JP2005001037A - 研削盤 - Google Patents

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Yoshio Wakazono
賀生 若園
Hisanobu Kobayashi
久修 小林
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Toyoda Koki KK
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Abstract

【課題】クーラントの飛散を加工エリア内に抑えて円滑に機外に排出し、切粉やクーラントが機械に悪影響を与えないようにする。
【解決手段】砥石台13が砥石台送り装置によってワーク支持駆動装置に向かって前進され、クーラント供給装置35から加工区域にクーラントを供給しながら砥石車Gがワークを研削加工する。研削盤の全体カバー60は分離カバーによって加工エリアとスライドエリアに分離されているので、研削加工によって生じる切粉およびクーラントが砥石台基部24に飛散して砥石台スライド機構、砥石台送り装置に浸入し案内精度、送り精度を低化させることを防止できる。また、切粉およびクーラントは加工区域の下方に開口するクーラントシュート68に直接落下回収され、クーラントトイ69によって機外に排出されるので、これらがベッド12を熱変形させて加工精度を低下させることがなくなる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転駆動されるワークに向かって回転駆動される砥石車を進退移動してワーク外周面を研削加工する研削盤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、砥石車が回転駆動可能に支承された砥石台を主軸台および心押台に向かって進退可能にベッド上にスライド機構を介して装架し、主軸台と心押台との間に回転駆動可能に支承されたワークを砥石車によってクーラントノズルからクーラントを掛けながら研削加工する研削盤において、クーラントが飛散することを防止するために、砥石車がワークを研削加工する加工エリアをカバーで覆っている。特許文献1には、砥石車を覆う砥石車カバーを砥石台に設け、ワークを覆うカバーを砥石車カバーまで覆うように後方に拡大してベッドに固定し、クーラントの飛散を確実に防止したカバー装置を備えた研削盤が記載されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−96459号公報(第3,4頁、図2)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の研削盤では、砥石車がワークを研削加工する加工エリアと砥石台のスライド機構を覆うスライドエリアとにカバー装置が分離されていないので、クーラントが砥石台のスライド機構や送り機構に浸入する可能性があった。また、主軸台と心押台がベッドに載置されているので、砥石車がワークを研削加工する加工区域から切粉やクーラントがベッド上に直接落下してベッドを熱変形させて加工精度を低下させることがあった。
【0005】
本発明は、係る従来の不具合を解消するためになされたもので、クーラントの飛散を加工エリア内に抑えて円滑に機外に排出し、切粉やクーラントが機械に悪影響を与えないようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段と作用及び発明の効果】
上記の課題を解決するため、請求項1に記載の発明の構成上の特徴は、ベッド上に載置されワークを回転駆動可能に支承するワーク支持駆動装置と、砥石車が装着される砥石軸を回転駆動可能に軸承する軸受部および前記ワークに対して相対移動可能に砥石台スライド機構を介して前記ベッド上に装架された基部を有する砥石台と、前記砥石台を前記ワーク支持駆動装置に対して進退移動させる砥石台送り装置と、前記砥石車が前記ワークを研削加工する加工区域にクーラントを供給するクーラント供給装置とを備えた研削盤において、前記ワーク支持駆動装置および前記砥石台を覆う全体カバーをベッド上に取付け、前記全体カバー内を前記ワーク支持駆動装置、前記砥石車および前記軸受部が位置する加工エリアと前記基部および前記砥石台スライド機構が位置するスライドエリアに分離する分離カバーを前記軸受部と前記全体カバーとの間に配置し、前記加工エリア内において加工区域の下方に開口するクーラントシュートを前記ベッドに穿設したクーラント回収穴に収納し、前記クーラントシュートに落下回収された加工液を機外に導くためのクーラントトイを前記ベッドに配置したことである。
