2の上面形状に合わせた昇降制御を行うことが可能となる。
【0052】
またホルダー72の受け体88は昇降用のチェーン87のドッグ86に対して上方へ離間(離反)自在で、かつウエイト98によりトップブラシ本体76とのバランスがとられていることから、トップブラシ本体76は外力によりフリーに上昇することができ、よってトップブラシ本体76が車両2に接触し、強い力を受けると上方へ逃げることができ、トップブラシ本体76で車両2を必要以上に押え付けることが防止される。
【0053】
また、たとえば図12(a)の仮想線に示すように、受け体88がドッグ86に対して上方へ離間し、密着センサ106がドッグ本体部86Aの所定高さHの範囲から外れて、この密着センサ106の検出信号がオフ(非検出状態)となることにより、トップブラシ本体76が車両2に接触して上昇したことを検出でき、この検出により昇降手段80を介してトップブラシ本体76(トップブラシ15)を上昇させることで、それ以上、トップブラシ本体76で車両2を押え付けることが防止され、より安全になる。
【0054】
また一方の受け体88がドッグ86に対して上方へ離間し、他方の受け体88がドッグ86に対して上方から当接した状態においては、他方の密着センサ106の検出信号がオン(検出状態)であることから、トップブラシ本体76(トップブラシ15)は、上昇されることなく上下方向へ傾く構成とされる。これにより、トップブラシ本体76が上下に傾く際の逃げ代が確保されることになって、傾いた状態での洗車が可能となる。
【0055】
またトップブラシ本体76が後方または前方へ傾くと、すなわちトップブラシ本体76が車両2に接触して所定角度γ傾くと、まず第3前後傾斜検出センサ103が検出動作し、続いて所定角度δ(δ>γ)傾くと第4前後傾斜検出センサ105が検出動作する。第3前後傾斜検出センサ103が検出動作すると、洗車機本体1と車両2の相対移動を減速又は停止させ、昇降手段80を介してトップブラシ15を上昇させることで、トップブラシ本体76で車両2を押え付けることが防止される。また第4前後傾斜検出センサ105が検出動作すると、洗車機全体を非常停止させる。
【0056】
また揺動軸74をホルダー72に支持し、揺動軸74に揺動アーム75を垂設し、揺動アーム75の下端にトップブラシ本体76を設けることにより、トップブラシ本体76が揺動軸74を支点にして前後方向へ傾く構成とされ、トップブラシ本体76が前後に傾く際の逃げ代が確保されている。
【0057】
次に、本発明の別の実施の形態を図15に基づいて説明する。
ウエイト98は、不変ウエイト部98Aと可変ウエイト部98Bとからなり、半パイプ状のガイド体97Aに案内されて昇降自在とされている。前記可変ウエイト部98Bは、上下端が閉塞されたパイプ状からなり、以て内部に空間(水槽)が形成されている。そして可変ウエイト部98Bの上部には、電磁開閉弁130を介して給水パイプ131が接続され、下部には、電磁開閉弁132を介して排水パイプ133が接続されている。
【0058】
この別の実施の形態によると、電磁開閉弁130を開動し、給水パイプ131を介して可変ウエイト部98B内に給水することで、不変ウエイト部98Aを含めたウエイト98の重量を重くし得、また電磁開閉弁132を開動し、排水パイプ133を介して可変ウエイト部98B内から排水することで、不変ウエイト部98Aを含めたウエイト98の重量を軽くし得る。これにより、左右のウエイト98の重量を調整して変化させ得、以てトップブラシ15を上下に傾けた状態での洗車を円滑に行える。
【0059】
上記した実施の形態では、洗車機本体1のみを移動させ、洗車機本体1と車両2を相対移動させて、車両2の洗車を行う形式が示されているが、これは洗車機本体1を固定状態とし、ローラコンベヤ(車両移動手段)を用いて車両2を前後に移動させて、相対移動するようにした形式などであってもよい。また、洗車機本体1を、洗浄手段を備えた前部本体と乾燥手段を備えた後部本体とに分離し、これら前部本体と後部本体とを各別に移動可能とした形式などであってもよい。
【0060】
上記した実施の形態では、トップブラシ15とサイドブラシ16を2つのブラシ体に分割しているが、これは分割されていないトップブラシやサイドブラシを採用した形式などであってもよい。
【0061】
上記した実施の形態では、ブラシ毛55,57,115,117として、長繊維を使用した不織布を使用しているが、不織布に限ることはなく、スポンジを帯状としたものやゴムを配合した樹脂を帯状としたものなどを使用することも可能である。
【0062】
上記した実施の形態では、ドッグ86側の円錐台形の被当接部86Bと、受け体88側の円錐台形の当接凹部88bが嵌合当接される形式とされているが、これは扁平状の面が当接される形式などであってもよい。
【0063】
上記した実施の形態では、受け体88に形成された貫通孔88Cにチェーン87が挿通される形式とされているが、これはチェーン87の外側で被当接部86Bと当接凹部88bとが嵌合当接される形式などであってもよい。
【0064】
【発明の効果】
上記した本発明の請求項1によると、トップブラシを回転させた状態で、昇降手段の作動により両ホルダーを同時に昇降させることよって、トップブラシの昇降制御が可能となり、被洗浄車両の上面形状に合わせた昇降制御を行いながら洗浄を行うことができる。またホルダーの受け体は無端回動体のドッグに対して上方へ離間自在であることから、トップブラシは外力によりフリーに上昇することができ、これにより、トップブラシは被洗浄車両に接触し、強い力を受けると上方へ逃げることができて、トップブラシで被洗浄車両を必要以上に押え付けることを防止できる。したがって、昇降手段の制御を間違ったとしても、下降しているトップブラシの被洗浄車両への押し付けを自動的に回避でき、常に安全な洗車を行うことができる。