【0007】
本発明によれば、砥石台が砥石台送り装置によってワーク支持駆動装置に向かって前進され、クーラント供給装置から加工区域にクーラントを供給しながら砥石車がワークを研削加工する。研削盤は分離カバーによって加工エリアとスライドエリアに分離されているので、研削加工によって生じる切粉およびクーラントが砥石台基部に飛散して砥石台スライド機構、砥石台送り装置に浸入し案内精度、送り精度を低下させることを防止できる。また、切粉およびクーラントは加工区域の下方に開口するクーラントシュートに直接落下回収され、クーラントトイによって機外に排出されるので、これらがベッドを熱変形させて加工精度を低下させることがなくなる。
【0008】
請求項2に係る発明の構成上の特徴は、請求項1において、前記ベッド上に載置された断面L字形状のイケールと、該イケールの垂直壁に固定されワークを支持して回転駆動する主軸台とによって前記ワーク支持駆動装置を構成したことである。
【0009】
この発明によれば、主軸台をクーラントシュート上にオーバハングしてワークを支持できるので、切粉およびクーラントをクーラントシュートに上方から好都合に落下させることができる。
【0010】
請求項3に係る発明の構成上の特徴は、請求項1において、前記ベッド上に載置された断面L字形状のイケールと、該イケールの垂直壁に主軸台スライド機構を介して主軸軸線方向に移動可能に装架され前記ワークの両端を支持する左右主軸が夫々軸承された左右主軸台と、左右主軸台を主軸軸線方向に夫々移動させる左右主軸台移動装置と、前記ワークを両端から同期して回転駆動するために前記左右主軸を同期回転させる左右主軸サーボモータとによって前記ワーク支持駆動装置を構成したことである。
【0011】
この発明によれば、左右主軸台を接近させてワークの両端を夫々支持するので、ワークを支持するために従来のようにラムを前進させてオーバハングすることがなくワークの支持剛性が高くなる。また、ワークは同期回転される左右主軸によって両端から捩れることなく高精度に回転駆動される。
【0012】
請求項4に係る発明の構成上の特徴は、請求項1乃至3のいずれか1項において、前記砥石台スライド機構および前記主軸台スライド機構を円筒ローラリニアガイドで構成したことである。
【0013】
本発明によれば、砥石台の軸受部および基部は加工エリアおよびスライドエリアに夫々位置して離間しており、かつ主軸台はイケールからオーバハングしているが、砥石台の基部および主軸台を円筒ローラリニアガイドで案内することによって砥石台および主軸台を高剛性、高精度に支持することができる。
【0014】
請求項5に係る発明の構成上の特徴は、請求項4において、前記砥石台スライド機構および前記主軸台スライド機構を高剛性の円筒ローラリニアガイドで構成することにより、前記砥石台、砥石軸および主軸台などの1次の固有振動数を300Hz以上にしたことである。
【0015】
この発明によれば、小径砥石の周速を高速度にするために砥石軸が高速回転されて高周波数の加振源になっても、構造体が共振することがなく高精度の研削加工を行うことができる。
【0016】
請求項6に係る発明の構成上の特徴は、請求項1乃至5のいずれか1項において、前記砥石台送り装置をリニアモータによって構成したことである。
【0017】
この発明によれば、研削盤の全体カバーが分離カバーによって加工エリアとスライドエリアに分離されているので、研削加工によって生じる切粉およびクーラントがスライドエリアに配置されたリニアモータに付着してリニアモータの送り精度を低下させることを防止できる。
【0018】
【実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る研削盤について図面を参照して説明する。 図1,2に示すように、研削盤10は、ワークWを水平な主軸軸線回りに回転駆動可能に支承するワーク支持駆動装置11がベッド12上に載置され、砥石車Gを主軸軸線と平行な軸線回りに回転駆動可能に支承する砥石台13が主軸軸線と平行なZ軸方向およびZ軸と直角で水平なX軸方向にワークWに対して相対的に移動可能にベッド12上に装架されている。即ち、ベッド12上には一対の円筒ローラリニアガイド14のレール15がZ軸方向に延在して固定され、各レール15に円筒ローラを介して滑動可能に支承された複数の滑動体16にトラバースベース17が固定されている。ベッド12上にはレール15間にZ軸リニアモータマグネット18が固定され、トラバースベース17の下面にはZ軸リニアモータコイル19がリニアモータマグネット18に対向して固定され、Z軸リニアモータ20が構成されている。トラバースベース17上には砥石台スライド機構である一対の円筒ローラリニアガイド21のレール22がX軸方向に延在して固定され、各レール22に円筒ローラを介して滑動可能に支承された複数の滑動体23に砥石台13の基部24が固定されている。レール22間にX軸リニアモータマグネット25が固定され、基部24の下面にはX軸リニアモータコイル26がリニアモータマグネット25に対向して固定され、砥石台送り装置であるX軸リニアモータ27が構成されている。砥石台13の前部には軸受部28が設けられ、軸受部28には砥石車Gを一端に装着された砥石軸29が回転可能に軸承されている。砥石軸29は他端にプーリ30が固着され、基部24に搭載された駆動モータ31の出力軸に固着されたプーリ32との間にベルト33が掛渡されて回転駆動される。ベルト33にはベルトテンション付与機構34によって適宜テンションが付与される。
【0019】
クーラント供給装置35は、図略のタンク内に貯溜されたクーラントをモータにより駆動されるポンプによって汲み上げ、フレキシブルホースおよび砥石台13の基部24に取付けたクーラント供給管37を経由して軸受部28上に取付けられたクーラントノズル36から砥石車GがワークWを研削加工する研削点近辺の加工区域に向けて供給する。
【0020】
ベッド12上には砥石台13と対向する前方位置に旋回テーブル40が旋回位置調整可能に固定され、旋回テーブル40上に断面L字状の左右イケール41a,41bが固定されている。図3,4に示すように、左右イケール41a,41bの垂直壁42a,42bの砥石台13と対向する一方面には、主軸台スライド機構である一対の円筒ローラリニアガイド43のレール44がZ軸方向に延在して夫々固定され、各レール44に円筒ローラを介して滑動可能に支承された複数の滑動体45に左右主軸台46a,46bが夫々固定されている。主軸台46a,46bにはワークWの両端を支持する左右主軸47a,47bがZ軸と平行な主軸軸線回りに回転可能に夫々軸承されている。左右主軸47a,47bの先端にはワークWの両端面に穿設されたセンタ穴に嵌合してワークWをセンタ支持する左右センタ49a,49bが夫々嵌着されている。左右主軸47a,47bはワークWを両端から同期して回転駆動するために左右主軸サーボモータ48a,48bによって回転駆動される。
【0021】
左右イケール41a,41bの垂直壁42a,42bの他方面には、左右サーボモータ50a,50bによって夫々回転駆動される左右送りネジ51a,51bが主軸軸線方向に軸承されている。左右イケール41a,41bの垂直壁42a,42bにはZ軸方向に長い貫通穴52a,52bが夫々穿設され、貫通穴52a,52b内に左右バーガイド53a,53bが左右円筒ローラリニアガイド43のレール44の各間にZ軸方向に配置され両端を貫通穴52a,52bの両端部で左右イケール41a,41bに固定されている。左右連結部材54a,54bの各中央部は貫通穴52a,52b内で左右バーガイド53a,53bに摺動可能に嵌合され、左右連結部材54a,54bの各一端は左右送りネジ51a,51bに送りナット55a,55bを介してネジ結合され、各他端は左右主軸台46a,46bに連結されている。
【0022】
左主軸台46aと左連結部材54aの他端との連結は、左連結部材54aが左送りネジ51aの正転によって右進され、左連結部材54aの他端にフローチングジョイント56を介して連結された当接部材57が、左主軸台46aの前壁58aの裏面に当接し押圧することによって行われる。なお、左連結部材54aが左送りネジ51aの逆転によって左進されると、当接部材57に設けた係止部が前壁58aに係合して左主軸台46aを後退させる。右主軸台46bと右連結部材54bの他端との連結は、右主軸台46bの前壁58bの裏面と右連結部材54bの他端との間に挿入された圧縮スプリング59を介して行われる。前壁58bと右連結部材54bの他端との所定距離以上の開離は規制されているので、右連結部材54bが右送りネジ51bの逆転によって右進されると右主軸台46aが後退される。
【0023】