【0065】
また上記した本発明の請求項2によると、受け体がドッグに対して上方へ離間し、当接検出手段が非検出となることにより、トップブラシが被洗浄車両に接触して上昇したことを検出でき、この検出により昇降手段を介してトップブラシを上昇させることで、トップブラシで被洗浄車両を押え付けることを防止できて、より安全な洗車を行うことができる。
【0066】
そして上記した本発明の請求項3によると、トップブラシが後方または前方へ傾くと、すなわちトップブラシが被洗浄車両に接触して所定角度傾くと、揺動検出手段が検出動作し、これにより、洗車機本体と被洗浄車両の相対移動を減速又は停止させ、昇降手段を介してトップブラシを上昇させることになって、トップブラシで車両を押え付けることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である洗車機の概略側面図である。
【図2】同洗車機の概略正面図である。
【図3】同洗車機のサイドブラシの要部正面図である。
【図4】同洗車機のサイドブラシの要部平面図である。
【図5】同洗車機におけるサイドブラシの軸受け部で、(a)は側面図、(b)は正面図である。
【図6】同洗車機のサイドブラシのホルダー正面図である。
【図7】同洗車機のサイドブラシのホルダー側面図である。
【図8】同洗車機のサイドブラシのサイドブラシ本体縦断正面図である。
【図9】同洗車機のトップブラシの正面図である。
【図10】同洗車機のトップブラシの平面図である。
【図11】同洗車機のトップブラシの昇降部側面図である。
【図12】同洗車機のトップブラシの右ホルダー部で、(a)は一部縦断正面図、(b)はA−A矢視図、(c)は要部の横断平面図である。
【図13】同洗車機のトップブラシの左ホルダー部で、(a)は一部縦断正面図、(b)はB−B矢視図である。
【図14】同洗車機のトップブラシのトップブラシ本体縦断正面図である。
【図15】本発明の他の実施の形態における洗車機のトップブラシの昇降部側面図である。
【符号の説明】
1 洗車機本体
2 車両(被洗浄車両)
15 トップブラシ
16 サイドブラシ
17 ロッカーブラシ
18 操作パネル
21 案内レール
22 ホルダー
22a 左走行ホルダー
22b 右走行ホルダー
23 サイドブラシ本体
23a サイドブラシ本体
23b サイドブラシ本体
31 駆動ローラ
32 ホルダー本体
33 トルクアブソーバ
34 走行用モータ
41 回転軸
42 シャフト
51 上部ブラシ体
52 下部ブラシ体
58 下部ブラシ回転用モータ
59 上部ブラシ回転用モータ
71 案内レール
72 ホルダー
73 揺動手段
74 揺動軸
75 揺動アーム
76 トップブラシ本体
80 昇降手段
81 昇降用モータ
83b ドライブシャフト
86 ドッグ
86A ドッグ本体部
86B 被当接部
87 チェーン(無端回動体)
88 受け体
88A 受け体本体部
88B 当接部
88b 当接凹部
88C 貫通孔
91 被検出体
92 ホルダー上限センサ
93 ホルダー下限センサ
97 ガイドパイプ
97A ガイド体
98 ウエイト
98A 不変ウエイト部
98B 可変ウエイト部
99 チェーン
102 被検出板
103 第3前後傾斜検出センサ(揺動検出手段)
104 操作片
105 第4前後傾斜検出センサ
106 密着センサ(当接検出手段)
111 左部ブラシ体
112 右部ブラシ体
113 固定シャフト(ブラシ軸)
120 左部ブラシ回転用モータ
125 右部ブラシ回転用モータ
130 電磁開閉弁
131 給水パイプ
132 電磁開閉弁
133 排水パイプ
i 洗車機中心部
S 閉限位置
О 開限位置
γ 所定角度
δ 所定角度
H 所定高さ

Claims (3)

  1. 被洗浄車両と洗車機本体を前後方向に相対移動させながら、洗浄手段により前記被洗浄車両の洗浄を行う洗車機であって、
    前記洗浄手段は、左右方向のブラシ軸が左右一対のホルダー側に支持されたトップブラシを有し、前記ホルダーは洗車機本体側の案内レールに案内されて昇降自在に構成されるとともに、ホルダーを昇降させる昇降手段が設けられ、この昇降手段は、上下方向に回動される無端回動体を有するとともに、この無端回動体に設けられたドッグに対してホルダー側の受け体が上方から当接可能に構成されていることを特徴とする洗車機。
  2. ドッグに対して受け体が上方から当接していることを検出する当接検出手段が設けられ、この当接検出手段が非検出のとき、昇降手段によってトップブラシを上昇させるように構成したことを特徴とする請求項1記載の洗車機。
  3. ブラシ軸は揺動手段を介してホルダー側に支持されており、少なくとも一方のホルダー側には、前記揺動手段を介してトップブラシが所定角度傾いたことを検出する揺動検出手段が設けられ、この揺動検出手段が検出動したとき、被洗浄車両と洗車機本体との相対移動を減速又は停止させ、昇降手段によりトップブラシを上昇させるように構成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の洗車機。
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