左右主軸台46a,46bをZ軸と平行な水平軸線方向に夫々移動させる左右主軸台移動装置70a,70bは、左右サーボモータ50a,50bによって夫々回転駆動される左右送りネジ51a,51b、左右連結部材54a,54b、フローチングジョイント56、当接部材57および圧縮スプリング59等によって構成されている。ワークWを回転駆動可能に支承するワーク支持駆動装置11は、左右主軸台46a,46b、左右センタ49a,49bが嵌着された左右主軸47a,47b、左右円筒ローラリニアガイド43、左右サーボモータ50a,50b、左右送りネジ51a,51bおよび左右バーガイド53a,53b等によって構成されている。研削盤10の位置関係は、ワーク支持駆動装置11が位置する方を前側とし、ワーク支持駆動装置11側から砥石台13を見て左側、右側としている。
【0024】
図1,2において、砥石車GがワークWを研削加工する研削点近辺の加工区域の下方には、クーラント回収穴67がベッド12上面に凹設され、加工区域に向かって上方に開口するクーラントシュート68がクーラント回収穴67内に収納されている。クーラントシュート68の下端開口は、ベッド12内を挿通して配置されたクーラントトイ69に連通され、落下回収されたクーラントはクーラントトイ69を流れて機外後方に排出される。
【0025】
60はワーク支持駆動装置11、砥石台13およびトラバースベース17等を覆う全体カバー60で、ベッド12上に取付けられている。全体カバー60内はワーク支持駆動装置11、砥石車Gおよび砥石台13の軸受部28が位置する加工エリア61と砥石台13の基部24、トラバースベース17および円筒ローラリニアガイド14、21等が位置するスライドエリア62とに分離カバー66によって前後方向に分離されている。即ち、トラバースベース17の前側には、軸受部28がスライドエリア62から加工エリア61に入るために通過する通過穴が穿設された矩形の枠体63が支柱を介して固定されている。枠体63の上下外縁は全体カバー60の下面およびベッド12の上面に接近して配置され、左右外縁はトラバースベース17のZ軸方向移動を許容するために全体カバー60の左右内面との間にスペースを設けて配置されている。枠体63の左右外縁の外側にできる前記スペースは、一端が枠体63の左右外縁に固定され、他端が全体カバー60の左右内面に固定された左右蛇腹カバー64a,64bによって遮蔽され、枠体63に穿設された軸受部28の通過穴内周と軸受部28の外周との間は、一端が軸受部28の外周に固定され、他端が枠体63の通過穴縁部に固定された通過穴蛇腹カバー65によって遮蔽されている。左右蛇腹カバー64a,64bおよび通過穴蛇腹カバー65によって、全体カバー60内を加工エリア61とスライドエリア62とに分離する分離カバー66が構成されている。
【0026】
次に、上記実施の形態の作動について説明する。ワークWが左右主軸台46a,46b間に搬入されると、左右サーボモータ50a,50bが駆動されて左右主軸台46a,46bが左右主軸台移動装置70a,70bによって互いに接近され、ワークWが左右センタ49a,49b間に挟持されて図略のクランプ装置によりクランプされる。左右主軸サーボモータ48a,48bが同期回転されて左右主軸47a,47bが同期回転されワークWが両端から回転駆動される。Z軸リニアモータ20によってトラバースベース17がZ軸方向に移動されて砥石車WがワークWの加工箇所とZ軸方向で整列される。X軸リニアモータ27が駆動されて砥石台13が、早送り速度、粗研削送り速度、精研削送り速度で前進され、クーラント供給装置35によってクーラントノズル36から加工区域にクーラントが供給され、駆動モータ31によりベルト33を介して回転駆動される砥石車GによってワークWの加工箇所が研削加工される。
【0027】
加工区域に供給されたクーラントは砥石車GがワークWを研削加工する研削点を潤滑かつ冷却し切粉とともに加工区域直下に開口するクーラントシュート68内に落下し、クーラントトイ69を流れて機外に迅速に排出される。このように、切粉およびクーラントはクーラントシュート68に直接落下回収され機外に迅速に排出されるので、ベッド12上を流れて熱変形させ加工精度を低下させることがない。
【0028】
トラバースベース17のZ軸方向移動につれて分離カバー66の枠体63がZ軸方向に移動され、枠体63の左右外縁に一端が固定された左右蛇腹カバー64a,64bが伸縮し、枠体63の左右外縁の外側と全体カバー60の左右内面との間にできるスペースを遮蔽する。砥石台13の軸受部28がX軸方向に進退すると、一端が軸受部28の外周に固定された通過穴蛇腹カバー65が伸縮して軸受部28と通過穴との間を遮蔽する。左右蛇腹カバー64a,64bおよび通過穴蛇腹カバー65からなる分離カバー66によって、全体カバー60内がワー砥石車GがワークWを研削加工する加工エリア61と、砥石台13が円筒ローラリニアガイド14,21によってZ軸およびX軸方向にガイドされるスライドエリア62とに分離され、切粉およびクーラントが円筒ローラリニアガイド14,21、リニアモータ20,27に浸入して案内精度、送り精度を低下させることがない。ワークWの研削加工が完了すると、砥石台13がX軸リニアモータ27によって戻り速度で後退され一研削サイクルが終了する。
【0029】
上記実施形態では、砥石台13をトラバースベース17によってZ軸方向にワーク支持駆動装置11に対し相対移動するようにしているが、ワーク支持駆動装置11をZ軸方向に移動するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る研削盤の側面図。
【図2】図1に示す研削盤の全体カバーを外して上方から見た平面図。
【図3】ワーク支持駆動装置の断面平面図。
【図4】ワーク支持駆動装置の側面図。
【符号の説明】
10・・・研削盤、11・・・ワーク支持駆動装置、12・・・ベッド、13・・・砥石台、14,21・・・円筒ローラリニアガイド、20,27・・・リニアモータ、24・・・基部、28・・・軸受部、35・・・クーラント供給装置、36・・・クーラントノズル、41a,41b・・・左右イケール、42a,42b・・・垂直壁、43・・・左右円筒ローラリニアガイド、46a,46b・・・左右主軸台、47a,47b・・・左右主軸、48a,48b・・・左右主軸サーボモータ、60・・・全体カバー、61・・・加工エリア、62・・・スライドエリア、63・・・枠体、64a,64b・・・左右蛇腹カバー、65・・・通過穴蛇腹カバー、66・・・分離カバー、68・・・クーラントシュート、69・・・クーラントトイ、70a,70b・・・左右主軸台移動装置,G・・・砥石車、W・・・ワーク。

Claims (6)

  1. ベッド上に載置されワークを回転駆動可能に支承するワーク支持駆動装置と、砥石車が装着される砥石軸を回転駆動可能に軸承する軸受部および前記ワークに対して相対移動可能に砥石台スライド機構を介して前記ベッド上に装架された基部を有する砥石台と、前記砥石台を前記ワーク支持駆動装置に対して進退移動させる砥石台送り装置と、前記砥石車が前記ワークを研削加工する加工区域にクーラントを供給するクーラント供給装置とを備えた研削盤において、前記ワーク支持駆動装置および前記砥石台を覆う全体カバーをベッド上に取付け、
    前記全体カバー内を前記ワーク支持駆動装置、前記砥石車および前記軸受部が位置する加工エリアと前記基部および前記砥石台スライド機構が位置するスライドエリアに分離する分離カバーを前記軸受部と前記全体カバーとの間に配置し、
    前記加工エリア内において加工区域の下方に開口するクーラントシュートを前記ベッドに穿設したクーラント回収穴に収納し、
    前記クーラントシュートに落下回収された加工液を機外に導くためのクーラントトイを前記ベッド内に配置したことを特徴とする研削盤。
  2. 請求項1において、前記ベッド上に載置された断面L字形状のイケールと、該イケールの垂直壁に固定されワークを支持して回転駆動する主軸台とによって前記ワーク支持駆動装置を構成したことを特徴とする研削盤。
  3. 請求項1において、前記ベッド上に載置された断面L字形状のイケールと、該イケールの垂直壁に主軸台スライド機構を介して主軸軸線方向に移動可能に装架され前記ワークの両端を支持する左右主軸が夫々軸承された左右主軸台と、左右主軸台を主軸軸線方向に夫々移動させる左右主軸台移動装置と、前記ワークを両端から同期して回転駆動するために前記左右主軸を同期回転させる左右主軸サーボモータとによって前記ワーク支持駆動装置を構成したことを特徴とする研削盤。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項において、前記砥石台スライド機構および前記主軸台スライド機構を円筒ローラリニアガイドで構成したことを特徴とする研削盤。
  5. 請求項4において、前記砥石台スライド機構および前記主軸台スライド機構を高剛性の円筒ローラリニアガイドで構成することにより、前記砥石台、砥石軸および主軸台などの1次の固有振動数を300Hz以上にしたことを特徴とする研削盤。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項において、前記砥石台送り装置をリニアモータによって構成したことを特徴とする研削盤。
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